JP4817301B2 - 水栓装置 - Google Patents
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Description
例えば下記特許文献1にこの種の水栓柱が開示されている。
図において200は柱体(取付基体)で、内部に配管が施されている。この柱体200の上部且つ正面からは水栓本体202が前方に突き出しており、その上部に吐水及び止水を行うための操作ハンドル204が設けられている。
水栓本体202からはまた、シャワーホース210が延び出しており、その先端がシャワーヘッド212に接続されている。
柱体200の側面には、シャワーフック214が側方に突き出すように設けられている。
このシャワーフック214は掛止孔(掛止部)216を有しており、そこにシャワーヘッド212の基部、詳しくは被掛止部218が挿込状態に掛止されている。
図5は従来の水栓柱の一例を示したものであるが、図5に示すように従来の水栓柱は水栓本体,吐水部,操作ハンドル等が柱体の正面から前方の作業空間に向けて大きく突出した形態をなしている。
このためこれらが、前方の作業空間で使用者が作業を行う際の邪魔になったり圧迫感を与えてしまう問題があり、そこで使用者は水栓柱から遠い位置での作業を余儀なくされていた。
従って使用者がシャワー水を使って器具洗い等を行う場合には、やはり水栓柱から作業者自身が遠く離れて作業をせざるを得ず、この場合においても水栓柱を使った作業が行い辛いといった問題を生ずる。
また本発明の他の目的は、シャワーヘッドからのシャワー水が使用者に向って遠くまで降りかかって来る問題を解決してシャワー水を用いた作業を作業性良く良好に行うことのできる水栓装置を提供することを目的とする。
この場合において、一方の端部がシャワーヘッドに接続されたシャワーホースの他方の端部をその吐水部に接続することで、図5に示す水栓装置のように取付基体の正面位置にシャワーホースが存在してこれが邪魔になると言った問題を解決することができる。またシャワーホースの一端部と他端部とが、同じシャワーフックに位置することとなるため、シャワーホースが広い範囲、広い距離に亘って延在せず、作業中に身体の一部や器具等がシャワーホースに引っ掛かってしまって作業性が悪化するといった問題を回避できる。即ちシャワーホースによる障害を避けて作業しなくても良く、作業性が良好となる(請求項2)。
このようにシャワーフックの掛止部によってシャワーヘッドの被掛止部分を前方斜め上向きに保持するように成しておけば、図5に示しているようにシャワーヘッドの被掛止部分を垂直上向き姿勢に保持した場合のように、シャワーヘッドからのシャワー水が使用者に向って前方の遠い位置まで降りかかるといったことがなく、シャワー水をシャワーヘッドに近い位置に向けて、例えば洗浄対象とする器具等に向けて下向きに吐水することができる分この結果作業者はシャワーヘッドに近い位置で作業を行うことが可能となり、作業性良くシャワーヘッドを用いた作業を行うことができる。
図1及び図2において10は水栓柱で、12は排水口14を有する洗い場であり、この洗い場12の奥部から断面円形を成す柱体16が起立している。
この柱体16の側面(洗い場12側の使用者から見て右側面)には、水吐水を行う単水栓からなる水栓18が設けられている。
水栓18は、柱体16の右側面から右側方に突き出す水栓本体20を有しており、その水栓本体20の右側方端部に、吐止水の操作を行うための操作ハンドル22が設けられている。
この水栓本体20の正面には、吐水口24を有する吐水管(吐水部)26が前方に突き出す形態で設けられている。ここで吐水管26は先端部が前方斜め下向きを成している。
尚この水栓18は、柱体16の略中間の高さ位置に設けられている。
柱体16のハンガー30と略同じ高さ位置、且つハンガー30とは反対側の側面、即ち洗い場12側の使用者から見て左側面には、シャワーフック32が左側方に突き出す形態で設けられている。
そしてそのシャワーフック32に、シャワー吐水口34を有するシャワーヘッド36が掛止され保持されるようになっている。
図に示しているように柱体16は内部が中空とされており中空内部に水配管としてのサプライ管38,40及び湯配管としてのサプライ管42が収納されている。
ここでサプライ管38,40,42はそれぞれフレキ管(フレキシブル管)にて構成されている。詳しくはゴム等の弾性チューブの外周面を可撓性の金属材にて被覆した形態のフレキシブル管にて構成されている。
これらサプライ管38,40及び42は、柱体16内部において固定状態に設けられるものであって、敢えてこれらに可撓性を持たせる必要はないものであるが、これらサプライ管38,40,42としてフレキ管が用いられている理由は次の点にある。
即ち、寒冷地等においてはサプライ管38,40,42内部で水が凍結を起す恐れがあり、而してそのような凍結を起すと体積膨張によってサプライ管38,40,42或いはこれに繋がった水栓器具が損傷する恐れがある。そこでここではこれらサプライ管38、40、42としてフレキ管を用いることで、水の凍結による体積膨張をここで吸収し、凍結による上記不具合の発生を防止するようにしている。
そしてこの接続部材48の接続口44に連通するようにして上記のサプライ管38の下端部が接続され、また湯の接続口46に連通するようにして湯側のサプライ管42の下端部がかかる接続部材48に接続されている。
サプライ管38を通じて給水された水は、この流路54を通じて水栓18における水栓本体20内部に流入させられる。
尚56は、流路52を流通する水の流量を調整するための流量調整栓である。
ここでハンドル62は温調水の温度調整を行うほか、上記シャワーヘッドからの吐水と止水の操作も行う。
固定弁体64には水,湯の流入口68が設けられており、そこに上記のサプライ管40と42との上端部がそれぞれ接続されている。
この混合部58は水、湯の流入口68から流入した水と湯とを可動弁体66の混合室70に流入させてそこで混合し、そして混合水を流出口72から流出管74へと流出させる。
そして可動弁体66の位置を移動させることによって、水と湯との混合比率を調整し或いはまた水,湯の一方の流入口又は両方の流入口を閉鎖する。
而して両方の流入口が閉鎖された状態において、シャワーヘッド36からの吐水が停止される。即ち止水される。
上記ハンドル62は、この可動弁体66に作動的に連結されており、ハンドル62の操作によって可動弁体66の移動操作が行われる。
尚、柱体16の内部にはその空隙部分に保温材86が充填されている。
ここで吐水部76は、シャワーフック32に下向きに設けられている。そしてこの吐水部76に、可撓性を有するシャワーホース78の一端部が接続されている。
シャワーフック32は、図4に示しているようにこの掛止孔80にシャワーヘッド36のテーパ形状を成す被掛止部84を挿込状態に掛止させてこれを保持する。
尚掛止孔80は、シャワーヘッド36における被掛止部84のテーパ形状に対応した形状のテーパ形状を成している。
従ってこの掛止孔80にシャワーヘッド36の被掛止部84を挿し込んで掛止したとき、シャワーヘッド36は前方斜め上向きに傾いた状態にあり、従ってそのシャワー吐水口34の軸心が垂直方向に対し角度θで前方斜め下向きに傾斜した状態となる。
尚このθは5から35°の範囲としておくことが望ましく、このシャワーヘッドの形状に合わせて角度αを適度な角度とする。
また一方で吐水部26については水栓本体20の正面に設けてあるため、即ち吐水を正面に向って行うことができるため、吐水を作業空間の側に向けて行うことができ、作業を良好に行うことができる。
また吐水部76が同じくシャワーフック32に備えられているため、その吐水部76からシャワーホース78を延び出させてシャワーヘッド36に接続することで、図5に示す従来の水栓装置のように水栓柱の正面位置にシャワーホースが存在して、これが邪魔になると言った問題を解決することができる。
16 柱体
20 水栓本体
22 操作ハンドル
26 吐水管(吐水部)
32 シャワーフック
34 シャワー吐水口
36 シャワーヘッド
80 掛止孔(掛止部)
84 被掛止部
Claims (7)
- 正面を前方の作業空間に向けて設置された取付基体の側面から、内部に流路を有する、シャワーヘッドの掛止部を備えたシャワーフックが側方に突き出しているとともに、該シャワーフックには前記内部の流路に繋がる吐水部が備えられていることを特徴とする水栓装置。
- 請求項1において、一方の端部が前記シャワーヘッドに接続されたシャワーホースの他方の端部が前記吐水部に接続してあることを特徴とする水栓装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記取付基体が上向きに起立する形態で設置された柱体であり、全体として水栓柱を成していることを特徴とする水栓装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記取付基体の上端部にハンドルが設けてあることを特徴とする水栓装置。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記取付基体の、前記シャワーフックとは反対側の側面に、水栓が設けてあることを特徴とする水栓装置。
- 請求項5において、前記水栓装置は湯水混合水栓装置であり、前記水栓は水配管の側に且つ該水配管の分岐流路に接続状態に設けてあることを特徴とする水栓装置。
- 請求項1〜6の何れかにおいて、前記シャワーフックの前記掛止部は、前記シャワーヘッドの被掛止部分をシャワー吐水口が前方斜め下向きとなる前方斜め上向きに保持するものとなしてあることを特徴とする水栓装置。
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