JP4816877B2 - インクジェット記録用水性インクセット及びその製造方法 - Google Patents
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Description
水、黒色顔料及び水溶性有機溶剤を含有する黒インクと、
水、染料、アルキルアミンエチレンオキサイド付加物及び水溶性有機溶剤を含有するカラーインクとを含むインクジェット記録用水性インクセットであって、
前記黒色顔料が負帯電型の自己分散型顔料であり、
前記染料が、式(1)
前記アルキルアミンエチレンオキサイド付加物が、式(2)
で表される化合物であり、
前記黒インクに含有されている水溶性有機溶剤と前記カラーインクに含有されている水溶性有機溶剤とが同種であることを特徴とするインクジェット記録用水性インクセットを提供する。
水、黒色の負帯電型の自己分散型顔料及び水溶性有機溶剤を含有する黒インクと、
水、20debye以下の双極子モーメントを有する染料、アルキルアミンエチレンオキサイド付加物及び水溶性有機溶剤を含有するカラーインクとを含むインクジェット記録用水性インクセットであって、
前記アルキルアミンエチレンオキサイド付加物が、式(2)
で表される化合物であり、
黒インクに含有されている水溶性有機溶剤とカラーインクに含有されている水溶性有機溶剤とが同種であることを特徴とするインクジェット記録用水性インクセットを提供する。
黒インクを、少なくとも水、黒色顔料及び水溶性有機溶剤から調製し、
カラーインクを、少なくとも水、染料、アルキルアミンエチレンオキサイド付加物及び水溶性有機溶剤から調製することを含む、黒インクとカラーインクとを有するインクジェット記録用水性インクセットの製造方法において、
前記黒色顔料が、負帯電型の自己分散型顔料であり、
前記染料が、式(1)
で表される化合物であり、
前記黒インクに含有されている水溶性有機溶剤と前記カラーインクに含有されている水溶性有機溶剤とが同種のものであることを特徴とする製造方法を提供する。
自己分散型黒色顔料(キャボット社製の商品名:CAB−O−JET300(顔料固形分15重量%))と、湿潤剤(グリセリン及びポリエチレングリコール(平均分子量200))と、浸透剤(ジプロピレングリコールプロピルエーテル)と、水とを、表1に示した配合量で均一に混合し、その混合物を2.5μmのメンブランフィルタで濾過することにより黒インクを調製した。
自己分散型黒色顔料(キャボット社製の商品名:CAB−O−JET300(顔料固形分15重量%))と、湿潤剤(グリセリン及びジエチレングリコール)と、浸透剤(トリエチレングリコール−n−ブチルエーテルとトリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル)と、水とを、表1に示した配合量で均一に混合し、その混合物を2.5μmのメンブランフィルタで濾過することにより黒インクを調製した。
自己分散型黒色顔料(キャボット社製の商品名:CAB−O−JET200(顔料固形分15重量%))と、湿潤剤(グリセリン)と、浸透剤(ジプロピレングリコールプロピルエーテル)と、水とを、表1に示した配合量で均一に混合し、その混合物を2.5μmのメンブランフィルタで濾過することにより黒インクを調製した。
自己分散型黒色顔料(キャボット社製の商品名:CAB−O−JET300(顔料固形分15重量%))と、湿潤剤(グリセリン及びポリエチレングリコール(平均分子量200))と、水とを、表1に示した配合量で均一に混合し、その混合物を2.5μmのメンブランフィルタで濾過することにより黒インクを調製した。
自己分散型黒色顔料(キャボット社製の商品名:CAB−O−JET300(顔料固形分15重量%))と、湿潤剤(グリセリン及びポリエチレングリコール(平均分子量200))と、浸透剤(ジプロピレングリコールプロピルエーテル)と、水とを、表1に示した配合量で均一に混合し、その混合物を2.5μmのメンブランフィルタで濾過することにより黒インクを調製した。
自己分散型黒色顔料(キャボット社製の商品名:CAB−O−JET200(顔料固形分15重量%))と、湿潤剤(グリセリン)と、浸透剤(トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル及びジエチレングリコールジエチルエーテル)と、水とを、表1に示した配合量で均一に混合し、その混合物を2.5μmのメンブランフィルタで濾過することにより黒インクを調製した。
自己分散型黒色顔料(キャボット社製の商品名:CAB−O−JET300(顔料固形分15重量%))と、湿潤剤(グリセリン及びポリエチレングリコール(平均分子量200))と、浸透剤(トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル)と、水とを、表1に示した配合量で均一に混合し、その混合物を2.5μmのメンブランフィルタで濾過することにより黒インクを調製した。
実施例1〜3及び比較例1〜4のインクセット(黒インクとマゼンタインク)について、インクジェットプリンタ(ブラザー工業社製MFC−3100C)を用いて記録紙(GREATWHITE社製のMulti USE 20PAPER)に印字試験を行い、黒インクとマゼンタインクの境界部のラインのISO13660で定義されたラジェットネス(Rag)を測定し、以下の評価基準に従ってブリーディングを評価し、得られた結果を表2に示す。ここで、ラジェットなラインとは、本来スムーズで真っ直ぐなはずの理想のラインエッジに対して、がたがたと波打っている状態を示す。従って、ブリーディングの程度が小さいほどRagの数値が小さくなる。
ランク 内容
○: 黒インクの単独ラインのRagに対して、黒インクとマゼンタインクとの境界部のラインRagの増加が5未満の場合
×: 黒インクの単独ラインのRagに対して、黒インクとマゼンタインクとの境界部のラインRagの増加が5以上の場合
各記実施例と比較例のインクセットのそれぞれの黒インクとマゼンタインクの組み合わせに対し、スライドガラスに各々のインクを1滴ずつ離して落とし、2つの液滴の上部からカバーガラスを静かにのせ、カバーガラス下で2液を接触させ、その接触した2液の接触面を顕微鏡(ニコン社製 OPTIPHOT(倍率400倍))で観察して、顔料の凝集具合を観察し、以下の評価基準に従って評価し、得られた結果を表2に示す。
ランク 内容
○: 接触界面の凝集が無い場合
×: 接触界面で黒インク中の黒色顔料が凝集している場合
各記実施例と比較例のインクセットそれぞれをインクジェットプリンタ(ブラザー工業社製MFC−3100C))から、室温において連続3000回吐出させ、その吐出の都度、ヘッドノズル面のワイピングを行い、ノズル目詰まりを、以下の評価基準に従って評価し、得られた結果を表2に示す。なお、ヘッドノズル面のワイピング操作では、黒インク及びマゼンタインクのそれぞれを吐出するノズル列を、横方向に同時にワイピングするため、黒インクとマゼンタインクが接触する環境にある。
ランク 内容
○: 連続3000回のヘッドノズル面のワイピング後、ノズル面に黒色顔料の凝集がなく、不吐出、曲がりが観察されない場合
×: 連続3000回のヘッドノズル面のワイピング後、不吐出、曲がりが発生し、また、短時間で回復せず、接触界面で黒インク中の黒色顔料が凝集している場合
Claims (6)
- 水、黒色顔料及び水溶性有機溶剤を含有する黒インクと、
水、染料、アルキルアミンエチレンオキサイド付加物及び水溶性有機溶剤を含有するカラーインクとを含むインクジェット記録用水性インクセットであって、
前記黒色顔料が負帯電型の自己分散型顔料であり、
前記染料が、式(1)
で表されるフルオレセイン構造を有する染料であり、
前記アルキルアミンエチレンオキサイド付加物が、式(2)
(式中、R1は炭素数8〜18のアルキル基であり、xとyとはそれぞれ1以上の整数であり、そしてxとyとの和は5〜15である。)
で表される化合物であり、
前記黒インクに含有されている水溶性有機溶剤と前記カラーインクに含有されている水溶性有機溶剤とがそれぞれ湿潤剤と浸透剤とから構成されており、前記湿潤剤が水溶性多価アルコールであり、前記浸透剤が水溶性多価アルコールアルキルエーテルであり、
前記黒インク中の浸透剤の含有量が、前記カラーインクの浸透剤の含有量の20〜50重量%であることを特徴とするインクジェット記録用水性インクセット。 - 前記染料が、マゼンタ染料である請求項1記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 前記カラーインクが、式(2)のアルキルアミンエチレンオキサイド付加物を、前記式(1)で表されるフルオレセイン構造を有する染料に対して5〜20重量%の割合で含有している請求項1または2記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 前記染料の双極子モーメントが、20debye以下である請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 前記黒インクが、式(2)のアルキルアミンエチレンオキサイド付加物を含有しない請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 黒インクを、少なくとも水、黒色顔料及び水溶性有機溶剤から調製し、
カラーインクを、少なくとも水、染料、アルキルアミンエチレンオキサイド付加物及び水溶性有機溶剤から調製することを含む、黒インクとカラーインクとを有するインクジェット記録用水性インクセットの製造方法において、
前記黒色顔料が、負帯電型の自己分散型顔料であり、
前記染料が、式(1)
で表されるフルオレセイン構造を有する染料であり、
前記アルキルアミンエチレンオキサイド付加物が、式(2)
(式中、R1は炭素数8〜18のアルキル基であり、xとyとはそれぞれ1以上の整数であり、xとyとの和は5〜15である。)
で表される化合物であり、
前記黒インクに含有されている水溶性有機溶剤と前記カラーインクに含有されている水溶性有機溶剤とがそれぞれ湿潤剤と浸透剤とから構成されており、前記湿潤剤が水溶性多価アルコールであり、前記浸透剤が水溶性多価アルコールアルキルエーテルであり、
前記黒インク中の浸透剤の含有量が、前記カラーインクの浸透剤の含有量の20〜50重量%であることを特徴とする製造方法。
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JP2005177287A JP4816877B2 (ja) | 2004-06-18 | 2005-06-17 | インクジェット記録用水性インクセット及びその製造方法 |
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JP2004181763 | 2004-06-18 | ||
JP2004181763 | 2004-06-18 | ||
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Publications (2)
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JP2006028494A JP2006028494A (ja) | 2006-02-02 |
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2005
- 2005-06-17 JP JP2005177287A patent/JP4816877B2/ja active Active
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