JP4816605B2 - 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
従来、2つの表示器からの各表示像を、フロントウィンドシールドの前方に表示するようにした車両用ヘッドアップディスプレイ装置(HUD)が開示されている(特許文献1、2を参照)。
このHUDは、インストルメントパネル内に配置されたホログラム板と、ホログラム板の後方側に配置され、第1表示像を表示する第1表示器と、ホログラム板の下方側に配置され、第2表示像を表示する第2表示器とを備える。ホログラム板は、第1表示像の表示光を車両のフロントウィンドシールドに向けて反射し、且つ、第2表示像の表示光をフロントウィンドシールドに向けて透過させ、ホログラム板からの第1表示像の表示光と第2表示像の表示光を、それぞれ、第1表示像の虚像と第2表示像の虚像としてフロントウィンドシールドの前方に表示する。
これにより、ホログラム板の光透過性と光反射性の両方を利用して、即ち、光透過性と光反射性とを有する半透光性部材としてホログラム板を利用することにより、2つの表示器からの各表示像を、1個のホログラム板を介してフロントウィンドシールドの前方に表示することができる。
特開平11−91404号公報
しかし、上述の従来のHUDでは、第1表示像の表示光の一部がホログラム板の裏面まで透過して裏面で反射するため、この裏面からの反射光がノイズ像として表示されるという問題が生じる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、2つの表示器からの各表示像を、半透光性部材を介してフロントウィンドシールドの前方に表示するようにした車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、半透光性部材の裏面で表示像の表示光が反射してノイズ像が表示されることを抑制することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、インストルメントパネル内に配置され、第1波長領域の光を反射し、第1波長領域を除いた第2波長領域の光を透過させる半透光性部材と、半透光性部材の後方側に配置され、第1波長領域内の光で第1表示像を表示する第1表示器と、半透光性部材の下方側に配置され、第2波長領域の少なくとも一部を包含する光で第2表示像を表示する第2表示器とを備え、第1表示像の表示光を車両のフロントウィンドシールドに向けて反射し且つ第2表示像の表示光をフロントウィンドシールドに向けて透過させる半透光性部材からの第1表示像の表示光と第2表示像の表示光とは、それぞれ、第1表示像の虚像と第2表示像の虚像としてフロントウィンドシールドの前方に表示される車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、半透光性部材は、光透過性を有する光透過性部材と、光透過性部材上に形成され、第1波長領域の光を反射し、第2波長領域の光を透過させる誘電体多層膜とを備え、誘電体多層膜は、光透過性部材の前記第1表示器側且つ前記第2表示器とは反対側において、誘電体層を周期長d1で層状に重ねて形成され、第1波長領域は、波長λ1を中心とする波長領域であり、第1表示器および第2表示器の各々から誘電体多層膜への表示光の入射角θ1は、自然数nを用いた干渉条件2×d1×sinθ1=n×λ1を満足することを特徴とする。
この構成では、半透光性部材が第1波長領域の光を反射し、第1表示器が第1波長領域内の光で第1表示像を表示するため、第1表示像の表示光は、半透光性部材で反射して、半透光性部材の裏面まで到達することが抑えられる。これにより、半透光性部材の裏面で第1表示像の表示光が反射することを抑制できるため、裏面で反射することによってノイズ像が表示されることを抑制できる。
また、この構成では、半透光性部材からの第1表示像の表示光と第2表示像の表示光を、それぞれ、第1表示像の虚像と第2表示像の虚像としてフロントウィンドシールドの前方に表示する。したがって、2つの表示器からの各表示像を、半透光性部材を介してフロントウィンドシールドの前方に表示するようにした車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、半透光性部材の裏面で表示像の表示光が反射してノイズ像が表示されることを抑制できる。
さらに、上述したように半透光性部材が、光透過性を有する光透過性部材と、光透過性部材上に形成され、第1波長領域の光を反射し、第2波長領域の光を透過させる誘電体多層膜とを備える車両用ヘッドアップディスプレイ装置では、誘電体多層膜の各膜厚や積層数を任意に設定することによって、第1波長領域を任意に設定することができるため、フロントウィンドシールドの前方に表示される第1表示像の虚像と第2表示像の虚像の各表示色を、任意に設定することができる。
以下、本発明による車両用ヘッドアップディスプレイ装置について図面に基づいて説明する。
車両用ヘッドアップディスプレイ装置(HUD)1は、図1に示すように、第1表示器である第1液晶表示器2と、第2表示器である第2液晶表示器3と、半透光性部材であるハーフミラー4と、防塵カバー5と、フロントウィンドシールド9の内面(車室内側の面、図中の右側の面)に形成されたハーフミラー層7とを備える。防塵カバー5は、透光性を有するものであり、インストルメントパネル8の開口に設けられる。
ハーフミラー4は、インストルメントパネル8内に配置され、第1液晶表示器2は、ハーフミラー4の後方側(図中の右側)に配置され、第2液晶表示器3は、ハーフミラー4の下方側(図中の下側)に配置される。
第1液晶表示器2は、例えば走行速度を表す第1表示像21を表示し、ハーフミラー4は、光路P1にしたがって、第1表示像21の表示光をフロントウィンドシールド9に向けて、具体的には、ハーフミラー層7に向けて反射する。ハーフミラー4からの反射光は、防塵カバー5を通してハーフミラー層7に到達する。
第2液晶表示器3は、例えば、当該自動車に備わる機器の作動状態を報知するインジケータや当該自動車の異常を警告するウォーニングを表すマークとして第2表示像31を表示する。ハーフミラー4は、光路P2にしたがって、第2表示像31の表示光をフロントウィンドシールド9に向けて、具体的には、ハーフミラー層7に向けて透過させる。ハーフミラー4からの透過光は、防塵カバー5を通してハーフミラー層7に到達する。
ハーフミラー層7は、光路P1、P2にしたがって、ハーフミラー4からの反射光と透過光を視認者Mへ向けて反射し、これにより、ハーフミラー4からの第1表示像21の表示光と第2表示像31の表示光を、それぞれ、第1表示像21の虚像23と第2表示像31の虚像32としてフロントウィンドシールド9の前方に表示する。すなわち、第1表示像21と第2表示像31を、それぞれ、視認者Mに虚像23、32として視認させる。
液晶表示器2、3とハーフミラー4と防塵カバー5は、ケーシング6内に配置され、防塵カバー5は、ケーシング6の上面(インストルメントパネル8)の開口に設けられる。防塵カバー5は、透光性を有するものであり、ハーフミラー4からの反射光と透過光をハーフミラー層7へ透過させる機能と、ホコリがケーシング6内に入らないようにする機能とを有する。
ハーフミラー4は、第1波長領域の光を反射し、第1波長領域を除いた第2波長領域の光を透過させる機能を有し、図2に示すように、光透過性部材である透光性基板41と、透光性基板41上に形成された誘電体多層膜42とを備える。透光性基板41は、無色透明なガラス板またはアクリル樹脂板等から凹状に形成され、これにより、ハーフミラー4は、凹面鏡状に形成されて、凹面鏡の機能を有する。
誘電体多層膜42は、互いに屈折率の異なる誘電体層を交互に層状に積層して形成され、これらの境界面で反射光の干渉を利用したものである。誘電体多層膜42は、例えば、図3に示すように、高屈折率の酸化チタン層421と低屈折率の酸化ケイ素層422とを、周期長dで交互に層状に重ねたものであり、干渉条件(ブラッグ条件、2×d×sinθ=n×λ)を満足する入射角θで入射した波長λの光を、強めることができる。なお、干渉条件において「n」は、自然数である。したがって、誘電体多層膜42は、干渉条件を満足する第1波長領域の光を反射し、第1波長領域を除いた第2波長領域の光を透過させる機能を有する。
誘電体多層膜42の反射率Rと透過率Tは、図4に示すように、緑色の波長λ1で反射率Rが高くなるように、図2において第1表示像21の表示光の入射角θ1と、図3において周期長d1とを設定する。すなわち、干渉条件(2×d1×sinθ1=n×λ1)を満足するように、波長λ1と周期長d1と入射角θ1を設定する。これにより、反射率Rは、緑色の波長λ1で高くなり、それ以外の波長領域で低くなる。
反射率Rと透過率Tは、互いに反対の関係になるため、透過率Tは、緑色の波長λ1でほぼ零となり、それ以外の波長領域で高くなる。したがって、入射角θ1で誘電体多層膜42に入射した緑色の波長λ1の光は、誘電体多層膜42で反射するため、誘電体多層膜42を透過して透光性基板41の裏面411までほとんど到達できない。すなわち、入射角θ1で誘電体多層膜42に入射した緑色の波長λ1の光が透光性基板41の裏面411で反射することは、ほとんど生じない。
一方、入射角θ1以外の入射角で誘電体多層膜42に入射した波長λ1の光や、波長λ1以外の光であって上記干渉条件を満足しない光は、誘電体多層膜42を透過できるため、ハーフミラー4を透過できる。なお、周期長dを、周期長d1を中心として深さ方向(図3において上下方向)において所定の範囲で変化させるようにすれば、反射率Rの半値幅を広げることができる。
図4において、波長λ1を中心とする反射率Rの半値幅の波長領域が第1波長領域に対応し、反射率Rの半値幅の波長領域を除いた透過率Tの波長領域が第2波長領域を対応するため、誘電体多層膜42は、第1波長領域の光を反射し、第1波長領域を除いた第2波長領域の光を透過させる機能を有する。
第1液晶表示器2は、第1波長領域内の光で第1表示像21を表示するように構成され、第2液晶表示器3は、第2波長領域の少なくとも一部を包含する光で第2表示像31を表示するように構成される。具体的に、図4において、第1液晶表示器2は、緑色の波長λ1を中心とする波長分布R1の光で第1表示像21を表示するように構成され、第2液晶表示器3は、赤色の波長λ2を中心とする波長分布T1の光で第2表示像31を表示するように構成される。
上記構成において本発明による本実施形態の作動を説明する。
図2において、波長分布R1で表示された第1表示像21の表示光は、光路P1にしたがって、入射角θ1でハーフミラー4に入射し、波長λ1を中心とする反射率Rの誘電体多層膜42で反射する。第1表示像21の表示光は、干渉条件(2×d1×sinθ1=n×λ1)をほぼ満足するため、第1表示像21の表示光の大部分が誘電体多層膜42で反射して、透光性基板41の裏面411までほとんど到達できない。すなわち、第1表示像21の表示光が透光性基板41の裏面411で反射することは、ほとんど生じない。光路P1にしたがって、第1表示像21の表示光が誘電体多層膜42で反射することによって、誘電体多層膜42を対称面とする第1表示像21と面対称な位置に虚像22が生じる。
上述したように、ハーフミラー4は、凹面鏡状に形成されているため、虚像22は、第1表示像21より拡大される。
図1において、ハーフミラー4からの反射光がハーフミラー層7で反射することによって、ハーフミラー層7を対称面とする虚像22と面対称な位置に虚像23が生じる。これにより、ハーフミラー4からの第1表示像21の表示光が、第1表示像21の虚像23としてフロントウィンドシールド9の前方に拡大されて表示される。すなわち、第1表示像21が、図5において、虚像23として拡大されて視認者Mに緑色で視認される。
これに対して、図6において、光透過性と光反射性を有するように膜厚を調整したアルミニウム薄膜42Aを、透光性基板41上に形成したハーフミラー4Aでは、第1表示像21の表示光の一部は、光路P4にしたがって、アルミニウム薄膜42Aを透過して透光性基板41の裏面411まで到達する。この透過光が、透光性基板41の裏面411で反射することによって、裏面411を対称面とする第1表示像21と面対称な位置にノイズ虚像22Aが生じる。
ハーフミラー4Aでも、第1表示像21の表示光の一部は、光路P1にしたがって、アルミニウム薄膜42Aで反射し、これによって、アルミニウム薄膜42Aを対称面とする第1表示像21と面対称な位置に虚像22が生じる。虚像22とノイズ虚像22Aは、ハーフミラー4Aの板厚分ずれた位置に生じるため、ノイズ虚像22Aは、虚像22に対するノイズの虚像となる。
図1において、ハーフミラー4からのこれらの反射光がハーフミラー層7で反射することによって、第1表示像21が、図7に示すように、視認者Mに虚像23とノイズ虚像23Aとして視認される。ノイズ虚像23Aが虚像23に対するノイズの虚像として視認されるため、虚像23の視認性が低下する。
これに対して、本発明による本実施形態では、第1表示像21の表示光がハーフミラー4の裏面411まで透過することが抑えられ、裏面411で第1表示像21の表示光が反射することを抑制できる。このため、ノイズ虚像23Aが視認されることを抑制でき、虚像23の視認性が低下することを抑制できる。
一方、波長分布T1で表示された第2表示像31の表示光は、図2において、光路P2にしたがって、入射角θ1でハーフミラー4に入射し、透過率Tの誘電体多層膜42で透過する。第2表示像31の表示光は、干渉条件(2×d1×sinθ1=n×λ1)を満足しないため、誘電体多層膜42で反射することなく、誘電体多層膜42を透過し、このため、ハーフミラー4を透過できる。
図1において、ハーフミラー4からの透過光がハーフミラー層7で反射することによって、ハーフミラー層7を対称面とする第2表示像31と面対称な位置に虚像32が生じる。これにより、ハーフミラー4からの第2表示像31の表示光が、第2表示像31の虚像32としてフロントウィンドシールド9の前方に表示される。すなわち、第2表示像31が、図5において、視認者Mに虚像32として赤色で視認される。
したがって、2つの液晶表示器2,3からの各表示像21,31を、ハーフミラー4を介してフロントウィンドシールド9の前方に表示するようにしたHUD1において、ハーフミラー4の裏面411で表示像21の表示光が反射することを抑制できる。このため、虚像23に対するノイズ虚像23A(図6)が視認されることを抑制でき、虚像23の視認性が低下することを抑制できる。
なお、第2表示像31の表示光は、ハーフミラー4を透過するため、虚像32はハーフミラー4によって拡大されない。
また、酸化チタン層421と酸化ケイ素層422の各膜厚、すなわち、周期長dや積層数を任意に設定することによって、第1波長領域、すなわち、図4に示す波長λ1を中心とする反射率Rの半値幅の波長領域を任意に設定することができる。このため、フロントウィンドシールド9の前方に表示される第1表示像21の虚像23と第2表示像31の虚像32の各表示色を、任意に設定することができる。
以上、本発明の第1実施形態による車両用ヘッドアップディスプレイ装置1は、インストルメントパネル8内に配置され、第1波長領域の光を反射し、第1波長領域を除いた第2波長領域の光を透過させる半透光性部材であるハーフミラー4と、ハーフミラー4の後方側に配置され、第1波長領域内の光で第1表示像21を表示する第1表示器である第1液晶表示器2と、ハーフミラー4の下方側に配置され、第2波長領域の少なくとも一部を包含する光で第2表示像31を表示する第2表示器である第2液晶表示器3とを備え、ハーフミラー4が、第1表示像21の表示光を車両のフロントウィンドシールド9に向けて反射し、且つ、第2表示像31の表示光をフロントウィンドシールド9に向けて透過させ、ハーフミラー4からの第1表示像21の表示光と第2表示像31の表示光を、それぞれ、第1表示像21の虚像23と第2表示像31の虚像32としてフロントウィンドシールド9の前方に表示する。
これにより、2つの表示器からの各表示像を、半透光性部材を介してフロントウィンドシールドの前方に表示するようにした車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、半透光性部材の裏面で表示像の表示光が反射してノイズ像が表示されることを抑制できる。
(変形例)
上述の例では、図4において、第2液晶表示器3は、波長分布T1の光で第2表示像31を表示するように構成されたが、これに限らない。例えば、波長分布T1の光と、波長分布R1の光の両方で第2表示像31を表示するように、第2液晶表示器3を構成することも可能である。
図2において、第2表示像31において波長分布R1の光が干渉条件(2×d1×sinθ1=n×λ1)をほぼ満足するため、波長分布R1の光の大部分が誘電体多層膜42で反射して透光性基板41の裏面411まで到達する。このため、波長分布R1の光は、裏面411で反射して誘電体多層膜42まで到達し、その大部分が誘電体多層膜42でさらに反射する。したがって、波長分布R1の光を第2表示像31が有していても、波長分布R1の光が誘電体多層膜42と裏面411で反射し、さらに、誘電体多層膜42を透過することによって、虚像32に対するノイズ虚像を表示させることはほとんど生じない。
尚、凹面鏡状に形成されたハーフミラー4を、平面鏡とすることができる。この場合、虚像23は、ハーフミラー4によって拡大されない。
上述の例では、誘電体多層膜42を、高屈折率の酸化チタン層421と低屈折率の酸化ケイ素層422とを交互に積層して形成したが、これに限らない。例えば、誘電体多層膜を、高屈折率の酸化亜鉛層と低屈折率の酸化ケイ素層とを交互に積層して形成することも可能であり、他の互いに屈折率の異なる誘電体層を交互に層状に積層して形成することも可能である。
また、液晶表示器2、3に限定する必要はなく、他の表示器とすることができる。
上述の例では、第1液晶表示器2は、走行速度を表す第1表示像21を表示し、第2液晶表示器3は、インジケータやウォーニングを表すマークとして第2表示像31を表示したが、これに限らない。液晶表示器2、3は、例えば、エンジンの回転数や走行距離等の他の情報を表す表示像を表示するように構成することができる。
尚、上述した例に限らないで、これらの組み合わせや、他の種々の変形例が考えられる。
図1は、本発明の第1実施形態による車両用ヘッドアップディスプレイ装置1の全体構成を示す模式図である。 図2は、図1中のII部の拡大図である。 図3は、図1中のIII−III線の断面拡大図である。 図4は、図2中の誘電体多層膜42の光特性R,Tと、図2中の表示像21,31の波長分布R1,T1とを示すグラフである。 図5は、図1中のフロントウィンドシールド9の前方に表示される虚像23,32を示す正面図である。 図6は、図2の比較例を示す拡大図である。 図7は、図5に示す比較例によって、図1中のフロントウィンドシールド9の前方に表示される虚像23、23A,32を示す正面図である。
符号の説明
1 車両用ヘッドアップディスプレイ装置(HUD)、2 第1液晶表示器(第1表示器)
21 第1表示像、22,23 虚像、22A,23A ノイズ虚像
3 第2液晶表示器(第2表示器)、31 第2表示像、32 虚像
4 ハーフミラー(半透光性部材)、41 透光性基板(光透過性部材)、411 裏面
42 誘電体多層膜、421 酸化チタン層、422 酸化ケイ素層、5 防塵カバー
6 ケーシング、7 ハーフミラー層、8 インストルメントパネル
9 フロントウィンドシールド

Claims (1)

  1. インストルメントパネル内に配置され、第1波長領域の光を反射し、前記第1波長領域を除いた第2波長領域の光を透過させる半透光性部材と、
    前記半透光性部材の後方側に配置され、前記第1波長領域内の光で第1表示像を表示する第1表示器と、
    前記半透光性部材の下方側に配置され、前記第2波長領域の少なくとも一部を包含する光で第2表示像を表示する第2表示器とを備え
    記第1表示像の表示光を車両のフロントウィンドシールドに向けて反射し且つ前記第2表示像の表示光を前記フロントウィンドシールドに向けて透過させる前記半透光性部材からの前記第1表示像の表示光と前記第2表示像の表示光とは、それぞれ、前記第1表示像の虚像と前記第2表示像の虚像として前記フロントウィンドシールドの前方に表示される車両用ヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記半透光性部材は、光透過性を有する光透過性部材と、前記光透過性部材上に形成され、前記第1波長領域の光を反射し、前記第2波長領域の光を透過させる誘電体多層膜とを備え、
    前記誘電体多層膜は、前記光透過性部材の前記第1表示器側且つ前記第2表示器とは反対側において、誘電体層を周期長d1で層状に重ねて形成され、
    前記第1波長領域は、波長λ1を中心とする波長領域であり、
    前記第1表示器および前記第2表示器の各々から前記誘電体多層膜への表示光の入射角θ1は、自然数nを用いた干渉条件2×d1×sinθ1=n×λ1を満足することを特徴とする車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
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