JP2011013545A - ディスプレイ装置、ホログラム再生装置及びホログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水平な設置用基板101と、設置用基板101の一端に設けられたホログラム支持枠102とを有する支持体100と、ホログラム支持枠102に取り付けられ設置用基板101の上面側へ傾斜するように設置用基板101の一端から斜め上方に向け延在しその背面を設置用基板101の上面側に位置させて配置された透過型ホログラム1と、透過型ホログラム1の背面側に設けられ半値幅30nm以下の狭い波長分布を持つ単色の光を発光するLED2と、透過型ホログラム1の背面側に設けられLED2からの光から再生照明光に生成して透過型ホログラム1を照明する平面ミラー3と備える構成にした。
【選択図】図1
Description
この中で、自然な立体画像再生が可能な、水平方向だけでなく上下方向の視差情報も持った白色光再生ホログラムとして、リップマンホログラムが知られている。
このリップマンホログラムは、例えば、次のような工程で作成される。なお、ここではイメージ型での作成方法について示す。
まず、図9に示すフレネルホログラム撮影光学系により被写体7を乾板8上にフレネルホログラムとして記録する。
次に、図10に示すリップマンホログラム撮影光学系を用いて、フレネルホログラムを記録した乾板8から、感光材料が塗布された乾板9の近くに像を再生させ、この乾板8から乾板9に届く物体光10と、同じレーザーから発して裏面から乾板9に届く参照光11によって生じる干渉縞を乾板9上に記録する。
また、このような干渉縞が記録されたホログラムは、その回折光の回折効率が再生に用いる波長に対して、例えば図11に示すように、再生に用いた特定の波長近辺でのみ強く、他の波長に対しては弱くなるような特徴を持っている(波長選択性という)。
このタイプのホログラムは、レインボウホログラムなどのように、波長によって回折光を上下方向にずらすことで再生波長を制限しているわけではないため、上下の視差情報を落とす必要がない。このため、上下方向視差も持つ自然な立体画像を得ることができる。
このような、リップマンホログラムを再生して観る場合、実際には、電灯の光を利用して再生することが多い。ところが、普通の電灯装置は、特に日本では蛍光灯が使われていることもあって、その発光部分の大きさがかなり大きい。このため、点光源や平行光でなく、拡散照明光で再生されることになる。
しかし、ホログラムを拡散照明光で照明すると、その大きさに伴って、再生される画像はぼけてしまう。特に、ホログラム面から離れた位置に再生される立体画像でぼけが大きくなるため、従来のホログラムでは、立体感のある良好な画像を得ることが難しかった。
まず、考えられる方法は、例えば図13に示すように、ホログラム17の前面から少し離れた箇所に電球などの点光源照明18を設置するものである。この方法であれば、ぼけがなく良好な立体像を得ることはできる。そかし、その反面、装置が場所をとり、また見た目にも不恰好となる問題がある。
そこで、見た目に不恰好でなく場所もとらないディスプレイ装置が提案されている。その一つがエッジリットホログラムである。
このタイプのディスプレイ装置では、照明光源21からの光が導光板20のエッジ部分から入射してホログラム19を照明するようになっている。この場合、光源21が点光源か平行光源であるため、ボケのない良好な画像を得ることができる。しかも、装置自体も、ほとんど一枚の板状の形であるため場所をとらず、壁に設置するにせよ、卓上として使うにせよ、見た目もスマートできれいである。
このため、ホログラムの作成が非常に難しくなるという問題点がある。
この装置では、エッジリットに比べてホログラムの作成は行い易く、また良好な像も得られ、装置自体もエッジリットほどではないが、比較的見た目にスマートな装置となる。
また、この方法で、用いるホログラムは、撮影時の参照光角度が大きくなる以外は、通常のリップマンホログラムと同様な光学系で作成できるため、エッジリットで用いるホログラムに比べると容易に作成できる。
また、かなり厳しい角度で光を入射させるので、照明光の角度が僅かでも狂うとホログラム全面が照明されなくなり、装置の設定がシビアになるため、安価な装置として簡単には作り難いという問題点があった。
また、撮影時の参照光の入射角度が大きくなるため乾板表面での反射率が高くなり、反射光による縞やノイズが入り易く、ホログラムの画質が悪くなるという問題点があった。
また、像のぼけの問題を解決するために、照明光源を一体化した、ディスプレイ装置もあるが、ただ、照明点光源をつけただけのものは、大きさも大きく邪魔になるし、不恰好であるという問題があった。
これを解決するために、エッジリットホログラムを利用した場合には、用いるホログラムの作成が非常に難しくなるという問題点があった。
また、70〜80°くらいの深い角度からホログラムを照明する方法を採用した場合には、光の利用効率が悪く、照明光の角度がシビアになって簡単に作ることができず、しかもホログラムの品質が劣化し易いという問題点があった。
請求項4の発明は、請求項3記載のディスプレイ装置において、前記LEDが半値幅30nm以下の狭い波長分布を有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載のディスプレイ装置において、前記LEDは半値幅30nm以上の広い波長分布を持ち、前記多層膜ミラーは前記LEDの波長幅を半値幅30nm以下にする反射スペクトル特性を有することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載のディスプレイ装置において、前記LEDは半値幅30nm以上の広い波長分布を持ち、前記リップマンホログラムは前記LEDの波長幅を半値幅30nm以下にする反射スペクトル特性を有することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか1項に記載のディスプレイ装置において、前記透過型ホログラムの背面と反対に位置するホログラム面と前記設置用基板の上面との角度が60°以上75°以下であることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れか1項に記載のディスプレイ装置において、前記LEDからの光の射出角度が30°以内であることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れか1項に記載のディスプレイ装置において、前記透過型ホログラムは前記ホログラム支持枠に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
また、水平な設置用基板と、この設置用基板の一端に設けられたホログラム支持枠とを有する支持体は、壁掛けなどに用いず卓上ディスプレイとして用いるならば、自然な形状であり、装置の見た目としても不恰好ではない。
また、本発明のディスプレイ装置で用いられるホログラムも、通常の透過型ホログラムや表面レリーフ型ホログラムであり、エッジリットホログラムなどのような特殊なホログラムを用いる必要がない。
さらに、ホログラムを照明する光の角度も、70°以下で、それほど深い角度になっておらず、さらに、照明光源からホログラムまでの間で光が、反射されるのも一回のみで複雑な経路を通らないため、光の利用効率も比較的良く、それほどシビアに光学系の角度を調整する必要もない。
このため、照明光の角度設定が簡単で画質の良い自然な立体画像が観察できるディスプレイ装置を提供することができる。
図1に示すディスプレイ装置は、支持体100、透過型ホログラム1、照明用光源であるLED2、平面ミラー3、遮光部材4を備えている。
支持体100は、ディスプレイ装置を卓上に設置可能にするもので、水平な設置用基板101と、設置用基板101の一端に、設置用基板101側へ傾くように上記一端から斜め上方に向け延在して設けられたホログラム支持枠102と、ホログラム支持枠102の上端に設置用基板101と平行に設けられた天板103とを有している。
透過型ホログラム1は、ホログラム支持枠102に着脱可能に取り付けられるもので、設置用基板101の上面側へ傾斜するように設置用基板101の一端から斜め上方に向け延在しその背面を設置用基板101の上面側に位置させて配置される。
LED2は、半値幅30nm以下の狭い波長分布を持つ単色の光を発光するもので、透過型ホログラム1の背面側である天板103に設置されている。
遮光部材4は、LED2からの光が透過型ホログラム1に直接照射されるのを防止するためのものである。
平面ミラー3は、設置用基板101の上面に配置されている。この平面ミラー3は、LED2からの光から再生照明光に生成して透過型ホログラム1をその背面から照明するものであり、特許請求の範囲に記載した再生照明光生成手段を構成する。
このような透過型ホログラムは例えば次のようにして作成される。
まず、従来と同様に、例えば、図9のような光学系によりフレネルホログラムを作成する。
次に、図4に示すホログラム撮影光学系を用いて、フレネルホログラムを記録した乾板8から、感光材料が塗布された乾板29の近くに像を再生させ、この乾板8から乾板29に届く物体光30と、同じレーザーから発して乾板29に届く参照光31によって生じる干渉縞を乾板29上に記録する。
なお、この際にフレネルホログラムを記録した乾板8は水平方向、上下方向ともにある程度大きさを持たせて、水平方向、上下方向ともに視差を持たせる。また、参照光31は、乾板29の裏面からではなく、物体光30と同じ面側で、再生像の斜め上方向から入射させる。
図5に示すように、LED2から発した光L1は、平面ミラー3で反射され再生照明光となって、透過型ホログラム1を照明する。この照明光により透過型ホログラム1から像が再生される。透過型ホログラム1を照明するLED2からの光が、直接透過型ホログラム1に入るとノイズになるので、それを防ぐために、遮光部材4を設けて、直接の光が入らないようにしている。
この場合の画像のボケについて考察する。まず、再生波長による像のボケについて考える。
図1に示すディスプレイ装置では、ホログラムを再生するときに、LED2を用いており、その発光スペクトルは、例えば、図6に示すように、狭い波長範囲でのみ強く発光するような特徴を持っている。このため、透過型ホログラム1はこの狭い波長帯域の光のみで再生されることになる。
(sinθo +sinθr)/λo=(sinθc+sinθi)/λi
の関係が成り立つ。例えば、撮影波長が530nm程度、物体光角度0°、参照光角度60°とした場合に、照明光角度60°で再生波長が30nmずれて560nmとなった場合に、再生角度が2.8°となる。この時、ホログラム面から20mm離れた位置に結像する画像は約1mmずれた位置に再生されることになる。
このため、半値幅30nm以下となるような狭い波長範囲の光で再生すれば、ホログラム画像の波長による像のボケは、ホログラム面から20mm離れた位置でも1mm以下に抑えられる。
このため、単色の光を発光するLEDの発光スペクトルの半値幅を30nm以下となるようにしておけば、波長によるボケの少ない良好な再生像を得ることができる。
本発明で用いられるようなLED2は、例えば、弾丸型のもので直径Φ5mm程度であり、一方、透過型ホログラム1を照明するまでに光の進む距離は、平面ミラー3で反射してから届くため、画像一片の長さより長くなる。卓上型ディスプレイの場合に表示される画像の大きさが、例えば、100mm程度と考えると、照明光の拡散の大きさは1/20以下となる。このことから、この場合には、乾板面から20mm離れた画像であっても、ぼけ量が1mm以下の十分に明瞭な画像として再生できるということが分かる。
また、画像がもっと大きい場合には、光源から透過型ホログラムまでの距離が長くなるので、拡散が小さくなり、さらに奥行きのある画像に対しても、良好な像を得ることができる。
これに対して、例えば、豆電球を用いた場合には、十分な輝度を得ようとすると、フィラメント部分の大きさがかなり大きくなってしまうため、画像のぼけがかなり大きくなってしまう。
しかし、例えば、この光学系では、第1ミラー32の位置や角度がかなり正確である必要があり、ミラーの数が増えるにつれて、位置や角度の設定がシビアになり、ディスプレイ装置の精度が必要になってくるため、ディスプレイ装置の作成が難しくなる。
そこで、本発明のディスプレイ装置では、ぼけと装置の簡便さを考慮して、複数のミラーによる反射は行わず一枚のミラーのみを用いた光学系にしている。
本発明の支持体100を含むディスプレイ装置の全体的な形状は、ホログラム部分が床面に対して、60°以上75°以下の角度となるように、ホログラム支持枠102が設置用基板101側へ傾斜するL字形状となっている。
普通の卓上型ディスプレイでは、多くの場合に、逆V字の形状かL字の形状となっており、表示面が床面に対して60〜90°の傾きとなっているので、全体の形状としては、卓上ディスプレイとして違和感のないものになっている。
また、本発明のディスプレイ装置で、LED部分が後ろに飛び出している部分のみは、少し見た目に良くないが、LEDの大きさが十分に小さく、また後ろ面であるため、普通は見えないので、実際上はあまり気にかからないものである。
例えば、図8に示すように、設置用基板101の一端に対向する他端に、ホログラム支持枠102と反対の向きに傾斜する支持板104を設け、この支持板104に内面に平面ミラー35を配置する。これに対応して、設置用基板101とホログラム支持枠102とで形成される隅部にLED34を配置する。
このようなディスプレイ装置では、LED34からの光が平面ミラー35で反射され、再生照明光として透過型ホログラム33を背面から照明する。
この場合には、透過型ホログラム33が斜め上から照明されるため、普通に斜め上から再生するようなホログラムを用いることができるという利点があり、また照明光が斜め下に進むため、回折されずに透過型ホログラム33を通過する光が問題になりにくいという利点がある。
しかし、この光学系では、透過型ホログラムの裏側にミラーが設置されるため、透過型ホログラムを通して後ろのものまで見えるようにすることは難しい。立体画像の場合には後ろのものが見えるほうが効果的な場合もあることから、本発明は、透過型ホログラムを通して後ろのものも見ることを可能にしやすい、L字形状を用いている。但し、後ろのものが見えることは、本発明の必修条件ではなく、例えば、ディスプレイ装置の後ろに黒い板を設置したようなものも含まれる。
普通、卓上のディスプレイは斜め上方向から観察するもので、真上から観察するということはないので、なるべく真上に近い方向に射出すれば、目に入らなくなる。普通に、机などの上に設置した場合には、真上方向から30°以内くらいの方向であれば、ほとんど目に入ることはないので、本発明では、真上方向から30°以内の方向に照明光が射出されるように設定している。
まず、利用効率について考察する。このディスプレイ装置などのように、ホログラムに対して斜め下方向から光が入射される場合には、照明に用いる光の形状は横長の形状となる。このときの縦と横の比率は、ホログラムの正面方向と入射光のなす角度をθとしたときにcosθに対応する。
LEDの光の広がり方は等方的であり、この縦と横の比率が1から大きく離れない方が光のロスが小さくなるので、あまり角度θは大きくなりすぎないようにした方が良い。角度が70°で、3:1程度になるので、悪くてもこれ以下、できれば、2:1以下に抑えられる角度60°以下になるようにしておく方が良い。
次に、位置精度について考察する。このディスプレイ装置で、ミラー3で反射した後に透過型ホログラム1に入射する照明光の位置は、透過型ホログラムの正面方向と、入射光とのなす角度をθとしたときにtanθに比例して変わってくる。このため、角度が大きくなるとわずかな角度の違いで、照明位置が大きく変わるので、ミラーなどの角度を正確に合わせることが必要になる。
このため、位置精度の面からも透過型ホログラムに入射する光の角度が大きくなりすぎない方がよく、悪くとも70°以下、できれば60°以下程度になるようにしておく方が良い。
図2に示すディスプレイ装置は、透過型ホログラム1、照明用光源である単色の光を発光するLED2、多層膜ミラー5、遮光部材4によって構成されている。
LED光源は、比較的狭い波長帯域で発光するものが多いが、色や材質などによって、波長域は異なっており、50nm以上の半値幅のものもある。半値幅の広いLEDの場合には、このままの光で再生すると像のボケが大きくなりすぎてしまう。
そこで、ここでは、ダイクロイックミラーなどのように特定の波長域の光のみを反射する多層膜ミラー5を設置用基板101上に配置する。この多層膜ミラー5を用いることにより、波長幅を狭めて像のボケを小さくしている。
像のボケを十分に小さくするためには、半値幅30nm以下にするのが良いので、ここで用いるミラーの反射スペクトル特性は、半値幅が30nm以下となるようにする必要がある。
図3示すディスプレイ装置は、透過型ホログラム1、照明用光源である単色の光を発光するLED2、リップマンホログラム6、遮光部材4によって構成されている。
この実施の形態では、図2に示す多層膜ミラー5の代わりに、半値幅30nm以下の波長の光を回折して射出する波長選択性を持ったリップマンホログラム(ミラー)6を設置用基板101の上面に配置する。このリップマンホログラム6により、再生に用いる波長幅を調整することでボケの少ない良好な画像が得られるようにしている。
リップマンホログラムの場合には、単なるミラーで無く、レンズ効果を持たせることができるという利点がある。このため、リップマンホログラムに凹面鏡の機能を持たせることもできる。
この実施の形態3においても、上記実施の形態4と同様に、LED2に半値幅30nm以上の広い波長分布を持つLED光源を用いてもよい。この場合、リップマンホログラム6にはLEDの半値幅30nm以上の波長幅を半値幅30nm以下にする反射スペクトル特性を有するものが使用される。
このようなホログラムを発散光で再生した場合には、ホログラム面から離れた位置に再生される像が若干ゆがんでしまうため、図1などに示すディスプレイ装置において、普通に作成したホログラムを再生すると、画像が若干ゆがんでしまう。
したがって、本発明では、図3において、リップマンホログラム6に凹面鏡の機能を持たせた場合、LED2からの光が、リップマンホログラム6で回折されて平行光または収束光として、透過型ホログラム1を照明するようになっているので、ひずみの無い像を再生することができる。
表面レリーフ型のホログラムは、例えば、次のような工程で作成される。
図4に示す光学系でホログラムを撮影するときに、乾板29の位置に例えばフォトレジストなど光強度を凸凹として記録する感光材料を用いる。これにより、干渉縞を凸凹として記録する。
そして、この干渉縞が記録された乾板29から電鋳などによって凸凹の型を複製する。さらに、この電鋳型からエンボス加工などにより、樹脂の上に凸凹を複製することによって表面レリーフホログラムを作成することができる。
このような表面レリーフ型ホログラムは、簡単に複製でき、ホログラムが安価になるという利点がある。
(実施例1)
本発明のディスプレイ装置として、図1のような構成の装置を作成した。
今回、ホログラムとしては、斜め下60°から照明したときに、正面近くに像が再生されるような透過型ホログラムからエンボス工程で作成した表面レリーフホログラムを用いた。なお、ホログラムの大きさは100mm角であり、最大で30mm程度の奥行きのある立体像が記録されている。
ディスプレイ装置でホログラムを設置する面は、床面に対して約70°の角度となるようにして、上下方向の長さは、約150mmに設定した。
この面の上側の後ろ約10mmの位置に、橙色のLEDを設置した。用いた橙色LEDは、Φ5mmの砲弾型のもので、発光スペクトルは580nmにピークを持ち、ほぼ20nmの半値幅となるようなものである。このLEDは、2.2V設定で、約20°の半値角の光の拡がりを持ち、最大5cd程度の明るさが得られるものである。
ミラーは平面ミラーを用いており、設置用基板の上面に平行に設置して用いた。また、設置用基板の上面とLEDとの距離は、約110mmであった。
このようにして作成した装置で、LEDに定電圧電源装置により約2Vの電圧を加えて発光させ、再生像を観察した。
その結果、上下左右全方向に対して視差を持った、自然な立体像を観察できた。また、30mm程度の奥行きのある画像部分も、十分に明瞭な像として観察できた。
Claims (14)
- 水平な設置用基板と、前記設置用基板の一端に設けられたホログラム支持枠とを有する支持体と、
前記ホログラム支持枠に取り付けられ前記設置用基板の上面側へ傾斜するように前記設置用基板の一端から斜め上方に向け延在しその背面を前記設置用基板の上面側に位置させて配置された透過型ホログラムと、
前記透過型ホログラムの背面側に設けられ単色の光を発光するLEDと、
前記透過型ホログラムの背面側に設けられ前記LEDからの光から再生照明光を生成して前記透過型ホログラムを照明する再生照明光生成手段とを備え、
前記再生照明光が半値幅30nm以下の狭い波長分布である、
ことを特徴とするディスプレイ装置。 - 前記透過型ホログラムが、水平方向と上下方向の視差情報が記録された立体像が記録されたホログラムであることを特徴とする請求項1記載のディスプレイ装置。
- 前記再生照明光生成手段は、平面ミラーからなり、前記平面ミラーは前記設置用基板上に配置され、前記LEDは前記平面ミラーの上方に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のディスプレイ装置。
- 前記LEDが半値幅30nm以下の狭い波長分布を有することを特徴とする請求項3記載のディスプレイ装置。
- 前記再生照明光生成手段は、多層膜ミラーからなり、前記多層膜ミラーは前記設置用基板上に配置され、前記LEDは前記多層膜ミラーの上方に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のディスプレイ装置。
- 前記LEDは半値幅30nm以上の広い波長分布を持ち、前記多層膜ミラーは前記LEDの波長幅を半値幅30nm以下にする反射スペクトル特性を有することを特徴とする請求項5記載のディスプレイ装置。
- 前記再生照明光生成手段は、光を回折して射出する波長選択性を持ったリップマンホログラムからなり、前記リップマンホログラムは前記設置用基板上に配置され、前記LEDは前記リップマンホログラムの上方に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のディスプレイ装置。
- 前記LEDは半値幅30nm以上の広い波長分布を持ち、前記リップマンホログラムは前記LEDの波長幅を半値幅30nm以下にする反射スペクトル特性を有することを特徴とする請求項7記載のディスプレイ装置。
- 前記LEDからの光が前記透過型ホログラムに直接照射されるのを防止する遮光部材を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のディスプレイ装置。
- 前記透過型ホログラムの背面と反対に位置するホログラム面と前記設置用基板の上面との角度が60°以上75°以下であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のディスプレイ装置。
- 前記透過型ホログラムに対する前記再生照明光生成手段の再生照明光の入射角度が70°以下であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載のディスプレイ装置。
- 前記LEDからの光の射出角度が30°以内であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載のディスプレイ装置。
- 前記リップマンホログラムが凹面鏡としての作用を有することを特徴とする請求項6記載のディスプレイ装置。
- 前記透過型ホログラムは前記ホログラム支持枠に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載のディスプレイ装置。
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