JP4816269B2 - 本人確認補助装置 - Google Patents

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本発明は、被確認者本人が所持し該本人の顔写真が付されたカードを用いて、本人確認を行う際に利用される本人確認補助装置に関する。
例えば役所や金融機関等では、窓口で手続きを行う者が本人であるかどうかを確認することが行われ、また、入口で入場者の入場資格の有無のチェックを行う施設(会社等)なども多くなってきている。このような本人確認のためには、一般に、例えば運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、社員証、学生証などの顔写真入りのカード(身分証明証)を用いることが行われる。
従来では、有人の利用窓口等で、身分証明用のカードにより本人確認を行う場合には、確認作業者が、被確認者から本人の顔写真入りのカードを受取り、その顔写真と、本人の顔を見比べて確認を行うことが一般的であった。これに対し、近年では、確認作業の簡単化、確実化等を図るため、様々なカードやその確認方法、確認装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、表面に顔写真を印刷することに代えて、利用者の顔写真のデータをICチップ内に記憶させておくようにした身分証明用のICカードが示されている。そして、確認作業を行う窓口担当者が、ICカード利用者からICカードを受取り、これを利用者情報読み取り装置に挿入することにより、顔写真のデータが読取られて表示装置に表示される。窓口担当者は、表示装置に表示された顔写真と利用者本人とを見比べて本人確認を行うようになっている。
特開2000−215295号公報
従来では、上記したような有人の窓口において本人確認を行うにあたって、顔写真付きの身分証明用カード、顔写真のデータが記憶されたICカードのいずれを用いる場合でも、被確認者の所持するカードを、確認作業者に一旦手渡しする過程が必要となっていた。しかし、カードの所有者(被確認者)にとっては、個人情報が記載(記憶)されているカードが、一時的(短時間)ではあるものの第三者の手に渡ることになるため、本人確認とは関係のない知られたくない個人情報までもが他人に見られてしまうことを嫌う場合があり、或いは、第三者にカードを手渡したことによって何らかのトラブル(内部データの不正利用等)が発生するのではないかといった不安を感じることがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、顔写真付きのカードを用いて本人確認を行う際に、被確認者が確認作業者にそのカードを渡すことなく本人確認を可能とする本人確認補助装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の本人確認補助装置は、被確認者本人が所持し該本人の顔写真が付されたカードを用いて、本人確認を行う際に利用されるものであって、筐体と、この筐体に設けられ確認作業者が視認する第1の表示装置と、前記筐体の前記第1の表示装置が設けられた面とは相違する面に設けられ、確認作業が行われる際に前記カードがセットされるカード載置部と、このカード載置部にセットされた前記カードの画像を取込む撮像手段と、この撮像手段により取込まれたカード画像のうち少なくとも前記顔写真を含んだ画像を前記第1の表示装置に表示させる画像表示制御手段とを具備し、前記撮像手段は、面受光センサと液晶表示画面とを一体的に有し画像入力及び画像表示が可能な第2の表示装置から構成されると共に、前記カード載置部は、前記第2の表示装置の前面部に位置され、前記カードの表面が該第2の表示装置の画面に宛がわれた状態にセットされるように構成され、前記第1の表示装置及び第2の表示装置は、前記筐体の互いに反対側の面に配置されるところに特徴を有する(請求項1の発明)。
上記構成において、本人確認を行う際に、被確認者は、本人の顔写真が付されたカードを、筐体のカード載置部にセットする。すると、撮像手段によりそのカードの画像が取込まれると共に、画像表示制御手段により、そのカード画像のうち少なくとも顔写真を含んだ画像が第1の表示装置に表示される。これにより、確認作業者は、第1の表示装置に表示された顔写真の画像と、被確認者本人の顔とを見比べることにより、本人確認を行うことができる。この場合、被確認者がカードを確認作業者に渡すことなく、カードをカード載置部にセットするだけで、本人確認を行うことが可能となる。また、カード載置部と第1の表示装置とは筐体の相違する面に設けられるので、被確認者と確認作業者とが必要以上に接近することなく済ませることができる。
しかも、撮像手段を、面受光センサと液晶表示画面とを一体的に有し画像入力及び画像表示が可能な第2の表示装置から構成し、このとき、カード載置部を、その第2の表示装置の前面部に位置して、カードの表面が該第2の表示装置の画面に宛がわれた状態にセットされるように構成した。これにより、撮像手段の構成が簡単となると共に、被確認者が、カードを第2の表示装置の画面に宛がうようにセットすれば良いので、カード載置部へのセットの作業が容易となる。また、面受光センサによってカードの画像を確実に取込むことができる。
更に、前記第1の表示装置及び第2の表示装置を、前記筐体の互いに反対側の面に配置させる構成としたので、被確認者と確認作業者とが、例えば窓口を挟んで反対側に位置している状態で、本人確認の作業を行うことができ、両者が必要以上に接近する必要がなく、両者にとっての安全性、安心感が得られる。
このとき、前記第1の表示装置のバックライトが、前記第2の表示装置の面受光センサの光源を兼用している構成とすれば(請求項2の発明)、全体の構成の簡単化や、筐体の薄型化を図ることができる。また、前記カード載置部にカードがセットされていない状態で、前記第2の表示装置に、メッセージ画面を表示するように構成しても良く(請求項3の発明)、これにより、第2の表示装置の液晶表示画面に、例えば入場の仕方、注意事項、カードのセットの仕方などの各種のメッセージを表示することができ、使いやすさや利便性を向上することができる。
さらには、カード載置部にカードがセットされたことを検出する検出手段と、この検出手段の検出に基づいて前記撮像手段の撮像動作を実行させる動作制御手段とを設けることができ、この際に、検出手段を、第2の表示装置の面受光センサの検出信号に基づいて、カードがセットされたことを光学的に検出するように構成することができる(請求項4の発明)。これにより、第2の表示装置の面受光センサを用いて、カードがセットされたことを自動で検出して撮像動作を実行させることができる。
本発明においては、上記カードを、ICチップを内蔵した非接触ICカードから構成すると共に、前記筐体に、前記カードに内蔵されたICチップとの間での通信により、情報を読取るためのカードリーダを設けることができる(請求項5の発明)。これにより、カードの画像の取込みに加えて、ICチップに記憶された情報、例えばID情報などを読取ることができ、顔写真による本人確認の作業と同時に、データの読取りを行うことが可能となる。このとき、前記カードリーダが読取った読取データを、前記第1の表示装置に表示するデータ表示制御手段を設けることができ(請求項6の発明)、これにより、ICチップに記憶されている情報などを確認作業者にも表示することが可能となる。
このようにカードリーダを設ける場合においても、カード載置部にカードがセットされたことを検出する検出手段と、この検出手段の検出に基づいて撮像手段の撮像動作を実行させる動作制御手段とを設けることができ、このとき、検出手段を、前記カードリーダがカードからの応答信号を受信することに基づいて、カードがセットされたことを検出するように構成することができる(請求項7の発明)。これにより、カードリーダを用いて、カードがセットされたことを自動で検出して撮像動作を実行させることができる。
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。尚、本実施例では、本発明を、会社、施設などの入口(入門ゲート)に設けられる守衛所のカウンタに設置される本人確認補助装置に適用したものである。この場合、来場者(被確認者)が、自らが所持する非接触型ICカードからなる従業員証又は入門許可証を提示し、確認作業者である守衛が本人確認を行う場合を具体例としてあげながら説明する。
まず、身分証明用のカード1について、簡単に述べておく。図4(a)に示すように、カード1は、プラスチック製の基材の表面に、所定の事項(氏名、所属部課、年齢、カードの有効期限など)が記載されていると共に、左上部に位置して本人(所持者)の顔写真2が付されている。尚、このカード1としては、従業員証等に限らず、例えば運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード等、国や自治体が発行するものであっても良い。
また、詳しく図示はしないが、このカード1内には、後述するRFリーダとの間で電磁波による通信を行うためのアンテナコイル3(破線で示す)が内蔵されると共に、RFリーダに対するデータ通信処理やデータの保持等を行うためのICチップが内蔵されている。周知のように、前記ICチップは、RFリーダの給電用信号から動作電源を得るための整流・平滑回路、通信等の制御を行うCPU、送受信信号の変調,復調を行う変復調回路、動作プログラム等を記憶するROM、加入者情報(ID)等のデータを記憶するメモリ(EEPROM等)をワンチップ化して構成されている。
次に、本実施例に係る本人確認補助装置4の構成について述べる。図1及び図2に示すように、この本人確認補助装置4の筐体5は、全体として、前後両面及び底面がやや横長な長方形状をなし、側面が三角形状をなす箱状に構成されている。従って、筐体5の前後両面は傾斜状をなしている。尚、ここでは、守衛所のカウンタに筐体5が設置される場合、筐体5の図1で右側を向く面が守衛を向く側となるので、こちらを内面側と称し、その反対側の面(図1で左側を向く面)を、来訪者を向く側である外面側と称する。
前記筐体5の内面側には、図3、図4(b)にも示すように、確認作業者(守衛)が視認する第1の表示装置6が設けられている。この第1の表示装置6は、例えばカラー液晶パネルからなり、図1、図3に示すように、その背面側(筐体5の中央部)には、バックライト7が配設されている。尚、この第1の表示装置6の画面は、前記カード1の大きさよりもやや大きく構成されている。
これに対し、筐体5の外面側(図1で左側)には、図1〜図3に示すように、第2の表示装置8が設けられる。この第2の表示装置8は、表示素子の間に受光素子を二次元に配列して構成された「インプットディスプレイ」と称されるもので、図1に示すように、面受光センサ8aと、液晶表示画面8bとを一体的に有し、画像入力と共に画像表示が可能なものとされている。この第2の表示装置8の画面の大きさは、前記カード1の大きさとほぼ同等ないしは若干大きく構成されている。
このとき、この第2の表示装置8は、その表面部に読取対象物(前記カード1)を当てるだけで、面受光センサ8aによって画像データを取込めるようになっており、撮像手段として機能する。また、本実施例では、前記第1の表示装置6のバックライト7が、第2の表示装置8の画像入力時及び画像表示時の光源として兼用される構成とされている。尚、この第2の表示装置8の液晶表示画面8bには、通常時(面受光センサ8aによる画像入力時以外のとき)には、例えば、操作ガイダンス用のメッセージ画面が表示されるようになっている。
そして、前記筐体5のうち、第2の表示装置8が設けられた外面側には、前記カード1がセットされるカード載置部としてのカード置き台9が設けられている。図2に示すように、このカード置き台9は、筐体5の外面側の下辺部のほぼ全体に、側面L字状をなすように延びて設けられており、前記カード1の下縁部を載置することにより、該カード1が、第2の表示装置8の表面部に宛がわれた状態にセットされるようになっている。
さらに、図3にのみ図示するように、前記筐体5内には、カードリーダとしてのRFリーダ10が組込まれている。このRFリーダ10は、図1及び図2にも示すように、第2の表示装置8の裏側近傍に位置して、前記カード1のアンテナコイル3との間での電磁波による通信を行うためのループ状のアンテナ11を備えている。
前記RFリーダ10は、周知のように、前記アンテナ11に接続された送信回路及び受信回路、それらに接続された通信制御回路などを備えて構成されている。前記通信制御回路は、送信回路を通じてアンテナ11に電力信号を出力すると共に、アンテナ11が受けた受信信号を、受信回路を通じて復調してデータとして抽出するようになっている。これにより、前記カード1がカード置き台9にセットされた状態で、そのカード1(ICチップ)に対して電磁波による電力供給が行われると共に、データの通信(読取り)が行われるようになっている。
図3は、本人確認補助装置4の電気的構成を概略的に示しており、筐体5内には、全体を制御するためのCPU12、及び、プログラムや各種データを記憶するメモリ13が配設されている。前記CPU12は、前記第1の表示装置6の表示を制御すると共に、バックライト7を制御し、また、第2の表示装置8の液晶表示画面8bに対する表示制御及び面受光センサ8aの画像入力を制御するようになっている。さらに、CPU12は、前記RFリーダ10の制御を行なうようになっている。
さて、本実施例では、前記CPU12は、そのソフトウエア的構成により、以下のような制御を実行する。即ち、CPU12は、通常時には、上記のように、バックライト7を点灯させ、第2の表示装置8の液晶表示画面8bにメッセージ画面を表示させる(図2参照)。これと共に、CPU12は、間欠的にカード1の検出動作を実行することによって、カード置き台9にカード1が載置(セット)されたかどうかを常に監視するようになっている。
このとき、本実施例では、CPU12は、前記第2の表示装置8の面受光センサ8aの受光信号からカード1の有無を光学的に検出するようになっている。具体的には、第2の表示装置8の画面の前面部にカード1が存在する場合には、第2の表示装置8の面受光センサ8aが受光する画像に、明暗のエッジが存在するようになるので、画像信号における明暗のエッジの有無を判断することにより、カード1がセットされたことを検出することができるのである。従って、CPU12及び第2の表示装置8の面受光センサ8a等から検出手段が構成される。
そして、カード置き台9にカード1がセットされたことを検出したときに、CPU12は、第2の表示装置8の面受光センサ8aにより、カード1の表面の画像を取込み、取込んだ画像を、前記第1の表示装置6に表示させるようになっている。この場合、図4(b)に示すように、第1の表示装置6には、カード1全体の画像が実物大あるいは拡大して表示されるようになっている。
さらに、CPU12は、カード置き台9にカード1がセットされたことを検出したときに、前記FRリーダ10により、カード1(ICチップ)のデータの読取りを行うようになっている。また、必要に応じて、カード1から読取った読取データを、第1の表示装置6に表示させるようになっている。従って、CPU12が、画像表示制御手段、動作制御手段、データ表示制御手段として機能するのである。
次に、上記構成の作用について述べる。上記のように、本実施例に係る本人確認補助装置4は、会社、施設などの入口に設けられる守衛所のカウンタ上に、第2の表示装置8を外側に向け、第1の表示装置6側を内側(守衛側)に向けて設置される。カード1がセットされていない通常時には、図2に示すように、外側を向く第2の表示装置8(液晶表示画面8b)には、例えば「カードの表面を当ててください」といったメッセージ画面が表示される。これと共に、本人確認補助装置4のCPU12は、カード置き台9にカード1が載置(セット)されたかどうかを常に監視している。
来場者(被確認者)は、守衛所を通る際に、図1に示すように、自らが所持する身分証明用のカード1を、本人確認補助装置4のカード置き台9にセットする。このとき、第2の表示装置8(液晶表示画面8b)にガイダンス用のメッセージ画面が表示されているので、被確認者はカード1を第2の表示装置8に宛がうようにして容易にセットすることができる。
すると、本人確認補助装置4(CPU12)においては、第2の表示装置8の面受光センサ8aの受光信号からカード1がセットされたことを光学的に検出し、面受光センサ8aによるカード1の表面の画像の取込み動作を実行する。そして、図4(b)に示すように、CPU12は、面受光センサ8aによって取込んだ画像、この場合カード1全体の画像を、第1の表示装置6に表示させる。
守衛(確認作業者)は、第1の表示装置6に表示された顔写真を見て、来場者(被確認者)の顔と見比べることにより、本人確認を行うことができる。尚、これと共に、本人確認補助装置4のCPU12は、RFリーダ10により、カード1(ICチップ)のデータの読取りを行い、必要に応じて、その読取データ等を第1の表示装置6に併せて表示させるようになっている。確認作業が完了すると、被確認者は、カード1をカード置き台9から取外して回収する。
このように本実施例の本人確認補助装置4によれば、顔写真付きのカード1を用いて有人の窓口等で本人確認を行うにあたり、従来のような被確認者が本人のカードを確認作業者に一旦渡さなければならなかったものと異なり、被確認者がカード1を確認作業者に渡すことなく、カード1をカード置き台9(第2の表示装置8の表面)にセットするだけで、確認作業者による本人確認作業が可能となった。この結果、カード1の所有者(被確認者)にとって、カード1を他人に手渡すことに伴う不安を取除くことができる。
また、特に本実施例では、筐体5の外面側に設けられる撮像手段を、面受光センサ8aと液晶表示画面8bとを一体的に有し画像入力及び画像表示が可能な第2の表示装置8から構成したので、撮像手段の構成が簡単となると共に、被確認者が、カード1を第2の表示装置8の画面に宛がうようにセットすれば良いので、カード置き台9へのセットの作業が容易となる。面受光センサ8aによってカード1の表面の画像を確実に取込むことができる。
この場合、カード1がセットされていない通常時に、第2の表示装置8(液晶表示画面8b)に、メッセージ(ガイダンス)画面を表示するようにしたので、使いやすさや利便性を向上させることができる。しかも、面受光センサ8aの検出信号に基づいて、カード1がセットされたことを光学的に検出し、撮像動作を自動で実行させることができるメリットも得ることができる。
さらには、第1の表示装置6と、第2の表示装置8とを、前記筐体4の互いに反対側の面に配置させたので、被確認者と確認作業者とが、窓口を挟んで反対側に位置している状態で、本人確認の作業を行うことができ、両者が必要以上に接近する必要がなく、両者にとっての安全性、安心感が得られる。第1の表示装置6のバックライト7を、第2の表示装置8の面受光センサ8aの光源を兼用させるようにしたので、構成の簡単化や、筐体5の薄型化を図ることができる。
そして、本実施例では、筐体5内にRFリーダ10を内蔵させ、カード1に内蔵されたICチップとの間での通信により情報を読取るようにしたので、カード1の画像の取込みに加えて、ICチップに記憶された情報を同時に読取ることができ、カード1に付された顔写真による本人確認と、カード1内のデータの読取りとを、2回の操作に分けずとも一度に行うことができるものである。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のような拡張、変更が可能である。
即ち、第1の表示装置にカードの表面全体を表示させるものに限らず、少なくとも顔写真部分を表示すれば良い。顔写真部分を拡大(あるいは縮小)して表示するようにしても良い。
上記実施例では、検出手段として、面受光センサ8aの検出信号に基づいてカード1がセットされたことを検出する構成を採用したが、カード(RF)リーダによって、カードとの間で通信を行うことによって、カードが接近されたことを検出し、これをもってカードがカード載置部にセットされたことを検出する検出手段としての機能を実現するようにしても良い。また、カードがセットされたことを自動で検出して画像取込み動作を実行させるものに限らず、カード画像の取込みを指示するための操作スイッチを設けて、カードがセットされたた際に、確認作業者によりその操作スイッチが操作されることに基づき、画像取込みを行う構成としても良い。
カードの表面にバーコードや二次元コードなどの情報コードを設け、本人確認補助装置に、その光学情報の読取機能を設けても良い。本人確認補助装置にOCR読取機能を設けても良い。これらの場合も、それら読取りデータを、顔写真と共に第1の表示装置に表示させることができ、より高度な本人確認を行うことが可能となる。本人確認補助装置に上位の管理用コンピュータ(パソコン)を接続し、その管理用コンピュータにデータを送信して、来場者の管理を行うように構成しても良い。RFリーダによって読取ったICチップ内のデータを管理用コンピュータに送信するようにしても良い。
その他、例えば筐体の形状としても、単純な矩形箱状などであっても良く、また、カード載置部の構成としても水平面にカードを載置する構成としても良いなど様々な変形が可能であり、さらには、本発明の本人確認補助装置は、会社、施設等の守衛所に設置されるものに限らず、例えば役所や金融機関等の窓口で手続きを行う者が本人であるかどうかを確認する場合に適用するようにしても良い等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の一実施例を示すもので、本人確認補助装置の構成を示す側面図 本人確認補助装置の外観を示す斜視図 本人確認補助装置の電気的構成を概略的に示すブロック図 カードの正面図(a)及び表示装置にそのカードの画像が表示された様子を示す図(b)
符号の説明
図面中、1はカード、2は顔写真、4は本人確認補助装置、5は筐体、6は第1の表示装置、7はバックライト、8は第2の表示装置(撮像手段)、8aは面受光センサ、8bは液晶表示画面、9はカード置き台(カード載置部)、10はRFリーダ(カードリーダ)、12はCPU(画像表示制御手段、動作制御手段、データ表示制御手段)を示す。

Claims (7)

  1. 被確認者本人が所持し該本人の顔写真が付されたカードを用いて、本人確認を行う際に利用される本人確認補助装置であって、
    筐体と、
    この筐体に設けられ確認作業者が視認する第1の表示装置と、
    前記筐体の前記第1の表示装置が設けられた面とは相違する面に設けられ、確認作業が行われる際に前記カードがセットされるカード載置部と、
    このカード載置部にセットされた前記カードの画像を取込む撮像手段と、
    この撮像手段により取込まれたカード画像のうち少なくとも前記顔写真を含んだ画像を前記第1の表示装置に表示させる画像表示制御手段とを具備し、
    前記撮像手段は、面受光センサと液晶表示画面とを一体的に有し画像入力及び画像表示が可能な第2の表示装置から構成されると共に、
    前記カード載置部は、前記第2の表示装置の前面部に位置され、前記カードの表面が該第2の表示装置の画面に宛がわれた状態にセットされるように構成され、
    前記第1の表示装置及び第2の表示装置は、前記筐体の互いに反対側の面に配置されることを特徴とする本人確認補助装置。
  2. 前記第1の表示装置のバックライトが、前記第2の表示装置の面受光センサの光源を兼用していることを特徴とする請求項1記載の本人確認補助装置。
  3. 前記第2の表示装置には、前記カード載置部にカードがセットされていない状態で、メッセージ画面が表示されることを特徴とする請求項1又は2記載の本人確認補助装置。
  4. 前記カード載置部にカードがセットされたことを検出する検出手段と、この検出手段の検出に基づいて前記撮像手段の撮像動作を実行させる動作制御手段とを備えると共に、
    前記検出手段は、前記第2の表示装置の面受光センサの検出信号に基づいて、前記カードがセットされたことを光学的に検出するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の本人確認補助装置。
  5. 前記カードは、ICチップを内蔵した非接触ICカードであり、
    前記筐体には、前記カードに内蔵されたICチップとの間での通信により、情報を読取るためのカードリーダが設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の本人確認補助装置。
  6. 前記カードリーダが読取った読取データを、前記第1の表示装置に表示するデータ表示制御手段を備えることを特徴とする請求項5記載の本人確認補助装置。
  7. 前記カード載置部にカードがセットされたことを検出する検出手段と、この検出手段の検出に基づいて前記撮像手段の撮像動作を実行させる動作制御手段とを備えると共に、
    前記検出手段は、前記カードリーダが前記カードからの応答信号を受信することに基づいて、前記カードがセットされたことを検出するように構成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の本人確認補助装置。
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