JP4815991B2 - 車体骨格構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体骨格部材と被接合部剤との接合によって閉断面構造の車体骨格を成す車体骨格構造に関する。
車体を構成する部材のスポット溶接による接合強度を向上するためには、スポット溶接点数を増す必要がある。このようにスポット溶接点数を増すために、スプリングサポートの接合フランジの形状を変更して、該接合フランジとエプロンメンバとの接合領域を拡張する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−355283号公報 特開平6−171551号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、接合強度の向上は期待されるものの、部材の生産性について考慮されていなかった。
本発明は、上記事実を考慮して、車体骨格部材と被接合部材との接合強度の向上を図りながら該車体骨格部材の生産性を確保することができる車体骨格構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車体骨格構造は、車体前後方向に長手とされたフロントサイドメンバの開口端側をフロアパネルの下面に接合することで、閉断面構造を形成する車体骨格構造であって、前記フロントサイドメンバは、前記フロアパネル側に開口する断面形状に形成された骨格部と、骨格部の開口縁から延設され前記フロアパネルの下面に接合されたフランジとを有し、かつ、前記フロントサイドメンバにおける長手方向の端部が、車幅方向における前記フランジの幅が前記長手方向に沿って連続的に拡大されると共に、車幅方向における前記骨格部の展開長が前記長手方向に沿って連続的に縮小された徐変部とされており、前記フロントサイドメンバは、長手方向端部において前記骨格部が閉止されると共に該骨格部に対する長手方向外側まで延設された端部フランジを有し、かつ、該端部フランジが前記徐変部におけるフランジの幅広側に連続しており、前記フロントサイドメンバの前記徐変部におけるフランジ又は前記端部フランジと、前記フロアパネルの上面側に平面視で前記フロントサイドメンバの後端を横切って配設されたクロスメンバのフランジとが、前記フロアパネルを挟んで接合されており、かつ、前記フロントサイドメンバは、前記徐変部ではない一般部における前記骨格部及びフランジを合わせた車幅方向の展開長と、前記徐変部における前記骨格部及びフランジを合わせた車幅方向の展開長と、前記端部フランジの車幅方向の幅とが、略一致されている。
請求項1記載の車体骨格構造では、車体骨格部材は、被接合部材側に開口する所謂ハット形状とされており、そのフランジが被接合部材に接合されることで、その骨格部が被接合部材とで閉断面構造(車体骨格)を構成する。車体骨格部材における徐変部では、その長手方向との直交方向にフランジが拡幅されており、被接合部材との接合面積が大きくなる。このため、車体骨格部材と被接合部材との接合強度を増すことが可能になる。
ここで、徐変部では、骨格部における長手方向との直交方向に沿った展開長(断面長)が縮小されているため、車体骨格部材では、徐変部におけるフランジ幅と骨格部の展開長との和(総展開長)が徐変部以外の部分よりも大きくなることが抑制又は防止される。すなわち、本車体骨格構造では、例えばプレス加工によって成形される車体骨格部材の成形前における素材の幅が、フランジ幅を拡大する部分で他の部分よりも大きくなってしまうことが抑制又は防止される。これにより、車体骨格部材の生産時における歩留まりの悪化が抑制され、生産性が確保される。
このように、請求項1記載の車体骨格構造では、車体骨格部材と被接合部材との接合強度の向上を図りながら該車体骨格部材の生産性を確保することができる。なお、車体骨格部材が接合される被接合部材は、例えば、平板状のパネル材であっても良く、車体骨格部材側に開口するハット形状の骨格部材(半体)であっても良い。
また、本車体骨格構造では、車体骨格部材の長手方向端部に向けて徐々にフランジが拡幅されると共に骨格部の展開長が減じられて徐変部が形成されており、この徐変部におけるフランジが骨格部の長手方向外側まで延設された端部フランジに連続している。徐変部徐々に拡幅されたフランジの幅広側に連続する端部フランジは、生産性を悪化することなく徐変部を有しない場合の幅よりも拡幅することができるため、車体骨格部材の長手方向端部において効果的に接合強度を向上することができる。
さらに、本車体骨格構造では、フロアパネルを介した車体骨格部材の徐変部におけるフランジと他の骨格部材のフランジ接合強度が向上する。
またさらに、本車体骨格構造では、例えば車体の前面衝突時にフロンサイドメンバからクロスメンバに荷重が伝達される。フロントサイドメンバとクロスメンバとは徐変部のフランジにおいて接合されるため、接合強度が高く上記荷重伝達が効果的に果たされる。なお、クロスメンバの長手方向中間に徐変部を設け、互いの徐変部におけるフランジを接合するようにしても良い。
請求項2記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1記載の車体骨格構造において、前記クロスメンバは、前記フロアパネル側に開口する断面形状に形成された骨格部の前後両開口縁から一対の前記フランジが設けられて構成されており、車体前後方向における前記各フランジの幅が長手方向に沿って連続的に拡大されると共に車体前後方向における前記骨格部の展開長が前記長手方向に沿って連続的に縮小された徐変部と、該徐変部に対する前記フランジ幅が狭く前記骨格部の展開長が長い側に連続する一般部と、前記徐変部に対する前記フランジ幅が広く前記骨格部の展開長が短い側に連続する接合部とを有し、前記接合部における前記フランジが、前記フロアパネルを挟んで、前記フロントサイドメンバの前記徐変部におけるフランジ又は前記端部フランジと接合されている。
請求項3記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1又は請求項2記載の車体骨格構造において、前記フロントサイドメンバの徐変部は、前記骨格部の開口幅を維持して設定されている。
請求項3記載の車体骨格構造では、骨格部の開口端からの深さを徐々に減じることで該骨格部の開口幅を維持しつつフランジを拡幅した徐変部が形成されている。このため、例えば徐変部において開口幅を減じながらフランジを拡幅した構成と比較して、この徐変部のフランジにおける幅広側に連続する端部フランジの幅を広く設定することができる。
以上説明したように本発明に係る車体骨格構造は、車体骨格部材と被接合部材との接合強度の向上を図りながら該車体骨格部材の生産性を確保することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車体骨格構造が適用された車体フロア部の骨格構造10について、図1乃至図3に基づいて説明する。なお、図中矢印FRは車体の前方向を、矢印UPは車体の上方向を、矢印INは車幅内側方向をそれぞれ示す。また、図中に適宜示す「×」は、スポット溶接による接合点(打点)を示し、単独のものは2部材重ね合わせ部位の打点を、「○」に囲まれたものは3部材重ね合わせ部位の打点をそれぞれ示す。
図1(A)には、車体フロア部の骨格構造10が一部切り欠かれた平面図にて示されており、図1(B)には図1(A)の1B−1B線に沿った断面図が示されている。これらの図に示される如く、車体フロア部の骨格構造10では、車体床を構成する被接合部材としてのフロアパネル12の上面側に車幅方向に長手とされたフロアクロスメンバ14が接合されると共に、フロアパネル12の下面側に車体前後方向に長手とされたフロントサイドメンバリヤ16が接合されている。図示は省略するが、フロントサイドメンバリヤ16は、フロントサイドメンバフロントを介して、フロントバンパの骨格部材であるバンパリインフォースメントに連結されている。
本発明における他の骨格部材としてのフロアクロスメンバ14は、図1(B)に示される如く、長手方向に直交する断面視で下向きに開口するハット形状に形成されている。具体的には、フロアクロスメンバ14は、上壁18と、それぞれ上壁18の前後端から垂下された前壁20及び後壁22と、前壁20及び後壁22の各下端から前後に延設された前フランジ24及び後フランジ25とを有する。
このフロアクロスメンバ14は、前フランジ24及び後フランジ25がそれぞれフロアパネル12の上面にスポット溶接にて接合されている。この状態では、フロアパネル12、上壁18、前壁20、後壁22で囲まれた略矩形枠状の閉断面構造C1が、フロアパネル12の上側に形成されている。
フロアクロスメンバ14の車幅方向外端には、上壁18、前壁20、後壁22から上記閉断面の外側にそれぞれ張り出した末端フランジ26が設けられており、末端フランジ26は、車体下部の車幅方向端部に車体前後方に沿って配設された車体骨格部材であるロッカ28のロッカインナ28Aにスポット溶接にて接合されている。図示は省略するが、フロアクロスメンバ14の車幅方向内端は、末端フランジ26と同様に設けられた末端フランジがフロアトンネルに接合されている。
図2に示される如く、フロントサイドメンバリヤ16は、長手方向に直交する断面視で上向きに開口するハット形状に形成されている。具体的には、フロントサイドメンバリヤ16は、下壁30と、それぞれ下壁30の車幅方向内外端から立設された内側壁32及び外側壁34と、内側壁32及び外側壁34の各上端から車幅方向内外に延設された内側フランジ36及び外側フランジ38とを有する。
このフロントサイドメンバリヤ16は、本発明における車体骨格部材に相当し、図1に示される如く、内側フランジ36及び外側フランジ38がそれぞれフロアパネル12の下面にスポット溶接にて接合されている。この状態では、フロアパネル12、下壁30、内側壁32、外側壁34で囲まれた略矩形枠状の閉断面構造C2が、フロアパネル12の下側に形成されている。フロントサイドメンバリヤ16において上向きに開口する断面コ字状を成す下壁30、内側壁32、外側壁34は、フロアパネル12とで閉断面構造C2を成す骨格部40とされる。
そして、このフロントサイドメンバリヤ16の後端部は、徐変部42とされている。図2及び図3に示される如く、徐変部42では、後端に向けて骨格部40の内側壁32、外側壁34の高さHが徐々に低くされると共に、内側フランジ36及び外側フランジ38の車幅方向に沿う幅Wが徐々に拡幅されている。
図1(B)及び図3(A)に示される如く、この実施形態では、徐変部42の内側フランジ36及び外側フランジ38は、徐変部42の前側に位置する一般部41における内側フランジ36及び外側フランジ38と面一とされ、下壁30が後側で前側よりも高位になるように傾斜している。また、図1(A)に示される如く、徐変部42における骨格部40の上端開口幅Wo2は、フロントサイドメンバリヤ16の一般部における開口幅Wo1と略一致している。
さらに、フロントサイドメンバリヤ16は、骨格部40(における徐変部42)の後端を閉止する後壁44と、後壁44の上縁から方向に張り出され内側フランジ36及び外側フランジ38にそれぞれ面一に連続する端部フランジとしての後端フランジ46を有する。図1(A)に示される如く、後端フランジ46の車幅方向に沿う幅Wrは、徐変部42の後端における平面視での幅Wjと同等か又は若干大とされている。
図3に示される如く、フロントサイドメンバリヤ16は、徐変部42を設けることにより、図3(B)に示す一般部41の長手方向と直交する断面の展開長(断面長)L1と、図3(C)に示す徐変部42における長手方向と直交する断面の展開長L2と、後端フランジ46の長手方向と直交する方向の幅Wrとが略一致する(寸法差が所定の差の範囲内に入る)構成とされている。
なお、フロントサイドメンバリヤ16における長手方向の直交する断面の展開長L1、L2は、それぞれ骨格部40の展開長である下壁30の幅、内側壁32及び外側壁34の各高さの和と、内側フランジ36及び外側フランジ38の各幅の和との総和である総展開長として把握されるものである。
以上説明したフロントサイドメンバリヤ16は、プレス加工(深絞り加工等)による成形によって一体に形成されている。
このフロントサイドメンバリヤ16は、図1(A)に示される如く平面視で、フロアクロスメンバ14が主に徐変部42上を横切る配置とされている。そして、フロントサイドメンバリヤ16の後端フランジ46は、その前部46Aがフロアパネル12及びフロアクロスメンバ14の後フランジ25と3枚重ね合わせ状態でスポット溶接にて接合され、その後部46Bがフロアパネル12との2枚重ね合わせ状態でスポット溶接にて接合されている。
また、徐変部42における内側フランジ36、外側フランジ38の長手方向の一部が、それぞれフロアパネル12及びフロアクロスメンバ14の前フランジ24と3枚重ね合わせ状態でスポット溶接にて接合されている。フロアクロスメンバ14の前後のフランジ24、25、フロントサイドメンバリヤ16の一般部41及び徐変部42の車幅方向内外のフランジ36、38は、上記以外の部位においては、それぞれフロアパネル12との2枚重ね合わせ状態でスポット溶接にて接合されている。各スポット溶接の接合点の間隔(打点ピッチ)は、通電時の分流を避けるべく30mm〜35mm以上に設定されている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車体フロア部の骨格構造10が適用された自動車が前面衝突に至ると、フロントサイドメンバ15には、バンパリインフォースメントから後向き荷重が作用する。この荷重は、フロントサイドメンバリヤ16を経由してフロアクロスメンバ14に伝達される。
ここで、車体フロア部の骨格構造10では、フロントサイドメンバリヤ16の後端に徐変部42が設けられているため、該徐変部42におけるフロアパネル12への接合部である内側フランジ36及び外側フランジ38を大きく設定することができると共に、後端フランジ46の幅を大きくすることができる。そして、この実施形態では、後端フランジ46の前部46Aがフロアパネル12を挟んでフロアクロスメンバ14の後フランジ25と接合されているため、フロントサイドメンバリヤ16とフロアクロスメンバ14との接合強度が高い。
このことを、図5及び図6に示される比較例との比較で説明する。なお、比較例における本実施形態に対応する部分については、本実施形態と同一の符号を付す。図5(A)及び図5(B)に示す比較例に係る車体フロア部の骨格構造90は、フロントサイドメンバリヤ92の内側フランジ36、外側フランジ38、及び後フランジ94がフロアパネル12の下側にスポット溶接にて接合されている。図6にも示す如く内側フランジ36、外側フランジ38は、全長に亘って、フロントサイドメンバリヤ16の一般部41における内側フランジ36、外側フランジ38と略同等の幅とされ、後フランジ94も略同等の幅とされている。
この比較例に係る車体フロア部の骨格構造90では、フロアクロスメンバ14の後フランジ25と接合される後フランジ94が小さいため、スポット溶接の接合点数を増やすことができない。接合点数を増すために、図6に想像線にて示す如く後フランジ94を幅方向に拡大すると、プレス加工による生産用の素材の幅寸法が後端側で他の部分よりも大きくなってしまうので、歩留まりが悪化する。一方、後フランジ94を拡大することなく接合点数を増すと、スポット溶接通電時の分流の問題が生じる。
これに対して本実施形態では、フロントサイドメンバリヤ16に徐変部42を設けることで骨格部40の展開長を減じつつ内側フランジ36及び外側フランジ38を拡幅するため、フロントサイドメンバリヤ16は、一般部41の展開長L1、徐変部42の展開長L2、及び後端フランジ46の幅Wrが略一定となる構成が実現された。
この構成によって、プレス加工による生産用の素材の幅を一定にして所要の歩留まりを確保しつつ、比較例と比較して後端フランジ46を拡幅することができた。特に、徐変部42における骨格部40の上端開口幅Wo2を一般部の開口幅Wo1と同等に維持しつつ該所変部を設定しているため、換言すれば、徐変部42における内側フランジ36、外側フランジ38が骨格部40の開口内側に拡幅されることがないので、該内側フランジ36、外側フランジ38に連続する後端フランジ46の幅Wrを一層大きく設定することができた。
そして、上記のとおり幅広とされた後端フランジ46におけるフロアパネル12及びフロアクロスメンバ14の後フランジ25との接合点数は、比較例における接合点数と比較して多く設定され、フロントサイドメンバリヤ16とフロアクロスメンバ14との接合強度の向上を図ることができた。
これにより、車体フロア部の骨格構造10では、適用された自動車の前面衝突時に、後端フランジ46の前部46Aと、フロアパネル12と、フロアクロスメンバ14の後フランジ25との3部材重ね合わせ接合部の打点剥れが生じることが防止され、フロントサイドメンバリヤ16からフロアクロスメンバ14に効果的に伝達することができるので、前面衝突性能が向上する。
このように、第1の実施形態に係る車体フロア部の骨格構造10では、フロントサイドメンバリヤ16とフロアパネル12、フロアクロスメンバ14との接合強度の向上を図りながら該フロントサイドメンバリヤ16の生産性を確保することができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施系態と基本的に同一の部品・部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図4(A)には、第2の実施形態に係る車体フロア部の骨格構造50が一部切り欠かれた平面図にて示されており、図4(B)には図4(A)の4B−4B線に沿った断面図が示されている。これらの図に示される如く、車体フロア部の骨格構造50は、フロアクロスメンバ14に代えて、徐変部52を有する車体骨格部材としてのフロアクロスメンバ54を備える点で、車体フロア部の骨格構造10とは異なる。
図4(A)に示される如く、フロアクロスメンバ54の徐変部52は、フロントサイドメンバリヤ16の徐変部42を横切る部分の車幅方向内外に互いに対称に一対設けられ、一対の徐変部52間にはメンバ接合部56が形成されている。なお、フロアクロスメンバ54における徐変部52、メンバ接合部56以外の部位は、一般部58ということとする。
メンバ接合部56は、上壁18、前壁20、後壁22で構成される下向きに開口する断面コ字状の骨格部60の展開長が一般部58における骨格部60の展開長よりも小とされると共に、前フランジ24、後フランジ25に代わて設けられた前フランジ62、後フランジ64の車体前後方向の幅が一般部58における前フランジ62、後フランジ64の幅よりも大とされている。この実施形態では、メンバ接合部56は、前壁20、後壁22の高さが一般部における前壁20、後壁22の高さと略一致しており、上壁18の前後方向に沿う幅が一般部における上壁18の幅よりも縮小されている。
そして、一対の徐変部52は、それぞれ一般部58からメンバ接合部56に向けて、前壁20及び後壁22の高さを維持しつつ、骨格部60の断面長を徐々に縮小すると共に前フランジ62、後フランジ64の車体前後方向の幅を徐々に増加するように形成されている。一般部58、徐変部52、メンバ接合部56の長手方向(車幅方向)に直交する断面の展開長は、略一致する設定とされている。
以上説明したフロアクロスメンバ54は、メンバ接合部56における後フランジ64がフロントサイドメンバリヤ16の後端フランジ46上に位置している。そして、メンバ接合部56における後フランジ25は、フロアパネル12、フロントサイドメンバリヤ16の後端フランジ46の前部46A及び後部46Bとの3部材重ね合わせ状態でスポット溶接にて接合されている。また、メンバ接合部56における前フランジ62は、フロアパネル12、フロントサイドメンバリヤ16の徐変部42における内側フランジ36、外側フランジ38との3部材重ね合わせ状態でスポット溶接にて接合されている。
車体フロア部の骨格構造50の他の構成は、第1の実施形態に係る車体フロア部の骨格構造10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る車体フロア部の骨格構造50によっても、第1の実施形態と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。すなわち、フロアクロスメンバ54とフロアパネル12、フロントサイドメンバリヤ16との接合強度の向上を図りながら該フロアクロスメンバ14の生産性を確保することができる。逆に、フロントサイドメンバリヤ16とフロアパネル12、フロアクロスメンバ54との接合強度の向上を図りながら該フロントサイドメンバリヤ16の生産性を確保することができると把握することができることは言うまでもない。
そして、この実施形態では、フロアパネル12を介して接合されるフロントサイドメンバリヤ16及びフロアクロスメンバ14の双方に徐変部42、52を設定(することで後端フランジ46、メンバ接合部56を設定)したため、これらを直接的に接合する後フランジ64、後端フランジ46におけるスポット溶接の接合点数を大幅に増加することができた。このため、フロントサイドメンバリヤ16とフロアクロスメンバ54との接合強度が一層向上する。また、一般部58、徐変部52、メンバ接合部56の長手方向(車幅方向)に直交する断面の展開長は略一致するため、フロアクロスメンバ54の生産性も確保される。
このように、本発明における徐変部は車体骨格部材の長手方向中間部に設定することも可能である。
なお、上記各実施形態では、本発明における車体骨格構造が車体フロア部の骨格構造10、50に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、車体骨格部材の被接合部剤との接合面積を増大することが望まれる各種骨格構造に適用することができる。したがって、車体骨格部材(フロントサイドメンバ16、フロアクロスメンバ54)の直接的な接合部位はパネル部材(フロアパネル12)に限定されることはなく、ハット形状の車体骨格部材をハット形状の部材に接合する構成に本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態では、徐変部42に連続する後端フランジ46、及び/又は徐変部52間に設定されたメンバ接合部56における前後のフランジ62、64が相手方骨格部材との間にフロアパネル12を挟んだ接合部位とされた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、徐変部42において拡幅された内外のフランジ36、38と徐変部52において拡幅された前後のフランジ62、64とがフロアパネル12を挟んで接合される構成としても良い。
さらに、上記実施形態では、骨格部40、60の断面形状が略コ字状である例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、骨格部40、60が略V字状や略半円弧状の断面形状を有して構成されても良い。
さらにまた、上記実施形態では、フロントサイドメンバ16の後端が後壁44にて閉止される例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、徐変部42の後端において内外の側壁32、34の高さを0とし、下壁30から後壁46が延設されるように構成しても良い。
本発明の第1の実施形態に係る車体フロア部の骨格構造を示す図であって、(A)は一部切り欠いた平面図、(B)は図1(A)の1B−1B線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体フロア部の骨格構造を構成するフロントサイドメンバリヤを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体フロア部の骨格構造を構成するフロントサイドメンバリヤを示す図であって、(A)は側断面図、(B)は図3(A)の3B−3B線に沿った断面図、(C)は図3(A)の3C−3C線に沿った断面図、(D)は図3(A)の3D−3D線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車体フロア部の骨格構造を示す図であって、(A)は一部切り欠いた平面図、(B)は図4(A)の4B−4B線に沿った断面図である。 本発明実施形態との比較例を示す図であって、(A)は一部切り欠いた平面図、(B)は図5(A)の5B−5B線に沿った断面図である。 本発明実施形態との比較例におけるフロントサイドメンバリヤを示す斜視図である。
符号の説明
10 車体フロア部の骨格構造(車体骨格構造)
12 フロアパネル
14 フロアクロスメンバ(他の骨格部材)
16 フロントサイドメンバリヤ(車体骨格部材、他の骨格部材)
36 内側フランジ(フランジ)
38 外側フランジ(フランジ)
40 骨格部
42 徐変部
46 後端フランジ(端部フランジ)
50 車体フロア部の骨格構造(車体骨格構造)
52 徐変部
60 骨格部
62 前フランジ(フランジ)
64 後フランジ(フランジ)

Claims (3)

  1. 車体前後方向に長手とされたフロントサイドメンバの開口端側をフロアパネルの下面に接合することで、閉断面構造を形成する車体骨格構造であって、
    前記フロントサイドメンバは、前記フロアパネル側に開口する断面形状に形成された骨格部と、骨格部の開口縁から延設され前記フロアパネルの下面に接合されたフランジとを有し、
    かつ、前記フロントサイドメンバにおける長手方向の端部が、車幅方向における前記フランジの幅が前記長手方向に沿って連続的に拡大されると共に、車幅方向における前記骨格部の展開長が前記長手方向に沿って連続的に縮小された徐変部とされており、
    前記フロントサイドメンバは、長手方向端部において前記骨格部が閉止されると共に該骨格部に対する長手方向外側まで延設された端部フランジを有し、かつ、該端部フランジが前記徐変部におけるフランジの幅広側に連続しており、
    前記フロントサイドメンバの前記徐変部におけるフランジ又は前記端部フランジと、前記フロアパネルの上面側に平面視で前記フロントサイドメンバの後端を横切って配設されたクロスメンバのフランジとが、前記フロアパネルを挟んで接合されており、
    かつ、前記フロントサイドメンバは、前記徐変部ではない一般部における前記骨格部及びフランジを合わせた車幅方向の展開長と、前記徐変部における前記骨格部及びフランジを合わせた車幅方向の展開長と、前記端部フランジの車幅方向の幅とが、略一致されている車体骨格構造。
  2. 前記クロスメンバは、
    前記フロアパネル側に開口する断面形状に形成された骨格部の前後両開口縁から一対の前記フランジが設けられて構成されており、
    車体前後方向における前記各フランジの幅が長手方向に沿って連続的に拡大されると共に車体前後方向における前記骨格部の展開長が前記長手方向に沿って連続的に縮小された徐変部と、該徐変部に対する前記フランジ幅が狭く前記骨格部の展開長が長い側に連続する一般部と、前記徐変部に対する前記フランジ幅が広く前記骨格部の展開長が短い側に連続する接合部とを有し、
    前記接合部における前記フランジが、前記フロアパネルを挟んで、前記フロントサイドメンバの前記徐変部におけるフランジ又は前記端部フランジと接合されている請求項1記載の車体骨格構造。
  3. 前記フロントサイドメンバの徐変部は、前記骨格部の開口幅を維持して設定されている請求項1又は請求項2記載の車体骨格構造。
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