JP4815966B2 - アーク溶接システム - Google Patents

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Description

本発明は、溶接ワイヤと溶接母材(ワーク)との間にアークを発生させて溶接出力制御を行うアーク溶接装置を複数備えたアーク溶接システムに関するものである。
近年、消耗電極式アーク溶接装置では、スパッタの発生を抑制するために、短絡状態が開放されるのを予知して短絡開放直前に溶接電流を低下させる所謂ネック検知制御を行い、アークが再発生する瞬間の溶接電流を低下させてアーク力を抑制することが行われている。
従来の消耗電極式アーク溶接装置において、短絡状態となると、溶接出力を制御する制御回路は、短絡解放するため、所定の傾きに従い電流を増加させていく。そして、この電流の増加に伴って短絡部分のワイヤの溶融およびその溶融金属の母材側への移行が進み、溶接ワイヤと母材側溶融部との間でくびれ(いわゆるネック。以後ネックと言う。)が発生する。そして、このネック部分では、断面積が小さくなるため抵抗値が増加する。このため、ネックが生じてくると、短絡制御で電流増加を一定にしているにも関わらず溶接電圧の変化量が大きくなる。そして、この電圧変化量を検出することによりネック発生を検知してネック検知制御へと処理を移行する。
ここで、従来の消耗電極式アーク溶接装置では、後述するように、溶接に適した出力を得るために交流電源の出力を整流したものをスイッチングするためのスイッチング素子が設けられており、このスイッチング素子の影響により、溶接電圧はスイッチング素子のスイッチングに同期したリップル電圧が重畳され、このリップル電圧のためネック検知確率が低下する場合がある。そのため、リップル電圧等のノイズを除去するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7は上記した従来のアーク溶接装置の概略構成を示しており、71は交流電源の出力を整流する第1の整流素子、72は第1の整流素子71の出力をスイッチングする第1のスイッチング素子、73は溶接負荷に電力を供給するとともに2次側補助巻線を設けた主変圧器、74は主変圧器73の出力を整流する第2の整流素子、75は主変圧器73の補助巻線の出力を整流する第3の整流素子、76は第2の整流素子74と出力端子との間に設けられた第2のスイッチング素子、77は電流検出器、78は電圧検出器、79は電圧検出器78の出力と第3の整流素子75の出力との差分を演算する差動増幅回路、710は第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子を制御することにより溶接出力を制御する溶接制御回路である。
以上のように構成された従来のアーク溶接装置について、その動作を説明する。交流電源から供給された電力は第1の整流素子71により直流化される。直流化された電力は第1のスイッチング素子72により溶接状態に応じて必要な電力として主変圧器73へ入力される。主変圧器73の出力側から得られる大電流は第2の整流素子74により直流化され、第2のスイッチング素子76を介して溶接負荷へ供給される。溶接負荷へ流れる溶接電流は電流検出器77により検出され、溶接制御回路710にフィードバックされる。また、溶接負荷へ印加される溶接電圧は、電圧検出器78により検出される。ここで、電圧検出器78により検出された溶接電圧は、第1のスイッチング素子72により生じるリップル成分を含んでおり、また、第3の整流素子75の出力は第1のスイッチング素子72のリップル成分を含んでいるので、この第3の整流素子75の出力と電圧検出器78の出力を差動増幅器79により差分演算することにより、溶接電圧に含まれるリップル成分を除去することができる。このようにしてリップル成分の除去された溶接電圧は溶接制御回路710に入力され、正確なネック部分の検知や溶接出力の制御に利用される。
特開平10−180443号公報
しかし、従来のアーク溶接装置は、上記したように、このアーク溶接装置自体を構成するスイッチング素子によるリップル成分の影響を除去して溶接出力の制御を行うことを可能とするものであったが、例えば、複数のアーク溶接装置により同一のワークに対して溶接が行われる場合には、図8に示すように一方のアーク溶接装置の出力制御スイッチング動作により他方のアーク溶接装置の検出する溶接電圧もしくは溶接電流に変動が発生し、この変動が溶接現象の変化に起因するものか否かを判断することができないという課題を有していた。
そして、他の溶接装置の動作に起因した変動(ここではノイズと呼ぶ)が除去できなかった場合、ネックの誤検知が生じてしまい、このネック誤検知により本来ネックではないにも関わらずネック検知制御を行ってしまい、スパッタの発生を抑制することや良好な溶接結果を得ることが困難になるという課題を有していた。また、ノイズの状況によっては、短絡開放を誤検知してしまう場合もあった。
本発明は、ネックの誤検知あるいは短絡開放誤検知を防止するとともに、状況に適した溶接出力制御を行い、溶接状態を安定化させることによりスパッタ発生量を低減し、良好な溶接結果を得ることのできるアーク溶接システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のアーク溶接システムは、少なくとも第1の溶接装置と第2の溶接装置とを用いて溶接を行うアーク溶接システムであって、前記第1の溶接装置は、前記第1の溶接装置の溶接電圧を検出する電圧検出部と、前記第1の溶接装置の溶接電流を検出する電流検出部と、前記第2の溶接装置から前記第2の溶接装置の溶接情報を受信する通信部と、前記電圧検出部および/または前記電流検出部の出力と前記通信部により受信した情報とに基づいてアークが短絡状態から開放状態へ移行する直前の状態であるネックを検知したか否かを判定するネック検知部とを備え、前記第1の溶接装置が前記第2の溶接装置から受信する溶接情報は、前記第2の溶接装置が有する前記第2の溶接装置の溶接出力を制御するためのスイッチング素子を動作させるスイッチングのタイミングを示す情報である。
そして、このような構成とすることで、ネックの誤検知を防ぐものである。
また、第1の溶接装置が備えるネック検知部は、第2の溶接装置がスイッチング素子のスイッチングを行ったタイミングではネックを検知したと判定しないことを特徴としている。
また、前記アーク溶接システムにおける第1の溶接装置と第2の溶接装置とは、双方向のシリアル通信により情報の伝達を行うことを特徴としている。
また、本発明のアーク溶接システムは、少なくとも第1の溶接装置と第2の溶接装置とを用いて溶接を行うアーク溶接システムであって、前記第1の溶接装置は、前記第1の溶接装置の溶接電圧を検出する電圧検出部と、前記第1の溶接装置の溶接電流を検出する電流検出部と、前記第2の溶接装置の溶接電圧および/または溶接電流を検出する溶接状態検出部と、前記電圧検出部および/または前記電流検出部の出力と前記溶接状態検出部の出力とに基づいてアークが短絡状態から開放状態へ移行する直前の状態であるネックを検知したか否かを判定するネック検知部とを備えたものである。
そして、このような構成とすることで、ネックの誤検知を防ぐものである。
また、前記アーク溶接システムにおける第1の溶接装置が備えるネック検知部は、溶接状態検出部の検出状態が急峻に変化した場合にはネックを検知したと判定しないことを特徴とする。
また、本発明のアーク溶接システムは、少なくとも第1の溶接装置と第2の溶接装置と各溶接装置の溶接状態を監視する監視装置とを用いて溶接を行うアーク溶接システムであって、前記監視装置は、各溶接装置と溶接情報を通信する第1の通信部を備え、前記第1の溶接装置は、前記第1の溶接装置の溶接電圧を検出する電圧検出部と、前記第1の溶接装置の溶接電流を検出する電流検出部と、前記監視装置から他の溶接装置の溶接情報を受信する第2の通信部と、前記電圧検出部および/または前記電流検出部の出力と前記第2の通信部により受信した情報とに基づいてアークが短絡状態から開放状態へ移行する直前の状態であるネックを検知したか否かを判定するネック検知部とを備え、前記第1の溶接装置が前記監視装置から受信する溶接情報は、他の溶接装置が有する前記他の溶接装置の溶接出力を制御するためのスイッチング素子を動作させるスイッチングのタイミングを示す情報である。
そして、このような構成とすることで、ネックの誤検知を防ぐものである。
また、前記アーク溶接システムにおける第1の溶接装置が備えるネック検知部は、他の溶接装置がスイッチング素子のスイッチングを行ったタイミングではネックを検知したと判定しないことを特徴とする。
また、前記アーク溶接システムにおける各溶接装置と監視装置とは双方向のシリアル通信により情報の伝達を行うことを特徴としている。
以上のように、本発明は、各々の溶接装置における溶接情報を共有する、若しくは必要に応じて影響の対象となりうる溶接装置の溶接状態を監視する、若しくは各々の溶接装置における溶接情報を監視装置で監視して各々の溶接装置に通達することにより、ネック状態の誤検知を防止することができ、スパッタの発生を低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1から図6を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態におけるアーク溶接システムの概略構成を示すブロック図である。図1において、1は第1の溶接装置、15は第2の溶接装置であり、同一の溶接部材を溶接する溶接システムである。また、2は第1の溶接装置1へ電力を供給するための交流電源である。
第1の溶接装置1において、3は交流電源2の出力を整流する第1の整流素子、4は第1の整流部3の出力を溶接に適した出力を得るためにスイッチングする第1のスイッチング素子、5は溶接負荷に電力供給する主変圧器、6は主変圧器5の出力を整流する第2の整流素子、7は一端を第2の整流素子6に接続された第2のスイッチング素子、8は第2のスイッチング素子7に並列に接続された抵抗、9は第2のスイッチング素子7と直列に接続され溶接電流出力を安定化させるためのリアクタ、10は溶接電流を検出する電流検出部、11は溶接電圧を検出する電圧検出部である。
また、12は溶接時に溶接ワイヤの先端部分に生じるネックの発生を検知するネック検知部であり、このネック検知部12は、電流検出部10および電圧検出部11の出力と、通信部13により受信した第2の溶接装置15における溶接情報に基づいてネック検知の判定を行うものである。
また、14は電流検出部10や電圧検出部11やネック検出部12の出力に基づいて第1のスイッチング素子4および第2のスイッチング素子7を制御して溶接出力を制御する溶接出力制御部である。
なお、図1において、第2の溶接装置15は第1の溶接装置1と同様の構成であるため簡略して図示している。
また、上記の第2の溶接装置15における溶接情報は、例えば、第2の溶接装置15が有する第2の溶接装置15の溶接出力を制御するための第2のスイッチング素子7を動作させるスイッチングのタイミングを示す情報を含むものである。
以上のように構成されたアーク溶接システムについてその動作を説明する。
第1の溶接装置1において、交流電源2から供給された電力は、第1の整流素子3により直流化され、第1のスイッチング素子4へ直流電源として供給される。第1のスイッチング素子4は、溶接出力制御部14によりオン/オフ制御され、これにより主変圧器5へ供給される電力が制御される。そして、主変圧器5に供給された電力は、第2の整流素子6により直流化され、溶接負荷(溶接ワイヤと母材間)に供給される。
ここで、通常の溶接時においては、第2のスイッチング素子7はオン(短絡)された状態であり、リアクタ9を介して溶接負荷に溶接電流が供給される。なお、急峻に溶接負荷に流れる溶接電流を低下させる必要が生じた場合(例えば、アーク状態から短絡状態になった場合やくびれ検知した場合等)、溶接出力制御部14は、第2のスイッチング素子7をオフ(開放)して低インピーダンスの溶接電流供給路を遮断し、主変圧器5に蓄積されたエネルギーは、第2のスイッチング素子7に並列に接続された抵抗8を介してエネルギー消費されるとともに、第2のスイッチング素子7に対する過渡的な高電圧の印加を防止する。
また、電流検出部10は、溶接負荷に供給される溶接電流を検出して溶接電流Iaとして出力し、電圧検出器11は、溶接負荷に印加された溶接電圧を検出して溶接電圧Vaとして出力する。
次に、図1および図2を用いて、ネック検知部12における基本的なネック検知動作について説明する。
図2は短絡溶接時の溶接電流(Ia)と、溶接電圧(Va)と、溶接電圧変化量(dv/dt)の波形の時間変化を示した模式図である。
ネック検知部12は、電流検出部10の出力Iaおよび電圧検出部11の出力Vaより溶接状態がアーク状態であるのか短絡状態であるのか(アーク/短絡状態)を判定する。短絡状態である場合、電圧検出部11の出力Vaについて所定時間あたりの変化量dv/dtを算出し、予め設定されたネック検知レベル値dVnと比較し、電圧変化量dv/dtがネック検知レベル値dVnより大きい場合にネックが発生したとしてネックの発生を示すネック信号を溶接出力制御部14に出力する。
なお、短絡初期状態(例えば、溶接電流Iaが低い状態)においては、溶接電圧Vaの値が振動的となる場合があり、この時には電圧変化量dv/dtが大きくなりネック誤判定を生じてしまう場合もあるので、ネック検知部12は、ネック判定を行う条件として、溶接電流Iaが例えば実験等で求めた予め設定されたネック電流レベルIn以上であることをアンド条件としてネック検知を行うようにすることが望ましい。
次に、第1の溶接装置1において、通信部13により第2の溶接装置15から受信した第2の溶接装置15の溶接情報を利用してネック誤検知を防止する方法について、図1と図3を用いて説明する。
図3は短絡溶接時の溶接電流(Ia)と溶接電圧(Va)と溶接電圧変化量(dv/dt)の波形の時間変化を示した模式図である。第2の溶接装置15に備えられた第2のスイッチング素子7の動作により溶接電流が急激に変化した場合(例えば、第2の溶接装置15において短絡時における電流増加を防止する、もしくは、短絡解放直前におけるネック発生時の溶接電流を抑制する等)、その影響により、例えば図3の31部で示すように、第1の溶接装置1における溶接電圧にノイズと同様な電圧変動が引き起こされる。第1の溶接装置1の通信部13は、第2の溶接装置15から第2の溶接装置15の溶接制御状態に関する情報(第2の溶接装置15が有する第2の溶接装置15の溶接出力を制御するための第2のスイッチング素子7を動作させるスイッチングのタイミングを示す情報を含む情報)を受信する。そして、この信号はネック検知部12に出力され、このネック検知部12において、図3の31部で示す電圧の変動は、第2の溶接装置15における電流制御に起因したものと判断し、ネック検知を無効とする。すなわち、所定の期間はネック検知を行わず、ネック検知制御は行わない。
そして、第1の溶接装置1において、図3の32部に示す電圧の変動が生じた場合、このときは第2の溶接装置15がスイッチング制御を行ったという情報は受信していなければ、ネック検知部12はネック検知条件を満たしたと判断し、ネックの発生を検知するとともにその発生を示す信号を溶接出力制御部14に出力する。そして、ネック検知部12からの信号を受信した溶接出力制御部14は、ネック発生時における所望の溶接電流出力を行うために第1のスイッチング素子4および第2のスイッチング素子7を制御する。
また、溶接出力制御部14は、短絡発生時およびネック検知時に第2のスイッチング素子7をオン・オフする毎に通信部13へその情報を出力し、この情報を受信した通信部13は、第2の溶接装置15に対して第1の溶接装置1における溶接情報を送信する。
このとき、第1の溶接装置1の通信部13は、第2の溶接装置15と双方向のシリアル回線で接続することにより、溶接装置間における溶接制御情報の通信は、スイッチング素子を動作させるスイッチのタイミングを示す情報以外の様々な溶接制御情報(例えば、短絡区間中、アーク区間中、溶接条件の変更におけるスロープ処理中など等を示す情報)を送ることができるとともに、他方の溶接装置による通信により通信待ちを発生することなくリアルタイム通信を容易に実現できることは言うまでもない。
なお、本実施の形態において、2台の溶接装置を接続して制御を行う例を示しているが、2台に限るものではなく、3台以上接続し、各々の溶接装置間で溶接情報を通信して各溶接装置でネック誤検知を防ぐようにしてもよい。また、第1の溶接装置1の通信部13に接続される通信回線は1回線のみ記載しているが、3台以上の溶接装置によるアーク溶接システムを構成する場合、必要に応じて通信部13に接続される通信回線が増やされることは言うまでもない。
以上のように、本実施の形態の溶接システムによれば、他の溶接装置の溶接情報を考慮してネック検知を行うことにより、ネック誤検知を防ぐことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1と同様な箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、本実施の形態の説明に用いる図4において、溶接装置の構成や動作についての説明も省略している部分があるが、本実施の形態で示していないものについては基本的には実施の形態1と同様である。
図4は本実施の形態におけるアーク溶接システムの概略構成を示すブロック図であり、実施の形態1と異なるのは、第1の溶接装置41において電流検出部10および電圧検出部11の検出する溶接電流Ia1および溶接電圧Va1を外部に出力する点と、第2の溶接装置43において検出された溶接電流Ia2および溶接電流Va2を入力として第2の溶接装置43における溶接制御状態を検出する溶接状態検出部42を備えている点である。
溶接状態検出部42は、第2の溶接装置43から出力される溶接電流Ia2及び溶接電圧Va2に基づき、第2の溶接装置43における制御状態を検出してネック検知部12に出力する。ネック検知部12は、電流検出部10の出力する溶接電流Ia1と電圧検出部11の出力する溶接電圧Va1と溶接状態検出部42の出力する第2の溶接装置43における制御状態の検出状態に基づいてネック検知を行う。例えば、溶接状態検出部42の検出状態が急峻に変化した場合(例えば、アーク区間制御から短絡区間制御への移行や、短絡区間制御からネック処理制御への移行など)には、ネック検知部12は、溶接電流Ia1や溶接電圧Va1がネックを検知する条件(時間当たりの変化量等)を満たしている場合であっても、第2の溶接装置43における制御状態の急峻な変化により第1の溶接装置41で検出した溶接電流や溶接電圧が影響を受けていると判断してネック検知を行わない。
次に、図5を用いて、溶接状態検出部42における溶接状態の検出方法について詳しく述べる。図5は、第2の溶接装置43から出力された溶接電流Ia2および溶接電圧Va2の波形と、Ia2およびVa2の所定時間あたりの変化量を示した模式図である。
図5に示すように、溶接制御状態が変化した場合、溶接電流Ia2および溶接電圧Va2に急峻な変化が発生する。特に、第2の溶接装置43において、例えば、ネック検知制御として溶接電流を急峻に変化させるために行う第2のスイッチング素子7のオン/オフのタイミングや、アーク状態から短絡状態になる等の溶接の制御状態が変化する場合、所定時間あたりの電流変化量dIa2/dtおよび電圧変化量dVa2/dtと、実験等で求めた予め設定した閾値ΔI1、−ΔI2、ΔV1、−ΔV2と比較することにより、スイッチング状態や溶接状態の変化を検出することができる。
そして、第1の溶接装置41の溶接状態検出部42においては、dIa2/dtの算出値が−ΔI2を下回った場合、第2の溶接装置43において、第2のスイッチング素子7がオフされたタイミングとして検出する。また、dIa2/dtの算出値がΔI1を越えた場合、第2の溶接装置43において、第2のスイッチング素子7がオンされたタイミングとして検出する。
また、第1の溶接装置41の溶接状態検出部42においては、dVa2/dtの算出値がΔV1を越えた場合、第2の溶接装置43において、制御状態が短絡区間制御からアーク区間制御へ変化したことを検出する。また、dVa2/dtの算出値が−ΔV2を下回った場合、第2の溶接装置43において、制御状態がアーク区間制御から短絡区間制御へ変化したことを検出する。
このようにして、溶接状態検出部42は第2の溶接装置43における第2のスイッチング素子7のオン/オフ変化のタイミングおよび第2の溶接装置43の溶接制御状態をネック検知部12に出力する。
そして、ネック検知部12は、溶接電流Ia1や溶接電圧Va1がネックを検知する条件(時間当たりの変化量等)を満たしている場合であっても、溶接状態検出部42からの入力情報が第2の溶接装置43における制御状態の急峻な変化を示すものである場合には、第2の溶接装置43における制御状態の急峻な変化により第1の溶接装置41で検出した溶接電流や溶接電圧が影響を受けていると判断してネック検知を行わない。
また、溶接状態検出部42において、第2の溶接装置43から出力される溶接電流Ia2および溶接電圧Va2を用いて、第1の溶接装置41が有するアーク/短絡判定アルゴリズムやネック検知アルゴリズムに基づいて、第2の溶接装置43で溶接制御状態の変化が起こったことや、第2の溶接装置43でネック検知制御が行なわれたことを検知し、これらの情報をネック検知部12に出力することでも同様な機能を実現することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、他の溶接装置の電流情報や電圧情報を入力し、これらを考慮してネック検知を行うことにより、ネック誤検知を防ぐことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態において、実施の形態1と同様な箇所については詳細な説明を省略する。また、本実施の形態の説明に用いる図6において、溶接装置の構成や動作についての説明も省略している部分があるが、本実施の形態で示していないものについては基本的には実施の形態1と同様である。
図6は本実施の形態におけるアーク溶接システムの概略構成を示すブロック図であり、実施の形態1と異なるのは、各溶接装置の溶接状態を監視する監視装置61を備えている点である。
図6において、監視装置61は通信部62に接続された回線より第1の溶接装置1および第2の溶接装置15から溶接制御に関する情報を受信するとともに、各回線により第1の溶接装置1から受信した情報を第2の溶接装置15へ、また、第2の溶接装置15から受信した情報を第1の溶接装置1へ送信する。なお、監視装置61は、第1および第2の溶接装置1、15から受信した溶接制御情報の中から、一方の溶接装置の第2のスイッチング素子7のスイッチングのタイミングを示す情報のみを抽出し、他方の溶接装置へ送信するようにしてもよい。例えば、第1の溶接装置1においては、監視装置61から受信した第2の溶接装置15の第2のスイッチング素子7のスイッチングのタイミングを示す情報を通信部13で受信するとともに、この情報をネック検知部12に知らせることにより、実施の形態1と同様に正確なネック検知を行うことができる。
また、第1の溶接装置1の通信部13は、第2のスイッチング素子7のスイッチングのタイミングを示す情報などを含む溶接制御情報を監視装置61に送信することにより、監視装置61を介して第2の溶接装置15に対して第1の溶接装置1における溶接制御状態を知らせることができ、第2の溶接装置15においても第1の溶接装置1と同様に正確なネック検知を実現することができる。
なお、実施の形態1においては、影響の対象となる溶接装置毎に通信回線を備える必要があったが、監視装置61を備えることにより、溶接装置は監視装置61との間における通信回線を備えるのみでよく、通信回線の本数を少なくすることが可能となり、通信回線を簡易に構成することが可能である。例えば、溶接装置が4台で構成される溶接システムの場合、実施の形態1で示したように各々の溶接装置間で溶接情報の通信を行う場合、計6本の通信回線が必要となるが、本実施の形態のように、監視装置61を設け、この監視装置61を介して各溶接装置間で溶接情報の通信を行う場合、計6本の通信回線で実現することができる。
また、各溶接装置と監視装置61とを結ぶ通信回線を双方向のシリアル通信可能な構成とすることにより、他方の溶接装置による通信による通信待ちを発生することのないリアルタイム通信を容易に実現でき、各溶接装置と様々な溶接情報を送受信することにより、監視装置61は、アーク溶接システムに備えられた複数の溶接装置すべての状態や溶接結果を監視することができ、溶接システムの溶接品質管理に利用することも可能であり、非常に有用である。
なお、本実施の形態において、2台の溶接装置を用いた例を示しているが、2台に限るものではなく、3台以上の溶接装置用いて溶接システムを構成し、各々の溶接装置間でネック誤検知を防ぐようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態の溶接システムによれば、監視装置61を介して得た他の溶接装置の溶接情報を考慮してネック検知を行うことにより、ネック誤検知を防ぐことができる。
本発明のアーク溶接システムは、他の溶接装置の制御状態を検出し、溶接電流および溶接電圧の変化量に影響をおよぼす制御状態の変化が検出された場合、その時点におけるネック検知を無効にすることにより、他の溶接装置の制御状態によって溶接電流や溶接電圧が変動した場合であっても、誤ってネック検知を行うことを防止して正確にネック判定を行うことができるので、例えば同一の溶接部材に複数の溶接装置を用いて溶接を行うアーク溶接システムとして産業上有用である。
本発明の実施の形態1におけるアーク溶接システムの概略構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における短絡溶接時の溶接電流と溶接電圧と溶接電圧変化量の波形を示す模式図 本発明の実施の形態1における第2の溶接装置の溶接出力制御により影響を受けた場合の短絡溶接時の溶接電流と溶接電圧と溶接電圧変化量の波形を示す模式図 本発明の実施の形態2におけるアーク溶接システムの概略構成を示すブロック図 第2の溶接装置から出力された溶接電流Ia2および溶接電圧Va2そしてIa2およびVa2の所定時間あたりの変化量を示した模式図 本発明の実施の形態3におけるアーク溶接システムの概略構成を示すブロック図 従来のアーク溶接装置の概略構成を示すブロック図 一方のアーク溶接装置のスイッチングが他のアーク溶接装置の電圧波形に影響を与える例を示す図
符号の説明
1、41 第1の溶接装置
15、43 第2の溶接装置
2 交流電源
3 第1の整流素子
4 第1のスイッチング素子
5 主変圧器
6 第2の整流素子
7 第2のスイッチング素子
8 抵抗
9 リアクタ
10 電流検出部
11 電圧検出部
12 ネック検知部
13、62 通信部
14 溶接出力制御部
42 溶接状態検出部
61 監視装置

Claims (8)

  1. 少なくとも第1の溶接装置と第2の溶接装置とを用いて溶接を行うアーク溶接システムであって、
    前記第1の溶接装置は、
    前記第1の溶接装置の溶接電圧を検出する電圧検出部と、
    前記第1の溶接装置の溶接電流を検出する電流検出部と、
    前記第2の溶接装置から前記第2の溶接装置の溶接情報を受信する通信部と、
    前記電圧検出部および/または前記電流検出部の出力と前記通信部により受信した情報 とに基づいてアークが短絡状態から開放状態へ移行する直前の状態であるネックを検知 したか否かを判定するネック検知部と
    を備え、前記第1の溶接装置が前記第2の溶接装置から受信する溶接情報は、前記第2の溶接装置が有する前記第2の溶接装置の溶接出力を制御するためのスイッチング素子を動作させるスイッチングのタイミングを示す情報を含むアーク溶接システム。
  2. 第1の溶接装置が備えるネック検知部は、第2の溶接装置がスイッチング素子のスイッチングを行ったタイミングではネックを検知したと判定しない請求項記載のアーク溶接システム。
  3. 第1の溶接装置と第2の溶接装置とは双方向のシリアル通信により情報の伝達を行う請求項1または2に記載のアーク溶接システム。
  4. 少なくとも第1の溶接装置と第2の溶接装置とを用いて溶接を行うアーク溶接システムであって、
    前記第1の溶接装置は、
    前記第1の溶接装置の溶接電圧を検出する電圧検出部と、
    前記第1の溶接装置の溶接電流を検出する電流検出部と、
    前記第2の溶接装置の溶接電圧および/または溶接電流を検出する溶接状態検出部と、 前記電圧検出部および/または前記電流検出部の出力と前記溶接状態検出部の出力とに 基づいてアークが短絡状態から開放状態へ移行する直前の状態であるネックを検知した か否かを判定するネック検知部と
    を備えたアーク溶接システム。
  5. 第1の溶接装置が備えるネック検知部は、溶接状態検出部の検出状態が急峻に変化した場合にはネックを検知したと判定しない請求項記載のアーク溶接システム。
  6. 少なくとも第1の溶接装置と第2の溶接装置と各溶接装置の溶接状態を監視する監視装置とを用いて溶接を行うアーク溶接システムであって、
    前記監視装置は、
    各溶接装置と溶接情報を通信する第1の通信部を備え、
    前記第1の溶接装置は、
    前記第1の溶接装置の溶接電圧を検出する電圧検出部と、
    前記第1の溶接装置の溶接電流を検出する電流検出部と、
    前記監視装置から他の溶接装置の溶接情報を受信する第2の通信部と、
    前記電圧検出部および/または前記電流検出部の出力と前記第2の通信部により受信し た情報とに基づいてアークが短絡状態から開放状態へ移行する直前の状態であるネック を検知したか否かを判定するネック検知部と
    を備え、前記第1の溶接装置が前記監視装置から受信する溶接情報は、他の溶接装置が有する前記他の溶接装置の溶接出力を制御するためのスイッチング素子を動作させるスイッチングのタイミングを示す情報を含むアーク溶接システム。
  7. 第1の溶接装置が備えるネック検知部は、他の溶接装置がスイッチング素子のスイッチングを行ったタイミングではネックを検知したと判定しない請求項記載のアーク溶接システム。
  8. 各溶接装置と監視装置とは双方向のシリアル通信により情報の伝達を行う請求項6または7に記載のアーク溶接システム。
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