JP4815702B2 - 移動端末に情報を提供する方法、及び情報を提供するセンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、個人のスケジュール管理を行うとともに、スケジュールにしたがって各個人の移動端末に有用な情報を提供する情報の提供方法、及びセンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、入力された個人のスケジュールにしたがって各個人に出発時刻や誘導経路等の情報を提供するシステムが知られていて、特開平11−64027号公報はかかるシステムの一例を開示している。
【0003】
前記公報に開示されたシステムは、ナビゲーション装置とユーザの携帯ユニットとを含んでいる。ナビゲーション装置は、(1)移動先及び移動先に到達していなければならない時刻を含む1以上のユーザのスケジュールが設定され、(2)ある移動先から次のスケジュールの移動先までの誘導経路を探索してその移動所要時間を計算するとともに、前記移動所要時間と各移動先に到達していなければならない時刻とから、全スケジュールについて次のスケジュールの移動先に向けて出発する時刻を算出してユーザの携帯ユニットに送出するようになっている。一方、携帯ユニットは、(1)前記ナビゲーション装置から送信された各スケジュールの移動先への出発時刻を記憶し、(2)記憶した出発時刻になるとユーザに対し出発時刻が到来したことを音声により報知するようになっている。これによれば、出発時刻が到来すると、ユーザは移動先に向けて出発することができるので、出発が遅れて予定時刻に移動先に到着できないという事態を回避することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、出発時刻を算出する際に時々刻々変化する交通状況を考慮に入れていないため、交通状況が変化した場合であっても出発時刻が変更されず、場合によっては予定時刻に移動先に到着できないという問題がある。
【0007】
【本発明の概要】
本発明の特徴は、少なくとも開始日時、終了日時、及び場所に関する情報を含むユーザのスケジュール情報をユーザの移動端末から通信により取得して記憶するセンタを用い、前記センタから前記移動端末に通信により情報を提供する方法において、前記取得したスケジュール情報のうちの任意のスケジュール情報、前記取得したスケジュール情報であって前記任意のスケジュール情報で表されたスケジュールに対して時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報、交通情報、及び地図情報に基いて、前記任意のスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置から前記一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置までの経路と所要時間とを計算し、前記計算結果、前記任意のスケジュール情報、及び前記一つ後のスケジュールのスケジュール情報に基いて新たなスケジュールに関するスケジュール情報を自動的に生成し、前記生成したスケジュール情報を前記移動端末に提供することにある。
【0008】
これによれば、ユーザが移動端末から新たに入力するスケジュールに関する情報をセンタが取得し、時間的に隣接するスケジュールの間に、新たなスケジュールに関する情報が自動的に設定される。この新たなスケジュールは、ユーザが入力したあるスケジュールの場所から、同ユーザが入力した時間的に一つ後のスケジュールの場所に至るための移動を示すスケジュール、または、移動時間に余裕がある場合には前のスケジュールの終了後にそのスケジュールの場所に滞在することができる滞在可能スケジュール等を含む。これらの自動的に生成されるスケジュールの情報は、交通情報が考慮されて計算された経路及び所要時間に基いているので、ユーザは、同自動的に生成されたスケジュールに関する情報に従って行動することで、交通状況の変化に関わらずスケジュールの開始日時までに同スケジュールの場所に到着することが可能となる。更に、前記時間的に一つ後のスケジュールに対して時間内に移動可能であるか否かを判定し、移動可能でないと判定されるときは、新たに入力されたスケジュール情報のスケジュールは成立しないことをユーザに通知することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明によるスケジュール管理に基いて移動端末に情報を提供する情報提供方法、情報提供システム、センタ、及び移動端末の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
(第1実施形態)
図1に示した本発明の第1実施形態に係る情報提供システムは、インターネット、携帯電話網、固定電話網その他の無線通信網等であるネットワーク10に接続された車載端末(移動端末)20、同ネットワーク10に接続された情報センタ(センタ)40、同ネットワーク10に接続された携帯電話センタ60、及び時々刻々変化する交通状況に関する情報(交通情報)を情報センタ40に提供する交通情報センタ70とを含んで構成されている。なお、この情報提供システムの構成は、以下に述べる他の実施形態に共通している。
【0011】
車載端末20は、車両に対して着脱可能に構成されたコンピュータであって、スケジュール管理携帯端末とナビゲーション装置の機能を達成するように構成されている。
【0012】
より具体的に述べると、車載端末20は、スケジュール情報制御手段21、同スケジュール情報制御手段21からの指示に応じて所定の音声を発生する発音手段22、スケジュール情報制御手段21からの指示に応じて地図情報等の所定の表示を行う表示手段23、スケジュール情報制御手段21に接続されユーザの操作により種々の情報をスケジュール情報制御手段21に入力するための入力手段24、及びスケジュール情報制御手段21とネットワーク10とに通信可能に接続され、スケジュール情報制御手段21がネットワーク10を介して情報センタ40や携帯電話センタ60等との間で情報の授受を行えるようにするスケジュール情報送受信手段25を含んでいる。
【0013】
また、車載端末20は、前記発音手段22、前記表示手段23、及び前記入力手段24と接続された経路案内手段31、経路案内手段31とネットワーク10とに通信可能に接続され同経路案内手段31がネットワーク10を介して他の装置等と情報の授受を行えるようにする配信経路取得手段32、経路案内手段31と接続されるとともにGPS信号等に基いて車両の現在位置・進行方向・走行速度等の車両状態を算出する車両状態算出手段33、車両状態算出手段33とネットワーク10とに通信可能に接続され同車両状態算出手段33から得た車両状態に関する情報をネットワーク10を介して情報センタ40に送信する車両情報通知手段34、及び図示しない車両のイグニッションスイッチからの信号を得て前記車両情報通知手段34にエンジンの始動・停止状態に関する情報を送出するエンジンスタート・オフ検知手段35を備えている。これらの手段の機能は、コンピュータがプログラムを実行することで達成される。
【0014】
情報センタ40は、コンピュータと各種のデータベースからなるシステムを含み、車載端末20等と通信を行いながらスケジュールの管理、及び経路案内(ナビゲーション)等に必要な情報の取得、生成、及び車載端末20を含むユーザの移動端末(携帯電話、モバイルコンピュータ等)からの要求に対するこれら取得、生成した情報、経路情報等の情報の提供を行うようになっている。
【0015】
具体的に述べると、情報センタ40は、ネットワーク10に接続され、同ネットワーク10を介して車載端末20や携帯電話センタ60等と情報の授受を行うスケジュール管理手段41、ユーザのスケジュール情報(開始日時、終了日時、場所、参加者等)をユーザ別に記憶するスケジュール情報データベース42、携帯電話番号や携帯電話のメールアドレス等のユーザの個人的な情報を記憶する個人情報データベース43、参加者の情報を記憶する参加者情報データベース44、位置情報を記憶する位置情報データベース45、経路に関する情報を記憶する経路情報データベース46、及び車両情報を記憶する車両情報データベース47を備えている。これらのデータベース42〜47は、スケジュール管理手段41に接続され、同スケジュール管理手段41との間で情報の授受を行うようになっている。
【0016】
情報センタ40は、また、スケジュール管理手段41にそれぞれ接続された走行軌跡マッチング手段51、地点検索手段52、経路検索手段53、及びこれらの手段51〜53に接続され必要な最新の地図情報を提供可能に保持する地図情報データベース54を含んでいる。更に、情報センタ40は、経路検索手段53に接続され同経路検索手段53に必要な最新の交通情報を提供する交通情報データベース55、交通情報センタ70から最新の交通情報を入手して交通情報データベース55に格納するための交通情報入手手段56、及び経路検索手段53とネットワーク10とに接続され、経路検索手段53の情報をネットワーク10を介して車載端末20に配信するための経路配信手段57を備えている。これらの手段の機能は、情報センタ40のコンピュータが後述するプログラムを実行することで達成される。
【0017】
次に、このように構成された情報提供システムの作動について説明する。
(第1の位置ID関連付け方法)
図2は、情報センタ40のコンピュータ(以下、単に「情報センタ40」と云う。)が、スケジュール情報に含まれる移動先(場所)の位置関連情報(例えば、移動先の住所、移動先の施設名称、同施設の電話番号等)に基いて同移動先の緯度及び経度で表される位置(位置情報)を特定するとともに、この特定された位置に位置IDを付し、前記スケジュール情報と位置とを位置IDにより関連させて管理するために実行するプログラムを示している。このプログラムは、所定時間の経過毎、又は新たなスケジュールが車載端末20から情報センタ40に通信により入力されたときに実行される。
【0018】
より具体的に述べると、情報センタ40は所定のタイミングにてステップ200から本プログラムの処理を開始し、ステップ202に進んでスケジュール情報データベース42内に各個人毎に記憶されているスケジュール情報の中から特定の個人のスケジュール情報(スケジュールデータ)を取得する。
【0019】
このスケジュール情報は、図3に示したように、各スケジュールに固有のスケジュールID(スケジュール特定番号)、このスケジュールを本人に通知したか否かを示す通知状況、スケジュールの開始日時及び終了日時、移動先の名称、スケジュールの内容、ユーザが設定したスケジュールであるか自動的に設定されたスケジュールであるか等のスケジュールの起源を示す種別、移動先の住所、移動先の電話番号(固定電話の番号)、移動先の施設の名称、移動先の位置を特定する位置ID、及び同スケジュールに参加する人のID(参加者ID)とを含んでいる。このうち、移動先の住所、移動先の電話番号、移動先の施設名称、及び位置IDは位置関連情報を構成し、参加者IDは参加者情報を構成している。
【0020】
なお、スケジュール情報のうち、図3に矢印Aにて示した範囲にあるデータは、入力手段24を介してユーザにより車載端末20に入力されるデータである。また、入力されたスケジュール情報は、スケジュール情報送受信手段25と、ネットワーク10とを介して情報センタ40に送信され、同情報センタ40のスケジュール管理手段41を介してスケジュール情報データベース42に供給されて記憶される。
【0021】
次いで、情報センタ40はステップ204に進み、同ステップ204にて前記取得したスケジュール情報に電話番号の情報(電話番号の項目に対応する実際の電話番号)が含まれているか否かを判定する。従って、この段階では位置IDは存在していない。
【0022】
いま、取得したスケジュール情報に電話番号の情報が含まれていると仮定して説明を続けると、情報センタ40はステップ204にて「Yes」と判定してステップ206に進み、同ステップ206にて地図情報データベース54に対し電話番号をキーワードとしたデータ検索を地点検索手段52(地点検索プログラム)により行う。換言すると、地図情報データベース54内のデータから前記電話番号と一致する電話番号を含むデータの組(以下、データセットと云う。)を検索する。データセットには電話番号、名称、緯度、及び経度が含まれている。次いで、情報センタ40はステップ208に進み、同ステップ208にて前記検索により発見されたデータセットの数(検索結果)が1個より多いか否かを判定する。
【0023】
この場合、検索結果が1個だけであると、情報センタ40はステップ208にて「No」と判定してステップ210に進み、同ステップ210にて検索結果が1個であるか否かを判定する。この場合、検索結果は1個であるから、情報センタ40はステップ210にても「Yes」と判定してステップ212に進み、この検索結果と、同検索結果が正しいことをユーザに確認させるためのコメントとを表示手段22に表示させる指示信号を車載端末20に送信する。
【0024】
このとき、ユーザが、前記検索結果が正しいと判断した旨を表す入力操作を入力手段24により行うと、同操作により入力された信号が情報センタ40に送信される。情報センタ40はこの信号を受信するとステップ214に進み、同ステップ214にて前記検索結果としてのデータセットに位置IDを付与し、同位置IDによってスケジュール情報と前記データセットからなる位置情報とを関連付ける。
【0025】
即ち、情報センタ40は、図3に示したように、付与した位置IDをスケジュール情報に加えて(即ち、位置ID欄に付与した位置IDを書き込み)スケジュール情報データベース42内に格納するとともに、この位置ID、前記スケジュール情報に含まれているスケジュールID、及び前記データセットに含まれている名称、緯度、経度を1組とした位置情報を位置情報データベース45内に格納する。その後、情報センタ40はステップ295に進み、本プログラムを一旦終了する。
【0026】
一方、上記ステップ208の実行時において検索結果が2個以上である場合、情報センタ40はステップ208にて「Yes」と判定してステップ216に進み、同ステップ216にて複数の検索結果の中から適切な情報をユーザに選択させる処理を行う。具体的に述べると、情報センタ40は検索結果と、同検索結果の中から適切な検索結果をユーザに選択させるためのコメントとを表示手段22に表示させる指示信号を車載端末20に送信する。
【0027】
これにより、ユーザが検索結果のうちの一つを入力手段24により特定すると、その特定された検索結果が車載端末20から情報センタ40に伝達され、同情報センタ40は前述したステップ212に進んで特定された検索結果を車載端末20に再度送信するとともに、同検索結果が正しいことをユーザに確認させるためのコメントを表示手段22に表示させる指示信号を車載端末20に送信する。
【0028】
以降、情報センタ40は車載端末20からのユーザによる確認信号を受信すると、前述したステップ214に進んで位置IDを付与し、同位置IDによってスケジュール情報と位置情報とを関連付けて各対応するデータベースに格納し、ステップ295にて本プログラムを一旦終了する。
【0029】
次に、ステップ202にて取得したスケジュール情報に電話番号が含まれていないが住所情報が含まれている場合、及び、前述したステップ206の電話番号をキーワードとする検索に対して該当する情報が存在しなかったが前記スケジュール情報に住所情報が含まれている場合について説明する。
【0030】
先ず、スケジュール情報に電話番号が含まれていないが住所情報が含まれている場合について説明すると、情報センタ40はステップ204にて「No」と判定してステップ218に進み、同ステップ218にて住所情報が前記取得したスケジュール情報に含まれているか否かを判定する。
【0031】
この場合、前記取得したスケジュール情報には住所情報が含まれているから、情報センタ40はステップ218にて「Yes」と判定し、ステップ220に進んで地点検索手段52を使用して住所情報をキーワードとするデータ検索を地図情報データベース54に対して行う。その後、情報センタ40はステップ222に進んで検索結果が1個より多いか否かを判定する。
【0032】
ことのとき、検索結果が1個だけであると、情報センタ40はステップ222にて「No」と判定してステップ224に進み、同ステップ224にて検索結果が1個であるか否かを判定し、更に、同ステップ224にて「Yes」と判定して前述したステップ212,214を実行する。これにより、情報センタ40は、前記住所情報に基いて地図情報データベース54から位置情報を取得し、これに位置IDを付し、同位置IDによってスケジュール情報と位置情報とを関連付けた後、ステップ295に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0033】
一方、上記ステップ222の実行時において検索結果が2個以上である場合、情報センタ40は同ステップ222にて「Yes」と判定してステップ216に進み、複数の検索結果の中から適切なものをユーザに選択させ、その後ステップ212,214によってスケジュール情報と選択された位置情報とを、付与した位置IDにより関連付けた後、ステップ295に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0034】
同様に、前述したステップ206の電話番号をキーワードとする検索に対し該当する情報が存在しなかったが、ステップ202にて取得したスケジュール情報に住所情報が含まれている場合、情報センタ40はステップ210にて「No」と判定してステップ218に進み、その後、上記ステップ220以降に進んで住所情報を基に位置情報を取得し、これに位置IDを付与し、同位置IDによりスケジュール情報と位置情報との関連付けを行った後、ステップ295に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0035】
次に、ステップ202にて取得したスケジュール情報に電話番号、及び住所情報の何れもが含まれていないが、施設名称の情報が含まれている場合、及び、前述したステップ220の住所情報をキーワードとする検索に対して該当する情報が存在しなかったが前記スケジュール情報に施設名称の情報が含まれている場合について説明する。
【0036】
先ず、スケジュール情報に電話番号、及び住所情報の何れもが含まれていないが、施設名称の情報が含まれている場合について説明すると、情報センタ40はステップ204,218の両ステップにて「No」と判定してステップ226に進み、同ステップ226にて施設名称情報が前記取得したスケジュール情報に含まれているか否かを判定する。
【0037】
この場合、前記取得したスケジュール情報には施設名称情報が含まれているから、情報センタ40はステップ226にて「Yes」と判定し、ステップ228に進んで地点検索手段52を使用して施設名称情報をキーワードとするデータ検索を地図情報データベース54に対して行う。その後、情報センタ40はステップ230に進んで検索結果が1個より多いか否かを判定する。
【0038】
このとき、検索結果が1個だけであると、情報センタ40はステップ230にて「No」と判定してステップ232に進み、同ステップ232にて検索結果が1個であるか否かを判定し、更に、同ステップ232にて「Yes」と判定して前述したステップ212,214を実行する。これにより、情報センタ40は、前記施設名称情報に基いて地図情報データベース54から位置情報を取得し、これに位置IDを付与し、同位置IDによってスケジュール情報と位置情報とを関連付けた後、ステップ295に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0039】
一方、上記ステップ230の実行時において検索結果が2個以上である場合、情報センタ40は同ステップ230にて「Yes」と判定してステップ216に進み、複数の検索結果の中から適切な情報をユーザに選択させ、その後ステップ212,214によってスケジュール情報と選択された位置情報とを付与した位置IDにより関連付けた後、ステップ295に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0040】
同様に、前述したステップ220の住所情報をキーワードとする検索に対し該当する情報が存在しなかったが、ステップ202にて取得したスケジュール情報に施設名称情報が含まれている場合、情報センタ40はステップ224にて「No」と判定してステップ226以降に進んでスケジュール情報と位置情報との位置IDによる関連付けを行い、ステップ295に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0041】
最後に、ステップ202にて取得したスケジュール情報に電話番号情報、住所情報、及び施設名称情報の何れもが含まれていない場合、情報センタ40はステップ204,218,226の総てのステップにおいて「No」と判定し、ステップ295に進んで本プログラムを一旦終了する。また、ステップ228にて施設名称をキーワードとする検索に対し該当する情報が存在しない場合、情報センタ40はステップ230,232にて「No」と判定してステップ295に進み、同ステップ295にて本プログラムを一旦終了する。
【0042】
以上、説明したように、第1の位置ID関連付け方法によれば、スケジュール情報に含まれる位置関連情報(位置IDを除く)に基いて位置情報を取得し、この取得した位置情報と前記スケジュール情報とを位置IDによって関連付ける。
【0043】
(第2の位置ID関連付け方法)
次に、第2の位置ID関連付け方法について、情報センタ40が所定時間の経過毎、又は新たなスケジュールが入力されたときに実行するプログラムをフローチャートにより示した図4を参照して説明する。第2の位置ID関連付け方法は、上述した図2のプログラムのステップ226、又はステップ232からステップ295に進む間に実行するように構成することもできる。
【0044】
第2の位置ID関連付け方法は、図3に示したスケジュール情報に含まれる参加者情報で特定される参加者のスケジュール情報に含まれている位置関連情報から位置情報を取得してこれに位置IDを付与し、同位置IDによってスケジュール情報データベース42内のスケジュール情報と位置情報データベース45内の位置情報とを関連付ける。ここで、参加者とは、例えば、スケジュール内容が会議である場合には会議の出席者、昼食であれば昼食を共にとる予定の人物、パーティであれば同パーティへの出席者等のことである。なお、図4において、図2に示したステップと同一の処理を行うステップには図2と同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0045】
具体的に述べると、情報センタ40は、所定のタイミングにてステップ400から本プログラムの処理を開始し、ステップ402に進んでスケジュール情報データベース42に記憶されている情報の中から特定の個人のスケジュール情報を取得する。次いで、情報センタ40はステップ404に進み、同ステップ404にて前記取得したスケジュール情報に参加者情報(実際には参加者ID)が含まれているか否かを判定する。この場合、参加者情報が全く含まれていなければ、情報センタ40は直ちにステップ495に進み、本プログラムを終了する。
【0046】
他方、スケジュール情報に参加者情報が含まれていると、情報センタ40はステップ404にて「Yes」と判定してステップ406に進み、同ステップ406にて前記取得したスケジュールへの参加者が一人であるか否かを、記入されている参加者IDの個数から判定する。このとき、参加者が一人であれば(参加者IDが1個しか記入されていなければ)、情報センタ40はステップ406にて「Yes」と判定してステップ408に進み、同ステップ408にて前記取得したスケジュール情報から開始日時t1と終了日時t2を読み出し、ステップ412に進む。
【0047】
一方、ステップ406の実行時において、参加者が複数人存在していれば、情報センタ40はステップ410に進んでユーザに参加者の一人を特定させるための処理を実行する。具体的に述べると、情報センタ40は参加者IDにより特定される参加者の氏名を参加者情報データベース44から読み出し、同参加者氏名と、同参加者氏名の中から適切な参加者氏名をユーザに選択させるためのコメントとを表示手段22に表示させる指示信号を車載端末20に送信する。
【0048】
これにより、ユーザが参加者氏名の一つを入力手段24により特定すると、その特定された参加者氏名が車載端末20から情報センタ40に伝達され、同情報センタ40は前述したステップ408に進んで、前記取得したスケジュールの開始日時t1と終了日時t2をスケジュール情報から読み出し、その後、ステップ412に進む。
【0049】
情報センタ40は、ステップ412に進むと、参加者(参加者が複数人存在した場合にはステップ410にて選択された参加者)の開始日時t1から終了日時t2までの時間帯に設定されている総てのスケジュールのスケジュール情報をスケジュール情報データベース42から取得する。具体的には、参加者ID、開始日時t1、及び終了日時t2をキーワードとした検索をスケジュール情報データベース42に対して行うことにより、前記参加者の該当するスケジュール情報を取得する。
【0050】
次いで、情報センタ40はステップ414に進んで、上記検索の結果により得られた参加者のスケジュールが2個以上(複数)存在するか否かを判定する。そして、参加者のスケジュールが2個以上存在する場合、情報センタ40はステップ416に進んで上記複数のスケジュールの各時間帯と前記開始日時t1及び前記終了日時t2で特定される時間帯とが最も長く重複しているスケジュールの採用を決定し、ステップ418に進む。
【0051】
一方、ステップ414の実行時において、参加者のスケジュールが2個以上存在しない場合、情報センタ40はステップ420に進んで参加者スケジュールが1個であるか否かを判定する。そして、参加者情報が1個であれば、情報センタ40はステップ420にて「Yes」と判定してステップ422に進み、同ステップ422にてこのスケジュールの採用を決定し、ステップ418に進む。
【0052】
他方、ステップ420の実行時において、参加者情報が1個でなければ、該当する参加者のスケジュールが存在しないことを意味するので、情報センタ40はステップ495に進んで本プログラムを終了する。このような事態は、他者が対象となっているスケジュールに参加するとの情報を電子メール等により連絡した後にスケジュールを変更し、その変更結果を連絡して来ない場合等において発生する。
【0053】
次に、情報センタ40はステップ418にて、前記採用が決定された参加者のスケジュール情報内に位置IDが存在しているか否かを判定する。このとき、位置IDが存在していれば、情報センタ40はステップ418にて「Yes」と判定してステップ212に進み、同ステップ212にて上記位置IDに付随する位置情報が正しいことについてユーザの確認を行い、次いで、ステップ214に進んで前記位置IDに付随している位置情報を取得し、これに新たな位置IDを付与し、前記取得したスケジュール情報と新たな位置IDを付与した位置情報とを同位置IDで関連付けて各対応するデータベース42,45に格納した後、ステップ495に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0054】
また、ステップ418の実行時において、前記採用が決定された参加者のスケジュール情報内に位置IDが存在していないとき、情報センタ40はステップ204〜232(図2に示したプログラムと同様な処理)を行い、同参加者のスケジュール情報に含まれている電話番号情報、住所情報、及び施設名称情報の何れかにより、スケジュールの移動先の位置情報を取得する。そして、ステップ212にて確認を行った後、ステップ214に進んで前記取得した位置情報に位置IDを付与し、この位置IDで前記取得したスケジュールIDと付与された位置IDを有する位置情報とを関連付け、ステップ495にて本プログラムを終了する。
【0055】
以上、説明したように、第2の位置ID関連付け方法によれば、スケジュール情報に含まれる参加者情報で特定される参加者のスケジュール情報に含まれている位置関連情報から位置情報を取得してこれに位置IDを付与し、同位置IDによってスケジュール情報データベース42内のスケジュール情報と位置情報データベース45内の位置情報とを関連付ける。
【0056】
(第3の位置ID関連付け方法)
次に、第3の位置ID関連付け方法について、情報センタ40が所定時間の経過毎、又は新たなスケジュールが入力されたときに実行するプログラムをフローチャートにより示した図5を参照して説明する。なお、図5において、図2又図4に示したステップと同一の処理を行うステップには図2又は図4と同一の符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0057】
この第3の位置ID関連付け方法は、各スケジュールの開始日時の直前(所定時間前)になった時点で上記第1,第2の位置ID関連付け方法によっても同スケジュールに対応する位置情報(従って、位置ID)が得られていない場合に、同スケジュールの参加者は同スケジュールの移動先に向っていて同移動先に極めて近接した位置に存在するであろうとの前提の下に、同参加者の携帯電話機を利用して同参加者の位置を特定し、これにより同スケジュールに対応する移動先の位置情報を取得し、この位置情報に位置IDを付し、同位置IDによってスケジュール情報データベース42内のスケジュール情報と位置情報データベース45内の位置情報とを関連付ける方法である。
【0058】
具体的に述べると、情報センタ40は、任意のスケジュールの開始日時(時刻)直前となったとき、同スケジュールに位置IDが付与されているか否かを判定し、同位置IDが付与されていない場合、ステップ500から本プログラムの処理を開始する。次いで、情報センタ40はステップ502に進んで本プログラムを開始する要因となったスケジュール情報をスケジュール情報データベース42から取得し、ステップ404に進んで前記取得したスケジュール情報に参加者情報(実際には参加者ID)が含まれているか否かを判定する。この場合、参加者情報が全く含まれていなければ、情報センタ40は直ちにステップ595に進み、本プログラムを終了する。
【0059】
他方、スケジュール情報に参加者情報が含まれていると、情報センタ40はステップ404にて「Yes」と判定してステップ406に進み、同ステップ406にて前記取得したスケジュール情報のスケジュールへの参加者が一人であるか否かを、記入されている参加者IDの個数から判定する。このとき、参加者が一人であれば、情報センタ40はステップ504に進む。また、ステップ406の実行時において、参加者が複数人存在していれば、情報センタ40はステップ410に進んでユーザに参加者の一人を選択させ、その後ステップ504に進む。
【0060】
情報センタ40は、ステップ504において、個人情報データベース43から前記参加者の個人情報(氏名、住所、携帯電話番号等)を検索して取得し、ステップ506に進んで前記取得した携帯電話番号から同携帯電話番号を有する携帯電話機の位置(経度、緯度)を携帯電話センタ60から取得する。この位置は、参加者がスケジュール通りに行動しているとの前提の下では、同参加者は移動先に極めて接近しているか、又は移動先に到着していると考えられるから、同スケジュールの移動先(の近傍)の位置と考えることができる。
【0061】
次いで、情報センタ40は、ステップ508に進み、前記取得した携帯電話機の位置に対応する位置情報(上記データセット)を地図情報データベース54から読み出し、この位置情報に位置IDを付与し、同位置IDによってスケジュール情報データベース42内の前記取得したスケジュール情報と位置情報データベース45内の前記位置IDを付した位置情報とを関連付ける。
【0062】
以上、説明したように、第3の位置ID関連付け方法によれば、スケジュールの開始日時直前の同スケジュールの参加者の位置に基いて、同スケジュールの移動先(場所)の位置情報を得て、これに位置IDを付し、スケジュール情報と位置情報とを前記位置IDにより関連付ける。
【0063】
(逐次目的地自動設定による経路案内方法)
次に、車両のユーザが同車両のエンジンを始動(スタート)したとき、又は同ユーザが入力手段24を用いて所定の操作を行ったときに、車載端末20が情報センタ40から必要な情報を取得して、次のスケジュールの移動先までの経路案内を自動的に行う経路案内方法について説明する。なお、この経路案内方法は、ユーザの要求に基いて逐次的に目的地が自動設定されて経路案内が行われる方法であるため、逐次目的地自動設定による経路案内方法と呼ばれる。
【0064】
具体的に述べると、車両のユーザが同車両のエンジンを始動すると、又は同ユーザが入力手段24を用いて所定の操作を行うと、車載端末20は図6に示したステップ600aから処理を開始し、ステップ602aにて情報センタ40に対して同ユーザのスケジュールの有無を確認する要求信号を同ユーザのIDと共に送信する。
【0065】
一方、情報センタ40は、前記スケジュールの有無の確認要求信号を受信すると、ステップ600bに続くステップ602bにて現在の日時を取得し、ステップ604bに進んで取得した現在の日時から見て時間的に次に到来するスケジュール((時間的に一つ後の)次のスケジュール)をスケジュール情報データベース42から取得する。次いで、情報センタ40はステップ606bに進み、同ステップ606bにて取得したスケジュールに位置IDが含まれているか否かを判定する。
【0066】
このとき、位置IDが含まれていなければ、情報センタ40はステップ606bにて「No」と判定してステップ608bに進み、同ステップ608bにて「次のスケジュールに位置ID(即ち、経路、緯度を含む位置情報)がない」旨の回答を車載端末20に対して行い、ステップ610bにて本プログラムを終了する。他方、ステップ604bにて取得したスケジュールに位置IDが含まれていると、情報センタ40はステップ606bにて「Yes」と判定してステップ612bに進み、同ステップ612bにて「次のスケジュールに位置IDがある」旨の回答と同位置IDにより特定される位置(即ち、緯度、経度で表される目的地情報)を車載端末20に対して送信し、ステップ614bにて本プログラムを終了する。
【0067】
このとき、車載端末20はステップ604aにて受信処理を行うとともに、続くステップ606aにて受信が完了したか否かをモニターしている。従って、情報センタ40のステップ608b又はステップ612bの処理が完了すると、車載端末20はステップ606aにて「Yes」と判定してステップ608aに進み、同ステップ608aにて次のスケジュールに位置IDがあるか否かを判定する。そして、次のスケジュールに位置IDがなければ、車載端末20はステップ608aにて「No」と判定してステップ695aに進み、同ステップ695aにて本プログラムを終了する。
【0068】
一方、次のスケジュールに位置IDがある場合、車載端末20はステップ608aにて「Yes」と判定してステップ610aに進み、情報センタ40からの経路取得をユーザが望むか否かを、同ユーザに確認する処理を行う。具体的には、車載端末20は前記確認を行うためのコメントを表示手段23に表示する。
【0069】
この表示に基き、ユーザが経路取得を望むことを示す操作を入力手段24により行うと、車載端末20はステップ610aに「Yes」と判定してステップ612aに進み、同ステップ612aにて前記送信された位置IDにより特定される位置(目的地情報)を経路案内における目的地に設定する。そして、車載端末20はステップ614aにて自己の車両の現在位置と前記目的地とを情報センタ40に送信するとともに、同情報センタ40に対して案内経路に必要な情報の配信を要求する。
【0070】
情報センタ40は、この案内経路の配信要求を受信すると、ステップ600cからステップ602cに進み、同ステップ602cにて地図情報データベース54と交通情報データベース55のデータを使用して前記車両の現在位置(出発地)から前記目的地までの経路を探索し、探索した経路に関する情報を車載端末20に配信する。
【0071】
車載端末20は、この配信された探索経路に関する情報に基いて、発音手段22及び表示手段23を利用しながら経路案内を行い、ステップ616aにて車両が目的地に到達したか否かをモニターする。そして、車載端末20は車両が目的地に到達するまでステップ614aを繰り返し実行することで経路案内を行い、同車両が目的地に到達するとステップ695aに進んで本プログラムを終了する。
【0072】
以上、説明したように、逐次目的地自動設定による経路案内方法によれば、次のスケジュールの場所(移動先)が経路案内のための目的地データとして自動的に設定されるので、ユーザは同目的地を車載端末20に別途入力する必要がない。加えて、情報センタ40側にあって最新の地図情報を容易に所持することができる地図情報データベース54の地図データと、交通情報センタ70から最新の交通情報を取得している交通情報データベース55の交通情報データに基いた経路案内が実行されるので、現時点の状況に即した適切な経路案内が行われる。
【0073】
以上、説明したように、本発明の第1実施形態によれば、自己のスケジュール情報(の位置関連情報)、参加者のスケジュール情報、及び参加者の携帯電話機の位置等に基いてスケジュールの場所(移動先)を特定する位置情報を取得するとともに、この位置情報に固有の位置IDによりスケジュール情報と位置情報とをリンクさせ、このようなリンクされたスケジュール情報及び位置情報を経路案内に利用する。従って、ユーザがスケジュールの場所についての緯度、経度を入力しない場合であっても、同場所に向けての経路案内が自動的に行われる。
【0074】
(第2実施形態:巡回経路案内方法)
次に、本発明による情報提供システムの第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、例えばある任意の日の最初のエンジン始動時に、スケジュール情報に従ってスケジュールに応じた巡回経路を求め、その後、同巡回経路を更新しながら同巡回経路に従う経路案内を自動的に行うものである。この第2実施形態の巡回経路案内方法は、第1実施形態の逐次目的地自動設定による経路案内方法に代えて、又は加えて採用することができる。
【0075】
先ず、ユーザが任意の日において初めてエンジンを始動し、且つ情報センタ40との間で行われる通信に異常がないものとして具体的説明を開始すると、車載端末20は所定のタイミングにてステップ700aから処理を開始し、ステップ702aに進んで現時点が任意の日(本日)における初回の運転であるか否か、即ち、本日において初めてエンジンが始動された場合であるか否かを判定する。
【0076】
前述の仮定に従えば、現時点は本日における初回の運転であるので、車載端末20はステップ702aにて「Yes」と判定してステップ704aに進み、同ステップ704aにてユーザIDと自車両の現在地に関する情報を情報センタ40に送信するとともに、情報センタ40に対して巡回経路に関する情報の配信を要求する。そして、車載端末20はステップ706aにてタイマT1による計時を開始し、続くステップ708aにて情報センタ40からの応答を待つ。
【0077】
一方、情報センタ40は、図7に示したステップ700bから処理を開始してステップ702bに進み、同ステップ702bにて車載端末20からの巡回経路に関する情報の配信要求を待ち、続くステップ704bにて巡回経路に関する情報の配信要求があったか否かをモニターするようになっている。
【0078】
従って、車載端末20のステップ704aの処理により、巡回経路に関する情報の配信要求があると、情報センタ40はステップ704bにて「Yes」と判定し、ステップ706bに進んで現在の時刻(日時)を取得する。次いで、情報センタ40はステップ708bに進み、同ステップ708bにて前記取得したユーザIDと現在の時刻とに基いて同現在の時刻以降の本日のスケジュール情報をスケジュール情報データベース42から取得し、続くステップ710bにて現在の時刻以降の本日の全てのスケジュールに位置IDが含まれているか否かを判定する。
【0079】
そして、情報センタ40は、現在の時刻以降の本日の総てのスケジュール情報に位置IDが含まれている場合、ステップ710bにて「Yes」と判定してステップ712bに進む。他方、現在の時刻以降の本日の何れかのスケジュール情報に位置IDが含まれていないものが存在している場合、情報センタ40はステップ714b〜720bに進んで位置情報を取得し、その位置情報に位置IDを付与し、同位置IDによって取得した位置情報と対応するスケジュール情報とを関連付ける。
【0080】
具体的に述べると、情報センタ40はステップ714bにて位置IDが含まれていないスケジュール情報(即ち、位置ID未設定スケジュール)に対して、位置関連情報の設定を行うための要求を車載端末20に送信する。このとき、情報センタ40は、位置ID未設定スケジュールのスケジュールID、名称、内容、開始日時、及び終了日時を車載端末20に送信する。そして、情報センタ40は、ステップ716b、及びステップ718bにて車載端末20から位置ID未設定スケジュールに対する位置関連情報を設定した旨の応答(即ち、位置情報設定応答)があったか否かをモニタする。
【0081】
このとき、車載端末20はステップ708aにて情報センタ40からの応答を待ち、続くステップ710aにてタイマT1が所定時間の計時を完了したか否かをモニターするとともに、タイマT1が所定時間の計時を完了していない場合、ステップ712aにて位置ID未設定スケジュールに対する位置関連情報の設定要求があったか否かをモニタし、ステップ718aにて後述する巡回経路応答があったか否かをモニターしている。
【0082】
従って、情報センタ40が前述したステップ714bの処理により位置ID未設定スケジュールに対する位置関連情報の設定要求を車載端末20に行うと、車載端末20は、ステップ708aにて同要求を情報センタ40からの応答として受け取る。この場合、情報センタ40と車載端末20の通信は正常に行われるから、車載端末20は前記情報センタ40からの応答をタイマT1が所定時間の計時を完了する前に受信する。従って、車載端末20は、ステップ710aにて「No」と判定してステップ712aに進み、同ステップ712aにて前記受取った応答が位置ID未設定スケジュールに対し位置関連情報の設定を行う要求であるか否かを判定する。
【0083】
この場合、情報センタ40からの応答は位置IDが未設定のスケジュールに対して位置関連情報の設定を行うことの要求であるから、車載端末20はステップ712aにて「Yes」と判定してステップ714aに進み、同ステップ714aにて位置ID未設定スケジュールに対して同位置IDを取得するために必要な位置関連情報をユーザに入力させる処理を行う。
【0084】
即ち、車載端末20は、位置IDが未設定のスケジュールのスケジュール情報の一部(スケジュールID、名称、内容、開始日時、終了日時)とともに、位置IDを除く位置関連情報(スケジュールに対応した移動先の住所、電話番号、施設名称)の入力を促すコメントを表示手段23に表示する。そして、位置ID未設定スケジュール情報に位置IDを除く位置関連情報(全てでなくても良い。)が入力されると、車載端末20は、ステップ716aにてスケジュールIDとともに前記入力された位置関連情報を情報センタ40に送信する。その後、車載端末20はステップ708aに戻り、情報センタ40からの応答待ち状態に移行する。
【0085】
このとき、情報センタ40はステップ716b、及びステップ718bにて車載端末20から位置ID未設定スケジュールに対する位置関連情報の設定応答があったか否かをモニタしているので、車載端末20がステップ716aの処理を実行するとステップ718bにて「Yes」と判定してステップ720bに進み、同ステップ720bにて車載端末20から送信されてきた位置関連情報に基いて位置情報を取得し、これに位置IDを付与し、同位置IDによってスケジュール情報データベース42内のスケジュール情報と前記取得された位置情報とを関連付ける。なお、ステップ720bの処理は、上述した第1〜第3の位置ID関連付け方法の何れかに従う。次いで、情報センタ40は前記ステップ710bに戻る。そして、このような処理が繰り返され、現在の時刻以降の本日の総てのスケジュールに位置IDが付与されると、情報センタ40は、ステップ710bにて「Yes」と判定してステップ712bに進む。
【0086】
情報センタ40はステップ712bに進むと、前記ステップ702bにて取得した車両の現在地情報を経路案内のための現在地(出発地)として設定し、続くステップ722bにて現在の時刻以降の本日のスケジュールの各移動先の位置(位置IDで特定される位置)を経由地として設定するとともに、本日のスケジュールの最後のスケジュールの移動先の位置を目的地として設定する。次いで、情報センタ40は、ステップ724bにて地図情報データベース54のデータと、交通情報データベース55のデータを使用して、設定された出発地、経由地、及び目的地を結ぶ経路を探索し、続くステップ726bにて同探索した経路を等距離間隔Lkmに分割し、最初のLkmに相当する経路の案内に必要な情報を車載端末20に送信する。なお、この情報センタ40の応答を巡回経路応答と呼ぶ。
【0087】
このとき、車載端末20はステップ708aにて情報センタ40からの応答待ち状態にあるから、ステップ726bの実行により経路案内に必要な情報を受信するとステップ710aに進み、通信は正常であるから同ステップ710aにて「Yes」と判定する。そして、車載端末20は情報センタ40からの応答が位置ID未設定スケジュールに対して位置情報の設定を行うための要求であるか否かを判定するステップ712aにて「No」と判定してステップ718aに進み、同ステップ718aにて今回の情報センタ40の応答が巡回経路応答であるか否かを判定する。
【0088】
今回の情報センタ40の応答は巡回経路応答である。従って、車載端末20はステップ718aにて「Yes」と判定してステップ720aに進み、同ステップ720aにて前記巡回経路応答により取得した情報を用いて経路案内を行う。次いで、車載端末20はステップ722aに進み、同ステップ722aにて、過去Nkmにおける自己の車両の平均車速sを取得し、続くステップ724aにて上記巡回経路応答により取得している経路(7km分の経路)の終端位置と現在位置との差(即ち、残りの案内経路距離)を平均車速sで除した値が所定時間T2より小さいか否かを判定する。そして、ステップ724aにて「No」と判定されるときは新たな案内経路に必要な情報を取得する必要がないとしてステップ720aに戻り、経路案内を続行する。
【0089】
一方、ステップ724aにて「Yes」と判定されるとき、車載端末20はステップ726aに進んで巡回経路応答により取得している経路の終点が目的地であるか否かを判定する。現時点は経路案内を開始した直後であるから、一般にはステップ726aの判定は「No」となるため、車載端末20はステップ728aにて続きの経路情報を要求する信号と、ユーザIDと、現在地に関する情報を情報センタ40に対して送信し、続くステップ730aにてタイマT3による計時を開始するとともに、ステップ732a〜736aにて続きの経路情報応答を待つ状態に入る。
【0090】
このとき、情報センタ40はステップ728bにて続きの経路情報要求を待ち、続くステップ730bにて現在の日時を取得し、ステップ732bにて取得した現在の日時が翌日となっているか否かを判定している。そして、取得した日時が翌日となっていなければ、情報センタ40はステップ734bに進み、同ステップ734bにて続きの経路情報の要求があるか否かを判定し、同経路情報の要求がなければ再びステップ728bに戻る処理を繰り返し実行している。
【0091】
従って、車載端末20から、続きの経路情報を要求する信号が送信されてくると、情報センタ40はステップ734bにて「Yes」と判定し、ステップ736bに進んで現在の時刻以降の本日のスケジュールをスケジュール情報データベース42から取得し、続くステップ738bにて現在の時刻以降の本日のスケジュールの各移動先位置を経由地、及び本日最後のスケジュールの移動先位置を目的地として設定する。
【0092】
次いで、情報センタ40は、ステップ740bにて地図情報データベース54のデータと、交通情報データベース55のデータを使用して、車両の現在地、経由地、及び目的地を結ぶ経路を再び探索し、続くステップ742bにて同探索した経路を等距離間隔Lkmに分割し、最初のLkmに相当する経路案内に必要な情報を車載端末20に送信した後、ステップ728bに戻る。
【0093】
このとき、車載端末20はステップ732aにて続きの経路情報を待ち、ステップ734aにてタイマT3が所定の時間の計時を完了したか否かをモニターし、ステップ736aにて続きの経路情報が取得されたか否かをモニターする状態になっている。従って、情報センタ40がステップ742bの処理を実行すると、車載端末20は、通信が正常であるからステップ734aにて「Yes」と判定し、続くステップ736aにても「Yes」と判定してステップ720aに戻り、受信した経路情報に基く経路案内を継続する。
【0094】
以降、車載端末20はステップ720a〜736aを繰り返し実行し、情報センタ40はステップ728b〜742bを繰り返し実行する。この結果、ステップ740bにて最新の地図情報と最新の交通情報とに基いた経路が探索され、同探索された経路に従った経路案内がステップ720aにて実行される。
【0095】
その後、所定時間が経過すると車両は目的地に接近するため、残りの案内経路の終点と目的地とが等しくなる。この結果、車載端末20はステップ726aにて「Yes」と判定してステップ738aに進み、同ステップ738aにて車両の現在地が目的地となったか(車両が目的地に到達したか)否かを判定する。そして、車両が目的地に到達していない場合、車載端末20は再びステップ720aに戻り経路案内を継続する。また、その後車両が目的地に到達すると、車載端末20はステップ738aにて「Yes」と判定してステップ795aに進み、同ステップ795aにて本プログラムを一旦終了する。
【0096】
このとき、情報センタ40は、ステップ728b〜734bを繰り返し実行しているので、現在の日時が翌日となるとステップ732bにて「Yes」と判定しステップ702bに戻り、次の巡回経路要求を待つ状態となる。
【0097】
なお、車載端末20と情報センタ40との通信に異常が発生する等の理由により、車載端末20が情報センタ40の応答を待っている状態が各定められた時間T1,T3以上継続すると、車載端末20はステップ710a、又はステップ734aにて「Yes」と判定してステップ740aに進み、エラーが発生した旨を表示手段23に表示する。また、任意の日にエンジンを2回以上始動した場合、車載端末20はステップ700aに続いて702aに進んだとき、同ステップ702aにて「No」と判定してステップ720a以降に進み、受信経路情報に基いた経路案内を行う。
【0098】
以上、説明したように、第2実施形態によれば、任意の日の初回のエンジン始動時に、同日のスケジュールの各位置が取得され、その位置に応じた経路が自動的に設定される。従って、ユーザは目的地を毎回入力することなく、各スケジュールの移動先に移動することができる。また、その際の経路案内は、最新の地図情報及び最新の交通情報に基いて探索された経路に沿って行われるので、ユーザは適切な経路を経由して各スケジュールの移動先に移動することができる。
【0099】
(第3実施形態:移動スケジュール自動生成方法)
次に、本発明による情報提供システムの第3実施形態について説明する。この第3実施形態は、ユーザが車載端末20に新たにスケジュールを入力した場合、又は既存のスケジュールを変更した場合に、その入力・変更したスケジュールの前後のスケジュールと、同入力・変更したスケジュールとの間の移動スケジュールを自動的に生成・修正する方法に関する。以下、図8〜図10を参照しながら具体的に説明する。
【0100】
ユーザが車載端末20に新たなスケジュールを入力するか、又は既存のスケジュールを変更すると、このスケジュールの情報が車載端末20から情報センタ40に送信される。これにより、情報センタ40は図8に示したプログラムをステップ800から開始し、ステップ802に進んで新たに入力・変更されたスケジュール情報をスケジュール情報データベース42に格納する。図10に示した例では、この前記入力・変更されたスケジュールが(A)にて示されている。
【0101】
次いで、情報センタ40はステップ804に進み、同ステップ804にて前記入力・変更されたスケジュール情報の位置ID(図10において符号(a)にて示される)を、上述した第1,第2の位置ID関連付け方法に従って設定する。位置IDを設定することは、同スケジュールの移動先(緯度、経度)が特定されることを意味する。
【0102】
次に、情報センタ40はステップ806に進み、前記入力・変更されたスケジュールと同じ時刻(即ち、開始日時〜終了日時の時間帯)に「自動生成−移動」スケジュールが存在しているか否かを判定する。このとき、「自動生成−移動」スケジュールが既に存在していれば、同「自動生成−移動」スケジュールは前記入力・変更されたスケジュールによって意味のないものとなっているので、情報センタ40はステップ808にて同「自動生成−移動」スケジュールをスケジュール情報データベース42から削除し、ステップ810に進む。また、ステップ806の実行時に、「自動生成−移動」スケジュールが存在していなければ情報センタはステップ810に直接進む。
【0103】
次いで、情報センタ40は、ステップ810にて前記入力・変更されたスケジュールの前後のユーザにより設定されたスケジュールのスケジュール情報(以下、「ユーザ設定スケジュール情報」と云う。)をスケジュール情報データベース42から取得し、続くステップ812にて前記入力・変更されたスケジュールの一つ前のユーザ設定スケジュールのスケジュール情報(図10において符号(B)にて示す)に位置ID(図10において符号(b)にて示す)が含まれているか否かを判定する。そして、位置IDが含まれていない場合には、ステップ814にて前記一つ前のユーザ設定スケジュールを指定し、ステップ816にて前記指定されたスケジュールのスケジュール情報についての位置IDを設定する処理を上述した第1,第2の位置ID関連付け方法に従って行い、その後、ステップ818に進む。また、ステップ812の実行時において、前記入力・変更されたスケジュールの一つ前のユーザ設定スケジュールのスケジュール情報に位置IDが含まれている場合、情報センタ40は直ちにステップ818に進む。
【0104】
次いで、情報センタ40は、ステップ818にて前記入力・変更されたスケジュール(A)の一つ前のユーザ設定スケジュール(B)のスケジュール情報に含まれている位置IDで定まる位置、及び前記入力・変更されたスケジュール(A)のスケジュール情報に含まれている位置IDで定まる位置を、今回生成する「自動生成−移動」スケジュール(図10において符号(C)にて示す)のスケジュール情報における出発地、及び目的地としてそれぞれ設定し、続くステップ820にて前記出発地及び前記目的地の間の経路を地図情報データベース54、及び交通情報データベース55のデータを用いて探索する。
【0105】
次に、情報センタ40はステップ822に進み、前記一つ前のユーザ設定スケジュール(B)のスケジュール情報を移動元スケジュール情報として設定するとともに、前記入力・変更されたスケジュール(A)のスケジュール情報を移動先スケジュール情報として設定する。
【0106】
次に、情報センタ40はステップ824に進み、前記入力・変更されたスケジュール(A)の一つ前のユーザ設定スケジュール(B)と、同入力・変更されたスケジュール(A)との間の「自動生成−移動」スケジュール(C)を、図9に示したプログラムに従って生成する。
【0107】
即ち、情報センタ40はステップ900から処理を開始し、ステップ902にて「自動生成−移動」スケジュール情報の情報フレームを作成する。より具体的に述べると、情報センタ40はスケジュールID、及び経路IDを他のIDと重複しないように付与し、作成する「自動生成−移動」スケジュールのスケジュールIDを前記付与されたスケジュールID、通知状況を未通知、内容を移動中、種別を自動生成−移動、移動手段を車、及び経路IDを前記付与された経路IDとする。
【0108】
次に、情報センタ40はステップ904に進み、同ステップ904にて経路情報フレームを作成する。経路情報フレームは、経路情報データベース46内に格納されるものであって、図10においては符号(D)にて示されている。具体的に述べると、情報センタ40は、前記ステップ902にて付与された経路ID、及び付与されたスケジュールIDを、経路情報フレームの経路ID、及びスケジュールIDとしてそれぞれ設定するとともに、前記ステップ820の経路探索結果に応じて同経路情報フレームの行程、所要時間、経路リンク数、リンクID等からなる経路情報を設定する。その後、情報センタ40はステップ906に進み、上記経路フレームを経路情報データベース46内に格納する。
【0109】
次いで、情報センタ40はステップ908に進み、同ステップ908にて移動元スケジュール情報に含まれる名称1を「名称1→」の形態にして「自動生成−移動」スケジュール情報の名称欄に設定し、前記移動元のスケジュール情報のスケジュールIDを「自動生成−移動」スケジュール情報の始点スケジュールIDの欄に設定する。
【0110】
続いて、情報センタ40はステップ910に進み、同ステップ910にて移動先スケジュール情報に基いて「自動生成−移動」スケジュールの所定の項目に所定の事項を設定する。具体的に述べると、情報センタ40は、前記移動先スケジュール情報に含まれている開始日時から所定の時間t1だけ前の日時を、「自動生成−移動」スケジュールの終了日時として設定するとともに、同「自動生成−移動」スケジュールの前記「名称1→」の形態で設定されている名称の欄を、「名称1→名称2」の形態に変更して設定する。ここで名称2とは、前記前記移動先スケジュール情報に含まれている名称である。また、情報センタ40は、前記前記移動先スケジュール情報のスケジュールIDを、「自動生成−移動」スケジュール情報の終点スケジュールIDとして設定する。
【0111】
次いで、情報センタ40はステップ912に進み、同ステップ912にて「自動生成−移動」スケジュールの終了日時から前記経路情報フレームに含まれる所要時間だけ前の日時を同「自動生成−移動」スケジュールの開始日時に設定し、続くステップ914にて、上記のように生成された「自動生成−移動」スケジュールをスケジュール情報データベース42内に保存し、ステップ995を経由してステップ826に進む。
【0112】
次いで、情報センタ40はステップ826〜838を実行し、前記入力・変更されたスケジュールと、同入力・変更されたスケジュールの一つ後のユーザ設定スケジュールとの間の「自動生成−移動」スケジュールのスケジュール情報を、前述したステップ812〜824と同様にして生成し、同生成した「自動生成−移動」スケジュールのスケジュール情報をスケジュール情報データベース42内に保存した後、ステップ895にて本プログラムを終了する。
【0113】
以上、説明したように、第3実施形態によれば、ユーザが新たにスケジュールを入力した場合、又は既存のスケジュールを変更した場合に、その入力・変更したスケジュールの前後のスケジュールと、同入力・変更したスケジュールとの間の移動スケジュールが自動的に生成・修正される。このため、ユーザは現時点でどのような行動を取っていれば良いか常に確認することができる。また、「自動生成−移動」スケジュールに従って、例えば、出発日時において車載端末20からユーザに出発時刻であることを通告するように構成し、その後、経路案内を行うようにすれば、ユーザは、各スケジュールに遅刻することなく同各スケジュールの移動先に到着することができる。
【0114】
(第4実施形態:情報センタでの経路計算に基いた出発時刻通知方法)
次に、本発明による情報提供システムの第4実施形態について説明する。この第4実施形態は、例えば上記第3実施形態によって生成された「自動生成−移動」スケジュール情報を、時々刻々変化する交通状況に基いて修正し、同修正された移動スケジュール情報に基いてユーザに出発時刻が到来したことを通知する方法である。以下、図11を参照しながら具体的に説明する。
【0115】
情報センタ40は、図11のフローチャートにより示されたプログラムを、所定時間の経過毎に繰り返し実行するようになっている。従って、所定のタイミングになるとステップ1100から処理を開始し、ステップ1102に進んで現在の日時を取得する。次いで、情報センタ40はステップ1104に進み、同ステップ1104にて現在の日時を基準として次に到来する移動スケジュール(以下、次「移動」スケジュールと云う。)の情報をスケジュール情報データベース42から取得する。
【0116】
次いで、情報センタ40はステップ1106に進み、同ステップ1106にて次「移動」スケジュールが存在しているか否かを判定し、次「移動」スケジュールが存在していなければステップ1195に進んで本プログラムを終了する。他方、ステップ1106の判定時において、次「移動」スケジュールが存在していれば、情報センタ40はステップ1106にて「Yes」と判定してステップ1108に進み、同ステップ1108にて次「移動」スケジュールの移動手段が車であるか否かを判定する。
【0117】
このとき、次「移動」スケジュールの移動手段が車でなければ、情報センタ40はステップ1195に進んで本プログラムを終了する。他方、ステップ1108の判定時において、次「移動」スケジュールの移動手段が車であれば、情報センタ40はステップ1108にて「Yes」と判定してステップ1110に進み、同ステップ1110にて次「移動」スケジュールの始点スケジュールIDに基いて次「移動」スケジュールの移動元のスケジュールの位置IDを取得し、同位置IDで特定される位置(緯度、経度)を出発地として設定する。次に、情報センタ40はステップ1112に進み、同ステップ1112にて次「移動」スケジュールの終点スケジュールIDに基いて次「移動」スケジュールの移動先のスケジュールの位置IDを取得し、同位置IDで特定される位置(緯度、経度)を目的地として設定する。
【0118】
次いで、情報センタ40はステップ1114に進み、同ステップ1114にて地図情報データベース54の地図データと、交通情報データベース55の交通情報とに基いて、前記出発地から前記目的地までの経路探索を行うとともに、所要時間tを予測する処理を行う。そして、情報センタ40はステップ1116に進み、同ステップ1116にて終点スケジュールIDで示されるスケジュールIDを有するスケジュールの開始日時(即ち、対象としている次「移動」スケジュールの次に存在するスケジュールの開始日時)から前記予測した所要時間tを減じた時刻を、同次「移動」スケジュールの開始日時として設定し、これをスケジュール情報データベース42内に格納する。
【0119】
次に、情報センタ40はステップ1118に進み、同ステップ1118にて次「移動」スケジュールに対応する経路情報をステップ1114にて探索した経路に関する情報により更新し、経路情報データベース46に格納する。経路情報については、図10の(D)に示した通りである。続いて、情報センタ40はステップ1120に進み、同ステップ1120にて次「移動」スケジュールの通知状況を未通知に設定し、ステップ1122に進んで次「移動」スケジュールの開始日時を取得する。この開始日時は先のステップ1116にて求められた開始日時である。
【0120】
次いで、情報センタ40はステップ1124に進み、同ステップ1124にて次「移動」スケジュールの開始日時から現在の日時を減じた時間が所定時間T以下となったか否かを判定する。このとき、次「移動」スケジュールの開始日時から現在の日時を減じた時間が所定時間T以下でなければ、情報センタ40はステップ1195に進み、本プログラムを一旦終了する。他方、次「移動」スケジュールの開始日時から現在の日時を減じた時間が所定時間T以下となっていると、情報センタ40はステップ1126に進み、同ステップ1126にてユーザに出発時刻が到来したため(出発日時が近づいたため)に出発すべきであることを通知する通知文を作成し、ステップ1128に進んで連絡先情報を個人情報データベース43から取得する。この取得する連絡先情報には、携帯電話のメールアドレス、モバイルコンピュータのメールアドレス、車載端末20のID等のユーザの移動端末の連絡先情報が含まれている。
【0121】
そして、情報センタ40はステップ1130に進み、連絡先情報で特定される連絡先の移動端末に前記作成した通知文を送信し、ステップ1132にて次「移動」スケジュールの通知状態を通知済に設定し、ステップ1195に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0122】
以上、説明したように、第4実施形態によれば、次「移動」スケジュールが所定時間毎に最新の交通情報(及び、最新の地図情報)に基いて更新され、しかも次の移動先に向けて出発すべき日時の所定時間Tだけ前の時点で、各個人の携帯電話等の移動端末の連絡先に出発すべき時刻が到来したことの通知を行う。この結果、交通状況が変化した場合(例えば、事故等により渋滞が発生した場合)であっても、ユーザは、次のスケジュールの移動先に確実に時間内に到着することが可能となる。なお、上記ステップ1110〜1116は出発日時決定手段に、上記ステップ1120〜1130は情報提供手段に、それぞれ相当している。
【0123】
(第5実施形態:移動スケジュール及び滞在可能スケジュールの自動生成方法)次に、本発明による情報提供システムの第5実施形態について説明する。この第5実施形態は、ユーザが車載端末20に新たにスケジュールを入力した場合、その入力したスケジュールの直前の既設定のスケジュールと同入力したスケジュールとの間の移動スケジュール、及び滞在可能スケジュールを自動的に生成する方法に関する。ここで、滞在可能スケジュールとは、あるユーザ設定スケジュールが終了した時点から、次のユーザ設定スケジュールの場所(移動先)に向けての移動を開始するまでの期間に前記終了したスケジュールの場所に滞在することができることを示すスケジュールである。以下、図12、及び図13を参照しながら具体的に説明する。
【0124】
ユーザが車載端末20により新たなスケジュールを入力すると、車載端末20はそのスケジュール情報を情報センタ40に送信する。これにより、情報センタ40は図12に示したプログラムをステップ1200から開始し、ステップ1202に進んで新たに入力された(受信した)スケジュールをスケジュール情報データベース42に入力する。この新たに入力されたスケジュールは、図13において、今回入力されたスケジュールとして示されている。
【0125】
次いで、情報センタ40はステップ1204に進み、同ステップ1204にて前記新たに入力されたスケジュールについての位置IDを上述した第1,第2の位置ID関連付け方法に従って設定する。位置IDを設定することは、同スケジュールの移動先の位置(緯度、経度)が特定されることを意味する。続いて、情報センタ40はステップ1206に進み、同ステップ1206にて入力スケジュールの一つ前の移動(滞在可能を含む)スケジュール以外のスケジュール、即ちユーザが既に設定したスケジュールのスケジュール情報をスケジュール情報データベース42から取得する。このスケジュールは、図10においてユーザ既設定スケジュールとして示され、以下、簡単のために「スケジュール*1」と称呼する。
【0126】
次に、情報センタ40は、ステップ1208にてスケジュール*1の位置IDで定まる位置を出発地に設定するとともに、続くステップ1210にて前記入力スケジュールの位置IDで定まる位置を目的地に設定する。そして、情報センタ40は、ステップ1212にて前記入力スケジュールの開始日時から所定のマージン時間tm1だけ前の時間を到着目標日時として設定し、次のステップ1214にて前記設定された出発地から目的地までの経路探索を地図情報データベース54と交通情報データベース55のデータに基いて行うとともに、その所要時間taを計算する。
【0127】
次いで、情報センタ40は、ステップ1216に進んで到着目標日時から前記所要時間taだけ前の日時を出発必要日時(出発することが必要な日時)として設定し、ステップ1218に進んで出発必要日時から所定のマージン時間tm2だけ前の時点がスケジュール*1の終了日時より後か否かを判定する。このとき、出発必要日時から所定のマージン時間tm2だけ前の時点がスケジュール*1の終了日時より後でなければ、スケジュール*1の終了前(または終了直後)に出発しなければならないことを意味する。この場合、情報センタ40はステップ1218にて「No」と判定してステップ1220に進み、同ステップ1220にて前記新たに入力されたスケジュールが不成立である旨の通知を車載端末20に対して行い、その後ステップ1202に戻る。
【0128】
一方、ステップ1218の判定時において、出発必要日時から所定のマージン時間tm2だけ前の時点がスケジュール*1の終了日時より後であれば、情報センタ40は同ステップ1218にて「Yes」と判定してステップ1222に進み、同ステップ1222にてスケジュール*1の終了日時と、出発必要日時からマージン時間tm2だけ前の時刻と、の間に「滞在可能スケジュール(「自動生成−滞在可能」スケジュール)の情報を生成し、この情報をスケジュール情報データベース42に保存する(図13、及び図20を参照)。次いで、情報センタ40はステップ1224に進み、同ステップ1224にて出発必要日時(からマージン時間tm2だけ前の時刻)と、入力スケジュールの開始日時と、の間に移動スケジュール(「自動生成−移動」スケジュール)の情報を生成し(図13を参照)、この情報をスケジュール情報データベース42と、経路情報データベース46に保存する。以上により、移動スケジュールと滞在可能スケジュールが自動的に設定される。
【0129】
次に、移動スケジュール及び滞在可能スケジュールが一旦設定された後、交通状況の変化等に対応するためにこれらのスケジュールを自動的に変更(更新)する方法について、図14にフローチャートにて示したプログラムを参照して説明する。情報センタ40は、所定時間の経過毎に図14に示したプログラムを実行するようになっている。
【0130】
先ず、交通状況が変化して移動スケジュール及び滞在スケジュールを変更する必要があるが、スケジュールとしては成立している場合(移動及び滞在可能スケジュール以外の次のスケジュールの位置に遅刻することなく到着できる場合)について説明すると、情報センタ40は、所定のタイミングにてステップ1400から処理を開始し、ステップ1402に進んで現在の日時を取得する。次に、情報センタ40はステップ1404に進んで次に到来する「自動生成−移動」スケジュール(以下、次の「自動生成−移動」スケジュールと云う。)の情報をスケジュール情報データベース42から取得し、ステップ1406に進んで現在の日時から所定時間t3が経過する前に、前記取得した「自動生成−移動」スケジュールが開始するか否か(次の「自動生成−移動」スケジュールの開始日時が現在の日時から所定時間t3が経過する前であるか否か)を判定する。
【0131】
このとき、現在の日時から所定時間t3が経過する前に、次の「自動生成−移動」スケジュールが開始しなければ、情報センタ40はステップ1406にて「No」と判定し、ステップ1495に進んで本プログラムを一旦終了する。他方、現在の日時から所定時間t3が経過する前に、次の「自動生成−移動」スケジュールが開始する場合(即ち、移動開始日時が近づいていて現時点から時間t3以内に到来する場合)、情報センタ40はステップ1406にて「Yes」と判定し、ステップ1408に進んで次の「自動生成−移動」スケジュールの移動手段が車であるか否かを判定する。このとき、次の「自動生成−移動」スケジュールの移動手段が車でなければ、情報センタ40はステップ1408にて「No」と判定し、ステップ1495に進んで本プログラムを一旦終了する。他方、次の「自動生成−移動」スケジュールの移動手段が車であれば、情報センタ40はステップ1408にて「Yes」と判定し、ステップ1410に進む。
【0132】
情報センタ40は、ステップ1410にて次の「自動生成−移動」スケジュールの一つ前の移動及び滞在可能以外のスケジュール(以下、スケジュール*2と云う。)の位置IDで特定される位置を出発地に設定し、続くステップ1412にて前記次の「自動生成−移動」スケジュールの一つ後の移動及び滞在以外のスケジュール(以下、スケジュール*3と云う。)の位置IDで特定される位置を目的地として設定する。そして、情報センタ40はステップ1414に進み、スケジュール*3の開始日時からマージン時間tm1だけ前の時間を到着目標日時として設定し、次のステップ1416にて前記設定された出発地から目的地までの経路探索を地図情報データベース54と交通情報データベース55のデータに基いて行うとともに、その所要時間taを計算する。
【0133】
次いで、情報センタ40は、ステップ1418に進んで到着目標日時から前記所要時間taだけ前の日時を出発必要日時として設定し、ステップ1420に進んで出発必要日時から所定のマージン時間tm2だけ前の時点がスケジュール*2の終了日時より後か否かを判定する。このとき、出発必要日時から所定のマージン時間tm2だけ前の時点がスケジュール*2の終了日時より後でなければ、情報センタ40はステップ1420にて「No」と判定してステップ1422に進み、同ステップ1422にて次の「自動生成−移動」スケジュールの直前に「自動生成−滞在可能」スケジュールが存在しているか否かを判定し、次の「自動生成−移動」スケジュールの直前に「自動生成−滞在可能」スケジュールが存在している場合には、ステップ1424に進んで同「自動生成−滞在可能」スケジュールを削除する。次に、情報センタ40は、ステップ1426にてスケジュールが不成立である旨の通知を車載端末20に対して行い、その後ステップ1495にて本プログラムを一旦終了する。
【0134】
一方、ステップ1420の判定時において、出発必要日時から所定のマージン時間tm2だけ前の時点がスケジュール*2の終了日時より後であれば、情報センタ40は同ステップ1420にて「Yes」と判定してステップ1428に進み、同ステップ1428及び続くステップ1430にて次の「自動生成−移動」スケジュールの直前に「自動生成−滞在可能」スケジュールが存在している場合には、同「自動生成−滞在可能」スケジュールを削除する。
【0135】
次いで、情報センタ40は、ステップ1432に進んでスケジュール*2の終了日時と、出発必要日時からマージン時間tm2だけ前の時刻と、の間に「自動生成−滞在可能」スケジュールを生成し、これをスケジュール情報データベース42に保存する。次いで、情報センタ40はステップ1434に進み、同ステップ1434にて出発必要日時からマージン時間tm2だけ前の日時と、スケジュール*3の開始日時と、の間に「自動生成−移動」スケジュールを生成し、これをスケジュール情報データベース42に保存するとともに、先のステップ1416で探索した経路を経路情報として経路情報データベース46に保存する。そし、情報センタ40は、車載端末20を含むユーザの移動端末からの配信要求に応答して図示しないプログラムを実行し、上記新たに生成した「自動生成−移動」スケジュール、及び「自動生成−滞在可能」スケジュールを同ユーザの移動端末に提供する。
【0136】
以上、説明したように、第5実施形態によれば、移動スケジュールと滞在可能スケジュールとが自動的に設定されるから、ユーザは、あるスケジュールの終了後にどの程度の時間、その場所に滞在することができるかを知ることができる。また、入力したスケジュールが成立しないときはその旨が通知されるから、不可能なスケジュールを不用意に設定してしまうことを回避することができる。更に、「自動生成−滞在可能」スケジュール及び「自動生成−移動」スケジュールが設定された後も、所定時間の経過毎にこれらが見直されるので、時々刻々変化する交通状況下においてもスケジュールの場所に遅滞なく到達することが可能となるとともに、交通状況の変化によりスケジュールが成立しなくなったことを知ることもできる。なお、上記ステップ1410〜1416は所要時間計算手段、上記ステップ1432〜1434はスケジュール自動生成手段に相当している。
【0137】
(第6実施形態:新たなスケジュールの入力に伴う既設定スケジュールの自動変更方法)
次に、本発明による情報提供システムの第6実施形態について説明する。この第6実施形態は、ユーザが車載端末20に新たにスケジュールを入力した場合、その入力したスケジュールの後に到来する既設定のスケジュールを自動的に変更する方法に関する。以下、図15、及び図16を参照しながら具体的に説明する。
【0138】
ユーザが車載端末20に新たなスケジュールを入力(既設定のスケジュールの変更を含む)すると、この情報が情報センタ40に送信される。これにより、情報センタ40は図15に示したプログラムをステップ1500から開始し、ステップ1502に進んで新たに入力されたスケジュールをスケジュール情報データベース42に入力する。この新たに入力されたスケジュールは、図16において、新たに入力されたスケジュールとして示されている。
【0139】
次いで、情報センタ40はステップ1504に進み、同スケジュール1504にてスケジュールポインタに新たに入力されたスケジュールを設定してステップ1506に進み、同ステップ1506にて入力スケジュールに対する位置IDを上述した第1,第2の位置ID関連付け方法に従って設定する。位置IDを設定することは、同スケジュールの移動先の位置(緯度、経度)が特定されることを意味する。続いて、情報センタ40はステップ1508に進み、同ステップ1508にてスケジュールポインタに設定されているスケジュール(現時点では新たに入力されたスケジュール)の次の「移動(滞在可能を含む)」以外のスケジュールに位置IDが含まれているか否かを判定するとともに、次のステップ1510にてスケジュールポインタに設定されているスケジュールに位置IDが含まれているか否かを判定する。そして、何れかのスケジュールに位置IDが含まれていない場合、情報センタ40はステップ1595に進んで本プログラムを終了する。
【0140】
一方、上記何れのスケジュールにも位置IDが含まれている場合、情報センタ40はステップ1508,1510の両ステップにて「Yes」と判定してステップ1512に進み、同ステップ1512にてスケジュールポインタに設定されているスケジュールと、次の「移動」以外のスケジュールまでの「滞在可能」スケジュール、「移動」スケジュール、及び「移動」スケジュールにおける「経路」を、スケジュール情報データベース42、地図情報データベース54、及び交通情報データベース55内のデータを利用して作成する。これらの作成方法は、上述した他の実施形態の作成方法と同一である(例えば、図12のフローチャートを参照)。
【0141】
次いで、情報センタ40はステップ1514に進み、スケジュールポインタに設定されているスケジュールの次の「移動」以外のスケジュールの開始時刻までに、同次の「移動」以外のスケジュールの場所に移動可能であるか否かを判定する。そして、移動可能である場合、情報センタ40はステップ1514にて「Yes」と判定してステップ1516に進み、同ステップ1516において、上記ステップ1512にて作成した「滞在可能」スケジュール、「移動」スケジュール、及び「移動」スケジュールにおける「経路」を、各データベースに保存してステップ1518に進む。
【0142】
他方、スケジュールポインタに設定されているスケジュールの次の「移動」以外のスケジュールの開始時刻までに、同次の「移動」以外のスケジュールの場所に移動可能でない場合、情報センタ40はステップ1514にて「No」と判定してステップ1520に進み、同ステップ1520にて同次の「移動」以外のスケジュールが時間制約のあるスケジュールであるか否かを判定する。時間制約があるスケジュールとは、開始日時、及び終了日時を変更することができないスケジュールのことをいう。
【0143】
そして、同次の「移動」以外のスケジュールが時間制約のあるスケジュールであれば、情報センタ40はステップ1520にて「Yes」と判定し、ステップ1522に進んで車載端末20に対しスケジュールポインタに設定されているスケジュール(この場合、新たに入力されたスケジュール)は不成立である旨を通知し、ステップ1595にて本プログラムを一旦終了する。
【0144】
他方、ステップ1520の判定時において、同次の「移動」以外のスケジュールが時間制約のあるスケジュールでなければ、情報センタ40はステップ1520にて「No」と判定してステップ1524に進み、同ステップ1524において、上記ステップ1512にて作成した「滞在可能」スケジュール、「移動」スケジュール、及び「移動」スケジュールにおける「経路」を各データベースに保存する。次いで、情報センタ40はステップ1526にて、スケジュールポインタに設定されているスケジュールの次の「移動」以外のスケジュールの開始時刻を、前記移動スケジュールの到着時刻からマージン時間tm1が経過した時刻に変更するとともに、同開始時刻が遅れた時間だけ同スケジュールの終了時刻を遅らせる(移動する)。この操作により、図16の変更前のスケジュールテーブルに示したスケジュールBは、同図の変更後のスケジュールテーブルに示したスケジュールBのように、開始日時、及び終了日時が自動的に変更される。なお、このような場合、滞在可能スケジュールは実質的に生成されない。
【0145】
その後、情報センタ40は、ステップ1518にて、スケジュールポインタに現時点においてスケジュールポインタに設定されているスケジュールの次の「移動」以外のスケジュールを設定し、上記ステップ1508に戻る。これにより、以降、「移動」スケジュールと「滞在可能」スケジュールとが次々に更新されて行く。
【0146】
以上、説明したように、第6実施形態によれば、新たなスケジュールが入力されたとき(既設定のスケジュールが変更されたときを含む。)、同スケジュールの次の移動及び滞在可能以外のスケジュールに対して時間内に移動可能であるか否かが判定され、移動可能であるときは移動スケジュール、滞在可能スケジュール、経路が保存される。また、移動不可能であるときは、そのスケジュールが時間制約のないスケジュールであれば、そのスケジュールの開始時間及び終了時間を自動的に変更するとともに、そのスケジュールが時間制約のあるスケジュールであれば、新たに入力されたスケジュールは成立しないことをユーザに通知する。この結果、ユーザは、時間制約のあるスケジュールを確実に実行することができるか否かを認識しながら、新たなスケジュールの追加・修正を行うことができる。
【0147】
(第7実施形態:既設定スケジュールの自動変更方法)
次に、本発明による情報提供システムの第7実施形態について説明する。この第7実施形態は、既に設定してあるスケジュール(既設定スケジュール)に対する移動スケジュール、及び滞在可能スケジュールを常に見直し、交通状況の変化により移動に要する時間(所要時間)が長くなった場合等において、既設定スケジュールの開始日時と終了日時とを自動的に変更する方法に関する。以下、図17〜図20を参照しながら具体的に説明する。
【0148】
情報センタ40は、図17のフローチャートにより示されたプログラムを、所定時間の経過毎に繰り返し実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、情報センタ40はステップ1700から処理を開始し、ステップ1702に進んで現在の日時を取得する。次いで、情報センタ40はステップ1704に進み、同ステップ1704にて車両情報データベース47から対象としている車両の情報(状態)を取得する。なお、車載端末20は、図示しないプログラムを実行して、車両状態算出手段33の算出した車両状態を自己の車両IDとともに所定時間の経過毎に情報センタ40に送信し、情報センタ40は同車両状態を車両ID別に車両状態データベース47内に格納している。次いで、情報センタ40はステップ1706に進み、同ステップ1706にて車両が現在移動中であるか否かを判定する。
【0149】
いま、車両が移動中ではないものとして説明を続けると、情報センタ40はステップ1706にて「No」と判定し、ステップ1708に進んで現在のスケジュールをスケジュール情報データベース42から取得し、続くステップ1710にてスケジュールポインタに現在のスケジュールを設定する。
【0150】
次いで、情報センタ40は、ステップ1712にてスケジュールポインタに設定されたスケジュール(以下、「スケジュールポインタのスケジュール」と云う。)に位置IDが含まれているか否かを判定し、位置IDが含まれていなければステップ1795に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0151】
スケジュールポインタのスケジュールに位置IDが含まれていると、情報センタ40はステップ1714に進み、同ステップ1714にてスケジュールポインタのスケジュールの次の「移動(滞在可能を含む)」以外のスケジュール(以下、「スケジュールS1」と云う。)に位置IDが含まれているか否かを判定し、位置IDが含まれていなければステップ1795に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0152】
他方、スケジュールS1に位置IDが含まれていると、情報センタ40はステップ1714にて「Yes」と判定してステップ1716に進み、同ステップ1716にて、スケジュールポインタのスケジュールからスケジュールS1までの「滞在可能」スケジュール、「移動」スケジュール、及び「移動」スケジュールにおける「経路」を、スケジュール情報データベース42、地図情報データベース54、及び交通情報データベース55内のデータを利用して作成する。これらの作成方法は、上述した他の実施形態の作成方法と同一である。
【0153】
次に、情報センタ40は、スケジュールS1の開始日時までに同スケジュールS1の場所に到着可能であるか否かを判定するステップ1718に進む。この場合、情報センタ40の対応は、(1)スケジュールS1の開始日時までに到着可能である場合、(2)スケジュールS1の開始日時までに到着不可能であり、且つスケジュールS1は時間制約がないスケジュールである場合、及び(3)スケジュールS1の開始日時までに到着不可能であり、且つスケジュールS1が時間制約のあるスケジュールである場合、の3通りに分かれる。
【0154】
(1)スケジュールS1の開始日時までに到着可能である場合
この場合、情報センタ40はステップ1718にて「Yes」と判定し、ステップ1720に進んでスケジュールポインタのスケジュールからスケジュールS1までの「滞在可能」スケジュール、「移動」スケジュール、及び「経路」を、対応するデータベース内にそれぞれ保存し、ステップ1795にて本プログラムを一旦終了する。
【0155】
(2)スケジュールS1の開始日時までに到着不可能であり、且つスケジュールS1は時間制約がないスケジュールである場合
この場合、情報センタ40はステップ1718にて「No」と判定し、スケジュールS1は時間制約があるか否かを判定するステップ1722にて「No」と判定してステップ1724に進み、同ステップ1724にてスケジュールポインタのスケジュールからスケジュールS1までの「滞在可能」スケジュール、「移動」スケジュール(この「移動」スケジュールを、以下「スケジュールS2」と云う。)、及び「経路」を、対応するデータベース内にそれぞれ保存する。
【0156】
次いで、情報センタ40はステップ1726に進み、同ステップ1726にてスケジュールS1の開始日時を、スケジュールS2の到着時刻からマージン時間tm1だけ経過した時刻に設定し、同スケジュールS1の終了日時を開始日時が変更された時間分だけ移動する。その後、情報センタ40はステップ1728に進み、同ステップ1728にてスケジュールポインタに次の「移動」以外のスケジュール(この場合、スケジュールS1)を設定して上記ステップ1714にもどる。これにより、現在の日時以降のスケジュールの成立性が確認されて行く。
【0157】
(3)スケジュールS1の開始日時までに到着不可能であり、且つスケジュールS1が時間制約のあるスケジュールである場合
この場合、情報センタ40はステップ1718にて「No」、ステップ1722にて「Yes」と判定してステップ1730に進み、同ステップ1730にてスケジュールポインタのスケジュールが成立しない旨の通知を車載端末20に行い、ステップ1795にて本プログラムを一旦終了する。
【0158】
次に、車両が移動中である場合について説明すると、情報センタ40はステップ1706に進んだとき、同ステップ1706にて「Yes」と判定してステップ1732に進み、同ステップ1732にてスケジュールポインタに一つ前の「移動(滞在可能を含む)」以外のスケジュールを設定し、ステップ1734にて車両の現在地を出発地に設定する。次いで、情報センタ40はステップ1736に進み、同ステップ1736にてスケジュールポインタに設定されたスケジュールの次の「移動(滞在可能を含む)」以外のスケジュール(以下、「スケジュールS3」という。)に位置IDが含まれているか否かを判定する。そして、スケジュールS3に位置IDが含まれていない場合、情報センタ40はステップ1795に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0159】
他方、スケジュールS3に位置IDが含まれていると、情報センタ40はステップ1738に進み、同ステップ1738にて出発地からスケジュールS3の位置IDで定まる位置までの「移動」スケジュール、及び「経路」を作成する。次いで、情報センタ40はステップ1740に進み、スケジュールS3の開始日時までに同スケジュールS3の場所に到着可能であるか否かを判定する。この場合においても、情報センタ40の対応は、(4)スケジュールS3の開始日時までに到着可能である場合、(5)スケジュールS3の開始日時までに到着不可能であり、且つスケジュールS3は時間制約がないスケジュールである場合、及び(6)スケジュールS3の開始日時までに到着不可能であり、且つスケジュールS3が時間制約のあるスケジュールである場合、の3通りに分かれる。
【0160】
(4)スケジュールS3の開始日時までに到着可能である場合
この場合、情報センタ40はステップ1740にて「Yes」と判定し、ステップ1795に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0161】
(5)スケジュールS3の開始日時までに到着不可能であり、且つスケジュールS3は時間制約がないスケジュールである場合
この場合、情報センタ40はステップ1740にて「No」と判定し、スケジュールS3は時間制約があるか否かを判定するステップ1742にて「No」と判定してステップ1744に進み、同ステップ1744にてスケジュールポインタのスケジュールからスケジュールS3までの「滞在可能」スケジュール、「移動」スケジュール(この「移動」スケジュールを、以下「スケジュールS4」と云う。)、及び「経路」を、対応するデータベース内にそれぞれ保存する。
【0162】
次いで、情報センタ40はステップ1746に進み、同ステップ1746にてスケジュールS3の開始日時を、スケジュールS4の到着時刻からマージン時間tm1だけ経過した時刻に設定し、同スケジュールS3の終了日時を開始日時が変更された時間分だけ移動する。その後、情報センタ40はステップ1748に進んでスケジュールポインタに現スケジュールポインタの次の「移動」以外のスケジュールを設定し、その後、前記ステップ1714以降に進んで、以降のスケジュールの成立性について検討する。
【0163】
(6)スケジュールS3の開始日時までに到着不可能であり、且つスケジュールS3が時間制約のあるスケジュールである場合
この場合、情報センタ40はステップ1740にて「No」、ステップ1742にて「Yes」と判定してステップ1730に進み、同ステップ1730にてスケジュールポインタのスケジュールが成立しない旨の通知を車載端末20に行い、ステップ1795にて本プログラムを一旦終了する。
【0164】
図18及び図19は、上記第7実施形態によるスケジュール変更例の概略を示している。図18は、スケジュールAとスケジュールBとの間の移動スケジュールが交通状況の変化により変化した場合を示している。この場合、スケジュールBは時間制約がないスケジュールであるから、その開始日時及び終了日時が自動的に変更される。図19は、スケジュールAとスケジュールBとの間の移動スケジュールが交通状況の変化により変化した結果、時間制約のないスケジュールB及びスケジュールCが移動されたが、時間制約のあるスケジュールDも移動しなければならない(即ち、スケジュールDの開始日時に同スケジュールDの場所に到達できない)場合を示している。この場合、情報センタ40は、スケジュールCが成立しなくなったことを車載端末20に通知する。このように、第7実施形態によれば、スケジュールが自動的に変更される。なお、図20は、このようにして生成されるスケジュールの具体例を示している。
【0165】
(第8実施形態:移動結果に基く過去のスケジュールの自動生成方法)
次に、本発明による情報提供システムの第8実施形態について説明する。この第8実施形態は、ナビゲーション装置として機能する車載端末20からの車両情報(現在位置、進行方向、及び走行速度)とエンジンがスタートしたか又はオフしたかを示す情報とに基いて、情報センタ40が過去のスケジュール(履歴)を自動生成して保存する方法である。図21は、このように自動生成されるスケジュールの概要を説明するための一例を示しており、同図に示されたように、自動生成前には「旅行」とされていた部分についての詳細なスケジュールが自動生成されるものである。
【0166】
以下、第8実施形態の作動を具体的に説明すると、車載端末20は、車両のエンジンが始動(スタート)されると図22に示したプログラムの処理をステップ2200から開始し、ステップ2202に進んで現在の時刻を取得する。次いで、車載端末20はステップ2204に進み、同ステップ2204にて情報センタ40にエンジンがスタートしたことを示す情報を送信し、続くステップ2206にてタイマT1による計時を開始する。
【0167】
次いで、車載端末20はステップ2208に進んでタイマT1の計時処理を行い、ステップ2210にてエンジンがオフ(エンジンが停止)されたか否かを判定する。エンジンがそのまま運転を継続しているとして説明を続けると、車載端末20はステップ2212に進み、同ステップ2212にてタイマT1が所定時間を計時したか否かを判定する。この場合、タイマT1は計時を開始した直後であるから、所定時間の計時を完了していない。従って、車載端末20はステップ2212にて「No」と判定して、上記ステップ2208に戻る。
【0168】
その後、エンジンがオフにされることなく所定の時間が経過してタイマT1が所定時間の計時を完了すると、車載端末はステップ2212に進んだとき、同ステップ2212にて「Yes」と判定してステップ2214に進み、同ステップ2214にて自己の車両の現在位置、進行方向、及び走行速度を含む車両情報を取得する。次いで、車載端末20はステップ2216に進み、同ステップ2216にて情報センタ40に上記車両情報を送信し、ステップ2206に戻る。このようにして、車載端末20は、所定時間の経過毎に車両情報を情報センタ40に送信する。
【0169】
その後、車載端末20はステップ2206〜2216を繰り返し実行しているので、エンジンがオフ(停止)されるとステップ2210にて「Yes」と判定し、ステップ2218に進んで情報センタ40にエンジンがオフとなったことを示す情報を送信し、ステップ2295にて本プログラムを終了する。
【0170】
一方、情報センタ40は、図23に示したプログラムを所定時間の経過毎に繰り返し実行している。先ず、エンジンがスタート(始動)された場合から説明を行うと、情報センタ40は所定のタイミングにてステップ2300から処理を開始し、ステップ2302にて車載端末20からの信号を受信するための処理を行い、続くステップ2304にて情報が受信されたか否かを判定する。この場合、エンジンがスタートされた直後であるから、車載端末20はその旨を示す信号を送信している。従って、情報センタ40はステップ2304にて「Yes」と判定してステップ2306に進み、受信した信号がエンジンがスタートされたこと、又はオフされたことの通知であるか否かを判定する。この場合、受信した信号はエンジンがスタートしたことを示す信号であるから、情報センタ40はステップ2306にて「Yes」と判定してステップ2308に進み、認識しているエンジンの状態を更新する。即ち、この場合、エンジンが作動していると認識する。
【0171】
次いで、情報センタ40はステップ2310に進み、前記受信した信号がエンジンのスタートを通知する信号であるか否かを判定する。この場合、前記受信した信号はエンジンのスタートを通知する信号であるから、情報センタ40はステップ2310にて「Yes」と判定し、ステップ2312にてエンジンスタート後走行状態を「未走行」に設定し、ステップ2395に進んで本プログラムを一旦終了する。
【0172】
その後、情報センタ40は、所定時間の経過毎にステップ2300、2302、及びステップ2304の処理を繰り返し実行する。従って、車載端末20がステップ2216の処理により車両情報を送信すると、情報センタ40はステップ2304にて「Yes」と判定してステップ2306に進み、今回は受信した信号がエンジンのスタート又はオフを通知する信号ではないから、同ステップ2306にて「No」と判定してステップ2314に進み、同ステップ2314にて受信した車両情報を車両情報データベース47に記録する。
【0173】
次いで、情報センタ40はステップ2316に進み、同ステップ2316にてエンジンスタート後走行状態が「未走行」であるか否かを判定する。この場合、エンジンスタート後走行状態はステップ2312にて「未走行」に設定されているから、情報センタ40はステップ2316にて「Yes」と判定してステップ2318に進み、同ステップ2318にてエンジンスタート後走行状態を「走行中」に変更する。
【0174】
次いで、情報センタ40はステップ2320にて現在日時を取得し、ステップ2322にて最近の終了待ち「自動生成−停車」スケジュールを取得し、続くステップ2324にてスケジュール終了待ち「自動生成−停車」スケジュールがあるか否かを判定する。この場合、スケジュール終了待ち「自動生成−停車」スケジュールは存在していないので、情報センタ40はステップ2324にて「No」と判定してステップ2326に進み、同ステップ2326にて終了待ち「自動生成−移動」スケジュールの作成・保存処理を実行する。
【0175】
この「自動生成−移動」スケジュールの作成・保存処理の詳細は図24に示されている。図24を参照して具体的に説明すると、情報センタ40はステップ2400からステップ2402に進んで現在の日時を取得し、ステップ2404に進んで一つ前の「移動又は滞在可能」以外のスケジュールの位置IDに基いて位置情報(緯度、経度)を取得し、ステップ2406に進んで位置情報に基いて場所名称を検索する。
【0176】
次いで、情報センタ40はステップ2408に進み、同ステップ2408にてスケジュールIDを設定するとともに、通知状況を未通知、開始日時を現在の日時、名称を上記ステップ2406にて検索した場所名称、内容を移動中、種別を「自動生成−移動」、始点IDを一つ前のスケジュールの位置ID、及び移動手段を車と設定して「自動生成−移動」スケジュールを作成する。そして、情報センタ40はステップ2410にて、このように作成した「自動生成−移動」スケジュールを終了待ちスケジュールとして保存し、ステップ2495を経由して図23のステップ2395に進み、このプログラムを一旦終了する。
【0177】
その後、情報センタ40は、車載端末20から送信される車両情報を受信したか否かをステップ2300〜2304にてモニターしているので、車両情報を受信すると、ステップ2304にて「Yes」、ステップ2306にて「No」と判定し、ステップ2314にて車両情報を記録し、ステップ2316に進む。この場合、先のステップ2318にてエンジンスタート後走行状態は走行中に設定されているから、情報センタ40はステップ2316にて「No」と判定してステップ2328に進み、同ステップ2328にて前記受信した車両情報に基いて走行軌跡を記憶し、ステップ2395にて本プログラムを一旦終了する。以降、かかる処理が繰り返され、車両の走行軌跡が記憶されて行く。
【0178】
この状態で、運転者が車両のエンジンをオフにすると、この情報が車載端末20から情報センタ40に送信されるので、情報センタ40はステップ2300、2302、2304に続くステップ2306にて「Yes」と判定してステップ2308に進み、同ステップ2308にてエンジン状態を更新(即ち、エンジンがオフであると認識)する。次いで、情報センタ40はステップ2310にて「No」と判定し、ステップ2340にてエンジンスタート後走行状態を「未走行」に設定し、続くステップ2342にて現在の日時を取得する。
【0179】
次いで、情報センタ40はステップ2344に進み、同ステップ2344にて最も新しい終了待ち「自動生成−移動」スケジュールを取得し、続くステップ2346にてスケジュール終了待ち「自動生成−移動」スケジュールがあるか否かを判定する。この場合、スケジュール終了待ち「自動生成−移動」スケジュールはステップ2326にて生成されているので、情報センタ40はステップ2346にて「Yes」と判定してステップ2348に進み、同ステップ2348にて終了待ち「自動生成−移動」スケジュールの設定・保存処理を行う。
【0180】
この終了待ち「自動生成−移動」スケジュールの設定・保存処理の詳細は図25に示されている。図25を参照して具体的に説明すると、情報センタ40はステップ2500からステップ2502に進んで現在の日時を取得し、ステップ2504に進んで最新の車両位置を車両情報データベース47から取得し、その後、ステップ2506に進んで車両位置情報に基いて場所名称を検索する。
【0181】
次いで、情報センタ40はステップ2508に進んで車両情報データベース47に記憶していた走行軌跡と、地図情報データベース54のデータとに基いて、経路を作成する処理を行い、ステップ2510にて作成された経路を、経路IDを付して経路情報データベース46に保存する。次に、情報センタ40は、ステップ2512に進み、同ステップ2512にて現在日時を「終了日時」、すでに「名称」欄に記入してある「名称」に、矢印とステップ2506にて検索した場所名称を加えたものを「名称」、位置IDを新たに付与(設定)し、同設定した位置IDを「終点ID」、及びステップ2510の経路IDを「経路ID」として設定し、「自動生成−移動」スケジュールを完成する。その後、情報センタ40は、ステップ2514にて完成した「自動生成−移動」スケジュールをスケジュール情報データベース42に保存し、ステップ2595を経由して図23のステップ2350に戻る。
【0182】
次に、情報センタ40は、ステップ2350にて終了待ち「自動生成−停車」スケジュールを作成して保存する処理を行う。この「自動生成−停車」スケジュールの作成・保存処理の詳細は図26に示されている。図26を参照して具体的に説明すると、情報センタ40はステップ2600からステップ2602に進んで現在の日時を取得し、ステップ2604に進んで一つ前の「自動生成−移動」スケジュールがあるか否かを判定する。
【0183】
この場合、先のステップ2348の処理によって一つ前の「自動生成−移動」スケジュールは存在しているので、情報センタ40はステップ2604にて「Yes」と判定してステップ2606に進み、同ステップ2606にて一つ前の「自動生成−移動」スケジュールの終点IDから位置情報を取得する。次に、情報センタ40はステップ2608に進み、同ステップ2608にて前記取得した位置情報に基いて場所名称、住所、及び電話番号を検索する。
【0184】
続いて、情報センタ40はステップ2610に進み、スケジュールIDを設定するとともに、通知状況を未通知、開始日時を現在の日時、名称を前記ステップ2608にて検索した場所名称、内容を駐車、種別を自動生成−駐車、住所と電話番号と施設名称を前記ステップ2608にて検索した住所と電話番号と場所名称、及び位置IDを一つ前の「自動生成−移動」スケジュールの終点IDとして「自動生成−停車」スケジュールを作成し、スケジュール情報データベース42に保存する。
【0185】
次いで、情報センタはステップ2612に進み、同ステップ2612にて、位置IDを一つ前の自動生成−移動スケジュールの終点ID、名称をステップ2608にて検索した場所名称、緯度を車両位置の緯度、経度を車両位置の経度、及びスケジュールIDをステップ2610にて設定したスケジュールIDとして位置情報を作成し、これを位置情報データベース45に保存し、ステップ2695を経由して図23のステップ2352に進む。そして、情報センタ40はステップ2352にて走行軌跡を消去し、ステップ2395に進んで図23のプログラムを一旦終了する。以上により、「自動生成−移動」スケジュールが完成されるとともに、新たな終了待ち「自動生成−停車」スケジュールが車両の駐車位置を示す位置情報とともに生成される。
【0186】
以降、エンジンはオフされているため、車載端末20は何らの情報も送信してこない。従って、情報センタ40はステップ2300〜2304を繰り返し実行するに留まる。
【0187】
その後、エンジンが再び始動されると、車載端末20はエンジンがスタートしったことを情報センタ40に通知する。このため、情報センタ40はステップ2304、及びステップ2306にて「Yes」と判定してステップ2308に進み、同ステップ2308にてエンジン状態を更新し、ステップ2310、及びステップ2312に進んでエンジンスタート後走行状態を「未走行」とする。また、情報センタ40は、次に車両情報を受信すると、ステップ2300〜2306、及びステップ2314〜2322を経由してステップ2324に至る。この場合、先のステップ2350にて「自動生成−停車」スケジュールが作成されてスケジュール終了待ち状態で保存されているから、情報センタ40はステップ2324にて「Yes」と判定してステップ2354に進み、この終了待ち「自動生成−停車」スケジュールの終了日時に現在の日時を設定し、スケジュール情報データベース42に保存する。これにより「自動生成−停車」スケジュールが完成する。そして、ステップ2326にて新たな終了待ち「自動生成−移動」スケジュールを作成・保存した後、ステップ2395にて本プログラムを一旦終了する。
【0188】
このように、第8実施形態によれば、車両の走行結果に基き、移動スケジュール及び停車スケジュールが自動生成されるので、ユーザは自己の記憶に基いてこれらを入力する作業を省略することができる。
【0189】
(第9実施形態:参加者スケジュール自動修正方法)
次に、本発明による情報提供システムの第9実施形態について説明する。この第9実施形態は、ユーザが次のスケジュールの開始日時までに同スケジュールの場所に到着できるか否かを判定し、到着できないと予想される場合、訪問相手や参加者のスケジュール情報を入手し、訪問相手や参加者の空き時間を探索して同空き時間に前記スケジュールを変更し、その変更結果を訪問相手や参加者に通知するスケジュール自動修正方法に関する。
【0190】
以下、第9実施形態の作動を具体的に説明すると、情報センタ40は図27に示したプログラムを所定時間の経過毎に繰り返し実行するようになっている。従って、所定のタイミングとなると、情報センタ40はステップ2700から処理を開始してステップ2702に進み、同ステップ2702にて現在の日時を取得する。次に、情報センタ40は、ステップ2704にて現在の車両情報を車両情報データベース47から取得し、以下、ステップ2706〜2724にて、経路探索と到着日時を予測するための出発地と目的地の設定を行う。以下、場合分けして説明する。
【0191】
▲1▼現在移動中である場合
この場合、情報センタ40は、現在移動中であるか否かを判定するステップ2706にて「Yes」と判定してステップ2708に進み、同ステップ2708にて次の「移動(滞在可能を含む)」以外のスケジュールを取得し、続くステップ2710にて現在地を出発地とするとともに、次の「移動」以外のスケジュールの位置IDから検索した位置を目的地に設定する。
【0192】
▲2▼現在移動中でない場合
(a)現在のスケジュールが移動スケジュールでない場合
この場合、情報センタ40はステップ2706にて「No」と判定してステップ2712に進み、同ステップ2712にて現在のスケジュールをスケジュール情報データベース42から取得する。次いで、情報センタ40は、現在のスケジュールが「移動」スケジュールであるか否かを判定するステップ2714にて「No」と判定してステップ2716に進み、同ステップ2716にて次の「移動」以外のスケジュールをスケジュール情報データベース42から取得する。そして、情報センタ40は、ステップ2718にて、現在のスケジュールの位置IDから検索した位置を出発地に設定し、次の移動以外のスケジュールの位置IDから検索した位置を目的地に設定する。
【0193】
(b)現在のスケジュールが移動スケジュールである場合
この場合、情報センタ40はステップ2714にて「Yes」と判定してステップ2720に進み、同ステップ2720にて一つ前の「移動」以外のスケジュールを取得し、ステップ2722に進んで次の「移動」以外のスケジュールを取得する。そして、情報センタ40は、ステップ2724に進み、同ステップ2724にて一つ前の「移動」以外のスケジュールの位置IDから検索した位置を出発地に設定し、次の「移動」以外のスケジュールの位置IDから検索した位置を目的地に設定する。
【0194】
以上により、出発地と目的地が定められると、情報センタはステップ2726に進み、同ステップ2726にて地図情報データベース54と交通情報データベース55のデータを使用し、前記出発地から前記目的地までの経路の探索と、その経路による同目的地への到着日時の予想を行う。そして、情報センタ40はステップ2728に進み、同ステップ2728にて到着予想日時が次の「移動」以外のスケジュールの開始日時より遅れるか否かを判定する。
【0195】
このとき、到着予想日時が次の「移動」以外のスケジュールの開始日時より早い場合には、スケジュールの自動調整を行う必要がないので、情報センタ40は直ちにステップ2795に進んで、本プログラムを一旦終了する。一方、到着予想日時が次の「移動」以外のスケジュールの開始日時より遅れる場合は、スケジュールを変更する必要があるため、情報センタ40はステップ2728にて「Yes」と判定してステップ2730に進み、同ステップ2730にて参加者スケジュールの自動調整・通知処理を行う。この処理の詳細は、図28に示されている。
【0196】
即ち、情報センタ40はステップ2800から処理を開始し、ステップ2802に進んで前記次の「移動」以外のスケジュールの開始日時を日時t1、同スケジュールの終了日時を日時t2、及び日時t2と日時t1との差を時間t3として設定する。次いで、情報センタ40はステップ2804に進んで、前記ステップ2726にて予想した到着日時を日時t4、同日時t4から時間t3が経過した日時を日時t5に設定し、ステップ2806にて次の「移動」以外のスケジュールの参加者(自分を含む)のスケジュール情報を探索し、ステップ2808に進んで参加者全員が日時t4〜t5の間にスケジュールを設定していないか否か(未設定であるか否か)を判定する。
【0197】
このとき、参加者全員が日時t4〜t5の間にスケジュールを設定していないのであれば、情報センタ40はステップ2808にて「Yes」と判定してステップ2810に進み、同ステップ2810にて参加者の日時t1〜t2の間に設定してあるスケジュールを取得し、このスケジュールの開始日時を日時t4、及び終了日時を日時t5として保存する。次いで、情報センタ40はステップ2812にて参加者の個人情報から連絡先情報を取得し、ステップ2814にて次の「移動」以外のスケジュールの開始日時と終了日時とが変更になった旨を通知し、ステップ2895にて本プログラムを終了する。
【0198】
一方、ステップ2808の実行時において、参加者の何れかの者が日時t4〜t5の間にスケジュールを設定していると、情報センタ40はステップ2808にて「No」と判定してステップ2816に進み、同ステップ2816にて参加者全員について日時t4〜t5にスケジュールを設定することができるか否かを判定する。この判定は、例えば、参加者の何れかの者の日時t4〜t5に設定されているスケジュールが日時t1〜t2間に設定してあるスケジュールの一部であるか否か、及び/又は滞在可能スケジュールであるか否かを判定することにより行う。そして、参加者全員に対して日時t4〜t5の間にスケジュールが設定可能であれば、情報センタ40はステップ2816にて「Yes」と判定し、上述したステップ2810以降に進む。
【0199】
また、ステップ2816の判定において「No」と判定されるとき、情報センタ40はステップ2818に進み、同ステップ2818にて参加者全員の本日の予定の中で時間t3に時間tmを加えた時間(t3+tm)以上の時間に渡り何らのスケジュールも組込まれていない共通の時間帯(以下「空き時間」という。)が存在するか否かを判定する。
【0200】
そして、そのような空き時間が存在していれば、情報センタ40はステップ2818にて「Yes」と判定してステップ2820に進み、同ステップ2820にて参加者のスケジュール情報から日時t1〜t2に設定されているスケジュールを取得し、同取得したスケジュールの開始日時を前記空き時間の開始日時に時間tmを加えた日時に設定するとともに、同取得したスケジュールの終了日時を前記設定した開始日時から時間t3だけ経過した日時に設定する。その後、情報センタ40は、ステップ2812,2814を実行して、前記「移動」以外のスケジュールの開始日時が変更になったことを参加者に通知し、ステップ2895にて本プログラムを一旦終了する。
【0201】
また、そのような空き時間が存在していなければ、情報センタ40はステップ2818にて「No」と判定してステップ2822に進み、同ステップ2822にて次の「移動」以外のスケジュールの自動調整が不可能である旨を本人に通知する処理を行い、ステップ2895にて本プログラムを一旦終了する。なお、本人への通知は、車載端末20に対して行ってもよく、本人の携帯電話等に対して行ってもよい。そして、情報センタ40は、ステップ2895を経由して図27のステップ2795に進んで、本プログラムを一旦終了する。
【0202】
以上、説明したように、第9実施形態によれば、交通状況等の変化により、あるスケジュールの開始時刻までに同スケジュールの場所に到着できないと予測される場合、同スケジュールの参加者のスケジュールを参照しながら前記スケジュールを自動的に修正し、同修正した結果を参加者に通知する。従って、ユーザは、スケジュールの修正と修正結果の参加者への連絡を自ら行う必要がない。
【0203】
以上、説明したように、本発明に基く各実施形態によれば、適切なスケジュール管理がなされ、有効な情報がユーザに提供され得る。なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る情報提供システムの概略構成図である。
【図2】 図1に示した情報センタが第1の位置ID関連付け方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図3】 図1に示したスケジュール情報、及び位置情報の一例の詳細を示す図である。
【図4】 図1に示した情報センタが第2の位置ID関連付け方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図5】 図1に示した情報センタが第3の位置ID関連付け方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図6】 図1に示した車載端末及び情報センタが、逐次目的地自動設定による経路案内方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図7】 図1に示した車載端末及び情報センタが、本発明の第2実施形態に係る巡回経路案内方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図8】 図1に示した情報センタが、本発明の第3実施形態に係る移動スケジュール自動生成方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図9】 図8に示したプログラム中の自動生成−移動スケジュールの作成・保存処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】 自動生成−移動スケジュールの一例を示した図である。
【図11】 図1に示した情報センタが、本発明の第4実施形態に係る出発時刻通知方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図12】 図1に示した情報センタが、本発明の第5実施形態に係る移動スケジュール及び滞在可能スケジュールの自動生成方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図13】 図12に示したフローチャートを理解するために示したスケジュールの概略タイムチャートである。
【図14】 図1に示した情報センタが、本発明の第5実施形態に係る移動スケジュール及び滞在可能スケジュールの自動変更方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図15】 図1に示した情報センタが、本発明の第6実施形態に係る既設定スケジュールの自動変更方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図16】 図15に示したフローチャートを理解するために示した変更前、及び変更後のスケジュールの概略タイムチャートである。
【図17】 図1に示した情報センタが、本発明の第7実施形態に係る既設定スケジュールの自動変更方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図18】 図17に示したフローチャートを理解するために示した変更前、及び変更後のスケジュールの概略タイムチャートである。
【図19】 図17に示したフローチャートを理解するために示した変更前、及び変更後のスケジュールの概略タイムチャートである。
【図20】 図17に示したフローチャートを理解するために示したスケジュールの詳細を示した図である。
【図21】 本発明の第8実施形態の作動を説明するための図である。
【図22】 図1に示した車載端末が、本発明の第8実施形態に係る過去のスケジュールの自動生成方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図23】 図1に示した情報センタが、本発明の第8実施形態に係る過去のスケジュールの自動生成方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図24】 図23に示したプログラム中の終了待ち自動生成−移動スケジュールの作成・保存処理の詳細を示すフローチャートである。
【図25】 図23に示したプログラム中の終了待ち自動生成−移動スケジュールの設定・保存処理の詳細を示すフローチャートである。
【図26】 図23に示したプログラム中の終了待ち自動生成−停車スケジュールの作成・保存処理の詳細を示すフローチャートである。
【図27】 図1に示した情報センタが、本発明の第9実施形態に係る参加者スケジュール自動修正方法を実施するために実行するプログラムを示したフローチャートである。
【図28】 図28に示したプログラム中の参加者スケジュール自動調整・通知処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ネットワーク、20…車載端末、40…情報センタ、60…携帯電話センタ、70…交通情報センタ。
Claims (2)
- 少なくとも開始日時、終了日時、及び場所に関する情報を含むユーザのスケジュール情報をユーザの移動端末から通信により取得して記憶するセンタを用い、前記センタから前記移動端末に通信により情報を提供する方法において、
前記取得したスケジュール情報のうちの任意のスケジュール情報、前記取得したスケジュール情報であって前記任意のスケジュール情報で表されたスケジュールに対して時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報、交通情報、及び地図情報に基いて、前記任意のスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置から前記一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置までの経路と所要時間とを計算し、
前記計算結果、前記任意のスケジュール情報、及び前記一つ後のスケジュールのスケジュール情報に基いて新たなスケジュールに関するスケジュール情報を自動的に生成し、
前記生成したスケジュール情報を前記移動端末に提供する方法であって、
前記任意のスケジュール情報は、
前記ユーザの移動端末に新たに入力されたスケジュール情報であり、
前記自動的に生成されるスケジュール情報は、
前記ユーザの移動端末に新たに入力されたスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置から前記時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置に至るための移動に関するスケジュールである移動スケジュール、及び、前記ユーザの移動端末に新たに入力されたスケジュール情報に含まれる場所に滞在することができることを示す滞在可能スケジュール、を含み、
前記移動スケジュールに基づいて前記時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる開始日時までに前記時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置に移動可能であるか否かを判定し、移動可能でないと判定されるときは、前記新たに入力されたスケジュール情報のスケジュールは成立しないことを前記ユーザの移動端末に通知することを含む方法。 - 少なくとも開始日時、終了日時、及び場所に関する情報を含むユーザのスケジュール情報を通信によりユーザの移動端末から取得するともに、前記移動端末に通信により情報を提供するセンタにおいて、
前記取得したスケジュール情報のうちの任意のスケジュール情報、前記取得したスケジュール情報であって前記任意のスケジュール情報で表されたスケジュールに対して時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報、交通情報、及び地図情報に基いて、前記任意のスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置から前記一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置までの経路と所要時間とを計算する経路及び所要時間計算手段と、
前記計算結果、前記任意のスケジュール情報、及び前記一つ後のスケジュールのスケジュール情報に基いて新たなスケジュールに関するスケジュール情報を自動的に生成するスケジュール自動生成手段と、
前記生成したスケジュール情報を前記移動端末に提供する情報提供手段とを備え、
更に、
前記任意のスケジュール情報は、
前記ユーザの移動端末に新たに入力されたスケジュール情報であり、
前記自動的に生成されるスケジュール情報は、
前記ユーザの移動端末に新たに入力されたスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置から前記時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置に至るための移動に関するスケジュールである移動スケジュール、及び、前記ユーザの移動端末に新たに入力されたスケジュール情報に含まれる場所に滞在することができることを示す滞在可能スケジュール、を含み、
前記スケジュール自動生成手段は、
前記移動スケジュールに基づいて前記時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる開始日時までに前記時間的に一つ後のスケジュールのスケジュール情報に含まれる場所に関する情報で定まる位置に移動可能であるか否かを判定し、移動可能でないと判定されるときは、前記新たに入力されたスケジュール情報のスケジュールは成立しないことを前記ユーザの移動端末に通知するように構成されたセンタ。
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