JP4815623B2 - 高周波受動素子およびその製造方法 - Google Patents

高周波受動素子およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高周波受動素子に関し、特に、複数の巻線導体を備えた高周波受動素子およびその製造方法に関する。
近年、マイクロマシニング技術を用いた高周波デバイスである、いわゆるRFMEMS(Radio Frequency Micro-Electro-Mechanical-Systems)デバイスが注目されている。マイクロマシニング技術では、高アスペクトの3次元構造、中空構造および可変構造などが容易に製作可能である。このため、安価なシリコン基板上に低損失および高アイソレーションな高性能高周波デバイスおよび高性能高周波回路を低コストで製作することが期待できる。また、近年、メカニカルなスイッチを中心にしたRFMEMS能動素子とRFMEMS受動素子とで構成されるRFMEMS高周波回路を、既存のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)高周波回路と共に集積化することにより、高周波用モジュールを高機能化することが期待されている。
このような期待に応えるために、マイクロマシニング技術を用いた高周波デバイスの研究開発が進められており、たとえば、特許文献1には、以下のような3次元金属素子およびその製造方法が開示されている。すなわち、この3次元金属素子は、半導体基板の上で空中に浮動するように形成される。この3次元金属素子の製造方法では、まず、半導体基板上にレジストなどによって構成される3次元犠牲モールドを形成し、その3次元犠牲モールドにおいて異なる深さを持つパターンを得るために2段階に分けて紫外線を露光させる。そして、メッキなどを用いて3次元金属素子の線路を厚膜化する。これらの工程を繰り返し、最後に3次元犠牲モールドを除去することにより空中に浮動した3次元金属素子が得られる。
また、特許文献2には、以下のような高周波インダクタ素子およびその製造方法が開示されている。すなわち、この高周波インダクタ素子は、空気層および絶縁支持膜と、この絶縁支持膜の上下に形成される巻き線路とからなる立体構造を持つ。この高周波インダクタ素子の製造方法では、まず、空気層の形成のため基板に凹部を形成する。そして、犠牲層で凹部を埋めた後、研磨工程により犠牲層を平坦化する。そして、この犠牲層の上に金属材料で第1巻き線路を形成し、また、犠牲層および第1巻き線路の上に絶縁支持膜を形成する。この絶縁支持膜の上下にそれぞれ形成する第1巻き線路および第2巻き線路を接続するためのスルーホールを形成する。そして、絶縁支持膜の上に金属材料で第2巻き線路を形成することにより、第1巻き線路と第2巻き線路とは絶縁支持膜におけるスルーホールを通して接続されるため、全体で1つの巻き線路になる。また、犠牲層はエッチングホールを通して除去する。絶縁支持膜の下にも絶縁支持膜の上に形成される巻き線路と同じような巻き線路を自由に形成することができるため、2つの巻き線路を重ねることにより、高いインダクタンスが得られる。
特表2004−530297号公報 特開2006−339197号公報
しかしながら、特許文献1記載の3次元金属素子およびその製造方法では、3次元金属素子は中空構造になっているため、3次元金属素子の機械的な強度が非常に弱い。このため、平面方向および高さ方向への素子サイズが制限されることから、インダクタンスなどの設計値が限定されるという欠点がある。
また、基板の影響を受けにくくするためにかなりの高さを持って3次元金属素子を空中に浮かせる必要があることから、略2次元の集積回路と共に集積される場合には、3次元金属素子の高さによって実装容積が大きくなる欠点がある。
また、スペーサと、信号の入出力部分からスペーサまでの線路の一部とが基板に接しているため、接している部分に対応した損失が発生するという欠点がある。
また、特許文献2記載の高周波インダクタ素子およびその製造方法では、バルクマイクロマシニング技術を用いて基板に作製された凹部による空気層と、絶縁支持膜とによって高周波インダクタ素子が作製される。しかしながら、高周波インダクタ素子の面積が大きくなる場合には、基板に作製される凹部の面積も大きくなるため、凹部の上に形成される絶縁支持膜が撓みやすくなる。そうすると、その撓んだ絶縁支持膜の上下に形成される導体線路により電気特性が劣化するため、設計どおりの特性が得られない欠点がある。
また、絶縁支持膜の下に形成する巻き線路を厚膜にする場合、絶縁支持膜が激しい段差を持つことになるため、絶縁支持膜の上に形成する巻き線路の位置が限られてしまい、絶縁支持膜上下の巻状線路間の磁気カプリングにも制限が発生するという欠点がある。
また、メッキによる厚膜化工程を行なう際に、熱および応力によって犠牲層の上面が変形し易くなるため、犠牲層の上に形成される巻き線路の平坦度が悪くなることから、電気特性が劣化する欠点がある。
それゆえに、本発明の目的は、良好な特性を実現し、かつ小型化を図ることが可能な高周波受動素子およびその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる高周波受動素子は、第1の凹部が主表面に形成された基板と、第1の凹部の底面に形成され、かつ上面が基板の主表面と略平行になるように形成された第1巻き線導体と、第1巻き線導体および基板の主表面上に平坦に形成された絶縁膜と、絶縁膜上に形成された第2巻き線導体とを備える。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる高周波受動素子の製造方法は、基板の主表面に第1の凹部を形成するステップと、第1の凹部の底面に、上面が基板の主表面と略平行である第1巻き線導体を形成するステップと、第1巻き線導体および基板の主表面上に平坦な絶縁膜を形成するステップと、絶縁膜上に第2巻き線導体を形成するステップとを含む。
本発明によれば、良好な特性を実現し、かつ小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の外観を示す斜視図である。
図1を参照して、高周波受動素子101は、マイクロマシニング技術を用いて形成され、マイクロ波、準ミリ波およびミリ波などの高周波帯で用いられる。
図2〜図10は、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。図10は、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の図1におけるX−X断面を示す断面図である。また、図2〜図9は、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の図1におけるX−X断面に対応している。
図1および図10を参照して、高周波受動素子101は、シリコン基板1と、第1巻き線導体2と、絶縁支持膜3と、第2巻き線導体4と、接続部5,31と、ホール6と、信号線7,33と、グランド導体8,32と、凹部9,13とを備える。
入力部36は、信号線7の第1端およびグランド導体8,32の第1端で構成される。出力部37は、信号線33の第1端およびグランド導体8,32の第2端で構成される。
シリコン基板1は主表面S1を有し、主表面S1に凹部9が形成されている。第1巻き線導体2は、凹部9の底面に形成されている。また、第1巻き線導体2の上面は、主表面S1と略平行である。また、凹部9の底面において、第1巻き線導体2の線導体間に微小な凹部13が形成されている。
絶縁支持膜3は、凹部9の開口部および凹部13の開口部を覆うように第1巻き線導体2およびシリコン基板1の主表面S1上に平坦に形成されている。
第2巻き線導体4は、絶縁支持膜3上に形成されている。接続部31は、入力部36付近において絶縁支持膜3を貫通することにより信号線7と第1巻き線導体2とを電気的に接続する。
接続部5は、シリコン基板1の中央部付近において絶縁支持膜3を貫通することにより第1巻き線導体2と第2巻き線導体4とを電気的に接続する。このような構成により、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4が全体で1つの線導体になる、すなわち2重巻き線導体となる。
また、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4の各々は、シリコン基板1の厚み方向において互いに完全に重なる線導体を含んでいる。
ホール6は、後述する犠牲材料14を除去するために設けられている。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法について説明する。
図2を参照して、まず、シリコン基板1にウェットエッチングを施すことにより、凹部9を設ける。
図3を参照して、次に、たとえば金をスパッタすることによりメッキ用のシード層10を形成する。そして、メッキ用のレジスト11を塗布することによってパターニングを行なった後、金メッキなどにより厚膜導体12を形成する。なお、本発明の実施の形態において、「厚膜」とは、たとえば数μm以上の厚さを有する膜を意味する。
図4を参照して、次に、メッキ用のレジスト11を除去し、エッチバックによりシード層10をエッチングする。このとき、厚膜導体12もエッチングされ、その結果残る厚膜導体12と、その厚膜導体12の下に残っているシード層10とが第1巻き線導体2になる。第1巻き線導体2の高さは凹部9の深さと同じになるように形成する、すなわち第1巻き線導体2の上面が主表面S1と略平行になるように形成する。第1巻き線導体2は、たとえば約5μm以上の厚膜に形成する。
図5を参照して、次に、凹部9の底面において、第1巻き線導体2の線導体間に凹部13をウェットエチングにより形成する。
図6を参照して、次に、たとえばレジストなどの犠牲材料14を凹部9および凹部13に充填する。そして、犠牲材料14の上面と基板1の上面とが一致するように犠牲材料14を研磨する。
図7を参照して、次に、凹部9の開口部および凹部13の開口部を覆うようにたとえば約1μm厚さを有する窒化膜からなる平坦な絶縁支持膜3を第1巻き線導体2およびシリコン基板1の主表面S1上に設ける。そして、絶縁支持膜3を貫通することにより、信号線7と第1巻き線導体2とを電気的に接続するための接続部31をドライエッチングにより形成する。また、絶縁支持膜3を貫通することにより、第1巻き線導体2と第2巻き線導体4とを電気的に接続するための接続部5をドライエッチングにより形成する。
図8を参照して、次に、たとえば金をスパッタし、メッキ用のシード層20を形成し、メッキ用のレジスト21を塗布し、パターニングした後、金メッキなどにより厚膜導体22を形成する。
図9を参照して、次に、メッキ用のレジスト21を除去し、エッチバックによりシード層20をエッチングする。このとき、厚膜導体22もエッチングされ、その結果残る厚膜導体22と、厚膜導体22の下に残っているシード層20とが第2巻き線導体4および信号線7,33になる。なお、第2巻き線導体4の厚みは、約5μm以上であることが好ましい。
図10を参照して、次に、犠牲材料14を除去するためのホール6をドライエッチングにより形成する。最後に、ウェットエッチングを実施することでホール6を介して犠牲材料14を除去することにより、空気層に囲まれた2重の巻き線導体からなるインダクタが得られる。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の動作について説明する。
入力部36に高周波信号が入力されると、高周波信号は、巻き線導体2および巻き線導体4を通って出力部37から出力される。
これにより、高周波信号すなわち高周波電流が略円形の渦巻き形状の経路を流れる。すなわち、第1巻き線導体2は渦巻き形状であるため、第1巻き線導体2において隣り合う線導体に流れる高周波電流の向きは同じである。同様に、第2巻き線導体4は渦巻き形状であるため、第2巻き線導体4において隣り合う線導体に流れる高周波電流の向きは同じである。
また、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4は、シリコン基板1の厚み方向において重なる線導体を含み、かつ重なった線導体における電流の向きが同じになるように形成されている。
このような構成により、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4は、1個のインダクタとして働くことから、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4の各々の自己インダクタンスに加えて、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4による相互インダクタンスがさらに追加される。
また、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4は、シリコン基板1の厚み方向において互いに完全に重なる線導体を含む。このような構成により、完全に重なった線導体における相互インダクタンスは最大になるため、単位面積あたりで高いインダクタンスを得ることができる。
第1巻き線導体2および第2巻き線導体4において互いに重なる線導体の長さを変更することにより、相互インダクタンスを調整することができる。また、シリコン基板1の厚み方向において重なっている第1巻き線導体2における線導体および第2巻き線導体4における線導体の重なり度合いを変更することにより、相互インダクタンスを調整することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子およびその製造方法では、第1巻き線導体2は、凹部9の底面に形成されることから厚膜化が容易である。これにより、高周波受動素子の低損失化を図ることができる。
また、図10に示す高周波受動素子101の断面で見た場合、微小な多数の凹部間に形成された第1巻き線導体2の上に絶縁支持膜3が形成されることから、絶縁支持膜3は、特許文献2記載の高周波インダクタ素子のような広い凹部の上に形成される絶縁支持膜よりも撓みにくくなるため、平坦に形成することができ、かつ機械的な強度を向上させることができる。
そして、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4は、撓み難い絶縁支持膜3の上下に形成されることから、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4の両方を平坦に形成することができる。このため、第1巻き線導体2と同様に第2巻き線導体4の厚膜化も容易であることから、高周波受動素子の低損失化を図ることができる。また、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4の両方を平坦に形成することができることから、設計どおりの電気的特性を得ることができる。
さらに、絶縁支持膜3を平坦に形成することができるため、第2巻き線導体4の形成位置がフレキシブルになり、相互インダクタンスを容易に調整することができる。
また、凹部9の底面において、第1巻き線導体2の線導体間に微小な凹部13が形成されることにより、シリコン基板1を介した寄生容量すなわち第1巻き線導体2における線導体間の寄生容量を低減することができるため、高周波受動素子の低損失化を図ることができる。
また、絶縁支持膜3を介してシード層20を形成することにより、メッキによる厚膜化工程の際に熱および応力による犠牲材料上面の変形を抑制することができるため、特許文献2記載の高周波インダクタ素子のように、犠牲材料の上にシード層が形成される構成よりも第2巻き線導体4を平坦にすることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子およびその製造方法では、積層構造を有する3次元金属素子を空中に浮かぶように作製する必要がないため、略2次元の集積回路と共に集積されても実装容積が大きくなることはない。
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子およびその製造方法では、絶縁膜下に形成される導体線路の厚膜化を容易にし、かつ絶縁膜を平坦に形成することにより、良好な特性を実現し、かつ小型化を図ることができる。
また、特許文献1記載の3次元金属素子およびその製造方法では、メッキ工程の反復と2重露光法とを用いることにより、3次元金属素子が積層構造を有するように作製される。さらに、低損失にするために3次元金属素子を空中に浮かぶように作製することから、作製工程が複雑となり、コストがかかる欠点がある。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子およびその製造方法では、積層構造を有する3次元金属素子を空中に浮かぶように作製する必要がないため、製造コストの低減を図ることができる。
また、特許文献2記載の高周波インダクタ素子およびその製造方法では、基板に形成された広い凹部を犠牲層で埋め込む必要があるため、コストがかかる欠点がある。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子およびその製造方法では、凹部13を第1巻き線導体2の線導体間だけに形成する。これにより、凹部13が微小幅となるため、埋め込む犠牲材料の量を少なくすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、特許文献2記載の高周波インダクタ素子およびその製造方法では、レジストなどによって構成される犠牲層の上面に導体線路の厚膜化のためにシード層が形成される場合には、犠牲層とシード層との密着力が弱いためにシード層が剥がれやすくなることから、製造歩留まりが低くなる欠点がある。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子およびその製造方法では、第2巻き線導体4を構成するシード層20は、絶縁支持膜3を介して形成されるため、犠牲材料の上にシード層が形成される構成よりも密着力が強くなることから剥がれにくくなる。これにより、メッキによる膜厚分布が安定するため、製造歩留まりを向上させることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4を電気的に分離した高周波受動素子に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る高周波受動素子と同様である。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る高周波受動素子の構成を示す断面図である。
図11を参照して、高周波受動素子102は、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子と比べて、接続部5を備えない構成である。すなわち、絶縁支持膜3の上下に形成される第1巻き線導体2と第2巻き線導体4とが絶縁支持膜3により電気的に分離されている。
また、第1巻き線導体2および第2巻き線導体4は、シリコン基板1の厚み方向において重なる線導体を含み、かつ重なった線導体における電流の向きが逆になるように形成されている。
このような構成により、入力部36に入力された高周波信号が第1巻き線導体2に流れ、電磁気誘導により第2巻き線導体4へ伝送され、そして出力部37から出力されるトランスフォーマが得られる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子およびその製造方法と同様に、第1巻き線導体2および第2巻き線導体の厚膜化が容易であり、また、凹部13により第1巻き線導体2における線導体間の寄生容量も小さくなることから、低損失なトランスフォーマを得ることができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る高周波受動素子と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。したがって、本発明の第2の実施の形態に係る高周波受動素子では、絶縁膜下に形成される導体線路の厚膜化を容易にし、かつ絶縁膜を平坦に形成することにより、良好な特性を実現し、小型化を図り、製造コストを低減し、かつ高い歩留まりを実現することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第2の実施の形態に係る高周波受動素子と比べて巻き線導体を追加した高周波受動素子に関する。以下で説明する内容以外は第2の実施の形態に係る高周波受動素子と同様である。
図12は、本発明の第3の実施の形態に係る高周波受動素子の外観を示す斜視図である。
図13は、本発明の第3の実施の形態に係る高周波受動素子の図12におけるXIII−XIII断面を示す断面図である。
図12を参照して、高周波受動素子103は、本発明の第2の実施の形態に係る高周波受動素子と比べて、さらに、第3巻き線導体15と、グランド導体34と、信号線35とを備える。
入力部36は、信号線7の第1端およびグランド導体8,32の第1端で構成される。出力部37は、信号線33の第1端およびグランド導体8,34の第2端で構成される。出力部38は、信号線35の第1端、グランド導体32の第2端およびグランド導体34の第1端で構成される。
また、第3巻き線導体15の形成は、第2巻き線導体4が形成される工程(図9)において行なわれる。すなわち、メッキ用のレジスト21を除去し、エッチバックによりシード層20をエッチングする。このとき、厚膜導体22もエッチングされ、その結果残る厚膜導体22と、厚膜導体22の下に残っているシード層20とが第2巻き線導体4、第3巻き線導体15および信号線7,33,35になる。第2巻き線導体4および第3巻き線導体15の厚みは、約5μm以上であることが好ましい。第3巻き線導体15は、第2巻き線導体4に沿うように絶縁支持膜3上に形成される、すなわち、第2巻き線導体4から離間し、かつ第2巻き線導体4の線導体間に形成される。
入力部36に入力された高周波信号は第1巻き線導体2に流れ、電磁気誘導により第2巻き線導体4および第3巻き線導体15へそれぞれ伝送され、そして、出力部37および38からそれぞれ出力される。
このような構成により、第1巻き線導体2から第2巻き線導体4へ、かつ第1巻き線導体2から第3巻き線導体15へそれぞれ特性が異なる高周波信号が電磁気誘導によって分配されるトランスフォーマが得られる。
ここで、第1巻き線導体2と第2巻き線導体4との位置関係、および第1巻き線導体2と第3巻き線導体15との位置関係は、第2巻き線導体4および第3巻き線導体15へそれぞれ分配したい高周波信号の特性に応じて決定される。
また、第3巻き線導体15は、第2巻き線導体4と同様の理由により厚膜化が容易であり、また、凹部13により第1巻き線導体2における線導体間の寄生容量も小さくなることから、低損失なトランスフォーマを得ることができる。
また、絶縁支持膜3を平坦に形成することができるため、第2巻き線導体4および第3巻き線導体15の形成位置がフレキシブルになり、相互インダクタンスを容易に調整することができる、すなわち、第2巻き線導体4および第3巻き線導体15へそれぞれ分配される高周波信号の特性を容易に調整することができる。
その他の構成および動作は第2の実施の形態に係る高周波受動素子と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。したがって、本発明の第3の実施の形態に係る高周波受動素子では、絶縁膜下に形成される導体線路の厚膜化を容易にし、かつ絶縁膜を平坦に形成することにより、良好な特性を実現し、小型化を図り、製造コストを低減し、かつ高い歩留まりを実現することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る高周波受動素子と比べてさらに低損失化を図った高周波受動素子に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る高周波受動素子と同様である。
図14は、本発明の第4の実施の形態に係る高周波受動素子の構成を示す断面図である。図14は、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子およびその製造方法の図1におけるX−X断面に対応する位置の断面を示している。
図14を参照して、高周波受動素子104は、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子と比べて、さらに、空気層16を備える。空気層16は、第1巻き線導体2および凹部13の下に形成される。
シリコン基板1の比抵抗が非常に低い場合には、本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法において犠牲材料14を除去する工程(図10)の後、図14に示すように等方性ドライエッチングを行なって第1巻き線導体2の下部および凹部13の下部を空気層16にする。このような構成により、シリコン基板1を介して生じる第1巻き線導体2の線導体間の寄生容量をさらに低減することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る高周波受動素子と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。したがって、本発明の第4の実施の形態に係る高周波受動素子では、絶縁膜下に形成される導体線路の厚膜化を容易にし、かつ絶縁膜を平坦に形成することにより、良好な特性を実現し、小型化を図り、製造コストを低減し、かつ高い歩留まりを実現することができる。
なお、本発明の第1〜第4の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法では、絶縁支持膜3としてたとえば窒化膜を使用したが、これに限定するものではない。フォトリソグラフィー技術によりパターニングおよびエッチングの処理を実行することができ、かつ酸化薄膜および磁性薄膜などの比較的小さい誘電損失を有する材料を絶縁支持膜3として使用する構成であってもよい。
また、本発明の第1〜第4の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法では、凹部9および13をウェットエチング法により形成したが、これに限定するものではなく、ドライエッチング法により形成してもよい。
また、本発明の第1〜第4の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法では、第1巻き線導体2、第2巻き線導体4および第3巻き線導体15の材料として金を用いたが、これに限定するものではない。金以外にもフォトリソグラフィー技術によりパターニングおよびエッチング処理を実行できる金属であれば、これら巻き線導体の材料として用いることができる。
また、本発明の第1〜第4の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法では、第1巻き線導体2、第2巻き線導体4および第3巻き線導体15は略円形の渦巻き形状であるとしたが、これに限定するものではなく、たとえば多角形であってもよい。
また、本発明の第1〜第4の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法では、シリコン基板を使用したが、これに限定するものではなく、基板の材質はガラスなど微細な加工が可能な材料であればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の外観を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高周波受動素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る高周波受動素子の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る高周波受動素子の外観を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る高周波受動素子の図12におけるXIII−XIII断面を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る高周波受動素子の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板、2 第1巻き線導体、3 絶縁支持膜、4 第2巻き線導体、5,31 接続部、6 ホール、7,33,35 信号線、8,32,34 グランド導体、9,13 凹部、10,20 シード層、11,21 レジスト、12,22 厚膜導体、14 犠牲材料、15 第3巻き線導体、16 空気層、36 入力部、37,38 出力部、101〜104 高周波受動素子、S1 主表面。

Claims (14)

  1. 第1の凹部が主表面に形成された基板と、
    前記第1の凹部の底面に形成され、かつ上面が前記基板の前記主表面と略平行になるように形成された第1巻き線導体と、
    前記第1巻き線導体および前記基板の前記主表面上に平坦に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された第2巻き線導体とを備える高周波受動素子。
  2. 前記第1の凹部の底面において、前記第1巻き線導体の線導体間に第2の凹部が形成された請求項1記載の高周波受動素子。
  3. 前記第1巻き線導体および前記第2巻き線導体は、前記基板の厚み方向において完全に重なる線導体を含む請求項1記載の高周波受動素子。
  4. 前記高周波受動素子は、さらに、
    前記絶縁膜を貫通することにより前記第1巻き線導体と前記第2巻き線導体とを電気的に接続する接続部を備え、
    前記第1巻き線導体および前記第2巻き線導体は、前記基板の厚み方向において重なる線導体を含み、かつ前記重なった線導体における電流の向きが同じになるように形成された請求項1記載の高周波受動素子。
  5. 前記第1巻き線導体および前記第2巻き線導体は、電気的に絶縁され、前記基板の厚み方向において重なる線導体を含み、かつ前記重なった線導体における電流の向きが逆になるように形成された請求項1記載の高周波受動素子。
  6. 前記高周波受動素子は、さらに、
    前記絶縁膜上かつ前記第2巻き線導体の線導体間において前記第2巻き線導体から離間して形成された第3巻き線導体を備える請求項1記載の高周波受動素子。
  7. 前記基板においては、さらに、前記第1巻き線導体の下部の領域を含む空気層が形成された請求項1記載の高周波受動素子。
  8. 基板の主表面に第1の凹部を形成するステップと、
    前記第1の凹部の底面に、上面が前記基板の前記主表面と略平行である第1巻き線導体を形成するステップと、
    前記第1巻き線導体および前記基板の前記主表面上に平坦な絶縁膜を形成するステップと、
    前記絶縁膜上に第2巻き線導体を形成するステップとを含む高周波受動素子の製造方法。
  9. 前記高周波受動素子の製造方法は、さらに、
    前記第1の凹部の底面において、前記第1巻き線導体の線導体間に第2の凹部を形成するステップを含む請求項8記載の高周波受動素子の製造方法。
  10. 前記第2巻き線導体を形成するステップにおいては、
    前記基板の厚み方向において前記第1巻き線導体が含む線導体と完全に重なる線導体を含む第2巻き線導体を形成する請求項8記載の高周波受動素子の製造方法。
  11. 前記高周波受動素子の製造方法は、さらに、
    前記絶縁膜を貫通することにより前記第1巻き線導体と前記第2巻き線導体とを電気的に接続する接続部を形成するステップを含み、
    前記第2巻き線導体を形成するステップにおいては、
    前記基板の厚み方向において前記第1巻き線導体が含む線導体と重なる線導体を含み、かつ前記重なった線導体における電流の向きが前記第1巻き線導体の含む線導体と同じである第2巻き線導体を形成する請求項8記載の高周波受動素子の製造方法。
  12. 前記高周波受動素子の製造方法は、さらに、
    前記第1巻き線導体と電気的に絶縁され、前記基板の厚み方向において前記第1巻き線導体が含む線導体と重なる線導体を含み、かつ前記重なった線導体における電流の向きが前記第1巻き線導体の含む線導体と逆である第2巻き線導体を形成する請求項8記載の高周波受動素子の製造方法。
  13. 前記高周波受動素子の製造方法は、さらに、
    前記絶縁膜上かつ前記第2巻き線導体の線導体間において前記第2巻き線導体から離間した第3巻き線導体を形成するステップを含む請求項8記載の高周波受動素子の製造方法。
  14. 前記高周波受動素子の製造方法は、さらに、
    前記基板において、前記第1巻き線導体の下部の領域を含む空気層を形成するステップを含む請求項8記載の高周波受動素子の製造方法。
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