JP4815455B2 - 燃料ポンプ - Google Patents

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本発明は、高圧燃料供給ポンプに関する。特に、高圧燃料の脈動を抑制する脈動防止機能を備えた高圧燃料供給ポンプに関する。
特開2001−55961号には、燃料供給装置において、高圧レギュレータが設けられた分岐通路の分岐部の下流の高圧燃料吐出通路に、高圧燃料の脈動を吸収する絞り体を設けたので、高圧燃料供給装置の内部の圧力は高圧レギュレータで定められ、高圧燃料供給装置の内部の圧力が圧力損失により増大することなく、高圧燃料ポンプ,カムシャフトの耐久性の向上,高圧ダンパーの作動圧力幅の低減を図ることが記載されている。
特開2001−55961号公報 特開2001−123912号公報
特開2001−55961号に記載の装置においては、高圧燃料通路の異常圧力上昇を抑制することについては考慮されていなかった。
本発明の目的は、高圧燃料通路の異常圧力上昇を抑制する機能を備えた、簡潔な構造の燃料ポンプを提供することである。
上記目的を達成するため本発明では、ポンプ本体に、吐出弁の下流側から当該吐出弁の上流側へ燃料を戻すリリーフ通路を設け、当該リリーフ通路にリリーフバルブを装着すると共に、このリリーフバルブを構成する部材の外周と前記リリーフ通路の内壁面との間を金属接触させることによって当該リリーフ通路の上流と下流とをシールした。これにより、簡単なシール構成でリリーフ機構をポンプ本体に組み付けることができる。
好ましくは、リリーフ通路は吐出弁の下流側の高圧燃料通路の内壁面に一端が開口し、他端が吐出弁の上流側の燃料流通部に直交する通路により形成されている。これによれば、さらにリリーフ通路の加工が容易になる。
さらに、好ましくは、前記燃料室に脈動吸収用のダンパーを設けた。この構成によればさらに、高圧燃料通路の脈動が低減できる。
具体的には、リリーフバルブは弁体と、この弁体が着座するシート面を有するバルブシート部材と、前記弁体を前記バルブシートに向かって付勢することによってチェック弁を構成するばねとを備えている。また、好ましくは、リリーフ通路に嵌挿される部材に前記チェック弁と前記バルブシート部材がアッセンブリーされている。この構成によれば、リリーフバルブのリリーフ通路への取付けが簡単になる。
まず、発明者らはポンプについて種々検討した。まず、燃料ポンプに燃料吐出量を調量する機構を備え、通常運転時は、エンジンの必要量を吐出するように制御されている。燃料ポンプから吐出された燃料は、蓄圧室に送付され、燃料噴射弁からエンジンの燃焼室に供給される。この構成により、燃料ポンプの吐出量と燃料噴射弁の噴射量をバランスさせ、蓄圧室の圧力を可変に制御できるようにしている。また、この蓄圧室には、リリーフバルブを備え、リリーフバルブの開弁圧は、通常運転時の目標最大燃圧より高く設定している。これにより、エンジン運転中の燃料系の誤作動・故障時や、エンジン停止時の燃料温度上昇時のように、燃料圧力が上昇した時に、蓄圧室や配管系の破損を防止するために、所定の圧力を超えようとした時のみリリーフバルブを開口させ、蓄圧室の燃料を吸入通路へ排出するようにしている。このリリーフバルブを安定させて開弁させるため、蓄圧室の容積を大きくしたり、吐出通路の一部にオリフィスを設けたりすることにより、燃料ポンプの吐出時の瞬間的な燃圧上昇を燃料ポンプの吐出口より小さくし、エンジン運転中にリリーフバルブが瞬間的に開口して燃料を排出することを防止している。これにより、燃料噴射弁の噴射量以上に燃料ポンプの吐出量増やす必要がないため、効率よく燃料ポンプを動作させるとともに、リリーフバルブからの燃料排出による燃料温度上昇を防止している。
また、燃料ポンプはカムシャフトの回転数に比例して燃料を吐出するので、蓄圧室の圧力が略一定になるよう調圧するための高圧レギュレータを燃料ポンプに備え、エンジンの必要量を上回る量を常時高圧レギュレータから燃料タンクに排出している。これにより、排出燃料は燃料タンクで冷却した後、燃料ポンプに供給されるので、燃料ポンプの温度上昇による吐出効率の低減・耐久劣化を防止している。また、エンジン停止時に蓄圧室の温度上昇により燃料圧力が上昇しようとした時には、高圧レギュレータが開口することにより、蓄圧室や配管系の破損を防止している。また、燃料ポンプの吐出通路の出口に絞り体、その手前に高圧ダンパー及び高圧レギュレータが備えられている。これにより、燃料ポンプの吐出通路の出口に絞り体を設けたことによって発生する燃料ポンプの吐出時の絞り体手前の瞬間的な燃料体積増加分は、高圧レギュレータから排出し、高圧ダンパーに過大な体積変化がかからずにするようにしている。
また、特開2001−123912号に記載の装置においては、リリーフバルブが蓄圧室に設けられているため、蓄圧室と吸入通路を結ぶ排出管が必要とされ、コスト高になるという問題がある。また、従来の装置においては、高圧レギュレータは略一定燃圧のみしか制御できないため、燃圧を可変に制御するために、電磁式等の高圧レギュレータを採用しようとしても、高圧ダンパーの脈動減衰燃圧範囲が限定させてしまうため、可変範囲を大きくとれないという問題もあった。
以上のことが発明者らの検討から判明した。それらを踏まえ、実施態様について説明する。
(実施態様1)
図1,図2及び図3により、一実施例の構成・動作を説明する。図1は、ポンプ全体の垂直断面図、図2は、図1のポンプの吸入通路10及び吐出通路11を通る水平断面図、図3は、燃料噴射システム構成図を示す。(吸入通路10の一部(図2に示されている部分)は吐出通路11と異なる垂直断面にあるため図1においては図示されない。)なお、実施態様の説明にあっては異なる図の間でも同じ物を表わしている場合は同じ番号を付し、説明を省略することがある。
ポンプ本体1には、燃料吸入通路10,吐出通路11,ポンプ室12が形成されている。図2に示す吸入通路10は点線で示す位置において、上方からの穴あけにて設けられた垂直部308を持ち(垂直部の上側はねじ310で封止されている)、そこから更に水平方向の吸入通路になり、図1に示す吸入通路10に至る。即ち、図1に示す吸入通路10と図2に示す吸入通路10は連絡されている一つの吸入通路10である。吸入通路10及び吐出通路11には、吸入弁5,吐出弁6が設けられており、それぞればね5a,6aにて一方向に保持され、燃料の流通方向を制限する逆止弁となっている。ポンプ室12は、加圧部材であるプランジャ2が摺動するポンプ室12,吸入弁5に連通する吸入孔5b,吐出弁6に連通する吐出孔6bにて形成されている。また、吸入室10aには、ソレノイド200がポンプ本体1に保持されている。ソレノイド200がOFFの時は、図1のように、吸入弁5は開弁状態となっている。
燃料がエンジンに供給される流れを図3を主に用いて説明する。燃料は、タンク50から低圧ポンプ51にて低圧配管103を通りポンプ本体1の燃料導入口に、低圧プレッシャレギュレータ52にて一定の圧力調圧されて、導かれている。その後、ポンプ本体1にて加圧され、燃料吐出口から高圧配管104を通りコモンレール53に圧送される。コモンレール53には、インジェクタ54,圧力センサ56が装着されている。インジェクタ54は、エンジンの気筒数にあわせて装着されており、エンジンコントロールユニット
(ECU)40の信号にて燃料の噴射を行う。また、ポンプ本体1には、リリーフアッセンブリ102(適宜リリーフアッセンブリ102と呼ぶ)が装着されており、コモンレール53内の圧力が所定値を超えた際に開弁し、配管系の破損を防止する。
次にポンプ1の動作について説明する。
プランジャ2の下端に設けられたリフタ3は、ばね4にてカム100に圧接されている。プランジャ2は、シリンダ20に摺動可能に保持されており、エンジンカムシャフト等によって回転されるカム100により、往復運動して加圧室12内の容積変化させる。また、シリンダ20の図中下端には、燃料がカム100側に流出することを防止するプランジャシール30が設けられている。
プランジャ2の圧縮工程中(図1における上方に移動中)に吸入弁5が閉弁すると、ポンプ室12内圧力が上昇し、これにより吐出弁6が開弁し、吐出通路11を経て、燃料をコモンレール53に圧送する。
吸入弁5は、ポンプ室12の圧力が燃料導入口より低くなると自動的に開弁するが、閉弁に関しては、ソレノイド200の動作により決定される。即ち、ソレノイド200がON(通電)状態を保持した際は、プランジャロッド201をソレノイド200側に引き寄せるため、プランジャロッド201と吸入弁5は分離される。この状態であれば、吸入弁5はプランジャ2の往復運動に同期して開閉する自動弁となる。従って、圧縮工程中は、吸入弁5は閉塞し、ポンプ室12の容積減少分の燃料は、吐出弁6を押し開きコモンレール53へ圧送される。
これに対し、ソレノイド200がOFF(無通電)を保持した際は、プランジャロッド201は吸入弁5に係合し、吸入弁5を開弁状態に保持する。従って、圧縮工程時においても、ポンプ室12の圧力は燃料導入口部とほぼ同等の低圧状態を保つ。そのため、吐出弁6を開弁することができず、ポンプ室12の容積減少分の燃料は、吸入弁5を通り燃料導入口側へ戻される。また、圧縮工程の途中で、ソレノイド200をON状態とすれば、コモンレール53へ燃料が圧送される。また、一度圧送が始まれば、ポンプ室12内の圧力は上昇するため、その後、ソレノイド200をOFF状態にしても、吸入弁5は閉塞状態を維持し、吸入工程の始まりと同期して自動開弁する。
次に図4,図5及び図6により、リリーフバルブの設置方法について説明する。
図4は、ポンプ本体1の吸入口および吐出口を備えた外観図、図5は、リリーフアッセンブリ102を通る垂直断面図、図6は、図5部の斜視図を示す。本ポンプにおいては、図2,図3に示したように吸入通路10および吐出通路11を平行に配置し、吸入通路10および吐出通路11に直交するように連通通路105を形成し、その間にリリーフアッセンブリ102を配置している。燃料は、吐出通路11から交差穴11bと通して連通通路105に導かれている。リリーフアッセンブリ102は、所定の圧力以上になった時に開弁するチェックバルブ102aおよびバルブシート102dを備え、かつ、連通通路105の開放端を塞ぐ塞栓301から形成されている。又、内部に燃料の不純物を取除く燃料フィルタ320を有する。バルブシート102dは、リリーフアッセンブリ102内にチェックバルブ102aの開弁圧を調整可能にねじ部303にてねじ締結されている。即ち、チェックバルブ102aはバネ302によって保持されており、バルブシート102dをネジ締結にて図5における左方向に移動させておけば、バネの反発力が強くなり、開弁圧は高くなる。逆を行えば開弁圧は低くなる。
ねじ部303にはシール材が塗布されており、ねじ部303の燃料シールを行っている。リリーフアッセンブリ102を介して吐出通路11と吸入通路10は連通されており、コモンレール53内の圧力が所定値(チェックバルブ102aの開弁圧)を超えた際に開弁して吐出通路11内の燃料を吸入通路10に流入させ、配管系の破損を防止する。
このように吸入通路10と吐出通路11をおよそ平行に配置し、それらに直行する方向に配置した塞栓301内にチェックバルブ102aを配置することで、二方向からの開穴加工によってチェックバルブを設置することが出来る。
これにより、ポンプ本体1の製造時の加工性を向上することができる。また、製造時のコスト低減を図れる。そして、リリーフバルブの定期点検や、故障時の交換作業を容易に行うことができる。
連通通路105は、リリーフアッセンブリ102に設けられたシール部102b及び102cにてシールされている。シール部102bは、ポンプ本体1と金属接触にてシールしている。このような構造にすることにより、高圧シール構造を簡素化することができる。このシール部にて連通通路105は、高圧部と低圧部に分割される。シール部102cは、ポンプ本体1とゴム製のOリングにてシールされている。このシール部にて、低圧部からポンプ外部への燃料もれをシールしている。ゴム製のOリングにてシールすることにより、低圧シール部の信頼性向上を図ることができる。
このように吸入通路10と吐出通路11をおよそ平行に配置し、それらに直行する方向に配置した塞栓301内にチェックバルブ102aを配置することにより、連通通路105を加工するだけで、リリーフアッセンブリ102を取付けた際、吸入通路と吐出通路との連通孔を構成することができる。また、交差穴11bの流路面積は、吐出通路11及び連通通路105の流路面積より小さくするように交差させることにより、チェックバルブ102aの上流側に絞り部を形成することができる。これにより、燃料ポンプは小型のままとすることができ、かつ単純な形状変更と単純な加工の追加により成立させることができる。
次に、図7,図8を用いて、他の実施例を説明する。
図7,図8及び図9は、図5と同じ位置の断面を示す。
図7は、吐出通路11とリリーフアッセンブリ102間に燃料室106を設け、さらに燃料室106と吐出通路11とをオリフィス107と通して連通させている。図8は、さらに燃料室106にダンパー108を設けている。
これらの構成により、吐出通路11に発生する瞬間的な燃圧上昇を、リリーフアッセンブリ102上流部にて、より効果的に減衰することができる。図8においては、ダンパー108を設けていることで、さらに燃圧上昇を減衰させることができる。このように燃圧を安定させることで、通常運転時の目標平均燃圧とリリーフバルブの開弁圧力の差が少ない場合においても、リリーフバルブが開口し、燃料ポンプの吐出量の一部がリリーブバルブから排出することを防止することができる。従って、燃料ポンプの容積をエンジンの必要量以上にする必要がなく、燃料ポンプを小型化できる。更にリリーフバルブの開弁圧を通常運転時の目標平均燃圧に近づけられるため、リリーフバルブの小型化,配管系の低耐圧化ができる。またリリーフバルブの開閉動作を少なくすることで、チェックバルブ部の寿命を延ばすことができる。更に、燃料室106の瞬間的な燃圧上昇が減衰されるため、本実施例のようにシール部106aにゴム製のOリングを使用した際においても、シール部の信頼性向上を図ることができる。
また、燃料ポンプの吐出する燃料量を調節するためのソレノイド200を設けることで、高圧燃料のノンリターン化をすることができ、燃料タンク−燃料ポンプ−蓄圧室の燃料通路配管をより短いラインで結ぶことができ、配管の簡素化によるコスト低減,システムの小形化,配管接続部の低減による信頼性向上を図ることができる。
図9は、吸入通路10と連通通路105を連絡する連絡穴312を別に設ける実施態様である。本実施態様においては、まず、穴の壁面が接しない位置で吸入通路10と連通通路105とを設ける。次いで、下方より連絡穴312を切削する。連絡穴312は、連通通路105を経て吸入通路10に至り、連通通路105と吸入通路10を連絡する。連絡穴312における吸入通路10と反対側はOリングを有する封止栓311によって封止する。
これによれば、二つの通路を連絡する際に、円周部同士の連絡を無くすことができるので、連絡部におけるバリの発生等、加工時の不具合を解消することが出来る。また、多少の加工誤差があっても、より確実に二つの通路を連絡することが出来る。なお、本実施態様では吸入通路と連通通路の連絡する連絡通路を設けたが、図5に示されているような吐出通路と連通通路が接する場合において、吐出通路と連通通路を連絡する連絡通を設けてもよい。その場合も同様の効果を得ることが出来る。
以上述べた各実施態様によれば、排出管を省くことができ、これにより、部品点数の削減による低コストとコンパクト化、及び、配管接続部の削減による信頼性の高い燃料システムを形成できる小型の燃料ポンプを提供することができる。
また、リリーフバルブと吐出通路の間に絞り部を設けることにより、燃料ポンプ吐出時に発生する吐出通路内の瞬間的な圧力上昇(脈動)は絞り部にて減衰され、リリーフバルブの上流部(吐出通路側と絞り部の間)の燃圧を安定させることができる。従って、通常運転時の目標平均燃圧とリリーフバルブの開弁圧力の差が少ない場合においても、リリーフバルブが開口し、燃料ポンプの吐出量の一部がリリーブバルブから排出することを防止することができる。従って、燃料ポンプの容積をエンジンの必要量以上にする必要がなく、燃料ポンプを小型化できるとともに、リリーフバルブの開弁圧を通常運転時の目標平均燃圧に近づけられる(開弁圧の低減ができる)ため、リリーフバルブの小型化,配管系の低耐圧化ができる。また、リリーフバルブの開閉動作を少なくし、リリーフバルブの寿命を延ばすことができる。
また、連通通路と吐出通路の中心線をオフセットさせて交差するように配し、交差部の流路面積が連通通路及び吐出通路の流路面積より小さくすることにより、リリーフバルブ上流部に絞り部を形成することができる。そしてこれはより簡単な加工で行うことが出来る。それにより、燃料ポンプの小型化を図ることが出来る。さらに低コスト化を図ることができる。
また、絞り部とリリーフバルブの間に流路を拡張した燃料室を設けることにより、リリーフバルブの上流部の燃圧脈動をより減衰することができる。これにより、リリーフバルブの開弁圧をより低減することができる。
また、絞り部とリリーフバルブの間にダンパーを設けることにより、リリーフバルブの上流部の燃圧脈動をより減衰することができる。そして、吐出時の瞬間的な燃料体積増加分を絞り部によって制限することが出来る。それにより、過大な体積変化がダンパーにかかることを低減できる。そして、ダンパーの信頼性向上・低耐圧化ができる。
更には、吸入通路および吐出通路を連通する通路の一端を開口させ、この開口端に流路を塞ぐ塞栓を配し、塞栓内にリリーフバルブを取付けることにより、ポンプハウジングの加工性を向上しコスト低減を図ることができる。これにより、リリーフバルブの定期点検や故障時の交換作業を容易に行うことができる。
更に、塞栓に2ヶ所のシール部を設け、一方のシール部は、吸入通路と吐出通路の間(高圧シール部)の金属接触式シール、もう一方は、吸入通路とハウジング外部の間(低圧シール部)のゴム接触式シールとする。これにより、高圧シールの簡素化することが出来る。また、低圧シール部の信頼性向上を図ることができる。
更に、連通通路と吸入通路の中心線をオフセットさせて交差するように配し、交差部上にリリーフバルブを備えた塞栓を設ける。これにより、燃料ポンプをより小型化することができる。
また、燃料ポンプに吐出する燃料量を調量する機構を備えるとともに、吸入弁の手前と吐出弁の後を連通させた通路にリリーフバルブを設ける。これにより、高圧燃料のノンリターン化が図れ、燃料タンク−燃料ポンプ−蓄圧室の燃料通路配管をより短いラインで結ぶことができ、配管の簡素化によるコスト低減,システムの小形化,配管接続部の低減による信頼性向上を図ることができる。
実施の態様1
往復動可能に保持されたシリンダ、
前記シリンダの外面の一部を壁面の一部とし、該壁面の移動によって内容積が変化する加圧室、
前記加圧室に導かれる燃料の通路である燃料吸入通路、
前記加圧室で加圧された燃料が前記加圧室外へ出た後の通路である燃料吐出通路、
前記燃料吸入通路に間挿された燃料吸入弁、
前記燃料吐出通路に間挿された燃料吐出弁を備えた燃料ポンプにおいて、
前記吸入通路の前記吸入弁の上流側と前記吐出通路の前記吐出弁の下流側とを結ぶ連通通路を有し、該連通通路内に前記燃料吐出流路から前記燃料吸入通路に燃料を流す逆止弁が取付けられていることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様2
実施の態様1において、前記逆支弁は、前記吸入通路内の圧力が一定値を越えた場合に前記燃料吐出流路から前記燃料吸入通路に燃料を流すリリーフバルブであることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様3
実施の態様1において、前記連通通路は、前記ポンプの本体内に設けられていることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様4
実施の態様1において、前記燃料吸入通路と前記連通通路の接続点及び前記燃料吐出通路と前記連通通路の接続点は、何れも前記ポンプの本体内に設けられていることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様5
実施の態様4において、前記燃料吸入通路,前記燃料吐出通路及び前記連通通路は同一の金属ブロックもしくは樹脂ブロックに設けられていることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様6
実施の態様1において、
前記燃料吸入通路と前記燃料吐出通路を略平行に配置し、前記燃料吸入通路及び前記燃料吐出通路と略直交するように連通通路を設け、該連通通路内に吐出弁側から吸入弁側に燃料を流すリリーフバルブが取付けられていることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様7
実施の態様1において、
前記燃料吐出通路から前記逆止弁に至る流路の一部に絞り部を設けたことを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様8
実施の態様7に記載の燃料ポンプにおいて、
前記絞り部と前記リリーフバルブの間に流路を拡張した燃料室を設けたことを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様9
実施の態様7に記載の燃料ポンプにおいて、
前記絞り部と前記リリーフバルブの間に、圧力によって体積が変化するダンパーを燃料と接する位置に設けたことを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様10
実施の態様1において、
前記連通通路の一端は前記ポンプの本体の外部に開口しており、
前記開口部には、前記連通通路の燃料がポンプ本体の外部に流出することを防止する封止部を有する第1の塞栓が取付けられ、
前記連通通路の前記吐出通路への開口部と前記吸入通路への開口部との間には、吐出弁側から吸入弁側に燃料を流すリリーフバルブを有し該リリーフバルブ以外の個所からは前記吸入側と前記吐出側との間で燃料の往来を防止する封止部を有する第2の塞栓が取付けられていることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様11
実施の態様10において、
前記第1の塞栓と前記第2の塞栓は一体のボディで形成されていることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様12
実施の態様10または11において、
前記第1の塞栓の封止部はゴム接触式シールであり、前記第2の塞栓の封止部は金属接触式シールであることを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様13
実施の態様6に記載の燃料ポンプにおいて、
前記連通通路と前記吸入通路の中心線をオフセットさせて交差するように配し、該交差部上に前記塞栓を設けたことを特徴とする燃料ポンプ。
実施の態様14
燃料の吸入通路及び吐出通路、前記吸入通路に間挿された吸入弁、前記吐出通路に間挿された吐出弁、前記吸入弁と吐出弁の間に設けられた燃料を加圧する加圧室、該加圧室より吐出する燃料量を調量する機構を備えた燃料ポンプにおいて、
前記吸入弁の手前と前記吐出弁の後が連通され、その連通させた通路に吐出弁から吸入弁側に燃料を流すリリーフバルブを取付けられていることを特徴とする燃料ポンプ。
実施例により解決される課題
特開2001−55961号に記載の装置においては、高圧レギュレータから燃料タンクを結ぶ排出管が必要とされる。これにより、構造が複雑となる問題があった。それによってコスト高になるという問題があった。
本実施例の目的は、より簡潔な構造の燃料ポンプを提供することである。
課題を解決するための手段
上記目的を達成するため本実施例では、燃料ポンプの吸入通路と吐出通路とを近接に配し、これらに連通通路を設け、この連通通路内にリリーフバルブを設ける。これにより、燃料ポンプは小型のままでありながら、エンジンにおいては配管を省略することができる。
好ましくは、吸入通路と吐出通路とを平行に配し、これらの連通通路を直交させ、この連通通路内にリリーフバルブを設けることで、燃料ポンプはさらにコンパクトにすることができる。
一実施例の垂直断面図。 図1のポンプの吸入通路及び吐出通路を通る水平断面図。 燃料噴射システム構成図。 吸入口および吐出口を備えた外観図。 リリーフバルブを通る垂直断面図。 図5の部分分解斜視図。 図5と同断面の第二の実施例を示す図。 図5と同断面の第三の実施例を示す図。 他の実施態様を示す図。
符号の説明
1…ポンプ本体、2…プランジャ、3…リフタ、4,5a,6a…ばね、5…吸入弁、6…吐出弁、10…吸入通路、11…吐出通路、11b…吐出通路と連通通路の交差穴、12…ポンプ室、50…燃料タンク、51…低圧ポンプ、52…低圧プレッシャレギュレータ、53…コモンレール、54…インジェクタ、100…カム、102…リリーフアッセンブリ、103…低圧通路、104…高圧配管、105…連通通路、106…燃料室、107…オリフィス、108…ダンパー。

Claims (5)

  1. 燃料の吸入通路及び吐出通路、前記吸入通路に設けられた吸入弁、前記吐出通路に設けられた吐出弁、前記吸入弁と吐出弁の間に設けられた燃料を加圧するための加圧室、該加圧室より吐出する燃料量を調量する調量機構を備え、前記吐出弁の下流側から前記吸入弁側に燃料を戻すリリーフ通路を備え、当該リリーフ通路にリリーフバルブを装着した燃料ポンプにおいて、
    前記吐出弁の下流側から前記吸入弁側に燃料を戻す前記リリーフ通路は前記燃料ポンプの外壁から前記吐出通路に向かって穿孔され、
    前記リリーフバルブは当該リリーフ通路に挿通され、且つ中心に燃料通路を備え、
    当該燃料通路にはチェックバルブとバルブシート、および前記チェックバルブを保持するばねを備え、
    前記リリーフ通路の内部において前記リリーフバルブとポンプ本体との間を金属接触させることによって当該リリーフ通路の上流と下流とをシールするシール部が設けられており、
    前記チェックバルブが開弁した時、前記リリーフ通路の上流と下流が前記リリーフバルブの内部に設けられた前記燃料通路を介して連通される高圧燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載したものにおいて、前記リリーフ通路は前記吐出弁の下流側の高圧燃料通路の内壁面に一端が開口し、他端が前記吸入弁側の吸入通路に直交する通路により形成されている
    ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  3. 請求項1,2のいずれかに記載したものにおいて、前記バルブシートの反吐出弁側に前記チェックバルブと前記ばねとが配置されている
    ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  4. 請求項3に記載したものにおいて、前記リリーフ通路に嵌挿される部材に前記チェックバルブと前記バルブシートがアッセンブリーされている
    ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  5. 請求項3に記載したものにおいて、前記リリーフバルブはさらに前記チェックバルブに
    対して高圧流路側となる部分に設けられたフィルタを備えている
    ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
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