JP2001123912A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JP2001123912A
JP2001123912A JP30381199A JP30381199A JP2001123912A JP 2001123912 A JP2001123912 A JP 2001123912A JP 30381199 A JP30381199 A JP 30381199A JP 30381199 A JP30381199 A JP 30381199A JP 2001123912 A JP2001123912 A JP 2001123912A
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pressure
pump
accumulator
amount
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Susumu Kojima
進 小島
Keiso Takeda
啓壮 武田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄圧室を具備する燃料噴射装置において、ヒ
ータを使用することなく、機関冷間時等の必要時にだけ
燃料の昇温を可能とすることである。 【解決手段】 蓄圧室2と、蓄圧室に接続された燃料噴
射弁1と、蓄圧室内の燃料圧力を目標燃料圧力近傍に維
持するための必要燃料量を調量して吐出する燃料ポンプ
7と、燃料ポンプの吐出側と蓄圧室とを接続する吐出管
11と、燃料ポンプの吸入側と燃料タンク3とを接続す
る吸入管8と、蓄圧室内の燃料圧力が設定圧力以上とな
らないように蓄圧室内の燃料を排出するための排出管1
4とを具備し、排出管は吸入管における燃料ポンプ近傍
へ接続され、燃料の昇温が必要な時には、燃料ポンプ
は、必要燃料量を越える燃料を吐出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料噴
射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】気筒内へ直接的に高圧の燃料を噴射する
ために、高圧の燃料を蓄える蓄圧室を有し、蓄圧室内の
燃料を各気筒毎に配置された燃料噴射弁を介して噴射す
る燃料噴射装置が公知である。
【0003】蓄圧室と燃料タンクとは燃料ポンプを介し
て接続されている。この燃料ポンプは、蓄圧室内を目標
燃料圧力に維持するために、所定期間毎に燃料を蓄圧室
へ圧送するものである。燃料ポンプが、圧送燃料量を制
御せずに、燃料ポンプのポンプ室内に吸入された全燃料
を圧送する場合には、この所定圧送燃料量のうちで所定
期間の間に燃料噴射弁から噴射された燃料量を越える分
の燃料は、目標燃料圧力で開弁するリリーフ弁を介して
蓄圧室から燃料タンクへ戻されるようになっている。ま
た、燃料ポンフが所定期間の間の噴射燃料量に見合う燃
料を調量して圧送する場合にも、何らかの理由で蓄圧室
内の燃料圧力が異常に上昇することを防止するために、
蓄圧室は前述同様なリリーフ弁を介して燃料タンクへ接
続されている。
【0004】ところで、気筒内温度が低い機関冷間時に
おいては、噴射燃料の温度が低いと、気筒内での燃料の
気化が不十分となって燃焼が悪化する。この問題を解決
するために、特開平8−338339号公報には、蓄圧
室にヒータを配置し、機関冷間時にはヒータによって燃
料温度を高めることが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術によっ
て、機関冷間時にはヒータの使用により燃料温度を高め
て良好な燃焼を実現することができ、一方、機関温間時
にはヒータを使用せずに燃料温度の過剰上昇による燃料
噴射装置での燃料ベーパの発生を防止することができ
る。しかしながら、ヒータを作動させるためにバッテリ
が大型化し、バッテリの車両搭載性が悪化する。
【0006】従って、本発明の目的は、蓄圧室を具備す
る燃料噴射装置において、ヒータを使用することなく、
機関冷間時等の必要時にだけ燃料の昇温を可能とするこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1に
記載の内燃機関の燃料噴射装置は、蓄圧室と、前記蓄圧
室に接続された燃料噴射弁と、前記蓄圧室内の燃料圧力
を目標燃料圧力近傍に維持するための必要燃料量を調量
して吐出する燃料ポンプと、前記燃料ポンプの吐出側と
前記蓄圧室とを接続する吐出管と、前記燃料ポンプの吸
入側と燃料タンクとを接続する吸入管と、前記蓄圧室内
の燃料圧力が設定圧力以上とならないように前記蓄圧室
内の燃料を排出するための排出管とを具備し、前記排出
管は前記吸入管における前記燃料ポンプ近傍へ接続さ
れ、燃料の昇温が必要な時には、前記燃料ポンプは、前
記必要燃料量を越える燃料を吐出することを特徴とす
る。
【0008】また、本発明による請求項2に記載の内燃
機関の燃料噴射装置は、請求項1に記載の内燃機関の燃
料噴射装置において、燃料の昇温が必要な時には、前記
燃料ポンプは、吐出可能最大量の燃料を吐出することを
特徴とする。
【0009】また、本発明による請求項3に記載の内燃
機関の燃料噴射装置は、蓄圧室と、前記蓄圧室に接続さ
れた燃料噴射弁と、燃料ポンプと、前記燃料ポンプの吐
出側と前記蓄圧室とを接続する吐出管と、前記燃料ポン
プの吸入側と燃料タンクとを接続する吸入管と、前記蓄
圧室内の燃料圧力が設定圧力以上とならないように前記
蓄圧室内の燃料を排出する排出管とを具備し、前記排出
管は、燃料を前記吸入管における前記燃料ポンプ近傍に
排出するための第一経路と、燃料を直接的に前記燃料タ
ンクへ排出するための第二経路とを具備し、前記燃料ポ
ンプは、少なくとも燃料の昇温が必要な時には、前記燃
料噴射弁からの噴射燃料量に応じた必要燃料量を越える
燃料を吐出し、前記排出管は、燃料の昇温が必要な時に
は、燃料を前記第一経路を使用して排出することを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による内燃機関の
燃料噴射装置の第一実施形態を示す概略図である。本実
施形態における内燃機関は4気筒であるとして以下に説
明するが、これは本発明を限定するものではない。図1
において、1は各気筒毎に配置された四つの燃料噴射弁
であり、2は各燃料噴射弁1へ高圧の燃料を供給するた
めの蓄圧室である。燃料噴射弁1は、噴孔を開閉するた
めの弁体と、弁体を開弁方向に吸引するソレノイドとを
有している。弁体にはバネ力及び蓄圧室2内の燃料圧力
が閉弁方向に作用しており、ソレノイドが消磁されてい
る時には確実な閉弁が保証され燃料噴射が停止される。
ソレノイドが励磁されれば、ソレノイドは、弁体をバネ
力及び燃料圧力に逆らって開弁方向に吸引し、燃料噴射
が実施される。
【0011】3は燃料タンクであり、燃料タンク3内に
は低圧ポンプ4が配置されている。低圧ポンプ4は、バ
ッテリにより駆動される電気式ポンプであり、例えば、
0.3MPaの定格吐出圧力を有している。低圧ポンプ
4は、スタータスイッチのオン信号と同時に作動され
る。6は低圧ポンプ4の吸入燃料から異物を除去するた
めのフィルタである。
【0012】また、7は、蓄圧室2内の燃料圧力を、例
えば、12MPaの目標燃料圧力近傍に維持するための
高圧ポンプであり、この高圧ポンプ7は、シリンダ内を
摺動可能なプランジャ7aを有している。吸入側開口部
7b及び吐出側開口部7cを有する高圧ポンプ7のシリ
ンダ内空間7dがポンプ室となる。このポンプ室7dを
狭めるプランジャ7aの摺動動作、すなわち、プランジ
ャ7aの吐出行程動作は、機関本体のクランクシャフト
に連結されたカム7eによりもたらされ、ポンプ室7d
を拡げるプランジャ7aの摺動動作、すなわち、プラン
ジャ7aの吸入行程動作は、圧縮バネ7fによりもたら
される。本実施形態において、カム7eは、一回転で二
回の吐出行程をもたらすものであるが、カム7eの一回
転がクランクシャフトの二回転に相当するように、カム
7eは減速ギヤ等を介してクランクシャフトに連結され
ており、すなわち、二つの気筒の燃料噴射毎に高圧ポン
プ7の吐出行程がもたらされるようになっている。
【0013】ポンプ室7dの吸入側開口部7bは制御室
7gに連通している。この制御室7gは、吸入管8によ
って低圧ポンプ4の吐出側と接続されている。吸入管8
には、低圧ポンプ4の吐出燃料から異物を除去するため
のフィルタ10が配置されている。14は、蓄圧室2内
の燃料圧力が目標燃料圧力を僅かに越える設定圧力以上
とならないように蓄圧室2内の燃料を排出するための排
出管である。この排出管14は、蓄圧室2と吸入管8に
おける高圧ポンプ7近傍とを接続し、設定圧力で開弁す
るリリーフ弁15が配置されている。
【0014】ポンプ室7dの吐出側開口部7cは、吐出
管11によって蓄圧室2へ接続されている。この吐出管
11には、高圧ポンプ7から蓄圧室2への燃料流れのみ
を許容する逆止弁12が配置されている。
【0015】16は高圧ポンプ7の吸入側開口部7bを
開閉するための電磁弁である。電磁弁16は、電磁ソレ
ノイド16aを励磁することによって閉弁され、電磁ソ
レノイド16aを消磁することによりバネ16bによっ
て開弁される。電磁弁16は、高圧ポンプ7の吸入行程
において開弁され、吐出行程において必要時間だけ閉弁
される。それにより、高圧ポンプ7の吸入行程中には、
ポンプ室7d内へは吸入管8内の燃料が吸入され、吐出
行程における電磁弁16の閉弁中には、吐出管11を介
してポンプ室7d内の必要量とされた燃料を蓄圧室2へ
圧送することが可能となる。
【0016】高圧ポンプ7の吸入行程においてポンプ室
7d内に吸入される燃料は、低圧ポンプ4により吸入管
8内において、前述のように0.3MPaに昇圧されて
いるために、負圧に伴う燃料ベーパが発生し難くなって
いる。また、高圧ポンプ7の吐出行程において、電磁弁
16の開弁中には、ポンプ室7dから押し出された燃料
が吸入管8を逆流することとなるが、吸入管8の低圧ポ
ンプ4の直下流側には、低圧ポンプ4の定格吐出圧力を
僅かに上回る圧力で開弁するリリーフ弁18を備える逃
がし管19が接続されており、吸入管8内の燃料圧力が
低圧ポンプ4の定格吐出圧力を大きく上回って低圧ポン
プ4へ燃料が逆流することはない。
【0017】20は電磁弁16により高圧ポンプ7の吐
出量制御を担当する制御装置であり、蓄圧室2内の燃料
圧力を検出するための圧力センサ21と、機関運転状態
を検出するためのエアフローメータ(図示せず)、回転
センサ(図示せず)、水温センサ22等の現在の機関運
転状態を検出するための各センサの出力を取り込むよう
になっている。
【0018】図2は、第一実施形態における制御装置2
0による高圧ポンプ7の吐出量制御のための第一フロー
チャートである。このフローチャートは、高圧ポンプ7
の吐出行程毎に繰り返されるものである。先ず、ステッ
プ101において、水温センサ22により検出される現
在の冷却水温THWが所定温度THW’以下であるか否
かが判断される。
【0019】この判断が否定される時には機関温間時で
あり、ステップ103に進んで、高圧ポンプ7の調量吐
出制御が実施される。この制御は、圧力センサ21によ
り検出される蓄圧室2内の燃料圧力を目標燃料圧力近傍
に維持するために、必要量の燃料を蓄圧室2へ圧送すべ
く、高圧ポンプ7の吐出行程における電磁弁16の閉弁
時期を変化させるものである。高圧ポンプ7の前回の吐
出行程から今回の吐出行程までの間において、燃料噴射
弁1から噴射された燃料が多かった時には、蓄圧室2内
の燃料圧力は目標燃料圧力からかなり低くなり、蓄圧室
2へ圧送する必要燃料量は多くなって、吐出行程におけ
る電磁弁16の閉弁時期は早められる。また、燃料噴射
弁1から噴射された燃料が少なかった時には、蓄圧室2
内の燃料圧力は目標燃料圧力からそれほど低くはなら
ず、蓄圧室2へ圧送する必要燃料量は少なくなって、吐
出行程における電磁弁16の閉弁時期は遅くされる。
【0020】一方、ステップ101における判断が肯定
される機関冷間時には、ステップ102に進み、燃料噴
射弁1からの噴射燃料量に係わらず、吐出行程における
電磁弁16の閉弁時期は、高圧ポンプ7の吸入行程終了
直後とされ、蓄圧室2へ圧送される燃料は、高圧ポンプ
7の吐出可能最大量に固定される。
【0021】このような高圧ポンプ7の燃料吐出によっ
て蓄圧室2内の燃料圧力は、前述の設定圧力を越え、設
定圧力となるまでリリーフ弁15が開弁する。それによ
り、高圧の燃料が排出管14を介して吸入管8の高圧ポ
ンプ7近傍へ排出される。この時に、吸入管8内の燃料
圧力は、逃がし管19によって低圧ポンプ4の定格吐出
圧力を大きく上回ることはない。しかしながら、一度高
圧とされた燃料は、圧縮によって温度上昇しており、吸
入管8における少なくとも高圧ポンプ7近傍は、温度上
昇した燃料で満たされることとなる。高圧ポンプ7の次
の吸入行程においては、この温度上昇した燃料が吸入管
8から吸入され、これが繰り返されることにより、蓄圧
室2内の燃料温度は徐々に上昇する。
【0022】こうして、機関冷間時においては、噴射燃
料の温度を高めることができ、気筒内温度が低くても燃
料を十分に気化させることが可能となる。それにより、
気筒内での燃焼方式が成層燃焼、均質燃焼、又はディー
ゼル燃焼であっても、十分な燃料気化による良好な燃焼
を実現することが可能となる。
【0023】機関温間時においては、噴射燃料の温度を
高めなくても高い気筒内温度によって十分に燃料を気化
させることができ、逆に、蓄圧室2内の燃料温度を高め
ると、燃料噴射弁1内で燃料ベーパが発生して意図する
燃料噴射量の制御が困難となる。本実施形態では、機関
温間時において、前述の高圧ポンプ7の吐出量制御が実
施されることにより、蓄圧室2内の燃料温度が高められ
ることはなく、燃料噴射弁1で燃料ベーパが発生するこ
とはない。
【0024】本実施形態において、機関冷間時は、高圧
ポンプ7によって吐出可能最大量の燃料を吐出するため
に、蓄圧室2内の燃料温度を早期に所望温度まで昇温さ
せることができ、又は、蓄圧室2内の燃料温度をさらに
高温度に昇温させることができる。しかしながら、これ
は、本発明を限定するものではなく、機関冷間時におい
て、高圧ポンプ7が蓄圧室内の燃料圧力を目標燃料圧力
近傍に維持するための必要燃料量を少なくとも越える燃
料を吐出するようにすれば、温度上昇した燃料を吸入管
8の高圧ポンプ7近傍へ排出させることができ、前述の
ように、蓄圧室2内の燃料温度を高めることが可能であ
る。
【0025】また、高圧ポンプ7において、必要燃料量
を越える燃料を蓄圧室2へ吐出することは、一方で機関
負荷を増加させることになる。それにより、この機関負
荷の増加を最小限とするためには、機関冷間時におい
て、冷却水温が高いほど、噴射燃料を大きく昇温する必
要がないために、必要燃料量を越える範囲で高圧ポンプ
7の吐出燃料量を少なくするようにしても良い。
【0026】図3は、本発明による内燃機関の燃料噴射
装置の第二実施形態を示す概略図である。第一実施形態
と同じ構成要素は同じ参照番号が付されている。第一実
施形態との違いについてのみ以下に説明する。本実施形
態において、高圧ポンプ7’の吸入側開口部7bを開閉
するための弁16’は、電磁弁ではなく、単にバネ16
b’によって閉弁方向に比較的弱く付勢されているもの
である。それにより、弁16’は、高圧ポンプ7’の吸
入行程中において生じるポンプ室7dと吸入通路8との
差圧によって容易に開弁され、吐出行程中においてポン
プ室7d内の燃料圧力が高まると容易に閉弁される。こ
うして、吐出行程において、ポンプ室7d内の全燃料が
蓄圧室2へ圧送されるようになっている。
【0027】蓄圧室2内の燃料圧力が目標燃料圧力を僅
かに越える設定圧力以上とならないように蓄圧室2内の
燃料を排出するための排出管14’は、設定圧力で開弁
するリリーフ弁15を備え、このリリーフ弁15の下流
側において二方向に分岐し、一方は吸入管8における高
圧ポンプ7’近傍へ接続され、他方は燃料タンク3へ通
じている。この排出管14’において、分岐部には切換
弁17が配置されており、蓄圧室2内の燃料を吸入管8
の高圧ポンプ7’の近傍へ排出する第一経路と、直接的
に燃料タンク3へ排出する第二経路とが切り換えられて
使用されるようになっている。
【0028】前述のように本実施形態では、高圧ポンプ
7’の吐出量制御は実施されず、蓄圧室2へは常に多量
の燃料が圧送され、蓄圧室2内を設定圧力以上にする余
剰の燃料は、排出管14’を介して蓄圧室2から排出さ
れるようになっている。制御装置20’は、切換弁17
の切換制御を実施する。制御装置20’は、水温センサ
22の出力を取り込むようになっている。
【0029】図4は、第二実施形態における制御装置2
0’による切換弁17の切換制御のための第二フローチ
ャートである。このフローチャートは、所定期間毎に繰
り返されるものである。先ず、ステップ201におい
て、水温センサ22により検出される現在の冷却水温T
HWが所定温度THW’以下であるか否かが判断され
る。
【0030】この判断が否定される時には機関温間時で
あり、ステップ203に進んで、切換弁17は、排出管
14’が第二経路を使用して蓄圧室2内の余剰燃料を排
出するように切り換えられる。一方、ステップ201に
おける判断が肯定される機関冷間時には、ステップ20
2に進み、切換弁17は、排出管14’が第一経路を使
用して蓄圧室2内の余剰燃料を排出するように切り換え
られる。
【0031】こうして、機関冷間時においては、一度高
圧とされて温度上昇した燃料が、吸入管8における高圧
ポンプ7近傍を満たし、高圧ポンプ7の次の吸入行程に
おいては、この温度上昇した燃料が吸入管8から吸入さ
れ、これが繰り返されることにより、蓄圧室2内の燃料
温度は徐々に上昇する。それにより、噴射燃料の温度を
高めることができ、気筒内温度が低くても燃料を十分に
気化させることが可能となる。
【0032】一方、機関温間時においては、蓄圧室2内
の余剰燃料は、燃料タンク3へ直接的に排出され、吸入
管8の高圧ポンプ7近傍が温度上昇した燃料によって満
たされることはなく、蓄圧室2内の燃料温度が高められ
ることはない。それにより、燃料噴射弁1内で燃料ベー
パが発生して意図する燃料噴射量の制御が困難となるこ
とを防止することができる。
【0033】本実施形態において、高圧ポンプ7’は、
簡単な構成を有して吐出量制御が不可能なものを使用し
ている。しかしながら、これは本発明を限定するもので
はなく、第一実施形態の高圧ポンプ7のように、吐出量
制御が可能なものを使用しても良い。この場合におい
て、高圧ポンプは、少なくとも機関冷間時においては、
蓄圧室2内の燃料圧力を目標燃料圧力近傍に維持するた
めの必要燃料量を越える燃料を吐出するように制御され
なければならない。
【0034】
【発明の効果】このように、本発明による内燃機関の燃
料噴射装置は、蓄圧室と、蓄圧室に接続された燃料噴射
弁と、蓄圧室内の燃料圧力を目標燃料圧力近傍に維持す
るための必要燃料量を調量して吐出する燃料ポンプと、
燃料ポンプの吐出側と蓄圧室とを接続する吐出管と、燃
料ポンプの吸入側と燃料タンクとを接続する吸入管と、
蓄圧室内の燃料圧力が設定圧力以上とならないように蓄
圧室内の燃料を排出するための排出管とを具備し、排出
管は吸入管における燃料ポンプ近傍へ接続され、燃料の
昇温が必要な時には、燃料ポンプは、必要燃料量を越え
る燃料を吐出するようになっている。それにより、この
必要燃料量を越える燃料は、排出管を介して蓄圧室から
吸入管の燃料ポンプ近傍へ排出され、この燃料は、一度
高圧とされているために温度上昇している。燃料ポンプ
は、次の吸入行程において、この温度上昇した燃料を吸
入し、吐出行程において、蓄圧室へ吐出するために、ヒ
ータを使用することなく、燃料の昇温が必要な時に蓄圧
室内の燃料温度を高めることができる。
【0035】また、本発明によるもう一つの内燃機関の
燃料噴射装置は、蓄圧室と、蓄圧室に接続された燃料噴
射弁と、燃料ポンプと、燃料ポンプの吐出側と蓄圧室と
を接続する吐出管と、燃料ポンプの吸入側と燃料タンク
とを接続する吸入管と、蓄圧室内の燃料圧力が設定圧力
以上とならないように蓄圧室内の燃料を排出する排出管
とを具備し、排出管は、燃料を吸入管における燃料ポン
プ近傍に排出するための第一経路と、燃料を直接的に燃
料タンクへ排出するための第二経路とを具備し、燃料ポ
ンプは、少なくとも燃料の昇温が必要な時には、燃料噴
射弁からの噴射燃料量に応じた必要燃料量を越える燃料
を吐出し、排出管は、燃料の昇温が必要な時には、燃料
を第一経路を使用して排出するようになっている。それ
により、燃料の昇温が必要な時には、必要燃料量を越え
る燃料が、排出管の第一経路を使用して蓄圧室から吸入
管の燃料ポンプ近傍へ排出され、この燃料は、一度高圧
とされているために温度上昇している。燃料ポンプは、
次の吸入行程において、この温度上昇した燃料を吸入
し、吐出行程において、蓄圧室へ吐出するために、ヒー
タを使用することなく、燃料の昇温が必要な時に蓄圧室
内の燃料温度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の燃料噴射装置の第一実
施形態を示す概略図である。
【図2】高圧ポンプの吐出量制御のための第一フローチ
ャートである。
【図3】本発明による内燃機関の燃料噴射装置の第二実
施形態を示す概略図である。
【図4】切換弁の切換制御のための第二フローチャート
である。
【符号の説明】
1…燃料噴射弁 2…蓄圧室 3…燃料タンク 4…低圧ポンプ 7,7’…高圧ポンプ 12…逆止弁 16…電磁弁 16’…弁 17…切換弁 20,20’…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 55/02 350 F02M 55/02 350E Fターム(参考) 3G066 AA02 AA05 AA07 AB02 AD12 BA12 BA14 CA01S CA04U CA08 CA09 CB01 CB07T CB09 CB12 CB16 CD01 CD22 CD26 CD29 CE02 CE22 DC14 DC18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄圧室と、前記蓄圧室に接続された燃料
    噴射弁と、前記蓄圧室内の燃料圧力を目標燃料圧力近傍
    に維持するための必要燃料量を調量して吐出する燃料ポ
    ンプと、前記燃料ポンプの吐出側と前記蓄圧室とを接続
    する吐出管と、前記燃料ポンプの吸入側と燃料タンクと
    を接続する吸入管と、前記蓄圧室内の燃料圧力が設定圧
    力以上とならないように前記蓄圧室内の燃料を排出する
    ための排出管とを具備し、前記排出管は前記吸入管にお
    ける前記燃料ポンプ近傍へ接続され、燃料の昇温が必要
    な時には、前記燃料ポンプは、前記必要燃料量を越える
    燃料を吐出することを特徴とする内燃機関の燃料噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 燃料の昇温が必要な時には、前記燃料ポ
    ンプは、吐出可能最大量の燃料を吐出することを特徴と
    する請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 蓄圧室と、前記蓄圧室に接続された燃料
    噴射弁と、燃料ポンプと、前記燃料ポンプの吐出側と前
    記蓄圧室とを接続する吐出管と、前記燃料ポンプの吸入
    側と燃料タンクとを接続する吸入管と、前記蓄圧室内の
    燃料圧力が設定圧力以上とならないように前記蓄圧室内
    の燃料を排出する排出管とを具備し、前記排出管は、燃
    料を前記吸入管における前記燃料ポンプ近傍に排出する
    ための第一経路と、燃料を直接的に前記燃料タンクへ排
    出するための第二経路とを具備し、前記燃料ポンプは、
    少なくとも燃料の昇温が必要な時には、前記燃料噴射弁
    からの噴射燃料量に応じた必要燃料量を越える燃料を吐
    出し、前記排出管は、燃料の昇温が必要な時には、燃料
    を前記第一経路を使用して排出することを特徴とする内
    燃機関の燃料噴射装置。
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