以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)を、変動可能に表示(可変表示)する。例えば、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。なお、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。複数種類の特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。以下では、第1特別図柄表示装置4Aにより可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにより可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数に分割された可変表示部となる飾り図柄表示エリアや、色図柄表示エリアにて、各々が識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄や色図柄(「第4図柄」ともいう)を可変表示する。この飾り図柄や色図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の変動のいずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。なお、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリアは、画像表示装置5の表示領域内で移動可能とされ、飾り図柄を縮小あるいは拡大して表示することができるようにしてもよい。
「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて可変表示される飾り図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字「一」〜「八」、英文字「A」〜「H」、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなど。なお、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい。)が含まれていればよい。また、こうした8種類の飾り図柄の他に、ブランク図柄(大当り組合せを構成しない図柄)が含まれていてもよい。飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。
飾り図柄の変動中には、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと順次に上方から下方へと流れるようなスクロール表示が行われ、図柄番号が最大(例えば「8」)である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最小(例えば「1」)である飾り図柄が表示される。あるいは、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rのうち少なくともいずれか1つにおいて、図柄番号が大きいものから小さいものへとスクロール表示を行って、図柄番号が最小である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最大である飾り図柄が表示されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5の表示領域には、「左」及び「右」の色図柄表示エリア5A、5Bが配置されている。そして、特図ゲームとして第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の変動が開始されるときには、「左」の色図柄表示エリア5Aにて色図柄の変動(例えば表示色の更新)が開始される。他方、特図ゲームとして第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の変動が開始されるときには、「右」の色図柄表示エリア5Bにて色図柄の変動が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、色図柄の変動が終了して、色図柄の可変表示結果となる確定色図柄が停止表示される。
「左」及び「右」の色図柄表示エリア5A、5Bにて可変表示される色図柄には、例えば4種類の図柄(例えば「黄色」、「緑色」、「赤色」、「青色」など)が含まれていればよい。色図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「黄色」、「緑色」、「赤色」、「青色」の色図柄それぞれに対して、「1」〜「4」の図柄番号が付されている。
加えて、画像表示装置5の表示領域には、始動入賞記憶表示エリア5Hが配置されている。始動入賞記憶表示エリア5Hでは、可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。ここで、可変表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が進入(始動入賞)したことに基づき、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームを開始するための開始条件は成立していないときに、発生する。
一例として、始動入賞記憶表示エリア5Hには、始動入賞の発生に基づき先に始動条件が成立した可変表示ゲームから順に左から右へと、表示色が変更される複数の表示部位が設けられている。そして、第1始動入賞口に遊技球が進入したことに基づき第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームの始動条件(第1始動条件)が成立したときには、通常非表示(透過色)となっている表示部位のうちの1つ(例えば非表示となっている表示部位のうち左端の表示部位)を青色表示に変化させる。また、第2始動入賞口に遊技球が進入したことに基づき第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームの始動条件(第2始動条件)が成立したときには、通常非表示となっている表示部位のうちの1つを赤色表示に変化させる。その後、第1特図を用いた特図ゲームの開始条件(第1開始条件)と第2特図を用いた特図ゲームの開始条件(第2開始条件)のいずれかが成立したときには、例えば左端の表示部位における表示を除去するとともに、各表示部位における表示を1つずつ左方向に移動させる。このとき、青色表示や赤色表示に変化していた表示部位のうちの1つ(例えば表示色が変化していた表示部位のうち右端の表示部位)は、非表示に戻る。ここで、この実施の形態では、保留記憶表示を行う際に、可変表示ゲームの始動条件が成立したことに基づく特図保留記憶数は特定できたものの、その始動条件が第1始動条件であるか第2始動条件であるかを特定できない場合に、例えば特図保留記憶数に対応する個数の表示部位を灰色に変化させることなどにより、特図保留記憶数の表示態様を所定の表示態様に変更する。
なお、始動入賞記憶表示エリア5Hでは、特図保留記憶数を示す数字を表示することなどにより、特図保留記憶数を遊技者等が認識できるようにしてもよい。始動入賞記憶表示エリア5Hとともに、あるいは始動入賞記憶表示エリア5Hに代えて、特図保留記憶数を表示する表示器を設けるようにしてもよい。図1に示す例では、始動入賞記憶表示エリア5Hとともに、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの上部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器LED25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に進入した有効始動入賞球数としての第1保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に進入した有効始動入賞球数としての第2保留記憶数を特定可能に表示する。第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bはそれぞれ、例えば第1保留記憶数と第2保留記憶数のそれぞれにおける上限値(例えば「4」)に対応した個数(例えば4個)のLEDを含んで構成されている。
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、所定の普通電動役物用ソレノイドによって垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、第2始動入賞口を形成する。一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用ソレノイドがオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口に進入しにくい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用ソレノイドがオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口に進入しやすい拡大開放状態となる。なお、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態であるときでも、第2始動入賞口には遊技球が進入可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成してもよい。あるいは、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態において、例えば第2始動入賞口を閉鎖することなどにより、第2始動入賞口には遊技球が進入しないように構成してもよい。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に進入した遊技球は、例えば図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に進入した遊技球は、例えば図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2保留記憶数が所定の上限値以下であれば、第2始動条件が成立する。なお、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、所定の大入賞口扉用ソレノイドによって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する大入賞口を形成する。一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用ソレノイドがオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態にする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用ソレノイドがオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態にする。特別可変入賞球装置7に形成された大入賞口に進入した遊技球は、例えば図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。普通図柄表示器20は、例えば「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の普通図柄を可変表示する。複数種類の普通図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。なお、普通図柄表示器20は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等を普通図柄として可変表示するものに限定されず、例えば「○」と「×」とを示す装飾ランプ(またはLED)を交互に点灯させることや、「左」、「中」、「右」といった複数の装飾ランプ(またはLED)を所定順序で点灯させることにより、普通図柄を可変表示するものであってもよい。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口が1つ又は複数設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿が設けられている。例えば上皿の上面における手前側の所定位置には、押下操作などにより遊技者が操作可能な操作ボタン30が設置されている。
普通図柄表示器20による普図ゲームは、遊技領域に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が図2に示すゲートスイッチ21によって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、開始される。この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームは、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に進入した遊技球が図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態あるいは小当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、開始される。第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームは、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に進入した遊技球が図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態あるいは小当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、開始される。
第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、所定時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となり、大当り図柄や小当り図柄以外の特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。また、特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。この実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「1」、「3」、「7」を示す数字を大当り図柄とし、「5」を示す数字を小当り図柄とし、「−」を示す記号をハズレ図柄としている。なお、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄となるようにしてもよい。
この実施の形態では、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」、「7」の数字を示す特別図柄を15ラウンド大当り図柄とし、「1」の数字を示す特別図柄を2ラウンド大当り図柄とする。特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される特定遊技状態の一つである第1特定遊技状態としての大当り遊技状態(15ラウンド大当り状態)では、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第1期間となる所定期間(例えば29.5秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第1ラウンド)が実行される。こうしてラウンド中に大入賞口を開放状態とした開閉板は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態に変化させて、1回のラウンドを終了させる。15ラウンド大当り状態では、大入賞口の開放サイクルであるラウンドの実行回数が、第1回数(例えば「15」)となる。ラウンドの実行回数が「15」となる15ラウンド大当り状態における遊技は、15回開放遊技とも称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として2ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される第2特定遊技状態としての大当り遊技状態(2ラウンド大当り状態)では、各ラウンド(第2ラウンド)で特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる期間(開閉板により大入賞口を開放状態とする期間)が、15ラウンド大当り状態における第1期間よりも短い第2期間(例えば0.5秒間)となる。また、2ラウンド大当り状態では、ラウンドの実行回数が、15ラウンド大当り状態における第1回数よりも少ない第2回数(例えば「2」)となる。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで大入賞口を開放状態とする期間が第2期間となることと、ラウンドの実行回数が第2回数となることのうち、少なくともいずれか一方が行われるように制御されればよく、それ以外の制御は15ラウンド大当り状態と同様に行われるようにしてもよい。ラウンドの実行回数が「2」となる2ラウンド大当り状態における遊技は、2回開放遊技とも称される。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで特別可変入賞球装置7とは別個に設けられた所定の入賞球装置を、遊技者にとって不利な第2状態から遊技者にとって有利な第1状態に変化させ、所定期間(第1期間または第2期間)が経過した後に第2状態へと戻すようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される特定遊技状態の一つである第3特定遊技状態としての大当り遊技状態(突確見せ掛け15ラウンド大当り状態)では、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第2期間となる所定期間(例えば0.5秒間)にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させた後、大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態に一旦変化させて、その後、第2期間よりも長い特定期間(例えば29.0秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第3ラウンド)が1回実行された後、第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行される。なお、この実施の形態では、15ラウンド大当り状態と突確見せ掛け15ラウンド大当り状態とのいずれに制御されるときにも、特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄(「3」、「7」の数字を示す特別図柄)が停止表示されるものとして説明しているが、15ラウンド大当り状態に制御されるときと突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御されるときとで、異なる大当り図柄を表示するようにしてもよい。一例として、15ラウンド大当り状態に制御されるときには、上記と同様に、「3」、「7」の数字を示す特別図柄を、15ラウンド大当り図柄とし、「9」の数字を示すを特別図柄を新たに設けて、これを突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御されるときに停止表示される突確見せ掛け15ラウンド大当り図柄とすればよい。また、2ラウンド大当り状態における各ラウンドで特別可変入賞球装置7とは別個に設けられた入賞球装置を第1状態に変化される場合には、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態における1回目のラウンド(第3ラウンド)では、特別可変入賞球装置7とは別個に設けられた入賞球装置を、遊技者にとって不利な第2状態から遊技者にとって有利な第1状態に変化させ、第2期間が経過した後に第2状態へと戻すようにし、その後、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態から遊技者にとって有利な第1状態に変化させ、特定期間が経過した後に第2状態へと戻すようにすればよい。
また、15ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態が終了した後には、特別遊技状態の1つとして、通常状態に比べて特図ゲームにおける特別図柄の変動時間(特図変動時間)が短縮される時短状態に制御される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態や時短状態等の特別遊技状態及び小当り遊技状態以外の遊技状態のことであり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短状態は、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。なお、特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄のうち「3」の数字を示す特別図柄が停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態が終了した後には、時短状態とはならずに通常状態となるようにしてもよい。こうした「3」の数字を示す特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に時短状態や通常状態に制御される15ラウンド大当り図柄は、通常大当り図柄(「非確変大当り図柄」ともいう)と称される。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで特別可変入賞球装置7とは別個に設けられた所定の入賞球装置を、遊技者にとって不利な第2状態から遊技者にとって有利な第1状態に変化させ、所定期間(第1期間または第2期間)が経過した後に第2状態へと戻すようにしてもよい。
15ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「7」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく15ラウンド大当り状態あるいは突確見せ掛け15ラウンド大当り状態が終了した後や、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく2ラウンド大当り状態が終了した後には、時短状態とは異なる特別遊技状態の1つとして、例えば通常状態に比べて特図変動時間が短縮されるとともに、継続して確率変動制御(確変制御)が行われる確変状態(高確率遊技状態)に制御される。この確変状態では、各特図ゲームや飾り図柄の可変表示において、可変表示結果が「大当り」となって更に大当り遊技状態に制御される確率が、通常状態よりも高くなるように向上する。このような確変状態は、特図ゲームの実行回数にかかわりなく、次に可変表示結果が「大当り」となるまで継続してもよい。これに対して、確変状態となった後に、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了するようにしてもよい。また、確変状態において所定回数の特図ゲームが実行されたり可変表示結果が「大当り」となる以前であっても、特図ゲームが開始されるときに、所定の割合で確変状態が終了することがあるようにしてもよい。こうした「7」の数字を示す特別図柄のように、特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了した後に確変状態に制御される15ラウンド大当り図柄は、確変大当り図柄と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として小当り図柄が停止表示された後には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。この小当り遊技状態では、2ラウンド大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる可変入賞動作が行われる。すなわち、小当り遊技状態では、例えば特別可変入賞球装置7が備える開閉板により大入賞口を第2期間にわたり開放状態とする動作が、第2回数に達するまで繰り返し実行される。なお、小当り遊技状態では、2ラウンド大当り状態と同様に、大入賞口を開放状態とする期間が第2期間となることと、大入賞口を開放状態とする動作の実行回数が第2回数となることのうち、少なくともいずれか一方が行われるように制御されればよい。小当り遊技状態が終了した後には、遊技状態の変更が行われず、可変表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御されることになる。可変入賞動作により大入賞口を開放状態とする回数が「2」である小当り遊技状態における遊技は、2ラウンド大当り状態における遊技と同様に、2回開放遊技とも称される。なお、2ラウンド大当り状態における各ラウンドで特別可変入賞球装置7とは別個に設けられた入賞球装置を第1状態に変化させる場合には、小当り遊技状態でも、2ラウンド大当り状態と同様の態様で、その入賞球装置を第1状態に変化させるようにすればよい。
確変状態や時短状態では、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、第2始動入賞口に遊技球が進入する可能性を高めて第2始動条件が成立しやすくなることで遊技者にとって有利となる制御が行われる。なお、確変状態や時短状態では、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合わせられて行われるようにしてもよい。確変状態と時短状態とでは、行われる制御が異なるようにしてもよいし、行われる制御の組合せ(同一の制御を含んでも含まなくてもよい)が異なるようにしてもよい。
画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特別図柄の可変表示に対応して、飾り図柄の可変表示が行われる。すなわち、画像表示装置5の表示領域では、第1開始条件と第2開始条件のいずれか一方が成立したことに基づいて、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動を開始させ、例えば「左」→「右」→「中」といった所定順序で飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄を停止表示(導出表示)する。なお、確定飾り図柄を停止表示する手順としては、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて所定順序で飾り図柄を停止表示するものに限定されず、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて同時に確定飾り図柄となる飾り図柄を停止表示するものが含まれていてもよい。
飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となることがある。ここで、リーチ状態とは、画像表示装置5の表示領域にて停止表示された飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する飾り図柄(例えば「7」の英数字を示す飾り図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの飾り図柄表示エリア(例えば「中」の飾り図柄表示エリア5Cなど)では飾り図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部または一部で飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。また、リーチ状態となったことに対応して、画像表示装置5の表示領域に飾り図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、飾り図柄の変動態様を変化させたりすることがある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、飾り図柄の変動態様の変化を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。
また、飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出とは異なり、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、飾り図柄の可変表示態様などにより遊技者に報知するための特定演出が実行されることがある。この実施の形態では、「滑り」、「擬似連」、「イントロ」、「発展チャンス目」、「発展チャンス目終了」といった特定演出が実行可能に設定されている。
「滑り」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、2つ以上の飾り図柄表示エリア(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rなど)にて飾り図柄を仮停止表示させた後、その仮停止表示した飾り図柄表示エリアのうち所定数(例えば「1」または「2」)の飾り図柄表示エリア(例えば「左」の飾り図柄表示エリア5Lと「右」の飾り図柄表示エリア5Rのいずれか一方または双方)にて飾り図柄を再び変動させた後に停止表示させることで、停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。ここで、仮停止表示とは、後述する複数種類の変動パターン毎に定められた変動時間が経過したことにより、確定飾り図柄が停止表示(最終停止表示)される以前に行われる飾り図柄の停止表示をいう。なお、仮停止表示では、飾り図柄が停留して表示される一方で、例えば揺れ変動表示を行うことや短時間の停留だけで直ちに飾り図柄を再変動させることなどによって、遊技者に停止表示された飾り図柄が確定しない旨を報知すればよい。あるいは、仮停止表示でも、停止表示された飾り図柄が確定したと遊技者が認識する程度に飾り図柄を停留させてから、飾り図柄を再変動させるようにしてもよい。
「擬似連」の特定演出では、特図ゲームの第1開始条件と第2開始条件のいずれか一方が1回成立したことに基づき、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄を再び変動(擬似連変動)させる演出表示を、所定回(例えば最大3回まで)行うことができる。一例として、「擬似連」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、図3(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかを構成する飾り図柄が仮停止表示される。ここで、「左図柄」は「左」の飾り図柄表示エリア5Lに表示(停止表示または仮停止表示)される飾り図柄であり、「中図柄」は「中」の飾り図柄表示エリア5Cに表示される飾り図柄であり、「右図柄」は「右」の飾り図柄表示エリア5Rに表示される飾り図柄である。なお、擬似連チャンス目GC1〜GC8は、特殊組合せに含まれる飾り図柄の組合せとして、予め定められていればよい。
「イントロ」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて確定飾り図柄が停止表示(最終停止表示)される以前に、例えばリーチ演出にて行われる演出表示の導入部分といった、所定の演出表示が行われる。
「発展チャンス目」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、予め定められた特殊組合せに含まれる発展チャンス目を構成する飾り図柄を仮停止表示させた後、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態として所定のリーチ演出が開始される。一例として、「発展チャンス目」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、図3(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかを構成する飾り図柄が仮停止表示される。そのため、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかが仮停止表示されることにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となることや、リーチ状態となった後に可変表示結果が「大当り」となることに対する、遊技者の期待感が高められる。
「発展チャンス目終了」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、発展チャンス目として予め定められた組合せの飾り図柄を、確定飾り図柄として停止表示(最終停止表示)させる演出表示が行われる。一例として、「発展チャンス目終了」の特定演出では、「発展チャンス目」の特定演出で仮停止表示される発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかが、確定飾り図柄として停止表示される。
さらに、飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出や特定演出とは異なり、例えば所定のキャラクタ画像やメッセージ画像を表示することなどといった、飾り図柄の可変表示態様以外の表示態様により、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、遊技者に報知するための予告演出が実行されることがある。この実施の形態では、「キャラクタ表示」、「ステップアップ画像」、「メール表示」といった予告演出が実行可能に設定されている。
「キャラクタ表示」の予告演出では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、2つ以上の飾り図柄表示エリア(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rなど)にて飾り図柄を仮停止表示させる以前に、画像表示装置5の表示領域における所定位置に予め用意されたキャラクタ画像を表示させる演出表示が行われる。
「ステップアップ画像」の予告演出では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、2つ以上の飾り図柄表示エリアにて飾り図柄を仮停止表示させる以前に、画像表示装置5の表示領域にて、予め用意された複数種類の演出画像を所定の順番に従って切り替えて表示させる演出表示が行われることがある。なお、「ステップアップ画像」の予告演出では、予め用意された複数種類の演出画像のうちいずれか1つ(例えば所定の順番において最初に表示される演出画像など)が表示された後、演出画像が切り替えられることなく、予告演出における演出表示を終了させることがあるようにしてもよい。
「メール表示」の予告演出では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、2つ以上の飾り図柄表示エリアにて飾り図柄を仮停止表示させる以前に、遊技者により操作ボタン30が操作されたことに応じて、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示を変更させるといった、演出動作が変化する演出表示が行われる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄、あるいは、特殊組合せのうち発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる確定飾り図柄が、停止表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」(「通常ハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示結果は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち通常大当り図柄である「3」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、所定の通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示される。ここで、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄は、例えば画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である飾り図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。このように通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である飾り図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。そして、特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「通常」(「通常大当り」ともいう)の可変表示態様と称される。こうして「通常」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、時短状態または通常状態に制御されることになる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄である「7」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、飾り図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、所定の確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。ここで、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄は、例えば画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「8」の飾り図柄のうち、図柄番号が奇数「1」、「3」、「5」、「7」である飾り図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。このように確変大当り組合せを構成する図柄番号が奇数「1」、「3」、「5」、「7」である飾り図柄は、確変図柄と称される。そして、特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、飾り図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、確変大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「第1確変」の可変表示態様と称される。こうして「第1確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄である「7」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、可変表示態様が「通常」である場合とは異なるリーチ演出が実行された後に、所定の確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、飾り図柄の可変表示態様が「通常」である場合とは異なるリーチ演出が実行された後に、確変大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「第2確変」の可変表示態様と称される。こうして「第2確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄である「7」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、飾り図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示されることがある。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、飾り図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「第3確変」の可変表示態様と称される。こうして「第3確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
このように、飾り図柄の可変表示態様が「第1確変」や「第2確変」となる場合には、飾り図柄の可変表示にて確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることで、15ラウンド大当り状態に制御された後に確変状態となることが確定する。その一方で、飾り図柄の可変表示態様が「第3確変」となる場合には、可変表示態様が「通常」となる場合と同様に、飾り図柄の可変表示にて通常大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示される。そのため、可変表示態様が「第3確変」となる場合には、確変状態となるか否かを、飾り図柄の可変表示結果からは遊技者が認識することはできない。すなわち、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄は、大当り遊技状態に制御されることが確定する特定表示結果に含まれるとともに、確変状態に制御されることが確定する特別表示結果に含まれる。その一方で、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄は、確変状態に制御されることが確定しない特別表示結果以外の特定表示結果に含まれる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄である「7」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に、所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されること、あるいは、「擬似連」の特定演出が実行された後に、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されること、あるいは、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、各種確定飾り図柄が停止表示されることがある。なお、突確チャンス目TC1〜TC4は、特殊組合せに含まれる飾り図柄の組合せとして、予め定められていればよい。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、リーチ状態とならずに、図3(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「第4確変」の可変表示態様と称される。こうして「第4確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御され、その突確見せ掛け15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して「ノーマル」のリーチ演出が実行された後に、あるいは、「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に、所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されること、「擬似連」の特定演出が実行された後に、あるいは、「擬似連」の特定演出が実行されることなく、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されること、あるいは、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、図3(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示されること、あるいは、図3(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。なお、突確チャンス目TC1〜TC4は、特殊組合せに含まれる飾り図柄の組合せとして、予め定められていればよい。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が2ラウンド大当り図柄である「1」の数字を示す特別図柄となることに対応して、各種の確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「突確」(「突確大当り」あるいは「突然確変大当り」ともいう)の可変表示態様と称される。こうして「突確」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、2ラウンド大当り状態に制御され、その2ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
このように、飾り図柄の可変表示態様が「第4確変」となる場合には、図3(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示されること、「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されること、「擬似連」の特定演出が実行された後に所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。また、飾り図柄の可変表示態様が「突確」となる場合には、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示されること、「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されること、「擬似連」の特定演出が実行された後に所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。そのため、飾り図柄の可変表示にて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示された場合や、「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に所定のリーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示された場合、「擬似連」の特定演出が実行された後に所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示された場合には、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御されるか2ラウンド大当り状態に制御されるかを飾り図柄の可変表示結果からは遊技者が認識することができない。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、小当り図柄となる「5」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示態様が「突確」である場合と同様にして飾り図柄の可変表示が行われた後、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されること、あるいは、図3(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示されること、あるいは、所定のリーチ組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されることがある。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が小当り図柄である「5」の数字を示す特別図柄となることに対応して、各種の確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の可変表示態様は、「小当り」の可変表示態様と称される。ここで、図3(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄は、飾り図柄の可変表示態様が「突確」及び「第4確変」となる場合に限り停止表示され、可変表示態様が「小当り」となる場合などには確定飾り図柄として停止表示されない。すなわち、飾り図柄の可変表示にて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄が停止表示された場合には、「突確」又は「第4確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となることが確定する。可変表示結果が「小当り」となった後には、2ラウンド大当り状態と同様の可変入賞動作が行われる小当り遊技状態に制御され、その小当り遊技状態が終了すると、遊技状態が変更されないことから、可変表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態が継続する。なお、可変表示結果が「小当り」となる可変表示ゲームに対応して、確変状態や時短状態を終了する旨の判定がなされた場合には、小当り遊技状態の終了後に、通常状態へと制御されることになる。
可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「通常」、「第1確変」、「第3確変」のいずれかである場合には、飾り図柄の可変表示中に、特定変動表示としての変動中昇格演出が実行されることがある。変動中昇格演出では、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの有効ライン上に通常大当り組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させた後に、例えば「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて同一の飾り図柄が揃った状態で再び変動させ、確変大当り組合せとなる飾り図柄と、通常大当り組合せとなる飾り図柄のうちいずれかを、確定飾り図柄として停止表示(最終停止表示)させる。ここで、飾り図柄の可変表示態様が「通常」や「第3確変」であることに対応して変動中昇格演出が実行される場合には、その変動中昇格演出として、仮停止表示させた飾り図柄を再変動させた後に通常大当り組合せとなる確定飾り図柄を停止表示する変動中昇格失敗演出が行われる。これに対して、可変表示態様が「第1確変」であることに対応して変動中昇格演出が実行される場合には、その変動中昇格演出として、仮停止表示させた飾り図柄を再変動させた後に確変大当り組合せとなる確定飾り図柄を停止表示する変動中昇格成功演出が行われる。
可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「通常」と「第3確変」のいずれかである場合には、可変表示結果が停止表示されてから、15ラウンド大当り状態に制御された後、その15ラウンド大当り状態が終了するまでの期間にて、確変状態に制御するか否かの報知演出としての大当り中昇格演出が実行される。ここで、大当り中昇格演出が実行されるタイミングは、可変表示結果が停止表示されてから、15ラウンド大当り状態における最初のラウンドが開始される以前の期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態においていずれかのラウンドが実行中の期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態においていずれかのラウンドが終了してから次のラウンドが開始されるまでの期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態において最終のラウンドが終了してから、次の可変表示ゲームが開始されるまでの期間であってもよい。あるいは、15ラウンド大当り状態の終了後における最初の特別図柄や飾り図柄の変動中に、大当り中昇格演出に相当する演出動作が行われるようにしてもよい。15ラウンド大当り状態において最終のラウンドが終了してから実行される大当り中昇格演出を、特に「エンディング昇格演出」ということもある。
大当り中昇格演出には、確定飾り図柄が通常大当り組合せであるにもかかわらず遊技状態が確変状態となる昇格がある旨を報知する大当り中昇格成功演出と、確変状態となる昇格がない旨を報知する大当り中昇格失敗演出とがある。一例として、大当り中昇格演出では、画像表示装置5の表示領域にて飾り図柄を可変表示させ、通常図柄と、確変図柄のうちいずれかを、演出表示結果として停止表示させる。このとき、大当り中昇格失敗演出では通常図柄を演出表示結果として停止表示させる一方、大当り中昇格成功演出では確変図柄を演出表示結果として停止表示させればよい。他の一例として、大当り中昇格演出では、画像表示装置5の表示領域にてルーレットゲームを示す演出画像の表示を行う。このとき、大当り中昇格失敗演出では回転するルーレットに投入されたボールが「偶数」に入って「残念!」という演出画像の表示を行う一方、大当り中昇格成功演出では回転するルーレットに投入されたボールが「奇数」に入って「確変!」という演出画像の表示を行う。特図ゲームにおける確定特別図柄として「7」の数字を示す特別図柄が停止表示されることに対応して、「第3確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、大当り遊技状態が終了するまでに、大当り中昇格成功演出を実行することにより、確変状態となる昇格がある旨を報知する。特図ゲームにおける確定特別図柄として「3」の数字を示す特別図柄が停止表示されることに対応して、「通常」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、大当り遊技状態が終了するまでに、大当り中昇格成功演出を実行せず、確変状態となる昇格がある旨の報知は行われない。
画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して「左」の色図柄表示エリア5Aにおける色図柄の可変表示が行われ、第2特別図柄表示装置4Bによる第1特図を用いた特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して「右」の色図柄表示エリア5Bにおける図柄の可変表示が行われる。そして、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームにて確定特別図柄が停止表示されるときには、「左」の色図柄表示エリア5Aにて確定色図柄が停止表示される。一例として、第1特図を用いた特図ゲームにおける確定特別図柄として2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、「左」の色図柄表示エリア5Aでは確定色図柄として「黄色」を示す色図柄が停止表示される。また、第1特図を用いた特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のいずれかが停止表示される場合には、「左」の色図柄表示エリア5Aでは確定色図柄として「赤色」を示す色図柄が停止表示される。さらに、第1特図を用いた特図ゲームにおける確定特別図柄としてハズレ図柄となる「−」の記号を示す特別図柄が停止表示される場合には、「左」の色図柄表示エリア5Aでは確定色図柄として「青色」を示す色図柄が停止表示される。その一方で、第1特図を用いた特図ゲームにおける確定特別図柄として小当り図柄となる「5」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、「左」の色図柄表示エリア5Aでは確定色図柄として「緑色」を示す色図柄が停止表示される。第2特図を用いた特図ゲームにおける確定特別図柄として15ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のいずれかが停止表示される場合には、「右」の色図柄表示エリア5Bでは確定色図柄として「赤色」を示す色図柄が停止表示される。第2特図を用いた特図ゲームにおける確定特別図柄としてハズレ図柄となる「−」の記号を示す特別図柄が停止表示される場合には、「右」の色図柄表示エリア5Bでは確定色図柄として「青色」を示す色図柄が停止表示される。なお、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態においては、他の15ラウンド大当り状態のときとは異なる色図柄を表示するようにしてもよい。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の可変表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の表示図柄の可変表示を制御する機能も備えている。主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110などが搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、画像表示装置5、スピーカ8L、8R及び遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L、8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、第1及び第2始動口スイッチ22A、22B及びカウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、ゲートスイッチ21、第1及び第2始動口スイッチ22A、22B及びカウントスイッチ23は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20などの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。主基板11には、例えば中継基板15に対応する主基板側コネクタが設けられ、主基板側コネクタと遊技制御用マイクロコンピュータ100との間には、出力バッファ回路が接続されている。出力バッファ回路は、主基板11から中継基板15を介して演出制御基板12へ向かう方向にのみ信号を通過させることができ、中継基板15から主基板11への信号の入力を阻止する。したがって、演出制御基板12や中継基板15の側から主基板11側に信号が伝わる余地はない。
中継基板15には、例えば主基板11から演出制御基板12に対して制御信号を伝送するための配線毎に、伝送方向規制回路が設けられていればよい。各伝送方向規制回路は、主基板11対応の主基板用コネクタにアノードが接続されるとともに演出制御基板12対応の演出制御基板用コネクタにカソードが接続されたダイオードと、一端がダイオードのカソードに接続されるとともに他端がグランド(GND)接続された抵抗とから構成されている。この構成により、各伝送方向規制回路は、演出制御基板12から中継基板15への信号の入力を阻止して、主基板11から演出制御基板12へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。従って、演出制御基板12の側から主基板11側に信号が伝わる余地はない。この実施の形態では、中継基板15において制御信号を伝送するための配線毎に伝送方向規制回路を設けるとともに、主基板11にて遊技制御用マイクロコンピュータ100と主基板側コネクタの間に出力バッファ回路を設けることで、外部から主基板11への不正な信号の入力を防止することができる。
中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。図4(A)は、この実施の形態で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。なお、図4(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図4(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を指定する第1変動開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を指定する第2変動開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rで可変表示される飾り図柄などの変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8CXXHは、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する可変表示結果通知コマンドである。可変表示結果通知コマンドでは、例えば図4(B)に示すように、可変表示結果が「ハズレ」、「大当り」、「小当り」のいずれとなるかの事前判定結果、また、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」のいずれとなるかの大当り種別判定結果に対応して、異なるEXTデータが設定される。より具体的には、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「ハズレ」となる旨の判定結果を示す第1可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「通常」となる旨の判定結果を示す第2可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「第1確変」となる旨の判定結果を示す第3可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「第2確変」となる旨の判定結果を示す第4可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C04Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「第3確変」となる旨の判定結果を示す第5可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C05Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「第4確変」となる旨の判定結果を示す第6可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C06Hは、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「突確」となる旨の判定結果を示す第7可変表示結果通知コマンドである。コマンド8C07Hは、可変表示結果が「小当り」となる旨の判定結果を示す第8可変表示結果通知コマンドである。
コマンド8F00Hは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rで飾り図柄の可変表示の停止を指定する飾り図柄停止コマンドである。
A0XXHは、大当り遊技状態や小当り遊技状態の開始を示す演出画像の表示を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。当り開始指定コマンドでは、例えば可変表示結果通知コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前判定結果や大当り種別判定結果に応じて異なるEXTデータが設定される。あるいは、当り開始指定コマンドでは、事前判定結果及び大当り種別判定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果通知コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。
コマンドA1XXHは、15ラウンド大当り状態に対応して、各ラウンドで大入賞口が開放状態となっている期間における演出画像の表示を指定する15ラウンド大当り用の大入賞口開放中指定コマンドである。コマンドA2XXHは、15ラウンド大当り状態に対応して、各ラウンドの終了により大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間おける演出画像(例えばラウンド間のインターバルにおける演出画像)の表示を指定する15ラウンド大当り用の大入賞口開放後指定コマンドである。15ラウンド大当り用の大入賞口開放中指定コマンドや大入賞口開放後指定コマンドでは、例えば15ラウンド大当り状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「15」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドA3XXHは、大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドである。当り終了指定コマンドでは、例えば可変表示結果通知コマンドや当り開始指定コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前判定結果や大当り種別判定結果に応じて異なるEXTデータが設定される。あるいは、当り終了指定コマンドでは、事前判定結果及び大当り種別判定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果通知コマンドや当り開始指定コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。
コマンドA4XXHは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」であることに基づく2ラウンド大当り状態や、可変表示結果が「小当り」であることに基づく小当り遊技状態に対応して、各ラウンドや可変入賞動作で大入賞口が開放状態となっている期間における演出画像の表示を指定する突確・小当り用の大入賞口開放中指定コマンドである。コマンドA5XXHは、2ラウンド大当り状態や小当り遊技状態に対応して、各ラウンドや可変入賞動作の終了により大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間における演出画像の表示を指定する突確・小当り用の大入賞口開放後指定コマンドである。突確・小当り用の大入賞口開放中指定コマンドや大入賞口開放後指定コマンドでは、例えば2ラウンド大当り状態におけるラウンドや小当り遊技状態における可変入賞動作の実行回数(例えば「1」または「2」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドA6XXHは、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に対応して、各ラウンドで大入賞口が開放状態となっている期間における演出画像の表示を指定する突確見せ掛け用の大入賞口開放中指定コマンドである。コマンドA7XXHは、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に対応して、各ラウンドの終了により大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間おける演出画像(例えばラウンド間のインターバルにおける演出画像)の表示を指定する突確見せ掛け用の大入賞口開放後指定コマンドである。突確見せ掛け用の大入賞口開放中指定コマンドや大入賞口開放後指定コマンドでは、例えば突確見せ掛け15ラウンド大当り状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「15」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドB001Hは、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基づき、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB002Hは、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基づき、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。
コマンドC0XXHは、画像表示装置5の表示領域に設けられた始動入賞記憶表示エリア5Hなどにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計値である合計保留記憶数を通知する保留記憶数通知コマンドである。保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動条件と第2始動条件のいずれかが成立したことに対応して、第1始動口入賞指定コマンドと第2始動口入賞指定コマンドのいずれかが送信されたことに続いて、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。保留記憶数通知コマンドでは、例えば図21に示す第1特図保留記憶部151Aにおける保留データと第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの総記憶数(例えば「1」〜「8」)、あるいは、始動データ記憶部151Cにおける始動データの総記憶数(例えば「1」〜「8」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。これにより、演出制御基板12の側では、第1始動条件と第2始動条件のいずれかが成立したときに、主基板11から伝送された保留記憶数通知コマンドを受信して、第1特図保留記憶部151Aと第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの総記憶数を特定することができる。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ゲーム制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)101と、ゲーム制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)102と、プログラムに従って制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
主基板11では、例えば図2に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備える乱数回路104などにより、遊技の進行を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。図5は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図5に示すように、この実施の形態では、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別判定用の乱数値MR2−1、リーチ判定用の乱数値MR2−2、変動パターン種別判定用の乱数値MR3、変動パターン判定用の乱数値MR4のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。なお、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。乱数回路104は、これらの乱数値MR1、MR2−1、MR2−2、MR3、MR4の全部または一部を示す数値データをカウントするものであればよい。CPU103は、例えば図21に示す遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタといった、乱数回路104とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することで、乱数値MR1、MR2−1、MR2−2、MR3、MR4の一部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。一例として、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データは、乱数回路104によりCPU103とは独立して更新され、それ以外の乱数値MR2−1、MR2−2、MR3、MR4を示す数値データは、CPU103がランダムカウンタを用いてソフトウェアにより更新されればよい。乱数回路104は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。
特図表示結果判定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かや、可変表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御するか否かを、判定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「65535」の範囲の値をとる。
大当り種別判定用の乱数値MR2−1は、可変表示結果を「大当り」とする場合に、飾り図柄の可変表示態様を「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」といった複数種類の特定可変表示種別としての大当り種別のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「100」の範囲の値をとる。リーチ判定用の乱数値MR2−2は、可変表示結果を「ハズレ」とする場合に、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かを判定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「239」の範囲の値をとる。
変動パターン種別判定用の乱数値MR3は、飾り図柄の変動パターン種別を、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「241」の範囲の値をとる。変動パターン判定用の乱数値MR4は、飾り図柄の変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「251」の範囲の値をとる。
図6は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して予め用意された飾り図柄の変動パターンを例示する説明図である。図6に示すように、この実施の形態では、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、非リーチPA1−1〜非リーチPA1−7、非リーチPB1−1及び非リーチPB1−2、非リーチPC1−1及び非リーチPC1−2の変動パターンが用意されている。また、飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−10、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−6、スーパーPC3−1〜スーパーPC3−4の変動パターンが用意されている。
図7は、可変表示結果が「大当り」または「小当り」となる場合に対応して予め用意された飾り図柄の変動パターンを例示する説明図である。図7に示すように、この実施の形態では、飾り図柄の可変表示結果が「大当り」または「小当り」である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8、スーパーPA4−1〜スーパーPA4−10、スーパーPA5−1〜スーパーPA5−5、スーパーPB4−1〜スーパーPB4−5、スーパーPB5−1〜スーパーPB5−5、スーパーPC4−1及びスーパーPC4−2、スーパーPD1−1及びスーパーPD1−2、スーパーPE1−1及びスーパーPE1−2、スーパーPF1−1〜スーパーPF1−3、特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH1−3〜特殊PH1−5、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンが用意されている。
図2に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、飾り図柄の変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが記憶されている。
ROM101が記憶する決定テーブルには、例えば図8(A)に示す第1特図表示結果決定テーブル130Aと、図8(B)に示す第2特図表示結果決定テーブル130Bとが含まれている。第1特図表示結果決定テーブル130Aは、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームにおいて可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かや、可変表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果判定用の乱数値MR1に基づいて判定するために参照されるテーブルである。第1特図表示結果決定テーブル130Aは、図21に示す遊技制御フラグ設定部152に設けられた確変フラグがオフであるかオンであるかに応じて、特図表示結果判定用の乱数値MR1を、大当り判定値データや小当り判定値データ、ハズレ判定値データに対応付ける(割り当てる)設定データ(決定用データ)などから構成されている。第2特図表示結果決定テーブル130Bは、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される以前に、その可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを、特図表示結果判定用の乱数値MR1に基づいて判定するために参照されるテーブルである。第2特図表示結果決定テーブル130Bは、確変フラグがオフであるかオンであるかに応じて、特図表示結果判定用の乱数値MR1を、大当り判定値データやハズレ判定値データに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROM101が記憶する決定テーブルには、図9に示す大当り種別決定テーブル131が含まれている。大当り種別決定テーブル131は、可変表示結果を「大当り」とする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数値MR2−1に基づき、飾り図柄の可変表示態様を「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」といった複数種類の大当り種別のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別決定テーブル131は、図21に示す遊技制御バッファ設定部155に設けられた変動特図指定バッファの値(変動特図指定バッファ値)が“1”であるか“2”であるかに応じて、大当り種別判定用の乱数値MR2−1を、「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」の大当り種別に割り当てる決定用データなどから構成されている。また、大当り種別決定テーブル131は、図21に示す遊技制御バッファ設定部155に設けられた大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)を、大当り種別判定用の乱数値MR2−1に基づいて決定された大当り種別に対応した「00」〜「05」のいずれかに設定するためのテーブルデータ(設定用データ)を含んでいてもよい。
ここで、図9に示す大当り種別決定テーブル131の設定では、変動特図指定バッファ値が“1”であるか“2”であるかに応じて、「第4確変」、「突確」の大当り種別に対する大当り種別判定用の乱数値MR2−1の割当てが異なっている。すなわち、変動特図指定バッファ値が“1”である場合には、大当り種別判定用の乱数値MR2−1のうち「82」が「第4確変」の大当り種別に割り当てられ、「83」〜「100」の範囲の値が「突確」の大当り種別に割り当てられる一方で、変動特図指定バッファ値が“2”である場合には、「第4確変」、「突確」の大当り種別に対して大当り種別判定用の乱数値MR2−1が割り当てられていない。このような設定により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別を「第4確変」、「突確」に決定する割合を、異ならせることができる。
ROM101が記憶する決定テーブルには、図10(A)〜(G)及び図11(A)〜(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mが含まれている。大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mは、可変表示結果を「大当り」とする旨の判定がなされたときに、大当り種別の判定結果に応じて、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mは、例えば図11(F)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかや、大当り種別の判定結果、合計保留記憶数に応じて、使用テーブルとして選択される。各大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mは、大当り種別の判定結果が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を、ノーマルCA3−1、スーパーCA3−2〜スーパーCA3−8、スーパーCB3−1〜スーパーCB3−5、特殊CA4−1〜特殊CA4−3、特殊CA5−1、特殊CA5−2、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CB5−1、特殊CC4−1〜特殊CC4−3、特殊CC5−1、特殊CC5−2の変動パターン種別のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、一例として、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態である場合に着目すれば、大当り種別が「通常」または「第3確変」である場合に用いられる図10(A)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Aと、大当り種別が「第1確変」である場合に用いられる図10(B)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Bとでは、ノーマルCA3−1やスーパーCA3−2の変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てが異なっている。また、大当り用変動パターン種別決定テーブル132AではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている一方で、大当り用変動パターン種別決定テーブル132BではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられていない。他方、大当り用変動パターン種別決定テーブル132AではスーパーCA3−4の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられていない一方で、大当り用変動パターン種別決定テーブル132BではスーパーCA3−4の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。このように、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれかである場合に着目して、その遊技状態において大当り種別に応じて選択される大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Eや(通常状態のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132F〜132J(確変状態のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132D、132K、132M(時短状態のときに選択)を互いに比較すると、大当り種別に応じて各変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てが異なっており、また、大当り種別に応じて異なる変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。これにより、大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果に応じて、異なる変動パターン種別に決定することが可能となり、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
特に、大当り種別が「第4確変」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132D、132I、132Kでは、例えば特殊CA5−1、特殊CA5−2、特殊CB5−1、特殊CC5−1、特殊CC5−2といった、大当り種別が「第4確変」以外である場合には変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられない変動パターン種別に対して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。これにより、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「第4確変」となることに応じて突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御する場合には、15ラウンド大当り状態に制御する場合や2ラウンド大当り状態に制御する場合とは異なる変動パターン種別に決定することができる。
大当り種別が「第4確変」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132Dの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが、特殊CA5−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが、特殊CA5−2の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が通常状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「第4確変」となるときには、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であれば特殊CA5−1の変動パターン種別が決定される一方で、合計保留記憶数が所定数以上であれば、特殊CA5−2の変動パターン種別が決定されることとなる。
また、大当り用変動パターン種別決定テーブル132Iの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「8」のいずれかの場合においても、特殊CB5−1の変動パターン種別に変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が確変状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「第4確変」となるときには、合計保留記憶数が「0」〜「8」のいずれであっても、特殊CB5−1の変動パターン種別が決定される。
そして、大当り用変動パターン種別決定テーブル132Kの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが、特殊CC5−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが、特殊CC5−2の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「第4確変」となるときには、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であれば、特殊CC5−1の変動パターン種別が決定される一方で、合計保留記憶数が所定数以上あれば、特殊CC5−2の変動パターン種別が決定されることとなる。
さらに、大当り種別が「突確」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132Eの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「200」の範囲の値が特殊CA4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「201」〜「241」の範囲の値が特殊CA4−2の変動パターン種別に割り当てられている。これに対して、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「180」の範囲の値が特殊CA4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「181」〜「241」の範囲の値が特殊CA4−3の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となるときには、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であれば、特殊CA4−1、特殊CA4−2のいずれかの変動パターン種別が決定される一方で、合計保留記憶数が所定数以上あれば、特殊CA4−1、特殊CA4−3のいずれかの変動パターン種別が決定されることとなる。また、このような設定により、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、特殊CA4−1の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。
また、大当り種別が「突確」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132Jの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「8」のいずれかの場合においても、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「150」の範囲の値が特殊CB4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「151」〜「241」の範囲の値が特殊CB4−2の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が確変状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となるときには、合計保留記憶数が「0」〜「8」のいずれであっても、特殊CB4−1、特殊CB4−2のいずれかの変動パターン種別が決定される。
そして、大当り用変動パターン種別決定テーブル132Mの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「175」の範囲の値が特殊CC4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「176」〜「241」の範囲の値が特殊CC4−2の変動パターン種別に割り当てられている。これに対して、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「150」の範囲の値が特殊CC4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「151」〜「241」の範囲の値が特殊CC4−3の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となるときには、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であれば、特殊CC4−1、特殊CC4−2のいずれかの変動パターン種別が決定される一方で、合計保留記憶数が所定数以上あれば、特殊CC4−1、特殊CC4−3のいずれかの変動パターン種別が決定されることとなる。また、このような設定により、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、特殊CC4−1の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。
他の一例として、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132D、132J、132Mでは、例えば特殊CA4−1、特殊CA4−2、特殊CA4−3、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CC4−1、特殊CC4−2、特殊CC4−3といった、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」以外である場合には変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられない変動パターン種別に対して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。これにより、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となることに応じて2ラウンド大当り状態に制御する場合には、15ラウンド大当り状態や突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御する場合とは異なる変動パターン種別に決定することができる。
また、他の一例として、大当り種別が「通常」に決定された場合に着目すれば、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態や時短状態である場合に用いられる図10(A)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Aと、遊技状態が確変状態である場合に用いられる図10(F)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Fとでは、ノーマルCA3−1やスーパーCA3−2の変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てが異なっている。また、大当り用変動パターン種別決定テーブル132AではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている一方で、大当り用変動パターン種別決定テーブル132FではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられていない。このように、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」のいずれかに決定された場合に着目して、パチンコ遊技機1における遊技状態に応じて選択される大当り用変動パターン種別決定テーブル132A、132F(「通常」または「第3確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132B、132G(「第1確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132C、132H(「第2確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132D、132I(「第4確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132E、132J、132M(「突確」のときに選択)を互いに比較すると、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態や時短状態であるか確変状態であるかなどに応じて各変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てが異なっており、また、遊技状態に応じて異なる変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられることがある。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態や時短状態であるか確変状態であるかなどに応じて、異なる変動パターン種別に決定することが可能となり、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
ROM101が記憶する決定テーブルには、図12(A)〜(C)に示す小当り用変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cが含まれている。小当り用変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cは、可変表示結果を「小当り」とする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各小当り用変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cは、例えば図12(D)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。各小当り用変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cは、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を、特殊CA4−1、特殊CB4−1、特殊CC4−1の変動パターン種別のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、図12(A)に示す小当り用変動パターン種別決定テーブル133Aにて変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられた特殊CA4−1の変動パターン種別には、図10(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Eにおいても変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。図12(B)に示す小当り用変動パターン種別決定テーブル133Bにて変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられた特殊CB4−1の変動パターン種別には、図11(C)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Jにおいても変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。図12(C)に示す小当り用変動パターン種別決定テーブル133Cにて変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられた特殊CC4−1の変動パターン種別には、図11(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Mにおいても変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。このように、特殊CA4−1、特殊CB4−1、特殊CC4−1の変動パターン種別は、大当り種別が「突確」となる場合と、可変表示結果が「小当り」となる場合で共通の変動パターン種別となっている。すなわち、大当り種別が「突確」である場合に用いられる図10(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Eや、図11(C)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132J、図11(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Mは、可変表示結果が「小当り」となる場合に決定される変動パターン種別と共通の変動パターン種別を含むように設定されている。
ROM101が記憶する決定テーブルには、図13(A)〜(C)に示すリーチ決定テーブル134A〜134Cが含まれている。リーチ決定テーブル134A〜134Cは、可変表示結果を「ハズレ」とする旨の判定がなされたときに、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かを、リーチ判定用の乱数値MR2−2に基づいて判定するために参照されるテーブルである。各リーチ決定テーブル134A〜134Cは、例えば図13(D)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。各リーチ決定テーブル134A〜134Cは、リーチ判定用の乱数値MR2−2を、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ状態としない旨の判定結果や、リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ状態とする旨の判定結果のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、例えば図13(A)に示すリーチ決定テーブル134Aの設定では、合計保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「204」の範囲の値を非リーチHA1−1の判定結果に割り当てる一方で「205」〜「239」の範囲の値をリーチHA2−1の判定結果に割り当てる。また、合計保留記憶数が「1」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち非リーチHA1−1に割り当てる乱数値の個数よりも多い「1」〜「217」の範囲の値を、非リーチHA1−2の判定結果に割り当てる。さらに、合計保留記憶数が「2」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち非リーチHA1−1や非リーチHA1−2に割り当てる乱数値の個数よりも多い「1」〜「220」の範囲の値を、非リーチHA1−3の判定結果に割り当てる。合計保留記憶数が「3」または「4」である場合や「5」〜「8」のいずれかである場合のそれぞれに対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち非リーチHA1−1〜非リーチHA1−3の判定結果のそれぞれに割り当てる乱数値の個数よりも多い「1」〜「230」の範囲の値を、非リーチHA1−4や非リーチHA1−5の判定結果に割り当てる。このような設定により、合計保留記憶数が所定数(例えば「3」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とする旨の判定がなされる割合が低くなる。そして、「非リーチ」に対応した変動パターンにおける平均的な特図変動時間が「リーチ」に対応した変動パターンにおける平均的な特図変動時間に比べて短くなるように設定されていれば、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特図変動時間を短縮することができる。
ROM101が記憶する決定テーブルには、図14(A)〜(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cが含まれている。リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ状態とする旨の判定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、リーチHA2−1〜リーチHA2−3の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Aが使用テーブルとして選択され、リーチHB2−1の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Bが使用テーブルとして選択され、リーチHC2−1の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Cが使用テーブルとして選択される。各リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、リーチ状態とする旨の判定結果がリーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を、ノーマルCA2−1、スーパーCA2−2、スーパーCA2−3、スーパーCB2−1、スーパーCB2−2の変動パターン種別のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、例えば図14(A)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Aの設定では、リーチHA2−1の判定結果に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち「1」〜「128」の範囲の値をノーマルCA2−1の変動パターン種別に割り当てる一方で、それ以外の乱数値をスーパーCA2−2やスーパーCA2−3の変動パターン種別に割り当てる。また、リーチHA2−2の判定結果に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち「1」〜「170」の範囲の値をノーマルCA2−1の変動パターン種別に割り当てる。さらに、リーチHA2−3の判定結果に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち「1」〜「182」の範囲の値をノーマルCA2−1の変動パターン種別に割り当てる。リーチHA2−1の判定結果は、図13(A)に示すリーチ決定テーブル134Aの設定により、合計保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2が割り当てられている。リーチHA2−2の判定結果は、合計保留記憶数が「1」である場合や「2」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2が割り当てられている。リーチHA2−3の判定結果は、合計保留記憶数が「3」、「4」のいずれかである場合や「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2が割り当てられている。これらの設定により、合計保留記憶数が所定数(例えば「1」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、「ノーマル」のリーチ演出が実行されるノーマルCA2−1の変動パターン種別に決定される割合が高くなる。そして、「ノーマル」のリーチ演出を実行する変動パターンにおける平均的な特図変動時間が「ノーマル」以外のリーチ演出を実行する変動パターンにおける平均的な特図変動時間に比べて短くなるように設定されていれば、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特図変動時間を短縮することができる。
ROM101が記憶する決定テーブルには、図15(A)〜(C)に示す非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cが含まれている。非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cは、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態としない旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cは、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ状態としない旨の判定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Aが使用テーブルとして選択され、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Bが使用テーブルとして選択され、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Cが使用テーブルとして選択される。各非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cは、リーチ状態としない旨の判定結果が非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を、非リーチCA1−1〜非リーチCA1−4、非リーチCB1−1〜非リーチCB1−3、非リーチCC1−1〜非リーチCC1−3の変動パターン種別のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROM101が記憶する決定テーブルには、図16、図17(A)及び(B)、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dが含まれている。当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dは、可変表示結果を「大当り」または「小当り」とする旨の判定がなされたときに、大当り種別や変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターンを、変動パターン判定用の乱数値MR4に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別をノーマルCA3−1、スーパーCA3−2〜スーパーCA3−8のいずれかとする旨の決定結果に応じて当り変動パターン決定テーブル137Aが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別をスーパーCB3−1〜スーパーCB3−5のいずれかとする旨の決定結果に応じて当り変動パターン決定テーブル137Bが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別を特殊CA4−1〜特殊CA4−3、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CC4−1〜特殊CC4−3のいずれかとする旨の決定結果に応じて当り変動パターン決定テーブル137Cが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別を特殊CA5−1、特殊CA5−2、特殊CB5−1、特殊CC5−1、特殊CC5−2のいずれかとする旨の決定結果に応じて当り変動パターン決定テーブル137Dが使用テーブルとして選択される。各当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数値MR4を、飾り図柄の可変表示結果が「大当り」または「小当り」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、図16に示す当り変動パターン決定テーブル137Aの設定では、ノーマルCA3−1の変動パターン種別となる場合に対応して、ノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8といった「ノーマル」のリーチ演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCA3−2の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPA4−1〜スーパーPA4−5といったリーチ演出α1を実行する変動パターンや、スーパーPA4−6〜スーパーPA4−10といったリーチ演出α2を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MRが割り当てられている。スーパーCA3−3やスーパーCA3−4の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB4−1〜スーパーPB4−5、スーパーPC4−1、スーパーPD1−1、スーパーPD1−2といったリーチ演出β1を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCA3−5の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB5−1〜スーパーPB5−5といったリーチ演出α3を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCA3−6の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB5−1〜スーパーPB5−5、スーパーPE1−1、スーパーPE1−2といった確変大当り確定の演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCA3−7の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPC4−1、スーパーPC4−2といった「発展チャンス目」の特定演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCA3−8の変動パターン種別となる場合に対応して、PF1−1といったリーチ演出β3を実行する変動パターンや、PF1−2、PF1−3といったルーレットチャンスの演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
また、図17(A)に示す当り変動パターン決定テーブル137Bの設定では、スーパーCB3−1の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB4−1〜スーパーPB4−5といったリーチ演出β1を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCB3−2の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPD1−1、スーパーPD1−2といったリーチ演出β1とルーレットの演出とを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCB3−3の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB5−1〜スーパーPB5−5といったリーチ演出β2を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCB3−4の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPC4−1、スーパーPC4−2といった変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCB3−5の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPE1−1、スーパーPE1−2といったリーチ演出β2とルーレットの演出とを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
このような設定により、例えば図10及び図11に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mを参照して、ノーマルCA3−1の変動パターン種別とするか、それ以外の変動パターン種別とするかを決定することで、「ノーマル」のリーチ演出を実行するか否かを決定することができる。そして、ノーマルCA3−1の変動パターン種別が決定された場合には、図16に示す当り変動パターン決定テーブル137Aを参照して、ノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8の変動パターンのうちのいずれかに決定することで、「滑り」の特定演出を実行するか否かを決定することができる。
また、ノーマルCA3−1以外の変動パターン種別として、例えばスーパーCA3−2の変動パターン種別が決定された場合には、図16に示す当り変動パターン決定テーブル137Aを参照して、スーパーPA4−1〜スーパーPA4−10の変動パターンのうちのいずれかに決定することで、特定演出を実行するか否かと、「滑り」、「擬似連」、「イントロ」のいずれの特定演出を実行するかと、例えば「擬似連」の特定演出における全再変動表示動作の実行回数などといった特定演出の種類とを決定することができるとともに、1段階目の演出表示で大当り組合せとなる飾り図柄が停止表示(仮停止表示も含む)される飾り図柄が出現するリーチ演出α1を実行するか、2段階目の演出表示で大当り組合せとなる飾り図柄が停止表示(仮停止表示も含む)される飾り図柄が出現するリーチ演出α2を実行するかを決定することができる。
ただし、大当り種別が「第2確変」である場合には、リーチ演出の種類に関わりなく、確変大当り確定の演出を一定の割合で出現させるために、例えば「発展チャンス目」の特定演出を実行する変動パターン種別(例えばスーパーCA3−7やスーパーCB3−4の変動パターン種別など)が設けられている。
図17(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137Cの設定では、特殊CA4−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2といった、可変表示結果が「小当り」である場合にも使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、特殊CA4−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−3といった全再変動表示動作が2回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PG1−4といった全再変動表示動作が3回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターン、特殊PG3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を停止表示する変動パターンなどの、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。これに対して、特殊CA4−3の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−5といった全再変動表示動作が1回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PG3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を停止表示する変動パターンなどの、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、特殊CB4−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG2−1といった可変表示結果が「小当り」である場合にも使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。特殊CB4−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG3−2、特殊PG3−3といった、その後に発展する演出を複数種類のうちから選択するルーレットチャンス演出を実行するとともに、発展する演出として突確演出を選択する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、特殊CC4−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2といった、可変表示結果が「小当り」である場合にも使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。特殊CC4−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−3といった全再変動表示動作が2回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PG1−4といった全再変動表示動作が3回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターン、特殊PG3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を停止表示する変動パターンなどの、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。これに対して、特殊CC4−3の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−5といった全再変動表示動作が1回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PG3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を停止表示する変動パターンなどの、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
また、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Dの設定では、特殊CA5−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH1−3といった全再変動表示動作が2回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH1−4といった全再変動表示動作が3回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターン、特殊PH3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を停止表示する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。これに対して、特殊CA5−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH1−5といった全再変動表示動作が1回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を停止表示する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、特殊CB5−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH3−2、特殊PH3−3といった、その後に発展する演出を複数種類のうちから選択するルーレットチャンス演出を実行するとともに、発展する演出として突確演出を選択する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。特殊CC5−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH1−3といった全再変動表示動作が2回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH1−4といった全再変動表示動作が3回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を停止表示する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。これに対して、特殊CC5−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH1−5といった全再変動表示動作が1回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を停止表示する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
ここで、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合には、遊技状態と合計保留記憶数とから、変動パターン種別が決定される。これに対して、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合には、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てにより、遊技状態と合計保留記憶数とにより異なる割合で、可変表示結果が「小当り」である場合にも使用される変動パターン種別とするか可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターン種別とするかが決定される。ここで、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターン種別に対応する変動パターンでは、「擬似連」の特定演出や、ルーレットチャンス演出、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を仮停止表示しそこから発展する演出のいずれかが実行される。可変表示結果が「小当り」である場合にも使用される変動パターン種別に対応する変動パターンでは、そのいずれの演出も実行されない。
このような設定により、例えば図10及び図11に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132D、132E、132I〜132Mを参照して、合計保留記憶数に対応する変動パターン種別を決定した後、図17(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137C、137Dを参照して、変動パターンを決定することで、「擬似連」の特定演出を実行するか否かを決定することができるとともに、合計保留記憶数に対応して、全再変動表示動作の実行回数を決定することができる。すなわち、合計保留記憶数が「0」〜「4」である場合において、「擬似連」の特定演出を実行することが決定されたときには、全再変動表示動作の実行回数として、1回が決定される。これに対して、合計保留記憶数が「5」〜「8」である場合において、「擬似連」の特定演出を実行することが決定されたときには、全再変動表示動作の実行回数として、2回及び3回のいずれかが決定される。
ここで、図17(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137Cを参照して決定される変動パターンと、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Dを参照して決定される変動パターンとでは、見た目の演出態様が同一の演出動作が実行される。すなわち、特殊PHl−3の変動パターンは、特殊PGl−3の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には全再変動表示動作を2回実行した後に非リーチ組合せとなる飾り図柄を仮停止表示し、その後、突確演出を開始する。特殊PHl−4の変動パターンは、特殊PG1−4の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には全再変動表示動作を3回実行した後に非リーチ組合せとなる飾り図柄を仮停止表示し、その後、突確演出を開始する。特殊PHl−5の変動パターンは、特殊PG1−5の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には全再変動表示動作を1回実行した後に非リーチ組合せとなる飾り図柄を仮停止表示し、その後、突確演出を開始する。特殊PH3−1の変動パターンは、特殊PG3−1の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には変動表示を開始してから所定期間経過後に突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる飾り図柄を仮停止表示し、その後、突確演出を開始する。特殊PH3−2の変動パターンは、特殊PG3−2の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には変動表示の開始後に特定演出が実行されることなくリーチ状態となり、その後に発展する演出を複数種類のうちから選択するルーレットチャンス演出を実行するとともに、発展する演出として突確演出を選択し、その後、突確演出を開始する。特殊PH3−3の変動パターンは、特殊PG3−3の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には変動表示の開始後に「滑り」の特定演出が実行された後にリーチ状態となり、その後に発展する演出を複数種類のうちから選択するルーレットチャンス演出を実行するとともに、発展する演出として突確演出を選択し、その後、突確演出を開始する。
また、図17(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137Cのうち可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターン種別の設定と、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Dの設定とでは、見た目の演出態様が同一の演出動作を実行する変動パターンに対して割り当てられている変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲が同一となっている。すなわち、当り変動パターン決定テーブル137Cの設定では、通常状態中に大当り種別が「突確」に決定され、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかであるときに選択される特殊CA4−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち「1」〜「45」の範囲の値が特殊PGl−3の変動パターンに割り当てられ、「46」〜「101」の範囲の値が特殊PGl−4の変動パターンに割り当てられ、「102」〜「251」の範囲の値が特殊PG3−1の変動パターンに割り当てられている。これに対して、当り変動パターン決定テーブル137Dの設定では、通常状態中に大当り種別が「第4確変」に決定され、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかであるときに選択される特殊CA5−1の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち「1」〜「45」の範囲の値が特殊PGl−3と同様の変動態様となる特殊PHl−3の変動パターンに割り当てられ、「46」〜「101」の範囲の値が特殊PG1−4と同様の変動態様となる特殊PHl−4の変動パターンに割り当てられ、「102」〜「251」の範囲の値が特殊PG3−1と同様の変動態様となる特殊PG3−1の変動パターンに割り当てられている。
加えて、特殊CA4−3と特殊CA5−2の変動パターン種別(ともに通常状態中で合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかであるときに選択される変動パターン種別)、特殊CB4−2と特殊CB5−1の変動パターン種別(ともに確変状態であるときに選択きれる変動パターン種別)、特殊CC4−2と特殊CC5−1(ともに時短状態中で合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかであるときに選択される変動パターン種別)、特殊CC4−3と特殊CC5−2の変動パターン種別(ともに時短状態中で合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかであるときに選択される変動パターン種別)についても、同様の変動態様となる変動パターンに対して割り当てられている変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲が同一となっている。これにより、例えば「擬似連」の特定演出における全再変動表示動作の実行回数が0回であるか、2回であるか、3回であるかなどといった変動態様の違いから、遊技者は大当り種別が「突確」であるか「第4確変」であるかを予測することが困難となり、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になったことに対して、より意外性を感じさせられることができる。
なお、変動態様の違いから、遊技者に大当り種別が「突確」であるか「第4確変」であるかを予測させないような設定であればよく、同様の変動態様となる複数の変動パターンのうちの各変動パターンに決定される割合が略同一となるような設定であれば、変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲を完全に同一にする必要はない。一例として、大当り種別が「突確」と決定されたときには変動パターン種別判定用の乱数値MR3の値によらず一つの変動パターン種別に決定され、その大当り種別が「突確」である場合に使用される変動パターン種別の中に大当り種別が「第4確変」と決定されたときに実行される変動態様と同様の変動態様となる変動パターン(例えば特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PG3−1)と、大当り種別が「第4確変」と決定されたときに実行される変動態様とは異なる変動態様となる変動パターン(例えば特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2)とを設け、大当り種別が「第4確変」と決定されたときに実行される変動態様と同様の変動態様となる各変動パターンの決定割合が大当り種別が「第4確変」と決定されたときに使用される変動パターン種別(例えば特殊CA5−1)の各変動パターンの決定割合と略同一となるような設定としてもよい。具体的には、特殊CA4−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち「1」〜「22」の範囲の値が特殊PGl−1の変動パターンに割り当てられ、「23」〜「50」の範囲の値が特殊PG1−2の変動パターンに割り当てられ、「50」〜「67」の範囲の値が特殊PG1−6の変動パターンに割り当てられ、「68」〜「79」の範囲の値が特殊PG2−1の変動パターンに割り当てられ、「80」〜「125」の範囲の値が特殊PG2−2の変動パターンに割り当てられ、「126」〜「147」の範囲の値が特殊PG1−3の変動パターンに割り当てられ、「148」〜「175」の範囲の値が特殊PG1−4の変動パターンに割り当てられ、「176」〜「251」の範囲の値が特殊PG3−1の変動パターンに割り当てられているように設定されているものとする。このような設定の場合、大当り種別が「第4確変」と決定されたときに実行される変動態様と同様の変動態様となる各変動パターン(例えば特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PG3−1)の中で、特殊PG1−3に決定される割合は約17%、特殊PG1−4に決定される割合は約22%、特殊PG3−1に決定される割合は約60%となる。これに対して、特殊CA5−1の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち「1」〜「45」の範囲の値が特殊PH1−3の変動パターンに割り当てられ、「46」〜「101」の範囲の値が特殊PH1−4の変動パターンに割り当てられ、「102」〜「251」の範囲の値が特殊PH3−1の変動パターンに割り当てられている。このような設定により、大当り種別が「第4確変」と決定されたときの各変動パターンの中で、特殊PG1−3の変動態様と同様の変動態様となる特殊PH1−3に決定される割合は約18%、特殊PG1−4の変動態様と同様の変動態様となる特殊PH1−4に決定される割合は約22%、特殊PG3−1の変動態様と同様の変動態様となる特殊PH3−1に決定される割合は約60%となる。このように、大当り種別が「突確」である場合に使用される変動パターン種別と、特殊CA5−1の変動パターン種別とでは、特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PG3−1のそれぞれと、特殊PH1−3、特殊PH1−4、特殊PH3−1のそれぞれとに割り当てられている変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲は異なるものの、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている割合は略同一となっている。このようにしても、変動態様の違いから、遊技者は大当り種別が「突確」であるか「第4確変」であるかを予測することが困難となるため、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になったことに対して、より意外性を感じさせられることができる。
ROM101が記憶する決定テーブルには、図19及び図20に示すハズレ変動パターン138A、138Bが含まれている。ハズレ変動パターン決定テーブル138A、138Bは、可変表示結果を「ハズレ」とする旨の判定がなされたときに、リーチ状態とするか否かや変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターンを、変動パターン判定用の乱数値MR4に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各ハズレ変動パターン決定テーブル138A、138Bは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別を非リーチCA1−1〜非リーチCA1−4、非リーチCB1−1〜非リーチCB1−3、非リーチCC1−1〜非リーチCC1−3のいずれかとする旨の決定結果に応じてハズレ変動パターン決定テーブル138Aが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別をノーマルCA2−1、スーパーCA2−2、スーパーCA2−3、スーパーCB2−1、スーパーCB2−2のいずれかとする旨の決定結果に応じてハズレ変動パターン決定テーブル138Bが使用テーブルとして選択される。ハズレ変動パターン決定テーブル138Aは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数値MR4を、飾り図柄の可変表示結果が「ハズレ」であり可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。ハズレ変動パターン決定テーブル138Bは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数値MR4を、飾り図柄の可変表示結果が「ハズレ」であり可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、図19に示すハズレ変動パターン決定テーブル138Aの設定では、非リーチCA1−4や非リーチCC1−2といった非リーチの変動パターン種別となる場合に対応して、非リーチPA1−4〜非リーチPA1−7といった特定演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、非リーチCB1−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「1」〜「100」の範囲の値が「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する非リーチPA1−7の変動パターンに割り当てられている。このような設定により、飾り図柄の可変表示結果を「ハズレ」とする旨の判定、及び、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態としない旨の判定に対応して、非リーチPA1−4〜非リーチPA1−7の変動パターンのいずれかとする決定を行い、特定演出となる演出動作を実行することができる。
そして、非リーチCA1−4の変動パターン種別に対しては、図15(A)に示す非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Aにおいて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、非リーチHA1−1に対応して「217」〜「241」の範囲の値が割り当てられており、非リーチHA1−2に対応して「230」〜「241」の範囲の値が割り当てられており、非リーチHA1−3に対応して「231」〜「241」の範囲の値が割り当てられており、非リーチHA1−4と非リーチHA1−5のそれぞれに対応して「237」〜「241」の範囲の値が割り当てられている。ここで、非リーチHA1−1の判定結果に対しては、図13(A)に示すリーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「204」の範囲の値が割り当てられている。非リーチHA1−2の判定結果に対しては、リーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「1」に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「217」の範囲の値が割り当てられている。非リーチHA1−3の判定結果に対しては、リーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「2」に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「220」の範囲の値が割り当てられている。非リーチHA1−4の判定結果に対しては、リーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「3」、「4」に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「230」の範囲の値が割り当てられている。非リーチHA1−5の判定結果に対しては、リーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「5」〜「8」に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「230」の範囲の値が割り当てられている。したがって、合計保留記憶数が「1」や「2」である場合には、合計保留記憶数が「0」である場合に比べて、非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。また、合計保留記憶数が「3」、「4」あるいは「5」〜「8」のいずれかである場合には、合計保留記憶数が「0」である場合や、「1」または「2」である場合に比べて、非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。
図6に示す変動パターンの一例では、特定演出が実行されない非リーチPA1−1の変動パターンにおける特図変動時間が5.75秒であり、非リーチPA1−2の変動パターンにおける特図変動時間が3.75秒であり、非リーチPA1−3の変動パターンにおける特図変動時間が1.50秒である。これに対して、「滑り」の特定演出が実行される非リーチPA1−4の変動パターンにおける特図変動時間は8.25秒であり、「擬似連」の特定演出が実行される非リーチPA1−5の変動パターンにおける特図変動時間は16.70秒であり、「イントロ」の特定演出が実行される非リーチPA1−6の変動パターンにおける特図変動時間は10.20秒であり、「発展チャンス目終了」の特定演出が実行される非リーチPA1−7の変動パターンにおける特図変動時間は9.25秒である。すなわち、「非リーチ」に対応して特定演出が実行される変動パターンにおける特図変動時間はいずれも、特定演出が実行されない変動パターンにおける特図変動時間に比べて長くなっている。そして、合計保留記憶数が「1」以上である場合には、「0」である場合に比べて特定演出を実行する非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなっており、また、合計保留記憶数が「3」以上である場合には、「3」未満である場合に比べて非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなっている。こうして、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特図変動時間を短縮することができる。
図20に示すハズレ変動パターン決定テーブル138Bの設定では、ノーマルCA2−1の変動パターン種別となる場合に対応して、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4といった「ノーマル」のリーチ演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCA2−2の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−4といったリーチ演出α1を実行する変動パターンや、スーパーPA3−5〜スーパーPA3−8といったリーチ演出α2を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCA2−3やスーパーCB2−1の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−5といったリーチ演出β1を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
加えて、例えばスーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5の変動パターンのように、「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンについては、擬似連変動が行われた後に飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により変動パターン種別が分類されている。すなわち、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5の変動パターンは、リーチ演出α1を実行する変動パターンであることから、図20に示すハズレ変動パターン決定テーブル138Bにおいて、スーパーCA2−2の変動パターン種別となる場合に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーPA3−9、スーパーPA3−10の変動パターンは、リーチ演出α2を実行する変動パターンであることから、ハズレ変動パターン決定テーブル138Bにおいて、スーパーCA2−2の変動パターン種別となる場合に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーPB3−4、スーパーPB3−5の変動パターンは、リーチ演出β1を実行する変動パターンであることから、ハズレ変動パターン決定テーブル138Bにおいて、スーパーCA2−3やスーパーCB2−1の変動パターン種別となる場合に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
そして、ノーマルCA2−1やスーパーCA2−2の変動パターン種別に対しては、図14(A)〜(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cのいずれにおいても、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。また、スーパーCA2−3の変動パターン種別に対しては、図14(A)及び(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A、135Cにおいて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。スーパーCB2−1の変動パターン種別に対しては、図14(B)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Bにおいて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。このように、図14(A)〜(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cでは、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により分類された変動パターン種別のいずれかに決定できるように、テーブルデータ(決定用データ)が構成されている。また、リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cでは、「擬似連」の特定演出を実行した後に飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により分類された変動パターン種別のいずれかに決定できるように、テーブルデータが構成されている。
このように、変動パターンの決定は、変動パターン種別を決定してからなされるというように2段階にわたって行われ、リーチ演出の決定は、1段階目の変動パターン種別に含めて行われるので、リーチ演出以外の様々な演出を行う場合でも、開発段階で特定のリーチ演出の出現率を変更する際には、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の振分を変更するのみでよく、開発しやすくなる。
また、図16に示す当り変動パターン決定テーブル137Aの設定では、スーパーCA3−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「1」〜「3」の範囲の値が特定演出を実行しないスーパーPA4−1の変動パターンに割り当てられている。変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「4」〜「11」の範囲の値が「滑り」の特定演出を実行するスーパーPA4−2の変動パターンに割り当てられており、「12」〜「21」の範囲の値が「イントロ」の特定演出を実行するスーパーPA4−3の変動パターンに割り当てられている。変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「22」〜「34」の範囲の値が、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−4の変動パターンに割り当てられており、「35」〜「52」の範囲の値が、全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−5の変動パターンに割り当てられている。これに対して、図20に示すハズレ変動パターン決定テーブル138Bの設定では、スーパーCA2−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「1」〜「66」の範囲の値が特定演出を実行しないスーパーPA3−1の変動パターンに割り当てられている。変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「67」〜「120」の範囲の値が「滑り」の特定演出を実行するスーパーPA3−2の変動パターンに割り当てられており、「121」〜「161」の範囲の値が「イントロ」の特定演出を実行するスーパーPA3−3の変動パターンに割り当てられている。変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「162」〜「193」の範囲の値が、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−4の変動パターンに割り当てられており、「194」〜「203」の範囲の値が、全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−5の変動パターンに割り当てられている。
このように、可変表示結果が「大当り」である場合には、特定演出を実行しないスーパーPA4−1の変動パターンに決定される割合が、特定演出を実行するスーパーPA4−2〜スーパーPA4−5のいずれかの変動パターンに決定される割合よりも低くなっている。これに対して、可変表示結果が「ハズレ」である場合には、特定演出を実行しないスーパーPA3−1の変動パターンに決定される割合が、特定演出を実行するスーパーPA3−2〜スーパーPA3−5のいずれかの変動パターンに決定される割合よりも高くなっている。このような設定により、リーチ演出α1が実行される場合において、特定演出が実行されるときの方が、特定演出が実行されないときよりも信頼度(可変表示結果が「大当り」となる可能性)を高くすることができる。
また、可変表示結果が「大当り」である場合には、「イントロ」の特定演出を実行するスーパーPA4−3の変動パターンに決定される割合が、「滑り」の特定演出を実行するスーパーPA4−2の変動パターンに決定される割合よりも高くなっている。全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−4の変動パターンに決定される割合は、「イントロ」の特定演出を実行するスーパーPA4−3の変動パターンに決定される割合よりも高くなっている。全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−5の変動パターンに決定される割合は、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−4の変動パターンに決定される割合よりも高くなっている。これに対して、可変表示結果が「ハズレ」である場合には、「イントロ」を実行するスーパーPA3−3の変動パターンに決定される割合が、「滑り」の特定演出を実行するスーパーPA3−2の変動パターンに決定される割合よりも低くなっている。全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−4の変動パターンに決定される割合は、「イントロ」を実行するスーパーPA3−3の変動パターンに決定される割合よりも低くなっている。全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−5の変動パターンに決定される割合は、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−4の変動パターンに決定される割合よりも低くなっている。このような設定により、「滑り」の特定演出が実行されるときよりも、「イントロ」の特定演出が実行されるときの方が、信頼度(可変表示結果が「大当り」となる可能性)を高く、また、「イントロ」の特定演出が実行されるときよりも、「擬似連」の特定演出が実行されるときの方が、信頼度を高くすることができる。
さらに、可変表示結果が「大当り」である場合には、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−4の変動パターンに決定される割合よりも、全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−5の変動パターンに決定される割合の方が高くなっているのに対し、可変表示結果が「ハズレ」である場合には、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−4の変動パターンに決定される割合よりも、全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−5の変動パターンに決定される割合の方が低くなっている。このような設定により、「擬似連」の特定演出が実行される場合には、全再変動表示動作が2回行われるときよりも、全再変動表示動作が3回行われるときの方が信頼度(可変表示結果が「大当り」となる可能性)を高くすることができる。
なお、リーチ演出の種類に対応して、特定演出の実行の有無や、特定演出の種類、「擬似連」の特定演出における全変動表示動作の実行回数に対する変動パターン判定用の乱数値MR4の割り当てを異ならせて設定することにより、特定演出の実行の有無や、特定演出の種類、「擬似連」の特定演出における全変動表示動作の実行回数によって特定のリーチ演出が実行される信頼度を異ならせてもよい。
図2に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、例えば図21に示すような遊技制御用データ保持エリア150が設けられている。図21に示す遊技制御用データ保持エリア150は、第1特図保留記憶部151Aと、第2特図保留記憶部151Bと、始動データ記憶部151Cと、遊技制御フラグ設定部152と、遊技制御タイマ設定部153と、遊技制御カウンタ設定部154と、遊技制御バッファ設定部155とを備えている。
第1特図保留記憶部151Aは、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に遊技球が入賞して第1始動条件は成立したが第1開始条件は成立していない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第1特図保留記憶部151Aは、第1始動入賞口への入賞順に保留番号と関連付けて、その入賞による第1始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データや大当り種別判定用の乱数値MR2−1を示す数値データを保留データとし、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
第2特図保留記憶部151Bは、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が入賞して第2始動条件は成立したが第2開始条件は成立していない特図ゲーム(第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第2特図保留記憶部151Bは、第2始動入賞口への入賞順に保留番号と関連付けて、その入賞による第2始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データや大当り種別判定用の乱数値MR2−1を示す数値データを保留データとし、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
始動データ記憶部151Cは、第1始動入賞口と第2始動入賞口のいずれに遊技球が入賞したかを示す始動データを、各遊技球の入賞順を特定可能として記憶する。一例として、始動データ記憶部151Cは、第1始動入賞口への入賞に対応した「第1」の始動データ、あるいは、第2始動入賞口への入賞に対応した「第2」の始動データを、各遊技球の入賞順に従った保留番号と関連付けて記憶する。
遊技制御フラグ設定部152には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部152には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御フラグ設定部152に、特図プロセスフラグ、普図プロセスフラグ、大当りフラグ、小当りフラグ、確変フラグ、時短フラグ、大当り開始時フラグなどが設けられている。
特図プロセスフラグは、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームの進行や、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームの進行などを制御するために実行される図42のステップS15や図43に示す特別図柄プロセス処理において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。普図プロセスフラグは、普通図柄表示器20による普通図柄を用いた普図ゲームの進行などを制御するために実行される図42のステップS16や図53に示す普通図柄プロセス処理において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。
大当りフラグは、特図ゲームが開始されるときに可変表示結果を「大当り」とする旨の判定結果に対応して、オン状態にセットされる。その一方で、特図ゲームにおける確定特別図柄として大当り図柄が停止表示されたことなどに対応して、クリアされてオフ状態となる。小当りフラグは、特図ゲームが開始されるときに可変表示結果を「小当り」とする旨の判定結果に対応して、オン状態にセットされる。その一方で、特図ゲームにおける確定特別図柄として小当り図柄が停止表示されたことなどに対応して、クリアされてオフ状態となる。確変フラグは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態に制御されることに対応してオン状態にセットされる一方で、確変状態が終了することなどに対応してクリアされてオフ状態となる。時短フラグは、パチンコ遊技機1における遊技状態が時短状態に制御されることに対応してオン状態にセットされる一方で、時短状態が終了することなどに対応してクリアされてオフ状態となる。
大当り開始時フラグは、特図ゲームや飾り図柄の可変表示における表示結果が「大当り」となったことに対応してオン状態にセットされる。その一方で、大当り開始時フラグは、大当り遊技状態における最初のラウンドにて大入賞口が開放状態となることなどに対応してクリアされてオフ状態となる。
遊技制御タイマ設定部153には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部153には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御タイマ設定部153に、遊技制御プロセスタイマ、特図変動タイマ、普図変動タイマなどが設けられている。
遊技制御プロセスタイマは、例えば大当り遊技状態あるいは小当り遊技状態の進行を制御するための時間などを、主基板11の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、遊技制御プロセスタイマは、大当り遊技状態あるいは小当り遊技状態の進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、遊技制御プロセスタイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、遊技制御プロセスタイマは、大当り遊技状態もしくは小当り遊技状態の開始時点といった、所定時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
特図変動タイマは、特図ゲームの実行時間である特図変動時間といった特図ゲームの進行を制御するための時間を、主基板11の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、特図変動タイマは、特図ゲームの進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、特図変動タイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、特図変動タイマは、特図ゲームの開始時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
普図変動タイマは、普図ゲームの実行時間である普図変動時間といった普図ゲームの進行を制御するための時間を、主基板11の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、普図変動タイマは、普図ゲームの進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、普図変動タイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、普図変動タイマは、普図ゲームの開始時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
遊技制御カウンタ設定部154には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するためのカウンタが複数種類設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部154には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御カウンタ設定部154に、ランダムカウンタ、第1保留記憶数カウンタ、第2保留記憶数カウンタ、合計保留記憶数カウンタ、ラウンド数カウンタ、入賞個数カウンタなどが設けられている。
遊技制御カウンタ設定部154のランダムカウンタは、遊技の進行を制御するために用いられる乱数値を示す数値データの一部を、乱数回路104とは別個に、CPU103がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのものである。例えば、遊技制御カウンタ設定部154のランダムカウンタには、乱数値MR2−1、MR2−2、MR3、MR4を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU103によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。
第1保留記憶数カウンタは、第1特図保留記憶部151Aにおける保留データの数である第1保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、第1保留記憶数カウンタには、第1保留記憶数に対応したカウント値データが、第1保留記憶数カウント値として記憶され、第1保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。第2保留記憶数カウンタは、第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの数である第2保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、第2保留記憶数カウンタには、第2保留記憶数に対応したカウント値データが、第2保留記憶数カウント値として記憶され、第2保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。合計保留記憶数カウンタは、第1保留記憶数と第2保留記憶数とを合計した合計保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、合計保留記憶数カウンタには、合計保留記憶数に対応したカウント値データが、合計保留記憶数カウント値として記憶され、合計保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。
ラウンド数カウンタは、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数などをカウントするためのものである。例えば、ラウンド数カウンタには、大当り遊技状態の開始時にカウント初期値「1」を示すデータが、ラウンド数カウント値として設定される。そして、1回のラウンドが終了して次回のラウンドが開始されるときに、ラウンド数カウント値が1加算されて更新される。また、ラウンド数カウンタは、小当り遊技状態における可変入賞動作の実行回数もカウントするようにしてもよい。入賞個数カウンタは、大入賞口への遊技球の入賞個数をカウントするためのものである。例えば、入賞個数カウンタには、ラウンド開始毎にカウント初期値「0」を示すデータが、入賞個数カウント値として設定される。そして、大入賞口への遊技球が入賞するごとに、入賞個数カウント値が1加算されて更新される。
遊技制御バッファ設定部155パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部155には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御バッファ設定部155に、送信コマンドバッファ、変動特図指定バッファ、大当り種別バッファなどが設けられている。
送信コマンドバッファは、主基板11からサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送信するための設定データを一時的に格納するために用いられる。例えば、送信コマンドバッファは、複数(例えば「12」)のバッファ領域を備えて構成され、送信する制御コマンドに対応したコマンドテーブルのROM101における記憶アドレスを示す設定データなどが、各バッファ領域に格納される。また、送信コマンドバッファにおいて設定データの書込や読出を行うバッファ領域は、送信コマンドポインタなどによって指定され、複数のバッファ領域をリングバッファとして使用することができるように構成されていればよい。
変動特図指定バッファには、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームのうち、いずれの特図ゲームが実行されるかを示すバッファ値が格納される。一例として、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームが実行されることに対応して、変動特図指定バッファの値(変動特図指定バッファ値)が“1”に設定される。また、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームが実行されることに対応して、変動特図指定バッファ値が“2”に設定される。そして、特図ゲームが終了したことなどに対応して、変動特図指定バッファ値が“0”に設定される。
大当り種別バッファには、可変表示結果が「大当り」となる場合における飾り図柄の可変表示態様を、「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」といった複数種類の大当り種別のいずれに決定するかの決定結果に対応したバッファ値が格納される。一例として、図9に示すような大当り種別決定テーブル131での設定に基づき、大当り種別が「通常」の場合には大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)が「00」に設定され、大当り種別が「第1確変」の場合には大当り種別バッファ値が「01」に設定され、大当り種別が「第2確変」の場合には大当り種別バッファ値が「02」に設定され、大当り種別が「第3確変」の場合には大当り種別バッファ値が「03」に設定され、大当り種別が「第4確変」の場合には大当り種別バッファ値が「04」に設定され、大当り種別が「突確」の場合には大当り種別バッファ値が「05」に設定される。
図2に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるI/O105は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送された各種信号を取り込むための入力ポートと、遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成されている。
図2に示すように、演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出したプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。演出制御基板12には、画像表示装置5に対して映像信号を伝送するための配線や、音声制御基板13に対して情報信号としての効果音信号を伝送するための配線、ランプ制御基板14に対して情報信号としての電飾信号を伝送するための配線などが接続されている。さらに、演出制御基板12には、操作ボタン30からの情報信号としての操作検出信号を伝送するための配線も接続されている。
演出制御基板12では、例えば乱数回路124などにより、演出動作を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。図22は、演出制御基板12の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図22に示すように、この実施の形態では、演出制御基板12の側において、第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1〜SR1−3、昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数値SR2、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3、第1〜第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1〜SR4−3、昇格演出実行判定用の乱数値SR5、第1、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1、SR6−3、予告パターン種別判定用の乱数値SR7、第1〜第3予告パターン判定用の乱数値SR8−1〜SR8−3のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。なお、演出効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。乱数回路124は、これらの乱数値SR1−1〜SR1−3、SR2、SR3、SR4−1〜SR4−3、SR5、SR6−1、SR6−3、SR7、SR8−1〜SR8−3の全部または一部を示す数値データをカウントするものであればよい。演出制御用CPU120は、例えば図41に示す演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタといった、乱数回路124とは異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することで、乱数値SR1−1〜SR1−3、SR2、SR3、SR4−1〜SR4−3、SR5、SR6−1、SR6−3、SR7、SR8−1〜SR8−3の一部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。また、演出制御基板12に乱数回路124が搭載されていない場合には、演出制御用CPU120がランダムカウンタを用いて、乱数値SR1−1〜SR1−3、SR2、SR3、SR4−1〜SR4−3、SR5、SR6−1、SR6−3、SR7、SR8−1〜SR8−3の全部を示す数値データをカウントするようにしてもよい。
第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1〜SR1−3は、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄として、画像表示装置5の表示領域における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rに停止表示される飾り図柄(最終停止図柄)を決定するために用いられる乱数値である。なお、ここでの最終停止図柄は、飾り図柄の可変表示が終了する時点で「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rそれぞれにて最終的に停止表示される3つの飾り図柄のことである。一例として、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1は「1」〜「80」の範囲の値をとり、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2は「1」〜「70」の範囲の値をとり、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3は「1」〜「96」の範囲の値をとる。
昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数値SR2は、変動中昇格演出を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて仮停止表示させる通常大当り組合せの飾り図柄を決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「80」の範囲の値をとる。滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3は、「滑り」の特定演出を実行する場合や「発展チャンス目」の特定演出を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部または一部にて仮停止表示させる飾り図柄を決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「101」の範囲の値をとる。
第1〜第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1〜SR4−3は、「擬似連」の特定演出を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて仮停止表示させる仮停止図柄の組合せを、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。一例として、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1は「1」〜「211」の範囲の値をとり、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−2は「1」〜「229」の範囲の値をとり、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−3は「1」〜「311」の範囲の値をとる。
昇格演出実行判定用の乱数値SR5は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれかである場合に、変動中昇格演出や大当り中昇格演出を実行するか否かの判定を行うために用いられる乱数値であり、「1」〜「100」の範囲の値をとる。
第1、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1、SR6−3は、「滑り」、「イントロ」といった特定演出を実行する場合における演出動作の内容に対応した特定演出パターンを、複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。一例として、第1特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1は、「滑り」の特定演出を実行する場合における特定演出パターンを決定するために用いられ、「1」〜「71」の範囲の値をとる。第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3は、「イントロ」の特定演出を実行する場合における特定演出パターンを決定するために用いられ、「1」〜「100」の範囲の値をとる。
予告パターン種別判定用の乱数値SR7は、予告演出を実行するか否かを決定し、予告演出を実行する場合における予告パターン種別を予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「191」の範囲の値をとる。第1〜第3予告パターン判定用の乱数値SR8−1〜SR8−3は、予告パターンを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。一例として、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1は、「キャラクタ表示」の予告演出における予告パターンを決定するために用いられ、「1」〜「499」の範囲の値をとる。第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2は、「ステップアップ画像」の予告演出における予告パターンを決定するために用いられ、「1」〜「1009」の範囲の値をとる。第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3は、「メール表示」の予告演出における予告パターンを決定するために用いられ、「1」〜「200」の範囲の値をとる。
図2に示す演出制御基板12に搭載されたROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、制御パターンテーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。
ROM121が記憶する決定テーブルには、所定の非リーチ組合せや発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図23(A)〜(D)に示す最終停止図柄決定テーブル160A〜160Dが含まれている。図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル160Aは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて停止表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄FZ1−1を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Aは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図23(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて停止表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄FZ1−2を、左最終停止図柄FZ1−1や第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Bは、左最終停止図柄FZ1−1として決定された飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2を、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図23(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cは、所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて停止表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄FZ1−3を、左最終停止図柄FZ1−1や右最終停止図柄FZ1−2、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3などに基づいて決定するために参照されるテーブルである。
ここで、ROM121が記憶する判定テーブルには、図24に示すような左右出目判定テーブル161が含まれており、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せから、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR18、LR31〜LR38のいずれに該当するかの判定が行われる。最終停止図柄決定テーブル160Cは、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR18、LR31〜LR38のいずれに該当するかの判定結果に応じて、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を、中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。
図23(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bでは、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号と右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄の図柄番号とが同一となる部分には、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2が割り当てられていない。このような割当てにより、最終停止図柄として所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄を決定する場合に、その確定飾り図柄の組合せがリーチ組合せや大当り組合せ(突確チャンス目TC1〜TC4を除く)とはならないようにすることができる。また、図23(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cでは、左最終停止図柄FZ1−1、右最終停止図柄FZ1−2、中最終停止図柄FZ1−3の組合せが、予め定められた飾り図柄の組合せとなる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3が割り当てられていない。例えば、リーチ組合せや大当り組合せ以外であっても、図3(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8となる部分や、図3(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8となる部分、図3(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4となる部分、さらには、図25に示すような一定の非リーチ組合せとなる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3が割り当てられていない。このような割当てにより、最終停止図柄として所定の非リーチ組合せとなる確定飾り図柄を決定する場合に、その確定飾り図柄が擬似連チャンス目GC1〜GC8や発展チャンス目HC1〜HC8、突確チャンス目TC1〜TC4、さらには、これらのチャンス目と類似する一定の非リーチ組合せとはならないようにすることができる。
図23(D)に示す最終停止図柄決定テーブル160Dは、「発展チャンス目終了」の特定演出が実行される場合に「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでの最終停止図柄FZ1−4、FZ1−5、FZ1−6となる確定飾り図柄の組合せを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Dは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、発展チャンス目HC1〜HC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROM121が記憶する決定テーブルには、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図26(A)及び(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162A、162Bが含まれている。図26(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162Aは、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて停止表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄FZ2−1と、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて停止表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄FZ2−2とを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル162Aは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、左最終停止図柄FZ2−1及び右最終停止図柄FZ2−2として同一になる飾り図柄(左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2)の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図26(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162Bは、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄のうち、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて停止表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄FZ2−3を、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
ここで、リーチハズレ組合せを構成する中最終停止図柄FZ2−3は、左最終停止図柄FZ2−1や右最終停止図柄FZ2−2となる飾り図柄の図柄番号との差分値である図柄差により特定される。すなわち、飾り図柄の可変表示において、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動を開始させ、「左」→「右」→「中」といった所定順序で飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄を停止表示する場合に、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の飾り図柄表示エリア5C以外の「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rに停止表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2が最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて決定された後、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて「中」の飾り図柄表示エリア5Cに停止表示される中最終停止図柄FZ2−3と左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2との差分(図柄差)を決定する。このとき決定された図柄差に応じて、「中」の飾り図柄表示エリア5Cに停止表示される中最終停止図柄FZ2−3となる確定飾り図柄が決定される。最終停止図柄決定テーブル162Bは、ノーマルPA2−1、ノーマルPA2−2、特殊PG2−1、特殊PG2−2の変動パターンのいずれかである場合や、ノーマルPA2−3、ノーマルPA2−4のいずれかである場合、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−5、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−6、スーパーPC3−1〜スーパーPC3−4の変動パターンのいずれかである場合、スーパーPA3−6〜スーパーPA3−10の変動パターンのいずれかである場合に応じて、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を、図柄差「−2」、「−1」、「+1」、「+2」に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROM121が記憶する決定テーブルには、大当り組合せや突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図27(A)〜(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163A〜163Dが含まれている。図27(A)に示す最終停止図柄決定テーブル163Aは、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Aは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図27(B)に示す最終停止図柄決定テーブル163Bは、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Bは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる確変図柄の図柄番号「1」、「3」、「5」、「7」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図27(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cは、大当り種別が「第4確変」の場合に、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでの左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3となる確定飾り図柄の組合せを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Cは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、突確チャンス目TC1〜TC4に割り当てる決定用データなどから構成されている。図27(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163Dは、大当り種別が「突確」の場合に、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでの左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3となる確定飾り図柄の組合せを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Dは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、突確チャンス目TC1〜TC4に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、図27(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cでは、突確チャンス目TC1に対して、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1のうち、「1」〜「30」の範囲の値が割り当てられており、突確チャンス目TC2に対しては、「31」〜「55」の範囲の値が割り当てられている。また、突確チャンス目TC3に対して、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1のうち、「56」〜「70」の範囲の値が割り当てられており、突確チャンス目TC1に対しては、「71」〜「80」の範囲の値が割り当てられている。これに対して、図27(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163Dでは、突確チャンス目TC1に対して、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1のうち、「1」〜「10」の範囲の値が割り当てられており、突確チャンス目TC2に対しては、「11」〜「25」の範囲の値が割り当てられている。また、突確チャンス目TC3に対して、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1のうち、「26」〜「50」の範囲の値が割り当てられており、突確チャンス目TC1に対しては、「51」〜「80」の範囲の値が割り当てられている。したがって、大当り種別が「第4確変」である場合には、大当り種別が「突確」である場合に比べて、最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せとして、突確チャンス目TC1及びTC2のいずれかが決定される割合が高くなる一方で、突確チャンス目TC3及びTC4のいずれかが決定される割合は低くなる。これにより、最終停止図柄として、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれが停止表示されたかに応じて、大当り種別が「第4確変」及び「突確」のいずれであるかを、遊技者に示唆することができる。
ROM121が記憶する決定テーブルには、特定演出パターンを複数種類のいずれかに決定するためのテーブルとして、例えば図28(A)、(B)に示す特定演出パターン決定テーブル164A、164Cが含まれている。図28(A)に示す特定演出パターン決定テーブル164Aは、「滑り」の特定演出が実行される場合に、第1特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1に基づき、特定演出パターンを滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。特定演出パターン決定テーブル164Aは、非リーチPA1−4、ノーマルPA2−2、ノーマルPA2−4、ノーマルPA2−6、ノーマルPA2−8、スーパーPA3−2、スーパーPA3−7、スーパーPA4−2、スーパーPA4−7、スーパーPA5−2、スーパーPB3−2、スーパーPB4−2、スーパーPB5−2、スーパーPC3−2、スーパーPC3−4、スーパーPD1−2、スーパーPE1−2、スーパーPF1−3、特殊PG1−2、特殊PG2−2、特殊PG3−3、特殊PH3−3の変動パターンといった、「滑り」の特定演出が実行される変動パターン(図6及び図7を参照)に応じて、第1特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1を、滑りTP1−1〜滑りTP1−4の特定演出パターンに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、滑りTP1−1の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて飾り図柄を高速に再変動させた後に停止表示させることで、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。滑りTP1−2の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて飾り図柄を高速に再変動させた後に停止表示させることで、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。滑りTP1−3の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて飾り図柄を低速に再変動させた後に停止表示させることで、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。滑りTP1−4の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて飾り図柄を低速に再変動させた後に停止表示させることで、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。
図28(B)に示す特定演出パターン決定テーブル164Cは、「イントロ」の特定演出が実行される場合に、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3に基づき、特定演出パターンをイントロTP3−1〜イントロTP3−3のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。特定演出パターン決定テーブル164Cは、非リーチPA1−6、スーパーPA3−3、スーパーPA3−8、スーパーPB3−3、スーパーPA4−3、スーパーPA4−8、スーパーPA5−3、スーパーPB4−3、スーパーPB5−3の変動パターンといった、「イントロ」の特定演出が実行される変動パターン(図6及び図7を参照)に応じて、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3を、イントロTP3−1〜イントロTP3−3の特定演出パターンに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、変動パターンが非リーチPA1−6である場合には、例えば図41に示す演出制御バッファ設定部164に設けられた前回演出バッファ値が“1”〜“3”のいずれであるかに応じて、複数種類の演出動作に対応したイントロTP3−1〜イントロTP3−3の各特定演出パターンに対する第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3の割当てが異なっている。前回演出バッファ値は、「イントロ」の特定演出における特定演出パターンがイントロTP3−1に決定された場合に“1”に設定され、イントロTP3−2に決定された場合に“2”に設定され、イントロTP3−3に決定された場合に“3”に設定される。そして、前回演出バッファ値が“1”であるときには、イントロTP3−1に対して第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3が割り当てられておらず、前回演出バッファ値が“2”であるときには、イントロTP3−2に対して第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3が割り当てられておらず、前回演出バッファ値が“3”であるときには、イントロTP3−3に対して第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3が割り当てられていない。このような割当てにより、非リーチPA1−6の変動パターンに応じて「イントロ」の特定演出が実行される場合には、前回実行された「イントロ」の特定演出における特定演出パターンと同一の特定演出パターンにはならないようにすることができる。
ROM121が記憶する決定テーブルには、図29(A)に示す変動中昇格演出実行決定テーブル165Aや、図29(B)に示す大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bが含まれている。図29(A)に示す変動中昇格演出実行決定テーブル165Aは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」(「突確」以外)である場合に、変動中昇格演出を実行するか否かを、昇格演出実行判定用の乱数値SR5に基づいて判定するために参照されるテーブルである。変動中昇格演出実行決定テーブル165Aは、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれであるかに応じて、昇格演出実行判定用の乱数値SR5を、変動中昇格演出の有無を示す判定結果に割り当てる決定用データなどから構成されている。ここで、大当り種別が「通常」または「第3確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5の一部が変動中昇格演出ありの判定結果に割り当てられ、残りが変動中昇格演出なしの判定結果に割り当てられている。この場合、変動中昇格演出ありの判定結果となれば、変動中昇格失敗演出が実行されることになる。また、大当り種別が「第1確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5の一部が変動中昇格演出ありの判定結果に割り当てられ、残りが変動中昇格演出なしの判定結果に割り当てられている。この場合、変動中昇格演出ありの判定結果となれば、変動中昇格成功演出が実行されることになる。さらに、大当り種別が「第2確変」または「第4確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5が全て変動中昇格演出なしの判定結果に割り当てられており、変動中昇格成功演出と変動中昇格失敗演出がいずれも実行されないことになる。
図29(B)に示す大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」(「突確」以外)である場合に、大当り中昇格演出を実行するか否かを、昇格演出実行判定用の乱数値SR5に基づいて判定するために参照されるテーブルである。大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bは、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれであるかに応じて、昇格演出実行判定用の乱数値SR5を、大当り中昇格成功演出や大当り中昇格失敗演出の有無を示す判定結果に割り当てる決定用データなどから構成されている。ここで、大当り種別が「通常」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5が全て大当り中昇格失敗演出ありの判定結果に割り当てられており、大当り中昇格失敗演出が実行されることになる。また、大当り種別が「第1確変」、「第2確変」または「第4確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5が全て大当り中昇格演出なしの判定結果に割り当てられており、大当り中昇格成功演出と大当り中昇格失敗演出がいずれも実行されないことになる。さらに、大当り種別が「第3確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5の一部が大当り中昇格成功演出ありの判定結果に割り当てられ、残りが大当り中昇格失敗演出ありの判定結果に割り当てられている。この場合には、判定結果に応じて、大当り中昇格成功演出と大当り中昇格失敗演出のいずれかが実行されることになる。
ROM121が記憶する決定テーブルには、「滑り」の特定演出が実行される場合に仮停止表示させる飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図30(A)〜(D)に示す仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dが含まれている。各仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dは、例えば図30(E)に示すようなテーブル選択設定に従い、特定演出パターンが滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、特定演出パターンが滑りTP1−1である場合には仮停止図柄決定テーブル166Aが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−2である場合には仮停止図柄決定テーブル166Bが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−3である場合には仮停止図柄決定テーブル166Cが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−4である場合には仮停止図柄決定テーブル166Dが使用テーブルとして選択される。各仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dは、飾り図柄を再変動させる飾り図柄表示エリアにおいて最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、仮停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。すなわち、仮停止図柄決定テーブル166Aは、滑りTP1−1の特定演出パターンに従い飾り図柄が仮停止表示される「右」の飾り図柄表示エリア5Rにおける最終停止図柄としての右最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、右仮停止図柄KZ1−1となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データを含んでいる。仮停止図柄決定テーブル166Bは、滑りTP1−2の特定演出パターンに従い飾り図柄が仮停止表示される「左」の飾り図柄表示エリア5Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、左仮停止図柄KZ1−2となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データを含んでいる。仮停止図柄決定テーブル166Cは、滑りTP1−3の特定演出パターンに従い飾り図柄が仮停止表示される「右」の飾り図柄表示エリア5Rにおける最終停止図柄としての右最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、右仮停止図柄KZ1−3となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データを含んでいる。仮停止図柄決定テーブル166Dは、滑りTP1−4の特定演出パターンに従い飾り図柄が仮停止表示される「左」の飾り図柄表示エリア5Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、左仮停止図柄KZ1−4となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データを含んでいる。
ROM121が記憶する決定テーブルには、「擬似連」の特定演出が実行される場合に仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図31(A)〜(F)に示す仮停止図柄決定テーブル167A〜167Fが含まれている。各仮停止図柄決定テーブル167A〜167Fは、「擬似連」の特定演出が実行される場合に、変動パターンが非リーチPA1−5であるか、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1、特殊PG1−3〜特殊PG1−5、特殊PH1−3〜特殊PH1−5のいずれかであるかや、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数などに応じて、使用テーブルとして選択される。ここで、全再変動表示動作の残り回数は、例えば最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示される飾り図柄の変動(擬似連変動)では「0」となり、その1回前に仮停止図柄が停止表示される飾り図柄の変動(擬似連変動)では「1」となり、2回前に仮停止図柄が停止表示される飾り図柄の変動(擬似連変動)では「2」となり、3回前に仮停止図柄が停止表示される飾り図柄の変動(擬似連変動)では「3」となるように、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示される擬似連変動が実行されるまでに、あと何回の擬似連変動(仮停止図柄が停止表示される変動)が実行されるかに対応している。
一例として、仮停止図柄決定テーブル167Aは、変動パターンが非リーチPA1−5であることに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。仮停止図柄決定テーブル167Bは、変動パターンがスーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
仮停止図柄決定テーブル167Cは、変動パターンが特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4であることに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。仮停止図柄決定テーブル167Dは、変動パターンが特殊PG1−5、特殊PH1−5のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
また、仮停止図柄決定テーブル167Eは、変動パターンがスーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1、特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「2」である場合に、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ3−1、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ3−2、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ3−3を決定するための使用テーブルとして選択される。仮停止図柄決定テーブル167Fは、変動パターンがスーパーPA3−5、スーパーPA3−10、スーパーPA4−5、スーパーPA4−10、スーパーPA5−5、スーパーPB3−5、スーパーPB4−5、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1、特殊PG1−4、特殊PH1−4のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「3」である場合に、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ4−1、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ4−2、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ4−3を決定するための使用テーブルとして選択される。なお、変動パターンが非リーチPA1−5、特殊PG1−5、特殊PH1−5である場合には、飾り図柄を仮停止表示させてから再変動させる全再変動表示動作の実行回数が1回だけであることから、仮停止図柄決定テーブル167Eや仮停止図柄決定テーブル167Fを使用テーブルとして選択する必要はない。変動パターンがスーパーPA3−4、スーパーPA3−9、スーパーPA4−4、スーパーPA4−9、スーパーPA5−4、スーパーPB3−4、スーパーPB4−4、スーパーPB5−4、特殊PG1−3、特殊PH1−3である場合には、飾り図柄を仮停止表示させてから再変動させる全再変動表示動作の実行回数が2回であることから、仮停止図柄決定テーブル167Fを使用テーブルとして選択する必要はない。
図31(A)〜(D)に示す仮停止図柄決定テーブル167A〜167Dはそれぞれ、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1を、左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。図31(E)に示す仮停止図柄決定テーブル167Eは、仮停止図柄決定テーブル167Bと仮停止図柄決定テーブル167Cとのいずれかを用いて決定された左仮停止図柄KZ2−1、右仮停止図柄KZ2−2、中仮停止図柄2−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−2を、左中右仮停止図柄KZ3−1、KZ3−2、KZ3−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。図31(F)に示す仮停止図柄決定テーブル167Dは、仮停止図柄決定テーブル167Eを用いて決定された左仮停止図柄KZ3−1、右仮停止図柄3−2、中仮停止図柄KZ3−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−3を、左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。
このような仮停止図柄決定テーブル167A〜167Fを用いて仮停止図柄を決定することにより、例えば図32に示すように、非リーチPA1−5、特殊PG1−5、特殊PH1−5といった擬似連変動の実行回数が1回の変動パターンであるか、スーパーPA3−4、スーパーPA3−9、スーパーPA4−4、スーパーPA4−9、スーパーPA5−4、スーパーPB3−4、スーパーPB4−4、スーパーPB5−4、特殊PG1−3、特殊PH1−3といった擬似連変動の実行回数が2回の変動パターンであるか、スーパーPA3−5、スーパーPA3−10、スーパーPA4−5、スーパーPA4−10、スーパーPA5−5、スーパーPB3−5、スーパーPB4−5、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1、特殊PG1−4、特殊PH1−4といった擬似連変動の実行回数が3回の変動パターンであるかに応じて、各回の変動で「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて仮停止表示させる飾り図柄を、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定することができる。
また、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1といった、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかである場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Bと、特殊PG1−3〜特殊PG1−5、特殊PH1−3〜特殊PH1−5といった、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかである場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167C、167Dとでは、擬似連チャンス目GC1〜GC8のそれぞれに割り当てられている第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1の範囲が異なっている。これにより、大当り種別が「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかであるか、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかであるかに応じて異なる割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかを決定することができる。さらに、大当り種別が「第4確変」であり合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満である場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Cと、合計保留記憶数が所定数以上である場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Dとでも、擬似連チャンス目GC1〜GC8のそれぞれに割り当てられている第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1の範囲が異なっている。これにより、合計保留記憶数が所定数未満であるか、合計保留記憶数が所定数以上であるかに応じて異なる割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかを決定することができる。
加えて、仮停止図柄決定テーブル167C、167Dでは、仮停止図柄決定テーブル167Bに比べて、擬似連チャンス目GC2に割り当てられている第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1の範囲が広く設定されている。このような設定により、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」である場合よりも、「第4確変」、「突確」である場合の方が、擬似連チャンス目GC2に決定されやすくなるため、擬似連チャンス目GC2を構成する飾り図柄が仮停止表示されることにより、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかに決定されたことを遊技者に示唆することができる。
また、仮停止図柄決定テーブル167E、167Fでは、仮停止図柄決定テーブル167B〜167Dを参照することにより決定された擬似連チャンス目と同一の擬似連チャンス目に決定されやすくなるように設定されているため、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかに決定された場合には、最後の擬似連変動のみならず、それ以前の擬似連変動においても、擬似連チャンス目GC2を構成する飾り図柄が仮停止表示されやすくなる。
さらに、変動パターンが特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4である場合には、仮停止図柄決定テーブル167Cを参照することにより擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定され、変動パターンが特殊PG1−5、特殊PH1−5である場合には、仮停止図柄決定テーブル167Dを参照することにより擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定されるため、大当り種別が「第4確変」、「突確」の場合には、同じ割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかに決定される。これにより、仮停止表示された擬似連チャンス目を構成する飾り図柄から、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれに決定されたかを遊技者に悟られないようにすることができる。
なお、全再変動表示動作の残り回数が「2」である場合や、「3」である場合に参照される仮停止図柄決定テーブルを、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1といった大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかである場合に決定される変動パターンか、特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4といった大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかである場合に決定される変動パターンか応じて、それぞれ複数ずつ設けるようにしてもよい。そして、擬似連チャンス目GC1〜GC8のそれぞれに対して割り当てられている第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−2の範囲や、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−3の範囲が異なるように設定することにより、1回目の擬似連変動と2回目の擬似連変動とで、異なる擬似連チャンス目を構成する飾り図柄が仮停止表示された場合には、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかに決定されたことを遊技者に示唆するようにすればよい。あるいは、1回目の擬似連変動と2回目の擬似連変動とで、同一の擬似連チャンス目を構成する飾り図柄が仮停止表示された場合には、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかに決定されたことを遊技者に示唆するようにしてもよい。
ROM121が記憶する決定テーブルには、「発展チャンス目」の特定演出が実行される場合に仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図33に示す仮停止図柄決定テーブル168が含まれている。仮停止図柄決定テーブル168は、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、左中右仮停止図柄KZ6−1、KZ6−2、KZ6−3の組合せによって構成される発展チャンス目HC1〜HC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROM121が記憶する決定テーブルには、変動中昇格演出が実行される場合に仮停止表示される飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図34に示す仮停止図柄決定テーブル169が含まれている。仮停止図柄決定テーブル169は、大当り組合せとなる確定飾り図柄として「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rに揃って停止表示される同一の左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数値SR2を、左中右仮停止図柄KZ7−1、KZ7−2、KZ7−3として同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROM121が記憶する決定テーブルには、図35に示す予告パターン種別決定テーブル170が含まれている。予告パターン種別決定テーブル170は、予告パターン種別判定用の乱数値SR7に基づき、予告パターン種別を複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。予告パターン種別決定テーブル170は、変動パターンが非リーチPA1−1、非リーチPA1−2、非リーチPB1−1、非リーチPC1−1のいずれかである場合や、非リーチPA1−3である場合、非リーチPA1−4である場合、非リーチPA1−6、非リーチPB1−2、非リーチPC1−2、スーパーPA3−3、スーパーPA3−7、スーパーPA4−3、スーパーPA4−8、スーパーPA5−3、スーパーPB3−3、スーパーPB4−3、スーパーPB5−3のいずれかである場合、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH3−1〜特殊PH3−3のいずれかである場合、特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4のいずれかである場合、特殊PG1−5、特殊PH1−5のいずれかである場合、これらの変動パターン以外の変動パターンである場合に応じて、予告パターン種別判定用の乱数値SR7を、予告なし、あるいは、予告CY1〜予告CY3の予告パターン種別に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、予告パターン種別決定テーブル170では、変動パターンが非リーチPA1−6、スーパーPA3−3、スーパーPA3−8、スーパーPB3−3、スーパーPA4−3、スーパーPA4−8、スーパーPA5−3、スーパーPB4−3、スーパーPB5−3といった、「イントロ」の特定演出が実行される変動パターン(図6及び図7を参照)である場合に対応して、予告パターン種別判定用の乱数値SR7が全て予告なしに割り当てられている。そのため、「イントロ」の特定演出が実行される場合には、予告演出となる演出動作の実行が制限される。ここで、「イントロ」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動を開始させた後、短時間のうちに特定演出における演出表示が開始され、予告演出が行われる場合には、実行期間に重複が生じる。そこで、予告パターン種別決定テーブル170では、「イントロ」の特定演出が実行される変動パターンである場合には常に予告なしとなるように予告パターン種別判定用の乱数値SR7を割り当てることで、「イントロ」の特定演出と実行期間が重複する予告演出は実行しないようにすることができる。
ROM121が記憶する決定テーブルには、予告パターンを複数種類のいずれに決定するためのテーブルとして、例えば図36〜図38に示す予告パターン決定テーブル171A〜171Cが含まれている。図36に示す予告パターン決定テーブル171Aは、予告パターン種別が予告CY1に決定されたときに、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1に基づき、予告なし、あるいは、予告パターンを予告YP1−1〜予告YP1−4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。予告パターン決定テーブル171Aは、変動パターンに応じて、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1を、予告なし、あるいは、予告YP1−1〜予告YP1−4の予告パターンに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、予告YP1−1〜予告YP1−4の予告パターンでは、互いに異なる演出表示態様で、「キャラクタ表示」の予告演出における演出表示が行われる。「キャラクタ表示」の予告演出では、予告YP1−1〜予告YP1−4の各予告パターンに対応するキャラクタ画像を、画像表示装置5の表示領域に表示させる。
図37に示す予告パターン決定テーブル171Bは、予告パターン種別が予告CY2に決定されたときに、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2に基づき、予告なし、あるいは、予告パターンを予告YP2−1〜予告YP2−4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。予告パターン決定テーブル171Bは、変動パターンに応じて、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2を、予告なし、あるいは、予告YP2−1〜予告YP2−4の予告パターンに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、予告YP2−1〜予告YP2−4の予告パターンでは、互いに異なる演出表示態様で、「ステップアップ画像」の予告演出における演出表示が行われる。「ステップアップ画像」の予告演出では、予め用意された複数種類の演出画像のいずれかを画像表示装置5の表示領域に表示させた後、予告YP2−1〜予告YP2−4の各予告パターンに対応して、所定の順番に従い複数種類の演出画像を切り替えて表示すること、あるいは、演出画像の切り替えが行われないことがある。
一例として、予告YP2−1の予告パターンでは、予め用意された複数種類の演出画像のうちの第1ステップの演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させた後、演出画像の切り換えが行われない。予告YP2−2の予告パターンでは、予め用意された複数種類の演出画像のうちの第2ステップの演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させた後、演出画像の切り換えが行われない。予告YP2−3の予告パターンでは、予め用意された複数種類の演出画像のうちの第1ステップの演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させた後、演出画像の切り換えが1回行われて第2ステップの演出画像を表示させる。予告YP2−4の予告パターンでは、予め用意された複数種類の演出画像のうちの第1ステップの演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させた後、演出画像の切り換えが2回行われ、第2ステップの演出画像をさせた後、第3ステップの演出画像をさせる。したがって、この実施の形態では、予告パターン決定テーブル171Bを用いて予告パターンを予告YP2−1〜予告YP2−4のいずれかに決定することにより、演出画像の切換回数と表示させる演出画像の種類とを決定することができる。
図38に示す予告パターン決定テーブル171Cは、予告パターン種別が予告CY3に決定されたときに、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3に基づき、予告なし、あるいは、予告パターンを予告YP3−1〜予告YP3−3のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。予告パターン決定テーブル171Cは、変動パターンに応じて、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3を、予告なし、あるいは、予告YP3−1〜予告YP3−3の予告パターンに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、予告YP3−1〜予告YP3−3の予告パターンでは、互いに異なる演出表示態様で、「メール表示」の予告演出における演出表示が行われる。「メール表示」の予告演出では、操作ボタン30の操作を促す演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させた後、操作ボタン30が操作されたことに応じて、予告YP3−1〜予告YP3−3の各予告パターンに対応した演出画像を表示させる一方で、操作ボタン30が操作されなければ、各予告パターンに対応した演出画像の表示が行われない。このように、「メール表示」の予告演出では、操作ボタン30が操作されたことに応じて演出動作が変化する。
ここで、図36に示す予告パターン決定テーブル171Aでは、非リーチPA1−1〜リーチPA1−4、リーチPA1−7、リーチPB1−1、リーチPC1−1の変動パターンに対応して、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1のうち「1」〜「334」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。これに対して、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンに対応して、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1のうち「1」〜「234」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4の変動パターンに対応して、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1のうち「1」〜「134」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。特殊PG1−5、特殊PH1−5のの変動パターンに対応して、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1のうち「1」〜「34」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。また、スーパーPA3−1、スーパーPA3−2、スーパーPA3−6、スーパーPA3−7、スーパーPA4−1、スーパーPA4−2、スーパーPA4−6、スーパーPA4−7、スーパーPA5−1、スーパーPA5−2、スーパーPB3−1、スーパーPB3−2、スーパーPB3−6、スーパーPB3−7、スーパーPB4−1、スーパーPB4−2、スーパーPB5−1、スーパーPB5−2、スーパーPC3−1〜PC3−4、スーパーPD1−1、スーパーPD1−2、スーパーPE1−1、スーパーPE1−2、スーパーPF1−2、スーパーPF1−3の変動パターンに対応して、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1のうち「1」〜「19」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。これに対して、特殊PG2−1、特殊PG2−2の変動パターンに対応して、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1のうち「1」〜「39」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。このような設定により、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「第4確変」である場合と、大当り種別が「突確」である場合と、可変表示結果が「小当り」である場合とで、予告演出を実行する割合を同一にさせることができる。特に、特殊PG1−3、特殊PG1−4と特殊PH1−3、特殊PH1−4との振分、特殊PG1−5と特殊PH1−5との振分、及び特殊PG3−1〜特殊PG3−3と特殊PH3−1〜特殊PH3−3との振分が同一なので、2ラウンド大当り状態になるか、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかが事前に悟られにくくなり、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になったことに対して、より意外性を感じさせられる。また、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「第4確変」や「突確」である場合や、可変表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンであるときと、可変表示結果が「ハズレ」である場合や、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」及び「第1確変」〜「第3確変」である場合に対応した変動パターンであるときとで、予告演出を実行する割合を異ならせることができる。さらに、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応する特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4といった変動パターンであるときと、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応する特殊PG1−5、特殊PH1−5といった変動パターンであるときとで、予告演出を実行する割合を異ならせることができる。
また、図37に示す予告パターン決定テーブル171Bでは、非リーチPA1−1〜PA1−5、PA1−7、PB1−1、PC1−1の変動パターンに対応して、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2のうち「1」〜「859」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。これに対して、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンに対応して、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2のうち「1」〜「759」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4の変動パターンに対応して、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2のうち「1」〜「659」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。特殊PG1−5、特殊PH1−5の変動パターンに対応して、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2のうち「1」〜「559」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。また、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4、スーパーPA3−1、スーパーPA3−2、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPB3−1、スーパーPB3−2、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPC3−1〜スーパーPC3−4の変動パターンに対応して、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2のうち「1」〜「209」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。また、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2のうち「510」〜「1009」の範囲の値が予告YP2−2に割り当てられている。これに対して、特殊PG2−1、特殊PG2−2の変動パターンに対応して、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2のうち「1」〜「109」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。また、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2のうち「610」〜「1009」の範囲の値が予告YP2−2に割り当てられている。このような設定により、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「第4確変」である場合と、大当り種別が「突確」である場合と、可変表示結果が「小当り」である場合とで、予告演出を実行する割合を同一にさせることができる。特に、特殊PG1−3、特殊PG1−4と特殊PH1−3、特殊PH1−4との振分、特殊PG1−5と特殊PH1−5との振分、及び特殊PG3−1〜特殊PG3−3と特殊PH3−1〜特殊PH3−3との振分が同一なので、2ラウンド大当り状態になるか、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかが事前に悟られにくくなり、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になったことに対して、より意外性を感じさせられる。また、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「第4確変」や「突確」である場合や、可変表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンであるときと、可変表示結果が「ハズレ」である場合や、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」及び「第1確変」〜「第3確変」である場合に対応する変動パターンであるときとで、予告演出を実行する割合や、予告YP2−2を実行する割合などを異ならせることができる。さらに、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応する特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4といった変動パターンであるときと、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応する特殊PG1−5、特殊PH1−5といった変動パターンであるときとで、予告演出を実行する割合を異ならせることができる。
さらに、図38に示す予告パターン決定テーブル171Cでは、非リーチPA1−1〜PA1−3、PB1−1、PC1−1の変動パターンに対応して、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「1」〜「190」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。これに対して、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンに対応して、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「1」〜「90」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。非リーチPA1−4、非リーチPA1−5、非リーチPA1−7の変動パターンに対応して、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「1」〜「170」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。また、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「171」〜「190」の範囲の値が予告YP3−1に割り当てられている。さらに、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「191」〜「200」の範囲の値が予告YP3−2に割り当てられている。これに対して、特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4の変動パターンに対応して、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「1」〜「70」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。また、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「71」〜「120」の範囲の値が予告YP3−1に割り当てられている。さらに、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「121」〜「200」の範囲の値が予告YP3−2に割り当てられている。また、特殊PG1−5、特殊PH1−5の変動パターンに対応して、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「1」〜「70」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。また、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「71」〜「150」の範囲の値が予告YP3−1に割り当てられている。さらに、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「151」〜「200」の範囲の値が予告YP3−2に割り当てられている。ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4の変動パターンに対応して、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「1」〜「160」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「161」〜「180」の範囲の値が予告YP3−1に割り当てられている。さらに、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「181」〜「195」の範囲の値が予告YP3−2に割り当てられている。そして、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「196」〜「200」の範囲の値が予告YP3−3に割り当てられている。これに対して、特殊PG2−1、特殊PG2−2の変動パターンに対応して、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「1」〜「80」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「81」〜「110」の範囲の値が予告YP3−1に割り当てられている。さらに、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「111」〜「120」の範囲の値が予告YP3−2に割り当てられている。そして、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「121」〜「200」の範囲の値が予告YP3−3に割り当てられている。このような設定により、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「第4確変」である場合と、大当り種別が「突確」である場合と、可変表示結果が「小当り」である場合とで、予告演出を実行する割合を同一にさせることができる。特に、特殊PG1−3、特殊PG1−4と特殊PH1−3、特殊PH1−4との振分、特殊PG1−5と特殊PH1−5との振分、及び特殊PG3−1〜特殊PG3−3と特殊PH3−1〜PH3−3との振分が同一なので、2ラウンド大当り状態になるか、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかが事前に悟られにくくなり、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になったことに対して、より意外性を感じさせられる。また、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「第4確変」や「突確」である場合や、可変表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンであるときと、可変表示結果が「ハズレ」である場合や、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「通常」及び「第1確変」〜「第3確変」である場合に対応する変動パターンであるときとで、予告演出を実行する割合や、予告YP3−1を実行する割合、予告YP3−3を実行する割合などを異ならせることができる。さらに、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応する特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4といった変動パターンであるときと、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応する特殊PG1−5、特殊PH1−5といった変動パターンであるときとで、予告演出を実行する割合や、予告YP3−2を実行する割合、予告YP3−3を実行する割合などを異ならせることができる。
加えて、予告パターン決定テーブル171Cでは、特定演出が実行される非リーチPA1−4、PA1−5、PA1−7の変動パターンに対応して、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3のうち「1」〜「170」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。他方、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる変動パターンに対応して、非リーチPA1−4、PA1−5、PA1−7の変動パターンよりも少ない個数の乱数値SR8−3が、予告なしに割り当てられている。例えば、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4の変動パターンに対応して、「1」〜「160」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。その他のリーチ状態となる変動パターンでは、可変表示結果が「大当り」や「小当り」となるか否かや、リーチの種類(ノーマルまたはスーパー)により、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3の割当てが異なっている。これに対して、特定演出が実行されない非リーチPA1−1〜非リーチPA1−3、非リーチPB1−1、非リーチPC1−1の変動パターンに対応して、非リーチPA1−4、PA1−5、PA1−7の変動パターンよりも多い個数の乱数値SR8−3が、予告なしに割り当てられている。すなわち、「1」〜「190」の範囲の値が予告なしに割り当てられている。このような設定により、「非リーチ」に対応した変動パターンであって特定演出が実行される変動パターンであるときには、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる変動パターンであるときに比べて予告演出を実行する割合が低くなるとともに、「非リーチ」に対応した変動パターンであって特定演出が実行されない変動パターンであるときに比べて予告演出を実行する割合が高くなる。また、「非リーチ」に対応した変動パターンであって特定演出が実行される変動パターンであるときには、「非リーチ」に対応した変動パターンであって特定演出が実行されない変動パターンであるときに比べて信頼度(可変表示結果が「大当り」となる可能性)の高い予告演出を実行する割合が高くなる一方で、飾り図柄の可変表示態様がリーチ状態となる変動パターンであるときに比べて信頼度の高い予告演出を実行する割合が低くなる。
ROM121が記憶する制御パターンテーブルには、例えば図39(A)に示す図柄変動制御パターンテーブル180、図39(B)に示す予告演出制御パターンテーブル181、図40に示す各種演出制御パターンテーブル182などが含まれている。図39(A)に示す図柄変動制御パターンテーブル180には、飾り図柄の変動が開始されてから最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでの期間における、画像表示装置5の表示領域における飾り図柄の可変表示動作や、リーチ演出における演出表示動作、特定演出における演出表示動作、突確演出表示における演出表示動作の前半部分といった、各種の演出動作の制御内容を示すデータが、図柄変動制御パターンとして複数種類格納されていればよい。各図柄変動制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、終了コードといった、飾り図柄の可変表示に応じた各種の演出動作を制御するための制御データから構成され、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切替タイミング等が設定されていればよい。
図39(B)に示す予告演出制御パターンテーブル181には、複数種類の予告パターンのそれぞれに対応して、例えば予告演出における演出表示動作といった、予告演出に対応した演出動作の制御内容を示すデータが、予告演出制御パターンとして複数種類格納されていればよい。各予告演出制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、終了コードといった、飾り図柄の可変表示に応じた各種の演出動作を制御するための制御データから構成され、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切替タイミング等が設定されていればよい。
一例として、予告演出制御パターンテーブル181には、予告YP1−1〜予告YP1−4の予告パターンのそれぞれに対応して、予告CYP1−1〜予告CYP1−4の予告演出制御パターンが格納されている。ここで、予告CYP1−1の予告演出制御パターンは、予告YP1−1の予告パターンに対応して、キャラクタ画像MC101を表示させる。予告CYP1−2の予告演出制御パターンは、予告YP1−2の予告パターンに対応して、キャラクタ画像MC101とキャラクタ画像MC102を表示させる。予告CYP1−3の予告演出制御パターンは、予告YP1−3の予告パターンに対応して、キャラクタ画像MC101とキャラクタ画像MC103を表示させる。予告CYP1−4の予告演出制御パターンは、予告YP1−4の予告パターンに対応して、キャラクタ画像MC101〜MC103を表示させる。
また、予告演出制御パターンテーブル181には、予告YP2−1〜予告YP2−4の予告パターンのそれぞれに対応して、予告CYP2−1〜予告CYP2−4の予告演出制御パターンが格納されている。ここで、予告CYP2−1の予告演出制御パターンは、予告YP2−1の予告パターンに対応して、第1ステップの演出画像を表示させ、演出画像の切り替えを行わずに、予告演出を終了する。予告CYP2−2の予告演出制御パターンは、予告YP2−2の予告パターンに対応して、第2ステップの演出画像を表示させ、演出画像の切り替えを行わずに、予告演出を終了する。予告CYP2−3の予告演出制御パターンは、予告YP2−3の予告パターンに対応して、第1ステップの演出画像を表示させ、その演出画像を第2ステップの演出画像に切り替えた後に、予告演出を終了する。予告CYP2−4の予告演出制御パターンは、予告YP2−4の予告パターンに対応して、第1ステップの演出画像を表示させ、その演出画像を第2ステップの演出画像に切り替え、さらに第3ステップの演出画像に切り替えた後に、予告演出を終了する。
加えて、予告演出制御パターンテーブル181には、予告YP3−1の予告パターンに対応して予告CYP3−1−1及び予告CYP3−1−2の予告演出制御パターンが格納され、予告YP3−2の予告パターンに対応して予告CYP3−2−1及び予告CYP3−2−2の予告演出制御パターンが格納され、予告YP3−3の予告パターンに対応して予告CYP3−3−1及び予告CYP3−3−2の予告演出制御パターンが格納されている。ここで、予告CYP3−1−1の予告演出制御パターンは、予告YP3−1の予告パターンに対応して、操作ボタン30の操作が検出される以前における演出画像を表示させる。予告CYP3−1−2の予告演出制御パターンは、予告YP3−1の予告パターンに対応して、操作ボタン30の操作が検出された後における演出画像を表示させる。予告CYP3−2−1の予告演出制御パターンは、予告YP3−2の予告パターンに対応して、操作ボタン30の操作が検出される以前における演出画像を表示させる。予告CYP3−2−2の予告演出制御パターンは、予告YP3−2の予告パターンに対応して、操作ボタン30の操作が検出された後における演出画像を表示させる。予告CYP3−3−1の予告演出制御パターンは、予告YP3−3の予告パターンに対応して、操作ボタン30の操作が検出される以前における演出画像を表示させる。予告CYP3−3−2の予告演出制御パターンは、予告YP3−3の予告パターンに対応して、操作ボタン30の操作が検出された後における演出画像を表示させる。
図40に示す各種演出制御パターンテーブル182には、大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間における、各種の演出制御の内容を示すデータが、演出制御パターンとして複数種類格納されていればよい。各演出制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、終了コードといった、大当り遊技状態や小当り遊技状態における演出動作の進行に応じた各種の演出制御の内容や、演出制御の切替タイミング等が、時系列的に設定されていればよい。
一例として、当り開始CST2−1及び当り制御中CRE1−1の演出制御パターンは、飾り図柄の可変表示から継続して、「突確」となることを予告する演出画像を表示する一連の突確演出表示における演出表示動作の後半部分を実行した後、確変突入表示を実行させる。当り開始CST1−3及び当り制御中CRD1−3の演出制御パターンは、飾り図柄の可変表示から継続して、当り開始CST2−1及び当り制御中CRE1−1の演出制御パターンと同一の内容の一連の突確演出表示における演出表示動作の後半部分を実行させた後、大当り開始時演出表示を実行させる。そのため、大当り遊技状態に制御されている期間において、一連の特殊演出が実行される場合には、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御されるか2ラウンド大当り状態に制御されるかを演出制御の内容からは遊技者が認識することができない。
図2に示す演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば図41に示すような演出制御用データ保持エリア190が設けられている。図41に示す演出制御用データ保持エリア190は、演出制御フラグ設定部191と、演出制御タイマ設定部192と、演出制御カウンタ設定部193と、演出制御バッファ設定部194とを備えている。
演出制御フラグ設定部191には、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示状態といった演出動作状態や主基板11から伝送された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部191には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部192には、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作といった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部192には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部193には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部193には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部194には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部194には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
図2に示す演出制御基板12に搭載された表示制御部123は、演出制御用CPU120からの表示制御指令などに基づき、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定する。例えば、表示制御部123は、画像表示装置5の表示領域に表示させる演出画像の切替タイミングを決定することなどにより、飾り図柄の可変表示やリーチ演出における演出表示といった各種の演出表示を実行させるための制御を行う。表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)、LCD駆動回路などを備えて構成されていればよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドや操作ボタン30から伝送された操作検出信号等の各種信号を取り込むための入力ポートと、演出制御基板12の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。例えば、I/O125の出力ポートからは、画像表示装置5へと伝送される映像信号や、音声制御基板13へと伝送される効果音信号、ランプ制御基板14へと伝送される電飾信号などが出力される。
音声制御基板13には、例えば入出力ドライバや音声合成用IC、音声データROM、増幅回路、ボリュームなどが搭載されている。一例として、音声制御基板13では、演出制御基板12から伝送された効果音信号に示される音番号データが入出力ドライバを介して音声合成用ICに入力される。音声合成用ICは、音番号データに応じた音声や効果音を生成し増幅回路に出力する。増幅回路は、音声合成用ICの出力レベルを、ボリュームで設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号を、スピーカ8L、8Rに出力する。音声データROMには、音番号データに応じた制御データが格納されており、音声合成用ICが音番号データに応じた制御データを読み出して、音声や効果音が生成される。音声データROMの記憶データは、所定期間における音声や効果音の出力態様を時系列的に示すデータなどから構成されていればよい。
ランプ制御基板14には、例えば入出力ドライバやランプドライバなどが搭載されている。一例として、ランプ制御基板14では、演出制御基板12から伝送された電飾信号が、入出力ドライバを介してランプドライバに入力される。ランプドライバは、電飾信号を増幅して遊技効果ランプ9などに供給する。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えばRAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ創出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。なお、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時における状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図42のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。
図42に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介して各スイッチ21、22A、22B、23などから入力される検出信号の状態を判定する(ステップS11)。続いて、所定のエラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS12)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する(ステップS13)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる乱数値MR1、MR2−1、MR2−2、MR3、MR4などの少なくとも一部をソフトウェアにより更新するためのメイン側乱数値更新処理を実行する(ステップS14)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS15)。特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部152に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおける表示動作の制御や特別可変入賞球装置7における大入賞口の開閉動作設定などを所定の手順で行うために、各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS16)。CPU103は、普通図柄プロセス処理を実行することにより、普通図柄表示器20における表示動作(例えばセグメントLEDの点灯、消灯など)を制御して、普通図柄の可変表示や普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動動作設定などを可能にする。普通図柄プロセス処理を実行した後、CPU103は、コマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して制御コマンドを伝送させる(ステップS17)。一例として、コマンド制御処理では、遊技制御バッファ設定部155に設けられた送信コマンドバッファの値によって指定されたコマンド送信テーブルにおける設定に対応して、I/O105に含まれる出力ポートのうち、演出制御基板12に対して演出制御コマンドを送信するための出力ポートに制御データをセットした後、演出制御INT信号の出力ポートに所定の制御データをセットして演出制御INT信号を所定時間にわたりオン状態としてからオフ状態とすることなどにより、コマンド送信テーブルでの設定に基づく演出制御コマンドの伝送を可能にする。コマンド制御処理が終了すると、割込み許可状態としてから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図43は、特別図柄プロセス処理として、図42に示すステップS15にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS100)。図44は、始動入賞判定処理の一例を示すフローチャートである。
図44に示す始動入賞判定処理において、CPU103は、まず、図2に示す第1始動口スイッチ22Aと第2始動口スイッチ22Bのうち、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に対応して設けられた第1始動口スイッチ22Aからの検出信号がオン状態であるか否かを判定する(ステップS201)。このとき、第1始動口スイッチ22Aからの検出信号がオン状態であれば(ステップS201;Yes)、第1特図保留記憶部151Aに記憶されている保留データの個数に対応した第1保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する(ステップS202)。このとき、CPU103は、遊技制御カウンタ設定部154に設けられた第1保留記憶数カウンタの値(第1保留記憶数カウント値)を読み取ることなどにより、第1保留記憶数を特定すればよい。
ステップS202にて第1保留記憶数が上限値ではない場合には(ステップS202;No)、例えば第1保留記憶数カウント値を1加算することなどにより、第1保留記憶数を1加算する(ステップS203)。そして、乱数回路104やランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2−1を示す数値データを、抽出する(ステップS204)。このとき抽出した各乱数値を示す数値データが、保留データとして第1特図保留記憶部151Aにおける空きエントリの先頭にセットされることで、各乱数値が記憶される(ステップS205)。続いて、例えばROM101における第1始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレス(先頭アドレス)を送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板12に対して第1始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う(ステップS206)。こうして設定された第1始動口入賞指定コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図42に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
ステップS206の処理を実行した後には、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられた合計保留記憶数カウンタの値(合計保留記憶数カウント値)を1加算することなどにより、合計保留記憶数を1加算する(ステップS207)。そして、始動データ記憶部151Cにおける空きエントリの先頭に、第1始動入賞口への入賞に対応した「第1」の始動データを記憶させる(ステップS208)。続いて、例えばROM101における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板12に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(ステップS209)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図42に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、第1始動入賞口指定コマンドに続いて、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
ステップS201にて第1始動口スイッチ22Aからの検出信号がオフ状態である場合や(ステップS201;No)、ステップS202にて第1保留記憶数が上限値に達している場合(ステップS202;Yes)、あるいは、ステップS209の処理を実行した後には、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に対応して設けられた第2始動口スイッチ22Bからの検出信号がオン状態であるか否かを判定する(ステップS210)。このとき、第2始動口スイッチ22Bからの検出信号がオフ状態であれば(ステップS210;No)、始動入賞判定処理を終了する。これに対して、第2始動口スイッチ22Bからの検出信号がオン状態である場合には(ステップS210;Yes)、第2特図保留記憶部151Bに記憶されている保留データの個数に対応した第2保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する(ステップS211)。このとき、CPU103は、遊技制御カウンタ設定部154に設けられた第2保留記憶数カウンタの値(第2保留記憶数カウント値)を読み取ることなどにより、第2保留記憶数を特定すればよい。
ステップS211にて第2保留記憶数が上限値に達していれば(ステップS211;Yes)、始動入賞判定処理を終了する。これに対して、第2保留記憶数が上限値ではない場合には(ステップS211;No)、例えば第2保留記憶数カウント値を1加算することなどにより、第2保留記憶数を1加算する(ステップS212)。そして、乱数回路104やランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2−1を示す数値データを、抽出する(ステップS213)。このとき抽出した各乱数値を示す数値データが、保留データとして第2特図保留記憶部151Bにおける空きエントリの先頭にセットされることで、各乱数値が記憶される(ステップS214)。続いて、例えばROM101における第2始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板12に対して第1始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う(ステップS215)。こうして設定された第2始動口入賞指定コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図42に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
ステップS215の処理を実行した後には、例えば合計保留記憶数カウント値を1加算することなどにより、合計保留記憶数を1加算する(ステップS216)。そして、始動データ記憶部151Cにおける空きエントリの先頭に、第2始動入賞口への入賞に対応した「第2」の始動データを記憶させる(ステップS217)。続いて、例えばROM101における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにセットすることなどにより、演出制御基板12に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(ステップS218)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後に図42に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されることなどにより、第2始動入賞口指定コマンドに続いて、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。以上のような始動入賞判定処理を実行した後には、特図プロセスフラグの値に応じて、図43に示すステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この特別図柄通常処理では、第1特図保留記憶部151Aや第2特図保留記憶部151Bに記憶されている保留データの有無などに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データに基づき、特別図柄や飾り図柄、色図柄などの可変表示結果を「大当り」や「小当り」とするか否かの判定が行われる。さらに、特別図柄通常処理では、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果に対応して、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおける確定特別図柄(大当り図柄、小当り図柄及びハズレ図柄のいずれか)が設定される。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、可変表示結果を「大当り」や「小当り」とするか否かの判定結果や、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かの判定結果などに基づいて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する処理や、変動パターン種別の決定結果に対応して、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、こうして計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値を“3”に更新する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示させるための設定を行う処理が含まれている。そして、遊技制御フラグ設定部152に設けられた大当りフラグと小当りフラグのいずれかがオンとなっているか否かの判定などが行われ、大当りフラグがオンである場合には特図プロセスフラグの値を“4”に更新し、小当りフラグがオンである場合には特図プロセスフラグの値を“8”に更新する。また、大当りフラグと小当りフラグがいずれもオフである場合には、特図プロセスフラグの値を“0”に更新する。
ステップS114の大入賞口開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大入賞口開放前処理には、可変表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。
ステップS115の大入賞口開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大入賞口開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、所定のソレノイドに対する駆動信号の供給を停止させる処理などが実行されればよい。
ステップS116の大入賞口開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大入賞口開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が大入賞口開放回数最大値に達したか否かを判定する処理や、大入賞口開放回数最大値に達した場合に当り終了指定コマンドを送信するための設定を行う処理などが含まれている。そして、大入賞口開放回数最大値に達した場合には特図プロセスフラグの値を“7”に更新し、大入賞口開放回数最大値に達しない場合には特図プロセスフラグの値を“4”に更新する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、画像表示装置5やスピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品により、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、その大当り遊技状態の終了に対応した各種の設定を行う処理などが含まれている。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、可変表示結果が「小当り」となったことなどに基づき、小当り遊技状態において可変入賞動作の実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、例えば可変表示結果が「小当り」であることにより大入賞口開放回数最大値が「2」であることに対応して、大入賞口を開放状態とする期間の上限を「0.5秒」に設定すればよい。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、所定のソレノイドに対する駆動信号の供給を停止させる処理などが実行されればよい。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、画像表示装置5やスピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品により、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、確変フラグや時短フラグの状態を変更しないようにして、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。
図45は、図43のステップS110にて実行される特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。図45に示す特別図柄通常処理において、CPU103は、まず、例えば遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている合計保留記憶数カウント値などに基づき、第1保留記憶数と第2保留記憶数の合計値である合計保留記憶数が「0」であるか否かを判定する(ステップS231)。このとき、合計保留記憶数が「0」以外であれば(ステップS231;No)、始動データ記憶部151Cから始動データを読み出す(ステップS232)。このときには、始動データ記憶部151Cにて保留番号「1」と関連付けて記憶されている始動データを読み出せばよい。
ステップS232の処理に続いて、例えば合計保留記憶数カウント値を1減算することなどにより、合計保留記憶数を1減算するように更新するとともに、始動データ記憶部151Cにて保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「8」に対応するエントリ)に記憶された始動データの記憶内容を、1エントリずつ上位にシフトさせる(ステップS233)。そして、ステップS232にて読み出した始動データが「第1」と「第2」のいずれであるかを判定する(ステップS234)。
ステップS234にて始動データが「第1」であると判定された場合には(ステップS234;第1)、第1特図保留記憶部151Aにて保留番号「1」と関連付けて記憶されている保留データとして、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データと、大当り種別判定用の乱数値MR2−1を示す数値データとを、それぞれ読み出す(ステップS235)。このときには、例えば第1保留記憶数カウント値を1減算することなどにより、第1保留記憶数を1減算するように更新するとともに、第1特図保留記憶部151Aにて保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「4」に対応するエントリ)に記憶された保留データの記憶内容を、1エントリずつ上位にシフトさせる(ステップS236)。そして、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームを開始することに対応して、遊技制御バッファ設定部155に設けられた変動特図指定バッファの値(変動特図指定バッファ値)を「1」に設定する(ステップS237)。
ステップS237の処理を実行した後には、可変表示結果を「ハズレ」、「大当り」、「小当り」のいずれとするかを判定するための使用テーブルとして、図8(A)に示す第1特図表示結果決定テーブル130Aを選択してセットする(ステップS238)。例えば、ステップS238の処理では、RAM102の所定領域に設けられた決定テーブルポインタなどに、ROM101における第1特図表示結果決定テーブル130Aの記憶アドレス(先頭アドレス)をセットすればよい。CPU103は、こうしてセットされた第1特図表示結果決定テーブル130Aを参照することにより、ステップS235にて読み出された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データが、大当り判定値データと合致するか否かを判定する(ステップS239)。
ステップS239にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致しない場合には(ステップS239;No)、ステップS235にて読み出された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データが、小当り判定値データと合致するか否かを判定する(ステップS240)。このとき、小当り判定値データと合致すれば(ステップS240;Yes)、小当りフラグをオン状態にセットする(ステップS241)。
ステップS234にて始動データが「第2」であると判定された場合には(ステップS234;第2)、第2特図保留記憶部151Bにて保留番号「1」と関連付けて記憶されている保留データとして、特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データと、大当り種別判定用の乱数値MR2−1を示す数値データとを、それぞれ読み出す(ステップS242)。このときには、例えば第2保留記憶数カウント値を1減算することなどにより、第2保留記憶数を1減算するように更新するとともに、第2特図保留記憶部151Bにて保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「4」に対応するエントリ)に記憶された保留データの記憶内容を、1エントリずつ上位にシフトさせる(ステップS243)。そして、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始することに対応して、変動特図指定バッファ値を「2」に設定する(ステップS244)。
ステップS244の処理を実行した後には、可変表示結果を「ハズレ」、「大当り」のいずれとするかを判定するための使用テーブルとして、図8(B)に示す第2特図表示結果決定テーブル130Bを選択してセットする(ステップS245)。例えば、ステップS245の処理では、ROM101における第2特図表示結果決定テーブル130Bの記憶アドレスを、決定テーブルポインタなどにセットすればよい。CPU103は、こうしてセットされた第2特図表示結果決定テーブル130Bを参照することにより、ステップS242にて読み出された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データが、大当り判定値データと合致するか否かを判定する(ステップS246)。
ステップS239またはステップS246にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致した場合には(ステップS239;Yes、または、ステップS246;Yes)、遊技制御フラグ設定部152に設けられた大当りフラグをオン状態にセットする(ステップS247)。このときには、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、図9に示す大当り種別決定テーブル131を選択してセットする(ステップS248)。そして、ステップS235またはステップS242にて読み出した大当り種別判定用の乱数値MR2−1を示す数値データに基づき、ステップS248にてセットした大当り種別決定テーブル131を参照することにより、大当り種別を、「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」、「第4確変」、「突確」という複数種類のいずれかに決定する(ステップS249)。なお、ステップS244の処理で変動特図指定バッファ値を「2」に設定した場合には、大当り種別決定テーブル131にて「第4確変」、「突確」の大当り種別に対して大当り種別判定用の乱数値MR2−1が割り当てられていないことから、大当り種別が「第4確変」、「突確」に決定されることはない。こうしてステップS249にて決定された大当り種別に対応して、大当り種別バッファ値を、「00」〜「05」のいずれかに設定する(ステップS250)。
ステップS240にて乱数値MR1を示す数値データが小当り判定値データと合致しない場合や(ステップS240;No)、ステップS246にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致しない場合(ステップS246;No)、あるいは、ステップS241とステップS250の処理のいずれかを実行した後には、可変表示結果の判定や大当り種別の決定を行った結果に対応して、確定特別図柄を設定する(ステップS252)。一例として、ステップS240にて乱数値MR1を示す数値データが小当り判定値データと合致しない場合や、ステップS246にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致しない場合には、可変表示結果を「ハズレ」とする旨の判定結果に対応して、ハズレ図柄となる「−」の記号を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。また、ステップS240にて乱数値MR1を示す数値データが小当り判定値データと合致した場合には、可変表示結果を「小当り」とする旨の判定結果に対応して、小当り図柄となる「5」の数字を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。さらに、ステップS239またはステップS246にて乱数値MR1を示す数値データが大当り判定値データと合致した場合には、ステップS249における大当り種別の決定結果に応じて、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」の数字を示す特別図柄のいずれかを、確定特別図柄に設定する。すなわち、大当り種別を「通常」とする決定結果に応じて、通常大当り図柄となる「3」の数字を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。また、大当り種別を「第1確変」〜「第4確変」のいずれかとする決定結果に応じて、確変大当り図柄となる「7」の数字を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。さらに、大当り種別を「突確」とする決定結果に応じて、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄を、確定特別図柄に設定する。
ステップS252にて確定特別図柄を設定した後には、特図プロセスフラグの値を変動パターン設定処理に対応した値である“1”に更新してから(ステップS253)、特別図柄通常処理を終了する。また、ステップS231にて合計保留記憶数が「0」である場合には(ステップS231;Yes)、所定のデモ表示設定を行ってから(ステップS254)、特別図柄通常処理を終了する。
図46は、図43のステップS111にて実行される変動パターン設定処理の一例を示すフローチャートである。図46に示す変動パターン設定処理において、CPU103は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS261)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS261;Yes)、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに基づき、図11(F)に示すテーブル選択設定に従い、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mのいずれかを選択してセットする(ステップS262)。ここで、パチンコ遊技機1における遊技状態は、遊技制御フラグ設定部152に設けられた確変フラグや時短フラグの状態から特定すればよい。
ステップS261にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS261;No)、小当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS263)。このとき、小当りフラグがオンであれば(ステップS263;Yes)、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに基づき、図12(D)に示すテーブル選択設定に従い、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、小当り用変動パターン種別決定テーブル133A〜133Cのいずれかを選択してセットする(ステップS264)。
ステップS263にて小当りフラグがオフである場合には(ステップS263;No)、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに基づき、図13(D)に示すテーブル選択設定に従い、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かを判定するための使用テーブルとして、リーチ決定テーブル134A〜134Cのいずれかを選択してセットする(ステップS265)。このときには、例えば遊技制御カウンタ設定部154に記憶されている合計保留記憶数カウント値を読み取ることなどにより、合計保留記憶数を特定する(ステップS266)。続いて、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、リーチ判定用の乱数値MR2−2を抽出する(ステップS267)。そして、ステップS267にて抽出したリーチ判定用の乱数値MR2−2に基づき、ステップS265にてセットしたリーチ決定テーブル134A〜134Cのいずれかを参照することにより、リーチ状態の有無を判定する(ステップS268)。
ステップS268においてリーチ状態ありとする旨の判定結果が得られた場合には(ステップS269;Yes)。ステップS268におけるリーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1の判定結果といったリーチ状態ありの判定結果に応じて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cのいずれかを選択してセットする(ステップS270)。これに対して、ステップS268においてリーチ状態なしとする旨の判定結果が得られた場合には(ステップS269;No)、ステップS268における非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2の判定結果といったリーチ状態なしの判定結果に応じて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cのいずれかを選択してセットする(ステップS271)。
ステップS262、S264、S270、S271の処理のいずれかを実行した後には、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を抽出する(ステップS272)。そして、ステップS272にて抽出した変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づき、ステップS262、S264、S270、S271のいずれかにてセットした使用テーブルを参照することにより、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する(ステップS273)。
ここで、ステップS272、S273の処理では、第1始動条件が成立したことに基づき第1特別図柄表示装置4Aにより第1特図を用いて実行される特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターン種別を決定するか、第2始動条件が成立したことに基づき第2特別図柄表示装置4Bにより第2特図を用いて実行される特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターン種別を決定するかに関わりなく、共通のランダムカウンタなどによって更新される変動パターン種別判定用となる共通の乱数値MR3を示す数値データを用いて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する。また、ステップS272、S273の処理では、ステップS268におけるリーチ状態の有無の判定結果に関わりなく、変動パターン種別判定用となる共通の乱数値MR3を示す数値データを用いて、共通の処理モジュールにより変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定することができる。一例として、ステップS273の処理では、決定テーブルポインタにセットされたROM101のアドレスに記憶された決定テーブルを参照して変動パターン種別の決定を行うようにすればよい。
こうしてステップS273にて変動パターン種別が決定された後には、その変動パターン種別の決定結果に基づき、変動パターンを複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dやハズレ変動パターン決定テーブル138A、138Bといった複数種類の変動パターン決定テーブルのいずれかを選択してセットする(ステップS274)。続いて、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタなどから、変動パターン判定用の乱数値MR4を抽出する(ステップS275)。そして、ステップS275にて抽出した変動パターン判定用の乱数値MR4に基づき、ステップS274にてセットした変動パターン決定テーブルを参照することにより、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する(ステップS276)。
ここで、ステップS275、S276の処理では、第1始動条件が成立したことに基づき第1特別図柄表示装置4Aにより第1特図を用いて実行される特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターンを決定するか、第2始動条件が成立したことに基づき第2特別図柄表示装置4Bにより第2特図を用いて実行される特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターンを決定するかに関わりなく、共通のランダムカウンタなどによって更新される変動パターン判定用となる共通の乱数値MR4を示す数値データを用いて、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する。また、ステップS275、S276の処理では、ステップS268におけるリーチ状態の有無の判定結果に関わりなく、変動パターン判定用となる共通の乱数値MR4を示す数値データを用いて、共通の処理モジュールにより変動パターンを複数種類のいずれかに決定することができる。一例として、ステップS276の処理では、決定テーブルポインタにセットされたROM101のアドレスに記憶された決定テーブルを参照して変動パターンが決定されればよい。
このようなステップS276における変動パターンの決定に続いて、その変動パターンの判定結果に応じた特図変動時間を設定する(ステップS277)。その後、変動特図指定バッファ値に応じて、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームのいずれかを開始させるように、特別図柄の変動を開始させるための設定を行う(ステップS278)。一例として、変動特図指定バッファ値が“1”であれば、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。これに対して、変動特図指定バッファ値が“2”であれば、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。
ステップS278の処理を実行した後には、特別図柄の変動開始時用となる各種コマンドを送信するための設定を行う(ステップS279)。例えば、変動特図指定バッファ値が“1”である場合に、CPU103は、主基板11から演出制御基板12に対して第1変動開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果通知コマンドを順次に送信するために、予め用意された第1変動開始用コマンドテーブルのROM101における記憶アドレス(先頭アドレス)を示す設定データを、遊技制御バッファ設定部155に設けられた送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納する。他方、変動特図指定バッファ値が“2”である場合に、CPU103は、主基板11から演出制御基板12に対して第2変動開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果通知コマンドを順次に送信するために、予め用意された第2変動開始用コマンドテーブルのROM101における記憶アドレスを示す設定データを、送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納する。こうしたステップS279での設定を行った場合には、変動パターン設定処理が終了してから図42に示すステップS17のコマンド制御処理が実行されるごとに、主基板11から演出制御基板12に対して、第1変動開始コマンドまたは第2変動開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果通知コマンドが、順次に送信されることになる。
ステップS279での設定に続いて、特図プロセスフラグの値を特別図柄変動処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS280)、変動パターン設定処理を終了する。
図47は、図43のステップS113にて実行される特別図柄停止処理の一例を示すフローチャートである。図47に示す特別図柄停止処理において、CPU103は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS291)。このとき、大当りフラグがオンであれば(ステップS291;Yes)、大当り開始時演出待ち時間を設定する(ステップS292)。例えば、ステップS292の処理では、大当り開始時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値が、遊技制御タイマ設定部153に設けられた遊技制御プロセスタイマにセットされればよい。
ステップS292の処理に続いて、当り開始指定コマンドを主基板11から演出制御基板12に対して送信するための設定を行う(ステップS293)。例えば、ステップS293の処理では、当り開始指定コマンドを送信するために予め用意された当り開始指定コマンドテーブルのROM101における記憶アドレスを示す設定データが、送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納されればよい。その後、大当りフラグをクリアしてオフ状態とする(ステップS294)。また、確変状態や時短状態を終了するための設定を行う(ステップS295)。例えば、ステップS295では、確変フラグや時短フラグをクリアしてオフ状態とする処理や、確変状態や時短状態における特図ゲームの実行回数をカウントするための特図変動回数カウンタをクリアする処理などが実行されればよい。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値である“4”に更新してから(ステップS296)、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS291にて大当りフラグがオフである場合には(ステップS291;No)、小当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS297)。このとき、小当りフラグがオンであれば(ステップS297;Yes)、小当り開始時演出待ち時間を設定する(ステップS298)。例えば、ステップS298の処理では、小当り開始時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値が、遊技制御プロセスタイマにセットされればよい。
ステップS298の処理に続いて、ステップS293の処理と同様に、当り開始指定コマンドを主基板11から演出制御基板12に対して送信するための設定を行う(ステップS299)。その後、小当りフラグをクリアしてオフ状態とする(ステップS300)。そして、特図プロセスフラグの値を小当り開放前処理に対応した値である“8”に更新する(ステップS301)。
また、ステップS297にて小当りフラグがオフである場合には(ステップS297;No)、特図プロセスフラグの値を特別図柄通常処理に対応した値である“0”に更新する(ステップS302)。ステップS301、S302の処理のいずれかを実行した後には、確変状態や時短状態を終了させるか否かの判定を行う(ステップS303)。例えば、ステップS303の処理では、特図変動回数カウンタの値(特図変動回数カウント値)を、例えば1減算または1加算するなどして更新し、更新後の特図変動回数カウント値が所定の特別遊技状態終了判定値と合致するか否かの判定が行われる。このとき、特別遊技状態終了判定値と合致すれば、確変フラグや時短フラグをクリアしてオフ状態とすることなどにより、確変状態や時短状態を終了して通常状態に制御すればよい。他方、特別遊技状態終了判定値と合致しなければ、確変フラグや時短フラグの状態を維持して、ステップS303の処理を終了すればよい。こうした確変状態や時短状態の終了判定を実行した後には、特別図柄停止処理が終了する。なお、特図変動回数カウント値に基づく終了判定は、時短状態である場合のみ行うようにして、確変状態については、次に可変表示結果が「大当り」となるまで継続されるようにしてもよい。あるいは、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられたランダムカウンタから、確変状態終了判定用の乱数値を示す数値データを抽出し、予めROM101などに格納された確変状態終了決定テーブルを参照することにより、確変状態を終了するか否かの判定を行うようにしてもよい。
図48は、図43のステップS114にて実行される大入賞口開放前処理の一例を示すフローチャートである。図48に示す大入賞口開放前処理において、CPU103は、まず、大当り開始時フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS311)。ここで、大当り開始時フラグは、図43に示すステップS113の特別図柄停止処理にて、大当りフラグがオンであることに対応してオン状態にセットされる。ステップS311にて大当り開始時フラグがオンであれば(ステップS311;Yes)、大当り開始時演出の待機中であるか否かを判定する(ステップS312)。一例として、図43に示すステップS113の特別図柄停止処理では、特図プロセスフラグの値を“4”に更新するときに、大当り開始時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値が遊技制御プロセスタイマにセットされる。この場合、ステップS312の処理では、遊技制御プロセスタイマ値が所定の待機時間経過判定値(例えば「0」など)と合致しないことに対応して、大当り開始時演出の待機中であると判定し、合致したことに対応して、大当り開始時演出の待機中ではないと判定すればよい。
ステップS312にて大当り開始時演出の待機中であれば(ステップS312;Yes)、例えば遊技制御プロセスタイマ値を1減算するなどして更新した後(ステップS313)、大入賞口開放前処理を終了する。これに対して、ステップS292にて大当り開始時演出の待機中ではない場合には(ステップS312;No)、大当り開始時フラグをクリアするとともに(ステップS314)、大入賞口開放回数カウンタをクリアして(ステップS315)、遊技制御バッファ設定部155に記憶されている大当り種別バッファ値を読み出す(ステップS316)。
続いて、ステップS316にて読み出した大当り種別バッファ値に対応した開放制御パターンを設定する(ステップS317)。このときには、例えば図49(A)に示すように、大当り種別バッファ値が「00」〜「03」のいずれかであれば、開放KP1の開放制御パターンを設定する。これに対して、大当り種別バッファ値が「04」であれば、開放KP2の開放制御パターンを設定する。また、大当り種別バッファ値が「05」であれば、開放KP3の開放制御パターンを設定する。
ステップS317の処理を実行した後には、次回のラウンドにて大入賞口を開放するまでの待機中(次回開放待機中)であるか否かを判定する(ステップS318)。一例として、ステップS318の処理では、遊技制御プロセスタイマ値が次回開放待機終了判定値と合致するか否かの判定を行い、合致しなければ次回開放待機中であると判定する一方で、合致すれば次回開放待機中ではないと判定すればよい。ステップS318にて次回開放待機中であれば(ステップS318;Yes)、ステップS313に進んで遊技制御プロセスタイマ値の更新を行う。なお、ステップS313にて更新される遊技制御プロセスタイマ値は、図47に示すステップS292にて大当り開始時待ち時間としてセットされた時間、または図43に示すステップS116の大入賞口開放後処理にて各ラウンド間のインターバル時間としてセットされた時間(例えば0.5秒間)である。
ステップS318にて次回開放待機中ではないと判定された場合には(ステップS318;No)、ステップS317にて設定した開放制御パターンと大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値に対応して、大入賞口を開放するための設定を行う(ステップS319)。一例として、ステップS319の処理では、大入賞口開放時間に対応して予め定められたタイマ初期値が、遊技制御プロセスタイマにセットされることなどにより、特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口を開放状態とする時間の上限である大入賞口開放時間が設定される。また、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号が出力開始とされることなどにより、大入賞口を開放状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオン状態とする設定が行われる。
このときには、例えば図49(B)に示すように、ステップS317にて開放KP1の開放制御パターンが設定された場合には、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値が「1」〜「15」のいずれのときにおいても、大入賞口開放時間として29.5秒間に対応するタイマ初期値が、遊技制御プロセスタイマにセットされる。また、開放KP3の開放制御パターンが設定された場合には、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値が「1」及び「2」のいずれのときにおいても、大入賞口開放時間として0.5秒間に対応するタイマ初期値が、遊技制御プロセスタイマにセットされる。これに対して、開放KP2の開放制御パターンが設定された場合には、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値が「1」のとき、大入賞口開放時間として30.0秒間に対応するタイマ初期値が、遊技制御プロセスタイマにセットされる。また、大入賞口開放回数カウンタにおけるカウント値が「2」〜「15」のいずれかであるときには、大入賞口開放時間として29.5秒間に対応するタイマ初期値が、遊技制御プロセスタイマにセットされる。
そして、CPU103は、演出制御基板12に対して大入賞口開放中指定コマンドを送信するための設定を行う(ステップS320)。ステップS320の処理を実行した後には、大入賞口開放回数カウント値を1加算するなどして更新するとともに(ステップS321)、特図プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理に対応した値である“5”に更新してから(ステップS322)、大入賞口開放前処理を終了する。
図50及び図51は、図43のステップS115にて実行される大入賞口開放中処理の一例を示すフローチャートである。図50及び図51に示す大入賞口開放中処理において、CPU103は、まず、例えばカウントスイッチ23がオンになったか否かを判定することなどにより、大入賞口への遊技球の入賞があったか否かを判定する(ステップS331)。ステップS331にて大入賞口への遊技球の入賞がなければ(ステップS331;No)、ステップS334の処理へと進む。
これに対して、ステップS331にて大入賞口への遊技球の入賞があれば(ステップS331;Yes)、CPU103は、入賞個数カウント値を1加算して更新する(ステップS332)。そして、CPU103は、更新後の入賞個数カウント値が所定数(例えば10個)になっているか否かを判定する(ステップS333)。入賞個数カウント値が所定数になっていなければ(ステップS333;No)、遊技制御プロセスタイマ値を1減算して更新した後(ステップS334)、ステップS317にて設定された開放制御パターンが、開放KP3の開放制御パターンであるか否かを判定する(ステップS335)。
ステップS335にて開放KP3の開放制御パターンであると判定された場合には(ステップS335;Yes)、例えば遊技制御プロセスタイマ値が0.5秒間に対応するタイマ値に合致したか否かなどに応じて、大入賞口を開放してから0.5秒間が経過したか否かを判定する(ステップS336)。このとき、0.5秒間が経過していなければ(ステップS336;No)、そのまま大入賞口開放中処理を終了する。
ステップS335にて開放KP3の開放制御パターンでなければ(ステップS335;No)、CPU103は、ステップS317にて設定された開放制御パターンが、開放KP2の開放制御パターンであるか否かを判定する(ステップS337)。ステップS337にて開放KP2の開放制御パターンであると判定された場合には(ステップS337;Yes)、大入賞口開放回数カウント値が“1”であるか否かを判別する(ステップS338)。
ステップS337にて開放KP2の開放制御パターンでないと判定された場合、すなわち、ステップS317にて設定された開放制御パターンが開放KP1の開放制御パターンであると判定された場合や(ステップS337;No)、ステップS338にて大入賞口開放回数カウント値が“1”以外の数値であると判別された場合には(ステップS338;No)、例えば遊技制御プロセスタイマ値が29.5秒間に対応するタイマ値に合致したか否かなどに応じて、大入賞口を開放してから29.5秒間が経過したか否かを判定する(ステップS339)。このとき、29.5秒間が経過していなければ(ステップS339;No)、そのまま大入賞口開放中処理を終了する。
ステップS338にて大入賞口開放回数カウント値が“1”であると判別された場合には(ステップS338;Yes)、例えば遊技制御プロセスタイマ値が0.5秒間に対応するタイマ値に合致したか否かなどに応じて、大入賞口を最初に開放してからの経過時間が0.5秒間であるか否かを判別する(ステップS340)。このとき、経過時間が0.5秒間であれば(ステップS340;Yes)、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号を出力停止とすることなどにより、大入賞口を閉鎖状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオフ状態とする設定を行う(ステップS341)。
ステップS340にて大入賞口を最初に開放してからの経過時間が0.5秒間でないと判定された場合には(ステップS340;No)、例えば遊技制御プロセスタイマ値が1.0秒間に対応するタイマ値に合致したか否かなどに応じて、大入賞口を最初に開放してからの経過時間が1.0秒間であるか否か、すなわち、大入賞口を閉鎖してから0.5秒間が経過したか否かを判別する(ステップS342)。このとき、経過時間が1.0秒間であれば(ステップS342;Yes)、大入賞口を閉鎖してから0.5秒間が経過したとして、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号を出力開始とすることなどにより、大入賞口を開放状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオン状態とする設定を行う(ステップS343)。
ステップS342にて大入賞口を最初に開放してからの経過時間が1.0秒間でないと判定された場合には(ステップS342;No)、例えば遊技制御プロセスタイマ値が30.0秒間に対応するタイマ値に合致したか否かなどに応じて、大入賞口を最初に開放してからの経過時間が30.0秒であるか否か、すなわち、大入賞口を再度開放してから29.0秒間が経過したか否かを判別する(ステップS344)。このとき、経過時間が30.0秒間でなければ(ステップS344;No)、そのまま大入賞口開放中処理を終了する。
ステップS333にて更新後の入賞個数カウント値が所定数になっていると判定された場合や(ステップS333;Yes)、ステップS336にて大入賞口を開放してから0.5秒間が経過したと判別された場合(ステップS336;Yes)、ステップS339にて大入賞口を開放してから29.5秒間が経過したと判別された場合(ステップS339;Yes)、ステップS344にて大入賞口を最初に開放してからの経過時間が30.0秒であると判別された場合には(ステップS344;Yes)、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号を出力停止とすることなどにより、大入賞口を閉鎖状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオフ状態とする設定を行うとともに(図51のステップS345)、入賞個数カウント値をクリアする(ステップS346)。
ステップS346の処理を実行した後には、演出制御基板12に対して大入賞口開放後指定コマンドを送信するための設定を行うとともに(ステップS347)、特図プロセスフラグの値を大入賞口開放後処理に対応した値である“6”に更新してから(ステップS348)、大入賞口開放中処理を終了する。
図52は、図43のステップS117にて実行される大当り終了処理の一例を示すフローチャートである。図52に示す大当り終了処理において、CPU103は、まず、大当り終了時演出待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS371)。一例として、図43に示すステップS116の大入賞口開放後処理では、特図プロセスフラグの値を“7”に更新するときに、大当り終了時演出待ち時間に対応して予め定められたタイマ初期値が遊技制御プロセスタイマにセットされる。この場合、ステップS371の処理では、例えば遊技制御プロセスタイマ値を1減算することなどにより更新し、更新後の遊技制御プロセスタイマ値が所定の待ち時間経過判定値と合致したか否かに応じて、大当り終了時演出待ち時間が経過したか否かを判定すればよい。ステップS371にて大当り終了時演出待ち時間が経過していなければ(ステップS371;No)、そのまま大当り終了処理を終了する。
これに対して、ステップS371にて大当り終了時演出待ち時間が経過した場合には(ステップS371;Yes)、遊技制御バッファ設定部155に記憶されている大当り種別バッファ値を読み出す(ステップS372)。続いて、ステップS372にて読み出した大当り種別バッファ値が「通常」の大当り種別に対応した「00」であるか否かを判定する(ステップS373)。このとき、大当り種別バッファ値が「00」であれば(ステップS373;Yes)、時短状態への制御を開始するための設定を行う(ステップS374)。一例として、ステップS374の処理では、時短フラグがオン状態にセットされるとともに、時短状態にて実行可能な特図ゲームの上限値に対応して予め定められたカウント初期値(例えば「100」)が、特図変動回数カウンタにセットされればよい。
ステップS373にて大当り種別バッファ値が「00」以外である場合には(ステップS373;No)、確変状態への制御を開始するための設定を行う(ステップS375)。一例として、ステップS375の処理では、確変フラグがオン状態にセットされるとともに、確変状態にて実行可能な特図ゲームの上限値に対応して予め定められたカウント初期値が、特図変動回数カウンタにセットされればよい。
ステップS374、S375の処理のいずれかを実行した後には、特図プロセスフラグの値を特別図柄通常処理に対応した値である“0”に更新してから(ステップS376)、大当り終了処理を終了する。
図53は、図42のステップS16にて実行される普通図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この普通図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、通過ゲート41に設けられたゲートスイッチ21からの検出信号がオン状態であるか否かをチェックすることにより、通過ゲート41を遊技球が通過したか否かの判定を行う(ステップS131)。遊技球が通過ゲート41を通過してゲートスイッチ21からの検出信号がオン状態となった場合には(ステップS131;Yes)、ゲート通過時処理を実行する(ステップS132)。他方、ゲートスイッチ21からの検出信号がオフ状態である場合には(ステップS131;No)、ステップS132の処理をスキップする。
ステップS132にて実行されるゲート通過時処理の一例として、以下のような処理が実行される。すなわち、まず、RAM102の所定領域などに設けられた普図保留記憶部に記憶されている保留データの個数である普図保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する。このとき、普図保留記憶数が上限値となっていれば、今回の遊技球検出は無効として、そのままゲート通過時処理を終了する。これに対して、普図保留記憶数が上限値未満であるときには、例えばCPU103が、乱数回路104やランダムカウンタにより更新される数値データのうちから、普図表示結果判定用の乱数値を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値を示す数値データを保留データとして、普図保留記憶部における空きエントリの先頭にセットする。以上のようなゲート通過時処理を実行した後や、ステップS131にてゲートスイッチ21からの検出信号がオフ状態であると判定された後には、普図プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS140〜S144の各処理を実行する。
ステップS140の普通図柄通常処理は、普図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この普通図柄通常処理では、普図保留記憶部に格納された保留データの有無などに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。このとき、例えば普図保留記憶部に格納された保留データがある場合には、普図プロセスフラグの値を“1”に更新する。
ステップS141の普通図柄判定処理は、普図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この普通図柄判定処理では、普図表示結果判定用の乱数値を示す数値データに基づき、普図ゲームにおける普通図柄の可変表示結果としての普図表示結果を、「普図当り」とするか「普図ハズレ」とするかの判定などが行われる。このとき、例えば確変フラグと時短フラグのいずれかがオンである場合には、双方がオフである場合に比べて「普図当り」とする判定がなされる割合が高くなるように設定された決定テーブルを参照してもよい。これにより、確変状態や時短状態では、通常状態に比べて普図ゲームにおける普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となりやすくなることで、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口が拡大開放状態となりやすくなって、遊技球が第2始動入賞口に進入しやすくなる。また、普通図柄判定処理では、普図表示結果に対応する普図変動パターンの決定も行われる。このとき、例えば確変フラグと時短フラグのいずれかがオンである場合には、双方がオフである場合に比べて普図変動時間が短くなる普図変動パターンに決定されてもよい。これにより、確変状態や時短状態では、普図ゲームにおける普通図柄の可変表示結果が導出表示される間隔が短くなることで、「普図当り」の可変表示結果が導出表示される間隔も短くなり、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口が拡大開放状態となりやすくなって、遊技球が第2始動入賞口に進入しやすくなる。
ステップS142の普通図柄変動処理は、普図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この普通図柄変動処理では、普通図柄表示器20による普図ゲームにおいて普通図柄を変動させるための設定が行われる。こうした設定に基づいて変動する普通図柄は、ステップS143の普通図柄停止処理が実行されることにより、その変動が停止して普通図柄の可変表示結果となる普図表示結果が表示される。普通図柄変動処理では、普通図柄が変動を開始してからの経過時間が計測される。このときには、計測された経過時間が普図変動パターンに対応して定められた普図変動時間に達したか否かの判定が行われる。そして、普図変動時間に達したときには、普図プロセスフラグの値を“3”に更新する。
ステップS143の普通図柄停止処理は、普図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この普通図柄停止処理では、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示結果を停止表示させるための設定が行われる。なお、普通図柄の可変表示結果を停止表示させるための設定は、ステップS142の普通図柄変動処理にて、計測された経過時間が普図変動時間に達したときに、普図プロセスフラグの値を“3”に更新する以前に、行われるようにしてもよい。また、普通図柄停止処理では、普図表示結果が「普図当り」である場合に、例えば普通可変入賞球装置6Bが備える可動翼片に連結された普通電動役物用ソレノイドを駆動するための普電作動パターンの設定といった、可動翼片を傾動位置とする拡大開放制御のための設定を行ってから、普図プロセスフラグの値が“4”に更新される。このとき、例えば確変フラグと時短フラグのいずれかがオンである場合には、双方がオフである場合に比べて拡大開放制御を行う期間や回数が増加する普電作動パターンが設定されてもよい。これにより、確変状態や時短状態では、普図表示結果が「普図当り」となったことに基づき第2始動入賞口が拡大開放状態となる期間や回数が増加して、遊技球が第2始動入賞口に進入しやすくなる。普図表示結果が「普図ハズレ」である場合には、普図プロセスフラグの値が“0”に更新される。
ステップS144の普通電動役物作動処理は、普図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この普通電動役物作動処理では、普図ゲームにおける可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bが備える可動翼片を垂直位置から傾動位置に移動させて、第2始動入賞口を通常開放状態から拡大開放状態に変化させるための設定などが行われる。例えば、普通電動役物作動処理では、ステップS143の普通図柄停止処理にてセットされた普電作動パターンの設定に応じて、普通電動役物用ソレノイドを駆動するための駆動制御信号の生成が行われるようにすればよい。また、普通電動役物作動処理では、普通電動役物用ソレノイドを駆動して第2始動入賞口を拡大開放状態としてからの経過時間が計測され、その経過時間が普電作動パターンに対応した拡大開放時間に達したか否かの判定が行われる。そして、経過時間が拡大開放期間に達した場合には、普通電動役物用ソレノイドの駆動を停止して可動翼片を傾動位置から垂直位置に戻すことにより、第2始動入賞口を拡大開放状態から通常開放状態に変化させるための設定を行う。このときには、普図プロセスフラグの値を“0”に更新すればよい。
次に、演出制御基板12における動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動し、図54のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図54に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS401)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。
その後、乱数更新処理が実行され(ステップS402)、演出制御に用いる各種の乱数値のうち、演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタによってカウントされる乱数値を示す数値データを、ソフトウェアにより更新する。続いて、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS403)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11から演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドとなる制御信号を取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えば演出制御バッファ設定部195に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。一例として、演出制御コマンドが2バイト構成である場合には、1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)を順次に受信して演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS403にてタイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS403;No)、ステップS402の処理に戻る。他方、ステップS403にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS403;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS404)、コマンド解析処理を実行する(ステップS405)。ステップS405にて実行されるコマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。
ステップS405にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS406)。この演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9や装飾用LEDにおける点灯動作といった、演出用の電気部品を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS405のコマンド解析処理内では、例えば図55のフローチャートに示すような保留記憶増加表示処理が実行される。この保留記憶増加表示処理において、演出制御用CPU120は、まず、例えば演出制御コマンド受信用バッファに格納された演出制御コマンドをチェックすることなどにより、主基板11から送信された保留記憶数通知コマンドの受信があるか否かを判定する(ステップS151)。このとき、保留記憶数通知コマンドの受信がなければ(ステップS151;No)、そのまま保留記憶増加表示処理を終了する。
ステップS151にて保留記憶数通知コマンドの受信があると判定された場合には(ステップS151;Yes)、第1始動口入賞指定コマンドと第2始動口入賞指定コマンドのうちいずれかの始動口入賞指定コマンドを受信済みであるか否かを判定する(ステップS152)。ここで、第1始動口入賞指定コマンドや第2始動口入賞指定コマンドについては、ステップS405のコマンド解析処理にて受信があったか否かの判定が行われ、いずれかの始動口入賞指定コマンドの受信があると判定された場合には、受信した始動口入賞指定コマンドに対応したコマンド受信フラグをオン状態にセットすればよい。一例として、第1始動口入賞指定コマンドを受信したときには、第1始動口入賞指定コマンド受信フラグをオン状態にセットする一方で、第2始動口入賞指定コマンドを受信したときには、第2始動口入賞指定コマンド受信フラグをオン状態にセットする。そして、ステップS152では、第1始動口入賞指定コマンド受信フラグと第2始動口入賞指定コマンド受信フラグのいずれかがオンであれば、始動口入賞指定コマンドを受信済みであると判定すればよい。
ステップS152にて始動口入賞指定コマンドを受信済みであると判定された場合には(ステップS152;Yes)、例えば第1始動口入賞指定コマンド受信フラグがオンであるか否かなどに応じて、受信した始動口入賞指定コマンドが第1始動口入賞指定コマンドであるか否かを判定する(ステップS153)。このとき、第1始動口入賞指定コマンドである旨の判定がなされれば(ステップS153;Yes)、第1保留記憶数の増加に対応して始動入賞記憶表示エリア5Hにおける保留記憶表示を更新するための第1保留表示増加更新設定が行われる(ステップS154)。この第1保留表示増加更新設定では、例えば始動入賞記憶表示エリア5Hにて非表示となっている表示部位のうちの1つを、第1始動入賞口に遊技球が進入したことによる第1始動条件の成立に応じて、青色表示に変化させるための表示設定が行われる。こうした第1保留表示増加更新設定を行った後には、保留記憶増加表示処理が終了する。
ステップS153にて第2始動口入賞指定コマンドである旨の判定がなされた場合には(ステップS153;No)、第2保留記憶数の増加に対応して始動入賞記憶表示エリア5Hにおける保留記憶表示を更新するための第2保留表示増加更新設定が行われる(ステップS155)。この第2保留表示増加更新設定では、例えば始動入賞記憶表示エリア5Hにて非表示となっている表示部位のうちの1つを、第2始動入賞口に遊技球が進入したことによる第2始動条件の成立に応じて、赤色表示に変化させるための表示設定が行われる。こうした第2保留表示増加更新設定を行った後には、保留記憶増加表示処理が終了する。
ステップS152にて始動口入賞指定コマンドを受信していないと判定された場合には(ステップS152;No)、始動口入賞指定がないときに対応して始動入賞記憶表示エリア5Hにおける保留記憶表示を更新するための始動口入賞指定なし時表示更新設定が行われる(ステップS156)。この始動口入賞指定なし時表示更新設定では、例えば始動入賞記憶表示エリア5Hにて青色表示や赤色表示となっている表示部位の全部を灰色表示に変化させるための表示設定と、始動入賞記憶表示エリア5Hにて非表示となっている表示部位の1つを灰色表示に変化させるための表示設定とが行われる。こうした始動口入賞指定なし時表示更新設定を行った後には、保留記憶増加表示処理が終了する。
このように、ステップS154では第1保留表示増加更新設定が行われ、ステップS155では第2保留表示増加更新設定が行われることで、主基板11から伝送された保留記憶数通知コマンドを受信したときに、始動口入賞指定コマンドとなる第1始動口入賞指定コマンドと第2始動口入賞指定コマンドのいずれかを正常に受信できていれば、例えば図56(A)に示すように、始動入賞記憶表示エリア5Hにて、第1始動条件の成立に基づく第1特図保留記憶部151Aにおける保留データの記憶数である第1保留記憶数と、第2始動条件の成立に基づく第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの記憶数である第2保留記憶数とを、特定可能に表示させることができる。
他方、ステップS156では始動口入賞指定なし時表示更新設定が行われることで、主基板11から伝送された保留記憶数通知コマンドを受信したときに、始動口入賞指定コマンドとなる第1始動口入賞指定コマンドと第2始動口入賞指定コマンドをいずれも受信していないと判定されたことに基づいて、始動入賞記憶表示エリア5Hにおける保留記憶表示の表示態様を、所定の表示態様に変更し、例えば図56(B)に示すような灰色表示とすることにより、合計保留記憶数は特定可能であるが第1保留記憶数や第2保留記憶数は特定できないように表示させることができる。その後、主基板11から伝送された保留記憶数通知コマンドを受信したときに、始動口入賞指定コマンドを正常に受信できていれば、ステップS154、S155の処理のいずれかが実行されることにより、灰色表示となっている表示部位での表示態様は維持したまま、受信した始動口入賞指定コマンドに対応した新たな表示を加えることができる。一例として、図56(B)に示すような保留記憶表示が行われているときに、第1始動口入賞指定コマンドを正常に受信してから保留記憶数通知コマンドを受信した場合には、ステップS154にて第1保留表示増加更新設定が行われることにより、図56(C)に示すように、第1始動入賞口への入賞に対応した青色表示が加えられることになる。
図57は、図54のステップS406にて実行される演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、例えば演出制御フラグ設定部191に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS160〜S166の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS160の変動開始コマンド受信待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”のときに実行される処理である。この変動開始コマンド受信待ち処理には、主基板11から伝送される変動開始コマンドとして、第1変動開始コマンドと第2変動開始コマンドのいずれかを受信したか否かに応じて、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける飾り図柄の可変表示や、「左」及び「右」の色図柄表示エリア5A、5Bのいずれかにおける色図柄の可変表示を、開始するか否かの判定を行う処理などが含まれている。このとき、可変表示を開始する旨の判定がなされれば、演出プロセスフラグの値が“1”に更新される。
ステップS161の飾り図柄変動設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動設定処理には、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームの開始や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームの開始に対応して、飾り図柄や色図柄の可変表示を含めた各種の演出動作を行うために、変動パターンや可変表示結果などに応じた最終停止図柄となる確定飾り図柄や仮停止図柄、特定演出パターン、予告パターン等を決定し、その決定結果に基づいて図柄変動制御パターンや予告演出制御パターン等を設定する処理などが含まれている。こうした決定や設定などが行われた後には、演出プロセスフラグの値が“2”に更新される。
ステップS162の飾り図柄変動中処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動中処理には、演出制御タイマ設定部192に設けられた演出制御プロセスタイマの値(演出制御プロセスタイマ値)に対応して、図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンから各種の制御データを読み出して、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を行うための処理が含まれている。一例として、ステップS161の飾り図柄変動設定処理にて予告演出制御パターンとして予告CYP3−1−1、予告CYP3−2−1、予告CYP3−3−1のいずれかがセットされた場合には、演出制御用CPU120がI/O125に含まれる所定の入力ポートを介して操作ボタン30から伝送される操作検出信号をチェックして、予告演出を実行可能な所定期間内にて操作検出信号がオン状態となったか否かの判定を行う。このとき、操作検出信号がオン状態となれば、例えば予告CYP3−1−1を予告CYP3−1−2に切り替え、予告CYP3−2−1を予告CYP3−2−2に切り替え、予告CYP3−3−1を予告CYP3−3−2に切り替えることなどにより、予告演出における演出動作を変化させる。なお、操作検出信号がオン状態となる以前に用いられる予告CYP3−1−1、予告CYP3−2−1、予告CYP3−3−1の予告演出制御パターンは、画像表示装置5の表示領域に何らかの演出画像(例えば操作ボタン30の操作を促す画像など)を表示させるものであってもよいし、演出画像を表示させないものであってもよい。ここで、予告CYP3−1−1、予告CYP3−2−1、予告CYP3−3−1の予告演出制御パターンが画像表示装置5の表示領域に演出画像を表示させる場合には、各予告演出制御パターンで共通の演出画像を表示させてもよいし、互いに異なる演出画像を表示させてもよい。こうした演出制御を行った後、例えば図柄変動制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から伝送される飾り図柄停止コマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の可変表示結果となる最終停止図柄としての確定飾り図柄を停止表示させる。このときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新される。
ステップS163の飾り図柄変動終了時処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この飾り図柄変動終了時処理には、主基板11から伝送される当り開始指定コマンドを受信したか否かを判定する処理が含まれている。このとき、当り開始指定コマンドを受信した旨の判定がなされれば、その当り開始指定コマンドから特定される可変表示結果が「大当り」である場合に、演出プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、当り開始指定コマンドから特定される可変表示結果が「小当り」である場合には、演出プロセスフラグの値が“5”に更新される。また、当り開始指定コマンドを受信せずに所定時間が経過したときには、可変表示結果が「ハズレ」であることに対応して、演出プロセスフラグの値が“0”に更新される。
ステップS164の大当り制御中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この大当り制御中演出処理には、例えば可変表示結果が「大当り」となったことなどに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させることや、音声制御基板13に対する効果音信号の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する電飾信号の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、大当り遊技状態における各種の演出動作を制御する処理が含まれている。そして、例えば主基板11から伝送される当り終了指定コマンドを受信したことなどに対応して、演出プロセスフラグの値が“6”に更新される。
ステップS165の小当り制御中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り制御中演出処理には、例えば可変表示結果が「小当り」となったことなどに対応して演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させることや、音声制御基板13に対する効果音信号の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する電飾信号の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、小当り遊技状態における各種の演出動作を制御する処理が含まれている。一例として、ステップS165の小当り制御中演出処理では、図40に示す当り開始CST2−2、当り制御中CRE1−2の演出制御パターンを順次に使用する演出制御パターンとして選択して、各種演出制御パターンテーブル182から読み出し、演出制御プロセスタイマの設定を行う。その後、演出制御プロセスタイマ値に応じて演出制御パターンから読み出した制御データに従い、演出動作を制御するための各種設定などを行うようにすればよい。こうした設定によって実行される演出動作は、大当り種別が「突確」となった場合にも実行されることがある突確・小当り共通の演出動作であればよい。そして、例えば主基板11から伝送される当り終了指定コマンドを受信したことなどに対応して、演出プロセスフラグの値が“6”に更新される。
ステップS166のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理には、大当り遊技状態や小当り遊技状態が終了することなどに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく演出画像を画像表示装置5の表示領域に表示させることや、音声制御基板13に対する効果音信号の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する電飾信号の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、大当り遊技状態や小当り遊技状態の終了に対応した各種の演出動作を制御する処理が含まれている。そして、こうした演出動作が終了したことなどに対応して、演出プロセスフラグの値が“0”に更新される。
図58及び図59は、図57のステップS161にて実行される飾り図柄変動設定処理の一例を示すフローチャートである。この飾り図柄変動設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、例えば可変表示結果通知コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、可変表示結果が「ハズレ」であるか否かを判定する(図58のステップS501)。このとき、可変表示結果が「ハズレ」であれば(ステップS501;Yes)、例えば変動パターン指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、指定された変動パターンが飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とする場合に対応した非リーチ変動パターンであるか否かを判定する(ステップS502)。
ステップS502にて非リーチ変動パターンであると判定された場合には(ステップS502;Yes)、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンであるか否かを判定する(ステップS503)。一例として、ステップS502にて非リーチ変動パターンであると判定された場合には、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが非リーチPA1−7の変動パターンであれば(図6を参照)、「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンであると判定する。
ステップS503にて「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンであると判定された場合には(ステップS503;Yes)、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS504)。一例として、ステップS504の処理では、図23(D)に示す最終停止図柄決定テーブル160Dを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Dを参照することにより、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ1−4、FZ1−5、FZ1−6の組合せを、確定飾り図柄として決定する。
ステップS503にて「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンではないと判定された場合には(ステップS503;No)、非リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS505)。一例として、ステップS505の処理では、まず、図23(A)に示す最終停止図柄決定テーブル160Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Aを参照することにより、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄を決定する。次に、図23(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−2を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Bを参照することにより、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄を決定する。このときには、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せに基づき、図24に示すような左右出目判定テーブル161を参照することにより、左右出目タイプDC1−1が複数種類のいずれとなるかを判定する。その後、図23(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−3と、左右出目タイプDC1−1とに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Cを参照することにより、中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄を決定する。
こうして、ステップS505の処理では、最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cや、左右出目判定テーブル161を参照して、左中右最終停止図柄FZ1−1〜FZ1−3となる飾り図柄を決定することで、確定飾り図柄の組合せがリーチ組合せや大当り組合せとなることがなく、また、リーチ組合せや大当り組合せ以外であっても、図3(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8や、図3(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8、図3(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4、さらには、図25に示すような一定の非リーチ組合せとなることもない。
ステップS502にて非リーチ変動パターンではないと判定された場合には(ステップS502;No)、リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS506)。一例として、ステップS506の処理では、まず、図26(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル162Aを参照することにより、左最終停止図柄FZ2−1と右最終停止図柄FZ2−2となる同一の飾り図柄を決定する。次に、図26(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−3を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル162Bを参照することにより、左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄と中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄との図柄差を決定する。こうして決定された図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄が決定される。
このように、ステップS506の処理では、まず、最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の飾り図柄表示エリア5C以外の「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rに停止表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄が決定される。その後、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の飾り図柄表示エリア5Cにおける中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄と、左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄との図柄差を決定し、決定された図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄が決定される。
ステップS501にて可変表示結果が「ハズレ」以外である場合には(ステップS501;No)、可変表示結果が「小当り」であること、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」であること、もしくは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」であることのうち、いずれか一方であるか、または、それら以外であるかを判定する(ステップS507)。このとき、可変表示結果が「小当り」である場合、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合、もしくは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合には(ステップS507;Yes)、例えば変動パターン指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、指定された変動パターンが特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンのいずれかであるか、または、それら以外であるかを判定する(ステップS508)。ここで、図7に示すように、特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンはいずれも、飾り図柄の可変表示態様を「非リーチ」とすることを指定している。そのため、ステップS508にて特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンのいずれかであると判定された場合には(ステップS508;Yes)、図58に示すステップS503の処理に進み、ステップS504、S505の処理のいずれかにより、最終停止図柄となる確定飾り図柄を決定する。なお、ステップS508にて特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンのいずれかであると判定された場合には、図58に示すステップS503の処理にて、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが特殊PG1−6の変動パターンであれば(図7を参照)、「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンであると判定されることになる。
図59のステップS508にて特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターン以外であると判定された場合には(ステップS508;No)、指定された変動パターンが特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−2、特殊PG3−3、特殊PH3−2、特殊PH3−3の変動パターンのいずれかであるか、または、それら以外であるかを判定する(ステップS509)。ここで、図7に示すように、特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−2、特殊PG3−3、特殊PH3−2、特殊PH3−3の変動パターンはいずれも、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後に「ノーマル」のリーチ演出を行うことを指定している。そのため、ステップS509にて特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−2、特殊PG3−3、特殊PH3−2、特殊PH3−3の変動パターンのいずれかであると判定された場合には(ステップS509;Yes)、図58に示すステップS506の処理に進み、リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄を決定する。
図59のステップS509にて特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−2、特殊PG3−3、特殊PH3−2、特殊PH3−3の変動パターン以外であると判定された場合には(ステップS509;No)、指定された変動パターンが特殊PG3−1、特殊PH3−1の変動パターンのいずれかとなる。ここで、図7に示すように、特殊PG3−1、特殊PH3−1の変動パターンはいずれも、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄の組合せを、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとすることを指定している。こうした特殊PG3−1、特殊PH3−1の変動パターンのいずれかが指定されたことに対応して、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS510)。一例として、ステップS510の処理では、指定された変動パターンが特殊PG3−1がある場合、図27(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163Dを、使用テーブルとして選択してセットし、特殊PH3−1がある場合には、図27(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Cを参照することにより、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。なお、ステップS510の処理では、図27(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cや、図27(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163Dを参照することなく、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンのそれぞれに対応して、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを予め設定しておくことで、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定するようにしてもよい。
ステップS507にて可変表示結果が「小当り」ではなく、大当り種別が「第4確変」でも「突確」でもない場合には(ステップS507;No)、可変表示結果が「大当り」となる場合のうち、大当り種別が「通常大当り」と「第3確変」のうち、いずれか一方であるか、または、それら以外であるかを判定する(ステップS511)。このとき、大当り種別が「通常大当り」である場合、もしくは、大当り種別が「第3確変」である場合には(ステップS511;Yes)、通常大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS512)。一例として、ステップS512の処理では、図27(A)に示す最終停止図柄決定テーブル163Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Aを参照することにより、通常大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。
ステップS511にて大当り種別が「通常」でも「第3確変」でもない場合には(ステップS511;No)、大当り種別が「第1確変」と「第2確変」のいずれかであることに対応して、確変大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄の組合せを決定する(ステップS513)。一例として、ステップS513の処理では、図27(B)に示す最終停止図柄決定テーブル163Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Bを参照することにより、確変大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定飾り図柄として決定する。
図58のステップS504、S505、S506の処理のいずれかを実行した後、あるいは、図59のステップS510、S512、S513の処理のいずれかを実行した後には、特定演出設定処理を実行する(ステップS514)。図60は、ステップS514にて実行される特定演出設定処理の一例を示すフローチャートである。この特定演出設定処理では、まず、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンが特定演出のない変動パターンであるか否かを判定する(ステップS551)。このとき、特定演出のない変動パターンであれば(ステップS551;Yes)、そのまま特定演出設定処理を終了する。
ステップS551にて特定演出のある変動パターンと判定された場合には(ステップS551;No)、その特定演出が「滑り」、「イントロ」のいずれかであるか、または、それら以外の特定演出であるかを判定する(ステップS552)。このとき、「滑り」、「イントロ」の特定演出のいずれかであれば、その特定演出に応じた特定演出パターン決定テーブルを、使用テーブルとして選択してセットする(ステップS553)。一例として、「滑り」の特定演出である場合には図28(A)に示す特定演出パターン決定テーブル164Aをセットし、「イントロ」の特定演出である場合には図28(B)に示す特定演出パターン決定テーブル164Cをセットする。
ステップS553の処理に続いて、特定演出パターンを複数種類のいずれかに決定する(ステップS554)。一例として、「滑り」の特定演出である場合には、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR6−1を示す数値データに基づき、ステップS552にてセットした特定演出パターン決定テーブル164Aを参照することにより、特定演出パターンを滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれかに決定する。「イントロ」の特定演出である場合には、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3を示す数値データを抽出する。このときには、変動パターンが非リーチPA1−6である場合に、演出制御バッファ設定部194に記憶されている前回演出バッファ値を読み出す。そして、変動パターンが非リーチPA1−6である場合には、抽出した乱数値SR6−3を示す数値データと前回演出バッファ値に基づき、変動パターンが非リーチPA1−6以外である場合には、抽出した乱数値SR6−3を示す数値データに基づき、特定演出パターン決定テーブル164Cを参照することにより、特定演出パターンをイントロTP3−1〜イントロTP3−3のいずれかに決定する。
ステップS554での判定を行った後には、特定演出が「イントロ」であるか否かを判定し(ステップS555)、「イントロ」の特定演出である場合には(ステップS555;Yes)、ステップS554にて決定されたイントロTP3−1〜イントロTP3−3の特定演出パターンに応じて、特定演出パターン決定テーブル164Cにおける前回演出バッファ更新設定値によって、前回演出バッファ値を更新する(ステップS556)。例えば、ステップS554にてイントロTP3−1の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出バッファ値を“1”に更新する。これに対して、ステップS554にてイントロTP3−2の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出バッファ値を“2”に更新する。また、ステップS554にてイントロTP3−3の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出バッファ値を“3”に更新する。
こうしてステップS556の処理を実行することにより、「イントロ」の特定演出を実行する変動パターンに対応して、演出動作の種類ごとに用意されたイントロTP3−1〜イントロTP3−3の特定演出パターンのいずれかに決定するごとに、その決定されたイントロTP3−1〜イントロTP3−3の特定演出パターンに対応する前回演出バッファ値が設定されるように更新することができる。すなわち、「イントロ」の特定演出における演出動作を複数種類のいずれかに決定するごとに、その決定された演出動作の種類を、前回演出バッファ値として更新可能に記憶することができる。そして、ステップS554の処理では、非リーチPA1−6の変動パターンである場合に、前回演出バッファ値を読み出して図28(B)に示すような特定演出パターン決定テーブル164Cを用いた判定を行うことで、前回演出バッファ値として記憶されている演出動作の種類と同一種類の演出動作は実行しないように、特定演出パターンの決定を行うことができる。
ステップS552にて特定演出が「滑り」、「イントロ」以外であると判定された場合や(ステップS552;No)、ステップS555にて特定演出が「イントロ」以外であると判定された場合(ステップS555;No)、あるいは、ステップS556の処理を実行した後には、特定演出が「滑り」、「擬似連」、「発展チャンス目」のいずれかであるか、または、それら以外の特定演出であるかを判定する(ステップS557)。このとき、「滑り」、「擬似連」、「発展チャンス目」以外の特定演出であれば(ステップS557;No)、特定演出設定処理を終了する。これに対して、「滑り」、「擬似連」、「発展チャンス目」の特定演出のいずれかであれば(ステップS557;Yes)、特定演出にて仮停止表示させる仮停止図柄を決定してから(ステップS558)、特定演出設定処理を終了する。
ステップS558の処理では、一例として、「滑り」の特定演出である場合に、ステップS554にて決定された特定演出パターンに基づき、図30(E)に示すテーブル選択設定に従い、仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dのいずれかを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR3に基づき、セットした仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dのいずれかを参照することにより、右仮停止図柄KZ1−1、左仮停止図柄KZ1−2、右仮停止図柄1−3、左仮停止図柄KZ1−4のいずれかとなる飾り図柄を決定する。
他の一例として、「擬似連」の特定演出である場合には、まず、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンに基づき、擬似連変動の実行回数を定数Mにセットする。例えば、非リーチPA1−5、特殊PG1−5、特殊PH1−5のいずれかの変動パターンである場合には、定数Mを「1」に設定し、スーパーPA3−4、スーパーPA3−9、スーパーPA4−4、スーパーPA4−9、スーパーPA5−4、スーパーPB3−4、スーパーPB4−4、スーパーPB5−4、特殊PG1−3、特殊PH1−3のいずれかの変動パターンである場合には、定数Mを「2」に設定し、スーパーPA3−5、スーパーPA3−10、スーパーPA4−5、スーパーPA4−10、スーパーPA5−5、スーパーPB3−5、スーパーPB4−5、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1、特殊PG1−4、特殊PH1−4のいずれかの変動パターンである場合には、定数Mを「3」に設定する。このときには、決定した仮停止図柄の組合せ数を示す変数Nを「0」に設定しておく。また、変動パターンが非リーチPA1−5である場合には、図31(A)に示す仮停止図柄決定テーブル167Aを使用テーブルとして選択してセットする一方で、変動パターンがスーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1のいずれかである場合には、図31(B)に示す仮停止図柄決定テーブル167Bを使用テーブルとして選択してセットする。また、変動パターンが特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4である場合には、図31(C)に示す仮停止図柄決定テーブル167Cを使用テーブルとして選択してセットする一方で、変動パターンが特殊PG1−5、特殊PH1−5のいずれかである場合には、図31(D)に示す仮停止図柄決定テーブル167Dを使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR4−1を示す数値データに基づき、セットした仮停止図柄決定テーブル167A〜167Dのいずれかを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せを決定する。このときには、変数Nを1加算して更新し、更新後の変数Nが定数Mと合致するか否かを判定する。
こうして更新後の変数Nが定数Mと合致すれば、ステップS558の処理を終了する。これに対して、更新後の変数Nが定数Mと合致しなければ、図31(E)に示す仮停止図柄決定テーブル167Eを使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR4−2を示す数値データに基づき、仮停止図柄決定テーブル167Eを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ3−1、KZ3−2、KZ3−3の組合せを決定する。このときには、変数Nを1加算して更新し、更新後の変数Nが定数Mと合致するか否かを判定する。
こうして更新後の変数Nが定数Mと合致すれば、ステップS558の処理を終了する。これに対して、更新後の変数Nが定数Mと合致しなければ、図31(F)に示す仮停止図柄決定テーブル167Fを使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR4−3を示す数値データに基づき、仮停止図柄決定テーブル167Fを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せを決定する。こうして左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せを決定した後には、ステップS558の処理を終了する。
さらに他の一例として、「発展チャンス目」の特定演出である場合には、図33に示す仮停止図柄決定テーブル168を、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR3に基づき、仮停止図柄決定テーブル168を参照することにより、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ6−1、KZ6−2、KZ6−3の組合せを決定する。
図58に示すステップS514にて以上のような特定演出設定処理を実行した後には、変動中昇格演出設定処理を実行する(ステップS515)。図61は、ステップS515にて実行される変動中昇格演出設定処理の一例を示すフローチャートである。この変動中昇格演出設定処理では、まず、可変表示結果が「大当り」であり、なおかつ、大当り種別が「突確」以外である場合に該当するか、または、そうした場合には該当しないかを判定する(ステップS571)。このとき、可変表示結果が「大当り」であり、なおかつ、大当り種別が「突確」以外である場合に該当しなければ(ステップS571;No)、そのまま変動中昇格演出設定処理を終了する。
ステップS571にて、可変表示結果が「大当り」であり、なおかつ、大当り種別が「突確」以外である場合に該当すると判定されたときには(ステップS571;Yes)、図29(A)に示す変動中昇格演出実行決定テーブル165Aを、使用テーブルとして選択してセットする(ステップS572)。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、昇格演出実行判定用の乱数値SR5を示す数値データを抽出する(ステップS573)。そして、ステップS573にて抽出した乱数値SR5を示す数値データに基づき、ステップS572にてセットした変動中昇格演出実行決定テーブル165Aを参照することにより、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれであるかに応じて、変動中昇格演出の有無を判定する(ステップS574)。このとき、変動中昇格演出なしと判定された場合には(ステップS575;No)、変動中昇格演出設定処理を終了する。
これに対して、ステップS574にて変動中昇格演出ありと判定された場合には(ステップS575;Yes)、変動中昇格演出にて仮停止表示させる仮停止図柄を決定してから(ステップS576)、変動中昇格演出設定処理を終了する。ステップS576の処理では、一例として、図34に示す仮停止図柄決定テーブル169を、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数値SR2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR2を示す数値データに基づき、仮停止図柄決定テーブル169を参照することにより、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として決定された飾り図柄の図柄番号に応じて、左中右仮停止図柄KZ7−1、KZ7−2、KZ7−3の組合せを決定する。
図58に示すステップS515にて以上のような変動中昇格演出設定処理を実行した後には、予告演出設定処理を実行する(ステップS516)。図62は、ステップS516にて実行される予告演出設定処理の一例を示すフローチャートである。この予告演出設定処理では、まず、図35に示す予告パターン種別決定テーブル170を、使用テーブルとして選択してセットする(ステップS591)。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、予告パターン種別判定用の乱数値SR7を示す数値データを抽出する(ステップS592)。そして、ステップS592にて抽出した乱数値SR7を示す数値データに基づき、予告パターン種別決定テーブル170を参照することにより、変動パターンに応じて、予告なし、あるいは、予告CY1〜予告CY3の予告パターン種別のいずれかに決定する(ステップS593)。このとき、予告なしと決定されれば(ステップS594;Yes)、予告演出設定処理を終了する。
ステップS593にて予告CY1〜予告CY3の予告パターン種別のいずれかに決定された場合には(ステップS594;No)、決定された予告パターン種別に応じて、図36に示す予告パターン決定テーブル171Aと、図37に示す予告パターン決定テーブル171Bと、図38に示す予告パターン決定テーブル171Cとのうち、いずれかを使用テーブルとして選択してセットする(ステップS595)。すなわち、ステップS593にて予告CY1の予告パターン種別に決定された場合には予告パターン決定テーブル171Aをセットし、予告CY2の予告パターン種別に決定された場合には予告パターン決定テーブル171Bをセットし、予告CY3の予告パターン種別に決定された場合には予告パターン決定テーブル171Cをセットする。その後、予告パターンを複数種類のいずれかに決定してから(ステップS596)、予告演出設定処理を終了する。
ステップS596の処理では、一例として、予告パターン種別が予告CY1に決定された場合に、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1予告パターン判定用の乱数値SR8−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR8−1を示す数値データに基づき、ステップS595にてセットした予告パターン決定テーブル171Aを参照することにより、予告なし、あるいは、予告YP1−1〜予告YP1−4の予告パターンのいずれかに決定する。
他の一例として、予告パターン種別が予告CY2に決定された場合には、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR8−2を示す数値データに基づき、ステップS595にてセットした予告パターン決定テーブル171Bを参照することにより、予告なし、あるいは、予告YP2−1〜予告YP2−4の予告パターンのいずれかに決定する。
さらに他の一例として、予告パターン種別が予告CY3に決定された場合には、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3予告パターン判定用の乱数値SR8−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR8−3を示す数値データに基づき、ステップS595にてセットした予告パターン決定テーブル171Cを参照することにより、予告なし、あるいは、予告YP3−1〜予告YP3−3の予告パターンのいずれかに決定する。
図58に示すステップS516にて以上のような予告演出設定処理を実行した後には、演出制御パターンを複数種類のいずれかに決定する(ステップS517)。このとき、演出制御用CPU120は、例えば変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンや、図60に示すステップS554にて決定された特定演出パターン、図61に示すステップS574にて決定された変動中昇格演出の有無などに対応して、図39(A)に示す図柄変動制御パターンテーブル180に格納された複数種類の図柄変動制御パターンのいずれかを、使用パターンとして選択してセットする。また、例えば図62に示すステップS596にて決定された予告パターンに対応して、図39(B)に示す予告演出制御パターンテーブル181に格納された複数種類の予告演出制御パターンのいずれかを、使用パターンとして選択してセットする。
ステップS517の処理に続いて、例えばステップS517にてセットした図柄変動制御パターンに示される演出制御プロセスタイマ設定値に対応して、演出制御タイマ設定部192に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値を設定する(ステップS518)。そして、例えば図柄変動制御パターンに含まれる演出表示制御データに対応した表示制御指令を表示制御部123に供給することなどにより、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動を開始させるとともに、「左」及び「右」の色図柄表示エリア5A、5Bのいずれかにて色図柄の変動を開始させるといった、画像表示装置5における各種図柄の変動を開始させるための設定を行う(ステップS519)。その後、演出プロセスフラグの値を飾り図柄変動中処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS520)、飾り図柄変動設定処理を終了する。
なお、飾り図柄変動設定処理では、例えばステップS519の処理が実行されるより前に、確定色図柄を決定する処理が実行されてもよい。このときには、主基板11から第1変動開始コマンドと第2変動開始コマンドのいずれが伝送されたかに応じて、「左」及び「右」の色図柄表示エリア5A、5Bのいずれにおける確定色図柄を決定する。例えば、主基板11から伝送された可変表示結果通知コマンドに応じて、「左」の色図柄表示エリア5Aにおける確定色図柄を決定する場合には「黄色」、「緑色」、「赤色」、「青色」のいずれかの色図柄に決定し、「右」の色図柄表示エリア5Bにおける確定色図柄を決定する場合には「赤色」及び「青色」のいずれかの色図柄に決定すればよい。
図63は、図57のステップS164にて実行される大当り制御中演出処理の一例を示すフローチャートである。この大当り制御中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、主基板11から伝送される当り終了指定コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS601)。このとき、当り終了指定コマンドの受信があれば(ステップS601;Yes)、大当り遊技状態に対応して行われる大当り中演出を終了するための設定を行い(ステップS602)、演出プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した“6”に更新してから(ステップS603)、大当り制御中演出処理を終了する。一例として、ステップS602の処理では、表示制御部123に対して所定の表示制御指令を供給することや、所定の効果音信号を音声制御基板13に対して伝送すること、所定の電飾信号をランプ制御基板14に対して伝送することなどにより、大当り中演出となる演出動作を終了させる制御が行われるようにすればよい。
ステップS601にて当り終了指定コマンドの受信がない場合には(ステップS601;No)、演出制御フラグ設定部191に設けられた昇格演出中フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS604)。ここで、昇格演出中フラグは、後述するステップS612の処理が実行されることによりオン状態にセットされる一方で、ステップS616の処理が実行されることによりクリアされてオフ状態となる。なお、ステップS602の処理が実行されるときにも、昇格演出中フラグがクリアされてオフ状態となるようにしてもよい。
ステップS604にて昇格演出中フラグがオフである場合には(ステップS604;No)、例えば演出制御プロセスタイマ値が所定の演出開始判定値に合致したか否かなどに応じて、大当り中昇格演出の実行タイミングとなったか否かを判定する(ステップS605)。ここで、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドの実行期間が短いことなどから、演出制御プロセスタイマ値が演出開始判定値には達しないように設定されていればよい。
ステップS605にて大当り中昇格演出の実行タイミングであると判定された場合には(ステップS605;Yes)、図29(B)に示す大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bを、使用テーブルとして選択してセットする(ステップS606)。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、昇格演出実行判定用の乱数値SR5を示す数値データを抽出する(ステップS607)。そして、ステップS607にて抽出した乱数値SR5を示す数値データに基づき、大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bを参照することにより、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれであるかに応じて、大当り中昇格演出の有無の判定や、大当り中昇格演出ありの場合に大当り中昇格成功演出とするか大当り中昇格失敗演出とするかの判定といった、大当り中昇格演出の実行に関する判定を行う(ステップS608)。
ステップS605にて大当り中昇格演出の実行タイミングではないと判定された場合や(ステップS605;No)、ステップS608にて大当り中昇格演出を実行しないことが決定された場合には(ステップS609;Yes)、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数であるラウンド数に応じた大当り中演出となる演出動作を実行するための設定を行う(ステップS610)。一例として、ステップS610の処理では、主基板11から伝送された15ラウンド大当り用や突確・小当り用、突確見せ掛け用の大入賞口開放中指定コマンドなどから、大当り遊技状態におけるラウンド数を特定する。そして、ラウンド数が更新されたときには、更新後のラウンド数に対応する演出制御パターンを図40に示す各種演出制御パターンテーブル182から読み出し、演出制御プロセスタイマの設定を行う。その後、演出制御プロセスタイマ値に応じて演出制御パターンから読み出した制御データに従い、表示制御指令を表示制御部123に供給すること、効果音信号を音声制御基板13に対して伝送すること、電飾信号をランプ制御基板14に対して伝送することなどにより、大当り中演出となる演出動作を実行させる。こうしたステップS610の処理を実行した後に、大当り制御中演出処理を終了する。
なお、ステップS610の処理において、主基板11から突確・小当り用の大入賞口開放中指定コマンドが伝送されたことに対応した設定を行う場合には、大当り遊技状態となる直前に実行された飾り図柄の可変表示における変動パターンが分類される変動パターン種別に応じて、異なる演出動作を実行するための設定が行われてもよい。一例として、特殊CA4−1、特殊CB4−1、特殊CC4−1の変動パターン種別といった、大当り種別が「突確」となる場合と可変表示結果が「小当り」となる場合で共通の変動パターン種別に分類される変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われた後に2ラウンド大当り状態に制御された場合には、図40に示す当り開始CST2−2、当り制御中CRE1−2の演出制御パターンを順次に使用する演出制御パターンとして選択して読み出し、それらの演出制御パターンに従った演出動作の設定を行う。これに対して、特殊CA4−2、特殊CB4−2、特殊CC4−2、特殊CA4−3、特殊CB4−3、特殊CC4−3の変動パターン種別といった、大当り種別が「突確」となる場合のみに専用の変動パターン種別に分類される変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われた後に2ラウンド大当り遊技状態に制御された場合には、図40に示す当り開始CST2−1、当り制御中CRE1−1の演出制御パターンを順次に使用する演出制御パターンとして選択して読み出し、それらの演出制御パターンに従った演出動作の設定を行う。
ステップS608にて大当り中昇格演出を実行することが決定された場合には(ステップS609;No)、大当り中昇格演出を開始するための設定を行う(ステップS611)。一例として、ステップS611の処理では、主基板11から伝送された15ラウンド大当り用の大入賞口開放中指定コマンドなどから、大当り遊技状態におけるラウンド数を特定する。そして、特定されたラウンド数に対応して昇格演出を実行するための演出制御パターンを各種演出制御パターンテーブル182から読み出し、演出制御プロセスタイマの設定などを行う。このときには、大当り中昇格成功演出と大当り中昇格失敗演出のいずれを実行するかに応じて、例えば演出制御バッファ設定部194に設けられた報知内容バッファの値(報知内容バッファ値)を設定するようにしてもよい。具体的な一例として、大当り中昇格成功演出を実行する場合には報知内容バッファ値を「1」に設定する一方で、大当り中昇格失敗演出を実行する場合には報知内容バッファ値を「0」に設定する。その後、昇格演出中フラグをオン状態にセットしてから(ステップS612)、大当り制御中演出処理を終了する。
そして、ステップS604にて昇格演出中フラグがオンであると判定された場合には(ステップS604;Yes)、例えば演出制御プロセスタイマ値と演出制御パターンに示される演出終了判定値とが合致するか否かなどに応じて、大当り中昇格演出の終了タイミングとなったか否かを判定する(ステップS613)。このとき、大当り中昇格演出の終了タイミングでなければ(ステップS613;No)、大当り中昇格演出となる演出動作を制御するための設定を行う(ステップS614)。一例として、ステップS614の処理では、演出制御プロセスタイマ値に応じて演出制御パターンから読み出した制御データに従い、表示制御指令を表示制御部123に供給すること、効果音信号を音声制御基板13に対して伝送すること、電飾信号をランプ制御基板14に対して伝送することなどにより、大当り中昇格演出となる演出動作の制御が行われるようにすればよい。こうしたステップS614の処理を実行した後には、大当り制御中演出処理を終了する。
ステップS613にて大当り中昇格演出の終了タイミングであると判定された場合には(ステップS613;Yes)、大当り中昇格演出を終了するための設定を行い(ステップS615)、昇格演出中フラグをクリアしてオフ状態としてから(ステップS616)、大当り制御中演出処理を終了する。
図64は、図57のステップS166にて実行されるエンディング演出処理の一例を示すフローチャートである。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、演出制御フラグ設定部191に設けられたエンディング演出中フラグがオンであるか否かを判定する(ステップS631)。ここで、エンディング演出中フラグは、後述するステップS638の処理が実行されることによりオン状態にセットされる一方で、ステップS641の処理が実行されることによりクリアされてオフ状態となる。
ステップS631にてエンディング演出中フラグがオフである場合には(ステップS631;No)、例えば主基板11から伝送された当り終了指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、大当り種別が「通常」である通常大当りであったか否かを判定する(ステップS632)。このとき、通常大当りではなければ(ステップS632;No)、大当り種別が「第3確変」であったか否かを判定する(ステップS633)。そして、大当り種別が「第3確変」であった場合には(ステップS633;Yes)、例えば演出制御バッファ設定部194に記憶されている報知内容バッファ値などから、昇格成功演出を実行済みであるか否かを判定する(ステップS634)。一例として、報知内容バッファ値が「1」である場合には大当り中昇格成功演出が実行されたと判定し、報知内容バッファ値が「0」である場合には大当り中昇格成功演出が実行されていないと判定すればよい。
ステップS633にて大当り種別が「第3確変」以外であると判定された場合や(ステップS633;No)、ステップS634にて昇格成功演出が実行済みであると判定された場合には(ステップS634;Yes)、所定の無昇格エンディング演出となる演出動作を開始するための設定を行う(ステップS635)。一例として、ステップS635の処理では、主基板11から伝送された当り終了指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、15ラウンド大当り状態と突確見せ掛け15ラウンド大当り状態とのいずれかが終了するか、2ラウンド大当り状態が終了するかを判定する。そして、終了する大当り遊技状態の判定結果に応じて、昇格演出を実行しない演出制御パターンを図40に示す各種演出制御パターンテーブル182から読み出し、演出制御プロセスタイマの設定などを行う。
ステップS634にて昇格成功演出が実行済みではないと判定された場合には(ステップS634;No)、エンディング昇格成功演出となる演出動作を開始するための設定を行う(ステップS636)。一例として、ステップS636の処理では、15ラウンド大当り状態の終了に対応して、昇格成功演出を実行するための演出制御パターンを各種演出制御パターンテーブル182から読み出し、演出制御プロセスタイマの設定などを行う。
ステップS632にて通常大当りであったと判定された場合には(ステップS632;Yes)、エンディング昇格失敗演出となる演出動作を開始するための設定を行う(ステップS637)。一例として、ステップS637の処理では、15ラウンド大当り状態の終了に対応して、昇格失敗演出を実行するための演出制御パターンを各種演出制御パターンテーブル182から読み出し、演出制御プロセスタイマの設定などを行う。
ステップS635〜S637の処理のいずれかを実行した後には、エンディング演出中フラグをオン状態にセットしてから(ステップS638)、エンディング演出処理を終了する。
そして、ステップS631にてエンディング演出中フラグがオンであると判定された場合には(ステップS631;Yes)、例えば演出制御プロセスタイマ値と演出制御パターンに示される演出終了判定値とが合致するか否かなどに応じて、エンディング演出の終了タイミングとなったか否かを判定する(ステップS639)。なお、ここでのエンディング演出は、無昇格エンディング演出、エンディング昇格成功演出、エンディング昇格失敗演出を含めた、大当り遊技状態の終了に対応して実行される演出動作のことである。
ステップS639にてエンディング演出の終了タイミングではないと判定された場合には(ステップS639;No)、エンディング演出となる演出動作を制御するための設定を行う(ステップS640)。一例として、ステップS640の処理では、演出制御プロセスタイマ値に応じて演出制御パターンから読み出した制御データに従い、表示制御指令を表示制御部123に供給すること、効果音信号を音声制御基板13に対して伝送すること、電飾信号をランプ制御基板14に対して伝送することなどにより、エンディング演出となる演出動作の制御が行われるようにすればよい。こうしたステップS640の処理を実行した後には、エンディング演出処理を終了する。これに対して、ステップS639にてエンディング演出の終了タイミングであると判定された場合には(ステップS639;Yes)、例えばエンディング演出中フラグをクリアしてオフ状態にするとともに、表示制御部123に対して所定の表示制御指令を供給することや、所定の効果音信号を音声制御基板13に対して伝送すること、所定の電飾信号をランプ制御基板14に対して伝送することといった、エンディング演出を終了するための設定を行う(ステップS641)。このときには、演出プロセスフラグの値を変動開始コマンド受信待ち処理に対応した値である“0”に更新してから(ステップS642)、エンディング演出処理を終了する。
次に、画像表示装置5の表示領域における飾り図柄の可変表示を中心とした、各種の演出画像を表示することによる演出動作の具体例について説明する。演出制御基板12では、主基板11から伝送された第1変動開始コマンドや第2変動開始コマンドを受信したことに対応して、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンなどに基づき、例えば演出制御用CPU120が図58に示すステップS519にて所定の表示制御指令を表示制御部123に供給することなどにより、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、飾り図柄の変動を開始させる。
図65は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」、「突確」以外である場合の特別図柄表示装置4A、4Bにおける表示動作例、画像表示装置5における表示動作例、特別可変入賞球装置7における開閉動作例を説明するためのタイミングチャートである。図66〜図69は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」、「突確」以外である場合の表示動作例を示している。
図65に示すタイミングT=T10では、例えば図66(A)に示すように、特図ゲームにおける特別図柄の変動開始などに対応して、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の変動表示が開始される。その後、図65に示すタイミングT=T11では、例えば図66(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて「6」の数字を示す飾り図柄が停止表示(仮停止表示)される。
そして、例えば変動パターンがスーパーPA4−2であるときなどのように、「滑り」の特定演出が実行される場合には、一例として、図66(C1)〜(C3)に示すように、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにて飾り図柄を再び変動させた後に停止表示させることで、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となるように、停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。また、例えば変動パターンがスーパーPA4−4であるときなどのように、「擬似連」の特定演出が実行される場合には、一例として、図66(D1)〜(D5)に示すように、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄を再び変動(擬似連変動)させる演出表示が行われる。その後、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて「6」の数字を示す飾り図柄が揃って停止表示(仮停止表示)されることにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる。さらに、例えば変動パターンがスーパーPC4−1であるときなどのように、「発展チャンス目」の特定演出が実行される場合には、一例として、図66(E1)〜(E6)に示すように、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、発展チャンス目HC6となる飾り図柄の組合せを停止表示(仮停止表示)した後、仮停止表示されている飾り図柄が反転する方向に回転するような演出表示が行われた後に、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる。
図65に示すタイミングT=T12にて、図66(C3)や図66(D5)に示すようにしてリーチ状態となった後には、例えば図67(A)に示すように、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにおける飾り図柄の変動速度が低下する。そして、例えば変動パターンがノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8のいずれかであるときなどには、図67(B)に示すように「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて「6」を示す数字が「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rと揃って停止表示(仮停止表示)される「ノーマル」のリーチ演出が行われる。なお、図67(B)に示す例では、可変表示結果が「大当り」である場合に対応して、大当り組合せを構成する飾り図柄が停止表示されているが、可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて「6」を示す数字以外の飾り図柄を停止表示させることなどにより、リーチハズレ組合せを構成する確定飾り図柄を停止表示させ、飾り図柄の可変表示を終了すればよい。すなわち、変動パターンが「ノーマル」のリーチ演出を実行するノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−8のいずれかであるときなどには、図66、及び図67(A)に示す演出画像が表示された後、可変表示結果が「大当り」となるノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8のいずれかであるときなどには、図67(B)に示すように大当り組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示され、可変表示結果が「ハズレ」となるノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4のいずれかであるときなどには、リーチハズレ組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示される。リーチ演出α1〜リーチ演出α3やリーチ演出β1〜リーチ演出β3のいずれかが実行される場合には、例えば図67(C)に示すように、低下していた「中」の飾り図柄表示エリア5Cにおける飾り図柄の変動速度が再び上昇し、各種のリーチ演出表示が開始される。例えば、リーチ演出β1では、図67(D)に示すようなキャラクタ画像CH2が表示された後、対応するリーチ演出表示が進行する。具体的には、変動パターンがリーチ演出β1を実行するスーパーPB3−1〜スーパーPB3−6、スーパーPB4−1〜スーパーPB4−5、スーパーPC4−1、スーパーPD1−1、スーパーPD1−2のいずれかであるときなどには、図66、図67(A)、(C)、及び(I)に示す演出画像が表示された後、可変表示結果が「大当り」となるスーパーPB4−1〜スーパーPB4−5、スーパーPC4−1、スーパーPD1−1、スーパーPD1−2のいずれかであるときなどには、大当り組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示され、可変表示結果が「ハズレ」となるスーパーPB3−1〜スーパーPB3−6のいずれかであるときなどには、リーチハズレ組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示される。また、リーチ演出α1〜リーチ演出α3のいずれかである場合には、図67(E)に示すようなキャラクタ画像CH1が表示された後、図67(F)に示すようなリーチ演出表示が進行する。そして、リーチ演出α1では、例えば図67(G)に示すように、1段階目の演出表示で停止表示(仮停止表示)される飾り図柄が出現する。図67(G)に示す例では、可変表示結果が「大当り」である場合に対応して、大当り組合せを構成する飾り図柄が停止表示されているが、可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、リーチハズレ組合せを構成する確定飾り図柄を停止表示させ、飾り図柄の可変表示を終了すればよい。すなわち、変動パターンがリーチ演出α1を実行するスーパーPA3−1〜スーパーPA3−5、スーパーPA4−1〜スーパーPA4−5のいずれかであるときなどには、図66、図67(A)、(C)、(E)、及び(F)に示す演出画像が表示された後、可変表示結果が「大当り」となるスーパーPA4−1〜スーパーPA4−5のいずれかであるときなどには、図67(G)に示すように大当り組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示され、可変表示結果が「ハズレ」となるスーパーPA3−1〜スーパーPA3−5のいずれかであるときなどには、図67(H)に示す演出画像が表示されるとともに、リーチハズレ組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示される。これに対して、リーチ演出α2やリーチ演出α3では、例えば図67(H)及び(I)に示すように、2段階目の演出表示に進むことになる。他方、リーチ演出β2やリーチ演出β3では、図67(J)に示すようなキャラクタ画像CH3が表示された後、対応するリーチ演出表示が進行する。具体的には、変動パターンがリーチ演出β2を実行するスーパーPB5−1〜スーパーPB5−5、スーパーPC4−2、スーパーPE1−1、スーパーPE1−2のいずれかであるときや、リーチ演出B3を実行するスーパーPF1−1であるときなどには、図66、図67(A)、(C)、及び(J)に示す演出画像のうちの「6」の数字を示す飾り図柄が、例えば「7」の数字を示す飾り図柄となった演出画像が表示された後、確変大当り確定の演出画像が表示されるとともに、確変大当り組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示される。
図67(I)に示すようにして2段階目の演出表示が進行すると、リーチ演出α2であれば、例えば図68(A)に示すように、2段階目の演出表示で停止表示(仮停止表示)される飾り図柄が出現する。なお、可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、例えば図68(B)に示すように、表示されている飾り図柄が変更されず、リーチハズレ組合せを構成する確定飾り図柄を停止表示させ、飾り図柄の可変表示を終了させればよい。すなわち、変動パターンがリーチ演出α2を実行するスーパーPA3−6〜スーパーPA3−10、スーパーPA4−6〜スーパーPA4−10のいずれかであるときなどには、図66、図67(A)、(C)、(E)、(F)、(H)、(I)に示す演出画像が表示された後、可変表示結果が「大当り」となるスーパーPA4−6〜スーパーPA4−10のいずれかであるときなどには、図68(A)に示すように大当り組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示され、可変表示結果が「ハズレ」となるスーパーPA3−6〜スーパーPA3−10のいずれかであるときなどには、図68(B)に示す演出画像が表示されるとともに、リーチハズレ組合せを構成する確定飾り図柄が停止表示される。これに対して、リーチ演出α3では、例えば図68(B)〜(D)に示すように、3段階目の演出表示(「救済演出」ともいう)に進むことになる。そして、3段階目の演出表示で停止表示(仮停止表示)される飾り図柄が出現する。具体的には、変動パターンがリーチ演出α3を実行するスーパーPA5−1〜スーパーPA5−5のいずれかであるときなどには、図66、図67(A)、(C)、(E)、(F)、(H)、(I)、図68(B)、及び(C)に示す演出画像のうちの「6」の数字を示す飾り図柄が、例えば「7」の数字を示す飾り図柄となった演出画像が表示された後、確変大当り確定の演出画像が表示されるとともに、図68(D)に示すように大当り組合せを構成する飾り図柄が停止表示される。ここで、例えば図61に示すステップS574にて変動中昇格演出を実行しないことに決定された場合には、図68(E)に示すように、仮停止表示された飾り図柄がそのまま最終停止図柄となる確定飾り図柄として停止表示(最終停止表示)される。これに対して、変動中昇格演出を実行することに決定された場合には、図68(F)に示すようにして通常大当り組合せとなる飾り図柄を仮停止表示した後に、図68(G)に示すように「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて同一の飾り図柄が揃った状態で再び変動させる。そして、大当り種別が「第1確変」であることに対応して変動中昇格演出が実行される場合には、例えば図68(H)に示すように、仮停止表示させた飾り図柄を再変動させた後に確変大当り組合せとなる確定飾り図柄を停止表示する変動中昇格成功演出が行われる。なお、変動中昇格失敗演出が実行される場合には、図68(G)に示すような飾り図柄の再変動を行った後、例えば図68(F)と同様に、通常大当り組合せとなる確定飾り図柄を停止表示させればよい。
そして、大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されたタイミングと略同一の(厳密には大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されたタイミングから確定飾り図柄の停止表示時間経過後)の、図65に示すタイミングT=T13にて、例えば図69(A)に示すように可変表示結果が大当りとなったことを示す報知画像を表示領域の中央に表示する大当り開始時演出表示が実行される。その後、図65に示すタイミングT=T14において、主基板11の側では、ステップS319にて、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号が出力開始とされることなどにより、大入賞口を開放状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオン状態とする設定が行われる。このとき、演出制御基板12の側では、例えば図69(B)に示すように表示領域の左上に「ラウンド1」といった、ラウンドの回数を示す報知画像を表示するとともに、大当り遊技状態における演出画像を表示する大当り中演出表示が実行される。なお、この大当り演出中表示では、ラウンド毎に異なるものであってもよいし、1ラウンド目〜15ラウンド目まで一連の演出として行われるものであってもよい。後者の場合、ステップS610の処理では、ラウンド数に関係なく、予め用意された一連の大当り中演出表示が行われるようにすればよい。
図70は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合の特別図柄表示装置4A、4Bにおける表示動作例、画像表示装置5における表示動作例、特別可変入賞球装置7における開閉動作例を説明するためのタイミングチャートである。図71は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合の表示動作例を示している。
図70に示すタイミングT=T20では、図71(A)に示すように、例えば特図ゲームにおける特別図柄の変動開始などに対応して、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の変動表示が開始される。ここで、変動パターンが特殊PG3−1であるときには、図70に示すタイミングT=T21〜T23にて、例えば図71(B)〜(D)に示すように、「左」→「右」→「中」といった所定順序で、「1」、「5」、「3」の数字を示す飾り図柄を順次に停止表示(仮停止表示)した後、図70に示すタイミングT=T23にて、例えば図71(E)に示すような「突確」となることを予告する演出画像を表示させる突確演出表示が開始される。なお、変動パターンが特殊PG1−1であるときには、特定演出を実行することなく、非リーチ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PG1−2であるときには、「滑り」の特定演出を実行し、非リーチ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PG1−3〜特殊PG1−5のいずれかであるときには、「擬似連」の特定演出を実行し、非リーチ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PG1−6であるときには、「発展チャンス目終了」の特定演出を実行し、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる飾り図柄の組合せを停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PG2−1であるときには、特定演出を実行することなく、「ノーマル」のリーチ演出を実行し、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PG2−2であるときには、「滑り」の特定演出及び「ノーマル」のリーチ演出を実行し、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PG3−2であるときには、特定演出を実行することなく、「ノーマル」のリーチ演出を実行し、ルーレットチャンス演出を経由してから、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PG3−3であるときには、「滑り」の特定演出及び「ノーマル」のリーチ演出を実行し、ルーレットチャンス演出を経由してから、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。その後、図70に示すタイミングT=T24では、突確チャンス目となる確定飾り図柄と発展チャンス目となる確定飾り図柄と非リーチハズレの組合せとなる確定飾り図柄とリーチハズレの組合せとなる確定飾り図柄とのいずれか(この例では、突確チャンス目TC1となる確定飾り図柄)が停止表示(最終停止表示)される。このときには、当り開始CST2−1及び当り制御中CRE1−1の演出制御パターンに従い、突確演出表示が継続して実行される。
この後、図70に示すタイミングT=T25において、主基板11の側では、ステップS319にて、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号が出力開始とされることなどにより、大入賞口を開放状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオン状態とする設定が行われる。それから0.5秒後の図70に示すタイミングT=T26において、主基板11の側では、ステップS345にて、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号が出力停止とすることなどにより、大入賞口を閉鎖状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオフ状態とする設定を行う。このとき、演出制御基板12の側では、当り制御中CRE1−1の演出制御パターンに従い、2ラウンド大当り状態における大当り中演出として、例えば図71(F)に示すようにLIVEモードといった特別な演出モードに移行することを報知する演出画像を表示する確変突入表示が開始される。こうして、図70に示すタイミングT=T23〜T26の期間には、突確演出表示が一連の演出として実行される。
そして、当り制御中CED2−1に従い、2ラウンド大当り状態が終了することに応じたエンディング演出として、例えば図71(G)に示すような演出画像を確変突入表示の一環として表示させ、LIVEモードであることを認識可能とする表示については、例えば図71(H)に示すように、次の飾り図柄の変動が開始された後にも、表示させたままにしておく。
図72は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合の特別図柄表示装置4A、4Bにおける表示動作例、画像表示装置5における表示動作例、特別可変入賞球装置7における開閉動作例を説明するためのタイミングチャートである。図73は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合の表示動作例を示している。
図72に示すタイミングT=T30では、図73(A)に示すように、例えば特図ゲームにおける特別図柄の変動開始などに対応して、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の変動表示が開始される。ここで、変動パターンが特殊PH3−1であるときには、図72に示すタイミングT=T31〜T33にて、例えば図73(B)〜(D)に示すように、「左」→「右」→「中」といった所定順序で、「1」、「5」、「3」の数字を示す飾り図柄を順次に停止表示(仮停止表示)した後、図72に示すタイミングT=T33にて、例えば図73(E)に示すような「突確」となることを予告する演出画像を表示させる突確演出表示が開始される。なお、変動パターンが特殊PH1−3〜特殊PH1−5のいずれかであるときには、「擬似連」の特定演出を実行し、非リーチ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PH3−2であるときには、特定演出を実行することなく、「ノーマル」のリーチ演出を実行し、ルーレットチャンス演出を経由してから、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。変動パターンが特殊PH3−3であるときには、「滑り」の特定演出及び「ノーマル」のリーチ演出を実行し、ルーレットチャンス演出を経由してから、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を停止表示した後、突確演出表示が開始される。その後、図72に示すタイミングT=T34では、突確チャンス目TC1となる確定飾り図柄が停止表示(最終停止表示)される。このときには、当り開始CST1−3及び当り制御中CRE1−1の演出制御パターンに従い、突確演出表示が継続して実行される。
この後、図72に示すタイミングT=T35において、主基板11の側では、ステップS319にて、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号が出力開始とされることなどにより、大入賞口を開放状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオン状態とする設定が行われる。それから0.5秒後の図72に示すタイミングT=T36において、主基板11の側では、ステップS341にて、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号が出力停止とすることなどにより、大入賞口を閉鎖状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオフ状態とする設定を行う。このとき、演出制御基板12の側では、当り制御中CRE1−1の演出制御パターンに従い、例えば図73(F)に示すように可変表示結果が大当りとなったことを示す報知画像を表示領域の中央に表示する大当り開始時演出表示が実行される。こうして、図70に示すタイミングT=T33〜T36の期間には、大当り種別が「突確」の場合と同様に、突確演出表示が一連の演出として実行される。
大入賞口が開放状態にされてから1.0秒後の図72に示すタイミングT=T37において、主基板11の側では、ステップS343にて、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号が出力開始とすることなどにより、大入賞口を開放状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオン状態とする設定を行う。このとき、演出制御基板12の側では、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」の場合と同様に、例えば図73(G)に示すように表示領域の左上に「ラウンド1」といった、ラウンドの回数を示す報知画像を表示するとともに、大当り遊技状態における演出画像を表示する大当り中演出表示が実行される。
大入賞口が開放されてから29.0秒間経過したときあるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生したときの図72に示すタイミングT=T38において、主基板11の側では、ステップS345にて、例えば所定のソレノイド回路を介して所定の大入賞口扉用ソレノイドに対するソレノイド駆動信号が出力停止とすることなどにより、大入賞口を閉鎖状態とするための大入賞口扉用ソレノイドをオフ状態とする設定を行う。
その後、図72に示すタイミングT=T39以降の期間おいては、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」の場合と同様に、大入賞口が開放されてから29.5秒間経過するまで、あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまで、大入賞口を開放状態にする第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行される。
以上説明したように、この実施の形態では、例えばCPU103が図45に示すステップS239、S246の処理のいずれかを実行して、特図表示結果判定用の乱数値MR1が大当り判定値データと合致するか否かを判定することにより、可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が導出表示される以前に判定する。ステップS249の処理では、大当り遊技状態に制御すると判定されたことに基づいて、大当り種別を、「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」、「第4確変」、「突確」という複数種類のいずれかに決定する。続いて、図46に示すステップS273の処理では、大当り遊技状態に制御するか否かの判定結果や、リーチ状態とするか否かの判定結果などに基づいて、飾り図柄の変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する。続いて、ステップS276の処理では、ステップS273での判定結果に基づいて、飾り図柄の変動パターンを複数種類のいずれかに決定する。
ここで、図10(A)〜(G)及び図11(A)〜(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mでは、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかにする決定がなされたか「第4確変」、「突確」のいずれかにする決定がなされたかや、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であるか所定数以上であるかなどに応じて、異なる変動パターン種別に決定可能となるように、テーブルデータが構成されている。また、図16、図17(A)及び(B)、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dの設定では、変動パターン種別を複数種類のいずれとするかの決定結果に応じて、異なる変動パターンが決定可能となるように、テーブルデータが構成されている。そして、図16、図17(A)及び(B)、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dのうち図46に示すステップS274にてセットされたいずれかを、ステップS276にて参照することにより決定される変動パターンには、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1、特殊PG1−3〜特殊PG1−5、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンといった、「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンが含まれている。
このように構成された大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mや、当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dを参照して、図46に示すステップS273の処理にて変動パターン種別を決定した後、ステップS276の処理にて変動パターンを決定することにより、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかにする決定がなされたか「第4確変」、「突確」のいずれかにする決定がなされたかや、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であるか所定数以上であるかなどに応じて異なる割合で、「擬似連」の特定演出を実行するか否かや、全再変動表示動作の実行回数などを決定することができる。また、図17(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137Cの設定と、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Dの設定とでは、見た目の演出態様が同一の演出動作を実行する変動パターンに対して割り当てられている変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲が同一となっている。このため、例えば「擬似連」の特定演出における全再変動表示動作の実行回数が0回であるか、2回であるか、3回であるかなどといった変動態様の違いから、遊技者が大当り種別が「突確」であるか「第4確変」であるかを予測することが困難となる。これにより、「擬似連」の特定演出の実行回数などから、遊技者は、15ラウンド大当り状態になるか、2ラウンド大当り状態、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態のいずれかになるかを事前に予測しやすくなる反面、2ラウンド大当り遊技になるか突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかを事前に予測しにくくなるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣を向上させることができる。
また、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかにする決定がなされたか「第4確変」、「突確」のいずれかにする決定がなされたかのみならず、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であるか所定数以上であるかなどによっても、「擬似連」の特定演出を実行するか否かや、全再変動表示動作の実行回数などの決定割合が異なってくるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣をさらに向上させることができる。
そして、図43に示すステップS114〜S116の処理では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかである場合、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第1期間となる所定期間(例えば29.5秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第1ラウンド)が第1回数(例えば「15」)実行される。これに対して、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合には、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第1期間よりも短い第2期間となる所定期間(例えば0.5秒間)にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第2ラウンド)が第1回数よりも少ない第2回数(例えば「2」)実行される。また、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合には、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第2期間となる所定期間(例えば0.5秒間)にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させた後、大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態に一旦変化させて、その後、第2期間よりも長い特定期間(例えば29.0秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第3ラウンド)が1回実行され、その後には、第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行される。
これに対して、演出制御基板12の側では、演出制御用CPU120が主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドなどに応じて、図57に示すステップS161の飾り図柄変動設定処理を実行することにより、特定演出パターンや、特定演出において仮停止表示される飾り図柄、予告パターンの決定した後、これらの決定結果に対応する演出制御パターンを決定する。このとき、主基板11から送信された変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンが「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンである場合には、図60に示すステップS558にて仮停止表示させる仮停止図柄を決定する。
ここで、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかである場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Bと、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかである場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167C、167Dとでは、擬似連チャンス目GC1〜GC8のそれぞれに割り当てられている第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1の範囲が異なっている。また、変動パターンが特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PH1−3、特殊PH1−4である場合には、仮停止図柄決定テーブル167Cを参照することにより擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定され、変動パターンが特殊PG1−5、特殊PH1−5である場合には、仮停止図柄決定テーブル167Dを参照することにより擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定されるため、大当り種別が「第4確変」、「突確」の場合には、同じ割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかが決定される。これにより、大当り種別が「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかであるか、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかであるかに応じて異なる割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかを決定することができる。このため、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて仮停止表示された擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかを構成する飾り図柄などから、遊技者は、15ラウンド大当り状態になるか、2ラウンド大当り遊技、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態のいずれかになるかを事前に予測しやすくなる反面、2ラウンド大当り遊技になるか突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかを事前に予測しにくくなるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣を向上させることができる。
さらに、大当り種別が「第4確変」であり合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満である場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Cと、合計保留記憶数が所定数以上である場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Dとでも、擬似連チャンス目GC1〜GC8のそれぞれに割り当てられている第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1の範囲が異なっている。これにより、合計保留記憶数が所定数未満であるか、合計保留記憶数が所定数以上であるかに応じて異なる割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかを決定することができるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣をさらに向上させることができる。
また、図62に示すステップS593の処理では、変動パターンなどに基づいて、予告なし、あるいは、予告CY1〜予告CY3の予告パターン種別のいずれかに決定する。続いて、ステップS596の処理では、ステップS593の決定結果に基づいて、予告パターンを複数種類のいずれかに決定する。
ここで、図35に示す予告パターン種別決定テーブル170では、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかを指定する変動パターンであるか「第4確変」、「突確」のいずれかを指定する変動パターンであるかや、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満である場合に対応する変動パターンであるか合計保留記憶数が所定数以上である場合に対応する変動パターンであるかなどに応じて、異なる予告パターン種別に決定可能となるように、テーブルデータが構成されている。また、図36〜図38に示す当り予告パターン決定テーブル171A〜171Cの設定では、予告パターン種別を複数種類のいずれとするかの決定結果や、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかを指定する変動パターンであるか「第4確変」、「突確」のいずれかを指定する変動パターンであるかや、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満である場合に対応する変動パターンであるか合計保留記憶数が所定数以上である場合に対応する変動パターンであるかなどに応じて、異なる予告パターンが決定可能となるように、テーブルデータが構成されている。
ここで、図36に示す当り予告パターン決定テーブル171Aの設定において、変動パターンが特殊PG3−1〜特殊PG3−3である場合と、変動パターンが特殊PH3−1〜特殊PH3−3である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP1−1の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。変動パターンが特殊PG1−3、特殊PG1−4である場合と、変動パターンが特殊PH1−3、特殊PH1−4である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP1−1の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。変動パターンが特殊PG1−5である場合と、変動パターンが特殊PH1−5である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP1−1の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。また、図37に示す予告パターン決定テーブル171Bの設定において、変動パターンが特殊PG3−1〜特殊PG3−3である場合と、変動パターンが特殊PH3−1〜特殊PH3−3である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP2−1の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。変動パターンが特殊PG1−3、特殊PG1−4である場合と、変動パターンが特殊PH1−3、特殊PH1−4である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP2−1の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。変動パターンが特殊PG1−5である場合と、変動パターンが特殊PH1−5である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP2−1の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。さらに、図38に示す当り予告パターン決定テーブル171Cの設定において、変動パターンが特殊PG3−1〜特殊PG3−3である場合と、変動パターンが特殊PH3−1〜特殊PH3−3である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP3−1の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。変動パターンが特殊PG1−3、特殊PG1−4である場合と、変動パターンが特殊PH1−3、特殊PH1−4である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP3−1の予告パターンに決定される割合と予告YP3−2の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。変動パターンが特殊PG1−5である場合と、変動パターンが特殊PH1−5である場合とでは、予告なしに決定される割合と予告YP3−1の予告パターンに決定される割合と予告YP3−2の予告パターンに決定される割合とが同一となっている。このような設定により、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「第4確変」である場合と、大当り種別が「突確」である場合と、可変表示結果が「小当り」である場合とで、予告演出を実行する割合や、予告パターンを複数種類のうちのいずれに決定するかの割合を同一にさせることができる。
このように構成された予告種別決定テーブル170を参照して、図62に示すステップS593の処理にて予告パターン種別を決定した後、ステップS596の処理にて予告パターンを決定することにより、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかを指定する変動パターンであるか「第4確変」、「突確」のいずれかを指定する変動パターンであるかなどに応じて異なる割合で、予告演出を実行するか否かや、予告パターンなどを決定することができる。これにより、予告演出における演出表示態様などから、遊技者は、15ラウンド大当り状態になるか、2ラウンド大当り遊技、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態のいずれかになるかを事前に予測しやすくなる反面、2ラウンド大当り遊技になるか突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかを事前に予測しにくくなるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣を向上させることができる。
一例として、図62に示すステップS593の処理にて予告パターン種別が予告CY2に決定された場合、ステップS596の処理では、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかを指定する変動パターンであるか「第4確変」、「突確」のいずれかを指定する変動パターンであるかなどに応じて、予告パターンを予告YP2−1〜予告YP2−4のいずれかに決定することにより、「ステップアップ画像」の予告演出における演出画像の切替回数を決定することができる。これにより、「ステップアップ画像」の予告演出における演出画像の切替回数などから、遊技者は、15ラウンド大当り状態になるか、2ラウンド大当り遊技、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態のいずれかになるかを事前に予測しやすくなる反面、2ラウンド大当り遊技になるか突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかを事前に予測しにくくなるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣を向上させることができる。
また、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかを指定する変動パターンであるか「第4確変」、「突確」のいずれかを指定する変動パターンであるかのみならず、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満である場合に対応する変動パターンであるか合計保留記憶数が所定数以上である場合に対応する変動パターンであるかなどによっても、予告演出を実行するか否かや、「ステップアップ画像」の予告演出における演出画像の切替回数などといった予告演出における演出表示態様などの決定割合が異なってくるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣をさらに向上させることができる。
その後、演出制御用CPU120は、変動開始コマンドや、可変表示結果通知コマンドなどに応じて、図57に示すステップS161の飾り図柄変動設定処理やステップS162の飾り図柄変動中処理を実行することにより、ステップS276での判定結果に対応して、飾り図柄の可変表示中に各種の演出動作を実行させるための制御を行う。そして、演出制御用CPU120は、主基板11から伝送された当り開始指定コマンドを受信したことに応じて、図57に示すステップS164の大当り制御中演出処理を実行することにより、ステップS249での判定結果に対応して、大当り遊技状態において各種の演出動作を実行させるための制御を行う。
一例として、可変表示結果通知コマンドが指定する可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかである場合、図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理では、ステップS276にて決定された変動パターンなどに対応する図柄変動制御パターンに従って、飾り図柄の変動表示やリーチ演出における演出動作などが実行される。また、図57に示すステップS164の大当り制御中演出処理では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかであることなどに対応した演出制御パターンに従って、図69(A)に示す大当り開始時演出における演出動作や、図69(B)に示す大当り中演出における演出動作が実行される。
他の例として、可変表示結果通知コマンドが指定する可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合、図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理では、ステップS276にて決定された変動パターンなどに対応する図柄変動制御パターンに従って、飾り図柄の変動表示や図71(E)に示す突確演出における演出動作が実行される。また、図57に示すステップS164の大当り制御中演出処理では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」であることなどに対応した当り開始CST2−1及び当り制御中CRE1−1の演出制御パターンに従って、図71(E)に示す突確演出における演出動作の続きが実行されることにより、飾り図柄の変動表示中及び2ラウンド大当り状態にわたって、一連の突確演出における演出動作が実行された後、図71(F)に示す確変突入表示が実行される。
さらに他の例として、可変表示結果通知コマンドが指定する可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合、図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理では、ステップS276にて決定された変動パターンなどに対応する図柄変動制御パターンに従って、飾り図柄の変動表示や、大当り種別が「突確」である場合と同様に、図73(E)に示す突確演出における演出動作が実行される。また、図57に示すステップS164の大当り制御中演出処理では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」であることなどに対応した当り開始CST1−3及び当り制御中CRE1−1の演出制御パターンに従って、図73(E)に示す突確演出における演出動作の続きが実行されることにより、飾り図柄の変動表示中及び突確見せ掛け15ラウンド大当り状態のうちで1回目のラウンドである第3ラウンドが実行されているときにわたって、大当り種別が「突確」である場合と同様に、一連の突確演出における演出動作が実行される。その後、当り制御中CRE1−1の演出制御パターンに従って、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかである場合と同様に、図73(F)に示す大当り開始時演出における演出動作が実行される。
このように、図45に示すステップS249にて大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときと、大当り種別が「突確」に決定されたときとで、飾り図柄の可変表示中及び大当り遊技状態における演出動作が異なるため、遊技の興趣を向上させることができる。また、ステップS249にて大当り種別が「第4確変」に決定されたときには、途中まで、大当り種別が「突確」に決定されたときと同様に、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第2期間となる所定期間(例えば0.5秒間)にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる制御が行われるとともに、突確演出における演出動作が実行される。これにより、大当り遊技状態が2ラウンド大当り状態になるか突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかを遊技者に認識させづらくして、飾り図柄の可変表示中及び大当り遊技状態において、より意外性のある演出を実行することができる。
さらに、図45に示すステップS249にて大当り種別が「第4確変」に決定されたときには、第3ラウンドが1回実行された後、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときにも行われる第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行される。これにより、大当り種別が「第4確変」に決定されたときにおける突確演出終了後の大入賞口の状態を、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときと略同一にすることができる。すなわち、実際には、大入賞口が開放状態にされてから第1期間となる所定期間(例えば29.5秒間)が経過したことにより大入賞口が閉鎖状態になるよりも、所定個数(例えば10個)の入賞球が発生したことにより大入賞口が閉鎖状態になる方が多い。そして、このように所定個数(例えば10個)の入賞球が発生したことにより大入賞口が閉鎖状態になる場合、突確演出終了後には、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときと大入賞口の状態が同一となる。また、大入賞口が開放状態にされてから第1期間となる所定期間(例えば29.5秒間)が経過したことにより大入賞口が閉鎖状態になる場合と、大入賞口が開放状態にされてから第1期間となる所定期間(例えば29.0秒間)が経過したことにより大入賞口が閉鎖状態になる場合と、を比較しても、大入賞口が閉鎖状態になるまでの時間差(この例では0.5秒間)は僅かである。このため、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態の1回目のラウンドにて大入賞口が一旦閉鎖された後と、2回目〜15回目までのラウンドとにおける大入賞口の開放状態が、15ラウンド大当り状態の1回目〜15回目までのラウンドにおける大入賞口における開放状態と略同一となる。すなわち、大当り種別が「第4確変」に決定されたときにおける突確演出終了後の大入賞口の状態を、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときと略同一となる。
そして、図45に示すステップS249にて大当り種別が「第1確変」〜「第4確変」、「突確」のいずれかに決定されたときには、図52に示すステップS375にて確変状態への制御を開始するための設定が行われることにより、大当り遊技状態後の遊技状態が確変状態に制御される。これにより、大当り種別が「突確」に決定されたときにおいては、大当り遊技状態後の遊技状態が確変状態に制御されることにより、遊技者の興趣を担保することができる。また、大当り種別が「第4確変」に決定されたときにおいても、図73(E)に示す突確演出における演出動作が実行されることにより遊技者に大当り遊技状態終了後の遊技状態が確変状態に制御されるとの期待を持たせておきながら、確変状態に制御されないという事態が生じないため、遊技者の興趣の低下を防止することができる。
また、図46に示すステップS268の処理では、大当り遊技状態に制御しない旨の判定結果に対応してステップS261にて大当りフラグがオフであると判定されたことに基づいて、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かを判定する。ここで、図46に示すステップS268にてリーチ状態とする旨の判定がなされたことに対応して、ステップS270にてセットしたリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cのいずれかを用いてステップS273の処理を実行することにより、リーチ状態に応じたノーマルCA2−1、スーパーCA2−2、スーパーCA2−3、スーパーCB2−1、スーパーCB2−2といった複数種類の変動パターン種別のいずれかに決定する。また、ステップS268にてリーチ状態としない旨の判定がなされたことに対応して、ステップS271にてセットした非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cのいずれかを用いてステップS273の処理を実行することにより、飾り図柄の可変表示中に特定演出を実行する非リーチCA1−4や非リーチCC1−2などを含む複数種類の変動パターン種別のいずれかに決定する。
加えて、図46に示すステップS268にてリーチ状態とする旨の判定がなされたことに対応して、ステップS273における変動パターン種別の決定結果に基づき、ハズレ変動パターン決定テーブル138Bを用いてステップS276の処理を実行することにより、「リーチ」に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに決定する。また、図46に示すステップS268にてリーチ状態としない旨の判定がなされたこと、及び、ステップS273にて特定演出を実行する非リーチCA1−4や非リーチCC1−2の変動パターン種別などに決定されたことに対応して、ハズレ変動パターン決定テーブル138Aを用いてステップS276の処理を実行することにより、特定演出を実行するために予め用意された非リーチPA1−4〜非リーチPA1−7といった複数種類の変動パターンのいずれかに決定する。
こうして、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならない場合でも、例えば「滑り」、「擬似連」、「イントロ」、「発展チャンス目終了」といった特定演出が実行可能となり、多様な演出を可能にして、遊技興趣を向上させることができる。また、ステップS273やステップS276の処理では、ステップS268にてリーチ状態とする旨の判定がなされたか否かに応じて、異なる決定テーブルを用いて変動パターン種別や変動パターンの決定を行い、リーチ状態とする場合とリーチ状態としない場合とで、決定処理が競合することはない。そのため、変動パターン種別を決定するために用いられる変動パターン種別判定用の乱数値MR3を示す数値データを、リーチ状態とするか否かの判定結果に関わりなく共通の数値データとすることができ、さらに、変動パターンを決定するために用いられる変動パターン判定用の乱数値MR4を示す数値データを、リーチ状態とするか否かの判定結果に関わりなく共通の数値データとすることができる。これにより、乱数値MR3や乱数値MR4を示す数値データの更新を行うために実行される処理(例えば図42に示すステップS14のメイン側乱数値更新処理など)における処理量を軽減して、プログラム量の削減を図ることができる。加えて、乱数回路104の構成が複雑化することや、遊技制御カウンタ設定部154などに設けられたランダムカウンタの記憶領域が増大することなどを防止して、構成の簡素化を図ることができる。ここで、ステップS272、S273の処理では、ステップS268におけるリーチ状態の有無の判定結果に関わりなく、共通の処理モジュールにより変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する。ステップS275、S276の処理では、ステップS268におけるリーチ状態の有無の判定結果に関わりなく、共通の処理モジュールにより変動パターンを複数種類のいずれかに決定する。これにより、リーチ状態の有無の判定結果に応じて異なる処理モジュールを用いて判定を行う場合に比べて、プログラム量の削減を図ることができる。
図15(A)に示す非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Aでは、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、特定演出を実行する非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなるように、テーブルデータが構成されている。これにより、第1特図保留記憶部151Aや第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの記憶数が所定数以上となった場合に、特別図柄や飾り図柄の平均変動時間を短縮して、始動条件が不成立となる入賞を減らすことができる。
図14(A)〜(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cでは、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により分類された変動パターン種別のいずれかに決定できるように、テーブルデータが構成されている。これにより、リーチ演出における演出動作の種類が設計とは異なって極端に一定の種類の演出動作に偏ってしまうことを防止でき、様々な演出動作を設計に近い所定の割合で実行して遊技興趣を向上させることができる。
図10(A)〜(G)及び図11(A)〜(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mでは、大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果に応じて、異なる変動パターン種別に決定可能となるように、テーブルデータが構成されている。これにより、大当り種別の決定結果に応じて異なる種類の演出動作を実行可能として、遊技興趣を向上させることができる。
また、図10(A)〜(G)及び図11(A)〜(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態や時短状態であるか確変状態であるかなどに応じて、異なる変動パターン種別に決定可能となるように、テーブルデータが構成されている。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態に応じて異なる種類の演出動作を実行可能として、遊技興趣を向上させることができる。
第1特別図柄表示装置4では、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に遊技球が入賞して第1始動条件が成立した後に第1開始条件が成立したことに基づいて、複数種類の第1特図となる特別図柄を可変表示する特図ゲームが実行される。第2特別図柄表示装置4Bでは、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が入賞して第2始動条件が成立した後に第2開始条件が成立したことに基づいて、複数種類の第2特図となる特別図柄を可変表示する特図ゲームが実行される。画像表示装置5の表示領域では、例えば「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、第1特図や第2特図を用いた特図ゲームにおける可変表示に対応して、複数種類の飾り図柄が可変表示される。また、主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるCPU103は、ROM101から読み出したプログラムなどに従い、例えば図42のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理といった、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理を実行する。他方、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120は、ROM121から読み出したプログラムなどに従い、例えば図54に示すステップS405のコマンド解析処理やステップS406の演出制御プロセス処理などにおいて、画像表示装置5の表示状態を制御するための処理を実行する。そして、ステップS272、S273の処理では、第1始動条件が成立したことに基づく第1特図を用いた特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターン種別を決定するか、第2始動条件が成立したことに基づく第2特図を用いた特図ゲームに対応した飾り図柄の変動パターン種別を決定するかに関わりなく、変動パターン種別判定用となる共通の乱数値MR3を示す数値データを用いて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する。
こうして、変動パターン種別判定用となる共通の乱数値MR3を示す数値データを用いて変動パターン種別の決定を行った後、その決定結果に基づいて、変動パターンを複数種類のいずれかに決定するようにすれば、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づき多様な演出動作を実行することができる。その一方で、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bといった複数の表示装置により特別図柄の可変表示を行い、その可変表示に対応して飾り図柄を可変表示させる場合でも、変動パターン種別判定用として共通の乱数値MR3を示す数値データを用いる。これにより、乱数値MR3を示す数値データの更新を行うために実行される処理(例えば図42に示すステップS14のメイン側乱数値更新処理など)における処理量を軽減して、プログラム量の削減を図ることができる。
演出制御用CPU120は、図55に示すステップS154では第1保留表示増加更新設定を行い、ステップS155では第2保留表示増加更新設定を行うことで、主基板11から伝送された保留記憶数通知コマンドを受信したときに、始動口入賞指定コマンドとなる第1始動口入賞指定コマンドと第2始動口入賞指定コマンドのいずれかを正常に受信できていれば、例えば図56(A)に示すように、始動入賞記憶表示エリア5Hにて、第1始動条件の成立に基づく第1特図保留記憶部151Aにおける保留データの記憶数である第1保留記憶数と、第2始動条件の成立に基づく第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの記憶数である第2保留記憶数とを、特定可能に表示させることができる。これにより、遊技者が遊技の進行状況を正確に把握することができる。
また、CPU103は、図44に示すステップS206での送信設定に基づいて第1始動入賞口指定コマンドを送信させてから、ステップS209での送信設定に基づいて保留記憶数通知コマンドを送信させる。また、ステップS215での送信設定に基づいて第2始動入賞口指定コマンドを送信させてから、ステップS218での送信設定に基づいて保留記憶数通知コマンドを送信させる。ここで、第1始動条件と第2始動条件のいずれが成立したかを、保留データの総記憶数である合計保留記憶数とともに1つの演出制御コマンドで特定可能とする場合には、例えば合計保留記憶数の上限値が「8」である場合に、第1始動条件と第2始動条件のそれぞれが成立した場合に対応して8種類ずつの合計16種類の演出制御コマンドを用意しなければならない。これに対して、第1始動条件と第2始動条件のいずれが成立したかを特定可能な演出制御コマンドと、合計保留記憶数を特定可能な演出制御コマンドとを別個に用意すれば、第1始動条件と第2始動条件のそれぞれを特定可能な2種類の演出制御コマンドと、合計保留記憶数を特定可能とする8種類の演出制御コマンドの、合計10種類の演出制御コマンドを用意すればよく、予め用意するコマンドの種類や、コマンドテーブルの記憶容量などを、削減することができる。
演出制御用CPU120は、図55に示すステップS156にて始動口入賞指定なし時表示更新設定を行うことにより、主基板11から伝送された保留記憶数通知コマンドを受信したときに、始動口入賞指定コマンドとなる第1始動口入賞指定コマンドと第2始動口入賞指定コマンドをいずれも受信していないと判定されたことに基づいて、始動入賞記憶表示エリア5Hにおける保留記憶表示の表示態様を、所定の表示態様に変更し、例えば図56(B)に示すような灰色表示とすることにより、合計保留記憶数は特定可能であるが第1保留記憶数や第2保留記憶数は特定できないように表示させることができる。これにより、保留データの総記憶数となる合計保留記憶数を表示するために行われるコマンドの送受信動作に異常が発生したことを、容易に認識可能とすることができる。
演出制御用CPU120は、図60に示すステップS551、S557の処理などにて「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンであると判定した場合に、変動パターンから特定される全再変動表示動作の実行回数や、ステップS558にて決定した仮停止図柄などに応じて、図58のステップS517にて決定した図柄変動制御パターンに従い図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理を実行する。こうして、特図ゲームの第1開始条件と第2開始条件のいずれか一方が1回成立したことに基づき、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄を仮停止表示させた後、全部の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄を再び変動させる演出表示が所定回行われる「擬似連」の特定演出を実行することができる。そして、図46に示すステップS268にてリーチ状態とする旨の判定がなされたことに対応して、ステップS273での判定に用いるためにステップS270にてセットされるリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cでは、「擬似連」の特定演出を実行した後に飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により分類された変動パターン種別のいずれかに決定できるように、テーブルデータが構成されている。このように、例えば「擬似連」の特定演出を実行するか否かといった特定演出における演出動作の種類ではなく、リーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により変動パターン種別を分類する決定テーブルを用いて変動パターン種別を決定することで、リーチ演出における演出動作の種類が設計とは異なって極端に一定の種類の演出動作に偏ってしまうことを防止でき、様々な演出動作を設計に近い所定の割合で実行して遊技興趣を向上させることができる。
CPU103は、可変表示結果が「小当り」となったことに基づき、図43に示すステップS118の小当り開放前処理やステップS119の小当り開放処理を実行することにより、小当り遊技状態にて2ラウンド大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる可変入賞動作を実行させる。そして、小当り遊技状態が終了するときには、例えば図43に示すステップS120の小当り終了処理で確変フラグや時短フラグの状態を変更しないようにすることで、パチンコ遊技機1における遊技状態を変更しない。これにより、たとえ通常状態が継続するときであっても、確変状態に制御されることに対する遊技者の期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
図10(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Eや、図11(C)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132J、図11(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Mでは、可変表示結果が「小当り」となる場合に決定される変動パターン種別と共通の変動パターン種別を含むように、テーブルデータが構成されている。これにより、変動パターン種別によって2ラウンド大当り状態に制御されるのか小当り遊技状態に制御されるのかを、遊技者が認識することは困難になり、確変状態に制御されることに対する期待感を持続させて遊技興趣を向上させることができる。また、可変表示結果が「小当り」となる場合と、大当り種別が「突確」となる場合とで、共通の変動パターン種別に決定可能とすることで、変動パターンを決定する際には、可変表示結果が「小当り」となる場合であるか大当り種別が「突確」となる場合であるかに関わりなく、共通の変動パターン決定テーブルを用いることができ、データ容量の削減を図ることができる。
大当り種別が「突確」である場合には、例えば演出制御用CPU120が図59に示すステップS508、S509にて変動パターンが複数種類のいずれであるかを判定し、その判定結果に応じて最終停止図柄となる飾り図柄を決定する。これにより、大当り種別が「突確」である場合に、可変表示結果として様々な組合せの確定飾り図柄を停止表示させ、遊技興趣を向上させることができる。
図9に示す大当り種別決定テーブル131では、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別が「第4確変」、「突確」に決定される割合を異ならせるように、テーブルデータが構成されている。これにより、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに応じて2ラウンド大当り状態に制御されることに対する遊技者の期待感を異ならせ、遊技興趣を向上させることができる。特に、第2開始条件が成立したときには大当り種別を「突確」には決定しないようにすることで、例えば確変状態や時短状態といった第2始動入賞口が拡大開放状態に制御されやすい期間において、大当り種別が「突確」となることで遊技興趣が低下することを防止でき、確変状態や時短状態において賞球が払い出される頻度を高めることができる。加えて、第2開始条件が成立したときには大当り種別を「第4確変」には決定しないようにすることで、例えば第2始動入賞口が拡大開放状態に制御されやすい確変状態においては、「突確」の大当り種別であるときと同一の演出が実行される「第4確変」の大当り種別が決定されにくくなるため、遊技興趣が低下することを防止できる。
CPU103は、図46に示すステップS279での送信設定に基づいて図42に示すステップS17のコマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板に対して、可変表示結果を特定可能な可変表示結果通知コマンドや、変動パターンを特定可能な変動パターン指定コマンドを送信させる。演出制御基板12の側では、例えば演出制御用CPU120が図58に示すステップS516の予告演出設定処理を実行することなどにより、飾り図柄の可変表示中に予告演出となる演出動作を実行するか否かの判定や、予告演出となる演出動作を複数種類のいずれかに決定する。一例として、図62に示すステップS593では、図35に示すような予告パターン種別決定テーブル170を用いて予告パターン種別を複数種類のいずれかに決定し、このとき予告CY1〜予告CY3の予告パターン種別のいずれかに決定されたときには、ステップS595にて図36〜図38に示すような予告パターン決定テーブル171A〜171Cのいずれかをセットした後、ステップS596にて予告パターンを複数種類のいずれかに決定する。そして、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンに基づいて決定した特定演出パターンや、予告パターンなどに対応して、図58に示すステップS517にて決定した図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンに従い図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理を実行する。こうして、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120などにより予告演出を実行するための決定や判定、設定などを行うことで、主基板11の側でCPU103などにより遊技の進行を制御するための制御負担が増大することを防止しつつ、多様な予告演出となる演出動作を実行して、遊技興趣を向上させることができる。
図35に示す予告パターン種別決定テーブル170では、例えば「イントロ」の特定演出が実行される場合のように、特定演出と実行期間が重複する予告演出は実行しないように、テーブルデータが構成されている。これにより、複数種類の演出動作が重複することを回避して、遊技者の興味が分散することによる演出効果の低下を防止できる。
図28(B)に示す特定演出パターン決定テーブル164Cでは、変動パターンが非リーチPA1−6である場合に、前回演出バッファ値が“1”〜“3”のいずれであるかに応じて、イントロTP3−1〜イントロTP3−3の各特定演出パターンに対する第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3の割当てを異ならせ、前回実行された「イントロ」の特定演出における特定演出パターンと同一の特定演出パターンにはならないように、テーブルデータが構成されている。これにより、多様な演出動作を偏りが生じないように出現させて、遊技興趣を向上させることができる。
図35に示す予告パターン種別決定テーブル170や、図36〜図38に示す予告パターン決定テーブル171A〜171Cでは、「非リーチ」に対応した変動パターンである場合でも予告演出が実行可能となるように、テーブルデータが構成されている。これにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならない場合でも予告演出となる演出動作を実行可能とすることで、リーチ状態となることに対する遊技者の期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
図38に示す予告パターン決定テーブル171Cでは、「非リーチ」に対応した変動パターンであって特定演出が実行される変動パターンであるときには、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる変動パターンであるときに比べて予告演出を実行する割合が低くなるとともに、「非リーチ」に対応した変動パターンであって特定演出が実行されない変動パターンであるときに比べて予告演出を実行する割合が高くなるように、テーブルデータが構成されている。これにより、予告演出となる演出動作が実行されたときに飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならない場合を減らすとともに、予告演出となる演出動作が実行されたときに特定演出が実行されない場合をさらに減らすことで、予告演出が行われた場合にリーチ状態となることに対する遊技者の期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
演出制御用CPU120は、図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理にて、操作ボタン30から伝送される操作検出信号のチェックを行い、操作検出信号がオン状態となったことに対応して予告演出制御パターンを切り替えることなどにより、予告演出における演出動作を変化させる。これにより、遊技者による操作に応じた予告演出が可能となり、遊技興趣を向上させることができる。
演出制御用CPU120は、可変表示結果通知コマンドにて通知された可変表示結果や変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンなどに基づき、図58に示すステップS504、S505、S506の処理や、図59に示すステップS510、S512、S513の処理を実行することにより、最終停止図柄となる確定飾り図柄を、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rのそれぞれについて決定する。また、演出制御用CPU120は、図60に示すステップS558の処理を実行することにより、特定演出における演出動作として仮停止表示させる飾り図柄を決定する。さらに、演出制御用CPU120は、図61に示すステップS576の処理を実行することにより、変動中昇格演出における演出動作として仮停止表示させる通常大当り組合せの飾り図柄を決定する。こうして、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120などにより「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて停止表示する飾り図柄を決定することで、主基板11の側でCPU103などにより遊技の進行を制御するための制御負担が増大することを防止しつつ、複数の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rに停止表示させる飾り図柄を決定することができる。
演出制御用CPU120は、「擬似連」の特定演出が実行される場合に、図60に示すステップS558の処理を実行することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる仮停止図柄の組合せを決定する。これにより、主基板11の側でCPU103などにより遊技の進行を制御するための制御負担が増大することを防止しつつ、多様な演出動作を行って遊技興趣を向上させることができる。
演出制御用CPU120は、「滑り」の特定演出が実行される場合に、図60に示すステップS558の処理を実行することにより、「滑り」の特定演出にて仮停止表示させる飾り図柄を決定する。これにより、主基板11の側でCPU103などにより遊技の進行を制御するための制御負担が増大することを防止しつつ、多様な演出動作を行って遊技興趣を向上させることができる。
演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となることに対応して、図58に示すステップS506の処理において、まず、最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の飾り図柄表示エリア5C以外の「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rに停止表示される飾り図柄を決定する。その後、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の飾り図柄表示エリア5Cに停止表示される飾り図柄を決定する。また、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならないことに対応して、図58に示すステップS505の処理において、最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cや、左右出目判定テーブル161を参照して停止表示する飾り図柄を決定することで、リーチ組合せや大当り組合せとはならず、また、リーチ組合せや大当り組合せ以外であっても、図3(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8や、図3(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8、図3(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4、さらには、図25に示すような一定の非リーチ組合せとはならない確定飾り図柄の組合せを決定する。これにより、特殊演出が実行されるのか否かについて、遊技者に誤解を与えてしまうことを防止できる。
演出制御用CPU120は、変動中昇格演出を実行可能な「第1確変」の大当り種別である場合に、図59に示すステップS513にて確変大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄を決定する。そして、図61のステップS574にて図29(A)に示す変動中昇格演出実行決定テーブル165Aを参照することで、変動中昇格演出を実行するか否かを判定する。このとき、変動中昇格演出を実行する旨の決定がなされた場合には、ステップS576にて図34に示す仮停止図柄決定テーブル169を参照することで、通常大当り組合せを構成する飾り図柄を、変動中昇格演出にて仮停止表示させる飾り図柄に決定する。これにより、変動中昇格演出を実行可能な「第1確変」の大当り種別である場合でも、変動中昇格演出が実行される場合と、実行されない場合とを設け、主基板11の側でCPU103などにより遊技の進行を制御するための制御負担が増大することを防止しつつ、多様な演出動作を可能にして遊技興趣を向上させることができる。
演出制御用CPU120は、大当り中昇格演出を実行する「第3確変」の大当り種別である場合に、図59のステップS512にて通常大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定飾り図柄を決定する。これにより、大当り遊技状態への制御が開始されてから確変状態となる旨の報知演出が行われる場合に、飾り図柄の可変表示結果から確変状態に制御されるか否かを認識することを困難にして、報知演出の演出効果を高め、遊技興趣を向上させることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。上記実施の形態では、大当り種別が「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかであるか大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかであるかや、合計保留記憶数が所定数未満であるか、合計保留記憶数が所定数以上であるかに応じて異なる割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかを決定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、図3(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8や、図3(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4を、大当り種別が「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかであるか大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかであるかや、合計保留記憶数が所定数未満であるか、合計保留記憶数が所定数以上であるかに応じて異なる割合で決定するようにしてもよい。
上記実施の形態において、「発展チャンス目」の特定演出では、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかを構成する飾り図柄を仮停止表示させることにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となることや、リーチ状態となった後に可変表示結果が「大当り」となることを遊技者に示唆するようにしていた。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、非リーチ組合せや、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させた後に、単に、図66(E1)〜(E6)に示すように、仮停止表示されている飾り図柄を反転する方向に回転させるような演出表示を行うことのみにより、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となることや、リーチ状態となった後に可変表示結果が「大当り」となることを遊技者に示唆するようにしてもよい。
また、「擬似連」の特定演出においても、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかを構成する飾り図柄を仮停止表示させることなく、非リーチ組合せや、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させた後に、単に、図66(E1)〜(E6)に示すように、仮停止表示されている飾り図柄を反転する方向に回転させるような演出表示を行うことのみにより、飾り図柄が再び変動(擬似連変動)されることを遊技者に示唆するようにしてもよい。あるいは、遊技者に何ら示唆する演出表示を行うことなく、非リーチ組合せや、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させてから所定期間経過後に、飾り図柄を再び変動(擬似連変動)させるようにするのみでもよい。
さらに、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にも、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する飾り図柄を仮停止表示させることなく、非リーチ組合せや、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させた後に、単に、図66(E1)〜(E6)に示すように、仮停止表示されている飾り図柄を反転する方向に回転させるような演出表示を行うことのみにより、大当り種別が「突確」であることを遊技者に示唆するようにしてもよい。あるいは、遊技者に何ら示唆する演出表示を行うことなく、非リーチ組合せや、リーチハズレ組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させてから所定期間経過後に、突確演出表示を開始するのみでもよい。この場合には、停止表示される飾り図柄が非リーチ組合せや、リーチハズレ組合せとなるときでも、色図柄は、大当り種別が「突確」であるときに対応する「黄色」を示す色図柄を停止表示するようにすればよい。
あるいは、発展チャンス目、擬似連チャンス目、突確チャンス目を構成する飾り図柄の組合せを共通にして複数種類設けるようにし、複数種類の飾り図柄の組合せ(共通チャンス目)のいずれかが仮停止表示された場合には、所定のリーチ演出、「擬似連」の特定演出、突確演出のいずれにも発展しうるようにしてもよい。この場合、複数種類の共通チャンス目のうち、第1共通チャンス目(例えば「3」、「4」、「4」の数字を示す飾り図柄の組合せ)が仮停止表示されたときには、所定のリーチ演出に発展しやすく、第2共通チャンス目(例えば「1」、「1」、「2」の数字を示す飾り図柄の組合せ)が仮停止表示されたときには、「擬似連」の特定演出に発展しやすく、第3共通チャンス目(例えば「1」、「3」、「5」の数字を示す飾り図柄の組合せ)が仮停止表示されたときには、突確演出に発展しやすくなるように、最終停止図柄決定テーブル163C、163Dや仮停止図柄決定テーブル167A〜167Dを設定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、リーチ演出α1〜リーチ演出α3やリーチ演出β1〜リーチ演出β3のいずれかが実行される場合、色図柄の変動のみならず、飾り図柄の変動も継続して実行されるものとして説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、リーチ演出α1〜リーチ演出α3やリーチ演出β1〜リーチ演出β3のいずれかが実行される場合、色図柄の変動のみを継続し、飾り図柄を表示しないようにしてもよい。この場合、「発展チャンス目」の特定演出を実行してリーチ演出に発展させるときには、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態にならない。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」や「第4確変」である場合には、合計保留記憶数によって「擬似連」の特定演出における全再変動表示動作の実行回数を異ならせるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかである場合や、可変表示結果が「ハズレ」である場合にも、合計保留記憶数によって「擬似連」の特定演出における全再変動表示動作の実行回数を異ならせるようにしてもよい。例えば、特定の合計保留記憶数(例えば「3」)である場合に、特定の全再変動表示動作の実行回数(例えば「3」)となる変動パターンに対する割当を、可変表示結果が「大当り」である場合と「ハズレ」である場合とで異ならせてもよい。このようにすれば、合計保留記憶数によって、可変表示結果が「大当り」になることに対する信頼度や、大当り種別が「第1確変」〜「第3確変」のいずれかになることに対する信頼度、可変表示態様がリーチ態様となることに対する信頼度などが高い全再変動表示動作の実行回数を異ならせることができる。
上記実施の形態では、「擬似連」の特定演出における全再変動表示動作の実行回数に対する割当てが全保留記憶数により異なるものとして説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、「滑り」、「擬似連」、「イントロ」、「発展チャンス目」、「発展チャンス目終了」といった複数の特定演出のうちのいずれが実行されるかに対する割当てを全保留記憶数により異ならせてもよい。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合に決定される変動パターンが、大当り種別が「突確」である場合に決定される変動パターンと同一の変動態様になるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合に決定される変動パターンは、可変表示結果が「小当り」である場合に決定される変動パターンと同一の変動態様となるものであってもよいし、また、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合に決定される変動パターン及び可変表示結果が「小当り」である場合に決定される変動パターンの双方と同一の変動態様となるものであってもよい。
上記実施の形態では、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれであるか、「第4確変」、「突確」のいずれであるかに応じて、予告パターンYP2−1〜予告パターンYP2−4のいずれかに決定される割合を異ならせることで、「ステップアップ画像」となる予告演出におけるステップ数を、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれであるか、「第4確変」、「突確」のいずれであるかに応じて異なる決定割合で、複数のステップ数のいずれかに決定している。しかしながら、この発明はこれに限定されず、予告演出となる演出動作における演出態様を段階的に複数回変更可能な場合に、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれであるか、「第4確変」、「突確」のいずれであるかに応じて異なる決定割合で、演出態様の変更回数を、複数種類のいずれかに決定するものであればよい。ここで、演出態様を段階的に複数回変更可能な予告演出としては、例えば表示されるキャラクタが段階的に増加していく演出動作、あるいは、表示されるキャラクタの動作が段階的に変化していく演出動作などであればよい。
上記実施の形態では、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG1−3〜特殊PG1−5、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH1−3〜特殊PH1−5、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンである場合、予告なしと、演出画像の切換が行われない予告YP2−1の予告パターンとのいずれかに決定され、特殊PG2−1、特殊PG2−2の変動パターンである場合には、予告なしと、演出画像の切換が行われない予告YP2−2の予告パターンとのいずれかに決定されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG1−3〜特殊PG1−5、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH1−3〜特殊PH1−5、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンである場合においても、予告YP2−3や予告YP2−4といった演出画像の切換が行われる予告パターンに決定されるようにしてもよい。このようにすれば、大当り種別が「第4確変」や「突確」である場合においても、「ステップアップ画像」の予告演出において、演出画像の切換が行われるようにすることができる。そして、この場合には、予告なし、予告YP2−1〜予告YP2−4の予告パターンのそれぞれに対する第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2の割当を、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」であることに対応して決定された変動パターンと、大当り種別が「第4確変」、「突確」であることに対応して決定された変動パターンとで異なるように設定すればよい。また、大当り種別が「第4確変」であることに対応して決定された変動パターンと、大当り種別が「突確」であることに対応して決定された変動パターンとにおいて、見た目の演出態様が同一の可変表示パターン同士では、予告なし、予告YP2−1〜予告YP2−4の予告パターンのそれぞれに対する第2予告パターン判定用の乱数値SR8−2の割当を同一にすればよい。このようにすれば、「ステップアップ画像」の予告演出における演出画像の切換回数などから、遊技者は、15ラウンド大当り状態になるか、2ラウンド大当り状態、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態のいずれかになるかを事前に予測しやすくなる反面、2ラウンド大当り遊技になるか突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかを事前に予測しにくくなるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣を向上させることができる。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「通常」となったことに基づく大当り遊技状態が終了した後には、時短状態に制御され、大当り種別が「第1確変」〜「第4確変」となったことに基づく大当り遊技状態が終了した後には、確変状態に制御されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、大当り種別が「通常」及び「突確」となる場合に代えて、あるいはこれらに加えて、「突然時短」となる場合を設けるようにしてもよい。
「通常」及び「突確」に代えて、「突然時短」の大当り種別を設ける場合、ROM101には、図74に示すような大当り種別決定テーブル231が含まれるようにすればよい。大当り種別決定テーブル231は、可変表示結果を「大当り」とする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数値MR2−1に基づき、飾り図柄の可変表示態様を「突然時短」、「第1確変」〜「第4確変」といった複数種類の大当り種別のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。ここで、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突然時短」となるときには、大当り種別が「突確」の場合と同様にして2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、大当り種別が「突確」の場合とは異なり時短状態に制御される。これに対して、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「第4確変」となるときには、突然時短見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御され、突然時短見せ掛け15ラウンド大当り状態が終了した後には、大当り種別が「突然時短」の場合とは異なり確変状態に制御される。大当り種別決定テーブル231は、図21に示す遊技制御バッファ設定部155に設けられた変動特図指定バッファの値(変動特図指定バッファ値)が“1”であるか“2”であるかに応じて、大当り種別判定用の乱数値MR2−1を、「突然時短」、「第1確変」〜「第4確変」の大当り種別に割り当てる決定用データなどから構成されている。また、大当り種別決定テーブル231は、図21に示す遊技制御バッファ設定部155に設けられた大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)を、大当り種別判定用の乱数値MR2−1に基づいて決定された大当り種別に対応した「06」、「01」〜「04」のいずれかに設定するためのテーブルデータ(設定用データ)を含んでいてもよい。
ここで、図74に示す大当り種別決定テーブル231の設定では、変動特図指定バッファ値が“1”であるか“2”であるかに応じて、「第4確変」の大当り種別に対する大当り種別判定用の乱数値MR2−1の割当てが異なっている。すなわち、変動特図指定バッファ値が“1”である場合には、大当り種別判定用の乱数値MR2−1のうち「100」が「第4確変」の大当り種別に割り当てられる一方で、変動特図指定バッファ値が“2”である場合には、「第4確変」の大当り種別に対して大当り種別判定用の乱数値MR2−1が割り当てられていない。このような設定により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別を「第4確変」に決定する割合を、異ならせることができる。
そして、図43に示すステップS114〜S116の処理では、図45に示すステップS249の処理にて大当り種別が「突然時短」に決定された場合、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第2期間となる所定期間(例えば0.5秒間)にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させた後、大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態に一旦変化させて、その後、第2期間よりも長い特定期間(例えば29.0秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第3ラウンド)が1回実行され、その後には、第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行される。
図75は、可変表示結果が「大当り」である場合の遊技状態の遷移例、画像表示装置5における表示動作例を説明するためのタイミングチャートである。ここで、この変形例では、遊技状態が通常状態などといった確変状態でない場合には、図65〜図73と同様の演出表示が行われる。ただし、確変突入演出の代わりに、時短状態に移行することを報知する時短突入演出が実行される。また、遊技状態が確変状態である場合には、複数回の飾り図柄の変動表示にわたって、味方キャラクタと敵キャラクタとが戦うバトル演出における演出動作が実行される。このバトル演出において、味方キャラクタが戦いに勝利したときには、15ラウンド大当り状態に制御され、15ラウンド大当り状態が終了した後も、確変状態に継続して制御される。これに対して、味方キャラクタが戦いに敗北(敵キャラクタが勝利)したときには、2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、確変状態が終了して通常状態に移行する制御が行われる。図75(A)に示すように、遊技状態が確変状態となっている場合において、図45に示すステップS249の処理にて大当り種別が「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときには、図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理にて飾り図柄の変動表示とともに、例えば味方キャラクタが敵キャラクタと戦うバトル演出における演出動作が実行されるようにする。そして、「左」→「右」→「中」といった所定順序で飾り図柄が順次に停止表示(仮停止表示)された後には、確変大当り組合せとなる確定飾り図柄が停止表示されるとともに、例えばバトル演出にて味方キャラクタが敵キャラクタとの戦いに勝利する演出動作が実行されるようにする。そして、このような演出動作が実行されている途中から、遊技状態が15ラウンド大当り状態に移行されるとともに、例えば可変表示結果が大当りとなったことを示す報知画像を表示領域の中央に表示する大当り開始時演出表示と、ラウンドの回数を示す報知画像及び大当り遊技状態における演出画像を表示する大当り中演出表示と、15ラウンド大当り状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出表示とが順次実行されるようにする。そして、15ラウンド大当り状態が終了した後には、遊技状態が確変状態に継続して制御されるとともに、例えば通常状態の場合とは異なる背景画像として、味方キャラクタと敵キャラクタとが向かい合う演出画像を表示させるなどして遊技者に確変状態が継続することを報知するようにすればよい。
また、図75(B)に示すように、遊技状態が確変状態となっている場合において、図45に示すステップS249の処理にて大当り種別が「突然時短」に決定されたときには、図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理にて飾り図柄の変動表示とともに、大当り種別が「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときと同様に、バトル演出における演出動作が実行されるようにする。そして、「左」→「右」→「中」といった所定順序で飾り図柄が順次に停止表示(仮停止表示)された後には、所定の突然時短チャンス目となる確定飾り図柄が停止表示されるとともに、例えばバトル演出にて味方キャラクタが敵キャラクタとの戦いに敗北する演出動作が実行されるようにする。そして、このような演出動作が実行されている途中から、遊技状態が2ラウンド大当り状態に移行されて1ラウンド目の開放制御が行われた後、例えば時短状態に移行することを報知する演出画像を表示する時短突入表示が実行されるようにする。そして、2ラウンド大当り状態が終了した後には、遊技状態が時短状態に移行する制御が行われるとともに、例えば通常状態とも確変状態との異なる背景画像を表示させるなどして、遊技者に確変状態が終了することを報知するようにすればよい。
さらに、図75(C)に示すように、遊技状態が確変状態となっている場合において、図45に示すステップS249の処理にて大当り種別が「第4確変」に決定されたときには、図57に示すステップS162の飾り図柄変動中処理にて飾り図柄の変動表示とともに、大当り種別が「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときや大当り種別が「突然時短」に決定されたときと同様に、バトル演出における演出動作が実行されるようにする。そして、「左」→「右」→「中」といった所定順序で飾り図柄が順次に停止表示(仮停止表示)された後には、時短チャンス目となる確定飾り図柄が停止表示されるとともに、大当り種別が「突然時短」に決定されたときと同様に、バトル演出にて味方キャラクタが敵キャラクタとの戦いに敗北する演出動作が実行されるようにする。そして、このような演出動作が実行されている途中から、遊技状態が突然時短見せ掛け15ラウンド大当り状態に移行されて1ラウンド目の開放制御が行われた後、大当り開始時演出として、例えば医者のキャラクタが敵キャラクタとの戦いに敗北した味方キャラクタに注射を打つなどして味方キャラクタを復活させる復活演出における演出動作が実行されるようにする。続いて、大当り種別が「第1確変」〜「第3確変」のいずれかに決定されたときと同様に、ラウンドの回数を示す報知画像及び大当り遊技状態における演出画像を表示する大当り中演出表示と、突然時短見せ掛け15ラウンド大当り状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出表示とが順次実行されるようにする。そして、突然時短見せ掛け15ラウンド大当り状態が終了した後には、遊技状態が確変状態に継続して制御されるとともに、味方キャラクタと敵キャラクタとが向かい合う演出画像を表示させるなどして遊技者に確変状態が継続することを報知するようにすればよい。
このように、図45に示すステップS249にて大当り種別が「第1確変」〜「第4確変」、「突然時短」のいずれかに決定されたときには、図52に示すステップS375にて確変状態への制御を開始するための設定が行われることにより、大当り遊技状態後の遊技状態が確変状態に継続して制御される。これにより、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第1期間となる所定期間(例えば29.5秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる第1ラウンドが実行されたときには、大当り遊技状態後の遊技状態が確変状態に継続して制御され、これはステップS249にて大当り種別が「突然時短」に決定されるまで継続されるため、遊技状態が確変状態に制御されているときにおける遊技者の興趣を向上させることができる。また、ステップS249にて大当り種別が「第4確変」に決定されたときには、大当り種別が「突然時短」に決定されたときと同様に、バトル演出にて味方キャラクタが敵キャラクタとの戦いに敗北する演出動作が実行され、その途中から、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる第1ラウンドが実行されたときには、大当り遊技状態後の遊技状態が確変状態に継続して制御される。これにより、遊技者に確変状態への制御が終了すると思わせておいて継続されることを報知することができるため、遊技者の遊技興趣をさらに高めることができる。
加えて、変動特図指定バッファ値が“1”である場合には、「第4確変」の大当り種別に対して大当り種別判定用の乱数値MR2−1を割り当てないようにして、その分「第3確変」の大当り種別に対して多くの大当り種別判定用の乱数値MR2−1を割り当てるようにされている。これにより、確変状態時には可変表示結果が「突然時短」となることで確変状態が終了することから、大当り種別が「突然時短」に決定されたときと同様のバトル演出にて味方キャラクタが敵キャラクタとの戦いに敗北する演出動作が実行されることにより、遊技者に確変状態が終了すると思わせておいて、大当り開始時演出として、復活演出における演出動作が実行されることにより、遊技の興趣を向上させることができる。また、変動特図指定バッファ値が“1”である場合には大当り種別を「第4確変」には決定しないようにすることで、例えば第2始動入賞口が通常開放状態に制御されている通常遊技状態においては、意味のない、バトル演出にて味方キャラクタが敵キャラクタとの戦いに敗北する演出動作が実行された後に、医者が味方キャラクタに注射を打つなどして味方キャラクタを復活させる復活演出における演出動作が極めて実行されにくくなるため、遊技興趣が低下することを防止できる。
また、図74に示す大当り種別決定テーブル231の設定により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別を「第4確変」に決定する割合を、異ならせることができる。これにより、バトル演出において、味方キャラクタが戦いに敗北する演出動作が実行された場合、これが第1開始条件が成立したことに基づくものか、第2開始条件が成立したことに基づくものかによって、その後、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第1期間となる所定期間(例えば29.5秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる第1ラウンドが実行されることに対する遊技者の期待感を異ならせることができるため、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
上記実施の形態において、図57に示すステップS164の大当り制御中演出処理では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合、2ラウンド目以降は、当り制御中CRD2−1、…などといった大当り種別が「第1確変」及び「第2確変」であるとき同一の演出制御パターンに従い、大当り中演出における演出動作が実行されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、図40に示す各種演出制御パターンテーブル182には、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれである場合とも異なる「第4確変」の大当り種別専用の演出制御パターンがラウンド回数ごとに設けられるようにし、大当り種別が「第4確変」の場合には、これらの演出制御パターンに従い、大当り中演出における演出動作が実行されるようにしてもよい。また、大当り種別が「第1確変」、「第2確変」、「第4確変」に共通の演出制御パターンをラウンド回数ごとに複数種類ずつ設けるようにし、そのうちの一種類の演出制御パターンに従い、大当り中演出における演出動作が実行されるようにしてもよい。
この場合、ROM121が記憶する決定テーブルには、15回開放中演出パターンを複数種類のいずれかに決定するためのテーブルとして、例えば図76(A)に示す15回開放中演出パターン決定テーブル172Aが含まれている。図76(A)に示す15回開放中演出パターン決定テーブル172Aは、大当り中演出として、15回開放中演出が実行される場合に、所定の15回開放中演出パターン判定用の乱数値に基づき、15回開放中演出パターンを開放FP1及び開放FP2のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。15回開放中演出パターン決定テーブル172Aは、大当り種別が「第1確変」及び「第2確変」のいずれであるか、「第4確変」であるかに応じて、15回開放中演出パターン判定用の乱数値を、開放FP1及び開放FP2の15回開放中演出パターンに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、「第4確変」の大当り種別に対しては、図76(A)に示す15回開放中演出パターン決定テーブル172Aにおいて、開放FP1の15回開放中演出パターンに対して、15回開放中演出パターン判定用の乱数値が割り当てられていないのに一方で、開放FP2の15回開放中演出パターンに対しては、15回開放中演出パターン判定用の乱数値のうち、「1」〜「100」の範囲の値が割り当てられている。他方、「第1確変」及び「第2確変」の大当り種別に対しては、図76(A)に示す15回開放中演出パターン決定テーブル172Aにおいて、開放FP1の15回開放中演出パターンに対して、15回開放中演出パターン判定用の乱数値のうち、「1」〜「99」の範囲の値が割り当てられている一方で、開放FP2の15回開放中演出パターンに対しては、15回開放中演出パターン判定用の乱数値のうち、「100」が割り当てられている。したがって、大当り種別が「第4確変」である場合には、大当り種別が「第1確変」及び「第2確変」である場合に比べて、開放FP1の15回開放中演出パターンに決定される割合が低くなる一方で、開放FP2の15回開放中演出パターンに決定される割合が高くなる。
図77は、図57のステップS163にて実行される飾り図柄変動終了時処理の一例を示すフローチャートである。この飾り図柄変動終了時処理において、演出制御用CPU120は、まず、主基板11から伝送される当り開始指定コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS531)。このとき、当り開始指定コマンドの受信があれば(ステップS531;Yes)、その当り開始指定コマンドから特定される可変表示結果が「大当り」であるか「小当り」であるかの判定を行う(ステップS532)。
ステップS532にて可変表示結果が「大当り」であるとの判定がなされたときには(ステップS532;Yes)、続いて、その当り開始指定コマンドから特定される大当り種別が「第1確変」、「第2確変」、「第4確変」のいずれかであるか否かを判定する(ステップS533)。このとき、大当り種別が「第1確変」、「第2確変」、「第4確変」のいずれかであれば(ステップS533;Yes)、図76(A)に示す15回開放中演出パターン決定テーブル172Aを、使用テーブルとしてセットした後(ステップS534)、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、15回開放中演出パターン判定用の乱数値を示す数値データを抽出する(ステップS535)。
そして、ステップS535にて抽出した乱数値を示す数値データに基づき、15回開放中演出パターン決定テーブル172Aを参照することにより、大当り種別が「第1確変」及び「第2確変」のいずれであるか、「第4確変」であるかに応じて、開放FP1及び開放FP2の15回開放中演出パターンのいずれかに決定する(ステップS536)。その後、ステップS536の決定結果に対応して、例えば遊技制御バッファ設定部155に設けられた15回開放中演出指定バッファの値(15回開放中演出指定バッファ値)を「1」及び「2」のいずれかに設定する(ステップS537)。ステップS537の処理では、ステップS536にて開放FP1の15回開放中演出パターンに決定された場合、15回開放中演出指定バッファ値に「1」が設定される一方で、ステップS536にて開放FP2の15回開放中演出パターンに決定された場合には、15回開放中演出指定バッファ値に「2」が設定される。
ステップS533にて大当り種別が「第1確変」、「第2確変」、「第4確変」のいずれでもないと判定された場合や(ステップS533;No)、ステップS537の処理を実行した後には、演出プロセスフラグの値を“4”に更新する(ステップS538)。これに対して、ステップS532にて可変表示結果が「小当り」であるとの判定がなされたときには(ステップS532;No)、演出プロセスフラグの値を“5”に更新する(ステップS539)。
ステップS531にて当り開始指定コマンドの受信がないと判定した場合には(ステップS531;No)、例えば演出制御プロセスタイマ値をチェックするなどして、当り開始指定コマンドを受信せずに所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS540)。このとき、所定期間が経過していない場合には(ステップS540;Yes)、そのまま飾り図柄変動終了時処理を終了する。
これに対して、ステップS540にて当り開始指定コマンドを受信せずに所定時間が経過した場合には(ステップS540;Yes)、可変表示結果が「ハズレ」であることに対応して、演出プロセスフラグの値を“0”に更新する(ステップS541)。
そして、図63に示すステップS610の処理では、ステップS537の処理にて設定された15回開放中演出指定バッファ値と大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数であるラウンド数とに応じた大当り中演出となる演出動作を実行するための設定が行われることで、開放FP1及び開放FP2のいずれかの15回開放中演出パターンに対応した演出制御パターンに従った大当り中演出における演出動作が実行されるようにすればよい。なお、大当り種別が「通常」である場合には、当り開始CST1−2−2、当り制御中CRD1−2−2、当り制御中CRD2−2−2、…、当り終了CED1−2−2などの演出制御パターンに従った大当り中演出における演出動作が実行されるようにすればよい。また、大当り種別が「第3確変」である場合には、当り開始CST1−2−1、当り制御中CRD1−2−1、当り制御中CRD2−2−1、…、当り終了CED1−2−1などの演出制御パターンに従った大当り中演出における演出動作が実行されるようにすればよい。そして、大当り種別が「突確」である場合には、当り開始CST2−1、当り制御中CRE1−1、当り終了CED2−1の演出制御パターンの組合せと、当り開始CST2−2、当り制御中CRE1−2、当り終了CED2−2の演出制御パターンの組合せとのいずれかに従った大当り中演出における演出動作が実行されるようにすればよい。
また、ROM121が記憶する決定テーブルに、15回開放中演出パターンを複数種類のいずれかに決定するためのテーブルとして、図76(A)に示す15回開放中演出パターン決定テーブル172Aに代えて、図76(B)に示す15回開放中演出パターン決定テーブル172Bを含めるようにしてもよい。これにより、大当り種別が「第1確変」及び「第2確変」のいずれかであり、途中2ラウンド大当り状態や突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になることなく、15ラウンド大当り状態が行われた回数(継続回数)が5回未満である場合には、開放FP1の15回開放中演出パターンに対応した演出制御パターンに従った大当り中演出における演出動作が実行され、継続回数が5回以上である場合や、大当り種別が「第4確変」である場合には、開放FP2の15回開放中演出パターンに対応した演出制御パターンに従った大当り中演出における演出動作が実行される。
上記実施の形態では、大当り種別が「第4確変」である場合と「突確」である場合とに共通の最終停止図柄として突確チャンス目TC1〜TC4が停止表示されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば停止表示される共通の最終停止図柄は、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄であってもよい。
上記実施の形態において、図17(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137Cの設定と、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Dの設定とでは、見た目の演出態様が同一の演出動作を実行する変動パターンに対して割り当てられている変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲が同一となっているものとして説明した。しかしながら、演出動作の見た目の演出態様から、大当り種別が「第4確変」に決定されたか「突確」に決定されたかを遊技者に悟られないような設定であればよく、見た目の演出態様が同一の演出動作を実行する変動パターンに対する変動パターン判定用の乱数値MR4の割当が、変動パターン決定テーブル137Cと変動パターン決定テーブル137Dとで完全に同一である必要はない。
上記実施の形態では、大当り種別が「第4確変」、「突確」である場合には、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であるか所定数以上であるかによって、「擬似連」の特定演出を実行するか否かの決定割合や、全再変動表示動作の実行回数の決定割合、擬似連チャンス目のチャンス目の決定割合、予告演出を実行するか否かの決定割合、「ステップアップ画像」の予告演出における演出画像の切替回数などといった予告演出における演出表示態様などの決定割合を異ならせることにより、信頼度の高い演出を異ならせるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」である場合においても、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であるか所定数以上であるかによって、「擬似連」の特定演出を実行するか否かの決定割合や、全再変動表示動作の実行回数の決定割合、擬似連チャンス目のチャンス目の決定割合、予告演出を実行するか否かの決定割合、「ステップアップ画像」の予告演出における演出画像の切替回数などといった予告演出における演出表示態様などの決定割合を異ならせてもよい。
上記実施の形態において、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態では、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第2期間となる所定期間(例えば0.5秒間)にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させた後、大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態に一旦変化させて、その後、第2期間よりも長い特定期間(例えば29.0秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第3ラウンド)が1回実行される。その後、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第1期間となる所定期間(例えば29.5秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第1ラウンド)が第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば特別可変入賞球装置7の開閉板が、第2期間となる所定期間(例えば0.5秒間)にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させた後、大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態に一旦変化させる動作を第2回数(例えば「2」)実行し、その後、第2期間よりも長い特定期間(例えば28.5秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第4ラウンド)が1回実行された後、第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行されるようにしてもよい。
また、特別可変入賞球装置7の開閉板が、第2期間となる所定期間(例えば0.5秒間)にて大入賞口を開放状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンド(第2ラウンド)が1回実行された後、第1ラウンドが第1回数(例えば「15」)あるいは第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行されるようにしてもよい。さらに、第2ラウンドが第2回数(例えば「2」)実行された後、第1ラウンドが第1回数(例えば「15」)あるいは第1回数よりも2回少ない回数(例えば「13」)実行されるようにしてもよい。そして、これらの変形例では、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態において、2ラウンド大当り状態と同様の大入賞口の開閉動作が行われている期間には、2ラウンド大当り状態になったときと同様に、突確演出表示における演出画像が表示されるようにすればよい。加えて、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態では、例えば第3ラウンドが1回実行された後、第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行される開放制御パターンと、第4ラウンドが1回実行された後、第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行される開放制御パターンとの2種類を設けるようにしたり、第4ラウンドにおける大入賞口の閉鎖時間を複数種類設けるようにしてもよい。これにより、突確演出表示中の複数のタイミング、あるいは確変突入表示中にも、大当り開始時演出表示に切り換えることができるようになるため、さらに意外性のある演出を行うことができる。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」、「突確」である場合、「左」→「右」→「中」といった所定順序で飾り図柄を順次に停止表示(仮停止表示)したときに、突確演出表示における演出画像へと切り換えられるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、突確演出表示における演出画像への切換タイミングは任意であり、例えば確定飾り図柄が停止表示されたときに、突確演出表示における演出画像へと切り換えるようにしてもよいし、図77に示すステップS531等の処理にて当り開始指定コマンドを受信したと判定されたときに、突確演出表示における演出画像へと切り換えるようにしてもよい。さらには変動パターンに予め定められた切換タイミングになったときに、突確演出表示における演出画像へと切り換えるようにしてもよい。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」、「突確」である場合、大入賞口が最初に開放状態にされてから0.5秒間が経過して一旦閉鎖状態にされるときに、大当り開始時演出表示における演出表示、あるいは確変突入表示における演出画像へと切り換えられるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、確変突入表示における演出画像への切換タイミングは任意であり、例えば大入賞口が一旦閉鎖状態にされた後、次に開放状態にされるときに、大当り開始時演出表示における演出表示、あるいは確変突入表示における演出画像へと切り換えられるようにしてもよい。また、上述の変形例のように、第4ラウンドが1回実行された後、第1ラウンドが第1回数よりも1回少ない回数(例えば「14」)実行されるような場合には、大入賞口が2回目の開放状態にされるときや、2回目の開放状態にされてから0.5秒間が経過して一旦閉鎖状態にされるときに、大当り開始時演出表示における演出表示、あるいは確変突入表示における演出画像へと切り換えられるようにしてもよい。さらには演出制御パターンに予め定められた切換タイミングになったときに、大当り開始時演出表示における演出表示、あるいは確変突入表示における演出画像へと切り換えられるようにしてもよい。
上記実施の形態では、飾り図柄の可変表示動作や、突確演出表示における演出表示動作といった、各種の演出動作の制御内容を示すデータが、図柄変動制御パターンや、当り開始、当り制御中、当り終了の演出制御パターンに分割して格納されているものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、一連の演出表示動作として格納されるものであってもよい。この場合、大当り種別が「突確」であるときには、図58に示すステップS518及びS519の処理にて一連の演出表示を開始させるための設定が行われるようにし、図57に示すステップS162〜S166の処理にて演出表示を開始させるための設定をし直すことなく、図58に示すステップS518及びS519の処理にて設定された一連の演出表示を継続して行うようにすればよい。これに対して、大当り種別が「第4確変」であるときには、1ラウンド目の大入賞口開放後指定コマンドを受信したことに対応して、一連の演出表示から大当り開始時演出表示へと切り換えるようにすればよい。また、一連の演出表示は、飾り図柄の可変表示中であるか、大当り遊技状態であるかに関わらず、共通の演出制御プロセス処理にて実行されるものとしてもよい。さらに、大当り種別が「第4確変」である場合と「突確」で有る場合との変動パターン及び変動パターン指定コマンドを共通のものとし、演出制御基板12の側では、演出制御用CPU120が、可変表示結果通知コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、大当り種別が「第4確変」であるか「突確」であるかを特定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120が図62に示すステップS593の処理やステップS595の処理を実行することにより、飾り図柄の可変表示中に予告演出となる演出動作を実行するか否かの判定や、予告演出となる演出動作を複数種類のいずれかに決定し、また、図58に示すステップS504、S505、S506の処理や、図59に示すステップS510、S512、S513の処理、さらには、図60に示すステップS558の処理や図61に示すステップS576の処理を実行することにより、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて停止表示する飾り図柄を決定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば演出動作を制御するために設けられた複数の制御基板にそれぞれ搭載された複数のCPUなどにより、飾り図柄の可変表示中に予告演出となる演出動作を実行するか否かの判定、及び、予告演出となる演出動作を複数種類のいずれかとする決定と、停止表示する飾り図柄の決定とを、分担して実行するようにしてもよい。
一例として、演出制御基板12と画像表示装置5との間に、図78に示すような表示制御基板16を設ける。表示制御基板16には、表示制御用CPU140と、ROM141と、RAM142と、乱数回路143と、I/O144とが搭載されている。この場合、表示制御基板16に搭載された表示制御用CPU140が画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行することから、上記実施の形態で演出制御基板12に搭載された表示制御部123は設けられていなくてもよい。表示制御基板16では、例えば表示制御用CPU140がROM141から読み出したプログラムを実行することにより、画像表示装置5における演出画像の表示による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、表示制御用CPU140がROM141から固定データを読み出す固定データ読出動作や、表示制御用CPU140がRAM142に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、表示制御用CPU140がRAM142に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、表示制御用CPU140がI/O144を介して表示制御基板16の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、表示制御用CPU140がI/O144を介して表示制御基板16の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
この場合、表示制御用CPU140は、例えば演出制御基板12からの表示制御指令や演出制御基板12を介して主基板11から伝送された演出制御コマンドなどに基づき、図62に示すステップS593の処理やステップS595の処理を実行することにより、飾り図柄の可変表示中に予告演出となる演出動作を実行するか否かの判定や、予告演出となる演出動作を複数種類のいずれとするかの決定を行うようにしてもよい。あるいは、表示制御用CPU140は、図58に示すステップS504、S505、S506の処理や、図59に示すステップS510、S512、S513の処理、図60に示すステップS558の処理や図61に示すステップS576の処理のうち、少なくとも一部の処理を実行することにより、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて停止表示する飾り図柄の全部または一部を決定するようにしてもよい。なお、表示制御用CPU140は、上記実施の形態にて演出制御用CPU120が実行した処理のうち、任意の一部を実行するものであればよい。音声制御基板13やランプ制御基板14は、演出制御基板12からの効果音信号や電飾信号を伝送する配線により、演出制御基板12と接続されていてもよい。この場合、演出制御基板12では、例えば演出制御用CPU120により、演出動作を統括的に制御するための処理が実行されればよい。
また、音声制御基板13やランプ制御基板14が備える機能を、演出制御基板12に搭載された音声制御回路やランプ制御回路などに備えさせ、音声制御基板13やランプ制御基板14となる独立の制御基板は設けられないようにしてもよい。上記実施の形態では、図2に示す構成において、音声制御基板13やランプ制御基板14に制御用のCPU等を含んだマイクロコンピュータが搭載されず、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120により、音声や効果音の出力制御、及び、ランプや装飾用LED等の点灯制御といった、各種の演出動作を制御するための処理が行われるものとした。これに対して、図2に示す構成において、音声制御基板13に搭載されたマイクロコンピュータやランプ制御基板14に搭載されたマイクロコンピュータにより、上記実施の形態にて演出制御用CPU120が実行した処理のうち、任意の一部が実行されるようにしてもよい。このように、演出動作を制御するために複数の制御基板が設けられた場合には、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理、スピーカ8L、8Rにおける音声出力動作の制御内容を決定するための処理、遊技効果ランプ9などにおける点灯動作の制御内容を決定するための処理といった、各種の演出動作の制御内容を決定するための処理がそれぞれ、いずれの制御基板で実行されるかの組合せは、任意の組合せであればよい。
上記実施の形態では、図9に示す大当り種別決定テーブル131において、変動特図指定バッファ値が“2”である場合には、「突確」の大当り種別に対して大当り種別判定用の乱数値MR2−1が割り当てられないものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、変動特図指定バッファ値が“2”である場合でも、「第4確変」、「突確」の大当り種別に対して大当り種別判定用の乱数値MR2−1が割り当てられるようにしてもよい。この場合、変動特図指定バッファ値が“1”であるか“2”であるかに応じて、「第4確変」、「「突確」の大当り種別に割り当てられる大当り種別判定用の乱数値MR2−1の個数を異ならせることで、第1開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別が「第4確変」、「突確」に決定される割合を、異ならせてもよい。
上記実施の形態では、リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cにおいて、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により分類された変動パターン種別のいずれかに決定できるように、テーブルデータが構成されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば「発展チャンス目」の特定演出や、変動中昇格演出といった所定の演出動作の種類により分類された変動パターン種別のいずれかに決定できるように、テーブルデータが構成されるようにしてもよい。
上記実施の形態では、始動入賞記憶表示エリア5Hにて、第1始動条件が成立したときには青色表示を行い、第2始動条件が成立したときには赤色表示を行うものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば第1始動条件が成立したときには丸型の記号を表示し、第2始動条件が成立したときには三角型の記号を表示するといったように、互いに異なる形の記号を表示するようにしてもよい。あるいは、第1始動条件と第2始動条件のそれぞれが成立した回数を示す数字を、特定可能に表示するようにしてもよい。
上記実施の形態では、CPU103が図46に示すステップS276にて変動パターンを決定する際に、「擬似連」の特定演出の有無が決定されるとともに、擬似連変動の実行回数が「1」〜「3」のいずれかに決定されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、「擬似連」の特定演出の有無については、主基板11の側において、例えばCPU103がステップS276にて変動パターンを決定する際に決定されるようにし、擬似連変動の実行回数については、演出制御基板12の側において、例えば演出制御基板CPU120が図60のステップS554にて所定の特定演出パターン決定テーブルを参照して特定演出パターンを複数種類のいずれかに決定したことに応じて、擬似連変動の実行回数が「1」〜「3」のいずれかに設定されるようにしてもよい。
上記実施の形態では、「擬似連」の特定演出を実行するか否かや、全再変動表示動作の実行回数などが、大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかにする決定がなされたか、「第4確変」、「突確」のいずれかにする決定がなされたか応じて異なる割合で決定され、大当り種別が「第4確変」に決定されたときと「突確」に決定されたときとでは同一の割合で決定されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば大当り種別を「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかにする決定がなされたか、「第4確変」、「突確」のいずれかにする決定がなされたか応じて異なる割合で、特定演出を実行するか否かや、「滑り」、「擬似連」、「イントロ」の特定演出のいずれにするかが決定されるようにし、大当り種別が「第4確変」に決定されたときと「突確」に決定されたときとでは同一の割合で決定されるようにしてもよい。このようにすれば、「滑り」、「擬似連」、「イントロ」のいずれの特定演出が実行されたか、あるいはいずれも実行されないかによって、遊技者は、15ラウンド大当り状態になるか、2ラウンド大当り状態、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態のいずれかになるかを事前に予測しやすくなる反面、2ラウンド大当り遊技になるか突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になるかを事前に予測しにくくなるため、飾り図柄の可変表示中における遊技の興趣を向上させることができる。
上記実施の形態では、演出制御用CPU120が図62に示すステップS593にて予告パターン種別を決定する際に、予告演出の有無も含めて予告パターン種別の決定を行った後、ステップS596にて予告パターンを決定する際にも、予告演出の有無も含めて予告パターンの決定を行うものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、予告演出の有無と予告パターン種別及び予告パターンの決定を1回の処理で全て決定するようにしてもよいし、まず予告演出の有無を決定し、予告演出ありと決定した場合に予告演出の種類を決定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、演出制御用CPU120が図58に示すステップS506にてリーチ組合せの最終停止図柄を決定する際に、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rに揃って停止表示される飾り図柄を決定するとともに、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて停止表示する飾り図柄と、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて停止表示する飾り図柄との図柄差も決定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて停止表示する飾り図柄と、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて停止表示する飾り図柄との図柄差については、主基板11の側において例えばCPU103が変動パターンの決定に伴って決定し、所定の演出制御コマンドにより演出制御基板12の側に通知するようにしてもよい。
上記実施の形態では、演出制御用CPU120が図58に示すステップS505にて非リーチ組合せの最終停止図柄を決定する際に、最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cや、左右出目判定テーブル161を参照して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける確定飾り図柄を個別に決定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば「左」の飾り図柄表示エリア5Lにおける確定飾り図柄を決定した後、その決定された飾り図柄と、「中」及び「右」の飾り図柄表示エリア5C、5Rにおける確定飾り図柄との図柄差を、所定の決定テーブルを参照して決定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、変動中昇格演出を実行する場合に、演出制御用CPU120が図61に示すステップS576にて図34に示すような仮停止図柄決定テーブル169を参照して左中右仮停止図柄KZ7−1、KZ7−2、KZ7−3を決定することにより、最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3が通常大当り組合せを構成する確定飾り図柄となる場合に、その確定飾り図柄とは異なる通常図柄を、変動中昇格演出にて仮停止表示させる飾り図柄として決定できるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3が通常大当り組合せを構成する確定飾り図柄となる場合には、その確定飾り図柄と同一の通常図柄が、変動中昇格演出にて仮停止表示させる飾り図柄として決定されるようにしてもよい。一例として、仮停止図柄決定テーブル169では、最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3となる飾り図柄の図柄番号が「2」、「4」、「6」、「8」のいずれかである場合には、昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数値SR2の全部が最終停止図柄と同一の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」のいずれかに割り当てられ、左中右仮停止図柄KZ7−1、KZ7−2、KZ7−3が最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3と同一になるように、テーブルデータが構成されていればよい。
上記実施の形態では、図43に示すステップS111の変動パターン設定処理として、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに関わりなく、図46のフローチャートに示すような処理が実行されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、第1開始条件が成立した場合と第2開始条件が成立した場合とでは、互いに異なる処理を実行して、変動パターン種別を複数種類のいずれとするかの決定や、変動パターンを複数種類のいずれとするかの決定を行うようにしてもよい。この場合、変動パターン種別を決定するための処理や、変動パターンを決定するための処理は、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに応じて異ならせる一方で、変動パターン種別判定用の乱数値SR3を示す数値データや、変動パターン判定用の乱数値SR4を示す数値データとしては、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに関わりなく、共通の数値データを用いるようにすればよい。
例えば、大当り用変動パターン種別決定テーブルや小当り用変動パターン種別決定テーブル、リーチ用変動パターン種別決定テーブル、非リーチ用変動パターン種別決定テーブルといった変動パターン種別決定テーブルとして、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに応じて、各変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値SR3の割当てを異ならせたものを予め用意してもよい。そして、第1開始条件の成立に対応して実行される変動パターン設定処理では、第1開始条件の成立に応じた変動パターン種別決定テーブルを使用テーブルとして選択し、変動パターン種別判定用の乱数値SR3に基づいて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する。これに対して、第2開始条件の成立に対応して実行される変動パターン設定処理では、第2開始条件の成立に応じて第1開始条件が成立した場合とは異なる変動パターン種別決定テーブルを使用テーブルとして選択し、第1開始条件が成立した場合と共通の変動パターン種別判定用の乱数値SR3に基づいて、変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定すればよい。
また、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かの判定処理についても、第1開始条件が成立した場合と第2開始条件が成立した場合とでは、互いに異なる処理が実行されるようにしてもよい。この場合、リーチ状態とするか否かの処理は、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに応じて異ならせる一方で、リーチ判定用の乱数値MR2−2を示す数値データとしては、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに関わりなく、共通の数値データを用いるようにすればよい。さらに、例えば上記実施の形態において図45に示したステップS249のような処理に代えて、大当り種別を複数種類のいずれかに決定する処理として、第1開始条件が成立した場合と第2開始条件が成立した場合とで互いに異なる処理が実行されるようにしてもよい。この場合、大当り種別を決定するための処理は、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに応じて異ならせる一方で、大当り種別判定用の乱数値MR2−1を示す数値データとしては、第1開始条件と第2開始条件のいずれが成立したかに関わりなく、共通の数値データを用いるようにすればよい。
上記実施の形態では、可変表示結果が「小当り」となったことに基づいて小当り遊技状態に制御され、小当り遊技状態が終了した後には、遊技状態の変更が行われない。その一方で、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突確」となったことに基づいて2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、確変状態に制御されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、大当り種別が「突確」となる場合や可変表示結果が「小当り」となる場合に代えて、あるいは、これらの場合に加えて、「突然時短」や「突然通常」となる場合を設けるようにしてもよい。一例として、「突然時短」と「突然通常」は、可変表示結果が「大当り」となる場合における大当り種別に含まれるものとする。この場合、大当り種別決定テーブル131は、変動特図指定バッファ値に応じて、大当り種別判定用の乱数値MR2−1を、「突然時短」や「突然通常」の大当り種別に割り当てるテーブルデータが含まれるように構成されればよい。そして、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突然時短」となるときには、大当り種別が「突確」の場合と同様にして2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、大当り種別が「突確」の場合とは異なり時短状態に制御される。他方、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「突然通常」となるときには、大当り種別が「突確」の場合と同様にして2ラウンド大当り状態に制御され、2ラウンド大当り状態が終了した後には、大当り種別が「突確」の場合とは異なり通常状態に制御される。これにより、2ラウンド大当り状態の終了後に制御される遊技状態に対する遊技者の期待感を高め、遊技興趣を向上させることができる。
このような「突然時短」や「突然通常」を設ける場合には、「突然時短」及び「突然通常」以外である場合とは異なる変動パターン種別や変動パターンに決定するようにしてもよい。これにより、大当り種別が「突然時短」や「突然通常」であることにより2ラウンド大当り状態に制御されるにもかかわらず、15ラウンド大当り状態に制御される場合と同様の演出動作が行われて遊技者に不信感を与えてしまうことを防止できる。また、大当り種別が「突然時短」や「突然通常」となる場合には、可変表示結果が「小当り」となる場合、あるいは、大当り種別が「突確」となる場合と、共通の変動パターン種別に決定可能としてもよい。これにより、変動パターンを決定する際には、大当り種別が「突然時短」や「突然通常」となる場合であるか、可変表示結果が「小当り」となる場合あるいは大当り種別が「突確」となる場合であるかに関わりなく、共通の変動パターン決定テーブルを用いることができ、データ容量の削減を図ることができる。
上記実施の形態では、可変表示結果が「大当り」となったことに基づく大当り遊技状態が終了した後に、確変状態や時短状態といった遊技状態に制御できるものとして説明した。そして、確変状態や時短状態では、第2始動入賞口に遊技球が進入する可能性を高めて第2始動条件が成立しやすくなることで遊技者にとって有利となる制御が行われるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば確変状態には、継続して確変制御が行われるとともに、第2始動入賞口に遊技球が進入する可能性を高める有利開放制御が行われる高確高ベース状態と、確変制御は行われるが有利開放制御は行われない高確低ベース状態とが含まれるようにしてもよい。また、時短状態には、特図変動時間が短縮されるとともに有利開放制御が行われる低確高ベース状態と、特図変動時間は短縮されるが有利開放制御は行われない低確低ベース状態とが含まれるようにしてもよい。一例として、大当り種別が「第1確変」〜「第4確変」、「突確」のいずれであるかに対応して、大当り遊技状態の終了後に、高確高ベース状態と高確低ベース状態のいずれかに制御されるようにしてもよい。他の一例として、大当り種別が「第1確変」〜「第4確変」、「突確」のいずれであるかに応じて、大当り遊技状態の終了後に高確高ベース状態と高確低ベース状態のいずれかに制御される割合を、互いに異ならせるようにしてもよい。
大当り種別が「突確」である場合に変動パターン種別を複数種類のいずれかに決定する際には、大当り遊技状態の終了後に高確高ベース状態と高確低ベース状態のいずれに制御するかに応じて、異なる変動パターン種別に決定するようにしてもよい。一例として、図45に示すステップS249にて大当り種別が「突確」に決定された際には、大当り遊技状態の終了後に高確高ベース状態と高確低ベース状態のいずれに制御するかを決定するための判定処理を実行する。このとき、高確低ベース状態に制御することが決定された場合には、特殊CA4−1、特殊CB4−1、特殊CC4−1の変動パターン種別といった、大当り種別が「突確」となる場合と可変表示結果が「小当り」となる場合で共通の変動パターン種別に決定する。これに対して、高確高ベース状態に制御することが決定された場合には、特殊CA4−2、特殊CA4−3、特殊CB4−2、特殊CB4−3、特殊CC4−2、特殊CC4−3といった、大当り種別が「突確」となる場合のみに専用の変動パターン種別に決定すればよい。これにより、大当り種別が「突確」で大当り遊技状態の終了後に高確低ベース状態となる場合には、飾り図柄の可変表示中における演出動作や2ラウンド大当り状態における演出動作として、可変表示結果が「小当り」となる場合と共通の演出動作が行われた後、高確低ベース状態となることができる。他方、大当り種別が「突確」で大当り遊技状態の終了後に高確高ベース状態となる場合には、飾り図柄の可変表示中における演出動作や2ラウンド大当り状態における演出動作として、大当り種別が「第4確変」となる場合の飾り図柄の可変表示中における演出動作や大当り状態の第3ラウンド中における演出動作と共通の演出動作が行われた後、高確高ベース状態となることができる。
上記実施の形態では、変動パターン指定コマンドと可変表示結果通知コマンドとを、それぞれ別個の演出制御コマンドとして用意するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば変動パターンと可変表示結果(「ハズレ」、「小当り」、「大当り」のいずれかと、「大当り」となる場合における大当り種別)とを特定可能な1種類の演出制御コマンドを用いてもよい。あるいは、3つ以上の演出制御コマンドにより、変動パターンと可変表示結果とを特定できるようにしてもよい。
上記実施の形態では、図45に示すステップS249にて主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103が大当り種別を「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれかに決定したことに基づき、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120が図63に示すステップS606にて図29(B)に示す大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bをセットし、ステップS608、S609にて大当り中昇格演出を実行するか否かの判定を行うものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば大当り中昇格演出を実行するか否かの判定は、CPU103での決定結果に関わりなく、演出制御用CPU120が行うようにしてもよい。
上記実施の形態では、画像表示装置5の表示領域において、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが設けられ、各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて1個の飾り図柄が停止表示されることで、予め定められた1個の有効ライン上に最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて「上段」、「中段」、「下段」の3カ所に飾り図柄を停止表示可能とし、5個あるいは8個の有効ライン上に最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるようにしてもよい。
上記実施の形態では、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づき変動パターン種別が非リーチCA1−4や非リーチCC1−3の変動パターン種別に決定されたことに対応して、特定演出を実行するための非リーチPA1−4〜非リーチPA1−7の変動パターンのいずれかに決定されるものとして説明した。すなわち、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を用いて変動パターン種別を決定することにより、特定演出の有無が決定されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、例えば変動パターン判定用の乱数値MR4を用いて変動パターンを決定することにより、特定演出の有無が決定されるようにしてもよい。一例として、非リーチCA1−4や非リーチCC1−3の変動パターン種別には、非リーチPA1−1の変動パターンも含まれるように、ハズレ変動パターン決定テーブル138Aのテーブルデータを設定する。この場合には、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づき変動パターン種別が非リーチCA1−4や非リーチCC1−3の変動パターン種別に決定された時点では、未だ特定演出の有無が確定せず、変動パターン判定用の乱数値MR4に基づき変動パターンが非リーチPA1−1に決定されることにより特定演出を実行しないことが決定される一方で、変動パターンが非リーチPA1−4〜非リーチPA1−7のいずれかに決定されることにより特定演出を実行することが決定される。
その他にも、パチンコ遊技機1の装置構成、データ構成、フローチャートで示した処理、画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作を含めた各種の演出動作などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更及び修正が可能である。加えて、本発明の遊技機は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。