JP4814327B2 - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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本発明は、除電機能を有する空気入りタイヤに関する。
一般に、タイヤは、複数のタイヤ用ゴム部材とコードを主材とする複数の補強部材を含んで構成されており、代表的には、図7に示すようにインナーライナー部51、トレッド部52、サイドウォール部53、リムストリップ部54等の各部が、各々要求される特性に応じたゴム部材により形成され、これらのゴム部材がコードを含む補強部材であるカーカス層55、ベルト層56やビード部57などと組み合わされてタイヤT2を構成している。
これら各部を構成するゴム部材を成形するために、それぞれのゴム部材の断面形状に見合ったダイスを介して押出機から連続して押出し成形し、その後、定寸にカットすることにより目的とするゴム部材を得ていた。タイヤの成型においては、前記のゴム部材を成型用ドラム等の回転支持体上で順次貼り付けて成型していた。
また、近年、タイヤの転がり抵抗の低減化のためにカーボンブラックの代わりにシリカ等を補強剤としたトレッドゴムが開発されている。しかし、カーボンブラックのみを配合したトレッドゴムに比べて電気抵抗が高いために、車体から導電される静電気や、ゴム変形時の内部摩擦などで発生した電気を蓄積してしまうという問題があった。そこで、シリカ等を含む非導電性ゴムと、カーボンブラック等の配合による導電性ゴムとを併用して、車体に発生する電気をトレッド面上から路上に放出させる除電機能付き空気入りタイヤが提案されている。
例えば、非導電性ゴムストリップ材と高導電性ゴムストリップ材が交互に配置されるように両方のゴムストリップをそれぞれタイヤ周方向に沿ってらせん状に順次巻き付けてトレッド部を構成した除電機能付き空気入りタイヤが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、上記の空気入りタイヤにおいてトレッド部は、非導電性ゴムストリップ材と高導電性ゴムストリップ材との巻き付け位置を精度良く調整しなければ、非導電性ゴムストリップ材が高導電性ゴムストリップ材を被覆して除電機能を発揮しないおそれがある。しかも、ストリップ材をドラム等の回転支持体に巻き付けローラ等によって押さえつけることで形成する場合、この押さえつけ工程時にゴムストリップ材中の非導電性ゴムが押し延ばされて導電性ゴムを被覆してしまい除電機能を発揮しないおそれがあり、また、グリーンタイヤの加硫成型時においては、非導電性ゴムが流れて導電性ゴムを被覆してしまい、上記の押さえ付け工程と同様、除電機能を発揮しないおそれがある。
特開2004−338621号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、除電機能を確実に発揮し、しかも容易に製造することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の空気入りタイヤの製造方法は、導電層と非導電層とを交互にタイヤ周方向に一部を重ね巻き付けてトレッド部を成形する方法において、記トレッド部の幅方向中央部から幅方向一方端部まで導電層と非導電層とを移動させながら巻き付け、前記トレッドの幅方向一方端部から幅方向他方端部まで導電層と非導電層とを移動させながら巻き付け、前記トレッドの幅方向他方端部から幅方向中央部まで導電層と非導電層とを移動させながら巻き付けて前記トレッド部を成型する方法であって、前記導電層が前記非導電層より幅広に設けられていることを特徴とする。
上記発明において、前記非導電層が非導電性ゴムからなるゴムストリップ材であってもよく、また、前記導電層が導電性ゴムからなるゴムストリップ材であってもよく、さらにまた、前記導電層及び前記非導電層は導電性ゴムからなる導電性ゴム層及び非導電性ゴムからなる非導電ゴム層からなり、前記導電性ゴム層及び前記非導電ゴム層は一体に積層されゴムストリップ材をなしてもよい。
上記した本発明によれば、トレッド部を構成する導電層及び非導電層は、導電層が非導電層より幅広に設けられているため、トレッド部の表面に導電層が配設されることとなり、確実に除電機能を発揮させることができる。また、導電層及び非導電層を折り返して積層してトレッド部を形成する場合にあっては、導電層を界面において交差した状態で確実に接触させることができ、確実に除電機能を発揮させることができる。
本発明によれば、隣接する導電層同士を確実に接触させることができるため、除電機能を発揮する空気入りタイヤを容易に製造することができる。
以下、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る空気入りタイヤT1の一例を示す断面図であり、図2は同空気入りタイヤT1のトレッド部2を構成するゴムストリップ材10の断面図である。
本実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、タイヤという)T1は、例えば、図1に示すように、一対のビード部7と、ビード部7からそれぞれタイヤ径外方向に延びるリムストリップ部4及びサイドウォール部3と、サイドウォール部3の間に設けられたトレッド部2とを備えており、ビード部7間にはカーカスプライからなるカーカス層5により補強されている。カーカス層5の内周及び外周には、それぞれ空気圧保持のためのインナーライナー部1及びベルトプライを内外に2枚積層させたベルト層6が配されている。
トレッド部2はタイヤ幅方向両側に配されたショルダー部2a、2aと両ショルダー部2a、2aの間に配されたトレッド中央部2bからなり、ショルダー部2a及びトレッド中央部2bはゴムストリップ材10が重ね巻き付けられることにより成形されている。
このゴムストリップ材10は、主として幅方向中央部が最大の厚みで、この中央部から両側端に向かって漸次厚みが薄く扁平な断面形状、例えば、略三日月形状、扁平な略三角形状、あるいは扁平な略台形状等の断面形状のリボン状をなしている。
より詳細には、ショルダー部2a、2aを形成するゴムストリップ材10aは、図2(a)に示すように、導電性ゴム材料からなる導電層12aと非導電性ゴム材料からなる非導電層14aが一体に積層されており、導電層12aの幅寸法W1が非導電層14aの幅寸法W2より幅広に設けられている。一方、トレッド中央部2bを形成するゴムストリップ材10bは、図2(b)非導電性ゴム材料からなる非導電性ゴム層14bのみからなり、導電性ゴム材料からなる導電性ゴム層を有していない。
図2(a)を参照し本実施形態で使用されるゴムストリップ材10の一例を挙げると、ゴムストリップ材10の断面は、厚み寸法Tが0.5〜30mmの略三日月形状をなしており、ゴムストリップ材10aの導電層12aの幅寸法W1が5〜50mm、厚み寸法T1が0.05〜0.2mmとなり、非導電層14aの幅寸法W2が4〜45mmとなる。なお、ゴムストリップの寸法及び形状は特に上記のものに限らないが、トレッド部の寸法精度やタイヤの重量バランス・均一性の観点から、断面形状は小さい方が好ましい。
ここで、導電性ゴム層を構成する導電性ゴム材料とは、体積抵抗率が10Ω・cm未満の導電性を示すゴム組成物を指し、例えば、補強剤としてカーボンブラックを多く含むゴム組成物が挙げられる。カーボンブラック以外にも、カーボンファイバーや、グラファイト等のカーボン系、及び金属粉、金属酸化物、金属フレーク、金属繊維等の金属系の公知の導電性付与材を所定量配合することによって得ることができる。また、非導電性ゴム層を構成する非導電性ゴム材料とは、体積抵抗率が10Ω・cm以上である非導電性又は絶縁性を示すゴム組成物を指し、例えば、補強剤としてカーボンブラックの代わりにシリカを高い比率で配合したゴム組成物が挙げられ、本実施形態の非導電性ゴムはシリカを重量比で40〜100%含有させたものである。
次に、タイヤTのトレッド部2の成形方法について説明する。
図3は押出機100により成形されるゴムストリップ材10を巻き付けてトレッド部2を成形する方法を説明する図、図4は回転支持体120にゴムストリップ材10を巻き付ける方法を説明するための模式図、図5ゴムストリップ材10を用いてトレッド部2を成形する方法を示す断面図である。
タイヤTの製造工程において、タイヤT1のトレッド部2は、図3に示すような押出機100より押出し成形されるゴムストリップ材10を成型用ドラム、あるいは、ビード部が支持されたグリ−ンタイヤ(図示せず)等の回転支持体120上に巻き付けることで形成される。
詳細には、ゴムストリップ材10を成形する押出機100は、図3に示すように、円筒状をなしゴム送り用のスクリュー軸107、109が内部に配設された一対の本体ケース102、103と、それぞれの本体ケース102、103の先端側に連設されたギアポンプを有する一対のヘッド部104、105と、これらヘッド部104,105の先端側に共通して設けられたゴム合体部106と、ゴム合体部106の先端に付設された成形用ダイス108とを備え、ホッパー110から本体ケース102内部に非導電性ゴム材料Q2を供給し、ホッパー111から本体ケース103内部に導電性ゴム材料Q1を供給するようになっている。本体ケース102、103に供給された両ゴム材料Q2,Q1は、スクリュー軸107,109の回転により前方に給送され、ヘッド部105、104のギアポンプによりそれぞれ所要流量になるようにゴム合体部106へ給送される。
ゴム合体部106では、導電層12a及び非導電層14aに対応する形状にゴム材料Q1及びゴム材料Q2をそれぞれ成形しこれらを合体させ、吐出口108aがゴムストリップ材10の断面形状に対応した形状に形成された成形用ダイス108を介して、図2(a)に示すような、導電性ゴム層12a及び非導電層14aを一体に積層させたリボン状のゴムストリップ材10aが連続して押出成形されるようになっている。
このような押出機100は、ゴムストリップ材10aの押出成形状態から導電性ゴム材料Q1が供給される本体ケース103のスクリュー軸109及びギアポンプ105の動作を停止させるとともに、ゴム合体部106に給送されるゴム材料が所定流量になるように非導電性ゴム材料Q2が供給される他方の本体ケース102のスクリュー軸107及びギアポンプ104を制御することで、押出機100の運転を停止することなく押出機100より非導電性ゴム層14bのみからなるゴムストリップ材10bを連続して押出成形する。一方、ゴムストリップ材10bの押出成形状態から、押出機100のうち回転を停止させた本体ケース103のスクリュー軸109及びギアポンプ105を所定速度で回転させるとともに、ゴム合体部106に給送されるゴム材料が所定流量になるように非導電性ゴム材料Q2が供給される他方の本体ケース102のスクリュー軸107及びギアポンプ104を減速制御することで、押出機100の運転を停止することなく断面が導電層12a及び非導電層14aを一体に積層させたゴムストリップ材10aを連続して押出成形する。
このように、押出機100は、ゴム合体部106に給送される導電性ゴム材料Q1及び非導電性ゴム材料Q2の流量を制御することで、押出機100の運転を停止することなく2種類のゴムストリップ材10a,10bを任意のタイミングで切り替えて成形することができる。
上記のようにして押出成形されたゴムストリップ材10a,10bは、押出機100から所定の断面形状のリボン状に押し出されるゴムストリップ材10a,10bの断面形状を整えつつ回転支持体120へ誘導するロール114を介して、押出機100に対向配置された回転支持体120上に巻き付けられる。回転支持体120は軸120a回りに回転可能であり、該回転支持体120を図3のK方向に回転させながらゴムストリップ材10a,10bをタイヤ周方向に沿って巻き付ける。回転支持体120に巻き付けられたゴムストリップ材10a,10bは、ローラ116によって回転支持体120の巻きつけ面120bに押さえつける。
図4は成型ドラムの回転支持体120を上方から見た図であるが、矢印Aはタイヤ周方向に相当し、矢印Bはタイヤ幅方向(軸方向)に相当する。ゴムストリップ材10a,10bをタイヤ周方向に沿って螺旋状に巻き付ける時には、前記回転支持体120を回転させるだけでなく、押出機100か回転支持体120のいずれかをタイヤ幅方向に沿って移動させることで押出機100をタイヤ幅方向Bに沿って相対的に移動させることで、隣接するゴムストリップ材10a,10bの一部を重ね巻き付ける。その際、図6に示すように、タイヤ幅方向Bの相対移動速度を制御することにより隣接するゴムストリップ材同士の重なり量Sを調整し、回転支持体120の巻きつめ面120bに対するゴムストリップ材10a,10bの傾き角度βが所定値になるように制御する。これらの押出機100及び回転支持体120の作動制御は、制御装置130により行われる。
このような押出機100を用いて回転支持体120の巻きつけ面120b上に形成されたベルト部6上にトレッド部2を成形するには、まず、ゴム合体部106に給送されるゴム材料が所定流量になるように非導電性ゴム材料Q2が供給される他方の本体ケース102のスクリュー軸107及びギアポンプ104を制御することで、図5に示すように、押出機100よりゴムストリップ材10bを成形し、これをトレッド部2の中央部と対応する回転支持体120の中央部の巻き付け開始位置P1からタイヤ幅方向の一方端部(例えば、右端部)に向かって移動させながら巻き付ける。
次いで、ゴムストリップ材10bがショルダー部2aに対応する位置P2に到達すると、ゴムストリップ材10bの巻き付け途中から、押出機100のうち導電性ゴム材料Q1が供給される本体ケース103のスクリュー軸109及びギアポンプ105を所定速度で回転させるとともに、ゴム合体部106に給送されるゴム材料が所定流量になるように非導電性ゴム材料Q2が供給される他方の本体ケース102のスクリュー軸107及びギアポンプ104を減速制御する。このように押出機100を制御することで、途切れること無く押出機100からゴムストリップ材10aを押し出し回転支持体120に供給し、ゴムストリップ材10aが右端まで行き着くとタイヤ外周側に折り返され、続いて右端からタイヤ幅方向の他方端部(左端部)に向かって移動しながら巻き付けられることでトレッド部2のショルダー部2aを成形する。形成されたショルダー部2aは、ゴムストリップ材10aの折り返しの前後で螺旋の向きが逆になっているため、ゴムストリップ材10aが交差する部分が生じる。この交差部分では、折り返し前後のそれぞれのゴムストリップ材10aの導電層12aが接触することで、トレッド部2の下部にあるベルト層6からトレッド表面へ除電するための導電路2cが形成される。
次いで、ゴムストリップ材10aがトレッド中央部2bに対応する位置P3に到達すると、ゴムストリップ材10aの巻き付け途中から、押出機100のうち導電性ゴム材料Q1が供給される本体ケース103のスクリュー軸109及びギアポンプ103の動作を停止させるとともに、ゴム合体部106に給送されるゴム材料が所定流量になるように非導電性ゴム材料Q2が供給される他方の本体ケース102のスクリュー軸107及びギアポンプ104を制御する。このように押出機100を制御することで、途切れること無く押出機100からゴムストリップ材10bを押し出し回転支持体120に供給し、左端部へ向かって左側へ移動させながら巻き付けることでトレッド部2のトレッド中央部2bを成形する。
次いで、ゴムストリップ材10bがショルダー部2aに対応する位置P4に到達すると、ゴムストリップ材10bの巻き付け途中から、上記のようにスクリュー軸107,109及びギアポンプ104,105を所定速度で回転させてゴム合体部106に給送されるゴム材料Q1,Q2が所定流量になるように押出機100を制御することで、押出機100からゴムストリップ材10aを押し出し回転支持体120に供給し、右側から左側へ移動させながら巻き付ける。ゴムストリップ材10aが左端まで行き着くとタイヤ外周側に折り返され、続いて左側から右側へ移動しながら巻き付けられることでトレッド部2のショルダー部2aを成形する。形成されたショルダー部2aは、上記同様、ゴムストリップ材10aが交差する部分において、折り返し前後のそれぞれのゴムストリップ材10aの導電層12aが接触することで、トレッド部2の下部にあるベルト層6からトレッド表面へ除電するための導電路2cが形成される。
次いで、ゴムストリップ材10aがトレッド中央部2bに対応する位置P5に到達すると、ゴムストリップ材10aの巻き付け途中から、上記のように押出機100を制御することで、押出機100からゴムストリップ材10bを押し出し回転支持体120に供給し、右側へ移動させながら巻き付けてトレッド部2のトレッド中央部2bを成形することで、導電性ゴム材料と非導電性ゴム材料からなり除電機能を付与したショルダー部2aと、非導電性ゴム材料からなるトレッド中央部2bと、を備えるトレッド部2を形成することができる。
以上のように、ショルダー部2a,2aを構成するゴムストリップ材10aは、導電層12aが非導電層14aより幅広に設けられているため、押出機100からゴムストリップ材10aが押出成形される際に、流通するゴム材料の制御が困難である吐出口108aの両側端部近傍に導電性ゴム材料Q1を流通させることができ、ゴムストリップ材10aの両側端部には必ず導電性ゴムを配設することができる。
そのため、ゴムストリップ材10aを回転支持体120の巻き付け面120bに巻き付ける際にローラ116によって押さえ付けても両側端部にある導電性ゴムが押し延ばされることとなり、非導電性ゴムが導電性ゴムを被覆することがなく、また、グリーンタイヤの加硫成型時に非導電性ゴムが流れて導電性ゴムを被覆することもないため、除電機能を確実に発揮させることができる。
なお、本実施形態のタイヤT1では、トレッド部2のうちショルダー部2a,2aを導電層12a及び非導電層14aから構成されるゴムストリップ材10aで形成したが、本発明はこれに限定されず、トレッド部2の全域を導電層12a及び非導電層14aから構成されるゴムストリップ材10aで形成してもよい。
また、本実施形態のタイヤT1では、導電性ゴム材料からなる導電層12aと非導電性ゴム材料からなる非導電層14aとが一体に形成されたゴムストリップ材10aを用いてトレッド部2を形成したが、導電性ゴム材料からなる導電性ゴムストリップ材と非導電性ゴム材料からなる非導電性ゴムストリップ材とを回転支持体120上で積層しながら巻きつけ面120bに巻き付けてもよい。
更にまた、非導電性ゴムストリップ材からな非導電層の表面に導電性液状物を塗布することで導電層を形成してもよい。すなわち、回転支持体120の巻きつけ面120bに巻き付けられた非導電層の表面に導電性液状物を刷毛やローラを用いて該非導電性ゴム層より幅広に塗布することで導電層を形成してもよく、また、導電性液状物を塗布し表面全体に導電層を形成した非導電性ゴムストリップ材を成型ドラムに巻き付けてもよい。
ここで、導電性液状物としては、ゴムとの接着性に優れ、加硫工程を経ても導電性が損なわれないものであれば特に限定なく使用することができ、例えば、カーボンブラックを高比率で配合したゴム組成物を混合したゴムのりやゴムセメント等が挙げられる。
このような導電性液状物は粘度を適宜調整して塗布することで非導電性ゴムストリップ材の表面に導電層を形成する場合であっても、非導電性ゴムストリップ材より幅広の導電層を容易に形成することができる。
なお、非導電性ゴムストリップ材の表面に導電層を形成する場合、導電性液状物の粘度を適宜調整して塗布することで、塗布した導電性液状物の少なくとも一部が非導電性ゴムストリップ材の表面に残留して非導電性ゴムストリップ材より幅広の導電層を容易に形成することができる。
このように導電性ゴムストリップ材と非導電性ゴムストリップ材を積層させる場合であっても導電性ゴムストリップ材を非導電性ゴムストリップ材より幅広に設けることで、両ゴムストリップ材の位置を精度良く調整することなく積層されたゴムストリップ材の表面に導電性ゴム材を確実に露出させることができ、除電機能を確実に発揮させることができる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤを示す断面図である。 本実施形態にかかる製造方法に用いられるゴムストリップ材の断面図である。 押出機により成形されるゴムストリップ材を巻き付けてトレッド部を成形する方法を説明する図である。 ゴムストリップ材の巻き付け方法を説明する平面図である。 ゴムストリップ材を用いてトレッド部を成形する方法を示す断面図である。 ゴムストリップ材の巻き付け方法を説明する断面図である。 従来の空気入りタイヤの一例を示す断面図である。
符号の説明
1…インナーライナーゴム部
2…トレッドゴム部
2a…ショルダー部
2b…トレッド中央部
2c…導電路
3…サイドウォールゴム部
4…リムストリップゴム部
5…カーカス層
6…ベルト層
7…ビード部
8…ベースゴム部
10、10a、10b、…ゴムストリップ材
12a…導電層
14a…非導電層
14b…非導電性ゴム層
100…押出機

Claims (4)

  1. 導電層と非導電層とを交互にタイヤ周方向に一部を重ね巻き付けてトレッド部を成形する空気入りタイヤの製造方法において、
    前記トレッド部の幅方向中央部から幅方向一方端部まで導電層と非導電層とを移動させながら巻き付け、
    前記トレッドの幅方向一方端部から幅方向他方端部まで導電層と非導電層とを移動させながら巻き付け、
    前記トレッドの幅方向他方端部から幅方向中央部まで導電層と非導電層とを移動させながら巻き付けて前記トレッド部を成型する空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記導電層が前記非導電層より幅広に設けられていることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記非導電層が、非導電性ゴムからなるゴムストリップ材であることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記導電層が、導電性ゴムからなるゴムストリップ材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 前記導電層及び前記非導電層は、導電性ゴムからなる導電性ゴム層及び非導電性ゴムからなる非導電ゴム層であり、導電性ゴム層及び非導電ゴム層は一体に積層され単一のゴムストリップ材をなしていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
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