JP4814274B2 - 医療用器具 - Google Patents

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Description

本発明は、腹部内臓に、経皮的にカテーテルを挿入する際に、使用される医療用器具に関するものである。特に、栄養剤の補給、体液の排出などの目的で行われる内視鏡的胃瘻造設術などの際に、カテーテルの挿入を容易にするために行われる前腹壁と内臓壁との固定に使用される医療用器具に関するものである。
従来より、長期的な栄養投与が必要な患者には、開腹的胃瘻造設術が行われていた。しかし、一般的な胃瘻造設術は、過大な外科的侵襲を伴うため、患者の状態によっては、手術を行うことができないことも少なくない。そこで、最近では、外科的侵襲を極力低減した胃瘻造設術が考えられるようになってきており、そのために使用する医療用器具も様々なものが提案されている。
例えば、本件発明者は、縫合糸挿入用穿刺針と、該縫合糸挿入用穿刺針より所定距離離して、ほぼ平行に設けられた縫合糸把持用穿刺針と、該縫合糸把持用穿刺針の内部に摺動可能に挿入されたスタイレットと、前記縫合糸挿入用穿刺針および前記縫合糸把持用穿刺針の基端部が固定された固定部材とからなる医療用器具を既に提案している(例えば、特許文献1参照。)。
特公平6−24533号公報
しかしながら、前述した従来の発明であっても、一般的な胃瘻造設術に当たっては、術者1名、内視鏡操作者1名の他に、前記医療用器具を操作するための補助者1名が必要であり、内視鏡操作者がいない施設では胃瘻造設術を施行することは困難であった。また人件費も嵩むものであった。そのため、前記医療用器具に関しては、さらなる操作の簡略化により使い勝手を向上させることにより、内視鏡操作者がいない施設でも胃瘻造設術を行うことを容易にし、それに伴う人員の削減が希求されていた。
以上のような従来の発明の問題に鑑みて、本件発明者はさらに特開2007−319169号により、縫合糸挿入用穿刺針の内部に挿入された縫合糸を先端方向へ順次送り出す操作、および縫合糸把持用穿刺針の内部に収納されたスタイレットの環状部材を先端より突出ないし没入させる操作を、片手でも容易に行うことを可能とすることにより、術者1名だけでも結紮と内視鏡操作を行えるようにした医療用器具を既に提案している。
ところが、このように既に提案した医療用器具に関しても、実際の胃瘻造設術に当たっては、例えば、スタイレットの環状部材を突出させる操作が多少行いづらかったり、環状部材を没入させる際に勢いが強すぎて糸切れが生じたり、あるいは没入した環状部材の保持力に欠ける虞が生じる場合もあった。従って、これらの懸念事項を完全に解消すると共に、取り扱いやすさや操作性等に関してさらなる改良が望まれていた。
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたものであり、縫合糸挿入用穿刺針の内部に挿入された縫合糸を先端方向へ順次送り出す操作、および縫合糸把持用穿刺針の内部に収納されたスタイレットの環状部材を先端より突出ないし没入させる操作を、それぞれ片手でも容易に行うことを可能とし、さらに、環状部材をより簡単かつ円滑に突出させることができ、環状部材を没入させる際の勢いを減殺すると共に、没入した環状部材を確実に保持することができ、施術を効率良く安全に行うことができる医療用器具を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]縫合糸挿入用穿刺針(20)と、該縫合糸挿入用穿刺針(20)より所定距離離して、平行に設けられた縫合糸把持用穿刺針(30)と、該縫合糸把持用穿刺針(30)の内部に摺動可能に挿入されたスタイレット(40)と、前記縫合糸挿入用穿刺針(20)および前記縫合糸把持用穿刺針(30)が支持されたケース本体(11)とを備えて成る医療用器具(10)において、
前記スタイレット(40)は、その先端に、弾性材料により形成されて前記縫合糸把持用穿刺針(30)の内部に収納可能な環状部材(42)を有し、
前記環状部材(42)は、前記縫合糸把持用穿刺針(30)の先端より突出させた時、前記縫合糸挿入用穿刺針(20)の中心軸またはその延長線が、該環状部材(42)の内部を貫通するように前記縫合糸挿入用穿刺針(20)方向に復元して延びるものであり、
前記ケース本体(11)内に、前記縫合糸挿入用穿刺針(20)の基端を支持する側に設けられ、該縫合糸挿入用穿刺針(20)の基端より内部に挿入された縫合糸を先端方向へ順次送り出す送出機構(60)と、前記縫合糸把持用穿刺針(30)の基端を支持する側に設けられ、該縫合糸把持用穿刺針(30)の内部に収納された前記スタイレット(40)の環状部材(42)を縫合糸把持用穿刺針(30)の先端より突出させる突出機構(70)とが収納され、
前記突出機構(70)は、前記スタイレット(40)の基端に軸方向に延びる状態に連結され、前記ケース本体(11)内で長手方向に移動可能に配された第1ラック(71)と、該第1ラック(71)に噛み合う状態で回転可能に軸支された出力歯車(73)と、該出力歯車(73)と同軸上に連結された入力歯車(74)と、該入力歯車(74)に噛み合う状態で、前記ケース本体(11)内で前記第1ラック(71)と平行な長手方向に移動可能に配された第2ラック(72)と、該第2ラック(72)の基端に長手方向に延びる状態に連結され、前記ケース本体(11)外に基端側が突出して出没可能な操作ロッド(76)とを備えて成り、前記入力歯車(74)の直径よりも前記出力歯車(73)の直径を大きな値に設定し、
前記操作ロッド(76)を、前記環状部材(42)が前記縫合糸把持用穿刺針(30)の内部に収納される基端方向へバネ部材(80)によって付勢し、前記環状部材(42)が前記縫合糸把持用穿刺針(30)の先端より突出すべく、前記操作ロッド(76)を前記バネ部材(80)の付勢力に抗して先端方向へ押し込んだ際、前記操作ロッド(76)を当該位置に拘束および拘束解除が可能な突出時ロック手段を設けたことを特徴とする医療用器具(10)。
[2]前記ケース本体(11)内に、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、前記バネ部材(80)の付勢力により前記第2ラック(72)がその基端方向に戻る勢いを、該第2ラック(72)に摺接させた摺動抵抗により減殺する戻り緩和手段を設けたことを特徴とする[1]に記載の医療用器具(10)。
[3]前記ケース本体(11)内に、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、前記バネ部材(80)の付勢力により前記第2ラック(72)が戻る初期位置に該第2ラック(72)を拘束する一方、前記操作ロッド(76)の押し込み操作に伴い拘束解除が可能な没入時ロック手段を設けたことを特徴とする[1]または[2]に記載の医療用器具(10)。
[4]前記ケース本体(11)内に、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、前記バネ部材(80)の付勢力により前記第1ラック(71)が戻る初期位置に、該第1ラック(71)が弾発的に当接するストッパ(87)を設けたことを特徴とする[1],[2]または[3]に記載の医療用器具(10)。
前記本発明は次のように作用する。
前記[1]に記載の医療用器具(10)によれば、縫合糸挿入用穿刺針(20)と縫合糸把持用穿刺針(30)の先端側を生体内に穿刺した状態で上下に重なる生体膜同士の結紮を行う際、突出機構(70)により、縫合糸把持用穿刺針(30)の内部に収納されたスタイレット(40)の先端にある環状部材(42)を、縫合糸把持用穿刺針(30)の先端より突出させる。すると、環状部材(42)は、縫合糸挿入用穿刺針(20)の中心軸またはその延長線が、該環状部材(42)の内部を貫通するように縫合糸挿入用穿刺針(20)方向に復元して延びる。
続いて、送出機構(60)により、縫合糸挿入用穿刺針(20)の基端より内部に挿入された縫合糸を先端方向へ順次送り出し、縫合糸挿入用穿刺針(20)の先端より突出させて、縫合糸を前記環状部材(42)の内部を通過させる。その後、スタイレット(40)を引き戻し、環状部材(42)を縫合糸把持用穿刺針(30)の内部に収納する。かかる操作により、環状部材(42)は、その環状空間が徐々に狭くなるように変形し、これに伴い縫合糸が把持され、最終的に環状部材(42)により把持された部分の縫合糸は、環状部材(42)と共に縫合糸把持用穿刺針(30)の内部に収納される。
このように、微細かつ慎重な操作が必要となる縫合糸を送り出す操作、および環状部材(42)を先端より突出ないし没入させる操作を、それぞれ送出機構(60)、突出機構(70)により、確実かつ容易に行うことができるので、例えば、胃瘻造設術を行う場合であれば、術者1名だけでも胃壁固定と内視鏡操作を行うことが可能となり、術者1名のみ、あるいは術者と補助者の2名で胃瘻造設術を効率良く安全に行うことができる。また、縫合糸挿入用穿刺針(20)や縫合糸把持用穿刺針(30)はそれぞれケース本体(11)に支持され、このケース本体(11)内に送出機構(60)や突出機構(70)は収納されているので、装置として取り扱いやすく持ち運びにも便利である。
さらに、前記突出機構(70)では、ケース本体(11)外に基端側が突出した操作ロッド(76)を指で押すと、該操作ロッド(76)に連結されている第2ラック(72)も長手方向に移動し、これにより第2ラック(72)に噛み合っている入力歯車(74)が回転すると共に、同軸上の出力歯車(73)も回転する。すると、出力歯車(73)が噛み合っていた第1ラック(71)が長手方向に移動し、該第1ラック(71)に連結されているスタイレット(40)が軸方向に押し出されて、環状部材(42)を縫合糸把持用穿刺針(30)の先端より突出させることができる。
ここで入力歯車(74)の直径よりも出力歯車(73)の直径の方が大きな値に設定されているから、操作ロッド(76)の押し込みストロークに比べて、環状部材(42)をより長いストロークをもって突出させることができる。例えば、出力歯車(73)の直径を入力歯車(74)の直径の2倍に設定した場合には、操作ロッド(76)の押し込みストロークの2倍のストロークだけ環状部材(42)を突出させることができる。
操作ロッド(76)は、環状部材(42)が縫合糸把持用穿刺針(30)の内部に収納される基端方向へバネ部材(80)によって付勢されているが、前述したように操作ロッド(76)をバネ部材(80)の付勢力に抗して押し込んだ際には、環状部材(42)が縫合糸把持用穿刺針(30)の先端より突出した位置で、突出時ロック手段によって操作ロッド(76)は当該位置に拘束される。この突出時ロック手段による拘束を解除すると、操作ロッド(76)は前記バネ部材(80)の付勢力によって元の初期位置に戻ることになる。
ここでバネ部材(80)の付勢力が強すぎて、操作ロッド(76)が勢い余って戻ることになると縫合糸の糸切れを誘発させる虞がある。この対策として前記[2]に記載したように、ケース本体(11)内に、突出時ロック手段による拘束を解除した際、前記バネ部材(80)の付勢力により前記第2ラック(72)がその基端方向に戻る勢いを、該第2ラック(72)に摺接させた摺動抵抗により減殺する戻り緩和手段を設けると良い。
逆に、バネ部材(80)の付勢力が弱すぎると、環状部材(42)が初期位置まで戻らず、縫合糸を把持する力が弱くなり、患者から引き抜く際に、収納されたはずの環状部材(42)が抜け出す虞もある。この対策として前記[3]に記載したように、ケース本体(11)内に、突出時ロック手段によりロック解除した際、バネ部材(80)の付勢力により第2ラック(72)が戻る初期位置に該第2ラック(72)を拘束する一方、前記操作ロッド(76)の押し込み操作に伴い拘束解除が可能な没入時ロック手段を設けると良い。
また、前記[4]に記載したようにケース本体(11)内に、突出時ロック手段による拘束を解除した際、バネ部材(80)の付勢力により第1ラック(71)が戻る初期位置に、該第1ラック(71)が弾発的に当接するストッパ(87)を設けると良い。これにより、環状部材(42)の戻る初期位置に確実に位置決めすることができると共に、衝撃による穿設針先の振れや、突出機構(70)を構成するラック(71,72)と歯車(73,74)の噛み合いの外れを未然に防ぐことができる。
本発明に係る医療用器具によれば、縫合糸挿入用穿刺針の内部に挿入された縫合糸を先端方向へ順次送り出す操作、および縫合糸把持用穿刺針の内部に収納されたスタイレットの環状部材を先端より突出ないし没入させる操作を、片手でも容易に行うことを可能とすることにより、術者1名だけでも結紮と内視鏡操作を行うことができる。さらに、環状部材をより簡単かつ円滑に突出させることができ、環状部材を没入させる際の勢いを減殺すると共に、没入した環状部材を確実に保持することができ、施術を効率良く安全に行うことができる。
以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図21は、本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る医療用器具10は、内視鏡的胃瘻造設術の際に、カテーテルの挿入を容易にするために行われる前腹壁と内臓壁との固定に使用されるものである。
図1は、医療用器具10の正面図であり、図2は、医療用器具10の平面図であり、図3は、図1のIII−III線断面図である。図4は、医療用器具10の底面図であり、図5は、図2のVI−VI線断面図であり、図6は、図2のV−V線断面図である。
図1に示すように、医療用器具10は、縫合糸挿入用穿刺針20と、該縫合糸挿入用穿刺針20より所定距離離して、ほぼ平行に設けられた縫合糸把持用穿刺針30と、該縫合糸把持用穿刺針30の内部に摺動可能に挿入されたスタイレット40(図6参照。)と、前記縫合糸挿入用穿刺針20および前記縫合糸把持用穿刺針30が支持されたケース本体11とを備えて成る。ケース本体11は、装置全体をユニット化するハウジングを成しており、具体的には長手方向に延びる直方体形状に形成されている。
図1において、ケース本体11の上面側が、着脱可能な蓋部12となっており、ネジでケース本体11に固定される。図3は、蓋部12を取り外した状態の一部断面図である。ケース本体11のうち特に蓋部12は、透明な合成樹脂、例えば塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリカーボネート等の透明材質により形成され、内部を透視できるようになっている。なお、各図においては、内部を透視できない不透明体として便宜上表現する。
図1〜図4の他、図15に拡大して示すように、ケース本体11の先端には、縫合糸挿入用穿刺針20および縫合糸把持用穿刺針30のそれぞれの基端を支持する針基部材13が設けられている。針基部材13は、ケース本体11の先端に突設された一対の支持片14,14の間に、各穿刺針20,30の軸方向に所定距離だけ移動可能に支持され、保持部材であるネジ15とナット16によって所望の位置に固定されている。
一対の支持片14,14の内側面には、細かなピッチで係止歯14a,14a…が連設され、針基部材13の両側端面にも、同様の係止歯13a,13a…が連設されており、相互に噛み合う状態で係合する。ここで各係止歯13a,14aのピッチ間隔で、針基部材13の位置を調整することができ、所定の位置でネジ15とナット16によって固定する。なお、一対の支持片14,14には、それぞれネジ15が移動可能に嵌合する長溝14b(図15(a))が穿設されている。
針基部材13の位置を調整することにより、縫合糸把持用穿刺針30の先端と、後述するが縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納されたスタイレット40の環状部材42の先端との相対的な位置を調整することができる。なお、縫合糸把持用穿刺針30の基端は、その細管状の針内部が針基部材13の内部空間に連通して開口する状態で固定されている。縫合糸挿入用穿刺針20の基端についても同様である。
縫合糸挿入用穿刺針20および縫合糸把持用穿刺針30は、互いに所定距離だけ離れた状態で平行に針基部材13に支持されるが、両針間の距離は、縫合糸が前腹壁と内臓壁を固定する長さに相当し、例えば10mm〜30mm程度が好適である。かかる範囲内であれば、前腹壁と内臓壁との固定も十分に行え、また、2本の穿刺針20,30を穿刺する際の抵抗も余り大きなものとはならない。
縫合糸挿入用穿刺針20は、その内部に縫合糸S(図17参照)を挿入可能な細管状の針であり、金属、例えばステンレスにより形成され、先端に皮膚への穿刺用の刃面を有している。本実施の形態では、縫合糸挿入用穿刺針20の先端は、その軸心と斜めに交差する一平面で切断された刃面を有している。また、縫合糸挿入用穿刺針20の内部は、縫合糸挿入用穿刺針20の基端から先端に向かって一方向に縫合糸を誘導する通路となっている。縫合糸挿入用穿刺針20は、具体的には外径が21G〜17G程度が好ましく、特に好ましくは20〜18Gであり、長さが70mm〜120mm程度のものが好ましく、特に80〜100mm程度のものが好ましい。
図3に示すように、ケース本体11内において、縫合糸挿入用穿刺針20の基端を支持する側には、該縫合糸挿入用穿刺針20の基端より内部に挿入された縫合糸を先端方向へ順次送り出す送出機構60が設けられている。送出機構60は、縫合糸挿入用穿刺針20の基端に連通するガイド孔61と、該ガイド孔61を通して縫合糸挿入用穿刺針20の内部に案内される縫合糸の途中に両側より圧接する状態で回転可能に配された一対の補助ローラ62および糸送りローラ63と、該糸送りローラ63に対して相互に回転可能に係合し、外部から回転操作できる状態に配された操作ローラ64とを備えて成る。
詳しく言えば、ガイド孔61は、ケース本体11内で縫合糸挿入用穿刺針20の軸方向に延びるように形成されている。ガイド孔61の基端側は、図3に示すように、外側に向かって漸次拡径するテーパー状に形成されており、縫合糸を容易に挿入できるようになっている。また、ガイド孔61の先端側は、図6に示すように、前記針基部材13の中空部を介して縫合糸挿入用穿刺針20の内部に連通接続されている。
図3に示すように、補助ローラ62および糸送りローラ63は、ガイド孔61の基端側の位置で互いに対接する状態でそれぞれ回転可能に軸支されている。また、操作ローラ64は、糸送りローラ63の直径の約2倍の直径の大きさであり、糸送りローラ63に対して相互に回転可能に対接(係合)し、その外径の一部はケース本体11の側壁に設けられた開口部より外部に露出し、外部から回転操作できる状態に軸支されている。
すなわち、送出機構60では、操作ローラ64を指で回転させると、糸送りローラ63が回転して、補助ローラ62との間に挟めた縫合糸を縫合糸挿入用穿刺針20の先端方向へ順次送り出すように構成されている。また、糸送りローラ63の少なくとも外周部は、縫合糸に弾発的に接触する弾性材質、例えばシリコーンゴム等により形成されている。もちろん、縫合糸を積極的に送り出す糸送りローラ63だけではなく、糸送りローラ63と対をなす補助ローラ62の外周部も同様に弾性材質により形成しても良い。
縫合糸把持用穿刺針30は、その内部にスタイレット40を摺動可能に挿通する細管状の針であり、金属、例えばステンレスにより形成され、先端に皮膚への穿刺用の刃面を有している。縫合糸把持用穿刺針30としては、前述した縫合糸挿入用穿刺針20と同じもの、また同程度の外径のものを用いても良い。さらに、後述するスタイレット40の環状部材42が、確実に縫合糸挿入用穿刺針20の方向に延びるようにするために、縫合糸把持用穿刺針30の先端の刃面は、図17(a)に示すように、縫合糸挿入用穿刺針20の方向に向かって開口していることが好ましい。
縫合糸把持用穿刺針30は、縫合糸挿入用穿刺針20と同様に、針基部材13に対して基端が連通して開口する状態に固定されている。縫合糸把持用穿刺針30としては、皮膚への穿刺とスタイレット40の挿入ができればどのようなものでも良いが、具体的には、前記縫合糸挿入用穿刺針20と同様の外径および長さのものを採用することが好ましい。なお、前記縫合糸挿入用穿刺針20の方向に向かう縫合糸把持用穿刺針30の先端は糸が切れないように面取りしてあるのが好ましい。
図17に示すように、スタイレット40は、縫合糸把持用穿刺針30の内部に摺動可能に挿入されており、縫合糸把持用穿刺針30の内径より小さい外径の棒状部材41と、該棒状部材41の先端に固定された環状部材42とからなる。環状部材42は、弾性材料により形成されており、縫合糸把持用穿刺針30の先端より突出した状態では、図17(b),(c)に示すような環状に復元し、突出させない状態では、図17(a)に示すように変形し、ほぼ直線状となり縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納可能である。
環状部材42は、縫合糸把持用穿刺針30の先端より突出した状態において、縫合糸挿入用穿刺針20の中心軸またはその延長線が、環状部材42の内部を貫通するように縫合糸挿入用穿刺針20方向に延びるように形成されている。詳しく言えば環状部材42は、棒状部材41の先端にある程度の角度をもって固定されており、側面から見た状態で、中央部または中央部より若干先端側部分が底部となる湾曲形状となっていることが好ましい。このように形成することにより、縫合糸挿入用穿刺針20の中心軸またはその延長線が、より確実に環状部材42の内部を貫通するようになる。
さらに、環状部材42の先端部は、ほぼ先端を中心とするV字またはU字状となっており、距離が狭くなった縫合糸把持部42aを形成していることが好ましい。このような、縫合糸把持部42a(図17(c)参照)を設けることにより、縫合糸挿入用穿刺針20より突出する縫合糸をより確実に、把持することができる。
環状部材42の材質は、ステンレス鋼線(例えば、バネ用高張力ステンレス鋼)、ピアノ線(例えば、ニッケルメッキあるいはクロムメッキが施されたピアノ線)、または超弾性合金線(例えば、Ti−Ni合金、Cu−Zn合金、Cu−Zn−X合金(X=Be,Si,Sn,Al,Ga)、Ni−Al合金等の弾性金線)が好適に使用される。また、棒状部材41の材質は、金属(例えば、ステンレス)、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、PTFE,ETFEなどのフッ素樹脂)などが好適に使用できる。
図5、図6に示すように、ケース本体11内において、縫合糸把持用穿刺針30の基端を支持する側には、該縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納されたスタイレット40の環状部材42を縫合糸把持用穿刺針30の先端より突出させる突出機構70が設けられている。突出機構70は、スタイレット40に連結された第1ラック71と、該第1ラック71に噛み合う出力歯車73と、該出力歯車73と同軸の入力歯車74と、該入力歯車74に噛み合う第2ラック72と、該第2ラック72に連結された操作ロッド76とを備えて成る。
図7は、突出機構70を成すギヤボックス70aの内部を示す説明図であり、図8は、ギヤボックス70aをケース本体11内に収納した状態を示す断面図である。また、図9は、ギヤボックス70aをケース本体11内に収納した状態を示す正面側から見た断面図であり、図10は、ギヤボックス70aをケース本体11内に収納した状態を示す底面側から見た断面図である。
詳しく言えば、第1ラック71は、図5,図6に示すように、スタイレット40の棒状部材41の基端に軸方向に延びる状態に連結されて、ケース本体11内でスタイレット40の軸方向と一致する長手方向に移動可能に配されている。出力歯車73は、第1ラック71に噛み合う状態で枢軸75を介して回転可能に軸支されている。また、第2ラック72は、ケース本体11内で入力歯車74に噛み合う状態で、前記第1ラック71と平行な長手方向に移動可能に配されている。
入力歯車74は、前記出力歯車73の枢軸75と同軸上に軸支されており、出力歯車73とは枢軸75によって一体に連結されている。ここで出力歯車73の直径は、入力歯車74の直径よりも大きな値に設定されている。本実施の形態では、具体的には出力歯車73の直径は、入力歯車74の直径の2倍に設定されている。図7〜図10に示すように、第1ラック71、第2ラック72、出力歯車73、入力歯車74等は、それぞれギヤボックス70aに収納されてユニットとして構成されている。
操作ロッド76は、第2ラック72の基端に長手方向に延びる状態に連結されている。操作ロッド76の基端側は、ギヤボックス70aおよびケース本体11の外部に突出して出没可能に配されている。また、操作ロッド76の基端には、操作用の押ボタン77が設けられており、押ボタン77に近い操作ロッド76の途中には、弾性変形可能な係止爪78が、操作ロッド76の外周面より半径方向に出没可能に設けられている。
図5に示すように、第2ラック72の先端には、同軸上に長手方向に延びるロッド部72aが延設されており、該ロッド部72aには、コイル状のバネ部材80が巻き付けられている。このバネ部材80は、前記環状部材42が縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納される基端方向へ戻るように、前記操作ロッド76を、その押ボタン77が突出する基端方向へ付勢するためのものである。なお、操作ロッド76のバネ部材による付勢は、本実施の形態では第2ラック72と一体のロッド部72aの部位を介して直接的に付勢しているが、操作ロッド76の部位をバネ部材で直接付勢するように構成しても良い。
図11は、操作ロッド76を押し込んだ状態、すなわち図11中には表われていないが、縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納されたスタイレット40の環状部材42を縫合糸把持用穿刺針30の先端より突出させている状態を示すケース本体11の断面図である。また、図12は、操作ロッド76が外側に突出している状態、すなわち図11中には表われていないが、縫合糸把持用穿刺針30の内部にスタイレット40の環状部材42が収納されている状態を示すケース本体11の断面図である。
図11に示すように、ケース本体11には、操作ロッド76をバネ部材80の付勢力に抗して先端方向へ押し込んだ際、操作ロッド76を当該位置に拘束および拘束解除が可能な突出時ロック手段が設けられている。この突出時ロック手段は、操作ロッド76の途中に設けられた前記係止爪78と、該係止爪78による拘束状態を解除するための解除ボタン79とから成る。
すなわち、図12に示す押ボタン77をバネ部材80の付勢力に抗して押して、操作ロッド76を先端方向へ押し込んだ際、係止爪78は、操作ロッド76の途中が貫通するケース本体11の挿通孔を、先端側テーパーによって凹んだ状態で通過する。そして、係止爪78はケース本体11内に入ると元の出っ張った状態に復帰し、係止爪78の後端側が前記挿通孔の内縁に引っ掛かって拘束状態となる。拘束を解除するには、図11に示す解除ボタン79を押して係止爪78を一時的に凹ませ、係止爪78の後端とケース本体11の挿通孔内縁との係合を離脱させることができるように構成されている。
また、図13は、ギヤボックス70aの内部を示す断面図であり、図14は、ギヤボックス70aの別の位置における内部を示す断面図である。図13に示すように、ケース本体11内に収納されるギヤボックス70aには、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、バネ部材80の付勢力により第2ラック72がその基端方向に戻る勢いを、該第2ラック72に摺接させた摺動抵抗により減殺する戻り緩和手段が設けられている。
戻り緩和手段は、第2ラック72の背面側で、その基準面83に対して所定の長さに亘り突出した凸部84と、該該凸部84に弾発的に摺接する抵抗爪81とから成る。凸部84は、操作ロッド76が押し込まれた位置から元の突出した初期位置まで戻るまでのストロークに相当する長さに設定されている。抵抗爪81は、ギヤボックス70aの内壁面に突出方向に弾性変形可能に設けられており、前記凸部84に弾発的に摺接するように配されている。
また、ケース本体11内に収納されるギヤボックス70aには、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、バネ部材80の付勢力により第2ラック72が戻る初期位置に該第2ラック72を拘束する一方、操作ロッド76の押し込み操作に伴い拘束解除が可能な没入時ロック手段が設けられている。図13に示すように、没入時ロック手段は、第2ラック72の背面側で、その基準面83の先端側に突設された爪85の傍らの凹溝86と、前記爪85のテーパー面を乗り越えて凹溝86に弾発的に嵌入する係止爪82とから成る。
係止爪82は、操作ロッド76が元の突出した初期位置に戻る際に、前記爪85のテーパー面を乗り越えて凹溝86に弾発的に嵌入することで、当該位置に第2ラック72を拘束する。一方、押ボタン77を押して操作ロッド76を先端方向へ押し込む際、爪85を乗り越えて凹溝86から外れる方向へ弾性変形し、第2ラック72の拘束を解除するように構成されている。
さらに、図6,図9に示すように、ケース本体11内には、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、バネ部材80の付勢力により第1ラック71が戻る初期位置に、該第1ラック71が弾発的に当接する緩衝用のストッパ87が設けられている。ストッパ87は、ケース本体11の基端部分の内壁面に設けられており、初期位置に戻った第1ラック71の基端がちょうど当接するように設定されている。ストッパ87の材質は、具体的には例えばゴムシート等を用いると良い。
また、医療用器具10は、図1および図2に示すように、縫合糸挿入用穿刺針20および縫合糸把持用穿刺針30が、摺動可能に貫通された平板状部材90を有している。このような平板状部材90を設けることにより、穿刺時に縫合糸挿入用穿刺針20と縫合糸把持用穿刺針30との距離が変化すること、具体的には、両者の距離が広がることを防止することができる。また、摺動可能に形成すれば、穿刺時に平板状部材90が穿刺作業を阻害することもない。
平板状部材90としては、下面側が皮膚に刺激などを与えないような平坦面となっている矩形の板材の他、図示省略したが円、または多角形の板材により成形しても良い。さらに、平板状部材90には、縫合糸挿入用穿刺針20および縫合糸把持用穿刺針30とほぼ平行に延びる一対の支持ロッド91,91の先端が固定されており、各支持ロッド91の基端側はケース本体11内に摺動可能に貫通して支持されている。
次に、本実施の形態に係る医療用器具10により、前腹壁と内臓壁、例えば、前腹壁と胃体部前壁とを固定する場合の作用について説明する。
患者の胃内に、術者の一人が内視鏡を挿入し、さらに十分に送気し、胃内に空気を充満させて、胃体部前壁を前腹壁に密着させる。そして、もう一人の術者又は補助者が、腹部皮膚を消毒し、内視鏡からの透過光により胃の位置を確認し、この部位の腹壁に局所麻酔を行う。
続いて、図1に示すように、スタイレット40の環状部材42が、縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納され、また、縫合糸挿入用穿刺針20の内部には、その先端より、縫合糸の端部が突出しない状態に挿入された医療用器具10を準備し、この医療用器具10を、図17(a)に示すように、術者は腹壁100に穿刺し、胃体部前壁110より、胃内に縫合糸挿入用穿刺針20および縫合糸把持用穿刺針30を突出させる。
この状態を術者や補助者が確認した後、図17(b)に示すように、術者は突出機構70により、縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納されたスタイレット40の先端にある環状部材42を、縫合糸把持用穿刺針30の先端より突出させる。すると、環状部材42は復元して、縫合糸挿入用穿刺針20の中心軸またはその延長線が、該環状部材42の内部を貫通するように縫合糸挿入用穿刺針20の方向に延びる。
突出機構70の操作は、図5において、押ボタン77を指で押して、操作ロッド76をバネ部材80の付勢力に抗して先端方向へ押し込むと、該操作ロッド76に連結されている第2ラック72も先端方向に移動し、これにより第2ラック72に噛み合っている入力歯車74が回転すると共に、同軸上の出力歯車73も回転する。すると、出力歯車73が噛み合っている第1ラック71も先端方向に移動し、該第1ラック71に連結されているスタイレット40が先端方向に押し出されて、環状部材42が縫合糸把持用穿刺針30の先端より突出する。
入力歯車74の直径よりも、出力歯車73の直径の方が大きな値に設定されているから、操作ロッド76の押し込みストロークに比べて、環状部材42をより長いストロークをもって突出させることができる。本実施の形態では、具体的には出力歯車73の直径を入力歯車74の直径の2倍に設定しているので、操作ロッド76の押し込みストロークの2倍のストロークだけ環状部材42を突出させることができる。
また、操作ロッド76をバネ部材80の付勢力に抗して押し込むと、環状部材42が縫合糸把持用穿刺針30の先端より突出した位置で、突出時ロック手段によって操作ロッド76は当該位置に拘束される。すなわち、操作ロッド76を先端方向へ押し込んだ際、図12において係止爪78は、操作ロッド76の途中が貫通するケース本体11の挿通孔を、先端側テーパーによって凹んだ状態で通過し、ケース本体11内に入ると元の出っ張った状態に復元し、係止爪78の後端側が前記挿通孔の内縁に引っ掛かって拘束状態となる。これにより、環状部材42は、そのまま縫合糸挿入用穿刺針20の方向に延びた状態に維持される。
図3において、ケース本体11内に挿入された縫合糸は、ガイド孔61を通って縫合糸挿入用穿刺針20の基端より内部に挿入される。術者は送出機構60によって、縫合糸を縫合糸挿入用穿刺針20のさらに先端方向へ順次送り出し、縫合糸挿入用穿刺針20の先端より突出させて、縫合糸を環状部材42の内部を通過させる。送出機構60の操作は、図3において、操作ローラ64を指で縫合糸を送り出す方向に転がすように回転させれば良い。操作ローラ64の回転操作に伴って、糸送りローラ63が回転し、補助ローラ62との間に挟めた縫合糸を、縫合糸挿入用穿刺針20の先端方向へ順次送り出すことができる。
このように、ローラを利用した送出機構60によれば、所定の単位量ずつ送り出すのではなく、操作ローラ64の回転を調節することにより、任意の量を、可能な限り微少量を正確に送り出すことができる。特に、操作ローラ64を指で回す方向と同一の方向に縫合糸が送り出されるから、直感的に分かりやすく縫合糸の送り出し操作を行うことができる。また、糸送りローラ63と対をなす補助ローラ62も回転することにより、縫合糸をより円滑に送り出すことができる。
しかも、糸送りローラ63の少なくとも外周部を、縫合糸に弾発的に接触する弾性材質により形成したことにより、縫合糸を傷付けることを防止することができる。もちろん、縫合糸を積極的に送り出す糸送りローラ63だけではなく、糸送りローラ63と対をなす補助ローラ62の外周部も同様に弾性材質により形成しても良い。なお、操作ローラ64の直径を糸送りローラ63の直径より大きく設定したことにより、操作ローラ64の少ない操作量で縫合糸を送り出すことができる。
図17(b)に示すように、術者は縫合糸が環状部材42の内部を通過した状態を確認した後、突出時ロック手段による拘束を解除して、操作ロッド76を元の突出した初期位置に戻す。すなわち、図11において、解除ボタン79を押して係止爪78を一時的に凹ませると、係止爪78の後端とケース本体11の挿通孔内縁とは離脱し、操作ロッド76はバネ部材80の付勢力によって、ケース本体11から突出する基端側の初期位置まで移動する。これに伴い、環状部材42は縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納される。
ここでバネ部材80の付勢力が強すぎると、操作ロッド76が勢い余って戻ることになり、縫合糸の糸切れを誘発させる虞がある。この対策として、図13に示すように、ケース本体11内に、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際に、バネ部材80の付勢力により第2ラック72がその基端方向に戻る勢いを減殺する戻り緩和手段を設けている。
戻り緩和手段では、操作ロッド76が押し込まれた位置から元の突出した初期位置まで戻るまでの間、ギヤボックス70a側の抵抗爪81が、第2ラック72の背面側にある凸部84に対して弾発的に摺接する。このように抵抗爪81が第2ラック72の凸部84に摺接する摺動抵抗により、バネ部材80により第2ラック72が戻る勢いを減殺することができ、縫合糸の糸切れを防止することができる。
逆に、バネ部材80の付勢力が弱すぎると、環状部材42が初期位置まで戻らず、縫合糸を把持する力が弱くなり、患者から引き抜く際に、収納されたはずの環状部材42が抜け出す虞もある。この対策として、図13に示すように、ケース本体11内に、突出時ロック手段によりロック解除した際、バネ部材80の付勢力により第2ラック72が戻る初期位置に該第2ラック72を拘束する一方、操作ロッド76の押し込み操作に伴い拘束解除が可能な没入時ロック手段を設けている。
没入時ロック手段では、操作ロッド76が元の突出した初期位置に戻る際に、係止爪82が、第2ラック72の背面側にある爪85のテーパー面を乗り越えて凹溝86に弾発的に嵌入することで、当該位置に第2ラック72を拘束する。これにより、収納されたはずの環状部材42が不用意に抜け出す事態を防止することができる。なお、押ボタン77を押して操作ロッド76を先端方向へ押し込むと、係止爪82は、爪85を乗り越えて凹溝86から外れる方向へ弾性変形し、第2ラック72の拘束を解除する。
さらに、図6に示すように、ケース本体11内には、突出時ロック手段による拘束を解除した際、バネ部材80の付勢力により第1ラック71が戻る初期位置に、該第1ラック71が弾発的に当接するストッパ87を設けている。これにより、環状部材42の戻る初期位置に確実に位置決めすることができると共に、衝撃による穿設針先の振れや、突出機構70を構成するラック71,72と歯車73,74の噛み合いの外れを未然に防ぐことができる。
ところで、図17(b)に示すように、縫合糸を環状部材42の内部に通過させた状態で、前述したように環状部材42が縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納されると、環状部材42が形成していた環状空間が徐々に狭くなって閉じる。これにより、縫合糸は環状部材42によって把持され、環状部材42と一緒に縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納される。この状態を術者は確認した後、患者より医療用器具10を抜去する。すると、図18に示すように、縫合糸挿入用穿刺針20より挿入された縫合糸の先端部が体外に露出する。図19に示すように、露出した縫合糸のそれぞれの端部は結紮する。この結紮により、胃体部前壁110と腹壁100とが固定される。
さらに、縫合糸による結紮部分と所定距離、例えば20〜30mm程度離した位置にほぼ平行に、再び医療用器具10を穿刺し、前述した操作を繰り返して、縫合糸を用いて腹壁100と胃体部前壁110とを固定する。ここで穿刺に使用する医療用器具10としては、前述した穿刺に用いたものでも良く、また別に準備したものでも良い。2つの結紮部位のほぼ中央に、図20に示すように、先端に刃面を有する金属針121と、この金属針121を内部に挿通した軸方向に破断可能な樹脂製チューブ122とからなる穿刺器具120を穿刺する。
そして、金属針121を抜去した後、図21に示すように、チューブ122の内部にバルーンカテーテル123を挿入する。バルーンカテーテル123のバルーン部分を含む先端部が、胃内に到達したことを、術者が確認した後、蒸留水などによりバルーンを膨張させると共に、チューブ122の基端部を外側に2方向より引っ張り、チューブ122を軸方向に破断させて、患者より除去する。続いて、バルーンカテーテル123を基端側に引っ張り、膨張したバルーン部分を胃体部前壁110に密接させ、さらに、皮膚表面より露出する部分のバルーンカテーテル123に適度な固定具をあて縫合し、バルーンカテーテル123を胃体部前壁110に固定する。以上により、内視鏡的胃瘻造設術が完了する。
以上のような内視鏡的胃瘻造設術において、微細かつ慎重な操作が必要となる縫合糸を送り出す操作、および環状部材42を突出ないし没入させる操作を、それぞれ送出機構60、突出機構70により、確実かつ容易に行うことができるので、胃瘻造設術を行う場合は術者1名だけでも胃壁固定と内視鏡操作を行うことが可能となり、術者1名のみ、あるいは術者と補助者の2名で胃瘻造設術を効率良く安全に行うことができる。
特に、前記突出機構70によれば、押ボタン77を指で押すだけで容易かつ正確な位置に環状部材42を突出させることができる。また、前記送出機構60によれば、操作ローラ64を指で回すだけで容易かつ任意の量だけ正確に縫合糸を繰り出すことができる。また、本実施の形態に係る医療用器具10は平板状部材90を有するので、穿刺時に縫合糸挿入用穿刺針20と縫合糸把持用穿刺針30の位置関係が変化すること、具体的には、それぞれの穿刺針20,30間の距離が変化すること(例えば、広がること)を防止することができる。
また、本実施の形態に係る医療用器具10では、ケース本体11の先端に、縫合糸挿入用穿刺針20および縫合糸把持用穿刺針30のそれぞれの基端を支持する針基部材13を設け、針基部材13を、ケース本体11の先端に対して各穿刺針の軸方向に所定距離だけ移動可能に設け、該針基部材13を所望の位置でネジ15とナット16とにより固定できるようにした。
これにより、縫合糸把持用穿刺針30の先端と、該縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納されたスタイレット40の環状部材42の先端との相対的な位置を、前記針基部材13の移動ないし固定により適宜調整することができる。特に、針基部材13を挟持する一対の支持片14,14には細かなピッチで係止歯14a,14a…を連設し、同様に針基部材13の両側面にも係止歯13a,13a…を連設したので、位置ずれすることなく確実かつ微細な位置が可能となる。
環状部材42の公差および取付け加工誤差により精度が出ないと、環状部材42が縫合糸把持用穿刺針30の先端から常時突出すると変形したり、逆に必要以上に縫合糸把持用穿刺針30内に収納されると糸切れを誘発するが、前述したように、環状部材42と縫合糸把持用穿刺針30の相対的な位置を後から調整可能としたことにより、正確な精度出しを行うことなく量産することが可能となる。
さらに、本実施の形態に係る医療用器具10では、ケース本体11が、装置全体をユニット化するハウジングを成すことにより、いっそう装置としての取り扱いや持ち運びに関する利便性を高めることができる。すなわち、術者は医療用器具10を片手で握って容易に操作することができ、装置として取り扱いやすく持ち運びにも便利である。しかも、ケース本体11、特に蓋部12を透明材質により形成して、内部を透視可能としたことにより、例えば、縫合糸の送り出し等の内部の動作状況を容易に確認することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、前記実施の形態では、縫合糸挿入用穿刺針20の中心軸の延長線が、環状部材42の内部を貫通するよう構成されているが、環状部材42の縫合糸把持用穿刺針30内部からの突出作業および収納作業を阻害しないものであれば、縫合糸挿入用穿刺針20の中心軸、言い換えれば、縫合糸挿入用穿刺針20の先端部そのものが、環状部材42が形成する環状空間を直接貫通するように構成しても良い。
本発明の一の実施の形態に係る医療用器具を示す正面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具を示す平面図である。 図1のIII−III線断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具を示す底面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具のギヤボックスの内部を示す説明図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具のギヤボックスをケース本体内に収納した状態を示す断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具のギヤボックスをケース本体内に収納した状態を示す正面側から見た断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具のギヤボックスをケース本体内に収納した状態を示す底面側から見た断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具の操作ロッドが押し込まれている状態を示す断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具の操作ロッドが外側に突出している状態を示す断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具のギヤボックスの内部を示す断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具のギヤボックスの別の位置における内部を示す断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具のケース本体の先端側を拡大して示す断面図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具の全体を模式的に示す説明図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具の作用を説明するための説明図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具の作用を説明するための説明図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具の作用を説明するための説明図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具の作用を説明するための説明図である。 本発明の一の実施の形態に係る医療用器具の作用を説明するための説明図である。
符号の説明
10…医療用器具
11…ケース本体
12…蓋部
13…針基部材
13a…係止歯
14…支持片
15…ネジ
16…ナット
20…縫合糸挿入用穿刺針
30…縫合糸把持用穿刺針
40…スタイレット
41…棒状部材
42…環状部材
60…送出機構
61…ガイド孔
62…補助ローラ
63…糸送りローラ
64…操作ローラ
70…突出機構
70a…ギヤボックス
71…第1ラック
72…第2ラック
72a…ロッド部
73…出力歯車
74…入力歯車
76…操作ロッド
77…押ボタン
78…係止爪
79…解除ボタン
80…バネ部材
81…抵抗爪
82…係止爪
83…基準面
84…凸部
85…爪
86…凹溝
87…ストッパ
90…平板状部材
91…支持ロッド
100…腹壁
110…胃体部前壁
120…穿刺器具
121…金属針
122…チューブ
123…バルーンカテーテル

Claims (4)

  1. 縫合糸挿入用穿刺針と、該縫合糸挿入用穿刺針より所定距離離して、平行に設けられた縫合糸把持用穿刺針と、該縫合糸把持用穿刺針の内部に摺動可能に挿入されたスタイレットと、前記縫合糸挿入用穿刺針および前記縫合糸把持用穿刺針が支持されたケース本体とを備えて成る医療用器具において、
    前記スタイレットは、その先端に、弾性材料により形成されて前記縫合糸把持用穿刺針の内部に収納可能な環状部材を有し、
    前記環状部材は、前記縫合糸把持用穿刺針の先端より突出させた時、前記縫合糸挿入用穿刺針の中心軸またはその延長線が、該環状部材の内部を貫通するように前記縫合糸挿入用穿刺針方向に復元して延びるものであり、
    前記ケース本体内に、前記縫合糸挿入用穿刺針の基端を支持する側に設けられ、該縫合糸挿入用穿刺針の基端より内部に挿入された縫合糸を先端方向へ順次送り出す送出機構と、前記縫合糸把持用穿刺針の基端を支持する側に設けられ、該縫合糸把持用穿刺針の内部に収納された前記スタイレットの環状部材を縫合糸把持用穿刺針の先端より突出させる突出機構とが収納され、
    前記突出機構は、前記スタイレットの基端に軸方向に延びる状態に連結され、前記ケース本体内で長手方向に移動可能に配された第1ラックと、該第1ラックに噛み合う状態で回転可能に軸支された出力歯車と、該出力歯車と同軸上に連結された入力歯車と、該入力歯車に噛み合う状態で、前記ケース本体内で前記第1ラックと平行な長手方向に移動可能に配された第2ラックと、該第2ラックの基端に長手方向に延びる状態に連結され、前記ケース本体外に基端側が突出して出没可能な操作ロッドとを備えて成り、前記入力歯車の直径よりも前記出力歯車の直径を大きな値に設定し、
    前記操作ロッドを、前記環状部材が前記縫合糸把持用穿刺針の内部に収納される基端方向へバネ部材によって付勢し、前記環状部材が前記縫合糸把持用穿刺針の先端より突出すべく、前記操作ロッドを前記バネ部材の付勢力に抗して先端方向へ押し込んだ際、前記操作ロッドを当該位置に拘束および拘束解除が可能な突出時ロック手段を設けたことを特徴とする医療用器具。
  2. 前記ケース本体内に、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、前記バネ部材の付勢力により前記第2ラックがその基端方向に戻る勢いを、該第2ラックに摺接させた摺動抵抗により減殺する戻り緩和手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の医療用器具。
  3. 前記ケース本体内に、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、前記バネ部材の付勢力により前記第2ラックが戻る初期位置に該第2ラックを拘束する一方、前記操作ロッドの押し込み操作に伴い拘束解除が可能な没入時ロック手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の医療用器具。
  4. 前記ケース本体内に、前記突出時ロック手段による拘束を解除した際、前記バネ部材の付勢力により前記第1ラックが戻る初期位置に、該第1ラックが弾発的に当接するストッパを設けたことを特徴とする請求項1,2または3に記載の医療用器具。
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