JP4814021B2 - 編み込み紐帯形成装置及び編み込み紐帯体を形成する方法 - Google Patents

編み込み紐帯形成装置及び編み込み紐帯体を形成する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4814021B2
JP4814021B2 JP2006236462A JP2006236462A JP4814021B2 JP 4814021 B2 JP4814021 B2 JP 4814021B2 JP 2006236462 A JP2006236462 A JP 2006236462A JP 2006236462 A JP2006236462 A JP 2006236462A JP 4814021 B2 JP4814021 B2 JP 4814021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
yarn
chair
hair
attaching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006236462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008057079A (ja
Inventor
利一 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SVENSON CO Ltd
Original Assignee
SVENSON CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SVENSON CO Ltd filed Critical SVENSON CO Ltd
Priority to JP2006236462A priority Critical patent/JP4814021B2/ja
Publication of JP2008057079A publication Critical patent/JP2008057079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4814021B2 publication Critical patent/JP4814021B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

本願発明は、カツラやエクステンションを頭部に取り付けるための基礎となる紐帯を形成する装置及び方法に関する。
このカツラやエクステンションを頭部に取り付けるための基礎となる紐帯は、数本の糸を編み込んで紐帯を形成する際に頭の自毛を途中で巻き込みながら形成されている。
形成された編み込み紐帯にカツラなどをかがり作業をして頭に取付け、自毛とミックスしてなじませて、セットしてカツラの装着が行われている。
図13にこのカツラ取付け工程の例を示す。
編み込み工程A、差込(かがり)工程B、自毛とのミックス工程C、セット工程Dの4つの工程からなっている。
編み込み工程Aは、数本の撚り糸を引き伸ばし張設し、頭部の薄毛箇所周辺に残った健康毛を10数本程度束ね、束ねた毛体を張設した撚り糸で編み込み、編み込み長さが40〜50ミリの間隔で結び目を作り固定させ、かつらの外周に合わせてカツラを取り付けて編み込み土台を形成する。上記数本の撚り糸と毛体を編み込む際、両指の親指、人差し指、中指の6指を使用して編み込む。差込(かがり)工程Bは、かつらを編み込み土台に固定する工程である。編み込み土台とかつらのネットベースの環状部とをかがり糸を使用して、縫いつけて、強固に装着する。自毛とのミックス工程Cは、自毛とかつらの人工毛を馴染ませる工程である。セット工程Dは、整髪などをして整える工程である。
この種のカツラの取付けに関する従来技術として、特許文献1(特許257966号公報)、特許文献2(特開2005−350824号公報)、特許文献3(特開2004−277903号公報)、特許文献4(特許3686998号公報)等がある。
このようなカツラは、利用者の自毛に取り付けられるので、風にも強く、水泳もできるほど強力に装着されており、自然に装着されている。
このような編み込み紐帯の形成は、職人が糸を操りながら被装着者の頭に形成しており、熟練と時間を要するものである。また、自毛が成長するに従い、編み込み紐帯を解き、再形成してカツラの取付をし直す必要がある。
特許257966号公報 特開2005−350824号公報 特開2004−277903号公報 特許3686998号公報
そこで、本発明は上記の点に鑑み、カツラやエクステンションを頭部に取り付けるための基礎となる紐帯を形成する装置及びその装置を用いた紐帯を形成する方法を開発することを目的とする。
本願発明は、職人が糸巻きを手や指先を用いて操っていた糸巻きの動きを機械装置によって実現し、作業の軽減、効率化をはかるものである。
本発明の主な構成は次のとおりである。
(1) カツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯を頭部に形成する装置であって、頭部位置決め部材を備えたイス及び糸を固定する部材と、該イスから離れた位置にボビンを装着した複数のキャリアと8の字状の蛇行操行するキャリア備えた糸供給装置を配置し、ボビンから繰り出した糸を前記糸固着部材に固定し、キャリアを走行させて糸を編成する動作を行い、該編成動作途中にイスに座った人の頭の毛髪を編み込むことを特徴とするカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
(2) キャリアの走行駆動源としてモータを備え、走行駆動の断接を行うスイッチをフットスイッチあるいはリモコンスイッチとしたことを特徴とする(1)記載のカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
(3) イスが回転イスであることを特徴とする(1)又は(2)記載のカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の編み込み紐帯形成装置がキャスターを備えたことを特徴とするカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
(5) (1)〜(3)のいずれかに記載の編み込み紐帯形成装置が、イスに取付け部材を介して着脱自在に装着されたことを特徴とするカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
(6) 頭部位置決め部材を備えたイス及び糸を固定する部材と、該イスから離れた位置にボビンを装着した複数のキャリアと8の字状の蛇行操行するキャリアを備えた糸供給装置を配置し、ボビンから繰り出した糸を前記糸固着部材に固定し、キャリアを走行させて糸を編成する動作を行い、該編成動作途中にイスに座った人の頭の毛髪を編み込むカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置を用いた編み込み紐帯体を形成する方法であって、前記ボビンから糸を繰り出して頭部の近くに延出し、この延出した糸に毛髪を添わせた状態でキャリアを操行させることにより毛髪を編み込んだカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯体を形成する方法。
(7) キャリアを断続的に走行させ、走行操行が停止している間に毛髪を糸の間に通すことにより(6)に記載されたカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯体を形成する方法。
本願発明は、職人が糸巻きを手や指先を用いて操っていた糸巻きの動きを機械装置によって実現し、作業の軽減、効率化をはかることができる。
機械装置によって糸の動きを自動化できるので、編み込みが容易に行うことができる。
<1.装置>
1−1 機体
本装置の機体は、キャリア走行経路を設けた基盤を垂直に設けられている。機体は上下位置調整可能にことが好ましい。装置は、カウンター載置やイスの背等に取付け部材を介して着脱自在に設置あるいは天井や壁に取付け部材を介して設置することができる。支柱を付設する場合はキャスター付きの基台に立設されていることが好ましい。また、間隔調整及び糸が頭に当たる位置を加減するために取付け部材には長さや角度調整機構を設けることが好ましい。支柱にはキャスターがついていることが好ましい。また、頭の周囲に編み紐帯を形成する場合には、旋回や周回できるようにすることが好ましい。
また、装置を周回させるために取付け部材を回動可能するあるいは、イスに回動可能に機体を棒で連結する構成とすることも可能である。棒に連結した場合は、基台あるいはその上の上部構造の位置を前後左右に微調整できる機構を備えることが好ましい。例えば、リンク機構などを用いることができる。キャスター付き支柱の場合は、イスの回りを周回させることが可能である。
1−2 糸供給機構
本装置(糸供給機構)は、糸を収納したボビンを装着することができるキャリアと該キャリアを走行経路にしたがって走行させる機構を備えている。
ボビンは、編み紐帯を形成する糸が収納されている。
キャリアは、ボビンを装着でき、走行経路に着脱自在に複数設置することができる。
走行経路は、複数のキャリアを略8の字状に走行させる駆動機構を備えている。
8の字走行は、例えば、2枚の円盤を並設し、これらの円盤同士を逆回転させることにより実現できる。このような駆動は、2つの歯車を咬み合わせて回動することにより得ることができ、前記円盤とこの歯車の軸を同軸とすることによって容易に実現できる。また、円盤の回転軸同士を8の字に掛け回した駆動ベルトを用いることによって実現することもできる。また、歯車を数枚組み合わせることも、ベルトなどと組み合わせることなど自由に選択できる事項である。さらに、走行路の駆動を電子制御によって制御することによっても実現できる。
8の字状の迄行経路は、並設する円盤を3個、4個と増やすことにより、連続した蛇行湾曲した走行経路とするこができる。個数を増やすことにより、キャリアの数を増やして、編み込む糸の本数を増加することができる。
円盤を3個設けた8の字走行を図14を用いて模式的に説明する。
8の字走行経路が一本線と二本線で示されている。この模式図では3個の互いに逆回転する円盤I〜IIIの周囲に走行経路が形成され、2つの交差点X1、X2において隣接経路へ乗り移って行き、連続した8の字状に蛇行して操行されることとなる。例えば、走行経路I−1のa位置にあるキャリアは、時計方向に移動し、交差点X1で、反時計方向に移動する走行経路II−1に移り、次いで、交差点X2で、時計回りの移動経路III−1に移行して8の字操行の行き走行が終了する。帰りを二本線の操行路で説明すると、時計回りの移動経路III−2から、交差点X2で反時計回りの移動経路II−2に移行し、交差点X1で時計回りの移動経路I−2に移行して、1周することになる。これをキャリアの位置で示すと、a→b→c→d→e→fと8の字状に連続した蛇行移動となる。この走行経路に複数のキャビンを乗せて操作することにより、キャリアに装着されたボビンから繰り出された糸は、交差して絡みあって編み込まれることとなる。この複数の糸の交差、絡み合いを毛髪近傍において実施しながら、自毛を一緒に絡めることにより、カツラをやクステンション装着用の編み込み紐帯を形成することができる。
この図は、3個の円盤による経路設計を説明したが、2個以上であればキャリアの交差させて編み込むことができ、個数を増やしていくことにより、使用するキャリアを増やして編み込む糸の本数を増やすことができて、複雑な編み込み紐帯を形成することができる。
また、装置の大きさは、キャリアの移動経路を直径100〜150mmの円形路とすることができ、2個の円形路とした場合は、幅200mm、縦300mm程度に納めることができる。これは、A4サイズ並であり、小型軽量にまとめることができる。小型軽量であるので、持ち運びが容易である。設置方法としては、支柱の他、イスの背等に取付け部材を設けて、着脱自在とすることも可能である。また、天井や壁などに取付け部材を介して設置することも可能である。
キャリアの移動経路を直径は、編み込み作業性やキャリヤやボビンの大きさを考慮して決めることができ、100mmよりも小さくすることができる。装置は頭から水平距離で10〜100cm程度とすることができる。操作性の点から片手が届く60cm以内が好ましい。
これらの駆動手段は、複数のキャリアを同期して、等速度で移動することが好ましい。この等速、同期運動は、2枚の同径の歯車を組み合わせることによって容易に実現できる。
また、8の字は2つの円に限らず、3つ、4つ増加させることが可能である。その場合も隣接歯車を用いることにより容易に隣接円は同期した逆回転となり得る。
複数のキャリアを走行駆動することによりボビンから繰り出された糸は、交差して組み合わされていき、組み紐状に編成される。キャリアを増加すると複雑な編成をすることができる。カツラの取り付けよう紐帯の形成には、2〜8程度、2〜4が好ましい。
このような走行駆動機構は、組み紐製造装置に用いられている機構を利用することができる。
1−3駆動機構
駆動動力は、人力やモータなどを使用することができる。キャリアを走行させながら糸を供給して、編み紐帯形成対象の頭の毛髪を適宜巻き込む作業が必要となるので、糸に毛髪を絡める作業と装置を運転して編む作業を交互に行うために、キャリアの操行駆動をこまめに断続して行う必要がある。そのために、モータなどの動力駆動を行う場合は、キャリアの走行を制御するスイッチを作業者の手元あるいは足元など操作しやすい箇所に設けることが好ましい。たとえば、毛髪をいじる手作業が多いので、フットスイッチを設けることができる。スイッチは有線あるいは無線リモコンを採用することができる。
また、編み紐帯に対して毛髪の組み込み状態を決定する必要がある。例えば、編み目に連続して組み込むか、毛束の先端まで編み込むのか、毛髪を編み込む編み目と編み込まない編み目の配置をどのように組み合わせるかなどのパターンを、作業対象の頭の状態や希望に応じて決定して作業を進めることとなる。このような作業性に対応するために、駆動時間断続タイミングを設定できる制御を採用することができる。例えば、スイッチに駆動時間と休止時間の設定を組み合わせる機能を設け、運転の設定を可能とすることにより、作業者のスイッチ操作の負担を軽減することができる。単純には、設定編み目の数の分運転して休止する構成とすることもできる。
<2 イス >
編み込み紐帯を形成する人を座らせて頭の位置を設定する必要がある。イスは高さ調整と頭を支える後頸部支持部材を備えていることが好ましい。また、頭の周囲に編み込み紐帯を形成するためには、回転機構を備えていることが好ましい。
また、イスにはボビンから延出された糸の先端側を固定するための部材を設けることが好ましい。この糸固定部材は、イス以外のものに取り付けることも可能である。例えば、糸供給材の材体からアーム状に伸ばすこともできる。
<3 編み込み紐帯体を形成する方法>
3−1 編み込み基本的動作
3本の糸を利用した編み込み動作の基本を、図2を参照して説明する。
図2(a)は、ボビンを装着した3個のキャリアの8の字状のキャリア走行経路を示している。1〜3の各キャリアは、互いに逆方向に回転する上下の円軌道を順番に移動する。この移動によってそれぞれのボビンから引き出された糸は絡み合って編み込まれる。この動作の途中に毛髪の一部である毛束を糸の間に挟み込むと一緒に編み込まれていく。その状態を図2(b)〜(d)に示す。最初にキャリアを駆動して先行する編み紐帯を形成して駆動を休止して、毛束をキャリア1のボビンから引き出された糸Aとキャリア2のボビンから引き出された糸Bの間に挟み込んだ状態を図2(b)に示す。この状態でキャリアを再駆動すると各糸が絡み合うと同時に毛束も巻き込まれて編み込まれる。その状態を図2(c)(d)に示す。この動作を繰り返すことにより次々と毛束が編み込まれていき、必要な長さ分の編み紐帯が形成される。ひとつの毛束をどの程度編み込むか、毛束を巻き込まずに糸だけの編み込み部をどの程度にするかなど、頭の状態やカツラの仕様に応じて決定することができる。基本的には毛の根元に近づけてしっかりと編む紐帯を形成する。
3−2 編み紐帯形成工程の例
1) 糸先端固定:イスなどに取り付けられている糸先端部固定部材に糸供給機のボビンから引き出された糸を結びつける。本例では3本の糸を使用するが、2本以上であれば良い。
2) 位置調整:座った人の側頭部をかすめる程度の位置を糸通過する程度に、糸供給機の高さや角度を微調整する。
3) 毛束のセット:伸ばした糸の途中に頭部を当て頭部の毛髪を指で複数本束ね、束ねた毛束を糸AとBの間に毛束を挟んで下向きにセットしておく。
4) 第1回編み込み駆動:フットスイッチを踏むことで電動モーターが作動し、3本の糸A、B、Cが毛束を1〜数回巻き込みながら毛束の根元に締め付けていく。
5) 毛束の下向きセット:交差した糸の上から糸を束ねた方向に対し、左寄せしながら締め付ける。
6) 第2編み込み駆動:フットスイッチを踏むことで、3本の糸A、B、Cが毛束を1〜数回巻き込みながら編み込み、毛束を左側に寄せて詰める。
7) 空編み:次に毛束を挟み込まない状態でフットスイッチを踏み、3本の糸A、B、Cだけで1〜数回編み込み作業をする。
8) 第2毛束以降の編み込み:工程3)〜7)を繰り返えす。
9) 玉止め:いくつかの毛束を編み込んだ後に1個のボビンを外し手動で他の2本の糸に数回巻きつけて、全部の糸を一つに結ぶようにし、玉止めをする。
10) 2サイクル以降:3)〜9)の工程を1サイクル毎とし、繰り返して頭部に所定長の編み紐帯を形成する。最後に最初の糸を切断し終了させる。1周させることもできる。
11) なお、工程7)や9)は省略することもできる。
図4に糸供給装置の例を示す。
本実施例は、据え置きタイプ糸供給機である。糸供給機本体110は、カウンター311と支柱150によって機体を支えられている。支柱150を省き、機体全体をカウンターなどに載置する形態とすることもできる。
図4(a)は正面図であり、図4(b)は側面図である。軸190、軸191に軸支された2つのキャリア駆動体160、161が上下に配置されて8の字状のキャリア移動経路を形成している。キャリアに装填されたボビン130が3個設けられている。駆動源はモータ195を背面上部に取り付けられている。動力はモータ軸192に取り付けられたプーリからキャリア駆動体160の軸190に設けられたプーリ、更にキャリア駆動体161の軸191に設けられたプーリへと伝えられて、キャリア駆動体は等速逆回転するように構成されている。ボビン130から糸10、10、10が延出されている。なお、モータの位置は、プーリなどの伝動手段により動力を伝えることができるので、位置は特に規制されない。下部の設けると、モータの重量によって安定感が増す。また、支柱150の下端にアジャスタ機構を有するストッパ158が組み込まれている。
なお、キャリアの移動経路を直径100〜150mmの円形路を2つとすることができ、支柱除いた装置の正面の大きさは、幅200mm、縦300mm程度に押さえることができる。これは、A4サイズ並であり、小型軽量にまとめることができる。小型軽量であるので、持ち運びが容易である。設置方法としては、支柱の他、イスの背等に取付け部材を設けて、着脱自在とすることも可能である。また、天井や壁などに取付け部材を介して設置することも可能である。
図5に糸供給装置に駆動用のスイッチ140を示す。フットスイッチあるいは手元スイッチ、リモコンスイッチでも良い。手指は毛髪をさわっているのでフットスイッチが適している。
スイッチは、1回踏むと所定時間作動後自動停止するタイマーを組み込むことが望ましい。ただし、セーフティー上作動中に2度踏みすることにより強制OFFとなる切り替えスイッチを設けることもできる。また、作動時の編み回数を調整するスイッチを設けることが好ましい。編み回数は、作動時間の設定とすることも可能であって、一度のスイッチONで形成される編み目の数で示されることが好ましい。
図6、図7に糸供給装置の駆動機構の例を示す。本例は、歯車構成を示しているが、これに限らず電子制御も可能である。
図6には、キャリア駆動部設置基板173と設置後基板174の間にプーリ機構によって構成される伝動機構が例示されている。キャリア駆動部設置基板173の前面には回転可能な軸190,191に固着された2個のキャリア駆動体160、161が設けられている。この軸190、191には同形状の2つのプーリであるキャリア駆動プーリ180とキャリア駆動プーリ181が噛み合う様に固着されている。この噛み合いにより駆動力が伝達され、2個のキャリア駆動体160,160は反対方向に等速回転することができ、キャリア駆動体を同期して操行させることができる。
モータなどの動力源から入力された駆動力は、軸192に取り付けられた動力プーリ182、軸193に固着された大小のプーリである中継プーリA183と中継プーリB184を介してキャリア駆動プーリ181に伝えられる。動力の中継は、回転数を制御しながら行われるので、これに限る必要は無いが、キャリア駆動体を等速逆回転させることが重要である。また、人間の毛髪と絡み合わせるので、組み紐編機などよりも低速度が用いられ、安全のためパワーも小さくすることが望ましい。安全のためには、負荷の上限を設定して、クラッチが切れるように構成することもできる。
図7にキャリア駆動部のプーリ構成の例を示す。
図8にボビンを装着したキャリアの例を示す
キャリア120は、キャリア駆動体160に対してキャリア基部121が着脱自在に装着される。キャリア基部121にはボビン挿入棒124と糸案内棒122が取り付けられている。ボビン挿入棒124には、ボビン130が回動自在に装填され、先端には抜け防止用機構、例えばロックピン125が設けられている。糸案内棒122はボビンに収容されている巻き糸19を先端方向から安定して糸10を取り出すことができるように糸かけ部などにより案内する機能を有している。この糸案内棒は枢軸とバネ123等により揺動できるように取り付けて、編み動作に伴う糸のテンション変動に対応させることができる。
図9にキャリア駆動用の回転体とその作用の模式的な概略を示す。
キャリア駆動体A160とキャリア駆動体B161は、等速逆回転してキャリア保持部162同士が隣接箇所で同期して会合するように構成されている。それぞれのキャリア駆動体にはキャリア保持部162が、90度間隔にして4個設けられている。図10には、3個のキャリアが示されており、2つのキャリア駆動体が接触している中央部移動してきたキャリアは他のキャリア駆動体の保持部へと乗り換える操作が行われることにより、各キャリアは8の字状に操行されることとなる。例えば、中央部のキャリア120は上側のキャリア駆動体A160から下のキャリア駆動体B161へ移動した直後の状態が示されている。このように各キャリア交互に別のキャリア駆動体へどうしていくことにより、ボビン130から引き出されている糸10、10、10は絡み合って編み紐帯1を形成する。キャリア保持部162は模式的に凹部で表現してあるが、具体的な構造はこれに限定されない。単純には、図10に示すようにキャリア駆動体の周囲を囲むように壁を設けてキャリア移動溝によってキャリアの走行経路を構成すると、キャリア保持部の凹部に保持されたキャリアは、溝に沿って操行されることとなる。
図10にキャリアの8の字操行振り分け機構の例を示す。
溝状のキャリア駆動経路170が2つのキャリア駆動体160,161の周囲と溝幅分の空間を空けた状態にキャリア駆動部設置基板173を設けられている。このキャリア移動経路170は、8の字状に形成され、キャリア保持部162に装着されたキャリア120は各キャリア駆動体160,161の回転方向に操行制御されて8の字状に走行することとなる。中央部で同期して会合した他のキャリア保持部への移動は、キャリア振り分け部材176の先端をキャリアの基部に差込むことによって案内誘導することができる。図10では、キャリア振り分け部材176の中間を揺動可能に軸支し、基端側をキャリア振り分けカム175に連結することにより、カムの軌跡によって先端を上下に揺動させてキャリアを乗り換え案内誘導するように構成している。この例は、機械的に同期されるので、カムの回転をプーリの駆動伝達径に取り込むことができる。ただし、これに限らずセンサーなどを設けて電気的に制御する方法も可能であり、キャリア保持機構の構成とも関連して適宜設計することができる。
図11にキャスター付きの移動タイプの糸供給装置の例を示す。
この実施例は、基台153に前後に4本の支柱150と151を立設し、支柱に糸供給機本体110を高さ調整可能に取り付けたものである。糸供給機本体110の基本構成は実施例1と同様である。
この基台153にはキャスター157とストッパ158を設けて、編み込み紐帯を形成する頭の位置との調整が可能であり、イス側を固定して本実施例の糸供給機を旋回させることができる。例えば、イスの前面には大きな鏡があり、お客は正対して作業の進行状況を確認できるが、イスが回転することにより鏡から外れてしまい、確認ができなくなることが防止できる。客に安心かを与えることができる。また、編み込み紐帯の形成工程が終了した後は、糸供給装置を移動させ、他の工程の作業空間を大きくすることができる。
イスと組み合わせた編み込み装置の例を図12にその概略を示す。
糸供給機本体110とイス200とを連結部材300で連結することにより相互の位置関係を安定させる形式のものである。糸供給機本体のキャリア駆動機構などは実施例1と同様の機構を採用することができる。
本実施例は、イスと糸供給機構の配置を連結部材300によって規定できるようにしたものである。連結部材は連結管に棒を挿入する構造を採用することができ、位置調整ネジ301を設けることにより間隔の調整ができる。また、分離することも可能である。
糸供給機本体は、キャスター付きであって支柱150に高さ調整可能に取り付けられている。足元には、フットスイッチ141を設けて制御できるようにしている。
イス200には、頭5の姿勢を保持するために後頸部支持部材210を背もたれの上部に連結する。頭の前方で側頭部側にキャリアから引き出した糸の先端を固定するための糸固定棒220を肘掛けなどを利用して取り付ける。イス200は回転可能、糸供給機本体100はイスを中心に旋回可能としている。
この実施例は、頭の位置と糸供給装置の配置関係を安定させることができ、編み込み紐帯の形成作業姿勢を一定にすることができるので、精度の向上、作業能率の向上を図ることができる。
本発明の装置概略図 3本の糸を利用した編み込み動作の基本図 工程参考図 糸供給装置の例 駆動用のスイッチ 糸供給装置の駆動機構の例 糸供給装置の駆動機構の例 ボビンを装着したキャリアの例 キャリア駆動用の回転体の模式的な概略を示す。 キャリアの8の字操行振り分け機構の例 キャスター付きの移動タイプの糸供給装置の例 イスと組み合わせた編み込み装置の例 カツラ取付け工程の例 模式的8の字走行経路を示す図
符号の説明
1 編み込み紐帯
2 カツラ
3 毛髪
4 毛束
5 頭
10 糸
19 巻き糸
100 編み込み紐帯形成装置
110 糸供給装置本体
120 キャリア
121 キャリア基部
122 案内棒
123 バネ
124 ボビン挿入棒
125 ロックピン
130 ボビン
140 スイッチ
141 フットスイッチ
150 支柱
151 支柱
153 基台
157 キャスター
158 ストッパ
160 キャリア駆動体
161 キャリア駆動体
162 キャリア保持部
170、171 キャリア移動経路
173 キャリア駆動部設置基板
174 設置後基板
175 キャリア振り分けカム
176 キャリア振り分け部材
177 軸
180キャリア駆動プーリ
181 キャリア駆動プーリ
182 動力プーリ
183 中継プーリA
184 中継プーリB
190、191、192 軸
192モータ軸
195 モータ
200 イス
210 後頸部支持部材
220 糸固定棒
300 連結部材
301 位置調整ネジ
310 床
311 カウンター



Claims (7)

  1. カツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯を頭部に形成する装置であって、
    頭部位置決め部材を備えたイス及び糸を固定する部材と、
    該イスから離れた位置にボビンを装着した複数のキャリアと8の字状の蛇行操行するキャリア備えた糸供給装置を配置し、
    ボビンから繰り出した糸を前記糸固着部材に固定し、キャリアを走行させて糸を編成する動作を行い、
    該編成動作途中にイスに座った人の頭の毛髪を編み込むことを特徴とする
    カツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
  2. キャリアの走行駆動源としてモータを備え、
    走行駆動の断接を行うスイッチをフットスイッチあるいはリモコンスイッチとしたことを特徴とする請求項1記載のカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
  3. イスが回転イスであることを特徴とする請求項1又は2記載のカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の編み込み紐帯形成装置がキャスターを備えたことを特徴とするカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の編み込み紐帯形成装置が、イスに取付け部材を介して着脱自在に装着されたことを特徴とするカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置。
  6. 頭部位置決め部材を備えたイス及び糸を固定する部材と、該イスから離れた位置にボビンを装着した複数のキャリアと8の字状の蛇行操行するキャリアを備えた糸供給装置を配置し、ボビンから繰り出した糸を前記糸固着部材に固定し、キャリアを走行させて糸を編成する動作を行い、該編成動作途中にイスに座った人の頭の毛髪を編み込むカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯形成装置を用いた編み込み紐帯体を形成する方法であって、
    前記ボビンから糸を繰り出して頭部の近くに延出し、この延出した糸に毛髪を添わせた状態でキャリアを操行させることにより毛髪を編み込んだカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯体を形成する方法。
  7. キャリアを断続的に走行させ、走行操行が停止している間に毛髪を糸の間に通すことにより請求項に記載されたカツラあるいはエクステンション取付け用の編み込み紐帯体を形成する方法。
JP2006236462A 2006-08-31 2006-08-31 編み込み紐帯形成装置及び編み込み紐帯体を形成する方法 Expired - Fee Related JP4814021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236462A JP4814021B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 編み込み紐帯形成装置及び編み込み紐帯体を形成する方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236462A JP4814021B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 編み込み紐帯形成装置及び編み込み紐帯体を形成する方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008057079A JP2008057079A (ja) 2008-03-13
JP4814021B2 true JP4814021B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=39240165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006236462A Expired - Fee Related JP4814021B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 編み込み紐帯形成装置及び編み込み紐帯体を形成する方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4814021B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009008373A1 (ja) 2007-07-06 2009-01-15 Wellfind Co., Ltd. ステント、マイクロカテーテル、連続ホース状体編上装置及びステント製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0628603B2 (ja) * 1988-10-14 1994-04-20 株式会社タカラ 頭髪編み機
JPH079389A (ja) * 1993-06-25 1995-01-13 Matetsuku Matsuzaki:Kk 超音波装置を併用して使用する刃体
JPH09173131A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Tetsuo Hayashi 洗髪装置
JP3686998B2 (ja) * 2001-10-18 2005-08-24 株式会社スヴェンソン 1〜10本のかつら取付糸によるかつらの取付部の固定・形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008057079A (ja) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI665351B (zh) 具有多重線軸環的編織機
CN104372529B (zh) 纽扣缝纫线的缝线缠绕装置
JP2005508240A (ja) ヘアラッパ
KR100521409B1 (ko) 편직기. 이에 의해 제조된 발열사를 포함하는 편직물 및양말
JP4814021B2 (ja) 編み込み紐帯形成装置及び編み込み紐帯体を形成する方法
JP5785684B2 (ja) ミシン
CN100521994C (zh) 纽扣缠绕和打结的方法及其设备
ES2289254T3 (es) Maquina textil y su respectivo procedimiento de control.
US3889692A (en) Hair dressing method and device
KR101866585B1 (ko) 미싱
CN106580622A (zh) 一种牙科椅
CN206477101U (zh) 一种输纱器的张力器
CN208293205U (zh) 一种地毯编织支架
CN207561428U (zh) 一种纽扣自动绕线打结装置
CN105908354A (zh) 一种小口径圆纬机添纱装置
CN103653473A (zh) 一种纽扣缠绕压线设备
JP2002339192A (ja) 紐状毛皮又はその類似物を使用した生地の製造装置
CN207812068U (zh) 一种刺绣机双线交叉结构
GB2536941A (en) Method of manufacturing an array of tows
JPH0633347A (ja) 複列針床経編機における筬運動装置
CN203382953U (zh) 小口径分叉型人造血管编织装置
US20210071322A1 (en) Device and Process for Manufacturing a Layered Weighted Yarn
CN103161026B (zh) 一种自动式地毯供线机
CN214610854U (zh) 一种编织机张力控制系统
KR940004935Y1 (ko) 끈 편직기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4814021

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees