JP4813927B2 - 昇圧回路及び該昇圧回路を有する半導体装置 - Google Patents

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本発明は、昇圧回路に関するものであり、コンデンサの充放電を利用して入力電圧を昇圧し、所望の昇圧電圧を生成するチャージポンプ式昇圧回路及び該昇圧回路を有する半導体装置、該半導体装置を有する電子機器に関する。
電源電圧の低電圧化に伴い、各種の半導体装置では電源電圧あるいは電源電圧から生成された電源電圧より低い内部電圧を昇圧して、電源電圧あるいは内部電源電圧より高い昇圧電圧を生成する昇圧回路を内蔵するものが増えている。従来の昇圧回路としては、コンデンサを用いてその充放電を利用して電源電圧あるいは内部電源電圧を昇圧するものがある。特に、多種類の電圧を用いる液晶表示用の半導体装置においては、液晶駆動用の電源として昇圧回路を用いている。
液晶駆動用電源動に必要な電圧は高電圧であるため、所望の高電圧を得るために、昇圧回路は昇圧段数を複数段の構成としている。複数段の昇圧段数を有する昇圧回路の場合、複数個の昇圧用コンデンサや、出力電圧を安定化させるための出力電圧安定化コンデンサを有する必要が出てくる。
複数の昇圧用コンデンサや出力電圧安定化コンデンサに電荷がチャージされていない状態で昇圧回路を起動すると、電源から昇圧用コンデンサや出力電圧安定化コンデンサに短時間に多くの電流が流れる。そのため、電源電圧の低下が発生することになり、昇圧回路とともに組み込まれている半導体装置中のロジック回路等の誤動作を惹起するなどの悪影響を与える事になる。この問題を解決するために、従来の半導体装置では昇圧起動時の昇圧用コンデンサを駆動する電圧振幅を小さくすることで、昇圧回路起動時の消費電流を小さくし、昇圧回路電源への負荷を抑制するようにしている。(例えば特許文献1参照)。
従来の半導体装置に関して図6、図7を用いて説明する。クロック信号発生器CGでクロックclkを発生さる。そのクロックclkとそのクロックclkの逆相のクロックを、コンデンサC1、C2、C3〜Cnに可制御バッファB11、B21を介して交互に接続する。コンデンサC1、C2、C3〜Cnの他方の端子はトランジスタを擬似的にダイオードとした回路を介して電源電圧Vddに接続されている。タイマTDは時間τを計測し、起動時制御信号Sconを変化させる可制御バッファB11、B21はタイマーTDからの起動時制御信号Sconで指定される時間τの間、クロックclkの振幅を制限してそれぞれ第一クロックCLK1と第二クロックCLK2を出力する。クロック信号発生器CGとタイマTDは起動信号Stを入力し、起動信号Stの信号変化によって動作を開始する。この昇圧回路は、クロック信号に従い昇圧用コンデンサが充放電し、コンデンサCoによって出力電圧を安定化させ、所望の出力電圧Voutを出力する。
起動時の消費電流を抑制させる手段として、可制御バッファB11、B21に該当する部分の回路構成を図7に示し、説明する。クロック信号clkに応じてP型MOSトランジスタQ22とN型MOSトランジスタQ23が動作し、起動時制御信号Sconに応じてP型MOSトランジスタQ21とN型MOSトランジスタQ24が動作する。起動時制御信号SconがHレベルのときはクロック信号clkの振幅が接地電位GNDと電源電圧Vdd間の振幅で第一クロックCLK1または第二クロックCLK2として出力される。昇圧回路起動時は起動時制御信号SconをLレベルとし、P型MOSトランジスタQ21とN型MOSトランジスタQ24をオフ状態とさせ、飽和結線として接続しているトランジスタであるP型MOSトランジスタQ25とN型MOSトランジスタQ26に電流が流れる。そのため、第一クロックCLK1または第二クロックCLK2の出力電圧はVdd−2Vthの電圧値となる。昇圧クロックの振幅が小さくなることで昇圧回路の起動電流を抑制する構成とし、昇圧回路起動時の消費電流を抑制することになり、昇圧起動時の電源電圧変動を少なくし、他回路への悪影響をさける構成としている。
特開2003−244940(図6、図7)
従来の半導体装置では、P型MOSトランジスタQ21、Q22または、N型MOSトランジスタQ23、Q24が直列に接続されている構成のため、一般的な製造プロセスの場合、P型MOSトランジスタQ22とN型MOSトランジスタQ23はトランジスタの基板電位とソース電位に電差を生じてしまうため、トランジスタの駆動能力を犠牲にする構成となっている。そのため、昇圧起動安定後の負荷駆動能力を低減させてしまう構成となっていた。
なお、従来の半導体装置の他の構成としてP型MOSトランジスタQ25とN型MOSトランジスタQ26の代わりに抵抗を使用する方法も考案されている。しかし、この構成の場合でもP型MOSトランジスタQ21、Q22またはN型MOSトランジスタQ23、Q24が直列に接続されている構成であることは代わりがないため、同様の課題を有している。
つまり、昇圧起動安定後の負荷駆動能力を犠牲にさせない様にするためには、直列に接続されたトランジスタP型MOSトランジスタQ21、Q22、N型MOSトランジスタQ23,Q24のサイズを大きくするなどの方法が必要となり、ICの実装面積が大きくなったり、コストが高くなってしまう課題を有していた。
また、電子機器においても動作が安定し、消費電流がなるべく少ない機器が望まれている。
そこで、本発明はコンデンサを用いた昇圧回路において、起動時の消費電流を抑制し、昇圧起動時の動作の安定性を向上させ、昇圧起動安定後の負荷駆動能力を向上させた昇圧回路、該昇圧回路を有する半導体装置、該昇圧回路または該半導体装置を有する電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の昇圧回路は、昇圧用のクロック信号を発生するクロック発生回路と、クロック信号を入力してチャージポンプ回路へ第一のクロック信号を出力する第一のバッファ回路と、クロック信号を入力してチャージポンプ回路へ第一のクロック信号を反転した第二のクロック信号を出力する第二のバッファ回路と、昇圧回路の動作を可能にする昇圧回路イネーブル信号が入力されると所定の時間を計測し、所定の時間を越えたことを示す昇圧起動制御信号を第一のバッファ回路及び第二のバッファ回路へ出力するディレー回路と、を有し、第一のバッファ回路及び第二のバッファ回路は夫々、第一の出力回路と、第一の出力回路と並列に接続され、第一の出力回路より駆動能力の大きい第二の出力回路と、昇圧起動制御信号によって第二の出力回路を制御する昇圧クロック制御回路と、を備え、昇圧クロック制御回路は、昇圧起動制御信号が入力されたときに、第二の出力回路を駆動する、構成とした。
本発明によれば、昇圧起動信号を受けてから、あらかじめ設定した一定時間、昇圧用コンデンサへの電流供給能力を制限することによって、電源投入後にコンデンサの充放電量を抑え電源電圧あるいは内部電源電圧に負荷を低減することができ、電源電圧あるいは内部電源電圧の過渡的な電圧降下が発生する問題を解決する事が可能になり、昇圧起動後の動作が安定する。更に本発明の電流制限機能を有するバッファ構成を用いることで、一定時間後に解除される電流供給能力も損なうことはないため、十分な負荷駆動能力を得られることが出来る。また、バッファでの電力の損失を抑えることができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
<第一の実施の形態>
図1は本発明の昇圧回路の第一の実施の形態を示す回路図である。図2は昇圧クロックを制御するバッファの構成の例を示す回路図である。図3は昇圧回路の動作を示すタイミングチャートである。
クロック発生回路100は、外部から昇圧回路イネーブル信号ENを入力し、クロック信号CLKを出力する。ディレー回路101は、外部から昇圧回路イネーブル信号ENを入力し、昇圧回路イネーブル信号ENがLレベルからHレベルに変化した時から、設定した時間T(例えば1秒)を計測してその時間を超えると昇圧起動制御信号DENをLレベルからHレベルへ変化させる。
出力電流制限機能を有するバッファ回路102には、クロック発生回路100から出力されたクロック信号CLKが入力される。また、反転回路104には、クロック発生回路100から出力されたクロック信号CLKが入力され、反転回路104の出力は、出力電流制限機能を有するバッファ回路103に入力される。バッファ回路102、103は昇圧起動制御信号DENを入力する。バッファ回路102は、昇圧起動制御信号DENがLレベルのときは出力電流制限をした昇圧クロック信号CLK1を出力し、昇圧起動制御信号DENがHレベルのときは出力電流制限をしない昇圧クロック信号CLK1を出力する。バッファ回路103は、昇圧起動制御信号DENがLレベルのときは出力電流制限をした昇圧クロック信号CLK2を出力し、昇圧起動制御信号DENがHレベルのときは出力電流制限をしない昇圧クロック信号CLK2を出力する。なお、出力電流制限機能を有するバッファ回路102、103の回路構成は同じであっても異なっていてもよいが、2つのバッファ回路は対で動作するので、好ましくは回路構成が同じであるほうがよい。このバッファ回路102、103を用いてチャージポンプ回路を制御する制御回路を構成している。
ここでチャージポンプ回路の説明をする。ダイオードD1のアノードを電源VDDに接続し、ダイオードD1のカソードを次段のダイオードD2のアノードとコンデンサC1の一端に接続し、コンデンサC1の他端はバッファ回路102の出力端子に接続し、昇圧クロック信号CLK1を入力する。このような一組のダイードとコンデンサから構成される回路をUNITとする。ダイオードD1、D2、D3、・・・Dn、コンデンサC1、C2、C3・・・Cnを用いて、n個のUNITを作り直列に接続する。コンデンサの他端は昇圧クロック信号CLK1、2が交互に接続される。最終段のダイオードDnのカソードにはダイオードDoutのアノードを接続する。そして、ダイオードDoutのカソードにはコンデンサCoutの一端を接続し、コンデンサCoutの他端は接地することで安定した最終出力電圧VOUTを得る様に構成されている。電源VDDの電圧のn倍の昇圧電圧を得るために、このようにUNITをn段直列に接続したチャージポンプ回路にすることで実現する。
図2は、昇圧クロックを制御するバッファ回路の構成の例を示す回路図である。出力電流制限機能を有するバッファ回路102、103、つまり制御回路の構成例である。P型MOSトランジスタM21のソースと電源VDD、P型MOSトランジスタM21のドレインとN型MOSトランジスタM22のドレイン、N型MOSトランジスタM22のソースとグランドがそれぞれ接続されている。つまり、電源VDDとグランド間にP型MOSトランジスタM21とN型MOSトランジスタM22が直列に接続され配置され、第二の出力回路を構成している。同様に、P型MOSトランジスタM23とN型MOSトランジスタM24も電源VDDとグランド間に接続され、第一の出力回路を構成している。また、P型MOSトランジスタM21のドレインとP型MOSトランジスタM23のドレインは昇圧クロック信号CLK1(CLK2)の出力となる。P型MOSトランジスタM23とN型MOSトランジスタM24のゲートにはクロック信号CLKが接続されている。制御回路の中ではクロック信号CLKは昇圧クロック信号CLK21として扱われる。P型MOSトランジスタM21のゲートには昇圧クロック信号CLK22が入力される。N型MOSトランジスタM22のゲートには昇圧クロック信号CLK23が入力される。昇圧クロック制御回路201は、昇圧起動制御信号DENとクロック信号CLKを入力し、昇圧クロック信号CLK22、CLK23を出力する。
また、昇圧クロック制御回路201は、ディレー回路101で遅延されたイネーブル信号である昇圧起動制御信号DENが入力され、昇圧クロック制御回路201から昇圧起動制御信号DENによって制御された昇圧クロック信号である昇圧クロック信号CLK22、CLK23が出力される。この昇圧クロック信号CLK22、CLK23はディレー回路101で遅延された昇圧起動制御信号DENが非アクティブ状態(ここではLレベルとする)の間は、昇圧クロック信号CLK22はVDDレベルで固定されており、昇圧クロック信号CLK23はグランドレベルで固定され、昇圧起動制御信号DENがアクティブ状態(ここではHレベルとする)になると、昇圧クロック信号CLK22、CLK23はクロック信号CLKと同期した信号を出力するように昇圧クロック制御回路201で制御されている。
P型MOSトランジスタM23とN型MOSトランジスタM24はトランジスタのプロセス上のサイズを設定することで、所望の電流駆動能力を得ることができる。
このように構成された昇圧回路の動作について、図1、図2、図3を参照しながら説明する。
クロック発生回路100は、昇圧回路イネーブル信号ENが立ち上がることで、動作を開始しする。一方、ディレー回路101に同様に昇圧回路イネーブル信号ENが入力され、あらかじめ設定された遅延時間Tの時間の計測を開始する。クロック発生回路100の出力信号であるクロック信号CLKは出力電流制限機能を有するバッファ回路102と反転回路104に入力され、反転回路104の出力は出力電流制限機能を有するバッファ回路103に入力される。バッファ回路102、103の出力はチャージポンプ回路の昇圧動作をさせるためのクロック信号であるが、位相はほぼ反転位相である。これらの昇圧クロックは昇圧クロック信号CLK1、CLK2である。
バッファ回路102、103にはディレー回路101から出力された遅延信号である昇圧起動制御信号DENが入力される。この遅延信号はあらかじめ決めてある時間Tの間だけ非イネーブル状態を保つため、昇圧クロック制御回路201はクロック信号CLKの入力レベルに依存しないで、昇圧クロック信号CLK22を電源VDDの電圧レベルを保持し、昇圧クロック信号CLK23はグランドレベルを保持する様に構成されている。
つまり、P型MOSトランジスタM21とN型MOSトランジスタM22はオフ状態を保持することになる。一方バッファ回路102、103に入力されたクロック信号CLKは昇圧クロック制御回路201と同時にP型MOSトランジスタM23とN型MOSトランジスタM24に入力されているため、出力信号である昇圧クロック信号CLK1または昇圧クロック信号CLK2はP型MOSトランジスタM23とN型MOSトランジスタM24でのみ駆動することになる。
ここでP型MOSトランジスタM23のオン抵抗はP型MOSトランジスタM21に比べ十分大きく、N型MOSトランジスタM24のオン抵抗はN型MOSトランジスタM22に比べ十分大きく設定している。
よって、起動初期には昇圧コンデンサC1〜Cn、Coutを駆動するためのトランジスタはP型MOSトランジスタM23とN型MOSトランジスタM24であるため、起動時の過渡的な電流が押さえられ昇圧回路の電源VDDへの負荷が軽くなり過渡的に電圧降下してしまう事を抑制する。図3の昇圧回路イネーブル信号ENの立ち上がりで電源VDDの電圧降下は小さい。つまり、電源電圧の変動による他の回路への影響を抑えることが出来るのである。その後、あらかじめ設定された時間Tが経過すると、ディレー回路101の昇圧起動制御信号DENが非アクティブ状態からアクティブへ状態となり、昇圧クロック信号CLK22、CLK23がそれぞれVDDレベル、グランドレベルであったものが、昇圧クロックを出力することでP型MOSトランジスタM21がP型MOSトランジスタM23と同相でオン、オフし、N型MOSトランジスタM22がN型MOSトランジスタM24と同相でオフ、オン動作を行うことになる。このことにより、オン抵抗が十分小さいトランジスタのP型MOSトランジスタM21、N型MOSトランジスタM22で昇圧用コンデンサC1〜Cn、Coutを駆動出来ることになり、また昇圧用コンデンサを駆動している経路はトランジスタが複数個経由せずに駆動出来るため、昇圧起動制御信号DENがアクティブ状態になったあとの負荷駆動能力は損なわれることは無くなる。
ここで、ディレー回路101の設定時間は、好ましくは、昇圧出力電圧VOUTが一定になるまでの時間を予め測定して設定値を決め、設定する。
また、バッファ回路102の出力である昇圧クロック信号CLK1、バッファ回路103の出力である昇圧クロック信号CLK2によって、C1にチャージされた電荷がC2へチャージ、C2にチャージされた電荷がC3へチャージと次々にチャージされる様にCLK1とCLK2の接続は行われている。
ここで、昇圧クロック信号CLK1、CLK2は複数のコンデンサへ接続しているが、コンデンサの個数分バッファ回路102、103を用意して接続してもよい。
図4は、本発明の昇圧回路の第二の実施の形態の昇圧回路のバッファの構成を示す回路図である。制御回路であるバッファ回路102、103の出力電流制限機能を有する回路の別の実施の形態である。P型MOSトランジスタM23のドレインに抵抗R1の一端を接続し、N型MOSトランジスタM24のドレインに抵抗R2の一端を接続している。抵抗R1の他端と抵抗R2の他端とP型MOSトランジスタM21のドレインとN型MOSトランジスタM22のドレインが接続されている。この場合、昇圧クロック信号CLK1(CLK2)の出力電流を抑制するのは抵抗R1、R2であるため、実施の形態1で示したP型MOSトランジスタM23とN型MOSトランジスタM24の様にトランジスタのオン抵抗を高く設定する必要はない。このような構成を用いることもできる。
図5は、本発明の昇圧回路の第三の実施の形態の昇圧回路のバッファの構成を示す回路図である。P型MOSトランジスタM23とN型MOSトランジスタM24に流れる電流をカレントミラー構成を用いて定電流で制御する構成である。P型MOSトランジスタM23とP型MOSトランジスタM25はカレントミラー、N型MOSトランジスタM24とN型MOSトランジスタM26でもカレントミラーを構成している。P型MOSトランジスタM27とN型MOSトランジスタM28はP型MOSトランジスタM23及びN型MOSトランジスタM24のオフ状態を設定するスイッチ用のトランジスタである。昇圧クロック制御回路201はクロック信号CLKを入力し、昇圧クロック信号CLK22、CLK23を出力する。反転回路202は、クロック信号CLKを入力し、P型MOSトランジスタM27とN型MOSトランジスタM28のゲートに出力する。昇圧起動制御信号DENが非アクティブ状態の時は、昇圧クロック信号CLK22がVDDレベル、昇圧クロック信号CLK23がグランドレベルに設定されていて、P型MOSトランジスタM21とN型MOSトランジスタM22がオフ状態でいる事は、図2、図4の場合と同様である。
クロック信号CLKがHレベル(VDDレベル)になっていた場合、反転回路202を経由するためP型MOSトランジスタM27はオンとなり昇圧クロック信号CLK21はVDDレベルで固定されるため、P型MOSトランジスタM23はオフ状態となる。一方、N型MOSトランジスタM28はオフ状態である。その場合、定電流回路204で設定した定電流が飽和結線で接続されたN型MOSトランジスタM26に同様の電流を流し、N型MOSトランジスタM26とカレントミラー接続されたN型MOSトランジスタM24がN型MOSトランジスタM26とのミラー比で決定される定電流を流す様な動作をすることになる。N型MOSトランジスタM24の出力(ドレイン)である昇圧クロック信号CLK1若しくはCLK2は昇圧用コンデンサに接続されるので、コンデンサにチャージされた電荷を定電流で引き抜く動作となる。
クロック信号CLKがLレベル(グランドレベル)であった場合は、N型MOSトランジスタM28がオン状態となってP型MOSトランジスタM27がオフとなり、P型MOSトランジスタM25に定電流が流れ、カレントミラー比で決定される電流がP型MOSトランジスタM23に流れることになり、昇圧クロック信号CLK1(CLK2)に接続される、昇圧コンデンサへのチャージを定電流で行うことになる。上記の動作をクロック信号CLKのH、Lに応じて繰り返し行われるが、この場合の電流はP型MOSトランジスタM23及びN型MOSトランジスタM24に流れる定電流で決定されるため、電流値を十分検討して設計することで、起動時の電流を実施の形態1、2等と同様に押さえられ、昇圧起動時のVDDの過渡的な電圧降下を抑制することが可能となる。
本発明の説明図1に於いて、昇圧回路UNITとしてダイオードを使用して説明しているが、P型MOSトランジスタであっても、N型MOSトランジスタであっても同様の効果があり、実施の形態1〜3においては電流制限機能の段数を1段で説明しているが、2段以上で構成しても実施出来る。また、電流制限機能の構成を、P型MOSとN型MOSの両方のトランジスタでの構成で説明しているが、どちらか片方のみの構成であっても効果がある。さらに実施の形態1〜3においては正の昇圧回路を例に説明をしたが負の昇圧回路の場合においても同様の効果が期待出来る。また、ディレー回路101は出力電圧VOUTをモニターし、所定の電圧と比較回路で比較し、所定の電圧になるまでの時間を時間Tとすることができる。
図8は、本発明の昇圧回路を有する半導体装置のブロック図である。昇圧回路1は上述の実施の形態で説明した昇圧回路である。電子回路2は、昇圧電圧を用いる電子回路であり、例えば、液晶駆動回路やEEPROMやフラッシュメモリ回路などである。昇圧回路1は電池から電源の供給を受け、昇圧する。昇圧した電圧を電子回路2へ供給する。昇圧回路1を使うことで、電源電圧の変動が小さくなるので電子回路2の誤動作を防止できる。半導体装置3は、昇圧回路1と電子回路2を一つのICの中に配置し構成することもできる。また、昇圧回路1と電子回路2を一つのICにすることで、昇圧回路と電子回路を回路基板に実装するときの実装面積を小さくすることもできる。
本発明の昇圧回路の第一の実施の形態を示す回路図である。 昇圧クロックを制御するバッファの構成の例を示す回路図である。 昇圧回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の昇圧回路の第二の実施の形態の昇圧回路のバッファの構成を示す回路図である。 本発明の昇圧回路の第三の実施の形態の昇圧回路のバッファの構成を示す回路図である。 従来の昇圧回路構成を示した図である。 従来のクロックを発生するバッファを示した図である。 本発明の昇圧回路を有する半導体装置のブロック図である。
符号の説明
100 クロック発生回路
101 ディレー回路
102、103 バッファ回路
104、202 反転回路
201 昇圧クロック制御回路
203、204 定電流回路
EN 昇圧回路イネーブル信号
VDD 電源電圧
VOUT 昇圧出力電圧
CLK21、CLK22、CLK23 昇圧クロック信号
DEN 遅延信号

Claims (4)

  1. チャージポンプ回路を有する昇圧回路において、
    昇圧用のクロック信号を発生するクロック発生回路と、
    前記クロック信号を入力して前記チャージポンプ回路へ第一のクロック信号を出力する第一のバッファ回路と
    前記クロック信号を入力して前記チャージポンプ回路へ前記第一のクロック信号を反転した第二のクロック信号を出力する第二のバッファ回路と、
    昇圧回路の動作を可能にする昇圧回路イネーブル信号が入力されると所定の時間を計測し前記所定の時間を越えたことを示す昇圧起動制御信号を前記第一のバッファ回路及び第二のバッファ回路へ出力するディレー回路と、を有し、
    前記第一のバッファ回路及び第二のバッファ回路は夫々、
    第一の出力回路と、
    前記第一の出力回路と並列に接続され、前記第一の出力回路より駆動能力の大きい第二の出力回路と、
    前記昇圧起動制御信号によって前記第二の出力回路を制御する昇圧クロック制御回路と、を備え、
    前記昇圧クロック制御回路は、前記昇圧起動制御信号が入力されたときに、前記第二の出力回路を駆動することを特徴とする昇圧回路。
  2. 前記第一の出力回路は、第一のPMOSトランジスタと第一のNMOSトランジスタを備え、
    前記第二の出力回路は、前記第一のPMOSトランジスタ及び第一のNMOSトランジスタよりオン抵抗の小さい第二のPMOSトランジスタと第二のNMOSトランジスタを備えた、ことを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
  3. 前記第一の出力回路は、電流制限機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
  4. 請求項1から3のいずれか一に記載の昇圧回路を有することを特徴とする半導体装置。
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