JP4813620B1 - ドライバ用グリップ及びその製造方法 - Google Patents

ドライバ用グリップ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4813620B1
JP4813620B1 JP2010274622A JP2010274622A JP4813620B1 JP 4813620 B1 JP4813620 B1 JP 4813620B1 JP 2010274622 A JP2010274622 A JP 2010274622A JP 2010274622 A JP2010274622 A JP 2010274622A JP 4813620 B1 JP4813620 B1 JP 4813620B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
layer
core
resin
outer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010274622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012121103A (ja
Inventor
康明 田口
二郎 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
VESSEL INDUSTRIAL CO., LTD.
Original Assignee
VESSEL INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by VESSEL INDUSTRIAL CO., LTD. filed Critical VESSEL INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority to JP2010274622A priority Critical patent/JP4813620B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4813620B1 publication Critical patent/JP4813620B1/ja
Priority to KR1020110130721A priority patent/KR101856782B1/ko
Publication of JP2012121103A publication Critical patent/JP2012121103A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/16Handles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B15/00Screwdrivers
    • B25B15/02Screwdrivers operated by rotating the handle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles

Abstract

【課題】 グリップ本体が握り易いだけでなく、グリップ本体に回転トルクを加えた際に、回転トルクが効率的にコアに伝達できる工具のグリップ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 長尺に形成され、工具1の柄部11に固定される剛性のコア2と、筒状に形成され、コア2の外周に固定される弾性のグリップ本体3とを備え、グリップ本体3は、外周部を形成するグリップ外層31と、グリップ外層31の内側に配置され、グリップ外層31の握り変形を可能にする弾性層34とを備え、コア2は、長手方向と直交する方向に突出し且つ長手方向に沿って配置される突出部22,23を備える工具のグリップにおいて、突出部22,23は、長手方向と直交する方向において、先端部22a,23aが露出するように延設されることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、手動操作されるドライバ用グリップ及びその製造方法に関する。
従来、工具のグリップとして、長尺に形成され、工具の柄部に固定される剛性のコアと、筒状に形成され、コアの外周に固定される弾性のグリップ本体とを備える工具のグリップが知られている(例えば、特許文献1)。そして、斯かる工具のグリップによれば、グリップ本体には、グリップ外層の内側に弾性層が設けられているため、グリップ外層の握り変形を可能にし、握り易くすることができる。
特表2009−520609号公報
ところで、特許文献1に係る工具のグリップにおいて、グリップ外層とコアとの間に弾性層が配置されているので、グリップ本体に回転トルクを加えようとすると、弾性層が周方向に変形する。したがって、グリップ外層とコアとの間での周方向の相対変位が大きく生じて、回転トルクがコアに効率的に伝達できないという問題があった。
また、特許文献1に係る工具のグリップの製造方法においては、金型内で樹脂同士を合流させて形成するため、ウエルド部が形成され、その結果、機械強度が低くなったり(破断等の起点となり易かったり)、ウエルド部で形成されるウエルドラインにより、意匠の美観が損なわれるといった問題もあった。なお、「ウエルド部」とは、樹脂成形する際に、金型内で樹脂同士が合流する部分をいい、また、「ウエルドライン」とは、ウエルド部で樹脂同士が完全に溶け合う前に固まってしまい、樹脂と金型の内面との間にV溝状に形成される線状痕をいう。
よって、本発明は、斯かる事情に鑑み、グリップ本体が握り易いだけでなく、グリップ本体に回転トルクを加えた際に、回転トルクが効率的にコアに伝達できるドライバ用グリップを提供することを課題とする。
また、本発明は、斯かる事情に鑑み、グリップ本体が握り易いだけでなく、グリップ本体に回転トルクを加えた際に、回転トルクが効率的にコアに伝達でき、しかも、グリップ本体の機械強度を高めることができるドライバ用グリップの製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係るドライバ用グリップは、長尺に形成され、工具の柄部に固定される剛性のコアと、筒状に形成され、コアの外周に固定される弾性のグリップ本体とを備え、グリップ本体は、外周部を形成するグリップ外層と、グリップ外層の内側に配置され、グリップ外層の握り変形を可能にする弾性層とを備え、コアは、筒状に形成されるコア本体を備えると共に、コア本体から長手方向と直交する方向に突出し且つ長手方向に沿って配置される突出部を一対のみ備えるドライバ用グリップであって一方の突出部は、他方の突出部がコア本体から突出する方向と反対方向に突出され、各突出部は、長手方向と直交する方向において、グリップ本体を二つの部分に分割すべく先端部が露出するように延設され、弾性層は、グリップ本体に径方向内方に加えられた力が突出部に向けて作用すべく、周方向に沿って円弧状に配置され且つ各端部が突出部に向かうように延設されることを特徴とする。
本発明に係るドライバ用グリップによれば、長手方向と直交する方向において、先端部が露出するように、突出部が延設されている。これにより、突出部とグリップ外層とが連結されているため、グリップ本体に回転トルクを加えた際に、弾性層が周方向に変形したとしても、グリップ外層とコアとの間での周方向の相対変位が生じるのを抑制できる。
しかも、長手方向と直交する方向において、先端部が露出するように、突出部が延設されているため、突出部が弾性層とグリップ外層の少なくとも一部とよりも外方まで延設されていることになる。したがって、グリップ外層や弾性層に周方向に沿って作用する力を、突出部で確実に受けることができる。
また、本発明に係るドライバ用グリップによれば、先端部が露出している突出部を、一対備えているため、グリップ本体を二つの部分に分割することができる。これにより、グリップ本体の各部分に加わる力を、対応する突出部で確実に受けることができる。
また、本発明に係るドライバ用グリップによれば、弾性層が周方向に沿って配置されているため、グリップ本体を握ると、弾性層が圧縮変形するため、グリップ本体には、弾性層が配置されている方向、即ち、周方向に沿った力が加わる。そして、グリップ本体に回転トルクを加えると、当該周方向に沿った力も突出部で受けることになり、コアに加わる回転トルクをさらに大きくすることができる。
また、本発明に係るドライバ用グリップにおいては、各突出部は、先端部に向けてテーパ状となるように形成されてもよい。
また、本発明に係るドライバ用グリップにおいては、弾性層は、グリップ外層よりも低硬度である弾性部と、グリップ本体が握られた際に、弾性部が周方向に変形するのを促進させる変形促進部とを備えてもよい。
斯かる構成のドライバ用グリップによれば、グリップ本体が握られた際、即ち、長手方向と直交する方向で且つコアに向けて(内方に向けて)力が作用した際に、変形促進部は、グリップ外層よりも低硬度である弾性部を周方向に変形させる。したがって、グリップ本体を握ると、グリップ本体には、周方向に沿った力が加わり易くなる。
また、本発明に係るドライバ用グリップにおいては、突出部は、長手方向における所定位置に、周方向に幅広な幅広部を備えてもよい。
斯かる構成のドライバ用グリップによれば、突出部には、周方向に幅広な幅広部が長手方向における所定位置に設けられている。これにより、長手方向の所定位置において、グリップ本体の周方向の幅が他の位置と比較して小さいため、グリップ本体の変形量が小さくなる。したがって、ドライバにおいて、螺子の回し始め(締め始め)の際には、螺子を早く回したいため、グリップ本体の変形が小さい斯かる位置を操作することで、早い螺旋回し操作にも対応することができる。
また、本発明に係るドライバ用グリップの製造方法は、前記工具のグリップであって、且つ、グリップ本体は、内周部を形成するグリップ内層と、グリップ外層とグリップ内層とを繋ぐ架橋部とを備え、弾性層は、グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に配置される工具のグリップの製造方法であって、金型の型空洞の内面に突出部が当接するように、型空洞内にコアを配置する工程と、型空洞の内面でグリップ内層とグリップ外層と架橋部とを形成すべく、突出部の数と同数設けられる注入口から型空洞内に第1の樹脂を断続的に射出する工程と、グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に弾性層の少なくとも一部を形成すべく、注入口から型空洞内に第1樹脂より柔らかい第2樹脂を第1樹脂の射出が停止する間に射出する工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係るドライバ用グリップの製造方法によれば、金型の型空洞内にコアを配置し、その後、注入口から型空洞内に第1の樹脂を断続的に射出すると共に、注入口から型空洞内に第1の樹脂より柔らかい第2の樹脂を、第1の樹脂の射出が停止する間に射出する。これにより、第1の樹脂が型空洞の内面に当たることで、第1の樹脂により、グリップ内層とグリップ外層と架橋部とが形成されると共に、第2の樹脂が第1の樹脂内に配置されていることで、第2の樹脂により、グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に弾性層の少なくとも一部が形成される。
さらに、金型の型空洞の内面に突出部が当接した状態で、突出部の数と同数設けられる注入口から型空洞内に各樹脂が射出されている。これにより、グリップ本体に、ウエルド部が発生する(グリップ外層に、ウエルドラインが発生する)のを防止できるため、グリップ本体(グリップ外層)の機械強度を高めることができる。
具体的に説明すると、突出部が複数設けられる場合は、型空洞に、コアの突出部で区画された複数(突出部と同数)の空間が形成され、その区画された空間一つに対して、一つの注入口から各樹脂が射出される。そして、各注入口から最初に射出された第1の樹脂が後で射出された樹脂により風船状に膨らんで(拡がって)いくが、型空洞の内面と当接している突出部により、各注入口から最初に射出された第1の樹脂同士が合流しないため、ウエルド部が発生するのを防止できる。
また、突出部が一つ設けられる場合は、型空洞に、一つの空間が形成され、その一つの空間に対して、一つの注入口から各樹脂が射出される。そして、注入口から最初に射出された第1の樹脂が後で射出された樹脂により風船状に膨らんで(拡がって)いくが、型空洞の内面と当接している突出部により、注入口から最初に射出された第1の樹脂同士が合流しないため、ウエルド部が発生するのを防止できる。
また、本発明に係るドライバ用グリップの製造方法は、前記工具のグリップであって、且つ、グリップ本体は、内周部を形成するグリップ内層と、グリップ外層とグリップ内層とを繋ぐ架橋部とを備え、弾性層は、グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に配置される工具のグリップの製造方法であって、金型の型空洞の内面に突出部が当接するように、型空洞内にコアを配置する工程と、型空洞の内面でグリップ内層とグリップ外層と架橋部とを形成すべく、突出部の数と同数設けられる注入口から型空洞内に第1の樹脂を連続的に射出する工程と、グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に弾性層の少なくとも一部を形成すべく、注入口から型空洞内に第1の樹脂より柔らかい第2の樹脂を第1の樹脂の連続射出する間に射出する工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係るドライバ用グリップの製造方法によれば、金型の型空洞内にコアを配置し、その後、注入口から型空洞内に第1の樹脂を連続的に射出すると共に、注入口から型空洞内に第1の樹脂より柔らかい第2の樹脂を第1の樹脂の連続射出する間に射出する。これにより、第1の樹脂が型空洞の内面に当たることで、第1の樹脂により、グリップ内層とグリップ外層と架橋部とが形成されると共に、第2の樹脂が第1の樹脂内に配置されていることで、第2の樹脂により、グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に弾性層の少なくとも一部が形成される。
さらに、金型の型空洞の内面に突出部が当接した状態で、突出部の数と同数設けられる注入口から型空洞内に各樹脂が射出されている。これにより、グリップ本体に、ウエルド部が発生する(グリップ外層に、ウエルドラインが発生する)のを防止できるため、グリップ本体(グリップ外層)の機械強度を高めることができる。
以上の如く、本発明に係るドライバ用グリップによれば、グリップ本体が握り易いだけでなく、グリップ本体に回転トルクを加えた際に、回転トルクが効率的にコアに伝達できるという優れた効果を奏する。
また、本発明に係るドライバ用グリップの製造方法によれば、グリップ本体が握り易いだけでなく、グリップ本体に回転トルクを加えた際に、回転トルクが効率的にコアに伝達でき、しかも、グリップ本体の機械強度を高めることができるという優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る工具のグリップの全体図であって、(a)は一方側から見た斜視図(正面、平面及び右側面を表す図であって、以下同じ)、(b)は他方側から見た斜視図(背面、底面及び左側面を表す図であって、以下同じ)を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は正面図、(b)は背面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は平面図、(b)は底面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は右側面図、(b)は左側面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は図2のA−A線における端面図、(b)は図2のB−B線における端面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は図3のC−C線における端面図、(b)は一部が断面である平面図を示す。 同実施形態に係るグリップの作用を説明する図であって、(a)及び(b)はそれぞれ長手方向と直交する方向で切断した端面図を示す。 同実施形態に係るグリップの製造方法を説明する図であって、(a)は長手方向に沿って切断した断面図、(b)はD−D線における拡大断面図を示す。 同実施形態に係るグリップの製造方法を説明する図であって、(a)は長手方向に沿って切断した断面図、(b)はE−E線における拡大断面図を示す。 本発明の他の実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は一方側から見た斜視図、(b)は他方側から見た斜視図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は正面図、(b)は背面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は平面図、(b)は底面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は右側面図、(b)は左側面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は図11のF−F線における端面図、(b)は図11のG−G線における端面図を示す。 本発明のさらに他の実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は一方側から見た斜視図、(b)は他方側から見た斜視図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は正面図、(b)は背面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は平面図、(b)は底面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は右側面図、(b)は左側面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は図16のH−H線における端面図、(b)は図16のJ−J線における端面図を示す。 本発明のさらに他の実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は一方側から見た斜視図、(b)は他方側から見た斜視図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は正面図、(b)は背面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は平面図、(b)は底面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は右側面図、(b)は左側面図を示す。 同実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は図21のK−K線における端面図、(b)は図21のL−L線における端面図を示す。 本発明のさらに他の実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)は一方側から見た斜視図、(b)は他方側から見た斜視図を示す。 本発明のさらに他の実施形態に係るグリップの全体図であって、(a)及び(b)はそれぞれ長手方向と直交する方向で切断した端面図を示す。
以下、本発明に係る工具のグリップにおける一実施形態について、図1〜図9を参酌して説明する。なお、本実施形態においては、工具のグリップを、ドライバ(螺旋回し)のグリップとしている。
本実施形態に係るドライバは、図1〜図6に示すように、長尺な棒状(円柱状)に形成される剛性の工具軸(工具)1と、長尺に形成され、工具軸1の長手方向における一方側の端部、即ち、柄部11に固定される剛性のコア2とを備える。そして、ドライバは、筒状に形成されて且つコア2の外周に固定される弾性のグリップ本体3をさらに備える。
工具軸1は、長手方向における他方側の端部に、螺子の頭に設けられる溝に嵌合される螺子嵌合部12を備える。なお、本実施形態において、螺子嵌合部12は、螺子の頭に設けられる十字状の溝に嵌合されるべく、十字状に形成されている。また、工具軸1は、コア2を抜け止めすべく、コア2を係止する大径の係止部111を柄部11に備える。そして、工具軸1は、金属で形成されている。
コア2は、工具軸1の柄部11に嵌合される筒状のコア本体21と、コア本体21から、長手方向と直交する方向に突出する、即ち、径方向外方に向けて突出する突出部22,23とを備える。なお、本実施形態において、突出部22,23は、一対設けられている。そして、コア2は、硬質な合成樹脂で形成されている。
コア本体21は、長手方向における各端部211,212が中途部213よりも大径となるように形成されている。そして、コア本体21は、内部に嵌入されている工具軸1の係止部111に係止される凹状の被係止部214を内周部に備える。また、他方側の端部212は、先端に向けてテーパ状に形成されている。なお、他方側の端部212の表面には、凹部212a,212bが設けられている。
一方の突出部(以下、「第1の突出部」ともいう)22は、他方の突出部(以下、「第2の突出部」ともいう)23がコア本体21から突出する方向と反対の方向に、コア本体21から突出している。そして、各突出部22(23)は、コア2(コア本体21)の長手方向に沿って配置されている。具体的には、各突出部22(23)は、コア本体21の一方側の端部211から他方側の端部212に亘るように、長手方向に沿って延設されている。
各突出部22(23)は、コア2の長手方向と直交する方向、即ち、コア2の径方向における先端部22a(23a)が露出するように延設されている。したがって、複数設けられる突出部22,23により、グリップ本体3が複数の部分3a,3bに分割されている。また、各突出部22(23)は、コア2の長手方向と直交する方向において、先端部22a(23a)に向けてテーパ状となるように形成されている。
第1の突出部22は、コア2の長手方向に沿って配置される突出部本体221を備える。そして、第1の突出部22は、コア2(突出部本体221)の長手方向における他方側に、突出部本体211よりも周方向に幅広な幅広部222を備える。
幅広部222は、コア2(突出部本体221)の長手方向において、一方側の端部から中途部に向けて次第に幅広に形成されていると共に、中途部から他方側の端部に向けて次第に幅狭に形成されている。具体的には、幅広部222は、正面視において、楕円形状に形成されている。そして、幅広部222は、手の平をコア2の一方側の端部211に当てられた状態で、複数の指で螺旋回し操作される(複数の指先が当たる)位置に対応して配置されている。
グリップ本体3の各部分3a,3bは、外周部を形成するグリップ外層31と、内周部を形成するグリップ内層32と、グリップ外層31とグリップ内層32とを繋ぐ架橋部33,33とを備える。また、グリップ本体3の各部分3a,3bは、グリップ外層31の内側で且つグリップ内層32の外側、即ち、グリップ外層31とグリップ内層32との間に配置される弾性層34を備え、グリップ外層31の握り変形を可能にしている。
各グリップ外層31は、周方向に沿って配置される。具体的には、各グリップ外層31は、グリップ本体3の長手方向と直交する方向で切断した断面において、円弧状に形成されると共に、周方向における各端部31aで各突出部22,23の先端部22a,23aと連結されている。
そして、各グリップ外層31は、グリップ本体3が握られて押圧された際に弾性層34と共に弾性変形すべく、厚さ(径方向の幅寸法)が弾性層34の厚さよりも薄く形成されている。また、各グリップ外層31は、グリップ本体3を握った際に回転トルクを加え易いように、表面(外面)が凹凸状となるように形成されている。
各グリップ内層32は、周方向に沿って配置される。具体的には、各グリップ内層32は、グリップ本体3の長手方向と直交する方向で切断した断面において、円弧状に形成されると共に、周方向における各端部32aで各突出部22,23の基端部22b,23bと連結されている。そして、各グリップ内層32は、厚さ(径方向の幅寸法)が弾性層34の厚さよりも薄く形成されている。
各架橋部33は、グリップ外層31の周方向の端部31aとグリップ内層32の周方向の端部32aとを繋ぐように、グリップ本体3の径方向に沿って配置されている。そして、各架橋部33は、突出部22(23)の先端部22a(23a)から基端部22b(23b)に亘って連結されている。
各弾性層34は、グリップ外層31よりも低硬度である弾性部341,…を備える。また、各弾性層34は、グリップ本体3の長手方向における中途部、即ち、握られる部分において、グリップ本体3が握られた際に各弾性部341が周方向に変形するのを促進させる変形促進部342,…を備える。
そして、各弾性層34は、グリップ外層31とグリップ内層32と架橋部33,33との間に配置される。また、各弾性層34は、周方向に沿って配置されている。具体的には、各弾性層34は、グリップ本体3の長手方向と直交する方向で切断した断面において、円弧状に形成されている。さらに、各弾性層34は、周方向における各端部34aが各突出部22,23に向かうように延設されている。
複数の弾性部341,…は、グリップ本体3の長手方向における中途部において、周方向に並列されている。そして、各弾性部341は、グリップ外層31よりも低硬度であって、弾性を有する樹脂で形成されている。
各変形促進部342は、各弾性部341の周方向における端部に連設され、径方向における中途部342aが突出部22(23)に向けて突出するように湾曲して形成されている。具体的には、各変形促進部342は、グリップ本体3の長手方向と直交する方向で切断した断面において、径方向の各端部342bよりも中途部342aが厚肉な円弧形に形成されると共に、弾性層34の端部34a(或いは、突出部22,23)に向けて突出するように配置されている。
なお、各グリップ外層31、各グリップ内層32、及び各架橋部33は、弾性層34の弾性部341より高硬度で且つコア2より低硬度であって、弾性を有する樹脂で形成されている。本実施形態において、各グリップ外層31、各グリップ内層32、及び各架橋部33は、弾性層34の変形促進部342と同じ樹脂で形成されている。
本実施形態に係るグリップの構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るグリップの作用について、図7を参酌して説明する。なお、図7においては、切断面のハッチング(平行斜線)を省略している。
図7(a)に示すように、グリップ本体3を握ると、グリップ本体3には、径方向内方の力(把持力)P1が加えられる。すると、弾性層34の各変形促進部342には、各端部342b,342b同士を接近させる力P11が加わるため、弾性層34の各弾性部341が周方向に圧縮して変形する。これにより、グリップ本体3には、弾性層34が配置されている方向、即ち、周方向に沿った力P12,P13が加わることになる。
そして、図7(b)に示すように、グリップ本体3を握った状態で回転すると、グリップ外層31には、周方向の力(回転トルク)P2が加えられる。すると、突出部23とグリップ外層31とが連結されているため、回転トルクP2を突出部23で受けることができ、その結果、回転トルクP2を確実にコア2に伝達することができる。しかも、把持力P1により生じる周方向に沿った力P12も突出部23で受けるため、コア2に加わる回転トルク(P12+P2)をさらに大きくすることができる。
本実施形態に係るグリップの作用については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るグリップの製造方法について、図8及び図9を参酌して説明する。
まず、図8及び図9に示すように、グリップを製造するためのグリップ製造装置8を説明する。斯かるグリップ製造装置8は、内部にグリップ成形用の型空洞811が形成されている金型81,81を一対備える。そして、グリップ製造装置8は、各金型81に設けられる注入口812を介して、金型81の内部に2種類の樹脂3c,3dを射出する射出手段(図示していない)82を備える。
各金型81は、型空洞811内にコア2を配置して保持した際に、コア2の突出部22,23と当接するように、内方に向けて突設される当接部813,813を備える。そして、一対の金型81は、コア本体21の長手方向の端部211,212を挟持してコア2を保持すると共に、コア本体21の端部212の凹部212a,212bにより、コア2の周方向の位置決めを行う。
注入口812,812は、突出部22,23の数と同数設けられている(本実施形態においては二つ)。そして、各注入口812は、各金型81の周方向(幅方向)において、当接部813,813間にそれぞれ配置されている。具体的には、各注入口812は、各金型81の幅方向及び長手方向の何れも中央部に配置されている。
射出手段82は、金型81の注入口812に接続される混色成形ノズル(図示していない)821を備える。そして、射出手段82は、混色成形ノズル821から基本材料の第1の樹脂3cを射出し、その第1の樹脂3c内に別系統を流れてきた第2の樹脂3dを射出するように構成されている。
そして、斯かるグリップ製造装置8によりグリップを製造するために、まず、図8に示すように、金型81の型空洞811内に工具軸1の柄部11に固定されたコア2を配置する。このとき、各突出部22,23の先端部22a,23aが型空洞811の内面、即ち、当接部813,813に当接しているため、型空洞811には、突出部22,23と同数の二つの空間が形成されており、その区画された空間一つに対して一つの注入口812が配置されている。
そして、第1の樹脂3cを金型81の内部に一定量射出する。その後、第1の樹脂3cの射出を断続的に行い、第1の樹脂3cの射出を停止した時のみに第2の樹脂3dを金型81の内部に射出する。
このように、第1の樹脂3cと第2の樹脂3dとを交互に射出することにより、各注入口812から型空洞811内に入った第1の樹脂3cが風船状に膨らみ、コア2に衝突してコア2の廻りで周方向の両方向に流動する。さらに、風船状に膨らんだ第1の樹脂3c内に、第2の樹脂3dが入っていくと共に、第2の樹脂3dも風船状に膨らんでいく。
そして、図9に示すように、1番目に射出された第1の樹脂3cが型空洞811及びコア2に密着することにより、グリップ外層31、グリップ内層32、及び架橋部33,33が形成される。このとき、型空洞811内の各空間が突出部22,23で区画されているため、一方の注入口812から1番目に射出された第1の樹脂3cと、他方の注入口812から1番目に射出された第1の樹脂3cとが合流しない。したがって、グリップ本体3には、ウエルド部(グリップ外層31には、ウエルドライン)が形成されない。
また、第2の樹脂3dにより、弾性層34の一部、即ち、弾性層34の各弾性部341が形成されると共に、2番目以降に射出された第1の樹脂3cにより、弾性層34の変形促進部342が形成される。即ち、第1の樹脂3cの射出と第2の樹脂3dの射出とを順次行い、第2の樹脂3dの射出間に射出した第1の樹脂3cで各変形促進部342を形成する。
したがって、グリップ本体3の各部分3a,3bは、第1の樹脂3cで第2の樹脂3dを覆い、さらに、その第2の樹脂3dで第1の樹脂3cを覆うことを繰り返すことで、複数の層から構成されている。
なお、第1の樹脂3cは、比較的硬い樹脂であり、射出成形が可能な熱可塑性のエラストマ、例えばオレフィン系や、スチレン系などの反発性に富むエラストマやゴムなどで構成されており、JIS−A硬度で60〜80のものが好ましい。また、第2の樹脂3dは、比較的柔らかい樹脂であり、前記エラストマと同様のものが使用可能であり、JIS−A硬度で10〜30のものが好ましい。
以上より、本実施形態に係るグリップによれば、長手方向と直交する方向において、先端部22a(23a)が露出するように、突出部22(23)が延設されている。これにより、グリップ本体3に回転トルクP2を加えた際に、弾性層34が周方向に変形したとしても、突出部22(23)とグリップ外層31とが連結されているため、グリップ外層31とコア2との間での周方向の相対変位が生じるのを抑制できる。
したがって、グリップ外層31の内側に配置される弾性層34により、グリップ外層31の握り変形を可能できるため、グリップ本体3が握り易く、しかも、グリップ本体3に回転トルクP2を加えた際に、回転トルクP2が効率的にコア2に伝達できる。
しかも、長手方向と直交する方向において、先端部22a,23aが露出するように、突出部22,23が延設されているため、突出部22,23が弾性層34やグリップ外層31の一部よりも外方まで延設されていることになる。したがって、グリップ外層31や弾性層34に周方向に沿って作用する力を、突出部22,23で確実に受けることができる。
また、本実施形態に係るグリップによれば、先端部22a(23a)が露出している突出部22,23を、複数備えているため、グリップ本体3を複数の部分3a,3bに分割することができる。これにより、グリップ本体3の各部分3a,3bに加わる力を、対応する突出部22,23で確実に受けることができる。
また、本実施形態に係るグリップによれば、弾性層34が周方向に沿って配置されているため、グリップ本体3を握る(グリップ本体3に把持力P1を加える)と、弾性層34が圧縮変形するため、グリップ本体3には、弾性層34が配置されている方向、即ち、周方向に沿った力P12,P13が加わる。そして、グリップ本体3に回転トルクP2を加えると、当該周方向に沿った力P12(P13)が突出部23(22)で受けることになり、コア2に加わる回転トルク(P12(P13)+P2)を大きくすることができる。
また、本実施形態に係るグリップによれば、第1の突出部22には、周方向に幅広な幅広部222がコア2の長手方向における他方側の位置に設けられている。これにより、長手方向の斯かる位置において、グリップ本体3の周方向の幅が他の位置と比較して小さいため、グリップ本体3の変形量が小さくなる。したがって、ドライバにおいて、螺子の回し始め(締め始め)の際には、螺子を早く回したいため、グリップ本体3の変形が小さい斯かる位置を操作することで、早い螺旋回し操作にも対応することができる。
また、本実施形態に係るグリップによれば、各金型81の型空洞811の内面に突出部22,23が当接した状態で、突出部22,23の数と同数設けられる注入口812,812から型空洞811内に各樹脂3c、3dが射出されて製造されている。これにより、グリップ本体3に、ウエルド部が発生するのを防止できるため、グリップ本体3の機械強度を高めることができ、また、グリップ外層31に、ウエルドラインが発生するのを防止できるため、意匠の美観を損なうのを防止できる。
なお、本発明に係る工具のグリップは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、工具がドライバである構成を説明したが、斯かる構成に限られない。具体的には、工具がプライヤである構成でもよく、要するに、工具が手動操作される構成であればよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、工具軸1とコア2とが別部材である構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、工具軸とコアとは、一体的に形成される(同じ材質で形成される)構成でもよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、突出部22,23がコア2の長手方向に亘って配置される構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、突出部は、長手方向に所定長さ、具体的には、長手方向において弾性層34が設けられている位置に配置される構成であればよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、幅広部222がコア2(突出部本体221)の長手方向における他方側に配置される構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、幅広部222は、コア2(突出部本体221)の長手方向における一方側に配置される構成でもよく、また、図10〜図14に示すように、コア2(突出部本体221)の長手方向における中央部に配置される構成でもよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、幅広部222が楕円形状に形成される構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、幅広部222は、多角形状、具体的には、菱形形状、六角形状、又は、図15〜図19に示すように、矩形状に形成される構成でもよく、さらには、図20〜図24に示すように、長手方向に沿って長尺に形成される構成でもよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、幅広部222が一方の突出部22に一つ設けられる構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、幅広部は、設けられていない構成でもよく、また、複数の突出部にそれぞれ設けられる構成でもよく、さらには、一つの突出部に複数設けられる構成でもよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、グリップ本体3の周方向の変形量を小さくするために、周方向に幅広な幅広部222がコア2の長手方向における他方側の位置に設けられている構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、図25に示すように、長手方向に亘って配置される突出部22,23の他に、所定位置(コア2の長手方向における他方側の位置)のみに配置される突出部24,…を備えることで、斯かる所定位置において、グリップ本体3の周方向の変形量を小さくする構成でもよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、突出部22,23が二つ設けられる構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、突出部22は、図26(a)に示すように、一つ設けられる構成でもよい。また、突出部は、三つ以上設けられる構成でもよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、グリップ本体3は、グリップ外層31と、グリップ内層32と、架橋部33,33と、弾性層34とを備える構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、グリップ本体3は、架橋部33,33が設けられていない構成でもよく、また、図26(b)に示すように、グリップ内層32及び架橋部33,33が設けられず、グリップ外層31及び弾性層34のみからなる構成でもよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、弾性層34が変形促進部342,…を備える構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、弾性層34は、図26に示すように、弾性部341のみからなる構成でもよい。
また、上記実施形態に係る工具のグリップにおいては、第1の樹脂3cの射出を断続的に行い、第1の樹脂3cの射出が停止した間に第2の樹脂3dを射出して製造する方法を説明したが、斯かる方法に限られない。例えば、第1の樹脂3cの射出を連続的に行い、第2の樹脂3dのみを断続的に射出して製造する方法でもよい。さらには、グリップ本体3を個別に成形した後に、グリップ本体3をコア2に固定(接着)して製造する方法でもよい。
また、本発明に係る工具のグリップは、変形促進部342の一端部342bがグリップ外層31に連結されると共に、変形促進部342の他端部342bがグリップ内層32に連結されることで、変形促進部342がグリップ外層31とグリップ内層32とを繋ぐ架橋部として機能する構成でもよい。
1…工具軸(工具)、2…コア、3…グリップ本体、3a…グリップ本体の部分、3b…グリップ本体の部分、11…柄部、22…(第1の)突出部、22a…先端部、23…(第2の)突出部、23a…先端部、31…グリップ外層、34…弾性層、81…金型、222…幅広部、341…弾性部、342…変形促進部、811…型空洞、812…注入口

Claims (6)

  1. 長尺に形成され、工具の柄部に固定される剛性のコアと、筒状に形成され、コアの外周に固定される弾性のグリップ本体とを備え、
    グリップ本体は、外周部を形成するグリップ外層と、グリップ外層の内側に配置され、グリップ外層の握り変形を可能にする弾性層とを備え、
    コアは、筒状に形成されるコア本体を備えると共に、コア本体から長手方向と直交する方向に突出し且つ長手方向に沿って配置される突出部を一対のみ備えるドライバ用グリップであって
    一方の突出部は、他方の突出部がコア本体から突出する方向と反対方向に突出され、
    突出部は、長手方向と直交する方向において、グリップ本体を二つの部分に分割すべく先端部が露出するように延設され
    弾性層は、グリップ本体に径方向内方に加えられた力が突出部に向けて作用すべく、周方向に沿って円弧状に配置され且つ各端部が突出部に向かうように延設されることを特徴とするドライバ用グリップ。
  2. 各突出部は、先端部に向けてテーパ状となるように形成される請求項1に記載のドライバ用グリップ。
  3. 弾性層は、グリップ外層よりも低硬度である弾性部と、グリップ本体が握られた際に、弾性部が周方向に変形するのを促進させる変形促進部とを備える請求項又は2に記載のドライバ用グリップ。
  4. 出部は、長手方向における所定位置に、周方向に幅広な幅広部を備える請求項1〜3の何れか1項に記載のドライバ用グリップ。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載のドライバ用グリップであって、且つ、グリップ本体は、内周部を形成するグリップ内層と、グリップ外層とグリップ内層とを繋ぐ架橋部とを備え、弾性層は、グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に配置されるドライバ用グリップの製造方法であって、
    金型の型空洞の内面に突出部が当接するように、型空洞内にコアを配置する工程と、
    型空洞の内面でグリップ内層とグリップ外層と架橋部とを形成すべく、突出部の数と同数設けられる注入口から型空洞内に第1樹脂を断続的に射出する工程と、
    グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に弾性層の少なくとも一部を形成すべく、注入口から型空洞内に第1樹脂より柔らかい第2樹脂を第1樹脂の射出が停止する間に射出する工程とを備えることを特徴とするドライバ用グリップの製造方法。
  6. 請求項1〜の何れか1項に記載のドライバ用グリップであって、且つ、グリップ本体は、内周部を形成するグリップ内層と、グリップ外層とグリップ内層とを繋ぐ架橋部とを備え、弾性層は、グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に配置されるドライバ用グリップの製造方法であって、
    金型の型空洞の内面に突出部が当接するように、型空洞内にコアを配置する工程と、
    型空洞の内面でグリップ内層とグリップ外層と架橋部とを形成すべく、突出部の数と同数設けられる注入口から型空洞内に第1樹脂を連続的に射出する工程と、
    グリップ内層とグリップ外層と架橋部との間に弾性層の少なくとも一部を形成すべく、注入口から型空洞内に第1樹脂より柔らかい第2樹脂を第1樹脂の連続射出する間に射出する工程とを備えることを特徴とするドライバ用グリップの製造方法。
JP2010274622A 2010-12-09 2010-12-09 ドライバ用グリップ及びその製造方法 Active JP4813620B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010274622A JP4813620B1 (ja) 2010-12-09 2010-12-09 ドライバ用グリップ及びその製造方法
KR1020110130721A KR101856782B1 (ko) 2010-12-09 2011-12-08 드라이버용 그립 및 그 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010274622A JP4813620B1 (ja) 2010-12-09 2010-12-09 ドライバ用グリップ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4813620B1 true JP4813620B1 (ja) 2011-11-09
JP2012121103A JP2012121103A (ja) 2012-06-28

Family

ID=45044202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010274622A Active JP4813620B1 (ja) 2010-12-09 2010-12-09 ドライバ用グリップ及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4813620B1 (ja)
KR (1) KR101856782B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110450353A (zh) * 2019-08-23 2019-11-15 吴振飞 一种可变形使用的注塑模具

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4813620B1 (ja) 2010-12-09 2011-11-09 株式会社ベッセル工業 ドライバ用グリップ及びその製造方法
JP5998899B2 (ja) * 2012-12-11 2016-09-28 株式会社デンソー インサート樹脂成形体
JP6219162B2 (ja) * 2013-12-26 2017-10-25 株式会社吉野工業所 加飾合成樹脂成形品
JP7365091B1 (ja) 2023-07-28 2023-10-19 株式会社岐阜多田精機 インサート成形用金型部品、インサート成形用金型、及びインサート樹脂成形品の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4813620B1 (ja) 2010-12-09 2011-11-09 株式会社ベッセル工業 ドライバ用グリップ及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110450353A (zh) * 2019-08-23 2019-11-15 吴振飞 一种可变形使用的注塑模具

Also Published As

Publication number Publication date
KR101856782B1 (ko) 2018-05-10
JP2012121103A (ja) 2012-06-28
KR20120064629A (ko) 2012-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4813620B1 (ja) ドライバ用グリップ及びその製造方法
AU2001287294B2 (en) Method of forming tool with dual-material handle
JP6387386B2 (ja) 歯間清掃具の製造方法
JP6591988B2 (ja) 歯ブラシ
JP4783079B2 (ja) 化粧用塗布具及び化粧用塗布具成形用金型
JP2013188299A5 (ja) 歯間清掃具の製造方法及び歯間清掃具
JP4929245B2 (ja) 工具類のグリップ
JP5066973B2 (ja) プランジャーロッドとガスケットとの結合構造及びシリンジ
WO2018124302A1 (ja) 歯間清掃具の製造方法
JP3262783B1 (ja) グリップ付き軸筒及びその軸筒の成形方法
WO2008001552A1 (fr) Poignée destinée à un outil ou autre élément semblable et son procédé de production
JP2014134210A (ja) シャフト用構造体、雄型部材、及び、雌型部材
JP4149505B1 (ja) 工具類のグリップとその製造方法
JP2000079624A (ja) 二色成形品の製造方法およびその成形品
KR20160134643A (ko) 칫솔용 핸들체, 칫솔, 및 칫솔용 핸들체의 제조방법
JP5011153B2 (ja) 突起付ウレタンベルトの製造方法と、突起付ウレタンベルト
US20180290287A1 (en) Hand-Held Tool and Method for Producing Such a Hand-Held Tool
JP5616860B2 (ja) ドライバービット
JP3071682U (ja) 筆記具
JPH0333456Y2 (ja)
JP5371919B2 (ja) 止め具
JP2013043584A (ja) 車両用アシストグリップ
JP5913769B2 (ja) 車両用グリップ構造
JP6506540B2 (ja) 消去部材を備える筆記具
JP3640305B2 (ja) ホース接続構造及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4813620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250