JP5998899B2 - インサート樹脂成形体 - Google Patents

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本発明は、合成樹脂製の樹脂成形部(樹脂部品)に金属製のインサート部材(金属部品)がインサート成形されたインサート樹脂成形体に関するもので、特にインサート樹脂歯車に係わる。
従来より、EGR制御弁の第1弁体(EGRバルブ)と吸気絞り弁の第2弁体(スロットルバルブ)を1つのアクチュエータで回転駆動するようにした内燃機関の排気装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このアクチュエータは、図10および図11に示したように、2つの第1、第2弁体101、102を駆動する回転動力を発生するモータMと、このモータMの回転を2段減速してEGR制御弁の駆動軸(第1弁軸)103に伝達する減速ギア機構と、この減速ギア機構の回転を第1弁体101と異なる第2弁体102の動作パターンを変更して吸気絞り弁の駆動軸(第2弁軸)104に伝達するカムリンク機構とを備えている。
減速ギア機構は、3つの第1〜第3減速ギア(ピニオンギア105、中間ギア106、出力ギア107)等によって構成されている。
カムリンク機構は、カムプレート108、リンクレバー109、フォロアローラ111およびピボットピン(支軸)112等によって構成されている。
ところが、EGR制御弁の第1弁軸103に配置され、カムリンク機構のカムプレート108と一体回転可能に連結される出力ギア107は、金属歯車であるため、高い強度を有すると共に、回転動力の伝達において高い信頼性はあるが、製品コストおよび重量が増加してしまうという問題があった。
そこで、上記の課題を解決するという目的で、図7ないし図9に示したように、金属製のカムプレート108に対して別体で構成される合成樹脂製の樹脂成形部113に、金属製のインサート部材114および磁気回路部115がインサート成形されたインサート樹脂歯車100(比較例1)を試作した。
インサート部材114は、第1弁軸103が嵌合する嵌合孔を有する平板状の金属プレート121、およびこの金属プレート121の圧入孔122に圧入嵌合される圧入用の突起123をそれぞれ有する複数の第1〜第3金属ナット124を備えている。
比較例1のインサート樹脂歯車100は、さほど高い強度を必要としない部分(樹脂成形部113)を合成樹脂で射出成形している。
樹脂成形部113の表面側の円筒ボス125には、磁気回路部115がインサート成形されている。また、樹脂成形部113の裏面側の円筒ボス126の外周には、コイルスプリングが巻装されている。
樹脂成形部113の歯形成部127の外周部には、中間ギアと噛み合う出力ギア歯128が設けられている。
一方、高い強度を必要とする第1弁軸103との結合部には、内部に2面幅を有する嵌合孔129が形成された金属製の金属プレート121が使用されている。また、高い強度を必要とするギアカム連結部には、内部に雌螺子孔が形成された金属製の第1〜第3金属ナット124が使用されている。
そして、比較例1のインサート樹脂歯車100は、第1〜第3金属ナット124の各雌螺子孔131にねじ込まれるスクリュー132の締結軸力でカムプレート108が樹脂成形部113に螺子締結されている。これにより、樹脂成形部113とカムプレート108とが一体回転可能に連結される。
以上のように、比較例1のインサート樹脂歯車100においては、合成樹脂製の樹脂成形部113に金属プレート121および第1〜第3金属ナット124がインサート成形されているので、出力ギア全体を金属製とする場合と比べてコストダウンおよび軽量化を図ることが可能となる。
ところで、成形型には、一対の金型(例えば可動型、固定型)間に形成されるキャビティ内に溶融樹脂を射出注入する2つの射出ゲートGTが設けられている。これらの射出ゲートGTは、インサート樹脂歯車100の裏面に対向するように固定型に設けられており、しかも樹脂成形部113の磁気回路部115を間に挟んでインサート樹脂歯車100の直径方向に平行な軸線上に位置し、樹脂成形部113を成形するキャビティに臨むように設置されている。
そして、樹脂成形部113の射出成形時に、射出ゲートGTからキャビティ内に射出注入された溶融樹脂は、その流動方向の下流側へ向けて流れる。
インサート樹脂歯車100の表面側では、図9(a)に実線矢印で示したように、流動方向の最上流側である射出ゲートGTから図示右上の第1金属ナット124へ向かう溶融樹脂流れ(A1及びB1)と、射出ゲートGTから図示左下の第2金属ナット124へ向かう溶融樹脂流れ(A2及びB2)とに分かれる。
そして、溶融樹脂流れ(A1及びB1)は、第1金属ナット124にぶつかって第1金属ナット124を抱き抱えるように回り込み、樹脂成形部113の外周端縁と第1金属ナット124との間でそれぞれ合流する。これらの合流部で溶融樹脂が固化すると、図9(a)に破線矢印で示したように、合流部上にウェルドラインW1が生じる。
また、溶融樹脂流れ(A2及びB2)は、第2金属ナット124にぶつかって第2金属ナット124を抱き抱えるように回り込み、樹脂成形部113の外周端縁と第2金属ナット124との間でそれぞれ合流する。これらの合流部で溶融樹脂が固化すると、図9(a)に破線矢印で示したように、合流部上にウェルドラインW2が生じる。
また、溶融樹脂流れ(矢印B2)の一部の溶融樹脂流れは、残りの第3金属ナット124にぶつかって分岐し、第3金属ナット124を抱き抱えるように回り込み、樹脂成形部113の外周端縁と第3金属ナット124との間で分岐が終わり再度合流する(B31及びB32)。この合流部で樹脂が固化すると、図9(a)に破線矢印で示したように、合流部上にウェルドラインW3が生じる。
なお、ウェルドラインW1〜W3は、インサート樹脂歯車100の表面において、金属ナット107を起点として樹脂成形部113の外周端縁まで延伸している。
また、射出ゲートGTからキャビティ内に射出注入された溶融樹脂は、その流動方向の下流側へ向けて流れる。
インサート樹脂歯車100の裏面側では、図9(b)に実線矢印で示したように、流動方向の最上流側である射出ゲートGTから第1金属ナット124の底部(金属プレート121の露出部133)へ向かう溶融樹脂流れ(A4及びB4)と、射出ゲートGTから第2金属ナット124の底部(金属プレート121の露出部133)へ向かう溶融樹脂流れ(A5及びB5)とに分かれる。
そして、溶融樹脂流れ(A4及びB4)および溶融樹脂流れ(A5及びB5)は、金属プレート121のを抱き抱えるように回り込み、第1、第2金属ナット124と円環部134とを結ぶ軸線上で分岐が終わり合流する。これらの合流部で樹脂が固化すると、図9(b)に破線矢印で示したように、各合流部上にウェルドラインW4、W5が生じる。
なお、ウェルドラインW4、W5は、円環部134を起点として露出部133まで延伸している。
以上のように、比較例1のインサート樹脂歯車100を試作検討した結果、樹脂成形部113における第1〜第3金属ナット124の周囲または近傍にウェルドラインW1〜W5が形成されるため、モータMにより回転駆動される駆動側の中間ギアからEGR制御弁の第1弁軸103またはカムプレートへ回転動力を伝達するインサート樹脂歯車100の強度が低下するという問題が生じる。
これにより、比較例1のインサート樹脂歯車100においては、強度を低下させる要因となるウェルドラインW1〜W5を起点として樹脂成形部113にクラック(亀裂)が発生する可能性がある。
特開2012−177314号公報
本発明の目的は、樹脂成形部の強度不足およびクラック発生を解消または抑制して信頼性を向上することのできるインサート樹脂成形体を提供することにある。
請求項1に記載の発明(インサート樹脂成形体)は、ゲートから成形型内に射出充填される合成樹脂よりなる樹脂成形部にインサート部材がインサート成形されている。
そして、インサート部材は、樹脂成形部の射出成形時に溶融樹脂の合流部に発生するウェルドライン上に設けられて、樹脂成形部の表面で露出する露出部を有している。
請求項に記載の発明によれば、インサート部材の一方側を回り込む溶融樹脂の流れとインサート部材の他方側を回り込む溶融樹脂の流れとの合流により生成されるウェルドライン上に、インサート部材の露出部を設けることにより、ウェルドラインを起点として発生したクラックをインサート部材の露出部で止める。これにより、クラックがそれ以上進展しないようになる。
これによって、樹脂成形部の強度不足を解消することができ、且つ樹脂成形部にクラックが発生するのを解消または抑制できるので、信頼性を向上することができる。
なお、本発明のインサート樹脂成形体を、モータの回転動力を回転従動体に伝達するインサート樹脂歯車に適用した場合には、樹脂成形部の強度不足およびクラック発生を解消または抑制できるので、モータの回転動力の伝達において高い信頼性を得ることができる。
(a)、(b)は出力ギアの表面および裏面を示した平面図である(実施例1)。 樹脂成形部にインサート成形されるインサート部材を示した斜視図である(実施例1)。 (a)、(b)は出力ギアをインサート成形する射出成形型を示した断面図である(実施例1)。 低圧ループEGRシステムに使用されるEGRバルブモジュールを示した説明図である(実施例1)。 (a)、(b)は出力ギアの表面および裏面を示した平面図である(実施例2)。 出力ギアをインサート成形する射出成形型を示した断面図である(実施例2)。 (a)はインサート樹脂歯車である出力ギアを示した平面図で、(b)は図2(a)のVII−VII断面図である(比較例1)。 第1弁軸と出力ギアとカムプレートを示した分解斜視図である(比較例1)。 (a)、(b)はインサート樹脂歯車の表面および裏面を示した平面図である(比較例1)。 低圧ループEGRシステムに使用されるEGRバルブモジュールを示した説明図である(従来の技術)。 低圧ループEGRシステムに使用されるEGRバルブモジュールを示した断面図である(従来の技術)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1の構成]
図1ないし図4は、本発明を適用した実施例1を示したもので、図1は、本発明のインサート樹脂成形体を適用したインサート樹脂歯車(出力ギア)を示したものである。
本実施例のインサート樹脂成形体は、電動モータ(以下モータ:図11参照)Mの回転を2段減速する減速機構を備えた電動アクチュエータに組み込まれた出力ギア1として使用される。
この出力ギア1を備えた電動アクチュエータは、例えば自動車等の車両に搭載される内燃機関(エンジン)の排気管から吸気管へ排気ガス(以下EGRガス)を再循環(還流)させる排気循環装置(以下EGRシステム)に組み込まれている。
出力ギア1は、合成樹脂により一体形成される樹脂成形部2と、この樹脂成形部2を形成する合成樹脂にインサート成形される磁性金属(例えば鉄等)製の磁気回路部(ヨーク3、磁石4等)および金属製のインサート部材(金属プレート5、第1〜第3金属ナット6等)を備えている。
なお、出力ギア1の詳細は、後述する。
エンジンは、各気筒毎の燃焼室内に吸い込まれる吸気が流れる吸気通路を形成する吸気管と、各気筒毎の燃焼室から排出される排気ガスを外部に排出する排気通路を形成する排気管と、この排気管の分岐部から分岐して吸気管の合流部へEGRガスを還流させるEGRガス流路を形成するEGRガス配管とを備えている。
EGRシステムは、EGRガスの取り出し口がターボチャージャのタービンよりも排気流方向の上流側にある高圧ループEGRシステムと、EGRガスの取り出し口がターボチャージャのタービンよりも排気流方向の下流側にある低圧ループEGRシステムとを併設している。
ここで、低圧ループEGRシステムに使用されるEGRバルブモジュールを説明し、高圧ループEGRシステムに使用されるEGRバルブモジュールの説明を省略する。
EGRバルブモジュールは、EGRガス流路を流れるEGRガスの流量を制御するEGR制御弁(流体制御弁、EGRガス流量制御弁)と、エンジンの各気筒毎の燃焼室に連通する吸気通路の通路断面積を絞るスロットル弁等の吸気絞り弁(流体制御弁、吸気流量制御弁)と、EGR制御弁および吸気絞り弁を開閉自在に収容するバルブボディ7と、このバルブボディ7に一体的に形成されたハウジング8と、このハウジング8に収容されるアクチュエータとを備えている。
EGR制御弁は、バルブボディ7およびハウジング8に回転可能に支持される円柱状の第1弁軸(第1バルブ軸:以下EGRバルブ軸)11と、このEGRバルブ軸11に支持固定される円板状の第1弁体(第1バルブ:以下EGRバルブ)12とを備えている。
吸気絞り弁は、EGRバルブ軸11と並列配置されて、バルブボディ7およびハウジング8に回転可能に支持される第2弁軸(第2バルブ軸:以下スロットルバルブ軸)13と、このスロットルバルブ軸13に支持固定される円板状の第2弁体(第2バルブ:以下スロットルバルブ)14とを備えている。
ここで、EGRシステムは、エンジンの運転状況に基づいてEGRバルブ12を開閉制御するEGRバルブ制御装置(内燃機関のEGR制御装置)として使用される。このEGRバルブ制御装置は、EGR制御弁のアクチュエータを他のシステムと連動して制御するエンジン制御ユニット(電子制御装置:以下ECU)を備えている。
また、出力ギア1は、モータMの回転動力を3つの第1〜第3スクリュー(以下スクリュー)15、カムプレート16、リンクレバー17、ピボットピン18およびフォロアローラ19等を介して回転従動体(スロットルバルブ14)に伝達するインサート樹脂歯車として使用される。
バルブボディ7は、EGRガス配管と吸気管の合流部を構成するもので、金属により形成されている。このバルブボディ7の内部には、EGRガスが流れるEGRガス流路(以下第1導入流路)21、エアフィルタを通過した新規空気(新気)が流れる吸気通路(以下第2導入流路)22、第1導入流路21と第2導入流路22との合流部23、およびこの合流部23よりも吸気流方向の下流側に設けられる吸気導入流路24等が形成されている。この吸気導入流路24は、2つの第1、第2導入流路21、22から合流した吸気(EGRガス+新気)、あるいは第2導入流路22から流入した吸気(新気のみ)をエンジンの各気筒の燃焼室内へ導く吸気通路である。
バルブボディ7には、第1導入流路21を流れるEGRガスの流量を開閉動作により制御するEGRバルブ12、および第2導入流路22を流れる吸入空気の流量を開閉動作により制御するスロットルバルブ14が搭載されている。
バルブボディ7には、EGRバルブ軸11がその軸線方向(回転軸方向)に嵌挿される第1貫通孔、およびスロットルバルブ軸13がその軸線方向(回転軸方向)に嵌挿される第2貫通孔等が形成されている。
ハウジング8には、モータMを収容保持するモータケースが一体的に形成されている。このモータケースには、組み付け時にモータMをモータ収納凹部内に挿入するための開口部を有している。この開口部は、モータMのフロントブラケットにより塞がれている。
ハウジング8には、減速機構、カムリンク機構を収容保持するギアケースが一体的に形成されている。このギアケースには、組み付け時にアクチュエータをギア収納凹部内に挿入するための開口部を有している。この開口部は、図示しないセンサカバーにより塞がれている。
センサカバーには、EGR(バルブ)開度センサ(後述する)およびモータMと外部回路(ECUやバッテリ)との電気的な接続を行う外部接続コネクタが設けられている。
アクチュエータは、EGRバルブ12およびスロットルバルブ14を駆動する回転動力を発生するモータMと、このモータMの回転を2段減速する減速機構と、モータMの回転動力をスロットルバルブ14に伝えるカムリンク機構と、EGRバルブ12の回転角度を検出する回転角度検出装置とを備えている。
モータMは、その軸線方向(回転軸方向)に延びるモータシャフト(モータ軸)を有している。このモータMは、電力の供給を受けて回転動力(トルク)を発生する。そして、モータMは、ECUによって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
減速機構は、モータMのモータ軸に連動して回転する3つの減速ギアと、EGRバルブ軸11およびスロットルバルブ軸13に対して並列配置された中間シャフト(中間軸)と、EGRバルブ12を閉じる側(バルブ全閉側)に付勢するバネ荷重を発生する第1コイルスプリング25(図11参照)と、スロットルバルブ14を開く側(バルブ全開側)に付勢するバネ荷重を発生する第2コイルスプリング26(図11参照)とを備えている。 第1コイルスプリング25は、バルブボディ7またはハウジング8の円筒部(第1ベアリングホルダ)の外周、および出力ギア1の円筒ボス27の外周に螺旋状に巻装されている。この円筒ボス27の外周部は、第1コイルスプリング25のコイル内径をガイド(保持)するスプリング内周ガイドとしての機能を有している。
第2コイルスプリング26は、バルブボディ7またはハウジング8の円筒部(第2ベアリングホルダ)の外周、およびリンクレバー17の円筒ボス28の外周に螺旋状に巻装されている。この円筒ボス28の外周部は、第2コイルスプリング26のコイル内径をガイド(保持)するスプリング内周ガイドとしての機能を有している。
なお、減速機構の詳細は、後述する。
カムリンク機構は、出力ギア1に伝達されたモータMの回転動力を、カムプレート16、リンクレバー17を介して、スロットルバルブ軸13およびスロットルバルブ14に伝達する動力伝達機構である(図7および図8参照)。
カムプレート16は、例えばステンレス鋼等の金属によって所定の形状に形成されている。
カムプレート16の入力部には、出力ギア1の樹脂成形部2の円筒ボス29の周囲を円周方向に取り囲む円環状の被取付部(円環部)31が設けられている。この被取付部31には、出力ギア1の円筒ボス29の外周に嵌合する嵌合孔32が設けられている。この嵌合孔32には、円筒ボス29の外周面から突出した位置決め突起33と係合する係合孔34が設けられている。これにより、カムプレート16に対する出力ギア1の樹脂成形部2の空回りを防ぐことができる。
また、被取付部31の所定の箇所には、3つのスクリュー15がそれぞれ挿通する第1〜第3挿通孔35が形成されている。
カムプレート16の出力部には、カムフレーム36が設けられている。このカムフレーム36には、リンクレバー17の入力部に取り付けられるリンク部品(ピボットピン18、フォロアローラ19)と係合するカムスロット37が形成されている。このカムスロット37は、互いに曲率半径と曲率中心とが異なる複数(2つ)の円弧溝38、39を組み合わせることで、カムプレート16の回転に対応してEGRバルブ12と異なる動作パターンでスロットルバルブ14のスロットルバルブ軸13を回転駆動可能となるように形成されている。
そして、カムスロット37の溝幅方向の両側面には、EGRバルブ12と異なるスロットルバルブ14の動作パターンに対応した形状のカムプロフィールが設けられている。つまりカムスロット37には、スロットルバルブ14の動作パターンに対応した2段円弧溝形状の溝壁面(カムプロフィール)が形成されている。
カムスロット37は、ピボットピン18およびフォロアローラ19をカムスロット37の形成方向に案内(ガイド)するガイド溝である。
カムスロット37の円弧溝38は、カムプレート16の回転中心を曲率中心とし、所定の曲率半径を有している。また、カムスロット37の円弧溝39は、カムプレート16の回転中心と異なる部位を曲率中心とし、円弧溝38よりも小さい曲率半径を有している。 円弧溝38は、カムプレート16の回転角度が、最小値(例えば0°)から中間値(例えば50°)まで変化する間、EGRバルブ12の開閉状態に関わらず、スロットルバルブ14を全開位置に固定することで、EGRバルブ12とスロットルバルブ14が連動しない非連動区間(カムスロット37における非連動区間)を表す。
円弧溝39は、カムプレート16の回転角度が、中間値(例えば50°)から最大値(例えば90°)まで変化する間、EGRバルブ12の開弁動作に対してスロットルバルブ14を閉弁動作させるように、EGRバルブ12とスロットルバルブ14を連動させる連動区間(カムスロット37における連動区間)を表す。
なお、カムスロット37は、スロットルバルブ14の全開側端部(カム全閉側端部)が閉塞されており、また、スロットルバルブ14の全閉側端部(カム全開側端部)が開放されている。つまりスロットルバルブ14の全閉側端部には、カムスロット37の形成方向の外部側へ向かって開放された開口部(切欠き)40が設けられている。
リンクレバー17は、金属または合成樹脂によって所定の形状に形成されている。
リンクレバー17の入力部には、ピボットピン18を嵌合固定するための嵌合孔が形成されている。ピボットピン18の外周には、フォロアローラ19が回転自在に嵌め合わされている。フォロアローラ19は、金属または合成樹脂によって所定の形状に形成されている。このフォロアローラ19は、ピボットピン18の周囲を円周方向に取り囲むように円筒部を有している。
リンクレバー17の出力部には、スロットルバルブ軸13を嵌合固定するための嵌合孔が形成されている。これにより、スロットルバルブ14のスロットルバルブ軸13がリンクレバー17の出力部に一体回転可能に連結される。
次に、本実施例の減速機構の詳細を図1ないし図4に基づいて説明する。
減速機構は、モータMの回転動力をEGRバルブ軸11に伝えると共に、カムプレート16およびリンクレバー17を介してスロットルバルブ軸13に伝える動力伝達機構である。
減速機構は、モータMのモータ軸の先端外周に固定されたピニオンギアと、このピニオンギアと噛み合って回転する中間ギアと、この中間ギアと噛み合って回転する出力ギア1と、モータMのモータ軸と中間軸に並列配置されたEGRバルブ軸11およびスロットルバルブ軸13とを備えている。
そして、3つの減速ギヤは、ハウジング8のギアケースとセンサカバーとの間に形成されるギア収納凹部内において回転自在に収容されている。
EGRバルブ軸11は、例えばステンレス鋼等の金属によって一体的に形成されている。このEGRバルブ軸11の軸線方向(回転軸方向)の基端側には、2面幅を有する小径部(嵌合部)41が設けられている(図7および図8参照)。
そして、EGRバルブ軸11は、第1軸受け(ベアリング)を介して、バルブボディ7およびハウジング8の第1ベアリングホルダ42の内部に回転自在に収容されている(図11参照)。
スロットルバルブ軸13は、例えばステンレス鋼等の金属によって一体的に形成されている。このスロットルバルブ軸13は、第2軸受け(ベアリング)を介して、バルブボディ7およびハウジング8の第2ベアリングホルダ43の内部に回転自在に収容されている(図11参照)。
ピニオンギアは、合成樹脂または金属によって一体的に形成されている。このピニオンギアは、モータMのモータ軸の先端外周に圧入嵌合等により固定されて、モータ軸と一体的に回転する円筒部を有している。そして、ピニオンギアの円筒部の外周には、複数の凸状歯(ピニオンギア歯)44が円周方向全体に形成されている(図10参照)。
中間ギアは、合成樹脂または金属によって一体的に形成されている。この中間ギアは、中間軸45の外周に相対回転可能に嵌め合わされている(図10参照)。
また、中間ギアは、中間軸の中心軸線周りに回転する円筒部を有している。
中間ギアの円筒部の軸線方向の一端部には、円筒部の外径よりも大きく、ピニオンギア歯44と噛み合う大径ギアが形成されている。この大径ギアは、円筒部の軸線方向の一端部に設けられた円環板状の大径部、およびこの大径部の外周の円周方向全体に形成された複数の凸状歯(中間ギア歯)46を有している(図10参照)。
また、中間ギアの円筒部の軸線方向の他端部には、出力ギア1と噛み合う小径ギアが形成されている。この小径ギアは、中間ギアの円筒部(小径部)、およびこの円筒部の外周の円周方向全体に形成された複数の凸状歯(中間ギア歯)47を有している(図10参照)。
次に、本実施例の出力ギア1の詳細を図1ないし図4に基づいて説明する。
出力ギア1は、合成樹脂により一体形成される樹脂成形部2と、この樹脂成形部2の円筒部29にインサート成形される磁性金属製の磁気回路部(ヨーク3、磁石4)と、樹脂成形部2のディスク51にインサート成形される金属製のインサート部材(金属プレート5、第1〜第3金属ナット6)とによって構成されたインサート樹脂歯車(インサート樹脂成形体)である。
樹脂成形部2は、モータMの回転動力を回転従動体(EGRバルブ軸11、カムプレート16等)に伝える出力ギア1の本体、つまり出力ギア本体(樹脂歯車本体)を構成する部位である。
この樹脂成形部2は、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の熱可塑性樹脂(耐熱性の合成樹脂)によって射出成形されている。
樹脂成形部2の裏面には、第1コイルスプリング25のコイル内径をガイド(保持)する円筒状の円筒ボス27が一体的に形成されている。この円筒ボス27は、ディスク51の裏面からバルブボディ7およびハウジング8の第1ベアリングホルダ42側へ向けて突出形成されている。
樹脂成形部2の表面には、磁気回路部(ヨーク3、磁石4)に対向配置される磁気センサの周囲を円周方向に取り囲む円筒状の円筒ボス29が一体的に形成されている。この円筒ボス29は、円筒ボス27とは反対側へ向けて突出形成されている。
樹脂成形部2には、円環状のディスク51が一体的に形成されている。このディスク51の外周には、EGRバルブ12の回転角度分だけ扇状に形成された部分円筒状の歯形成部52が設けられている。この歯形成部52の外周には、中間ギアの中間ギア歯と噛み合う複数の凸状歯(出力ギア歯)53が設けられている。
ディスク51は、カムプレート16のカムスロット37と重なる部分(薄肉部)54と歯形成部52側の肉盛り部55との間に段差56を有している。この段差56は、肉盛り部55の上面(出力ギア1の表面)上にカムプレート16が取り付けられるため、ピボットピン18およびフォロアローラ19との干渉を防止する段差高さを有している。
肉盛り部55は、その上面(表面)が、カムプレート16との間に所定の隙間を隔てて対向して配置されている。この肉盛り部55は、インサート部材(特に第1〜第3金属ナット6)が一部外部に露出した状態でインサート成形されている。
肉盛り部55の外周端面には、歯形成部52および出力ギア歯53が形成されていない円弧状の無歯部57が設けられている。この無歯部57は、部分円筒形状の外周端面を有している。
また、無歯部57の外周面には、半径方向の外側に突出した凸状のスプリングフック58が一体的に形成されている。このスプリングフック58には、第1コイルスプリングの端末が係止されている。
次に、本実施例の回転角度検出装置、特に磁気回路部(ヨーク3、磁石4)の詳細を図1ないし図4に基づいて説明する。
回転角度検出装置は、EGRバルブ12の回転角度(EGR制御弁のバルブ開度)を非接触で検出するものであり、出力ギア1の円筒ボス29に一体回転可能に設けられた円筒状の磁気回路部と、この磁気回路部の回転角度を測定して減速機構の出力ギア1、EGRバルブ軸11の回転角度に相当するEGRバルブ開度を検出する磁気センサとを備え、樹脂成形部2と磁気センサとの相対回転角度の変化を磁気センサに与えられる磁気変化によって検出する。
磁気回路部は、樹脂成形部2の円筒ボス29の直径方向に分割された一対の部分円筒状ヨーク3と、このヨーク3の分割部(対向部)に同一方向に磁極が向いて配置された一対の磁石4とを備えている。ヨーク3および磁石4は、樹脂成形部2の円筒ボス29にインサート成形されている。そして、磁気回路部(ヨーク3および磁石4)は、その内周部分が、円筒ボス29の内周面で露出している。
磁気センサは、EGRバルブ開度センサであって、一対のステータコアの対向部間に挟み込まれて保持されている。この磁気センサは、センサカバーのセンサ搭載部から円筒ボス29の内部空間に嵌挿されるように設置されている。また、磁気センサは、半導体ホール素子の感磁面を鎖交する磁束密度に対応した電圧信号をECUへ向けて出力するホールICを主体として構成されている。なお、ホールICの代わりに、ホール素子単体、磁気抵抗素子等の非接触式の磁気検出素子を使用しても良い。
次に、本実施例のインサート部材の詳細を図1ないし図4に基づいて説明する。
インサート部材は、金属製のインサートプレートである金属プレート5、およびこの金属プレート5と一体部品とされた金属製のインサートナットである3つの第1〜第3金属ナット6を備えている。
インサート部材は、例えばステンレス鋼等の金属によって一体的に形成されている。このインサート部材は、金属プレート5と3つの第1〜第3金属ナット6とが鍛造成形またはプレス成形により一体成形された金属部品で、この金属部品に対して所定の切削加工等を施すことにより製造される。
金属プレート5は、中央部に2面幅(EGRバルブ軸11の空回りを防ぐ構造、回り止め構造)を有する1つの嵌合孔61が形成されている。この嵌合孔61には、EGRバルブ軸11の小径部41が嵌合する。小径部41は、嵌合孔61に嵌合した後にカシメ等の固定手段を用いて金属プレート5の中央部(中央基部62)に固定される。これにより、出力ギア1が、金属プレート5を介して、EGRバルブ軸11の小径部41に回り止めされた状態で固定される。
金属プレート5は、嵌合孔61の周囲を取り囲む円環状の中央基部62を有している。なお、中央基部62は、嵌合孔61の周縁部分であって、樹脂成形部2の表面、特に円筒ボス29の底面で露出している。また、中央基部62は、樹脂成形部2の裏面で露出している。
金属プレート5は、3つの第1〜第3金属ナット6の底部63および中央基部62等の各部が連結部64、65を介して連結している。
第1〜第3金属ナット6は、金属プレート5に形成される底部63より外側へ突出形成された円筒部を有している。第1〜第3金属ナット6の各円筒部には、内部に3つのスクリュー15がそれぞれねじ込まれる3つの第1〜第3雌螺子孔(以下雌螺子孔)66が形成されている。
3つの雌螺子孔66は、一端側が開口し、この開口側から奥側まで延びる凹溝である。これらの雌螺子孔66の奥側には、雌螺子孔66の他端側を閉塞する円形状の底部63が設けられている。また、各雌螺子孔66の内周には、3つのスクリュー15の各雄螺子と螺合する螺旋状の雌螺子が形成されている。そして、第1〜第3金属ナット6は、雌螺子孔66の開口側が、ディスク51の肉盛り部55の表面より若干突出した状態で露出している。
なお、金属プレート5と第1〜第3金属ナット6を別体部品で構成した場合、金属プレート5に対する第1〜第3金属ナット6の結合方法として溶接や圧入嵌合を用いても良い。
[実施例1の特徴]
ここで、本実施例の出力ギア1の樹脂成形部2は、図1および図2に示したように、円筒ボス29の周囲を円周方向に取り囲むように円環状のディスク51が一体的に形成されている。このディスク51の肉盛り部55には、第1〜第3金属ナット6を起点としてディスク51の半径方向外側の外周端縁(肉盛り部55の無歯部57の外周端面)まで延びる3つの第1〜第3スリット孔69が設けられている。これらの第1〜第3スリット孔69は、無歯部57の外周端面で外部に向けて開放された開口部をそれぞれ有している。
また、金属プレート5の中央基部62の表面は、円筒ボス29の底面で露出している。
また、金属プレート5の中央基部62の裏面には、ディスク51の肉盛り部55の裏面で露出する円環状の露出部71が形成されている。
また、第1〜第3金属ナット6の底部63および金属プレート5の連結部64、65の裏面には、ディスク51の肉盛り部55の裏面で露出する露出部72〜75が形成されている。
ここで、露出部72、73は、樹脂成形部2の円筒ボス27の外周よりも半径方向外側に設けられる。また、露出部72は、第1金属ナット6の底部63に対応している。また、露出部73は、第2、第3金属ナット6の底部63および連結部65に対応している。
そして、露出部74、75は、樹脂成形部2の円筒ボス27の内周よりも半径方向内側に設けられる。また、露出部74は、第1、第2金属ナット6の底部63に対応している。また、露出部75は、露出部71と露出部74との間に連続して設けられており、しかも露出部71と露出部74よりも面積が小さい。
また、金属プレート5の各露出部72〜75は、金属プレート5の裏面において、出力ギア1のインサート成形時、つまり樹脂成形部2の射出成形時に、射出ゲートGTから射出された溶融樹脂の合流部に発生するウェルドライン発生箇所(図9参照)を食い切る食い切り部を構成している。
一方、出力ギア1をインサート成形する射出成形型には、図1および図2に示したように、一対の金型(例えば可動型91、固定型92)間に形成されるキャビティ93内に溶融樹脂を射出注入する2つの射出ゲートGTが設けられている。これらの射出ゲートGTは、出力ギア1の裏面に対向するように固定型92に設けられており、しかも磁気回路部(ヨーク3および磁石4)を間に挟んで出力ギア1の直径方向に平行な軸線上に位置し、樹脂成形部2を射出成形するキャビティ93に臨むように設置されている。
一対の金型(可動型91または固定型92)には、出力ギア1のインサート成形時、つまり樹脂成形部2の射出成形時に、射出ゲートGTから射出された溶融樹脂の合流部に発生するウェルドライン発生箇所(図9参照)を食い切ることで、樹脂成形部2の外周端縁に第1〜第3スリット孔69を成形する食い切り部94、95がそれぞれ設けられている。
また、一対の金型(可動型91および固定型92)には、金属プレート5の裏面と第1〜第3金属ナット6の先端環状端面とを挟持する複数の挟持部96、97が設けられている。
また、複数の挟持部96、97は、露出部72〜75と面接触する当接部を構成している。
[実施例1の成形方法]
次に、本実施例の出力ギア1のインサート成形方法を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
先ず、樹脂成形部2を射出成形する前に、予め磁気回路部およびインサート部材を組み付けしておく。すなわち、ヨーク3および磁石4を製造した後に、一対のヨーク3の分割部(対向部)間に磁石4をそれぞれ挟み込んで磁気回路部を仮組みしておく。
また、鍛造成形またはプレス成形や切削加工を施すことにより、金属プレート5および第1〜第3金属ナット6が一体形成されたインサート部材を製造する。
次に、樹脂成形部2を射出成形する射出成形型(可動型91および固定型92)内に磁気回路部(ヨーク3、磁石4)およびインサート部材(金属プレート5、第1〜第3金属ナット6)を位置決めした状態で設置(セット)する。このとき、食い切り部94、95が第1〜第3金属ナット6の外周面に面接触した状態で、射出成形型の挟持部96、97にインサート部材(金属プレート5、第1〜第3金属ナット6)が保持される。
また、金属プレート5の各露出部72〜75が射出成形型(可動型91および固定型92)に直接面接触した状態で、射出成形型に保持される。
なお、磁気回路部(ヨーク3、磁石4)の内周部を保持するために可動型91および固定型92とは別体の中子(図示せず)を使用しても良い。
次に、熱可塑性樹脂素材を加熱して溶融させ、この溶融樹脂に圧力をかけながら2つの射出ゲートGTから射出成形型のキャビティ93の中に溶融樹脂を射出注入し、キャビティ93内に溶融樹脂を射出充填する。
そして、冷却して固化したら射出成形型から、磁気回路部(ヨーク3、磁石4)およびインサート部材(金属プレート5、第1〜第3金属ナット6)がインサート成形された樹脂成形部2を取り出す。
このような射出成形法を用いて、樹脂成形部2に磁気回路部およびインサート部材がインサート成形された出力ギア本体が成形される。
このとき、樹脂成形部2に第1〜第3スリット孔69が形成される。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の低圧ループEGRシステムの作動を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
本実施例のアクチュエータのモータMは、ECUによって通電制御されるように構成されている。
ここで、モータMへの電力供給が成されていない場合には、第1コイルスプリングの付勢力(スプリング力)によって第1導入流路21を全閉する全閉姿勢となるようにEGRバルブ12の開度が設定される。つまりEGRバルブ12が全閉状態となっており、第1導入流路21が閉鎖される。
このとき、第2コイルスプリングの付勢力(スプリング力)によって第2導入流路22および合流部23を全開する全開姿勢となるようにスロットルバルブ14の開度が設定される。つまりスロットルバルブ14が全開状態となっており、第2導入流路22および合流部23が開放される。
これにより、EGRガスが新気(エアクリーナで濾過された清浄な吸入空気)に混入しない。
次に、EGRバルブ12を全閉開度から中間開度までの範囲内で開弁作動させる場合には、エンジンの運転状況(運転状態)に対応してEGRバルブ12の開閉制御を実施すると共に、スロットルバルブ14の全開状態を維持するため、カムプレートの回転角度が最小値(例えば0°)から中間値(例えば50°)までの範囲内の所定値となるように、アクチュエータのモータMへの電力供給を制御する。
これによって、モータMのモータシャフトが全開方向に回転する。これにより、モータMのトルク(モータトルク)が、ピニオンギア、中間ギアおよび出力ギア1に伝達される。そして、出力ギア1からモータトルクが伝達されたカムプレートが、出力ギア1の回転に伴って所定の回転角度(出力ギア1の作動角度と等しい回転角度)だけ開弁方向に回転する。
このとき、カムプレート16が所定の回転角度だけEGRバルブ軸11を中心にして回転しても、カムプレート16のカムスロット37の円弧溝38がEGRバルブ軸11を曲率中心とする曲率半径を有するものであるため、円弧溝38の溝側面からリンクレバー17の入力部に固定されたピボットピン18およびフォロアローラ19へはモータトルクが伝わらず、ピボットピン18およびフォロアローラ19の位置は変わらない。これにより、カムプレート16が回転し、ピボットピン18およびフォロアローラ19がカムスロット37のバルブ全閉位置からバルブ中間位置まで移動してもリンクレバー17がスロットルバルブ軸13を中心にして回転しないので、スロットルバルブ14の開度は変化しない。
これによって、カムプレート16の回転角度が最小値から中間値までの範囲内の所定値(所定の回転角度)に変更され、リンクレバー17の回転角度はスロットルバルブ14の全開状態を維持する角度に止まるため、EGRバルブ12がエンジンの運転状況に対応した開度分だけ開き、スロットルバルブ14は全開状態を継続する。これにより、2つの第1、第2導入流路21、22は開放される。
したがって、ターボチャージャのタービンよりも下流側の排気通路からEGRガス流路に取り込まれたEGRガスは、バルブボディ7のEGRガス導入ポートから流入し、バルブボディ7の第1導入流路21を通って合流部23に導入される。
一方、エアクリーナで濾過された吸入空気は、バルブボディ7の吸気導入ポートから流入し、バルブボディ7の第2導入流路22を通って合流部23に導入される。
そして、合流部23および吸気導入流路24内でEGRガスと吸入空気とが混合されて混合ガスとなり、エンジン側の吸気管およびインテークマニホールド内に形成される吸気通路を通って、エンジンの各気筒毎の吸気ポートに流入し、各吸気ポートからエンジンの各気筒毎の燃焼室に導入される。
これによって、エンジンの排気ガス中に含まれる有害物質(例えばNOx)の低減が図られる。
次に、EGRバルブ12を中間開度から全開開度までの範囲内で開弁作動させる場合には、エンジンの運転状況に対応してEGRバルブ12とスロットルバルブ14の開閉制御を実施するため、カムプレートの回転角度が中間値から最大値(例えば90°)までの範囲内の所定値となるように、アクチュエータのモータMへの電力供給を制御する。
これによって、モータMのモータ軸がさらに全開方向に回転する。これにより、モータトルクが、ピニオンギア、中間ギアおよび出力ギア1に伝達される。そして、出力ギア1からモータトルクが伝達されたカムプレートが、出力ギア1の回転に伴って所定の回転角度だけさらに開弁方向に回転する。
すると、リンクレバー17のピボットピン18およびフォロアローラ19が、カムプレート16のカムスロット37の円弧溝38から円弧溝39へ侵入し、ピボットピン18およびフォロアローラ19が円弧溝39の溝側面を転動(係合)しながら、カムスロット37のバルブ中間位置からバルブ全開位置までの範囲で移動する。これにより、円弧溝39の溝側面からリンクレバー17のピボットピン18およびフォロアローラ19へモータトルクが伝わり、リンクレバー17がスロットルバルブ軸13を中心にして閉弁方向に回転する。
すると、カムプレート16およびEGRバルブ軸11の回転に伴ってEGRバルブ12がEGRバルブ軸11を中心にして全開方向に回転するのとは逆に、スロットルバルブ軸13の回転に伴ってスロットルバルブ14がスロットルバルブ軸13を中心にして閉弁方向に回転する。
これによって、カムプレート16の回転角度が中間値から最大値までの範囲内の所定値(所定の回転角度)に変更され、リンクレバー17の回転角度がバルブ全開位置からバルブ全閉位置までの範囲内の所定値(所定の回転角度)に変更されるため、EGRバルブ12がエンジンの運転状況に対応した開度分だけ開き、スロットルバルブ14がエンジンの運転状況に対応した開度分だけ閉じる。これにより、第1導入流路21は開放され、第2導入流路22はその流路断面積が絞られる。
したがって、低圧ループEGRシステムを使用して多量のEGRガスを還流させる運転領域では、EGRバルブ12を開き、スロットルバルブ14を閉じて、排気通路側と吸気通路側との差圧を大きくすることができるので、低圧ループEGRシステムを使用して多量のEGRガスをエンジンの各気筒毎の吸気ポートおよび燃焼室へ還流することができる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例の出力ギア1においては、インサート部材の第1〜第3金属ナット6の一方側を回り込む溶融樹脂の流れと第1〜第3金属ナット6の他方側を回り込む溶融樹脂の流れとの合流により生成されるウェルドライン発生箇所を、射出成形型(可動型91または固定型92)の食い切り部94、95で食い切ることにより、溶融樹脂の合流部が形成されず、溶融樹脂の合流部に、強度を低下させる要因となるウェルドラインが生成されることはない。
これによって、出力ギア1における樹脂成形部2の強度不足を解消することができ、且つ樹脂成形部2のディスク51にクラックが発生するのを防ぐことができる。
そして、本発明を適用した出力ギア1は、モータMの回転動力をEGRバルブ軸11およびカムプレート16に伝達する動力伝達機構を構成するものであるため、樹脂成形部2の強度不足およびクラック発生を防止できるので、モータMの回転動力の伝達において高い信頼性を得ることができる。
[実施例2の構成]
図5および図6は、本発明のインサート樹脂成形体を適用したインサート樹脂歯車(出力ギア)を示したものである。
ここで、実施例1と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施例の出力ギア1の樹脂成形部2のディスク51には、実施例1と同様に、インサート部材(金属プレート5、第1〜第3金属ナット6)がインサート成形される肉盛り部55が設けられている。
第1〜第3金属ナット6の各雌螺子孔66の開口側は、ディスク51の肉盛り部55の表面より若干突出した状態で露出している。
また、金属プレート5の中央基部62の表面は、円筒ボス29の底面で露出している。 また、金属プレート5の中央基部62の裏面には、露出部71が形成されている。
また、第1〜第3金属ナット6の底部63および金属プレート5の連結部64、65の裏面には、露出部72〜74が形成されている。
露出部72、73は、樹脂成形部2の円筒ボス27の内周よりも半径方向外側に設けられる。また、露出部74は、樹脂成形部2の円筒ボス27の内周よりも半径方向内側に設けられる。
ここで、露出部72は、その一部がディスク51を形成する合成樹脂81中に埋設されている。また、露出部73は、その中間部がディスク51を形成する合成樹脂82中に埋設されている。また、露出部72、73は、ディスク51の肉盛り部55の裏面に形成された有底の凹溝83の底面で露出している。
複数の凹溝83は、肉盛り部55の裏面で開口し、この開口側から奥側まで延びる凹部である。これらの凹溝83の奥側には、底部(底面)が設けられている。複数の凹溝83は、長円形状の開口部の円筒ボス29側に開口面積を小さくする凸曲面形状の張出部を有する開口形状を備えている。
一方、出力ギア1をインサート成形する射出成形型には、図5および図6に示したように、一対の金型(例えば可動型91、固定型92)間に形成されるキャビティ93内に溶融樹脂を射出注入する2つの射出ゲートGTが設けられている。
また、一対の金型(可動型91および固定型92)には、金属プレート5の裏面と第1〜第3金属ナット6の先端環状端面とを挟持する複数の挟持部96、97が設けられている。
また、一対の金型(可動型91および固定型92)には、露出部72〜74と面接触する当接部97、98が設けられている。
なお、磁気回路部(ヨーク3、磁石4)の内周部を保持するために可動型91および固定型92とは別体の中子(図示せず)を使用しても良い。
樹脂成形部2の射出成形時に、射出ゲートGTからキャビティ93内に射出注入された溶融樹脂は、その流動方向の下流側へ向けて流れる。
ディスク51の肉盛り部55の表面側では、2つの射出ゲートGTから各第1〜第3金属ナット6へ向かう溶融樹脂は、各第1〜第3金属ナット6にぶつかって分岐し、各第1〜第3金属ナット6を抱き抱えるように回り込み、各第1〜第3金属ナット6と肉盛り部55の無歯部57の外周端面との間で分岐が終わり合流する。これらの合流部で溶融樹脂が固化すると、図5(a)に矢印で示したように、合流部上にウェルドラインW1〜W3が生じる。
そして、上記のウェルドラインW1〜W3は、肉盛り部55の無歯部57の外周端面を通って、図5(b)に矢印で示したように、第1〜第3金属ナット6の底部63(露出部72)、連結部64(露出部73)および凹溝83近傍まで延伸している。
一方、ディスク51の肉盛り部55の裏面側では、2つの射出ゲートGTから金属プレート5の中央基部62(露出部71)を抱き抱えるように回り込んだ溶融樹脂は、露出部71と第1、第2金属ナット6の底部63(露出部74)とを結ぶ軸線上で分岐が終わり合流する。これらの合流部で溶融樹脂が固化すると、図5(b)に矢印で示したように、合流部上にウェルドラインW4、W5が生じる。なお、ウェルドラインW4、W5は、露出部71を起点として各露出部74まで延伸している。
以上のように、出力ギア1の樹脂成形部2の裏面においては、露出部71〜74および凹溝83近傍にウェルドラインW1〜W5が形成されるため、出力ギア1の強度が低下するという問題が生じる。
これにより、強度を低下させる要因となるウェルドラインW1〜W5を起点として樹脂成形部2にクラック(亀裂)が発生する可能性がある。
そこで、本実施例の出力ギア1の樹脂成形部2においては、ウェルドラインW1〜W5上にインサート部材(金属プレート5、第1〜第3金属ナット6)の露出部72〜74を設けたことにより、ウェルドラインW1〜W5を起点として発生したクラックを露出部72〜74で止めることができる。これにより、クラックがそれ以上進展しないようになる。
これによって、出力ギア1の樹脂成形部2の強度不足を解消することができ、且つ樹脂成形部2のディスク51にクラックが発生するのを解消または抑制できるので、信頼性を向上することができる。
以上のように、本実施例のインサート樹脂成形体においては、実施例1と同様な効果を奏する。
[変形例]
本実施例では、本発明のインサート樹脂成形体を、樹脂成形体14に少なくともインサート部材をインサート成形した出力ギア1に適用しているが、本発明のインサート樹脂成形体を、合成樹脂製の樹脂成形体に金属製のバルブ軸をインサート成形した樹脂バルブに適用しても良い。
また、合成樹脂製の樹脂成形体に金属製のベアリングをインサート成形した樹脂ハウジング(バルブボディ、スロットルボディ)に適用しても良い。
本実施例では、インサート樹脂歯車である出力ギア1を備えたアクチュエータを、EGRシステムに組み込まれるEGR制御弁および吸気絞り弁のバルブ駆動装置に適用しているが、インサート樹脂歯車を備えたアクチュエータを、吸気システムや排気システムに組み込まれる吸気制御弁や排気制御弁のバルブ駆動装置に適用しているが、
なお、流体制御弁の一例である吸気制御弁としては、スロットル弁等の吸気流量制御弁、吸気絞り弁、タンブル制御弁、スワール制御弁、吸気流路切替弁等が考えられる。
また、流体制御弁の一例である排気制御弁としては、ウェイストゲート弁、スクロール切替弁、排気流量制御弁、排気圧力制御弁、排気流路切替弁、排気絞り弁等が考えられる。
また、流体制御弁の弁体としてバタフライバルブ、プレートバルブ、ロータリバルブ等の回転型バルブを採用しても良い。
また、インサート樹脂歯車の回転運動を流体制御弁の弁体であるポペットバルブの直線往復運動に変換する変換機構(カム機構)を設けても良い。
1 出力ギア(インサート樹脂成形体、インサート樹脂歯車)
2 樹脂成形部
3 ヨーク(インサート部材、磁気回路部)
4 磁石(インサート部材、磁気回路部)
5 金属プレート(インサート部材、インサートプレート)
6 第1〜第3金属ナット(インサート部材、インサートナット)
94 食い切り部
95 食い切り部
GT 射出ゲート

Claims (7)

  1. ゲート(GT)から成形型(91、92)内に射出充填される合成樹脂よりなる樹脂成形部(2)にインサート部材(5、6)がインサート成形されたインサート樹脂成形体(1)において、
    前記インサート部材(5、6)は、前記樹脂成形部(2)の射出成形時に溶融樹脂の合流部に発生するウェルドライン(W1〜W4)上に設けられて、前記樹脂成形部(2)の表面で露出する露出部(72〜75)を有していることを特徴とするインサート樹脂成形体。
  2. 請求項1に記載のインサート樹脂成形体において、
    前記樹脂成形部(2)は、前記露出部(72〜75)が底面で露出する有底の凹溝(83)を有していることを特徴とするインサート樹脂成形体。
  3. 請求項1または請求項2に記載のインサート樹脂成形体において、
    前記成形型(91、92)は、前記インサート部材(5、6)を挟持する挟持部(96、97)を有していることを特徴とするインサート樹脂成形体。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載のインサート樹脂成形体において、
    前記インサート部材(5、6)は、先端面で開口し、この開口側から奥側まで延びる雌螺子孔(66)を有する金属製のインサートナットであって、
    前記インサートナットは、前記雌螺子孔(66)の開口側が、前記樹脂成形部(2)の表面で露出していることを特徴とするインサート樹脂成形体。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のインサート樹脂成形体において、
    前記インサート部材は、流体制御弁の弁軸(5)が嵌合する嵌合孔(61)を有する金属製のインサートプレート(5)であって、
    前記インサートプレート(5)は、前記嵌合孔(61)の周縁部分が、前記樹脂成形部(2)の表面で露出していることを特徴とするインサート樹脂成形体。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のインサート樹脂成形体において、
    前記樹脂成形部(2)は、磁気センサの周囲を周方向に取り囲む円筒ボス(29)を有し、
    前記インサート樹脂成形体(1)は、前記円筒ボス(29)と一体回転可能な磁性金属製の磁気回路部(3、4)を備え、
    前記磁気回路部(3、4)は、その内周部分が、前記円筒ボス(29)の内周面で露出していることを特徴とするインサート樹脂成形体。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のインサート樹脂成形体において、
    前記インサート樹脂成形体は、モータ(M)の回転動力を回転従動体(11、12)に伝達するインサート樹脂歯車(1)として使用されることを特徴とするインサート樹脂成形体。
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