JP4811604B2 - ガス充填システム - Google Patents

ガス充填システム Download PDF

Info

Publication number
JP4811604B2
JP4811604B2 JP2007198264A JP2007198264A JP4811604B2 JP 4811604 B2 JP4811604 B2 JP 4811604B2 JP 2007198264 A JP2007198264 A JP 2007198264A JP 2007198264 A JP2007198264 A JP 2007198264A JP 4811604 B2 JP4811604 B2 JP 4811604B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
gas
pressure sensor
filling
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007198264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009036213A (ja
Inventor
居 真 敏 土
村 潔 木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tatsuno Corp
Original Assignee
Tatsuno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tatsuno Corp filed Critical Tatsuno Corp
Priority to JP2007198264A priority Critical patent/JP4811604B2/ja
Publication of JP2009036213A publication Critical patent/JP2009036213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4811604B2 publication Critical patent/JP4811604B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

本発明は、自動車の燃料として実用化されつつある水素ガスや、天然ガス(CNG)等の高圧ガス用のガス充填システムに関する。より詳細には、本発明は、係るガス充填システムにおける漏洩の検知を行う技術に関する。
石油の枯渇及び公害問題から、自動車の燃料として水素ガス、天然ガス等が実用化されつつある。これらのガスは高圧、例えば40MPa以上に加圧されて、ガスタンクに貯留され、ガス充填装置により自動車の燃料タンクへ供給されるようになっている。
このようなガス充填システムは高圧の可燃性ガスを取り扱うために、ガス洩れが生じると非常に危険である。そのために定期的に気密検査をしてガス洩れ事故を防止する必要がある。
従来技術における気密検査は、例えばメンテナンスモード時に遮断弁、流量調整弁を開き、手作業によって手動弁を徐々に開いて、配管内を昇圧して、圧力センサまたは圧力ゲージで計測された圧力の変動をチェックして行われている。
しかし、手作業により手動弁を徐々に開くことは難しい。
例えば、手動弁の開度増加が少な過ぎると、気密検査に時間が掛かり過ぎてしまう。
一方、手動弁の開度増加を急激に行うと、安全弁が作動して、充填装置自体の使用が出来なくなってしまう。
また、遮断弁が設けられている配管までは、大気中における経時的な圧力変化を検出することでガスの漏洩を判断することが可能であるが、先端にノズルを有するホース部においては、ノズルを外す際に脱圧が行われ、大気開放状態となるので、ガス漏洩の有無を判断することが困難である。
さらに、ホースに孔が空いている場合には、ガス充填中にホース内の圧力が上昇するので、孔が空いていること、或いは、その孔からガスが漏洩していることが検出できない。
ガス充填装置に関する従来技術は、種々存在するが(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、上述した様なガス漏洩の検出に係る問題を解決するものは、現時点では提案されていない。
特開2004−19794号公報 特開2002−19872号公報
本発明は上述した従来技術に鑑みて提案されたもので、気密検査を自動的に行うことが出来て、構成が簡単なガス充填システムの提供を目的としている。
本発明によれば、圧力センサ(14、15、19、23)と弁(例えば、元弁11、12及び遮断弁17)と流量計(20)を介装したガス供給系統を備え、圧力センサ(14、15、19、23)及び流量計(20)からの信号に基いて弁(11、12、17)を開閉制御する制御装置(8)を設け、該制御装置(8)に気密検査手段を具備したガス充填システム(1)において、前記ガス供給系統はガスタンク(3、4)と充填ノズル(22)とガス管(9)及び充填ホース(21)を含み、前記弁は元弁(11、12)及び遮断弁(17)を含み、前記圧力センサ(14、15、19、23)は、ガスタンク(3、4)と元弁(11、12)の間、元弁(11、12)と遮断弁(17)の間、遮断弁(17)と充填ノズル(22)の間にそれぞれ設けられ、ガス管(9)に元弁(11、12)、遮断弁(17)、流量計(20)を順次介装し、元弁(14、15)と遮断弁(17)の間のガス管(9)に流量制限手段(16、18)を設けており、そして、前記制御装置(8)が具備している気密検査手段は、各圧力センサ(14、15、19、23)が正常に作動するか否かを検査する(図3の圧力センサ検査工程を実行する)機能を有すると共に、ガス管(9)等の気密を検査する(図4の洩れ検査工程を実行する)機能を有している。
また本発明によれば、圧力センサ(14、15、19、23)と弁(例えば、元弁11、12及び遮断弁17)と流量計(20)を介装したガス供給系統を備え、圧力センサ(14、15、19、23)及び流量計(20)からの信号に基いて弁(11、12、17)を開閉制御する制御装置(8)を設け、該制御装置(8)に気密検査手段を具備したガス充填システム(1)において、前記ガス供給系統はガスタンク(3、4)と充填ノズル(22)とガス管(9)及び充填ホース(21)を含み、前記弁は元弁(11、12)及び遮断弁(17)を含み、前記圧力センサ(14、15、19、23)は、ガスタンク(3、4)と元弁(11、12)の間、元弁(11、12)と遮断弁(17)の間、遮断弁(17)と充填ノズル(22)の間にそれぞれ設けられ、ガス管(9)に元弁(11、12)、遮断弁(17)、流量計(20)を順次介装し、元弁(14、15)と遮断弁(17)の間のガス管(9)に流量制限手段(16、18)を設けており、そして、前記流量制限手段はガス管(9)に設けられた流量調整弁(16)と、この流量調整弁(16)をバイパスするバイパスラインに設けられた流量絞り弁(18)とにより、構成されている。
また、本発明によれば、前記流量制限手段は、ガス管(9)に設けられた流量調整弁(16)と、この流量調整弁(16)をバイパスするバイパスラインに設けられた圧力調整弁(38)とにより、構成されている。
上述した構成を具備する本発明の作用効果を、以下に列挙する。
(1) 制御装置に気密検査手段を具備したので、気密検査が精度よく短時間で容易にできるようになり、ガス洩れ事故を確実に防止できるようになる。
(2) 気密検査が精度よく短時間で容易にできるので、毎日の営業開始前に行うことによりガス洩れ事故を未然に防止することができる。
(3) 気密検査は、圧力センサの検知精度を検査する圧力センサ検査工程と、ガス管等の気密を検査する洩れ検査工程とを有するので、気密検査が正確となり、ガス洩れ事故を確実に防止できるようになる。
(4) 気密検査で圧力センサの検知精度を検査するので、自動車への充填制御が正確となり、過充填及び充填不足の虞が無くなる。
(5) 流量制限手段はガス管に設けられた流量調整弁と、この流量調整弁に側路して設けられた流量絞り弁であるので、気密検査時及び充填時の流量制御がスムーズに行われるようになる。
(6) 流量制限手段はガス管に設けられた流量調整弁と、この流量調整弁に側路して設けられた圧力調整弁であるので、気密検査時及び充填時の圧力制御がスムーズに行われるようになる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るガス充填システムの全体を示しており、図2は第1実施形態におけるガス充填システムの機器関係を示している。
図1において、ガス充填システム1は、ガスタンク室2内に設けられたガスタンク3、4・・・(図1では2個のガスタンクが例示されている:以下、符号3、4のみを表記する)と、自動車へガスを充填するガス充填機5と、事務室6内に設けられたPOS7及び制御装置8で構成されている。
ガスタンク室2内のガスタンク3、4とガス充填機5はガス管9で接続され、ガスタンク室2内の機器及びガス充填機5内の機器は、信号線10を介して、事務室6内のPOS7及び制御装置8に接続されている。
図2において、ガスタンク室2内には2個のガスタンク3、4が設けられ、各ガスタンク3、4のガス管9は、元弁11、12を介して、ガス充填機5の手動弁13に連通されている。ここで、図2におけるガスタンクの個数(2個)はあくまでも例示であり、3個以上設けることも可能である。
元弁11、12よりも上流側(図2では左側の領域)におけるガス管9には、圧力センサ14、15が介装されている。
ガスタンク3、4には水素ガス、天然ガス(CNG)等のガスが、高圧(例えば40MPa)で貯留されている。
元弁11、12及び圧力センサ14、15は、信号線10(図1参照:図2では図示せず)により、POS7及び制御装置8に接続されている。そして、制御装置8からの制御信号により元弁11、12が開閉制御され、圧力センサ14、15が検知した圧力信号が制御装置8へ送られるように構成されている。
ガス充填機5(図2では点線5Dよりも右側の領域)において、手動弁13に接続されたガス管9は、流量調整弁16を介して遮断弁17に連通している。また、ガス管9は、流量調整弁16をバイパスする様に分岐しており、ガス管9の当該分岐ラインには流量絞り弁18が介装されている。
流量調整弁16よりも上流側(図2では右側)の領域におけるガス管9には、圧力センサ19が介装されている。
流量調整弁16は所定以上のガス流量を制限する機能を有しており、流量絞り弁18はガスの最低流量を確保する機能を有している。流量調整弁16及び流量絞り弁18を設けることにより、ガスを充填するべき自動車へのガス充填経路を最適環境に保ち、ガス充填経路の下流側(図2では右側)の各機器を保護し、機器の損傷等によるガス洩れの被害を最少に押えることが出来る。そして、流量調整弁16及び流量絞り弁18は、流量制限手段として機能している。
遮断弁17及び圧力センサ19は、信号線10(図1参照:図2では図示せず)により、POS7及び制御装置8に接続され、制御装置8の制御信号により遮断弁17が開閉制御され、圧力センサ19が検知した圧力信号が制御装置8に送られる様に構成されている。
遮断弁17に接続されたガス管9は、流量計20を介して充填ホース21に接続されている。充填ホース21の先端には、例えば35MPa用の充填ノズル22が設けられている。
ガス管9の遮断弁17よりも下流側(図2では右側)の領域には、圧力センサ23、安全弁24、脱圧弁25が設けられている。
安全弁24は、ガス管9内が所定値以上に昇圧したときに、ガス管9内の圧力を逃し、ガス管9内の圧力を充填圧力(例えば35MPa)以下に保ち、ガス管9内の圧力が昇圧することによる危険を未然に防止するために設けられている。
脱圧弁25は、充填ノズル22の不使用時に遮断弁17よりも下流側のガス圧を大気へ放出するための機器であり、以って、充填ホース21及び充填ノズル22を保護している。
流量計20、圧力センサ23、脱圧弁25は、信号線10(図1参照:図2では図示せず)により、POS7及び制御装置8に接続されている。
そして、制御装置8の制御信号により脱圧弁25が開閉制御され、流量計20の流量信号がPOS7及び制御装置8へ送られ、圧力センサ23が検知した圧力信号が制御装置8へ送られる。
次に、図3、図4を主として参照しつつ、ガス充填システム1の気密検査手段について説明する。
気密検査手段は、各圧力センサが正常に作動するか否かを検査する圧力センサ検査工程(図3)と、全ての圧力センサが正常に作動することを確認した後に(図3の圧力センサ検査工程を行った後に)、ガス管等の気密を検査する洩れ検査工程(図4)を実行するようになっている。
図3の圧力センサ検査工程を示すフロー図において、ガス充填機5の手動弁13を開き、事務室6内の制御装置8のタッチパネル8aから圧力センサ検査信号を入力すると(ST1)、制御装置8は元弁11を開く(ST2)。
そして、ステップST3で圧力センサ14、19で計測された圧力が等しいか否かを判定し、圧力センサ14、19で計測された圧力が等しければ(ST3がYES)、圧力センサ14、19は正常に作動していると判断し、元弁11を閉じる(ST4)。
次に、元弁12を開き(ST5)、圧力センサ15、19で計測された圧力が等しい否かを判定し(ST6)、圧力センサ15、19で計測された圧力が等しければ(ST6がYES)、圧力センサ15、19は正常に作動していると判断し(ST6)、元弁12を閉じる(ST7)。
次に、ステップST7で元弁12を閉じた際に圧力センサ19で計測した圧力と、予め定められた一定値とを比較する(ステップST8)。ステップST7で元弁12を閉じた際に圧力センサ19で計測した圧力が、予め定められた一定値(例えば35MPa)以下であれば(ST8がYES)、遮断弁17を開く(ST9)。
ステップST10で、流量計20の流量信号の入力が無くなったか否かを判定する。
流量計20の流量信号の入力が無くなったならば(ST10がYES)、ステップST11において、圧力センサ19、23で計測された圧力が等しいか否かを判定する。圧力センサ19、23で計測された圧力が等しい場合には(ST11がYES)、圧力センサ19、23が正常に作動していると判断し、遮断弁17を閉じ(ST12)、検査結果を制御装置8のタッチパネル8aに表示して(ST13)、圧力センサ検査工程を終わる。
再びステップST8において、ステップS7で元弁12を閉じたときの圧力センサ19で計測された圧力が一定値(例えば35MPa)よりも大きければ(ステップST8がNO)、遮断弁17を開き、且つ、脱圧弁25を開く(ST14)。脱圧弁25を開くことにより(ST14)、ガス管9内の圧力は大気へ逃げる。
そして、圧力センサ19で計測された圧力が一定値(例えば35MPa)以下であるか否かを判定する(ST15)。
脱圧弁25を開いた(ST14)結果、圧力センサ19で計測された圧力が一定値(例えば35MPa)以下となれば(ST15がYES)、脱圧弁25を閉じ(ST16)、ステップST10に進む。ステップST10以降については、上述した通りである。
圧力センサ19で計測された圧力が一定値(例えば35MPa)を超えている場合(ST15がNO)に、脱圧弁25を開いて(ST14)、ガス管9内の圧力を大気へ逃すことにより、過大な圧力が充填ホース21及び充填ノズル22に作用して、当該ホース21やノズル22を損傷することを防止している。
ステップST3において圧力センサ14と圧力センサ19の計測結果が等しくない場合(ST3がNO)、ステップST6において圧力センサ15と圧力センサ19の計測結果が等しくない場合(ST6がNO)、ステップST11において圧力センサ19と圧力センサ23の計測結果が等しくない場合(ST11がNO)、例えば2つの圧力センサの計測結果にプラスマイナス1%以上の差が存在する場合には、制御装置8の警告ランプ8bを点灯して、圧力センサが正常に作動していないことを示す(ST17)。
そして、圧力センサが正常に作動していない旨が、制御装置8のタッチパネル8aに表示される(ST13)。
図3を参照して説明したように、全ての圧力センサについて、正常に作動しているか否かが確認され、制御装置8のタッチパネル8aに表示されると、圧力センサ検査工程が終わる。
そして、全ての圧力センサが正常に作動することが確認された場合には、図4のフロー図で示す洩れ検査工程が実行される。
図4で示す洩れ検査工程において、制御装置8のタッチパネル8aから洩れ検査信号が入力されると(ST21がYES)、制御装置8は圧力センサ14、15の圧力信号を受けて、例えば圧力センサ14で計測された圧力が、圧力センサ15で計測された圧力よりも高圧であるか否かを判定する(ST22)。
圧力センサ14で計測された圧力が、圧力センサ15で計測された圧力よりも高圧であれば(ST22がYES)、元弁11を開き(ST23)、遮断弁17を開く(ST24)。
すなわち、洩れ検査工程においては、圧力が高い側のタンクのガスが使用される。気密検査が常用のより高い圧力で正確に行われるからである。
ステップST25では、ガス管9内を流れるガスについて、流量計20で計測される流量が一定値(例えば0.1kg/min.)以下であるか否かを判定する。
流量計20で計測される流量が一定値(例えば0.1kg/min.)以下である場合(ST25がYES)には、圧力センサ23で計測された圧力の上昇率が予め定められた規定値以下であるか否かを判定する(ST26)。
圧力センサ23で計測された圧力の上昇率が予め定められた規定値以下であれば(ST26がYES)、圧力センサ23の圧力信号が一定値(例えば35MPa)になるか、或いは、圧力センサ19で計測された圧力が圧力センサ23で計測された圧力と等しくなるかを判定する(ST27)。
圧力センサ23の圧力信号が一定値(例えば35MPa)になるか、或いは、圧力センサ19で計測された圧力が圧力センサ23で計測された圧力と等しくなれば(ST27がYES)、ステップS28へ進む。
圧力センサ23の圧力信号が一定値(例えば35MPa)まで上昇せず、且つ、圧力センサ19で計測された圧力が圧力センサ23で計測された圧力と等しくならないのであれば(ST27がNO)、ステップST25〜ST27を繰り返す(ST27ガNOのループ)。
ステップST28では、遮断弁17を閉じる。そして、圧力センサ14で計測された圧力と、圧力センサ19で計測された圧力が等しいか否かを判定する(ST29)。
圧力センサ14で計測された圧力と圧力センサ19で計測された圧力とが等しければ(ST29がYES)、元弁11をとじる(ST30)。
このように、元弁11と遮断弁17が閉じられ、元弁11と遮断弁17間の領域におけるガス管9内の圧力が圧力センサ19で検知され、遮断弁17と充填ノズル22間の領域におけるガス管9内の圧力が圧力センサ23で検知される。そして、圧力センサ19、23の圧力変動から、制御装置8により、ガス洩れ有無の判断が自動的に行われるのである。
このガス洩れ有無の判断は、比較的短持間(例えば5分間:温度変化による圧力変動を除外するための静止時間)でも圧力変動を惹起するようなガス洩れの検知と(ST31)、比較的長時間(例えば10分間)が経過した場合に初めて圧力変動を惹起するような微小ガス洩れの検知(ST32)、の2段階で行われる。
このようにガス洩れを2段階で判断するのは、温度変化による圧力変動を除外して、ガス漏れを確実に検知して、緊急修理を要するのか、短時間では差し支えないのかを正確に判断して、ガス充填施設における営業への支障を最小限にするためである。
ステップST31、ST32を完了した後、圧力センサ19で計測された圧力が変動しておらず、且つ、圧力センサ23で計測された圧力も変動していなければ(ST33がYES)、ガス漏れが存在しないと判断する。
そして、脱圧弁25を開いてガス管9内のガスを大気へ放出し(ST34)、ガス漏れが存在しない旨の検査結果を制御装置8のタッチパネル8aに表示して(ST35)、洩れ検査工程を終了する。
ステップST22において、例えば圧力センサ15の方が圧力センサ14より高圧の場合(ST22がNO)は、元弁12を開く(ST36)。そして元弁12を開いた場合(ST36を実行した場合)には、ステップST24以下を実行するに際して、ステップST30、ST37では、元弁12を閉じることになる。
ステップST25で、流量計20の流量信号から得られる流量が一定値(例えば0.1kg/min.)以上である場合(ST25がNO)には、流量制限手段の流量調整弁16又は流量絞り弁18が機能していないか、配管中に漏洩部分(ガス洩れ)が有ると判断し、元弁11及び遮断弁17を閉じ(ST37)、制御装置8の警告ランプ8bを点灯して、ガス洩れが生じていることを伝える(ST38)。
ステップST26で、圧力センサ23の圧力上昇率が、予め定められた規定値を超えている場合(ST25がNO)も、流量制限手段の流量調整弁16又は流量絞り弁18が機能していないか、配管中に漏洩部分(ガス洩れ)が有ると判断し、ステップST37、ST38を実行する。
さらに、ステップST33で、ガス洩れが有ると判断された場合も、制御装置8の警告ランプ8bを点灯してガス洩れが生じていることを伝え(ST38)、制御装置8のタッチパネル8aに表示する(ST35)。
図1〜図4の実施形態に係るガス充填システムにより、自動車へガスを供給するには、ガス充填機5の操作ボード5aから充填量等の充填データを入力し、充填ノズル22を自動車の充填口に接続し、操作ボード5aから充填開始信号を入力する。制御装置8は元弁11、遮断弁17を開き、ガスタンク3内のガスがガス管9を流れ、元弁11、手動弁13、流量調整弁16、流量絞り弁18、遮断弁17、流量計20、充填ホース21を介して、充填ノズル22から自動車へ充填される。流量計20で計測された充填量は、充填量表示器5bに表示される。
所望量の充填が終わると、制御装置8は元弁11、遮断弁17を閉じる。そして、充填データはPOS7で管理され、POS7から充填伝票が発行される。
上述した第1実施形態は、流量制限手段として流量調整弁16と流量絞り弁18を使用して充填を制御し、例えば35MPaの充填ノズル22を1個備えたガス充填システムにおける気密検査に係る技術である。
しかし、ガス充填システムとしては色々なタイプのものがあり、本発明は、第1実施形態とは異なるタイプのガス充填システムにおいても、実施することができる。
図5は本発明の第2実施形態を示している。
第2実施形態に係るガス充填システムは、流量調整弁と流量絞り弁を使用して充填を制御し、充填ノズルが2個(例えば25MPa用及び35MPa用の充填ノズルが1個づつ)設けられている。
なお、図5において、図2と同じ部分は同一符号を付している。
第2実施形態では、流量計20の下流側のガス管9を2本に分岐している。
一方の分岐管26は、遮断弁27を介して充填ホース28に接続され、充填ホース28の先端に25MPa用の充填ノズル29が設けられている。分岐管26には、圧力センサ30と、25MPa用の安全弁31が設けられている。
他方の分岐管32は、遮断弁33を介して充填ホース34に接続され、充填ホース34の先端に35MPa用の充填ノズル35が設けられている。そして、分岐管32には、圧力センサ36と、35MPa用の安全弁37が設けられている。
第2実施形態においても、圧力センサ検査工程(図3のフロー図を参照して説明したと同様な工程)により、圧力センサ14、15、19、30、36が正常に作動するか否かを検査する。そして、全ての圧力センサが正常に作動する旨が確認された後に、洩れ検査工程(図4のフロー図を参照して説明したのと同様)により、ガス管9等の気密を検査するする。
なお、25MPa用の充填ノズル29への気密検査と、35MPa用の充填ノズル35への気密検査は別々に行われる。
25MPa用の充填ノズル29側の気密検査を行うには、圧力センサ19、30の圧力変動から洩れの有無を判断する。
一方、35MPa用の充填ノズル35側の気密検査を行うには、圧力センサ19、36の圧力変動から洩れの有無を判断する。
図5の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図4の第1実施形態と同様である。
図6は、本発明の第3実施形態を示している。
第3実施形態に係るガス充填システムでは、流量制限手段として流量調整弁と圧力調整弁を使用して、ガス充填を制御している。そして、35MPa用の充填ノズルを1個設けている。
図6において、図2と同じ部材には同一の符号を付している。
第3実施形態では、図2の流量絞り弁18の代わりに、35MPa用の圧力調整弁38を設け、安全弁24は設けていない。
第3実施形態においても、圧力センサ検査工程(図3を参照して説明したのと同様)により圧力センサ14、15、19、23が正常に作動するか否かを検査し、全ての圧力センサが正常に作動することが確認された後に、ガス管9等の気密を検査する洩れ検査工程(図4のフロー図に基づいて説明したのと同様)を実行する。
図6の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図5の実施形態と同様である。
図7は、本発明の第4実施形態を示している。
第4実施形態に係るガス充填システムは、流量制限手段として流量調整弁と圧力調整弁を使用して、充填を制御している。そして、25MPa用の充填ノズルと、35MPa用の充填ノズルとが1個づつ設けられている。
なお、図2と同じ機器には同一の符号を付している。
第4実施形態では、図2の流量絞り弁18の代わりに25MPa用の圧力調整弁39を設けている。
また、流量調整弁16をバイパスするラインを2本設け、一方のバイパスラインには圧力調整弁39を介装しており、他方のバイパスラインには、35MPa用の圧力調整弁40と遮断弁41を設けている。
さらに、流量計20の下流側のガス管9を2本に分岐している。
一方の分岐管42は、遮断弁43を介して充填ホース44に接続され、充填ホース44の先端に25MPa用の充填ノズル45が設けられている。そして、ガス管42には圧力センサ46が設けられている。
他方の分岐管47は、遮断弁48を介して充填ホース49に接続され、充填ホース49の先端に35MPa用の充填ノズル50が設けられている。そして、分岐管47には圧力センサ51が設けられている。
第4実施形態でも、圧力センサ検査工程(図3のフロー図に基づいて説明したと同様)により圧力センサ14、15、19、46、51が正常に作動するか否かを検査し、全ての圧力センサが正常に作動することが確認された後に、ガス管9等の気密を検査する洩れ検査工程(図4に示すフロー図に基づいて説明したのと同様)を実行する。
なお、25MPa用の充填ノズル45への気密検査と、35MPa用の充填ノズル50への気密検査は別々に行われる。
25MPa用の充填ノズル45への気密検査を行うには、圧力センサ19で計測された圧力と、圧力センサ46で計測された圧力との間に、変動が生じたか否かにより、ガス洩れの有無を判断する。
一方、35MPa用の充填ノズル50への気密検査を行うには、圧力センサ19で計測された圧力と、圧力センサ51で計測された圧力との間に、変動が生じたか否かにより判断すればよい。
図7の第4実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図6の実施形態と同様である。
図示の実施形態によれば、気密検査が短時間で精度よくできる。そのため、気密検査の頻度を増して、ガス洩れ事故を未然に防止することができる。
そのため、安全なガス充填システムが提供できる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
本発明の第1実施形態に係るガス充填システムの全体を示すブロック図。 第1実施形態におけるガス充填システムの機器関係を示すブロック図。 圧力センサ検知工程を示すフロー図。 洩れ検査工程を示すフロー図。 第2実施形態のガス充填システムの機器関係を示すブロック図。 第3実施形態のガス充填システムの機器関係を示すブロック図。 第4実施形態のガス充填システムの機器関係を示すブロック図。
符号の説明
1・・・ガス充填システム
2・・・ガスタンク室
3、4・・・ガスタンク
5・・・ガス充填機
6・・・事務室
7・・・POS
8・・・制御装置
9・・・ガス管
10・・・信号線
11、12・・・元弁
13・・・手動弁
14、15、19、23・・・圧力センサ
16・・・流量調整弁
17・・・遮断弁
18・・・流量絞り弁
20・・・流量計
21・・・充填ホース
22・・・充填ノズル
24・・・安全弁
25・・・脱圧弁
26、32、42、47・・・分岐管
27、33、41、43、48・・・遮断弁
28、34、44、49・・・充填ホース
29、35、45、50・・・充填ノズル
30、36、46、51・・・圧力センサ
31、37・・・安全弁
38、39、40・・・圧力調整弁

Claims (3)

  1. 圧力センサと弁と流量計を介装したガス供給系統を備え、圧力センサ及び流量計からの信号に基いて弁を開閉制御する制御装置を設け、該制御装置に気密検査手段を具備したガス充填システムにおいて、前記ガス供給系統はガスタンクと充填ノズルとガス管及び充填ホースを含み、前記弁は元弁及び遮断弁を含み、前記圧力センサは、ガスタンクと元弁の間、元弁と遮断弁の間、遮断弁と充填ノズルの間にそれぞれ設けられ、ガス管に元弁、遮断弁、流量計を順次介装し、元弁と遮断弁の間のガス管に流量制限手段を設けており、そして、前記制御装置が具備している気密検査手段は、各圧力センサが正常に作動するか否かを検査する機能を有すると共に、ガス管等の気密を検査する機能を有していることを特徴とするガス充填システム。
  2. 圧力センサと弁と流量計を介装したガス供給系統を備え、圧力センサ及び流量計からの信号に基いて弁を開閉制御する制御装置を設け、該制御装置に気密検査手段を具備したガス充填システムにおいて、前記ガス供給系統はガスタンクと充填ノズルとガス管及び充填ホースを含み、前記弁は元弁及び遮断弁を含み、前記圧力センサは、ガスタンクと元弁の間、元弁と遮断弁の間、遮断弁と充填ノズルの間にそれぞれ設けられ、ガス管に元弁、遮断弁、流量計を順次介装し、元弁と遮断弁の間のガス管に流量制限手段を設けており、そして、前記流量制限手段は、ガス管に設けられた流量調整弁と、この流量調整弁をバイパスするバイパスラインに設けられた流量絞り弁とにより構成されることを特徴とするガス充填システム。
  3. 前記流量制限手段は、ガス管に設けられた流量調整弁と、この流量調整弁をバイパスするバイパスラインに設けられた圧力調整弁とにより構成される請求項1に記載のガス充填システム。
JP2007198264A 2007-07-31 2007-07-31 ガス充填システム Active JP4811604B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007198264A JP4811604B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 ガス充填システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007198264A JP4811604B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 ガス充填システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009036213A JP2009036213A (ja) 2009-02-19
JP4811604B2 true JP4811604B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=40438312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007198264A Active JP4811604B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 ガス充填システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4811604B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5572370B2 (ja) * 2009-12-01 2014-08-13 岩谷産業株式会社 高圧水素試験設備や高圧水素充填設備での充填制御装置
JP5252089B2 (ja) * 2010-04-30 2013-07-31 トヨタ自動車株式会社 燃料漏れ検出装置および検出方法
JP5578359B2 (ja) * 2010-09-13 2014-08-27 トヨタ自動車株式会社 圧力センサの異常診断システム
JP5980066B2 (ja) * 2012-09-19 2016-08-31 日立オートモティブシステムズメジャメント株式会社 液化ガス供給装置
US9772068B2 (en) * 2014-10-28 2017-09-26 CNG Services, LLC Compressed gas delivery system
US9903395B2 (en) * 2016-02-24 2018-02-27 Mac Valves, Inc. Proportional pressure controller with isolation valve assembly
JP7477953B2 (ja) * 2019-10-03 2024-05-02 大陽日酸株式会社 水素ステーションの気密試験方法
CN114413168A (zh) * 2021-12-29 2022-04-29 宜昌测试技术研究所 一种快速充气装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5259424A (en) * 1991-06-27 1993-11-09 Dvco, Inc. Method and apparatus for dispensing natural gas
JP2003336795A (ja) * 2002-03-13 2003-11-28 Nippon Sanso Corp 燃料充填装置および燃料漏れ検出方法
JP2005054963A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Toyota Motor Corp 水素タンクからの水素抜取り装置
DE102004003213A1 (de) * 2004-01-22 2005-08-11 Gilbarco Gmbh & Co. Kg Gasbetankungsverfahren und Gasbetankungsvorrichtung mit Leckerkennungsfunktion
JP2006214512A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Nissan Motor Co Ltd ガス充填異常診断システム
JP2007092928A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Hitachi Ltd ガス供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009036213A (ja) 2009-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4811604B2 (ja) ガス充填システム
US9045238B2 (en) Apparatus and method for fuelling an aircraft tank system
US20140039815A1 (en) Fire Hose Testing Apparatus and Method
NO338712B1 (no) Anordning og fremgangsmåte for beskyttelse av et brønnhode
US7624624B2 (en) Pump assembly and method for leak detection of fluid system
JP2003336795A (ja) 燃料充填装置および燃料漏れ検出方法
KR20140048937A (ko) 안전밸브의 누출방지를 체크하는 방법
CN103493033B (zh) 高完整性保护系统及其测试和操作方法
JP2011504831A (ja) 航空機キャビン構造を与圧し、かつ航空機キャビン構造の漏れ量を測定するための装置および方法
JP3571453B2 (ja) ガス供給装置
KR20210072381A (ko) 파열 디스크용 파열시험장치 및 그 시험방법
KR20220081032A (ko) 유체 제어밸브용 성능 검사 시스템 및 검사방법
JP6577267B2 (ja) ガス検知システム
JP5136299B2 (ja) 二重殻タンクの漏洩検知装置
CN114112216B (zh) 一种远程控制超高压气体密封测试装置及测试方法
KR20180000181U (ko) 볼 밸브의 차압식 누설 검사 장치
JP4287989B2 (ja) ガスタービン燃料供給装置の異常検知方法
JP6729761B2 (ja) 燃料ガス貯蔵供給システム
JPH1137889A (ja) 洩れ及び流量検査装置
WO2020208815A1 (ja) パイロット式安全弁の検査方法
JP6732310B2 (ja) 地下埋設型強化プラスチックライニング二重殻タンク
JP4609709B2 (ja) 高圧ガス充填装置
FR2735234A1 (fr) Procede et installation de controle de l'etancheite d'une enceinte
CN101081689A (zh) 给飞机油箱系统加燃料的设备和方法
JPH02176440A (ja) 配管路の監視方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4811604

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350