JP4809782B2 - 光ファイバ収納トレイユニット及び光ファイバ収納トレイ取り出し方法 - Google Patents

光ファイバ収納トレイユニット及び光ファイバ収納トレイ取り出し方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバ相互の接続部および余長分を収納する光ファイバ収納トレイを複数備えた光ファイバ収納トレイユニットに関するものである。
従来より、光ファイバケーブルの接続には、光ファイバケーブル用クロージャが用いられている。光ファイバケーブル用クロージャは、外部から光ファイバケーブルを導入し、このケーブルから光ファイバを引き出して相互に接続し、これを収納する構造を有している。この光ファイバの接続部及び余長分の収納に光ファイバ収納トレイが用いられており、これを複数枚収納可能な光ファイバ収納トレイユニットが光ファイバケーブル用クロージャの内部に備えられている。
従来の光ファイバ収納トレイユニットの1例を図7に示す。光ファイバ収納トレイユニット900は、図7(a)の斜視図に示すように、光ファイバ収納トレイ901を複数枚収納可能な構造を有している。図7(b)の側面図に示すように、ユニット筐体902の底部903には、収納可能な光ファイバ収納トレイ901の枚数に応じた数のピン904が、所定の間隔で立設されている。
図7(c)に1枚の光ファイバ収納トレイ901の斜視図を示すが、光ファイバ収納トレイ901の側面には凸部905が形成されており、凸部905が隣接する2本のピン904の間に挟まれるようにして光ファイバ収納トレイユニット900に収納されることで、複数の光ファイバ収納トレイ901がほぼ等間隔に並立して収納される。
このような構造の光ファイバ収納トレイユニット900で光ファイバの接続作業を行うときには、対象の光ファイバ収納トレイ901をユニット筐体902から引抜き、これを適当な場所で開放して作業を行う。例えば、図8に示すように、ユニット筐体902の上に作業台906を載置し、その上に光ファイバ収納トレイ901を置いて作業を行うようにしている。
従来の光ファイバ収納トレイユニットの別の例を図9に示す。同図では、(a)に光ファイバ収納トレイユニット910の側面図を、(b)に正面図を、それぞれ示している。光ファイバ収納トレイユニット910は、特許文献1に開示されているものであり、光ファイバ収納トレイ911をユニット筐体912から引き出すためのレール913を光ファイバ収納トレイ911毎に設けている。光ファイバ収納トレイ911をレール913とともに引き出したのち、所定の角度だけ回転させて固定できる構造となっている。
特開2003−149458号公報
しかしながら、従来の光ファイバ収納トレイユニットでは、以下のような課題があった。
図7に示した光ファイバ収納トレイユニット900では、光ファイバ収納トレイ901をユニット筐体902から引き出したとき、光ファイバ収納トレイ901がユニット筐体902から分離された状態になってしまう。そのため、引き出した光ファイバ収納トレイ901をユニット筐体902から大きく引き離してしまうことが考えられるが、その場合には当該光ファイバ収納トレイ901に導入配線されている光ファイバに大きな張力を加えてしまう恐れがあり、この光ファイバの伝送損失に影響を与えてしまう恐れがあった。
また、光ファイバ収納トレイ901をユニット筐体902から分離した状態では、誤って落下させてしまったり、これに導入配線されている光ファイバを断線させる、あるいは傷付けてしまうといった危険性も高かった。
さらに、光ファイバ収納トレイ901がユニット筐体902から分離されてしまうため、光ファイバ収納トレイ901を開放して作業を行うためには、図8のような作業台が必要となった。この作業台は、ユニット筐体902に収納された光ファイバ収納トレイ901を固定するためにも必要であった。
一方、図9に示すような光ファイバ収納トレイユニット910では、光ファイバ収納トレイ911を載置するための支持板914、光ファイバ収納トレイ911を引き出すためのレール913、光ファイバ収納トレイ911を回転させるための軸部材915等の多数の部材を光ファイバ収納トレイ911毎に設ける必要があるため、構造が複雑になるとともに、高コストでもあった。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、光ファイバ収納トレイを分離することなく引き出すことが可能であり、部品点数が少なく低コストで作業性の高い光ファイバ収納トレイユニットを提供することを目的とする。
本発明の光ファイバ収納トレイユニットの第1の態様は、2枚以上の矩形状又は略矩形状の光ファイバ収納トレイをユニット筐体内に挿抜可能に収納する光ファイバ収納トレイユニットであって、前記ユニット筐体に固定されて前記光ファイバ収納トレイを移動可能に係止している係止片と、前記光ファイバ収納トレイの対向する2辺に沿ってそれぞれ厚さ方向に貫通する長孔が形成された係止部と、を備え、収納されている全ての前記光ファイバ収納トレイの前記長孔に前記係止片を貫通させることで、前記全ての光ファイバ収納トレイが前記ユニット筐体に移動可能に係止されていることを特徴とする。
本発明の光ファイバ収納トレイユニットの他の態様は、前記長孔は、前記光ファイバ収納トレイの全面または略全面を引き出し可能な長さに形成されていることを特徴とする。
本発明の光ファイバ収納トレイユニットの他の態様は、前記係止部は、前記光ファイバ収納トレイと一体に形成されていることを特徴とする。
本発明の光ファイバ収納トレイユニットの他の態様は、前記係止部は、前記光ファイバ収納トレイの本体に固定された本体側係止部と、前記本体側係止部を前記対向する2辺に平行となる方向に移動可能に係止するスライド部とから構成され、前記長孔が前記スライド部に形成されており前記本体側係止部が前記スライド部に係止されて移動し、さらに前記スライド部が前記係止片に係止されて移動することで、前記光ファイバ収納トレイが全面引き出し可能となるように形成されていることを特徴とする。
本発明の光ファイバ収納トレイユニットの他の態様は、前記本体側係止部は、前記光ファイバ収納トレイ本体の前記対向する2辺の側面から突出させた本体側突起部材で形成され、前記スライド部には、前記本体側突起部材を挿入可能にスライド部側溝部が穿設されていることを特徴とする。
本発明の光ファイバ収納トレイユニットの他の態様は、前記本体側係止部は、前記光ファイバ収納トレイ本体の前記スライド部に隣接する側面に穿設された本体側溝部で形成され、前記スライド部は、前記光ファイバ収納トレイ本体側に突出したスライド部側突起部材を備え、前記スライド部側突起部材が前記本体側溝部に挿入されて前記光ファイバ収納トレイが前記スライド部に移動可能に係止されていることを特徴とする。
本発明の光ファイバ収納トレイユニットの他の態様は、前記スライド部側突起部材は、断面が円形に形成されて前記本体側溝部に挿入されており、前記光ファイバ収納トレイ本体は、全面引き出しされたときに前記スライド部側突起部材を軸に回転可能となることを特徴とする。
本発明の光ファイバ収納トレイ取り出し方法の第1の態様は、2枚以上の矩形状又は略矩形状の光ファイバ収納トレイをユニット筐体内に挿抜可能に収納する光ファイバ収納トレイユニットから前記光ファイバ収納トレイを取り出す光ファイバ収納トレイ取り出し方法であって、前記光ファイバ収納トレイには引き出し方向に穿設された本体側溝部と、前記光ファイバ収納トレイの厚さ方向に貫通させた前記引き出し方向に長い長孔と前記本体側溝部に挿入されて前記光ファイバ収納トレイを移動可能に係止する断面が円形形状のスライド部側突起部材とを有するスライド部と、が備えられ、前記ユニット筐体には、収納されている全ての前記光ファイバ収納トレイが備える前記スライド部の前記長孔を貫通して移動可能に係止する係止片が備えられており、前記本体側溝部を前記スライド部に係止させて移動させ、さらに前記スライド部を前記係止片に係止させて移動させることで、前記光ファイバ収納トレイを前記ユニット筐体から全面引き出しし、さらに前記スライド部側突起部材を軸に略90度回転させて前記引き出しの方向とは略90度の角度をなす方向に移動させることを特徴とする。
以上説明の通り本発明によれば、光ファイバ収納トレイを分離することなく引き出すことが可能であり、部品点数が少なく低コストの光ファイバ収納トレイユニットを提供することが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態における光ファイバ収納トレイユニットについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ収納トレイユニットを図1に示す。同図において、(a)は平面図、(b)は側面図をそれぞれ示している。本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット100は、略長方形の光ファイバ収納トレイ110を複数枚直立させてユニット筐体101に収納する構造としている。光ファイバ収納トレイ110は、長辺を水平方向とし短辺を垂直方向にしてユニット筐体101に収納している。
本実施形態では、光ファイバ収納トレイ110をユニット筐体101に係止させるために、光ファイバ収納トレイ110の左右両端に係止部111を設けている。本実施形態の係止部111は、短辺に沿って所定幅で光ファイバ収納トレイ110の厚さ方向に貫通させた長孔112を有している。長孔112の長さは適宜決定することができるが、略短辺の長さと等しくするかそれより長くすることで、光ファイバ収納トレイ110の全面をユニット筐体101から引き出すことが可能となる。本実施形態では、光ファイバ収納トレイ110の左右両端下部に凸部113を設けることで、長孔112の長さが光ファイバ収納トレイ110の短辺の長さより長くなるようにしている。
一方、ユニット筐体101には、光ファイバ収納トレイ110と直交する方向に2本の係止片102を備えている。2本の係止片102は、光ファイバ収納トレイ110に設けられた左右の長孔112をそれぞれ貫通しており、それぞれの両端がユニット筐体101に固定されている。本実施形態では、係止片102を円柱形状としているが、これに限られず、例えば角柱形状としてもよい。
上記のように構成された本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット100では、光ファイバ収納トレイ110をユニット筐体101に係止するために必要な部品が、光ファイバ収納トレイ110のそれぞれに設けた長孔112と、ユニット筐体101側に設けた係止片102のみとなり、部品点数の大幅な削減が実現できている。
また、ユニット筐体101に収納された全ての光ファイバ収納トレイ110が、長孔112に貫通された係止片102によってユニット筐体101に係止されていることから、光ファイバ収納トレイ110を引き出してもユニット筐体101から分離されることはない。これにより、光ファイバ収納トレイ110を破損してしまったり、これに導入配線されている光ファイバを損傷させてしまう等の事態を回避することが可能となる。
本発明の第2の実施の形態に係る光ファイバ収納トレイユニットを図2に示す。同図において、(a)は平面図、(b)は側面図をそれぞれ示している。本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット200では、光ファイバ収納トレイ210の左右両端に設けられた係止部211の構造が第1の実施形態と異なっている。
本実施形態の係止部211は、光ファイバ収納トレイ210の本体に固定された本体側係止部と、この本体側係止部に係止されて光ファイバ収納トレイ210の短辺に平行に移動可能なスライド部220とから構成されている。本体側係止部は、光ファイバ収納トレイ210の短辺の側面から突出させて形成した本体側突起部材212で形成している。本体側突起部材212の形状は特に限定されないが、本実施例では直方体とした。
スライド部220には、本体側突起部材212を挿入するためのスライド部側溝部221が穿設されており、本体側突起部材212をスライド部側溝部221に挿入して光ファイバ収納トレイ210の短辺に沿って移動可能に構成している。また、ユニット筐体101に固定された係止片102に係止するための長孔222はスライド部220に形成されており、スライド部220がユニット筐体101に係止されて移動可能となっている。
上記のように構成された本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット200では、スライド部220が係止片102に係止されて移動し、さらに本体側突起部材212がスライド部220に係止されてスライド部側溝部221を移動することで、光ファイバ収納トレイ210の引き出し距離を長くすることが可能となり、光ファイバ収納トレイ210を全面引き出しすることも容易に実現できる。
光ファイバ収納トレイ210を全面引き出し可能とするためには、本体側突起部材212がスライド部側溝部221を移動可能な距離と、係止片102が長孔222を移動可能な距離との合計が、光ファイバ収納トレイ210の短辺長さより長くすればよい。
なお、本実施形態では、光ファイバ収納トレイ210の本体側係止部として本体側突起部材212を設け、スライド部220にはスライド部側溝部221を設けることで、本体側突起部材212とスライド部側溝部221とを係止させるようにしているが、これとは逆に、光ファイバ収納トレイ210の本体側係止部として本体側溝部を設け、スライド部220にはスライド部側突起部材を設けるようにしてもよい。
本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット200では、光ファイバ収納トレイ210の全面引き出しを容易に実現するために、光ファイバ収納トレイ210毎にスライド部220を設けているが、光ファイバ収納トレイの全面引き出し可能な従来の光ファイバ収納トレイユニットと比較して、必要な部品点数を大幅に削減できている。また、本実施形態においても、光ファイバ収納トレイ210を引き出してもユニット筐体101から分離されることはなく、光ファイバ収納トレイ210を破損してしまったり、これに導入配線されている光ファイバを損傷させてしまう等の事態を回避することが可能となる。
本発明の第3の実施の形態に係る光ファイバ収納トレイユニットを図3に示す。同図において、(a)は平面図、(b)は側面図をそれぞれ示している。本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット300は、第2の実施形態の光ファイバ収納トレイユニット200と同様に、光ファイバ収納トレイ310の左右両端に設けられた係止部311が、本体側係止部である本体側突起部材312とスライド部220とから構成されている。
第2の実施形態の光ファイバ収納トレイユニット200では、本体側突起部材212の形状を直方体としていた。これに対し、本実施形態では、本体側突起部材312の形状を断面が円形となるものとしており、図3では本体側突起部材312の形状を円柱としている。
本体側突起部材212の形状を直方体とした場合は、本体側突起部材212を本体側溝部に対してある程度小さくしないと本体側突起部材312を軸に光ファイバ収納トレイ310を回転することができないが、上記のように、本体側突起部材312の断面を円形とすることで、光ファイバ収納トレイ310を確実に固定しつつ、光ファイバ収納トレイ310を全面引き出ししたとき、本体側突起部材312を軸に光ファイバ収納トレイ310を回転させることが可能となる。光ファイバ収納トレイ310は、本体側突起部材312を軸にいずれの方向にも回転させることが可能となり、全面引き出しした光ファイバ収納トレイ310を水平にして光ファイバ収納トレイユニット300の上に載置することができる。これにより、作業台を別に用意することなく、作業性を高めることが可能となる。
本実施形態でも、第2の実施形態と同様に、光ファイバ収納トレイの全面引き出し可能な従来の光ファイバ収納トレイユニットと比較して、必要な部品点数を大幅に削減できている。また、光ファイバ収納トレイ310を引き出してもユニット筐体101から分離されることはなく、光ファイバ収納トレイ310を破損してしまったり、これに導入配線されている光ファイバを損傷させてしまう等の事態を回避することが可能となる。
また、本実施形態では、引き出した光ファイバ収納トレイ310を回転させ、ユニット筐体301に挿入されている他の光ファイバ収納トレイ310の上に載せて作業を行うことが可能なことから、別途作業台を用意する必要がないといった効果も得られる。
本発明の第4の実施の形態に係る光ファイバ収納トレイユニットを図4に示す。同図において、(a)は平面図、(b)は側面図をそれぞれ示している。本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット400では、本体側係止部として光ファイバ収納トレイ410の短辺の側面に本体側溝部412を穿設しており、スライド部420にはスライド部側突起部材421を設けている。
すなわち、本実施形態では、第2の実施形態及び第3の実施形態とは逆に、本体側係止部として本体側溝部412を設け、スライド部420にはスライド部側突起部材421を設けるようにしている。また、スライド部側突起部材421の形状を、第3の実施形態の本体側突起部材312と同様に、断面が円形のものに限定しており、図4に示すスライド部側突起部材421では、形状を円柱としている。
上記のように、断面が円形のスライド部側突起部材421をスライド部420に設け、光ファイバ収納トレイ410側には本体側溝部412を設けることで、第3の実施形態と同様に、光ファイバ収納トレイ410を確実に固定しつつ、全面引き出しして回転させることが可能となるだけでなく、光ファイバ収納トレイ410を水平方向に回転させた後に、これを水平方向に移動させることも可能となる。
これにより、ユニット筐体101に挿入されているいずれの光ファイバ収納トレイ410であっても、全面引き出しして水平方向に回転させた後に、当該光ファイバ収納トレイ410を光ファイバ収納トレイユニット400上のいずれの位置(例えば中心位置)にもスライドさせて載置することが可能となる。
図4に示す本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット400では、スライド部側突起部材421をスライド部420の上端部よりも中央側に設けている。そのため、光ファイバ収納トレイ410を全面引き出しして水平方向に回転させたとき、スライド部420のスライド部側突起部材421の位置よりも上側の部分が水平方向に回転させた光ファイバ収納トレイ410よりも上に突き出てしまう。
そこで、図5に示すように、スライド部側突起部材421をスライド部420の上端部に設けることにより、光ファイバ収納トレイ410を全面引き出しして水平方向に回転させたとき、水平方向に回転させた光ファイバ収納トレイ410よりも上にスライド部側突起部材421が突き出ないようにすることができる。図5は、スライド部側突起部材421を上端部に設けたスライド部420の(a)平面図及び(b)側面図を示している。
また、本体側溝部412の長さを、光ファイバ収納トレイ410の長辺にできるだけ近い位置まで長くすることにより、光ファイバ収納トレイ410を全面引き出しして水平方向に回転させた後、光ファイバ収納トレイ410を一方にスライドさせることで、光ファイバ収納トレイ410が他の光ファイバ収納トレイ410上から突き出る長さを短くすることができる。
本実施形態の光ファイバ収納トレイユニット400では、2枚以上の光ファイバ収納トレイ410をユニット筐体101から同時に引き出すことが可能であるが、上記のように本体側溝部412の長さをできるだけ長くした場合には、図6に例示するように、比較的近くに挿入されている2枚の光ファイバ収納トレイ410でも、同時に引き出してともに水平にすることが可能となる。このように、2枚の光ファイバ収納トレイ410を同時に水平にして作業が行えるようにすることにより、例えば一方の光ファイバ収納トレイ410から他方の光ファイバ収納トレイ410に光ファイバを移し替える等の作業が容易に行えるようになり、光ファイバに損傷を与える等の危険性を低減することが可能となる。
本実施形態でも、第2の実施形態及び第3の実施形態と同様に、光ファイバ収納トレイの全面引き出し可能な従来の光ファイバ収納トレイユニットと比較して、必要な部品点数を大幅に削減できている。また、光ファイバ収納トレイ410を引き出してもユニット筐体101から分離されることはなく、光ファイバ収納トレイ410を破損してしまったり、これに導入配線されている光ファイバを損傷させてしまう等の事態を回避することが可能となる。
また、本実施形態では、引き出した光ファイバ収納トレイ410を回転させ、ユニット筐体401に挿入されている他の光ファイバ収納トレイ410の上に載せて作業を行うことが可能なことから、別途作業台を用意する必要がないといった効果も得られる。特に、本実施形態では、光ファイバ収納トレイ410を全面引き出しして回転させた後に、水平方向に移動させることも可能なことから、例えばユニット筐体101の端部に挿入された光ファイバ収納トレイ410のように、光ファイバ収納トレイ410を全面引き出しして回転させたとき、下部に他の光ファイバ収納トレイ410がない場合でも、引き出した光ファイバ収納トレイ410を水平方向に移動させて、他の光ファイバ収納トレイ410の上に載置させることが可能となる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る光ファイバ収納トレイユニット及び光ファイバ収納トレイ取り出し方法の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における光ファイバ収納トレイユニット及び光ファイバ収納トレイ取り出し方法の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1の実施形態に係る光ファイバ収納トレイユニットの構造を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ファイバ収納トレイユニットの構造を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光ファイバ収納トレイユニットの構造を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光ファイバ収納トレイユニットの構造を示す図である。 第4の実施形態に係る光ファイバ収納トレイユニットのスライド部の構造を示す図である。 2枚の光ファイバ収納トレイをユニット筐体から同時に引き出して水平にした状態を示す側面図である。 従来の光ファイバ収納トレイユニットの構造を示す図である。 従来の光ファイバ収納トレイユニットで用いる作業台を示す図である。 従来の別の光ファイバ収納トレイユニットの構造を示す図である。
符号の説明
100、200、300、400 光ファイバ収納トレイユニット
101 ユニット筐体
102 係止片
110、210、310、410 光ファイバ収納トレイ
111、211、311 係止部
112、222 長孔
113 凸部
212、312 本体側突起部材
220、420 スライド部
221 スライド部側溝部
412 本体側溝部
421 スライド部側突起部材
900、910 光ファイバ収納トレイユニット
901、911 光ファイバ収納トレイ
902 ユニット筐体
903 底部
904 ピン
905 凸部
906 作業台
912 ユニット筐体
913 レール
914 支持板
915 軸部材

Claims (8)

  1. 2枚以上の矩形状又は略矩形状の光ファイバ収納トレイをユニット筐体内に挿抜可能に収納する光ファイバ収納トレイユニットであって、
    前記ユニット筐体に固定されて前記光ファイバ収納トレイを移動可能に係止している係止片と、
    前記光ファイバ収納トレイの対向する2辺に沿ってそれぞれ厚さ方向に貫通する長孔が形成された係止部と、を備え、
    収納されている全ての前記光ファイバ収納トレイの前記長孔に前記係止片を貫通させることで、前記全ての光ファイバ収納トレイが前記ユニット筐体に移動可能に係止されている
    ことを特徴とする光ファイバ収納トレイユニット。
  2. 前記長孔は、前記光ファイバ収納トレイの全面または略全面を引き出し可能な長さに形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ収納トレイユニット。
  3. 前記係止部は、前記光ファイバ収納トレイと一体に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバ収納トレイユニット。
  4. 前記係止部は、前記光ファイバ収納トレイの本体に固定された本体側係止部と、前記本体側係止部を前記対向する2辺に平行となる方向に移動可能に係止するスライド部とから構成され、
    前記長孔が前記スライド部に形成されており
    前記本体側係止部が前記スライド部に係止されて移動し、さらに前記スライド部が前記係止片に係止されて移動することで、前記光ファイバ収納トレイが全面引き出し可能となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光ファイバ収納トレイユニット。
  5. 前記本体側係止部は、前記光ファイバ収納トレイ本体の前記対向する2辺の側面から突出させた本体側突起部材で形成され、
    前記スライド部には、前記本体側突起部材を挿入可能にスライド部側溝部が穿設されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ収納トレイユニット。
  6. 前記本体側係止部は、前記光ファイバ収納トレイ本体の前記スライド部に隣接する側面に穿設された本体側溝部で形成され、
    前記スライド部は、前記光ファイバ収納トレイ本体側に突出したスライド部側突起部材を備え、
    前記スライド部側突起部材が前記本体側溝部に挿入されて前記光ファイバ収納トレイが前記スライド部に移動可能に係止されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ収納トレイユニット。
  7. 前記スライド部側突起部材は、断面が円形に形成されて前記本体側溝部に挿入されており、
    前記光ファイバ収納トレイ本体は、全面引き出しされたときに前記スライド部側突起部材を軸に回転可能となる
    ことを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ収納トレイユニット。
  8. 2枚以上の矩形状又は略矩形状の光ファイバ収納トレイをユニット筐体内に挿抜可能に収納する光ファイバ収納トレイユニットから前記光ファイバ収納トレイを取り出す光ファイバ収納トレイ取り出し方法であって、
    前記光ファイバ収納トレイには引き出し方向に穿設された本体側溝部と、前記光ファイバ収納トレイの厚さ方向に貫通させた前記引き出し方向に長い長孔と前記本体側溝部に挿入されて前記光ファイバ収納トレイを移動可能に係止する断面が円形形状のスライド部側突起部材とを有するスライド部と、が備えられ、
    前記ユニット筐体には、収納されている全ての前記光ファイバ収納トレイが備える前記スライド部の前記長孔を貫通して移動可能に係止する係止片が備えられており、
    前記本体側溝部を前記スライド部に係止させて移動させ、さらに前記スライド部を前記係止片に係止させて移動させることで、前記光ファイバ収納トレイを前記ユニット筐体から全面引き出しし、さらに前記スライド部側突起部材を軸に略90度回転させて前記引き出しの方向とは略90度の角度をなす方向に移動させる
    ことを特徴とする光ファイバ収納トレイ取り出し方法。
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