JP4056945B2 - 光接続ユニットおよび引き出し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光配線盤、光接続箱等の光接続ユニット、机、キャビネット、陳列棚、ワゴンなどに用いられる引き出し装置、およびこの引き出し装置を用いた引き出し式のトレイを有する光接続ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光コネクタ、融着接続部、多心単心分岐部、接続余長等を複数のトレイに整理してコンパクトに収納する光接続ユニットが知られている。
光接続ユニットでは、トレイを引き出した状態で光ファイバの融着接続、余長収納、光コネクタの接続などの作業が行われるが、作業の種類によっては、トレイを完全に引き出さなくても作業が可能となる場合がある。
例えば、初期工事において、トレイ奥側に配置した収納ケースなどで光ファイバの融着接続などの作業を行う場合には、トレイを完全に引き出す必要があるが、ジャンパコードなどをトレイ手前側の光アダプタにコネクタ接続する場合には、トレイを中間位置に配置すれば作業が可能である。
トレイを中間位置で停止させることができる光接続ユニットとしては、特許文献1に開示されたものがある。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第3071279号公報
【0004】
図8に示す光接続ユニット50は、光ファイバ接続収容トレイ100が多段に積層された状態で枠体51に収納された構造を有する。
光接続ユニット50は、トレイ100を摺動させるトレイスライド溝が設けられた複数のスライド部50aが、L字アングル50b、50cに固定されて多段に設けられている。L字アングル50cには、光ファイバケーブル110を挟持するクランプ部50dが多段に取り付けられている。
トレイ100は、枠体51に対し引き出しおよび収納可能とされている。
光接続ユニット50は、トレイ100を完全に引き出した位置(引出位置)と収納位置との中間の位置で停止させるトレイロック部を備えている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1にかかる光接続ユニットは、光コネクタを接続する光コネクタハウジングを有する引き出し可能なトレイが、トレイ収納部に多段に収納された光接続ユニットであって、前記トレイ収納部が、収納部本体と、該収納部本体に設けられた固定側レールとを有し、該固定側レールが、固定側基板と、固定側係止部と、前記基板から上方に突出する係合突起とを備え、前記トレイが、トレイ本体と、前記固定側レールに沿って固定側基板上を移動する移動側レールとを備え、該移動側レールが、前記係合突起に係止可能な係止穴を有する移動側基板と、前記固定側係止部に係止可能なストッパとを備え、前記係止穴が、前記トレイが収納位置と引出位置との中間位置にあるときに、前記係合突起に係止するように形成され、前記ストッパが、前記中間位置において固定側係止部に係止するようになっており、固定側係止部に係止するフック部を有するストッパ本体を備え、このストッパ本体が、回転軸を中心として回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止を解除することができるようになっていることを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる光接続ユニットは、請求項1において、前記固定側レールが、トレイ収納部の両側部に設けられ、前記移動側レールが、トレイ本体の両側部に設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項3にかかる光接続ユニットは、請求項1または2において、前記ストッパ本体が、トレイ引出方向の略前方に延出する前方延出部を備え、該前方延出部の操作によりストッパ本体を回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止を解除することができるようになっていることを特徴とする。
本発明の請求項4にかかる引き出し装置は、トレイがトレイ収納部に多段に収納された引き出し装置であって、前記トレイ収納部が、収納部本体と、該収納部本体に設けられた固定側レールとを有し、該固定側レールが、固定側基板と、固定側係止部と、前記基板から上方に突出する係合突起とを備え、前記トレイが、トレイ本体と、前記固定側レールに沿って固定側基板上を移動する移動側レールとを備え、該移動側レールが、前記係合突起に係止可能な係止穴を有する移動側基板と、前記固定側係止部に係止可能なストッパとを備え、前記係止穴が、前記トレイが収納位置と引出位置との中間位置にあるときに、前記係合突起に係止するように形成され、前記ストッパが、前記中間位置において固定側係止部に係止するようになっており、固定側係止部に係止するフック部を有するストッパ本体を備え、このストッパ本体が、回転軸を中心として回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止を解除することができるようになっていることを特徴とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の光接続ユニットは、光コネクタを接続する光コネクタハウジングを有する引き出し可能なトレイが、トレイ収納部に多段に収納された光接続ユニットであって、前記トレイ収納部が、収納部本体と、該収納部本体に設けられた固定側レールとを有し、該固定側レールが、固定側基板と、固定側係止部と、前記基板から上方に突出する係合突起とを備え、前記トレイが、トレイ本体と、前記固定側レールに沿って固定側基板上を移動する移動側レールとを備え、該移動側レールが、前記係合突起に係止可能な係止穴を有する移動側基板と、前記固定側係止部に係止可能なストッパとを備え、前記係止穴が、前記トレイが収納位置と引出位置との中間位置にあるときに、前記係合突起に係止するように形成され、前記ストッパが、前記中間位置において固定側係止部に係止するようになっていることを特徴とする。
固定側レールは、トレイ収納部の両側部に設けられていることが好ましく、移動側レールは、トレイ本体の両側部に設けられていることが好ましい。
【0007】
本発明の光接続ユニットでは、前記ストッパが、固定側係止部に係止するフック部を有するストッパ本体を備え、このストッパ本体が、回転軸を中心として回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止を解除することができるようになっていることが好ましい。
ストッパ本体は、トレイ引出方向の略前方に延出する前方延出部を備え、該前方延出部の操作によりストッパ本体を回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止を解除することができるようになっていることが好ましい。
【0008】
本発明の引き出し装置は、トレイがトレイ収納部に多段に収納された引き出し装置であって、前記トレイ収納部が、収納部本体と、該収納部本体に設けられた固定側レールとを有し、該固定側レールが、固定側基板と、固定側係止部と、前記基板から上方に突出する係合突起とを備え、前記トレイが、トレイ本体と、前記固定側レールに沿って固定側基板上を移動する移動側レールとを備え、該移動側レールが、前記係合突起に係止可能な係止穴を有する移動側基板と、前記固定側係止部に係止可能なストッパとを備え、前記係止穴が、前記トレイが収納位置と引出位置との中間位置にあるときに、前記係合突起に係止するように形成され、前記ストッパが、前記中間位置において固定側係止部に係止するようになっていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の引き出し装置の一例を採用した光接続ユニットについて説明する。
図1は、この光接続ユニットを示すもので、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図2は、この光接続ユニットのトレイを模式的に示す平面図である。
図3は、この光接続ユニットに用いられるトレイの移動側レールを模式的に示すもので、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図4は、この光接続ユニットの固定側レールを模式的に示すもので、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図5は、この光接続ユニットの移動側レールと固定側レールを模式的に示すもので、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。
【0010】
図1に示すように、光接続ユニット1は、トレイ収納部2内に複数のトレイ3が多段に積層されて収納されている。
図1および図2に示すように、トレイ3は、トレイ本体4と、トレイ本体4上に設けられた光コネクタハウジングである光アダプタ5(光コネクタアダプタ)と、トレイ本体4の一側部から側方に突出して設けられた第1移動側レール6と、トレイ本体4の他側部から側方に突出して設けられた第2移動側レール7とを備えている。
【0011】
トレイ本体4は、トレイ基板11と、トレイ基板11の両側縁に立設された側板12、12(側部)と、前縁に立設された前板13と、後縁に立設された後板14とを備えている。
【0012】
図2、図3および図5に示すように、第1移動側レール6は、係止穴21を有する移動側基板22と、ストッパ23と、移動側基板22の後端に立設された板状の移動側係止部20とを備えている。
係止穴21は、第1移動側レール6の長さ方向中間位置に形成されている。
【0013】
ストッパ23は、側板12に設けられた回転軸24に取り付けられた軸受部25と、長板状のストッパ本体26とを備えており、回転軸24を中心として回動自在となっている。
ストッパ本体26は、回転軸24より略前方(図3における左方)に延出する前方延出部27と、回転軸24より略後方(図3における右方)に延びる後方延出部28と、後方延出部28の後端に設けられたフック部29とを有する。フック部29は、板状のストッパ本体26の後端部が略下方に折り曲げられて形成されたものである。
ストッパ23は、回転軸24を中心としてストッパ本体26を回動させることによって、フック部29が上下動するようになっている。
ストッパ23は、力が加えられていない状態では、フック部29が移動側基板22に達するまで右方(図3(b)における右回り)に回動した状態となる。
【0014】
第2移動側レール7は、係止穴21を有する移動側基板22を備えている。
係止穴21は、第2移動側レール7の長さ方向中間位置に形成されている。
【0015】
トレイ収納部2は、箱状の収納部本体31と、収納部本体31の両側板32、32の内面に設けられた固定側レール33、33とを備えている。
図2、図4および図5に示すように、固定側レール33は、移動側レール6、7を摺動可能に支持するもので、固定側基板34と、固定側基板34の側縁に立設された側板35と、側板35の前部上端からトレイ収納部2に向けて基板34に略平行に延びる板状の固定側係止部36と、固定側基板34の前部に設けられた係合突起37とを備えている。
【0016】
係合突起37は、移動側レール6、7を位置決めするためのもので、固定側基板34前部の上面に、上方に突出するように形成されている。
係合突起37は、トレイ3が収納位置A(トレイ収納部2に収納された位置)にあるときに、移動側基板22の前端が当接し、かつトレイ3が中間位置B(後述)にあるときに、係止穴21に係止するように形成されている。
【0017】
トレイ本体4上には、光モジュール、光ファイバ接続部、光ファイバ余長部などの光部品を収納するための収納ケース8が載置されている。収納ケース8は、光アダプタ5より後方の位置に載置される。
【0018】
トレイ3は、その用途に応じて光ファイバ、光コネクタハウジングである光アダプタ(光コネクタアダプタ)、光コネクタ、光カプラ、光スプリッタ、光接続部、余長収納ケース、光モジュール収納ケースなどの各種の部材等が収納される。
トレイ3は、それぞれが個別に引き出し可能に取り付けられ、目的とするトレイ3のみを引き出し可能になっている。
【0019】
光アダプタ5に接続される光コネクタとしては、例えばSC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるもの等)(Single fiber Coupling optical fiber connector)、SC2形光コネクタ、MU形光コネクタ(JIS C 5983に制定されるもの等)(Miniature-Unit coupling optical fiber connector)、MT形光コネクタ(JIS C 5981等に制定されるもの等)(Mechanically Transferable)等が採用される。また光アダプタ5(光コネクタアダプタ)は、使用する光コネクタを接続可能なものが採用される。
【0020】
図1において、符号9は、光アダプタ5に接続される光ファイバが配線される配線領域であり、符号10は、配線領域9に載置された示名条片である。示名条片10は、トレイ3の保守のために必要な事項、例えば光ファイバに関する情報や回線番号などを記入できるようになっている。
【0021】
次に、トレイ3の引き出し操作を、図1ないし図6を参照して説明する。
図1、図2および図5に示すように、トレイ3がトレイ収納部2に収納されているときには、移動側レール6、7の移動側基板22の前端が、固定側レール33の係合突起37の側面に当接し、係止する。
移動側基板22が係合突起37に係止することよって、トレイ3の前方移動が阻止されるため、トレイ3は位置決めされる。以下、このトレイ3の位置を収納位置Aという。
【0022】
図6(a)に示すように、トレイ3を引き出す際には、移動側基板22の前部が係合突起37より高い位置になるまでトレイ3前部を持ち上げることによって、係合突起37に対する移動側基板22の係止を解除する。
この操作では、トレイ3前部をわずかに持ち上げるだけで、トレイ3は移動可能な状態となる。
この状態でトレイ3を前方に引き出す。これによって、移動側レール6、7は、固定側レール33に沿って前方に移動する。この際、移動側レール6、7の移動側基板22は、固定側レール33の固定側基板34上を、係合突起37に乗り上げた状態で移動する。
【0023】
図6(b)に示すように、移動側レール6、7の係止穴21が係合突起37に達すると、トレイ3が自重で降下し、係合突起37は、係止穴21内に入り込んだ状態で係止穴21に係止する。
この操作では、トレイ3の自重により自動的に係合突起37と係止穴21とが係止した状態となる。
【0024】
上述のとおり、係止穴21は移動側レール6、7の長さ方向中間位置に形成されているため、係合突起37が係止穴21に係止した状態では、トレイ3は収納位置Aと引出位置C(後述)との中間に位置した状態となる。以下、このトレイ3の位置を中間位置Bという。
この中間位置Bでは、係合突起37が係止穴21に入り込んだ状態で係止するため、トレイ3は、前方にも後方にも移動しにくくなり、その位置に安定に留まる。
この中間位置Bでは、ストッパ23のフック部29が、固定側レール33の固定側係止部36に係止する。
【0025】
光接続ユニット1では、トレイ3を中間位置Bに配置した状態で、光アダプタ5に対する光ファイバ(ジャンパコードなど)のコネクタ接続、配線領域9における光ファイバ配線の確認、示名条片10の確認などの作業を行うことができる。
【0026】
図6(c)に示すように、上記中間位置Bからトレイ3をさらに引き出す際には、ストッパ本体26の前方延出部27を下方に押圧する操作によってストッパ23を回動させ、フック部29を上方移動させて固定側係止部36に対する係止を解除する。
次いで、トレイ3前部を持ち上げ、係止穴21に対する係合突起37の係止を解除する。この状態でトレイ3を前方に引き出す。
【0027】
図6(d)に示すように、トレイ3のほぼ全体がトレイ収納部2外に引き出された状態となると、移動側レール6、7の移動側係止部20が、固定側レール33の固定側係止部36に当接する。
このため、トレイ3はそれ以上の前方移動が阻止される。以下、このトレイ3の位置を引出位置Cという。
引出位置Cにおいては、収納ケース8における光ファイバの融着接続などの作業を行うことができる。
【0028】
引出位置Cにあるトレイ3を再びトレイ収納部2に収納するには、トレイ3を後方に移動させる。
後方移動の過程では、ストッパ23のフック部29が固定側係止部36に当たるのを避けるため、前方延出部27を下方に押圧してストッパ23を回動させ、フック部29を上方移動させる。
トレイ3が上記中間位置Bに達すると、トレイ3が自重で降下して係合突起37が係止穴21に係止し、トレイ3が位置決めされる。
次いで、トレイ3前部を持ち上げ、係止穴21に対する係合突起37の係止を解除した後、トレイ3を収納位置Aまで後方移動させる。
【0029】
図7は、トレイ3の外観を詳細に示す図である。
この図に示すように、光接続ユニット1では、複数のトレイ3のうち目的のものだけを選択して引き出すことができる。
【0030】
上記光接続ユニット1では、次の効果が得られる。
(1)光接続ユニット1では、移動側レール6、7が固定側基板34上を移動するようにされ、中間位置Bで係合突起37が係止穴21に係止するようにされている。
このため、トレイ3が中間位置Bに達すると、移動側レール6、7はトレイ3の自重によって降下し、自動的に係止穴21と係合突起37とが係止した状態となる。
また、トレイ3をわずかに持ち上げる簡単な操作によって、係合突起37と係止穴21との係止を解除することができる。
従って、中間位置Bにおいてトレイ3を位置決めする操作、およびトレイ3を中間位置Bから移動させる操作を簡単に行うことができる。
(2)中間位置Bにおいて、係合突起37が係止穴21に入り込んだ状態で係止するため、トレイ3は、前方にも後方にも移動しにくく、その位置に安定に留まる。
従って、中間位置Bにおいてトレイ3を安定に位置決めすることができ、接続作業などの際の作業性を向上させることができる。
(3)移動側レール6、7に形成された係止穴21と、固定側レール33に形成された係合突起37とが係止することによってトレイ3が位置決めされるので、トレイ3を中間位置Bで停止させるための構造を簡略化することができる。従って、トレイ3の薄型化が可能である。
(4)固定側係止部36に係止するストッパ23を有するので、トレイ3が勢いよく引き出された場合でも、トレイ3を中間位置Bで確実に停止させることができる。
このため、トレイ3が誤って中間位置Bより引き出されてしまうのを防ぐことができる。
従って、光アダプタ5に接続された光ファイバ(ジャンパコードなど)に無理な力が加えられるのを防ぐことができる。
(5)固定側レール33がトレイ収納部2の両側板12に設けられ、移動側レール6、7がトレイ本体4の両側部に設けられているので、トレイ3の両側部において係合突起37を係止穴21に係止させることができる。
従って、中間位置Bにおいてトレイ3を安定に位置決めし、がたつきを防ぐことができる。
(6)ストッパ23が、固定側係止部36に係止するフック部29を有し、回動によりフック部29の係止を解除することができる構成であるので、トレイ3を中間位置Bで停止させるための構造を簡略化するとともに、その操作を容易にすることができる。
(7)ストッパ23が、前方延出部27を操作してストッパ本体26を回動させることによって、固定側係止部36に対するフック部29の係止を解除可能であるので、簡単な操作によってトレイ3を移動可能な状態とすることができる。
従って、操作性の点で優れている。
【0031】
なお、本発明の構成は、光接続ユニットに限らず、机、キャビネット、陳列棚、ワゴンなどに用いられる引き出し装置に適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の光接続ユニットは、次の効果を奏する。
(1)移動側レールが固定側基板上を移動するようにされ、中間位置で係合突起が係止穴に係止するようにされているので、トレイが中間位置に達すると、移動側レールはトレイの自重によって降下し、自動的に係止穴と係合突起とが係止した状態となる。
また、トレイをわずかに持ち上げる簡単な操作によって、係合突起と係止穴との係止を解除することができる。
従って、中間位置においてトレイを位置決めする操作、およびトレイを中間位置から移動させる操作を簡単に行うことができる。
(2)中間位置において、係合突起が係止穴に入り込んだ状態で係止するため、トレイを安定に位置決めすることができ、接続作業などの際の作業性を向上させることができる。
(3)係止穴と係合突起とが係止することによってトレイが位置決めされるので、トレイを中間位置で停止させるための構造を簡略化することができる。
(4)固定側係止部に係止するストッパを有するので、トレイが勢いよく引き出された場合でも、トレイを中間位置で確実に停止させることができる。
このため、トレイが誤って中間位置より引き出されてしまうのを防ぐことができる。
従って、トレイ上の光ファイバに無理な力が加えられるのを防ぐことができる。
(5)固定側レールがトレイ収納部の両側部に設けられ、移動側レールがトレイ本体の両側部に設けられた構成によれば、トレイの両側部において係合突起を係止穴に係止させることができる。
従って、トレイを安定に位置決めし、がたつきを防ぐことができる。
(6)ストッパが、固定側係止部に係止するフック部を有し、回動によりフック部の係止を解除することができる構成によれば、トレイを中間位置で停止させるための構造を簡略化するとともに、その操作を容易にすることができる。
(7)前方延出部を操作してストッパ本体を回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止が解除される構成によれば、簡単な操作によってトレイを移動可能な状態とすることができる。従って、操作性の点で優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光接続ユニットの一形態を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図2】 図1に示す光接続ユニットのトレイを模式的に示す平面図である。
【図3】 図1に示す光接続ユニットに用いられるトレイの移動側レールを模式的に示すもので、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図4】 図1に示す光接続ユニットの固定側レールを模式的に示すもので、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図5】 図1に示す光接続ユニットの移動側レールと固定側レールを模式的に示すもので、(a)は平面図であり、(b)は側断面図である。
【図6】 図1に示す光接続ユニットのトレイの動作を示す模式図である。
【図7】 図1に示す光接続ユニットのトレイの動作を示す模式図である。
【図8】 従来の光接続ユニットの一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1・・・光接続ユニット(引き出し装置)、2・・・トレイ収納部、3・・・トレイ、4・・・トレイ本体、5・・・光アダプタ(光コネクタハウジング)、6、7・・・移動側レール、21・・・係止穴、22・・・移動側基板、23・・・ストッパ、24・・・回転軸、26・・・ストッパ本体、27・・・前方延出部、28・・・後方延出部、29・・・フック部、31・・・収納部本体、33・・・固定側レール、34・・・固定側基板、36・・・固定側係止部、37・・・係合突起、A・・・収納位置、B・・・中間位置、C・・・引出位置
Claims (4)
- 光コネクタを接続する光コネクタハウジング(5)を有する引き出し可能なトレイ(3)が、トレイ収納部(2)に多段に収納された光接続ユニットであって、
前記トレイ収納部が、収納部本体(31)と、該収納部本体に設けられた固定側レール(33)とを有し、該固定側レールが、固定側基板(34)と、固定側係止部(36)と、前記基板から上方に突出する係合突起(37)とを備え、
前記トレイが、トレイ本体(4)と、前記固定側レールに沿って固定側基板上を移動する移動側レール(6、7)とを備え、該移動側レールが、前記係合突起に係止可能な係止穴(21)を有する移動側基板(22)と、前記固定側係止部に係止可能なストッパ(23)とを備え、
前記係止穴が、前記トレイが収納位置(A)と引出位置(C)との中間位置(B)にあるときに、前記係合突起に係止するように形成され、
前記ストッパが、前記中間位置において固定側係止部に係止するようになっており、固定側係止部に係止するフック部(29)を有するストッパ本体(26)を備え、
このストッパ本体が、回転軸(24)を中心として回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止を解除することができるようになっていることを特徴とする光接続ユニット。 - 前記固定側レールが、トレイ収納部の両側部に設けられ、
前記移動側レールが、トレイ本体の両側部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光接続ユニット。 - 前記ストッパ本体が、トレイ引出方向の略前方に延出する前方延出部(27)を備え、該前方延出部の操作によりストッパ本体を回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止を解除することができるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の光接続ユニット。
- トレイがトレイ収納部に多段に収納された引き出し装置であって、
前記トレイ収納部が、収納部本体と、該収納部本体に設けられた固定側レールとを有し、該固定側レールが、固定側基板と、固定側係止部と、前記基板から上方に突出する係合突起とを備え、
前記トレイが、トレイ本体と、前記固定側レールに沿って固定側基板上を移動する移動側レールとを備え、該移動側レールが、前記係合突起に係止可能な係止穴を有する移動側基板と、前記固定側係止部に係止可能なストッパとを備え、
前記係止穴が、前記トレイが収納位置と引出位置との中間位置にあるときに、前記係合突起に係止するように形成され、
前記ストッパが、前記中間位置において固定側係止部に係止するようになっており、固定側係止部に係止するフック部を有するストッパ本体を備え、
このストッパ本体が、回転軸を中心として回動させることによって、固定側係止部に対するフック部の係止を解除することができるようになっていることを特徴とする引き出し装置。
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2003
- 2003-07-03 JP JP2003191426A patent/JP4056945B2/ja not_active Expired - Lifetime
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