JP2018010033A - 光配線ユニット及び光部品収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させることのできる光部品収納ケースを提供する。【解決手段】光配線ユニットは、光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、光部品収納ケースを収納するラックとを備える。ラックは、光部品収納ケースを所定位置で係止させる係止部14A、14Bを有する。光部品収納ケースは、本体部21と、タブ30とを有する。本体部は、係止部に引っ掛かる爪部25Aを有する。タブは、本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、爪部を係止部から外すための解除部を有する。タブが引っ張られると、解除部によって爪部が係止部から外れるとともに、タブから力を受けて光部品収納ケースが所定位置から引き出される。【選択図】図4

Description

本発明は、光配線ユニット及び光部品収納ケースに関する。
光配線盤や光配線箱等を構成する光配線ユニットとして、光分岐ユニット等からなる光部品収納ケースをラック内に挿入して収容するものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の光部品収納ケースには、取手部と、第1ラッチと、第2ラッチとが設けられている。取手部は、光部品収納ケースの挿入操作及び引出操作を行う際に作業者が把持する部位である。第1ラッチは、収納位置で光部品収容ケースをラックに係止するものであり、第2ラッチは、引出位置で光部品収容ケースをラックに係止するものである。
特許第4855310号公報
特許文献1記載の光配線ユニットによれば、光部品収納ケースを収納位置から引出位置に引き出す際には、まず取手部を下方に弾性変形させて第1ラッチの係止を解除し、その上で取手部を前方に引っ張って光部品収納ケースを前方に移動させることになる。つまり、このとき、作業者は、取手部を下方に弾性変形させるラッチ解除操作と、取手部を前方に引っ張る引出操作とを並行して行う必要があるが、取手部の操作方向が異なっているため、ラッチ解除操作と引出操作との並行作業が不便である。同様に、光部品収納ケースを引出位置から収納位置に挿入する際においても、取手部の操作方向が異なっているため、ラッチ解除操作と挿入操作との並行作業が不便である。
本発明の幾つかの実施形態は、光部品収納ケースの操作性を向上させることを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態は、光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを収納するラックとを備えた光配線ユニットであって、前記ラックは、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させる係止部を有し、前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、前記本体部は、前記係止部に引っ掛かる爪部と、端部に前記爪部を有し弾性変形するアーム部とを有し、前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すためのラッチ解除部を有し、前記タブが引っ張られると、前記ラッチ解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記光部品収納ケースが前記所定位置から引き出されることを特徴とする光配線ユニットである。
また、本発明の幾つかの実施形態は、光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを収納するラックとを備えた光配線ユニットであって、前記ラックは、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させる係止部を有し、前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、前記本体部は、前記係止部に引っ掛かる爪部と、端部に前記爪部を有し弾性変形するアーム部とを有し、前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すためのラッチ解除部を有し、前記タブが押し込まれると、前記ラッチ解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記光部品収納ケースが前記所定位置から押し込まれることを特徴とする光配線ユニットである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の幾つかの実施形態によれば、光部品収納ケースの操作性を向上させることができる。
図1は、第1実施形態のキャビネット1内の光配線ユニット7の斜視図である。 図2A及び図2Bは、キャビネット1内の光配線ユニット7の側面図である。 図3は、光部品収納ケース20の分解図である。 図4Aは、収納位置での下ガイド部材22及びタブ30の断面図である。図4Bは、収納位置にある光部品収納ケース20のタブ30を前側に引っ張ったときの下ガイド部材22及びタブ30の断面図である。 図5Aは、引出位置での下ガイド部材22及びタブ30の断面図である。図5Bは、引出位置にある光部品収納ケース20のタブ30を後側へ押したときの下ガイド部材22及びタブ30の断面図である。 図6は、第2実施形態のキャビネット1内の光配線ユニット7を前側から見た説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを収納するラックとを備えた光配線ユニットであって、前記ラックは、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させる係止部を有し、前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、前記本体部は、前記係止部に引っ掛かる爪部を有し、前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すための解除部を有し、前記タブが引っ張られると、前記解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記光部品収納ケースが前記所定位置から引き出されることを特徴とする光配線ユニットが明らかとなる。このような光配線ユニットによれば、光部品収納ケースの操作性を向上させることができる。
光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを収納するラックとを備えた光配線ユニットであって、前記ラックは、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させる係止部を有し、前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、前記本体部は、前記係止部に引っ掛かる爪部を有し、前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すための解除部を有し、前記タブが押し込まれると、前記解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記光部品収納ケースが前記所定位置から押し込まれることを特徴とする光配線ユニットが明らかとなる。このような光配線ユニットによれば、光部品収納ケースの操作性を向上させることができる。
前記タブは、前記光部品収納ケースが前記所定位置にあるときに、前記ラックから見て作業者側に配置されていることが望ましい。これにより、タブを作業者が操作しやすくなる。
前記タブは、作業者側から見て下側に配置されていることが望ましい。これにより、当該光配線ユニットの直上に別の光配線ユニットが設置された場合であっても、上側に配置された別の光配線ユニットに作業者の手が当たらずに済むため、タブの引出作業が容易になる。
前記タブの端部には、前記光コネクタから延び出る光ファイバコードを束ねるための結束部が設けられていることが望ましい。これにより、光ファイバコードが絡み合うことを抑制できる。
前記結束部は、前記接続部から見て下側に配置されていることが望ましい。これにより、接続部に接続された光コネクタから重力に従って垂れ下がる光ファイバコードを結束部によって束ねやすくなる。
前記結束部は、前記光部品収納ケースが前記所定位置にあるときに、前記ラックから見て作業者側に配置されていることが望ましい。これにより、結束部に束ねられた光ファイバコードがラックに干渉せずに済む。
前記ラックは、前記光部品収納ケースの移動を案内するレールを有し、前記係止部は前記レールに形成されており、前記解除部は、前記レールに挿通されていることが望ましい。これにより、レールが、光部品収納ケースの移動を案内する機能と、解除部の移動経路としての機能とを兼ねることができ、構造の簡略化・小型化を図ることができる。
光コネクタが接続される接続部を有し、ラックに収容される光部品収納ケースであって、
前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、前記本体部は、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させるために前記ラックに形成された係止部に引っ掛かる爪部を有し、前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すための解除部を有し、前記タブが引っ張られると、前記解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記所定位置から引き出されることを特徴とする光部品収納ケースが明らかとなる。このような光部品収納ケースによれば、光部品収納ケースの操作性を向上させることができる。
光コネクタが接続される接続部を有し、ラックに収容される光部品収納ケースであって、
前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、前記本体部は、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させるために前記ラックに形成された係止部に引っ掛かる爪部を有し、前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すための解除部を有し、前記タブが押し込まれると、前記解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記所定位置から押し込まれることを特徴とする光部品収納ケースが明らかとなる。このような光部品収納ケースによれば、光部品収納ケースの操作性を向上させることができる。
===第1実施形態===
図1は、第1実施形態のキャビネット1内の光配線ユニット7の斜視図である。図2A及び図2Bは、キャビネット1内の光配線ユニット7の側面図である。
以下の説明では、図1に示すように各方向を定義する。すなわち、ラック10に対する光部品収納ケース20の移動方向(挿入方向・引出方向)を「前後方向」とし、ラック10から見て作業者の側を「前」とし、逆側を「後」とする。また、作業者から見て右側を「右」とし、左側を「左」とする。また、前後方向及び左右方向に垂直な方向を「上下方向」とする。本実施形態では、上下方向は鉛直方向になっている。
また、図2Aに示すように、光部品収納ケース20が後側に移動した位置のことを「収納位置」と呼ぶ。また、図2Bに示すように、光部品収納ケース20が前側に移動した位置のことを「引出位置」と呼ぶことがある。また、光部品収納ケース20が収納位置(図2A参照)から引出位置(図2B参照)に移動することを「引出」と呼ぶことがあり、そのための操作のことを「引出操作」と呼ぶことがある。光部品収納ケース20が引出位置(図2B参照)から収納位置(図2A参照)に移動することを「挿入」又は「押込」と呼ぶことがあり、そのための操作のことを「挿入操作」又は「押込操作」と呼ぶことがある。
光配線ユニット7は、キャビネット1の収納棚3に収納されて用いられる。キャビネット1には収納棚3が多段に設けられているが、図1には、そのうちの1段分の収納棚3が示されている。各収納棚3の前側(光配線ユニット7の前側)には、光ファイバコードを配線・支持するためのトレー5が形成されている。トレー5の前縁には、仕切り板5Aが設けられている。仕切り板5Aは、トレー5上の光ファイバコードが外側にこぼれることを防止している。
光配線ユニット7は、ラック10と、光部品収納ケース20とを有する。
ラック10は、複数の光部品収納ケース20を収容するための収容部である。第1実施形態では、ラック10は、複数の光部品収納ケース20を左右方向に並べて収容する(但し、図1では、ラック10が収容可能な光部品収納ケース20の一部のみが示されている)。ラック10は、上部フレーム11及び下部フレーム13を有し、上部フレーム11と下部フレーム13との間の空間に光部品収納ケース20が収容されることになる。ラック10は、光部品収納ケース20を前後方向に移動可能に収容する。
上部フレーム11は、ラック10の上側のフレームを構成する板状の部位である。上部フレーム11は、複数の上スライドレール11Aを有する。上スライドレール11Aは、光部品収納ケース20を前後方向に案内するための部位であり、前後方向に沿ってスリット状に形成されている。但し、上スライドレール11Aの形状は、スリット状に限られるものではなく、溝状でもよい。複数の上部スライドレールは、左右方向に等間隔に並んで配置されている。
下部フレーム13は、ラック10の下側のフレームを構成する部位である。下部フレーム13は、複数の下スライドレール13Aを有する。下スライドレール13Aは、光部品収納ケース20を前後方向に案内するための部位であり、前後方向に沿ってスリット状に形成されている。複数の下スライドレール13Aは、左右方向に等間隔に並んで配置されている。
下部フレーム13は、第1係止部14A及び第2係止部14Bを有する。第1係止部14Aは、光部品収納ケース20を収納位置で係止するための部位である。第2係止部14Bは、光部品収納ケース20を引出位置で係止するための部位である。後述するように、光部品収納ケース20の下部の爪部25A(図3参照)が第1係止部14Aや第2係止部14Bに引っ掛かることによって、光部品収納ケース20が収納位置又は引出位置でラッチされることになる。このため、第1係止部14A及び第2係止部14Bは、光部品収納ケース20の係合部25とともにラッチ機構を構成する。第1係止部14A及び第2係止部14Bとの前後方向の間隔は、図2Bに示す引出量Lに相当する。
下部フレーム13は、光部品収納ケース20を下から支持する機能を有する。下部フレーム13は、引出位置における光部品収納ケース20を支持するため、上部フレーム11よりも前側に突出して形成された支持部16を有する。支持部16は、収納位置にある光部品収納ケース20の前側の端面から引出量L(図2B参照)以上の長さで前側に突出して形成されていることが望ましい。これにより、引出位置にある光部品収納ケース20の下部の全体を支持することができる。但し、支持部16の前後方向の長さが引出量Lよりも短くてもよい。
支持部16の更に前側には、規制部17が設けられている。規制部17は、光部品収納ケース20の前抜けによる脱落を防止するための部材である。規制部17は、規制板17Aと、留め具17Bとを有する。規制板17Aは、下スライドレール13Aの前側の開口を塞ぐための板状の部材である。また、後述するように、規制板17Aは、光部品収納ケース20(詳しくは、下ガイド部材22の前側端面243)に接触し、光部品収納ケース20が引出位置よりも前側に移動することを規制する。言い換えると、規制板17Aと光部品収納ケース20(詳しくは、下ガイド部材22の前側端面243)とが接触したときに、光部品収納ケース20が引出位置にあることになる。留め具17Bは、規制板17Aを下部フレーム13に固定するための部材である。留め具17Bを外して、規制板17Aを取り外せば、下スライドレール13Aの前側が開口し、これにより、光部品収納ケース20を引出位置よりも更に前側に引き出して、光部品収納ケース20をラック10から取り出すことが可能である。
光部品収納ケース20は、光カプラ、光スプリッタ、光フィルタなどの光部品や光ファイバの余長部や融着接続部などを収容するケースである。光部品収納ケース20は、光モジュール、収納ケースなどと呼ばれることもある。また、光部品収納ケース20が光スプリッタを収納する場合には、光部品収納ケース20は、光分岐ユニットなどと呼ばれることもある。
光部品収納ケース20は、光コネクタを接続するための複数のアダプタ21B(接続部)を有する。なお、本実施形態の光部品収納ケース20は、前側の端面に複数のアダプタ21Bが配置されているが、後側の端面にアダプタ21Bが配置されていても良い。複数のアダプタ21Bは、上下方向に並んで配置されている。アダプタ21Bは、例えばLCコネクタ、SCコネクタ、MUコネクタなどの光コネクタを接続可能である。
図3は、光部品収納ケース20の分解図である。光部品収納ケース20は、本体部21と、下ガイド部材22と、タブ30とを有する。
本体部21は、光部品や光ファイバの余長部や融着接続部などを収容するケース状の部材である。本体部21は、収容部21Aと、アダプタ21Bと、上ガイド部21Cとを有する。収容部21Aは、光部品や光ファイバの余長部などを収容する部位である。アダプタ21Bは、光コネクタが接続される接続部である。図中の一部のアダプタ21Bには光コネクタが接続されており、光コネクタの接続されていないアダプタ21Bにはキャップが取り付けられている。上ガイド部21Cは、上スライドレール11Aに沿って光部品収納ケース20を前後方向に案内するための部位である。上ガイド部21Cは、収容部21Aの上面から上側に突出した突条の部位であり、前後方向に沿った線条に形成された部位である。
下ガイド部材22は、下スライドレール13Aに沿って光部品収納ケース20を前後方向に案内するための部材である。下ガイド部材22は、本体部21の下側に固定されている。本実施形態では、下ガイド部材22は、本体部21とは別部材であり、本体部21に固定された部材であるが、下ガイド部材22が本体部21と一体的に形成されていても良い。下ガイド部材22は、板部23と、下ガイド部24と、係合部25とを有する。なお、下ガイド部材22が本体部21と一体的に形成されている場合、本体部21が係合部25等を有することになる。
板部23は、本体部21の下側に固定される板状の部位である。板部23の上面と本体部21の下面との間に挟まれるように、タブ30が前後方向に移動可能に配置されている。光部品収納ケース20をラック10に収容すると、板部23の下面が下部フレーム13の上面に接し、これにより、光部品収納ケース20が下部フレーム13から支持されることになる。板部23は、上凸部231と、挿通穴232とを有する。上凸部231は、板部23の上面(本体部21側の面)から上側に突出した部位である。上凸部231は、タブ30の貫通穴32Aに挿通され、上凸部231の上部が、本体部21の下面に形成されている取付穴21Dに嵌合することによって、下ガイド部材22が本体部21に固定されている。後述するように、上凸部231の前後方向の端面は、タブ30の貫通穴32Aの内面と接触する接触面となる。上凸部231がタブ30の貫通穴32Aの内面と接触することによって、上凸部231を介して本体部21がタブ30から力を受けて、光部品収納ケース20を移動させることが可能となる。挿通穴232は、後述するタブ30のラッチ解除部35を下側へ挿通させるための穴である。挿通穴232は、タブ30のラッチ解除部35を下側へ挿通させるため、前後方向に沿った長穴になっている。上凸部231は少なくとも2つ形成されており、挿通穴232は、2つの上凸部231の前後方向の間に配置されている。
下ガイド部24は、下スライドレール13Aに沿って光部品収納ケース20を前後方向に案内するための部位である。下ガイド部24は、板部23の下側に設けられている。下ガイド部24は、前側ガイド部24Aと、後側ガイド部24Bとを有する。前側ガイド部24A及び後側ガイド部24Bは、それぞれ下突条部241と幅広部242とを有する逆T字状の部位である。下突条部241は、板部23の下面から下側に突出した突条の部位であり、前後方向に沿った線状に形成された部位である。下突条部241は、スリット状の下スライドレール13Aの中に入り込むように配置される。幅広部242は、下突条や下スライドレール13Aの幅(左右方向の寸法)よりも幅広な部位である。幅広部242は、下スライドレール13Aの下側に配置され、これにより、下ガイド部材22(光部品収納ケース20)が下スライドレール13Aから上側に抜けることが防止されている。
下ガイド部24の前側端面243は、規制板17Aと接触する接触面となる。下ガイド部24の前側端面243が規制板17Aと接触することによって、光部品収納ケース20が引出位置よりも前側に移動することが規制される。下ガイド部24の前側端面243が規制板17Aと接触したとき、光部品収納ケース20は、引出位置に位置する。
係合部25は、下ガイド部材22(光部品収納ケース20)を下スライドレール13Aの第1係止部14A又は第2係止部14Bに係合させる部位である。係合部25は、爪部25Aとアーム部25Bとを有する。爪部25Aは、第1係止部14A又は第2係止部14Bに引っ掛かる爪状の部位である。爪部25Aが第1係止部14Aに引っ掛かることによって、光部品収納ケース20が収納位置でラッチされることになる。また、爪部25Aが第2係止部14Bに引っ掛かることによって、光部品収納ケース20が引出位置でラッチされることになる。アーム部25Bは、端部に爪部25Aを有する片持ち梁状の部位である。後述するように、アーム部25Bが弾性変形することによって、爪部25Aが第1係止部14A又は第2係止部14Bに引っ掛かったラッチ状態を解除させることができる。係合部25は、板部23材の下側に配置されており、爪部25Aは上側に向かって突出するように形成されている。
タブ30は、光部品収納ケース20の引出や挿入(押込)の際に作業者が操作する部材である。作業者は、光部品収納ケース20を収納位置(図2A参照)から引出位置(図2B参照)に移動させるとき、タブ30を引っ張ることになる。また、作業者は、光部品収納ケース20を引出位置(図2B参照)から収納位置(図2A参照)に移動させるとき、タブ30を押し込むことになる。ここでは、タブ30は、作業者が操作しやすいように柔軟な材料で構成された樹脂成型部品である。タブ30は、本体部21や下ガイド部材22に対して、前後方向に移動可能に構成されている。タブ30が下ガイド部材22に対して前後方向に移動することによって、第1係止部14A又は第2係止部14Bに引っ掛かっている爪部25Aを外し、ラッチ状態を解除させることができる。
本実施形態では、図2Aに示すように、光部品収納ケース20が収納位置にあるときに、タブ30の前側の端部(前端)が下部フレーム13の支持部16よりも前側に位置している。これにより、タブ30がラック10から見て前側(作業者側)に突出して配置されるため、収納位置にある光部品収納ケース20のタブ30を作業者が操作しやすくなる。また、本実施形態では、図2Bに示すように、光部品収納ケース20が引出位置にあるときに、タブ30の前端がトレー5の仕切り板5Aよりも後側に位置している。これにより、タブ30がトレー5から突出せず済む。また、このように構成するために、光部品収納ケース20が収納位置にあるときのタブ30の前端から仕切り板5Aまでの距離L0は、光部品収納ケース20の引出量Lよりも大きい(L0>L)。
また、本実施形態では、タブ30は、作業者側から見て下側に配置されている。これにより、光配線ユニット7の直上に別の光配線ユニット7が設置された場合であっても、タブ30が下側に配置されていれば、タブ30を操作する作業者の手が上側に配置された別の光配線ユニットに当たらずに済むため、タブ30の引出作業等が容易になる。なお、仮にタブ30が作業者側から見て上側に配置されていると、上側に配置された別の光配線ユニットに作業者の手が当たってしまうため、タブ30の引出作業等が不便になる。なお、「作業者側から見て下側」とは、光配線ユニット7を前側から見たときのタブ30の上下方向の位置が下側に寄っていること(上下方向の中心よりも下側にあること)を意味し、タブ30が光配線ユニット7の一番下に位置していることに限定される意味ではない。
タブ30は、タブ本体31と、ラッチ解除部35とを有する。
タブ本体31は、タブ30を構成する板状の部材である。タブ本体31の後部32は、本体部21の下面と、下ガイド部材22の板部23の上面との間に挟まれるように配置されている。後部32には、貫通穴32Aが形成されている。貫通穴32Aの前後方向の縁部は、下ガイド部材22の上凸部231の端面と接触する接触部となる。貫通穴32Aは少なくとも2つ形成されており、2つの貫通穴32Aの間にラッチ解除部35が配置されている。タブ本体31の前部は、本体部21や下ガイド部材22から前側に突出した突出部33となっている。突出部33は、作業者が操作する部位(操作部)となる。突出部33の前側には、結束部34が形成されている。
結束部34は、光部品収納ケース20に接続された光コネクタから延び出る光ファイバコードを束ねる部位である。結束部34は、光部品収納ケース20に接続可能な光コネクタの数(ここでは8個)に相当する本数の光ファイバコードを束ねられるだけの穴(内部空間)を有する。結束部34は、一対の拘束部34Aを有する。拘束部34Aは、片持ち梁状の部位であり、光ファイバコードの動きを制限する部位である。左右に並ぶ一対の拘束部34Aの間に空間が形成されており、一対の拘束部34Aの間に光ファイバコードが挿通されることによって、光ファイバコードが束ねられることになる。一対の結束部34の端部の間は狭められており、結束部34に束ねられた光ファイバコードが結束部34の外側に外れにくくなっている。
言い換えると、結束部34にはスリット34Bが形成されている。スリット34Bは、結束部34の内部空間(一対の拘束部34Aの間の空間)を開放するための切り込みである。作業者は、スリット34Bを通じて外側から結束部34の内部空間(一対の拘束部34Aの間の空間)に光ファイバコードを挿入させることができる。本実施形態では、スリット34Bがタブ30の前端に形成されているが、スリット34Bがタブ30の右側又は左側に形成されていてもよい。
結束部34は、その結束部34の属する光部品収納ケース20に接続された光コネクタの光ファイバコードを束ねることになる。これにより、他の光部品収納ケース20に接続された光コネクタの光ファイバコードとの間で光ファイバコードが絡み合うことを抑制できる。
結束部34は、光部品収納ケース20のアダプタ21Bよりも下側に配置されている(図2A及び図2B参照)。言い換えると、結束部34は、アダプタ21Bから見て下側に配置されている。このため、アダプタ21Bに接続された光コネクタから重力に従って垂れ下がる光ファイバコードを結束部34によって束ねやすくなる。但し、光部品収納ケース20の上側にタブ30を配置し、光部品収納ケース20のアダプタ21Bよりも上側に結束部34を配置してもよい。
本実施形態では、図2Aに示すように、光部品収納ケース20が収納位置にあるときに、結束部34が下部フレーム13の支持部16(ラック10の一部)よりも前側に位置しており、結束部34がトレー5上に位置している。これにより、光部品収納ケース20が収納位置にあるときに、結束部34に束ねられた光ファイバコードが下部フレーム13(支持部16)に干渉せずに済む(ラック10にぶつからずに済む)。また、本実施形態では、図2Bに示すように、光部品収納ケース20が引出位置にあるときに、結束部34がトレー5の仕切り板5Aよりも後側に位置している。これにより、結束部34に束ねられた光ファイバコードがトレー5の外部にこぼれ出ずに済む。
ラッチ解除部35は、第1係止部14A又は第2係止部14Bに引っ掛かっている爪部25Aを外すための部位である。つまり、ラッチ解除部35は、ラッチ状態を解除させるための部位である。ラッチ解除部35は、タブ本体31から下側に突出した板状の部位である。ラッチ解除部35は、下スライドレール13Aに挿通された状態で下スライドレール13Aに沿って前後方向に移動可能なように薄い板状に構成されている。なお、下スライドレール13Aは、光部品収納ケース20を前後方向に案内する機能と、ラッチ解除部35の移動経路としての機能(ラッチ解除部35の前後方向の移動を許容する機能)とを兼ねることになり、これにより、光配線ユニット7の構造の簡略化・小型化を実現している。また、ラッチ解除部35は、下ガイド部材22の板部23の挿通穴232に上側から挿通されており、下ガイド部材22の爪部25Aに対向して配置されている。ラッチ解除部35は、凹部35A(ラッチ許容部)と、第1解除部36Aと、第2解除部36Bとを有する。なお、本実施形態では、タブ30は、第1解除部36Aと第2解除部36Bの両方を備えた構成であるが、どちらか一方のみを備える構成であってもよい。
凹部35Aは、ラッチ解除部35の下縁の凹んだ部位である。凹部35Aは、第1解除部36Aと第2解除部36Bとの間に配置されている。凹部35Aは、爪部25Aが第1係止部14A又は第2係止部14Bに引っ掛かることを許容する部位である。つまり、凹部35Aは、爪部25Aが第1係止部14A又は第2係止部14Bに引っ掛かることを許容するラッチ許容部に相当する。爪部25Aが凹部35Aに対向するとき、爪部25Aは、第1係止部14A又は第2係止部14Bに引っ掛かることが可能になる。
第1解除部36A及び第2解除部36Bは、爪部25Aを下側に押し下げるための部位である。第1解除部36A及び第2解除部36Bは、凹部35Aよりも下側(爪部25A側)に突出した部位である。第1解除部36A及び第2解除部36Bは、凹部35Aから離れるほど下側になるように傾斜した傾斜面をそれぞれ有する。第1解除部36Aは、凹部35Aの後側に配置されている。第1解除部36Aは、後側ほど下側になるように傾斜した傾斜面を有する。第2解除部36Bは、凹部35Aの前側に配置されている。第2解除部36Bは、前側ほど下側になるように傾斜した傾斜面を有する。後述するように、第1解除部36Aが爪部25Aを下側に押し下げることによって、第1係止部14Aに引っ掛かっている爪部25Aを外すことができる。また、第2解除部36Bが爪部25Aを下側に押し下げることによって、第2係止部14Bに引っ掛かっている爪部25Aを外すことができる。
<引出操作について>
次に、光部品収納ケース20を収納位置(図2A参照)から引出位置(図2B参照)に移動させるための引出操作について説明する。
図4Aは、収納位置での下ガイド部材22及びタブ30の断面図である。
既に説明したように、下ガイド部材22は、本体部21の下側に配置されている。下ガイド部材22の板部23は、下部フレーム13の上側に配置されており、板部23の下面は、下部フレーム13の上面に接している。タブ30のタブ本体31は、本体部21の下面と、下ガイド部材22の板部23の上面との間に挟まれるように配置されている。タブ30の貫通穴32Aの内部には、下ガイド部材22の上凸部231が配置されている。タブ30のタブ本体31から下側には、ラッチ解除部35が下側に向かって突出して設けられている。ラッチ解除部35は、下ガイド部材22の板部23の挿通穴232に挿通されているとともに、下スライドレール13Aに挿通されている。下ガイド部材22の幅広部242と係合部25のアーム部25Bは、下スライドレール13Aの下側に配置されている。下スライドレール13Aには、第1係止部14A(及び第2係止部14B)が形成されている。
図4Aに示すように、光部品収納ケース20が収納位置にあるとき、ラッチ解除部35の凹部35Aは、第1係止部14Aの位置にある。爪部25Aは、凹部35Aと対向しており、第1係止部14Aに引っ掛かっている。これにより、光部品収納ケース20は、収納位置にラッチされた状態(ラッチ状態)となっている。
引出操作の際、作業者は、収納位置にある光部品収納ケース20のタブ30の突出部33(図2A参照)を摘まみ、タブ30を前側に引っ張ることになる。図4Bは、収納位置にある光部品収納ケース20のタブ30を前側に引っ張ったときの下ガイド部材22及びタブ30の断面図である。
既に説明したように、タブ30は、本体部21や下ガイド部材22に対して、前後方向に移動可能に構成されている。このため、タブ30が前側に引っ張られると、タブ30は、下ガイド部材22に対して前側に移動する。この結果、第1係止部14Aの位置にあった凹部35Aは前側に移動し、代わりに、ラッチ解除部35の第1解除部36Aが第1係止部14Aの位置に移動する。第1解除部36Aは、凹部35Aよりも下側(爪部25A側)に突出した部位であるため、第1解除部36Aが第1係止部14Aの位置に移動すると、爪部25Aが第1解除部36Aによって下側に押し下げられる。第1解除部36Aが爪部25Aを下側に押し下げることによって、図4Bに示すように、第1係止部14Aに引っ掛かっていた爪部25Aが外れて、ラッチ状態が解除される。
また、タブ30が下ガイド部材22に対して前側に移動すると、タブ30の貫通穴32Aの縁部が、下ガイド部材22の上凸部231の後側端面と接触する。このため、第1係止部14Aに引っ掛かっていた爪部25Aが外れた状態(ラッチ解除状態)でタブ30が前側に引っ張られると、光部品収納ケース20の本体部21は、下ガイド部材22の上凸部231を介してタブ30から前側への力を受けて、前側へ移動することになる。これにより、光部品収納ケース20が収納位置(図2A、図4B参照)から引出位置(図2B、図5A参照)に移動させることができる。
なお、本実施形態では、2つの上凸部231の前後方向の間に挿通穴232が配置されており、2つの貫通穴32Aの間にラッチ解除部35が配置されている。このため、図4Bに示すように、タブ30の貫通穴32Aの縁部と、下ガイド部材22の上凸部231の後側端面との接触箇所は2箇所になり、この2箇所(接触箇所)は、係合部25の爪部25Aやタブ30のラッチ解除部35を前後方向に挟むように配置されることになる。これにより、接触箇所が偏って配置される場合と比べて、ラッチ解除を安定的に行うことができる。
図5Aは、引出位置での下ガイド部材22及びタブ30の断面図である。
作業者がタブ30を前側に引っ張り、光部品収納ケース20が収納位置(図2A参照)から引出位置(図2B参照)に到達すると、下ガイド部24の前側端面243が規制板17Aに接触し、光部品収納ケース20が引出位置よりも前側に移動することが規制される。この段階で、作業者は、タブ30を前側に引っ張る作業を止めて、タブ30から手を離すことになる。そうすると、弾性変形していたアーム部25Bが元に戻ろうとする力によって、爪部25Aが第1解除部36Aの傾斜面を押圧し、これにより、タブ30が下ガイド部材22に対して後側に移動する。この結果、第1係止部14Aの位置にあった第1解除部36Aは後側に移動し、代わりに、ラッチ解除部35の凹部35Aが第1係止部14Aの位置に移動する。凹部35Aが第1係止部14Aの位置に移動すると、爪部25Aが第2係止部14Bに引っ掛かる。これにより、光部品収納ケース20は、図5Aに示すように、引出位置にラッチされた状態(ラッチ状態)となる。
上記の通り、本実施形態では、タブ30が引っ張られると、第1解除部36A(解除部)によって爪部25Aが第1係止部14A(係止部)から外れるとともに、タブ30からの力を受けて光部品収納ケース20が収納位置(所定位置)から引き出される。つまり、タブ30を引っ張る操作だけで、ラッチ状態を解除するラッチ解除操作と、光部品収納ケース20を引き出す引出操作の両方を行うことができる。
<挿入操作について>
次に、光部品収納ケース20を引出位置(図2B参照)から収納位置(図2A参照)に移動させるための挿入操作について説明する。
図5Aに示すように、光部品収納ケース20が引出位置にあるとき、ラッチ解除部35の凹部35Aは、第2係止部14Bの位置にある。爪部25Aは、凹部35Aと対向しており、第2係止部14Bに引っ掛かっている。これにより、光部品収納ケース20は、引出位置にラッチされた状態(ラッチ状態)となっている。
挿入操作の際、作業者は、引出位置にある光部品収納ケース20のタブ30の突出部33(図2B参照)を摘まみ、タブ30を後側へ押すことになる。図5Bは、引出位置にある光部品収納ケース20のタブ30を後側へ押したときの下ガイド部材22及びタブ30の断面図である。
既に説明したように、タブ30は、本体部21や下ガイド部材22に対して、前後方向に移動可能に構成されている。このため、タブ30が後側へ押されると、タブ30は、下ガイド部材22に対して後に移動する。この結果、第2係止部14Bの位置にあった凹部35Aは後側に移動し、代わりに、ラッチ解除部35の第2解除部36Bが第2係止部14Bの位置に移動する。第2解除部36Bは、凹部35Aよりも下側(爪部25A側)に突出した部位であるため、第2解除部36Bが第2係止部14Bの位置に移動すると、爪部25Aが第2解除部36Bによって下側に押し下げられる。第2解除部36Bが爪部25Aを下側に押し下げることによって、図5Bに示すように、第2係止部14Bに引っ掛かっていた爪部25Aが外れて、ラッチ状態が解除される。
また、タブ30が下ガイド部材22に対して後側に移動すると、タブ30の貫通穴32Aの縁部が、下ガイド部材22の上凸部231の前側端面と接触する。このため、第2係止部14Bに引っ掛かっていた爪部25Aが外れた状態(ラッチ解除状態)でタブ30が後側に押し込まれると、光部品収納ケース20の本体部21は、下ガイド部材22の上凸部231を介してタブ30から後側への力を受けて、後側へ移動することになる。これにより、光部品収納ケース20が引出位置(図2B、図5B参照)から収納位置(図2A、図4A参照)に移動させることができる。
なお、本実施形態では、2つの上凸部231の前後方向の間に挿通穴232が配置されており、2つの貫通穴32Aの間にラッチ解除部35が配置されている。このため、図5Bに示すように、タブ30の貫通穴32Aの縁部と、下ガイド部材22の上凸部231の後側端面との接触箇所は2箇所になり、この2箇所(接触箇所)は、係合部25の爪部25Aやタブ30のラッチ解除部35を前後方向に挟むように配置されることになる。これにより、接触箇所が偏って配置される場合と比べて、ラッチ解除を安定的に行うことができる。
上記の通り、本実施形態では、タブ30が押し込まれると、第2解除部36B(解除部)によって爪部25Aが第2係止部14B(係止部)から外れるとともに、タブ30からの力を受けて光部品収納ケース20が引出位置(所定位置)から押し込まれる。つまり、タブ30を押し込む操作だけで、ラッチ状態を解除するラッチ解除操作と、光部品収納ケース20を押し込む押込操作(挿入操作)の両方を行うことができる。
===第2実施形態===
図6は、第2実施形態のキャビネット1内の光配線ユニット7を前側から見た説明図である。
前述の第1実施形態では、ラック10が複数の光部品収納ケース20を左右方向に並べて収容しているのに対し(図1参照)、第2実施形態では、ラック10が複数の光部品収納ケース20を上下方向に並べて収容している。このように、複数の光部品収納ケース20の並ぶ方向は、左右方向に限られるものではない。
また、前述の第1実施形態では、光部品収納ケース20の複数のアダプタ21Bが上下方向に並んで配置されているのに対し(図1参照)、第2実施形態では、複数のアダプタ21Bが左右方向に並んで配置されている。このように、光部品収納ケース20の複数のアダプタ21Bが並ぶ方向は、上下方向(鉛直方向)に限られるものではない。
また、前述の第1実施形態では、タブ30(及び結束部34)が光部品収納ケース20の下側に配置されているのに対し、第2実施形態では、タブ30(及び結束部34)が光部品収納ケース20の右側に配置されている。このように、光部品収納ケース20に対するタブ30(及び結束部34)の位置は、下側に限られるものではない。なお、タブ30(及び結束部34)が光部品収納ケース20の横に配置される場合、光コネクタから延び出る光ファイバコードを結束部34に結束させただけでは、タブ30に光ファイバコードの重みがかかり、タブ30が変形するおそれがある。このため、図6に示すように、タブ30(及び結束部34)が光部品収納ケース20の横に配置される場合には、収納棚3に光ファイバコードを懸架できる懸架部6(吊下部)を設けることが望ましい。
なお、第2実施形態においても、光配線ユニット7は、光部品収納ケース20と、ラック10とを備えており、ラックには不図示の第1係止部14A(係止部に相当)と第2係止部14B(係止部に相当)が設けられている。また、第2実施形態においても、光部品収納ケース20は、本体部21とタブ30とを有し、本体部21には不図示の爪部25Aが設けられており、タブ30には、不図示の第1解除部36A(解除部に相当)及び第2解除部36B(解除部に相当)が設けられている。そして、第2実施形態においても、タブ30が引っ張られると、第1解除部36Aによって爪部25Aが第1係止部14Aから外れるとともに、タブ30からの力を受けて光部品収納ケース20が収納位置(所定位置)から引き出される。つまり、第2実施形態においても、タブ30を引っ張る操作だけで、ラッチ状態を解除するラッチ解除操作と、光部品収納ケース20を引き出す引出操作の両方を行うことができる。また、第2実施形態においても、タブ30が押し込まれると、第2解除部36Bによって爪部25Aが第2係止部14Bから外れるとともに、タブ30からの力を受けて光部品収納ケース20が引出位置(所定位置)から押し込まれる。つまり、第2実施形態においても、タブ30を押し込む操作だけで、ラッチ状態を解除するラッチ解除操作と、光部品収納ケース20を押し込む押込操作(挿入操作)の両方を行うことができる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 キャビネット、3 収納棚、
5 トレー、5A 仕切り板、6 懸架部、
7 光配線ユニット、10 ラック、
11 上部フレーム、11A 上スライドレール、
13 下部フレーム、13A 下スライドレール、
14A 第1係止部、14B 第2係止部、
16 支持部、17 規制部、
17A 規制板、17B 留め具、
20 光部品収納ケース、21 本体部、
21A 収容部、21B アダプタ、
21C 上ガイド部、21D 取付穴、
22 下ガイド部材、23 板部、
231 上凸部、232 挿通穴、
24 下ガイド部、24A 前側ガイド部、24B 後側ガイド部、
241 下突条部、242 幅広部、243 前側端面、
25 係合部、25A 爪部、25B アーム部、
30 タブ、31 タブ本体、
32 後部、32A 貫通穴、33 突出部、
34 結束部、34A 拘束部、34B スリット、
35 ラッチ解除部、35A 凹部、
36A 第1解除部、36B 第2解除部、
発明の幾つかの実施形態は、光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを収納するラックとを備えた光配線ユニットであって、前記ラックは、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させる係止部を有し、前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、前記本体部は、前記係止部に引っ掛かる爪部と、端部に前記爪部を有し弾性変形するアーム部とを有し、前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すためのラッチ解除部を有し、前記タブが押し込まれると、前記ラッチ解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記光部品収納ケースが前記所定位置から押し込まれることを特徴とする光配線ユニットである。
また、本発明の幾つかの実施形態は、光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを移動可能に収納するラックとを備えた光配線ユニットであって、前記ラックは、前記光部品収納ケースを移動方向の所定位置に保持するために前記光部品収納ケースを係止させる係止部を有し、前記光部品収納ケースは、本体部と、前記本体部を前記ラックに収納するために押し込まれるタブとを有し、前記本体部は、前記ラックの前記係止部に引っ掛かる爪部を有し、前記タブは、前記爪部を前記係止部から外す解除部と、前記本体部に接触可能な接触部とを有し、前記タブは、押し込むという一操作により、前記本体部に対して相対的に移動して前記解除部によって前記爪部を前記係止部から外すとともに、前記接触部によって前記爪部を外した前記本体部を移動させることを特徴とする光配線ユニットである。

Claims (10)

  1. 光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを収納するラックとを備えた光配線ユニットであって、
    前記ラックは、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させる係止部を有し、
    前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、
    前記本体部は、前記係止部に引っ掛かる爪部を有し、
    前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すための解除部を有し、
    前記タブが引っ張られると、前記解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記光部品収納ケースが前記所定位置から引き出される
    ことを特徴とする光配線ユニット。
  2. 光コネクタが接続される接続部を有する光部品収納ケースと、前記光部品収納ケースを収納するラックとを備えた光配線ユニットであって、
    前記ラックは、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させる係止部を有し、
    前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、
    前記本体部は、前記係止部に引っ掛かる爪部を有し、
    前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すための解除部を有し、
    前記タブが押し込まれると、前記解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記光部品収納ケースが前記所定位置から押し込まれる
    ことを特徴とする光配線ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の光配線ユニットであって、
    前記タブは、前記光部品収納ケースが前記所定位置にあるときに、前記ラックから見て作業者側に配置されていることを特徴とする光配線ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光配線ユニットであって、
    前記タブは、作業者側から見て下側に配置されていることを特徴とする光配線ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光配線ユニットであって、
    前記タブの端部には、前記光コネクタから延び出る光ファイバコードを束ねるための結束部が設けられていることを特徴とする光配線ユニット。
  6. 請求項5に記載の光配線ユニットであって、
    前記結束部は、前記接続部から見て下側に配置されていることを特徴とする光配線ユニット。
  7. 請求項5又は6に記載の光配線ユニットであって、
    前記結束部は、前記光部品収納ケースが前記所定位置にあるときに、前記ラックから見て作業者側に配置されていることを特徴とする光配線ユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光配線ユニットであって、
    前記ラックは、前記光部品収納ケースの移動を案内するレールを有し、
    前記係止部は前記レールに形成されており、
    前記解除部は、前記レールに挿通されていることを特徴とする光配線ユニット。
  9. 光コネクタが接続される接続部を有し、ラックに収容される光部品収納ケースであって、
    前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、
    前記本体部は、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させるために前記ラックに形成された係止部に引っ掛かる爪部を有し、
    前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すための解除部を有し、
    前記タブが引っ張られると、前記解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記所定位置から引き出される
    ことを特徴とする光部品収納ケース。
  10. 光コネクタが接続される接続部を有し、ラックに収容される光部品収納ケースであって、
    前記光部品収納ケースは、本体部と、タブとを有し、
    前記本体部は、前記光部品収納ケースを所定位置で係止させるために前記ラックに形成された係止部に引っ掛かる爪部を有し、
    前記タブは、前記本体部に対して所定方向に移動可能に設けられ、前記爪部を前記係止部から外すための解除部を有し、
    前記タブが押し込まれると、前記解除部によって前記爪部が前記係止部から外れるとともに、前記タブから力を受けて前記所定位置から押し込まれる
    ことを特徴とする光部品収納ケース。
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