JP6731009B2 - 光配線ユニット、光配線ユニット付きラック及び光配線ユニット付きラックの製造方法 - Google Patents

光配線ユニット、光配線ユニット付きラック及び光配線ユニット付きラックの製造方法 Download PDF

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本発明は、光配線ユニットに関する。
光接続箱や光配線箱等を構成する光配線ユニットとして、複数の光部品収納トレイを筐体内に挿入して収容するものが知られている。光配線ユニットでは、多心の基幹光ファイバケーブルから、単心毎の光ファイバケーブルに分岐される。そして、分岐されたそれぞれの光ファイバケーブルは、各光部品収納トレイの手前側(作業者側)に設けられた複数の光アダプタに接続されている。このような光配線ユニットに関して、例えば、特許文献1には、一つのラック(図1に示すファイバ配分フレーム11)に対して複数の光配線ユニット(図1に示すファイバ終端ブロック101)が配置された光ファイバ配線設備が開示されている。
特表2009−503581号公報
特許文献1に記載されているような光ファイバ配線設備では、基幹光ファイバケーブルをそれぞれの光配線ユニット内に導入する導入部の配置による制約を受けて、光配線ユニットを高密度に配置できないことがあった。すなわち、導入部が光配線ユニットの筐体の上面(又は下面)に設けられていた場合、ラックに光配線ユニットを手前側(作業者側)から取り付ける際に、基幹光ファイバケーブルが隣接する配置済みの光配線ユニットと干渉してしまうことがあった。また、導入部が光配線ユニットの筐体の側面(又は背面)に設けられていた場合、基幹光ファイバケーブルを上方(下方)に引き回すために基幹光ファイバケーブルに曲げを加えなければならず、損失を増大させないための十分な曲率を確保する空間が別に必要になってしまう。
本発明は、ラックに対して高密度に光配線ユニットを配置する際に、光配線ユニットのラックへの設置作業を容易にすることを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態は、光コネクタ接続部を備える引き出し部と、前記引き出し部を収容する筐体とを有し、ックに移動させて設置する光配線ユニットであって、前記光配線ユニットの前記ラックへの移動方向を後方向、前記光配線ユニットの前記ラックへの移動方向とは反対の方向を前方向とするとき、前記光コネクタ接続部に接続される光ファイバケーブルを前記筐体の内部に導入するケーブル導入部を有し、前記ケーブル導入部は、前記筐体の前記後方向に位置する面に設けられており、前記光ファイバケーブルを固定する可動プレート部と、前記可動プレート部を回転可能にするヒンジ機構とを備え、前記可動プレート部を回転させることで、前記可動プレート部が前記筐体の前記面に対して開いた状態の時に、前記光ファイバケーブルが前記筐体の内部に前記前方向に導入されることを特徴とする光配線ユニットである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の幾つかの実施形態によれば、ラックに対して高密度に光配線ユニットを配置する際に、光配線ユニットのラックへの設置作業を容易にすることができる。
図1は、本実施形態のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10の斜視図である。 図2は、本実施形態のケーブル導入部80の斜視図である。 図3Aは、本実施形態のケーブル導入部80の正面図である。図3Bは、図3AのA−A線における断面図である。 図4は、第1比較例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10の図である。 図5Aは、第2比較例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10の図である。図5Bは、第3比較例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10の図である。 図6は、本実施形態のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10をラックに取り付ける様子を示す側面図である。 図7は、本実施形態のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10をラックに取り付ける様子を示す平面図である。 図8は、本実施形態の変形例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10をラックに取り付ける様子を示す側面図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
光コネクタ接続部を備える引き出し部と、前記引き出し部を収容する筐体とを有する光配線ユニットであって、前記光コネクタ接続部に接続される光ファイバケーブルを前記筐体の内部に導入するケーブル導入部を有し、前記ケーブル導入部は、前記光ファイバケーブルを固定する可動プレート部と、前記可動プレート部を回転可能にするヒンジ機構とを備えることを特徴とする光配線ユニットが明らかとなる。このような光配線ユニットによれば、ラックに対して高密度に光配線ユニットを配置する際に、光配線ユニットのラックへの設置作業を容易にすることができる。
複数心の光ファイバを有する光ファイバケーブルを、単心の光ファイバケーブル毎に分岐する分岐部を有し、前記分岐部が、前記可動プレート部に取り付けられていることが望ましい。これにより、可動プレート部において、基幹光ファイバケーブルから、より曲げやすい単心の光ファイバケーブルに分岐することで、光ファイバケーブルの光配線ユニット内への導入を容易にすることができる。
前記可動プレート部が、前記引き出し部の引き出し方向に垂直な方向、又は、前記引き出し部の押し込み方向に垂直な方向に対して傾斜して設けられていることが望ましい。これにより、光配線ユニットをラックに設置した後においても、光配線ユニットの側面から可動プレート部に取り付けられている分岐部を見やすくすることができる。
前記可動プレート部が回転する軸の方向は、前記引き出し部の引き出し方向に垂直な方向、又は、前記引き出し部の押し込み方向に垂直な方向であることが望ましい。これにより、可動プレート部を開いたまま光配線ユニットをラックへ設置する際に、可動プレート部がラックに対して干渉することを抑制することができる。
前記ヒンジ機構は、前記筐体に設けられた筐体側ヒンジ部材と、前記可動プレート部に設けられた一対のプレート側ヒンジ部材とを有し、前記筐体側ヒンジ部材には、前記可動プレート部が回転する軸である軸部が取り付けられ、前記一対のプレート側ヒンジ部材は、前記可動プレート部に対して互いに反対側に設けられ、それぞれ前記軸部が挿通していることが望ましい。これにより、可動プレート部が、引き出し部の引き出し方向に垂直な方向、又は、引き出し部の押し込み方向に垂直な方向に対して傾斜して設けられると共に、可動プレート部が回転する軸の方向は、引き出し部の引き出し方向に垂直な方向、又は、引き出し部の押し込み方向に垂直な方向とすることができる。
光コネクタ接続部を備える引き出し部と、前記引き出し部を収容する筐体とを備える光配線ユニットと、前記光配線ユニットを複数することが設置可能なラックとを有する光配線ユニット付きラックであって、前記光配線ユニットは、前記光コネクタ接続部に接続される光ファイバケーブルを前記筐体の内部に導入するケーブル導入部を有し、前記ケーブル導入部は、前記光ファイバケーブルを固定する可動プレート部と、前記可動プレート部を回転可能にするヒンジ機構とを備えることを特徴とする光配線ユニット付きラックが明らかとなる。このような光配線ユニット付きラックによれば、ラックに対して高密度に光配線ユニットを配置する際に、光配線ユニットのラックへの設置作業を容易にすることができる。
前記可動プレート部が、前記光配線ユニットを前記ラックに対して設置する方向に垂直な方向に対して傾斜して設けられていることが望ましい。これにより、光配線ユニットをラックに設置した後においても、光配線ユニットの側面から可動プレート部に取り付けられている分岐部を見やすくすることができる。
前記可動プレート部が回転する軸の方向は、前記光配線ユニットを前記ラックに対して設置する方向に垂直な方向であることが望ましい。これにより、可動プレート部を開いたまま光配線ユニットをラックへ設置する際に、可動プレート部がラックに対して干渉することを抑制することができる。
光コネクタ接続部を備える引き出し部と、前記引き出し部を収容する筐体とを備える光配線ユニットと、前記光配線ユニットを複数設置することが可能なラックとを有する光配線ユニット付きラックの製造方法であって、前記光コネクタ接続部に接続される光ファイバケーブルを前記筐体の内部に導入するケーブル導入部であって、前記光ファイバケーブルを固定する可動プレート部と、前記可動プレート部を回転可能にするヒンジ機構とを備える前記光配線ユニットを準備すること、前記可動プレート部を回転させることで、前記可動プレート部を前記筐体に対して開いた後、前記光配線ユニットを前記ラックに対して設置することを特徴とする光配線ユニット付きラックの製造方法が明らかとなる。このような光配線ユニット付きラックの製造方法によれば、ラックに対して高密度に光配線ユニットを配置する際に、光配線ユニットのラックへの設置作業を容易にすることができる。
前記光配線ユニットを前記ラックに対して設置した後、前記可動プレート部を回転させることで、前記可動プレート部を前記筐体に対して閉じることが望ましい。これにより、ラックに対して高密度に光配線ユニットを配置する際に、光配線ユニットのラックへの設置作業を容易にすることができる。
===本実施形態===
<光配線ユニット10の全体構成>
図1は、本実施形態のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10の斜視図である。
以下の説明では、図に示すように各方向を定義する。すなわち、光配線ユニット10の筐体11に対して引き出し部12を移動(引き出し又は押込み)させる方向を「前後方向」とし、引き出し部12を引き出す側を「前」とし、逆側(引き出し部12を押し込む側)を「後」とする。なお、前後方向のことを「引き出し方向」又は「押し込み方向」と呼ぶことがある。また、引き出し部12において複数の光コネクタアダプタ16(以下、単に「光アダプタ16」と呼ぶことがある)が配列される方向を「上下方向」とし、引き出し部12において光ファイバケーブル保持具20が設けられる側を「下」とし、逆側を「上」とする。また、前後方向及び上下方向に垂直な方向を「左右方向」とし、前から後を見た時の右側を「右」とし、逆側を「左」とする。なお、左右方向は、複数の引き出し部12が配列される方向でもある。
光配線ユニット10は、複数心を有する基幹光ファイバケーブルを単心毎の光ファイバケーブルに分岐すると共に、分岐された単心の各光ファイバケーブルの端部がコネクタ接続可能に成端された装置である。光配線ユニット10は、光接続箱と呼ぶことがある。さらに、光配線ユニット10は、光成端箱又は光配線箱と呼ぶこともある。図1に示すように、本実施形態では、光配線ユニット10の後部に設けられた分岐部2により、複数心を有する基幹光ファイバケーブル1が単心毎の内部側光ファイバケーブル3に分岐されている。さらに、分岐された内部側光ファイバケーブル3の束は、光配線ユニット10の筐体11の内部に導入され、筐体11の内部において各内部側光ファイバケーブル3の端部が光アダプタ16にそれぞれ接続されている(不図示)。なお、各内部側光ファイバケーブル3の端部には、内部側光コネクタプラグ4(以下、単に「内部側光プラグ4」と呼ぶことがある)が設けられており、各内部側光プラグ4が光アダプタ16に接続されている。そして、内部側光プラグ4が接続された光アダプタ16に対して、筐体11の外部側から作業側光コネクタプラグ5(以下、単に「作業側光プラグ5」と呼ぶことがある)が挿抜されることにより、内部側光ファイバケーブル3と作業側光ファイバケーブル6との接続を切り替え可能にすることができる。図1に示すように、作業側光ファイバケーブル6の束は光配線ユニット10の下方に引き回されている。
光配線ユニット10は、筐体11と、複数の引き出し部12と、スライド機構50とを有する。
筐体11は、複数の引き出し部12及びスライド機構50を収容する部材である。また、筐体11は、不図示のラックに取り付けられることで、光配線ユニット10を固定する部材でもある。筐体11の前側の面が設けられず開口していることにより、後述する引き出し部12を筐体11に対して前側に引き出すことができる。なお、複数の引き出し部12が全て押込み状態(後述)の際に、筐体11の前側の面を覆うように不図示の蓋部材が設けられてもよい。
引き出し部12は、複数(ここでは6個)の光アダプタ16(後述)を保持する部材である。図1に示すように、引き出し部12は左右方向に垂直な板状に形成されている。引き出し部12は、光アダプタ16を有しており、引き出し部12の前側に複数の光アダプタ16が配列されている。本実施形態の光配線ユニット10では、12個の引き出し部12が左右方向に配列されている。但し、本実施形態の光配線ユニット10における引き出し部12の配列方向や数はこの限りではない。なお、引き出し部12の上下の両端にはスライド機構50がそれぞれ設けられている。これにより、引き出し部12は、筐体11に対して移動(引き出し又は押込み)することが可能である。
図1では、光配線ユニット10が有する複数の引き出し部12のうち、左から2番目の引き出し部12が引き出されている。このように、引き出し部12が引き出された状態を「引き出し状態」と呼ぶことがある。また、図1に示すように、光配線ユニット10が有する複数の引き出し部12のうち、左から2番目の引き出し部12以外の引き出し部12は引き出されていない。このように、引き出し部12が引き出されていない状態を「初期状態」又は「押込み状態」と呼ぶことがある。引き出し状態となっている引き出し部12では、光アダプタ16(後述)が他の引き出し部12の光アダプタ16よりも前側に引き出されているので、作業者は、光アダプタ16に対する作業側光プラグ5の挿抜作業を容易に行うことができる。そして、引き出し状態となっている引き出し部12を押し込むと、再び初期状態(又は押込み状態)となる。
光アダプタ16は、光配線ユニット10の内外の光ファイバケーブルをコネクタ接続可能にする部材である。図1に示すように、本実施形態では、光アダプタ16を介して内部側光プラグ4と作業側光プラグ5とが接続されることにより、筐体11内の内部側光ファイバケーブル3と筐体11外の作業側光ファイバケーブル6とがコネクタ接続されている。なお、光アダプタ16のことを「光コネクタ接続部16」と呼ぶことがある。図1に示すように、本実施形態の光配線ユニット10における引き出し部12は複数(ここでは6個)の光アダプタ16を有する。そして、光アダプタ16は4心タイプの光アダプタである。このため、引き出し部12は上下方向に計24個の作業側光プラグ5(又は内部側光プラグ4)の接続口を有する。但し、光アダプタ16や接続口の配列方向や数はこの限りではない。
スライド機構50は、引き出し部12を前後方向に移動可能にする部材である。スライド機構50の固定側レールが筐体11に取り付けられ、スライド機構50の可動側レールが引き出し部12に取り付けられている。可動側レールが固定側レールに対して前後方向に移動することで、引き出し部12が筐体11に対して前後方向に移動することができる。なお、スライド機構50は、引き出し部12の上下に一対ずつ設けられている。
本実施形態では、光配線ユニット10は、光ファイバケーブル保持具20と、配線識別ユニット40と、連結機構60と、ケーブル導入部80とをさらに有する。
光ファイバケーブル保持具20は、複数の光ファイバケーブルを束ねて保持する部材である。図1に示すように、本実施形態の光ファイバケーブル保持具20は、引き出し部12の下部に取り付けられている。そして、引き出し部12の光アダプタ16に接続され、下方に垂れ下がった複数の作業側光ファイバケーブル6を束ねて保持している。前述したように、引き出し部12は上下方向に計24個の作業側光プラグ5の接続口を有しているため、光ファイバケーブル保持具20は、最大で24本の作業側光ファイバケーブル6を束ねて保持することができる。但し、光ファイバケーブル保持具20が保持できる作業側光ファイバケーブル6の数はこの限りではない。また、例えば光ファイバケーブル保持具20が筐体11の内部に取り付けられることにより、複数の内部側光ファイバケーブル3を束ねて保持してもよい。さらに、光ファイバケーブル保持具20は、作業側光ファイバケーブル6や内部側光ファイバケーブル3以外の複数の光ファイバケーブルを束ねて保持してもよい。
配線識別ユニット40は、光ファイバケーブルの束を識別する部材である。図1に示すように、本実施形態の配線識別ユニット40は、筐体11の内部に設けられた固定部材13に取り付けられている。そして、引き出し部12の光アダプタ16に接続された複数の内部側光ファイバケーブル3を束ねて保持している。但し、図1では、配線識別ユニット40が複数の内部側光ファイバケーブル3を束ねて保持する様子の図示を省略している。また、配線識別ユニット40の識別部42に設けられた識別マーク44により、引き出し部12毎に内部側光ファイバケーブル3の束を識別することができる。なお、前述したように、引き出し部12は上下方向に計24個の内部側光プラグ4の接続口を有しているため、配線識別ユニット40は、最大で24本の内部側光ファイバケーブル3を束ねて保持することができる。但し、配線識別ユニット40が保持できる内部側光ファイバケーブル3の数はこの限りではない。また、例えば配線識別ユニット40が筐体11の外部に取り付けられることにより、複数の作業側光ファイバケーブル6を束ねて保持してもよい。さらに、配線識別ユニット40は、作業側光ファイバケーブル6や内部側光ファイバケーブル3以外の複数の光ファイバケーブルを束ねて保持してもよい。
連結機構60は、光配線ユニットの引き出し部を光配線ユニットの筐体に対して取り外し可能にする部材である。図1に示すように、本実施形態の連結機構60は、引き出し部12とスライド機構50との間に設けられている。また、連結機構60は、引き出し部12の上下に一対ずつ設けられている。
ケーブル導入部80は、光ファイバケーブルを光配線ユニットの筐体内に導入する部材である。図1に示すように、本実施形態のケーブル導入部80は、筐体11の後部に設けられている。また、ケーブル導入部80には、分岐部2が取り付けられている。分岐部2により複数心を有する基幹光ファイバケーブル1が単心毎の内部側光ファイバケーブル3に分岐され、内部側光ファイバケーブル3の束は、ケーブル導入部80に設けられた導入開口部81から筐体11の内部に導入されている。
<ケーブル導入部80>
図2は、本実施形態のケーブル導入部80の斜視図である。図3Aは、本実施形態のケーブル導入部80の正面図である。図3Bは、図3AのA−A線における断面図である。なお、図3Aは、左右方向に対して傾斜して設けられているプレート本体84(可動プレート部82)を正面から見た図を示している。また、図3Bでは、分岐部2が取り付けられているプレート本体84(可動プレート部82)部分を破線で示している。
前述したように、ケーブル導入部80は、光ファイバケーブルを光配線ユニットの筐体内に導入する部材である。ケーブル導入部80は、可動プレート部82と、ヒンジ機構83とを有する。また、ケーブル導入部80には、可動プレート部82とヒンジ機構83とで囲まれた範囲が導入開口部81として形成されている。
可動プレート部82は、光配線ユニットの筐体内に導入される光ファイバケーブルを固定する部材である。また、可動プレート部82は、光配線ユニットをラックに設置する際に、光ファイバケーブルを固定したまま筐体に対して回転することで、光ファイバケーブルの延び出る方向を変えることができる部材でもある。図2に示すように、本実施形態の可動プレート部82は、光配線ユニット10の筐体11の後側(背面側)に設けられている。そして、可動プレート部82の下部には、ヒンジ機構83が設けられている。なお、後述するように、可動プレート部82は、ヒンジ機構83の軸部87を軸とする回転が可能となっている。
また、図2に示すように、本実施形態の可動プレート部82には、分岐部2が取り付けられている。分岐部2は、複数心の光ファイバを有する光ファイバケーブルを、単心の光ファイバケーブル毎に分岐する部材である。本実施形態では、分岐部2によって、複数心を有する基幹光ファイバケーブル1が単心の内部側光ファイバケーブル3毎に分岐されている。また、基幹光ファイバケーブル1は、分岐部2の上部から分岐部2内に導入され、分岐部2内で複数の内部側光ファイバケーブル3に分岐されている。そして、分岐部2内で分岐された複数の内部側光ファイバケーブル3は、分岐部2の下部から分岐部2外に引き出されている。なお、基幹光ファイバケーブル1及び複数の内部側光ファイバケーブル3は、分岐部2を介して可動プレート部82に対して固定されている。また、複数の内部側光ファイバケーブル3は、可動プレート部82とヒンジ機構83とで囲まれた範囲である導入開口部81を通じて光配線ユニット10の筐体11内に導入されている。
前述したように、分岐部2が可動プレート部82に取り付けられていることで、光ファイバケーブルの光配線ユニット10の筐体11の内部への導入を容易にすることができる。つまり、本実施形態では、可動プレート部82に取り付けられた分岐部2によって、基幹光ファイバケーブル1から、より曲げやすい単心の内部側光ファイバケーブル3に分岐している。このため、可動プレート部82の下部に形成された導入開口部81を介して光配線ユニット10の筐体11の内部へ導入する光ファイバケーブルとして、より曲げやすい単心の内部側光ファイバケーブル3とすることで、導入を容易にすることができる。
可動プレート部82は、プレート本体84と、ロック部88とを有する。
プレート本体84は、光配線ユニットの筐体内に導入される光ファイバケーブルを固定する部位である。本実施形態では、プレート本体84に分岐部2が取り付けられており、分岐部2を介して基幹光ファイバケーブル1及び複数の内部側光ファイバケーブル3がプレート本体84に対して固定されている。プレート本体84は、光配線ユニット10の筐体11の後側(背面側)に設けられた板状の部位である。図3Aに示すように、プレート本体84の下部は、中央部分が切り欠かれている。この切り欠かれた部分とヒンジ機構83の軸部87とで囲まれる範囲が導入開口部81となる。図3Aに示すように、導入開口部81では、分岐部2により基幹光ファイバケーブル1から分岐された複数の内部側光ファイバケーブル3が筐体11の内部に導入されている。
図3Aに示すように、本実施形態では、プレート本体84には、前述した導入開口部81の左右両側に、一対の脚部90(脚部90A及び脚部90B)が設けられている。一対の脚部90の下側の端部は、それぞれヒンジ機構83のプレート側ヒンジ部材85(プレート側ヒンジ部材85A及びプレート側ヒンジ部材85B)が接続されている。なお、脚部90Aとプレート側ヒンジ部材85A(及び脚部90Bとプレート側ヒンジ部材85B)とは、それぞれ一体的に形成されてもよい。
図3Bに示すように、本実施形態では、プレート本体84は、左右方向に対して傾斜して設けられている。また、プレート本体84の一部である一対の脚部90(脚部90A及び脚部90B)も、左右方向に対して傾斜して設けられている。後述する図7に示すように、光配線ユニット10をラックに設置する際、本実施形態では、光配線ユニット10において引き出し部12が設けられている側である前側を正面にして、ラック7に対して設置することになる。このとき、光配線ユニット10において分岐部2が設けられている側である後側はラック7の背面側となり、多数の配線が引き回されていることがあるため、分岐部2をラック7の背面側から見ることが難しい場合がある。そこで、図3Bに示すようにプレート本体84が左右方向に対して傾斜して設けられていることで、光配線ユニット10の側面側(本実施形態では左から右に向かう側)から、プレート本体84に取り付けられている分岐部2部分を見やすくすることができる。
また、後述する図7に示すように、引き出し部12が設けられている側である前側を正面とするため、光配線ユニット10をラック7に設置する際においては、光配線ユニット10を移動させる方向(後方向)は引き出し部12の押し込み方向と同じ方向となる。なお、光配線ユニット10をラックから撤去する際においては、光配線ユニット10を移動させる方向(前方向)は引き出し部12の引き出し方向と同じ方向である。すなわち、光配線ユニット10のラックに対する設置作業又はラックからの撤去作業においては、光配線ユニット10を引き出し部12の押し込み方向又は引き出し部12の引き出し方向に移動させることになる。そうすると、本実施形態のプレート本体84(可動プレート部82)は、引き出し部12の引き出し方向又は引き出し部12の押し込み方向に垂直な方向(左右方向)に対して傾斜して設けられていることになる。なお、本実施形態では、プレート本体84(可動プレート部82)が、左側を向くように傾斜しているが、プレート本体84が向く方向はこれに限られない。プレート本体84(可動プレート部82)が、引き出し部12の引き出し方向又は引き出し部12の押し込み方向に垂直な方向(左右方向)に対して傾斜して設けられていれば良い。
ロック部88は、可動プレート部82を筐体11に対して固定する部材である。本実施形態では、ロック部88は、プレート本体84の上部に設けられている。さらに、ロック部88は、左右に一対設けられている。後述するように、可動プレート部82は、ヒンジ機構83によって軸部87を中心として回転可能に設けられている。このため、可動プレート部82をロック部88によって筐体11に対して固定することにより、可動プレート部82の回転を規制することができる。本実施形態のロック部88では、ねじ留めにより可動プレート部82を筐体11に対して固定している。但し、ロック部88は、ねじ留めに限られるものではなく、可動プレート部82を筐体11に対して固定できるものであれば良い。また、ロック部88が設けられなくても良い。
ヒンジ機構83は、可動プレート部82を回転可能にする部材である。図2に示すように、本実施形態のヒンジ機構83は、光配線ユニット10の筐体11の後側(背面側)に設けられている。そして、ヒンジ機構83の上部には、可動プレート部82が設けられている。
ヒンジ機構83は、プレート側ヒンジ部材85と、筐体側ヒンジ部材86と、軸部87とを有する。ヒンジ機構83は、プレート側ヒンジ部材85と筐体側ヒンジ部材86とが、軸部87を軸として互いに回転可能に設けられている機構である。本実施形態のヒンジ機構83では、筐体側ヒンジ部材86が、筐体11に固定され、さらに、軸部87も筐体側ヒンジ部材86を介して筐体11に固定されている。このため、本実施形態のヒンジ機構83では、プレート側ヒンジ部材85が、軸部87を軸として筐体11に対して回転可能に設けられている機構である。
プレート側ヒンジ部材85は、ヒンジ機構において可動側(回転側)となる部材である。プレート側ヒンジ部材85は、左右一対設けられ、それぞれプレート本体84(可動プレート部82)の一対の脚部90の下側の端部に接続されている。また、プレート側ヒンジ部材85Aと脚部90A(及びプレート側ヒンジ部材85Bと脚部90B)とは、それぞれ一体的に形成されてもよい。本実施形態では、プレート側ヒンジ部材85には、軸部87が挿通されている。このため、プレート側ヒンジ部材85は、軸部87を軸として回転することができるように設けられている。なお、後述するように軸部87は左右方向に延在しているので、プレート側ヒンジ部材85は、左右方向を軸として回転することになる。これにより、プレート側ヒンジ部材85の上部に設けられた可動プレート部82を筐体11に対して回転させることができる。そして、後述する図6及び図7に示すように、光配線ユニット10をラック7に設置する際に、基幹光ファイバケーブル1を固定したまま筐体11に対して回転することで、基幹光ファイバケーブル1の延び出る方向を前後方向に変えることができる。
筐体側ヒンジ部材86は、ヒンジ機構において固定側となる部材である。筐体側ヒンジ部材86は、左右一対設けられ、それぞれ筐体11に接続されている。また、一対の筐体側ヒンジ部材86は、左右方向において一対のプレート側ヒンジ部材85の外側に設けられている。そして、一対の筐体側ヒンジ部材86の間に軸部87が設けられている。
軸部87は、ヒンジ機構の回転の軸となる部材である。本実施形態の軸部87は、一対の筐体側ヒンジ部材86の間において左右方向に延在する部材である。つまり、本実施形態の軸部87は、引き出し部12の引き出し方向又は引き出し部12の押し込み方向に垂直な方向(左右方向)に設けられていることになる。前述したように、プレート本体84(可動プレート部82)は、左右方向に対して傾斜して設けられている。しかし、軸部87は、左右方向に延在する部材であり、プレート側ヒンジ部材85が軸部87を軸として回転可能に設けられている。このため、本実施形態では、左右方向に対して傾斜して設けられたプレート本体84(可動プレート部82)は、左右方向に延在する軸部87を軸として回転可能となっている。つまり、プレート本体84(可動プレート部82)が回転して、引き出し部12の押し込み方向(後側)に倒すことが可能となり、基幹光ファイバケーブル1の延び出る方向を後方向に変えることができる。
なお、図3Bに示すように、プレート側ヒンジ部材85は、プレート本体84(可動プレート部82)に対して互いに反対側に設けられており、それぞれ軸部87が挿通している。つまり、プレート側ヒンジ部材85Aは、プレート本体84(可動プレート部82)に対して後側に設けられている。一方、プレート側ヒンジ部材85Bは、プレート本体84(可動プレート部82)に対して前側に設けられている。そして、プレート側ヒンジ部材85A及びプレート側ヒンジ部材85Bそれぞれに対して、軸部87が挿通している。これにより、可動プレート部82が、引き出し部12の引き出し方向に垂直な方向又は引き出し部12の押し込み方向に垂直な方向(左右方向)に対して傾斜して設けられると共に、可動プレート部82が回転する軸部87の方向は、引き出し部12の引き出し方向に垂直な方向又は引き出し部12の押し込み方向に垂直な方向(左右方向)とすることができる。可動プレート部82の回転した後の様子については後述する。
<比較例における光配線ユニット10の取り付け>
以下の説明では、比較例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10について説明する。本比較例では、ケーブル導入部80が設けられる位置がそれぞれ異なる光配線ユニット10について複数例挙げている。
・第1比較例
図4は、第1比較例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10の図である。第1比較例のケーブル導入部80は、光配線ユニット10の筐体11の上部に設けられており、ケーブル導入部80において基幹光ファイバケーブル1が筐体11の内部に導入されている。また、図4では、第1比較例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10をラックに設置する様子を示している。図4では、上下方向に並んで光配線ユニット10をラックに設置するために、上側には既にラックに設置された光配線ユニット10を図示しており、この光配線ユニット10の下側に、別の光配線ユニット10をラックに設置する様子を示している。
前述したように、第1比較例のケーブル導入部80は、光配線ユニット10の筐体11の上部に設けられている。このため、基幹光ファイバケーブル1が筐体11の上部から上方向に延び出ることになる。上下方向に並んで光配線ユニット10をラックに設置する際には、上部に延び出た基幹光ファイバケーブル1を収容する空間を確保する必要がある。つまり、光配線ユニット10の上部に延び出た基幹光ファイバケーブル1を収容する空間を確保するために、光配線ユニット10同士の上下方向の間隔を所定量Dだけ離す必要がある。このため、ラックに対して光配線ユニット10を高密度に配置しようとしても、基幹光ファイバケーブル1を収容するための間隔Dを確保するために、複数の光配線ユニット10を上下方向に近接させることには限界があった。また、図4に示すように、基幹光ファイバケーブル1を収容するために、基幹光ファイバケーブル1に曲げRを加えることで、基幹光ファイバケーブル1の内部の光ファイバの曲げ損失を増大させてしまう恐れがあった。さらに、既にラックに設置された光配線ユニット10の下側に、別の光配線ユニット10をラックに設置しようとする際、間隔Dが小さいと、別の光配線ユニット10の上部から延び出た基幹光ファイバケーブル1が、既にラックに設置された光配線ユニット10に干渉してしまう恐れもあった。
・第2比較例
図5Aは、第2比較例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10の図である。第2比較例のケーブル導入部80は、光配線ユニット10の筐体11後部に設けられており、ケーブル導入部80において基幹光ファイバケーブル1が筐体11の内部に導入されている。第2比較例のケーブル導入部80は、光配線ユニット10の筐体11の後部に設けられているため、基幹光ファイバケーブル1が筐体11の後部から後方向に延び出ることになる。光配線ユニット10をラックに設置する際には、後部に延び出た基幹光ファイバケーブル1を収容する空間をラック7との間に確保する必要がある。つまり、光配線ユニット10の後部に延び出た基幹光ファイバケーブル1を収容する空間を確保するために、光配線ユニット10とラックとの前後方向の間隔を所定量Dだけ離す必要がある。このため、ラックに対して光配線ユニット10を高密度に配置しようとしても、基幹光ファイバケーブル1を収容するための間隔Dを確保するために、光配線ユニット10をラックに対して前後方向に近接させることには限界があった。また、図5Aに示すように、基幹光ファイバケーブル1を収容するために、基幹光ファイバケーブル1に曲げRを加えることで、基幹光ファイバケーブル1の内部の光ファイバの曲げ損失を増大させてしまう恐れがあった。
・第3比較例
図5Bは、第3比較例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10の図である。第3比較例のケーブル導入部80は、光配線ユニット10の筐体11の左側部に設けられており、ケーブル導入部80において基幹光ファイバケーブル1が筐体11の内部に導入されている。第3比較例のケーブル導入部80は、光配線ユニット10の筐体11の左側部に設けられているため、基幹光ファイバケーブル1が筐体11の側部から左方向に延び出ることになる。光配線ユニット10をラックに設置する際には、左側部に延び出た基幹光ファイバケーブル1を収容する空間をラック7との間に確保する必要がある。つまり、光配線ユニット10の左側部に延び出た基幹光ファイバケーブル1を収容する空間を確保するために、光配線ユニット10とラックとの左右方向の間隔を所定量Dだけ離す必要がある。このため、ラックに対して光配線ユニット10を高密度に配置しようとしても、基幹光ファイバケーブル1を収容するための間隔Dを確保するために、光配線ユニット10をラックに対して左右方向に近接させることには限界があった。また、図5Bに示すように、基幹光ファイバケーブル1を収容するために、基幹光ファイバケーブル1に曲げRを加えることで、基幹光ファイバケーブル1の内部の光ファイバの曲げ損失を増大させてしまう恐れがあった。
<本実施形態における光配線ユニット付きラックの製造方法>
図6は、本実施形態のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10をラックに取り付ける様子を示す側面図である。図6に示す3台の光配線ユニット10のうち、上側と下側の光配線ユニット10では、既にラックへ設置された様子を示している。また、中央の光配線ユニット10では、既にラックに設置された上下の光配線ユニット10の間に設置する際の様子を示している。本実施形態のケーブル導入部80は、光配線ユニット10の筐体11の後部に設けられている。そして、基幹光ファイバケーブル1がケーブル導入部80に取り付けられた分岐部2の上部から上方向に延び出ることになる。このため、既にラックへ設置された光配線ユニット10については、基幹光ファイバケーブル1に曲げを加える必要はなく、基幹光ファイバケーブル1の収容部分が前後方向に小さいので、光配線ユニット10をラックに対して後側に近接させることができる。このため、光配線ユニット10をラックに対して高密度に設置することができる。
中央の光配線ユニット10を既にラックに設置された上下の光配線ユニット10の間に設置する際、作業者は、ロック部88のねじ留めを緩めて、可動プレート部82を筐体11に対して回転可能にする。そうすると、軸部87を軸として、可動プレート部82を筐体11に対して回転させ、可動プレート部82を後側に倒すことができる。これにより、可動プレート部82に取り付けられた分岐部2も回転するので、基幹光ファイバケーブル1が分岐部2から後方向に延び出ることになる。基幹光ファイバケーブル1が延び出る後方向を、光配線ユニット10のラックへの設置方向(後方向)と同一方向にすることができるので、基幹光ファイバケーブル1が上下の光配線ユニット10と干渉することを抑制することができる。このため、光配線ユニット10のラックへの設置作業を容易にすることができる。
図7は、本実施形態のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10をラックに取り付ける様子を示す平面図である。前述したように、プレート本体84(可動プレート部82)は、左右方向に対して傾斜して設けられている。しかし、軸部87は、左右方向に延在する部材であり、プレート側ヒンジ部材85が軸部87を軸として回転可能に設けられている。これにより、プレート本体84(可動プレート部82)が回転して、ラックへの設置方向(後側)に倒すことが可能となる。こうすることで、プレート本体84(可動プレート部82)がラックに対して干渉することを抑制することができる。つまり、可動プレート部82を開いたまま光配線ユニット10をラックへ設置する際に、可動プレート部82がラックに対して干渉することを抑制することができる。
<変形例における光配線ユニット付きラックの製造方法>
図8は、本実施形態の変形例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10をラックに取り付ける様子を示す側面図である。前述した本実施形態の光配線ユニット10では、分岐部2がケーブル導入部80の可動プレート部82に取り付けられていた。しかし、本変形例のケーブル導入部80が設けられた光配線ユニット10では、分岐部2が、光配線ユニット10の筐体11の内部に設けられても良い。このとき、可動プレート部82には、基幹光ファイバケーブル1を可動プレート部82に対して固定するケーブル固定部89が設けられている。この場合、可動プレート部82を閉じた状態の際には、基幹光ファイバケーブル1に曲げが加えられることになる。したがって、基幹光ファイバケーブル1よりも径が小さい内部側光ファイバケーブル3に曲げを加える場合と比べて、曲げを加えにくくなる。このため、可動プレート部82を開閉させる力が増大してしまう。しかし、本変形例においても、ラックに対して高密度に光配線ユニット10を配置する際に、基幹光ファイバケーブル1が延び出る方向(後方向)を光配線ユニット10のラックへの設置方向(後方向)と同一方向にすることができるので、光配線ユニット10のラックへの設置作業を容易にすることができる。
===その他の実施形態===
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 基幹光ファイバケーブル、2 分岐部、
3 内部側光ファイバケーブル、4 内部側光コネクタプラグ(内部側光プラグ)、
5 作業側光コネクタプラグ(作業側光プラグ)、6 作業側光ファイバケーブル、
7 ラック、10 光配線ユニット(光接続箱)、11 筐体、
12 引き出し部、16 光コネクタアダプタ(光アダプタ、光コネクタ接続部)、
20 光ファイバケーブル保持具、40 配線識別ユニット、
42 識別部、44 識別マーク、50 スライド機構、60 連結機構、
80 ケーブル導入部、81 導入開口部、82 可動プレート部、
83 ヒンジ機構、84 プレート本体、
85 プレート側ヒンジ部材、86 筐体側ヒンジ部材、87 軸部、
88 ロック部、89 ケーブル固定部、90 脚部

Claims (10)

  1. 光コネクタ接続部を備える引き出し部と、
    前記引き出し部を収容する筐体と
    を有し、
    ックに移動させて設置する光配線ユニットであって、
    前記光配線ユニットの前記ラックへの移動方向を後方向、前記光配線ユニットの前記ラックへの移動方向とは反対の方向を前方向とするとき、
    前記光コネクタ接続部に接続される光ファイバケーブルを前記筐体の内部に導入するケーブル導入部を有し、
    前記ケーブル導入部は、前記筐体の前記後方向に位置する面に設けられており
    前記光ファイバケーブルを固定する可動プレート部と、
    前記可動プレート部を回転可能にするヒンジ機構と
    を備え、
    前記可動プレート部を回転させることで、前記可動プレート部が前記筐体の前記面に対して開いた状態の時に、前記光ファイバケーブルが前記筐体の内部に前記前方向に導入されることを特徴とする光配線ユニット。
  2. 請求項1に記載の光配線ユニットであって、
    複数心の光ファイバを有する光ファイバケーブルを、単心の光ファイバケーブル毎に分岐する分岐部を有し、
    前記分岐部が、前記可動プレート部に取り付けられている
    ことを特徴とする光配線ユニット。
  3. 請求項2に記載の光配線ユニットであって、
    前記可動プレート部が、前記後方向に垂直な方向に対して傾斜して設けられている
    ことを特徴とする光配線ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光配線ユニットであって、
    前記可動プレート部が回転する軸の方向は、前記後方向に垂直な方向である
    ことを特徴とする光配線ユニット。
  5. 請求項4に記載の光配線ユニットであって、
    前記ヒンジ機構は、前記筐体に設けられた筐体側ヒンジ部材と、前記可動プレート部に設けられた一対のプレート側ヒンジ部材とを有し、
    前記筐体側ヒンジ部材には、前記可動プレート部が回転する軸である軸部が取り付けられ、
    前記一対のプレート側ヒンジ部材は、前記可動プレート部に対して互いに反対側に設けられ、それぞれ前記軸部が挿通している
    ことを特徴とする光配線ユニット。
  6. 光コネクタ接続部を備える引き出し部と、前記引き出し部を収容する筐体とを備える光配線ユニットと、
    前記光配線ユニットを移動させて設置することが可能なラックと
    を有する光配線ユニット付きラックであって、
    前記光配線ユニットの前記ラックへの移動方向を後方向、前記光配線ユニットの前記ラックへの移動方向とは反対の方向を前方向とするとき、
    前記光配線ユニットは、前記光コネクタ接続部に接続される光ファイバケーブルを前記筐体の内部に導入するケーブル導入部を有し、
    前記ケーブル導入部は、前記筐体の前記後方向に位置する面に設けられており
    前記光ファイバケーブルを固定する可動プレート部と、
    前記可動プレート部を回転可能にするヒンジ機構と
    を備え、
    前記可動プレート部を回転させることで、前記可動プレート部が前記筐体の前記面に対して開いた状態の時に、前記光ファイバケーブルが前記筐体の内部に前記前方向に導入されることを特徴とする光配線ユニット付きラック。
  7. 請求項6に記載の光配線ユニット付きラックであって、
    前記可動プレート部が、前記後方向に垂直な方向に対して傾斜して設けられている
    ことを特徴とする光配線ユニット付きラック。
  8. 請求項6又は7に記載の光配線ユニット付きラックであって、
    前記可動プレート部が回転する軸の方向は、前記後方向に垂直な方向である
    ことを特徴とする光配線ユニット付きラック。
  9. 光コネクタ接続部を備える引き出し部と、前記引き出し部を収容する筐体とを備える光配線ユニットと、
    前記光配線ユニットを複数設置することが可能なラックと
    を有する光配線ユニット付きラックの製造方法であって、
    前記光コネクタ接続部に接続される光ファイバケーブルを前記筐体の内部に導入するケーブル導入部であって、前記光ファイバケーブルを固定する可動プレート部と、前記可動プレート部を回転可能にするヒンジ機構とを備える前記光配線ユニットを準備すること、
    前記可動プレート部を回転させることで、前記可動プレート部を前記筐体に対して開いた後、前記光配線ユニットを前記ラックに対して設置すること
    を特徴とする光配線ユニット付きラックの製造方法。
  10. 請求項9に記載の光配線ユニット付きラックの製造方法であって、
    前記光配線ユニットを前記ラックに対して設置した後、前記可動プレート部を回転させることで、前記可動プレート部を前記筐体に対して閉じること
    を特徴とする光配線ユニット付きラックの製造方法。
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