JP4809713B2 - グリップを備えたコンバインの運転部 - Google Patents
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Description
また前部運転パネル部に運転部グリップ(前グリップ部)を設けると共に、側部運転パネル部の外側辺に沿って左グリップ部(左グリップ部)を立設したコンバインも既に公知である(例えば特許文献2。)。
また左グリップ部は後端位置を運転シートの前端位置より後方に延設しているので、オペレータが運転席から脱穀部の入り口部付近に手を伸ばす際の邪魔になり、入り口部に堆積する藁屑の除去や清掃等のメンテナンス作業を行い難くする等の問題がある。
また左グリップ部の後端を運転シートの前端近傍に位置させるので、オペレータが運転シートから脱穀部の入り口付近に手を伸ばす際の邪魔になることなく、左グリップ部の後方から手を伸ばして藁屑除去等のメンテナンス作業を簡単に行うことができる。
また右グリップ部の脚部は、運転部フロアの外側端近傍に位置し縦向きに形成されるので、右手で把持する縦向きの乗降用の把手として兼用することができる。
このコンバイン1はクローラー式の走行装置1aを備えた走行機台1bに、従来のものと同様に前処理部4と脱穀部5等の作業部を前後方向に配置し、前処理部4の後方で脱穀部5の右側に運転部3とグレンタンク7を配置し、運転部3の運転シート8を支持するエンジンカバー9内に図示しないエンジンを搭載している。
この構成によりコンバイン1は、前処理部4で刈り取った穀稈を扱深搬送装置等を介して脱穀部5のフィードチェンに継送し、脱穀部5によって脱穀選別された穀粒をグレンタンク7に収容し穀粒排出オーガー7aを操作し機外に排出し一連のコンバイン作業を行うことができる。
図3で示すように前部運転パネル部11は、コラム上部のパネル面に右側からステアリング13と、モニター機器13a及び機体水平制御操作部13b等を設置している。尚、図示例のステアリング13は操向操作をレバー操作によって行う方式にしているが、回転ハンドルによって行う方式にすることもできる。
。この把手24はエンジンカバー9の前側上方に設けられ、オペレータが地上から左手で縦向きに把持することができる。また運転フロア10の外側フレームには乗降時に足を掛けることができる補助ステップ25を設置している。
この仕切板29は左側に向けて下り傾斜状に突設しており、エンジンカバー9と後方のグレンタンク2で形成される隙間を上下方向に仕切り吸気流と排気流との混合を防止することができる。また空隙の上方から侵入した塵埃を仕切板29の傾斜によって機外に滑落排出することができる。
37はバックミラーであり、支柱部材36に対し脚部33の取付片35と共にボルトによって共締め固定される。
またグリップ2は角断面或いは丸断面の鉄パイプ材を曲げ加工をすことにより簡単に形成することができるので、小径部材で十分な強度を有して構成することができる。従って、合成樹脂製のグリップのように強度を確保するため太くする必要がないので、前方及び側方の視界を妨げることがない。
そして、オペレータが運転部フロア10に立って行う立姿運転作業において、前グリップ部30及び左グリップ部31,右グリップ部32等を把持した際に、機体のピッチングやローリング並びに機体の急発進や停止に伴う把持負荷に抗し、グリップ2は揺れを防止し身体を安定よく支持させることができる。
向けて一体的に延長形成しているので、屈曲部を把持することができると共に、該屈曲部を手摺りとして手の把持移動を滑らかに行うことができる。また立姿勢において左右の腕を開いた状態で右グリップ部32と左グリップ部31を同時に把持し易く、機体がピッチングやローリングをする際に、把持した両腕によって踏ん張り支持して身体の横揺れを防ぐことができる。
また脚部33と把手24は共に、地上からオペレータが両腕を伸ばして握り易い位置に設置されるので、大型コンバインのように高い位置にある運転部フロア10に対しても、脚部33と把手24を共に把持して楽に乗降することができる。
2 グリップ
3 運転部
10 運転部フロア
11 前部運転パネル部
12 側部操縦パネル部
30 前グリップ部
31 左グリップ部
32 右グリップ部
33,39 脚部
Claims (2)
- 運転シート(8)と、該運転シート(8)の前方に運転部フロア(10)を備え、該運転部フロア(10)の前側横方向に立設される前部運転パネル部(11)と、該前部運転パネル部(11)に連なり前記運転部フロア(10)及び前記運転シート(8)の左側前後方向に立設される側部運転パネル部(12)により運転部パネル部を平面視でL字状に構成し、前記前部運転パネル部(11)の上部右側には操向操作する単一のステアリング(13)を備え、前記側部運転パネル部(12)の上部で前記運転部フロア(10)の左側には前後操作により車速を変速操作する主変速レバー(15)を備えたコンバインの運転部において、
前記前部運転パネル部(11)の上方に該前部運転パネル部(11)の前側に沿って所定の把持高さを有して支持する左右方向の前グリップ部(30)と、
前記側部運転パネル部(12)の上方に該側部運転パネル部(12)の左側に沿って所定の把持高さを有して支持する前後方向の左グリップ部(31)とを備え、
前記前グリップ部(30)の左端側を後方に向けて延長することで前記左グリップ部(31)を前記前グリップ部(30)と一体的に形成すると共に、前記左グリップ部(31)の後端を前記運転部フロア(10)後方に位置する前記運転シート(8)の前端近傍まで延長したことを特徴とするグリップを備えたコンバインの運転部。 - 前記前部運転パネル部(11)の右側上方に該前部運転パネル部(11)の右側に沿って所定の把持高さを有して支持する前後方向の右グリップ部(32)を備え、前記前グリップ部(30)の右端側を後方に向けて延長することで前記右グリップ部(32)を前記前グリップ部(30)と一体的に形成し、
前記左グリップ部(31)と右グリップ部(32)の後端を下向きに屈曲させることにより左側の脚部(39)と右側の脚部(33)を形成し、
該右側の脚部(33)を、前記前部運転パネル部(11)の右端において前記運転部フロア(10)に立設した支柱部材(36)に固定すると共に、
前記左側の脚部(39)を、前記側部運転パネル部(12)左側に、前記右脚部(33)との前後方向の取付距離(L)を有して固定したことを特徴とする請求項1記載のグリップを備えたコンバインの運転部。
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