JP4808386B2 - 表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

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本発明は、表示装置及びその駆動方法に関し、特に、発光素子として有機エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence:以下、「EL」とも称す。)素子を用いた有機EL表示装置に用いて好適なものである。
有機EL表示装置は、発光素子として有機薄膜のEL現象を利用した有機EL素子を用いた表示装置であり、自己発光型の表示装置として注目されている。有機EL表示装置は、互いに平行な複数のデータ電極と、データ電極に直交する方向に設けられた複数の走査電極と、データ電極と走査電極の交差部に形成され両電極に接続された複数の有機EL素子とから構成される有機ELディスプレイを有する。すなわち、有機EL表示装置の有機ELディスプレイは、マトリクス状に配置されたデータ電極と走査電極の各交差部に形成された複数の有機EL素子により画像を表示する。
上述した有機EL表示装置の駆動方法として採用されている従来のパッシブマトリクス駆動方式(単純マトリクス駆動方式)では、1フレーム期間を走査線数(走査電極数)Nで分割し、そのN分割された期間毎に1つの走査線(走査電極)を順次駆動する、いわゆる線順次駆動している。具体的には、表示する走査線の電位を順次0Vにすることで選択し、それ以外の(N−1)本の非選択走査線には、発光しないように発光素子である有機EL素子の端子間電圧が発光閾値電圧以下となるような逆バイアス電圧を印加している。また、階調制御は、データ線(データ電極)に印加する電流の印加時間、つまりデータ線に印加するパルス幅で階調制御を行うパルス幅法が使用されている。
ここで、有機EL表示装置において、発光素子である有機EL素子は容量成分を有する。このため、上述したパッシブマトリクス駆動方式では、有機EL素子の容量成分がコンデンサとして作用し、電圧印加に対して発光の立ち上がりが遅れてしまうという問題があった。
この問題を解決するために、有機EL素子における発光の立ち上がり特性を改善する駆動方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1には、定電圧駆動と定電流駆動とを併用した駆動方法が開示されており、図8(a)に示すように、始めに定電圧駆動して有機EL素子の充電を行い、その後定電流駆動に切り替える。しかしながら、この駆動方法では、走査線が選択されている期間(以下、「選択期間」とも称す。)TSEL内に、有機EL素子に対して定電圧を印加して充電するための充電時間(期間Tch)を必要とする。したがって、有機EL素子が実際に発光に寄与している時間(期間TEmax)は、選択期間TSELより短くなり、選択期間のすべてを発光に費やした場合に比べて低輝度になる。
また、特許文献2には、図8(b)に示すように、次の走査線を走査する前にオフセット電圧を印加して有機EL素子の充電を行う駆動方法が開示されている。この駆動方法でも有機EL素子の充電を行う充電時間(期間Tch)が選択期間TSEL内に設けられるので、有機EL素子が発光に寄与している時間(期間TEmax)は選択期間TSELに対して短くなり、選択期間のすべてを発光に費やした場合に比べて低輝度になる。
ここで、各走査線の実質的な選択期間は、走査線の総数が増加するほど短くなり、上記特許文献1、2に開示された駆動方法のように有機EL素子を充電する充電時間を選択期間内に設けると、発光時間に対する充電時間の割合が相対的に大きくなり顕著な問題となる。
この問題を解決する1つの方法として、図9(a)に示すように各電極を駆動することにより、次に選択される走査電極に接続された有機EL素子の充電を予め行う駆動方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3に開示されている駆動方法では、ある走査電極の選択期間TSEL1、TSEL2に、選択時にデータ電極より印加される電圧V1及び非選択状態の走査電極に印加される逆バイアス電圧V1よりも低い電圧V2を、次に選択される走査電極に対して印加する。これにより、選択期間のすべてを発光に寄与できるようにしながらも、次に選択される走査電極に接続された有機EL素子を0Vより大きい電圧差(V2−V1)で予め充電することができる(期間Tch1、Tch2参照。)。
特開平11−231834号公報 特開平11−143429号公報 特開2001−125538号公報
しかしながら、上記特許文献3に開示された駆動方法においては、データ電極に印加するパルス幅で階調制御を行う場合、パルス幅が最大、つまり最大階調のとき以外には、図9(b)に示すように選択されているデータ電極の電圧が選択期間中にグランドレベル(0V)になってしまう(期間TSEL1内の期間Tg)。したがって、次に選択される走査電極に接続された有機EL素子に印加される電圧差は反転して0<V2となり、充電した電荷が放電されてしまい、充電による発光立ち上がりは改善されない。特許文献3には、全データ電極選択期間を設けて予備充電する駆動方法も開示されているが、この全データ電極選択期間を設けることで実際の発光時間が短縮され輝度が低下してしまう。
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、階調制御のためのパルス幅にかかわらず、表示装置にて出力可能な最大輝度を低下させることなく、発光素子の発光立ち上がりを改善することができるようにする。
本発明の表示装置は、複数のデータ電極及び走査電極と、上記データ電極と上記走査電極との各交差部に形成され両電極に接続された発光素子とを有する表示手段と、第1の電位を選択された上記走査電極に供給するとともに、選択されていない上記走査電極に印加する第2の電位よりも低くかつ上記第1の電位よりも高い第3の電位を次に選択される上記走査電極に供給する走査電極駆動手段と、上記データ電極に、上記第1の電位との電位差が上記発光閾値電圧よりも大きく、かつ上記第2の電位との電位差が正かつ上記発光閾値電位より小さく、かつ上記第3電位との電位差が上記発光閾値電圧未満である第4の電位を有するデータ電極駆動信号を供給するデータ電極駆動手段とを備え、階調を少なくとも上記データ電極駆動信号のパルス幅により制御するとともに、上記次に選択される上記走査電極が選択されるまで上記データ電極駆動信号を上記データ電極に供給し、かつ上記データ電極駆動信号を上記データ電極に供給するまでは上記発光素子の発光閾値電圧より基準電位に対する電位差が小さい第5の電位を上記データ電極に供給することを特徴とする。
上記構成によれば、次に選択される走査電極に接続された発光素子を、次に選択される走査電極の電位とデータ電極駆動信号との電位差により選択前に予め充電することができるとともに、当該走査電極が選択されるまで上記データ電極駆動信号を供給することで発光素子を充電している状態で当該走査電極を選択することができる。
本発明によれば、次に選択される走査電極が選択されるまでデータ電極駆動信号を供給することで、選択された走査電極を駆動しているときに、次に選択される走査電極に接続された発光素子を予め充電することができるとともに、発光素子を充電している状態で次の走査電極を選択することができる。したがって、走査電極が選択されている期間のすべてを発光に寄与させることができ、表示装置にて出力可能な最大輝度を低下させることなく発光素子を充電することができるとともに、階調を制御可能なデータ電極駆動信号のパルス幅にかかわらずその充電状態を維持することができ、発光素子の発光立ち上がりを改善することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による表示装置の構成例を示す図である。本実施形態においては、発光素子として有機EL素子を用い、パッシブマトリクス駆動方式で、かつパルス幅により階調制御を行う有機EL表示装置を一例として説明する。
本実施形態における有機EL表示装置は、有機ELディスプレイ1と、有機ELディスプレイ1を駆動するためのデータ電極駆動回路2及び走査電極駆動回路3と、データ電極駆動回路2及び走査電極駆動回路3を制御する制御回路4とを有する。
有機ELディスプレイ1は、互いに平行となるように配置されたデータ線としてのデータ電極(陽極)X1〜Xmと、データ電極X1〜Xmと直交する方向に互いに平行となるように配置された走査線としての走査電極(陰極)Y1〜Ynとを有する。また、有機ELディスプレイ1は、各データ電極Xiと各走査電極Yjの交差部に形成され、両電極に接続された発光素子としての複数の有機EL素子Eijを有する。なお、i,jは添え字であり、i=1〜m、j=1〜nである。すなわち、有機ELディスプレイ1は、データ電極X1〜Xmと走査電極Y1〜Ynの各交差部に有機EL素子Eijが形成されており、このm行n列の2次元マトリクス状に配置された複数の有機EL素子Eijにより2次元画像を表示する。
なお、図1において、有機EL素子Eijは、アノードがデータ電極Xiに接続されカソードが走査電極Yjに接続されたダイオードDijと、これに並列に接続されたコンデンサCijにより模式的に示している。発光させる有機EL素子Eijには、データ電極駆動回路2及び走査電極駆動回路3により順方向に発光閾値電圧以上の電圧が印加されて電流が流され、有機EL素子Eijは、例えば電流量に応じた輝度で発光する。
データ電極駆動回路2は、データ電極X1〜Xmに駆動信号を出力してデータ電極X1〜Xmを駆動するための駆動回路であり、各データ電極X1〜Xm毎に設けられたスイッチSWX1〜SWXmを備える。各スイッチSWX1〜SWXmは4つの端子を有し、第1の端子(可動接点)は各データ電極X1〜Xmに接続され、第2〜第4の固定端子(固定接点)はそれぞれ電流源11、充電維持電圧Vd1を供給する電圧源12、基準電位(グランドレベル)に対して接続されている。なお、図示していないが電流源11には駆動電圧Vdが供給されており、電流源11はデータ電極X1〜Xmに対して電圧が駆動電圧Vdとなる定電流を供給する。また、充電維持電圧Vd1は、基準電位より高くかつ基準電位との電位差が有機EL素子の発光閾値電圧以下となる電圧である。
走査電極駆動回路3は、駆動信号を出力して走査電極Y1〜Ynを順次走査する(線順次走査する)ための駆動回路であり、各走査電極Y1〜Yn毎に設けられたスイッチSWY1〜SWYnを備える。各スイッチSWY1〜SWYnは4つの端子を有し、第1の端子(可動接点)は各走査電極Y1〜Ynに接続され、第2〜第4の固定端子(固定接点)はそれぞれ逆バイアス電圧Vsを供給する電圧源21、充電用の駆動電圧Vs1を供給する電圧源22、基準電位(グランドレベル)に対して接続されている。
制御回路4は、データ入力端子5に接続されており、データ入力端子5を介して入力される表示データに基づいてデータ電極駆動回路2及び走査電極駆動回路3を制御する。
次に、図1に示した有機EL表示装置の駆動方法及び動作の概略について説明する。
図2は、本実施形態における有機EL表示装置の駆動波形の一例を示すタイミングチャートである。なお、図2において、データ電極に印加する駆動信号は、説明の便宜上、走査電極Y1が選択されている期間(選択期間)TS1のみ図示しているが、表示するデータに応じた駆動信号が、各走査電極Y1〜Ynの選択期間にデータ電極に対して印加されている。
図2に示すように、走査電極Y1〜Ynは、一定の時間間隔で順次グランドレベルの駆動信号を供給することにより選択され、線順次駆動される。また、走査電極Y1〜Ynは、次に選択される走査電極である場合には、つまり1つ前の走査電極の選択期間中には、駆動電圧Vs1の駆動信号が供給される。したがって、走査電極Y1〜Ynは、自らの選択期間の1つ前の選択期間に電圧Vs1となり、自らの選択期間に電圧がグランドレベルとなる。その他の期間においては、走査電極Y1〜Ynの電位はVsである。なお、走査電極Y1の選択期間の開始から走査電極Ynの選択期間の終了までの期間が、1フレーム分の期間TFに対応する。
データ電極X1〜Xmには、上述したように各走査電極Y1〜Ynの選択期間において、表示するデータに応じた駆動信号が印加される。具体的には、発光素子である有機EL素子Eijを発光させる場合には、データ電極X1〜Xmに対して駆動電圧Vdの駆動信号が供給され、発光させない場合には駆動電圧Vd1の駆動信号が供給される。
ここで、本実施形態における有機EL表示装置では、このデータ電極X1〜Xmに対して駆動電圧Vdの駆動信号を印加する時間、すなわちデータ電極X1〜Xmに対する駆動電圧Vdの駆動信号のパルス幅により表示画像に係る階調制御を行う。例えば、高い輝度で発光させる場合には、駆動電圧Vdの駆動信号のパルス幅を長くし、低い輝度で発光させる場合にはパルス幅を短くする。さらに、データ電極X1〜Xmに印加する駆動電圧Vdの駆動信号は、次の走査電極の選択期間まで印加する、言い換えれば現在の選択期間の終了時と駆動電圧Vdの駆動信号との時間的な終端(終期)を一致させるように印加する。したがって、データ電極X1〜Xmには、階調に応じて、駆動電圧Vd1の駆動信号が供給され、その後選択期間の終了時まで駆動電圧Vdの駆動信号が供給される。
次に、具体例として、図3に示すような駆動波形で駆動させるときの有機EL表示装置の駆動方法及び動作について説明する。
図3は、本実施形態における有機EL表示装置の駆動方法及び動作を具体的に説明するための駆動波形の一例を示す図であり、選択期間TSEL1にて走査電極Y1を走査して有機EL素子E11〜Em1を発光させた後、次の選択期間TSEL2にて走査電極Y2を走査して有機EL素子E12〜Em2を発光させる場合の駆動波形を示している。
図3に示す選択期間TSEL1において、走査電極駆動回路3内のスイッチSWY1は、走査電極Y1に接続されている第1の端子とグランドレベルに対して接続されている第4の端子とが接続され、走査電極Y1の電位がグランドレベルとなり選択されている。また、この選択期間TSEL1において、スイッチSWY2は、走査電極Y2に接続されている第1の端子と充電用の駆動電圧Vs1の電圧源22に対して接続されている第3の端子とが接続され、走査電極Y2には充電用の駆動電圧Vs1が印加されている。このとき、走査電極Y1、Y2を除く他の走査電極Y3〜Ynには電圧源21から供給される逆バイアス電圧Vsが印加されている。
選択期間TSEL1における時刻t1において、データ電極駆動回路2内の各スイッチSWX1〜SWXmは、データ電極X1〜Xmに接続されている第1の端子と電流源11に対して接続されている第2の端子とが接続されたとする。したがって、データ電極X1〜Xmの電圧はVdである。
ここで、走査電極Y2に印加されている充電用の駆動電圧Vs1は、0<Vd−Vs1<VoelかつVs1<Vsの関係を満足するように設定されている。つまり、走査電極に印加される逆バイアス電圧Vsよりも低く、駆動電圧Vdと駆動電圧Vs1との電位差が有機EL素子の発光閾値電圧Voel未満となるように設定されている。
したがって、図4に示すように走査電極Y2とデータ電極X1〜Xmとの間の電位差により、次に選択される走査電極Y2に接続された有機EL素子E12〜Em2の寄生容量(コンデンサC12〜Cm2)が充電される。また、上述したように、走査電極Y2とデータ電極X1〜Xmとの間の電位差は、有機EL素子の発光閾値電圧Voel未満であるので、有機EL素子E12〜Em2は発光(誤発光)することがない。
上述した時刻t1における状態が次の選択期間TSEL2の開始時まで維持される。したがって、上記特許文献3に開示された駆動方法とは異なり、本実施形態では、次の選択期間TSEL2が開始されるまでに、有機EL素子E12〜Em2の寄生容量に充電された電荷が放電されることなく、選択期間TSEL2に移行することができる。
そして、選択期間TSEL1が終了し選択期間TSEL2になると、走査電極駆動回路3内のスイッチSWY2は、第1の端子と第4の端子とが接続され、走査電極Y2の電位がグランドレベルとなり選択される。また、走査電極Y3に対応するスイッチSWY3は、第1の端子と第3の端子とが接続され、走査電極Y3に充電用の駆動電圧Vs1が印加される。なお、選択期間TSEL2において、他の走査電極Y1、Y4〜Ynには逆バイアス電圧Vsが印加される。
ここで、選択期間TSEL2において有機EL素子E12のみを最大階調で発光させる、つまり、データ電極X1に対して駆動電圧Vdを印加する駆動信号のパルス幅を最大にして、選択期間TSEL2のすべての期間でデータ電極X1に駆動電圧Vdを印加するとする。
この場合には、選択期間TSEL2の開始時刻である時刻t2において、データ電極駆動回路2内のスイッチSWX1は、第1の端子と第2の端子とが接続され、データ電極X1には駆動電圧Vdが印加される。また、表示するデータにより駆動電圧Vdの駆動信号のパルス幅が最大値より短いデータ電極X2〜Xmに対応するスイッチSWX2〜SWXmは、第1の端子と充電維持電圧Vd1を供給する電圧源12に対して接続されている第3の端子とが接続され、データ電極X2〜Xmには充電維持電圧Vd1が印加される。
したがって図5に示すように、有機EL素子E12の寄生容量C12は既に充電されているので、有機EL素子E12の発光の立ち上がりは遅延することがなく、速やかに発光が開始され選択期間TSEL2のすべての期間において発光することができる。また、有機EL素子E22〜Em2は、時刻t2から駆動信号Vdの駆動信号が入力される時刻t3までは、上述したように0<Vd1<Voelの関係を満たす充電維持電圧Vd1が印加されるので、充電されている電荷が放電されずに維持されるとともに、発光することもない。なお、この時刻t2〜時刻t3の間の期間においては、データ電極X1と走査電極Y3との電位差により、有機EL素子E13の寄生容量C13が充電されている。
次に、時刻t3において、有機EL素子E22〜Em2を発光させるように指示されると、データ電極駆動回路2内のスイッチSWX2〜SWXmは、第1の端子と第2の端子とが接続され、データ電極X2〜Xmには駆動電圧Vdが印加される。これにより、有機EL素子E22〜Em2が発光する。この有機EL素子E22〜Em2を発光させる場合も、上述したように有機EL素子E22〜Em2の寄生容量は既に充電されており、かつその電荷が維持されているので、有機EL素子E22〜Em2の発光の立ち上がりは遅延することがなく、速やかに発光が開始される。
また、図6に示すように走査電極Y3とデータ電極X1〜Xmとの間の電位差により、次に選択される走査電極Y3に接続された有機EL素子E13〜Em3が発光することなく、その寄生容量が充電される。さらに、この時刻t3における状態を次の選択期間TSEL3の開始時まで維持するので、次の選択期間TSEL3が開始されるまでに有機EL素子E13〜Em3の寄生容量に充電された電荷が放電されることもない。
以上、説明したように本実施形態によれば、ある走査電極Y1〜Ynの選択期間にて、次に選択される走査電極Y1〜Ynの選択期間が始まるまで(次の走査電極Y1〜Ynが選択されるまで)、データ電極X1〜Xmに対して駆動電圧Vdの駆動信号を供給する。これにより、次に選択される走査電極Y1〜Ynの電圧Vs1とデータ電極X1〜Xmの電圧Vdとの電位差により、次に選択される走査電極Y1〜Ynに接続された有機EL素子の寄生容量を予め充電することができるとともに、有機EL素子の寄生容量に充電された電荷を放電せずに充電した状態で次の選択期間に移ることができる。したがって、選択期間内での充電に使用する期間がなく、選択期間のすべてを発光に寄与させることができ、表示可能な最大輝度を低下させることなく有機EL素子の寄生容量を充電することができるとともに、図7に示すように有機EL素子の発光立ち上がりを改善することができる。
図7(a)は、本実施形態における有機EL素子の発光立ち上がりを示す図であり、比較参照するために図7(b)に従来の有機EL表示装置における有機EL素子の発光立ち上がりを図示している。図7(a),(b)は、データ電極側320ライン×RGB、走査電極側240ラインの有機ELディスプレイにてフレーム周波数60MHz、1ラインあたりの選択時間を50μsに設定し、定電流駆動(50μA/画素)したときの有機EL素子の発光立ち上がり波形を示している。図7(a)、(b)を比較すれば明らかなように、本実施形態では、従来と比較して、有機EL素子の発光立ち上がりは非常に急峻であることがわかる。なお、本実施形態における有機EL素子の発光立ち上がり時間は3μsであり、従来技術による有機EL素子の発光立ち上がり時間は約30μsである。
また、例えば、1ラインあたりの選択時間を50μsに設定し、定電流駆動(50μA/画素)した際、従来技術では最大輝度が92cd/m2であったものが、本実施形態によれば120cd/m2の最大輝度を得ることができた。
なお、本実施形態は、解像度が増大して走査電極数(ライン数)が増加する等、1ラインあたりの選択期間が短くなる場合に、非常に有効であり、発光素子の輝度を低下させずに発光立ち上がりを改善することができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の一実施形態における有機EL表示装置の構成例を示す図である。 本実施形態における有機EL表示装置の駆動波形の一例を示すタイミングチャートである。 本実施形態における有機EL表示装置の具体的な駆動波形の一例を示す図である。 図3に示した時刻t1〜時刻t2の期間における有機EL表示装置の動作を説明するための図である。 図3に示した時刻t2〜時刻t3の期間における有機EL表示装置の動作を説明するための図である。 図3に示した時刻t3以降の期間における有機EL表示装置の動作を説明するための図である。 本実施形態における有機EL表示装置における有機EL素子の発光立ち上がりを示す図である。 従来の有機EL表示装置の駆動波形を示す図である。 従来の有機EL表示装置の他の駆動波形を示す図である。
符号の説明
1 有機ELディスプレイ
2 データ電極駆動回路
3 走査電極駆動回路
4 制御回路
11 電流源
12 充電維持電圧源
21 駆動用電圧源
22 充電用電圧源
X1〜Xm データ電極
Y1〜Yn 走査電極
E11〜Emn 有機EL素子

Claims (4)

  1. 複数のデータ電極と、上記データ電極に交差するように配置された走査電極と、上記データ電極と上記走査電極との各交差部に形成され上記データ電極及び上記走査電極に接続された発光素子とを有する表示手段と、
    上記走査電極を線順次駆動する手段であって、第1の電位を選択された上記走査電極に供給するとともに、上記第1の電位とは異なる、選択されていない上記走査電極に印加する第2の電位よりも低く、かつ上記第1の電位よりも高い第3の電位を次に選択される上記走査電極に供給する走査電極駆動手段と、
    上記データ電極に、上記第1の電位との電位差が上記発光閾値電圧よりも大きく、かつ上記第2の電位との電位差が正かつ上記発光閾値電位より小さく、かつ上記第3電位との電位差が上記発光閾値電圧未満である第4の電位を有するデータ電極駆動信号を供給するデータ電極駆動手段とを備え、
    階調を少なくとも上記データ電極駆動信号のパルス幅により制御するとともに、
    上記データ電極駆動手段は、上記次に選択される上記走査電極が選択されるまで上記データ電極駆動信号を上記データ電極に供給し、かつ上記データ電極駆動信号を上記データ電極に供給するまでは上記発光素子の発光閾値電圧より基準電位に対する電位差が小さい第5の電位を上記データ電極に供給することを特徴とする表示装置。
  2. 上記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項記載の表示装置。
  3. 複数のデータ電極と、上記データ電極に交差するように配置された走査電極と、上記データ電極と上記走査電極との各交差部に形成され上記データ電極及び上記走査電極に接続された発光素子とを有する表示手段と、
    上記走査電極を線順次駆動する手段であって、第1の電位を選択された上記走査電極に供給するとともに、上記第1の電位とは異なる、選択されていない上記走査電極に印加する第2の電位よりも低く、かつ上記第1の電位よりも高い第3の電位を次に選択される上記走査電極に供給する走査電極駆動手段と、
    上記データ電極に、上記第1の電位との電位差が上記発光閾値電圧よりも大きく、かつ上記第2の電位との電位差が正かつ上記発光閾値電位より小さく、かつ上記第3電位との電位差が上記発光閾値電圧未満である第4の電位を有するデータ電極駆動信号を供給するデータ電極駆動手段とを備え、
    階調を少なくとも上記データ電極駆動信号のパルス幅により制御するとともに、
    上記データ電極駆動手段は、上記走査電極に上記第1の電位が供給される期間と上記データ電極駆動信号の終期を一致させて上記データ電極駆動信号を上記データ電極に供給し、かつ上記データ電極駆動信号を上記データ電極に供給するまでは上記発光素子の発光閾値電圧より基準電位に対する電位差が小さい第5の電位を上記データ電極に供給することを特徴とする表示装置。
  4. 複数のデータ電極と、上記データ電極に交差するように配置された走査電極と、上記データ電極と上記走査電極との各交差部に形成され上記データ電極及び上記走査電極に接続された発光素子とを有する表示手段を備え、少なくとも上記データ電極に供給するデータ電極駆動信号のパルス幅により階調を制御する表示装置の駆動方法であって、
    第1の電位を選択された上記走査電極に供給して上記走査電極を線順次駆動するとともに、上記第1の電位とは異なる選択されていない上記走査電極に印加する第2の電位よりも低く、かつ上記第1の電位よりも高い第3の電位を次に選択される上記走査電極に供給し、
    上記データ電極に、上記第1の電位との電位差が上記発光閾値電圧よりも大きく、かつ上記第2の電位との電位差が正かつ上記発光閾値電位より小さく、かつ上記第3電位との電位差が上記発光閾値電圧未満である第4の電位を有する上記データ電極駆動信号を供給し、
    上記次に選択される上記走査電極が選択されるまで上記データ電極駆動信号を上記データ電極に供給し、かつ上記データ電極駆動信号を上記データ電極に供給するまで上記発光素子の発光閾値電圧より基準電位に対する電位差が小さい第5の電位を上記データ電極に供給することを特徴とすることを特徴とする表示装置の駆動方法。
JP2004123319A 2004-04-19 2004-04-19 表示装置及びその駆動方法 Expired - Lifetime JP4808386B2 (ja)

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