JP4807121B2 - 放射線検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、医療用、工業用などの放射線検出器を備えた放射線検出装置に係り、特に、放射線検出装置内を冷却する技術に関する。
放射線検出装置は、放射線を電気信号に変換する放射線変換層と、変換された電気信号を二次元マトリックス状に読み出すためのアクティブマトリックス基板と、を有しており、検出対象の放射線像に相応する強度の信号を増幅して出力する増幅部が配設されている。この増幅部を構成するIC素子や電源などを動作状態にさせると発熱し、この熱により放射線検出装置内の温度を上昇させる。ここで、放射線を検出(電気信号に変換)するための放射線変換層は、一般的に温度変化に弱く、例えば、放射線検出装置内が高温の状態になると、物性が変化し、正常な状態で放射線を検出することができず、結果として精度のよい検出ができない。したがって、放射線検出装置内の温度が高温とならないようにする必要あった。
そこで、従来の放射線検出装置では、この放射線検出装置内の温度が高温とならないようにするための種々の冷却手段を用いて冷却が行われている。例えば、放射線検出装置に冷却水などを流す冷却用配管と冷却用配管に冷却水を循環させるための液冷式の冷却装置を備え、放射線検出装置内を冷却するものがある。また、放射線検出装置内に排気ファンを備え、この装置外からの空気を吸気させ、装置内の熱を排出させることで放射線検出装置内を冷却するもの(例えば、特許文献1,2参照)などがある。
特開2000−37374号公報(第3−4頁、図1) 特開平11−128211号公報(第3頁、図1)
しかしながら、従来の放射線検出装置では、次のような問題がある。すなわち、液冷式の冷却装置では、放射線検出装置内を冷却するために冷却用配管、冷却装置などを備えると放射線検出装置は大きくなり、重量も重くなる。また放射線検出装置内に備えられた排気ファンのみによる冷却だけでは、冷却が十分ではなく放射線検出装置内が高温状態となり、放射線を検出するための放射線変換層が正常に動作せず、精度のよい検出ができない場合があるという問題がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、放射線検出装置が大きくならず、重量も重くならず、かつ、放射線検出装置内が高温状態となることを防ぎ、放射線を検出(電気信号に変換)するための素子を正常に動作させ、精度のよい検出を行うことができる放射線検出装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の放射線検出装置の発明は、(A)放射線を検出し、この検出した放射線を放射線検出信号として出力する放射線検出手段と、(B)前記放射線検出手段から出力された放射線検出信号を増幅する増幅手段と、(C)前記放射線検出手段と前記増幅手段とに電源を供給する電源供給手段と、(D)前記増幅手段に接して当該増幅手段から発生する熱を伝導する増幅手段用熱伝導部材と、(E)前記電源供給手段に接して当該電源供給手段から発生する熱を伝導する電源供給手段用熱伝導部材と、(F)前記増幅手段用熱伝導部材および前記電源供給手段用熱伝導部材を強制的に空冷する排気ファンと、()前記放射線検出手段と、前記増幅手段と、前記電源供給手段と、前記増幅手段用熱伝導部材と、前記電源供給手段用熱伝導部材と、前記排気ファンとの全てを覆った状態で収め、かつ、熱を伝導する部材からなる筐体と、を備え、()前記筐体と前記増幅手段用熱伝導部材および前記電源供給手段用熱伝導部材とは、接しており、()前記筐体は、前記増幅手段用熱伝導部材と対応する位置に設けられた増幅手段用吸気口と、前記電源供給手段用熱伝導部材と対応する位置に設けられた電源供給手段用吸気口と、前記排気ファンと対応する位置に設けられた排気口とを有することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1の発明の作用は次のとおりである。電源供給手段により放射線検出手段と増幅手段とに電源を供給した場合に、放射線検出手段に放射線が入射されると、この放射線を検出し、この検出した放射線を放射線検出信号として出力する。さらに、増幅手段では、この放射線検出手段から出力された放射線検出信号を増幅する。このような状態において、増幅手段と電源供給手段とからは熱が発生し、増幅手段用熱伝導部材および電源供給手段用熱伝導部材に伝導される。さらに、排気ファンにより、筐体に設けられた増幅手段用吸気口および電源供給手段用吸気口から筐体外の空気が吸入され、排気口から筐体内の空気が排出され、増幅手段用熱伝導部材および電源供給手段用熱伝導部材が強制的に空冷される。また、熱を伝導する部材からなる筐体は、増幅手段用熱伝導部材および電源供給手段用熱伝導部材と接した状態であることから、増幅手段用熱伝導部材および電源供給手段用熱伝導部材の熱は、筐体を介して、筐体外に逃がす。
したがって、放射線検出装置の筐体内の冷却は、液冷式の冷却装置を用いず、排気ファン、増幅手段用熱伝導部材、電源供給手段用熱伝導部材、増幅手段用吸気口、電源供給手段用吸気口および排気口を備えることで行うことができるので、形状が大きくならず、重量も重くならない。また、増幅手段および電源供給手段で発生した熱を放射線検出装置の筐体自体および筐体に設けられた排気口から効率よく放射線検出装置の筐体外に逃がし、放射線検出装置の筐体内が高温状態となることを防ぐことができる。その結果、放射線変換層の物性が変化することがなく、正常な状態で放射線を検出することができ、精度のよい検出を行うことができる。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の放射線検出装置において、前記増幅手段用熱伝導部材および前記電源供給手段用熱伝導部材は、前記増幅手段と前記電源供給手段とのそれぞれに接する面および前記筐体に接する面のうち、少なくとも一方の面に、シリコーンを主材としたゲル状物質を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項2の発明によれば、前記増幅手段用熱伝導部材および前記電源供給手段用熱伝導部材は、増幅手段と電源供給手段とのそれぞれに接する面および筐体に接する面のうち、少なくとも一方の面は、シリコーンを主材としたゲル状素材により接するので、隙間が無く密接した状態で接することになる。したがって、増幅手段と電源供給手段とから発生する熱を放射線検出装置の筐体により伝導させることができる。つまり、増幅手段と電源供給手段から発生する熱を効率よく放射線検出装置外に逃がすことができる
本発明によれば、放射線検出装置の筐体内の冷却は、液冷式の冷却装置を用いず、排気ファン、増幅手段用熱伝導部材、電源供給手段用熱伝導部材、増幅手段用吸気口、電源供給手段用吸気口および排気口を備えることで行うことができるので、形状が大きくならず、重量も重くならない。また、増幅手段および電源供給手段で発生した熱を放射線検出装置の筐体自体および筐体に設けられた排気口から効率よく放射線検出装置の筐体外に逃がし、放射線検出装置の筐体内が高温状態となることを防ぐことができる。その結果、放射線変換層の物性が変化することがなく、正常な状態で放射線を検出することができ、精度のよい検出を行うことができる。
放射線検出装置を図面に基づいて詳細に説明する。図1は放射線検出装置の筐体を背面側からみた概略斜視図である。図2は放射線検出装置の筐体背面側の内部構成を示す概略背面図である。図3はDC/DCコンバータが設けられた部分の概略断面図である。図4は増幅器が設けられた部分の概略断面図である。
放射線検出装置の筐体1について図1,図2を用いて説明する。放射線検出装置の筐体1全体の大きさは、例えば、530mm×530mm、厚さ40mmである。さらに、筐体1自体の材質は、例えばステンレスであり、厚みが1.2mmの板状のものが組み合わせられて構成されている。詳細には図1に示すように、放射線を検出する面である筐体前面1aと、筐体前面1aと対向する面である筐体背面1bと、筐体前面1aと筐体背面1b以外の面で図1に示される上部の面である筐体上面1cと、筐体上面1cと対向する面である筐体下面1dと、筐体前面1a,筐体背面1b,筐体上面1c,筐体下面1d以外の面で筐体背面1b側から見た図1の左側の面である筐体左面1eと、筐体左面1eと対向する面である筐体右面1fとから構成されている。この放射線検出装置の筐体背面1bの左側中央部には、15個の背面吸気口2aが上下左右に整列した状態(筐体背面1bが格子状)で設けられ、また、筐体背面1bの中央部には独立した3個の排気口3が設けられている。また、筐体上面1cには8個の長方形の孔である上面吸気口2b、さらに筐体下面1dにも、8個の長方形の孔である下面吸気口2c(図2参照)が設けられている。また、筐体1は、筐体前面1a,筐体背面1b,筐体上面1c,筐体下面1d,筐体左面1e,筐体右面1fとが隙間無く組み合わされ、それぞれの組み合わされた箇所から空気が入り込まない構成となっている。
さらに、図2に示す放射線検出装置の筐体背面1b側の内部、具体的には図1で示された筐体背面1bの左側中央部に設けられた背面吸気口2aと対応する位置に、DC/DCコンバータ用放熱板5が備えられ、さらに、このDC/DCコンバータ用放熱板5にはDC/DCコンバータ用放熱フィン6などが取り付けられている。また、図1で示された筐体背面1bの中央部に設けられた排気口3と対応する位置に、筐体1に設けられた背面吸気口2a,上面吸気口2b,下面吸気口2cから空気を吸気させ、筐体1に設けられた排気口3から筐体1内の空気を排気させる排気ファン7が3個設けられている。また、図2に示す放射線検出装置の背面側の内部、具体的には上部(筐体上面1c側)および下部(筐体下面1d側)には、増幅器用放熱板8が備えられ、さらに、この増幅器用放熱板8には増幅器用放熱フィン9(筐体下面1d側のものについては図示省略)が取り付けられている。以下にこれらの構成を詳細に説明する。
まず、放射線検出装置の筐体1内でDC/DCコンバータ用放熱板5が備えられている構成について、図3を用いて説明する。図3で示される放射線検出装置の筐体1内部断面の最上面は放射線を検出する検出面(筐体前面1a)であり、放射線検出装置の断面の最下面は検出面と対向する面である筐体背面1bである。図2,図3に示すように電源基板11には電源(DC/DCコンバータ12)が取り付けられている。さらに、DC/DCコンバータ12は、電源基板11に取り付けられた面と対向する面には、シリコーンを主材とした導電性のゲル状物質が接着されている(以下、電源基板11に取り付けられた面と対向する面に接着されたゲル状物質をDC/DCコンバータ用ゲル13と呼ぶ)。さらに、このDC/DCコンバータ用ゲル13のDC/DCコンバータ12と接着した面と対向する面には、DC/DCコンバータ用放熱板5を接着している。ここで、DC/DCコンバータ用ゲル13は、ゲル状物質であることからDC/DCコンバータ12およびDC/DCコンバータ用放熱板5に密着した状態で接続され、DC/DCコンバータ12から発生する熱がDC/DCコンバータ用放熱板5に伝導し易い構成となっている。また、このDC/DCコンバータ用ゲル13の厚さ(DC/DCコンバータ12とDC/DCコンバータ用放熱板5とが対向する方向)は、例えば1mmである。
また、このDC/DCコンバータ用放熱板5のDC/DCコンバータ用ゲル13と接着する面(例えば、120mm×60mmの大きさ)の裏面には、例えば、厚さ1mmのシリコーンを主材とした導電性のゲル状物質によりDC/DCコンバータ用放熱フィン6が接着されている(以下、DC/DCコンバータ用放熱板5においてDC/DCコンバータ用ゲル13が接着される面に対して裏面に接着されたゲル状物質を放熱板用ゲル14と呼ぶ)。また、このDC/DCコンバータ用放熱フィン6は、例えば、図3に示すように、例えば一つが4個のフィンを所定の間隔で取り付けたものであり、DC/DCコンバータ用放熱板5には、図2に示すようにDC/DCコンバータ用放熱フィン6が13個整列された状態で設けられている。また、フィン自体は薄板構造とし、空気抵抗を抑えた状態で、このDC/DCコンバータ用放熱フィン6内に空気が流れる構成となっている。
また、図3に示すようにDC/DCコンバータ用放熱板5には、このDC/DCコンバータ用放熱板5に取り付けられたDC/DCコンバータ用放熱フィン6の先端よりも少しだけ高い(筐体背面1bの方向)位置に筐体接続部5aが設けられ、この筐体接続部5aは筐体背面1bが取り付けられることで接続される構成となっている。つまり、DC/DCコンバータ12は、DC/DCコンバータ用ゲル13,DC/DCコンバータ用放熱板5を介して筐体背面1bに接続され、またDC/DCコンバータ12は、DC/DCコンバータ用ゲル13,DC/DCコンバータ用放熱板5,放熱板用ゲル14を介してDC/DCコンバータ用放熱フィン6に接続されている構成となっている。なお、例えば、DC/DCコンバータ用放熱板5の材質は、銅などであり、厚さは1.5mmのものなどが用いられている。なお、上述したDC/DCコンバータ用放熱板5およびDC/DCコンバータ用ゲル13は、本発明における電源供給手段用熱伝導部材に相当する。
次に、排気ファン7について説明する。この排気ファン7は、図2示すように筐体1の大きさに比べて小さく、幅が薄いものであり、この排気ファン7のファンを回転させることで、図1,図2に示す、筐体1に設けられた背面吸気口2a,上面吸気口2b,下面吸気口2cから空気が吸気され、放射線検出装置の筐体1内の熱せられた空気を排気口3から排出し、放射線検出装置の筐体1内を冷却する構成となっている。
次に、放射線検出装置の筐体1内で増幅器用放熱板8が備えられている構成について、図4を用いて説明する。図4で示される放射線検出装置の筐体1内部断面の左端面は放射線を検出する検出面(筐体前面1a)であり、放射線検出装置の筐体1内部断面の右端面は検出面と対向する面である筐体背面1bである。増幅器基板15に増幅器16が取り付けられ、この増幅器基板15は、図2に示す放射線検出装置の上部(筐体上面1c側)および下部(筐体下面1d側)に設けられ、増幅器基板15には、それぞれ24個の増幅器16(図示省略)が設けられている。また、図4に示すように、この増幅器16にはシリコーンを主材とした導電性のゲル状物質が接着されている(以下、この増幅器16に接着されたゲル状物質を増幅器用ゲル17と呼ぶ)。なお、図2では、増幅器用ゲル17は図示省略している。さらに、この増幅器用ゲル17は、増幅器16と接着した面と対向する面には、増幅器用放熱板8を接着している。ここで、増幅器用ゲル17はゲル状物質であることから、増幅器16および増幅器用放熱板8に密着した状態で接続され、増幅器16から発生する熱が増幅器用放熱板8に伝導し易い構成となっている。また、増幅器用ゲル17は、例えば2mmである。
さらに、この増幅器用放熱板8は、増幅器16が設けられた位置と対応する位置に設けられ、図2に示す放射線検出装置の筐体1内の上部(筐体上面1c側)および下部(筐体下面1d側)の横方向(筐体左面1eと筐体右面1fとが対向する方向)に設けられたものである。詳細には図4に示すように増幅器用放熱板8は、筐体背面1b側が開口され上段と下段とに分かれたコの字状であり、かつ、コの字状板の下段から折り曲げられ、筐体背面1bと接続する筐体接続部8aがあり、また、筐体接続部8aと筐体背面1bとはネジNにより取り付けられている。ここで、図2に示される放射線検出装置の筐体1内の上部に設けられた増幅器用放熱板8の上段とは、放射線検出装置の筐体上面1cに近い側であり、筐体1内の下部に設けられた増幅器用放熱板8の上段とは、放射線検出装置の筐体下面1dに近い側であることを示す。また、コの字状板の上段と下段とには交互にずらした位置に長方形の孔が開けられており、下段の孔8bが無い部分には、放熱板用ゲル22により増幅器用放熱フィン9が接着され、上段の孔8cの近い位置に増幅器用放熱フィン9のフィン先端が位置するように配設されている。つまり、図4に示すように、増幅器基板15に取り付けられた増幅器16は、増幅器用ゲル17,増幅器用放熱板8を介して筐体背面1bに接続され、また、増幅器16は、増幅器用ゲル17,増幅器用放熱板8,放熱板用ゲル22を介して増幅器用放熱フィン9に接続されている構成となっている。なお、例えば増幅器用放熱板8の材質は銅などが用いられ、厚さは1.5mmのものなどが用いられている。
また、図2に示す放射線検出装置の筐体上面1cに設けられた上面吸気口2bと筐体下面1dとに設けられた下面吸気口2cは、増幅器用放熱板8の下段に設けられた孔8bと同じ同じ配列であり、放射線検出装置の筐体上面1cと筐体下面1dとは、増幅器用放熱板8に接していない構成である。したがって、上面吸気口2bと下面吸気口2cとから吸気された空気は、直接的に放射線検出装置の筐体1内に流入するのではなく、増幅器用放熱板8の上段の孔8c,増幅器用放熱フィン9,増幅器用放熱板8の下段の孔8dを通り放射線検出装置の筐体1内に流入する構成となっている。なお、上述した増幅器用放熱板8および増幅器用ゲル17は、本発明における増幅手段用熱伝導部材に相当する。
また、放射線検出装置は、図4に示すように入射した放射線を直接的に電気信号に変換(放射線を検出)する放射線変換層18(例えば、アモルファス・セレン(a−Se)など)と、この放射線変換層18で変換された電気信号を二次元マトリックス状に読み出し、放射線検出信号として出力するアクティブマトリックス基板19と、アクティブマトリックス基板19を載せて固定する検出部ベース20と、アクティブマトリックス基板19と接続された増幅器基板15や電源基板11(図3参照)などが備えられている。また、増幅器基板15と検出部ベース20との間には断熱材21が取り付けられている。さらに、この増幅器基板15には増幅器16、電源基板11にはDC/DCコンバータ12(図3参照)がそれぞれ取り付けられている。ここで、DC/DCコンバータ12は、放射線変換層18およびアクティブマトリックス基板19で、放射線を電気信号に変換させる動作をさせるための電源の供給と、増幅器16を動作させるための電源供給とを行う。また、増幅器16は、アクティブマトリックス基板19から出力された放射線検出信号を増幅する。なお、上述した放射線変換層18とアクティブマトリックス基板19は、本発明における放射線検出手段に相当する。なお、上述した増幅器16は、本発明における増幅手段に相当する。なお、上述したDC/DCコンバータ12は、本発明における電源供給手段に相当する。
次に、放射線検出装置の筐体1内を冷却する動作について説明する。DC/DCコンバータ12から電源が供給され、放射線検出装置が動作状態になると、このDC/DCコンバータ12,増幅器16などから熱が発生する。また、排気ファン7も動作状態になり、排気ファン7の羽根が回転される。
ここで、DC/DCコンバータ12から発生する熱を冷却する動作について説明する。DC/DCコンバータ12で発生された熱は、図3に示されるDC/DCコンバータ用ゲル13,DC/DCコンバータ用放熱板5,筐体背面1bを伝導し、放射線検出装置の筐体1外に放熱することで、筐体1内部の温度上昇を抑えている。また、DC/DCコンバータ用放熱板5に伝導された熱は、さらに放熱板用ゲル14,DC/DCコンバータ用放熱フィン6に伝導され、筐体1内部に放熱される。つまり、DC/DCコンバータ用放熱フィン6の周り、さらには筐体1内部全体の温度が上昇することになるが、ここで、排気ファン7の動作により背面吸気口2a,上面吸気口2b,下面吸気口2cから吸気された空気がDC/DCコンバータ用放熱フィン6の周りを含む筐体1内部全体を流れ、さらに排出口3から排出されることから、DC/DCコンバータ用放熱フィン6の周りを冷却しつつ、筐体1内部全体を冷却する。したがって、DC/DCコンバータ12で発生された熱を筐体背面1bに伝導させることと、排気ファン7によりDC/DCコンバータ用放熱フィン6周りの温度上昇した空気を排出することで、DC/DCコンバータ12で発生する熱が冷却される。なお、上述した背面吸気口2aは、本発明における電源供給手段用吸気口に相当し、上面吸気口2b,下面吸気口2cは、本発明における増幅手段用吸気口に相当する。
さらに、増幅器16で発生する熱が冷却される動作について説明する。増幅器16で発生された熱は、図4に示される増幅器用ゲル17,増幅器用放熱板8,筐体背面1bを伝導し、放射線検出装置の筐体1外に放熱することで、筐体1内部の温度上昇を抑えている。また、増幅器用放熱板8に伝導された熱は、さらに放熱板用ゲル22,増幅器用放熱フィン9に伝導され、筐体1内部に放熱される。つまり、増幅器用放熱フィン9の周り、さらには筐体1内部全体の温度が上昇する。ここで、排気ファン7の動作により吸気口から吸気された空気が放熱用フィンの間を通過し、筐体1内部に流入し、さらに排出口3から排出されることから、増幅器用放熱板8、増幅器用放熱フィン9の周りを冷却しつつ、筐体1内部全体を冷却する。したがって、増幅器16で発生された熱を筐体背面1bに伝導させることと、排気ファン7により増幅器用放熱板8、増幅器用放熱フィン9周りの温度上昇した空気を排出することで、増幅器16で発生する熱が冷却される。
なお、常温において放射線検出装置を動作させた場合には、放射線検出装置の筐体1内の温度は、45℃〜50℃程度に上昇する。また、放射線検出装置の筐体1内に熱伝導部材であるDC/DCコンバータ用放熱板5と増幅器用放熱板8のみを備え(吸排気手段を備えない)、増幅器16,DC/DCコンバータ12などから発生する熱を放熱する場合には、40℃程度にしか放射線検出装置の筐体1内は冷却されない。また、放射線検出装置の筐体1内に吸排気手段として排気ファン7のみを備え(熱伝導部材を備えない)、筐体1に設けられた背面吸気口2a,上面吸気口2b,下面吸気口2cから空気を吸気させ、当該筐体1に設けられた排気口3から当該筐体1内の空気を排気させた場合においても、40℃程度にしか放射線検出装置の筐体1内は冷却されない。ここで、放射線変換層18にはアモルファス・セレンが用いられ、このアモルファス・セレンは40℃以上の温度であると物性が変化し、正常に放射線を検出し電荷情報として変換することができない。そこで、放射線検出装置の筐体1内に熱伝導部材であるDC/DCコンバータ用放熱板5およびDC/DCコンバータ用ゲル13と増幅器用放熱板8および増幅器用ゲル17および吸排気手段である排気ファン7を備え、増幅器16,DC/DCコンバータ12で発生する熱を放射線検出装置の筐体1自体および排気口3から効率よく放射線検出装置外に逃がすことで、筐体1内の温度を30℃程度に冷却することができる。
上述したように放射線検出装置によれば、放射線検出装置の筐体1内の冷却は、液冷式の冷却装置を用いず、DC/DCコンバータ用放熱板5,DC/DCコンバータ用ゲル13、増幅器用放熱板8,増幅器用ゲル17および排気ファン7を備え、筐体1自体に背面吸気口2a,上面吸気口2b,下面吸気口2cと排出口3とを設けることで行うことができるので、形状が大きくならず、重量も重くならない。また、DC/DCコンバータ12から発生した熱は、このDC/DCコンバータ12に接しているDC/DCコンバータ用ゲル13,DC/DCコンバータ用放熱板5や増幅器用ゲル17,増幅器用放熱板8に伝導し、さらに筐体背面1bに伝導する。また、DC/DCコンバータ12から発生した熱により放射線検出装置の筐体1内の空気が熱せられるが、排気ファン7を動作させることにより、放射線検出装置の筐体1に設けられた背面吸気口2a,上面吸気口2b,下面吸気口2cから放射線検出装置外の空気を吸気し、排気口3から放射線検出装置内の熱せられた空気が排出することで冷却を行うことができるので、DC/DCコンバータ12で発生する熱を放射線検出装置の筐体1自体および排気口3から効率よく放射線検出装置外に逃がし、放射線検出装置内が高温状態となることを防ぎ、放射線を検出(電気情報に変換)するための素子を正常に動作させ、精度のよい検出を行うことができる。
また、熱伝導部材は、DC/DCコンバータ用ゲル13とDC/DCコンバータ用放熱板5とが接続されたものであり、この熱伝導部材の一方の面であるDC/DCコンバータ用ゲル13には、DC/DCコンバータ12が接続されている。つまり、この接続面はシリコーンを主材としたゲル状物質により接するので、隙間が無く密接した状態で接することになる。また、熱伝導部材の他方の面であるDC/DCコンバータ用放熱板5は、放射線検出装置の筐体1に接続されている。さらに、別の熱伝導部材として、増幅器用ゲル17と増幅器用放熱板8とが接続されたものがあり、この熱伝導部材の一方の面である増幅器用ゲル17には、増幅器16が接続されている。つまり、この接続面はシリコーンを主材としたゲル状物質により接するので、隙間が無く密接した状態で接することになる。また、熱伝導部材の他方の面である増幅器用放熱板8は、放射線検出装置の筐体1に接続されている。したがって、DC/DCコンバータ12および増幅器16から発生する熱を放射線検出装置の筐体1に伝導させることができる。つまり、放射線検出器から発生する熱を効率よく放射線検出装置外に放熱することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例において、放射線検出装置の筐体左面1eに吸気口と、この吸気口から吸気される空気を導く通路とを設け、この通路をDC/DCコンバータ用放熱板5に接続させ、吸気口から吸気された空気が通路を介してDC/DCコンバータ用放熱板5に取り付けられている放熱用フィンに流れるようにしてもよい。したがって、DC/DCコンバータ12から発生する熱を効率よく冷却することができる。
(2)上述した実施例において、筐体上面1cに設けられた上面吸気口2bと筐体下面1dとに設けられた下面吸気口2cとは、増幅器用放熱板8の下段に設けられた孔8bと同じ同じ配列としているが、これら上面吸気口2b、下面吸気口2c、孔8bのそれぞれの配列は同じとせず、上面吸気口2bおよび下面吸気口2cから吸気された空気が増幅器用放熱板8の上段の孔8c,増幅器用放熱フィン9,増幅器用放熱板8の下段の孔8dを流れ易くするように配列するようにしてもよい。
(3)上述した実施例において、入射した放射線を直接的に電気信号に変える直接変換方式のものを用いて説明したが、放射線を一旦光に変換し、この光を電気信号に変える間接的変換方式のものを用いるようにしてもよい。
(4)上述した実施例において、熱伝導部材は、増幅器16およびDC/DCコンバータ12に接する面にシリコーンを主材としたゲル状物質を備えるようにしていたが、熱伝導部材の筐体1に接する面にシリコーンを主材としたゲル状物質を備えるようにしてもよい。
(5)上述した実施例において、DC/DCコンバータ12および増幅器16から発生する熱を放射線検出装置の筐体1により伝導させるようにしていたが、DC/DCコンバータ12および増幅器16以外の部分から発生する熱を放射線検出装置の筐体1に伝導させるようにしてもよい。
(6)上述した実施例において、この放射線変換層18で変換された電気信号をアクティブマトリックス基板19により二次元マトリックス状に読み出すようにしていたが、一次元のものを読み出すようにしてもよい。
放射線検出装置の筐体を背面側からみた概略斜視図である。 放射線検出装置の筐体背面側の内部構成を示す概略背面図である。 DC/DCコンバータが設けられた部分の概略断面図である。 増幅器が設けられた部分の概略断面図である。
符号の説明
1 …筐体
2a …背面吸気口
2b …上面吸気口
2c …下面吸気口
3 …排気口
5 …DC/DCコンバータ用放熱板(電源供給手段用熱伝導部材
7 …排気ファン
8 …増幅器用放熱板(増幅手段用熱伝導部材
12 …DC/DCコンバータ(電源供給手段)
13 …DC/DCコンバータ用ゲル(電源供給手段用熱伝導部材
16 …増幅器(増幅手段)
17 …増幅器用ゲル(増幅手段用熱伝導部材
18 …放射線変換層(放射線検出手段)
19 …アクティブマトリックス基板(放射線検出手段)

Claims (2)

  1. (A)放射線を検出し、この検出した放射線を放射線検出信号として出力する放射線検出手段と、(B)前記放射線検出手段から出力された放射線検出信号を増幅する増幅手段と、(C)前記放射線検出手段と前記増幅手段とに電源を供給する電源供給手段と、(D)前記増幅手段に接して当該増幅手段から発生する熱を伝導する増幅手段用熱伝導部材と、(E)前記電源供給手段に接して当該電源供給手段から発生する熱を伝導する電源供給手段用熱伝導部材と、(F)前記増幅手段用熱伝導部材および前記電源供給手段用熱伝導部材を強制的に空冷する排気ファンと、()前記放射線検出手段と、前記増幅手段と、前記電源供給手段と、前記増幅手段用熱伝導部材と、前記電源供給手段用熱伝導部材と、前記排気ファンとの全てを覆った状態で収め、かつ、熱を伝導する部材からなる筐体と、を備え、()前記筐体と前記増幅手段用熱伝導部材および前記電源供給手段用熱伝導部材とは、接しており、()前記筐体は、前記増幅手段用熱伝導部材と対応する位置に設けられた増幅手段用吸気口と、前記電源供給手段用熱伝導部材と対応する位置に設けられた電源供給手段用吸気口と、前記排気ファンと対応する位置に設けられた排気口とを有することを特徴とする放射線検出装置。
  2. 請求項1に記載の放射線検出装置において、前記増幅手段用熱伝導部材および前記電源供給手段用熱伝導部材は、前記増幅手段と前記電源供給手段とのそれぞれに接する面および前記筐体に接する面のうち、少なくとも一方の面に、シリコーンを主材としたゲル状物質を備えていることを特徴とする放射線検出装置。
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