JP4806360B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流を保護して、負荷を駆動する負荷駆動装置に係り、特に、自動車用機器のように極低温で負荷を駆動する場合に好適な負荷駆動装置に関する。
従来、負荷駆動装置においては、負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流から駆動回路を保護するためにさまざまな対策が講じられている。
過電流リミット保護方式を用いた駆動回路では、駆動回路に設けた電流検出手段により負荷電流を検出し、この検出電流がある一定のレベルを超えそうな場合は、駆動信号の高速スイッチング制御を行ない、負荷電流がある一定のレベル以下になるようにしている。
また、過電流シャット保護方式を用いた駆動回路では、駆動回路に設けた電流検出手段により負荷電流を検出し、この検出電流がある一定のレベルを超えた場合は、駆動信号を一旦オフとし、一定時間経過後に再度駆動信号をオンすることにより、過電流による駆動回路の温度上昇を防止している(例えば、特許文献1参照)。
さらに、負荷電流の検出レベルを2つ有し、負荷電流が高い方の検出レベルを超えた場合には、過電流シャット保護方式を用い、負荷電流が低い方の検出レベルを超えた場合には、過電流リミット保護方式を用いるというように、両者を組み合わせた方式も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−95138号公報 特許第3625165号公報
一般に、自動車用機器では、例えば、−40℃〜+120℃の広い温度範囲で正常に動作することが求められる。このような自動車用機器では、一般には、過電流シャット保護方式を用いた負荷駆動装置が用いられている。しかしながら、極低温の動作時に、次のような問題が発生することが発明者らによって確認された。
すなわち、自動車のインストルメントパネルに用いられる小型のランプを点灯する際、極低温では、ランプを点灯できない場合があることが判明した。インストルメントパネルのランプは、通常、キースイッチをオンすることで点灯し、その後エンジン等が正常に動作を開始すると、消灯することにより、機器に異常がないことを運転者に通知している。しかしながら、キースイッチをオンしても、ランプが点灯しない場合には、機器の異常を正確に把握できない場合も生じてくる。
本願発明者らは、その原因について検討した結果、極低温でインストルメントパネルのランプを駆動する場合、常温に比べてランプの抵抗が小さいため、大きな負荷電流が流れやすく、その結果、過電流シャット保護回路が動作し、負荷の駆動信号を一旦オフとし、一定時間(例えば、0.5秒)後、再度負荷の駆動信号をオンすることを繰り返す。このとき、常温であれば、最初に負荷の駆動電流をオンしたとき流れる電流で、ランプのフィラメントが暖まり、その抵抗値も大きくなり、次のオフ期間でフィラメントの温度が多少低下しても、次にオンしたときランプの抵抗が大きいままであるため、大きな負荷電流が流れにくいため、正常に点灯することができる。しかし、極低温の場合には、最初に負荷の駆動電流をオンしたとき流れる電流で、ランプのフィラメントが暖まり、その抵抗値も大きくなっても、次のオフ期間で周囲温度がきわめて低いため、フィラメントの温度が元の温度まで低下し、次にオンしたとき、再び、ランプの抵抗が小さいので、大きな負荷電流が流れ、再び、保護が働き、負荷の駆動電流をオフすると言うことを繰り返すため、点灯できないことが判明した。
ここで、過電流シャット保護方式に代えて、過電流リミット保護方式を用いれば、負荷の突入電流から駆動回路を保護しつつ、負荷電流を素早く安定状態(定常電流)にもっていけるため、負荷の素早い起動が可能である。しかし、過電流リミット保護方式では、別の原因(例えば、負荷のショートなど)により過大電流が発生する場合には、ある一定電流が連続的に流れつづけるため駆動回路の異常な温度上昇を招き、最終的には過昇温保護機能等が働き駆動回路全体がシャットダウンしてしまうなどの欠点がある。複数の駆動回路をひとつにまとめた集積回路などでこのようなシャットダウンが発生した場合、その他の正常な負荷駆動回路まで機能が停止することになり、システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性がある。
本発明の目的は、簡単な構成で負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流の有無に関わらず負荷の駆動、保護を行える負荷駆動装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、負荷の駆動電流をオンオフする駆動回路と、前記負荷に流れる電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段にて検出した電流がある一定値に達した場合には、前記駆動回路のオンオフ状態を制御し、駆動回路に過大な電流が流れ続けることを防止する駆動回路保護手段とを有する負荷駆動装置であって、前記駆動回路保護手段は、駆動電流がある一定値以上にならないように電流値をある一定値付近に制限する過電流リミット保護方式と、駆動電流がある一定値以上となった場合には、事前に設定され固定された一定期間だけ電流を遮断する過電流シャット保護方式との2つの保護方式を備えており、これらを切り替えが可能な保護方式選択手段と、負荷の駆動開始時には、前記駆動回路保護手段として過電流リミット保護方式を選択し、その後、過電流シャット保護方式に切り替える制御手段を備え、前記制御手段は、過電流リミット保護が働いている期間は過電流シャット保護モードに切り替えないことようにしたものである。
かかる構成により、簡単な構成で負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流の有無に関わらず負荷の駆動、保護を行えるものとなる。
)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、過電流リミットが働いて過電流シャット保護モードに切り替えない期間であっても、駆動開始からある一定時間経過後には過電流シャット保護方式に切り替えるようにしたものである。
)上記目的を達成するために、本発明は、負荷の駆動電流をオンオフする駆動回路と、前記負荷に流れる電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段にて検出した電流がある一定値に達した場合には、前記駆動回路のオンオフ状態を制御し、駆動回路に過大な電流が流れ続けることを防止する駆動回路保護手段とを有する負荷駆動装置であって、前記駆動回路保護手段は、駆動電流がある一定値以上にならないように電流値をある一定値付近に制限する過電流リミット保護方式と、駆動電流がある一定値以上となった場合には、事前に設定され固定された一定期間だけ電流を遮断する過電流シャット保護方式との2つの保護方式を備えており、これらを切り替えが可能な保護方式選択手段と、負荷の駆動開始時の温度により、低温時には前記駆動回路保護手段として過電流リミット保護方式を選択し、低温時でない場合には、過電流シャット保護方式に切り替えるようにしたものである。
かかる構成により、簡単な構成で負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流の有無に関わらず負荷の駆動、保護を行えるものとなる。
本発明によれば、簡単な構成で負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流の有無に関わらず負荷の駆動、保護を行えるものとなる。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の第1の実施形態による負荷駆動装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による負荷駆動装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による負荷駆動装置の構成を示すブロック図である。
バッテリ1には、負荷2と、スイッチング素子であるFET3と、電流検出抵抗4の直列回路が接続されている。負荷2は、例えば、自動車のインストルメントパネルの小型のランプである。電流検出抵抗4は、負荷2に流れる電流を電圧に変換する。
負荷駆動回路20は、FET3と電流検出抵抗4との他に、ゲート制御および保護方式切替回路5と、過電流検出回路7,9と、過電流リミット保護回路6と、過電流シャット保護回路8と、診断回路10とを備えている。
過電流検出回路7は、電流検出抵抗4によって検出された負荷電流が、第1の基準電流ILを超えた場合に、過電流と検出し、その結果を、過電流リミット保護回路6及び診断回路10に入力する。過電流検出回路9は、電流検出抵抗4によって検出された負荷電流が、第2の基準電流ISを超えた場合に、過電流と検出し、その結果を、過電流シャット保護回路8及び診断回路10に入力する。なお、第1の基準電流ILは、第2の基準電流ISよりも小さく(IL<IS)設定されている。
過電流リミット保護回路6は、過電流検出回路7が過電流を検出すると、過電流リミット保護方式により、負荷電流が一定レベルに制限するための制御信号を出力する。過電流シャット保護回路8は、過電流検出回路9が過電流を検出すると、過電流シャット保護方式により、負荷電流がオンオフを繰り返すような制御信号を出力する。
診断回路10は、過電流検出回路7,9によって過電流が検出されると、過電流検出結果として格納し、診断信号13として、負荷制御回路21に送信する。
ゲート制御および保護方式切替回路5は、ゲート制御部と、保護方式切替部とを有している。ゲート制御部は、例えば、アンド回路から構成され、後述する制御回路21から出力される負荷駆動信号11と、切替部とによって選択された過電流リミット保護回路6が出力する制御信号若しくは過電流シャット保護回路8が出力する制御信号のいずれかとの論理積をFET3のゲート端子に出力する。切替部は、制御回路21から出力される保護方式選択信号により、過電流リミット保護回路6が出力する制御信号若しくは過電流シャット保護回路8が出力する制御信号のいずれかを選択する。保護方式選択信号Sは、”0”若しくは”1”の2値信号であり、S=”0”の時は、過電流シャット保護回路8が出力する制御信号を選択し、S=”1”の時は、過電流リミット保護回路6が出力する制御信号を選択する。
制御回路21は、CPU14と、ROM15と、RAM16と、A/D変換器17等から構成される。CPU14は、ROM15に予め記憶されたプログラムにしたがって、制御動作する。また、温度センサ18によって検出された温度は、インタフェース19を介して、A/D変換器17によってディジタル信号に変換された上で、制御回路21に取り込まれる。なお、温度センサ18は、後述の第4の実施形態において用いるものであり、本実施形態では不要である。
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態による負荷駆動装置の動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による負荷駆動装置の動作を示すフローチャートである。図3は、本発明の第1の実施形態による負荷駆動装置の動作を示す動作波形図である。
本実施形態は、過電流リミット保護モードから過電流シャット保護モードへの切り替えを固定時間n秒経過後に実行するものである。
図2のステップS10において、制御回路21は、過電流保護モードの初期設定は、S=1(過電流リミット保護モード)となっており、保護方式選択信号Sとして”1”を出力する。これによって、過電流リミット保護回路6が選択されている。
そして、キースイッチがオンされると、ステップS20において、制御回路21は、負荷駆動信号11を出力して、FET3をONする。このとき、過電流検出回路7によって過電流が検出されると、過電流リミット保護回路6が動作する。
その後、ステップS30において、制御回路21は、駆動開始からの経過時間を判定し、n秒経過後に、ステップS40に進む。なお、n秒は、例えば、5秒程度としている。
所定時間(n秒)が経過すると、制御回路21は、ステップS40において、過電流保護モードを、S=0(過電流シャット保護モード)とし、保護方式選択信号Sとして”0”を出力する。これによって、過電流シャット保護回路8が選択される。
図3において、図3(A)は負荷駆動信号を示し、図3(B)は負荷電流保護がない場合の負荷電流を示し、図3(C)は本実施形態による負荷電流保護が行われた場合の負荷電流を示している。
例えば、図3(A)に示すように、時刻t0において、負荷駆動信号がONし、FET3が導通して、図3(B)に示すように、負荷電流が流れたものとする。このとき、極低温であり、負荷3である小型ランプの抵抗が小さく、大きな突入電流が流れやすく、図3(B)に示すように、時刻t0において突入電流が流れると、その負荷電流は、過電流検出回路7の基準値ILを超えると、過電流リミット保護回路6が動作する。
このとき、図2のステップS10の処理により初期の過電流保護モードとして過電流リミット保護モードが選択されているため、過電流リミット保護回路6の制御信号と、負荷駆動信号11とは、ゲート制御および保護方式切替回路5の、ゲート制御部に入力し、両者の論理積,すなわち、過電流リミット保護回路6の制御信号がFET3に入力するため、図3(C)に示すように、突入電流が発生している期間(時刻t0〜t1)は電流値が制限される。
しかしながら、図3(C)に示すように、所定の負荷電流は流れ続けるため、負荷3である小型ランプの抵抗が暖められ、徐々に大きな抵抗値となり、負荷電流が突入電流の状態から、定常状態に移行すると、負荷3である小型ランプが通常点灯する。
さらに、時間が経過して、例えば、時刻t2において、負荷3である小型ランプに接続されたハーネスが短絡する等の負荷ショートが発生すると、図3(B)に示すように、短絡電流が流れる。そして、負荷電流が、過電流検出回路9の基準値ISを超えると、過電流シャット保護回路8が動作する。この時点で、図2のステップS40の処理により、過電流保護モードとして過電流シャット保護モードが選択されていると、過電流シャット保護回路8の制御信号と、負荷駆動信号11とは、ゲート制御および保護方式切替回路5の、ゲート制御部に入力し、両者の論理積,すなわち、過電流シャット保護回路8の制御信号がFET3に入力するため、図3(C)の時刻t2以降に示すように、短絡電流が発生している期間(時刻t2〜)は負荷電流が連続的に繰り返し遮断している。
したがって、負荷ショート時には、過電流シャット保護方式を用いるため、駆動回路の温度上昇を防止でき、駆動回路全体がシャットダウンすることを防止できる。
なお、保護モードの切り替えは、負荷制御回路21で実施することなく、外付けのコンデンサと抵抗による単純な時定数回路でも実現することが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、初期状態では、過電流リミット保護とし、n秒後に、過電流シャット保護モードに切り替えるようにしているため、簡単な構成で負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流に対して保護し、負荷を駆動し得るものとなる。
次に、図4を用いて、本発明の第2の実施形態による負荷駆動装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による負荷駆動装置の構成は、図1に示したものと同様である。
図4は、本発明の第2の実施形態による負荷駆動装置の動作を示すフローチャートである。なお、図2と同一符号は、同一制御容を示している。
本実施形態は、過電流リミット保護モードが動作終了すると、過電流シャット保護モードに切り替えるものである。
図4のステップS10において、制御回路21は、過電流保護モードの初期設定は、S=1(過電流リミット保護モード)となっており、保護方式選択信号Sとして”1”を出力する。これによって、過電流リミット保護回路6が選択されている。
そして、キースイッチがオンされると、ステップS20において、制御回路21は、負荷駆動信号11を出力して、FET3をONする。このとき、過電流検出回路7によって過電流が検出されると、過電流リミット保護回路6が動作する。
その後、ステップS32において、制御回路21は、過電流保護モードによるリミットが発生中か否かを判定する。この判定は、診断回路10からの診断信号で行える。過電流保護モードによるリミットが発生中は、ステップS32を繰り返し、過電流保護モードによるリミットが発生していなければ、ステップS40に進む。
ステップS40において、制御回路21は、過電流保護モードを、S=0(過電流シャット保護モード)とし、保護方式選択信号Sとして”0”を出力する。これによって、過電流シャット保護回路8が選択される。
一方、突入電流による過電流リミットが発生している間は、過電流シャット保護モードに切り替えを実施しないことにより無駄な遮断時間をなくし、素早い負荷駆動を実現できる。
また、他方では、過電流リミットが発生していない場合は、過電流シャット保護モードに早めに切り替えておくことにより、その後発生するかもしれない負荷のショートによる過電流の影響を極力小さくすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、初期状態では、過電流リミット保護とし、その後、過電流シャット保護モードに切り替えるようにしているため、簡単な構成で負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流に対して保護し、負荷を駆動し得るものとなる。
また、突入電流による過電流リミットが発生している間は、過電流シャット保護モードに切り替えを実施しないことにより無駄な遮断時間をなくし、素早い負荷駆動を実現でき、過電流リミットが発生していない場合は、過電流シャット保護モードに早めに切り替えておくことにより、その後発生するかもしれない負荷のショートによる過電流の影響を極力小さくすることができる。
次に、図5を用いて、本発明の第3の実施形態による負荷駆動装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による負荷駆動装置の構成は、図1に示したものと同様である。
図5は、本発明の第3の実施形態による負荷駆動装置の動作を示すフローチャートである。なお、図2と同一符号は、同一制御容を示している。
本実施形態は、過電流リミット保護モードが動作中でも、m秒経過すると、過電流シャット保護モードに切り替えるものである。
図5のステップS10において、制御回路21は、過電流保護モードの初期設定は、S=1(過電流リミット保護モード)となっており、保護方式選択信号Sとして”1”を出力する。これによって、過電流リミット保護回路6が選択されている。
そして、キースイッチがオンされると、ステップS20において、制御回路21は、負荷駆動信号11を出力して、FET3をONする。このとき、過電流検出回路7によって過電流が検出されると、過電流リミット保護回路6が動作する。
その後、ステップS32において、制御回路21は、過電流保護モードによるリミットが発生中か否かを判定する。この判定は、診断回路10からの診断信号で行える。過電流保護モードによるリミットが発生中は、ステップS34に進み、過電流保護モードによるリミットが発生してなければ、ステップS40に進む。
そして、ステップS34において、制御回路21は、過電流保護モードによるリミット発生の経過時間を判定し、m秒経過後に、ステップS40に進む。なお、m秒は、例えば、5秒程度としている。
ステップS40において、制御回路21は、過電流保護モードを、S=0(過電流シャット保護モード)とし、保護方式選択信号Sとして”0”を出力する。これによって、過電流シャット保護回路8が選択される。
このようにすることで、突入電流による過電流リミットが発生している間は、過電流シャット保護モードに切り替えを実施しないことにより無駄な遮断時間をなくし、素早い負荷駆動を実現できる。
また、他方では、過電流リミットが発生していない場合は、過電流シャット保護モードに早めに切り替えておくことにより、その後発生するかもしれない負荷のショートによる過電流の影響を極力小さくすることができる。
さらに、過電流リミット発生中は経過時間m秒を測定することにより、負荷ショートによる異常電流の影響を極力小さくできる。すなわち、図2の方式では、負荷の駆動開始からn秒経過するまでの間、図4の方式では、過電流リミットの発生中に、負荷ショートが発生すると、駆動回路の温度が上昇する恐れがあるが、低温による過電流リミットが発生しない場合には、負荷ショートが起きても、直ちに、過電流シャットにより駆動回路の温度上昇を防止できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、初期状態では、過電流リミット保護とし、その後、過電流シャット保護モードに切り替えるようにしているため、簡単な構成で負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流に対して保護し、負荷を駆動し得るものとなる。
また、突入電流による過電流リミットが発生している間は、過電流シャット保護モードに切り替えを実施しないことにより無駄な遮断時間をなくし、素早い負荷駆動を実現でき、過電流リミットが発生していない場合は、過電流シャット保護モードに早めに切り替えておくことにより、その後発生するかもしれない負荷のショートによる過電流の影響を極力小さくすることができる。また、過電流リミット発生中は経過時間m秒を測定することにより、負荷ショートによる異常電流の影響を極力小さくできる。
次に、図6を用いて、本発明の第4の実施形態による負荷駆動装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による負荷駆動装置の構成は、図1に示したものと同様である。そして、図1の温度センサ18を使用する。
図6は、本発明の第4の実施形態による負荷駆動装置の動作を示すフローチャートである。なお、図2と同一符号は、同一制御容を示している。
本実施形態は、周囲温度を検出し、温度により、過電流リミット保護モードか、過電流シャット保護モードかを選択するものである。負荷の素早い駆動を実現する場合、過電流リミット保護モードから起動したほうが、突入電流の発生に対して効果的に働くが、負荷の抵抗値次第では突入電流が発生しないで済む場合もある。この場合、いずれのモードで起動しても負荷の駆動開始時間には影響しないため、駆動回路の保護を最優先に考えると、過電流シャット保護モードから起動したほうが良いことになる。突入電流が発生しやすいのは低温側であり、あらかじめ突入電流が発生する可能性のある温度T1よりも低いときは、過電流リミット保護モードとする。
図6のステップS100において、制御回路21は、温度T1として、突入電流が発生する可能性のある温度Tcoldを設定する。これは、駆動開始時に突入電流が発生しやすいのは低温側であるからである。また、過電流保護モードの初期設定は、S=0(過電流シャット保護モード)としている。
次に、ステップS110において、制御回路21は、温度センサ18を用いて、周囲温度T2を測定する。
次に、ステップS120において、制御回路21は、温度センサ18によって検出された温度T2が、ステップS100で設定した温度T1よりも高いか否かを判定する。高い場合には、ステップS130にて、S=0(過電流シャット保護モード)を維持し、そうでない場合には、ステップS140にて、S=1(過電流リミット保護モード)とする。
なお、ステップS140で過電流リミット保護モードが設定された後は、図2,図4,図5等の制御内容により、所定条件を満たした後、S=0(過電流シャット保護モード)に切り替える。
このようにすることで、低温時には、過電流リミット保護モードから起動することで、負荷の素早い駆動を実現し、突入電流の発生に対して効果的に働くが、低温でない場合には、過電流シャットモードで動作させることで、駆動回路を保護し得るものとなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、低温時には、過電流リミット保護とし、低温でない場合には、過電流シャット保護モードとすることで、簡単な構成で負荷の駆動開始時に発生する突入電流や、負荷ショート時に発生する過大電流に対して保護し、負荷を駆動し得るものとなる。
本発明の第1の実施形態による負荷駆動装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による負荷駆動装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による負荷駆動装置の動作を示す動作波形図である。 本発明の第2の実施形態による負荷駆動装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による負荷駆動装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態による負荷駆動装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…バッテリ
2…負荷
3…FET
4…電流検出抵抗
5…ゲート制御および保護方式切替回路
6…過電流リミット保護回路
7,9…過電流検出
8…過電流シャット保護回路
10…診断回路
14…CPU
15…ROM
16…RAM
17…A/D変換器
18…温度センサ
19…温度センサ入力回路
20…負荷駆動回路
21…制御回路

Claims (3)

  1. 負荷の駆動電流をオンオフする駆動回路と、前記負荷に流れる電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段にて検出した電流がある一定値に達した場合には、前記駆動回路のオンオフ状態を制御し、駆動回路に過大な電流が流れ続けることを防止する駆動回路保護手段とを有する負荷駆動装置であって、
    前記駆動回路保護手段は、駆動電流がある一定値以上にならないように電流値をある一定値付近に制限する過電流リミット保護方式と、駆動電流がある一定値以上となった場合には、事前に設定され固定された一定期間だけ電流を遮断する過電流シャット保護方式との2つの保護方式を備えており、
    これらを切り替えが可能な保護方式選択手段と、
    負荷の駆動開始時には、前記駆動回路保護手段として過電流リミット保護方式を選択し、その後、過電流シャット保護方式に切り替える制御手段を備え、
    前記制御手段は、過電流リミット保護が働いている期間は過電流シャット保護モードに切り替えないことを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 請求項1記載の負荷駆動装置において、
    前記制御手段は、過電流リミットが働いて過電流シャット保護モードに切り替えない期間であっても、駆動開始からある一定時間経過後には過電流シャット保護方式に切り替えることを特徴とする負荷駆動装置。
  3. 負荷の駆動電流をオンオフする駆動回路と、前記負荷に流れる電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段にて検出した電流がある一定値に達した場合には、前記駆動回路のオンオフ状態を制御し、駆動回路に過大な電流が流れ続けることを防止する駆動回路保護手段とを有する負荷駆動装置であって、
    前記駆動回路保護手段は、駆動電流がある一定値以上にならないように電流値をある一定値付近に制限する過電流リミット保護方式と、駆動電流がある一定値以上となった場合には、事前に設定され固定された一定期間だけ電流を遮断する過電流シャット保護方式との2つの保護方式を備えており、
    これらを切り替えが可能な保護方式選択手段と、
    負荷の駆動開始時の温度により、低温時には前記駆動回路保護手段として過電流リミット保護方式を選択し、低温時でない場合には、過電流シャット保護方式に切り替える制御手段を備えることを特徴とする負荷駆動装置。
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