JP4804997B2 - 無線信号分離方法、無線受信装置およびプログラム並びに記録媒体 - Google Patents
無線信号分離方法、無線受信装置およびプログラム並びに記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4804997B2 JP4804997B2 JP2006107800A JP2006107800A JP4804997B2 JP 4804997 B2 JP4804997 B2 JP 4804997B2 JP 2006107800 A JP2006107800 A JP 2006107800A JP 2006107800 A JP2006107800 A JP 2006107800A JP 4804997 B2 JP4804997 B2 JP 4804997B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- matrix
- order
- vector
- signal
- detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Radio Transmission System (AREA)
Description
A comparison of detection algorithms including BLAST for wireless communication using multiple antennas"、Hassell, C.Z.W.; Thompson, J.S.; Mulgrew, B.; Grant, P.M.; 、Personal, Indoor and Mobile Radio Communications, 2000. PIMRC 2000. The 11th IEEE International Symposium on Volume 1, 18-21 Sept. 2000 Page(s):698-703 vol.1
<a>送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素s=[s1,s2,・・・,sT]に対して、最大の検出後SINR(Signal to Interference plus noise ratio)を持つ送信系統における送信信号を次に信号検出対象と決定する。
<b>で決めた検出信号に対して、それを検出するためのMMSE(minimum mean square error)基準の抽出ベクトルを算出する。
<c>bで生成した抽出ベクトルを用いてs=[s1,s2,・・・,sT]の中に<a>で決定した順番にある要素信号を検出する。
<d>受信ベクトルxと伝搬路行列Hを更新する。
そして信号検出装置はa〜dの全ての処理についてT回の反復実行を行う。
<課題1>処理演算量が膨大で所要演算回路規模が大きくなる(T回の擬似逆行列の演算が必要であり、所要演算量がO(T4)と大きくなる。特に送受信アンテナ数の多いMIMOシステムにおいては所要演算量が膨大となる。)
<課題2>所要記憶デバイス容量が大きくなる(擬似逆行列の演算は大きな記憶容量が必要となる。また伝搬路行列Hの更新や抽出ベクトルの保存などにも記憶デバイスが必要となる)
<課題3>小型化、軽量化が困難となる(無線送信装置、特に無線携帯端末においては小型化、軽量化を行うことが望ましいが、従来のMMSE−SICの方式では所要演算回路規模と記憶デバイスが大きいため、それによって無線送信装置の小型化、軽量化が困難となる)
<課題4>処理遅延が大きくなる(T回の擬似逆行列の演算の並列化は不可能であるため、処理の遅延が大きい。特に送信アンテナ数が多い場合では、擬似逆行列演算の回数が増え、リアルタイムでの信号処理は極めて困難である。それを解決するためには演算回路における動作クロック周波数を上げる方法があるが、それが所要消費電力の飛躍的増加に繋がる)
<課題5>所要消費電力が大きい(所要消費電力は所要演算回路規模やその動作クロック周波数などに比例するため、従来のMMSE−SIC方式では電力消費量が大きいと考えられる。従ってバッテリによって動作するMIMOシステムの十分な動作時間の確保が困難となる)
<課題6>製品の大量生産に適さない(上記課題1〜課題5を踏まえて、従来のMMSE−SIC方式による無線受信装置への実装は極めて困難である。つまり従来のMMSE−SIC方式を実装したMIMOシステムを備えた無線装置における製造コストが高くなり、大量生産に適さない)
これにより、上述の実施例によれば、擬似逆行列演算をする必要は無く、主な演算量は検出順番決定演算と、QR分解演算と、後退あるいは前進代入演算となる。従って,所要演算量は従来のSIC方式と比較して極めて少なくなる。従って,従来に比べて、処理演算量が少なく所要演算回路規模が小さい無線受信装置の信号検出装置を提供することができる。
図1はMIMO−OFDMシステムの構成を示す第1の図である。
図2はMIMO−OFDMシステムの構成を示す第2の図である。
図3はMIMO−Singleシステムの構成を示す第1の図である。
図4はMIMO−Singleシステムの構成を示す第2の図である。
これらのMIMOシステムにおいて、図1と図3で示したシステムの構成はチャネル符号化及びシンボルマッピングを一系列で処理している。また図2と図4で示したシステムでは送信アンテナの本数Tに合わせて、T個の信号系列を並列に処理する構成を新たに備えている。
無線受信装置内の信号検出装置への入力が伝搬路行列Hと係数α、受信信号ベクトルxであるとし、また本実施形態による信号検出処理を経て出力する信号を検出信号^s(^の記号はハットを示す)とすると、当該信号検出装置は、
(ステップS1a)送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素s=[s1,s2,・・・,sT]に対して、それぞれの信号検出の順番を同時に決定し、リストSに記録する。
(ステップS1b)拡張伝搬路行列H’の列ベクトルをステップS1aで決めた順番リストSに従い並び替えを行い行列H”を算出する。
(ステップS1c)ステップS1bの並び替えによって算出された行列H”をQR分解し、行列Qと上三角行列Rとを算出する。
(ステップS1d)行列Qの最初のR行の複素共役転置を用いて受信ベクトルxをフィルタリングする。
(ステップS1e)行列Rの上三角構造を利用し、後退代入によりT個の送信信号を順次に検出する。
(ステップS1f)検出されたT個の送信信号をリストSに従い、元の送信された空間順番(アンテナ順番)に並べ直して出力する。
ここで、信号検出装置はステップS1eの処理のみが反復計算を含むが、それ以外のステップS1a〜1d、1fの処理については1回のみ実行すればよい。
<ステップS1aの処理について>
送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素s=[s1,s2,・・・,sT]に対して、それぞれの信号検出順番を同時に決定し、リストSに記録する。そして、式(9)のように定義された拡張伝搬路行列H’を用いて、式(9)により行列Gを算出する。
次に拡張伝搬路行列H’の列ベクトルをステップS1aで決めた順番リストSに従い並び替えを行う。式(15)はその並び替えを行うために用いる数式である。
次にステップS1bで並び替えられた行列H”をQR分解し、行列Qと上三角行列Rを算出する。行列Qと上三角行列Rを導く処理は式(17)で表される。
次にステップS1cで算出した行列Qの最初のR行の複素共役転置を使って列ベクトルyを算出し、式(18)で示すように、受信ベクトルxをフィルタリングする。なお、式(18)において、行列Qの最初のRの行をQ1、残りのT行をQ2とする。
次にRの上三角構造を利用して、後退代入によりT個の送信信号を順次検出する。上記算出した列ベクトルyは式(19)のように要素ごとに書き表すことができる。
次に検出されたT個の送信信号を順番リストSに従い、元の送信された空間順番(アンテナ順番)に並びなおして出力する。式(23)のように行列Pの転置を用いて、上記ステップS1eで検出した送信信号^s’の順番の並び替え処理を行う。行列PはステップS1bの処理において検出順番リストSに従って得られる行列Pと同一のものである。
図5は信号検出装置の機能処理部を示す第1の図である。
図6は信号検出装置の機能処理部を示す第2の図である。
図7は信号検出装置の機能処理部を示す第3の図である。
まず図5において、符号11〜16の機能処理部はそれぞれ上述のステップS1a〜ステップS1fに対応する処理を行う機能処理部に対応する。ここで機能処理部とは、信号検出装置における回路群または当該装置で実行されるプログラム群を意味する。また、符号17は読み書き可能な記憶デバイスまたは情報のパイプライン(配線)を表す。
次に実施例2について説明する。
実施例1同様に、無線受信装置内の信号検出装置への入力が伝搬路行列Hと係数α、受信信号ベクトルxであるとし、また本実施形態による信号検出処理を経て出力する信号を検出信号^sとすると、当該信号検出装置は、
(ステップS2a)送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素s=[s1,s2,・・・,sT]に対して、それぞれの信号検出の順番を同時に決定し、リストSに記録する。
(ステップS2b)拡張伝搬路行列H’の列ベクトルをステップS2aで決めた順番リストSに従い並び替えを行い行列H”を算出する。
(ステップS2c)ステップS2bの並び替えによって算出された行列H”をQR分解し、行列Qと下三角行列Rとを算出する。
(ステップS2d)行列Qの最初のR行の複素共役転置を用いて受信ベクトルxをフィルタリングする。
(ステップS2e)行列Rの下三角構造を利用し、前進代入によりT個の送信信号を順次に検出する。
(ステップS2f)検出されたT個の送信信号をリストSに従い、元の送信された空間順番(アンテナ順番)に並べ直して出力する。
ここで、信号検出装置はステップS2eの処理のみが反復計算を含むが、それ以外のステップS2a〜2d、2fの処理については1回のみ実行すればよい。
<ステップS2aの処理について>
送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素s=[s1,s2,・・・,sT]に対して、それぞれの信号検出順番を同時に決定し、リストSに記録する。そして、式(9)のように定義された拡張伝搬路行列H’を用いて、式(30)により行列Gを算出する。
次に拡張伝搬路行列H’の列ベクトルをステップS2aで決めた順番リストSに従い並び替えを行う。式(36)はその並び替えを行うために用いる数式である。
次にステップS2bで並び替えられた行列H”をQR分解し、行列Qと下三角行列Rを算出する。行列Qと下三角行列Rを導く処理は式(38)で表される。
次にステップS2cで算出した行列Qの最初のR行(Q1)の複素共役転置を使って列ベクトルyを算出し、式(39)で示すように、受信ベクトルxを線形フィルタリング(つまり乗算処理)する。なお、式(39)において、行列Qの最初のRの行をQ1、残りのT行をQ2とする。
次にRの下三角構造を利用して、前進代入によりT個の送信信号を順次検出する。上記算出した列ベクトルyは式(40)のように要素ごとに書き表すことができる。
次に検出されたT個の送信信号を順番リストSに従い、元の送信された空間順番(アンテナ順番)に並びなおして出力する。式(44)のように行列Pの転置を用いて、上記ステップS2eで検出した送信信号^s’の順番の並び替え処理を行う。行列PはステップS2bの処理において検出順番リストSに従って得られる行列Pと同一のものである。
図8は信号検出装置の機能処理部を示す第4の図である。
図9は信号検出装置の機能処理部を示す第5の図である。
図10は信号検出装置の機能処理部を示す第6の図である。
まず図8において、符号21〜26の機能処理部はそれぞれ上述のステップS2a〜ステップS2fに対応する処理を行う機能処理部に対応する。ここで機能処理部とは、信号検出装置における回路群または当該装置で実行されるプログラム群を意味する。また、符号27は読み書き可能な記憶デバイスまたは情報のパイプライン(配線)を表す。
これにより、上述の実施例によれば、擬似逆行列演算をする必要は無く、主な演算量は検出順番決定演算と、QR分解演算と、後退あるいは前進代入演算となる。従って,所要演算量は従来のSIC方式と比較して極めて少なくなる。従って,従来に比べて、処理演算量が少なく所要演算回路規模が小さい無線受信装置の信号検出装置を提供することができる。
12,22・・・伝搬路行列ベクトル並び替え処理部
13,23・・・QR分解処理部
14,24・・・フィルタリング処理部
15・・・後退代入処理部
25・・・前進代入処理部
16,26・・・順番並び替え処理部
17,27・・・記憶デバイス
Claims (7)
- MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムにおいて伝搬路行列H、所定の係数α、受信信号ベクトルxを用いて受信信号の信号検出を行う無線受信装置における無線信号分離方法であって、
無線送信装置の送信した信号の該送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素に対して、それぞれの信号検出の順番を決定し、順番リストSに記録する検出順番決定処理と、
前記伝搬路行列Hと前記係数αと単位行列Iとに基づいて算出した拡張伝搬路行列H’を、前記順番リストSに従い並び替えて行列H”を算出する並び替え処理と、
R行T列の前記行列H”をQR分解して、ユニタリー行列Qと上三角行列Rとを算出するQR分解処理と、
前記行列QのR行の複素共役転置を使って受信ベクトルxをフィルタリングするフィルタリング処理と、
前記上三角行列Rの上三角構造を利用して、後退代入により前記T個の送信信号を順次検出する後退代入処理と、
前記検出したT個の送信信号を前記順番リストSに従って、元の送信された空間順番に並べなおして出力する順番並び替え処理と、を有し、
前記検出順番決定処理は、G=H’ H H’により算出した行列Gと順番リスト生成式に従って、前記順番リストSを生成し、
前記並び替え処理は、前記算出した行列H”を出力し、
前記QR分解処理は、前記行列Qと前記行列Rとを出力し、
前記フィルタリング処理は、前記行列QのR行の複素共役転置と前記受信信号ベクトルxとを乗算することによりベクトルyを算出し、
前記後退代入処理は、前記列ベクトルyと前記上三角行列Rとを用いて、後退代入演算処理によって、検出送信信号ベクトルを算出し、その検出送信信号ベクトルのT個の要素を順番に検出し、干渉成分算出式に従って干渉成分を算出し、前記列ベクトルyのk番目の要素y k から前記干渉成分を減算することにより軟判定検出信号を算出し、当該軟判定検出信号に対して、送信側で変調時に適用したコンスタレションに基づいて硬判定を行い硬判定検出信号を算出し、
前記順番並び替え処理は、検出送信信号ベクトルと前記順番リストSとを読み取り、当該リストに従って前記検出送信信号ベクトルを並び替えた後で、その並び替え結果を出力する
ことを特徴とする無線信号分離方法。 - MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムにおいて伝搬路行列H、所定の係数α、受信信号ベクトルxを用いて受信信号の信号検出を行う無線受信装置における無線信号分離方法であって、
無線送信装置の送信した信号の該送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素に対して、それぞれの信号検出の順番を決定し、順番リストSに記録する検出順番決定処理と、
前記伝搬路行列Hと前記係数αと単位行列Iとに基づいて算出した拡張伝搬路行列H’を、前記順番リストSに従い並び替えて行列H”を算出する並び替え処理と、
R行T列の前記行列H”をQR分解して、ユニタリー行列Qと下三角行列Rとを算出するQR分解処理と、
前記行列QのR行の複素共役転置を使って受信ベクトルxをフィルタリングするフィルタリング処理と、
前記下三角行列Rの下三角構造を利用して、前進代入により前記T個の送信信号を順次検出する前進代入処理と、
前記検出したT個の送信信号を前記順番リストSに従って、元の送信された空間順番に並べなおして出力する順番並び替え処理と、を有し、
前記検出順番決定処理は、G=H’ H H’により算出した行列Gと順番リスト生成式に従って、前記順番リストSを生成し、
前記並び替え処理は、前記算出した行列H”を出力し、
前記QR分解処理は、前記行列Qと前記行列Rとを出力し、
前記フィルタリング処理は、前記行列QのR行の複素共役転置と前記受信信号ベクトルxとを乗算することによりベクトルyを算出し、
前記前進代入処理は、前記列ベクトルyと前記下三角行列Rとを用いて、前進代入演算処理によって、検出送信信号ベクトルを算出し、その検出送信信号ベクトルのT個の要素を順番に検出し、干渉成分算出式に従って干渉成分を算出し、前記列ベクトルyのk番目の要素y k から前記干渉成分を減算することにより軟判定検出信号を算出し、当該軟判定検出信号に対して、送信側で変調時に適用したコンスタレションに基づいて硬判定を行い硬判定検出信号を算出し、
前記順番並び替え処理は、検出送信信号ベクトルと前記順番リストSとを読み取り、当該リストに従って前記検出送信信号ベクトルを並び替えた後で、その並び替え結果を出力する
ことを特徴とする無線信号分離方法。 - MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムにおいて伝搬路行列H、所定の係数α、受信信号ベクトルxを用いて受信信号の信号検出を行う無線受信装置であって、
無線送信装置の送信した信号の該送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素に対して、それぞれの信号検出の順番を決定し、順番リストSに記録する検出順番決定手段と、
前記伝搬路行列Hと前記係数αと単位行列Iとに基づいて算出した拡張伝搬路行列H’を、前記順番リストSに従い並び替えて行列H”を算出する並び替え手段と、
R行T列の前記行列H”をQR分解して、ユニタリー行列Qと上三角行列Rとを算出するQR分解手段と、
前記行列QのR行の複素共役転置を使って受信ベクトルxをフィルタリングするフィルタリング手段と、
前記上三角行列Rの上三角構造を利用して、後退代入により前記T個の送信信号を順次検出する後退代入手段と、
前記検出したT個の送信信号を前記順番リストSに従って、元の送信された空間順番に並べなおして出力する順番並び替え手段と、を備え、
前記検出順番決定手段は、G=H’ H H’により算出した行列Gと順番リスト生成式に従って、前記順番リストSを生成し、
前記並び替え手段は、前記算出した行列H”を出力し、
前記QR分解手段は、前記行列Qと前記行列Rとを出力し、
前記フィルタリング手段は、前記行列QのR行の複素共役転置と前記受信信号ベクトルxとを乗算することによりベクトルyを算出し、
前記後退代入手段は、前記列ベクトルyと前記上三角行列Rとを用いて、後退代入演算処理によって、検出送信信号ベクトルを算出し、その検出送信信号ベクトルのT個の要素を順番に検出し、干渉成分算出式に従って干渉成分を算出し、前記列ベクトルyのk番目の要素y k から前記干渉成分を減算することにより軟判定検出信号を算出し、当該軟判定検出信号に対して、送信側で変調時に適用したコンスタレションに基づいて硬判定を行い硬判定検出信号を算出し、
前記順番並び替え手段は、検出送信信号ベクトルと前記順番リストSとを読み取り、当該リストに従って前記検出送信信号ベクトルを並び替えた後で、その並び替え結果を出力する
ことを特徴とする無線受信装置。 - MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムにおいて伝搬路行列H、所定の係数α、受信信号ベクトルxを用いて受信信号の信号検出を行う無線受信装置であって、
無線送信装置の送信した信号の該送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素に対して、それぞれの信号検出の順番を決定し、順番リストSに記録する検出順番決定手段と、
前記伝搬路行列Hと前記係数αと単位行列Iとに基づいて算出した拡張伝搬路行列H’を、前記順番リストSに従い並び替えて行列H”を算出する並び替え手段と、
R行T列の前記行列H”をQR分解して、ユニタリー行列Qと下三角行列Rとを算出するQR分解手段と、
前記行列QのR行の複素共役転置を使って受信ベクトルxをフィルタリングするフィルタリング手段と、
前記下三角行列Rの下三角構造を利用して、前進代入により前記T個の送信信号を順次検出する前進代入手段と、
前記検出したT個の送信信号を前記順番リストに従って、元の送信された空間順番に並べなおして出力する順番並び替え手段と、を備え、
前記検出順番決定手段は、G=H’ H H’により算出した行列Gと順番リスト生成式に従って、前記順番リストSを生成し、
前記並び替え手段は、前記算出した行列H”を出力し、
前記QR分解手段は、前記行列Qと前記行列Rとを出力し、
前記フィルタリング手段は、前記行列QのR行の複素共役転置と前記受信信号ベクトルxとを乗算することによりベクトルyを算出し、
前記前進代入手段は、前記列ベクトルyと前記下三角行列Rとを用いて、前進代入演算処理によって、検出送信信号ベクトルを算出し、その検出送信信号ベクトルのT個の要素を順番に検出し、干渉成分算出式に従って干渉成分を算出し、前記列ベクトルyのk番目の要素y k から前記干渉成分を減算することにより軟判定検出信号を算出し、当該軟判定検出信号に対して、送信側で変調時に適用したコンスタレションに基づいて硬判定を行い硬判定検出信号を算出し、
前記順番並び替え手段は、検出送信信号ベクトルと前記順番リストSとを読み取り、当該リストに従って前記検出送信信号ベクトルを並び替えた後で、その並び替え結果を出力する
ことを特徴とする無線受信装置。 - MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムにおいて伝搬路行列H、所定の係数α、受信信号ベクトルxを用いて受信信号の信号検出を行う無線受信装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
無線送信装置の送信した信号の該送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素に対して、それぞれの信号検出の順番を決定し、順番リストSに記録する検出順番決定処理と、
前記伝搬路行列Hと前記係数αと単位行列Iとに基づいて算出した拡張伝搬路行列H’を、前記順番リストSに従い並び替えて行列H”を算出する並び替え処理と、
R行T列の前記行列H”をQR分解して、ユニタリー行列Qと上三角行列Rとを算出するQR分解処理と、
前記行列QのR行の複素共役転置を使って受信ベクトルxをフィルタリングするフィルタリング処理と、
前記上三角行列Rの上三角構造を利用して、後退代入により前記T個の送信信号を順次検出する後退代入処理と、
前記検出したT個の送信信号を前記順番リストに従って、元の送信された空間順番に並べなおして出力する順番並び替え処理と、をコンピュータに実行させ、
前記検出順番決定処理においては、G=H’ H H’により算出した行列Gと順番リスト生成式に従って、前記順番リストSを生成し、
前記並び替え処理においては、前記算出した行列H”を出力し、
前記QR分解処理においては、前記行列Qと前記行列Rとを出力し、
前記フィルタリング処理においては、前記行列QのR行の複素共役転置と前記受信信号ベクトルxとを乗算することによりベクトルyを算出し、
前記後退代入処理においては、前記列ベクトルyと前記上三角行列Rとを用いて、後退代入演算処理によって、検出送信信号ベクトルを算出し、その検出送信信号ベクトルのT個の要素を順番に検出し、干渉成分算出式に従って干渉成分を算出し、前記列ベクトルyのk番目の要素y k から前記干渉成分を減算することにより軟判定検出信号を算出し、当該軟判定検出信号に対して、送信側で変調時に適用したコンスタレションに基づいて硬判定を行い硬判定検出信号を算出し、
前記順番並び替え処理においては、検出送信信号ベクトルと前記順番リストSとを読み取り、当該リストに従って前記検出送信信号ベクトルを並び替えた後で、その並び替え結果を出力する
ことを特徴とするプログラム。 - MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムにおいて伝搬路行列H、所定の係数α、受信信号ベクトルxを用いて受信信号の信号検出を行う無線受信装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
無線送信装置の送信した信号の該送信信号ベクトルsの中にあるT個の要素に対して、それぞれの信号検出の順番を決定し、順番リストSに記録する検出順番決定処理と、
前記伝搬路行列Hと前記係数αと単位行列Iとに基づいて算出した拡張伝搬路行列H’を、前記順番リストSに従い並び替えて行列H”を算出する並び替え処理と、
R行T列の前記行列H”をQR分解して、ユニタリー行列Qと下三角行列Rとを算出するQR分解処理と、
前記行列QのR行の複素共役転置を使って受信ベクトルxをフィルタリングするフィルタリング処理と、
前記下三角行列Rの下三角構造を利用して、前進代入により前記T個の送信信号を順次検出する前進代入処理と、
前記検出したT個の送信信号を前記順番リストに従って、元の送信された空間順番に並べなおして出力する順番並び替え処理と、をコンピュータに実行させ、
前記検出順番決定処理においては、G=H’ H H’により算出した行列Gと順番リスト生成式に従って、前記順番リストSを生成し、
前記並び替え処理においては、前記算出した行列H”を出力し、
前記QR分解処理においては、前記行列Qと前記行列Rとを出力し、
前記フィルタリング処理においては、前記行列QのR行の複素共役転置と前記受信信号ベクトルxとを乗算することによりベクトルyを算出し、
前記前進代入処理においては、前記列ベクトルyと前記下三角行列Rとを用いて、前進代入演算処理によって、検出送信信号ベクトルを算出し、その検出送信信号ベクトルのT個の要素を順番に検出し、干渉成分算出式に従って干渉成分を算出し、前記列ベクトルyのk番目の要素y k から前記干渉成分を減算することにより軟判定検出信号を算出し、当該軟判定検出信号に対して、送信側で変調時に適用したコンスタレションに基づいて硬判定を行い硬判定検出信号を算出し、
前記順番並び替え処理においては、検出送信信号ベクトルと前記順番リストSとを読み取り、当該リストに従って前記検出送信信号ベクトルを並び替えた後で、その並び替え結果を出力する
ことを特徴とするプログラム。 - 請求項5または請求項6のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006107800A JP4804997B2 (ja) | 2006-04-10 | 2006-04-10 | 無線信号分離方法、無線受信装置およびプログラム並びに記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006107800A JP4804997B2 (ja) | 2006-04-10 | 2006-04-10 | 無線信号分離方法、無線受信装置およびプログラム並びに記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007282040A JP2007282040A (ja) | 2007-10-25 |
JP4804997B2 true JP4804997B2 (ja) | 2011-11-02 |
Family
ID=38683013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006107800A Expired - Fee Related JP4804997B2 (ja) | 2006-04-10 | 2006-04-10 | 無線信号分離方法、無線受信装置およびプログラム並びに記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4804997B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4854378B2 (ja) * | 2006-05-01 | 2012-01-18 | ソフトバンクBb株式会社 | 無線伝送システムおよび無線伝送方法 |
JP4813335B2 (ja) * | 2006-11-21 | 2011-11-09 | 日本電信電話株式会社 | 無線信号検出方法 |
JP4455643B2 (ja) | 2007-10-30 | 2010-04-21 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 造粒装置及びそれを用いる造粒方法 |
CN105610541B (zh) * | 2015-12-29 | 2018-04-03 | 东南大学 | 一种光ofdm中基于逆序叠加的四色谱信号复用传输方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1521414B1 (en) * | 2003-10-03 | 2008-10-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method and apparatus for sphere decoding |
KR20080042944A (ko) * | 2004-02-13 | 2008-05-15 | 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 | 무선 통신 시스템, 수신 장치 및 복조 방법 |
WO2005117273A1 (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Nec Corporation | 空間多重信号検出方法及びそれを用いる時空間反復復号器 |
-
2006
- 2006-04-10 JP JP2006107800A patent/JP4804997B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007282040A (ja) | 2007-10-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Peel et al. | A vector-perturbation technique for near-capacity multiantenna multiuser communication-part I: channel inversion and regularization | |
CN102959916B (zh) | 具有分布式信道估计和预编码的mimo传输系统 | |
JP4854378B2 (ja) | 無線伝送システムおよび無線伝送方法 | |
JP2006229944A (ja) | 通信システム、方法、及びデバイス | |
JP4804997B2 (ja) | 無線信号分離方法、無線受信装置およびプログラム並びに記録媒体 | |
KR101114270B1 (ko) | 하나 이상의 추가 수신 경로들을 갖는 mimo 수신기들 | |
JP5859913B2 (ja) | 無線受信装置、無線送信装置、無線通信システム、プログラムおよび集積回路 | |
JP4802148B2 (ja) | 信号検出装置及び信号検出方法並びにそのプログラムと記録媒体 | |
CN104184505B (zh) | 发射信号的多输入多输出mimo检测方法、装置及系统 | |
JP4805042B2 (ja) | 無線信号分離方法、無線受信装置およびプログラム並びに記録媒体 | |
JP4708224B2 (ja) | 無線信号分離方法および受信装置並びにそのプログラムと記録媒体 | |
JP4813335B2 (ja) | 無線信号検出方法 | |
JP2008283393A (ja) | Mmse等化回路、受信装置、及び通信システム、並びにその方法及びプログラム | |
JP4722785B2 (ja) | 無線信号分離方法、無線受信装置およびプログラム並びに記録媒体 | |
JP2009055217A (ja) | 信号検出装置及び信号検出方法並びにそのプログラムと記録媒体 | |
JP5770558B2 (ja) | 受信装置、プログラムおよび集積回路 | |
Fischer | From Gram–Schmidt orthogonalization via sorting and quantization to lattice reduction | |
JP5121752B2 (ja) | 空間多重マルチキャリア受信装置、及び空間多重マルチキャリア受信方法 | |
Dumard et al. | Low-complexity MIMO multiuser receiver: A joint antenna detection scheme for time-varying channels | |
Pohl et al. | The algebraic structure of frequency-selective MIMO channels | |
Tu et al. | Alternating multiuser detection with soft interference cancellation for heterogeneous-signaling MIMO CDMA Systems | |
JP6259214B2 (ja) | Mimo受信装置 | |
Chang et al. | Pipelined turbo multiuser detection and Kalman channel estimation for MU-MIMO SC-FDMA systems | |
JP2009055216A (ja) | 信号検出装置及び信号検出方法並びにそのプログラムと記録媒体 | |
Dong et al. | MIMO channel estimation based on ambiguity resistant filtering and decimated feedback |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110428 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110802 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110810 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4804997 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |