以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態である通信制御システムを示している。
この通信制御システムは、受光部21に方位分離光学系11を有するリモートコントローラ1が、被操作端末群である複数の端末2−1乃至2−3からID(Identification)情報を受信することで得られる端末2−1乃至2−3の位置(すなわち、リモートコントローラ1からの距離)に応じて、ユーザAの操作に対応する制御情報を算出し、算出した制御情報を送信することで、所定の処理を行わせるものである。なお、以下、端末2−1乃至2−3を個々に区別する必要がない場合、単に端末2とも称する。
ユーザAは、リモートコントローラ1の方位分離光学系11を、複数の端末2−1乃至2−3のうち、操作したい端末2の方向に向けて、リモートコントローラ1を操作する。
リモートコントローラ1は、送受信される情報に対応する光信号を方位毎に分離する方位分離光学系11を有して構成される受光部21と発光部38(図2)を備えている。光信号としては、例えば、赤外線または可視光線などが用いられる。
リモートコントローラ1は、ユーザAの操作に対応して、端末2の方向に対し、呼びかけ信号を送信する。なお、図1の例において、リモートコントローラ1および端末2に示される半円は、その半円の中心が光信号の受光、発光位置であることを示している。
この呼びかけ信号を受信した端末2は、それぞれのID情報を光信号として送信してくるので、リモートコントローラ1は、方位分離光学系11によって、端末2からの光信号毎に、ID情報、到来方向情報、光強度情報を検出し、ユーザAの操作に応じた操作情報と、検出された各情報に基づいて、各端末2の制御情報を算出し、算出した制御情報を各端末2に対して送信する。
端末2は、例えば、ユーザA宅に設置され、受信した放送信号に対応する画像や音声を出力するテレビジョン受信装置などで構成される。なお、各端末2は、リモートコントローラ1により操作される非操作端末であればよく、さらに、それぞれ異なる種類の機器で構成することもできる。例えば、端末2は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、その他のPDA(Personal Digital Assistant)機器、または、AV(Audio Visual)機器や家電(家庭用電化製品)などのCE(Consumer Electronics)機器である、テレビジョン受像機、オーディオ機器、エアーコンディショナ装置、自動シャッタ装置、照明装置、もしくはビデオ録画装置などで構成することもできる。
端末2は、無指向性光学系を有して構成される受光部71と発光部72(共に図5)をそれぞれ備えている。端末2は、リモートコントローラ1から送信されてくる呼びかけ信号を受信すると、自己のID情報を、リモートコントローラ1に送信し、リモートコントローラ1から送信されてくる制御情報を受信すると、制御情報に基づいて、電源のオンオフ、選局、音量調整、画質調整などの所定の処理を実行する。
なお、図1の通信制御システムにおいては、1台のリモートコントローラ1と、3台の端末2−1乃至2−3で構成されているが、端末2の数は3台に限定されない。
図2は、図1のリモートコントローラ1の構成例を示すブロック図である。
リモートコントローラ1は、受光部21、情報検出部32、端末推定部33、通信回線最適制御部34、操作入力部35、モード設定部36、情報送信部37、および発光部38により構成される。
受光部21は、方位分離光学系11を有したイメージセンサ51(図3)で構成され、方位分離光学系11によって、送信されてくる情報に対応する光信号を方位毎に分離して受光(受信)する。
情報検出部32は、受光部21により受光された方位毎の光信号から、送信元の端末2のID情報を取得するとともに、その信号の光強度情報(以下、受信強度(RSSI)情報とも称する)を検出し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部33に供給する。
端末推定部33は、情報検出部32より得られる受光位置情報から推定方向(リモートコントローラ1からの相対方位)を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、リモートコントローラ1から見た端末2の位置を推定し、推定した端末2の位置を、ID情報に関連付けて、通信回線最適制御部34に供給する。
通信回線最適制御部34は、接続優先度算出部41および制御情報算出部42により構成され、端末推定部33により推定された端末2の位置、モード設定部36からの操作モード情報、および操作入力部35からの操作情報に基づいて、各端末2の処理を制御する制御情報を算出する。
接続優先度算出部41は、端末推定部33により推定された端末2の位置に基づく、ユーザAによるリモートコントローラ1の操作の正面方向(以下、操作方向とも称する)と位置(すなわち、各端末2との距離)により、各端末2の接続優先度を算出する。
制御情報算出部42は、操作入力部35から操作情報が供給されると、情報送信部37を制御し、発光部38から、呼びかけのための光信号である呼びかけ信号を送信させる。また、制御情報算出部42は、接続優先度算出部41により算出される各端末2の接続優先度、モード設定部36からの操作モード情報、および操作入力部35からの操作情報に基づいて、各端末2の処理を制御する制御情報を算出し、各端末2のID情報とともに情報送信部37に供給する。
なお、リモートコントローラ1は、操作モードとして、ユーザAが単一の端末2を選択して操作を行いたい場合に用いられる選択モードと、複数の端末2に対して接続優先度に応じた度合いの操作を行いたい場合に用いられる並列モードを有している。
例えば、操作モードが選択モードである場合、制御情報算出部42においては、ユーザAのリモートコントローラ1の操作方向で、かつ、より近い距離にある端末2の制御情報のみが算出される。操作モードが並列モードである場合、制御情報算出部42においては、ユーザのリモートコントローラ1の操作方向で、かつ、より近い距離にある端末2だけでなく、その端末2の周囲に存在する端末2の制御情報も、それぞれの接続優先度に応じて算出される。
操作入力部35は、リモートコントローラ1の筐体の前面に備えられるボタンやダイヤルなどで構成され、ユーザAの操作に対応する操作情報を、制御情報算出部42およびモード設定部36に供給する。
モード設定部36は、操作入力部35を介して入力される操作モードに関するユーザAの操作情報に応じて、リモートコントローラ1の操作モードを、選択モードまたは並列モードに設定し、操作モード情報を制御情報算出部42に供給する。
情報送信部37は、制御情報算出部42からの各端末2のID情報および制御情報を、発光部38を介して送信させる。
発光部38は、無指向性光学系を有して構成され、受光部21の近傍に設置されている。発光部38は、情報送信部37からの各端末2のID情報および制御情報に対応する光信号を、端末2−1乃至2−3に向けて送信する。
なお、発光部38も方位分離光学系11を有する発光素子からなるセンサで構成することもできる。この場合、リモートコントローラ1は、各端末2のID情報および制御情報に対応する光信号を、そのID情報が対応する方位へ送信するため、図4を参照して後述する対応情報が、逆換算されて求められるセンサ配列[x,y]の発光素子からのみ発光させるように構成される。これにより、対応する端末2にだけ、そのID情報および制御情報に対応する光信号を送ることができるようになる。
また、このとき、プリズムなどを用いて、受光部21の方位分離光学系11を発光部38とで共用することもできる。さらに、イメージセンサ51のセンサ素子を受光素子および発光素子で構成することで、方位分離光学系11だけでなくイメージセンサ51も受光部21と発光部38で共用することができる。
図3は、図2の受光部21の詳細な構成例を示している。
受光部21は、光学的レンズ機構からなる方位分離光学系11と、センサ配列[x,y](x:横,y:縦)の受光素子からなるイメージセンサ51で構成される。なお、イメージセンサ51は、PSD(Position Sensitive Detector)センサで構成することもできる。方位分離光学系11は、レンズ機構に限らず、例えば、光学スリット機構により構成することもできる。ただし、光受光感度を上げるため、レンズ機構を構成する方が好ましい。
方位分離光学系11は、光軸をイメージセンサ51の中心に合わせ、イメージセンサ51の距離Dだけ手前に配置されている。方位分離光学系11は、イメージセンサ51に到来する各端末2からの光信号を方位毎に分離し、イメージセンサ51の各受光素子に導く。
イメージセンサ51には、方位分離光学系11を介して、例えば、各端末2が存在する方向[φ,θ](地面に対して水平な平面における角度φ,地面に対して垂直な平面における角度θ)からの光信号が受光される。
イメージセンサ51は、図4に示されるように、センサ配列[x,y](1≦x≦X,1≦y≦Y)の受光素子で構成されている。各受光素子と対応する到来方向(φxy,θxy)は、方位分離光学系11の配置とセンサ配列によって決定され、各受光素子のセンサ配列[x,y]と、対応する到来方向[φ,θ]は、例えば、端末位置推定部33に内蔵されるメモリ52に対応情報として記録されている。
図4の例の場合、メモリ52には、イメージセンサ51のセンサ配列[1,1]の受光素子には、到来方向[φ11,θ11]が対応しており、イメージセンサ51のセンサ配列[1,2]の受光素子には、到来方向[φ12,θ12]が対応しており、イメージセンサ51のセンサ配列[m,n]の受光素子Pには、到来方向[φmn,θmn]が対応していることが記録されている。
図3に戻って、情報検出部32は、各受光素子に対応するよう、受光素子数(すなわち、X×Y個)に内部的に分けられて構成されている。すなわち、センサ配列[1,1]の受光素子で受光された光信号に対応する情報は、情報検出部32−[1,1]に入力され、センサ配列[m,n]の受光素子で受光された光信号に対応する情報は、情報検出部32−[m,n]に入力され、センサ配列[x,y]の受光素子で受光された光信号に対応する情報は、情報検出部32−[x,y]に入力され、センサ配列[X,Y]の受光素子で受光された光信号に対応する情報は、情報検出部32−[X,Y]に入力される。
情報検出部32−[1,1]は、センサ配列[1,1]の受光素子からの情報から、ID情報を取得するとともに、センサ配列[1,1]の受光素子で受光された光信号の受信強度情報を検出し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部33に供給する。情報検出部32−[m,n]は、センサ配列[m,n]の受光素子からの情報から、ID情報を取得するとともに、センサ配列[m,n]の受光素子で受光された光信号の受信強度情報を検出し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部33に供給する。
情報検出部32−[X,Y]は、センサ配列[X,Y]の受光素子からの情報から、ID情報を取得するとともに、センサ配列[X,Y]の受光素子で受光された光信号の受信強度情報を検出し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部33に供給する。情報検出部32−[X,Y]は、センサ配列[X,Y]の受光素子からの情報から、ID情報を取得するとともに、センサ配列[X,Y]の受光素子で受光された光信号の受信強度情報を検出し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部33に供給する。
端末推定部33は、ID情報および受信強度情報を供給してくる情報検出部32に対応する受光素子の位置情報(例えば、情報検出部32−[m,n]に対応する受光素子Pの位置情報であるセンサ配列[m,n])から、推定方位を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、リモートコントローラ1から見た端末2の位置を推定し、この位置推定情報をID情報に関連付けて、通信回線最適制御部34に供給する。
なお、図3の例の受光部21においては、説明の便宜上、背面からの光信号が受信できないように示されているが、受光部21を、全方位からの光信号を受信可能に、例えば、複数のミラー、レンズおよびセンサで構成することもできる。
図5は、図1の端末2の構成例を示すブロック図である。
端末2は、受光部71、発光部72、機能制御部73、機能処理部74、インジケータ75、および電源供給部76により構成される。
受光部71は、無指向性光学系を有して構成され、送信されてくる光信号を受光し、受光した光信号に対応する情報を機能制御部73に供給する。発光部72も無指向性光学系を有して構成され、受光部71の近傍に設置されている。発光部72は、送信する情報に対応する光信号を発光する。
これらの受光部71および発光部72においても、プリズムなどを用いることで、無指向性光学系を共有することが可能である。
機能制御部73は、受光部71を介して、リモートコントローラ1からの呼びかけ信号を受信すると、内蔵する図示せぬメモリから、端末2のID情報を読み出し、そのID情報を、発光部72に送信させる。また、機能制御部73は、受光部71を介して、リモートコントローラ1からの制御情報を受信すると、まず、制御情報に付加されているID情報を検出し、メモリのID情報と一致するか否かを判定し、メモリのID情報と一致した場合に、その制御情報に基づいて、機能処理部74、インジケータ75、および電源供給部76の処理を制御する。
機能処理部74は、図5の例の場合、チューナ81、信号処理部82、モニタ83、スピーカ84により構成される。なお、図5の例においては、端末2がテレビジョン受信装置で構成される場合の機能処理部74が示されており、例えば、端末2がテレビジョン受信装置以外のCE機器である場合、機能処理部74は、その装置に応じた構成となる。
チューナ81は、図示せぬアンテナにより受信された放送信号から、機能制御部73の制御に応じた選局を行い、所定の処理が施された信号を、画像信号と音声信号に分離して、信号処理部82に出力する。
信号処理部82は、チューナ81からの画像信号に、機能制御部73の制御に応じた画像処理を行い、チューナ81からの音声信号に、機能制御部73の制御に応じた音声処理を行う。また、信号処理部82は、処理後の画像信号に対応する画像をモニタ83に表示させ、処理後の音声信号に対応する音声をスピーカ84から出力させる。
モニタ83は、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、信号処理部82からの画像信号に対応する画像を表示する。また、モニタ83は、機能制御部73の制御に応じて、モニタ83自体の明るさや解像度などを調整する。スピーカ84は、信号処理部82からの音声信号に対応する音声を出力する。また、スピーカ84は、機能制御部73の制御に応じて、音量や音質などを調整する。
インジケータ75は、LED(Light Emitting Diode)などで構成され、機能制御部73の制御に応じて、点灯する。電源供給部76は、機能制御部73の制御に応じて、端末2の各部への電源の供給を開始したり、停止する。
次に、接続優先度算出部41による接続優先度の算出について説明する。
各端末2の接続優先度の算出は、ユーザAのリモートコントローラ1の操作方向および位置(各端末2との距離)により算出される。例えば、端末2をaとし、リモートコントローラ1をxとすると、リモートコントローラ1から、各端末2への接続優先度Yx->aの算出は、次の式(1)で表される。
まず、接続優先度Yx->aを算出する際には、方位分離光学系11を有するリモートコントローラ1については、任意方位(θxa,φxa)からの信号に対しての指向性パターンFx(θxa,φxa)として、例えば、図6の指向性パターン131が設定される。
指向性パターンについて、図6を参照して説明する。指向性パターンとは、x,y,zの3次元の空間におけるすべての方位、すなわち、xy平面上における角度θ(deg)およびyz平面における角度φ(deg)への通信に対する要望の大きさである指向性指数を表すものである。
図6は、説明の便宜上、3次元のうち、z次元が省略された、すなわち、3次元のうち、x,yの2次元(xy平面)における、各方位に対する指向性指数f(θ,φ)を表すグラフ121と、縦軸を指向性指数F(θ,φ)とし、横軸を方位θ(グラフ121の同じ方位を示す)としたグラフ122を示しており、グラフ121およびグラフ122には、それぞれ正面指向性型の指向性パターン131と、無指向性型の指向性パターン132が示されている。
グラフ121において、原点は、リモートコントローラ1あるいは端末2の位置を示し、xy平面の各円は、−50(原点)から、−10刻みの指向性指数を表している。また、グラフ121においては、y軸上において上方向が0度を表し、360度の方位が0度から時計回りに設定されており、0度の方位が、リモートコントローラ1の操作(あるいは端末2)の正面方向qとされている。
正面指向性型の指向性パターン131は、正面方向qの方位に対しては、略3と大きく、正面方向qの方位から、原点を中心に背面方向に回転するにつれて、だんだん小さくなり、背面方向(180度)の方位に対しては、略−40と急に小さくなっていく指向性指数を有している。したがって、正面指向性型の指向性パターン131の指向性指数は、グラフ121においては、凹んだ形状で表され、グラフ122においては、凸型の2次曲線で表される。
無指向性型の指向性パターン132は、どの方位に対しても一定で同じ大きさ(略0)である(すなわち、無指向である)指向性指数を有している。したがって、無指向性型の指向性パターン132の指向性指数は、グラフ121においては、正円の形状で表され、グラフ122においては、x軸に平行な直線で表される。
したがって、リモートコントローラ1について、任意方位(θxa,φxa)からの信号に対しての指向性パターンFx(θxa,φxa)として、図6の指向性パターン131を設定することにより、式(1)で表される接続優先度Yx->aは、リモートコントローラ1の操作方向を中心に次第に減衰していくようになる。
また、式(1)において、*は、乗算を表しており、Y0は、接続優先度の正規化係数、Ptaは、端末2の送信電力利得、Ga(x)は、端末2のリモートコントローラ1に対する利得、Fa(θax,φax)は、端末2のリモートコントローラ1方向に対する指向性利得を表している。なお、図1の通信制御システムにおいては、端末2の送信電力利得Pta、および端末2のリモートコントローラ1に対する利得Ga(x)は、一定値とし、端末2のリモートコントローラ1方向に対する指向性利得Fa(θax,φax)は、無指向性光学系を有することから、例えば、図6の指向性パターン132で示される無指向性とする。
さらに、式(1)において、Gx(a)は、リモートコントローラ1の端末2に対する利得、Prxは、リモートコントローラ1の端末2に対する受信電力利得であり、これらについても各端末2に対して一定とされる。また、式(1)の分母であるLa<->xは、端末2とリモートコントローラ1間の距離によって変化する減衰量であり、通信に用いる光の波長や電波の周波数などにより変動する値である。
以上により、リモートコントローラ1の各端末2に対する接続優先度Yx->aは、リモートコントローラ1の任意方位に対する指向性パターンFx(θxa,φxa)と、リモートコントローラ1から各端末2方位に対する距離によって変化する減衰量La<->xの比率によって算出されることがわかる。
次に、図7および図8を参照して、リモートコントローラ1の操作方向における接続優先度Yx->aの変化について説明する。
図7は、リモートコントローラ1を操作するユーザ、すなわち、リモートコントローラ1を基準とした空間座標を表している。すなわち、リモートコントローラ1は、座標[0,0]([x座標,y座標]を示す)に位置している。
したがって、このリモートコントローラ1を基準とした空間座標においては、y軸の上方向(図中上方向)が、リモートコントローラ1の操作の正面方向qに対しての相対方位が0度を示しており、リモートコントローラ1を軸として、0度から時計回りに90度回転した位置が+90度の相対方位、0度から時計回りに180度回転した位置が±180度の相対方位、かつ、0度から反時計回りに90度回転した位置が−90度の相対方位をそれぞれ示している。換言すると、相対方位が+90度の位置は、操作の右方向であり、相対方位が±180度の位置は、操作の背面方向であり、相対方位が−90度の位置は、操作の左方向を示している。
また、図7に示される空間座標に示される原点(ユーザA)を中心とする3つの円(点線)の半径は、内側からそれぞれ、リモートコントローラ1からの距離が10m、20m、30mであることを表している。
図7の例の場合、リモートコントローラ1の指向性は、図6を参照して上述したように、正面指向性型の指向性パターン131であり、リモートコントローラ1を基準とした空間座標には、各端末2−1乃至2−3が存在する位置が示されている。
端末2−1は、リモートコントローラ1との相対距離が略25mで、リモートコントローラ1との相対方位が略0度の位置に存在している。端末2−2は、リモートコントローラ1との相対距離が略23mで、リモートコントローラ1との相対方位が略+120度の位置に存在している。端末2−3は、リモートコントローラ1との相対距離が略20mで、リモートコントローラ1との相対方位が略−90度の位置に存在している。
以上のような空間座標において、ユーザAは、リモートコントローラ1の操作の正面方向qを変更させると、リモートコントローラ1の各端末2に対する接続優先度は、図8に示されるように変化する。
図8においては、縦軸が接続優先度を表し、横軸は、図7の空間座標におけるリモートコントローラ1の操作の正面方向qの向き(θ)を表している。
端末2−1は、図7の空間座標において、リモートコントローラ1との相対距離が25mで、リモートコントローラ1の操作の正面方向qとの相対方位が略0度の方位に位置している。したがって、図8に示されるリモートコントローラ1の端末2−1に対する接続優先度151−1は、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが0度の方位を向いたときに一番高くなり、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが、0度の方位からリモートコントローラ1を中心に、時計回りまたは反時計回りに回転していく毎に、だんだん下がっていく。
同様に、端末2−2は、図7の空間座標において、リモートコントローラ1との相対距離が23mで、リモートコントローラ1の操作の正面方向qとの相対方位が略+120度の方位に位置している。したがって、図8に示されるリモートコントローラ1の端末2−2に対する接続優先度151−2は、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが+120度の方位を向いたときに一番高くなり、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが、+120度の方位からリモートコントローラ1を中心に、時計回りまたは反時計回りに回転していく毎に、だんだん下がっていく。
さらに、端末2−3は、図7の空間座標において、リモートコントローラ1との相対距離が20mで、リモートコントローラ1の操作の正面方向qとの相対方位が略−90度の方位に位置している。したがって、図8に示されるリモートコントローラ1の端末2−3に対する接続優先度151−3は、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが−90度の方位を向いたときに一番高くなり、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが、−90度の方位からリモートコントローラ1を中心に、時計回りまたは反時計回りに回転していく毎に、だんだん下がっていく。
したがって、図7の空間座標におけるリモートコントローラ1の各端末2に対する接続優先度を比較した場合、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが0度の方位(すなわち、端末2−1の方向)を向いたとき、点線L1上の丸に示されるように、接続優先度151−1(白丸)>接続優先度151−3(ハッチング丸)>接続優先度151−2(黒丸)となる。
また、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが+120度の方位(すなわち、端末2−2の方向)を向いたとき、点線L2上の丸に示されるように、接続優先度151−2(黒丸)>>接続優先度151−3(ハッチング丸)>接続優先度151−1(白丸)となる。
さらに、リモートコントローラ1の操作の正面方向qが−90度の方位(すなわち、端末2−3の方向)を向いたとき、点線L3上の丸に示されるように、接続優先度151−3(ハッチング丸)>接続優先度151−1(白丸)>接続優先度151−2(黒丸)となる。
以上のように、図6の指向性パターン131を有するリモートコントローラ1の各端末2に対する接続優先度Yx->aは、リモートコントローラ1から各端末2に対する距離によっても変化するが、それ以上に、リモートコントローラ1の操作の正面方向qに応じて変化し、リモートコントローラ1の操作の正面方向qに位置する端末2の接続優先度が他の端末2の接続優先度よりも大きくなることがわかる。
次に、リモートコントローラ1の操作モードについて説明する。リモートコントローラ1は、図2を参照して上述したように、操作モードとして、選択モードおよび並列モードを有している。
まず、図9を参照して、選択モードについて説明する。選択モードは、ユーザが単一の端末2を選択して操作を行いたい場合に用いられる操作モードであり、リモートコントローラ1の操作のほぼ正面方向であり、かつ、リモートコントローラ1からより近い距離にある接続優先度が最も高い端末2を1つ選択して操作を行うモードである。
図9に示される室内空間の所定の位置には、リモートコントローラ1により操作される被操作端末としての端末2−1乃至2−6が設置されている。端末2−1乃至2−6は、図9の例においては、テレビジョン受像機、オーディオ機器、エアーコンディショナ装置、自動シャッタ装置、照明装置、およびビデオ録画装置などからなり、機能処理部74の詳細な構成が異なる以外は、図5の端末2と基本的に同様に構成されている。
端末2の指向性は、基本的に、図6を参照して上述したように、指向性パターン132が示す無指向性であり、各端末2−1乃至2−6の上部中央には、光を点灯する発光素子からなるインジケータ75−1乃至75−6が設置されている。
具体的には、端末2−1は、テレビジョン受像機により構成され、正面方向p1を図中下に向けて、室内空間の図中上側の壁に設置されている。端末2−2は、ビデオ録画装置により構成され、正面方向p2を図中右に向けて、室内空間の図中左上隅に設置されている。端末2−3は、オーディオ機器により構成され、正面方向p3を図中右上に向けて、室内空間の図中左の端末2−2の隣に設置されている。
端末2−4は、照明装置により構成され、正面方向p4を図中右上に向けて、室内空間の図中左下隅に設置されている。端末2−5は、エアーコンディショナ装置により構成され、正面方向p5を図中左に向けて、室内空間の図中右側の壁に設置されている。端末2−6は、自動シャッタ装置により構成され、正面方向p6を図中左に向けて、室内空間の図中右側の壁の端末2−5の近傍(図中下方)に設置されている。
このような室内空間の略中央において、ユーザAは、方位分離光学系11を有し、図6を参照して上述した正面指向型(すなわち、操作の正面方向qに最大の利得を持つ)の指向性パターン131を有するリモートコントローラ1を用いて、リモートコントローラ1の正面方向qを室内空間の図中左上隅に向けて、例えば、端末2の電源をオフする操作を行う。
このとき、リモートコントローラ1は、呼びかけ信号を送信するので、呼びかけ信号を受信した各端末2は、ID情報に対応する光信号をそれぞれ送信してくる。リモートコントローラ1は、受信した光信号から、各端末2のID情報、受信強度情報、および受光位置情報を得て、受光位置情報から推定方向を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、端末2の位置を推定し、それに基づいて、各端末2に対する接続優先度を算出し、算出された接続優先度情報、操作モード情報、および操作入力部35からの操作情報に基づいて、各端末2の処理を制御する制御情報を算出する。
いまの場合、リモートコントローラ1の正面方向qに位置する端末2−2の接続優先度が最も高く、操作モードが選択モードであり、電源をオフする操作情報が入力されているので、リモートコントローラ1においては、端末2−2のインジケータ75−2を点灯させ、端末2−2の電源をオフさせる制御情報が算出され、端末2−2のID情報とともに、光信号として送信される。
各端末2は、リモートコントローラ1からの光信号を受信するが、ID情報が一致する端末2−2のみ、リモートコントローラ1からの制御情報に基づいて、インジケータ75−2の点灯171を行い、その後、電源をオフする。
なお、リモートコントローラ1に対して、選択モードを設定する操作を行うことで、インジケータ75の点灯171を確認してから、電源をオフする操作を新たに行うようにすることも可能である。
以上のように、リモートコントローラ1の操作モードを選択モードに設定することで、ユーザAは、リモートコントローラ1を向け、インジケータ75−2の点灯171により端末2−2が選択されていることをユーザAに提示している端末2−2だけの操作を行うことができる。
次に、図10を参照して、並列モードについて説明する。なお、図10において、図9と対応する部分には対応する符号が付してあり、その説明は繰り返しになるので、適宜省略する。また、図10の例においては、説明の便宜上、すべての端末2が、音声を出力するスピーカ84を有しているものとして説明する。
並列モードは、複数の端末2に対して接続優先度に応じた度合いの操作を行いたい場合に用いられる操作モードであり、リモートコントローラ1の操作のほぼ正面方向であり、かつ、より近い距離にある端末2だけでなく、その端末2の周囲に存在する端末2に対しても、それぞれの接続優先度情報に応じて並列に操作を行うモードである。
図9と同様に端末2が配置される図10の室内空間の略中央において、ユーザAは、方位分離光学系11を有し図6を参照して上述した正面指向型(すなわち、操作の正面方向qに最大の利得を持つ)の指向性パターン131を有するリモートコントローラ1を用いて、リモートコントローラ1の正面方向qを室内空間の図中左上隅に向けて、例えば、音量のボリュームを10上げる操作を行う。
このとき、リモートコントローラ1は、図9の場合と同様に、呼びかけ信号を送信するので、呼びかけ信号を受信した各端末2は、ID情報に対応する光信号をそれぞれ送信してくる。リモートコントローラ1は、受信した光信号から、ID情報、受信強度情報、および受光位置情報を得て、受光位置情報から推定方向を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、端末2の位置を推定し、それに基づいて、各端末2に対する接続優先度を算出し、算出された接続優先度情報、操作モード情報、操作入力部35からの操作情報に基づいて、各端末2の処理を制御する制御情報を算出する。
いまの場合、リモートコントローラ1の正面方向qに位置する端末2−2の接続優先度が最も高く、正面方向q(例えば、0度の方位)から相対角度が浅い(すなわち、±90度以内の)位置に配置される端末2−1および2−3の接続優先度が、端末2−2の接続優先度に次いで高く、その後、正面方向qから相対角度が±135度以内の位置に配置される端末2−4および2−5の接続優先度が、端末2−1および2−3の接続優先度に次いで高く、正面方向qの略背面方向に位置する端末2−6の接続優先度が一番低くなっている。
さらに、操作モードが並列モードであり、音量を10上げる操作情報が入力されているので、リモートコントローラ1においては、各端末2の接続優先度の度合いに応じて、各端末2のインジケータ75を点灯させ、かつ、各端末2の音量を上げる制御情報が算出され、各端末2のID情報とともに、光信号として送信される。
例えば、接続優先度が最も高い端末2−2のID情報とともに、最も高い接続優先度に応じて算出された最大強度での点灯や操作範囲内における最大の音量アップを制御する制御情報が送信される。また、他の端末2−1および端末2−3乃至2−6についても、それらのID情報とともに、各接続優先度の度合いに応じた強度での点灯や各接続優先度の度合いに応じた音量アップを制御する制御情報が送信される。
リモートコントローラ1からは、各端末2への制御情報がID情報とともに光信号として送信されてくるので、各端末2は、リモートコントローラ1からの光信号を受信し、ID情報が一致する制御情報に基づいて、インジケータ75の点灯を行い、音量を上げる処理を行う。
すなわち、接続優先度が最も高い端末2−2は、リモートコントローラ1からの制御情報に基づいて、最大数の発光素子が(最大強度で)点灯するように点灯182を行い、音量を10上げる処理を行う。
接続優先度が端末2−2の次に高い端末2−1および2−3は、リモートコントローラ1からの制御情報に基づいて、最大強度の点灯182よりも少し弱く点灯するように点灯181および183を行い、音量を、例えば、7上げる処理を行う。
接続優先度が端末2−1および2−3の次に高い端末2−4および2−5は、リモートコントローラ1からの制御情報に基づいて、点灯181および183よりも少し弱く点灯するように点灯184および185を行い、音量を、例えば、5上げる処理を行う。
接続優先度が一番低い端末2−6は、リモートコントローラ1からの制御情報に基づいて、他の提示情報に比較して最弱の強度に点灯するように点灯186を行い、音量を、例えば、3上げる処理を行う。
以上のように、リモートコントローラ1の操作モードを並列モードに設定することで、ユーザAは、室内空間においてインジケータ75の点灯を見ることにより、端末2がどのくらいのバランスで操作可能であるかを確認することができ、例えば、リモートコントローラ1の操作方向や位置を動かして、所望のバランスで複数の端末2の操作を行うことができる。
なお、図9を参照して上述した選択モードの場合にも、最も接続優先度の高い端末2の位置がわかるので、例えば、操作の内容が、電源のオンオフではなく、音量アップのように数値を指示可能な操作の場合には、その位置に応じた度合いの制御を行うこともできる。
次に、図11のフローチャートを参照して、図1の通信制御システムの処理について説明する。なお、図11の例の場合、リモートコントローラ1においては、操作モードとして並列モードが設定されているとする。
例えば、ユーザAは、リモートコントローラ1の方位分離光学系11を端末2−2に向けて、リモートコントローラ1に対して、端末2のスピーカ84の音量を10上げる操作を行う。
ステップS11において、リモートコントローラ1の操作入力部35は、ユーザAの操作を入力し、ユーザAの操作に対応する操作情報を制御情報算出部42に供給する。操作情報が供給されると、ステップS12において、制御情報算出部42は、情報送信部37を制御し、発光部38から呼びかけ信号を送信させる。
端末2の受光部71は、ステップS21において、リモートコントローラ1からの呼びかけ信号を受信し、機能制御部73に供給する。呼びかけ信号が供給されると、ステップS22において、機能制御部73は、内蔵する図示せぬメモリから、端末2のID情報を読み出し、そのID情報を発光部72に送信させる。
端末2から、ID情報に対応する光信号が送信されてくるので、リモートコントローラ1の受光部21は、ステップS13において、端末2からの光信号を受信する。すなわち、端末2からの光信号は、方位分離光学系11により方位毎に分離され、例えば、イメージセンサ51のセンサ配列[m,n]の受光素子Pに導かれる。
ステップS14において、情報検出部32および端末推定部33は、受信された光信号を用いて、受信強度情報、および端末2のID情報を検出し、推定方位を算出し、リモートコントローラ1からの距離である、端末2の位置を推定する。
すなわち、ステップS14において、受光素子Pに対応する情報検出部32−[m,n]は、受光素子Pに受光された光信号の受信強度情報を取得し、光信号に対応する情報から、ID情報を取得し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部33に供給する。端末推定部33は、ID情報および受信強度情報を供給してくる情報検出部32−[m,n]に対応する受光素子Pの位置情報から、推定方位を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、端末2の位置を推定し、この端末位置推定情報をID情報に関連付けて、通信回線最適制御部34に供給する。
以上のステップS13およびS14の処理は、複数の光信号が同時に到来した場合には同時に並行して行われる。
ステップS15において、接続優先度算出部41は、端末推定部33により推定された端末2の位置に基づく、ユーザによるリモートコントローラ1の操作の正面方位と位置(すなわち、各端末2との距離)により、各端末2の接続優先度を算出する。
ステップS16において、制御情報算出部42は、接続優先度算出部41により算出される各端末2の接続優先度、モード設定部36からの操作モード情報、および操作入力部35からの操作情報に基づいて、各端末2の処理を制御する制御情報を算出し、各端末2のID情報とともに情報送信部37に供給する。
図1の例の場合、リモートコントローラ1の操作の正面方向にいる端末2−2に対しては、最も高い接続優先度が算出されるので、制御情報算出部42は、例えば、スピーカ84の音量を10上げる制御情報を算出する。リモートコントローラ1の操作の正面方向より少し外れた位置にいる端末2−1または端末2−3に対しては、端末2−2よりも低い接続優先度が算出されるので、制御情報算出部42は、例えば、スピーカ84の音量を7上げる制御情報を算出する。
ステップS17において、情報送信部37は、各端末2のID情報と制御情報を、発光部32に光信号として送信させる。
端末2の受光部71は、ステップS23において、リモートコントローラ1からの光信号を受信し、光信号に対応する情報(制御情報およびID情報)を、機能制御部73に供給する。
ステップS24において、機能制御部73は、ID情報が一致する制御情報に基づいて、制御情報により制御の対象となる、機能処理部74、インジケータ75、または電源供給部76などの制御を行う。
例えば、端末2−2の機能制御部73は、制御情報に基づいて、スピーカ84の音量を10上げさせる制御を行う。一方、端末2−1および端末2−3の機能制御部73は、制御情報に基づいて、スピーカ84の音量を7上げさせる制御を行う。これにより、端末2−2のスピーカ84からは、10上がった音量で音声が出力され、端末2−1および端末2−3のスピーカ84からは、7上がった音量で音声が出力される。
以上のように、図1の通信制御システムにおいては、リモートコントローラ1の受光部21を、光信号を方位毎に分離する方位分離光学系11を有して構成するようにしたので、複数の端末から信号が送信されてきたとしても、端末毎の信号を方位毎に分けて並行して受信することができる。
すなわち、機器間での同期処理や複雑な通信プロセス処理を行うことなく、並行通信が可能となる。
さらに、端末毎の信号を方位毎に分けて並行して受信することにより、端末2の方向、位置を推定することができるので、1の端末あるいは複数の端末に対して、その位置に応じた制御を行うことができる。これにより、ユーザは、リモートコントローラ1の操作方向を最も操作したい端末に向けて、操作を行うだけで、複数の端末を一度に操作することができる。
図12は、本発明の第2の実施の形態である通信制御システムを示している。
図12の通信制御システムにおいては、方位分離光学系11を有するリモートコントローラ1が、無指向性光学系を有するリモートコントローラ201に入れ替わっている点、無指向性光学系を有する端末2−1乃至端末2−3が、方位分離光学系11を有する端末202−1乃至端末202−3に入れ替わっている点、並びに、端末202−1乃至202−3に情報を共有させるサーバ203が追加されている点が、図1の通信制御システムと異なっている。
すなわち、図12の通信制御システムにおいては、図1のリモートコントローラ1が行っていた、方位分離光学系11を用いて、通信相手の位置を推定する処理は、端末202−1乃至202−3によりそれぞれ実行され、推定された位置情報に基づいて接続優先度を求め、接続優先度情報に応じて、ユーザAの操作情報に対応する制御情報を算出する処理は、サーバ203により実行される。なお、以下、端末202−1乃至202−3を個々に区別する必要がない場合、単に端末202とも称する。
まず、ユーザAは、複数の端末202−1乃至202−3のうち、操作したい端末202の方向に向けて、リモートコントローラ201を操作する。
リモートコントローラ201は、無指向性光学系を有して構成される発光部38を備えており、ユーザAの操作に対応する操作情報、操作モード情報、およびリモートコントローラ201のID情報を光信号として端末202の方向に対して送信する。
なお、リモートコントローラ201からは、少なくともリモートコントローラ201のID情報が送信されればよく、ユーザAの操作に対応する操作情報、操作モード情報は、例えば、無線通信205により、直接サーバ203に送信することもできる。
端末202−1乃至202−3は、図1の端末2−1乃至2−3と同様に、例えば、ユーザA宅に設置されるテレビジョン受信装置などで構成される。また、端末202−1乃至202−3は、送受信される情報に対応する光信号を方位毎に分離する方位分離光学系11−1乃至11−3を有し、図1の受光部21−1乃至21−3と同様に構成される受光部211−1乃至211−3をそれぞれ備えている。
端末202は、方位分離光学系11によって、リモートコントローラ1から送信されてくる光信号から、操作情報、操作モード情報、リモートコントローラ201のID情報、到来方向情報、光強度情報を検出して、端末202から見たリモートコントローラ201の位置を推定し、その位置推定情報を、ネットワーク204を介してサーバ203に送信する。
また、端末202は、サーバ203からネットワーク204を介して送信されてくる制御情報に基づいて、電源のオンオフ、選局、音量調整、画質調整などの所定の処理を実行する。
サーバ203は、リモートコントローラ201と無線通信205により情報を送受信可能に構成されており、ネットワーク204を介して、端末202−1乃至202−3に接続されている。なお、ネットワーク204は、有線または無線で構成することができる。
サーバ203は、各端末202からネットワーク204を介してそれぞれ送信されてくる、各端末202から見たリモートコントローラ201の位置推定情報、操作情報、および操作モード情報に基づいて、各端末202の制御情報を算出し、算出した制御情報を、ネットワーク204を介して、各端末202に対して送信する。
なお、図12の通信制御システムにおいては、端末202間の情報共有のためと、端末202の処理の負荷を軽減するために、ネットワーク204で接続されるサーバ203を構成し、サーバ203に制御情報を算出させるようにしたが、端末202間にアドホック通信回線からなるネットワーク204を確立させて、それぞれ情報共有をさせることで、所定の端末202あるいは各端末202において制御情報を算出するように構成することもできる。
また、図12の通信制御システムにおいては、1台のリモートコントローラ201と、3台の端末202−1乃至202−3、1台のサーバ203で構成されているが、端末202の数は3台に限定されない。さらに、リモートコントローラ201も、図18を参照して後述するように、複数台で構成することもできる。
図13は、図12のリモートコントローラ201の構成例を示すブロック図である。なお、図13のリモートコントローラ201においては、操作入力部35乃至発光部38を備える点は、図2のリモートコントローラ1と共通しているが、受光部21および情報検出部32乃至通信回路最適制御部34が除かれている点、並びに、通信制御部221および無線送信部222が追加されている点が異なっている。
すなわち、図13の操作入力部35は、ユーザAの操作に対応する操作情報を、通信制御部221およびモード設定部36に供給する。モード設定部36は、選択モードまたは並列モードに設定している操作モード情報を通信制御部221に供給する。
通信制御部221は、操作入力部35から、ユーザAの操作情報が供給されると、内蔵するメモリから、リモートコントローラ201のID情報を読み出し、情報送信部37を制御し、ID情報、ユーザAの操作情報、およびモード設定部36からの操作モード情報を、光信号として発光部38を介して送信させる。
なお、通信制御部221は、必要に応じて、無線送信部222を制御し、リモートコントローラ201のID情報に関連付けて、ユーザAの操作情報および操作モード情報をサーバ203に送信させる。
無線送信部222は、通信制御部221の制御のもと、無線通信により、リモートコントローラ201のID情報、ユーザAの操作情報および操作モード情報をサーバ203に送信する。
図14は、図12の端末202の構成例を示すブロック図である。なお、図14の端末202においては、機能制御部73乃至電源供給部76を備える点は、図5の端末2と共通するが、受光部71および発光部72が除かれている点、図2の受光部21、情報検出部32、端末推定部33とそれぞれ同様の構成である受光部211、情報検出部232、および端末推定部233、並びに受信部234および送信部235が追加されている点が異なっている。
すなわち、方位分離光学系11を有したイメージセンサ51(図3)で構成される受光部211は、方位分離光学系11によって、リモートコントローラ201から送信されてくる情報に対応する光信号を方位毎に分離して受光(受信)する。
情報検出部232は、図2の情報検出部32と基本的に同様の構成であり、図3を参照して上述したように、各受光素子に対応するよう、受光素子数(すなわち、X×Y個)に内部的に分けられて構成されている。情報検出部232は、受光部211により受光された方位毎の光信号から、送信元のリモートコントローラ201のID情報、操作情報、および操作モード情報などを取得するとともに、その信号の受信強度情報を検出し、検出した各情報および受信強度情報を端末推定部233に供給する。
端末推定部233は、図2の端末推定部33と基本的に同様の構成であり、情報検出部232より得られる受光位置情報から推定方向を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、端末202から見たリモートコントローラ201の位置を推定し、リモートコントローラ201の位置推定情報を、操作情報、操作モード情報、および、リモートコントローラ201のID情報に関連付けて、機能制御部73に供給する。
機能制御部73は、送信部235を制御し、端末推定部233からのリモートコントローラ201の位置推定情報、ID情報、操作情報、および操作モード情報を、サーバ203に送信させる。また、機能制御部73は、受信部234により受信されたサーバ203からの制御情報に基づいて、機能処理部74、インジケータ75、および電源供給部76の処理を制御する。
受信部234は、ネットワーク204を介して、サーバ203からの情報を受信し、受信した情報を、機能制御部73に供給する。送信部235は、機能制御部73の制御のもと、ネットワーク204を介して、サーバ203に情報を送信する。
図15は、図12のサーバ203のハードウエア構成例を示すブロック図である。サーバ203は、例えば、図15に示されるパーソナルコンピュータで構成される。
CPU(Central Processing Unit)251は、ROM(Read Only Memory)252、または記憶部258に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)253には、CPU251が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU251、ROM252、およびRAM253は、バス254により相互に接続されている。
CPU251にはまた、バス254を介して入出力インタフェース255が接続されている。入出力インタフェース255には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部256、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部257が接続されている。CPU251は、入力部256から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU251は、処理の結果を出力部257に出力する。
入出力インタフェース255に接続されている記憶部258は、例えばハードディスクからなり、CPU251が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部259は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワーク204を介して外部の端末202−1乃至202−3と通信し、無線通信を介して、リモートコントローラ201と通信する。
また、通信部259を介してプログラムを取得し、記憶部258に記憶してもよい。
入出力インタフェース255に接続されているドライブ260は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア261が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部258に転送され、記憶される。
図16は、サーバ203の機能構成例を示すブロック図である。この機能ブロックは、図15のCPU251により所定のプログラムが実行されることで実現される。
図16に示される機能ブロックは、受信部281、送信部282、図2の通信回線最適制御部34と同様に構成される通信回線最適制御部283、並びに無線受信部284により構成されている。すなわち、通信回線最適制御部283は、図2の接続優先度算出部41および制御情報算出部42で構成されている。
受信部281は、ネットワーク203を介して、端末202から送信されてくる情報を受信し、受信した情報のうち、端末202からのリモートコントローラ201の位置推定情報およびID情報を接続優先度算出部41に供給し、リモートコントローラ201のID情報、操作情報および操作モード情報を制御情報算出部42に供給する。
送信部282は、制御情報算出部42により算出された各端末202の制御情報を、ネットワーク204を介して、対応する端末202に送信する。なお、各端末202の制御情報は、各端末202のID情報を付加してネットワーク204上にブロードキャストされることもできる。
接続優先度算出部41は、リモートコントローラ201のID情報が一致する端末202からのリモートコントローラ201の位置推定情報を用いて、端末202から見たリモートコントローラ201の位置に基づく、ユーザAによるリモートコントローラ201を操作する方位と位置(すなわち、各端末202との距離)により、リモートコントローラ201から、各端末202への接続優先度Yx->aを算出する。
この場合、式(1)において、無指向光学系を有するリモートコントローラ201についての指向性パターンFx(θxa,φxa)は、無指向性である図6の指向性パターン132とされ、方位分離光学系11を有する端末202のリモートコントローラ201方向に対する指向性利得Fa(θax,φax)は、図6の正面指向性型の指向性パターン131とされて、接続優先度が算出される。
制御情報算出部42は、接続優先度算出部41により算出されるリモートコントローラ201からの各端末202への接続優先度、受信部281(あるいは、無線受信部284)からの操作モード情報および操作情報に基づいて、各端末202の処理を制御する制御情報を算出し、送信部282を制御し、各端末202に対して送信させる。
無線受信部284は、必要に応じて、リモートコントローラ201からのID情報、操作モード情報および操作情報を受信すると、受信したID情報、操作モード情報および操作情報を、制御情報算出部42に供給する。
次に、図17のフローチャートを参照して、図12の通信制御システムの処理について説明する。なお、図17の例の場合、図11の例と同様に、リモートコントローラ201においては、操作モードとして並列モードが設定されているとする。
例えば、ユーザAは、リモートコントローラ201の無指向性光学系を端末202−2に向けて、リモートコントローラ201に対して、端末202のスピーカ84の音量を10上げる操作を行う。
ステップS51において、リモートコントローラ1の操作入力部35は、ユーザAの操作を入力し、ユーザAの操作に対応する操作情報を、通信制御部221に供給する。操作情報が供給されると、ステップS52において、通信制御部221は、内蔵するメモリから、リモートコントローラ201のID情報を読み出し、情報送信部37を制御し、ID情報、ユーザの操作情報、およびモード設定部36からの操作モード情報を、光信号として発光部38を介して送信させる。
リモートコントローラ201から、ID情報、ユーザの操作情報、および操作モード情報に対応する光信号が送信されてくるので、端末202の受光部211は、ステップS61において、リモートコントローラ201からの光信号を受信する。すなわち、リモートコントローラ201からの光信号は、方位分離光学系11により方位毎に分離され、例えば、受光部211を構成するイメージセンサ51のセンサ配列[m,n]の受光素子Pに導かれる。
ステップS62において、情報検出部232および端末推定部233は、受信された光信号を用いて、受信強度情報、リモートコントローラ201のID情報、ユーザの操作情報、および操作モード情報を検出し、推定方位を算出し、端末202からの距離である、リモートコントローラ201の位置を推定する。
すなわち、ステップS62において、受光部211の受光素子Pに対応する情報検出部232−[m,n]は、受光素子Pに受光された光信号の受信強度情報を取得し、光信号に対応する情報から、ID情報を取得し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部33に供給する。端末推定部33は、ID情報および受信強度情報を供給してくる情報検出部232−[m,n]に対応する受光素子Pの位置情報から、推定方位を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、端末202から見たリモートコントローラ201の位置を推定し、この位置推定情報を、リモートコントローラ201のID情報に関連付けて、機能制御部73に供給する。
これらのステップS61およびS62の処理は、例えば、複数のリモートコントローラ201より複数の光信号が同時に到来した場合には同時に並行して行われる。
ステップS63において、機能制御部73は、送信部235を制御し、端末202からのリモートコントローラ201の位置推定情報、リモートコントローラ201のID情報、操作情報、および操作モード情報を、ネットワーク204を介して、サーバ203に送信させる。
複数の端末202−1乃至202−3から、ネットワーク204を介して、それぞれの端末202からのリモートコントローラ201の位置推定情報、リモートコントローラ201のID情報、操作情報、および操作モード情報などが送信されてくる。
サーバ203の受信部281は、ステップS71において、各情報を受信し、受信した情報のうち、各端末202からのリモートコントローラ201の位置推定情報およびリモートコントローラ201のID情報を接続優先度算出部41に供給し、リモートコントローラ201のID情報、操作情報および操作モード情報を制御情報算出部42に供給する。
ステップS72において、接続優先度算出部41は、リモートコントローラ201のID情報が一致する、端末202からのリモートコントローラ201の位置推定情報を用いて、端末202からのリモートコントローラ201の位置に基づく、ユーザAによるリモートコントローラ201を操作する方位と位置(すなわち、各端末202との距離)により、リモートコントローラ201から、各端末202への接続優先度Yx->aを算出する。
ステップS73において、制御情報算出部42は、接続優先度算出部41により算出される各端末202の接続優先度、受信部281からの操作モード情報および操作情報に基づいて、各端末202の処理を制御する制御情報を算出する。
ステップS74において、送信部282は、制御情報算出部42により算出された各端末2の制御情報を、ネットワーク204を介して、対応する端末202に送信する。
端末202の受信部234は、ステップS64において、サーバ203からの制御情報を受信し、機能制御部73に供給する。
ステップS65において、機能制御部73は、受信部234により受信された制御情報に基づいて、制御情報により制御の対象となる、機能処理部74、インジケータ75、または電源供給部76などの制御を行う。
図12の例の場合、端末202−2の機能制御部73は、制御情報に基づいて、スピーカ84の音量を10上げさせる制御を行う。一方、端末202−1および端末202−3の機能制御部73は、制御情報に基づいて、スピーカ84の音量を7上げさせる制御を行う。これにより、端末202−2のスピーカ84からは、10上がった音量で音声が出力され、端末202−1および端末202−3のスピーカ84からは、7上がった音量で音声が出力される。
以上のように、図12の通信制御システムにおいては、端末202の受光部211を、光信号を方位毎に分離する方位分離光学系11を有して構成するようにしたので、端末202から見たリモートコントローラ201の方向、位置を推定することができる。
これにより、リモートコントローラ201を操作するだけで、複数の端末202に対して、その位置に応じた制御を行うことができる。したがって、ユーザは、リモートコントローラ201の操作方向を操作したい端末202に向けて、操作を行うだけで、複数の端末202を一度に制御することができるようになる。
なお、図12の通信制御システムの場合、図1の通信制御システムに比べて、リモートコントローラの構成が簡単になるが、逆に、端末201間の情報共有のためのサーバ203とネットワーク204、あるいは、端末201間のアドホック通信回線を確立する必要がある。
また、以上のように、端末202の受光部211を、光信号を方位毎に分離する方位分離光学系11を有して構成することにより、次に、図18を参照して説明するように、複数のリモートコントローラ201から信号が送信されてきたとしても、リモートコントローラ201毎の信号を分けて並行して受信することができる。
図18は、図12の通信制御システムの他の構成例を示している。
図18の通信制御システムにおいては、リモートコントローラ201が、リモートコントローラ201−1および201−2の2台で構成される点、端末202−1乃至202−3が端末301に入れ替わっている点、および、サーバ203が除かれている点が、図12の通信制御システムと異なっている。
すなわち、図18の通信制御システムは、ユーザAが操作するリモートコントローラ201−1、ユーザBが操作するリモートコントローラ201−2、並びに、被操作端末であり、方向分離光学系11を有する受光部211、および図12のサーバ203の機能を備えた端末301により構成されている。
まず、ユーザAは、被操作端末である端末301の方向に向けて、リモートコントローラ201−1を操作する。同様に、ユーザBは、被操作端末である端末202の方向に向けて、リモートコントローラ201−2を操作する。
リモートコントローラ201−1および201−2は、図12のリモートコントローラ201と同様に構成される。すなわち、リモートコントローラ201−1は、無指向性光学系を有して構成される発光部38を備えており、ユーザAの操作に対応する操作情報、操作モード情報、およびリモートコントローラ201−1のID情報を光信号として端末301の方向に対して送信する。
リモートコントローラ201−2も、無指向性光学系を有して構成される発光部38を備えており、ユーザBの操作に対応する操作情報、操作モード情報、およびリモートコントローラ201−2のID情報を光信号として端末301の方向に対して送信する。
端末301は、図12の端末202の構成に、図12のサーバ203の構成の一部が追加されて構成されている。すなわち、端末301は、方位分離光学系11によって、リモートコントローラ201−1および201−2から送信されてくる光信号から、操作情報、操作モード情報、リモートコントローラ201−1および201−2のID情報、到来方向情報、光強度情報をそれぞれ検出して、端末301からのリモートコントローラ201−1および201−2の位置をそれぞれ推定する。
さらに、端末301は、リモートコントローラ201−1および201−2の位置推定情報、操作情報、および操作モード情報に基づいて、リモートコントローラ201−1からの操作情報、およびリモートコントローラ201−2からの操作情報に対応する制御情報を算出し、算出した制御情報に基づいて、例えば、電源のオンオフ、選局、音量調整、画質調整などや、後述するモニタ83の駆動、アプリケーションの起動表示、またはインジケータ75の点滅などの所定の処理を実行する。
図19は、図18の端末301の構成例を示すブロック図である。なお、図19の端末301においては、機能制御部73乃至電源供給部76、受光部211、情報検出部232、端末推定部233、受信部234、および送信部235を備える点は、図12の端末201と共通しているが、図2の通信回線最適制御部34と同様の構成である通信回線最適制御部321が追加された点が異なっている。
すなわち、受光部211は、方位分離光学系11によって、複数のリモートコントローラ201−1および201−2から送信されてくる情報に対応する光信号を方位毎に分離して受光(受信)する。
情報検出部232は、受光部211により受光された方位毎の光信号から、送信元のリモートコントローラ201−1および201−2のID情報、操作情報、および操作モード情報などをそれぞれ取得するとともに、その信号の受信強度情報をそれぞれ検出し、検出した各情報および受信強度情報を端末推定部233にそれぞれ供給する。
端末推定部233は、それぞれ、情報検出部232より得られる受光位置情報からの推定方向を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、端末301から見たリモートコントローラ201−1および201−2の位置をそれぞれ推定し、端末301から見たリモートコントローラ201−1および201−2の位置推定情報を、各リモートコントローラ201のID情報に関連付けて、操作情報、および操作モード情報とともに、通信回線最適制御部321に供給する。
通信回線最適制御部321は、図2の通信回線最適制御部34と同様に、接続優先度算出部41および制御情報算出部42により構成される。
接続優先度算出部41は、端末推定部233からのリモートコントローラ201−1および201−2の位置推定情報を用いて、端末301から見たリモートコントローラ201−1および201−2の位置に基づく、ユーザAによるリモートコントローラ201−1を操作する方位と位置、およびユーザBによるリモートコントローラ201−2を操作する方位と位置により、各リモートコントローラ201から、端末301への接続優先度Yx->aを算出する。
この場合、図12の場合と同様に、式(1)において、各リモートコントローラ201についての指向性パターンFx(θxa,φxa)は、無指向性である図6の指向性パターン132とされ、端末301のリモートコントローラ201方向に対する指向性利得Fa(θax,φax)は、図6の正面指向性型の指向性パターン131とされて、接続優先度が算出される。
なお、接続優先度算出部41においては、他の端末202(または端末301)が存在する場合、受信部234を介して受信される他の端末202からのリモートコントローラ201−1および201−2の位置推定情報も用いて、接続優先度が算出される。
接続優先度算出部41からは、各リモートコントローラ201のID情報に関連付けて、接続優先度、操作情報、および操作モード情報が制御情報算出部42に供給される。制御情報算出部42は、リモートコントローラ201−1および201−2からの端末301における接続優先度、操作モード情報および操作情報に基づいて、端末301の処理を制御する制御情報を算出し、機能制御部73に供給する。
なお、受信部234を介して、他の端末202の位置推定情報が受信され、接続優先度算出部41において、他の端末202の接続優先度が算出される場合、制御情報算出部42においても、他の端末202の処理を制御する制御情報が算出され、算出された制御情報は、送信部235より、ネットワーク204を介して、他の端末202に送信される。
機能制御部73は、制御情報算出部42により算出された制御情報に基づいて、機能処理部74、インジケータ75、および電源供給部76の処理を制御する。
次に、図20のフローチャートを参照して、図19の通信制御システムの処理について説明する。なお、図20の例の場合、リモートコントローラ201−1および201−2においては、それぞれ、操作モードとして選択モードが設定されているとする。
例えば、ユーザAは、リモートコントローラ201−1の無指向性光学系を端末301に向けて、リモートコントローラ201−1に対して、端末301に所定の処理を行わせる操作を行う。
ステップS111において、リモートコントローラ201−1の操作入力部35は、ユーザAの操作を入力し、ユーザAの操作に対応する操作情報を、通信制御部221に供給する。操作情報が供給されると、ステップS112において、通信制御部221は、内蔵するメモリから、リモートコントローラ201−1のID情報を読み出し、情報送信部37を制御し、ID情報、ユーザの操作情報、およびモード設定部36からの操作モード情報を、光信号として発光部38を介して送信させる。
リモートコントローラ201−1から、ID情報、ユーザの操作情報、および操作モード情報に対応する光信号が送信されてくるので、端末301の受光部231は、ステップS131において、リモートコントローラ201−1からの光信号を受信する。すなわち、リモートコントローラ201−1からの光信号は、方位分離光学系11により方位毎に分離され、例えば、受光部211を構成するイメージセンサ51のセンサ配列[m,n]の受光素子Pに導かれる。
ステップS132において、情報検出部232および端末推定部233は、受信された光信号を用いて、受信強度情報、およびリモートコントローラ201−1のID情報を検出し、推定方位を算出し、端末301からのリモートコントローラ201−1への距離である、リモートコントローラ201−1の位置を推定する。
すなわち、ステップS132において、受光素子Pに対応する情報検出部232−[m,n]は、受光素子Pに受光された光信号の受信強度情報を検出し、光信号に対応する情報から、ID情報を検出し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部233に供給する。端末推定部233は、ID情報および受信強度情報を供給してくる情報検出部232−[m,n]に対応する受光素子Pの位置情報から、推定方位を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、端末301から見たリモートコントローラ201−1の位置を推定し、この位置推定情報をID情報に関連付けて、通信回線最適制御部321の接続優先度算出部41に供給する。
なお、ユーザBもリモートコントローラ201−2に対して同様の操作を行った場合、リモートコントローラ201−2において、上述したステップS111および112の処理が行われ、端末201において、上述したステップS131およびS132の処理が、リモートコントローラ201−2からの光信号についても同時に並行して行われる。
ステップS133において、接続優先度算出部41は、端末推定部233からの各リモートコントローラ201の位置推定情報を用いて、端末301から見た各リモートコントローラ201の位置推定情報の位置に基づく、各ユーザによるリモートコントローラ201を操作する方位と位置(すなわち、端末301との距離)により、各リモートコントローラ201から、端末301への接続優先度Yx->aをそれぞれ算出する。
ステップS134において、制御情報算出部42は、接続優先度算出部41により算出される各リモートコントローラ201からの端末301の接続優先度、操作モード情報および操作情報に基づいて、端末301の処理を制御する制御情報を算出し、算出した制御情報を、機能制御部73に供給する。
ステップS135において、機能制御部73は、制御情報算出部42からの制御情報に基づいて、制御情報により制御の対象となる、機能処理部74、インジケータ75、または電源供給部76などの制御を行う。
以上のように、図18の通信制御システムにおいても、図12の通信制御システムと同様に、端末301の受光部211を、光信号を方位毎に分離する方位分離光学系11を有して構成するようにしたので、複数のリモートコントローラ201から信号が送信されてきたとしても、リモートコントローラ201毎の信号を分けて並行して受信することができるとともに、複数のリモートコントローラ201の方向、位置を推定することができる。
すなわち、複数のリモートコントローラ201からの操作情報は、方向毎に分離して取得されるので、端末301は、端末301を操作しようとする複数のユーザ(リモートコントローラ201)がどの方向にいるのか、どういう操作を指示しているのかを、同時に並行認識することが可能である。
そして、以上のように、端末301に、方位分離光学系11を有する受光部211を構成することにより、次に説明するような通信制御システムの構築が可能となる。
図21は、図18の通信制御システムの他の構成例を示している。図20の例においては、端末301は、モニタ83の正面方向qが調整できるように、モニタ83の水平方向の中心を軸としてモニタ83の角度を回転させる駆動部(図示せぬ)を備えており、モニタ83の軸となる中心の位置に、方位分離光学系11を有する受光部211が設置されている。
例えば、モニタ83の正面方向qを0度とした場合に、受光部211の位置から見て、−30度の位置に、リモートコントローラ201−1を保持するユーザAが存在し、+30度の位置に、リモートコントローラ202−2を保持するユーザBが存在しており、二人で、正面方向qが回転していない状態E1であるモニタ83に表示されているコンテンツを視聴している。
その後、ユーザAが席を立つなど、コンテンツを視聴しない場合に、ユーザBは、リモートコントローラ201−2を端末301に向けて、リモートコントローラ201−2を用いて、例えば、端末301の音量を上げるなどの操作を行う。これに対応して、リモートコントローラ201−2は、リモートコントローラ201−2のID情報、操作情報、操作モード情報を光信号として送信してくるので、端末301は、方位分離光学系11により、この光信号を受信することで、リモートコントローラ201−2の位置を推定する。
そして、端末301は、リモートコントローラ201−2の位置推定情報、操作情報および操作モード情報などに基づいて、矢印Rに示されるように、モニタ83の正面方向qを、推定したリモートコントローラ201−2の位置に向くように、すなわち、状態E1であったモニタ83を、状態E2まで回転させる調整を行い、また、リモートコントローラ201−2の距離に応じて音量調整を行ったり、リモートコントローラ201−2の方位に応じて、音源位置の調整を行う。
以上のように、端末301が方位分離光学系11を有する受光部211を備えることで、リモートコントローラ201−2の信号を方位毎に分けて並行して受信することができるので、リモートコントローラ201−2の位置が推定される。これにより、端末301は、リモートコントローラ201−2を操作するユーザBにとって最適な視聴ができるように、駆動可能なモニタ83の正面方向の調整や、音量または音源位置調整などを行うことができる。
図22および図23は、図18の通信制御システムのさらに他の構成例を示している。
まず、図22の例においては、端末301が備えるモニタ83は、多視点表示機能を有し、多視点表示機能によって左右別々の方向に異なるコンテンツの画像331−1および331−2を表示可能に構成されており、端末301が備えるスピーカ84(図19)は、音声出力方向分離機能を有し、音声出力方向分離機能によって左右別々の方向に異なる音声332−1および332−2を出力可能に構成されており、方位分離光学系11を有する受光部211は、モニタ83の水平方向の中心の位置に設置されている。
なお、図22の例においては、説明の便宜上、画像331−1および331−2を、モニタ83から各リモートコントローラ201−1および201−2に向けられた矢印で示すことにより、モニタ83に表示される画像331−1および331−2が、各リモートコントローラ201−1および201−2(すなわち、各ユーザ)に向けて表示されていることを表している。
例えば、リモートコントローラ201−1を保持し、受光部211の位置から見て、−30度の方位に位置するユーザAは、スピーカ84の音声出力方向分離機能により、ユーザAの方向に出力される音声332−1を聞き、モニタ83の多視点表示機能により、ユーザAの方向に表示される画像331−1を見ている。
また、リモートコントローラ201−2を保持し、受光部211の位置から見て、+30度の方位に位置するユーザBは、スピーカ84の音声出力方向分離機能により、ユーザBの方向に出力される音声332−2を聞き、モニタ83の多視点表示機能により、ユーザBの方向に表示される画像331−2を見ている。
このような状況において、ユーザAが、リモートコントローラ201−1を端末301に向けて、リモートコントローラ201−1に対して、端末301のスピーカ84の音量調整やチャンネル切換を操作する。これに対応して、リモートコントローラ201−1は、ID情報、操作情報、操作モード情報を光信号として送信してくるので、端末301は、方位分離光学系11により、この光信号を受信することで、リモートコントローラ201−1の位置を推定し、推定されたリモートコントローラ201−1の位置および操作情報に基づいて、ユーザAの方向に出力される音声332−1の調整を行ったり、ユーザAの方向に表示される画像331−1のチャンネルを切り換える。
一方、ユーザBが、リモートコントローラ201−2を端末301に向けて、リモートコントローラ201−2に対して、端末301のスピーカ84の音量調整やチャンネル切換を操作する。これに対応して、リモートコントローラ201−2は、ID情報、操作情報、操作モード情報を光信号として送信してくるので、端末301は、方位分離光学系11により、この光信号を受信することで、リモートコントローラ201−2の位置を推定し、推定されたリモートコントローラ201−2の位置および操作情報に基づいて、ユーザBの方向に出力される音声332−2の調整を行ったり、ユーザBの方向に表示される画像331−2のチャンネルを切り換える。
次に、図23の例においては、室内空間における図中上部の壁に図22の端末301のモニタ83が配置されており、モニタ83の上部でかつモニタ83の水平方向の中心の位置に、左右別々の方向に異なるパターンや異なる色の点滅351および352を行うインジケータ75が設置され、モニタ83の下部でかつモニタ83の水平方向の中心の位置に、図23には図示されない受光部211が設置されている。
なお、図23の端末301には、端末301の正面方向qと端末301の図6を参照して上述した指向性パターン131が示されており、リモートコントローラ201−1および201−2には、各正面方向p1およびp2と、図6を参照して上述した無指向である指向性パターン132がそれぞれ示されている。
室内空間において、モニタ83の正面方向qを0度とした場合に、受光部211の位置から見て、−30度の位置に存在し、リモートコントローラ201−1を保持するユーザAが、リモートコントローラ201−1を端末301に向けて、リモートコントローラ201−1に対して、端末301のスピーカ84の音量調整やチャンネル切換を操作する。
これに対応して、リモートコントローラ201−1は、ID情報、操作情報、操作モード情報を光信号として送信してくるので、端末301は、方位分離光学系11により、この光信号を受信することで、リモートコントローラ201−1の位置を推定し、推定されたリモートコントローラ201−1の位置および操作情報に基づいて、図22を参照して上述したように、ユーザAの方向に出力される音声332−1の調整や、ユーザAの方向に表示される画像331−1のチャンネルの切り換えを行うとともに、インジケータ75によるユーザAの方向への点滅351を行わせる。
一方、室内空間において、モニタ83の正面方向qを0度とした場合に、受光部211の位置から見て、+30度の位置に存在し、リモートコントローラ201−2を保持するユーザBが、リモートコントローラ201−2を端末301の受光部211の方位分離光学系11に向けて、リモートコントローラ201−2に対して、端末301のスピーカ84の音量調整やチャンネル切換を操作する。
これに対応して、リモートコントローラ201−2は、ID情報、操作情報、操作モード情報を光信号として送信してくるので、端末301は、方位分離光学系11により、この光信号を受信することで、リモートコントローラ201−2の位置を推定し、推定されたリモートコントローラ201−2の位置および操作情報に基づいて、図22を参照して上述したように、ユーザBの方向に出力される音声332−2の調整や、ユーザBの方向に表示される画像331−2のチャンネルの切り換えを行うとともに、インジケータ75によるユーザBの方向への点滅352を行わせる。
以上、図22および図23で上述したように、端末301が方位分離光学系11を有する受光部211を備えることで、複数のリモートコントローラ201−1およびリモートコントローラ201−2の信号を方位毎に分けて並行して受信することができるので、リモートコントローラ201−1および201−2からの操作情報をそれぞれ別々に取得することができるとともに、リモートコントローラ201−1および201−2の位置をそれぞれ推定することができる。
これにより、端末301は、リモートコントローラ201−1を操作するユーザAの方向に出力している情報に関する制御をリモートコントローラ201−1からの操作情報に基づいて行うことができ、リモートコントローラ201−2を操作するユーザBの方向に出力している情報に関する制御をリモートコントローラ201−2からの操作情報に基づいて行うことができる。
したがって、ユーザAおよびBは、各リモートコントローラ201を、端末301に向けて操作するだけで、それぞれ、自分の方向に出力される情報に対して、所望の操作を行うことができる。
図24は、図22の通信制御システムのさらに他の構成例を示している。図22の例においては、端末301が備えるモニタ83は、多視点表示機能などを有さず、全方位に同じ画像を表示するように構成されている。また、モニタ83の下部でかつモニタ83の水平方向の中心の位置には、方位分離光学系11を有する受光部21が備えられている。
このモニタ83を用いる場合であっても、方位分離光学系11を有する受光部21を備えることにより、モニタ83上に、モニタ83の左側に位置するユーザA側に、ユーザAのリモートコントローラ201−1の操作に応じて起動されるアプリケーションが生成する画像371−1を表示させ、モニタ83の右側に位置するユーザB側に、ユーザBのリモートコントローラ201−1の操作に応じて起動されるアプリケーションが生成する画像371−1を表示させ、さらに、各ユーザが操作するリモートコントローラ201からの操作情報を別々に受け付けることも可能である。
すなわち、複数のユーザが同時に異なるアプリケーションを利用する場合の並列入力装置を実現することができる。
なお、上記説明においては、リモートコントローラ側、もしくは、端末側のどちらか一方に方位分離光学系を備える例を説明したが、リモートコントローラ側、および、端末側の両方に備えることも可能である。
以上のように、操作を行う操作側の装置、または、非操作側の装置の少なくともどちらか一方に方位分離光学系を用いることによって、同時並列の通信を簡単に行うことができる。すなわち、機器間での同期処理や、複雑な通信プロセス処理を行うことなく、並列通信が可能になる。
また、方位分離光学系を用いることによって、機器ごとにそのID情報、相対方位情報、距離情報などを取得することができるので、例えば、ユーザが1つのリモートコントローラを用いて任意の方位にある複数の機器群を、ユーザの指向性(位置、方位など)に応じて同時並列に操作したり、逆に複数のユーザが同一の機器を並列に操作することが容易に行える。
なお、上記説明においては、光通信の場合を説明したが、本発明は、方位分離光学系11を有する受光部21や受光部211を、図25に示される受信部401で構成することにより、光通信に限らず、無線通信にも適用できる。
図25は、方位分離を行う受信部401の構成例を示す図である。
受信部401は、例えば、端末からの電波信号を方位毎に分離して受信する構成を有している。すなわち、受信部401は、図中楕円で示される指向性ビームをそれぞれ出力する、複数の超指向性アンテナ411−1,411−2,411−3,411−4,411−5,…の配列で構成される。なお、以下、特に区別する必要がない場合、超指向性アンテナ411−1,411−2,411−3,411−4,411−5,…を、単に超指向性アンテナ411とする。
この場合、図2の情報検出部32に対応する情報検出部402は、複数の超指向性アンテナ411−1,411−2,411−3,411−4,411−5,…の数の情報検出部402−φ1,402−φ2,402−φ3,402−φ4,402−φ5,…で構成される。
また、各超指向性アンテナ411と対応する、電波の到来方向(φxy,θxy)は、超指向性アンテナ411の配列によって決定され、図2の受光部21の場合と同様に、端末位置推定部33に内蔵されるメモリに記録されている。
したがって、各超指向性アンテナ411が指向性ビームを出力することで、電波信号の到来方向の超指向性アンテナ411(たとえば、超指向性アンテナ411−2)が端末からの電波信号を受信する。これに対応して、情報検出部402−φ2は、超指向性アンテナ411−2により受信された電波信号の受信強度(RSSI)情報を検出するとともに、超指向性アンテナ411−2により受信された電波信号から、ID情報を検出し、検出したID情報および受信強度情報を端末推定部33に供給する。
端末推定部33は、ID情報および受信強度情報を供給してくる情報検出部402に対応する超指向性アンテナ411の位置情報から、推定方位を算出し、受信強度情報から推定距離を算出することで、端末の位置を推定し、この端末位置推定情報をID情報に関連付けて、通信回線最適制御部34に供給する。
以上のように、無線通信の場合にも、光通信の場合と同様に、方位分離を行うように構成することができるので、光通信の場合と同様の効果が得られる。
なお、図25の例においては、超指向性アンテナ411毎に情報検出部402を設ける構成を示したが、例えば、指向性ビームを出力する超指向性アンテナ411の配列を時分割でスイッチング(選択)させる構成を追加することで、情報検出部402を1つで構成することもできる。また、超指向性アンテナ411の配列の代わりに、フェイズドアレイアンテナを用いて、位相シフトにより指向性ビームを掃引させるように構成することもできる。
以上のように、方位分離機構を用いることによって、光通信や無線通信機器間で同時並列の通信を行うことができる。これにより、機器間での同期処理や、複雑な通信プロセス処理を行うことなく、並列通信が可能になる。
また、方位分離機構を用いることによって、機器ごとにそのID情報、相対方位情報、距離情報などを取得することが出来る。これによって例えば、ユーザが1つのリモートコントローラを用いて任意の方位にある複数の機器群を、ユーザの指向性(位置、方位など)に応じて同時並列に操作したり、逆に複数のユーザが同一の機器を並列に操作したりすることが可能となる。
さらに、方位分離機構は、特に光通信においては、図3を参照して上述したように、非常にシンプルな原理となっていることから製品への実装を容易に行うことができる。一方、無線通信においても今後主流となるであろう指向性可変(アダプティブアレイ)アンテナなどの原理を用いることによって、光通信の場合と同様に、製品への実装を容易に行うことができる。
なお、方位分解能限界範囲に複数機器が存在する、または近接範囲に複数機器が存在する場合には、衝突回避のための時分割多重方式を用いたり、該当方位の時系列的変動を分析したりするなどすることもできる。これにより、安定した並列通信および測位測距機能の保持を行うことができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
この場合、リモートコントローラ1および201、並びに端末202および301は、例えば、図15を参照して上述したサーバ203と同様のパーソナルコンピュータで構成することができる。そして、コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図15に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア261、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM252や、記憶部258を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部259を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
1 リモートコントローラ, 2−1乃至2−3 端末, 11 方位分離光学系, 21 受光部, 32 情報検出部, 33 端末推定部, 34 通信回線最適制御部, 35 操作入力部, 36 モード設定部, 37 情報送信部, 38 発光部, 41 接続優先度算出部, 42 制御情報算出部, 51 イメージセンサ, 52 メモリ, 71 受光部, 72 発光部, 73 機能制御部, 74 機能処理部, 75 インジケータ,201,201−1,201−2 リモートコントローラ, 202−1乃至202−3 端末, 203 サーバ, 204 ネットワーク, 211 受光部, 301 端末, 401 受信部, 411−1乃至411−5 超指向性アンテナ