JP4802653B2 - エレベータの戸係合装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータのかご戸を駆動する戸駆動装置の駆動力を乗場の戸に伝達する戸係合装置に関するものである。
エレベータの各乗場に設けられた乗場の戸は、通常、エレベータ昇降路内を昇降するかごに備えられた戸駆動装置によって駆動される。即ち、かごが乗場に停止する際に、乗場の戸及びかご戸に設けられた戸係合装置が互いに係合することにより、かご戸を駆動する戸駆動装置の駆動力が戸係合装置を介して乗場の戸に伝達される。なお、上記戸係合装置には、通常、乗場の戸に突設されたドライブローラ等からなる乗場側係合部と、かご戸に突設されたベーン等からなるかご側係合部とが備えられている。そして、かごの乗場停止時に、乗場側係合部のかご側端部とかご側係合部の乗場側端部とが係合することにより、乗場側係合部がかご側係合部に付勢されて、乗場の戸がかご戸に連動して開閉される。
ここで、上記乗場側係合部及び上記かご側係合部は、かごの昇降の際に、乗場側係合部のかご側端部がかごの敷居に接触しないように、また、かご側係合部の乗場側端部が乗場の敷居に接触しないようにそれぞれ配置されている。即ち、かごの停止時における乗場側係合部及びかご側係合部の係合部分(以下、「咥え代」という)は、乗場の敷居及びかごの敷居間距離によって決定されることとなる。
なお、近年のエレベータ装置には、老人や車椅子利用者等の利便性を改善するため、操作盤の押釦の配置や形状を操作性の良いものにしたり、戸閉動作や操作手順等を音声ガイドで案内したりするようにしたものが提供されている。また、最近では、エレベータ装置のバリヤフリー化のため、乗場の敷居及びかごの敷居間距離を小さくする要望も多くなっている。しかし、乗場の敷居及びかごの敷居間距離を小さくすると、上述の通り、かごが乗場に停止した際における戸係合装置の咥え代を十分確保することができなくなるといった問題が生じていた。
かかる問題を解決する従来技術には、乗場側係合部及びかご側係合部を備えた戸係合装置として、かご側係合部を、平時は乗場の戸から離れる方向に後退させ、かごが着床した時のみ乗場側係合部に係合可能に進退させる進退機構を設けて、その乗場側係合部とかご側係合部との係合により、かごの戸の開閉に連動して乗場の戸も開閉させるように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来技術には、かご側係合部が、かごドアに平行リンクを介して回動自在に連結され、常時はかごの敷居端より後退した位置にあり、戸開動作時は前進して乗場側係合部に係合する構成としたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−78067号公報 特開平1−267289号公報
特許文献1記載のエレベータの戸係合装置では、かご側係合部をかごの戸にリンク支持させるとともに、かごの戸に設けられた電磁石と引きバネとによってかご側係合部の突出量を制御している。したがって、戸係合装置の駆動の際に、電磁石の吸引力及び引きバネによって生じる作用音、並びに、消費電力が大きいという問題があった。また、かご戸上部に電磁石の駆動装置が備えられているため、かご戸に負荷が掛かるとともに、その開閉時に、かご戸に不必要な慣性力が作用するといった問題も生じていた。また、電磁石への給電線をかご戸の動きに追従させなければならなかった。
一方、特許文献2記載のエレベータの戸係合装置は、かご戸を駆動させる駆動リンクの動作を利用してかご側係合部を乗場側に突出させる構成としているため、かご側係合部が乗場側に突出し始めた際の咥え代が少ない段階で戸開方向へ力が加わり、係合が不十分な場合には、戸係合装置の係合が解除される恐れがあるといった問題が生じていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、乗場の敷居及びかごの敷居間距離が小さいエレベータ装置においても、騒音防止及び消費電力削減を図って、確実に戸駆動装置の駆動力を乗場の戸に伝達することができるエレベータの戸係合装置を提供することである。
この発明に係るエレベータの戸係合装置は、エレベータの乗場の戸に設けられた乗場側係合部と、エレベータのかご戸に設けられ、後退位置及び突出位置に配置自在なかご側係合部と、このかご側係合部を駆動するために独立して設けられた駆動モータと、戸開動作時に駆動モータの駆動力を伝達してかご側係合部を突出位置に配置することにより、かご側係合部を乗場側係合部に係合させる駆動力伝達部とを備え、駆動モータ及び駆動力伝達部は、エレベータのかごに設けられてかご戸を支持する桁に支持され、駆動力伝達部は、桁にリンク支持された水平カムと、この水平カムに設けられ、駆動モータの出力軸に螺嵌する首振りピン付ナットとを備え、水平カムが駆動モータの駆動によって上下方向に移動することにより、かご側係合部が突出位置に配置されるものである。
また、この発明に係るエレベータの戸係合装置は、エレベータのかご戸に設けられたかご側係合部と、エレベータの乗場の戸に設けられ、後退位置及び突出位置に配置自在な乗場側係合部と、この乗場側係合部を駆動するために独立して設けられた駆動モータと、戸開動作時に駆動モータの駆動力を伝達して乗場側係合部を突出位置に配置することにより、乗場側係合部をかご側係合部に係合させる駆動力伝達部とを備え、駆動モータ及び駆動力伝達部は、エレベータの昇降路に設けられて乗場の戸を支持する桁に支持され、駆動力伝達部は、桁にリンク支持された水平カムと、この水平カムに設けられ、駆動モータの出力軸に螺嵌する首振りピン付ナットとを備え、水平カムが駆動モータの駆動によって上下方向に移動することにより、乗場側係合部が突出位置に配置されるものである。
また、この発明に係るエレベータの戸係合装置は、エレベータの乗場の戸に設けられた乗場側係合部と、エレベータのかご戸に設けられ、後退位置及び突出位置に配置自在なかご側係合部と、このかご側係合部を駆動するために独立して設けられた駆動モータと、戸開動作時に駆動モータの駆動力を伝達してかご側係合部を突出位置に配置することにより、かご側係合部を乗場側係合部に係合させる駆動力伝達部とを備え、かご側係合部は、かご戸にリンク支持されたベーンと、このベーンに設けられた当て板とを備え、乗場の戸の鍵孔から挿入された鍵棒によって当て板を上方に付勢することにより、手動でベーンを突出位置に配置可能なものである。
この発明に係るエレベータの戸係合装置であれば、乗場の敷居及びかごの敷居間距離が小さいエレベータ装置においても、騒音防止及び消費電力削減を図って、確実に戸駆動装置の駆動力を乗場の戸に伝達することができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の要部正面図であり、エレベータの乗場側からかご側を見た状態を示したものである。また、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の側面図、図3はその要部平面図である。図1乃至図3において、1はエレベータ昇降路内を昇降するかご、2はかご1の乗場側に形成されたかご出入口、3はかご出入口2を開閉するかご戸である。このかご戸3の上端部には、ドアハンガー4が上方に突設されており、各ドアハンガー4の上端部にハンガーローラ5が回動自在に設けられている。また、かご戸3の下端部は、かご出入口2の下縁部に沿って乗場側に突設されたかごの敷居6に、その移動方向が案内されている。
かご出入口2の上方となるかご1の乗場側側面には、かご戸3等を支持する桁7が設けられている。そして、桁7に水平に設けられたハンガーレール8上を上記ハンガーローラ5が転動することにより、かご戸3が移動してかご出入口2が開閉される。なお、かご戸3を開閉駆動する戸駆動装置(図示せず)は、通常、桁7に設けられており、リンク機構等(図示せず)を介してその駆動力がかご戸3に伝達される。また、9は、ドアハンガー4に回動自在に設けられ、ハンガーローラ5とともにハンガーレール8を挟み込むように配置されることにより、ハンガーレール8に下方から接触してかご戸3の外れを防止するアップスラストローラである。
また、10は建築物の各階床の乗場に設けられた乗場出入口を形成する乗場枠、11は乗場出入口を開閉する乗場の戸である。なお、図示しないが、乗場の戸11にも、かご戸3と同様に、ドアハンガー、ハンガーローラ、アップスラストローラが備えられている。そして、乗場の戸11の下端部が、乗場出入口の下縁部に沿ってかご側に突設された乗場の敷居12に案内されており、昇降路壁の乗場出入口上方の桁に設けられたハンガーレール上をハンガーローラが転動することにより、乗場の戸11が移動して乗場出入口が開閉される。
次に、エレベータのかご1が乗場に停止した際に、かご戸3を駆動する戸駆動装置の駆動力を乗場の戸11に伝達する戸係合装置の構成について説明する。上記戸係合装置には、乗場の戸11の昇降路側側面に設けられた乗場側係合部と、かご戸3の乗場側側面に設けられ、かご戸3に近接した位置(以下、「後退位置」という)及びかご戸3から離隔した位置(以下、「突出位置」という)に配置自在に構成されたかご側係合部と、かご戸3を支持する桁7に設けられた駆動部と、同じく桁7に支持され、戸開動作時に前記駆動部の駆動力を伝達してかご側係合部を突出位置に配置することにより、かご側係合部を乗場側係合部に係合させる駆動力伝達部とが備えられている。
ここで、上記乗場側係合部は、乗場の戸11の昇降路側に配置された2つのドライブローラ13と、このドライブローラ13を乗場の戸11に回動自在に固定する固定金14とから構成される。なお、上記ドライブローラ13は、乗場の戸11に直交する回動軸を有し、互いに所定の間隔を有するように略同高さに配置されている。また、このドライブローラ13は、かご1が昇降路内を昇降する際にかご1から乗場側に突出するかごの敷居6に接触することのないように配置されている。即ち、鉛直投影面上、ドライブローラ13とかごの敷居6との間には、所定の間隔が形成されている。
また、上記かご側係合部は、かご戸3の乗場側に配置された、横断面が略コ字状を呈する縦長のベーン15と、かご戸3の乗場側側面に固定された略四角柱状を呈する基台16と、両端部がベーン15及び基台16に対して回動自在に連結されることにより、基台16への連結部分を中心に回動して、ベーン15をかご戸側及び乗場の戸側に所定距離移動自在に支持するリンク17とから構成される。
即ち、ベーン15は、かご1が昇降路内を昇降する際には、乗場からかご側に突出する乗場の敷居12に接触することのないように、かご戸側に移動して後退位置に配置される。また、かご1が乗場に停止してかご戸3及び乗場の戸11を開閉する場合には、乗場の戸側に移動して突出位置に配置され、その乗場側先端部がドライブローラ13間に配置される。なお、後退位置におけるベーン15と乗場の敷居12との間には、鉛直投影面上、所定の間隔が形成される。
また、上記駆動部は、その下端部が桁7の上部に設けられた略L字状を呈する取付金18と、この取付金18に支持ピン等を介して回動自在に設けられた駆動モータ19とから構成されている。なお、この駆動モータ19は、かご側係合部のベーン15を駆動するために独立して設けられており、その出力軸にはネジ棒19aが取り付けられている。
また、上記駆動力伝達部は、取付金18の下方に水平に配置された縦断面が略L字状を呈する水平カム20と、両端部が取付金18及び水平カム20に対して回動自在に連結されることにより、取付金18への連結部分を中心に回動して、水平カム20を上下方向に所定距離移動自在に支持するリンク21と、かご側に突出する水平カム20の下端部上面に載置され、この水平カム20の下端部上面を戸開閉方向に転動するコロ22と、一端部がコロ22の回動軸に設けられ、他端部側がコロ22から垂下された連結ロッド23と、両端部が連結ロッド23の他端部及びベーン15の上端部に回動自在に連結された連結リンク24とから構成されている。
なお、上記水平カム20の一端部には、首振りピン付ナット25が設けられており、この首振りピン付ナット25に、駆動モータ19の出力軸に取り付けられたネジ棒19aが螺嵌されている。そして、駆動モータ19が駆動されることによりネジ棒19aが回動し、首振りピン付ナット25がネジ棒19aの軸方向に付勢される。水平カム20は、首振りピン付ナット25が付勢されることにより、リンク21の回動を介して、上下方向に所定距離移動する。
また、ドアハンガー4には、上下方向に案内孔(図示せず)を有するロッドガイド26が設けられており、このロッドガイド26の案内孔に連結ロッド23の中間部が挿通されている。即ち、連結ロッド23は、ロッドガイド26の案内孔によって水平方向の動きが制限されるとともに、鉛直方向の動きが案内されている。
次に、上記構成を有する戸係合装置の動作について説明する。
かご1が昇降路内を昇降する場合、上述の通り、ベーン15は後退位置に配置されている。したがって、かご1の昇降中にベーン15と乗場の敷居12、並びに、ドライブローラ13とかごの敷居6とが接触することはない。そして、かご1がある乗場に停止すると、乗場の戸11をかご戸3の開閉に連動させるため、かご側係合部を乗場側係合部に係合させて、戸駆動装置の駆動力を乗場の戸11に伝達させる。
即ち、かご1がある乗場に停止すると、先ず、駆動モータ19が駆動されることにより、水平カム20が駆動モータ19側に引き寄せられるとともに、リンク21の回動によって所定距離上方に引き上げられる。このため、水平カム20の下端部上面に載置されたコロ22も上方に移動し、コロ22に連結された連結ロッド23が上方に引き上げられる。そして、連結リンク24を介してベーン15が上方に付勢されることにより、リンク17が基台16への連結部分を中心に回転し、ベーン15が上方及び乗場側に所定距離移動する。即ち、ベーン15は、突出位置に配置される。なお、図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の動作を説明する側面図、図5はその要部平面図であり、かご1の着床後に上記動作によってベーン15が突出位置に配置された状態を示したものである。
そして、ベーン15が突出位置に配置された後、戸駆動装置によってかご戸3の戸開動作が開始される。この時、ベーン15が、かご戸3の進行方向に配置されたドライブローラ13を付勢することにより、乗場の戸11がかご戸3に連動して開放される。ここで、図6はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の他の動作を説明する要部正面図であり、かご戸3全開時における状態を示したものである。
なお、戸閉動作時における戸係合装置は、上記戸開動作時の動作とは逆の動作が行われる。即ち、戸閉動作が開始されると、ベーン15が、かご戸3の進行方向に配置されたドライブローラ13を付勢することにより、乗場の戸11がかご戸3に連動して閉鎖される。そして、戸閉動作完了後、駆動モータ19が駆動されて水平カム20が駆動モータ19から離れる方向に移動する。このため、水平カム20が所定距離下方に移動されて、連結ロッド23等を介してベーン15が後退位置に配置される。
かかる構成を有することにより、戸係合装置は、乗場の敷居12及びかごの敷居6間距離が小さいエレベータ装置においても、確実且つ適切に戸駆動装置の駆動力を乗場の戸11に伝達することが可能となる。したがって、乗場の敷居12及びかごの敷居6間距離を、例えば、かご1を案内するガイドレールのたわみや、このガイドレールとガイドシューとの隙間、かご1の防振材等から決定される揺れの最大値である10mm程度にまで狭めることもできる。
また、小型の駆動モータ19を使用してベーン15を後退位置と突出位置とに配置することができるため、戸係合装置を安価に構成し、且つ、騒音防止及び消費電力の削減を図ることも可能となる。なお、駆動部や駆動力伝達部がかご1の本体等に固定された桁7に支持されているため、かご戸3に余計な負荷が作用せず、また、駆動モータ19がかご戸3とともに移動しないため、駆動モータ19への給電線の配置が容易になるといった効果も奏する。
また、桁7にリンク支持された水平カム20の首振りピン付ナット25に駆動モータ19の出力軸を螺嵌させることによって、駆動モータ19の駆動力を水平カム20に伝達させているため、首振りピン付ナット25とネジ棒19aのネジピッチ間隔を調整することにより、駆動モータ19に必要なトルクや、ベーン15の移動速度を容易に変更することもできる。なお、駆動モータ19はベーン15を駆動するために独立して設けられているため、保守作業時の対応も容易となり、保守点検時の作業効率を向上させることが可能である。
さらに、かご1が着床する僅か前から戸開動作を行うランディングオープン方式を採用することによってエレベータの運転効率を向上させた高速エレベータにも容易に適用することが可能である。即ち、ベーン15の上下方向の長さを長くすることにより、かご1の昇降動作及び戸開閉動作に影響を与えることなく、かご1が着床する前でもかご側係合部を乗場側係合部に確実に係合させることが可能となる。
次に、停電やエレベータ故障等により、自動で戸開閉動作を実施することができなくなった場合の動作について説明する。図7はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の保守作業時の動作を説明する側面図、図8は図7におけるA−A断面図、図9は図7におけるB−B断面図、図10は図7おけるC部詳細図、図11はこの発明の実施の形態1における鍵棒の断面図である。
図1並びに図7乃至図11において、かご戸3に設けられたベーン15には、乗場の戸11に対向する側面に、縦長の略長方形状を有する鍵棒挿入孔15aが形成されている。そして、この鍵棒挿入孔15aの上縁部には、ベーン15の側板がかご戸側に曲成されることによって形成された、側面視略L字状を呈する当て板15bが設けられている。また、乗場の戸11には、かご1の着床時に上記鍵棒挿入孔15aと対向する裏面部分に、開口部11aが形成されており、この開口部11aに、鍵棒27を支持する受け台11bが、また、開口部11aの上下に渡って、鍵棒27を受け台11bに案内するバネ付きワイヤー28が設けられている。なお、実施の形態1においては、上記開口部11a及び受け台11bは、乗場の戸11のかご側側面に取り付けられたガイド枠29に設けられている。また、乗場の戸11の乗場側側面には、かご1の着床時に鍵棒挿入孔15a、開口部11aと略一直線状に配置される鍵孔11cが形成されている。
かかる構成を有する戸係合装置において、乗場側から手動で戸開動作を行う場合、エレベータ保守作業員は、先ず、乗場の戸11に形成された鍵孔11cから鍵棒27を挿入する。この時、鍵棒27の先端が、開口部11aを通って鍵孔挿入孔15aに達するようにする。なお、自動で戸開閉動作を実施することができない場合、通常、ベーン15は後退位置に配置されている。そして、かかる状態で鍵棒27の先端部が当て板15bの下面に下方から接触するように鍵棒27を挿入すると、鍵棒27の中間部は、開口部11aの受け台11bより下方に配置される。その後、保守作業員は、鍵棒27を乗場側からテコの要領で持ち上げて鍵棒27先端部で当て板15bを上方に付勢することにより、ベーン15を突出位置に配置する。なお、鍵棒27の先端部を持ち上げる際、鍵棒27の中間部は、開口部11aの側縁部及びバネ付きワイヤー28に案内される。そして、当て板15bを上方に付勢する鍵棒27を受け台11bに載置することにより、鍵孔11cの縁部と受け台11bとに鍵棒27が支持されて、ベーン15が突出位置に保持される。このように、鍵棒27を受け台11bに載置することによってベーン15を突出位置に保持することが可能となるため、保守作業員が鍵棒27から手を離してもベーン15とドライブローラ13との係合状態を保つことができ、迅速な救出及び対応が可能となる。
なお、実施の形態1では、2枚戸中央開戸について説明したが、2枚戸片開戸、3枚戸片開戸、4枚戸中央開戸等の他の構成においても同様の戸係合装置を備えることにより、同様の効果を奏することは言うまでもない。
また、実施の形態1では、かご戸3に設けられたベーン15を突出位置及び後退位置に配置可能に構成した場合について説明したが、乗場の戸11に設けられた乗場側係合部を突出位置及び後退位置に配置可能に構成しても良い。即ち、かご戸3の乗場側側面に設けられたかご側係合部と、乗場の戸11の昇降路側側面に設けられ、乗場の戸11に近接した位置及び乗場の戸11から離隔した位置に配置自在に構成された乗場側係合部と、乗場の戸11を支持する桁に、乗場側係合部を駆動するために独立して設けられた駆動部と、同じく乗場の戸11を支持する桁に支持され、戸開動作時に駆動部の駆動力を伝達して乗場側係合部を乗場の戸11から離隔した位置に配置することにより、乗場側係合部をかご側係合部に係合させる駆動力伝達部とを備えるようにして、他を実施の形態1の構成に対応させるようにすれば良い。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の要部正面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の要部平面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の動作を説明する側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の動作を説明する要部平面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の他の動作を説明する要部正面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの戸係合装置の保守作業時の動作を説明する側面図である。 図7におけるA−A断面図である。 図7におけるB−B断面図である。 図7おけるC部詳細図である。 この発明の実施の形態1における鍵棒の断面図である。
符号の説明
1 かご
2 かご出入口
3 かご戸
4 ドアハンガー
5 ハンガーローラ
6 かごの敷居
7 桁
8 ハンガーレール
9 アップスラストローラ
10 乗場枠
11 乗場の戸
11a 開口部
11b 受け台
11c 鍵孔
12 乗場の敷居
13 ドライブローラ
14 固定金
15 ベーン
15a 鍵棒挿入孔
15b 当て板
16 基台
17、21 リンク
18 取付金
19 駆動モータ
19a ネジ棒
20 水平カム
22 コロ
23 連結ロッド
24 連結リンク
25 首振りピン付ナット
26 ロッドガイド
27 鍵棒
28 バネ付きワイヤー
29 ガイド枠

Claims (5)

  1. エレベータの乗場の戸に設けられた乗場側係合部と、
    エレベータのかご戸に設けられ、後退位置及び突出位置に配置自在なかご側係合部と、
    このかご側係合部を駆動するために独立して設けられた駆動モータと、
    戸開動作時に前記駆動モータの駆動力を伝達して前記かご側係合部を前記突出位置に配置することにより、前記かご側係合部を前記乗場側係合部に係合させる駆動力伝達部と
    を備え
    前記駆動モータ及び前記駆動力伝達部は、エレベータのかごに設けられて前記かご戸を支持する桁に支持され、
    前記駆動力伝達部は、
    前記桁にリンク支持された水平カムと、
    この水平カムに設けられ、前記駆動モータの出力軸に螺嵌する首振りピン付ナットと
    を備え、
    前記水平カムが前記駆動モータの駆動によって上下方向に移動することにより、前記かご側係合部が突出位置に配置されることを特徴とするエレベータの戸係合装置。
  2. エレベータのかご戸に設けられたかご側係合部と、
    エレベータの乗場の戸に設けられ、後退位置及び突出位置に配置自在な乗場側係合部と、
    この乗場側係合部を駆動するために独立して設けられた駆動モータと、
    戸開動作時に前記駆動モータの駆動力を伝達して前記乗場側係合部を前記突出位置に配置することにより、前記乗場側係合部を前記かご側係合部に係合させる駆動力伝達部と
    を備え
    前記駆動モータ及び前記駆動力伝達部は、エレベータの昇降路に設けられて前記乗場の戸を支持する桁に支持され、
    前記駆動力伝達部は、
    前記桁にリンク支持された水平カムと、
    この水平カムに設けられ、前記駆動モータの出力軸に螺嵌する首振りピン付ナットと
    を備え、
    前記水平カムが前記駆動モータの駆動によって上下方向に移動することにより、前記乗場側係合部が突出位置に配置されることを特徴とするエレベータの戸係合装置。
  3. エレベータの乗場の戸に設けられた乗場側係合部と、
    エレベータのかご戸に設けられ、後退位置及び突出位置に配置自在なかご側係合部と、
    このかご側係合部を駆動するために独立して設けられた駆動モータと、
    戸開動作時に前記駆動モータの駆動力を伝達して前記かご側係合部を前記突出位置に配置することにより、前記かご側係合部を前記乗場側係合部に係合させる駆動力伝達部と
    を備え
    前記かご側係合部は、
    前記かご戸にリンク支持されたベーンと、
    このベーンに設けられた当て板と
    を備え、
    前記乗場の戸の鍵孔から挿入された鍵棒によって前記当て板を上方に付勢することにより、手動で前記ベーンを突出位置に配置可能なことを特徴とするエレベータの戸係合装置。
  4. 乗場の戸の裏面に設けられ、当て板を上方に付勢する鍵棒が載置されることにより、鍵孔縁部とともに前記鍵棒を支持してベーンを突出位置に保持する受け台が備えられたことを特徴とする請求項3に記載のエレベータの戸係合装置。
  5. 駆動モータ及び駆動力伝達部は、エレベータのかごに設けられてかご戸を支持する桁に支持されたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のエレベータの戸係合装置。
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