JP4802582B2 - インバータ装置の制御方法 - Google Patents

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本発明は、ステータと、ステータの内外に同軸に設けたインナーロータとアウターロータと、を備えた回転電機を駆動するための、2つの異なる波形を複合した複合電流を生成するインバータ装置の制御方法に関するものである。
従来の同軸モータとして、円筒状のステータを挟み、内外周にインナーロータおよびアウターロータが配置され、ステータに巻回された多相コイルに複合電流を流すことで、インナーロータとアウターロータを独立して回転制御可能な複軸多層構造を有する回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような複軸多層構造の回転電機では、2つの異なる波形を複合した複合電流をインバータ装置を介してステータに供給することで、インナーロータとアウターロータの独立した回転を可能にしている。
図5は、複軸多層構造を有する回転電機において通常行われている正弦波PWM制御を説明するためのフローチャートである。図5では、インナーロータを6相の電流で駆動し、アウターロータを3相の電流で駆動する例について説明している。いずれのロータにおいても、6相あるいは3相の電流を一旦dq軸変換し、電流PI制御を行い、求めた指令dq軸電圧をさらに6相あるいは3相の電圧に変換した後、それらを加算してPWM信号を生成し、インバータ装置のゲート信号として供給している。
特開2001−103717号公報
上述したインバータ装置の制御は、指定された入力(図5の例では電流指令値)が入力に対する出力の線形性が保たれている正弦波PWM駆動領域で回転電機を駆動している場合であるが、指定された入力が、入力に対する出力の線形性が保たれていない、言い換えると、変調率がオーバーしている過変調PWM駆動領域で回転電機を駆動させると、インナーとアウターの電圧出力基本波の和である、約1.6倍まで見かけ上、電源電圧の利用率を向上させることができる。
図6は、インナーロータおよびアウターロータの電圧出力基本波振幅の一例を示す図である。図6に示す例において、横軸および縦軸は、それぞれ、インナーロータおよびアウターロータを駆動するための電圧をインバータに印加する直流電圧で規格化したものである。変調率は、
変調率=インバータの制御電圧/直流電源電圧
で表され、正弦波PWM制御では、通常、変調率が±100%の範囲に収まるようにインバータの電圧を制御するが、複合電圧により変調率ピークを増加させて、過変調制御を行うと、インバータから出力される電圧平均値を増加させることができる。図6に示すように、複合により、最大約1.6倍の合計振幅が得られ、通常よりも最大1.6倍の電流を流すことが可能となり、モータのパワーアップが望める。
しかし、過変調制御では、直流電圧の何倍もの指令電圧を加える必要があり、ここでPI制御を行うと、電圧目標値に対し実際に指令しなければならない電圧は大きな値なので、PI制御を何回も繰り返して、電圧目標値に達するまでに時間がかかり、指令追従性や過渡応答性が悪くなるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、複軸多層構造の回転電機の駆動時に、電圧利用率を向上させるための過変調制御を行う際に、指令追従性や過渡応答性を向上させることができるインバータ装置の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の発明は、2つの正弦波を重畳した複合波形により駆動されるインバータ装置であって、インバータ装置に指令する各相の指令電圧の最大値がインバータ装置に印加する電圧を越える過変調制御状態の場合に、指令電圧を生成するためのPI制御を行う過程で目標電圧と指令電圧の非線形性を考慮した制御を行うインバータ装置の制御方法において、前記PI制御を行う過程で、複合波形を構成する一方の目標電圧に対する、複合波形を構成するもう一方の目標電圧と実際に指令すべき指令電圧との関係を示す補正マップから導かれる補正値によって補正演算が行われた電圧指令値をインバータ装置に指令するものとし、前記補正演算を、複合波形を構成する双方の電圧指令値に対して行い、複合波形を構成する2つの信号の周波数成分が、ある次数の高調波の影響を受ける関係にある場合は、前記補正マップから導かれる補正値からずらした補正値によって補正演算が行われた電圧指令値をインバータ装置に指令することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記補正マップは、インナーロータとアウターロータ用の種々のdq軸電圧の周波数ごとのインナー指令電圧補正マップおよびアウター指令電圧補正マップであることを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、過変調制御を行う範囲外の出力値がインバータ装置に要求された場合には、要求された出力値を、過変調制御できる最大出力値またはそれ以下の出力値に変更し、過変調制御を行う範囲外の出力値が要求されたか否かは、予め用意されたマップまたは予め求められている定式化された関数に当てはめて判断することを特徴とする。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、前記インバータ装置は、内外に2つのロータを備え、2つの異なる波形を複合した複合電流により駆動されるラジアルギャップ型の回転電機またはアキシャルギャップ型の回転電機に適用されることを特徴とする。
第1の発明は、2つの正弦波を重畳した複合波形により駆動されるインバータ装置の電圧利用率を向上できると共に、制御安定性や過渡応答性を向上できる。
第2の発明は、目標電圧と指令電圧の非線形性を考慮した制御を、補正マップおよび補正演算制御を行う手段のみの追加で安価に実現できる。
第3の発明は、代表的な補正マップを用意しておけば良いのでメモリ容量が少なくて済む。
第4の発明は、周波数ごとの補正マップを予め用意しているので、複合波形を構成する周波数がどのようであっても制御安定性や過渡応答性の良い制御を行うことができる。
第5の発明は、出力値に制限を設けるため、制限値以上の出力値が指示されても制御破綻を防止できる。
第6の発明は、ラジアルギャップ型およびアキシャルギャップ型の複合電流駆動の回転電機に適用できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のインバータ装置の制御方法の対象となる同軸モータの一例としての複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットの全体図である。図4において、Eはエンジン、Mは複軸多層モータ、Gはラビニョウ型複合遊星歯車列、Dは駆動出力機構、1はモータカバー、2はモータケース、3はギヤハウジング、4はフロントカバーである。
前記エンジンEは、ハイブリッド駆動ユニットの主動力源であり、エンジン出力軸5とラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2リングギヤR2とは、回転変動吸収ダンパー6および多板クラッチ7を介して連結されている。
前記複軸多層モータMは、外観的には1つのモータであるが2つのモータジェネレータ機能を有する副動力源である。この複軸多層モータMは、前記モータケース2に固定され、コイルを巻いた固定電機子としてのステータSと、前記ステータSの内側に配置し、永久磁石を埋設したインナーロータIRと、前記ステータSの外側に配置し、永久磁石を埋設したアウターロータORと、を同軸上に三層配置することで構成されている。前記インナーロータIRに固定の第1モータ中空軸8は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第1サンギヤS1に連結され、前記アウターロータORに固定の第2モータ軸9は、ラビニョウ型複合遊星歯車列Gの第2サンギヤS2に連結されている。
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、二つのモータ回転数を制御することにより無段階に変速比を変える無段変速機能を有する遊星歯車機構である。このラビニョウ型複合遊星歯車列Gは、互いに噛み合う第1ピニオンP1と第2ピニオンP2を支持する共通キャリヤCと、第1ピニオンP1に噛み合う第1サンギヤS1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2サンギヤS2と、第1ピニオンP1に噛み合う第1リングギヤR1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2リングギヤR2との5つの回転要素を有して構成されている。前記第1リングギヤR1とギヤハウジング3との間には多板ブレーキ10が介装されている。前記共通キャリヤCには、出力ギヤ11が連結されている。
前記駆動出力機構Dは、出力ギヤ11と、第1カウンターギヤ12と、第2カウンターギヤ13と、ドライブギヤ14と、ディファレンシャル15と、ドライブシャフト16,16により構成されている。そして、出力ギヤ11からの出力回転および出力トルクは、第1カウンターギヤ12→第2カウンターギヤ13→ドライブギヤ14→ディファレンシャル15を経過し、ドライブシャフト16,16から図外の駆動輪へ伝達される。
すなわち、ハイブリッド駆動ユニットは、前記第2リングギヤR2とエンジン出力軸5を連結し、前記第1サンギヤS1と第1モータ中空軸8とを連結し、前記第2サンギヤS2と第2モータ軸9とを連結し、前記共通キャリヤCに出力ギヤ11を連結することにより構成されている。
本発明は、上述した複軸多層構造を有する回転電機の駆動時に、電圧利用率を向上させるための過変調制御を行う際に、指令追従性や過渡応答性を向上させることができるインバータ装置の制御方法であり、過変調制御を行うと、電圧目標値に対し実際に指令すべき電圧が大きくなり、電流PI制御を何回も繰り返すので電圧目標値に達するまでに時間がかかり、あるいは電圧目標値に達するまでに制御破綻を起こす恐れがあるので、補正演算により指令電圧を求めて電流PI制御の回数を減らすことによって指令追従性と過渡応答性を向上させるものである。
以下、本発明のインバータ装置の制御方法について詳細に説明する。
図2は、内外に2つのロータを備えた回転電機を駆動するためのインバータ装置を制御するインバータ制御装置の一例を示すブロック図である。本例では、インナーロータを6相の電流で駆動し、アウターロータを3相の電流で駆動する場合について説明する。相電流分離手段27は、電流センサ32によって検出されたモータ33の相電流値をインナーロータ分とアウターロータ分とに分離し、6φ→dq軸変換手段34は、インナー6相電流値をdq軸電流値に変換し、3φ→dq軸変換手段35は、アウター3相電流値をdq軸電流値に変換する。
インナー電流PI制御手段21は、インナーdq軸電流目標値が与えられると、6φ→dq軸変換手段34からの現在のインナーdq軸電流値をインナーdq軸電流目標値に近づけるようにインナー電流PI制御を行い、インナーdq軸電圧目標値を演算する。また、アウター電流PI制御手段22は、アウターdq軸電流目標値が与えられると、3φ→dq軸変換手段35からの現在のアウターdq軸電流値をアウターdq軸電流目標値に近づけるようにアウター電流PI制御を行い、アウターdq軸電圧目標値を演算する。
インナー変調度演算手段23は、インナー電流PI制御手段21で演算されたインナーdq軸電圧目標値を直流電源電圧Vdcの値で規格化し、アウター変調度演算手段24は、アウター電流PI制御手段22で演算されたアウターdq軸電圧目標値を直流電源電圧Vdcの値で規格化する。
インナーdq軸電圧補正演算手段25は、インナー変調度演算手段23においてVdcで規格化されたインナーdq軸電圧目標値と、アウター変調度演算手段24においてVdcで規格化されたアウターdq軸電圧目標値とを入力し、予め用意されている複合駆動時のインナー指令電圧補正マップを用いて、インナーdq軸電圧目標値におけるインナーdq軸電圧指令値を得る。また、アウターdq軸電圧補正演算手段26は、アウター変調度演算手段24においてVdcで規格化されたアウターdq軸電圧目標値と、インナー変調度演算手段23においてVdcで規格化されたインナーdq軸電圧目標値とを入力し、予め用意されている複合駆動時のアウター指令電圧補正マップを用いて、インナーdq軸電圧目標値におけるインナーdq軸電圧指令値を得る。
図3は、予め用意されている複合駆動時の指令電圧補正マップの一例を示す図であり、インナーロータの駆動周波数が300Hz、アウターロータの駆動周波数が800Hzのときの、Vdcで規格化されたアウター(インナー)目標電圧に対する、Vdcで規格化されたインナー(アウター)目標電圧とインナー(アウター)指令電圧との関係を示す図である。図中の0〜1.26の曲線はアウター(インナー)目標電圧を表している。
内外に2つのロータを備えた回転電機を過変調領域で駆動させる場合は、インナーロータおよびアウターロータの駆動周波数によって、電圧目標値と電圧指令値の非線形性が変わるので、インナーロータとアウターロータ用の種々のdq軸電圧の周波数ごとのインナー指令電圧補正マップおよびアウター指令電圧補正マップを予め用意しておき、この補正マップを用いて電圧目標値と電圧指令値の非線形性を考慮した制御を行うことが好ましい。
また、複合波形を構成する2つの信号の周波数成分が、ある次数の高調波の影響を受ける関係にある場合は、前記補正マップから導かれる電圧指令値から若干ずらした電圧指令値をインバータ装置に指令することが好ましい。新たな補正マップを用意することなく、代表的な補正マップを用意しておけば良いのでメモリ容量が少なくて済む。
変換・加算手段28は、インナーdq軸電圧指令値をインナー6相電圧指令値に変換し、アウターdq軸電圧指令値をアウター3相電圧指令値に変換し、変換の後、インナー6相電圧指令値とアウター3相電圧指令値とを加算する。変調率演算手段29は、加算された電圧指令値の変調率演算を行い、パルス生成手段30は、インバータ装置31のP側とN側を制御するためのPWM信号を生成し、インバータ装置31を駆動する。
なお、上述した実施の形態において、目標電圧とは、ある電流をインバータ装置から供給するための電圧であり、実際にインバータ装置に印加される電圧を意味し、指令電圧とは、過変調領域では目標電圧を掛けるためにはより大きい電圧を印加しなければならないため、実際にインバータ装置に指令を行う電圧を意味する。
図4は、インバータ装置を制御するインバータ制御装置の動作を説明する制御フローチャートである。図4に示すフローチャートにおいて、インバータ制御装置は、まず、インバータ装置とモータを結ぶ6本の給電線に設置された6個の電流センサからの各相電流を読み込む。続いて、相電流分離手段によりインナーロータ用の6相交流電流とアウターロータ用の3相交流電流に分離する。本例では、分離された6相交流電流および3相交流電流を目標電流に一致させるために、インナーとアウターの2つの電流制御系を持つ。
インナー電流制御系は、得られたインナー6相電流をdq軸成分に変換し(6φ→dq軸変換)、変換されたdq軸電流値をdq軸電流目標値に定常偏差なく一致させるようにインナー電流PI制御を行って、インナーdq軸電圧目標値を演算する。次に、インナーdq軸電圧目標値を直流電源電圧Vdcの値で規格化するインナー変調度演算を行う。続いて、アウター変調度演算で求めたアウターdq軸電圧目標値に対する、Vdcで規格化されたインナーdq軸電圧目標値とインナーdq軸電圧指令値との関係を示す補正マップを用いてインナー電圧補正演算を行って、インナーdq軸電圧指令値を得る。
アウター電流制御系は、得られたアウター3相電流をdq軸成分に変換し(3φ→dq軸変換)、変換されたdq軸電流値をdq軸電流目標値に定常偏差なく一致させるようにインナー電流PI制御を行って、アウターdq軸電圧目標値を演算する。次に、アウターdq軸電圧目標値を直流電源電圧Vdcの値で規格化するアウター変調度演算を行う。続いて、インナー変調度演算で求めたインナーdq軸電圧目標値に対する、Vdcで規格化されたアウターdq軸電圧目標値とアウターdq軸電圧指令値との関係を示す補正マップを用いてアウター電圧補正演算を行って、アウターdq軸電圧指令値を得る。
さらに、インナーdq軸電圧指令値を6相電圧指令値へ変換し(dq軸→6φ変換)、アウターdq軸電圧指令値を3相電圧指令値へ変換する(dq軸→3φ変換)、最後に、2つのロータの相電圧を加算してPWM信号を生成し、生成されたPWM信号をインバータ装置へ供給する。
なお、上述した実施の形態では、指令電圧補正マップを参照して新たな電圧指令値を求めたが、補正マップの代わりに予め求められている定式化された関数に当てはめて電圧指令値を求めることも可能である。
また、過変調領域で制御を行う範囲外の出力値がインバータ装置に要求された場合には、要求された出力値を、過変調領域で制御できる最大出力値またはそれ以下の出力値に変更するようにしても良い。過変調領域で制御を行う範囲外の出力値が要求されたか否かは、予め用意されたマップまたは予め求められている定式化された関数に当てはめて判断する。要求される出力値に制限を設けることによって、制限値以上の出力値が指示されても制御破綻を防止することができる。
また、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能であり、上記実施の形態では、内外に2つのロータを保有し複合電流により駆動するラジアルギャップ型の回転電機への適用形態のみを示したが、2つのロータを保有し複合電流により駆動するアキシャルギャップ型の回転電機への適用も可能である。
本発明のインバータ装置の制御方法の対象となる同軸モータの一例としての複軸多層モータが適用されたハイブリッド駆動ユニットの全体図である。 内外に2つのロータを備えた回転電機を駆動するための、2つの異なる正弦波を複合した電流を生成する、インバータ装置を制御するインバータ制御装置の一例を示すブロック図である。 予め用意されている複合駆動時の指令電圧補正マップの一例を示す図である。 インバータ装置を制御するインバータ制御装置の動作を説明する制御フローチャートである。 従来の複軸多層構造を有する回転電機において通常行われている正弦波PWM制御を説明するためのフローチャートである。 インナーロータおよびアウターロータの電圧出力基本波振幅の一例を示す図である。
符号の説明
21 インナー電流PI制御手段
22 アウター電流PI制御手段
23 インナー変調度演算手段
24 アウター変調度演算手段
25 インナーdq軸電圧補正演算手段
26 アウターdq軸電圧補正演算手段
27 相電流分離手段
28 変換・加算手段
29 変調率演算手段
30 パルス生成手段
31 インバータ装置
32 電流センサ
33 モータ
34 6φ→dq軸変換手段
35 3φ→dq軸変換手段

Claims (4)

  1. 2つの正弦波を重畳した複合波形により駆動されるインバータ装置であって、インバータ装置に指令する各相の指令電圧の最大値がインバータ装置に印加する電圧を越える過変調制御状態の場合に、指令電圧を生成するためのPI制御を行う過程で目標電圧と指令電圧の非線形性を考慮した制御を行うインバータ装置の制御方法において、
    前記PI制御を行う過程で、複合波形を構成する一方の目標電圧に対する、複合波形を構成するもう一方の目標電圧と実際に指令すべき指令電圧との関係を示す補正マップから導かれる補正値によって補正演算が行われた電圧指令値をインバータ装置に指令するものとし、前記補正演算を、複合波形を構成する双方の電圧指令値に対して行い、
    複合波形を構成する2つの信号の周波数成分が、ある次数の高調波の影響を受ける関係にある場合は、前記補正マップから導かれる補正値からずらした補正値によって補正演算が行われた電圧指令値をインバータ装置に指令することを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  2. 前記補正マップは、インナーロータとアウターロータ用の種々のdq軸電圧の周波数ごとのインナー指令電圧補正マップおよびアウター指令電圧補正マップであることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置の制御方法。
  3. 過変調制御を行う範囲外の出力値がインバータ装置に要求された場合には、要求された出力値を、過変調制御できる最大出力値またはそれ以下の出力値に変更し、過変調制御を行う範囲外の出力値が要求されたか否かは、予め用意されたマップまたは予め求められている定式化された関数に当てはめて判断することを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ装置の制御方法。
  4. 前記インバータ装置は、内外に2つのロータを備え、2つの異なる波形を複合した複合電流により駆動されるラジアルギャップ型の回転電機またはアキシャルギャップ型の回転電機に適用されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインバータ装置の制御方法。
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