JP4802162B2 - 無線通信装置および無線通信システム - Google Patents
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Description
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり,起動のための信号を検出するための閾値の適切な設定が図られた無線通信装置及び無線通信システムを提供することを目的とする。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について,図1のブロック図と図2,図3の流れ図とを参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係わる無線通信装置101の構成例を示すブロック図である。無線通信装置101は,所定のID(識別子)を受信すると,ID判別部109が所定の信号を出力する。その結果,図示しない電源のON/OFFが制御され,図示しない主装置が起動される。
第1のメモリ107は,閾値を記録する。
第二のメモリ110は,IDを記録する。
以上のように構成された無線通信装置101の動作の一例を図2の流れ図を参照しつつ説明する。
無線通信装置101が動作開始すると,干渉波の観測を行う必要があるため,観測モードに入る(S101,S102)。
整流器104から信号が入力されたとき,スイッチ105は,この入力信号を閾値設定部106に出力する(S113,S114)。閾値設定部106は干渉レベルを観測する(S115)。この観測は,観測モードが終了するまで(時間Tiの満了)繰り返される(S112)。
干渉レベルが最大レベルを超えていない場合は,タイマTiが満了すると(S112),閾値設定部106は第一のメモリ107に対して,閾値を設定する(S117)。ここで,観測モードの間に観測した最大の干渉レベルよりも所定の小さなレベルだけ大きいレベルを閾値として設定できる。また,前回,通信相手と接続した際の受信レベルを記憶しておき,このレベルと,観測モードの間に観測した最大の干渉レベルとの中間の値を閾値として設定しても良い。
図3の流れ図に示すように,今回設定した閾値と,前回設定した閾値の差に基づいて,通常モードの継続時間(時間Tm)を設定しても良い(S121)。この差が所定のレベル以上の場合には,時間Tmを短くして,より頻繁に観測モードに入るようにする(S122)。この差が所定のレベル以下の場合(S121),すなわち,あまり変動が無い場合には,時間Tmを長くして,観測モードに入る周期をより長くする(S123)。
閾値が設定されると,通常モードへ移行する(S118,S102)。通常モードに入ると,モード切替部102は電源制御部103とスイッチ105とに通常モードである旨の指示を出す。この指示を受けた電源制御部103は整流器104から何らかの信号が入力された場合にレベル比較部108およびID判別部109の電源をONする(S103)。
整流器104から信号が入力されたとき,スイッチ105は,この入力信号をレベル比較部108に出力する(S106,S107)。レベル比較部108は,スイッチ105から入力された信号が,第一のメモリ107に記録されている閾値よりも大きいか否か判別する(S108)。この判別は,通常モードが終了するまで(時間Tmの満了)繰り返される(S105)。
ID判別部109は第二のメモリ110に記録してあるIDと,レベル比較部から入力された信号とが一致するか否か判定する(S109)。一致した場合には,ID判別部109は所定の信号を出力し,動作を終了する。一致しない場合には,時間Tmが満了するまで,信号が入力された場合に,以上の判別が繰り返される。
タイマTmが満了すると(S105),モード切替部102は観測モードに入り,電源制御部103とスイッチ105に対して観測モードに入った旨の通知を行う。
本発明の第2の実施の形態について,図4のブロック図と図5の流れ図とを参照しつつ説明する。
図4は本発明の第2の実施の形態に係わる無線通信装置201の構成例を示すブロック図である。無線通信装置201は,所定のIDを受信すると,ID判別部209が所定の信号を出力する。その結果,図示しない電源のON/OFFが制御され,図示しない主装置が起動される。
第1のメモリ207は,閾値を記録する。
第二のメモリ210は,IDを記録する。
以上のように構成された無線通信装置201の動作の一例を図5の流れ図を参照しつつ説明する。
無線通信装置201が動作開始すると,干渉波の観測を行う必要があるため,観測モードに入る(S202)。
整流器204からの入力信号が閾値設定部206に出力され,閾値設定部206は干渉レベルを観測する(S204)。この観測は,観測モードが終了するまで(時間Tiの満了)繰り返される(S206)。
干渉レベルが最大レベルを超えていない場合は,タイマTiが満了すると(S206),閾値設定部206は第一のメモリ207に対して,閾値を設定する(S207)。ここで,観測モードの間に観測した最大の干渉レベルよりも所定の小さなレベルだけ大きいレベルを閾値として設定できる。また,前回,通信相手と接続した際の受信レベルを記憶しておき,このレベルと,観測モードの間に観測した最大の干渉レベルとの中間の値を閾値として設定しても良い。
図3の流れ図に示したように,今回設定した閾値と,前回設定した閾値の差に基づいて,通常モードの継続時間(時間Tm)を設定しても良い(S121)。この差が所定のレベル以上の場合には,時間Tmを短くして,より頻繁に観測モードに入るようにする(S122)。この差が所定のレベル以下の場合(S121),すなわち,あまり変動が無い場合には,時間Tmを長くして,観測モードに入る周期をより長くする(S123)。
閾値が設定されると,通常モードへ移行する(S208,S203)。通常モードに入ると,モード切替部202は電源制御部203に通常モードである旨の指示を出す。この指示を受けた電源制御部203は信号パワー判別部208の電源をONする。
整流器204からの入力信号が信号パワー判別部208に出力される。信号パワー判別部208は,入力された信号が,第一のメモリ207に記録されている閾値よりも大きいか否か判別する(S209)。この判別は,通常モードが終了するまで(時間Tmの満了)繰り返される(S211)。
ID判別部209は第二のメモリ210に記録してあるIDと,レベル比較部から入力された信号とが一致するか否か判定する(S210)。一致した場合には,ID判別部209は所定の信号を出力し,動作を終了する。一致しない場合には,時間Tmが満了するまで,信号が入力された場合に,以上の判別が繰り返えされる。
タイマTmが満了すると(S211),モード切替部202は観測モードに入り(S212),電源制御部203に対して観測モードに入った旨の通知を行う。
本発明の第3の実施の形態について,図6のブロック図と図7の流れ図とを参照しつつ説明する。
図6は本発明の第3の実施の形態に係わる無線通信装置301の構成例を示すブロック図である。無線通信装置301は,所定のレベル以上の信号を受信すると,信号パワー判別部308が所定の信号を出力する。その結果,図示しない電源のON/OFFが制御され,図示しない主装置が起動される。
第1のメモリ307は,閾値を記録する。
以上のように構成された無線通信装置301の動作の一例が図7の流れ図に示される。図7では,第2の実施形態の図5でのIDの判定(S210)が省略されている。その他の点では,第2の実施形態と特段の相違が無いので,詳細な説明を省略する。
本発明の第4の実施の形態について,図8のブロック図と図9の流れ図とを参照しつつ説明する。
図8は本発明の第4の実施の形態に係わる無線通信装置401の構成例を示すブロック図である。無線通信装置401は,所定のIDを受信すると,ID判別部409が所定の信号を出力する。その結果,図示しない電源のON/OFFが制御され,図示しない主装置が起動される。
・第三のメモリ411に記録された所定のトレーニング系列と,受信した信号との相関値を計算する。
・整流器によって生成される直流信号の時間的変化が,所定の信号系列(トレーニング系列)と対応するか否かを判別する系列判別部
・系列判別部が前記直流信号の時間的変化が所定の信号系列と対応すると判別したときの前記直流信号の強度の最大値と最小値の間の値を閾値として決定する閾値決定部
第二のメモリ410は,IDを記録する。第三のメモリ411は,所定のトレーニング系列および相関値の閾値を記録する。
以上のように構成された無線通信装置401の動作の一例を図9の流れ図を参照しつつ説明する。
無線通信装置401は,通信相手から少なくとも1回以上の規定回数だけ,所定のトレーニング系列を受信し,その後IDを受信するものとする。このトレーニング系列の受信中は,無線通信装置401が観測モードであることを意味する。
電源制御部403は通常は閾値設定部406に電源を供給する。閾値設定部406は,整流器404からの入力信号と,第三のメモリ411に記録されているトレーニング系列との相関値を計算する。
閾値設定部406は,トレーニング系列を予め定められた回数受信したか否か判定する(S403)。受信回数が所定値に達していない場合には,引き続き,整流器404からの出力信号と第三のメモリ411に記録されたトレーニング系列との相関値を計算し,該相関値が第三のメモリ411に記録されている相関値の閾値を超えているか否かの判断を継続する。
Pth=(Pn+Pw)/2=(Pn+(Pd+Pn))/2=Pd/2+Pn
電源を供給された信号パワー判別部408は,整流器404から入力される電力を,第一のメモリ407に記録されている閾値と比較し,HighかLowかを判別し(S405),判別結果をID判別部409に入力する。
本発明の第5の実施の形態について,図11のブロック図と図12の流れ図とを参照しつつ説明する。
図11は本発明の第5の実施の形態に係わる無線通信装置501の構成例を示すブロック図である。無線通信装置501は,所定のIDを受信すると,ID判別部509が所定の信号を出力する。その結果,図示しない電源のON/OFFが制御され,図示しない主装置が起動される。
第1のメモリ507は,所定のIDと,該IDを受信したと判定する相関値の閾値を記録する。
以上のように構成された無線通信装置501の動作の一例を図12の流れ図を参照しつつ説明する。ここでは,無線通信装置501は,通信相手から少なくとも1回以上のIDを受信し,受信したIDが所定のIDと一致するか否か判定する。
本発明の第6の実施の形態について,図13のブロック図と図14及び図15のシーケンス図とを参照しつつ説明する。
まず無線端末621では,無線送信部623が所定のIDを送信する。ここで,図15に示すように,トレーニング系列を所定回数送信し,その後IDを送信しても良いし,図14に示すようにIDのみを送信しても良い。
なお,図14及び図15ともに最初の2回のID送信に対して,無線受信部622が応答を受信できない場合を一例として示している。
ここで,図15に示すように,通常は主装置611の電源を切っておき,無線通信装置601がIDを正常に受信した場合に主装置611に電源ONの指示を出しても良い。
該ID送信に対して,無線受信部622が応答を正常に受信した場合には,無線送信部623はその後の主装置611との通信においては,送信電力レベル3で送信を行っても良い。
さらに,無線通信装置がIDを正常に受信できない場合,無線端末が送信電力を徐々に大きくしながら繰り返してIDを送信することにより,無線端末の送信電力を低く抑えつつ,無線通信装置がIDを正常に受信する確率を高めることが可能となる。
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張,変更可能であり,拡張,変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (9)
- 第1,第2のモードに交互に切り替わる切替部と,
受信した無線信号を整流して直流信号を生成する整流器と,
前記第1のモードのときに,前記整流器で生成される直流信号の,所定時間内に計測された強度に,所定の値を加算した値を閾値として決定する閾値決定部と,
前記第2のモードのときに,前記整流器で生成される直流信号の強度が前記閾値決定部で決定された閾値より大きいか否かを判別する閾値判別部と,
前記第2のモードのときに,前記閾値判別部での判別結果の時間的変化が,所定の識別子と対応するか否かを判別する識別子判別部と,
前記識別子判定部が,前記直流信号の時間的変化が所定の識別子と対応すると判定した場合に,所定の信号を送信する送信部と,
電源を制御して,前記第1のモードのときに前記閾値決定部に電力を供給させ,前記第2のモードのときに前記閾値判別部および前記識別子判別部に電力を供給させる電源制御部と,
を具備する無線通信装置。 - 前記第1のモードのときに前記整流器からの直流信号を前記閾値決定部に印加し,前記第2のモードのときに前記整流器からの直流信号を前記閾値判別部に印加する切り替えスイッチをさらに具備する請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記閾値決定部が,前記直流信号の所定時間内での最大強度に,所定の値を加算した値を前記閾値として決定する請求項1または2に記載の無線通信装置。
- 前記閾値判別部で閾値よりも大きいと判断されたときの,前記直流信号の第1の強度を記憶する第1の記憶部と,
前記第1のモードのときの,前記直流信号の第2の強度を記憶する第2の記憶部と,をさらに具備し,
前記閾値決定部が,前記第1,第2の強度の間の値を前記閾値として決定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信装置。 - 前記第1のモードのときに,前記整流器で生成される直流信号の強度が所定の値を超えた場合,前記切替部が第2のモードに切り替わる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 前記閾値設定部によって決定される今回の閾値と前回の閾値との差が所定値以上の場合に,前記第2のモードが継続する期間を短くする期間制御部をさらに具備する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 前記閾値設定部によって決定される今回の閾値と前回の閾値との差が所定値より小さい
場合に,前記第2のモードが継続する期間を長くする期間制御部をさらに具備する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の無線通信装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線通信装置と,
前記所定の識別子を前記無線通信装置に送信し,かつ前記無線通信装置からの前記所定の信号が所定期間以内に受信されない場合,前記所定の識別子を再度送信する無線端末と,
を具備する無線通信システム。 - 前記所定の識別子の再度の送信のときの送信電力が,前記所定の識別子の送信のときの送信電力より大きい請求項8記載の無線通信システム。
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