JPH0946264A - 線形変調無線送受信装置及びその電力制御方法 - Google Patents

線形変調無線送受信装置及びその電力制御方法

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JPH0946264A
JPH0946264A JP7189635A JP18963595A JPH0946264A JP H0946264 A JPH0946264 A JP H0946264A JP 7189635 A JP7189635 A JP 7189635A JP 18963595 A JP18963595 A JP 18963595A JP H0946264 A JPH0946264 A JP H0946264A
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JP
Japan
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power
booster
transmission
voltage
linear
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Application number
JP7189635A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Nakanishi
英一 中西
Tetsuo Onodera
哲雄 小野寺
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication of JPH0946264A publication Critical patent/JPH0946264A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力増幅器における変調波の歪みの発生を軽
減できる線形変調無線送受信装置を提供する。 【構成】 携帯無線装置部には電源部が接続され、送信
部(9)、受信部(10)はそれぞれ制御部(8)と接
続される。電力増幅器(11)には、電源電圧が印加さ
れ、電源電圧検出器(7)でその電圧が検出される。電
力制御回路(12)には制御部(8)から送信出力の目
標値を示すVref 信号が入力され、電力増幅器(11)
の出力がフィードバック制御される。電源部の電源電圧
が低下すると、電力増幅器(11)のゲインを目標電力
まで大きくできず、送信スペクトラムの拡がりによる変
調波の歪みが発生する。そこで、電力制御回路(12)
に対して入力される送信電力の目標値を、電源電圧検出
器(7)からのデータに従って可変している。このよう
にすれば、電池(1)の電源電圧が臨界値より低下した
場合でも、スペクトラム歪みの発生を回避することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、携帯電話機のような
電池駆動の線形変調無線送受信装置及びその電力制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のセルラ携帯電話の需要の著しい伸
びにより、特に大都市における加入者容量の増大が迫ら
れている。これに対処すべく開発されたディジタルセル
ラ電話システムにおいては、例えば、北米や日本では、
周波数の有効利用の観点から狭帯域線形変調の無線方式
である、λ/4DQPSK変調方式が採用されている。
これに伴って、従来のアナログセルラ電話システムでも
動作し、ユーザが全国どこでもセルラシステムを利用で
きるディジタルとアナログのデュアルモードの携帯電話
機も開発されている。
【0003】図2は、λ/4DQPSK変調方式におけ
る変調波の包絡線の変動を示す図である。ここでは、例
えば変調波の包絡線の瞬時変動レベルは1シンボル時間
間隔で約20dB以上、また、平均値に対して約3dB
のピークファクタを持つ。このようなディジタルセルラ
の線形変調無線送受信装置においては、送信される変調
波には位相成分と振幅成分の両方に情報が含まれるた
め、位相だけでなく、その振幅成分をも忠実に再現する
線形電力増幅が必須の技術となる。また、ディジタルセ
ルラ電話システムでは時分割多重アクセス(TDMA)
方式を採用し、図3に示すように、20msecの間に約
6.6msecの信号を送出するバースト送信方式によっ
て、送信信号の多重化を図っている。
【0004】このような無線送受信装置における電力増
幅器では、最終の増幅段での線形性を保持するために
は、入力信号に対する十分な電源電圧の確保だけでな
く、送信信号を無線周波数に変調し、増幅する際に必要
となる電力をできるだけ小さくして、電力変換効率(以
下、単に効率という)を高くすることが好ましい。こう
した電力増幅器に対する2つの要請は、互いに相反する
ものであるため、一般に、この効率を改善して送受信可
能時間を長くするために、電力増幅器の線形性をある程
度犠牲にする場合が多い。この電力増幅器の電力は、無
線部での電力消費の大部分を占めており、ここでの効率
によって無線送受信装置の使用可能時間が決まるからで
ある。ところが、複数のチャネルを互いに狭い周波数間
隔で密に使用している場合に、電源電圧の低下に伴って
電力増幅器の線形性が著しく低下したとき、例えば、次
に説明するような出力信号の歪みによって、隣接チャネ
ルの信号に対する妨害となる。
【0005】図4は、送信電力スペクトラムの拡がりを
示す図である。線形変調無線送受信装置から送信される
変調波は、例えば飽和アンプを通過させると、同図
(b)に示すように、その振幅成分が消失するだけでな
く、同図(c)に示すように、すでにカットされていた
サイドローブが出てきて、送信スペクトラムの拡がりが
生じる。このようなディジタルセルラ電話システムにお
ける非線形性の影響を少なくして、隣接チャネルへの漏
洩電力レベルを制限する目的で、例えば、北米方式の移
動電話システム(IS−54C)では、移動機(モービ
ルステーション)の種類に応じて表1に示すような4つ
のパワークラス(電力クラス)I〜IVに分類されてい
る。
【0006】
【表1】
【0007】例えば、クラスIは通常車載電話の電力ク
ラスに相当しており、このクラスの移動機の最大出力は
6dBW(4W)である。これに対して携帯型の移動機
相当の電力クラスIIIでは、最大出力は−2dBW(約
0.6W)と規定される。すなわち、各移動機は基地局
からの電力クラス(I〜IV)毎のパワーレベルの指示に
従って、出力電力を4dB間隔で多段階に変化させる。
なお、各電力レベル基準値は、+2〜−4dBの許容範
囲を有している。
【0008】ところで、携帯電話機であっても車載用の
ブースタ装置に接続して使用すれば、電波の到達距離を
伸ばして、通話可能なエリアを拡大することができる。
例えば携帯電話機に車載用のブースタ装置を接続する場
合に、そのブースタ装置で3W分の電力を高める必要が
あって、さらに出力側のアンテナの送受共用器での損失
が約3dBであるとすれば、実際にブースタ電力増幅器
の出力としては6Wが必要になる。
【0009】図5は、ブースタ増幅器の入出力特性を示
す図である。同図(a)は、アナログ時の最大出力が6
W(38dBm)であることを示している。これはディ
ジタルモードの場合と異なり、変調波の振幅成分には情
報を含まないから、上述した飽和アンプを使用できる。
すなわち、入出力特性の飽和部分を使用したり、あるい
は飽和状態でのアンプの使用が可能になるから、一般に
電力効率が高い。たとえば、シリコンパイポーラ素子に
よる電力増幅器では50%の効率を実現できるから、こ
のブースタ電力増幅器の最大発熱量を6Wに抑えられ
る。
【0010】同図(b)には、ディジタル時の最大出力
が20W(43dBm)であることを示している。すな
わち、ディジタルモードで送信される変調波は位相成分
と振幅成分の両方を忠実に増幅し、伝送するうえで、少
なくとも平均電力6Wの出力動作点と、3dBのピーク
ファクタのマージンに対して線形性を保持する必要があ
る。しかも、線形増幅器の電力効率は一般に低く、高々
30〜35%程度であるため、最大出力を20Wとすれ
ばブースタ電力増幅器での最大発熱量は13〜14Wと
なる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般に、電池を電源と
する無線送受信装置は、電池の電源電圧は徐々に低下し
て、電池の全容量が放電する間際に急激に電圧が低下す
る。図6は、Ni−Cd電池の放電特性を示す図であ
る。上述のディジタルセルラ電話システムでは、すでに
電池駆動による携帯型の無線移動機が主流となり、こう
した移動機では電圧が低下しても移動機で出力電圧をフ
ィードバック制御して、基地局から指示された電力レベ
ルを保持する機能を有している。このため、電池が放電
するにしたがって、上述した送信スペクトラムの拡がり
による変調波の歪みが増大しているにもかかわらず送信
を続け、隣接チャネルへの妨害が発生するという問題が
あった。また、電池の充放電を繰り返していくと、電池
の内部抵抗が増大して、実際に電力増幅器の電源端子に
印加される電圧が下がってしまい、歪みが発生しやすく
なるという問題もあった。
【0012】さらに、8dBの電力ゲインを有するブー
スタ装置(ブースタ電力増幅器)を使用することによ
り、携帯型の電話機を電力クラスI相当の車載用の移動
機としても使用可能となるが、ディジタルとアナログを
共用するデュアルモード機を同一のブースタ装置に接続
して使用した場合、上述した表1に示されるパワーレベ
ルを満たすブースタ電力増幅器は、それを構成する半導
体増幅素子のチップサイズが非常に大きくなる。このた
め、半導体増幅素子のコストが大きくなり、しかもその
発熱量がアナログモードだけのブースタ装置に比較し
て、3倍以上となるため、大規模な放熱装置を必要と
し、機器の大型化、コストアップを招くという問題があ
った。
【0013】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、電力増幅器にお
ける変調波の歪みの発生を軽減できる線形変調無線送受
信装置を提供することである。
【0014】また、この発明の第2の目的は、デュアル
モードシステムにおいてブースタ装置を使用した場合
に、その発熱量を低減して、ブースタ装置の小型化を可
能とする線形変調無線送受信装置及びその電力制御方法
を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る装置は、
電池を電源とする線形電力増幅器によって送信電力を制
御する線形変調無線送受信装置において、前記線形電力
増幅器への印加電圧を検出する電圧検出手段と、前記電
源の出力電圧が所定の電圧値より低くなったとき、前記
送信電力の目標値を低く設定する目標電力設定手段と、
前記目標値と前記線形電力増幅器の送信電力とに基づい
て演算されるフィードバック信号により前記線形電力増
幅器の送信電力を制御する電力制御手段とを備えてい
る。
【0016】請求項2に係る装置は、さらに、前記線形
電力増幅器の入力側には、送信電力をバースト状に制御
するバースト制御スイッチを備え、前記電圧検出手段
は、前記バースト制御スイッチの電源側における電圧を
検出することを特徴とする。
【0017】請求項3に係る装置は、さらに、前記線形
電力増幅器の入力側には、送信電力をバースト状に制御
するバースト制御スイッチを備え、前記電圧検出手段
は、前記バースト制御スイッチと前記線形電力増幅器と
の接続点における電圧を検出することを特徴とする。
【0018】請求項4に係る装置は、電池を電源とする
線形電力増幅器によって送信電力を制御する携帯無線装
置に、さらにブースタ装置を接続して送信電力を増幅す
る線形変調無線送受信装置において、前記ブースタ装置
への印加電圧を検出する電圧検出手段と、前記ブースタ
装置の電源電圧が所定の電圧値より低くなったとき、前
記送信電力の目標値を低く設定する目標電力設定手段
と、前記目標値により前記ブースタ装置の送信電力を制
御する電力制御手段とを備えている。
【0019】請求項5に係る装置は、前記電圧検出手
段、目標電力設定手段、および電力制御手段は、いずれ
もブースタ装置側に設けたことを特徴とする。
【0020】請求項6に係る装置は、前記ブースタ装置
で検出された印加電圧信号を前記携帯無線装置に送り、
前記携帯無線装置側からブースタ装置に前記送信電力の
目標値を送り返すようにしたことを特徴とする。
【0021】請求項7に係る装置は、前記電力制御手段
には、前記線形電力増幅器の前段においてその送信電力
を前記フィードバック信号により制御する電力可変手段
を含むことを特徴とする。
【0022】請求項8に係る装置は、前記目標電力設定
手段が、前記電源の出力電圧に比例する目標値を設定す
ることを特徴とする。
【0023】請求項9に係る装置は、アナログモードと
ディジタルモードとを切り換えて変調波を増幅する携帯
無線装置に、さらにブースタ装置を接続して送信電力を
制御する線形変調無線送受信装置において、前記ブース
タ装置は、前記携帯無線装置の出力電力を増幅するブー
スタ電力増幅手段と、前記携帯無線装置からアナログモ
ードまたはディジタルモードの切り換え状態を示すモー
ド信号を受け、線形変調時および非線形変調時の変調波
の電力レベルの目標値を設定する目標電力設定手段と、
前記目標値と前記ブースタ電力増幅手段の送信電力とに
基づいて演算されるフィードバック信号により前記ブー
スタ電力増幅手段の送信電力を制御する電力制御手段と
を備えている。
【0024】請求項10に係る装置は、アナログモード
とディジタルモードとを切り換えて変調波を増幅する携
帯無線装置に、さらにブースタ装置を接続して送信電力
を制御する線形変調無線送受信装置において、前記ブー
スタ装置は、前記携帯無線装置の出力電力を増幅するブ
ースタ電力増幅手段と、前記携帯無線装置からアナログ
モードまたはディジタルモードの切り換え状態に応じて
設定される電力レベルの目標値と、前記ブースタ電力増
幅手段の送信電力とに基づいて演算されるフィードバッ
ク信号により、前記ブースタ電力増幅手段の送信電力を
制御する電力制御手段とを備えている。
【0025】請求項11に係る装置は、アナログモード
とディジタルモードとを切り換えて変調波を増幅する携
帯無線装置に、さらにブースタ装置を接続して送信電力
を制御する線形変調無線送受信装置において、前記ブー
スタ装置は、前記携帯無線装置の出力電力を一定レベル
だけ増幅するブースタ電力増幅手段と、前記ブースタ電
力増幅手段に対して縦続接続され、線形変調時および非
線形変調時の変調波の電力レベルに応じたゲインに切り
換えるゲイン可変手段と、前記携帯無線装置からアナロ
グモードまたはディジタルモードの切り換え状態を示す
モード信号を受け、前記ゲイン可変手段のゲインを設定
するゲイン設定手段とを備えている。
【0026】請求項14に係る方法は、アナログモード
とディジタルモードとを切り換えて変調波を増幅する携
帯無線装置に、さらにブースタ装置を接続して送信電力
を制御する線形変調無線送受信装置の電力制御方法にお
いて、前記携帯無線装置のアナログモードまたはディジ
タルモードの切り換え状態に応じて、線形変調時および
非線形変調時での変調波の電力レベルを制御することを
特徴とする。
【0027】請求項15に係る方法は、アナログモード
とディジタルモードとを切り換えて変調波を増幅する携
帯無線装置に、さらにブースタ装置を接続して送信電力
を制御する線線形変調無線送受信装置の電力制御方法に
おいて、前記ブースタ装置側では固定ゲインの増幅動作
を行ない、前記携帯無線装置側では前記ブースタ装置が
接続されているかどうかを判断し、接続されている場合
だけ、アナログモードまたはディジタルモードの切り換
え状態に応じて、線形変調時および非線形変調時の変調
波の電力レベルを制御することを特徴とする。
【0028】
【作用】請求項1に係る線形変調無線送受信装置では、
電圧検出手段により検出される電池の電源電圧が所定の
電圧値(臨界値)より低下した場合に、送信電力の目標
値を低く設定することにより、スペクトラム歪みの発生
を回避することができる。
【0029】請求項2に係る装置では、TDMA方式の
無線送受信装置におけるスペクトラム歪みの発生を容易
に回避することができる。
【0030】請求項3に係る装置では、TDMA方式の
無線送受信装置におけるバースト制御スイッチによる電
圧降下を除いて、線形電力増幅器への印加電圧を正確に
検出できるから、誤制御を防止して、有効にスペクトラ
ム歪みを防止することができる。
【0031】請求項4に係る装置では、ブースタ装置の
電源電圧が低下した場合でも、スペクトラム歪みの発生
を回避することができる。
【0032】請求項5に係る装置では、スペクトラム歪
みの防止をブースタ装置内部で行なえるから、携帯無線
装置とブースタ装置との間のケーブル接続が簡略化され
る。
【0033】請求項6に係る装置では、目標電力設定手
段を携帯無線装置側に設けることによって、ブースタ装
置の構成を簡単にできる。
【0034】請求項7に係る装置では、電力増幅器のバ
イアス状態を変化させることなく、送信電力を制御でき
る。そのため、臨界値を正確に設定して、歪み防止動作
を安定して実行できる。
【0035】請求項8に係る装置では、電源電圧が所定
の電圧値(臨界値)より低下した場合に、電源電圧に比
例して送信電力の目標値を低く設定して、電力変換効率
を低下させることなく線形性を保持して、スペクトル歪
みを防止できる。
【0036】請求項9に係る装置では、無線送受信装置
での変調波の種類に応じて、ブースタ装置の電力増幅器
から送出される変調波の電力レベルを制御して、送信電
力を適正レベルに設定することにより、ブースタ装置を
小型化できる。
【0037】請求項10に係る装置では、ブースタ装置
に対して無線送受信装置から電力レベルの目標値を与え
るだけで、ブースタ装置の電力増幅器から送出される変
調波の電力レベルを制御でき、両装置間を接続するイン
タフェース信号の数を削減できる。
【0038】請求項11に係る装置では、ブースタ装置
に対して無線送受信装置からモード信号を与えるだけ
で、ブースタ装置の電力増幅器から送出される変調波の
電力レベルを制御でき、両装置間を接続するインタフェ
ース信号の数を削減できる。しかも、無線送受信装置に
接続されるブースタ装置の回路構成が簡単となる。
【0039】請求項14に係る方法では、変調波の種類
に応じて、ブースタ装置における電力レベルを制御し
て、無線送受信装置の送信電力を適正レベルに設定する
ことにより、ブースタ装置を小型化できる。
【0040】請求項15に係る方法では、無線送受信装
置に接続されるブースタ装置の回路構成が簡単となり、
しかも両装置を接続するインタフェース信号が必要な
く、ブースタ装置が接続されているか否かを判断するだ
けで良い。
【0041】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、この発明の
実施例を説明する。
【0042】実施例1.図1は、この発明の実施例1の
線形変調無線送受信装置を示すブロック図である。図に
おいて、一点破線の右側は携帯無線装置部であり、左側
は、この携帯無線装置部に接続された電源部(バッテ
リ)である。この携帯無線装置部は、2種類の電源端子
Batt1、batt2を備えており、電源端子Batt1には電池電
源1が接続され、電源端子batt2には外部機器2が接続
される。通常はいずれかの電源端子から電源供給され
る。20は電源切替部であって、切替スイッチ3、外部
機器検出器4、及び逆流防止ダイオード5を備えてい
る。
【0043】この電源切替部20では、電源端子Batt2
に外部機器2が接続されず、携帯無線装置部を電池電源
1のみで駆動する場合には、外部機器検出器4により電
源端子Batt2に電圧が存在しないことを認識し、切替ス
イッチ3をオンにする。切替スイッチ3は、例えばMO
SFET等で構成され、ソースsが電源端子Batt1に接
続され、ゲートgが外部機器検出器4に接続され、ドレ
インdがX点に接続される。一方、電源端子Batt2に外
部機器2が接続されている時は、外部機器検出器4が電
源端子Batt2に電圧が存在することを認識し、切替スイ
ッチ3をオフにする。その結果、電源端子Batt1とX点
とは切り離され、電源端子Batt2から外部機器2の電圧
が携帯無線装置部に供給される。逆流防止ダイオード5
は、アノードが電源端子Batt2に接続され、カソードが
X点に接続され、切替スイッチ3のドレインd側から電
源端子Batt2に電流が逆流することを防止している。
【0044】上記携帯無線装置部では、電源切替部20
によって選択された電源の電圧がX点に印加され、この
X点にはバースト制御スイッチ6と電源電圧検出器7が
接続されている。バースト制御スイッチ6は、特にTD
MA方式のディジタル無線装置に特有のものであり、送
信電力をバースト状に制御するためのもであって、切替
スイッチ3と同様の、FET等のスイッチング素子が使
用される。また電源電圧検出器7は、例えばA/D変換
器等を備え、X点の電圧を検出しており、この検出結果
は電源電圧を表示するディジタルデータとして制御部8
に入力される。なお、バースト制御スイッチ6のゲート
gは制御部8と接続され、オンオフ制御信号が入力され
る。
【0045】9は送信部、10は受信部であり、それぞ
れ制御部8と接続され、制御信号を授受している。この
送信部9には線形増幅動作する線形電力増幅器11が接
続され、送信部9から出力されるディジタル変調波(搬
送波)を増幅して、送信出力を制御するようにしてい
る。この電力増幅器11には、その能力を最大限に発揮
するために、X点の電源電圧がバースト制御スイッチ6
を介して直接に印加される。また、電力増幅器11は後
述するフィードバック制御手段として、例えば電力制御
回路12等を備えている。
【0046】ここで、電力増幅器11の送信出力は、送
受共用器13の送信端子に接続され、アンテナ14から
出力される。送受共用器13の受信端子は受信部10に
接続され、アンテナ14で受信した信号を受信部10に
入力している。
【0047】上記電源切替部20から電源電圧が印加さ
れるX点には、さらに電圧レギュレータ15が接続され
ている。この電圧レギュレータ15は、電力増幅器11
以外の全ての電子回路に対して、電源電圧より少し低い
電圧値で電源供給するものであって、これによって携帯
無線装置部の安定動作が保障される。また上記制御部8
には、例えばLED等の表示装置16やキーボード等の
入力装置17が接続され、また、音声信号の送信、受信
のためのスピーカ18、マイクロホン19が接続されて
いる。
【0048】21は電力増幅器11の出力側に設けられ
た結合器であり、この結合器21は検波器22に接続さ
れている。検波器22では、電力増幅器11の送信信号
出力についてのTSSI(送信信号強度信号:transmit
ting signal strength indicator)信号が生成される。
このTSSI信号は電力制御回路12に入力され、ここ
でフィードバック信号(以下、FB信号という)が演算
される。電力制御回路12には制御部8から送信出力の
目標値を示すレファレンス信号(以下、Vref信号とい
う)が入力されており、このVref信号とTSSI信号
との差信号に対応するFB信号を電力増幅器11のゲイ
ン制御端子に入力するように構成されている。
【0049】以上が、携帯無線装置部の基本的構成要素
であるが、次に、上記実施例1の装置における電力制御
動作について説明する。電力増幅器11の出力は、検波
器22からTSSI信号として電力制御回路22に入力
される。例えば、電力増幅器11の出力が目標電力より
小さい場合には、Vref信号とTSSI信号との差信号
より得られるFB信号は、電力増幅器11のゲインを大
きくする方向に作用する。反対に、目標電力より大きい
場合には、電力増幅器11のゲインを小さくする方向に
作用する。ところが、実際には電源部からX点に供給さ
れる電源電圧が低下してくると、電力増幅器11のゲイ
ンを目標電力まで大きくすることが出来なくなって、送
信スペクトラムの拡がりによる変調波の歪みが発生す
る。そこで、本実施例ではさらに、電力増幅器11のフ
ィードバック制御手段である電力制御回路12に対して
入力される送信電力の目標値を、電源電圧検出器7から
のデータに従って可変している。すなわち、電源電圧が
所定の電圧値より低くなった場合に、制御部8からその
電圧低下に応じて異なる目標値を与えて電力制御回路1
2により電力制御している。
【0050】図7は、図1の電力制御に係わる構成部分
のみを示すブロック図である。図1と対応する部分に
は、同一の参照番号を付けている。A/D変換器7a
は、電力増幅器11への印加電圧を検出する電圧検出手
段であって、上記電源電圧検出器7に含まれる。電力制
御回路12は、電流ドライバ12a、比較器12b、及
びD/A変換器12cを備えており、検波器22から出
力されたTSSI信号は、比較器12bの反転端子に入
力される。D/A変換器12cには、制御部8からディ
ジタルのVref信号が入力され、目標電圧値に対応する
アナログ信号に変換される。このD/A変換器12cの
出力は、比較器12bの非反転端子に入力される。比較
器12cは、電流ドライバ12aと接続され、FB信号
出力が電流増幅器11のゲイン制御端子Vcont に供給
される。
【0051】図8は、Vref信号を設定するアルゴリズ
ムを説明するフローチャートである。電源電圧検出器7
によって検出される電源電圧をVとすると、制御部8で
は、まず目標電圧を可変するかどうかを決める臨界電圧
s と電源電圧Vとを比較する。電源電圧Vが臨界電圧
s より大きければ、送信電力の目標値に対応して予め
制御部8に格納された電圧値VstをVref信号として出
力する。しかし、電源電圧Vが低下して、臨界電圧Vs
を下回れば、実際に検出した電源電圧Vに比例して目標
電圧を小さく設定し、例えばk・V/Vs をVref信号
として出力する。このように電力制御を行なうことによ
り、臨界電圧を下回った場合でも、電力増幅器11によ
る変調波の歪み発生を軽減できる。
【0052】図9は、電源電圧Vに応じて制御される送
信出力の目標値(Vref信号)の制御状態を説明する図
である。臨界電圧Vs を境にして、歪みが生じない領域
では目標値は一定であり、歪み領域では電源電圧Vに比
例して小さく設定される。ここで定数kを、例えばk=
stとしても良い。
【0053】また、上記目標値は臨界電圧を境にして電
源電圧が低下した場合に低く設定しておけば良い。した
がって、目標値を電源電圧Vに対して必ずしも比例関係
に設定する必要はなく、一定値だけ目標値を一律に下げ
るように制御することも可能である。
【0054】実施例2.図10は、この発明の実施例2
の線形変調無線送受信装置を示すブロック図であって、
電力制御に係わる構成部分のみを示す。
【0055】ここで、実施例1の構成と異なる部分は、
電力制御回路12から出力されるFB信号を直接に電力
増幅器11には帰還させていない点、および電力増幅器
11の前段にゲイン可変増幅器23を設けて、このゲイ
ン可変増幅器23にFB信号を帰還させている点であ
る。なお、ゲイン可変増幅器23は送信電力を制御する
電力可変手段の一例であるから、これをゲイン可変減衰
器に置き換えることもできる。
【0056】この実施例2は、実施例1の構成と比較し
た場合に、つぎのような利点を有する。すなわち、通常
の電力増幅器11では2段以上の複数の増幅素子によっ
て増幅回路が構成されるが、そのバイアス電圧を制御す
るためには、最終段の増幅素子のドレインやコレクタ以
外の電圧がフィードバック制御される。そのため、実施
例1のような構成にすると、増幅器内部のバイアスを変
化させて電力ゲインを調整することになる。すると、電
源電圧の変動に対して歪みの大きさにばらつきが生じや
すくなって、確実に歪みを低減するためには臨界電圧V
s にもある程度の余裕を持たせなくてはならない。とこ
ろが、実施例2のように電力増幅器11の各段のバイア
スをすべて固定にして、変調波を入力側で増幅したり、
或いは減衰させたりすれば、電源電圧に対するばらつき
を小さくできる。したがって、予め制御部8に設定され
る臨界電圧Vs は、歪みが発生するであろう電圧値に正
確にセットでき、電力増幅器11のバイアス状態を不必
要に抑えないでも、確実に歪みを防止できる。
【0057】実施例3.図11は、この発明の実施例3
の線形変調無線送受信装置を示すブロック図であって、
図10と同様に電力制御に係わる構成部分のみを示す。
【0058】ここで、実施例2の構成と異なる部分は、
バースト制御スイッチ6のドレイン側、即ち電力増幅器
11との接続点における電圧を、A/D変換器7bによ
り検出するように構成していることである。バースト制
御スイッチ6により、電力増幅器11の電源入力側で送
信電力をバースト状に制御する場合に、A/D変換器7
aによって検出するよりも正確に電源電圧を検出でき
る。なお、送信電力を制御する電力可変手段としてゲイ
ン可変増幅器23を設けている点は、実施例2と同様で
ある。しかし、実施例1のように直接、電力増幅器11
にFB信号を入力する構成であっても良い。
【0059】この実施例3は、実施例2の構成と比較し
た場合に、つぎのような利点を有する。すなわち、実施
例2では電源電圧の検出をバースト制御スイッチ6の前
段で行なっている。これは、電力増幅器11以外の、電
圧レギュレータ15を介して供給される回路部分の電圧
検出をも兼ねて、A/D変換器7aが設けられていたか
らであり、これによりCPUを含む制御回路部分での誤
動作を防ぎ、電源電圧が一定電圧以下に低下した時、確
実に無線器の機能を停止(シャットダウン)するためで
あった。
【0060】ところで、電力制御を行なって歪みを回避
するためには、臨界電圧を正確に設定して、実際の電源
電圧が臨界電圧を越えて低下したとき、ただちに目標値
を低く設定する必要がある。しかし、このA/D変換器
7aでは、FETで構成されるバースト制御スイッチ6
のインピーダンスが1Ω程度であった場合には、その電
圧降下を含んだ電圧値しか検出できない。
【0061】そこで、この実施例3では電力増幅器11
に専用の電圧検出手段として、A/D変換器7bを設け
て、バースト制御スイッチ6と電力増幅器11との接続
点における電圧を検出するようにした。これによって、
正確に電源電圧を検出して、電力制御における誤制御を
防止して、有効な歪み防止を実現できる。なお、従来の
A/D変換器7aをA/D変換器7bと併設してもよい
が、A/D変換器7aにおけるシャットダウン機能もす
べて、このA/D変換器7bで行なうことも可能であ
る。
【0062】なお、以上に説明した電力増幅回路12
は、図7に示したような構成に限定されることはない。
即ち、2つの信号、TSSI信号とVref信号の差分
を検出して、これからFB信号出力を得るような機能を
有していればよい。従って、例えば比較器12bの機能
をCPUの演算機能によって実現することも可能であ
る。すなわち、上記2つの信号、TSSI信号とVre
f信号をディジタル信号として扱い、演算結果をふたた
びアナログのFB信号として扱う構成としても実現でき
る。
【0063】実施例4.以下に説明する実施例4および
実施例5は、携帯無線装置と併せて使用される電力ブー
スタ機能を有するブースタ装置において、上述した歪み
防止のための電力制御を行なうものである。通常、ブー
スタ装置は自動車に積載され、自動車用のバッテリ装置
によって駆動される。自動車のバッテリは、公称で1
3.7Vの電源電圧を有するものであるが、その負荷の
状態や、充放電の状態により出力電圧は激しく変動す
る。また、バッテリを電源としてブースタ装置に電源供
給する場合には、配線の長さは数mになり、ブースタ装
置における消費電流も3W出力のもので2A近くに達す
る。このため、ブースタ装置の配線による電圧降下は1
V以上になる場合もあり、ブースタ装置に実際に供給さ
れる電源電圧は10V程度まで低下してしまう。
【0064】図12は、この発明の実施例4の線形変調
無線送受信装置を示すブロック図であり、携帯無線装置
30とブースタ装置40とバッテリ50を含む。
【0065】携帯無線装置30は、制御部31と無線回
路部32とを備えており、無線回路部32はRFケーブ
ル51によってブースタ装置40に接続されている。ブ
ースタ装置40は、RFケーブル51が接続される送受
共用器41、ゲイン可変増幅器42、電力増幅器43、
アイソレータ44及び送受共用器45を含む送信系と、
2つの送受共用器41、45の各受信端子を接続して受
信系を構成する低雑音増幅器(LNA)46を備えてい
る。47はブースタ装置40への印加電圧を検出するA
/D変換器であり、48は電力ブースタ制御部である。
電力増幅器43には配線インピーダンス53を有する配
線によってバッテリ50が電源として接続されている。
また、送受共用器45にはアンテナ52が接続されてい
る。
【0066】上記構成のブースタ装置40における電力
増幅器43の電力制御動作は、基本的には実施例1〜3
と同じである。但し、ここでは説明を簡単にするため
に、ブースタ装置40における電力制御を固定ゲインと
している。すなわち、A/D変換器47によってバッテ
リ50からブースタ装置40への印加電圧を検出し、電
源電圧レベルを示すディジタル信号を電力ブースタ制御
部48に入力する。電力ブースタ制御部48では、電源
電圧が所定の電圧値より低くなったことを検知すると、
電力制御信号をゲイン可変増幅器42に対して出力し
て、電力増幅器43の送信電力の目標値を低く設定す
る。
【0067】このようにブースタ装置40側で独自に電
源電圧の低下に応じて、目標電力を変化させて電力制御
を行なうことにより、自動車のバッテリ50における大
きな電圧変動や配線インピーダンスによる電源電圧降下
があっても、電力増幅器43へ入力する変調波の電力レ
ベルを低減して、電力増幅器43による変調波の歪み発
生を軽減できる。なお、ゲイン可変増幅器42は送信電
力を制御する電力可変手段の一例であるから、これをゲ
イン可変減衰器に置き換えることもできる。
【0068】実施例5.図13は、この発明の実施例5
の線形変調無線送受信装置を示すブロック図であり、実
施例4と同様に、携帯無線装置30とブースタ装置40
とバッテリ50を含む。
【0069】ここで、実施例4の構成と異なる部分は、
ブースタ装置40が無線回路部32とRFケーブル51
によって接続されているだけでなく、電力制御信号線5
4、電源電圧検出信号線55によって携帯無線装置30
の制御部31と接続されていることである。これらの信
号線54、55を設けることにより、ブースタ装置40
内部の電力ブースタ制御部48で行なっていた目標電力
の設定を、携帯無線装置30の制御部31で行なえる。
なお、図面にはこの発明の電力制御に関係する部分のみ
を示しており、例えば携帯無線装置30とブースタ装置
40の間には他に接続線を設けても良いことは言うまで
もない。
【0070】この実施例5では、実施例4のようにブー
スタ装置40側で独自に電力制御を行なうのではなく、
携帯無線装置30と協同して目標電力を変化させている
から、コネクタや配線ケーブルのコストが大きくなる
が、電力ブースタ制御部48が不要となってブースタ装
置40自体の回路構成を簡略化できる利点がある。
【0071】実施例6.以下の実施例6乃至実施例9
は、ディジタルあるいはアナログの使用モードによっ
て、ブースタ装置を介して出力される送信電力を制御す
る線形変調無線送受信装置において、その電力レベルを
切り換える点に特徴がある。
【0072】実施例6の説明に先立って、上記線形変調
無線送受信装置の基本的な考え方について説明する。デ
ュアルモード電話システムの本来の目的は、加入者の増
加に対処することである。したがって、ディジタルモー
ドの電話システムでは、非常に加入者が多い例えば大都
市部で有効であり、その場合に基地局の密度も高くなる
からセル半径が比較的小さい。反対に、加入者が少ない
地方では、ディジタルシステムを導入する必要がないか
ら、従来のアナログシステムのみとなっていて、そこで
はセル半径が比較的大きく、従って大出力の移動機が必
要になる。
【0073】ところで、前述の表1の電力規格では、各
電力レベルは基準値の+2〜−4dBの範囲内であれ
ば、電力レベルを増減できる。したがって、ディジタル
モードではセル半径を小さく設定し、アナログモードで
はセル半径を大きく設定したデュアルモード電話システ
ムを想定した場合には、ブースタ装置に生じる無駄な発
熱量を抑える上で、ディジタルモードでの送信の電力レ
ベルをアナログモードより小さく設定することが好まし
い。
【0074】例えば、ディジタルモードで本来3W(約
35dBm)のアンテナ端出力を得るためには、ブース
タ装置による増幅器出力として平均出力で約38dBm
の電力レベルを必要とする。この場合、ブースタ装置が
13Vの電源電圧、電力効率30%であると想定すると
き、そのブースタ装置における消費電流は1.6Aとな
り、発熱量は14.5Wとなる。ここで、出力レベルを
1dB、あるいは2dB下げた場合の消費電流と発熱量
は、次の表2の通りである。
【0075】
【表2】
【0076】すなわち、発熱量は出力電力を1dB下げ
ただけで約20%、2dBでは36%も削減できる。し
たがって、電力レベルを適切に制御すれば、ブースタ装
置の放熱構造を簡単なものとして、装置の小型化を図る
ことができる。実際には、ディジタルモードでは最低ピ
ークファクタ分の出力マージンが必要であって、増幅デ
バイスには41dBm以上の増幅能力が要求される。し
たがって、この場合も2dBm程度の電力レベルの低減
によって、ブースタ装置のチップサイズを小型化でき、
チップの信頼性を高めることにもなる。
【0077】次に、図14に示す実施例6の線形変調無
線送受信装置について説明する。
【0078】図において、一点破線の左側は携帯無線装
置部であり、左側は、この携帯無線装置部に接続された
ブースタ装置である。このうち、携帯無線装置部の基本
的構成要素は、図1の実施例1で説明した装置とほぼ同
じである。但し、図14では、制御部8に電源電圧の検
出結果を入力する電源電圧検出器や、電力増幅器11に
供給される電源、バースト制御スイッチ等は図示を省い
ている。送信部9は電力増幅器11と接続され、電力増
幅器11の出力側はアイソレータ24を介して送受共用
器13の送信端子に接続されている。この送受共用器1
3は、RFケーブル51によってブースタ装置側の送受
共用器41に接続されている。電力増幅器11には、電
力制御回路12からFB信号がゲイン制御端子Vcont
入力され、電力増幅器11をフィードバック制御してい
る。すなわち、この電力制御回路12に制御部8から目
標値を含む電力制御信号を与えて、電力増幅器11での
電力制御を実行している。なお、ブースタ装置を使用せ
ずに携帯無線装置部を単体で利用する場合は、送受共用
器13のRFコネクタには、RFケーブル51に代えて
アンテナが接続される。
【0079】ブースタ装置は、図12の実施例4で説明
した装置と同様に、送受共用器41、ブースタ電力増幅
器43、アイソレータ44及び送受共用器45を含む送
信系と、2つの送受共用器41、45の各受信端子間を
接続するLNA46を有する。このブースタ装置は、送
受共用器41にRFケーブル51を介して搬送波信号が
入力されるとともに、携帯無線装置部の制御部8から電
力制御信号線54を介して電力制御のための制御信号
が、またモード信号線56を介してモード信号が、それ
ぞれブースタ制御部48に入力されている。このモード
信号は、携帯無線装置部における送信モードがアナログ
モードまたはディジタルモードのいずれかに切り換えら
れているかを示す信号である。
【0080】この実施例6のブースタ装置は、図12の
実施例4と異なり、ブースタ制御部48が電力制御回路
58と接続され、携帯無線装置の制御部8で生成された
電力制御信号及びモード信号から、新たな電力制御信号
を生成して、それを電力制御回路58に出力している。
またブースタ電力増幅器43の出力電力の一部は、検波
器57を介してTSSI信号として、この電力制御回路
58に入力され、ここでFB信号を生成している。すな
わち、このブースタ電力増幅器43は、電力制御回路5
8からのFB信号がゲイン制御端子Vcontに入力され、
携帯無線装置部の増幅器11と同様に、その送信電力を
フィードバック制御する構成となっている。なお、この
図14では、ブースタ装置の電源接続に関連する構成も
図示していない。
【0081】次に、上記実施例6の装置における電力制
御動作について説明する。まず、携帯無線装置部を単体
として使用する場合であるが、基地局から送られる電波
中の電力制御信号を受信部10が受信すると、それを制
御部8で解読して電力制御回路12に対して電力制御信
号を与える。この電力制御回路では、実施例1で詳述し
た通りに、電力制御信号に含まれる目標電力レベルに基
づいてFB信号を生成して、電力増幅器11のフィード
バック制御を実行する。
【0082】この携帯無線装置部にブースタ装置が接続
されたときの動作を、次に説明する。ブースタ装置側で
は、ブースタ電力増幅器43によって送信系の電力レベ
ルを所定量だけ増幅するとともに、受信系ではLNA4
6によってゲイン低下とNF低下とを改善している。携
帯無線装置部では、例えば、RFケーブル51を介して
ブースタ装置側から所定の信号を送出することによっ
て、ブースタ装置が接続されたことを認識する。する
と、携帯無線装置部では、制御部8は電力制御信号線5
4から電力制御回路12に、電力増幅器11の増幅レベ
ルを最大レベル、即ちPL2に設定するように目標値が
指令される。この最大レベルに設定される目標値とは、
表1によれば0.6Wである。これによって、携帯無線
装置部ではPL2の一定電力レベルで搬送波をブースタ
装置側に送出するようにフィードバック制御が実行され
る。さらに、ブースタ装置を介して、アンテナ52から
出力される搬送波の電力制御は、ブースタ電力増幅器4
3を次の様にフィードバック制御することによって実行
される。
【0083】ブースタ制御部48では、携帯無線装置部
から送られてくるモード信号がアナログモードである場
合には、最大出力(PL0)の制御規格に従って、その
中心電力を出力するように目標値が設定される。一方、
ディジタルモードの場合には、ブースタ装置の最大出力
を表1の中心値よりも例えば2dBだけ小さく設定され
た目標値に基づいて、ブースタ電力増幅器43の電力制
御を行なう。いずれの場合も、基地局から送られる電波
中の電力制御信号に従って、4dB間隔の電力制御が実
行される。
【0084】以上の実施例6の装置によれば、第1にブ
ースタ装置の放熱構造を簡単にして、機器の小型化を実
現できる。第2に、チップサイズを小型化することによ
って、コストダウンを可能にする。第3に、チップの発
熱量が小さくなれば、ブースタ装置を構成する回路動作
の信頼性を改善できる。
【0085】実施例7.図15は、この発明の実施例7
の線形変調無線送受信装置を示すブロック図である。こ
の実施例7では、図14の実施例6の装置と比較した場
合に、携帯無線装置部からブースタ装置に対してモード
信号を送るモード信号線56をなくした点で異なってい
る。すなわち、実施例7の装置では、携帯無線装置部の
制御部8において予めモード信号に応じた電力制御信号
を生成して、その信号をブースタ装置に送って電力制御
を実行している。ここで、新たに生成される電力制御信
号は、ディジタルまたはアナログのモードに応じて、電
力制御回路58での目標値を切り換えて与えられる。し
たがって、実施例6ではブースタ制御部48で行なって
いた入力信号に対する論理動作を省くことができる。し
かも、インタフェース信号線の数を削減できるから、簡
単に携帯無線装置部をブースタ装置に接続して、クラス
IIIの携帯無線装置をクラスIの車載移動機相当の装置
として使用することができる。
【0086】実施例8.図16は、この発明の実施例8
の線形変調無線送受信装置を示すブロック図である。実
施例7では、ブースタ装置も携帯無線装置部と同様に送
信電力をフィードバック制御する構成となっていた。し
かし実施例8の装置では、ブースタ装置の電力増幅器4
3にフィードバック制御のための回路を設けず、ゲイン
を固定した増幅器としている。そのため、RFケーブル
51以外は、携帯無線装置部からブースタ装置に対して
モード信号を送るモード信号線56だけを設け、ブース
タ装置にはモード信号によって異なる2つのバイアス電
圧を発生するモード切り替えるモード切替バイアス発生
器60を設けている。すなわち、図13の実施例5と同
様に、ブースタ電力増幅器43の入力側にゲイン可変増
幅器42が配置され、このゲイン可変増幅器42のゲイ
ン制御端子Vcontに加算器61を介してモード切替バイ
アス発生器60が接続される。また、加算器61には、
温度補償手段であるサーミスタ62を介して端子63か
ら温度補償用バイアス信号が入力され、また、端子64
から初期調整用バイアス信号が入力される。
【0087】いま、携帯無線装置部での送信モードがア
ナログからディジタルに切り換えられた場合に、モード
切替バイアス発生器60は、例えば2dBだけゲインを
下げて、加算器61にバイアス電圧を出力する。加算器
61では、端子64からの初期調整用バイアス信号と、
端子63からの温度補償用バイアス信号とが加算され
る。したがって、ゲイン可変増幅器42ではブースタ電
力増幅器43の個体ばらつきを吸収し、しかも温度変動
によるゲインのばらつきを打消したうえで、ディジタル
モードの場合のブースタ装置の出力を、表1の中心値よ
りも正確に2dBだけ小さく設定できる。
【0088】なお、端子63にはブースタ装置の温度変
動特性に応じた適切な値に選択された温度補償用バイア
ス信号が入力されるが、このゲイン−温度の変動特性が
既知であれば、予め適切な温度補償手段を選択しておく
ことにより、十分な温度補償が可能である。また、端子
64には図示しないバイアス発生回路が接続されてお
り、例えばブースタ装置の製造時の初期データをメモリ
等に格納しておけば、それを初期調整用バイアス信号と
して出力することができる。あるいは、可変抵抗器等を
利用して、初期調整用バイアス信号を生成してもよい。
【0089】さらに、上記実施例では温度補償と初期調
整のバイアス信号を1つのゲイン可変増幅器42に入力
しているが、複数のゲイン可変手段を設けて、各バイア
ス信号をそれぞれのゲイン可変手段に入力することも可
能である。
【0090】実施例9.図17は、この発明の実施例9
の線形変調無線送受信装置を示すブロック図である。こ
の実施例9の装置は、ブースタ装置の電力増幅器43に
フィードバック制御のための回路を設けず、ゲインを固
定した増幅器として動作させて、すべての電力制御を携
帯無線装置部で行なう方法を採用した点に特徴がある。
【0091】すなわち、電力制御は携帯無線装置部が単
体で使用される時と同じように実行される。例えば、ブ
ースタ装置がゲイン8dBの固定した増幅手段とみなせ
るならば、携帯無線装置部で選択されたモードに応じて
電力制御レベルを切り換えるには、その制御部8で予め
モード信号に応じた電力制御信号を生成して、その制御
信号によって電力制御回路12における電力制御の目標
値を変更する。したがって、実施例8のようにブースタ
装置に対してモード信号線56を設けなくても、ブース
タ装置は8dBの一定ゲインを実現し、携帯無線装置部
で選択されたモードに応じた目標値でフィードバック制
御し、正確に4dB間隔での電力制御を実行できる。
【0092】なお、実施例9の装置では、ブースタ装置
が接続されているときだけ、目標値をモード切替に応じ
て変更するのであって、ブースタ装置が接続されていな
い状態では、携帯無線装置部での電力制御信号はモード
切替を行なわない。
【0093】このように、実施例9の装置によれば、接
続されるブースタ装置にフィードバック制御回路が必要
なくなって、回路構成が簡単になる。また、ブースタ装
置との接続手順も簡略となり、例えばブースタ装置を車
のトランクに設置した場合でも、簡単にドライバの近く
に携帯無線装置を設置して使用することができる。
【0094】また、線形増幅を必要とするディジタルセ
ルラ電話システムでは、先に実施例1乃至5において説
明したように、電源電圧の変動が大きい場合にブースタ
装置側で電力制御を行なうと、安定性に欠け、スペクト
ラム歪みを生じる等の問題があった。したがって、実施
例9のように電力制御を行なう場合には、ブースタ装置
では一定ゲインでの単純な増幅動作だけを行なうから、
上記問題を容易に回避できる。
【0095】以上の4つの実施例6〜9の線形変調無線
送受信装置では、それぞれの携帯無線装置本体の制御方
式、ブースタ装置とのインタフェース、およびブースタ
装置の制御方式を、次の表3のように整理できる。
【0096】
【表3】
【0097】
【発明の効果】この発明の線形変調無線送受信装置は、
以上に説明したように構成されているので、電力増幅器
における変調波の歪みの発生を軽減できる。また、デュ
アルモードシステムにおいてブースタ装置を使用した場
合には、ブースタ装置の発熱量を低減して、ブースタ装
置の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の線形変調無線送受信装
置を示すブロック図である。
【図2】 λ/4DQPSK変調波の包絡線の変動を示
す図である。
【図3】 TDMA方式のバースト送信を説明する図で
ある。
【図4】 送信電力スペクトラムの拡がりを示す図であ
る。
【図5】 NiCd電池の放電特性を示す図である。
【図6】 ブースタ増幅器の所要最大電力を示す図であ
る。
【図7】 図1の電力制御に係わる構成部分を詳細に示
すブロック図である。
【図8】 本発明の第1の実施例における送信電力の目
標値の設定手順を示すフローチャートである。
【図9】 送信出力の目標値(Vref信号)の制御状態
を説明する図である。
【図10】 この発明の実施例2の装置のうち、電力制
御に係わる構成部分を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施例3の装置のうち、電力制
御に係わる構成部分を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施例4の装置のうち、電力制
御に係わる構成部分を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施例5の装置のうち、電力制
御に係わる構成部分を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施例6の線形変調無線送受信
装置を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施例7の線形変調無線送受信
装置を示すブロック図である。
【図16】 この発明の実施例8の線形変調無線送受信
装置を示すブロック図である。
【図17】 この発明の実施例9の線形変調無線送受信
装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電池電源、7 電源電圧検出器、8 制御部、9
送信部、10 受信部、11 線形電力増幅器、12
電力制御回路。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源とする線形電力増幅器によっ
    て送信電力を制御する線形変調無線送受信装置におい
    て、 前記線形電力増幅器への印加電圧を検出する電圧検出手
    段と、 前記電源の出力電圧が所定の電圧値より低くなったと
    き、前記送信電力の目標値を低く設定する目標電力設定
    手段と、 前記目標値と前記線形電力増幅器の送信電力とに基づい
    て演算されるフィードバック信号により前記線形電力増
    幅器の送信電力を制御する電力制御手段とを備えたこと
    を特徴とする線形変調無線送受信装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記線形電力増幅器の入力側に
    は、送信電力をバースト状に制御するバースト制御スイ
    ッチを備え、前記電圧検出手段は、前記バースト制御ス
    イッチの電源側における電圧を検出することを特徴とす
    る請求項1に記載の線形変調無線送受信装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記線形電力増幅器の入力側に
    は、送信電力をバースト状に制御するバースト制御スイ
    ッチを備え、前記電圧検出手段は、バースト制御スイッ
    チと前記線形電力増幅器との接続点における電圧を検出
    することを特徴とする請求項1に記載の線形変調無線送
    受信装置。
  4. 【請求項4】 電池を電源とする線形電力増幅器によっ
    て送信電力を制御する携帯無線装置に、さらにブースタ
    装置を接続して送信電力を増幅する線形変調無線送受信
    装置において、 前記ブースタ装置への印加電圧を検出する電圧検出手段
    と、 前記ブースタ装置の電源電圧が所定の電圧値より低くな
    ったとき、前記送信電力の目標値を低く設定する目標電
    力設定手段と、 前記目標値により前記ブースタ装置の送信電力を制御す
    る電力制御手段とを備えたことを特徴とする線形変調無
    線送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧検出手段、目標電力設定手段、
    および電力制御手段は、いずれもブースタ装置側に設け
    たことを特徴とする請求項4に記載の線形変調無線送受
    信装置。
  6. 【請求項6】 前記ブースタ装置で検出された印加電圧
    信号を前記携帯無線装置に送り、前記携帯無線装置側か
    らブースタ装置に前記送信電力の目標値を送り返すよう
    にしたことを特徴とする請求項5に記載の線形変調無線
    送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記電力制御手段は、前記線形電力増幅
    器の前段においてその送信電力を前記フィードバック信
    号により制御する電力可変手段を含むことを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の線形変調無線
    送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記目標電力設定手段は、前記電源の出
    力電圧に比例する目標値を設定することを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載の線形変調無線送
    受信装置。
  9. 【請求項9】 アナログモードとディジタルモードとを
    切り換えて変調波を増幅する携帯無線装置に、さらにブ
    ースタ装置を接続して送信電力を制御する線形変調無線
    送受信装置において、 前記ブースタ装置は、 前記携帯無線装置の出力電力を増幅するブースタ電力増
    幅手段と、 前記携帯無線装置からアナログモードまたはディジタル
    モードの切り換え状態を示すモード信号を受け、線形変
    調時および非線形変調時の変調波の電力レベルの目標値
    を設定する目標電力設定手段と、 前記目標値と前記ブースタ電力増幅手段の送信電力とに
    基づいて演算されるフィードバック信号により前記ブー
    スタ電力増幅手段の送信電力を制御する電力制御手段と
    を備えたことを特徴とする線形変調無線送受信装置。
  10. 【請求項10】 アナログモードとディジタルモードと
    を切り換えて変調波を増幅する携帯無線装置に、さらに
    ブースタ装置を接続して送信電力を制御する線形変調無
    線送受信装置において、 前記ブースタ装置は、 前記携帯無線装置の出力電力を増幅するブースタ電力増
    幅手段と、 前記携帯無線装置からアナログモードまたはディジタル
    モードの切り換え状態に応じて設定される電力レベルの
    目標値と、前記ブースタ電力増幅手段の送信電力とに基
    づいて演算されるフィードバック信号により、前記ブー
    スタ電力増幅手段の送信電力を制御する電力制御手段と
    を備えたことを特徴とするブースタ装置。
  11. 【請求項11】 アナログモードとディジタルモードと
    を切り換えて変調波を増幅する携帯無線装置に、さらに
    ブースタ装置を接続して送信電力を制御する線形変調無
    線送受信装置において、 前記ブースタ装置は、 前記携帯無線装置の出力電力を一定レベルだけ増幅する
    ブースタ電力増幅手段と、 前記ブースタ電力増幅手段に対して縦続接続され、線形
    変調時および非線形変調時の変調波の電力レベルに応じ
    たゲインに切り換えるゲイン可変手段と、 前記携帯無線装置からアナログモードまたはディジタル
    モードの切り換え状態を示すモード信号を受け、前記ゲ
    イン可変手段のゲインを設定するゲイン設定手段とを備
    えたことを特徴とする線形変調無線送受信装置。
  12. 【請求項12】 前記目標電力設定手段は、線形変調時
    の電力レベルが非線形変調時より低い目標値に設定され
    ることを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか
    に記載の線形変調無線送受信装置。
  13. 【請求項13】 アナログモードよりディジタルモード
    の変調波の出力電力レベルを低く制御することを特徴と
    する請求項9乃至請求項12のいずれかに記載の線形変
    調無線送受信装置。
  14. 【請求項14】 アナログモードとディジタルモードと
    を切り換えて変調波を増幅する携帯無線装置に、さらに
    ブースタ装置を接続して送信電力を制御する線形変調無
    線送受信装置の電力制御方法において、 前記携帯無線装置のアナログモードまたはディジタルモ
    ードの切り換え状態に応じて、線形変調時および非線形
    変調時での変調波の電力レベルを制御することを特徴と
    する電力制御方法。
  15. 【請求項15】 アナログモードとディジタルモードと
    を切り換えて変調波を増幅する携帯無線装置に、さらに
    ブースタ装置を接続して送信電力を制御する線線形変調
    無線送受信装置の電力制御方法において、 前記ブースタ装置側では固定ゲインの増幅動作を行な
    い、 前記携帯無線装置側では前記ブースタ装置が接続されて
    いるかどうかを判断し、接続されている場合だけ、アナ
    ログモードまたはディジタルモードの切り換え状態に応
    じて、線形変調時および非線形変調時の変調波の電力レ
    ベルを制御することを特徴とする電力制御方法。
  16. 【請求項16】 非線形変調時より線形変調時での変調
    波の電力レベルを低く制御することを特徴とする請求項
    14または請求項15に記載の電力制御方法。
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