JP4801592B2 - 分析装置、カートリッジおよび分析キット - Google Patents

分析装置、カートリッジおよび分析キット Download PDF

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Description

本発明は、分析用具を用いて試料の分析を行う技術に関する。
従来より、血糖値を測定する方法としては、分析用具を使用する方法がある。その一例としては、たとえば持ち運び可能な簡易型の血糖値測定装置に対してユーザが分析用具を装着し、その分析用具に対して血液を点着することにより、分析用具を利用して血糖値測定装置において自動的に血糖値を測定する方法がある。また、複数の分析用具を収容したカートリッジを血糖値測定装置と組み合わせ、血糖値測定装置において自動的にカートリッジから分析用具を取り出して自動的に血糖値を測定するように構成されたものもある(たとえば特許文献1参照)。
しかしながら、血糖値測定装置に対してユーザが分析用具を装着するのはユーザにとっては煩わしい作業である。すなわち、ユーザは、血糖値測定装置を使用するに際して、分析用具を容器から取り出し、あるいは包装体から分析用具を取り出した上で、測定装置に分析用具を装着する必要がある。とくに、簡易型の血糖値測定装置では、使用すべき分析用具が小さい(薄い)上に、血糖値測定装置における分析用具を装着する部分が小さいために、測定装置に分析用具を装着する作業は煩わしい。その一方で、ユーザが分析用具を装着した場合には、血糖値測定装置からユーザが分析用具を取り外す必要があり、さらに煩わしい作業を強いられる。しかも、血糖値測定装置から分析用具を取り外す際には、分析用具における血液を供給した部分、あるいはその近傍をユーザが触れなければならず、不衛生である。とくに、分析用具として小型なものを使用する場合には、分析用具における血液を供給した部分に触れる可能性が高くなる。
一方、カートリッジを組み合わせた測定装置においては、血糖値を測定する際にユーザは分析用具に触れる必要はない。しかしながら、複雑な構成のカートリッジを構築し、そのカートリッジに合わせた構成の測定装置を設計する必要が生じる。そのため、従来のカートリッジを組み合わせる方法では、装置コストおよび測定コストが高くなるといった問題が生じる。
再公01/63272号公報
本発明は、安価に構築可能な構成によって、試料分析を簡易かつ衛生的に行えるようにすることを目的としている。
本発明の第1の側面においては、複数の分析用具を収容したカートリッジから分析用具を取り出し、その分析用具を用いて試料の分析を行うように構成された分析装置であって、筐体に対して相対的に往復移動可能とされた操作体と、上記操作体の往復移動に連動して、待機位置と上記カートリッジから分析用具を取り出し可能な取り出し位置との間の往復移動を行う可動体と、を備えており、かつ、上記可動体は、上記カートリッジに収容された分析用具に係合し、上記カートリッジから分析用具を取り出し、その分析用具を上記筐体に向けて引き込んで、その分析用具の少なくとも一部を上記筐体の内部に収容させるように構成されている、分析装置が提供される。
操作体は、たとえばカートリッジを位置合わせして分析装置にカートリッジを装着したときに、カートリッジから付与される負荷によって移動させられるように構成される。
可動体は、たとえば分析用具に係合させるための1以上のアーム部を有するものとされる。この場合、1以上のアーム部は、たとえば分析装置にカートリッジを装着したときに、カートリッジの内部に挿入されてカートリッジに収容された分析用具に係合する一方で、分析装置からカートリッジを取り外したときにカートリッジから分析用具を引き抜いて取り出し、その分析用具の少なくとも一部を上記筐体の内部に収容させるように構成される。
上記分析装置は、たとえば可動体が目的位置に位置しているか否かを検出するための検出手段をさらに備えたものとして構成される。
検出手段は、たとえば1以上のスイッチを有するものとされる。この場合、可動体は、1以上のスイッチに対してオン信号を生成させるための1以上の被検出部を有するものとして構成される。検出手段は、たとえば複数のスイッチを有するものとされ、それらのスイッチにより生成される信号の組み合わせによって可動体の位置を検出するように構成される。また、検出手段は、スイッチ以外のもの、たとえばフォトセンサにより可動体の位置を検出するように構成することもできる。
操作体および可動体は、たとえば複数の歯を有しているとともに、歯車を介して連結される。この場合、可動体は、操作体が移動したときに、操作体とは反対方向に移動するように構成される。
上記分析装置は、カートリッジから取り出した分析用具を可動体に係合させた状態において、可動体の上記待機位置へ向けた移動を制限し、上記取り出し位置と上記待機位置との間に設定された分析基準位置に上記可動体を位置させるためのストッパ部をさらに備えたものとして構成される。
可動体は、たとえば往復移動させられるときに、可動体の移動方向に交差する交差方向に揺動し、かつカートリッジから取り出した分析用具に対して上記交差方向に沿った力を作用させるための揺動部を有するものとして構成される。
上記分析装置は、たとえば筐体に固定された固定要素をさらに含んでおり、揺動部および固定要素のうちの一方は、ガイド溝を有するものとされ、それらのうちの他方は、ガイド溝に係合する凸部を有するものとされる。この場合、揺動部は、可動体を筐体に対して相対的に往復移動させられたときに、ガイド溝の内部を凸部が移動して揺動させられる。
本発明の分析装置は、たとえば分析用具に関する情報を認識するための情報認識手段をさらに備えたものとして構成される。情報認識手段は、たとえばカートリッジを分析装置に装着したときに変位可能な変位部と、この変位部によってオンまたはオフさせられるスイッチと、を含んだものとされる。
本発明の第2の側面においては、分析装置において試料の分析を行うために使用される複数の分析用具を収容し、かつ上記分析装置に装着したときに上記分析装置によって分析用具を取り出すことが可能に構成されたカートリッジであって、上記複数の分析用具を収容するための本体部と、上記分析用具を取り出すための取り出し口と、上記取り出し口が外部に露出する状態と露出しない状態とを選択可能とするための選択手段と、を備えており、上記分析装置は、当該カートリッジから分析用具を取り出すために往復移動可能に構成され、かつ上記取り出し口から挿入可能に構成された可動体を備えている場合において、上記複数の分析用具は、上記可動体を係合させるための係合部を有している、カートリッジが提供される。
選択手段は、たとえば上記本体部に対して回転させ、またはスライドさせる部材を設けることにより、取り出し口が露出する状態と露出しない状態とを選択できるように構成される。この選択手段は、たとえば上記本体部に対して相対回転可能な回転部材を含むものとして構成される。選択手段は、分析用具に関する情報が付与された情報付与部を有するものとして構成することもできる。
情報付与部は、取り出し口が露出した状態において、カートリッジを分析装置に装着したときに、分析装置に対して情報を出力可能なように構成するのが好ましい。この情報付与部は、たとえば選択手段における予め定められた複数の領域に、凹部または凸部を形成するか否かを選択することにより、目的とする情報が付与される。情報付与部は、選択手段に限らず、他の部位に設けることもできる。
上記カートリッジは、このカートリッジを分析装置に装着するときに、当該カートリッジの分析装置に対する位置関係を規制し、かつ分析装置における目的部位に当該カートリッジを装着させるためのガイドを備えたものとして構成される。
本発明の第3の側面においては、分析用具を用いて試料の分析を行う分析装置と、上記分析装置に供給するための複数の分析用具を収容したカートリッジと、を備えた分析キットであって、上記分析装置は、筐体に対して相対的に往復移動可能とされた操作体と、上記操作体の往復移動に連動して、待機位置と上記カートリッジから分析用具を取り出し可能な取り出し位置との間の往復移動を行う可動体と、を備えており、かつ、上記可動体は、上記カートリッジに収容された分析用具に係合し、上記カートリッジから分析用具を取り出し、その分析用具を上記筐体に向けて引き込んで、その分析用具の少なくとも一部を上記筐体の内部に収容させるように構成されている、分析キットが提供される。
分析用具は、たとえば可動体を係合させるための係合部を有するものとされる。係合部は、たとえば切欠として形成され、この場合には、可動体は、切欠に係合させるための1以上のアーム部を有するものとされる。
分析装置およびカートリッジは、たとえば分析装置に対して上記カートリッジを目的位置に装着するための装着手段を備えたものとして構成される。装着手段は、たとえば分析装置およびカートリッジのうちの一方に設けられた凸部と、それらのうちの他方に設けられた凹部と、を含んだものとされる。
分析キットは、たとえば装着手段を利用して分析装置にカートリッジを装着したときにカートリッジによって操作体に負荷を作用させて可動体を移動させるように構成される。
好ましくは、カートリッジは、分析用具に関する情報が付与された情報付与部をさらに備えたものとされ、分析装置は、情報付与部に付与された情報を認識するための情報認識手段をさらに備えたものとされる。
カートリッジは、たとえば複数の分析用具を収容するための本体部と、分析用具を取り出すための取り出し口と、取り出し口が外部に露出する状態と露出しない状態とを選択可能とするための選択手段と、を備えたものとされる。この場合、情報付与部は、選択手段に設けることができる。
選択手段は、たとえば上記本体部に対して回転させることにより取り出し口が露出する状態と露出しない状態とを選択できるように構成された回転部材を含むものとされる。この場合、情報付与部は、回転部材に設けられるとともに、取り出し口が外部に露出する状態でカートリッジを分析装置に装着したときに、情報認識手段に対して上記情報を出力するように構成するのが好ましい。
情報認識手段は、たとえばカートリッジを分析装置に装着したときに変位可能な複数の変位部と、これらの変位部によってオンまたはオフさせられるスイッチと、を含むものとされる一方で、情報付与部は、たとえば回転部材における複数の変位部に対応する位置に設定された複数の領域に、凹部または凸部を形成するか否かを選択することにより、目的とする情報が付与される。
情報付与部には、たとえば分析用具の感度に関する情報が付与される。この場合、情報認識手段は、上記情報に基づいて、予め定められた複数の検量線から対応する検量線を選択させるための出力を行なうように構成される。
本発明の第4の側面においては、分析用具を装着して使用する分析装置であって、当該分析装置に装着された分析用具を廃棄するための廃棄機構を備えた分析装置において、上記廃棄機構は、筐体に対して相対的に往復移動可能とされた操作体と、上記操作体の往復移動に連動して少なくとも一部が変位することによって上記分析用具を廃棄するための可動体と、を備えており、上記可動体は、上記操作体の往復移動に連動して、待機位置と分析用具を廃棄可能な廃棄位置との間の往復移動を行うように構成されており、上記廃棄機構は、上記操作体を上記廃棄位置から上記待機位置に向けた負荷入力方向に移動させたときに、上記可動体が、上記負荷入力方向と反対方向である上記待機位置から上記廃棄位置に向けた廃棄方向に移動するように構成されている、分析装置が提供される。
棄機構は、たとえば操作体に入力された負荷を、上記可動体に伝達するためのリンク部材をさらに備えたものとされる。より具体的には、操作体および可動体は、複数の歯が設けられたラック部を有するものとされる場合において、リンク部材は、複数の歯に噛み合う歯車として構成される。リンク部材はまた、操作体に係合する第1係合部および可動体に係合する第2係合部を有しているとともに、第1および第2係合部の中間部分を中心として回転可能に構成することもできる。
可動体は、分析用具および操作体に係合可能な回転カムとして構成してもよい。回転カムは、たとえば操作体の移動によって回転させられるとともに、その回転運動によって分析用具との係合位置を変化させることによって、分析用具を移動させるように構成される。
操作体は、上記負荷入力方向に移動させられたときに上記廃棄方向に付勢されるように構成するのが好ましい。
本発明の第1の実施の形態に係る分析キットを示す斜視図である。 図1に示した分析キットにおけるカートリッジの断面図である。 図2に示したカートリッジの動作を説明するための斜視図である。 図1に示した分析キットにおける分析装置の分解斜視図である。 図4に示した分析装置の要部を説明するための断面図である。 図4に示した分析装置の要部を説明するための平面図である。 図4に示した分析装置における操作体を説明するための斜視図である。 図7に示した操作体を説明するための断面図である。 図4に示した分析装置における取り出し機構を説明するための分解斜視図である。 図2に示したカートリッジの要部を示す平面図である。 図2に示したカートリッジからの分析用具の取り出し動作を説明するためのカートリッジの要部を示す断面図である。 図4に示した分析装置におけるスイッチから出力される信号の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る分析キットを示す斜視図である。 図14Aは図13に示した分析キットにおけるカートリッジ全体斜視図であり、図14Bはその断面図である。 図14に示したカートリッジの正面図である。 図14に示したカートリッジの要部を示す平面図である。 図14に示したカートリッジの要部を示す側面図である。 図13に示した分析キットにおける分析装置の分解斜視図である。 図18に示した分析装置における取り出し機構を説明するための分解斜視図である。 図18に示した分析装置の要部を説明するための平面図である。 図19に示した取り出し機構の要部を説明するための底面図である。 図13に示した分析装置の要部を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る分析キットにおけるカートリッジを示す斜視図である。 カートリッジの情報付与部の例を説明するための斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る分析キットにおいて、分析装置にカートリッジを装着した状態でのカートリッジの全体および分析装置の要部を示す断面図である。 図25に示した分析装置における筐体の第2部材を示す全体斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る分析装置の要部を示す断面図である。 分析装置の他の例を説明するための要部を示す断面図である。 分析装置のさらに他の例を説明するための要部を示す断面図である。 分析装置のさらに他の例を説明するための要部を示す断面図である。
以下においては、本発明の第1および第4の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について、図1〜図12を参照しつつ説明する。
図1に示した分析キット1は、カートリッジ2から分析用具20を取り出し、その分析用具20(図2Aおよび図2B参照)を用いて分析装置3において試料の分析を行うように構成されたものである。
カートリッジ2は、複数の分析用具20を収容したものであり、分析装置3によって1枚の分析用具20を取り出すことができるように構成されている。このカートリッジ2において収容対象となる分析用具20は、0.1μL〜3μL程度の微量な試料(たとえば血液や尿)を用いて光学的あるいは電気化学的手法により試料の分析を行えるように構成されたものである。各分析用具20は、全体として板状の形態を呈しているとともに、図2および図10に示したように、一対の切欠20Aを有している。各切欠20Aは、後述する分析装置3における可動体60のアーム部63に係合させるためのものである(図10参照)。
カートリッジ2は、分析装置3に装着して使用するものであり(図5Aおよび図5B参照)、本体部21と回転部材22とを有している。
図2Aおよび図2Bに示したように、本体部21は、複数の分析用具20を、それらの厚み方向に積層した状態で収容するためのものであり、収容空間23および取り出し口24を有している。収容空間23には、コイルバネ25に連結された支持プレート26が配置されている。すなわち、複数の分析用具20は、支持プレート26上に積層された状態において、コイルバネ25によって上方に付勢されている。取り出し口24は、収容空間23から分析用具20を取り出す際に利用されるものである。この取り出し口24は、図3Cに示したように分析用具20の一枚分の厚み対応した幅寸法を有する細幅部分24Aと、後述する分析装置3における可動体60のアーム部63の挿入を許容するための一対の太幅部分24Bとを有している。
図2Aおよび図2Bならびに図3A〜図3Cに示したように、回転部材22は、本体部21における取り出し口24を露出させる状態と露出させない状態(覆う状態)とを選択するためのものであり、本体部21に対して回転可能に連結されている。より具体的には、図2Aおよび図2Bに良く表れているように、回転部材22は、貫通孔26において本体部21に設けられた軸27が挿通されることにより、本体部21に対して連結されている。貫通孔26には、図面上には明確に現れていないが、螺旋状の凸部26Aが一周分だけ形成されている。その一方で、軸27には、螺旋状の凸部26Aに係合させるための螺旋状の溝部27Aが設けられている。そのため、回転部材22は、溝部27Aに凸部26Aが係合した状態において、本体部21に対して相対回転可能であり、その回転角度は180度に規制されている。図3Aないし図3Cに示したように、回転部材22にはさらに、貫通孔26の軸方向に沿って延びる一対の溝28および密着部材29が設けられている。一対の溝28は、カートリッジ2を分析装置3に装着する際に、分析装置3の開口42における一対の突起43に係合させるためのものである。すなわち、分析装置3にカートリッジ2を装着する際に、溝28に対して突起43を係合させることにより、分析装置3に対するカートリッジ2の移動方向ならびに位置が規制される。密着部材29は、回転部材22によって取り出し口24を覆った状態において取り出し口24をシールドするためのものである。この密着部材29は、ゴムなどの弾性体によって構成されている。このようにして密着部材29を配置した場合には、カートリッジ2から分析用具20を取り出さない状態においては、取り出し口24を完全に塞ぐことができ、取り出し口24を介しての水分や光の進入を抑制し、分析用具20の劣化を抑制することができる。
図1および図4に示したように、分析装置3は、分析用具20を利用して試料の分析を行うためのものであり、筐体4、操作体5、取り込み機構6、および固定プレート7を備えている。
筐体4は、分析装置3の外観形状を規定するとともに、操作体5および取り込み機構6を初めとする各種の要素を収容するためのものである。この筐体4は、第1および第2部材40,41を組み合わせることによって中空に形成されており、操作体5を筐体4の外部に露出させるための開口42を有している。開口42には、内方側に向けて突出した一対の突起43が設けられている。これらの突起43は、分析装置3にカートリッジ2を装着する際に、カートリッジ2における回転部材22の溝28に係合させるためのものである。
図4から図8に示したように、操作体5は、後述する取り込み機構6における可動体60を移動させるために操作される部分であり、その一部が開口42から露出した状態において、筐体4に対してD1,D2方向に往復移動可能とされている。この操作体5は、一対のコイルバネ50によってD1方向に付勢されており、D2方向に向けた負荷が作用させられたときにD2方向に移動し、D2方向への負荷が解除されたときに待機位置に戻るように構成されている。操作体5は、一対のレール51およびガイド52,53、ならびにラック部54を有している。
図8に良く表れているように、一対のレール51およびガイド52,53は、固定プレート7に係合させられるものであり、固定プレート7と筐体4における第2部材41との間に形成された空間を、所望通りに操作体5を移動させる役割を有するものである。より具体的には、一対のレール51は固定プレート7の底面7Aに接触している一方で、一対のガイド52,53は固定プレート7の側縁部70を挟み込んでいる。ラック部54は、後述する可動体60のラック部64に動力を伝達するために利用される部分であり、複数の歯54Aを有している(図4および図5参照)。
図4および図9に示したように、取り込み機構6は、カートリッジ2から分析用具20を取り出すためのものであり、可動体60、第1支持部材61、および第2支持部材62を有している。
可動体60は、操作体5の運動に連動してD1,D2方向に移動させられるものであり、一対のアーム部63、ラック部64および検出用突起65を有している。一対のアーム部63は、カートリッジ2における収容空間23に挿入し、分析用具20に係合させて分析用具20を取り出すための部分である。各アーム部63は、分析用具20の切欠20Aに係合させるためのフック部66を有している。このフック部66は、D1方向側の面が丸みを帯びた形状とされている。ラック部64は、可動体60を移動させるための負荷を入力するために利用されるものであり、歯車67を介して操作体5のラック部54に連結されている。検出用突起65は、後述するスイッチ72をオンさせるためのものである。
第1および第2支持部材61,62は、可動体60の移動経路を規定し、かつ固定プレート7に対して、相対移動可能に可動体60を付属させるためのものである。第1支持部材61は、この第1支持部材61を第2支持部材62および固定プレート7に固定するためのフック61A,61Bを有している。第1支持部材61はさらに、ストッパ部61Cを有している。このストッパ部61Cは、可動体60に分析用具20が保持された状態において可動体60をD2方向に移動させたときに、分析用具20の端部を干渉させるためのものである。すなわち、ストッパ部61Cは、分析用具20のD2方向への移動を制限し、目的位置(点着位置)に分析用具20を位置させるためのものである。なお、ストッパ部61Cは、可動体60を移動させたときに一対のアーム部63の間に位置し、可動体60の移動を阻害しないように配置されている。第2支持部材62は、凹部62Aおよび貫通孔62Bを有している。凹部62Aは、第2支持部材62を第1支持部材61に固定したときに可動体60の移動を許容するための空間を規定するためのものである。一方、貫通孔62Bは、分析用具20から試料に関する情報を取得するための検出機構660、たとえば測光機構を配置するためのものである。
第1および第2支持部材61,62の間には、歯車67が回転可能に固定されている。この歯車67は、図6A〜図6Cに示したように、可動体60のラック部64および操作体5のラック部54の双方に係合可能な位置に固定されている。すなわち、歯車67は、操作体5を移動させることにより回転させられ、そのときの回転力を可動体60に伝達する役割を有しており、操作体5の移動方向とは反対方向に可動体60を移動させるためのものである。より具体的には、操作体5に対してD2方向に向けた負荷が作用した場合には、可動体60がD1方向に移動し、アーム部63が筐体4から大きく突出して、アーム部63をカートリッジ2の本体部21に挿入できる状態とされる。それとは逆に、操作体5に作用する負荷が解除されて操作体5がD1方向に移動した場合には、可動体60がD2方向に移動させられる。
図6A〜図6Cおよび図8に示したように、固定プレート7は、筐体4(第2部材41)に対して、取り込み機構6を固定し、かつ操作体5の移動経路を第2部材41とともに規定するためのものである。この固定プレート7は、第2部材41に対して固定されたものであり、一対の脚部71を有している。一対の脚部71は、第2部材41と固定プレート7との間の距離を規定するとともに、コイルバネ50の一端部を係止させるためのものである(図5参照)。
固定プレート7には、スイッチ72が設けられている。このスイッチ72は、可動体60の検出用突起65によってオン・オフさせられるものであり、可動体60が点着位置に位置するときに検出用突起65によってオンさせられる位置に配置されている。すなわち、図12に示したように、初期状態においてスイッチ72がオフの場合には、待機位置(操作体5に何らの負荷も作用していない状態(分析装置3にカートリッジ2が装着されていない状態))に可動体60が位置していることが分かる。また、待機位置からスイッチ72がオンになるまでの間(最初にスイッチがオンになるまでの間)は、可動体60が待機位置から点着位置(待機位置と取り出し位置との間に設定されたものであり、分析用具20に対する試料の点着を行い、かつ試料の分析を行う位置)まで移動しており、次にスイッチ72がオンになり、そのオン状態が持続される場合には、可動体60が分析用具20を保持した状態で点着位置に位置していることが分かる。すなわち、可動体60に分析用具20を保持させてD2方向に可動体60を移動させた場合には、分析用具20がストッパ部61Cに干渉し、可動体60の移動が制限される。このときの可動体60の位置は、検出用突起65によってスイッチ72がオンさせる位置であるので、スイッチ72のオン状態が維持される場合には、可動体60に分析用具20が保持され、かつ可動体60が点着位置に位置していることが分かる。
なお、可動体60に複数の検出用突起65を設ける一方で、複数のスイッチ72を配置し、複数のスイッチから得られるオン・オフ情報の組み合わせにより可動体60の位置を検出するように構成することもできる。その場合には、少なくとも待機位置、取り出し位置(操作体5がD2方向の最深部にまで移動させられた状態に対応する可動体60の位置)、および点着位置の3つの位置を把握することができる。
次に、分析キット1を用いた試料の分析方法、分析キット1の使用方法ならびにカートリッジ2および分析装置3の動作を説明する。
分析キット1を用いて試料の分析を行う場合には、まず分析装置3にカートリッジ2に収容された分析用具20を供給する。分析装置3に対する分析用具20の供給は、分析装置3に対してカートリッジ2を装着した後に、分析装置3からカートリッジ2を取り外すことにより行われる。
分析装置3に対するカートリッジ2の装着は、図3A〜図3Cに示したようにカートリッジ2における回転部材22をユーザの手操作によって180度回転させて取り出し口24が開放した状態で行われる。この状態において、図1および図5に示したように回転部材22の溝28を筐体4の突起43に位置合わせし、カートリッジ2の回転部材22を介して操作体5に対してD2方向に向けた力を作用させる。これにより、図6A〜図6Cに示したように、可動体60が操作体5とは反対方向(D1方向)に移動し、図10ならびに図11A〜図11Cに示したように可動体60のアーム部63がカートリッジ2の取り出し口24から挿入される。このとき、アーム部63は、フック部66が丸みを帯びた形状とされていることから、カートリッジ2において最上部に収容された分析用具20の上面に乗り上げた後、フック部66が分析用具20の切欠20Aに落ち込んで切欠20Aに係合する。
一方、分析装置3からのカートリッジ2の取り外しは、ユーザがカートリッジ2を分析装置3に対してD1方向に相対移動させることにより行われる。これにより、操作体5に作用していたD2方向に向けた負荷が解除され、操作体5がD1方向に移動する一方で、可動体60がD2方向に移動する(図6A〜図6C参照)。このとき、可動体60におけるフック部66が分析用具20の切欠20Aに係合しているので、図11Cおよび図11Dに示したように分析用具20はカートリッジ2に対して、可動体60とともにD2方向に相対移動してカートリッジ2から取り出される。その一方で、可動体60に分析用具20を保持させた状態で可動体60をD2方向に移動させた場合には、図6Bに示したように、ストッパ部61Cによって分析用具20(可動体60)のD2方向への移動が制限される。その結果、分析用具20は、端部が分析装置3から突出した状態とされるとともに、分析装置3の内部において検出機構660に対面した状態とされる。
この状態では、スイッチ72は継続的にオン状態とされるため、分析装置3においては、可動体60に分析用具20が保持され、かつ可動体60が点着位置に位置していることを検出する。分析装置3において分析用具20(可動体60)が点着位置にあることが検出された場合には、分析装置3は、一定時間の経過後に、あるいはユーザによって試料の点着が終了した旨のボタン操作がなされたときに、検出機構660を動作させる。たとえば、分析用具が光学的手法により試料の分析を行うように構成されている場合には、検出機構660を測光機構として構築し、分析用具20に対して光の照射を行うとともに、そのときの反射光を受光する。分析装置3においては、受光量に基づいて、試料の分析に必要な演算を行う。もちろん、測光機構は、分析用具20において透過した光を受光するように構成してもよいし、分析用具20および検出機構660を電気化学的手法により試料の分析を行うように構成してもよい。
試料の分析が終了した場合には、分析用具20を廃棄する。分析用具20の廃棄は、ユーザによって操作体5をD2方向に移動させることにより行うことができる。すなわち、操作体5をD2方向に移動させた場合には、可動体60がD1方向に移動して分析用具20もD1方向に移動する。そして、可動体60が取り出し位置にまで移動させられた場合には、分析用具20の全体が筐体4から飛び出した状態となり、自重により落下し、分析装置3から分析用具20が廃棄される。
本発明の分析キット1では、カートリッジ2を分析装置3に装着した後に分析装置3からカートリッジ2を取り外すことにより分析装置3に対して分析用具20が供給される。そのため、ユーザは、分析用具20を分析装置3に差し込む必要はなく、また容器や包装体から分析用具20を取り出す必要もなく、極めて簡易な操作により分析装置3に対して分析用具20を供給することができる。その一方で、ユーザが操作体5を操作することによって分析終了後の分析用具20を廃棄することができる。そのため、ユーザは、血液などの試料が付着した分析用具20に触れることなく、極めて簡易な操作により、かつ衛生的に分析用具20を廃棄することができる。また、分析装置3およびカートリッジ2における分析用具20の取り出し、あるいは廃棄に関する部分は、構成が極めて簡易であり、かつ安価に構築可能なものである。そのため、分析時におけるユーザの負担軽減の効果は、装置コストや分析コストをさほど上昇させることなく得ることができる。
さらに、可動体60は、分析用具20が保持されているときのみ点着位置において停止可能であり、かつ点着位置に可動体60が位置していることをスイッチ72からの出力によって検出することができる。その結果、分析装置3に分析用具20が供給されていないにも拘わらず試料の分析が行われてしまうことを回避することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図13〜図22を参照しつつ説明する。
図13に示した分析キット8は、カートリッジ80および分析装置90を備えたものであり、分析用具20′の取り出し原理については、基本的な構成は第1の実施の形態において説明した分析キット1(図1参照)と同様である。
図14Aおよび図14Bに示したように、カートリッジ80は、複数の分析用具20′を収容したものであり、分析装置90(図13参照)によって1枚の分析用具20′を取り出すことができるように構成されている。このカートリッジ80において収容対象となる分析用具20′は、先に説明した第1の実施の形態における分析用具20と同様なものである。ただし、分析用具20′においては、後述する分析装置90における可動体92のアーム部93に係合させるため切欠20A′は1つのみである(図16参照)。カートリッジ80は、本体部81および回転部材82を備えたものであるが、回転部材82が本体部81に対して上下方向に移動可能とされている。
本体部81は、複数の分析用具20′を、それらの厚み方向(上下方向)に積層した状態で収容したものであり、収容空間83を有している。収容空間83には、コイルバネ84に連結された支持プレート85が配置されている。すなわち、複数の分析用具20′は、支持プレート85上に積層された状態において、コイルバネ84によって上方に付勢されている。収容空間83は、図15ないし図17に示したように、その上方位置が壁86によって規定されている。この壁86は、複数の分析用具20′を上方に向けて付勢した状態において、最上部に位置する分析用具20′を当接させるためのものである。壁86は、切欠87が設けられており、後述する可動体92のアーム部93を接触させることができるように構成されている。
本体部81にはさらに、一対のガイドフランジ88が設けられている。一対のガイドフランジ88は、カートリッジ80を分析装置90に装着する際に、分析装置90の筐体4における一対の凹部43(図13参照)に係合させるためのものである。すなわち、分析装置90にカートリッジ80を装着する際に、ガイドフランジ88に対して凹部43を係合させることにより、分析装置90に対するカートリッジ80の移動方向ならびに位置が規制される。
図14Aおよび図14Bならびに図15に示したように、回転部材82は、取り出し口89を有するものであり、本体部81における分析用具20′を取り出し可能な状態と取り出し不可能な状態とを選択するためのものである。この回転部材82は、本体部81に対して回転可能に螺合されており、その回転角度は180度に規制されている。取り出し口89は、収容空間83から分析用具20′を取り出す際に利用されるものであり、可動体92のアーム部93の挿入を許容するためのものである。この取り出し口89は、回転部材82を回転させることにより、位置変化させられる。すなわち、回転部材82を回転させることにより、回転部材82が上下方向にスライドさせられため、取り出し口89は、回転部材82の回転および上下方向のスライドにより位置変化させられる。なお、回転部材8に代えて、単に上下方向にスライド移動する部材を選択手段として採用することもできる。この場合の取り出し口は、上下方向にのみ位置変化させられる。
図13および図18に示したように、分析装置90は、分析用具20′を利用して試料の分析を行うためのものであり、先に説明した分析装置3(図4参照)と同様に、筐体40,41(4)、操作体5、取り込み機構91、および固定プレート7を備えている。
筐体4および操作体5は、形態において若干異なるものの、基本的には先に説明した分析装置3の筐体4および操作体5(図4参照)と同様なものとされている。なお、図面においては、先に説明した筐体4および操作体5(図4参照)と同様な機能を有する部分については、同一の符号を付してある。
図18および図19に示したように、取り込み機構91は、カートリッジ80から分析用具20′を取り出すためのものであり、第1の実施の形態の取り込み機構6(図4および図9参照)と同様に、図20A〜図20Cに示したように、操作体5に対してD2方向に向けた負荷が作用した場合には、可動体92がD1方向に移動してアーム部93が筐体4から大きく突出する一方で、操作体5に作用する負荷が解除されて操作体5がD1方向に移動した場合には、可動体92がD2方向に移動させられるように構成されている。なお、図面においては、第1の実施の形態の取り込み機構6(図4および図9参照)と同様な要素については同一の符号を付してある。
可動体92は、操作体5の運動に連動してD1,D2方向に移動させられるものであり、1つのアーム部93、揺動部94およびラック部95を有している。すなわち、可動体92は、第1の実施の形態における可動体60(図6および図9参照)とは、アーム部93が1つとされ、揺動部94を有している点において異なっている。
図16、図17および図20に示したように、アーム部93は、カートリッジ80における収容空間83に挿入し、分析用具20′に係合させて分析用具20′を取り出すための部分である。アーム部93は、分析用具20′の切欠20A′に係合させるためのフック部96を有している。このフック部96は、D1方向側の面が丸みを帯びた形状とされている。揺動部94は、フック部96からD2方向に向けて延出したものであり、可動体92の移動により揺動させられるものである。この揺動部94は、上方に向けて突出した突起94Aを有している。この突起94Aは、後述する第2支持部材97の溝97A(図21参照)に係合させるためのものである。すなわち、揺動部94は、図20に示したように可動体92を移動させたときに、突起94A溝97Aの内部において移動することにより揺動させられる。ラック部95は、可動体92を移動させるための負荷を入力するために利用されるものであり、後述する歯車67を介して操作体5のラック部54に連結されている。
図21に示したように、第2支持部材97には、可動体92における揺動部94の突起94Aを係合させるための溝97Aが設けられている。この溝97Aは、D1,D2方向に対して傾斜した傾斜溝部97aを有しており、この傾斜溝部97aを突起94Aが移動するときに揺動部94が揺動させられる。傾斜溝部97aは、可動体92(アーム部93)がD1方向に移動するときに突起94Aがアーム部93に近づくように移動させることができる一方で、可動体92(アーム部93)がD2方向に移動するときに突起94Aがアーム部93から離反する方向に移動させることができる形状に形成されている。
上述した分析キット8では、試料の分析方法、分析キット8の使用方法ならびにカートリッジ80および分析装置90の動作は基本的に、先に説明した第1の実施の形態の分析キット1(図1参照)と同様である。
すなわち、分析キット8を用いて試料の分析を行う場合には、まず図22Aおよび図22Bに示したように、分析装置90に対してカートリッジ80を装着した後に、分析装置90からカートリッジ80を取り外すことにより、分析装置90にカートリッジ80に収容された分析用具20′を供給する。
分析装置90に対するカートリッジ80の装着は、図13ならびに図14Aおよび図14Bに示したように、カートリッジ80における回転部材82をユーザの手操作によって180度回転させて取り出し口89がカートリッジ80を分析装置90に装着するときにD2方向に向いた状態としておく。この状態において、本体部81のガイドフランジ88を筐体4の凹部43に位置合わせし、図22Aおよび図22Bに示したように、カートリッジ80の本体部81を介して操作体5に対してD2方向に向けた力を作用させる。これにより、図20A〜図20Cに示したように、可動体92が操作体5とは反対方向(D1方向)に移動し、図22Aおよび図22Bに示したように、可動体92のアーム部93がカートリッジ80の取り出し口89から挿入される。このとき、アーム部93は、図17に示したように、フック部96が丸みを帯びた形状とされていることから、カートリッジ80において最上部に収容された分析用具20′の上面に乗り上げた後、フック部96が分析用具20′の切欠20A′に落ち込んで切欠20A′に係合する(フック部96が切欠20A′に係合する動作は第1の実施の形態の場合と同様である(図11A〜図11照)。また、図21に示したように、可動体92の揺動部94は、突起94Aが傾斜溝部97aを移動することによってアーム部93に近づけられる。
一方、分析装置90からのカートリッジ80の取り外しは、ユーザがカートリッジ80を分析装置90に対してD1方向に相対移動させることにより行われる。これにより、操作体5に作用していたD2方向に向けた負荷が解除され、操作体5がD1方向に移動する一方で、可動体92がD2方向に移動する(図20A〜図20C参照)。このとき、可動体92におけるフック部96が分析用具20′の切欠20A′に係合しているので、分析用具20′はカートリッジ80に対して、可動体92とともにD2方向に相対移動してカートリッジ80から取り出される。その一方で、可動体92の揺動部94は、突起94Aが傾斜溝部97aを先とは反対方向に移動することによってアーム部93から離反した方向に移動する。これにより、分析用具20′には、アーム部93から離反する方向に負荷さ作用させられ、分析用具20′の姿勢を所望通りとすることができる。
なお、試料の分析および分析用具20′の廃棄については、先に説明した第1の実施の形態の場合と同様にして行われる。
以上に説明した分析キット8では、分析装置90に対する分析用具20′の供給、および分析装置90からの分析用具20′の廃棄をユーザに負担を強いることなく、簡易かつ安価に構築可能な構成によって得ることができる。
第1および第2の実施の形態において説明した分析装置3,90では、カートリッジ2,80によって操作体5にD2方向に向けた力を作用させて分析用具20,20′を取り出すように構成されていたが、ユーザが操作体5を操作することによってカートリッジ2,80から分析用具20,20′を取り出すように構成してもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図23から図25を参照しつつ説明する。これらの図においては、先に説明した第1の実施の形態に係るカーリッジ2および分析装置3と同様な要素および部分については同一の符号を付してあり、以下における重複説明は省略する。
図23Aおよび図23Bに示したカートリッジ2′は、基本的な構成が第1の実施の形態において説明した分析キット1におけるカートリッジ2(図1ないし図3参照)と同様であるが、回転部材22′の構成が異なっている。
回転部材22′は、分析装置3′に対して、分析用具20に関する情報を認識させるための情報付与部22Aを有している。この情報付与部22Aは、回転部材22′の側面22aに設定されており、この側面22aにおける所定の部位に溝22Aaを設けるか否かを選択することにより、目的とする情報を分析装置3′に認識させるように構成されている。側面22aは、図23Bによく表れているように、使用時において本体部21における取り出し口24を露出させる状態としたときに、取り出し口24に隣接して上方を向く面である。
情報付与部22Aは、所定の部位が2箇所である場合、図24Aに示したように2箇所に溝22Aaを設ける場合(パターン1)、図24Bおよび図24Cに示したように1箇所に溝22Aaを設ける場合(パターン2およびパターン3)、図24Dに示したように溝を設けない場合(パターン4)の4つのパターンから目的とするパターンを選択することができる。すなわち、図24Aから図24Dに示したように所定の部位を2箇所設定する場合には、4つの情報を区別して出力することが可能となる。
ここで、回転部材22′(情報付与部22A)に付与すべき情報は分析用具20に関する情報であり、典型的には、分析用具20の感度に関する情報が挙げられる。情報付与部22Aに付与すべき情報のその他の例としては、分析用具20の製造国、製造工場、製造ライン、製造日、仕様などが挙げられる。
もちろん、情報付与部22Aにおいて、溝を設けるか否かを選択すべき部位の数は、1つでも、3以上でもよく、また情報付与部22Aは、溝に代えて、凸部を設けるか否かを選択するように構成し、あるいは溝以外の形状の凹部を設けるか否かを選択するように構成してもよい。
一方、図25Aおよび図25Bに示した分析装置3′は、基本的な構成が第1の実施の形態において説明した分析キット1における分析装置3(図4ないし図11参照)と同様であるが、情報認識手段45を備えている点において異なっている。
情報認識手段45は、一対のスイッチ46と、これらのスイッチ46に対応させて設けられた一対の板バネ部47と、を有している。
スイッチ46は、ボタン46Aが押下されたときにオン信号を出力するものであり、ボタン46Aが下方に突出した状態で配置されている。
各板バネ部47は、対応するスイッチ46のボタン46Aを押下する状態と押下しない状態とを選択するものであり、筐体4における第2部材41に設けられている。板バネ部47は、端部47Aが上下に変位可能なように全体がバネ性を有している。板バネ部47は、端部47Aにおいて下方に突出した突起4Bを有している。突起4Bは、分析装置3′にカートリッジ2′が装着されたときに、カートリッジ2′における回転部材22′の側面22aと接触可能なものであり、側面22aにおける溝22Aaを形成するか否かを選択すべき所定の部位(情報付与部22A)に対応した部位に設けられている。すなわち、図25Aによく表れているように、情報付与部22Aに溝22Aaが設けられている場合には、分析装置3′にカートリッジ2′を装着したときに板バネ部47の突起47Bが回転部材22′の溝22Aaに収容される。その結果、板バネ部47は、自然状態が維持され、スイッチ46のボタン46Aは押下されない。その一方で、図25Bによく表れているように、情報付与部22Aに溝22Aaが設けられていない場合には、分析装置3′にカートリッジ2′を装着したときに板バネ部47の突起47Bが回転部材22′の側面22aに当接し、板バネ部47の端部47Aが上方に変位させられる。その結果、板バネ部47の端部47Aによってスイッチ46のボタン46Aが押下される。
上述のように、カートリッジ2′では、回転部材22′の情報付与部22Aとして、溝22Aaを形成すべきか否かを選択する部位が2箇所設定されおり、それぞれの箇所において溝22Aaを形成するか否かを選択することにより、4種類の出力(情報)のなかから目的とする情報を選択して出力可能とされている。したがって、一対のスイッチ46からの信号の組み合わせは下記表1に示したように4つとなる。
Figure 0004801592
次に、カートリッジ2′および分析装置3′を組み合わせた分析キットの動作を説明する。
先の分析キットを用いて分析を行なう場合には、まず図23Aおよび図23Bに示したように、カートリッジ2′の回転部材22′を回転させて、カートリッジ2′の取り出し口24が開放した状態とする。このとき、回転部材22′の側面22a、すなわち情報付与部22Aは上方を向いている。
次いで、図25Aおよび図25Bに示したように回転部材22の溝28(図23B参照)を筐体4の突起43(図1および図26参照)に位置合わせし、分析装置3′にカートリッジ2′を装着する。このとき、図面上は省略しているが、可動体60のアーム部63がカートリッジ2の取り出し口24から挿入され、フック部66が分析用具20の切欠20Aに係合する。(図6A〜図6C、図10ならびに図11A〜図11参照)。
その一方で、分析装置3′の情報認識手段45においては、一対のスイッチ46のそれぞれにおいて、オン信号が出力されるかが選択される。その詳細については上述した通りであり、図25Aによく表れているように、情報付与部22Aに溝22Aaが設けられている場合には、スイッチ46のボタン46Aは押下されない一方で、図25Bによく表れているように、情報付与部22Aに溝22Aaが設けられていない場合には、スイッチ46のボタン46Aが押下され、一対のスイッチ46からは表1に示したいれかの組み合わせの信号が出力される。
次いで、分析装置3′からカートリッジ2を取り外す。これにより、操作体5がD1方向に移動する一方で、可動体60がD2方向に移動し(図6A〜図6C参照)、分析用具20がカートリッジ2′に対して、可動体60とともにD2方向に相対移動してカートリッジ2から取り出される(図11Cおよび図11D参照)。
分析装置3′ではさらに、一定時間の経過後に、あるいはユーザによって試料の点着が終了した旨のボタン操作がなされたときに、検出機構66A,66Bを動作させて試料の分析を行なう。検出機構66A,66Bは、発光部66Aと受光部66Bとの組み合わせたものであり、発光部66Aから光を分析用具20に対して照射するとともに、そのときの反射光を受光部66Bにおいて受光する。分析装置3においては、受光量に基づいて、試料の分析に必要な演算を行う。
試料の分析は、受光部66Bからの出力を、予め定められた検量線に当てはめることにより行なわれる。検量線は複数準備されており、情報認識手段45において認識された一対にスイッチ46からの出力の組み合わせに応じて、使用される検量線が選択される。すなわち、分析装置3′では、分析用具20の感度に応じた検量線が選択された上で、その検量線に基づいて試料の分析が行なわれる。
なお、分析用具20の廃棄については、先に説明した第1の実施の形態の場合と同様にして行われる。
本発明のカートリッジ2′および分析装置3′では、分析用具20の感度に応じた検量線に基づいて試料の分析が行なわれるために、分析用具20の感度のバラツキに起因する分析精度のバラツキを抑制し、分析精度を高めることができる。
このような効果は、カートリッジ2′の回転部材22′に情報付与部22A(溝22Aa)を設ける一方で、分析装置3′に極めて簡易な構成の情報認識手段45を設けることで得ることができる。しかも、分析用具20の感度などの分析用具20に関する情報は、分析装置3′にカートリッジ2′を装着するといった試料の分析に必要な操作の過程において得ることができ、ユーザに対する負担の増大もない。
次に、本発明の第4の実施の形態について、図27Aおよび図27Bを参照しつつ説明する。
同図に示した分析装置8′は、分析用具9′を廃棄するための廃棄機構80′に特徴があるものである。
廃棄機構80′は、操作体81′、可動体82′および歯車83′を備えている。
操作体81′は、筐体84′に対して相対的にD1,D2方向に往復移動可能とされたものであり、入力端部81A′と複数の歯81Ba′を有するラック部81B′と、を有している。この操作体81′は、バネ85′を介して筐体84′と連結されており、バネ85′によってD1方向に付勢されている。すなわち、操作体81′は、図27Bに示したように、D2方向の負荷が入力された場合にD2方向に移動し、D2方向への負荷入力が解除されたときにD1方向に移動して、図27Aに示した位置に復帰するように構成されている。
可動体82′は、分析用具9′の端部90′を押圧することで分析用具9′をD1方向に移動させるためのものであり、筐体84′に対して相対的にD1,D2方向に往復移動とされている。この可動体82′は、複数の歯82A′を有するものであり、操作体81′の移動に連動して、操作体81′とは反対方向に移動するものである。可動体体82′は、待機状態、すなわち操作体81′に対してD1方向に負荷が入力されていない状態においては、分析装置8′に装着された分析用具9′の端部90′に当接または対峙するように端部82B′が位置するように配置されている。
歯車83′は、操作体81′に入力された負荷を可動体82′に伝達するためのリンク部材として機能するものであり、操作体81′および可動体82′の複数の歯81Ba′,82A′のそれぞれに係合している。
廃棄機構80′では、操作体81′に負荷が入力されていない状態では、図27Aに示したように操作体81′および可動体82′は待機位置に位置している。その一方で、操作体81′に対して、入力端部81A′を介してD2方向に向けた負荷入力があった場合には、操作体81′がD2方向に移動させられる。このとき、操作体81′の複数の歯81Ba′に係合する歯車83′が矢印D3方向に回転させられる。歯車83′は可動体82′の複数の歯82A′に係合しているため、歯車83′のD3方向への回転に伴って可動体82′が操作体81′とは反対方向であるD1方向に移動させられる。これにより、可動体82′の端部82B′によって分析用具9′の端部90′がD1方向に押圧され、分析用具9′がD1方向に移動させられる。その結果、分析用具9′は、分析装置8′から離脱可能な状態とされる。また、操作体81′に対するD2方向への入力を解除した場合には、バネ85′の弾性力によって操作体81′がD1方向に移動して待機位置に戻るとともに、操作体81′の移動に伴って可動体82′がD2方向に移動して待機位置に戻る。
分析装置8′では、たとえばゴミ箱などの直上において、廃棄機構80′を利用して、分析装置8′から分析用具9′を離脱可能な状態とすれば、分析用具9′に手を触れることなく、ゴミ箱に使用済みの分析用具9′を廃棄できるために衛生的である。また、分析装置8′から分析用具9′を廃棄する操作は、操作体81′に負荷入力を行なうといった極めて簡易な操作によって行なうことができるために、ユーザとしては使い勝手が良い。
分析装置8′において採用される廃棄機構としては、図28から図30に示したものであってもよい。
図28に示した廃棄機構80A′は、可動体として回転カム86′を採用したものである。この回転カム86′は、分析用具9′の端部90′に係合させるためのカム面86A′を有するものである。
その一方、操作体87′は、一対の係合片87A′,87B′を備えたものとして構成されているとともに、バネ85′を介して筐体84′と連結されている。一対の係合片87A′,87B′は、D1,D2方向に間隔を隔てて設けられており、それらの係合片87A′,87B′に回転カム86′の端部86B′が配置されている。すなわち、操作体87′をD2方向に移動させた場合には係合片87A′が回転カム86′の端部86B′に係合して回転カム86′をD3方向に回転させる一方で、操作体87′をD1方向に移動させた場合には係合片87B′が回転カム86′の端部86B′に係合して回転カム86′をD4方向に回転させる。
廃棄機構80A′では、操作体87′に負荷が入力されていない状態では、図28に実線で示したように操作体87′および回転カム86′は待機位置に位置している。その一方で、操作体87′に対して、D2方向に向けた負荷入力があった場合には、図28に2点鎖線で示したように、操作体87′がD2方向に移動させられる。このとき、回転カム86′が矢印D3方向に回転させられることによって、分析用具9′の端部90′がカム面86A′に沿って移動する。その結果、分析用具9′は、D1方向に向けた負荷が作用させられD1方向に移動し、分析装置8A′から離脱可能な状態とされる。また、操作体87′に対するD2方向への入力を解除した場合には、バネ85′の弾性力によって操作体87′がD1方向に移動して待機位置に戻るとともに、操作体87′の移動に伴って回転カム86′がD4方向に回転して待機位置に戻る。
図29Aおよび図29B、ならびに図30に示した廃棄機構80B′,80C′は、操作体81′と可動体82′を連結するリンク部材として、歯車83′(図27Aおよび図27B)に代えて、回転シャフト88′を採用したものである。
回転シャフト88′の端部88A′,88B′はそれぞれ操作体81′および可動体82′の係合部89A′,89B′にそれぞれ係合している。
図29Aおよび図29Bに示した例では、操作体81′および可動体82′の係合部89A′,89B′は、長穴を有するものとされており、回転シャフト88′の端部88A′,88B′が上下方向に位置変位可能とされている。一方、図30に示した例では、操作体81′および可動体82′の係合部89A′,89B′は、上方または下方に開放したものとされており、回転シャフト88′の端部88A′,88B′が上下方向に位置変位可能とされている。
廃棄機構80B′,80C′では、操作体81′に負荷が入力されていない状態では、図29Aおよび図30に実線で示したように操作体81′および可動体82′は待機位置に位置している。その一方で、操作体81′に対して、D2方向に向けた負荷入力があった場合には、図29Bに実線で、図30に2点鎖線で示したように操作体81′がD2方向に移動させられる。このとき、操作体81′と可動体82′が回転シャフト88′を介してリンクされているので、操作体81′がD2方向に移動したときには可動体82′が操作体81′とは反対方向であるD1方向に移動させられる。これにより、可動体82′の端部82B′によって分析用具9′の端部90′がD1方向に押圧され、分析用具9′がD1方向に移動させられる。その結果、分析用具9′は、分析装置8′から離脱可能な状態とされる。
また、図29Aおよび図29Bに示した例では、操作体81′に対するD2方向への入力を解除した場合には、バネ85′の弾性力によって操作体81′がD1方向に移動して待機位置に戻るとともに、操作体81′の移動に伴って可動体82′がD2方向に移動して待機位置に戻る。その一方で、図30に示した例では、操作体81′に対するD2方向への入力を解除した場合には、バネ85′の弾性力によって操作体81′がD1方向に移動して待機位置に戻るとともに、バネ89′の弾性力によって可動体82′がD2方向に移動して待機位置に戻る。
なお、図30の例では、バネ89′は省略してもよい。その場合には、操作体81′に対する負荷入力が解除されても可動体82′が移動しないが、分析装置3′に分析用具9′が挿入されたときに、分析用具9′によって可動体82′が押圧され、可動体82′がD2方向に移動させられて待機状態とされる。

Claims (38)

  1. 複数の分析用具を収容したカートリッジから分析用具を取り出し、その分析用具を用いて試料の分析を行うように構成された分析装置であって、
    筐体に対して相対的に往復移動可能とされた操作体と、
    上記操作体の往復移動に連動して、待機位置と上記カートリッジから分析用具を取り出し可能な取り出し位置との間の往復移動を行う可動体と、
    を備えており、かつ、
    上記可動体は、上記カートリッジに収容された分析用具に係合し、上記カートリッジから分析用具を取り出し、その分析用具を上記筐体に向けて引き込んで、その分析用具の少なくとも一部を上記筐体の内部に収容させるように構成されている、分析装置。
  2. 上記操作体は、上記カートリッジを位置合わせして当該分析装置に上記カートリッジを装着したときに、上記カートリッジから付与される負荷によって移動させられるように構成されている、請求項1に記載の分析装置。
  3. 上記可動体は、上記分析用具に係合させるための1以上のアーム部を有している、請求項2に記載の分析装置。
  4. 上記1以上のアーム部は、当該分析装置に上記カートリッジを装着したときに、上記カートリッジの内部に挿入されてカートリッジに収容された分析用具に係合する一方で、当該分析装置から上記カートリッジを取り外したときに上記カートリッジから分析用具を引き抜いて取り出し、その分析用具の少なくとも一部を上記筐体の内部に収容させるように構成されている、請求項3に記載の分析装置。
  5. 上記可動体が目的位置に位置しているか否かを検出するための検出手段をさらに備えている、請求項1に記載の分析装置。
  6. 上記検出手段は、1以上のスイッチを有しており、
    上記可動体は、上記1以上のスイッチに対してオン信号を生成させるための1以上の被検出部を有している、請求項5に記載の分析装置。
  7. 上記操作体および上記可動体は、複数の歯を有するラック部を備えているとともに、歯車を介して連結されており、かつ、
    上記可動体は、上記操作体が移動したときに、上記操作体とは反対方向に移動するように構成されている、請求項1に記載の分析装置。
  8. 上記カートリッジから取り出した分析用具を上記可動体に係合させた状態において、上記可動体の上記待機位置へ向けた移動を制限し、上記取り出し位置と上記待機位置との間に設定された分析基準位置に上記可動体を位置させるためのストッパ部をさらに備えている、請求項1に記載の分析装置。
  9. 上記可動体は、往復移動させられるときに、当該可動体の移動方向に交差する交差方向に揺動し、かつ上記カートリッジから取り出した分析用具に対して上記交差方向に沿った力を作用させるための揺動部を有している、請求項1に記載の分析装置。
  10. 上記筐体に固定された固定要素をさらに含んでおり、
    上記揺動部および上記固定要素のうちの一方は、ガイド溝を有しており、それらのうちの他方は、上記ガイド溝に係合する凸部を有しており、
    上記可動体を上記筐体に対して相対的に往復移動させられたときに、上記ガイド溝の内部を上記凸部が移動し、上記揺動部が揺動するように構成されている、請求項9に記載の分析装置。
  11. 上記分析用具に関する情報を認識するための情報認識手段をさらに備えている、請求項1に記載の分析装置。
  12. 上記情報認識手段は、上記カートリッジを当該分析装置に装着したときに変位可能な変位部と、この変位部によってオンまたはオフさせられるスイッチと、を含んでいる、請求項11に記載の分析装置。
  13. 分析装置において試料の分析を行うために使用される複数の分析用具を収容し、かつ上記分析装置に装着したときに上記分析装置によって分析用具を取り出すことが可能に構成されたカートリッジであって、
    上記複数の分析用具を収容するための本体部と、
    上記分析用具を取り出すための取り出し口と、
    上記取り出し口が外部に露出する状態と露出しない状態とを選択可能とするための選択手段と、
    を備えており、
    上記分析装置は、当該カートリッジから分析用具を取り出すために往復移動可能に構成され、かつ上記取り出し口から挿入可能に構成された可動体を備えている場合において、
    上記複数の分析用具は、上記可動体を係合させるための係合部を有している、カートリッジ。
  14. 上記選択手段は、上記本体部に対して回転させ、またはスライドさせる部材を設けることにより、上記取り出し口が露出する状態と露出しない状態とを選択できるように構成されている、請求項13に記載のカートリッジ。
  15. 上記選択手段は、上記本体部に対して相対回転可能な回転部材を含んでいる、請求項14に記載のカートリッジ。
  16. 上記選択手段は、上記分析用具に関する情報が付与された情報付与部を有している、請求項14に記載のカートリッジ。
  17. 上記情報付与部は、上記取り出し口が露出した状態において、当該カートリッジを上記分析装置に装着したときに、上記分析装置に対して情報を出力可能なように構成されている、請求項16に記載のカートリッジ。
  18. 上記情報付与部は、上記選択手段における予め定められた複数の領域に、凹部または凸部を形成するか否かを選択することにより、目的とする情報が付与されている、請求項16に記載のカートリッジ。
  19. 上記情報は、上記分析用具の感度に関する情報である、請求項16に記載のカートリッジ。
  20. 上記係合部は、切欠として形成されている、請求項13に記載のカートリッジ。
  21. 上記分析装置に装着するときに、当該カートリッジの上記分析装置に対する位置関係を規制し、かつ上記分析装置における目的部位に当該カートリッジを装着させるためのガイドを備えている、請求項13に記載のカートリッジ。
  22. 分析用具を用いて試料の分析を行う分析装置と、上記分析装置に供給するための複数の分析用具を収容したカートリッジと、を備えた分析キットであって、
    上記分析装置は、筐体に対して相対的に往復移動可能とされた操作体と、
    上記操作体の往復移動に連動して、待機位置と上記カートリッジから分析用具を取り出し可能な取り出し位置との間の往復移動を行う可動体と、
    を備えており、かつ、
    上記可動体は、上記カートリッジに収容された分析用具に係合し、上記カートリッジから分析用具を取り出し、その分析用具を上記筐体に向けて引き込んで、その分析用具の少なくとも一部を上記筐体の内部に収容させるように構成されている、分析キット
  23. 上記分析用具は、上記可動体を係合させるための係合部を有している、請求項22に記載の分析キット。
  24. 上記係合部は、切欠として形成されており、
    上記可動体は、上記切欠に係合させるための1以上のアーム部を有している、請求項23に記載の分析キット。
  25. 上記分析装置および上記カートリッジは、上記分析装置に対して上記カートリッジを目的位置に装着するための装着手段を備えている、請求項22に記載の分析キット。
  26. 上記装着手段は、上記分析装置および上記カートリッジのうちの一方に設けられた凸部と、それらのうちの他方に設けられた凹部と、を含んでいる、請求項25に記載の分析キット。
  27. 上記装着手段を利用して上記分析装置に上記カートリッジを装着したときに、上記カートリッジによって上記操作体に負荷を作用させて上記可動体を移動させるように構成されている、請求項25に記載の分析キット。
  28. 上記カートリッジは、上記分析用具に関する情報が付与された情報付与部をさらに備えており、
    上記分析装置は、上記情報付与部に付与された情報を認識するための情報認識手段をさらに備えている、請求項22に記載の分析キット。
  29. 上記カートリッジは、上記複数の分析用具を収容するための本体部と、上記分析用具を取り出すための取り出し口と、上記取り出し口が外部に露出する状態と露出しない状態とを選択可能とするための選択手段と、を備えており、
    上記情報付与部は、上記選択手段に設けられている、請求項28に記載の分析キット。
  30. 上記選択手段は、上記本体部に対して回転させることにより上記取り出し口が露出する状態と露出しない状態とを選択できるように構成された回転部材を含んでおり、
    上記情報付与部は、上記回転部材に設けられているとともに、上記取り出し口が外部に露出する状態で上記カートリッジを上記分析装置に装着したときに、上記情報認識手段に対して上記情報を出力するように構成されている、請求項29に記載の分析キット。
  31. 上記情報認識手段は、上記カートリッジを当該分析装置に装着したときに変位可能な複数の変位部と、これらの変位部によってオンまたはオフさせられるスイッチと、を含んでおり、
    上記情報付与部は、上記回転部材における上記複数の変位部に対応する位置に設定された複数の領域に、上記凹部または凸部を形成するか否かを選択することにより、目的とする情報が付与されている、請求項30に記載の分析キット。
  32. 上記情報付与部には、上記分析用具の感度に関する情報が付与されており、
    上記情報認識手段は、上記情報に基づいて、予め定められた複数の検量線から対応する検量線を選択させるための出力を行なうように構成されている、請求項31に記載の分析キット。
  33. 分析用具を装着して使用する分析装置であって、
    当該分析装置に装着された分析用具を廃棄するための廃棄機構を備えた分析装置において、
    上記廃棄機構は、
    筐体に対して相対的に往復移動可能とされた操作体と、
    上記操作体の往復移動に連動して少なくとも一部が変位することによって上記分析用具を廃棄するための可動体と、
    を備えており、
    上記可動体は、上記操作体の往復移動に連動して、待機位置と分析用具を廃棄可能な廃棄位置との間の往復移動を行うように構成されており、
    上記廃棄機構は、上記操作体を上記廃棄位置から上記待機位置に向けた負荷入力方向に移動させたときに、上記可動体が、上記負荷入力方向と反対方向である上記待機位置から上記廃棄位置に向けた廃棄方向に移動するように構成されている、分析装置
  34. 上記操作体に入力された負荷を、上記可動体に伝達するためのリンク部材をさらに備えている、請求項33に記載の分析装置。
  35. 上記操作体および上記可動体は、複数の歯が設けられたラック部を有しており、
    上記リンク部材は、複数の歯に噛み合う歯車として構成されている、請求項34に記載の分析装置。
  36. 上記リンク部材は、上記操作体に係合する第1係合部および上記可動体に係合する第2係合部を有しているとともに、上記1および第2係合部の中間部分を中心として回転可能に構成されている、請求項34に記載の分析装置。
  37. 上記可動体は、上記分析用具および上記操作体に係合可能な回転カムであり、
    上記回転カムは、上記操作体の移動によって回転させられるとともに、その回転運動によって上記分析用具との係合位置を変化させることによって、上記分析用具を移動させるように構成されている、請求項33に記載の分析装置。
  38. 上記操作体は、上記負荷入力方向に移動させられたときに上記廃棄方向に付勢されるように構成されている、請求項33に記載の分析装置。
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