JP4798041B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、分電盤の分岐回路等に流れる電流を測定する電流センサに関する。
一般に、送変電機器や家庭用分電盤等に通電される交流電流量を被接触で測定するための電流センサとして、貫通型の電流センサが多く用いられている。このような貫通型の電流センサにおいて、大電流の測定には、鉄心を持たず鉄損や磁気飽和のないロゴスキーコイルが用いられている。また、分電盤などで使用する電流センサでは、既に配線されている電線に対して後から配置できることが好ましいが、従来の空芯コイルは、円盤状の絶縁基板の中心の貫通孔に測定対称の電線を通して測定するため、分岐ブレーカから一旦電線を外して、貫通孔に通さなければならず、取り付け作業が困難であるという問題があった。このため、可撓性を有する矩形の絶縁基板にコイルを形成して、基板を曲げてその両端を接続して円筒状のコイルを形成し、分岐ブレーカから測定対象の電線を外すことなく測定できる円筒状の電流センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の電流センサの構成を図12(a)、(b)に示す。電流センサ100は、可撓性の基板101に形成された巻き進みコイル104と、その巻き終りから基端部102に向けて巻き戻す巻き戻しコイル105からなり、基端部102と先端部103を重ねあわせた円筒状コイルにより構成される。しかしながら、この電流センサでは、被測定電線106を囲んで円筒状コイルを形成する際に、基板101の両端を接続するための具体的構成がなく、接続を繰り返すような電流計測に対しては、接合作業を行い難く、また、着脱を繰り返す場合には、コイル端部同士を再現性良く合わせることが難しかった。このため、外部電線で発生された外部磁界により影響を受け易いという問題があった。
また、空芯コイルを用いた電流センサにおいて、空芯コイルが対向する2つの側面に沿う曲げ方向において可撓性を有する板状の基板と、基板の一端部付近から他端部付近にかけて基板の周りを略同じピッチで周回するように設けられた巻状導体からなり、基板を撓ませてその両端面を接合して円筒状とした状態を保持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。しかし、このセンサは、進みコイルと戻しコイルが交差する部位に両コイル間を絶縁する絶縁性薄膜を形成する必要があるため、コイル形成が複雑となると共に、絶縁性薄膜の厚みにより互いのコイル径に差が生じ、巻き進みコイルと巻き戻しコイルが必ずしも対称とならず、外部磁界の打消し作用が不完全となっていた。
特開2002‐221538号公報 特開2006‐38712号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、円筒状のロゴスキーコイル型電流センサにおいて、外部磁界の影響に強く、接続操作における使い勝手が良く、繰り返し着脱してもコイル端の接合精度を維持できる電流センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、可撓性を有する合成樹脂製の基材の表裏面に亘って連続する導体によってコイルを形成してなり、前記導体は、前記基材の基端部の一方の接続端子から該基材の表裏面を交互にコイルを形成するように巻き進む巻き進みコイルと、この巻き進みコイルの終端にて折り返し前記基材の先端部から基端部に向けて前記基材の表裏を交互にコイルを形成するように巻き戻し基端部の他方の接続端子に接続される巻き戻しコイルと、を形成してなる電流センサにおいて、前記基材は、そのいずれか一方又は両方の端部をU字状に折り曲げた折り曲げ部を有し、前記基材の両端における前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルの各コイル端が、それらのいずれか又は両方が前記折り曲げ部のU字状の曲部にくるように配設されて互いに接触し、前記巻き進みコイル及び巻き戻しコイルを円筒状に形成したものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電流センサにおいて、前記導体は、導体膜によって形成され、前記基材の表裏面間を繋ぐスルーホールを通して表面側と裏面側とが接続されているものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の電流センサにおいて、前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルの任意の場所で、前記巻き進みコイルから巻き戻しコイルへ折り返し接続できるように前記各コイルに接続部を設け、前記各コイルの接続部間を短絡する短絡部を、さらに備え、前記基材をコイルの巻き方向に円筒状に丸めたときに、前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルの各接続部間を前記短絡部で短絡させるものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の電流センサにおいて、前記巻き進みコイル及び巻き戻しコイルの各接続部は、それらのコイルパターンに短絡用パターンをそれぞれ備えたものである。
請求項5の発明は、請求項3及び請求項4に記載の電流センサにおいて、前記短絡部は、前記基材の一部に形成された導体の厚さが一様なベタパターンで構成されたものである。
請求項6の発明は、請求項3及び請求項4に記載の電流センサにおいて、前記基材を円筒状に固定する筐体部を、さらに備え、前記短絡部は、前記筐体部に設けられた短絡用の導電部材で形成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電流センサ。
ものである。
請求項7の発明は、請求項6に記載の電流センサにおいて、前記筐体部は、前記基材の端部を挿入する挿入穴を有し、前記基材の端部を該挿入孔に挿入して、該基材を固定するものである。
請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の電流センサにおいて、前記巻き進みコイル及び巻き戻しコイルにおける接続端子近傍に、前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルで検出された電気信号を処理する信号処理回路を形成し、前記基材上に前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルと前記信号処理回路を一体化したものである。
請求項9の発明は、請求項8に記載の電流センサにおいて、前記信号処理回路は、円筒状に形成された前記巻き進みコイル及び巻き戻しコイルの該円筒状の外側面に実装されているものである。
請求項1の発明によれば、基材の両端部におけるコイル両端を隙間なく密接して接合できるので、外部磁界の影響を受け難くすることができる。また、折り曲げ部により、コイル端部同士の位置合わせを容易に確実にできるので、繰り返し着脱をしても、再現性が良く、接触精度を良好に維持することができる。
請求項2の発明によれば、基材の表裏面で導体膜をスルーホールで接続することによりコイルパターンを高密度に精度良くでき、コイル配置を規則的に形成できるので、不要な外部磁界の影響を抑制し易く、電流センサの測定精度、検出感度が向上する
請求項3の発明によれば、進みコイルと戻しコイルの折り返しを任意の位置でできるので、円筒状コイルの貫通径を被測定電線(貫通電線)に応じて変えることができ、使い勝手が向上する。また、必要以上に円筒状コイルの貫通径を大きくしなくてよいので、余分なコイルによる外部磁界の影響を抑制することができ、かつ全体をコンパクトにできる。
請求項4の発明によれば、巻き進みコイルと巻き戻しコイルの両端を接合したとき、接合部分で自動的に折り返し接続がなされるので、使い勝手が良い。また、短絡用パターンは、導体膜で精度良く形成できるので、接続部分を位置精度良く接続でき、コイルの規則性、連続性を確実に保持できて、外部磁界の影響を受け難くすることができる。
請求項5の発明によれば、短絡部としてベタパターンを基材上に設けたことにより、短絡部を容易に、かつ安価に構成できる。
請求項6の発明によれば、各コイルの接続部間を、筐体部に設けられた導電部材の短絡部に、より強く接触させることができるので、接続部間の接触信頼性が向上する。
請求項7の発明によれば、基材は、筐体部の挿入孔でガイドされる挿入操作により筐体部に取り付けられるので、基材の取り付けの使い勝手が良くなる。また、基材を挿入孔のガイドにより筐体部内で位置決めして固定することにより、短絡させる接続部の接触位置精度を向上させることができる。
請求項8の発明によれば、基材において、コイル端の直近に信号処理回路を配置することができるので、コイル端と信号処理回路との接続線を短くでき、接続線で受信される不要な外部電波が少なくなり、外来ノイズの影響を抑制でき、センサ精度が向上する。
請求項9の発明によれば、信号処理回路が円筒状コイルを貫通する被測定電線から離れることにより、被測定電線の電磁界が回路に及ぼす影響を低減することができる。また、信号処理回路で行う感度調整やスイッチ設定等の調整設定作業がやり易くなり、使い勝手が良くなる。
以下、本発明の一実施形態について図1、図2及び図3(a)乃至(c)を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ1は、可撓性を有する合成樹脂製の基板(基材)2と、基板2の表裏面に連続する導体膜によって形成される空芯コイル3と、基板2を基板2の基端部2aから先端部2bの方向において撓ませ、両端を接合して円筒状にコイルを形成する接合部20とを備えている。空芯コイル3は、巻き進みコイル(以下、進みコイルという)4と、巻き戻しコイル(以下、戻しコイルという)5を有し、各コイルは、基板2の表裏面に連続する導体膜より成り、この導体膜は、基板2の表裏面間を繋ぐスルーホール8を通して表面側と裏面側とが接続されてコイルを形成する。なお、図1、図2で示される筐体21、22は、説明のために、それらの上蓋(上底)を外した状態を示し、図3においては、進みコイル4と戻しコイル5は、基板2の表面側では、太線と細線の各実線でそれぞれ示され、裏面側では、太線と細線の各点線でそれぞれ示される。
空芯コイル3において、進みコイル4は、基板2の基端部2aの一方の接続端子9aから基板2の表裏面を交互にコイルを形成するように巻き進むパターンで形成される。戻しコイル5は、進みコイル4の終端部から折り返して、基板2の先端部2bから基端部2aの他方の接続端子9bに向けて表裏を交互にコイルを形成するように巻き戻すパターンで形成される。
上記進みコイル4と戻しコイル5は、それぞれコイル部6、繋ぎ部7、及びスルーホール8から成るコイルであり、それらの進み方向及び戻し方向の各コイルの中央線は、同じ中央線pを有する。コイル部6は、コイルを形成する直線ラインのコイルパターンから成り、各直線ラインは、表裏面で互いに略同じ長さL1を成し、中央線pに対して対称に、平行に等間隔dに配設されている。
繋ぎ部7は、表面側と裏面側を接続する部分であって、進みコイル4と戻しコイル5の導体膜が互いに重ならないようにする迂回用のコイルパターンであり、繋ぎ部7の長さは、中央線pの両側表裏面で全て略同じ長さL2で形成されている。また、この繋ぎ部7は、基板2の表裏面で等分されて、スルーホール8で接続される。
スルーホール8は、中央線pから等間隔L1にある直線m、n上に設けられたスルーホール8a、8bと、中央線pから等間隔H1にある直線q、r上に設けられたスルーホール8d、8cを有する。また、スルーホール8a、8bは、コイル部6の各直線ラインの両端に形成されている。スルーホール8d、8cは、繋ぎ部7のコイルパターンの長さを2等分する位置にあり、2等分された表裏の繋ぎ部7を接続する。このスルーホール8により、コイル部6と繋ぎ部7の表面側と裏面側とが順次接続されてコイルが形成され、これにより進みコイル4と戻しコイル5は、同じ基板2上に二重形成される。
ここで、進みコイル4と戻しコイル5の詳細について説明する。図3(a)、(b)に示すように、進みコイル4は、基板2の基端部2aにおける接続端子9aに繋がる接続線10aから、スルーホール8dを介して裏面側のコイル部6の直線ライン61に接続される。直線ライン61以降は、繋ぎ部71、表面側の直線ライン62、繋ぎ部72、裏面側の直線ライン63から繋ぎ部73に接続され、コイルの1ターンが形成される。さらに、進みコイル4は、基板2の先端部2bに向けて巻き進み、先端部2b付近において、直線ライン64から最後の繋ぎ部74に接続され、この繋ぎ部74途中の略中間点に設けられたスルーホール8dを折り返し点Rとする。この折り返し点Rにおいては、折り返しライン65が接続され、その折り返しライン65の他端が繋ぎ部75に接続され、戻しコイル5の巻き戻しが開始する。この折り返しライン65により、進みコイル4と戻しコイル5が直列に接続される。
戻しコイル5は、基板2の先端部2b側の折り返しライン65からスタートし、裏面の繋ぎ部75を介して、表裏面の各コイル部6、繋ぎ部7等を経由して、基端部2a側に巻き戻され、基端部2a側の繋ぎ部76、表面側の直線ライン66に接続される。この直線ライン66は、繋ぎ部77、裏面側の直線ライン67、スルーホール8c、繋ぎ部78、直線ライン68、スルーホール8aを経て裏面側の繋ぎ部79を介して接続線10bに接続され、接続端子9bに接続される。これにより、接続端子9a、9bから進みコイル4と戻しコイル5の空芯コイル3で検出された電流が取り出される。
進みコイル4と戻しコイル5のコイルパターン構成を図3(b)を用いて詳細に説明する。進みコイル4は、コイル部6の直線ライン62の一端点Dから他端点Eを経て、繋ぎ部72に接続される。繋ぎ部72はその中間点Kで表裏に長さが2分された長さL3の繋ぎ部72a、72bで構成され、これら繋ぎ部72a、72bは、中間点Kのスルーホール8dにより表裏で互いに接続される。繋ぎ部72の裏面側の繋ぎ部72bは、裏面の直線ライン63の一端の点Fに繋がり、直線ライン63は、その他端の点Gのスルーホール8bから表面の繋ぎ部73に接続される。繋ぎ部73も繋ぎ部72と同様に、表裏で2分割された長さL3の繋ぎ部73a、73bで構成される。これら繋ぎ部73a、73bは、繋ぎ部73の中間点Mのスルーホール8cにより表裏で接続され、裏面の繋ぎ部73bが、その一端の点Jから次のコイル部6に連続して接続されていく。戻しコイル5の繋ぎ部7(76、77)も、進みコイル4と同様に表裏面で2分割されて互いに接続される。したがって、各繋ぎ部7のコイルパターンを、表裏両面に均等に配置することができる。
これにより、コイル部6の直線ライン62、63は中央線pに対して対称になる。また、進みコイル4において、表面側におけるコイルラインは、点D、点E、点Kを繋ぐライン(直線ライン62と繋ぎ部72a)と繋ぎ部73aの合計のコイルライン長(2L1+2L3)となり、裏面側におけるコイルラインは、点K、点F、点Gを繋ぐライン(直線ライン63と繋ぎ部73a)と繋ぎ部73aの合計のコイルライン長(2L1+2L3)となり、表裏面でコイルライン長が等しくなる。すなわち、1ターン内で表裏面のライン長が同じになる。
また、戻りコイル5も上記と同様に、コイル部6の直線ライン66、67が中央線pに対して対称になると共に、繋ぎ部76、直線ライン66、繋ぎ部77、直線ライン67において、表面側のコイルライン長(2L1+2L3)と、裏面側のコイルライン長(2L1+2L3)は等しくなる。これにより、進みコイル4、戻しコイル5は、両コイルの中央線pに関して、表裏で略同形状のコイルを形成することができる。これにより、外部磁界の影響を受け難くできる。なお、進みコイル4、戻しコイル5は、それらを平面的に表裏を透視したとき、表裏で略同形状を成せばよい。また、直線ライン67、66の各端を迂回する繋ぎ部7の形状は、三角形状とは限らず、矩形状、多角形状、円弧形状等であってもよい。
基板2は、基端部2a側における、進みコイル4及び戻しコイル5に接続線10a、10bを介して接続される接続端子9a、9bと、これら接続端子9a、9bから取り出される両コイルで検出された電気信号を処理する信号処理回路11とを有する。この信号処理回路11は、基板2上に進みコイル4、戻しコイル5とともに一体化形成され、進みコイル4と戻しコイル5が円筒状に形成される基板2の外側面に実装されている。また、基板2において、基端部2aにおける進みコイル4の最初の巻き始めるコイル部6の直線ライン61を線αとし、先端部2bにおけるコイル部6の折り返しライン65からコイル部6のライン間隔dだけ離れた、線αに平行なラインを線βとして設定している。さらに、基板2は、その両端部において、基端部2aと先端部2bをU字状に折り曲げた折り曲げ部2c、2dをそれぞれ有する。これらの折り曲げ部2c、2dは、進みコイル4と戻しコイル5の各コイル端における線αと線βが、それぞれ折り曲げ部2c、2dのU字状の曲部にくるように折り曲げられている。
図3(c)に示すように、電流センサ1は、使用状態において、基板2を環状に曲げ、基板2の両端の基端部2aと先端部2bとを基板2上で接合して円筒状に形成した際に、この線αと線βを重ね合わせることにより、円筒状の円周上で進みコイル4と戻しコイル5のコイルの巻き方の連続性を保つことができるようにパターン形成している。すなわち、進みコイル4が巻き始めるコイル部6の直線ライン61と、進みコイル4から戻しコイル5に接続する部分の折り返しライン65とが等ピッチ間隔dを保って配設される。これにより、円筒状のコイルを形成したとき、円筒状コイルの全周を進みコイル4と戻しコイル5の各コイル間隔が等ピッチで形成され、全周を通してみるとコイル配置が規則正しく形成される。
接合部20は、基板2の基端部2aと先端部2bをそれぞれ固定する絶縁樹脂で形成された矩形の箱型の筺体21と筺体22を有する。筺体21と筺体22は、それぞれの筺体において、対向する平行の側壁21a、21b、及び側壁22a、22bを持ち、側壁21aと側壁22aには、ベルト状にした基板2の基端部2aと先端部2bをそれぞれ挿入する挿入孔21c、22cが設けられている。また、側壁21bと側壁22bは、互いに接合される接触面となり、それらの各長手方向に沿って、各側壁の中間部分に開口部21d、22dを備えている。これらの開口部21d、22dは、筺体21と筺体22に挿入される基端部2aと先端部2bの各折り曲げ部2c、2dのU字状の部分をそれぞれの筐体外に突出させるための縦長の開口である。また、筐体21、22内には、基板2の基端部2aと先端部2bをそれぞれ巻き付けて固定するための支持円柱21e、21f及び支持円柱22e、22fが各筺体21と筺体22の底面(図示なし)に略直角に設けられている。
上記接合部20において、一方の端部である基端部2aが、筺体21内で、信号処理回路11を装着した状態で支持円柱21e、21fにベルト状に巻き付けられて固定される。このとき、基端部2aの折り曲げ部2cが、筐体21の側壁21aの開口部21dから僅かに筐体21の外に突出し、先端部2bの折り曲げ部2dと接触できるように設定された後、先端部2bが側壁21aの挿入孔21cを通って送出される。次に、この送出された基板2の先端部2bは、筐体22の側壁22aの挿入孔22cから筐体22内に挿入される。この挿入された先端部2bは、基端部2aと同様に、支持円柱22e、22fに巻き付けられて固定され、先端部2bにおける折り曲げ部2dが、筐体22の側壁22aの開口部22dから僅かに筐体22外に突出される。これにより、筐体21と筐体22が、側壁21bと側壁22bで接触する際に、先端部2bの折り曲げ部2dが基端部2aの折り曲げ部2cと対向できるように設定されている。
上記接合部20における筐体21と筐体22の接合方法について、図4(a)、(b)を用いて説明する。接合部20は、筐体21と筐体22において、円筒形の外側における筐体21、22の各前面壁に、突起部21gと、この突起部21gに勘合する嵌合口22hを持つ嵌合部22gをそれぞれ備えている。電流センサ1により被測定電線50(図3参照)の電流を測定する際、筐体21と筐体22は、それらの接触面となる側壁21b、側壁22b(図1参照)の間の隙間23から被測定電線50を円筒状コイル内に通した後、側壁21bと側壁22bを接触させて筐体21と筐体22を接合する。このとき、筐体21と筐体22は、筐体21の突起部21gと筐体22の嵌合部22gが互いに嵌合して固定される。したがって、筐体21と筐体22が、それらの側壁21bと側壁22bにおいて強く接合され、折り曲げ部2cと折り曲げ部2dが密着して接触される。これにより、基端部2aの線αの位置と先端部2bの線βの位置を容易に精度良く一致させて接触させることができ、電流センサ1の円筒状のコイルを、進みコイル4と戻しコイル5のコイルの規則性を保持して形成することができ、外部磁界の影響を受け難くすることができる。
上記構成により、進みコイル4と戻しコイル5は、中央線pに関して、それぞれの略対称に形成されるので、図5(a)に示すように、円筒状コイルの貫通方向に対して略直角方向の外部電線60が円筒状の電流センサのどの位置にあっても、外部電線60に流れる電流Ixで発生する外部磁界による誘起電流が、進みコイル4と戻しコイル5において略同じ大きさで、逆極性となることにより、この外部磁界の影響を低減することができる。これにより、電流センサ1の測定精度を高め、検出感度を高めることができる。
さらに、基板2の両端部を接合部20により密着して接合することにより、円筒状のコイルがコイルの規則性を保持することができるので、被測定電線50に平行に存在する外部電線61による外部磁界Haに対して影響を受け難くすることができる。すなわち、図5(b)に示すように、被測定電線50に平行に存在する外部電線61に流れる電流Iyにより発生する外部磁界Haは、電流センサ1の円筒上において、2点で交差する。その交点においては、円筒外から入射する外部磁界Haと、円筒内から入射する外部磁界Haが、進みコイル4と戻しコイル5においてそれぞれ検出される。ここで、例えば、進みコイル4において、交差する2点で検出される外部磁界Haの検出電圧をV1、V2とすると、検出電圧V1と検出電圧V2は、逆極性で検出されると共に、コイルの規則性、連続性により、互いに大きさが等しくなる。これにより、進みコイル4内で検出電圧V1と検出電圧V2が打消され、外部磁界Haによる影響を精度良く抑制することができる。戻しコイル5においても上記と同様に外部磁界Haの影響を打消すことができる。
このように、第1の実施形態の電流センサ1によれば、進みコイル4と戻しコイル5を中央線laに対して略同形状にすると共に、基板2の端部の基端部2aと先端部2bにそれぞれU字状の折り曲げ部2c、2dを設けたことにより、これらの折り曲げ部2c、2dで円筒状のコイル両端の線αと線βの各位置における接合を密接に精度良く行うことができる。これにより、基板2の円筒状に接合される基端部2aのコイル端と先端部2bのコイル端とのコイル間隔の隙間を削減でき、接合部分におけるコイルの位置合わせの精度が良くなり、コイルの巻き方の連続性が保たれる。したがって、環状のコイルの全周に亘って、進みコイル4と戻しコイル5のコイル配置が、規則正しく、連続的に形成される。この結果、貫通方向に対して、略垂直又は平行のいずれの外部電線による外部磁界に対してもその影響を抑制することができ、不要な外部磁界の影響をより低減することができ、電流センサの測定精度が向上する。
また、この折り曲げ部2c、2dを設けたことにより基板2の両端部の接合を容易に行うことができるので、コイル端部同士の位置を確実に合わせて接触でき、繰り返し着脱をしても、再現性が良く、接触精度を良好に維持することができる。また、折り曲げ部2c、2dは、U字状に限らず、V字状、四角状、山形状のように折り返すような構造であって、コイルの基端部2aと先端部2bの位置を合わせられればよい。
また、コイルの出力部分の直近に信号処理回路11を配置することができるので、コイル端と信号処理回路11との接続線10a、10bを短くでき、接続線10a、10bから入り込む不要な外部電波を少なくできるので、外来ノイズの影響を抑制でき、測定精度が向上する。
また、信号処理回路11を円筒状コイルの外側面に位置させたことにより、信号処理回路11を内側面に実装した場合に比較して、信号処理回路11が円筒状コイルを貫通する被測定電線から離れることにより、電気的干渉を低減でき、被測定電線の電磁界が信号処理回路11に及ぼす影響を低減させることができる。また、被測定電線の電磁界が回路により乱され難くなり、電流測定精度の劣化を抑制することができる。また信号処理回路11で行う感度調整やスイッチ設定等の調整設定作業がやり易くなり、使い勝手が良くなる。
図6(a)乃至(d)及び図7(a)乃至(c)を参照して前記第1の実施形態の変形例を説明する。この変形例は、接合部20において、筺体21が嵌合用の凹部21hを有し、筺体22は、その全体がこの凹部21hに嵌合する点で異なり、他は前記第1の実施形態と同じである。なお、図6においては、筐体21、22の上面を開放した状態を示し、図7においては、筐体21、22の上面を塞いだ状態を示す。
本実施形態の電流センサ1において、筺体21は、接触面となる側壁21bの一部を凹ませて筺体21を嵌合させるように凹部21hが形成され、凹部21hは、その内部の円筒状コイル側の側面に小凹部21iを設けている。筺体22には、その外部の円筒状コイル側の側面に小凸部22iを設けている。筺体22は、筺体21に挿入されたとき、筐体21内部の小凹部21iに筺体21の小凸部22iが引っ掛かり、これにより筺体22が筺体21に固定され、両者が密着して接続されるようになっている。また、筐体21において、凹部21h内の小凹部21i側と反対側の側面には、基端部2aの線α部分が突出できる開口部21dが設け、筐体22においては、筐体22外側の小凸部22i側と反対側の側面には、先端部2bの線β部分が突出できる開口部22dが設けられている。
上記構成において、基端部2aが支持円柱21e、21fに巻き付けられて固定される。このとき、基端部2aの折り曲げ部2cが、筐体21の側壁21aの開口部21dから僅かに筐体21の外に突出し、先端部2bの折り曲げ部2dと接触できるように設定され、先端部2bが側壁21aの挿入孔21cを通って送出される。次に、この送出された基板2の先端部2bは、筐体22の側壁22aの挿入孔22cから筐体22内に挿入される。この挿入された先端部2bは、基端部2aと同様に、支持円柱22e、22fに巻き付けられて固定され、先端部2bにおける折り曲げ部2dが、筐体22の側壁22bの開口部22dから僅かに筐体22外に突出し、基端部2aの折り曲げ部2cと対向して接触できるように設定される。
このように、上記構成の電流センサ1は、筐体21の中に筐体22が入り込むことにより、接合部20における筐体21と筐体22の接続をより強固にでき、コイル端の接触性が良くなると共に、コンパクトにできる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る電流センサについて、図8(a)乃至(c)及び図9(a)、(b)を参照して説明する。本実施形態の電流センサ1は、進みコイル4と戻しコイル5の任意の場所で、進みコイル4から戻しコイル5へ折り返し接続できるように各コイルに接続部12を設け、各コイルの接続部間を短絡する短絡部13を、さらに備え、基板2の両端を接合する接合部(筐体部)20を1つの筐体24で形成し、この筐体24内に基板2をベルト状に丸めて挿入して重ねることにより、自動的に接続部12と短絡部13を短絡させる点で異なり、他は前記第1の実施形態と同様である。
本実施形態の電流センサ1は、図8(a)、(b)に示すように、進みコイル4と戻しコイル5が形成された基板2の両端を接続する一つの筐体24よりなる接合部20を備え、筐体24は、矩形の箱型を成し絶縁樹脂で形成されている。
接合部20の筐体24は、その矩形の短手方向の向い合う両側面にそれぞれ設けられた基板2の端部が挿入される挿入孔24a、挿入孔24bと、円筒状コイルの外面側における筐体24の長手方向の前面に設けられた基板2の先端部2bを引き出す引出孔24cと、基板2の先端部2bを筐体24外に引き出す引出孔24cにガイドするガイド部24dとを備える。また、筐体24は、その内に挿入される基板2をベルト状に巻き止めて支持する支持円柱24e、24f、24gを有する。これら支持円柱24e、24f、24gは、平面的に見て、支持円柱24eを頂点とする二等辺三角形の各頂点に位置する。また、支持円柱24eと支持円柱24f、24gとの間隔は、基板2が2重に重なって通れる程度の距離幅である。また、基板2の基端部2aにおいては、U字状の折り曲げ部2eとなる部分に進みコイル4と戻しコイル5の接続部12(後述)を短絡する短絡部13がベタパターンで形成され、先端部2bにおいては、折り曲げ部2fとなる部分に、短絡される接続部12a、12bのパターンが形成されている。
上記接合部20において、ベルト状の基板2の一方の端部である基端部2aは、筺体24内で、信号処理回路11を装着した状態で支持円柱24eに巻き付けられる。さらに、基端部2aは、その折り曲げ部2eのU字状の曲部が、支持円柱24e表面の筐体24の長手方向に直角となる直径ラインu上にくるように配設されて、基板2の他端の先端部2bが、短手方向の対向する一方の側面における挿入孔24aを通って送出される。この送出された先端部2bは、筐体24における短手方向の対向する他方の側面における挿入孔24bから筐体24内に挿入される。
この挿入された先端部2bは、支持円柱24eと支持円柱24f、24gの間を通り、ガイド部24dに導かれて引出孔24cから引き出される。このとき、先端部2bの折り曲げ部2fのU字状の曲部は、直径ラインu上に位置するように支持円柱24f、24gにより支持円柱24eに押付けられ、既に支持円柱24eに巻かれている基端部2aの折り曲げ部2eに密着して重なるように接触される。この接触により、折り曲げ部2fに形成された進みコイル4と戻しコイル5の接続用の接続部12a、12bのパターンが、折り曲げ部2eのベタパターンと密着することにより両コイルが短絡される。
ここで、接合される基板2上の進みコイル4と戻しコイル5のパターン構成について説明する。図9(a)に示すように、進みコイル4と戻しコイル5には、それらのコイルパターンの任意の場所におけるスルーホール8b、8cの表裏両面又は表裏いずれかの面の周辺に、それらの導体膜ランドを大きくした短絡用パターンからなる接続部12(12a、12b)がそれぞれ設けられている。さらに、基板2上の基端部2aの空きスペースには、厚さが一様な導体のベタパターンで形成された短絡部13が設けられている。接続部12(12a、12b)は、接続する進みコイル4と戻しコイル5において、例えば、進みコイル4のコイル部6の直線ライン上のスルーホール8bと、直線ラインの延長線上にある繋ぎ部7のスルーホール8cに形成される。ここでは、例えば、1ターンのコイル間隔wだけ離れた直線ライン6a、6eの端部に、接続部12(12a、12b)を形成している。
一方、短絡部13は、長手方向の横幅S1、短手方向の縦幅S2とするフレキブルな導体の矩形のベタパターンからなり、横幅S1は、少なくともコイル間隔w以上の幅を持ち、縦幅S2は、スルーホール8b、8cの接続部12a、12b間の幅ds以上の幅を持つ。
上記のパターン構成により、電流センサ1は、図9(b)に示すように、基板2をコイルの巻き方向(中央線に平行な方向)に円筒状に丸めたときに、短絡部13は、進みコイル4と戻しコイル5の各接続部12a、12b上に重なった重なり部分(短絡部の重なり予想部分)13aで接続部12a、12b間を電気的に短絡させることができる。このとき、基板2を重ねて圧接させる挟み部14を設けることにより、短絡部13を接続部12a、12bの短絡したい場所に自由に固定することができる。この挟み部14は、図8では、支持円柱24e、24f、24gがこの役割を果たす。また、短絡部13のベタパターンの横幅S1は、信頼性のために2w以上の幅であることが望ましい。なお、この図9(a)、(b)に示した基板2の構成では、短絡部13のベタパターンと接続部12a、12bの接触の説明上、基板2上の信号処理回路11を省略している。この信号処理回路11の装着例は、図8(c)に示すように、ベルト状の基板2の円筒状の内面側の基端部2aに信号処理回路11と短絡部13を設け、先端部2b側に接続部12を設けて、基端部2aを円筒状の外側に折り曲げることにより、接続部12と短絡部13を重ねて接触させるように形成している。
このように、第2の実施形態の電流センサ1によれば、進みコイル4と戻しコイル5の形成された基板2は、接合部20の1つの筐体24内で挿入孔24a、挿入孔24b、引出孔24cでガイドされる簡単な挿入操作により取り付けられるので、円筒状に形成する基板2の取り付けの使い勝手が良い。また、基板2を円筒状に丸めて両端部を接合部20に挿入して固定したときに、進みコイル4と戻しコイル5の各接続部12間が短絡部13のパターンにより自動的に接触されるので、接続部間の短絡作業を必要とせず、任意の長さに設定できる円筒状コイルを簡単に形成することができる。これにより、被測定電線(貫通電線)の周辺を円筒状に取り巻いて基板2の両端を接合するだけで測定が可能となり、円筒状コイルの貫通径を被測定電線に応じて変えることができ使い勝手が良い。
また、電流センサを被測定電線に設置する際に、必要以上に円筒状コイルの貫通径を大きくすることがなくなり、貫通径を小さくして外部磁界の影響を極力抑制することができると共に、全体をコンパクトにできる。また、この筐体24内における挿入操作において、折り曲げ部2c、2d間の接触部分の位置決めを容易に行えるので、短絡させる接続部間の接触位置精度が向上する。また、接続部12の短絡用パターンは、導体膜で精度良く形成できるので、進みコイル4と戻しコイル5の短絡すべき接続部12の位置精度がさらに良くなり、進みコイル4と戻しコイル5のコイルパターンの規則性、連続性が保持され、外部磁界の影響をより受け難くすることができる。また、ベタパターンをコイルと同じ基板2上に設けたことにより、短絡部13を容易に安価に構成できる。
さらに、図10に示すように、基板2の両端部を接合部20の1つの筐体24内で接続して、円筒状のコイルを形成するので、先端部2bの引出孔24cから引き出された部分は不要となる。したがって、この基板2の不要部分2gを切断して、切り離すことができる。これにより、小型、コンパクトになり、電流測定において設置場所が少なくで済み、さらに使い勝手が良くなる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る電流センサについて、図11(a)乃至(c)を参照して説明する。本実施形態の電流センサ1は、進みコイル4と戻しコイル5の接続部間を短絡する短絡部が、接合部(筐体部)に設けられた短絡用の導電部材で形成された点で異なり、他は前記第2の実施形態と同様である。なお、図11(a)、(b)は、説明上、筐体24の一部の側壁部を外した状態で示している。
電流センサ1において、接合部20は、筐体24内に短絡部13を備え、この短絡部13は、支持円柱24f、24g間の支持円柱24eに接近した位置に、これら支持円柱に平行に筐体24の底面24hに立設する三角柱25で構成される。三角柱25は、絶縁樹脂で成形されて形成され、その3つの側面の内、2側面は導体膜25aで覆われている。そして、この三角柱25は、支持円柱24eに巻かれた基端部2aに重なるように支持円柱24f、24gで押されて接触している先端部2bを、さらに押圧して、進みコイル4と戻しコイル5の接続部12(図9参照)間を短絡する。これにより、各コイルの接続部12間を、筐体24に設けられた導電性の三角柱25の短絡部13により、強く接触することができるので、接続部12間の接触信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、基板の両端にコイル端がくるコイル構成、又はパターン構成であれば、どのような円筒状の電流センサにでも適用でき、コイル形状、コイルパターン形状は問わない。
本発明の第1の実施形態に係る電流センサの斜視図。 同センサの平面図。 (a)は上記電流センサのコイルパターンの平面図、(b)は(a)のA部の拡大図、(c)は(a)の電流センサの使用状態を示す図。 (a)は上記電流センサの接合部の開放状態を示す斜視図、(b)は(a)の接合部の接合後の状態を示す斜視図。 (a)は上記電流センサの外部磁界の影響を説明する図、(b)は(a)の平面図。 (a)は本発明の第1の実施形態の変形例に係る電流センサの斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の後方斜視図、(d)は(b)のB部の拡大図。 (a)は、図6(a)において各筐体を密閉した状態を示す図、(b)は(a)の後方斜視図、(c)は(a)の接合部を接合した後の状態を示す斜視図。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る電流センサの斜視図、(b)は(a)の接合部の平面図、(c)は(a)において接合部を装着する前の電流センサの斜視図。 (a)は上記電流センサのコイルパターンの平面図、(b)は(a)の基板を円筒状に丸めた状態を示す図。 上記電流センサの基板の余分な部分を切り取った状態を示す図。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る電流センサの斜視図、(b)は(a)のC部の拡大図、(c)は同センサの接合部の平面図。 (a)は従来の電流センサの平面図、(b)は同センサを円筒状にした使用状態を示す図。
符号の説明
1 電流センサ
2 基材
2a 基端部
2b 先端部
2c、2d 折り曲げ部
4 進みコイル
5 戻しコイル
6 コイル部
7 繋ぎ部
8、8a、8b、8c、8d スルーホール
9a、9b 接続端子
11 信号処理回路
12、12a、12b 接続部(短絡用パターン)
13 短絡部(ベタパターン)
20 接合部(筐体部)
21c、22c、24a、24b 挿入孔
61、62、63、64、65、66、67、68 直線ライン(コイル部)
71、72、73、74、75、76、77、78、79 繋ぎ部

Claims (9)

  1. 可撓性を有する合成樹脂製の基材の表裏面に亘って連続する導体によってコイルを形成してなり、前記導体は、前記基材の基端部の一方の接続端子から該基材の表裏面を交互にコイルを形成するように巻き進む巻き進みコイルと、この巻き進みコイルの終端にて折り返し前記基材の先端部から基端部に向けて前記基材の表裏を交互にコイルを形成するように巻き戻し基端部の他方の接続端子に接続される巻き戻しコイルと、を形成してなる電流センサにおいて、
    前記基材は、そのいずれか一方又は両方の端部をU字状に折り曲げた折り曲げ部を有し、
    前記基材の両端における前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルの各コイル端が、それらのいずれか又は両方が前記折り曲げ部のU字状の曲部にくるように配設されて互いに接触し、前記巻き進みコイル及び巻き戻しコイルを円筒状に形成したことを特徴とする電流センサ。
  2. 前記導体は、導体膜によって形成され、前記基材の表裏面間を繋ぐスルーホールを通して表面側と裏面側とが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルの任意の場所で、前記巻き進みコイルから巻き戻しコイルへ折り返し接続できるように前記各コイルに接続部を設け、
    前記各コイルの接続部間を短絡する短絡部を、さらに備え、
    前記基材をコイルの巻き方向に円筒状に丸めたときに、前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルの各接続部間を前記短絡部で短絡させることを特徴とする請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記巻き進みコイル及び巻き戻しコイルの各接続部は、それらのコイルパターンに短絡用パターンをそれぞれ備えたことを特徴とする請求項3に記載の電流センサ。
  5. 前記短絡部は、前記基材の一部に形成された導体の厚さが一様なベタパターンで構成されたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電流センサ。
  6. 前記基材を円筒状に固定する筐体部を、さらに備え、
    前記短絡部は、前記筐体部に設けられた短絡用の導電部材で形成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電流センサ。
  7. 前記筐体部は、前記基材の端部を挿入する挿入穴を有し、前記基材の端部を該挿入孔に挿入して、該基材を固定することを特徴とする請求項6に記載の電流センサ。
  8. 前記巻き進みコイル及び巻き戻しコイルにおける接続端子近傍に、前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルで検出された電気信号を処理する信号処理回路を形成し、前記基材上に前記巻き進みコイルと巻き戻しコイルと前記信号処理回路を一体化したことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の電流センサ。
  9. 前記信号処理回路は、円筒状に形成された前記巻き進みコイル及び巻き戻しコイルの該円筒状の外側面に実装されていることを特徴とする請求項8に記載の電流センサ。
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