JP4797891B2 - スロットル開度制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクセル開度の変化に対するスロットル開度の変化率が異なる2つのスロットル開度特性を切り替えるスロットル開度制御装置に関する。
従来から、車両の走行条件に応じて、アクセル開度に対するスロットル開度の対応関係が異なる走行特性を複数有し、運転者が緩慢な加速性を有する緩慢モードから加速性のよいアクティブモードへの移行を希望していることを、運転者のアクセル開度の変化度合とその平均値に基づいて判断したときには、緩慢モードからアクティブモードに移り、応答のよい加速性を確保して、運転の円滑性や安全性を高めた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、変速段の変更に伴うスロットル開度特性変更に関し、シフトアップ時は、小さな変化率に基づいて、変更前の変速段に応じたスロットル開度から変更後の変速段に応じたスロットル開度までゆっくり変更して過渡の加速感を抑制し、シフトダウン時は、大きな変化率に基づいて、変更前の変速段に応じたスロットル開度から変更後のスロットル開度まで速やかに変更して、エンジン回転の吹き上がりとエンジン回転の落ち込みとの時間差に伴う違和感を抑制するようにした技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平3−107669号公報 特開2003−214220号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の発明では、緩慢モードからアクティブモードへ移る際の具体的な移行方法は開示しておらず、走行特性の移行の際に伴う問題点は全く考慮されていない。
また、上述の特許文献2に記載の発明では、目標変速段の目標スロットル開度に到達するまでに、いかにしてスムースに変速段の変更を行ってユーザの違和感を抑えるかに着目しているものであり、異なるスロットル開度特性を、走行状況に応じて切り替えて使い分けることは意図も開示もしていない。
ところで、近年、環境保護を目的とし、排出ガスを抑制した車両や運転を推奨する観点から、例えば、エコスイッチと呼ばれる、アクセル開度に対するスロットル開度を、通常の走行状態よりも抑えたスロットル開度特性で走行するモードに切替制御できる車両が提案されている。このような走行モードでは、安定走行中には何ら問題はないが、例えば危険回避のために急加速が必要な場合に、アクセルを踏み込んでアクセル開度を上げても、スロットル開度が通常の走行モードのようには上がらず、ユーザの思うように加速ができないというという問題がある。
そこで、本発明は、例えばこのような環境にやさしい、アクセル開度に対してスロットル開度を抑えたスロットル開度特性による走行モードで走行中であっても、急加速が必要なときには通常のスロットル開度の大きいスロットル開度特性に迅速に切り替えて、ユーザの安全性を確保するスロットル開度制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係るスロットル開度制御装置は、所定のアクセル開度に対して所定の開度でスロットルを開く第1スロットル開度特性と、同一のアクセル開度に対して、第1スロットル開度特性が示す開度よりも大きな開度でスロットルを開く第2スロットル開度特性、との切替制御を行うエンジンのスロットル開度制御装置であって、
前記第1スロットル開度特性から前記第2スロットル開度特性への切替時の特性間の移行の際のスロットル開度の時間変化率が、前記第2スロットル開度特性から前記第1スロットル開度特性への切替時のスロットル開度の時間変化率より大きいことを特徴とする。これにより、急加速を要する緊急時には迅速にスロットル開度の大きい第2スロットル開度特性に切り替え、逆に急加速を要しないときにはゆっくりと切り替えて違和感なくスロットル開度特性を切り替えることができる。
第2の発明は、第1の発明に係るスロットル開度制御装置において、
前記スロットル開度制御装置は、運転者の意図を判定する意図判定手段を備え、第1スロットル開度特性の状態で該意図判定手段により運転者に加速意図があると判定されたときには、前記第1スロットル開度特性から前記第2スロットル開度特性への切替を行うことを特徴とする。これにより、運手者の加速意図に基づいてスロットル開度特性を切り替えることができ、急加速の必要なときに運転者の意図に応えることができる。
第3の発明は、第2の発明に係るスロットル開度制御装置において、
前記スロットル開度制御装置は、前記第2スロットル開度特性の状態で前記意図判定手段により運転者に加速意図がなくなったと判定されたときには、前記第2スロットル開度特性から前記第1スロットル開度特性への切替を行うことを特徴とする。これにより、運転者の加速意図がなくなったときには、スロットル開度の小さいスロットル開度特性に戻すことができ、地球に優しい走行を行うことができる。
第4の発明は、第2又は3の発明に係るスロットル開度制御装置において、
前記意図判定手段は、運転者の停止〜走行〜停止間の1サイクル毎に最大アクセル開度を算出し、該最大アクセル開度のデータを蓄積した履歴データに基づいて加速意図の有無を判定する閾値を設定し、該閾値を用いて該運転者の加速意図の有無を判定することを特徴とする。これにより、運転中の癖や習慣等の個性の異なる運転者毎に適合した加速意図の判定を行うことができ、信頼度の高い運転者の意図判定が可能となる。
本発明によれば、急加速を要するスロットル開度特性への切替時には迅速に、急加速を要しないスロットル開度特性への切替時にはゆっくりと切り替え、運転者の運転ニーズに適合したスロットル開度特性の切替を行うスロットル開度制御装置を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本実施例に係るスロットル開度制御装置の一例を示すシステム構成図である。
スロットル開度制御装置10は、第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性に基づく2つの制御モードを有しており、その特性は切替手段31により切り替えられるようになっている。エコスイッチ30は、これらの制御モードをユーザの意思により切り替えられるようにしたスイッチである。例えば、スロットル開度制御装置10は、エコスイッチ30がOFFのときは第2スロットル開度特性に基づくスロットル開度制御を実行し、エコスイッチ30がONのときは第1スロットル開度特性に基づくスロットル開度制御を実行するように構成してよい。
スロットル開度制御装置10は、電子制御スロットルモータ11と、スロットルバルブ12と、スロットルポジションセンサ13に接続されている。スロットルポジションセンサ13はスロットルバルブ12のバルブの位置を検出するセンサであり、これによりスロットルバルブ開度が検出される。一方、電子制御スロットルモータ11は、スロットルバルブ12の位置を制御するための駆動手段であり、スロットル開度制御装置10からの指令により動作する。スロットルバルブ12は、その位置によりスロットル開度を定めるバルブである。本実施例では、スロットル開度制御装置10は、スロットルポジションセンサ13からスロットル開度の情報を取得し、スロットル開度が第1スロットル開度特性又は第2スロットル開度特性に基づいて変化するように制御しつつ、更に必要なときに両特性間を切り替える制御を行う。
アクセルポジションセンサ23は、アクセルペダル22のアクセル開度を検出するセンサである。スロットル開度制御装置10は、アクセルポジションセンサ23に接続され、これからアクセルペダル22のアクセル開度の情報を得ることができる。
スロットル開度制御装置10は、必要に応じて意図判定手段20を備える。意図判定手段20は、運転者の加速意図の有無を判定する手段であり、アクセルポジションセンサ23により検出されたアクセル開度に基づいて判定を行う。なお、意図判定手段20は、必要に応じて運転者の過去のアクセル操作に関する履歴データを蓄積する履歴データベース21を備えてもよい。
また、意図判定手段20は、必要に応じて、GPS(Global Positioning System)やVICS(Vehicle Information and Communication System)やG−BOOK等の外部センタ60からの通信情報を利用できるように、ナビゲーションシステム等の通信情報取得手段50に接続されてよい。通信情報取得手段50は、受信装置やアンテナ51等の通信情報取得に必要な手段を備えてよい。
スロットル開度制御装置10は、制御を行う演算手段として構成されるので、いわゆるECU(Electric Control Unit)として具現化されてよい。ECUは、所与の実行プログラムに従って各種処理を行うCPU、このCPUの実行プログラム、演算結果等を格納するメモリ(例えばROM、RAM、EEPROM等)、タイマ、カウンタ、入出力インターフェイス等を有する。また、スロットル開度制御装置10で実行する制御は、コンピュータプログラムとして実現してもよく、所与のコンピュータを用いて実現することができる。
また、スロットル開度制御装置10は、エンジンコントロールコンピュータ40の一部として内部に組み込まれて設けられるか、又は接続されてよい。エンジンコントロールコンピュータ40は、車両の動力源であるエンジンを制御するコンピュータである。エンジンコントロールコンピュータ40は、アクセル開度に基づいて、運転状態に合ったスロットル開度を決定して電子制御スロットルモータ11を駆動する制御を行う。よって、本実施例に係るスロットル開度制御装置10は、エンジンコントロールコンピュータ40が行う制御の一部として組み込まれてよく、又はその制御に反映させるようにエンジンコントロールコンピュータ40に接続されてもよい。
図2は、本実施例に係るスロットル開度制御装置10の第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性を示した図である。図2において、横軸はアクセル開度、縦軸はスロットル開度、即ちトルクを表しており、アクセル開度に対するスロットル開度の特性としてその特性が表現されている。アクセル開度に対して、非線形の曲線を描いているのが第1スロットル開度特性であり、アクセル開度を上げてもスロットル開度は抑え気味にしか開かない特性となっている。これは、例えば、通常の車両走行時よりもスロットル開度を抑え、走行中の排出ガスをなるべく抑えて地球に優しい走行を促すために設定されたスロットル開度特性である。
一方、アクセル開度の増加に対して略線形でスロットル開度も増加している特性曲線が第2スロットル開度特性である。エンジンの持つ能力をそのまま発揮させた場合のスロットル開度特性であり、アクセルを踏み込むのにほぼ比例したトルクが得られるので、急加速を行いたい場合には好ましい特性である。
これらのスロットル開度特性は、例えばユーザの選択により、切替スイッチ等で切り替えることができるようにしてよい。本実施例に係るスロットル開度制御装置では、エコスイッチ30のON、OFFによりこれらのスロットル開度特性を切り替える例を挙げて説明しているが、他の用途や目的に基づくスイッチにより、スロットル開度特性を切り替える構成としてもよい。
図3は、第1スロットル開度特性の曲線と第2スロットル開度特性の曲線との切替時の過渡的な状態における制御の例を説明するための図である。図3(a)は、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性に切り替えるときの、過渡的な状態のスロットル開度の制御を説明するための図である。
図3(a)において、アクセル開度に対するスロットル開度の制御は、スロットル開度制御装置を駆動する一定周期のクロックパルスの周期単位でなされているとする。これは、例えば0.001〜0.1秒程度の周期と考えてよく、ここでは、周期が0.01秒である場合を例として説明する。
アクセル開度がxのときの第1スロットル開度特性曲線上のスロットル開度の値をTA(x)、第2スロットル開度特性曲線上のスロットル開度の値をTA(x)とする。また、周期がn−1番目のときの過渡的なスロットル開度の値をTA(n−1)、n番目のときの過渡的なスロットル開度の値をTA(n)とする。ここで、nは何周期目かを表す周期の通し番号を表すので、n−1はn周期目の1つ前の周期、即ち0.01秒前の状態を示すことになる。
図3(a)において、理解の容易のため、アクセル開度はx=aで一定の状態で第1スロットル開度特性曲線上のTA(a)から第2スロットル開度特性曲線上のTA(a)に移る場合を考える。このとき、n番目の周期のときの過渡的な状態でのスロットル開度TA(n)は、
TA(n)=TA(n−1)+(TA(a)−TA(n−1))/q (式1a)
と表現することができる(qは乗り移り定数)。
第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への乗り移りは、スロットル開度が一定周期毎の時間の経過とともに増加する変化である。その時のスロットル開度の増加の変化割合は、スロットル開度制御装置10によって所定の規則の下で制御されてよいが、この式では、TA(a)とTA(n−1)との距離Lと乗り移り定数qにより定まることとしている。即ち、L/qがスロットル開度の増加の変化率となる。式1aにおいて、乗り移り定数qの値が小さい程第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への乗り移りは素早く行われる。即ち、図3(a)においては、TA(n−1)からTA(n)への移動量が大きくなる。
ここで、実際の走行に則して考えると、第1スロットル開度特性が選択された走行状態において、第2スロットル開度特性への切替が必要となる状況には、一般道路から高速道路に入った場合や、また車両の流れの速い幹線道路に入った場合、或いは車線変更を行う必要がある場合等、危険回避等のために急加速を要するときが多いと考えられる。従って、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性の切替は、なるべく短時間で迅速に行われることが望ましい。よって、乗り移り定数qは、適切な範囲内で、比較的小さい値に設定するのが好ましい。
なお、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替は、ユーザの選択によりエコスイッチ30等の切替スイッチにより行なわれてもよいが、後述するように、運転者の加速意図をアクセル開度から判断し、自動で行うようにしてもよい。
次に、図3(b)を用いて、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性に乗り移る場合について説明する。図3(b)は、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替時の、過渡的な乗り移り制御を説明するための図である。
図3(b)において、図3(a)と同様に、乗り移り時のアクセル開度はx=aで一定であり、第2スロットル開度特性曲線上のTA(a)から第1スロットル開度特性曲線上のTA(a)に移る場合を考える。図3(a)と同様に、n番目の周期の過渡的なスロットル開度をTA(n)、n−1番目の周期の過渡的なスロットル開度をTA(n−1)とすれば、TA(n)は、
TA(n)=TA(n−1)−(TA(n−1)−TA(a))/r (式2a)
と表すことができる(rは乗り移り定数)。
第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への乗り移りは、スロットル開度が一定周期毎の時間の経過とともに減少する変化であるが、その減少の時間変化割合は、図3(a)の場合と同様に、この式ではTA(n−1)とTA(n)との距離Lと乗り移り定数rに依存する。式2aにおいては、rの値が大きい程、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への乗り移りはゆっくりと行われることになる。即ち、図3(b)において、TA(n−1)からTA(n)への移動量が小さくなる。
ここで、実際の走行に則して考えると、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替変更が必要な状況は、第2スロットル開度特性による急な加速を要する状況にあったが、走行環境が安定し、急加速が必要なくなった状態であると考えられる。このような状況下では、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への乗り移りは、急ぐ必要はなく、むしろスロットル開度特性の切替変更に伴う乗員への違和感が少なくなるよう、ゆっくりと行うことが好ましい。従って、乗り移り定数rは適切な範囲内で比較的大きな値に設定することが好ましい。
以上説明したように、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替変更は迅速に行うことが好ましく、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替変更はゆっくり行うことが好ましい。図3(a)と図3(b)とを比較すると、n−1番目の周期の時点で、他方のスロットル開度特性への乗り移りのために必要な残りのスロットル開度変更量は双方ともLであり、その時点でのスロットル開度変化率は、それぞれL/q、L/rである。ここで、q<rの関係にあるので、スロットル開度の変化率は、図3(a)の場合の方が図3(b)の場合よりも大きくなる。n番目の周期に移ったときのスロットル開度の変化量TA(n)−TA(n−1)についても、図3(a)の方が図3(b)よりも大きくなっており、図3(a)の場合が図3(b)の場合よりも切替変更が迅速に短時間でなされていることが理解できる。
言い換えれば、アクセル開度が一定の場合は、1周期毎のスロットル開度の変化分が、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替時の方が、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替時よりも大きいことになり、よってスロットル開度の時間変化率(変化速度)も大きいことになる。
図4は、実際の車両の運転時の、アクセル開度の変化を考慮した第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性との切替時の過渡的な状態での制御の例を示した図である。
図4(a)は、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替時の制御を示した図である。上述の式1aを一般化して表現すると、
TA(n)=TA(n−1)+(TA(x)−TA(n−1))/q (式1)
となる(qは乗り移り定数)。
式1より、TA(n)は、前回値のTA(n−1)を基準とし、またその時のアクセル開度xにおける第2スロットル開度曲線上の値TA(x)との差分をqで除することにより、前回値からの変化幅が定まる。よって、アクセル開度が変化する度に、目標値である第2スロットル開度特性上の点TA(x)が変化し、前回値TA(n−1)との差分が取られ、それをqで除して対応する値TA(n)が、式1から導かれる。従って、図4(a)に示すように、アクセル開度xの変化によりTA上の目標値がスライドしながら、TA(n)が定まってゆき、最後にはTA上に収束する。
図4(b)は、アクセル開度の変化を考慮した、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替時の制御を示した図である。上述の式2aを一般化して表現すると、
TA(n)=TA(n−1)−(TA(n−1)−TA(x))/r (式2)
となる(rは乗り移り乗数)。
式2から、TA(n)は、前回値TA(n−1)をスロットル開度の基点とし、アクセル開度xの変化に依存しながら目標値TA(x)が定まり、この差をrで除することにより変化率が定まり、最終的にTA(n)が定まるプロセスを繰り返してゆく。よって、図4(a)と同様に、TA上の目標値がスライドしながら、そのアクセル開度におけるTA(n)が定まってゆき、最後にはTA上に収束する。
このように、アクセル開度の変化を考慮すると、特性間の移行の際のTA(n)の挙動はやや複雑になるが、現実的には、qとrの差を十分な大きさとしておけば、多少条件が異なっていても、あまり影響は大きくないと考えてよい。また、乗り移り時の特性曲線間のスロットル開度の移動量が、図4(a)と図4(b)の場合であまり大きく異ならなければ、TA(n)の挙動は、qとrの差に結局依存することになる。よって、スロットル開度が変化する場合でも、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への乗り移りは、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への乗り移りよりも迅速に行われ、その時間変化率も大きいと考えてよい。
図5は、本実施例に係るスロットル開度制御装置が、実際に車両に適用されたときの切替制御時のアクセル開度に対するスロットル開度の変化特性の例を示した図である。図5(a)は、切替制御のスロットル開度特性が直線的に乗り移る例を示した図である。
図5(a)において、アクセル開度がx=cのときに、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替制御が始まった場合には、運転者はそのままアクセルを踏み込んで加速を続けるのが通常であるから、アクセル開度は切替制御中も増加してゆく。切替制御は、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への乗り移りを速やかに実行するが、アクセルも踏み込まれてゆくから、実際にはアクセル開度がx=dになったときに第2スロットル開度特性に完全に切り替わる。このとき、スロットル開度は、TA(c)からTA(d)へと変化する。この後は、スロットル開度特性は略線形の第2スロットル開度特性に従って変化するので、急加速が必要な運転者の要請に応えることができる。
一方、急加速が不要になったときには、環境に優しい非線形の第1スロットル開度特性に切り替えることが好ましい。例えば、アクセル開度がx=aのときに第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替制御が始まった場合には、アクセル開度も減少してゆくのが通常であるから、例えばアクセル開度x=bになったときに、完全に第1スロットル開度特性に戻ることになる。このとき、スロットル開度はTA(a)からTA(b)に変化するが、このときのスロットル開度の時間変化率(変化速度)は、TA(c)からTA(d)に変化するスロットル開度の時間変化率(変化速度)よりも小さくなる。
図5(b)は、第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性との切替時の過渡的な制御において、乗り移り制御が、アクセル開度の変化に対するスロットル開度の変化において曲線を描いてなされている例を示している。図5(b)において、図5(a)と同一の位置にアクセル開度x=a、b、c、dと、それに対応するスロットル開度TA(a)、TA(b)、TA(c)、TA(d)が示されている。図5(a)との相違点は、アクセル開度の変化に対するスロットル開度の変化の仕方が直線的ではない点で異なるだけであり、第1スロットル開度特性上のTA(c)から第2スロットル開度特性上のTA(d)に移る速度が、第2スロットル開度特性上のTA(a)から第1スロットル開度特性上のTA(b)に移る速度より大きいことは図5(a)と同様である。
図5に示したように、第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性との切替制御を種々の特性態様で行っても、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替時のスロットル開度の時間変化率(変化速度)を、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替時のスロットル開度の時間変化率(変化速度)より大きくすることにより、危険回避等のために急加速が必要な場合には素早くスロットル開度特性を切り替え、急加速が不要になったときにはゆっくりとスロットル開度特性を切り替えて乗員の違和感を和らげることができる。
図6は、意図判定手段20により、運転者の急加速意図の有無を判定するための方法を説明するための図である。図6(a)は、運転者毎のアクセル開度TAmaxを算出する方法を説明するための図である。
図6(a)は、例えば信号から信号の間の、運転者の停止〜走行〜停止間毎のアクセル開度の時間変化を示した図である。変化曲線の一山が、停止〜走行〜停止間毎の1サイクルを示している。この1サイクル毎に最大値TAmaxを算出し、このデータを蓄積してゆき、その平均値AveTAmaxを算出するようにする。このとき、ナビゲーションシステム等の通信情報取得手段50を併用してGPSやG−BOOK等の通信情報も利用し、例えば、高速道路、郊外、市街地、脇道というように道路種別毎にデータを分類して蓄積し、その平均値AveTAmaxを算出するようにしてよい。また、データの蓄積は、図1における履歴データベース21に蓄積するようにしてよい。
図6(b)は、道路種別毎に算出した最大アクセル開度平均値AveTAmaxを利用して、運転者の加速意図の有無を判定する方法を示した図である。例えば、図6(b)において、高速道路における最大アクセル開度平均値AveTAmax高速を算出したら、その値に係数αを乗じた値のAveTAmax高速×αを加速意図有判定の閾値として利用してよい。即ち、アクセル開度がAveTAmax高速×αを超えたときに、運転者に加速意図があると判定してよい。ここで、αは判定のための余裕係数であり、1以上の適切な値であればよく、例えば1.2程度の値に設定してよい。これにより、運転者の通常の運転での最大アクセルと推定できる平均最大アクセル開度に、一定の余裕を持たせた値を閾値として設定できるので、これを超える場合は、運転者の通常のアクセル開度を、余裕を持って超えていることになり、急加速意図を有していると判断するのが妥当だからである。
同様に、運転者の加速意図がなくなったことは、例えば、最大アクセル開度平均値AveTAmax高速に係数βを乗じた値の、AveTAmax高速×βを加速意図終了の閾値としてよい。即ち、アクセル開度がAveTAmax高速×βより小さくなったときに加速意図がなくなったと判定してよい。ここで、βはやはり余裕係数であり、この場合は1より小さい適切な値であればよく、例えば0.8程度であってよい。最大アクセル開度平均値よりアクセル開度が一定量小さくなったときには、もはや加速意図がなくなったと判定しても問題ないからである。
なお、図6(b)においては、高速道路の場合を例にとって説明したが、他の種類の道路でも、同様に平均最大アクセル開度AveTAmaxに基づいた閾値を設定することにより、運転者の加速意図の有無を判定してよい。また、道路種別の分類を細分化し、更にきめ細かく判定基準を設定して判定の精度を上げるようにしてもよいし、粗く分類して概略の判断を行うようにしてもよい。
図7は、図6において設定した閾値を用いて、運転者の加速意図を判定する処理フローを示した図である。
ステップ100では、アクセル開度TAが、加速意図有閾値AveTAmax×αを超えているか否かを判断する。上述のように、余裕係数αは、1以上の適切な値、例えば1.1以上1.5以下程度の値に設定してよい。アクセル開度が閾値を超えたときは、ステップ110に進む。
ステップ110では、急加速判定フラグをONにして、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性に切り替える制御を開始するフラグを立てる。ここで、急加速判定フラグについて説明する。
図8は、急加速判定フラグのON、OFF状態を示した図である。図8において、アクセル開度が加速意図有閾値AveTAmax×αを一旦超えたら、急加速判定フラグはONに切り替わり、その後、加速意図有閾値AveTAmax×αを少し下回ったとしても、加速意図終了閾値AveTAmax×βを下回らない限りは、急加速意図判定フラグはONのままである。このようなヒステリシスを持たせることにより、切替制御中のハンチングを防止することができる。
図7に戻り、ステップ120では、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性に切り替えるための乗り移り制御を実行する。例えば、図3又は図4において説明したような方法で、乗り移り制御を実行してよい。乗り移り制御を実行して第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性に切り替わったら、第2スロットル開度特性に従って車両走行を継続してよい。
ステップ100に戻り、アクセル開度TAが加速意図有判定閾値AveTAmax×αを超えていないときは、ステップ130に進む。
ステップ130では、急加速判定フラグがONかOFFかを判断する。図8において説明したように、急加速判定フラグにハンチング防止用のヒステリシスを持たせているため、一旦加速により第2スロットル開度特性への切替制御が行われ、第2スロットル開度特性により車両が走行しているのか、或いは切替制御は行われずに、第1スロットル開度特性により走行中なのかを判断する必要があるからである。急加速判定フラグがOFFのときは、第1スロットル開度特性により走行中であることを意味するので、切替制御は行わずに走行を継続すればよく、そのまま処理を終了する。一方、急加速判定フラグがONのときは、ステップ140に進む。
ステップ140では、アクセル開度TAが加速意図終了閾値AveTAmax×β以下であるか否かを判定する。アクセル開度TAが加速意図終了閾値よりも大きいときには、まだ第2スロットル開度特性による走行中か、又は第2スロットル開度特性への切替制御中で加速意図が継続していると判断される状態なので、そのまま処理を終了する。一方、アクセル開度TAが加速意図終了閾値以下のときは、ステップ150に進む。
ステップ150では、急加速判定フラグをOFFにする。第2スロットル開度特性から、第1スロットル開度特性への切替制御を実行するためである。
ステップ160では、加速性の良い線形の第2スロットル開度特性から、スロットル開度を抑えた非線形の第1スロットル開度特性への乗り移り制御を実行し、地球に優しい走行モードに戻して処理を終了する。
図6から図8において説明したように、運転者の加速意図の有無を判定し、判定結果に基づき、第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性との切替制御を自動的に行うようにすれば、運転者は切替操作の煩わしさから解放され、運転に集中することができる。また、特に危険回避のために急加速が必要な場合には、スイッチを操作する余裕がないことが予想されるので、本実施例により、速やかなスロットル開度特性の自動切替制御を実行でき、乗員の安全性を高めることができる。
なお、本実施例においては、加速意図の有無の判定は、アクセルの絶対開度値に基づいて行う例を説明したが、他にアクセル開度の時間変化率△TA/時間を用いてもよい。この場合は、例えば、走行中に最大アクセル開度を記録した際のアクセル開度の時間変化率を記録しておくようにしてよい。そしてそのデータの蓄積から、最大アクセル開度記録時の平均アクセル開度時間変化率を算出し、その値に余裕係数α、β等を乗じて閾値を設定するようにしてもよい。閾値の設定方法と、判定のための対象パラメータが異なるだけで、判定自体の方法は、上述の方法と同様に行うことができる。
図9は、図6から図8において説明した運転者の加速意図判定方法とは異なる判定方法を説明するための図である。図9(a)は、運転者のアクセルの踏み方の癖を学習するためのデータの蓄積について説明した図である。
図9(a)では、運転者の停止〜走行〜停止毎の最大アクセル開度TAmaxを1回目から走行毎に記録してゆき、n回目の走行の最大アクセル開度をTAmax(n)、n回目までの最大アクセル開度学習値をA(n)で表している。図9(a)は、更にこの状態でn+1回目の走行があり、TAmax(n+1)を記録したときの状態を示している。
図9(b)は、図9(a)に示されたデータから、運転者のアクセルの踏み方によりアクセル開度に表れる癖を学習し、これに基づいて運転者の加速意図の有無を判定する方法を示している。以下、この内容を説明する。
ステップ200では、運転者の平常時のアクセルの踏み方の癖を学習する。最大アクセル開度の学習値は、
A(n+1)=(x−1)/x*A(n)+1/x*TAmax(n+1) (式3)
で表すことができる。ここで、フィルタ定数xは運転者の癖を学習するために、十分大きな値とする。
以下、具体的に数値を代入して説明する。式3は、運転者の癖を、長い期間をかけて最大アクセル開度のデータを蓄積してゆくという考え方に基づいており、例えばフィルタ定数x=100として考える。ここで、n回目までの最大アクセル開度の学習値A(n)=100であるときに、n+1回目の最大アクセル開度TAmax(n+1)が学習値の2倍の200で入力されたとする。この時、式3によれば、A(n+1)=101となり、ほぼA(n)=100に近い値となり、突発的に大きな値が入ってきても、学習値A(n+1)には大きな変化を与えない。同様に、学習値A(n)=100で、x=200のときにTAmax(n+1)=200が入ってきたときも、A(n+1)=100.5となり、大きな影響を受けない。よって、式3において、xを十分大きな値とすることにより、より信頼度の高い学習値A(n)を得ることができる。
なお、図6において説明したのと同様に、学習値A(n)については、GPSやG−BOOK等の外部センタ60による通信情報を、通信情報取得手段50を用いて利用し、例えば高速道路、郊外、市内、脇道等のように道路種別毎に分けて学習させてもよい。また、通勤時、平日、休日等のように日時に分けて学習させてもよい。このように、細分化して学習させて学習値A(n)を求めることにより、最大アクセル開度の学習値A(n)の精度向上が図れる。
次に、ステップ210では、運転者の意図を下記の式4により学習する。
B(n+1)=(y−1)/y*B(n)+1/y*TAmax(n+1) (式4)
運転者の意図は、例えば朝の通勤時に、会議が控えていて急いでいる、というような短期的な運転者の意思を意味する。従って、上述の癖の学習は長期間かけて行うが、意図の学習は、3〜4回程度の短期間で学習する。ここで、フィルタ定数は、運転者のその時点での意図を判定するために、単発的な操作やノイズを省くことができる十分小さい値とする。例えば、y=2又は3程度としてよい。y=2のときに、B(n)=100とし、TAmax(n+1)=200が入ってきたとすれば、B(n+1)=150となり、運転者の意図が反映される式となっている。
ステップ220では、運転者の加速意図を判定する。図6における説明と同様に、最大アクセル開度の学習値A(n+1)に、余裕係数α、βを乗じることにより、加速意図有閾値及び加速意図終了閾値を設定してよい。加速意図有閾値は最大アクセル開度の学習値A(n+1)に基づいて設定されるので、それよりも大きい必要があり、学習値A(n+1)に乗ずる余裕係数αは1以上の適切な値が設定されてよい。例えば1.1〜1.5程度の値に設定されてよく、好ましくは1.2程度の値に設定されてもよい。また、加速意図終了閾値に乗ずる余裕係数βは、反対に1以下である必要があり、例えば0.5〜0.9程度の適切な値に設定されてよく、好適には0.8程度に設定されてもよい。
これらの閾値と運転者の意図の学習値B(n+1)を比較し、運転者の意図の学習値B(n+1)が加速意図有閾値A(n+1)×αを超えていれば加速意図有りと判定してよい。また、逆に、運転者の意図の学習値B(n+1)が加速意図終了閾値A(n+1)×β以下のときは加速意図終了と判定してよい。このとき、図8で説明したのと同様に、ハンチング防止のためにヒステリシスを持たせてもよい。
ステップ230は、加速意図有と判定されたときの、車両での具体的な措置の例を示している。加速意図があると判定されたときは、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替制御を行ってエコスイッチ30による制御を止めるとともに、エコ運転状態にあることを示すエコインジケータのランプを消灯し、エコアドバイス装置による加速抑制への運転者へのアドバイスを中止するようにしてよい。
エコインジケータは、例えば、運転中にアクセルをあまり踏み込まない運転を行っているときに、ランプが点灯するものであり、アクセルを踏み込んだときには消灯するものである。また、エコアドバイス装置は、例えば運転者のアクセル操作やブレーキ操作を検出して計算し、粗い運転のときはその旨運転者にアドバイスを送る装置であるが、これらの機能を運転者が加速意図を有する非常時まで動作させると、運転者におせっかい感や煩わし感を与える可能性があるので、運転者が加速意図を有するときには、これらの機能を解除して停止するようにしてもよい。
本実施例により、運転者のアクセルの踏み方を学習することにより、加速意図をより精密に判定できる。
なお、アクセル開度TAmax(n)の替わりに、アクセル開度の変化率△TAmax/時間を用いて学習し、これを対象パラメータとして加速意図の判定を行うようにしてもよい。
図10は、運転者のアクセルの踏み方を学習する際に、更に学習精度を上げる方法について説明するための図である。
図9において、運転者の平常時のアクセルの踏み方の癖は、式3により学習するが、例えば、花火やコンサート等のイベント時や、道路工事等があったときは、交通渋滞が発生し、走行環境が通常と大きく異なる場合がある。このような場合に、通常のフィルタ定数xを用いて学習を行うと、運転者の平常時のアクセルの踏み方の癖を反映しない事例を多く学習することになり、誤った学習結果を導くおそれがある。
そこで、このような弊害を防ぐために、図10に示すように、例えばG−BOOKの外部センタ60に、GPS等により車両位置情報、交通事故や交通渋滞等のVICS情報、イベント情報等を送るようにする。外部センタ60が、それらの情報に基づいて通常の走行状態と大きく異なると判断した場合には、車両に信号を送り、癖の学習を停止させるか、フィルタ定数xを大きくさせるようにしてよい。即ち、通常と異なる走行状態では学習を行わないかその影響度を下げ、蓄積データに影響を与えないようにしてよい。
本実施例により、一層精度の高い学習値A(n)が得られ、運転者の加速意図判定の精度が高まる。
なお、今まで加速意図の判定方法について説明してきたが、本実施例は、加速意図判定以外にも、別のデータを利用することにより、他の操作系についても意図判断を行うことができる。例えば、ブレーキ圧の圧力変化のデータを利用することにより、急ブレーキの意図を判定することができる。これを例えばエコアドバイス装置等に反映させ、運転者に急ブレーキの意図があると判定されたときは、エコアドバイスを解除するようにしてもよい。同様に、ステアリング角度の角度変化をパラメータとし、急ハンドルの意図を判定してもよい。この場合も、運転者に急ハンドルの意図があると判定したら、エコアドバイスを解除する等の対応が可能である。
また、意図判断により緊急回避操作を判断することができるので、環境だけではなく、安全制御に反映することもできる。例えば、運転者に急ブレーキの意図があると判断したら、ハザードランプを点滅させて周囲に知らせるようにし、安全制御に役立てることもできる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本実施例に係るスロットル開度制御装置の一例を示すシステム構成図である。 本実施例に係るスロットル開度制御装置10の第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性を示した図である。 第1スロットル開度特性の曲線と第2スロットル開度特性の曲線との切替時の制御を説明するための図である。図3(a)は、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替時の制御を説明するための図である。図3(b)は、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替時の制御を説明するための図である。 アクセル開度の変化を考慮した、第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性との切替時の制御の例を示した図である。図4(a)は、第1スロットル開度特性から第2スロットル開度特性への切替時の制御を示した図である。図4(b)は、第2スロットル開度特性から第1スロットル開度特性への切替時の制御を示した図である。 アクセル開度の変化を考慮した第1スロットル開度特性と第2スロットル開度特性との切替時の制御を示した図である。図5(a)は、乗り移り制御のアクセル開度の変化に対するスロットル開度の変化がほぼ直線的な場合を示している。図5(b)は、乗り移り制御のアクセル開度の変化に対するスロットル開度の変化が曲線的な例を示している。 意図判定手段20により、運転者の急加速意図の有無を判定する方法の説明図である。図6(a)は、運転者毎のアクセル開度TAmaxを算出する方法の説明図である。図6(b)は、最大アクセル開度平均値を用い、運転者の加速意図を判定する方法を示した図である。 図6において設定した閾値を用いて、運転者の加速意図を判定する処理フローを示した図である。 急加速判定フラグのON、OFF状態を示した図である 図6から図8とは異なる加速意図判定方法を説明するための図である。図9(a)は、運転者の癖の学習について説明した図である。図9(b)は、運転者の癖を学習し、これに基づいて運転者の加速意図の有無の判定方法を示した図である。 運転者の癖を学習する際の、学習精度を上げる方法についての説明図である。
符号の説明
10 スロットル開度制御装置
11 電子制御スロットルモータ
12 スロットルバルブ
13 スロットルポジションセンサ
20 意図判定手段
21 履歴データベース
22 アクセルペダル
23 アクセルポジションセンサ
30 エコスイッチ
31 切替手段
40 エンジンコントロールコンピュータ
50 通信情報取得手段
51 アンテナ
60 外部センタ

Claims (4)

  1. 所定のアクセル開度に対して所定の開度でスロットルを開く第1スロットル開度特性と、同一のアクセル開度に対して、第1スロットル開度特性が示す開度よりも大きな開度でスロットルを開く第2スロットル開度特性、との切替制御を行うエンジンのスロットル開度制御装置であって、
    前記第1スロットル開度特性から前記第2スロットル開度特性への切替時の特性間の移行の際のスロットル開度の時間変化率が、前記第2スロットル開度特性から前記第1スロットル開度特性への切替時のスロットル開度の時間変化率より大きいことを特徴とするスロットル開度制御装置。
  2. 前記スロットル開度制御装置は、運転者の意図を判定する意図判定手段を備え、第1スロットル開度特性の状態で該意図判定手段により運転者に加速意図があると判定されたときには、前記第1スロットル開度特性から前記第2スロットル開度特性への切替を行うことを特徴とする請求項1に記載のスロットル開度制御装置。
  3. 前記スロットル開度制御装置は、前記第2スロットル開度特性の状態で前記意図判定手段により運転者に加速意図がなくなったと判定されたときには、前記第2スロットル開度特性から前記第1スロットル開度特性への切替を行うことを特徴とする請求項2に記載のスロットル開度制御装置。
  4. 前記意図判定手段は、運転者の停止〜走行〜停止間の1サイクル毎に最大アクセル開度を算出し、該最大アクセル開度のデータを蓄積した履歴データに基づいて加速意図の有無を判定する閾値を設定し、該閾値を用いて該運転者の加速意図の有無を判定することを特徴とする請求項2又は3に記載のスロットル開度制御装置。
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