JP4797510B2 - 電子ペーパシステム並びに画像表示媒体および画像書込装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子ペーパシステム並びにこれに利用される画像表示媒体、およびその画像表示媒体に電圧を印加して画像を書き込む画像書込装置に関する。
従来のディスプレイシステムとして、ディスプレイ装置と駆動装置とを分離したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このディスプレイシステムは、ディスプレイパネルの直交する2辺に電極端子をライン状に配列し、電極端子に着脱可能なL字状のコネクタを装着し、駆動装置からコネクタを介してディスプレイパネルに画像を書き込むものである。これにより、駆動装置を持たない複数のディスプレイ装置を1つの駆動装置で駆動することができ、ディスプレイ装置の小型・軽量化を図ることができる。
しかし、上記ディスプレイシステムは、電極端子とコネクタとが摺動して接触することにより電気的に接続されるため、接続面へのゴミ、油等の付着により接続不良を招くおそれがある。近年、ディスプレイパネルの大画面化、高精細化に伴い、電極端子の数が増大傾向にあることから、電気的接続の信頼性がますます低下するという問題がある。
一方、ディスプレイパネルの電極端子に駆動信号を光で伝達する振動伝達方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この信号伝達方法では、透明電極と半田用金属との異種金属による電極腐食を防止するため、ディスプレイパネルの直交する2辺にライン状に配列された電極端子に光電変換素子を接続し、光電変換素子にライン状に配列された光源から光信号を入射し、光電変換素子によって変換された駆動電圧によってディスプレイパネルを駆動するものである。これにより、ディスプレイパネルに非接触の状態で駆動信号を印加することができる。
特開平2−254420号公報(第7図) 特開平8−201782号公報([0016]、[0017]、図1、図2)
しかし、特許文献2の構成では、信号伝達の信頼性は得られるものの、ディスプレイパネルの光電変換素子に対向して光源がライン状に配置されているため、書込み側デバイスのサイズが大きくなり、コンパクト化を図ることができない。また、ディスプレイパネル側で光電変換するには、バッテリーが必要となり、コスト高、大型化を招く。
したがって、本発明の目的は、信頼性が高く、低コスト化、コンパクト化を図ることが可能な電子ペーパシステム並びに画像表示媒体および画像書込装置を提供することにある。
本発明の第1の態様は、上記目的を達成するため、画像表示媒体と、前記画像表示媒体に着脱自在に装着できるように構成され、前記画像表示媒体に画像を書き込む画像書込装置とを有する電子ペーパシステムであって、前記画像書込装置は、前記画像表示媒体の受電部に接触して電圧を供給する給電部と、前記画像表示媒体を構成する画素の選択信号としての光信号を発生する光信号発生部と、階調性を有する画像データの前記階調性に応じた光量の前記光信号を発生させるように前記光信号発光部を制御する制御部とを備え、前記画像表示媒体は、複数の画素からなる表示部と、電圧が供給される前記受電部と、前記光信号を受光し、前記受電部に供給された電圧を前記表示部の対応する前記画素に選択的に印加して前記表示部に階調性を有する画像を表示させる複数の光導電素子とを備えたことを特徴とする電子ペーパシステムを提供する。
本発明の第の態様は、上記目的を達成するため、上記本発明の電子ペーパシステムに利用される画像表示媒体であって、複数の画素からなる表示部と、電圧が供給される受電部と、階調性を有する画像データの前記階調性に応じた光量の光信号受光し、前記受電部に供給された電圧を前記表示部の対応する前記画素に選択的に印加して前記表示部に階調性を有する画像を表示させる複数の光導電素子とを備えたことを特徴とする画像表示媒体を提供する。
上記画像表示媒体によれば、選択信号を光信号として非接触で光導電素子に伝達することにより、接点数を減らすことができる。階調性を有する画像には、2値画像も含まれる。
前記表示部は、電圧の印加が停止されても画像の表示を継続し得るメモリ性を有する構成とすることができる。表示部がメモリ性を有することにより、表示部に画像を書き込んだ後、画像表示媒体を画像書込装置から分離しても表示画像を見ることができる。一つの画像書込装置で複数の画像表示媒体に画像を書き込むことができる。
メモリ性を有する表示部として、コレステリック液晶、強誘電性液晶等の液晶や、空間で帯電粒子を移動させて表示を切り替えるトナーディスプレイ方式、液体中で帯電粒子を移動させて表示を切り替える電気泳動方式、帯電粒子を回転させて表示を切り替える粒子回転方式、磁気により粒子を移動させて表示を切り替える磁気泳動方式、ロイコ染料を用いた感熱記録媒体等を用いることができる。なお、表示部は、メモリ性を有していないものでもよい。
上記表示部は、対向する電極間に電圧を印加して画素を選択する場合、電極は、対向配置され、互いに直交する複数の行電極と複数の列電極を用いてもよく、全面電極とこれに対向配置された複数の画素電極とを用い、TFT等のアクティブ素子を介して全面電極と画素電極間に電圧を印加してもよい。
本発明の第の態様は、上記目的を達成するため、上記本発明の電子ペーパシステムに利用される画像表示媒体であって、画像表示媒体の受電部に接触して電圧を供給する給電部と、前記画像表示媒体を構成する画素の選択信号としての光信号を発生する光信号発生部と、階調性を有する画像データの前記階調性に応じた光量の前記光信号を発生させるように前記光信号発光部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像書込装置を提供する。
上記画像書込装置によれば、選択信号を光信号として非接触で伝達することにより、接点数を減らすことができる。
前記画像表示媒体に着脱可能な構成にすることができる。この構成によれば、一つの画像書込装置で複数の画像表示媒体に画像を書き込むことができる。
前記光信号発生部として、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ等の発光型ディスプレイや発光ダイオード、レーザダイオード等の複数の発光素子を用いることができる。
前記制御部は、前記画像データが有する前記階調性に応じて前記光信号発生部の発光点の数を制御して、あるいは発光点の輝度を制御して前記光信号発生部が発生する前記光信号の光強度を制御する構成とすることができる。
前記制御部は、前記画像データが有する前記階調性に応じて前記光信号発生部による前記光信号の発生時間あるいは発生回数を制御する構成とすることができる。
本発明によれば、接点不良を減らすことができるため、信頼性の向上を図ることができる。また、バッテリーが不要になり、駆動用のICを搭載する必要も無いため、低コスト化、コンパクト化が可能になる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子ペーパシステムを示す。同図中、(a)は全体構成を示し、(b)は(a)のA−A線断面を示す。また、図2は、画像書込装置を開いた状態を示す。この電子ペーパシステムは、画像表示媒体としての電子ペーパ1と、電子ペーパ1に画像を書き込む画像書込装置2とを有する。
電子ペーパ1は、薄型矩形状を有するペーパ本体3と、ペーパ本体3に設けられたメモリ性を有する表示部4Aとを備え、全体としてフレキシブルに構成されている。また、電子ペーパ1は、図1(b)に示すように、表面に、一対の受電用電極12と、複数の光導電素子13aからなる光導電素子アレイ13が設けられている。
画像書込装置2は、電子ペーパ1の所定の位置に着脱自在に装着できるように構成され、電子ペーパ1に電源供給を行うと共に、階調性を有する選択信号を光信号により電子ペーパ1に伝達できるように構成され、ヒンジ21により開閉可能に結合された上部本体20Aおよび下部本体20Bを備える。
上部本体20Aには、タイトル等を表示する液晶表示器22と、電源のオン/オフを行う電源ボタン23と、液晶表示器22の表示内容を上方向へスクロールするUPキー24aと、下方向へスクロールするDOWNキー24bと、電子ペーパ1への書込みを開始させるプリントキー24cと、確認等の指示を入力するENTERキー24dとが設けられている。
また、画像書込装置2は、図1(b)および図2に示すように、上部本体20Aの内面には、電子ペーパ1の一対の受電用電極12に対向する位置に一対の給電用端子25と、光導電素子アレイ13に対向する位置に液晶からなる光信号発生部26とが設けられている。なお、図2においては、図1に示した液晶表示器22、電源ボタン23、キー24a〜24dは、それぞれ図示を省略している。画像書込装置2を図1に示すように所定の位置に装着することにより、一対に受電用電極12に一対の給電用端子25が接触し、光信号発生部26から光導電素子アレイ13に光信号が照射可能となる。
光信号発生部26は、多数の画素26aをマトリックス状に配置して構成された液晶ディスプレイであり、光導電素子アレイ13の1つの光導電素子13aに対して複数(ここでは4つ)の画素26aが対向配置される。なお、光信号発生部26には、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ等の他のディスプレイを用いることができる。1つの光導電素子13aに対応する4つの画素26aを以下「表示区分」という。
図3は、電子ペーパ1の全体構成を示す。電子ペーパ1の表面には、表示部4Aに隣接させて光導電素子アレイ13が設けられている。この光導電素子アレイ13に隣接させて一対の受電用電極12が設置されている。
光導電素子13aには、アモルファス・シリコン等の無機光導電体や有機光導電体(OPC)等を用いることができる。光導電素子13aは、ここでは16個が4行4列に配列されている。各光導電素子13aは、それぞれ一方が受電用電極12に接続され、他方は電子ペーパ1に内蔵されている列電極および行電極に接続されている。
図4は、図3の電子ペーパ1のB−B線断面を示す。表示部4Aは、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムからなり、所定の間隔を有して配置された透明な一対の基板40A,40Bと、一方の基板40Aの内側に形成されたITO(インジウム錫酸化物)からなる透明な行電極41と、他方の基板40Bの内側に形成された銅、銅合金等からなる列電極42と、列電極42の内側に配設された光吸収層43と、行電極41と光吸収層43との間に配置されたメモリ性を有する液晶、例えば、コレステリック液晶からなる液晶層44とを備えている。行電極41と列電極42は、それぞれ複数本が互いに直交するように配設されている。
(画像書込装置の制御系の構成)
図5は、画像書込装置2の制御系を示す。この画像書込装置2は、本装置2全体を制御するCPU30と、CPU30を動作させるためのプログラムが格納されたROM31と、処理結果等が一時的に格納されるRAM32と、階調性を有する画像データが格納された画像記憶部33と、送受信回路を備えて外部との通信を無線で行うと共に外部から画像データを取得する無線部34と、この無線部34に接続されたアンテナ35と、CPU30の制御下で画像データに基づいて光信号発生部26を駆動する駆動部36と、給電用端子25に所定の電圧を供給する電圧発生部37と、各回路の電源となるバッテリー38とを備えている。
(電子ペーパの内部配線)
図6は、電子ペーパ1の内部配線を示す。電子ペーパ1には、図4に示した表示部4Aが内蔵されているが、ここでは行電極41と列電極42のみを図示している。行電極42および列電極43は、それぞれ複数本(41A〜41H、42A〜42H)からなり、互いに直交するように配置されている。行電極41および列電極42と、各光導電素子13aの出力側とは、配線パターン14a,14bで接続されている。更に、各光導電素子13aの入力側は、配線パターン15によって受電用端子12に接続されている。
(画像書込動作)
図1〜図8を参照し、第1の実施の形態の表示動作を説明する。図7は、電子ペーパ1の表示部4Aの特定の画素に画像を書き込んだ場合の動作を示し、図8は、階調性を有する画像を表示部4Aに書き込む場合の光信号発生部26の発光点の数と表示部4Aが表示する画像の階調との関係を示す。
電子ペーパ1に画像を書き込む場合、上部本体20Aが上側になるようにして、画像書込装置2を適当な角度に開き、その状態のまま、電子ペーパ1に横方向から挿入した後、電子ペーパ1を上下から挟むようにして画像書込装置2を電子ペーパ1に密着させる。このとき、電子ペーパ1の受電用電極12および光導電素子アレイ13に対して、給電用端子25および光信号発生部26が重なるように上部本体20Aを位置決めする。これにより、給電用端子25が受電用電極12に接触し、光導電素子アレイ13と光信号発生部26は対向するように配置される。
電源ボタン23を押下すると、CPU30によって、メニューが液晶表示器22に表示される。このメニューには、画像記憶部33に記憶されている画像データのタイトル、ユーザが設定できる項目、電池残量等の項目が表示される。画像記憶部33に記憶されている画像データを表示する場合、ユーザは、UPキー24aまたはDOWNキー24bを操作し、メニューに所望の項目を表示して指定した後、ENTERキー24dを押下する。
この操作により、CPU30は、電圧発生部37を駆動して給電用端子25を介して受電用端子12に所定の電圧を印加させるとともに、画像記憶部33から該当する画像データを読み出し、駆動部36を介して光信号発生部26を階調性を有する画像データに応じて駆動し、階調に応じた数の画素26aに光信号を発光させる。この光信号は、電子ペーパ1の光導電素子アレイ13に入光する。光導電素子アレイ13の各光導電素子13aは、照射光量に応じて抵抗が小さくなり、受電用端子12から各光導電素子13aの抵抗値の変化に応じた電圧が表示部4Aの行電極41,列電極42間に印加される。これにより、表示部4Aには画像データに応じた階調表示が行われる。
画像書込装置2の光信号発生部26の図7中斜線を施して示す例えば表示区分26A,29Bが発光するように制御された場合、その光は電子ペーパ1の光導電素子アレイ13の図7中斜線を施して示す光導電素子13A,13Bに入射する。光導電素子13A,13Bは、入射した光強度に応じて抵抗値が低下する。光導電素子13A,13B以外の他の光導電素子13aは、入射光が無いので抵抗値は最大値のままである。
光導電素子13A,13Bの抵抗値が低下すると、受電用電極12から供給された電圧を受けて光導電素子13A,13Bの抵抗値に応じた電圧が、配線パターン15,14a,14bを介して行電極41Eと列電極42Bに印加され、この行電極41Eと列電極42Bが交差して形成される画素部分(図7中斜線を施した領域)に対応する液晶層44の一部に電圧が印加され、部分的に反射部が形成されることにより、その部分が白色に見える表示が行われ、他の部分が黒色に見えるように表示される。
表示区分に対応する画素26aを順次点灯して単純マトリックス駆動により、行電極41と列電極42に順次電圧を印加することにより、表示部4Aの全体に画像が表示される。
また、光信号発生部26の表示区分を構成する4つの画素26aのうち階調に応じて駆動する数(発光点の数)を図8(a)中の斜線で示すように、0個、1個、2個、3個、4個と段階的に変化させることにより、4個のときの光量を100%とすると、図8(b)に示すように、表示部4Aに表示される画像の階調を発光点の数に応じて0、25、50、75、100%と5段階に変えることができる。
表示部4Aに書き込まれた画像は、電源の供給を停止しても、表示部4Aは、メモリ性を有しているため、一定の期間表示画像を見ることができる。
(第1の実施の形態の効果)
この第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)電圧が供給される端子数を最小限にし、画像書込装置2からの駆動信号を接点を用いず、光信号発生部26と光導電素子アレイ13により非接触で行えるため、接点不良を減らすことができることから、信頼性の向上を図ることができる。
(ロ)階調に応じて光信号発生部26の発光点の数を変更して階調に応じた電圧を表示部4Aの各画素に印加しているので、階調性を有する画像を表示することができる。
(ハ)光信号発生部26および光導電素子アレイ13の各素子数、配線パターン14の本数は、画素単位ではなく、行と列の電極の数で済むため、信号の伝送数を最小限にでき、電子ペーパ1および画像書込装置2の低コスト化、コンパクト化およびフレキシブル化を図ることが可能になる。
(ニ)電子ペーパ1の表示部4Aは、メモリ性を有し、電源は外部から供給されるため、バッテリーが不要になる。また、駆動用のICを搭載する必要も無いため、電子ペーパ1の低コスト化、コンパクト化およびフレキシブル化が可能になる。なお、駆動用ICは、一部使用しても、低コスト化、コンパクト化およびフレキシブル化は可能である。
(ホ)表示部4Aと光導電素子アレイ13とは、重ならないように配置されているため、薄型化およびフレキシブル化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
図9(a),(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る電子ペーパの層構成を示し、図3のB−B線断面図である。この第2の実施の形態に係る電子ペーパは、第1の実施の形態とは表示部が異なり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
(電子ペーパの構成)
この第2の実施の形態に係る電子ペーパの表示部4Bは、第1の実施の形態の図4に示す表示部4Aにおいて、液晶層44に代えて空間部45を設け、この空間部45内に白色粒子47Aと黒色粒子47Bを封入し、誘電体層46A,46Bを行電極41および列電極42の内側に設け、誘電体層46Bと列電極42との間に着色層48を設けた構成としている。誘電体層46A,46Bは、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリイミド、エポキシ等からなり、行電極41および列電極42を保護するとともに、粒子47A,47Bの帯電特性を安定化させる機能を有する。なお、1つあるいは複数の画素毎に空間部45を基板40A,40Bに平行な方向に仕切る仕切り部材を設けてもよい。
白色粒子47Aは、例えば、体積平均粒径20μmの酸化チタン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子の100重量部にイソプロピルトリメトキシシラン処理したチタニアの微粉末0.4重量部を外添して得ることができる。また、黒色粒子47Bは、例えば、体積平均粒径20μmのカーボン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子を用いることができる。
(画像書込装置)
第2の実施の形態に係る画像書込装置は、電圧発生部37が異なり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。電圧発生部37は、パルス電圧を給電用端子25から出力するとともに、第1の実施の形態と同様に、光導電素子13aに照射する光量を制御することにより、電極41,42間に印加する電圧を制御するように構成されている。
(画像書込動作)
次に、表示部4Bに階調性を有する画像を書き込む動作を説明する。まず、行電極410Vを印加し、列電極42a〜42cに正の電圧を印加して全黒画像とする。すなわち、白色粒子47Aと黒色粒子47Bは、相互の摩擦による摩擦帯電により白色粒子47Aが負に帯電し、黒色粒子47Bは正に帯電しているとする。図9(a)に示すように、負に帯電した白色粒子47Aは、正電圧が印加された列電極42側に移動して列電極42の内面に付着し、一方、正に帯電した黒色粒子47Bは、行電極41側に移動して行電極41の内面に付着する。
次に、図9(b)の中央の列電極42bに階調に応じた電圧値のパルス電圧を印加し、列電極42a,42cを0Vにすると、列電極42b上の空間部45に存在していた白色粒子47Aと黒色粒子47Bが両側の列電極42a,42c上に移動する。従って、外光が表示部4Bに入射すると、外光が着色層48に到達し、着色層48で反射した光を基板40A側から見ることができる。着色層48の色の輝度は、水平移動させる粒子47A,47Bの量に応じて変化するため、階調を有する着色層48の色を表示させることができる。
表示区分に対応する画素26aを順次点灯して単純マトリックス駆動により、上述したように行電極41と列電極42に順次電圧を印加することにより、表示部4Bの全体に着色層48の色からなる階調性を有する画像が表示される。
行電極41と列電極42への電圧の印加を停止しても、白色粒子47Aと黒色粒子47Bと誘電体層46A,46Bとの間の静電付着力が維持されるため、粒子47A,47Bは誘電体層46A,46Bの内面に付着したまま保持され、長時間に渡り画像が表示される。
(第2の実施の形態の効果)
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られ、帯電性を有する粒子47A,47Bを用いた表示部4Bは、メモリ性を有しているため、表示部4Bに画像を書き込んだ後、電子ペーパ1を画像書込装置2から分離しても表示画像を見ることができる。
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る階調表示の原理を示す。この第3の実施の形態は、図1および図3に示す電子ペーパ1の光導電素子13aに対応する光信号発生部26の画素数を例えば4つというように固定し、光信号発生部26の4つの画素26aに印加する電圧を、図10(a)に示すように、0、V1、2V1、3V1、4V1と5段階で変化させるようにしたものである。
光信号発生部26の画素26aから印加電圧に応じた光強度の光信号を光導電素子13aに入射すると、光導電素子13aは光強度に応じて抵抗値が低下し、表示部4Aの画素に印加される電圧が階調に応じて変化する。
この第3の実施の形態によれば、図10(b)に示すように、画素26aへの印加電圧に応じた階調を有する画像を表示部4Aに表示させることが可能となる。また、画素26aに印加する電圧の種類を増やすことにより、第1の実施の形態よりも階調数を多くすることが可能となる。
[第4の実施の形態]
図11は、本発明の第4の実施の形態に係る階調表示の原理を示す。この第4の実施の形態は、図1および図3に示す電子ペーパ1の光導電素子13aに対応する光信号発生部26の画素数を例えば4つというように固定し、光信号発生部26の4つの画素26aに印加する電圧の時間を、図11(a)に示すように、0、t1、2t1、3t1、4t1と5段階で変化させ、印加時間に応じた光量の光信号を画素26aから光導電素子13aに入射するようにしたものである。
光信号発生部26の画素26aから印加時間に応じた光量の光信号を光導電素子13aに入射すると、光導電素子13aは光強度に応じて抵抗値が低下し、表示部4Aの画素に印加される電圧が階調に応じて変化する。
この第4の実施の形態によれば、図11(b)に示すように、画素26aへの印加時間に応じた階調を有する画像を表示部4Aに表示させることが可能となる。また、画素26aへの電圧印加時間の種類を増やすことにより、第1の実施の形態よりも階調数を多くすることが可能となる。
[第5の実施の形態]
図12は、本発明の第5の実施の形態に係る階調表示の原理を示す。この第5の実施の形態は、図1および図3に示す電子ペーパ1の光導電素子13aに対応する光信号発生部26の画素数を例えば4つというように固定し、光信号発生部26の4つの画素26aに印加するパルス電圧の数を、図12(a)に示すように、0個、1個、2個、3個、4個と5段階で変化させ、パルス数に応じた光量の光信号を画素26aから光導電素子13aに入射するようにしたものである。
光信号発生部26の画素26aからパルス数に応じた光量の光信号を光導電素子13aに入射すると、光導電素子13aは光強度に応じて抵抗値が低下し、表示部4Aの画素に印加される電圧が階調に応じて変化する。
この第5の実施の形態によれば、図12(b)に示すように、画素26aに印加するパルス電圧のパルス数に応じた階調を有する画像を表示部4Aに表示させることが可能となる。また、画素26aに印加する電圧のパルス数の種類を増やすことにより、第1の実施の形態よりも階調数を多くすることが可能となる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、信号光発生部を液晶ディスプレイを用いて構成したが、アレイ状に配列された発光ダイオードやレーザダイオード等の発光素子アレイを用いてもよい。この場合、1つの光導電素子に対して1つの発光素子を対応させてもよく、複数の発光素子を対応させてもよい。
また、光導電素子の代わりに、フォトダイオード、フォトトランジスタ等の光電変換素子を用いて構成してもよい。
また、本発明の趣旨を変更しない範囲内で各実施の形態間の構成要素の組合せは任意に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子ペーパおよび画像書込装置を示し、(a)は全体構成を示す斜視図、(b)は(a)のA−A線断面を示す断面図である。 図1の画像書込装置を開いた状態を示す斜視図である。 図1の電子ペーパの全体構成を示す平面図である。 図3の電子ペーパのB−B線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像書込装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電子ペーパと画像書込装置の内部配線を示す接続図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電子ペーパへの書込み動作を説明するための図である。 (a),(b)は本発明の第1の実施の形態に係る構成において、階調性を有する画像を表示部に書き込む場合の光信号発生部の画素数と表示部が表示する画像の階調との関係を示す図である。 (a),(b)は本発明の第2の実施の形態の電子ペーパの表示部の断面図である。 (a),(b)は本発明の第3の実施の形態に係る階調表示の原理を示す図である。 (a),(b)は本発明の第4の実施の形態に係る階調表示の原理を示す図である。 (a),(b)は本発明の第5の実施の形態に係る階調表示の原理を示す図である。
符号の説明
1 電子ペーパ
4A,4B 表示部
12 受電用電極
13 受光素子アレイ
13a,13A,13B 受光素子
14a,14b,15 配線パターン
2 画像書込装置
20A 上部本体
20B 下部本体
21 ヒンジ
22 液晶表示器
23 電源ボタン
24a UPキー
24b DOWNキー
24c プリントキー
24d ENTERキー
25 給電用端子
26 光信号発生部
26a 画素
26A,26B 表示区分
30 CPU
31 ROM
32 RAM
33 画像記憶部
34 無線部
35 アンテナ
36 駆動部
37 電圧発生部
38 バッテリー
40A,40B 基板
41,41A〜41H 行電極
42,42A〜42H 列電極
43 光吸収層
44 液晶層
45 空間部
46A,46B 誘電体層
47A 白色粒子
47B 黒色粒子
48 着色層

Claims (11)

  1. 画像表示媒体と、前記画像表示媒体に着脱自在に装着できるように構成され、前記画像表示媒体に画像を書き込む画像書込装置とを有する電子ペーパシステムであって、
    前記画像書込装置は、前記画像表示媒体の受電部に接触して電圧を供給する給電部と、前記画像表示媒体を構成する画素の選択信号としての光信号を発生する光信号発生部と、階調性を有する画像データの前記階調性に応じた光量の前記光信号を発生させるように前記光信号発光部を制御する制御部とを備え、
    前記画像表示媒体は、複数の画素からなる表示部と、電圧が供給される前記受電部と、前記光信号を受光し、前記受電部に供給された電圧を前記表示部の対応する前記画素に選択的に印加して前記表示部に階調性を有する画像を表示させる複数の光導電素子とを備えたことを特徴とする電子ペーパシステム。
  2. 請求項1に記載の電子ペーパシステムに利用される画像表示媒体であって、
    複数の画素からなる表示部と、
    電圧が供給される受電部と、
    階調性を有する画像データの前記階調性に応じた光量の光信号受光し、前記受電部に供給された電圧を前記表示部の対応する前記画素に選択的に印加して前記表示部に階調性を有する画像を表示させる複数の光導電素子とを備えたことを特徴とする画像表示媒体。
  3. 前記表示部は、電圧の印加が停止されても画像の表示を継続し得るメモリ性を有することを特徴とする請求項に記載の画像表示媒体。
  4. 前記表示部は、前記光導電素子と重ならないように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像表示媒体。
  5. 請求項1に記載の電子ペーパシステムに利用される画像書込装置であって、
    画像表示媒体の受電部に接触して電圧を供給する給電部と、
    前記画像表示媒体を構成する画素の選択信号としての光信号を発生する光信号発生部と、
    階調性を有する画像データの前記階調性に応じた光量の前記光信号を発生させるように前記光信号発光部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像書込装置。
  6. 前記光信号発生部は、発光型ディスプレイであることを特徴とする請求項に記載の画像書込装置。
  7. 前記光信号発生部は、発光ダイオード、レーザダイオード等の複数の発光素子であることを特徴とする請求項に記載の画像書込装置。
  8. 前記制御部は、前記画像データが有する前記階調性に応じて前記光信号発生部の発光点の数を制御することにより前記光信号の光強度を制御することを特徴とする請求項に記載の画像書込装置。
  9. 前記制御部は、前記画像データが有する前記階調性に応じて前記光信号発生部の発光点の輝度を制御して前記光信号発生部が発生する前記光信号の光強度を制御することを特徴とする請求項に記載の画像書込装置。
  10. 前記制御部は、前記画像データが有する前記階調性に応じて前記光信号発生部による前記光信号の発生時間を制御することを特徴とする請求項に記載の画像書込装置。
  11. 前記制御部は、前記画像データが有する前記階調性に応じて前記光信号発生部による前記光信号の発生回数を制御することを特徴とする請求項に記載の画像書込装置。
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