JP4797025B2 - 搬送物の位置決め装置 - Google Patents

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Description

この発明は、搬送物の位置決め装置に関し、特にたとえば、ローラコンベアなどで搬送されてきた搬送物を所定の位置に固定し、さらに固定した搬送物の位置を微調整することができる搬送物の位置決め装置に関する。
たとえば、ローラコンベアなどで搬送されてきた搬送物を所定の位置に固定する場合、図15に示すように、ローラコンベアのローラ間に配置された複数の位置決め装置1で搬送物2を持ち上げることにより、搬送物2が固定される。ここで、搬送物2をさらに正確な位置に固定するために、位置決め装置1の天板3が、所定の範囲で水平方向に移動可能に形成されている。
位置決め装置1は、図16および図17に示すように、ケーシング4を含み、ケーシング4内に下板5が配置される。下板5上には、複数のボール収納穴が形成された円板状のリテーナ6が配置される。リテーナ6のボール収納穴には、ボール7が収納されている。さらに、ボール7上に上板8aが載置され、上板8aの中央部に軸部8bが形成される。軸部8bの上端はケーシング4の外部に突き出すように形成され、その端部に天板3が取り付けられる。また、リテーナ6には3方向に延びる溝が形成され、これらの溝を通るようにして、軸部8bの下端とケーシング4との間にスプリング9が取り付けられる。
この位置決め装置1は、位置決めステージの水平なステージベースに取り付けられ、ステージベースを上昇させることによって、搬送物2がローラコンベアから持ち上げられる。この位置決め装置1では、ボール7を介して、上板8aが下板5に対してスライドするように移動可能である。それに対応して、天板3も水平面内で移動可能となる。なお、軸部8bは、3つのスプリング9によってケーシング4に引っ張られているため、軸部8bの基本位置は、ケーシング4の中央部である。
このような構成とすることにより、図15の矢印に示すように、位置決め装置1の天板3は、軸部8bの可動範囲内で基本位置の周囲に変位可能である。したがって、位置決め装置1上に搬送物2が載置された状態で、たとえばエアシリンダなどで搬送物2を押すことにより、軸部8bの可動範囲内で搬送物2の位置を調整することができる(特許文献1参照)。
特開2005−109443号公報
このような位置決め装置では、天板に載置された搬送物の最大移動間隔だけ、ケーシング内部において上板や軸部が移動できる空間が必要である。たとえば、搬送物を前後左右に最大15mm位置調整可能にしようとすれば、ケーシング内部で上板や軸部が15mm移動できる空間が必要となる。つまり、上板の周囲に15mmの空間が必要であり、1つの方向でみると、上板の両側に合計30mmの空間が形成されなければならない。また、スプリングも最大で15mm収縮できる長さが必要であり、軸部とケーシングとの間にそのような長さのスプリングが取り付けられるだけの空間が必要である。
このように、ケーシング内部に大きな空間が必要であるために、ケーシングが大型化し、位置決め装置自体の大型化につながる。たとえばローラベアリングの隣接するローラ間に位置決め装置を設置する場合、位置決め装置が大型化すると、ローラ間の距離が小さいローラコンベアには適用できなくなる。また、位置決め装置をクリーンルーム内などで使用する場合、位置決め装置は、ステンレス鋼やアルミニウムなどの高価な材料で形成されるが、位置決め装置が大型化すると、材料費が多くなり、製造コストが高くなってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、小型で、載置された搬送物の位置の調整範囲が大きい搬送物の位置決め装置を提供することである。
この発明は、平面を有する下ブロックと、下ブロックの平面上でスライド可能に形成される中間体と、下ブロックの平面と平行な向きにおいて中間体に対してスライド可能に形成される上ブロックと、下ブロックと中間体とを所定の位置関係に保持するための第1のバネ部材と、中間体と上ブロックとを所定の位置関係に保持するための第2のバネ部材と、中間体から下ブロック側および上ブロック側に延びるように形成される軸部材とを含み、下ブロック内および上ブロック内には、中間体の動きにともなって動く軸部材の可動範囲を規制する可動空間が形成される、搬送物の位置決め装置である。
このような搬送物の位置決め装置において、中間体は、ボールと、ボールを保持する保持孔が形成されたリテーナとで構成され、保持孔に保持されたボールが下ブロックの平面上に配置され、かつボール上に上ブロックが載置された構成とすることができる。
また、第1のバネ部材および第2のバネ部材は、円錐状に巻回されたコイルバネで構成され、中間体の一方面側において軸部材と下ブロックとの間に前記コイルバネが嵌め込まれ、中間体の他方面側において軸部材と上ブロックとの間に前記コイルバネが嵌め込まれるようにしてもよい。
さらに、軸部材の端部に形成されて可動空間内で移動するフランジ部と、下ブロック内において可動空間に向かって往復運動可能に形成されるピストン部材とを含み、可動空間に向かってピストン部材を移動させることによりフランジ部にピストン部材が押し付けられるようにしてもよい。
搬送物の位置決め装置を下ブロックと中間体と上ブロックとで構成し、下ブロックと中間体とがスライド可能に形成され、中間体と上ブロックとがスライド可能に形成されることにより、下ブロックと中間体との間の変位量と中間体と上ブロックとの間の変位量の合計が、下ブロックと上ブロックとの間の変位量となる。そのため、下ブロックと中間体相互間および中間体と上ブロック相互間は、それぞれ、位置決め装置全体としての変位量の半分の変位量が確保される構造であればよく、各部の大きさを小さくすることができる。また、従来の位置決め装置と同じ大きさであれば、2倍の変位量を得ることができる。なお下ブロックと中間体との間に第1のバネ部材が設けられ、中間体と上ブロックとの間に第2のバネ部材が設けられることにより、通常時においては、各部を所定の位置に保つことができる。
このような構成とするために、ボールと、このボールを保持する保持孔が形成されたリテーナとで中間体を構成することにより、下ブロックと中間体とがスライド可能に形成され、かつ中間体と上ブロックとがスライド可能に形成される。
また、中間体から延びる軸部材の動きが、下ブロックおよび上ブロックの可動空間内に規制されることにより、下ブロックと中間体との変位量および中間体と上ブロックとの変位量が決定される。
さらに、下ブロックと中間体の間の変位量および中間体と上ブロックの間の変位量が小さいため、第1のバネ部材および第2のバネ部材は、小さい変位量に対応できればよい。このようなバネ部材として円錐状に巻回されたコイルバネを用いることができるが、小さい変位量に対応できればよいため、小さいコイルバネを用いることができる。
また、軸部材の端部にフランジ部を形成し、下ブロックに形成されたピストン部材をフランジ部に押し付けることができる構成とすることにより、中間体の動きがロックされ、上ブロックもロックされる。したがって、上ブロックに載置された搬送物を一定の位置に固定することができる。
この発明によれば、下ブロックと中間体との間の変位量および中間体と上ブロックとの間の変位量が小さくても、位置決め装置全体として大きい変位量を得ることができる。このように、各部の間の変位量が小さいため、従来の位置決め装置と同様の変位量を確保するのであれば、下ブロック、中間体、上ブロックを小さくすることができ、位置決め装置全体を小さくすることができる。したがって、ステンレス鋼やアルミニウムなどの高価な材料を使用する場合、低価格で位置決め装置を作製することができる。逆に、従来の位置決め装置と同程度の大きさとするならば、従来のものより大きい変位量を有する位置決め装置を得ることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の搬送物の位置決め装置の一例を示す平面図である。 図1に示す位置決め装置の側面図である。 図1に示す位置決め装置の内部構造を示す図解図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられる取付フランジを示す平面図であり、(B)は図4(A)の線B−Bにおける断面図解図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられるロックシリンダを示す平面図であり、(B)はその断面図解図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられるロックピストンを示す平面図であり、(B)はその断面図解図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられるボール当て板を示す平面図であり、(B)はその断面図解図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられるリテーナを示す平面図であり、(B)はその断面図解図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられる軸部を構成する一方の軸片を示す断面図解図であり、(B)はその平面図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられる軸部を構成する他方の軸片を示す断面図解図であり、(B)はその平面図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられる第1のバネ部材および第2のバネ部材を示す平面図であり、(B)はその断面図解図である。 図1に示す位置決め装置に用いられる天板受台を示す断面図解図である。 (A)は図1に示す位置決め装置に用いられる天板を示す平面図であり、(B)はその端面図解図である。 図1に示す位置決め装置が変位したときの様子を示す図解図である。 位置決め装置を用いて搬送物を位置決めした様子を示す図解図である。 従来の位置決め装置の一例を示す図解図である。 図16に示す従来の位置決め装置の内部を示す平面図である。
符号の説明
10 搬送物の位置決め装置
12 下ブロック
14 取付フランジ
30 ロックシリンダ
50 ロックピストン
66 空隙部
70 ボール当て板
80 中間体
82 リテーナ
90 ボール
100 軸部
102a フランジ部
104a フランジ部
106 可動空間
110 第1のバネ部材
120 上ブロック
122 天板受台
140 第2のバネ部材
150 天板
170 可動空間
図1はこの発明の搬送物の位置決め装置の一例を示す平面図であり、図2はその側面図である。位置決め装置10は、下ブロック12を含む。下ブロック12は、図3に示すように、取付フランジ14を含む。取付フランジ14は、図4(A)(B)に示すように、アルミニウムなどで円板状に形成され、中央部に円形の凹部16が形成される。凹部16の外周側には、4つのボルト用孔18が形成され、さらにその外周側に別の4つのボルト用孔20が形成される。内周側のボルト用孔18は、後述のロックシリンダをボルトで固定するためのものであり、外周側のボルト用孔20は、位置決め装置10をボルトによりローラベアリングのローラ間などに取り付けるためのものである。
取付フランジ14上には、ロックシリンダ30が取り付けられる。ロックシリンダ30は、図5(A)(B)に示すように、アルミニウムなどで円環状に形成される。ロックシリンダ30の一方面側には、取付フランジ14のボルト用孔18に対応する位置に、雌ねじが形成されたねじ孔32が形成される。ロックシリンダ30の中央部には、円形の貫通孔34が形成される。貫通孔34の外周側において、ロックシリンダ30の一方面に、環状の窪み部36が形成される。窪み部36の内部には段差36aが形成され、内周側が浅く、外周側が深く形成されている。ロックシリンダ30の側面から窪み部36に向かって、圧縮空気を送り込むための1つの空気孔38が形成される。
ロックシリンダ30の他方面の内周側には、外周縁部より低くなった環状の平面部40が形成される。平面部40は、ロックシリンダ30の他方面の外周縁部の内側から貫通孔34まで連続して形成される。さらに、貫通孔34に面した内壁の一端側には、後述の第1のバネ部材を受けるためのバネ受け部42が形成される。バネ受け部42は、貫通孔34に面した内壁に形成された溝42aと、溝の一端側から突き出した突出し部42bとで構成される。ロックシリンダ30の一方面側の貫通孔34と窪み部36との間において、突出し部42bは、窪み部36の外側端部より低くなるように形成される。取付フランジ14とロックシリンダ30とは、ボルト44をボルト用孔18およびねじ孔32に通すことにより固定される。
ロックシリンダ30の窪み部36内には、ピストン部材としてのロックピストン50が嵌め込まれる。ロックピストン50は、図6(A)(B)に示すように、円環状に形成される。ロックピストン50の中央部には、円形の貫通孔52が形成される。ロックピストン50の一方面側において、貫通孔52の周囲に、複数の円形の有底孔54が形成される。これらの有底孔54形成部の内周側から貫通孔52の内側に向かって突き出すように、突出し部56が形成される。突出し部56上において、貫通孔52に面した内壁に、Oリングを嵌めるための内溝58が形成される。さらに、ロックシリンダ30の外周壁には、Oリングを嵌めるための外溝60が形成される。
ロックピストン50は、ロックシリンダ30の窪み部36に嵌め込まれる。このとき、ロックピストン50の突出し部56は、ロックシリンダ30の突出し部42bの下に重なるように配置される。また、ロックピストン50の内溝58には、Oリング62が嵌め込まれ、外溝60には、別のOリング64が嵌め込まれる。これらのOリング62,64によって、ロックシリンダ30の窪み部36の内壁とロックピストン50との間の隙間が埋められる。なお、ロックシリンダ30の窪み部36の外周側は深くなっているため、この部分に空隙部66が形成され、この空隙部66に空気孔38が連結される。さらに、ロックピストン50の有底孔54には、コイルバネ68が嵌め込まれ、ロックピストン50が取付フランジ14側からロックシリンダ30の窪み部36側に向かって付勢される。
ロックシリンダ30の他方面の平面部40には、ボール当て板70が取り付けられる。ボール当て板70は、図7(A)(B)に示すように、ステンレス鋼などで円環状に形成され、その両面は平面状に形成される。このボール当て板70が平面部40に取り付けられることによって、ロックシリンダ30の外周端とボール当て板70とが同一平面となるように形成される。
下ブロック12の上には、中間体80が配置される。中間体80は、リテーナ82を含む。リテーナ82は、図8(A)(B)に示すように、超高分子ポリエチレンなどによって、円環状に形成される。リテーナ82の中央部には円形の窪みが形成されることによって、薄肉部84が形成される。この薄肉部84の中央部には、貫通孔86が形成される。また、薄肉部84の周囲には、貫通した複数の保持孔88が形成される。このリテーナ82は、薄肉部84が形成された窪みが上になるようにして、ボール当て板70上に配置される。
リテーナ82の保持孔88には、ステンレス鋼などで形成されたボール90が嵌め込まれ、このボール90がボール当て板70の平面上に配置される。ボール90は、保持孔88の内径とほぼ同じ外径となるように形成される。したがって、ボール90が回転することにより、リテーナ82は、ボール当て板70の平面上でスライドするようにして移動することができる。
リテーナ82の中央部から両面側に向かって、軸部100が形成される。軸部100は、図9および図10に示すような2つの軸片102および軸片104を組み合わせることにより形成される。これらの軸片102,104は、たとえばステンレス鋼などで形成される。一方の軸片102の一端側には、図9(A)(B)に示すように、鍔状のフランジ部102aが形成される。また、軸片102の他端側の外周部に、他の部分より細くなった括れ部102bが形成される。この括れ部102bの外径は、リテーナ82の貫通孔86の直径と同じとなるように形成される。さらに、軸片102の他端には、ねじ孔102cが形成される。また、フランジ部102aには、2つの貫通孔104cが形成される。
また、図10(A)(B)に示すように、他方の軸片104の一端側には、鍔状のフランジ部104aが形成され、他端には、ねじ孔104bが形成される。軸片104の外径は、リテーナ82の貫通孔86の直径より大きく形成される。さらに、フランジ部104aには、2つの貫通孔104cが形成される。
リテーナ82の上面側において、一方の軸片102の括れ部102bが、リテーナ82の貫通孔86に嵌め込まれる。そして、リテーナ82の下面側から、他方の軸片104を組み合わせることによって、リテーナ82の両側に延びる軸部100が形成される。なお、軸片102,104の組み合わせは、ねじ孔102c,104bに雄ねじ106をねじ込むことによって行なわれる。
軸片104のフランジ部104aは、ロックピストン50の突出し部56の下部において、取付フランジ14の凹部16部分に配置される。そして、フランジ部104aの外径は、ロックピストン50の突出し部56の内径より大きく形成される。それにより、軸部100が下ブロック12から抜けないようになっている。さらに、フランジ部104aの外径は、凹部16の内径より小さく形成される。また、軸片104の外径は、ロックシリンダ30の貫通孔34の直径およびロックピストン50の貫通孔52の直径より小さく形成される。それにより、軸片104およびフランジ部104aが移動できる可動空間108が形成され、この可動空間108における軸部100(軸片104およびフランジ部104a)の可動範囲内で、リテーナ82がボール当て板70上をスライドするように移動することができる。
ロックシリンダ30のバネ受け部42と軸部100との間には、第1のバネ部材110が取り付けられる。第1のバネ部材110は、図11(A)(B)に示すように、ステンレス鋼などの線材を円錐状に巻回したコイルバネとして形成される。この第1のバネ部材110の大径側端部が、ロックシリンダ30のバネ受け部42に配置され、小径側端部が、リテーナ82の下面において、軸部100に配置される。この第1のバネ部材110によって、軸部100は、ロックシリンダ30の貫通孔34の中央部に保持される。
中間体80上には、上ブロック120が配置される。上ブロック120は、天板受台122を含む。天板受台122は、図12に示すように、アルミニウムなどによって、円環状に形成される。天板受台122の一方面側の中央部に円形の凹部124が形成され、その中央部に円形の貫通孔126が形成される。また、天板受台122の他方面側において、その外周端を周回する壁部128が形成される。この壁部128の内側において、段差130が形成され、段差130の内周側に平面部132が形成される。平面部132は、段差130から貫通孔126まで連続して形成される。貫通孔126の内側において、ロックシリンダ30のバネ受け部42と同様に、溝134aと突出し部134bとからなるバネ受け部134が形成される。また、天板受台122の凹部124形成面側において、その外周部から外側に突出す鍔状部136が形成される。
天板受台122の平面部132には、図7に示すような円環状のボール当て板70が取り付けられる。このボール当て板70によって、段差130における高低差がなくなり、壁部128の内側が同一平面となる。このボール当て板70が、ボール90上に載置される。したがって、ボール90が回転することにより、天板受台122がリテーナ82に対してスライドするように移動することができる。
天板受台122のバネ受け部134と軸部100との間には、第2のバネ部材140が取り付けられる。第2のバネ部材140は、第1のバネ部材110と同様に、ステンレス鋼などの線材を円錐状に巻回したコイルバネとして形成される。この第2のバネ部材140の大径側端部が、天板受台122のバネ受け部134に配置され、小径側端部が、リテーナ82の上面において、軸部100に配置される。この第2のバネ部材140によって、軸部100は、天板受台122の貫通孔126の中央部に保持される。
天板受台122上には、天板150が載置される。天板150は、図13(A)(B)に示すように、ステンレス鋼などによって円板状に形成される。天板150の一方面側の外周端には、壁部152が形成される。壁部152の内周面には、溝154が形成される。壁部152の一部に、切り欠き部156が形成される。天板150は、天板受台122の上に載置されると、天板受台122の鍔状部136の下面に天板150の溝154が配置される。この鍔状部136と溝154の両方にかかるようにして、リング状の留め輪160が嵌め込まれ、天板150が天板受台122に固定される。
ここで、軸片102のフランジ部102aは、天板受台122の凹部124部分に配置される。そして、フランジ部102aの外径は、天板受台122の突出し部134bの内径より大きく形成される。それにより、軸部100が上ブロック120から抜けないようになっている。さらに、フランジ部102aの外径は、凹部124の内径より小さく形成される。また、軸片102の外径は、天板受台122の貫通孔126の直径より小さく形成される。それにより、軸片102およびフランジ部102aが移動できる可動空間170が形成され、この可動空間170における軸部100(軸片102およびフランジ部102a)の可動範囲内で、天板受台122がリテーナ82に対してスライドするように移動することができる。つまり、天板受台122は、ロックシリンダ30の平面部40に取り付けられたボール当て板70の平面と平行な向きにスライドすることができる。
この位置決め装置10を用いて、ローラコンベアなどで搬送されてきた搬送物を持ち上げることにより、搬送物がローラコンベアから切り離される。この状態で、たとえばエアシリンダなどで搬送物を押して、その位置を微調整する場合、図14に示すように、ボール90が回転して、リテーナ82がロックシリンダ30上に配置されたボール当て台70上をスライドするように移動する。それと同時に、ボール90上に載置されたボール当て板70を有する天板受台122も、リテーナ82に対してスライドするように移動する。
このように、この位置決め装置10では、ロックシリンダ30などからなる下ブロック12と、リテーナ82などからなる中間体80との間でスライドするように変位し、中間体80と天板受台122などからなる上ブロック120との間でスライドするように変位するため、これらの変位量の合計が、位置決め装置10全体で得られる変位量となる。そのため、たとえば天板150の基本位置から15mmの範囲内で位置調整を行なう場合、下ブロック12内の可動空間108内および上ブロック120内の可動空間170内における軸部100の移動範囲は、それぞれ基本位置である中心部から7.5mmであればよい。
このように、下ブロック12内の可動空間108および上ブロック120内の可動空間170の範囲は、位置決め装置10の最大調整範囲の半分であればよいため、最大調整範囲で可動空間を確保しなければならない従来の位置決め装置に比べて、下ブロック12、中間体80および上ブロック120を小型化することができる。さらに、第1のバネ部材110および第2のバネ部材140も、最大調整範囲の半分の変位に対応して軸部100を保持すればよいため、これらのバネ部材110,140も小型化することができる。
位置決め装置10を小型化することができるため、たとえばローラコンベアのローラ間に位置決め装置10を配置する場合においても、ローラ間隔の狭いローラコンベアに対応することができる。さらに、クリーンルームなどで使用される場合、各部品はステンレス鋼やアルミニウムなどの高価な材料で形成されるが、小型化することにより、これらの材料の使用量を少なくすることができる。そのため、安価に位置決め装置10を作製することができる。また、この位置決め装置10を従来の位置決め装置と同様の大きさとすれば、従来の位置決め装置の調整量の2倍の調整量を得ることができる。
さらに、ロックシリンダ30に形成された空気孔38に圧縮空気を送り込むことにより、空隙部66に圧縮空気が入り、ロックピストン50がコイルバネ68に抗して、可動空間108に向かって押し下げられる。それにより、ロックピストン50の突出し部56が軸片104のフランジ部104aに押し付けられ、軸部100がロックされる。それにより、リテーナ82もロックされ、ボール90が回転しなくなって、上ブロック120もロックされる。このようにして、位置決め装置10上に載置された搬送物は固定される。そして、空隙部66に入った空気を抜くことにより、コイルバネ68の力でロックピストン50がフランジ部104aから離れ、軸部100は変位可能となる。そのため、軸部100は、第1のバネ部材110および第2のバネ部材140の働きにより、基本位置である中心部に保持される。
このように、この発明の位置決め装置10は、小型でありながら、大きい範囲で位置調整を行なうことができる。さらに、小型化することにより、製造コストを低減することができる。また、ロックピストンを形成することにより、任意の位置で搬送物を固定することができる。

Claims (4)

  1. 平面を有する下ブロック、
    前記下ブロックの前記平面上でスライド可能に形成される中間体、
    前記下ブロックの前記平面と平行な向きにおいて前記中間体に対してスライド可能に形成される上ブロック、
    前記下ブロックと前記中間体とを所定の位置関係に保持するための第1のバネ部材
    記中間体と前記上ブロックとを所定の位置関係に保持するための第2のバネ部材、および
    前記中間体から前記下ブロック側および前記上ブロック側に延びるように形成される軸部材を含み、
    前記下ブロック内および前記上ブロック内には、前記中間体の動きにともなって動く前記軸部材の可動範囲を規制する可動空間が形成される、搬送物の位置決め装置。
  2. 前記中間体は、ボールと、前記ボールを保持する保持孔が形成されたリテーナとで構成され、
    前記保持孔に保持された前記ボールが前記下ブロックの前記平面上に配置され、かつ前記ボール上に前記上ブロックが載置された、請求項1に記載の搬送物の位置決め装置。
  3. 前記第1のバネ部材および前記第2のバネ部材は、円錐状に巻回されたコイルバネで構成され、
    前記中間体の一方面側において前記軸部材と前記下ブロックとの間に前記コイルバネが嵌め込まれ、前記中間体の他方面側において前記軸部材と前記上ブロックとの間に前記コイルバネが嵌め込まれる、請求項2に記載の搬送物の位置決め装置。
  4. 前記軸部材の端部に形成されて前記可動空間内で移動するフランジ部と、前記下ブロック内において前記可動空間に向かって往復運動可能に形成されるピストン部材とを含み、前記可動空間に向かって前記ピストン部材を移動させることにより前記フランジ部に前記ピストン部材が押し付けられる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の搬送物の位置決め装置。
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