JP4796186B2 - 可変長データのメモリ格納方法、および可変長データ記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可変長データのメモリ格納方式に係り、さらに詳しくは、例えば動画像復号装置において動き予測処理に用いられる参照用動きベクトルのデータが可変長であって、その参照用動きベクトルのデータにエラーが生じた場合の、参照用動きベクトルデータのメモリ格納方法に関する。
近年、MPEG(ムービング・ピクチャ・エキスパーツ・グループ)などの動画像符号化方式を用いたデジタル放送やネットワーク放送、デジタルデータを用いた動画像配信などがさかんに行われている。このような動画像符号化方式において、動画像を高い圧縮率で符号化することによって高解像度の動画像データを転送することが可能となってきている。このような動画像圧縮技術の中に動き補償方式が存在し、その1つとしてダイレクト・モードという手法がある。ダイレクト・モードは動き情報を符号化済みブロックの動き情報から予測生成する符号化モードであり、動き情報の符号化に必要なビット数が不必要となるため、圧縮効率が向上する。
図1は、このようなダイレクト・モードとしての時間ダイレクト・モードの概念の説明図である。時間ダイレクト・モードでは、アンカー・ピクチャで対象ブロックと同じ位置にあるアンカー・ブロックの動きベクトルmvColを、参照ピクチャと対象ピクチャとの時間間隔tbと参照ピクチャとアンカー・ピクチャとの時間間隔tdを用いてスケーリングし、前方予測としてのL0予測に対する動きベクトルmvL0と、後方予測としてのL1予測に対する動きベクトルmvL1とを次式によって求めることになる。
mvL0=mvCol×tb/td
mvL1=−mvCol×(td−tb)/td=mvL0−mvCol
このようなダイレクト・モードが用いられて符号化された動画像データを復号化する復号処理においては、符号化された画像データの復号にあたって、ダイレクト・モードで参照される可能性のある動きベクトルの情報をすべてメモリに格納しておく処理が必要である。
図2は、このようにダイレクト・モードの処理で参照される可能性のある動きベクトル情報を表わす例である。同図において、例えば16×16の画素に対応する1つのマクロブロック(MB)に対する動きベクトルの数は一定ではなく、数が変化すると共に、それらの動きベクトルを求める領域の大きさを含めて何種類ものパターンが存在する。
図3は、そのような参照用動きベクトル情報のメモリ格納方式の1つの従来例の説明図である。同図においては、各マクロブロック(MB)に対して異なるパターンを持ち、結果として可変長の動きベクトル情報に対して、固定サイズのメモリ領域が割り当てられ、動きベクトル情報が格納されている。このようにマクロブロック単位で固定サイズのメモリ領域を割当てる場合には動きベクトル情報の転送にあたって常に固定サイズのデータを転送する必要があり、メモリへのアクセス処理が膨大となる。
図4、および図5は、マクロブロック毎に数も異なり、また動きベクトルが検出される領域の大きさも異なる可変長データのメモリへの異なる格納方式の説明図である。図4において、例えばマクロブロック0に対する動きベクトルの数は2個であり、マクロブロック3に対する動きベクトルの数は7個となる。
図5は、図4の動きベクトルのデータ長に応じてメモリ内の可変長領域を割り当てる動きベクトル情報の格納方式であり、図4の各マクロブロックに対する動きベクトルの情報が動きベクトルの個数などに応じた可変長の領域にそれぞれ格納されている。
図5の参照用動きベクトル情報のメモリ格納方式を従来例として、従来例における参照用動きベクトル情報のメモリへの書き込みと読み出しの処理について、図6から図9を用いて説明する。図6は、動きベクトル情報のメモリ格納方式の従来例における動きベクトル情報格納処理のフローチャートである。同図は、1マクロブロック(MB)に対する参照用動きベクトル格納処理の詳細フローチャートの従来例である。
図6において処理が開始されると、まずステップS101でマクロブロックラインの先頭のマクロブロックに対する処理であるか否かが判定される。ここでは1つのマクロブロックライン、すなわち横方向のマクロブロックの並びに対応してメモリ内の固定領域が割り当てられるものとし、マクロブロックラインの先頭である場合には、そのように割り当てられた固定サイズの領域の先頭にそのマクロブロックに対する参照用動きベクトル情報を格納する必要があるため、ステップS102でその領域の先頭アドレスが計算された後に、マクロブロックラインの先頭でない場合には直ちにステップS103に移行し、そのマクロブロックに対する参照用動きベクトルの計算が行われる。
そしてステップS104で参照用動きベクトルの計算においてエラーが発生したか否かが判定され、エラーが発生していない場合にはステップS105で参照用動きベクトルの格納が行われ、次のマクロブロックに対する参照用動きベクトル格納処理が続行される。
ステップS104でエラーが発生したと判定されると、ステップS106でマクロブロックを巻き戻る処理が必要であるか否かが判定される。例えば画像データの欠落などによって参照される動きベクトルの計算が正しく行われない場合には、その参照用動きベクトル情報を用いて算出される該当マクロブロックの動きベクトル情報に対する影響が大きくなり、画質劣化に直接結びついてしまうために、エラーが発生したマクロブロックの動きベクトル情報をそのまま使用することなく、例えばその参照用動きベクトル情報を“0”としてダイレクト・モード動き予測処理を行うことが望ましい方法となる。なお、例えばダイレクト・モードが用いられるH.264画像圧縮方式では、データ復号時の処理の詳細は規定されていないが、以下の説明では、エラーが発生しているマクロブロックの動きベクトル情報を“0”としてダイレクト・モード動き予測処理を行うものとする。
またあるマクロブロックに対してエラーが検出された場合、該当するマクロブロックの手前に位置し、すでに参照用動きベクトルの格納処理が終了したマクロブロックに対しても、画質劣化が発生している可能性が高い。このため手前のマクロブロックに巻き戻ってエラー隠蔽処理を行うことによって、検出されたエラーによる画質劣化を手前のマクロブロックに対しても防止することが可能である。
ステップS106でそのようなマクロブロック巻き戻り処理が必要であるか否かが判定され、そのような巻き戻り処理が必要でない場合には、ステップS107で計算結果の動きベクトル情報が“0”で上書きされて、ステップS105で参照用動きベクトルの格納が行われる。
ステップS106で、例えば経験的にマクロブロックの巻き戻り処理が必要であり、どこまでマクロブロックの巻き戻りを行うべきかが決定された場合には、ステップS108で図5で説明した1つのマクロブロックラインに対応する動きベクトル情報格納領域の先頭アドレスからメモリの内容を再びリードし、ステップS109で巻き戻りマクロブロック位置、すなわちエラー隠蔽処理を行うべきマクロブロックの位置が探索され、ステップS107でそのマクロブロックの位置から計算結果の動きベクトル情報が“0”で上書きされ、ステップS105で巻き戻ったマクロブロックの位置から現在の処理対象のマクロブロックの位置まで、参照用動きベクトルの値として“0”の書き込みが行われ、次のマクロブロックに対する参照用動きベクトル格納処理が続行される。
図7は、図6の処理による参照用動きベクトル情報書き込み結果の説明図である。同図において、図5で説明した1つのマクロブロックラインに対する動きベクトル情報格納のための固定サイズの領域にマクロブロック(MB)0から可変長の動きベクトル情報が次々と書き込まれるが、マクロブロック5に対してエラーが検出されたとすると、この時点でステップS106でマクロブロックの巻き戻り処理が必要であるか否かが判定され、マクロブロック2までの巻き戻り処理が必要であると判定されると、マクロブロック2からマクロブロック5までのデータとして参照用動きベクトル情報が“0”であることを示すデータが書き込まれる。マクロブロック6に対してもエラーが検出されると、ステップS106では巻き戻り処理が必要ないと判定され、ステップS107、およびステップS105でマクロブロック6に対しても“0”が書き込まれ、以後の処理が続行されることになる。
図8は、図5の動きベクトル情報の格納方式の従来例に対応する動きベクトル情報読み出し処理のフローチャートである。同図においては、図6に対応して1マクロブロックの参照用動きベクトル読み出し処理のフローチャートが示されている。処理が開始されると、まずステップS111で1マクロブロックラインの先頭マクロブロックに対する処理であるか否かが判定され、先頭マクロブロックである場合にはステップS112で動きベクトル情報を格納しているRAMのアドレスとして1マクロブロックラインの先頭アドレスが設定されて、RAMのリードが行われた後に、先頭マクロブロックラインでない場合には直ちに、ステップS113で参照用動きベクトル情報が読み出され、ステップS114でダイレクト・ベクトルの計算が行われ、1マクロブロックに対応する参照用動きベクトル読み出し処理を終了する。
図9は、図8の処理による参照用動きベクトル情報の読み出し方法の説明図である。同図においてマクロブロックラインの先頭、すなわちMB(マクロブロック)0から参照用動きベクトル情報の読み出しが行われるが、マクロブロック2からマクロブロック6に対しては動きベクトル情報としてメモリに格納されている“0”の読み出しが行われることになる。
以上において可変長となるマクロブロック動きベクトル情報をメモリに格納する格納方式の従来例と、その従来例に対応する動きベクトル情報の書き込み、および読み出し処理について詳細に説明したが、あるマクロブロックにおいてエラーが検出され、手前のマクロブロックに巻き戻ってエラー隠蔽処理を行う必要がある場合に、巻き戻るべきマクロブロックに対応する動きベクトル情報の格納アドレスをユニークに求めることはできず、再度先頭アドレスからメモリの内容を読み出して巻き戻り位置の動きベクトル情報を探し出し、その位置から動きベクトル情報の“0”への置き換えを行う必要があり、このような処理には膨大なメモリアクセスと、長い処理時間を必要とするという問題点があった。
このような画像復号化システムにおけるエラー隠蔽方法に関する従来技術としての特許文献1では、エラー領域の予測動きベクトルと隣接領域の動きベクトルとの差分と閾値との比較結果に基づいて、エラー領域に対する代替領域の動きベクトルを“0”に設定するか、またはエラー領域の予測動きベクトルに補償値を加えて代替領域の動きベクトルとして機能させる技術が開示されている。
特開2006−128920号公報 「画像信号復号化システムにおけるエラー隠蔽方法および装置」
しかしながらこのような従来技術を用いても、可変長の動きベクトル情報が連続的に格納されたメモリにおいてマクロブロックの巻き戻り処理を必要とする場合に、メモリアクセスが膨大となり、処理時間が長くなるという問題点を解決することはできなかった。
本発明の目的は、可変長データ、例えば参照用動きベクトルのデータを各マクロブロックに対応して次々とメモリに格納する処理において、エラーが検出され、既に格納済みの可変長データの書き換えを行う必要が生じた場合にも、その書き換え処理を省略可能とすることによって、メモリアクセス処理の必要性を低減させ、エラー隠蔽処理に必要な時間を大幅に短縮することである。
本発明の可変長データのメモリ格納方法は、複数の可変長データ、例えば1マクロブロックラインの複数のマクロブロックに対する参照用動きベクトルデータをメモリ上に連続して格納する方法である。
この方法においては、可変長データに対してエラー検出を行い、エラーが検出されなかった可変長データをメモリ上の予め定められた位置から1つずつ格納し、可変長データに対してエラーが検出された時、その可変長データを書き込むべきであった前記メモリ内の領域に対応して、次にエラーが検出されない可変長データを格納すべき復帰アドレスを含むエラー情報を、前記予め定められた位置の前に書き込むものである。
本発明におけるエラー情報は、前述の復帰アドレスに加えて、検出されたエラー情報に対応してエラー隠蔽用データによって代用されるべき可変長データの中で、最も古く入力された可変長データを指定するものである。
本発明の可変長データ記憶装置は、このような可変長データのメモリ格納方法を用いて可変長データが格納されるデータ記憶装置である。
以上のように本発明によれば、メモリに書き込むべき可変長データにエラーが検出された時には、その可変長データを書き込むべきであったメモリ上の領域に対応する復帰アドレスを含み、エラー隠蔽用データによって代用されるべき可変長データの中で最も古く入力された可変長データが指定されることによって、データの読み出し時には、その最も古く入力された可変長データから、前述の復帰アドレスに格納されている可変長データの前までの可変長データがエラー隠蔽用データ、例えば“0”として出力されることによって、前述のマクロブロックの巻き戻り処理が不必要となり、メモリアクセスのための処理時間を大幅に削減することが可能となる。
ダイレクト・モードの処理の概要を説明する図である。 ダイレクト・モード処理において用いられる参照用動きベクトルの説明図である。 固定サイズ領域への動きベクトル情報の格納方式の従来例の説明図である。 マクロブロックに対する参照用動きベクトルの各種パターンの説明図である。 メモリへの可変長動きベクトル情報の連続格納方式の従来例の説明図である。 図5の従来例に対する動きベクトル情報格納処理のフローチャートである。 図6の処理によるメモリへの参照用動きベクトル情報書き込み例の説明図である。 図5の従来例に対する動きベクトル情報読み出し処理のフローチャートである。 図8の処理によるメモリからの参照用動きベクトル情報読み出し例の説明図である。 可変長データのメモリ格納方法の基本的な機能ブロック図である。 動画像復号装置の構成例のブロック図である。 各ピクチャの入力、符号化、復号化、および表示の順序を説明する図である。 図12に対する各ピクチャの復号処理の全体フローチャートである。 第1の実施例におけるエラー情報のメモリへの格納方式の説明図である。 第1の実施例における参照用動きベクトル情報格納処理のフローチャートである。 図15におけるエラー情報保持処理の詳細フローチャートである。 第1の実施例における参照用動きベクトル情報書き込み例の説明図である。 第1の実施例における参照用動きベクトル情報読み出し処理のフローチャートである。 第1の実施例における参照用動きベクトル情報読み出し例の説明図である。 第2の実施例におけるエラー情報格納方式の説明図である。 第2の実施例における参照用動きベクトル情報格納処理のフローチャートである。 図21におけるエラー情報保持処理の詳細フローチャートである。 図21の処理による参照用動きベクトル情報書き込み例の説明図である。 第2の実施例における参照用動きベクトル情報読み出し処理のフローチャートである。 図24の処理による参照用動きベクトル情報読み出し例の説明図である。
図10は、本実施形態における可変長データのメモリ格納方法の基本的な機能ブロック図である。同図は複数の可変長データ、例えば参照用動きベクトルのデータをメモリ上に連続して格納するメモリ格納方法の基本的な機能ブロック図である。
図10において、まずステップS1で入力される可変長データに対するエラー検出が行われ、エラーが検出されなかった場合には予め定められた位置から可変長データが連続してメモリに書き込まれる。エラーが検出された場合には、そのエラーに対応するエラー情報がメモリ内で前述の予め定められた位置より前に書き込まれる。このエラー情報は、復帰アドレスとして、エラーが検出された可変長データが書き込まれるべきであったメモリ上の領域に対応するアドレス、例えばその領域の終了アドレスの次のアドレスを含み、検出されたエラーに対応してエラー隠蔽用データ、例えば“0”によって代用されるべき可変長データの中で最も古く入力された可変長データを指定するものである。
これによって可変長データが参照用の動きベクトルのデータである場合には、エラーが検出されたマクロブロックに対する参照用動きベクトルのデータを書き込むべきであったメモリ上の領域の、例えば終了アドレスの次のアドレスと、マクロブロックの巻き戻り処理として参照用動きベクトルの値が“0”とされるべきマクロブロックのうちで最も古くメモリに格納された参照用動きベクトルのデータが指定され、参照用動きベクトルデータの読み出しに際してはその最も古くメモリに格納された参照用動きベクトルのデータから、前述の終了アドレスの次のアドレスから格納されているマクロブロックのデータの前までのマクロブロックに対する参照用動きベクトルのデータが、エラー隠蔽用のデータとしての“0”とされて出力されることになる。
図11は、本実施形態における動画像復号装置の構成例のブロック図である。同図において動画像復号装置1は、VLC(バリアブル・レングス・コード、可変長符号)復号部2、逆量子化部3、逆DCT部4、フィルタ処理部5、フレームメモリ6、画面内予測部7、動き補償部8、重み付き予測部9、およびメモリ10を備えている。
図11において入力ストリームデータはVLC復号部2に与えられ、復号化された後に逆量子化部3によって逆量子化され、逆DCT部4によって逆離散コサイン変換される。
VLC復号部2による復号結果は、画面内予測部7、および動き補償部8にも与えられ、画面内予測、すなわちフレーム内予測方式が用いられている場合には、画面内予測部7の出力が選択されて、逆DCT部4の出力と加算され、出力画像として外部に出力される。
出力画像はフィルタ処理部5にも与えられ、フィルタ処理の結果はフレームメモリ6に格納され、動き補償部8によって動き補償が行われ、その補償結果に応じて重み付き予測部9によってフレーム間予測に対応する処理が行われ、重み付き予測部9の出力が選択され、逆DCT部4の出力と加算されて出力画像として外部に出力される。この時、動き補償部8によって参照用動きベクトルの計算が行われ、その計算結果はメモリ、例えばRAM10に格納され、またダイレクト・モード処理による演算においてメモリ10から読み出されて使用される。メモリ10、例えばRAMは実装上は動画像復号装置、例えばデコーダチップの外部に備えられることもあるが、ここでは基本的な構成例として、メモリ10が動画像復号装置1の内部に備えられているものとする。
図12は、本実施形態における入力ストリーム内の画像の入力、符号化、復号化、および表示の順序の説明図である。画像の入力順はIピクチャ、2つのBピクチャ、Pピクチャの順序であるが、符号化、および復号化においてはその順序はIピクチャ、Pピクチャおよび2つのBピクチャの順となる。表示順は画像入力順と同じである。本実施形態の復号化処理において、例えばPピクチャのあるマクロブロックにエラーが発生した場合に、エラー隠蔽処理として、そのマクロブロックに対応する参照用動きベクトルの値が“0”に置き換えられて、復号化の処理が行われることになる。
図13は、図12の画像復号化順に対応する画像データ復号処理の全体フローチャートである。同図において処理が開始されると、まずステップS11でIピクチャの復号処理が、ステップS12でPピクチャの復号処理が行われる。このPピクチャの復号処理においては、ステップS15で1マクロブロックライン単位の処理が行われ、その処理はステップS16ですべてのマクロブロックラインに対して終了したと判定されるまで続けられる。このステップS15における1マクロブロックライン単位の処理において、後述するように各マクロブロックに対する参照用動きベクトルの格納処理が行われる。
ステップS12の処理が終了すると、ステップS13でBピクチャの復号処理が行われる。この処理では、ステップS17で1マクロブロックライン単位の処理が行われ、その処理はステップS18ですべてのマクロブロックラインに対する処理が終了したと判定されるまで続けられる。このステップS17における1マクロブロック単位処理において、ダイレクト・モードが使用されている場合、各マクロブロックに対する参照用動きベクトル読み出し処理が行われる。そして最後にステップS14で次のBピクチャ復号処理が行われる。
続いて本実施形態におけるエラー情報のメモリ格納方式、参照用動きベクトル情報のメモリへの格納と読み出しの処理について、従来例と対応させながら詳細に説明する。
図14から図19は、第1の実施例の説明図である。図14は、第1の実施例におけるエラー情報のメモリ格納方式の説明図である。本実施形態では、従来例における図5と同様に、メモリ内で1マクロブロックラインに対応する参照用動きベクトル情報の格納開始位置から連続的に動きベクトル情報が格納されるが、第1の実施例においてはその格納開始位置の直前にエラー情報が格納される。
エラー情報としては、例えばその1ワードがエラー情報であることを示す識別子が格納され、その後ろの空の領域の後に、そのマクロブロックラインに対するエラーの有無を示すエラーフラグが格納され、その後にエラー開始マクロブロック情報と復帰アドレス情報が格納される。
エラー開始マクロブロック情報は、あるマクロブロックに対してエラーが検出された時にマクロブロックを巻き戻ってエラー隠蔽処理、すなわち参照用動きベクトル情報の値を“0”とする処理を開始すべきマクロブロックの番号(コンシール・スタートMB)を示し、復帰アドレス情報はエラー隠蔽処理、すなわちエラーが検出されたマクロブロックまでの参照用動きベクトル情報の値を“0”とする処理の後に、通常処理としてマクロブロックに対する参照用動きベクトル情報の通常の書き込みと読み出しを開始すべきメモリアドレス(ネクスト・アドレス・ポインタ)を示す。
図15は、第1の実施例における1マクロブロック参照用動きベクトル格納処理のフローチャートである。同図において処理が開始されると、ステップS21からS23で従来例の図6におけるステップS101からステップS103までと同様の処理が行われ、参照用動きベクトルの計算が行われる。そしてステップS24でエラーが発生したか否かが判定され、エラーが発生していない場合には、従来例におけると同様に参照用動きベクトルのデータがステップS25でメモリに格納された後に、エラーが発生した場合にはステップS26でエラー情報が、例えば図示しないメモリのワーク領域に保持された後に、ステップS27でそのマクロブロックラインが終了し、かつそのマクロブロックラインの中のマクロブロックに対してエラーがあったか否かが判定され、この条件が成立しない場合には直ちに、成立した場合には先頭メモリアドレス、すなわち図14の動きベクトル情報格納開始位置の直前にエラー情報が書き込まれた後に、そのマクロブロックに対する参照用動きベクトル格納処理を終了する。すなわち第1の実施例においては、1マクロブロックラインの中のすべてのマクロブロックに対する参照用動きベクトル格納処理が終了した時点でエラー情報のメモリへの書込みが行われる。
図16は、図15におけるステップS26のエラー情報保持処理の詳細フローチャートである。同図において、まずステップS30でエラーフラグの値が“1”となっているか否か、すなわち前述のワーク領域に保持されているエラー情報の中のフラグが“1”であるか否かが判定され、“1”でない場合にはステップS31でその値が“1”に設定され、ステップS32でマクロブロックの巻き戻り処理が必要か否かが判定され、必要である場合にはステップS34でエラー開始MB位置として巻き戻りMB位置が格納され、ステップS35で復帰アドレスが格納、すなわちエラー情報としてワーク領域に保持された後にステップS27の処理に移行する。
ステップS32でマクロブロックの巻き戻り処理が必要でない場合には、エラー開始マクロブロック位置として現在のマクロブロック位置を示すデータが格納された後に、またステップS30でエラーフラグの値がすでに“1”である場合、すなわち1つのマクロブロックラインの中ですでに参照用動きベクトルの計算においてエラーが発生したと判定されたマクロブロックがあった場合には、ステップS35で復帰メモリアドレスの格納、すなわちエラー情報として保持された後にステップS27の処理に移行する。
なお、本発明の特許請求の範囲の請求項1における可変長データはマクロブロックに対する参照用動きベクトルのデータに相当し、予め定められた位置は図14の格納開始位置に相当し、さらに最古の可変長データはエラー開始マクロブロックに対する参照用動きベクトルのデータに相当する。
請求項3における予め定められた個数の可変長データは1マクロブロックラインを構成するマクロブロックに対する参照用動きベクトルデータに相当する。また請求項3全体は図16のステップS30でエラーフラグが“1”と判定されることがなく、復帰アドレスが更新されない場合の図15、16の処理に相当し、これに対して請求項5全体は復帰アドレスが更新される場合の処理に相当する。
図17は、図15の処理によるメモリへの参照用動きベクトル情報書き込み例の説明図である。同図において格納開始位置から始めて、マクロブロック0からマクロブロック4までに対する参照用動きベクトルのデータが格納された後に、マクロブロック5に対応する処理においてエラーが検出されたものとする。
エラーが検出されたマクロブロック5に対する参照用動きベクトルの格納は図15の処理においては行われないが、ステップS23でマクロブロック5に対する参照用動きベクトルの計算が行われた時点でその動きベクトルのデータの格納領域の大きさが特定されるため、ここではマクロブロック5に対する参照用動きベクトル格納領域はその大きさだけメモリ内に取られるものとし、実際の参照用動きベクトルのデータの格納は行われないものとする。しかしながら次に正常な参照用動きベクトルのデータが格納されるべき領域の先頭アドレスは、マクロブロック5に対応する参照用動きベクトルを格納すべきであった領域の終了アドレスの次のアドレスであり、この次のアドレスの値が復帰アドレス情報としてエラー情報として保持される。
またマクロブロック5に対するエラーが検出されたことによって、マクロブロック2まで巻き戻ってエラー隠蔽処理を行うべき場合には、このマクロブロックの番号がエラー開始(MB)位置情報として保持され、1マクロブロックラインに対する参照用動きベクトルの格納処理の終了時点、ここでは例えばマクロブロック7に対する参照用動きベクトル格納処理の終了時点で、格納開始位置の直前にエラー情報の書き込みが行われることになる。なお、例えばエラーが検出されたマクロブロック5に対するデータ格納領域をメモリ内に取ることなく、その領域にマクロブロック7のデータを格納することも当然可能であり、この場合はその領域の開始アドレスが復帰アドレスとなる。
図18は、第1の実施例における参照用動きベクトル読み出し処理のフローチャートである。同図において処理が開始されると、まずステップS38でマクロブロックラインの先頭のマクロブロックに対する処理であるか否かが判定され、先頭マクロブロックに対する処理である場合にはステップS39でメモリアドレスがエラー情報格納アドレスとされてメモリの内容がリードされ、リードされたエラー情報が、例えばワークエリアに保持された後に、マクロブロックラインの先頭でない場合には直ちに、ステップS40の処理に移行する。
ステップS40においてすでに保持されているエラー情報のエラーフラグの値が“1”であるか否かが判定され、“1”でない場合にはステップS41で参照用動きベクトルのデータが読み出され、ステップS42でダイレクト・ベクトルの計算が行われ、そのマクロブロックに対する参照用動きベクトル読み出し処理を終了する。
図19は、参照用動きベクトル情報読み出し例の説明図である。図18のステップS40で図19の先頭に格納されているエラーフラグの値が“1”であれば、現在処理対象となっているマクロブロックを含むマクロブロックラインの中にエラーが発生したマクロブロックが存在することになるため、ステップS43で現在のマクロブロック位置、図19でマクロブロック0がエラー開始マクロブロック位置以上であるか否かが判定される。図17で説明したようにエラーが検出されたマクロブロック5から巻き戻ってエラー隠蔽処理が開始されるべきマクロブロックはマクロブロック2であり、ここではまだその位置に達していないため、ステップS41以降の処理が行われる。
マクロブロック2に対する処理において、ステップS43でエラー開始マクロブロック位置以上と判定され、ステップS44で現在読み出し中のメモリアドレスが復帰アドレス以上であるか否かが判定される。ここで復帰アドレスは図17で説明したように、例えばマクロブロック7の先頭を示すアドレスであり、まだこのアドレスに達していないため、ステップS45でメモリアドレスが復帰アドレスとされ、ステップS46でその位置のマクロブロック、すなわち復帰マクロブロックの位置、ここではマクロブロック7の番号がリードされ、ステップS47で現在処理対象となっているマクロブロック、すなわちマクロブロック2に対する参照用動きベクトルの値が“0”とされた後に、ステップS42の処理に移行する。
次のマクロブロック3に対する処理においては、ステップS44でメモリアドレスが復帰アドレスに達していると判定される。これはマクロブロック2に対する処理においてステップS45でメモリアドレスが復帰アドレスの位置とされたためであり、その結果ステップS48で現在のマクロブロックの位置が復帰マクロブロック位置以上であるか否かが判定され、ステップS47で参照用動きベクトルの値が“0”とされる。
次のマクロブロック4からマクロブロック6に対しては、マクロブロック3に対すると同様の処理がステップS43からステップS44、ステップS48、およびステップS47で行われ、参照用動きベクトルの値が“0”とされて、ステップS42でダイレクト・ベクトルの計算が行われる。
マクロブロック7に対する処理においては、ステップS43、ステップS44の処理を経てステップS48で現在のマクロブロックの位置が復帰マクロブロックに達したと判定され、ステップS41でマクロブロック7に対する参照用動きベクトルのデータが読み出され、ステップS42でダイレクト・ベクトルの計算が行われる。
このように第1の実施例によれば、参照用動きベクトル情報格納時にあるマクロブロックに対してエラーが発生しても、それに対応してすでに格納されているマクロブロックに対する参照用動きベクトルに対するエラー隠蔽処理としての動きベクトルデータの“0”への書き換えを行う必要がなく、また参照用動きベクトル情報の読み出し時においても、その巻き戻り位置のマクロブロックから、次にエラーのないマクロブロックに対する参照用動きベクトル情報が格納されている領域の前までについては、実質的なメモリアクセスは不必要となり、参照用動きベクトルのデータとして“0”を用いて、ダイレクト・ベクトルの計算を行えばよいことになる。
次に第2の実施例について説明する。この第2の実施例は第1の実施例において残っている問題点を解決するものである。第1の実施例に対する図16においては、ステップS30でエラーフラグの値、すなわちステップS28で先頭メモリアドレスに書き込まれる前に、図示しないメモリのワークエリアなどに保持されているエラーフラグの値が“1”である場合には、ステップS35で復帰メモリアドレスの格納が行われる。
図17においては、1つのマクロブロックラインが、例えばマクロブロック7までで終わるものと考えているが、さらに1マクロブロックライン内のマクロブロックの数が多く、例えば後続のマクロブロック9において再びエラーが発生したとすると、その時エラーフラグの値は“1”として保持されており、ステップS35で復帰アドレスの上書きが行われることになる。例えばマクロブロック10にもエラーがあり、マクロブロック11にエラーがないとすると、マクロブロック10に対する参照用動きベクトルの書き込み領域は存在せず、ステップS35で上書きされる復帰アドレスはマクロブロック9に対する動きベクトルの格納領域の終了アドレスの次のアドレス、すなわちマクロブロック11の動きベクトルの格納領域の先頭アドレスとなる。
その結果、図18の参照用動きベクトル読み出し処理のステップS45で、メモリアドレスが復帰アドレスとしてのマクロブロック11の参照用動きベクトル格納領域の先頭アドレスとされ、ステップS46でリードされる復帰マクロブロックの位置はマクロブロック11を指すことになり、その結果前述と同様にマクロブロック3からマクロブロック10に対してはすべてステップS44、ステップS48の処理を介して、ステップS47で参照用動きベクトルの値が“0”とされ、ステップS42でダイレクト・ベクトルの計算が行われることになる。すなわち、エラーが検出されなかったマクロブロック7、およびマクロブロック8に対して計算され、正しい参照用動きベクトルの値が格納されたメモリ領域に対しても、参照用動きベクトルの値が“0”とされてしまうことになる。
第2の実施例は、この問題点を解決するものである。図20は、第2の実施例におけるエラー情報格納形式の説明図である。同図を第1の実施例に対する図14と比較すると、エラー情報として復帰マクロブロック情報(スタートMB)がさらに格納される。この復帰マクロブロック情報は復帰アドレス情報によって指定されるマクロブロックの番号に対応し、図17の例ではマクロブロック7が復帰マクロブロッのク位置となる。また第2の実施例においては、復帰アドレス情報、すなわちマクロブロック7に対する参照用動きベクトル情報格納領域の先頭アドレスの値が上書きされて更新されることはなく、前述のように例えばマクロブロック9において再びエラーが発生した場合には、後述するようにエラー情報そのものが新たにメモリ内に書き込まれることになる。
図21、図22は、第2の実施例における参照用動きベクトル格納処理のフローチャートである。この処理フローチャートを、図23に示す参照用動きベクトル情報書き込み例を用いて、また第1の実施例との相違点を中心に説明する。
図21において、ステップS50からステップS53の処理は第1の実施例に対する図15と同様である。そしてステップS53でエラーが発生していないと判定されると、ステップS54で後述するように1つのマクロブロックラインの中で現在処理対象となっているマクロブロックの属する部分に対するエラーフラグの値がすでに“1”になっているか否かが判定され、“1”になっていない場合にはステップS55で参照用動きベクトルデータのメモリへの格納が行われ、そのマクロブロックに対する参照用動きベクトル格納処理が終了する。
ステップS53でエラーが発生したと判定されると、ステップS56でエラー情報の保持が行われる。図22に示されるこの処理の詳細フローでは、第1の実施例に対する図16に類似した処理が行われるが、ステップS64で行われる復帰アドレスの格納処理は、ステップS61でエラーフラグの値が“1”でないと判定された場合に1回だけ行われる点が図16と基本的に異なっている。なお、ステップS63におけるエラー開始マクロブロック位置の格納では、図16のステップS32からS34と同様にマクロブロックの巻き戻り処理があるか否かによって、異なるマクロブロック位置を格納するようにしても良いことは当然である。そしてエラー情報の保持が終了すると、第1の実施例に対する図15と異なり、直ちにそのマクロブロックに対する処理を終了する。
ステップS54でエラーフラグが“1”と判定される場合は、図23ではマクロブロック7に対する処理において発生する。すなわちマクロブロック5でエラーが検出され、ステップS56でエラー情報が保持された後のマクロブロック6に対する処理では同様にエラー発生のために、ステップS56においては実質的になんらの処理も行われず、マクロブロック7に対する処理でステップS53でエラー発生なしと判定され、ステップS54でエラーフラグの値が“1”と判定される。
このような場合には、ステップS57で復帰マクロブロックの位置が、例えばワークエリアに格納される。この復帰マクロブロック位置はマクロブロック7を示すものであり、ステップS58でこの復帰マクロブロック位置を含むエラー情報が特定アドレス、ここでは1マクロブロックラインに対する参照用動きベクトル情報格納領域の開始位置の直前のアドレスに書き込まれ、ステップS59で新規エラー情報の格納領域として1ワードの追加が行われ、ステップS55でマクロブロック7に対する参照用動きベクトルの格納処理が行われてマクロブロック7に対する処理を終了する。ステップS59で追加される1ワードの位置は、マクロブロック7に対する参照用動きベクトル格納領域の直前であり、マクロブロック8以降の処理においてエラーが発生した場合に、対応するエラー情報を格納すべき領域として、この1ワードの領域の追加が行われる。
図24は、第2の実施例における参照用動きベクトル読み出し処理のフローチャートであり、図25は読み出し処理例の説明図である。これらの図を第1の実施例に対する図18、図19と比較し、相違点を中心に説明する。
図24において処理が開始されると、ステップS66からステップS71で図18におけると同様の処理が行われ、ステップS71で現在のマクロブロックの位置がエラー開始マクロブロック位置に達していないと判定されると、ステップS69で参照用動きベクトルのデータが読み出され、ステップS70でダイレクト・ベクトルの計算が行われて、そのマクロブロックに対する参照用動きベクトル読み出し処理を終了する。
図25のマクロブロック2に対する処理において、このマクロブロックがエラー開始マクロブロックであることから、ステップS72で現在のマクロブロック位置が復帰マクロブロック位置に達したか否かが判定される。この復帰マクロブロック位置は、図21のステップS57で説明したように、そのマクロブロックに対してエラーが発生することなく、ステップS54でエラーフラグが“1”となっていると判定されて格納されるものであり、図23においてはその値はマクロブロック7を指すものとなっている。そこでマクロブロック2に対しては当然その位置に達しておらず、ステップS73で参照用動きベクトルの値が“0”とされ、その値がステップS69で読み出され、ステップS70におけるダイレクト・ベクトルの計算に用いられる。図25のマクロブロック5まで、およびマクロブロック6に対する処理においては、同様にステップS73で参照用動きベクトルの値が“0”とされる。
処理中のマクロブロックの位置が復帰マクロブロックの位置、すなわちマクロブロック7に達すると、ステップS74でメモリアドレスが復帰アドレスとされ、メモリのリードが行われる。図22のステップS64で説明したように、そこでリードされるメモリアドレスはマクロブロック5に対する参照用動きベクトル情報を格納すべきであった領域の終了アドレスの次のアドレスである。このアドレスは図21のステップS59で追加された新規のエラー情報1ワードの格納領域を示しており、ここで読み出されるメモリのアドレスには新規のエラー情報が格納されており、その情報を用いてステップS75でエラー情報の更新、すなわち新規のエラー情報の保持が行われ、続いてステップS69でマクロブロック7に対する参照用動きベクトルの読み出しが行われることになる。
すなわち図23において、例えばマクロブロック11にエラーが発生し、マクロブロック9までの巻き戻り処理が必要となる場合には、例えばエラーのないマクロブロック12に対する処理のステップS58で、それらに対応するエラー開始マクロブロック情報、復帰マクロブロック情報、および復帰アドレス情報が、図21のステップS59で追加された新規エラー情報の領域に格納されることとなり、図24のステップS74ではそのエラー情報の内容がメモリからリードされ、ステップS67で保持されていた1番先頭のエラー情報に対する上書きが行われることになる。
なお、請求項7全体は第2の実施例における図21、22の処理に相当し、請求項8全体は図24の処理に相当する。
以上のように第2の実施例においては、マクロブロックライン内で連続しない複数のマクロブロックに対してエラーが発生した場合にも、そのマクロブロックラインに対するエラー隠蔽処理を正しく行うことが可能となる。
以上のように本発明においては、動きベクトル情報を可変長データとしてメモリに格納する参照用動きベクトル格納方式において、あるマクロブロックにエラーが発生した場合にすでにメモリに格納されているマクロブロックに対する動きベクトル情報の書き換えのための巻き戻り処理が不必要となり、そのためのメモリアクセスの処理を低減させることが可能となる。また従来においてメモリに書き込まれたエラー隠蔽用データとしての“0”をメモリから読み出す処理も実質的に不必要となり、ダイレクト・モード演算におけるメモリアクセス処理が効率化され、ダイレクト・モードを利用する動画像復号装置の処理効率向上に寄与するところが大きい。

Claims (10)

  1. 与えられる可変長データに対してエラーの検出を行い、
    前記エラー検出が行われた可変長データをメモリ上の予め定められた位置から連続的に格納し、
    エラーが検出された場合、前記エラーが検出された可変長データの後にエラー検出が行われエラーが検出されない可変長データが格納される領域を示す復帰アドレスを含み、前記エラーが検出された可変長データの前にエラー検出が行われ前記エラーに対応するエラー隠蔽用データが使用される可変長データを指定するエラー情報を、前記メモリに格納することを特徴とする可変長データのメモリ格納方法。
  2. 請求項1に記載の方法でメモリに格納された可変長データの出力方法であって、
    前記メモリに格納されているエラー情報を参照し、
    前記エラーが検出されなかった可変長データのうちで、前記予め定められた位置から前記エラー情報によって指定される可変長データの前までの可変長データについては、前記メモリから読み出した値を出力し、
    前記エラー情報で指定される可変長データから前記復帰アドレスの前のアドレスまでの間でメモリに格納された可変長データ、および前記エラーが検出された可変長データについては、該可変長データの値を“0”として出力することを特徴とする可変長データの出力方法。
  3. 前記エラーが検出された時、前記エラー情報を一旦保持し、
    予め定められた個数に達するまでの可変長データに対するエラーの検出と、エラーが検出されなかった可変長データの前記メモリへの格納を繰り返し、該定められた個数の可変長データに対するエラー検出を含む処理の終了後に、前記保持されていたエラー情報の前記メモリへの格納を行うことを特徴とする請求項1に記載の可変長データのメモリ格納方法。
  4. 請求項3に記載の方法でメモリに格納された可変長データの出力方法であって、
    前記メモリに格納されているエラー情報を参照し、
    エラーが検出されなかった可変長データのうちで、前記予め定められた位置から前記エラー情報によって指定される可変長データの前まで、および前記復帰アドレス以後の領域に格納された可変長データについては、前記メモリから読み出した値を出力し、
    前記エラー情報によって指定される可変長データから前記復帰アドレスの前のアドレスまでの間でメモリに格納された可変長データ、および前記エラーが検出された可変長データについては、該可変長データの値を“0”として出力することを特徴とする可変長データ出力方法。
  5. 前記予め定められた個数に達するまでの可変長データに対するエラー検出によって新たにエラーが検出された可変長データのメモリへの格納を行わず、前記エラー情報の前記復帰アドレスを、前記新たにエラーが検出された可変長データの後にエラー検出が行われエラーが検出されない可変長データが格納されるべき位置を指定する新たなアドレスに更新することを特徴とする請求項3に記載の可変長データのメモリ格納方法。
  6. 請求項5に記載の方法でメモリに格納された可変長データの出力方法であって、
    前記メモリに格納されているエラー情報を参照し、
    前記エラーが検出されなかった可変長データのうちで、前記予め定められた位置から前記エラー情報によって指定される可変長データの前まで、および前記更新された復帰アドレス以後の領域に格納された可変長データについては、前記メモリから読み出した値を出力し、
    前記エラー情報によって指定される可変長データから前記更新された復帰アドレスの前のアドレスまでの間でメモリに格納された可変長データ、およびエラーが検出された可変長データについては、該可変長データの値を“0”として出力することを特徴とする可変長データの出力方法。
  7. 前記エラーが検出された時、前記エラー情報を一旦保持し、
    さらに与えられる可変長データに対するエラーの検出を行い、エラーが検出された可変長データはメモリに格納せず、前記エラーが検出された可変長データの後にエラー検出が行われエラーが検出されない次の可変長データを示すデータを前記エラー情報に追加して、該追加後のエラー情報を格納し、
    前記復帰アドレスによって指定されるアドレスに次のエラー情報の格納領域を確保した後に、前記次の可変長データをメモリに格納し、
    前記与えられる可変長データエラー検出から、前記追加後のエラー情報の前記次のエラー情報格納領域への格納と、さらに前記次のエラー情報格納領域の確保、および前記次の可変長データのメモリへの格納までの処理を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の可変長データのメモリ格納方法。
  8. 請求項7に記載の方法でメモリに格納された可変長データの出力方法であって、
    前記メモリ内で前記予め定められた位置の前に格納されている最初のエラー情報を参照し、
    前記エラーが検出されなかった可変長データのうちで、前記予め定められた位置からエラー情報で指定される可変長データの前までの可変長データについては前記メモリから読み出した値を出力し、
    前記エラー情報で指定される可変長データから前記次のエラー情報格納領域の前までの間でメモリに格納された可変長データ、および前記エラーが検出された可変長データについては、該可変長データの値を“0”として出力し、
    前記次のエラー情報格納領域に格納されているエラー情報の参照から、エラーが検出されなかった可変長データに対するメモリ読み出し値の出力、および可変データの値を“0”とした出力までの処理を繰り返すことを特徴とする可変長データの出力方法。
  9. 前記可変長データがブロック分割された各ブロックに対応するデータであり、
    前記予め定められた位置が複数のブロックによって構成されるブロックライン内の各ブロックに対応する可変長データが格納されるべき固定長の領域の先頭アドレスであることを特徴とする請求項1に記載の可変長データのメモリ格納方法。
  10. 前記可変長データのメモリ格納方法が、動き補償方式を用いる動画像復号装置によって用いられ、
    前記可変長データが、該動き補償方式における参照用動きベクトルのデータであることを特徴とする請求項1に記載の可変長データのメモリ格納方法。
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