JPH10145789A - 動画像符号化方法及び動画像復号方法 - Google Patents

動画像符号化方法及び動画像復号方法

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JPH10145789A
JPH10145789A JP30430696A JP30430696A JPH10145789A JP H10145789 A JPH10145789 A JP H10145789A JP 30430696 A JP30430696 A JP 30430696A JP 30430696 A JP30430696 A JP 30430696A JP H10145789 A JPH10145789 A JP H10145789A
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JP30430696A
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Inventor
Yasuko Matsumura
靖子 松村
Toshihisa Nakai
敏久 中井
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 復号の際に誤りが生じても捨てられるデータ
をできるだけ少なくできる動画像符号化方法及び動画像
復号方法を提供する。 【解決手段】 動画像符号化方法において、復号処理
で、符号化されたデータ系列に誤りが生じた場合でもで
きるだけ多くのデータを復号できるように、可変長符号
化するデータ種類に対し、可逆可変長符号を用いて符号
化する。動画像復号方法において、符号化されたデータ
系列に誤りが生じた場合に、誤りが生じた時点のデータ
以降、次の処理単位開始符号の直前までのデータ系列を
メモリに記憶させそのメモリに記憶させたデータ系列を
時間的に逆方向から復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像を圧縮符号
化、復号する動画像符号化方法及び動画像復号方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル通信において、動画像などの膨
大な情報量を持つデータを送信しようとする場合には、
データは情報圧縮を施され、冗長を削られる。しかし、
動画像圧縮データに誤りが生じた場合には、たとえ誤っ
ている部分が一部分だけであったとしても、そのまま復
号を続けていくことが困難であり、誤りが生じた時点以
降の誤りのないデータでさえも捨てざるを得ない。実
際、文献(1)で規定されているような動画像符号化・
復号方法において、誤りが生じた場合には、次の同期符
号(フレーム開始符号やGOB開始符号)を検索し、誤
りが生じてから検出された同期符号までのデータは捨て
られてしまう。動画像圧縮符号化データは、時間的に前
のフレームとの差分をとって符号化されていることが多
く、誤りにより捨てられたデータにより影響を受けて、
誤りは後のフレームに伝搬していくことが予想される。
捨てられるデータを少しでも減少させることが、復号さ
れた画像データの信頼性を向上させるための重要な課題
である。
【0003】文献(1):「TTC標準(高位レイヤプ
ロトコル符号化方式)JT―H.261勧告」。
【0004】文献(1)で規定されている符号器・復号
器の構成を図2に示す。動画像の原データであるビデオ
信号は、世界共通の中間フォーマット(CIF、QCI
F)で表されており、この動画像データ(1ピクチャ
分;1フレーム分)を符号化する場合には、図3(a)
に示すように、グループオブブロック(以下、GOB
(group of block)と略称する)、マク
ロブロック(Macroblock)、8×8画素のブ
ロック(Block)に階層的に分割する。
【0005】図2(a)に示す符号器で符号化を行なう
場合、ビデオ信号を入力とし、情報源符号器201で情
報源符号化される。情報源符号器201では、まずマク
ロブロック毎に動き補償フレーム間予測を行ない、次
に、その予測誤差をブロック毎に直交変換した後に量子
化する。予測は通常フレーム間で行なわれるが、シーン
チェンジのときなどは、動画像の原データがそのまま直
交変換される。動き補償フレーム間予測誤差を直交変換
するか又は動画像の原データをそのまま直交変換するか
の判断は、例えば予測誤差データと原データとの分散値
を比較することにより決定される。直交変換には、離散
コサイン変換(DCT;DiscreteCosine
Transform)が用いられ、画素領域の表現か
ら周波数領域の表現に変換する。周波数領域の表現に変
換され量子化されたデータは、ビデオ信号多重化符号器
202に入力されて、可変長符号化され、ヘッダ情報の
多重化が行なわれる。情報源符号器201、ビデオ信号
多重化符号器202で情報源符号化、多重化されたデー
タは、送信バッファ203を通って、伝送路符号器20
4において、後述する図4に示す順で伝送路符号化され
て送信される。送信符号量を制御するために送信バッフ
ァ203からバッファの中の状態を符号化制御205に
伝え、符号化制御205は、情報源符号器201及びビ
デオ信号多重化符号器202に制御信号を出す。
【0006】図4に、従来の動画像符号化方法で符号化
された符号化ビット列と符号化シンタックスを表す。符
号化シンタックスとは、可変長及び固定長符号化テーブ
ル、挿入するヘッダ情報、送信順序を規定するものであ
る。
【0007】図4において数字が表示されている要素は
固定長符号化されるデータ種類であり、それ以外の要素
はそれぞれ異なる可変長符号化テーブルを用いて可変長
符号化されるデータ種類である。
【0008】フレームの最初であることを示すフレーム
開始符号PSCは固定長の特殊な符号であり、フレーム
開始符号PSCと同じビット系列が、フレーム開始符号
PSC以外の符号化されたデータの中に出現しないよう
になっており、同期符号として用いられている。フレー
ムヘッダ情報PHEADはフレーム番号やピクチャタイ
プ情報などの1フレーム全体についての情報を含み、固
定長符号化される。
【0009】GOBの最初であることを示すGOB開始
符号GBSCは固定長符号化される。GOB開始符号G
BSCもフレーム開始符号PSCと同様な性質を持ち、
同期符号として用いられる。GOBヘッダ情報GHEA
Dは、GOBのピクチャ(Picture)の中の位置
を表すGOB番号やGOBの量子化特性情報等、1つの
GOBについての情報を含み、固定長符号化される。G
OB開始符号GBSC及びGOBヘッダ情報GHEAD
は、フレーム内の一番はじめのGOBでは省略される。
【0010】マクロブロックアドレス(相対値)MBA
は、GOBの中のマクロブロックの位置を表すものであ
り、そのマクロブロックアドレスと前に符号化されたマ
クロブロックアドレスとの差分値(相対値)が可変長符
号化されたものである。マクロブロックは、情報がない
場合(例えば前のフレームと同一の場合)には符号化さ
れず、マクロブロックアドレスMBA、マクロブロック
タイプ情報MTYPE、マクロブロック量子化特性MQ
UANT、動きベクトル情報MVD、及び、そのマクロ
ブロックのブロック情報(TCOEFF、EOB)は伝
送されない。マクロブロックタイプ情報MTYPEは、
予測がフレーム間であるか(以下、INTERモードと
呼ぶ)、原信号が直交変換されるか(以下、INTRA
モードと呼ぶ)などを表し、可変長符号化される。マク
ロブロック量子化特性MQUANTは、そのマクロブロ
ックの量子化ステップサイズを表し、前に符号化された
マクロブロックの量子化ステップサイズと異なる場合に
固定長符号化される。動きベクトル情報MVDは、対象
マクロブロックの動きベクトルから一つ前のマクロブロ
ックの動きベクトルを減算することで得られるものであ
り、可変長符号化される。有意ブロックパターンCBP
は、少なくとも一つの変換係数が伝送されるブロック
(有意ブロック)の位置を表すものであり、可変長符号
化される。
【0011】上述した変換係数TCOEFFも可変長符
号化される。ブロックの終わりを示すブロック終了符号
EOBは固定長符号化されるが、変換係数TCOEFF
の可変長符号語の一つである。
【0012】図5は、マクロブロックの可変長符号化さ
れるデータ種類の可変長符号化テーブルを示すものであ
り、各データ種類はこの可変長符号化テーブルに従って
可変長符号化される。ここで、変換係数TCOEFF
は、直交変換して量子化した8×8画素のブロックデー
タを図3(b)で表されるような水平及び垂直方向の低
周波成分ほど先になる順序に並べ替え、そのデータの0
が続く個数(0ラン)と、その直後にくる0でない値
(レベル)の組により可変長符号化される。
【0013】図6は、従来例の場合のビデオ信号多重化
符号器202の多重化処理系統図をを示している。
【0014】各々のフレーム層、GOB層、マクロブロ
ック層、ブロック層では、矢印の方向にたどって多重化
される。矢印が分岐しているところは、モード(INT
RA、INTER等)により、いずれかの矢印が選択さ
れる。ループになっている部分は、そのデータ(GOB
層、マクロブロック層、ブロック層、変換係数TCOE
FF)が終わるまではループ側の矢印が選ばれ、そのデ
ータが終了すると、ループでない方の矢印が選ばれる。
フレームの中のGOB、GOBの中のマクロブロック、
マクロブロックの中のブロックには、それぞれ図3
(a)に示すように、左上から順番に、GOB番号、マ
クロブロックアドレス、ブロック番号が付加されてい
る。GOB層、マクロブロック層、ブロック層は、それ
ぞれ番号(アドレス)の小さい順に符号化され、多重化
される。
【0015】図2(b)に示す復号器で復号を行なう場
合には、送られてきた順に伝送路復号器209で伝送路
復号を行ない、受信バッファ208を通して、ビデオ信
号多重化復号器207に入力する。ビデオ信号多重化復
号器207では、ヘッダ情報などを分離し、可変長符号
の復号を行なって、情報源復号器206に出力する。情
報源復号器206では、逆量子化、逆離散コサイン変換
(逆DCT)、動き補償を行なって、ビデオ信号を出力
する。
【0016】誤りが生じているか否かは、ビデオ信号多
重化復号器207の可変長符号の復号において判断する
ことができる。例えば、可変長符号化テーブルの可変長
符号語に存在しないような系列が入力されたときに、誤
りを検出したとすることができる。また、変換係数部分
の可変長符号の復号をした際に、復号した結果、8×8
=64個以上のデータが得られた場合、誤りが生じてい
ると判断できる。誤りが発生した場合には、可変長符号
語の境界を見失い、同期を喪失してしまう。
【0017】図7に示すフローチャートを用いて、従来
例のビデオ信号多重化復号器207の動作を説明する。
【0018】まず、ビデオ信号多重化復号器207に入
力される符号系列からヘッダ情報の分離及び可変長符号
の復号を行なう(ステップB1)。その後、可変長符号
の復号で誤りが発生したか否かを判定する(ステップB
2)。ここで、誤りが生じていると次の同期符号である
GOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号PSCを
検索し(ステップB3)、次のGOB開始符号GBSC
又はフレーム開始符号PSCを検出したならば(ステッ
プB4)、誤りの発生時点から、検出したGOB開始符
号GBSC又はフレーム開始符号PSCまでのデータを
捨てる(ステップB5)。このように誤りが生じて次の
GOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号PSCま
でのデータを捨てた場合、及び、上記ステップB2の判
断で誤りがないと判断された場合には、復号結果を出力
し(ステップB6)、さらに入力が終了したか否かを判
断する(ステップB7)。入力が終了した場合には一連
の処理を終了し、入力が継続していると上述したステッ
プB1に戻る。
【0019】なお、誤りが生じた時点から次のGOB開
始符号GBSC又はフレーム開始符号PSCまでのデー
タは捨てられるが、その誤りによって捨てられた画像デ
ータの復号結果としては、前フレーム画像のデータをそ
のまま出力する(ステップB6)。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図4のような動画像符
号化シンタックス及び図7のようなビデオ信号多重化復
号の動作をする復号方法では、誤りが生じた場合には、
可変長符号の復号において可変長符号語の境界を見失
い、同期を喪失した状態になって復号が不可能になる。
従って、次のフレーム開始符号PSC又はGOB開始符
号GBSCを検出するまでの情報を復号することができ
ず、復号することができない部分に誤りが生じていなく
ても、その部分のデータを捨てざるを得ないという問題
がある。
【0021】誤りが生じて可変長符号の同期を喪失した
場合は、誤りが生じた時点から、次のGOB開始符号G
BSC又はフレーム開始符号PSCを検出するまでは、
復号することができない理由を詳述すると、以下の通り
である。
【0022】(1)マクロブロックアドレス(相対値)
MBA、マクロブロックタイプ情報MTYPE、動きベ
クトル情報MVD、有意ブロックパターンCBP、変換
係数TCOEFFは、図5のようなそれぞれ異なる可変
長符号化テーブルで可変長符号化されているので、誤り
が生じて可変長符号の同期を喪失した場合には、以降の
データをどの可変長符号で復号すべきか判断できない。
【0023】(2)マクロブロックアドレス(相対値)
MBAは、そのマクロブロックアドレスと前に符号化さ
れたマクロブロックアドレスとの差分値を符号化したも
のであるから、仮に上記(1)の問題が解決できて可変
長符号の同期を回復できたとしても、マクロブロックア
ドレスの絶対値を得ることができない。
【0024】そのため、誤りが生じた時点からGOB開
始符号GBSC又はフレーム開始符号PSCまでのデー
タは捨てられることになり、その誤りによって捨てられ
た画像データの部分は前フレーム画像のデータをそのま
ま出力しなければならず、上述した問題が生じる。
【0025】特に、動き補償フレーム間予測を行なって
いると、捨てられたデータの部分の誤差がそのまま伝搬
してしまうので、捨てられるデータをできるだけ少なく
しなければならない。
【0026】そのため、復号の際に誤りが生じても捨て
られるデータをできるだけ少なくできる動画像符号化方
法及び動画像復号方法が望まれている。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 <第1の本発明>第1の本発明は、可変長符号を用いて
動画像を符号化する動画像符号化方法において、可変長
符号化する1つまたは複数のデータ種類に対し、可逆可
変長符号を用いて符号化することを特徴とする動画像符
号化方法である。また、第1の本発明の動画像符号化方
法においては、復号処理で、符号化されたデータ系列に
誤りが生じた場合にも、誤りが生じたデータ以降のデー
タ系列も復号できるよう、可変長符号化する1つまたは
複数のデータ種類に対し、可逆可変長符号を用いて符号
化する。
【0028】<第2の本発明>第2の本発明は、第1の
本発明で符号化されたデータの符号化する処理単位の先
頭に処理単位開始符号が付加されているデータ系列を復
号する動画像復号方法において、符号化されたデータ系
列に誤りが生じた場合に、誤りが生じたデータ以降、次
の処理単位開始符号の直前までのデータ系列をメモリに
記憶させ、そのメモリに記憶させたデータ系列を復号す
ることを特徴とする動画像復号方法である。第2の本発
明の動画像復号方法においては、メモリに記憶させたデ
ータ系列を復号し、データ系列に誤りが生じても一部の
データを復号できるようにしたので、復号画像の画質を
向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明による動画像符号化方法及び動画像復号方
法の第1の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0030】この第1の実施形態においても、その符号
器及び復号器の概略構成は、上述した図2に示す通りで
あり、動画像の原データであるビデオ信号(例えば世界
共通の中間フォーマット(CIF・QCIF))をGO
B、マクロブロック、8×8画素のブロックに階層的に
分割して符号化し、その符号化データを復号するもので
ある。
【0031】しかし、この第1の実施形態においては、
単一の可逆可変長符号を用いること、符号化シンタック
スでGOBデータの終端に最後に符号化されたマクロブ
ロックのアドレスの絶対値EMBAを挿入すること、復
号側でのビデオ多重化復号器の動作等が、従来例と相違
している。以下、相違点を中心にして第1の実施例形態
を説明する。
【0032】第1の実施形態においても、符号化を行な
う場合には、ビデオ信号を入力とし、情報源符号器で情
報源符号化され、情報源符号化されたデータは、ビデオ
信号多重化符号器に入力されて可変長符号化され、ヘッ
ダ情報の多重化が行なわれ、その後、送信バッファを通
って、伝送路符号器において、図1の順で伝送路符号化
されて送信される。送信符号量を制御するために送信バ
ッファからバッファの中の状態を符号化制御部に伝え、
符号化制御部は、情報源符号器及びビデオ信号多重化符
号器に制御信号を出力する。
【0033】図1は、第1の実施形態に係る符号器(図
2参照)によってこのようにして符号化された符号化ビ
ット列と符号化シンタックスを示すものである。また、
図8は、第1の実施形態に係る符号器による多重化処理
系統図を示している。
【0034】ここで、図1において、上に数字が表示さ
れている要素は可変長符号化されるデータの要素であ
り、それ以外の全ての要素は、1種類の可逆可変長符号
の可変長符号化テーブル(図9参照)を用いて可変長符
号化される。可逆可変長符号とは、この可変長符号で符
号化されたデータ系列を符号化された順番(順方向)で
もそれとは逆の順番(逆方向)でも復号可能な可変長符
号を示す。(文献(2)参照)。
【0035】文献(2):「滝嶋康弘、和田正裕、村上
仁己:“可逆可変長符号”、信学技法 IE92―
3」。
【0036】図1及び図8において、フレーム(ピクチ
ャ)層に対する符号化は、フレーム開始符号PSC及び
フレームヘッダ情報PHEADを多重した後、GOB層
の符号化を繰返し、1フレームの処理が終了すると次の
フレームの処理を行なうことでなされる。
【0037】この第1の実施形態におけるフレーム開始
符号PSCも、固定長の特殊な符号であり、フレーム開
始符号PSCと同じ系列が符号化されたデータの中に出
現しないようになっている。例えば、フレーム開始符号
PSCとしては、0000 0000 0000 00
01 0000を適用できる(文献(1)参照)。第1
の実施形態のフレームヘッダ情報PHEADも、フレー
ム番号やピクチャタイプ情報などの情報を含み、固定長
符号化される。
【0038】図1及び図8において、GOB層に対する
符号化は、GOB開始符号GBSC及びGOBヘッダ情
報GHEADを多重した後、マクロブロック層の符号化
を繰返し、最終のマクロブロック層の処理終了後にその
最終マクロブロックのアドレスの絶対値EMBAを付加
することでなされる。
【0039】第1の実施形態におけるGOB開始符号G
BSCも固定長符号化される。GOB開始符号GBSC
としては、例えば、下記のようなフレーム開始符号PS
Cの前の16ビットの部分と等しい系列を適用できる
(文献(1)参照)。
【0040】0000 0000 0000 0001
GOB開始符号GBSCをこのような系列にすると、フ
レーム開始符号PSCと同様に、符号化されたデータの
中にはGOB開始符号GBSCと同じ系列がフレーム開
始符号PSC以外には出現しないようになっている。第
1の実施形態のGOBヘッダ情報GHEADも、GOB
のピクチャの中の位置を表すGOB番号や、GOBの量
子化特性情報などの情報を含み、固定長符号化される。
上述したように、従来例と異なり、GOBデータの終端
に、そのGOBの中で最後に符号化されたマクロブロッ
クのアドレスの絶対値EMBAが付加される。最終マク
ロブロックアドレスの絶対値EMBAは、図9に示す単
一の可変長符号化テーブルの可逆可変長符号で符号化さ
れる。また、従来例と同様にGOB開始符号GBSC及
びGOBヘッダ情報GHEADは、フレーム内の一番は
じめのGOBでは省略される。
【0041】図1及び図8において、マクロブロック層
に対する符号化は、マクロブロックに情報がない場合に
は符号化されず、マクロブロックに情報がある場合に
は、マクロブロックアドレスの相対値MBA、マクロブ
ロックタイプ情報MTYPEを付加した後、そのマクロ
ブロックのタイプに応じて各種データが符号化される。
マクロブロックのタイプに応じた符号化としては、動き
ベクトル情報MVDのみを付加する場合や、動きベクト
ル情報MVD及び有意ブロックパターンCBPを付加し
た後ブロック層の処理を繰返す場合や、有意ブロックパ
ターンCBPを付加した後ブロック層の処理を繰返す場
合や、単にブロック層の処理を繰返す場合等がある。
【0042】第1の実施形態のマクロブロックアドレス
の相対値MBAも、GOBの中のマクロブロックの位置
を表すものであり、前に符号化されたマクロブロックア
ドレスとの差分値を、マクロブロックアドレスの絶対値
EMBAと同じ可変長符号で可変長符号化したものであ
る。第1の実施形態のマクロブロックタイプ情報MTY
PEも、予測がフレーム間であるか(INTERモー
ド)、原信号が直交変換されるか(INTRAモード)
などを表し、図9に示す単一の可変長符号化テーブルで
可変長符号化される。この第1の実施形態の場合、1つ
のGOBのマクロブロックは全て同じ量子化特性で量子
化することにしており、そのため、従来例で述べたマク
ロブロック量子化特性MQUANTはデータ系列から削
除している。このようにしたのは、誤りが発生した後の
データを復号しようとしても、マクロブロック量子化特
性MQUANTがあると(マクロブロック毎に量子化特
性を変えていると)、復号できないデータが多くなるた
めである。第1の実施形態の動きベクトル情報MVD
も、対象マクロブロックの動きベクトルから一つ前のマ
クロブロックの動きベクトルを減算することで得られる
ものであり、図9に示す単一の可変長符号化テーブルで
可変長符号化される。第1の実施形態の有意ブロックパ
ターンCBPも、少なくとも1つの変換係数が伝送され
るブロック(有意ブロック)の位置を表すものであり、
図9に示す単一の可変長符号化テーブルで可変長符号化
される。
【0043】図1及び図8において、ブロック層に対す
る符号化は、変換係数TCOEFFの符号化を繰返した
後、ブロック終了符号EOBを付加することで行なう。
変換係数TCOEFFは1以上あれば、図9に示す単一
の可変長符号化テーブルで可変長符号化される。ブロッ
クの終りを示すブロック終了符号EOBは、変換係数T
COEFFの一要素として図9に示す可変長符号化テー
ブルで可変長符号化される。
【0044】以上のように、この第1の実施形態の場
合、可変長符号化される各種のデータ種類は、図9に示
す単一の可変長符号化テーブルを用いて可逆可変長符号
化される。
【0045】以上のようにして符号化されたデータ系列
が入力される復号器の全体構成は、従来と同様に図2
(b)に示す構成を有し、大きく見た場合の復号処理は
従来と同様である。
【0046】すなわち、送られてきた順に伝送路復号器
で伝送路復号を行ない、受信バッファを通して、ビデオ
信号多重化復号器に入力し、ビデオ信号多重化復号器に
おいて、ヘッダ情報などを分離し、可変長符号の復号を
行なって、情報源復号器に出力し、情報源復号器におい
て、逆量子化、逆DCT、動き補償を行なってビデオ信
号を出力する。
【0047】この第1の実施形態においても、ビデオ信
号多重化復号器において、誤りが生じているか否かを可
変長符号の復号によって判断するが、可変長符号に誤り
が存在する場合の処理が従来とは異なっている。すなわ
ち、従来では、可変長符号に誤りが存在して、可変長符
号の境界を見失い、同期を喪失したときには、その誤り
によって捨てられた画像データの部分として前フレーム
画像のデータをそのまま出力していたが、第1の実施形
態では、可変長符号の復号で誤りを検出しても、誤りを
検出した時点から次のGOB開始符号GBSC又はフレ
ーム開始符号PSCの直前までを、予め用意されている
メモリに記憶させる。第1の実施形態の可変長符号化さ
れる全てのデータは単一の可変長符号化テーブルの可逆
可変長符号で符号化されているので、メモリに記憶され
たデータ系列は、後ろから(最後にメモリに記憶された
データから)復号することが可能になる。マクロブロッ
クアドレスの絶対値EMBAを挿入しているので、マク
ロブロックアドレスを相対値MBAで符号化していて
も、メモリに蓄えられたデータ系列(誤りを検出した時
点から次のGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符
号PSCの直前までのデータ系列)のマクロブロックア
ドレスの絶対値を知ることができ、このメモリに蓄えら
れたデータ系列に対応する部分の画像を復元することが
できる。
【0048】以上のように、大きく見た場合には、第1
の実施形態の復号器構成も従来と同様であるが、そのビ
デオ信号多重化復号器の動作、特に、誤り発生時の処理
は、第1の実施形態と従来とでは大きく異なる。
【0049】以下、第1の実施形態のビデオ信号多重化
復号器(図2参照;207)の動作を図10に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0050】まず、ビデオ信号多重化復号器に入力され
る符号化されたデータ系列からヘッダ情報の分離及び可
変長符号の復号を行なう(ステップA1)。その後、可
変長符号の復号で誤りが発生したか否かを判定する(ス
テップA2)。
【0051】ここで、誤りが発生した場合には、誤りが
発生した時点からデータ系列をメモリに蓄える(ステッ
プA3)。次のGOB開始符号GBSC又はフレーム開
始符号PSCを検出したか否かを判定し(ステップA
4)、次のGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符
号PSCが検出されるまでステップA3の処理ループを
繰り返す。
【0052】次のGOB開始符号GBSC又はフレーム
開始符号PSCを検出したときには、メモリに蓄えられ
たデータを蓄えられた順番と逆方向から可変長符号の復
号を行なう(ステップA5)。可逆可変長符号で符号化
されているので、逆方向からの復号も可能となる。ステ
ップA5のメモリに蓄えられたデータの復号が終了する
と、多重分離及び可変長符号の復号結果を出力する(ス
テップA6)。
【0053】一方、可変長符号の復号で誤りが発生して
いない場合には(ステップA2で否定結果)、復号結果
を出力する(ステップA6)。可変長符号の復号で誤り
が発生している場合、可変長符号の復号で誤りが発生し
ていない場合のいずれであろうと、復号結果を出力した
後は、入力が終了したか否かを判断し(ステップA
7)、入力が終了した場合には一連の処理を終了し、入
力が継続していると上述したステップA1に戻る。
【0054】次にステップA5の処理、すなわちメモリ
に蓄えられたデータ系列(誤りが発生した時点から次の
GOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号PSCの
直前までのデータ系列)を復号する処理を図11のフロ
ーチャートを参照しながら詳述する。なお、以下の説明
においてAMBAは、マクロブロックアドレスの相対値
MBAから復号されたマクロブロックアドレス(従って
絶対値)を示している。
【0055】(1)検出したGOB開始符号GBSC又
はフレーム開始符号PSCの直前のマクロブロックアド
レスの絶対値EMBAをメモリから取り出し復号して、
マクロブロックアドレスAMBAの初期値とする(ステ
ップC1)。
【0056】(2)メモリに蓄えられた最新のデータか
ら時間的に前の方に向かって(時間的に逆方向)、可変
長符号の復号を行なう(ステップC2)。
【0057】(3)ステップC2の可変長符号の復号に
おいてマクロブロックアドレスの相対値MBAが検出さ
れたら(ステップC3)、それまでに復号された可変長
符号語はマクロブロックアドレスAMBAのデータであ
るので、マクロブロックアドレスAMBAの画像データ
が得られる(ステップC4)。そしてマクロブロックア
ドレスの相対値MBAを復号し、AMBA=AMBA−
MBAとする(ステップC5)。マクロブロックアドレ
スの相対値MBAが検出されない間は、メモリの中に復
号すべきデータ系列があるかどうかを判定し(ステップ
C6)、メモリの中のデータがなくなるまで逆方向の可
変長復号を繰り返す。
【0058】(4)マクロブロックアドレスAMBAを
更新して(ステップC5)、ステップC2に戻り、次に
復号されるマクロブロック(マクロブロックアドレスA
MBA)の可変長符号の復号を逆方向に続ける。
【0059】(5)メモリの中のデータ系列が終了した
ならば(ステップC6)一連の処理を終了する。
【0060】以上のように、上記第1の実施形態によれ
ば、1種類の可逆可変長符号を用いて符号化すると共
に、GOBデータの終端に最終マクロブロックアドレス
の絶対値EMBAを付加するようにしたので、誤りが生
じてそれ以降の復号の継続が不可能になったとしても、
誤りが生じた時点から次に検出されるGOB開始符号G
BSC又はフレーム開始符号PSCの直前までのデータ
をメモリに記憶させて、逆方向から可変長符号の復号を
行なうことにより、従来では捨ててしまっていたデータ
の一部分を復号して得ることができる。
【0061】図12に、1つのGOB(GOB開始符号
GBSC又はフレーム開始符号PSCから次のGOB開
始符号GBSC又はフレーム開始符号PSCまでの間)
の中で、従来例で誤りにより捨ててしまう部分(マクロ
ブロック)と、第1の実施形態で復号できる部分(マク
ロブロック)との関係を図示する。従来例では、誤りが
生じたマクロブロック17から次のGOB開始符号GB
SCまたはフレーム開始符号PSCまでの間である、マ
クロブロック33までが復号できず捨てられる。第1の
実施形態では、誤りが発生したマクロブロック17から
マクロブロック33までのデータをメモリに記憶させ、
逆方向(マクロブロック33)から可変長符号の復号を
行い、誤りが発生したマクロブロック17の直後のマク
ロブロック18まで復号することができる。このように
データが破棄され、前フレームのデータが用いられるマ
クロブロックが従来より大幅に減少する。
【0062】(B)第2の実施形態 次に、本発明による動画像符号化方法及び動画像復号方
法の第2の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0063】この第2の実施形態の動画像符号化方法に
おいても、その符号器及び復号器の概略構成は、上述し
た図2に示す通りであり、動画像の原データであるビデ
オ信号(例えば世界共通の中間フォーマット(CIF・
QCIF))をGOB、マクロブロック、8×8画素の
マクロブロックに階層的に分割して符号化し、その符号
化信号を復号するものである。
【0064】しかし、この第2の実施形態においては、
単一の可逆可変長符号を用いること、符号化シンタック
スでマクロブロックアドレスの相対値MBAを挿入せず
に全てのマクロブロックについてそのマクロブロックが
符号化されたか否かを表す符号化マクロブロックのフラ
グCODを挿入すること、復号側でのビデオ多重化復号
器の動作等が、従来例と相違している。以下、相違点を
中心にして第2の実施形態を説明する。
【0065】図13は、第2の実施形態に係る符号器
(図2参照)によってこのようにして符号化された符号
化ビット列と符号化シンタックスを示すものであり、図
14は、第2の実施形態に係る符号器による多重化処理
系統図を示している。さらに、図15は、この第2の実
施形態に係る可逆可変長符号の単一の可変長符号化テー
ブルを示すものである。
【0066】この第2の実施形態に係る符号器(図2参
照)による符号化も、大きく見た場合には、従来及び第
1の実施形態と同様である。しかし、ビデオ信号多重化
符号器(図2参照;202)の処理が異なっている。
【0067】図13及び図14において、フレーム層の
観点からの符号化は、従来及び第1の実施形態と同様で
ある。GOB層及びブロック層の観点からの符号化は、
従来と同様である。そこで、これら階層段階での符号化
の説明は省略する。
【0068】この第2の実施形態において、マクロブロ
ック層での符号化は、第1の実施形態とは異なって、マ
クロブロックに情報がない場合には、符号化マクロブロ
ックのフラグCOD(例えば情報なしを表す1)だけが
挿入される。マクロブロックに情報がある場合には、情
報があることを表す符号化マクロブロックのフラグCO
Dと、マクロブロックタイプ情報MTYPEとが付加さ
れた後、第1の実施形態と同様に、そのマクロブロック
のタイプに応じて各種データが符号化される。なお、こ
の第2実施例においても、第1の実施形態と同様な理由
により、1つのGOBマクロブロックは全て同じ量子化
特性で量子化することにしており、そのため、従来例で
述べたマクロブロック量子化特性MQUANTはデータ
系列から削除している。
【0069】この第2の実施形態も、上述した図3に示
す動画像データの階層的分割を前提としており、従っ
て、1個のGOBについては、マクロブロックの情報が
あろうとなかろうと33個の符号化マクロブロックのフ
ラグCODが挿入されることとなる。従って、符号化マ
クロブロックのフラグCODをカウントすることによ
り、マクロブロックアドレスの絶対値を復号器において
得ることができるので、第2の実施形態においては、マ
クロブロックアドレスの相対値MBAや最終マクロブロ
ックアドレスの絶対値EMBAの符号は出力するデータ
系列に挿入しないようにしている。
【0070】この第2の実施形態においては、図14に
示すように、符号化マクロブロックのフラグCOD、マ
クロブロックタイプ情報MTYPE、動きベクトル情報
MVD、有意ブロックパターンCBP及び変換係数TC
OEFF等が可変長符号であるが、可逆可変長符号の図
15に示す単一の可変長符号化テーブルを用いて可変長
符号化するようになされている。
【0071】以上のようにして符号化されたデータ系列
が入力される復号器の全体構成は、従来と同様に図2
(b)に示す構成を有し、大きく見た場合の復号処理は
従来と同様である。また、そのビデオ信号多重化復号器
の動作、特に、誤り発生時の処理を大きく見た場合に
は、第1の実施形態の説明で用いた図10のフローチャ
トに示す通りである。
【0072】しかし、誤りを検出した時点から次のGO
B開始符号GBSC又はフレーム開始符号PSCの直前
までのメモリに蓄えられたデータを復号する処理(図1
0、ステップA5参照)が第1の実施形態とは異なって
おり、以下では、第2の実施形態における上記の処理を
図16のフローチャートを参照しながら詳述する。な
お、以下の説明において、AMBAは、復号されたマク
ロブロックアドレス(絶対値)を示している。
【0073】(1)マクロブロックアドレスAMBA=
33とする(ステップD1)。この場合のマクロブロッ
クアドレスAMBAは、次に検出されたGOB開始符号
GBSC又はフレーム開始符号PSCの直前のマクロブ
ロックについてのものである。また、数値33は、上述
したように、1GOB当りのマクロブロック数である
(図3参照)。
【0074】(2)メモリに蓄えられた最新のデータか
ら時間的に前の方に向かって(時間的に逆方向)、可変
長符号の復号を行なう(ステップD2)。
【0075】(3)ステップD2の可変長符号の復号に
おいて符号化マクロブロックのフラグCODが検出され
たら(ステップD3)、それまで復号された可変長符号
語はマクロブロックアドレスAMBAのデータであるの
で、マクロブロックアドレスAMBAの画像データが得
られる(ステップD4)。そしてマクロブロックアドレ
スAMBA=AMBA−1とする(ステップD5)。符
号化マクロブロックのフラグCODが検出されない間
は、メモリの中に復号すべきデータ系列があるかどうか
を判定し(ステップD6)、メモリの中のデータがなく
なるまで逆方向の可変長復号を繰り返す。
【0076】(4)マクロブロックアドレスAMBAが
更新されると(ステップD5)、ステップD2に戻り、
次に復号されるマクロブロック(マクロブロックアドレ
スAMBA)の可変長符号の復号を逆方向に続ける。
【0077】(5)メモリの中のデータ系列が終了した
ならば(ステップD6)一連の処理を終了する。
【0078】以上のように、第2の実施形態によれば、
1種類の可逆可変長符号を用いて符号化し、符号化マク
ロブロックのフラグCODを用いることにより、第1の
実施形態と同様に、誤りが生じてそれ以降の復号の継続
が不可能になったとしても、誤りが生じた時点から次に
検出されるGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符
号PSCの直前までのデータをメモリに記憶させて、逆
方向から可変長符号の復号を行なうことにより、従来で
は捨ててしまっていたデータの一部分を復号して得るこ
とができる。
【0079】その結果、動き補償フレーム間予測を行な
っていても、後に続くフレームへの誤差の伝搬を最小限
にとどめることができ、より誤りの少ない良好な復号動
画像を得ることができる。
【0080】(C)第3の実施形態 次に、本発明による動画像符号化方法及び動画像復号方
法の第3の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0081】この第3の実施形態の動画像符号化方法に
おいても、どの符号器及び復号器の概略構成は、上述し
た図2に示す通りであり、動画像の原データであるビデ
オ信号(例えば世界共通の中間フォーマット(CIF・
QCIF))をGOB、マクロブロック、8×8画素の
ブロックに階層的に分割して符号化し、その符号化信号
を復号するものである。
【0082】しかし、この第3の実施形態においては、
可逆可変長符号の符号語を複数のデータ種類で重複して
用いること、符号化シンタックスでマクロブロックアド
レスの相値MBAを用いないでマクロブロックデータの
終端にマクロブロック終了符号EOMBを挿入するこ
と、復号側でのビデオ多重化復号器の動作等が、従来例
と相違している。以下、相違点を中心にして第3の実施
形態を説明する。
【0083】図17は、第3の実施形態に係る符号器
(図2参照)によってこのようにして符号化された符号
化ビット列と符号化シンタックスを示すものであり、図
18は、第3の実施形態に係る符号器による多重化処理
系統図を示している。さらに、図19は、この第3の実
施形態に係る可逆可変長符号の可変長符号化テーブルの
構成を示すものである。
【0084】この第3の実施形態に係る符号器(図2参
照)による符号化も、大きく見た場合には、従来、第1
の実施形態及び第2の実施形態と同様である。しかし、
ビデオ信号多重化符号器(図2参照;202)の処理が
異なっている。
【0085】図17及び図18において、フレーム層の
観点からの符号化は、従来、第1の実施形態及び第2の
実施形態と同様である。GOB層の観点からの符号化
は、従来及び第2の実施形態と同様である。これら階層
段階での符号化の説明は省略する。
【0086】この第3の実施形態において、マクロブロ
ック層での符号化は、マクロブロックに情報がない場合
にも行なわれ、マクロブロック終了符号EOMBだけが
挿入される。マクロブロック終了符号EOMBは、図1
9に示すように可逆可変長符号の1つの符号語が割り当
てられており、この符号語は他のデータ種類要素では用
いられないものとなっている。マクロブロックに情報が
ある場合には、マクロブロックタイプ情報MTYPEが
付加された後、第1、第2の実施形態と同様に、そのマ
クロブロックのタイプに応じて各種データが符号化さ
れ、その後、マクロブロック終了符号EOMBが付加さ
れる。なお、この第3の実施形態においても、第1、第
2の実施形態と同様な理由により、1つのGOBのマク
ロブロックは全て同じ量子化特性で量子化することにし
ており、そのため、従来で述べたマクロブロック量子化
特性MQUANTはデータ系列から削除している。
【0087】この第3の実施形態も、図3に示す動画像
データの階層的分割を前提としており、従って、1個の
GOBについては、マクロブロックの情報があろうとな
かろうと、33個のマクロブロック終了符号EOMBが
挿入されることとなる。従って、マクロブロック終了符
号EOMBをカウントすることにより、マクロブロック
アドレスの絶対値を復号器において得ることができるの
で、第3の実施形態においては、マクロブロックアドレ
スの相対値MBAや最終マクロブロックアドレスの絶対
値EMBA、及び符号化マクロブロックのフラグCOD
の符号は出力符号系列に挿入しないようにしている。
【0088】図17及び図18において、この第3の実
施形態のブロック層の観点からの符号化は、大きくは、
ブロック単位の変換係数の符号化を繰り返した後、ブロ
ック終了符号EOBを付加することで行なう。しかしな
がら、変換係数TCOEFFの符号化の詳細は第1、第
2の実施形態と若干異なっている。
【0089】変換係数TCOEFFは、図19の可逆可
変長符号の可変長符号化テーブルに従って可変長符号化
されるが、可変長符号化テーブルに存在しない変換係数
の0ランとレベルの組合せが現れたときには、エスケー
プコードESCを挿入した後、0ランとレベルを固定長
符号化したものを続けて挿入する。また、原信号を直交
変換した変換係数を符号化するINTRAモードの場
合、その変換係数TCOEFFにおける直流成分は一般
的に固定長で符号化される。このように固定長で符号化
されている部分が符号化系列の途中にある場合、時間的
逆方向から復号しようとすると固定長の部分で復号がで
きなくなる、あるいは、誤って復号してしまう。そこ
で、エスケープコードESCの後の固定長の部分の後
に、さらにエスケープコードESCを挿入し、またIN
TRAモードの変換係数TCOEFFの直流成分の後ろ
に直流成分エスケープコードESCDCを付加すること
にする。
【0090】エスケープコードESC及び直流成分エス
ケープコードESCDCは、それぞれ図19に示す可逆
可変長符号の可変長符号化テーブルの1個の符号語が割
り当てられ、エスケープコードESC及び直流成分エス
ケープコードESCDCの符号語は他のデータ種類では
用いられないものとなっている。
【0091】この第3の実施形態においては、図18に
示すように、マクロブロックタイプ情報MTYPE、動
きベクトル情報MVD、有意ブロックパターンCBP及
び変換係数TCOEFFが可変長符号化されるデータ種
類であるが、図19に示す可逆可変長符号の可変長符号
化テーブルを用いて符号化される。この図19に示すよ
うに、マクロブロックタイプ情報MTYPE、動きベク
トル情報MVD、有意ブロックパターンCBP及び変換
係数TCOEFFについて、同じ可逆可変長符号が用い
られている。同一の可変長符号語を異なるデータ種類で
重ねて用いるようにしているのは、復号の際に、データ
種類が異なっても可逆可変長符号の可逆性(逆方向から
も復号可能なこと)が有効に働くと共に、可変長符号の
最長符号語をできるだけ短くするためになされている。
【0092】以上のようにして符号化されたデータ系列
が入力される復号器の全体構成は、従来と同様に図2
(b)に示す構成を有し、大きく見た場合の復号処理は
従来と同様である。また、そのビデオ信号多重化復号器
の動作、特に、誤り発生時の処理を大きく見た場合に
は、第1、第2の実施形態の説明で用いた図10のフロ
ーチャートに示す通りである。なお、ステップA1にお
けるヘッダ情報の分離、可変長符号の復号処理で、エス
ケープコードESC及び直流成分エスケープコードES
CDCを適宜用いる点は第1、第2の実施形態と異なっ
ている。
【0093】また、ステップA5における、メモリに蓄
えられたデータを逆方向から復号する処理は、第1、第
2の実施形態とは大きく異なっており、以下では、第3
の実施形態における上記の処理を図20のフローチャー
トを参照しながら詳述する。なお、以下の説明において
も、AMBAは、復号されたマクロブロックアドレス
(絶対値)を示している。
【0094】(1)メモリの中の最新データ(次のGO
B開始符号GBSC又はフレーム開始符号PSCの直前
のデータであり、一番最後に格納されたデータ)がマク
ロブロック終了符号EOMBであるか否かを判断する
(ステップE1)。メモリの中の最新データがマクロブ
ロック終了符号EOMBでない場合には処理を終了す
る。メモリの中の最新データがマクロブロック終了符号
EOMBならば、マクロブロックアドレスAMBA=3
3とする(ステップE2)。この場合のマクロブロック
アドレスAMBAは、次に検出されたGOB開始符号G
BSC又はフレーム開始符号PSCの直前のマクロブロ
ックについてのものである。また、数値33は、上述し
たように、1GOB当りのマクロブロック数である(図
3参照)。
【0095】(2)メモリに蓄えられた最新のデータか
ら時間的に前の方に向かって(時間的に逆方向)、可変
長符号の復号を行なう(ステップE3)。
【0096】(3)ステップE3の可変長符号の復号に
おいてマクロブロック終了符号EOMBが検出されたら
(ステップE4)、それまで復号された可変長符号語は
マクロブロックアドレスAMBAのデータであるので、
マクロブロックアドレスAMBAの画像データが得られ
る(ステップE5)。そしてマクロブロックアドレスA
MBA=AMBA−1とする(ステップE6)。マクロ
ブロック終了符号EOMBが検出されない間は、メモリ
の中に復号すべきデータ系列があるかどうかを判定し
(ステップE7)、メモリの中のデータがなくなるまで
逆方向の可変長復号を繰り返す。
【0097】(4)マクロブロックアドレスAMBAが
更新されると(ステップE6)、ステップE3に戻り、
次に復号されるマクロブロック(マクロブロックアドレ
スAMBA)の可変長符号の復号を逆方向に続ける。
【0098】(5)メモリの中のデータ系列が終了した
ならば(ステップE7)一連の処理を終了する。
【0099】図21は、図20のフローチャートに示す
処理を補間する説明図である。誤りが生じた時点以降、
次のGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号PS
Cの直前までのデータをメモリに格納する。この図の例
の場合、GOB開始符号GBSCが検出され、その直前
までのデータをメモリに格納する。ここから時間を前に
遡って、マクロブロック終了符号EOMBの検出が行な
われる。最初に検出されるマクロブロック終了符号EO
MBを検出した時、マクロブロックアドレスAMBAを
33にセットする。さらに時間を前に遡って、可変長符
号の復号が行なわれる。次にマクロブロック終了符号E
OMBを検出すると、マクロブロックアドレスAMBA
(33)の画像データを得ることができる。そして、マ
クロブロックアドレスAMBAを1減らして32とし、
さらに時間を前に遡って可変長符号の復号が行なわれ
る。この時、マクロブロックアドレスAMBA(32)
にはデータがないので直ちに次のマクロブロック終了符
号EOMBが検出され、(データがないので復号処理は
行なわず、この部分は前のフレームが表示される。)マ
クロブロックアドレスAMBAを1減らして31とす
る。さらに時間を前に遡って可変長符号の復号を行な
い、次のマクロブロック終了符号EOMBを検出する
と、マクロブロックアドレスAMBA(31)の画像デ
ータが得られる。マクロブロックアドレスAMBAを1
減らして30とし、復号を続けるが、メモリの中のデー
タを全て復号してしまうので処理を終了する。
【0100】誤りが生じた時点以降、次のGOB開始符
号GBSC又はフレーム開始符号PSCの直前までの間
のデータは、可逆可変長符号の性質により後ろから復号
することができる。
【0101】以上のように、第3の実施形態において
は、マクロブロック終了符号EOMBを用いて、マクロ
ブロックアドレス(絶対値)を得て、メモリに蓄えられ
たデータを復号する。
【0102】上記第3の実施形態によれば、1種類の可
逆可変長符号を用いて符号化し、さらにマクロブロック
データの終端にマクロブロック終了符号EOMB、IN
TRAモードの直流成分の後ろに直流成分エスケープコ
ードESCDC、及びTCOEFFのエスケープコード
ESCの後ろの固定長符号のさらに後ろにもう1つのエ
スケープコードESCを付加することにより、誤りが生
じて可変長符号の同期を喪失しても、その後のデータを
次のGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号PS
Cの直前までメモリに記憶させて時間的に後ろの方から
復号が可能となり、従来では捨ててしまっていたデータ
の一部分を得ることができる。
【0103】その結果、動き補償フレーム間予測を行な
っていても、後に続くフレームへの誤差の伝搬を最小限
に止どめることができ、より誤りの少ない良好な復号動
画像を得ることができる。
【0104】(D)第4の実施形態 次に、本発明による動画像符号化方法及び動画像復号方
法の第4の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0105】この第4の実施形態の動画像符号化方法に
おいても、その符号器及び復号器の概略構成は、上述し
た図2に示す通りであり、動画像の原データであるビデ
オ信号(例えば世界共通の中間フォーマット(CIF・
QCIF))をGOB、マクロブロック、8×8画素の
ブロックに階層的に分割して符号化し、その符号化信号
を復号するものである。
【0106】しかし、この第4の実施形態においては、
可逆可変長符号の符号語を複数のデータ要素で重複して
用いること、符号化シンタックスでマクロブロックアド
レスの相対値MBAを用いないで符号化マクロブロック
のフラグCOD(第2の実施形態と同様)を挿入するこ
と、1つのGOBの中のマクロブロックのヘッダをまと
めてGOBヘッダ情報の直後に挿入すること、まとめる
マクロブロックヘッダ情報はマクロブロックデータを伝
送する順序とは逆の順序で並べて挿入すること、復号側
でのビデオ多重化復号器の動作等が、従来例と相違して
いる。以下、相違点を中心にして第4の実施形態を説明
する。ここでの、マクロブロックヘッダ情報とは、符号
化マクロブロックのフラグCOD、マクロブロックタイ
プ情報MTYPE、動きベクトル情報MVD、有意ブロ
ックパターンCBPのデータ種類のことをいう。
【0107】なお、マクロブロックデータを伝送する順
序が、従来例や上記各実施形態と同様に、マクロブロッ
クアドレスの小さい方から大きい方に向かう順序である
ならば、マクロブロックヘッダ情報は、マクロブロック
アドレスの大きい方から小さい方に向かう順序で並べら
れる。また逆に、マクロブロックデータを伝送する順序
が、マクロブロックアドレスの大きい方から小さい方に
向かう順序であるならば、マクロブロックヘッダ情報
は、マクロブロックアドレスの小さい方から大きい順序
で並べられる。以下では、後者であるとして説明を行な
う。
【0108】このようにして並べるようにしたのは、マ
クロブロックヘッダ情報の部分で誤りが検出された時
に、画像が得られないマクロブロックの数を少なくする
ためである。
【0109】図22は、第4の実施形態に係る符号器
(図2参照)によって符号化された符号化ビット列と符
号化シンタックスを示すものであり、図23は、第4の
実施形態に係る符号器による多重化処理系統図を示して
いる。さらに、図24は、この第4の実施形態に係る可
変長符号の可変長符号化テーブルの構成を示すものであ
る。
【0110】図22及び図23において、フレーム層及
びGOB層の観点からの符号化は、上記各実施形態と同
様である。また、ブロック層の観点からの符号化は、上
記第3の実施形態と同様である。これら階層段階での符
号化の説明は省略する。
【0111】この第4の実施形態において、マクロブロ
ック層での符号化は、各マクロブロックのヘッダ情報の
符号化が繰り返されて終了した後、ブロック層の符号化
が繰り返される。ヘッダ情報の符号化は、マクロブロッ
クに情報がない場合にも行なわれ、符号化マクロブロッ
クのフラグCODだけが挿入される。符号化マクロブロ
ックのフラグCODは、1ビット固定長符号である。マ
クロブロックに情報がある場合には、符号化マクロブロ
ックのフラグCOD、マクロブロックタイプ情報MTY
PEが付加された後、第1〜第3の実施形態と同様に、
そのマクロブロックのタイプに応じて各種データ(ヘッ
ダのデータ種類)が符号化される。
【0112】この第4の実施形態も、図3に示す動画像
データの階層的分割を前提としており、従って、1個の
GOBについては、マクロブロックの情報があろうとな
かろうと、33個の符号化マクロブロックのフラグCO
Dが挿入されることとなり、このフラグCODは、上記
第2の実施形態と同様に復号器側で用いられる。そのた
め、マクロブロックアドレス相対値MBAや最終マクロ
ブロックアドレスの絶対値EMBAの符号は削除され
る。
【0113】全てのマクロブロックヘッダ情報の符号化
が終了すると、マクロブロックデータの符号化に進む
が、このとき、上述したように、マクロブロックヘッダ
情報は、マクロブロックアドレスの小さい方から大きい
方に向かう順序で並べられるので、マクロブロックデー
タは、マクロブロックアドレスの大きい方から小さい方
に向かう順序で符号化される。
【0114】この第4の実施形態においても、図24の
可変長符号化テーブルに存在しない変換係数TCOEF
Fの0ランとレベルの組合せが現れたときには、エスケ
ープコードESCを挿入した後、0ランとレベルを固定
長符号化したものを続けて挿入し、さらにその後にもう
一つエスケープコードESCを挿入する。また、INT
RAモードの変換係数TCOEFFの直流成分の後にエ
スケープコードESCDCを付加する。ブロック終了符
号EOB、エスケープコードESC及び直流成分エスケ
ープコードESCDCはそれぞれ、図24に示す可逆可
変長符号の符号語の1つが割り当てられている。ブロッ
ク終了符号EOB、エスケープコードESC及び直流成
分エスケープコードESCDCの符号語は他のデータ要
素では用いられないものとなっている。
【0115】この第4の実施形態においても、図23に
示すように、マクロブロックタイプ情報MTYPE、動
きベクトル情報MVD、有意ブロックパターンCBP及
び変換係数TCOEFFは可変長符号であるが、図24
に示す可逆可変長符号で符号化される。図24に示すよ
うに、マクロブロックタイプ情報MTYPE、動きベク
トルMVD、有意ブロックパターンCBP及び変換係数
TCOEFFについて、同じ可逆可変長符号が用いられ
ている。
【0116】以上のようにして符号化されたデータ系列
が入力される復号器の全体構成は、図2(b)に示す構
成を有し、大きく見た場合の復号処理は第3の実施形態
と同様である。また、ビデオ信号多重化復号器の詳細処
理も第2の実施形態と同様である。
【0117】しかし、この第4の実施形態においては、
マクロブロックヘッダ情報がまとめて送られてくるの
で、このマクロブロックヘッダ情報をメモリに蓄えてお
く必要がある。このメモリは後述する「誤りが生じた時
点から次のGOB開始符号GBSCまたはフレーム開始
符号PSCの直前までのデータ」を格納するメモリとは
異なるもので、区別するために以降ではヘッダメモリと
呼ぶことにする。誤りが生じているか否かは、第3の実
施形態と同様、ビデオ信号多重化復号器における可変長
符号の復号において判断することができる。可変長符号
に誤りが存在する場合には、可変長符号の境界を見失
い、同期を喪失してしまう。誤りの生じる場所により次
の2通りの場合分けを行なうことができる。
【0118】(i)まとめて伝送されたマクロブロック
ヘッダの部分に誤りが生じた場合。この場合もまた、誤
りが生じた時点から次のGOB開始符号GBSC又はフ
レーム開始符号PSCの直前までのデータをメモリに格
納する。まとめられたマクロブロックヘッダ情報は、マ
クロブロックデータと逆順に送られているので、メモリ
に蓄えられているデータは、マクロブロックヘッダ情報
では伝送されたはじめの部分に対応する。マクロブロッ
クヘッダ情報の部分が誤っても、誤る前までのマクロブ
ロックヘッダ情報に対応する部分は、メモリに蓄えられ
たデータを復号することにより、画像データを復元する
ことができる。
【0119】(ii)まとめて伝送されたマクロブロッ
クヘッダの部分以外(すなわち、ブロックデータ(TC
OEFF、EOB)の部分)に誤りが生じた場合。この
場合も、第3の実施形態と同様、誤りが生じた時点から
次のGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号PS
Cの直前までのデータをメモリに格納する。マクロブロ
ックアドレスやINTER/INTRAモードや有意ブ
ロックパターン等のマクロブロックヘッダ情報は、すで
に受けとって復号済みなので、それらの情報に従ってメ
モリに蓄えられたデータを復号していく。
【0120】以下、誤りが検出された時点から、検出し
た次のGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号P
SCの直前までのメモリに蓄えられたデータを復号する
処理(図10ステップA5参照)を、図25のフローチ
ャートを参照しながら詳述する。但し、まとめて送られ
てきたマクロブロックヘッダ情報は、復号してヘッダメ
モリに蓄えられていて、マクロブロックアドレスAMB
Aの符号化マクロブロックのフラグCOD、マクロブロ
ックタイプ情報MTYPE、有意ブロックパターンCB
P、動きベクトル情報MVDはそれぞれ、COD(AM
BA)、MTYPE(AMBA)、CBP(AMB
A)、MVD(AMBA)で参照できるものとする。
【0121】(1)マクロブロックアドレスAMBAを
1に設定し(ステップF1)、メモリの中の最新データ
(次のGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号P
SCの直前のデータであり、一番最後に格納されたデー
タ)がブロック終了符号EOBであるか否かを判断する
(ステップF2)。メモリの最新のデータがブロック終
了符号EOBでない場合には処理を終了する。
【0122】(2)COD(AMBA)を参照し、CO
D(AMBA)が1であるかどうかすなわち、マクロブ
ロックアドレスAMBAのマクロブロックに情報がない
かあるかという判断をくだし、COD(AMBA)が1
ならば、マクロブロックアドレスAMBAのマクロブロ
ックが情報がないとしてAMBAを1増やし(ステップ
F8)、AMBAが33以下であるか否かを判定し(ス
テップF9)、AMBAが33よりも大きくなった場合
には処理を終了する。そうでなければ、ステップF2に
戻り、次の符号語がブロック終了符号EOBであるか否
かを判定する。
【0123】(3)ステップF3でCOD(AMBA)
が1でない場合、すなわちマクロブロックアドレスAM
BAのマクロブロックが情報がある場合には、次のブロ
ック終了符号EOBが検出されるまで(ステップF
5)、逆方向に可変長復号を(スップF4)を繰り返
す。
【0124】(4)ステップF5で次のブロック終了符
号EOBを検出したら、CBP(AMBA)を参照しな
がらこのブロックの画像データを得ることができる(ス
テップF6)。そしてマクロブロックアドレスAMBA
のマクロブロック内の有意ブロックの画像データが全て
得られたならば(ステップF7)、ステップF8にい
き、AMBAを1増やす。そのマクロブロック内の有意
ブロックの画像が全て得られてない場合にはステップF
4に戻り、ブロック終了符号EOBが検出(ステップF
5)されるまで逆方向に可変長復号を行う(ステップF
4)。
【0125】(5)最終的にAMBAが33より大きく
なるまで繰り返す。AMBAが33より大きくなったら
処理を終了する。
【0126】以上のように、第4の実施形態において
は、符号化マクロブロックのフラグCODを用いて、マ
クロブロックアドレス(絶対値)を得て、メモリに蓄え
られたデータを復号する。
【0127】上記第4の実施形態によれば、1種類の可
逆可変長符号を用いて符号化し、マクロブロックアドレ
ス情報MBAの代わりに符号化マクロブロックのフラグ
CODを用いて1つのGOBの中のマクロブロックヘッ
ダ情報をまとめてGOBヘッダ情報の直後に挿入し、さ
らにエスケープコードESCの次の固定長符号の後ろに
エスケープコードESC、INTRAモードの直流成分
の後ろに直流成分エスケープコードESCDCを付加
し、マクロブロックヘッダ情報を並べるマクロブロック
アドレスの順番に対してマクロブロックデータ情報(変
換係数TCOEFFとブロック終了符号EOB)を並べ
るマクロブロックアドレスの順番を逆順にすることによ
り、第3の実施形態と同様、誤りが生じてから次に検出
されるGOB開始符号GBSC又はフレーム開始符号P
SCの直前までのデータを復号することができ、従来例
では捨ててしまっていたデータの一部分を得ることがで
きる。従って、第4の実施形態においても、ビデオ信号
が動き補償フレーム間予測を行なっている場合には、後
に続くフレームへの誤差の伝搬を防止でき、より誤りの
少ない良好な復号画像を得ることができる。
【0128】(E)他の実施例 第1の実施形態及び第2の実施形態において、その可変
長符号化テーブルとして、第3の実施形態及び第4の実
施形態のような各可変長符号語が複数のデータ種類に重
ねて用いられているものを適用しても良い。また逆に、
第3の実施形態及び第4の実施形態において、その可変
長符号化テーブルとして、第1の実施形態及び第2の実
施形態のような各可変長符号語がそれぞれ、いずれかの
データ種類に対応しているものを適用しても良い。
【0129】第4の実施形態の場合、マクロブロックヘ
ッダ情報の部分は、可逆可変長符号の可逆性を利用して
復号しないので、1種類の可逆可変長符号の1つの符号
語に変換係数TCOEFF、マクロブロックタイプ情報
MTYPE、有意ブロックパターンCBP、動きベクト
ル情報MVDの情報を割り当てることをせずに、従来例
と同様、それぞれのデータ種類に応じて、平均符号長が
小さくなるような異なる可変長符号を用いることができ
る。この時、変換係数TCOEFF以外、すなわちマク
ロブロックタイプ情報MTYPE、有意ブロックパター
ンCBP、動きベクトル情報MVDの可変長符号は、必
ずしも可逆可変長符号である必要はない。請求項2の表
現は、文章そのものからはこの場合を含まないようにも
読めるが、請求項2の文章はこの場合を含むものとす
る。
【0130】また、第4の実施形態の場合、上記説明で
は、マクロブロック量子化情報MQUANTをデータ系
列から削除していたが、マクロブロックヘッダ情報を先
に復号することができるので、第1の実施形態で述べた
ようなマクロブロック量子化情報MQUANTを挿入す
ることによる問題は生じない。従って、第4の実施形態
の場合、マクロブロック毎の量子化ステップサイズの制
御を行なうようにしても良い。
【0131】さらに、第4の実施形態の場合、INTR
Aモードの直流成分をマクロブロックヘッダ情報部分に
含めることにより、INTRAモードの直流成分の後ろ
に挿入する直流成分エスケープコードESCDCを省略
することができる。直流成分エスケープコードESCD
Cを挿入したのは、可逆可変長符号を後ろから復号する
際に、固定長符号の部分があると復号ができなくなるた
め、直流成分エスケープコードESCDCにより、固定
長符号の部分を検出できるようにするためである。従っ
て、固定長符号で符号化されるINTRAモードの直流
成分を、可逆可変長符号の可逆性を利用しないで復号す
る部分、すなわち、マクロブロックヘッダ情報に含める
ことによって、直流成分エスケープコードESCDCを
省略することが可能となる。
【0132】請求項において、表現した「処理単位」と
は、第1から第4の実施形態においてはGOBのことを
表し、「処理単位をある一定の領域に分割する」とは、
第1から第4の実施形態においてはGOBをマクロブロ
ックに分割するということに相当する。
【0133】なお、可変長符号化されるデータ要素は上
記各実施形態のものに限定されるものではない。また上
記実施形態では、動き補償、直交変換、量子化をベース
とする、文献(1)で規定される符号化方式を例に挙げ
て説明したが、画像フレームの分割や固定長符号テーブ
ルを含め、本発明が対象とする動画像符号化方法及び動
画像復号方法はこれに限られるものではない。
【0134】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、可変長
符号化する1つまたは複数のデータ種類に対し、可逆可
変長符号を用いて符号化し、それを復号側で復号するよ
うにしたので、復号時に誤りが生じて可変長符号を復号
することができなくなっても、誤りが生じた時点のデー
タ以降から次の処理単位開始符号の直前までのデータを
メモリに格納し、時間的に逆方向から復号する。したが
って、誤りが生じた部分の領域データのみが復号できず
に捨てられことになり、従来では捨ててしまっていた、
誤りが生じていない部分のデータを復号することがで
き、復号画像の画質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の符号化ビット列及び符号化シ
ンタックスを示す説明図である。
【図2】符号器及び復号器を示すブロック図である。
【図3】動画像データの階層的分割及び変換係数の伝送
順序の説明図である。
【図4】従来の符号化ビット列及び符号化シンタックス
を示す説明図である。
【図5】従来の可変長符号化テーブルを示す説明図であ
る。
【図6】従来の多重化処理系統図(符号処理)を示す説
明図である。
【図7】従来の復号器の処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】第1の実施形態の多重化処理系統図(符号処
理)を示す説明図である。
【図9】第1の実施形態の可変長符号化テーブルを示す
説明図である。
【図10】第1の実施形態の復号器の処理を示すフロー
チャートである。
【図11】第1の実施形態のメモリの中のデータの復号
処理を示すフローチャートである。
【図12】第1の実施形態と従来例との復号可能なマク
ロブロックの相違を示す図である。
【図13】第2の実施形態の符号化ビット列及び符号化
シンタックスを示す説明図である。
【図14】第2の実施形態の多重化処理系統図(符号処
理)を示す説明図である。
【図15】第2の実施形態の可変長符号化テーブルを示
す説明図である。
【図16】第2の実施形態のメモリの中のデータの復号
処理を示すフローチャートである。
【図17】第3の実施形態の符号化ビット列及び符号化
シンタックスを示す説明図である。
【図18】第3の実施形態の多重化処理系統図(符号処
理)を示す説明図である。
【図19】第3の実施形態の可変長符号化テーブルを示
す説明図である。
【図20】第3の実施形態のメモリの中のデータの復号
処理を示すフローチャートである。
【図21】第3の実施形態の復号の様子を示す説明図で
ある。
【図22】第4の実施形態の符号化ビット列及び符号化
シンタックスを示す説明図である。
【図23】第4の実施形態の多重化処理系統図(符号処
理)を示す説明図である。
【図24】第4の実施形態の可変長符号化テーブルを示
す説明図である。
【図25】第4の実施形態のメモリの中のデータの復号
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
201・・情報源符号器 202・・ビデオ信号多重化符号器 203・・送信バッファ 204・・伝送路符号器 205・・符号化制御部 206・・情報源復号器 207・・ビデオ信号多重化復号器 208・・受信バッファ 209・・伝送路復号器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変長符号を用いて動画像を符号化する
    動画像符号化方法において、 可変長符号化する1つまたは複数のデータ種類に対し、
    可逆可変長符号を用いて符号化することを特徴とする動
    画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 各可変長符号語がそれぞれ、いずれかの
    データ種類に対応していることを特徴とする請求項1に
    記載の動画像符号化方法。
  3. 【請求項3】 各可変長符号語が、複数のデータ種類に
    重ねて用いられていることを特徴とする請求項1に記載
    の動画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 動画像の1処理単位をある一定の大きさ
    の領域に分割し、処理単位内での領域の位置情報を表す
    領域番号を割当て、所定条件を満たす領域を符号化する
    請求項1〜3のいずれかに記載の動画像符号化方法にお
    いて、 処理単位開始符号を処理単位の符号化系列の先頭に付加
    し、符号化された領域及びその前の符号化された領域の
    領域番号間の差分値を領域特定情報として付加し、符号
    化された最後の領域の領域番号を処理単位の符号化系列
    の最後尾側に付加することを特徴とする動画像符号化方
    法。
  5. 【請求項5】 動画像の1処理単位をある一定の大きさ
    の領域に分割し、処理単位内での領域の位置情報を表す
    領域番号を割当て、所定条件を満たす領域を符号化する
    請求項1〜4のいずれかに記載の動画像符号化方法にお
    いて、 領域の終端を示す領域終了符号として1個の可変長符号
    語を独立して割当て、領域データの終りに挿入すること
    を特徴とする動画像符号化方法。
  6. 【請求項6】 動画像の1処理単位をある一定の大きさ
    の領域に分割し、処理単位内での領域の位置情報を表す
    領域番号を割当て、所定条件を満たす領域を符号化する
    請求項1〜5のいずれかに記載の動画像符号化方法にお
    いて、 1処理単位内の全ての領域のヘッダ情報をまとめて、複
    数の領域データでなる処理単位内の符号化データの先頭
    に付加することを特徴とする動画像符号化方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の動画像符号化方法にお
    いて、 領域ヘッダ情報は、符号化されて伝送される領域データ
    の領域順序とは逆の順序で並べて付加することを特徴と
    する動画像符号化方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の動画像
    符号化方法で符号化された先頭に処理単位開始符号が付
    加されているデータ系列を復号する動画像復号方法にお
    いて、 符号化されたデータ系列に誤りが生じた場合に、誤りが
    生じた時点のデータ以降から次の処理単位開始符号の直
    前までのデータ系列をメモリに記憶させ、メモリに記憶
    させたデータ系列を復号することを特徴とする動画像復
    号方法。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の動画像符号化方法で符
    号化されたデータ系列を復号する請求項8に記載の動画
    像復号方法において、 符号化されたデータ系列に誤りが生じた場合に、メモリ
    に格納されている次の処理単位開始符号の前にある符号
    化された最後の領域番号と、符号化された領域及びその
    前の符号化された領域の領域番号間の差分値でなる領域
    特定情報とから、各領域データの領域を認識して復号す
    ることを特徴とする動画像復号方法。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の動画像符号化方法で
    符号化されたデータ系列を復号する請求項8に記載の動
    画像復号方法において、 符号化されたデータ系列に誤りが生じた場合、メモリに
    格納されているデータ系列の中から領域終了符号を検出
    して、その領域終了符号以降の領域データを復号するこ
    とを繰り返し実行することを特徴とする動画像復号方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項6又は7に記載の動画像符号化
    方法で符号化されたデータ系列を復号する請求項8に記
    載の動画像復号方法において、 符号化されたデータ系列に誤りが生じた場合、先に復号
    した領域のヘッダ情報にしたがって、メモリに格納され
    ているデータ系列の領域データ部分を復号することを特
    徴とする動画像復号方法。
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