JP2011055023A - 画像符号化装置及び画像復号化装置 - Google Patents

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Tomokazu Ishihara
朋和 石原
Yusuke Yatabe
祐介 谷田部
Keisuke Inada
圭介 稲田
Hironori Komi
弘典 小味
Mitsuhiro Okada
岡田  光弘
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Abstract

【課題】 静止画像を簡単な構成で、高精細を保ちつつ高い圧縮効率で符号化する。
【解決手段】
デジタルデータの静止画像を符号化する画像符号化方法において、静止画像を動画像符号化方式で符号化する。
符号化では、同一の静止画像を原画像として、フレーム内/間予測符号化を用いて符号化する。その際にフレーム毎に量子化スケールを大きな値から段階的に小さくしながら符号化を行うことで、エントロピー符号化の原理より、圧縮効率を高める。
さらに、符号化ストリームからDCT係数のみを抽出して記録することで、さらに圧縮率を高める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像符号化装置及び画像復号化装置に関する。
本技術分野の背景技術として、例えば、特開2004−120499号公報(特許文献1)がある。該公報には「[課題]HDTV画像より多い画素数を有する高解像度動画像であっても良好な画質を効率的に得ることのできる動画像符号化及び復号化装置装置を提供する。[解決手段]HDTV画像より多い(QHDTV)画素数を有する画像入力部15から供給された元画像を必要な数のHDTV画像に画面分割部12において、元画像の近傍画素に必要なHDTV画像の数と同じ数でマスクをかけサンプリングし圧縮するためのHDTV画像13a,13b,13c,13dを得た後、MPEGエンコーダ14及びMPEGデコーダ24にて符号化及び復号化を行うことにより画面分割により生じる画面内の境界線の影響を無くし、HDTV画像より多い画素数を有する高解像度動画像であっても良好な画質を効率的に得ることができる。」(要約)と記載されている。
特開2004−120499号公報
近年、動画像と静止画像の両方を記録できるビデオカメラ等が普及している。このようなビデオカメラでは、動画像を圧縮して記録するときには動画像符号化方式を使用し、静止画像を圧縮して記録する時には静止画像符号化方式を使用するのが一般的である。しかし、両方の圧縮符号化方式を同時に実現するためには、圧縮符号化を行うための構成や、符号化ストリームを記録・管理するための装置の構成が複雑になるという欠点があった。そこで、静止画像符号化を簡単な構成で実現するとともに、高精細を保ちつつ高い圧縮率で符号化できる装置が望まれる。
静止画像の検索性と画質の向上を目的に動画像圧縮符号化方式を用いて静止画像を符号化する方法がある。しかし、動画像符号化と静止画像符号化が混在するシステムでの構成簡略化と、静止画像の高圧縮化手法については記載されていない。
本発明の課題は、静止画像の高圧縮化手法を提供することである。
本願発明は、上記課題に鑑み、例えば特許請求に記載の構成を備える。
本発明によれば、静止画像の高圧縮化手法を提供することができる。
例えば、動画像符号化方式を適用して符号化することで、静止画像圧縮符号化を簡単な構成で実現するとともに、高精細を保ちつつ高い圧縮率で符号化できる。
例えば、量子化ステップを段階的に小さくしながら予測符号化を行うことで、動画像符号化におけるエントロピー符号化の出力データ量を低く抑えることができ、圧縮効率を向上できる。
例えば、DCT係数のみを符号化ストリームとして符号化することで、圧縮効率を向上できる。
例えば、DCT係数のみが符号化された符号化ストリームを一般的な動画像復号化装置で復号化できる。
画像符号化装置の構成を示した説明図である。(実施例1) 符号化部の構成を示した説明図である。(実施例1) 画像復号化装置の構成を示した説明図である。(実施例1) 量子化スケール制御の効果を示した説明図である。(実施例1) 復号化画像の選定方法を示した説明図である。(実施例1) 画像符号化装置の構成を示した説明図である。(実施例2) 画像復号化装置の構成を示した説明図である。(実施例2) DCT係数の制御の方法と効果を示した説明図である。(実施例2) 動画像を高圧縮率で符号化する方法を示した説明図である。(実施例3) 量子化スケール制御の方法を示した説明図である。(実施例1)
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施例の画像符号化装置の構成を示す図である。撮像部100で撮像された1枚の静止画像であるデジタルデータは、フレームバッファ101で一時的に保持され、後段の符号化部102の原画像として所定の枚数フレームバッファから出力され、符号化部でフレーム間符号化を用いた動画像符号化方式で符号化され、記録部103で記録媒体に符号化ストリームとして記録される。
フレームバッファ部は、後段の符号化部において、静止画像と動画像のどちらの入力画像であっても動画像符号化ができるように、静止画像の入力画像を保持して、同一画像を繰り返し出力するモードと、動画像の入力画像フレームを、その通りの順番で出力できるモードを有す。本フレームバッファを有すことで、汎用の動画像符号化部を用いた場合でも、動画、静止画両方の符号化が可能となる。本発明では、静止画像を符号化する場合を前提に説明する。
符号化制御部104は、フレームバッファが符号化部の原画像として必要な静止画像を出力する期間、静止画像の保持を行うための制御信号をフレームバッファに出力すると共に、動画像符号化方式で符号化する際の量子化スケールを指定する信号を符号化部に出力するように制御を行う。量子化スケールの制御方法については、後で詳しく説明する。
撮像部は、デジタルの動画像データを撮影して出力することもできる。その場合には撮像された動画像は、フレームバッファを通じて符号化部に出力され、符号化部において動画像符号化方式で符号化され、記録部で符号化ストリームとして記録される。
撮像部の構成は、ビデオカメラのように撮影した画像を出力する装置以外にも、画像が格納されている記憶媒体、あるいはネットワークに接続された別の装置、あるいはプログラムなどでも良い。
図2は、符号化部の詳細な構成を示す図である。本発明では、動画像符号化方式としてMPEG2を例として説明を行なうが、実際にはMPEG4、H.264等、任意の動画像符号化方式に対しても本発明の手法を適用可能である。図2の符号化部209は、図1の符号化部102と同一である。符号化部209は、原画像が動画像・静止画像のどちらであっても動画像符号化方式で符号化を行い、符号化ストリームを出力することができる。以下、図2では、フレームを分割した矩形の符号化最小単位(ブロック)ごとに符号化を行う。フレーム内予測部200では、フレーム内で既に符号化されたブロックの画素値から、符号化対象ブロックの画素値を予測する。DCT部201は、原画像上のブロックと、フレーム間符号化もしくはフレーム内符号化画像により算出された矩形領域との画素値の差分(予測誤差)を算出し、その値をDCT変換する。量子化部では、DCT変換した値を量子化し、データ量を小さくした係数(以下、DCT係数)を出力する。逆量子化部203および逆DCT部204において量子化・DCTの逆変換を行ない、さらにフレーム内またはフレーム間予測で予測した画素値を足しこんで、ブロックの画素値を復元し、フレームバッファ205に格納する。動きベクトル検出部206では、既に符号化されてフレームバッファに保持されているフレーム(符号化済みフレーム)上を探索して、符号化しようとするブロックに似ている矩形領域を検出し、その矩形領域が属するフレームを参照フレーム、矩形領域の位置を動きベクトルとして出力する。動き補償部207では、参照フレーム及び動きベクトルを用いてブロックの画素値を予測(フレーム間予測)して出力する。エントロピー符号化部208では、DCT係数、動きベクトル、その他符号化に必要なパラメータやヘッダを符号化して、動画像符号化形式の符号化ストリームとして出力する。
量子化部で量子化を行う際には、ブロックを1つ以上集めた矩形領域であるマクロブロック(MB)ごとに量子化スケールを指定し、各MBを構成するブロックの予測誤差を符号化する精度をコントロールする。量子化スケールは、値が小さいほど、符号化ストリームに出力される画像の画質が良くなるが、その代わりに量子化部から出力されるDCT係数の値(レベル)が大きくなり、可変長符号化の圧縮効率が落ちる。
図3は、本実施例の画像復号化装置の構成を示す図である。記録部300から出力された符号化ストリームは、復号化部301で復号化され、フレームバッファ302で一時的に保持され、表示部303に出力されて表示される。
復号化制御部304は、復号化の実行を制御すると共に、フレームバッファに一時的に記録する復号化画像の選択を制御する。
表示部は、動画像を表示することもできる。その場合には、記録部から出力された動画像の符号化ストリームは、復号化部で、動画像のデジタルデータに復号化され、表示部で表示される。
表示部の構成は、ディスプレイのように画像を出力する装置以外にも、画像を保存できる記憶媒体、あるいはネットワークに接続された別の装置、あるいはプログラムなどでも良い。
本発明では、静止画像の符号化・復号化を行なうために、静止画像符号化形式の符号化・復号化装置を使用せず、動画像符号化装置・動画像復号化装置を使用する。そうすることによって、両方の圧縮符号化方式を同時に実現するための、静止画像圧縮符号化を行うための構成や、符号化ストリームを記録・管理するための装置の構成を不要とし、静止画像符号化を簡単な構成で実現可能とするとともに、高精細を保ちつつ高い圧縮率で符号化できる装置を提供する。
本発明では、符号化部において、同一の静止画像を連続する複数のフレームに渡って入力し、動画像符号化方式で符号化する。本発明で符号化を行なう際には、1枚目のフレームではフレーム内予測符号化を用いて符号化を行う。また、2枚目以降のフレームでは、全てのMBでフレーム間予測符号化を用い、1枚前のフレームを参照して、動きベクトルと、予測誤差をDCT符号化して量子化した係数を符号化する。2枚目以降では、全てのMBでフレーム間符号化を用いることで、前のフレームで量子化できなかった静止画像の細かな情報のみを符号化することができ、高精細な画像情報を、高い圧縮効率で符号化することができる。
静止画像を動画像符号化する際には、静止画像符号化を用いる場合よりも圧縮効率が悪くなってしまう場合がある。そこで、本実施例では、静止画像符号化よりも良い圧縮効率で動画像符号化を行なうための手法について説明する。
動画像符号化方式において、DCT係数の圧縮には、ジグザグスキャンとエントロピー符号化が用いられており、エントロピー符号化では、小さなレベルのDCT係数や、0レベルが長く続く場合に短い符号量で効率よく圧縮できるようになっている。
画像符号化を行なう際の、従来の一般的な量子化の制御では、IフレームとPフレームで量子化スケールを同じ値にする制御方法や、動画像の画質を向上させることを目的として、Iフレームの量子化スケールをPフレームの量子化スケールよりも小さくする制御方法が用いられていた。しかし、高精細に静止画像圧縮をする場合には、従来ではIフレームの量子化スケールを小さな値とする必要があり、大きなレベルのDCT係数が残ってしまうので圧縮効率が低下していた。
一方、本発明では、2枚目以降のフレームを符号化する際の量子化スケールの値は、前のフレームの量子化スケールよりも小さい値とする制御方法をとる。本発明のように、フレーム毎に量子化スケールを大きな値から徐々に下げてゆく制御を行えば、DCT係数のレベルは常に低くなり、エントロピー符号化の効率を改善する事が可能となる。
図10は、本発明における量子化スケールの制御方法を示す図である。図10では、符号化しようとするフレーム1001に含まれるマクロブロック1003をフレーム間符号化により符号化しようとする場合を示している。図10では、マクロブロックが1つのブロックから構成される場合を示しているが、実際には、マクロブロックが複数のブロックで構成されていても良い。動きベクトル検出では、一つ前のフレームを参照フレーム1002として、動きベクトルを0などの固定値とする。本発明の手法では、マクロブロック1003に割り当てる量子化スケールを、マクロブロック1003がフレーム間符号化で参照しているマクロブロック1004に割り当てられている量子化スケールよりも小さくする。そうすることによって、符号化しようとするフレームでは、参照フレームを符号化した際に量子化できなかった画像の細かな信号のみを符号化することができるようになる。また、もし、参照フレーム上のマクロブロック1004が動画像符号化のMPEG4のマクロブロック・スキップ・モードなどのように、DCT係数を送らないモードで符号化されている場合には、参照フレーム上のマクロブロック1004が参照するマクロブロックの量子化スケールよりも小さい値を割り当てるようにする。
図4は、本発明の量子化スケール制御の効果を示す図である。図4の400、401、402は、動画像符号化において一般的な、Iフレームの量子化スケールをPフレームの量子化スケールよりも小さく設定する制御手法を使用した場合の符号量の例を示している。図4の403、404、405は、本発明の手法により、2枚目以降のフレームを符号化する際には、量子化スケールを徐々に下げる制御を行った場合の符号量の例である。図4の例では、従来の手法で符号化した1枚目のフレーム402と、本発明の手法で符号化した3枚目のフレーム405では、量子化スケールが同じであるため、画質はほぼ変わらないにもかかわらず、1枚目から3枚目の符号量を合算した総符号量は、本発明の手法を用いて符号化した場合の方が小さくなる。
JPEG方式では、動画像符号化方式の予測誤差の圧縮と原理的に同じDCT・量子化・エントロピー符号化を用いており、エントロピー符号化の圧縮効率はJPEGとほとんど変わらない。また、JPEG方式の場合にも、従来の動画像符号化の場合と同様に、エントロピー符号化の原理から圧縮効率が低くなっている。すなわち、本発明の手法を用いれば、JPEGを用いる場合よりも高画質かつ圧縮率の高い符号化を、動画像符号化を用いて行うことができる。
また、MPEG2などの動画像符号化方式では、量子化ステップは、量子化スケールと量子化行列との積で表される。そこで、量子化スケールを徐々に減らしていく手法の代わりに、量子化行列の数値を制御して徐々に小さくしてゆく手法、あるいは量子化スケールと量子化ステップの両方を同時に制御する手法でも、エントロピー符号化の圧縮効率化を実現することができる。
図5は、本実施例の復号化画像の選定方法を示す図である。本発明の符号化方法では、量子化スケールをフレーム毎に大きな値から徐々に小さくしてゆくので、図3の復号部から出力される復号化画像の画質は、フレーム毎に徐々に高画質となる。図3のフレームバッファは、1枚目、2枚目に復号化されたフレームについては保持せず、最後に復号化された復号化画像502を保持し、表示部に出力する。
また、もしサムネイルの表示などで複数の画像を高速に表示したい場合や、バッテリー駆動型の端末での再生などで、復号化の演算量を抑える必要がある場合には、1枚目もしくは2枚目の復号化画像500、501の復号化が完了した時点で、フレームバッファに保持を行い、表示部で画像を高速かつ低演算量で表示することもできる。
動画像符号化のシンタックスに現れるヘッダ情報やパラメータの中には、動きベクトルなど、静止画像を符号化する際には冗長となる情報が含まれており、そのために符号量が大きくなっていた。そこで、その冗長度を低減することで、圧縮効率を高めるための手法を本実施例に示す。
本実施例の手法では、符号化ストリームに符号化されている情報のうち、DCT係数以外の情報については、静止画像を圧縮する上で冗長となるため、画像符号化装置と画像復号化装置で予め共通に決めておき、符号化ストリームから削除する。具体的には、シーケンスヘッダ・GOPヘッダ・ピクチャヘッダ・スライスヘッダ・MBヘッダ・動きベクトルを共通に決めておき、符号化ストリームから削除する。本実施例の方法によれば、復号化される画像の画質を変化させずに、圧縮効率を実施例1の場合よりもさらに向上させることができる。
図6は、本実施例の画像符号化装置の構成を示す図である。600〜603は、図1の100〜103と同一である。符号化制御部604は、符号化部602でフレーム間予測符号化を行う際の量子化スケールをフレーム毎に大きな値から徐々に小さくしてゆく制御と、動きベクトルをゼロに固定する制御を行う機能を有する。選別部605は、符号化部から出力された符号化ストリームから、DCT係数を量子化してエントロピー符号化したデータのみから構成される符号化ストリームを出力する。
図6では、一度符号化部から符号化ストリームを出力してから、選別部でDCT係数のみを抽出する変換を行なっているが、選別部を使わずに、符号化部から出力する際にDCT係数のみが含まれた符号化ストリームを出力しても良い。その場合には、例えば、図2のエントロピー符号化部を、DCT係数のみを出力するように制御すれば良い。
図7は、本実施例の画像復号化装置の構成を示す図である。図7の700〜704は、図3の300〜304と同一である。付加部705では、DCT係数以外の情報については、予め決めておいた情報を使用して予測を行い、動画像符号化方式の符号化ストリームを生成する。
図7では、入力された符号化ストリームに付加部で情報を加えて元の符号化ストリームを復元してから復号化部に入力しているが、付加部を使わずに、DCT係数のみが記録されたストリームを直接、復号化部に入力して、DCT係数以外の情報については、復号化部で予測を行なって、入力されたストリームを復号化部で直接復号化しても良い。
図8は、本実施例のDCT係数の制御の方法と効果を示す図である。図の上段は、静止画像を実施例1の方法で出力した符号化ストリームの例で、動画像符号化方式としてMPEG2の場合の符号化ストリームの概要を示している。図の下段は、図6の選別部605において、符号化ストリームからDCT係数のみを抽出した例である。MPEG2の符号化ストリームには、動画像を符号化するためのヘッダ情報が格納されており、静止画像の圧縮においては冗長である。また、動きベクトル情報についても、符号化の際にゼロまたは所定の値に指定しておくことで、符号化ストリームに書き込む必要がなくなる。このように、DCT係数以外の全ての情報を画像符号化装置と復号化装置で共通に決めておき、符号化ストリームから削除することが可能となる。
選別部において、DCT係数のみを抽出して符号化した新たな符号化ストリームを作成することで、符号量を削減して圧縮効率を実施例1の場合よりも向上することができる。画像復号化装置では、図7の付加部で、予め決めておいたデータか、もしくは符号化ストリームのユーザデータに記述されている値から予測を行なった値を付加して、符号化ストリームを復元する。
選別部で符号化ストリームから抽出した後のストリームに含まれる情報は、DCT係数のみでなくても良く、動画像符号化方式のシンタックスで記述された符号化ストリームの中から、任意のヘッダ情報やパラメータの一部のみを取り除いたり、ユーザデータを追加した符号化ストリームを生成してもよい。その場合には、符号化ストリームから取り除くヘッダやパラメータの値もしくは値の予測方法を動画像符号化装置と動画像復号化装置で予め共通に決めておき、画像復号化装置において復号化する際には、その値や予測方法に基づいて復号化動画像符号化方式のシンタックスを復元する。符号化ストリームにDCT係数以外のデータが含まれる場合であっても、選択部で取り除いたヘッダ情報やパラメータの分だけデータ量が小さくなり、圧縮効率が向上する。
符号化装置の符号化制御部では、動画像符号化方式のシンタックスに含まれる情報のうち、どの情報が欠けているかを示す識別フラグを生成する。識別フラグはMPEG2で規定されているユーザデータに書き込まれるか、もしくはストリームとは別の信号として復号化装置の復号化制御部に出力される。例えば、DCT係数のみを含むストリームのように、ユーザデータが存在しないストリームを生成する場合には、識別フラグは、ストリームとは別の信号として出力される。
復号化装置の付加部では、符号化ストリームを解析して、ユーザデータが含まれているかを調査し、ユーザデータが含まれている場合には、ユーザデータを復号化制御部に出力する。復号化制御部では、ユーザデータを解析して、識別フラグが含まれているか判断する。
識別フラグがストリームに含まれている場合、もしくは符号化制御部から復号化制御部に直接識別フラグ信号が入力される場合には、動画像符号化方式のシンタックスとして、どの情報が欠けているかを復号化制御部で判断することができる。また、予め決めておいた値か、残りのユーザデータから、欠けている情報をどのような値にすべきか予測する。どの情報が欠けていて、それを補うためにどのような予測値を使用するかを示す信号を復号化制御部から付加部に出力し、その情報に基づいて付加部で、動画像符号化方式の符号化ストリームを生成する。
本実施例では、動画像の各フレームを静止画像とみなして、実施例1と同じ方法で複数のフレームに渡って符号化し、それをつなげて動画像を高圧縮に符号化する方法について示す。
本実施例では、実施例1の場合と同じ図6及び図7に示す構成を使用する。
本実施例の符号化方法について説明する。図9は、本実施例による符号化の方法を示す図である。原画像となる動画像の各フレーム901〜903を静止画像とみなし、それぞれを連続する3フレームに渡って符号化する。本実施例では、フレームバッファから出力される原画像を、3フレームごとに別の原画像に切り替える。最初の原画像901の符号化では、実施例1の場合と同様にIフレーム904、Pフレーム905、Pフレーム906の順に符号化を行う。この際、量子化スケールはフレーム毎に大きな値から徐々に小さくしてゆく。また、動きベクトルはゼロまたは所定の値に固定する。2枚目の原画像902の符号化を行う際には、全てPフレームで符号化を行う。この際、量子化スケールは、実施例1の場合と同様に、フレーム毎に大きな値から徐々に小さくしてゆく。また、4枚目のPフレーム907の動きベクトルとして、3枚目のPフレーム906を参照してフレーム間予測符号化を行い求めたベクトルを用いる。5枚目のPフレーム908及び6枚目のPフレーム909の動きベクトルは、実施例1の場合と同様にゼロまたは所定の値に固定する。7枚目のPフレーム910、8枚目のPフレーム911、9枚目のPフレーム912の符号化方法については、907、908、909と同様とする。符号化フレーム904〜912は、一続きの符号化ストリームとして符号化する。
本実施例の方法により符号化した符号化ストリームを復号化する際には、各原画像を最も精細に符号化したフレームである906、909、912を順にフレームバッファに出力する。
本実施例の効果について説明する。原画像を切り替えた直後のフレーム907、910では、動きベクトルを求めて符号化することで、動きベクトルを使わない場合よりも高い圧縮率で符号化を行うことができる。一方、それ以外のフレーム904、905、906、908、909、911、912に関しては、同じ原画像に対してフレーム間予測符号化を用いた符号化を行い、さらに段階的に量子化スケールを小さくしてゆくことで、実施例1の場合と同じように高い圧縮率で符号化を行うことができる。本実施例の方法は、量子化スケールを一定にして符号化を行う場合に比べて、動画像符号化におけるエントロピー符号化の出力データ量を低く抑えることができ、圧縮効率が高い。
本実施例では、原画像となる動画像の3フレーム目までしか符号化の方法を示さなかったが、実際には、4フレーム目以降についても同様に符号化が可能である。また、GOP(Group of Picture)の先頭などのタイミングで904のようなIフレームを挿入することで、動画像の画質を改善することができる。
本実施例では、1枚の原画像を符号化するのに3枚のフレームを用いたが、実際には何枚使用しても良い。また、原画像の最初のフレームは4枚、2枚目は2枚、3枚目は3枚で符号化するなど、途中で枚数を変えても良い。
本実施例において、フレームバッファに入力される原画像が切り替わるタイミングと、フレームバッファの出力が切り替わるタイミングは、同じでも良いし、異なっていても良い。例えば、原画像が20フレーム/秒の間隔で入力されたとして、フレームバッファの出力が切り替わるタイミングが60フレーム/秒であっても良い。また、例えばフレームバッファの入力と出力の切り替わるタイミングがどちらも60フレーム/秒など一致していても良い。
本実施例においても、実施例2のように、動画像符号化装置と動画像復号化装置で共通に決めた情報を、選別部において符号化ストリームから削除することで、データ量を削減することができる。その場合、動きベクトルは常に抽出するようにしても良いし、907や910のように動きベクトルがゼロや所定の値に固定されていないフレームのみ抽出しても良い。
100 撮像部
101 フレームバッファ
102 符号化部
103 記録部
104 符号化制御部
200 フレーム内予測部
201 DCT部
202 量子化部
203 逆量子化部
204 逆DCT部
205 フレームバッファ
206 動きベクトル検出部
207 動き補償部
208 エントロピー符号化
209 符号化部
300 記録部
301 符号化部
302 フレームバッファ
303 表示部
304 復号化制御部
400 量子化スケールを一定値にする場合の1フレーム目の符号量
401 量子化スケールを一定値にする場合の2フレーム目の符号量
402 量子化スケールを一定値にする場合の3フレーム目の符号量
403 量子化スケールを段階的に下げる場合の1フレーム目の符号量
404 量子化スケールを段階的に下げる場合の2フレーム目の符号量
405 量子化スケールを段階的に下げる場合の3フレーム目の符号量
500 量子化スケールを段階的に下げる場合の1フレーム目の復号化画像
501 量子化スケールを段階的に下げる場合の2フレーム目の復号化画像
502 量子化スケールを段階的に下げる場合の3フレーム目の復号化画像
600 撮像部
601 フレームバッファ
602 符号化部
603 記録部
604 符号化制御部
605 選別部
700 記録部
701 復号化部
702 フレームバッファ
703 表示部
704 復号化制御部
705 付加部
800 1フレーム目の最初のMBのDCT係数
801 1フレーム目の2番目のMBのDCT係数
802 2フレーム目の最初のMBのDCT係数
803 2フレーム目の2番目のMBのDCT係数
804 3フレーム目の最初のMBのDCT係数
805 3フレーム目の2番目のMBのDCT係数
901 原画像となる動画像の1フレーム目
902 原画像となる動画像の2フレーム目
903 原画像となる動画像の3フレーム目
904 1フレーム目の符号化フレーム(Iフレーム)(901を原画像とする)
905 2フレーム目の符号化フレーム(Pフレーム)(901を原画像とする)
906 3フレーム目の符号化フレーム(Pフレーム)(901を原画像とする)
907 4フレーム目の符号化フレーム(Pフレーム)(902を原画像とする)
908 5フレーム目の符号化フレーム(Pフレーム)(902を原画像とする)
909 6フレーム目の符号化フレーム(Pフレーム)(902を原画像とする)
910 7フレーム目の符号化フレーム(Pフレーム)(903を原画像とする)
911 8フレーム目の符号化フレーム(Pフレーム)(903を原画像とする)
912 9フレーム目の符号化フレーム(Pフレーム)(903を原画像とする)
1001 符号化しようとするフレーム
1002 参照フレーム
1003 マクロブロック
1004 参照フレーム上の同位置のマクロブロック

Claims (9)

  1. デジタル静止画像を動画像符号化方式で符号化する画像符号化装置であって、
    デジタル静止画像を記憶する記憶手段と、
    該記憶手段から該デジタル静止画像を原画像のフレームとして複数回読み出し、先頭フレームの符号化ではフレーム内符号化を行い、それ以降のフレームの符号化では全てのマクロブロックにおいてフレーム間符号化を行なって、符号化ストリームを生成する符号化手段と、
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 請求項1に記載の画像符号化装置であって、
    前記符号化手段は、フレーム間符号化を用いて静止画像の符号化を行なう際の、マクロブロック単位に値を決定する量子化スケールは、そのマクロブロックがフレーム間符号化により参照する参照フレーム内の同位置のマクロブロックの量子化スケールよりも小さい値とする事
    を特徴とする画像符号化装置。
  3. 請求項2に記載の画像符号化装置であって、
    前記符号化手段は、動きベクトルと量子化スケールを、各フレームのマクロブロック毎に予め決めておいた固定値に設定して、動画像符号化のシンタックスで規定されている一部の情報を省略した符号化ストリームを生成すること
    を特徴とする画像符号化装置。
  4. 静止画像が動画像符号化方式で符号化された符号化ストリームを復号化する画像復号化装置であって、
    符号化ストリームが入力される入力手段と、
    該入力手段から入力された符号化ストリームに含まれるすべてのフレーム、または、そのうちユーザが指定する所定枚数のフレームのみ復号化する復号化手段と、
    該復号化手段で復号化したフレームのうち最後に復号化されたフレームのみを出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする画像復号化装置。
  5. 動画像符号化方式で符号化された動画像符号化ストリームを復号化する画像復号化装置であって、
    そのストリームに動画像符号化のシンタックスで規定されている情報が欠落している場合には、その欠落情報を予測して復号化を行うことを特徴とする画像復号化装置。
  6. デジタル静止画像を動画像符号化方式で符号化する画像符号化方法であって、
    同一のデジタル静止画像を原画像とし、先頭フレームの符号化ではフレーム内符号化を行い、それ以降のフレームの符号化では全てのマクロブロックにおいてフレーム間符号化を行なって、符号化ストリームを生成すること
    を特徴とする画像符号化方法。
  7. 請求項6に記載の画像符号化方法であって、
    フレーム間符号化を用いて静止画像の符号化を行なう際の、マクロブロック単位に値を決定する量子化スケールは、そのマクロブロックがフレーム間符号化により参照する参照フレーム内の同位置のマクロブロックの量子化スケールよりも小さい事
    を特徴とする画像符号化方法。
  8. 請求項6に記載の画像符号化方法であって、
    量子化スケールを、各フレームのマクロブロック毎に予め決めておいた固定値に設定して、動画像符号化ストリームにシンタックスで規定されたヘッダもしくはパラメータのうち、DCT係数以外の情報について、一部または全部を省略した符号化ストリームを生成すること
    を特徴とする画像符号化方法。
  9. 動画像符号化方式で符号化された動画像符号化ストリームを復号化する画像復号化方法であって、
    その動画像符号化ストリームにシンタックスで規定されている情報が欠落している場合には、その欠落情報を予測して復号化を行うことを特徴とする画像復号化方法。
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