JP4796035B2 - トロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプ - Google Patents

トロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP4796035B2
JP4796035B2 JP2007273259A JP2007273259A JP4796035B2 JP 4796035 B2 JP4796035 B2 JP 4796035B2 JP 2007273259 A JP2007273259 A JP 2007273259A JP 2007273259 A JP2007273259 A JP 2007273259A JP 4796035 B2 JP4796035 B2 JP 4796035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner rotor
tooth
circle
outer rotor
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007273259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009103002A (ja
Inventor
謙一 藤木
勝 天野
圭一 甲斐
貴俊 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Apic Yamada Corp
Original Assignee
Yamada Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamada Manufacturing Co Ltd filed Critical Yamada Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007273259A priority Critical patent/JP4796035B2/ja
Priority to EP20080159942 priority patent/EP2050962B1/en
Priority to US12/216,954 priority patent/US7967585B2/en
Priority to CN2008101709965A priority patent/CN101413500B/zh
Publication of JP2009103002A publication Critical patent/JP2009103002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4796035B2 publication Critical patent/JP4796035B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/101Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member with a crescent-shaped filler element, located between the inner and outer intermeshing members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/082Details specially related to intermeshing engagement type machines or pumps
    • F04C2/084Toothed wheels
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49229Prime mover or fluid pump making
    • Y10T29/49236Fluid pump or compressor making

Description

本発明は、トロコイド型ポンプのインナーロータを応用することで理論的にも不可能であったクレセントを備えたポンプを製造できるという画期的なトロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプに関する。
従来より、車両用のオイルポンプとして、ロータの歯形にトロコイド形状を使用したいわゆるトロコイド型ポンプや、インナーロータとアウターロータの間にクレセントと呼ばれる三日月形状の部材が配置されたいわゆるクレセントポンプが多用されている。
トロコイド型ポンプとはトロコイド曲線を有したインナーロータとアウターロータの歯数差が1枚であり、それぞれが回転することにより歯間空間(セル)が拡大したり縮小したりすることでオイルを吸入したり吐出したりするものである。このトロコイド型ポンプの特徴としては高吐出流量、低騒音、高効率などがある。
但し、トロコイド型ポンプの課題点として各セル間を区画する箇所がインナーロータとアウターロータの歯面(凸)と歯面(凸)が接する1つの線、いわゆる凸と凸との線接触であるため、圧力が隣のセルに逃げやすいという点が挙げられる。しかも吸入ポートと吐出ポートの距離が1歯分しか離れていないため圧力が逃げやすく、トロコイド型ポンプでは吐出圧をそれほど高くできないという課題が存在している。
ここで、トロコイド型ポンプの具体的な特徴を簡単に述べると、(イ)トロコイド歯形のインナーロータ(トロコイド曲線)の歯形に対して、アウターロータの歯形が、それぞれ内外の歯相互が一部で線接触しつつ滑らずに転がる状態を保持し、且つ(ロ)アウターロータの歯数が1歯のみ多く形成され、(ハ)吐出圧をそれほど高くできないポンプである。さらに、簡単に述べると、内外の歯形相互が離れず且つ滑らずに転がる構成のポンプである。
一方、クレセントポンプとはインナーロータの歯先とアウターロータの歯先の間にクレセントと呼ばれる三日月形状の部材が配置された内接歯車ポンプである。インナーロータとアウターロータの歯数差は2枚以上であり、歯形形状としてはインボリュート曲線が使われることが多い。このクレセントポンプの特徴としては歯と歯のシール性(密封性)が高い点が挙げられる。トロコイド型ポンプでは凸(歯面)と凸(歯面)の線接触なのに対して、クレセントは面(クレセント)と凸(歯面)の線接触がクレセントの長さ分(数歯分)だけ連続に存在するからである。そのため吐出圧をトロコイド型ポンプより高くすることができる。
このクレセントポンプにも、次のような課題が存在する。つまりインボリュート曲線のような非トロコイド曲線を歯形に使用せざるを得ないため、低吐出流量、高騒音、低効率になってしまうということである。このように、クレセントポンプの具体的な特徴を簡単に述べると、(イ)アウターロータの歯数がインナーロータの歯数より2枚以上多く、(ロ)インナーロータとアウターロータの歯面同士は滑り接触しており、(ハ)高吐出圧、低吐出流量、高騒音、低効率になるという構成のポンプである。
ところで、これまではトロコイド型ポンプの形態としてインナーロータとアウターロータの歯数差が1枚で歯間空間(セル)を形成するものであるという既成概念があった。このため、インナーロータとアウターロータの歯数差が2枚以上あるトロコイド型ポンプという概念は存在しなかった。
その理由としては、トロコイド型ポンプを形成するトロコイド歯形のインナーロータに対しては歯数差が1枚のアウターロータが一般的であり、その歯数差が1枚のアウターロータの形成方法についても、引用文献2に示すように、確立されている。トロコイド型ポンプとして見たときトロコイド歯形のインナーロータに対して歯数差が2枚以上の円滑な噛み合いを有するアウターロータについては具体的な(公知)技術文献も無く、未知の領域であり、形成すること自体が困難なことと考えられる。その点を特許文献調査をした。
特許文献1の第2頁上段の左欄の下第2行目から同頁上段の右欄の第1行目に、「・・同様のクレセント5を使用することができれば対策をこうじたことになって好ましいが、従来の上記形状のローターでは不可能である。」と記載されている。つまり、トロコイド型ポンプにクレセントを使用することは不可能であるとの開示がある。さらに、特許文献1の図面では、インナーロータとアウターロータの間に三日月形状のクレセントを配置しているものの、トロコイド形状をしているのは、インナーロータの歯面の一部であり、残りの歯面の大部分は円弧で代用されている。
ここでトロコイド形状について考察してみる。トロコイド形状とは2つの円が接した状態で、なおかつ滑らずに転がることによって生成される曲線である。そのため、インナーロータとアウターロータも全ての歯が接した状態で、なおかつ滑らずに回転している。それに対して非トロコイド形状のインボリュート曲線などは歯面と歯面が滑りながら回転するため、同じような回転に見えてもその動作は大きく異なっている。
さらに、トロコイド形状のインナーロータとアウターロータの全ての歯が接しつつ、なおかつ滑らずに回転するとき、歯数差は1枚差のみとなる。この理由も詳述する。まず円滑に回転するためにはインナーロータとアウターロータの凸と凹の歯形形状は略同じである。インナーロータとアウターロータの歯形形状が異なっていると、うまく噛み合わない。つまり歯形形状が略同じで滑らずに転がるため、インナーロータの1歯分の歯面の転がる道のりとアウターロータの1歯分の歯面の転がる道のりはだいたい同じにならざるを得ない。
1歯分の歯面の転がる道のりがインナーロータとアウターロータで、だいたい同じである以上、アウターロータの方がインナーロータより外側にあることから、歯数はアウターロータの方が多くなる。また、歯数差が2枚以上になった状態で円滑に回転するためには、アウターロータとインナーロータ間に隙間が生じるほどアウターロータを大きくする必要がある。なぜなら歯形が決まってしまうと1歯分の歯面の転がる道のりが決まってしまい、ロータの歯数は自然数であるから、ロータ歯面の円周方向長さが自ずと決まってしまうため、歯形と歯の枚数が決まるとロータ径にも殆ど自由度がない。
以上より、歯形と歯の枚数が決まるとロータ径は殆ど調整が効かないため、歯数差を2枚設けた時点でインナーロータとアウターロータの間にはどうしても大きな隙間が生ずることになる。更に枚数差が増えるほど、アウターロータとインナーロータの隙間は大きくなっていく。但し、インナーロータとアウターロータの歯面と歯面の間に隙間が生じた時点で先に述べた数学的な意味での滑らずに転がるというトロコイド形状のインナーロータとアウターロータではなくなってしまうため、トロコイド形状を有したインナーロータとアウターロータの歯数差は1枚ということになる。以上が先行技術(特許文献など)において、トロコイド形状を有したインナーロータと円滑に噛み合うアウターロータでは、歯数差が1枚で、かつインナーロータとアウターロータの歯面間に隙間が無いポンプしか存在しなかった理由である。
特開昭59−131787号 特公平2−62715号
特許文献1及び2では、トロコイド型ポンプは歯数差が1枚で、インナーロータとアウターロータの歯面間に隙間が無かったため、インナーロータとアウターロータの歯面と歯面の間に入れるクレセント(三日月状部材)を配置する思想はなかったものである。
以上の技術的背景から、トロコイド型ポンプとクレセントポンプのお互いの長所を伸ばし、短所を打ち消しあう理想のポンプを開発すること、つまり、トロコイド型ポンプによる円滑なる回転を維持すると共に、吐出圧を高めるクレセント構造を取得できるように開発することを技術的課題(目的)とする。
すなわち、トロコイド形状のインナーロータとそれと円滑に噛み合い回転するアウターロータと、トロコイド形状のインナーロータとそれと円滑に噛み合い回転するアウターロータの間に配置された略三日月形状のクレセントを有し、トロコイド形状のインナーロータとそれと円滑に噛み合い回転するアウターロータの歯数差を最低でも2枚以上とするトロコイド型オイルポンプを実現させることを課題とするものである。つまり、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、特許文献1及び2の組み合わせでは、製造することができなかったクレセントが挿入されたトロコイド歯形を有したポンプという新たな概念のポンプを提供することにある。それにより、クレセントとトロコイドの長所を併せ持った高吐出流量、低騒音、高効率、高吐出圧のポンプを提供するものである。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、インナーロータの歯数を4枚以上の所定数Nとして、所定半径の描画円によるトロコイド歯形としてのインナーロータ歯形を有する前記インナーロータを予め成形しておき、該インナーロータは、基礎円に対して、適宜の偏心量を有する転がり円により作られるトロコイド曲線に基づき、所定半径の前記描画円から作られる前記インナーロータ歯形としてなり、アウターロータ歯数を(N+2以上の自然数)の所定数を製造するのに、前記描画円と同一の列円を前記インナーロータ歯形の歯底に接するように配置し、前記インナーロータ歯形をインナーロータ中心を中心として半歯分を回転させると共に、前記列円を含むアウターロータの適宜な仮想中心を中心として、前記(N+2以上の自然数)の所定数歯の半歯分を回転させ、このときに、前記列円が前記インナーロータ歯形の歯底又は歯先箇所に食い込んだりせず、或いは離れたりしないで、接する状態となったときの前記仮想中心から、或いは接する状態となったときの隣接する列円間の間隔から数式にて確定中心を決定し、該確定中心から前記列円までの半径で、合計(N+2以上の自然数)の所定数を等間隔となる前記列円を有する基準円を描いて、前記列円をアウターロータ歯先として形成し、アウターロータ歯形を製造することを特徴とするクレセントを備えたトロコイド型ポンプの製造法としたことにより、前記課題を解決した。
請求項2の発明を、前述の構成において、半歯分回転工程を逆にして、前記列円を含むアウターロータの適宜な仮想中心を中心とさせつつ前記列円が前記インナーロータ歯形の歯底又は歯先箇所に接する状態となったときから、前記インナーロータ歯形を前記インナーロータ中心を中心として半歯分を回転させると共に、前記仮想中心を中心として、前記(N+2以上の自然数)の所定数歯の半歯分を回転させ、前記列円を前記インナーロータ歯形の歯底に接するように配置して前記仮想中心を確定中心として決定することを特徴とするトロコイド型ポンプの製造法としたことにより、前記課題を解決した。請求項3の発明を、前述の構成において、前記合計(N+2以上の自然数)の所定数を等間隔となる前記列円を有する基準円を描いた後に、前記確定中心より前記インナーロータの歯先端に近い又は歯先先端箇所にアウターロータ歯底となる適宜な円を描いて前記アウターロータ歯底を形成し、アウターロータ歯形を製造することを特徴とするトロコイド型ポンプの製造法としたことにより、前記課題を解決した。
請求項4の発明を、前述の構成において、前記アウターロータ歯数を(N+2)又は(N+3)として製造するのに、前記インナーロータ歯形を前記インナーロータ中心を中心として半歯分を回転させると共に、前記列円を含む前記アウターロータの適宜な仮想中心を中心として、前記(N+2)又は(N+3)の歯数における半歯分を回転させて、アウターロータ歯形を製造することを特徴とするトロコイド型ポンプの製造法としたことにより、前記課題を解決した。請求項5の発明では、前述の構成において、そのトロコイド型ポンプの製造法から製造されてなることを特徴とするトロコイド型ポンプとしたことにより、前記課題を解決した。
請求項1の発明においては、トロコイド型ポンプと、クレセントを有したポンプとは設計思想が異なり、その両者間をつなげることは実現できていなかった。つまり、従来のトロコイド形状を有したロータの設計方法ではインナーロータの全ての歯先とアウターロータの全ての歯先が理論上は接しつつ、理論上滑らずに転がる必要があった。また、インナーロータとアウターロータの歯面の間に大きな隙間を設けた歯数差が2枚以上のトロコイド形状を有したロータは設計できなかった。本発明によりインナーロータとアウターロータの間に隙間の有る歯数差が2枚以上のトロコイド型ポンプができたものであり、三日月形状のクレセントを有するタイプのポンプにほぼ完全にトロコイド形状を有したインナーロータを適用して、アウターロータのアウターロータ歯形を製造設計することができる。この発明により、クレセントとトロコイドの特徴を併せ持つ、高吐出流量、低騒音、高効率、高吐出圧なポンプでありながら、通常のクレセントポンプのようにインボリュート歯形等を使用せず、トロコイド歯形を使用するため、歯面摩耗を抑制した高耐久ポンプを提供できる。
なお、クレセント&インボリュート歯形などでは複数枚差の歯車は広く使われている。但し、インボリュート歯形などでは歯面と歯面の滑りが大きいため、歯面の摩耗が促進され、耐久性は低いものとなっていた。本発明により、トロコイド歯形を使用することで、歯面と歯面の滑りを極微量に抑制することができるため、耐久性が高いものとなる。また歯間空間(セル)を区画するシール性(密封性)が高められるので、ポンプ性能を向上させることができる。請求項2の発明では、請求項1の発明と同様の効果を奏する。請求項3の発明では、アウターロータ歯底径をインナーロータ歯先端を基準として、所望のクリアランスで定めることができる。請求項4の発明では、本発明は歯数差が何枚差でも同じ方法で設計できるものであるが、特に、使用頻度の高い、歯数差が2枚差、3枚差ある場合にも良好に対応できる。請求項5の発明では、優れた製造法によって製造されたトロコイド型ポンプであるため、クレセントを有したポンプ性能を向上させることができる。
以下、本発明のクレセントを用いたトロコイド型ポンプの製造法の実施形態について図面に基づいて説明する。まず、インナーロータ1自体は通常のトロコイド歯形であり、設計方法も通常のトロコイド歯形を求める方法と同一である。この点は、従来技術であるが、そのインナーロータ1を基準にしてアウターロータ2を製造するため、簡単に、インナーロータ1の製造法、すなわち、インナーロータ1のトロコイド歯形を求める方法を説明しておく。
インナーロータ1は、図14に示すように、基礎円a(半径OA)に対して、適宜の偏心量eを有する転がり円b(半径OB)によるトロコイド曲線Tに基づき、所定半径の描画円c(半径OC)によるインナーロータ歯形10として形成されている。つまり、インナーロータ1は、トロコイド曲線Tによるインナーロータ歯形10を有している。アウターロータ2の歯先歯形にはインナーロータ1の描画円c(インナーロータ歯底形状)を使用する。これはインナーロータ1とアウターロータ2の歯形に同じ描画円c(列円11=歯形形状)を使用しないと歯形形状が異なってしまうためであり、円滑に両ロータを回転させるためには必要なことである。つまり、アウターロータ2を製造するときの列円11は、前記インナーロータ1を製造するときの描画円cと同一である。このような前提を基に、トロコイド歯形のインナーロータ1から2枚差以上で円滑に噛み合う、クレセント3を備えた本発明のアウターロータ2の設計方法について述べる。歯数差が1枚差では、通常のトロコイド形ポンプそのものであり、本発明では2枚差以上で、インナーロータ1のインナーロータ歯形10と、アウターロータ2のアウターロータ歯形20との隙間S(空隙)が多く開き、そこにクレセント3が装填できるように構成されている。
<本発明の第1実施形態:インナーロータ歯数6枚、アウターロータ歯数8枚の製造(設計)手順>
第1実施形態は、インナーロータの歯数を6枚(前述で説明した通り)とし、2枚差で円滑に噛み合う歯数8枚のアウターロータの設計方法について図2から図8で述べる。
初めに列円個数(アウターロータ歯数)を8枚と設定する(S11)。まず、インナーロータ1は6枚歯の3枚ずつが左右対称となり、且つ歯底が真下向き(図において真下位置)になるように配置し、且つその真下の歯底に列円11を接するように配置する(S12)[図3(A)及び(B)]。この状態は、インナーロータ1の歯底とアウターロータ2の歯先が最も深く噛み合った状態である。次いで、8枚歯となる基準円50(仮想円)、すなわち、列円11(描画円cと同一)が配置される基準円50〔仮想円:図7(A)参照〕の仮想中心(アウターロータ中心)を求める作業を行なう。この作業は、数回又はそれ以上となることがある。
最初に、その第1仮想中心Oとしてみる(S13)。上記インナーロータ1とアウターロータ2の位置関係から、インナーロータ1はインナーロータ中心を中心として半歯分を回転させる。すなわち、6歯のインナーロータ1は、インナーロータ中心から半歯分(60度÷2)回転させると共に、8歯となるアウターロータも前記第1仮想中心Oを中心として半歯分(45度÷2)回転させる(S14)[図3(C)及び(D)]。このときに、列円11(描画円cと同一)がインナーロータ1のインナーロータ歯形10の歯底又は歯先箇所に食い込んだり、或いは離れたりするかの判断をなす(S15:図2参照)。
本例では、前記インナーロータ1の歯底と列円11(描画円c:アウターロータ2の歯先に相当)が食い込む状態となる[図3(C)及び(D)参照]。これでは、円滑に回転しないことが明らかであるため前記第1仮想中心Oは止め、図2のS15の判断はYESとなり、S13の手前に戻る。そして、図4に示すように、第2仮想中心Oとしてみる(S13)。同様にして真下の歯底に列円11を接するように配置し(S12)[図4(A)及び(B)]、図4(C)及び(D)に示すように、6歯のインナーロータ1のロータ中心から半歯分(60度÷2)回転させると共に、8歯となるアウターロータも前記第2仮想中心Oを中心として半歯分(45度÷2)回転させる(S14)。このときに、前記インナーロータ1の歯底と列円11(描画円c:アウターロータ2の歯先に相当)が離れる状態となる[図4(C)及び(D)参照]。これでも、円滑に回転しないため前記第2仮想中心Oは止め、S15の判断はYESとなり、S13の手前に戻る。
次いで、第3仮想中心Oとしてみる(S13)。図5(A)及び(B)に示すように、同様に接触させて、図5(C)及び(D)に示すように、6歯のインナーロータの中心から半歯分(60度÷2)回転させると共に、8歯となるアウターロータも前記第3仮想中心Oを中心として半歯分(45度÷2)回転させる(S14)。このときに、前記インナーロータ1の歯底と列円11(描画円c:アウターロータ2の歯先に相当)が接する程度の状態となる[図5(C)及び(D)参照]。これで、円滑に回転することが予想され、S15の判断はNOとなり、前記第3仮想中心Oを、アウターロータ2の確定中心Oxとして決定する(S16)。これは、図学的な製造法である。インナーロータ1といろいろな仮想のアウターロータ2をそれぞれ半歯分回転させたときに、丁度インナーロータ1の歯底と列円11が接する仮想円中心と仮想円半径がただ一つだけ存在するものである。
計算による確定中心Oxから半径を求める方法もある。これは、図5(D)に示すように、前記インナーロータ1の歯底と列円11(描画円c:アウターロータ2の歯先に相当)が接する程度の状態となったときの距離と、回転角θとで求めることができる。判り易く説明すると、図6のように、インナーロータ1の歯先箇所を両側から保持するように、図5(D)を左右側に列円11を設けたとすると、その左右側の列円11,11間の距離Lと、回転角θは、22.5度である。
求める基準円50の半径r=(L/2)/sin(2π/16)で求まる。その確定中心Oxも自ずと求めることができる。
配置する列円11(描画円cと同じ)において隣接する2つの列円11,11の位置(間隔L,L1,L2)が確定できれば、配置する列円11を同じ間隔に基準円50(仮想円)上に配置できる。つまり、事前にアウターロータ2の歯数N(インナーロータの歯数+2枚差以上)を決めておけば、後にアウターロータの歯先歯形となる列円11のうち、隣接する2つの列円11,11の位置を求めればアウターロータ2そのものの大きさ(基準円50の大きさに準ずつ)が求めることができる。
何れにしても、アウターロータ2の確定中心Oxから、基準円50を描き、描いた列円11(描画円c)に対して、それぞれ45度ずつ位相差があるように、合計8つの円を描く〔S17:図7(A)参照〕。そして、アウターロータ2の確定中心Oxとして前記インナーロータ1の先端に近い又は歯先先端箇所(先端箇所に僅か離れた位置)で、図7(A)及び(B)に示すように、歯底基準円51を描いて、アウターロータ2の1つの歯底を決定する(S18)。そして、他の7つの歯先に対してもそれぞれ描いて、アウターロータ2の歯底の全てを決定する(S19)。このようにして、アウターロータ2の歯数8枚の製造(設計)をするものである。
図6に示すように、列円11(アウターロータ2の歯先)がインナーロータ1の歯面と接する位置が歯先寄りの接点Pか歯底寄りかの接点Pにより基準円(仮想円)の半径も、確定中心Oxも異なってくる。簡単に説明すると、歯先寄りで列円11が接点Pにて接すると基準円50(仮想円)の半径は小さく、歯底寄りで列円が接点Pにて接すると基準円50(仮想円)の半径は大きくなるものである。
<本発明の第2実施形態:インナーロータ歯数6枚、アウターロータ歯数9枚の製造(設計)手順>
図9乃至図13に示すように、本件では3枚差があり、6歯のインナーロータは、インナーロータ1の中心から半歯分(60度÷2)回転させると共に、9歯となるアウターロータ2も前記第1仮想中心O、O、Oを中心として半歯分(40度÷2)回転させるものである。その製造法は、前述の第1実施形態構と同様であり、アウターロータ2の確定中心Oxを求めることができる。つまり、アウターロータ2の回転角θが、今後は20度である以外は、第1実施形態と同様の製造法である。つまり、図9のS21〜S29までの製造法である。
<インナーロータ歯数N(4)枚以上、アウターロータ歯数(N+2以上の自然数)の製造(設計)手順>
その製造(設計)手順は、図1に示す。初めに、インナーロータ歯数を4枚以上のNとする。列円11の個数(アウターロータ歯数)を(N+2以上の自然数)枚と設定する(S1)。まず、インナーロータ1が左右対称となり、且つ歯底が真下向きになるように配置し、且つその真下の歯底に列円を接するように配置する(S2)。この状態は、インナーロータ1の歯底とアウターロータ2の歯先が最も深く噛み合った状態である。次いで、(N+2以上の自然数)枚歯となる基準円50(仮想円)、すなわち、列円11が配置される円(仮想円)の仮想中心を求める作業を行なう。この作業は、数回又はそれ以上となることが多い。
最初に、その第1仮想中心Oとしてみる(S3)。上記インナーロータとアウターロータの位置関係から、インナーロータ1はインナーロータ中心として半歯分回転させる。すなわち、N歯のインナーロータ1は、該インナーロータ1の中心から半歯分(360÷N÷2)回転させると共に、(N+2)歯となるアウターロータも前記第1仮想中心Oを中心として半歯分〔360÷(N+2)÷2〕回転させる(S4)。このときに、列円がインナーロータ1の歯底又は歯先箇所に食い込んだり、或いは離れたりするかの判断をなす(S5)。
例えば、インナーロータ1の歯底とアウターロータ2の歯先(描画円:列円)が食い込む状態となる。これでは、円滑に回転しないことが明らかであるため第1仮想中心Oは止め、S5の判断はYESとなり、S3の手前に戻る。そして、第2仮想中心Oとしてみる(S3)。同様にして回転させる(S4)。このときに、インナーロータ1の歯底とアウターロータ2の歯先(描画円:列円)が離れる状態となる。これでも、円滑に回転しないため前記第2の仮想中心は止め、S5の判断はYESとなり、S3の手前に戻る。そして、第3仮想中心Oとしてみる(S3)。同様にして回転させる(S3)。
このときに、インナーロータ1の歯底とアウターロータ2の歯先(列円と同等)が接する程度の状態となる。これで、円滑に回転することが予想され、S5の判断はNOとなり、前記第3の仮想中心を、アウターロータ2の確定中心として決定する(S6)。計算による確定中心から半径を求める方法もある。これは、計算式による場合は、
求める基準円50の半径r=(L/2)/sin〔π/(N+2以上の自然数)〕で求まる。その確定中心も自ずと求めることができる。
そして、アウターロータ2の確定中心として、基準円を描き、描いた列円(描画円)に対して、それぞれ〔360÷(N+2)〕度ずつ位相差があるように、合計(N+2)個を描く(S7)。そして、アウターロータ2の確定中心として前記インナーロータ1の図の歯先端に近い又は歯先先端箇所で、円を描いて、アウターロータ2の1つの歯底を決定する(S8)。そして、他の残りの歯先に対しても円を描いて、アウターロータ2の歯底の全てを決定する(S9)。
このようにして、アウターロータ歯数(N+2)枚の製造(設計)するものである。また、アウターロータ歯数が(N+3以上の整数)の場合にも、同様にできる。本発明の製造方法により、インナーロータ1とアウターロータ2の歯数差が2枚以上の何枚差であっても本発明による同一方法にてアウターロータを設計することができる。
また、半歯分回転工程を逆にして、前記列円11の適宜な仮想中心を中心とさせつつ前記列円が前記インナーロータ歯形の歯底又は歯先箇所に接する状態となったときから、前記インナーロータ歯形を前記インナーロータ中心を中心として半歯分を回転させると共に、前記仮想中心を中心として、前記(N+2以上の自然数)の所定数歯の半歯分を回転させ、前記列円を前記インナーロータ歯形の歯底に接するように配置して前記仮想中心を確定中心として決定する製造法も存在する。さらに、インナーロータ歯数6枚で、アウターロータ歯数8枚の製造法、或いはインナーロータ歯数6枚で、アウターロータ歯数9枚の製造法につても、半歯分回転工程を逆にする工程が存在している。簡単に述べると、図5(C)及び(D)の状態から、図5(A)及び(B)に示すような工程、或いは図12(C)及び(D)の状態から、図12(A)及び(B)に示すような工程である。この方法でも、効果は同一である。
ところで、従来の「トロコイド形状を有した」ロータの設計方法ではインナーロータの全ての歯先とアウターロータの全ての歯先が理論上は接しつつ、理論上滑らずに転がる必要があった(実際にはクリアランス等を考慮に入れた歯形修正を行っており、完全には接しないし、全く滑らないことは無い。但し、その量は数十μmであり、その程度の歯形修正までは本発明に含む。)。そのためインナーロータ1とアウターロータ2の歯面の間に大きな隙間を設けた歯数差が2枚以上のトロコイド形状を有したロータは設計できなかった。
しかるに、本願発明では、ほぼ完全なトロコイド形状をしたインナーロータ1とそのインナーロータ1の歯面形状を基に設計した円滑に回転する2枚以上歯数が多いアウターロータ2と、ほぼ完全なトロコイド形状をしたインナーロータ1とアウターロータ2の間に配置された三日月形状をしたクレセント3を有するトロコイド型オイルポンプを提供できる。また、本発明により設計されたアウターロータ2の歯形は、最低でもアウターロータ2のインナーロータ1とアウターロータ2の歯形噛み合わせ部に使用される。(インナーロータ1はトロコイド形状そのものであり、一般的な物である。)インナーロータ1とアウターロータ2が噛み合わない部分である歯先や歯底は、適宜設計により歯形形状の変更は可能である。また、半歯分回転させる本発明方法以外では円滑に噛み合う2枚差以上のトロコイド歯形のアウターロータ2を製作することは困難と考える。
また、インナーロータ1とアウターロータ2の歯形噛み合わせ部の形状は、歯と歯のクリアランス分(おおよそ40μm内外)の歯形形状修正は含むものの、数十μm程度の狭い範囲で、本発明によりアウターロータ2の噛み合い部の歯形形状は一義的に定まるものである。また、図15のエンジン回転数と流量との関係グラフにおいては、本願発明では、回転数が約5000回転以上の場合に流量が増加し、ポンプ効率を増加させることができる。なお、サイクロイド形状はトロコイド形状の中で転がり円=偏心量の特別な値であり、本発明にはサイクロイドも含まれる。
本発明の上位概念の製造法のフローチャートである。 本発明の第1実施例の製造法のフローチャートである。 (A)はインナーロータに列円を接するようにした状態図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)はインナーロータを30度、列円を含むアウターロータを22.5度それぞれ半歯分だけ回転させた状態図、(D)は(C)の要部拡大図である。 (A)はインナーロータに列円を接するようにした状態図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)はインナーロータを30度、列円を含むアウターロータを22.5度それぞれ半歯分だけ回転させた状態図、(D)は(C)の要部拡大図である。 (A)はインナーロータに列円を接するようにした状態図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)はインナーロータを30度、列円を含むアウターロータを22.5度それぞれ半歯分だけ回転させた状態図、(D)は(C)の要部拡大図である。 (A)は図5(D)の状態で複数回求めた状態図、(B)は(A)を左右対称にした状態図である。 (A)は確定中心から基準円を設けて列円を等間隔に設けた状態図、(B)はアウターロータの歯先位置を求める工程図、(C)は完成したアウターロータの一部正面図である。 (A)はインナーロータの6歯数で、アウターロータの8歯数のトロコイド型ポンプ、(B)の要部正面図である。 本発明の第2実施例の製造法のフローチャートである。 (A)はインナーロータに列円を接するようにした状態図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)はインナーロータを30度、列円を含むアウターロータを20度それぞれ半歯分だけ回転させた状態図、(D)は(C)の要部拡大図である。 (A)はインナーロータに列円を接するようにした状態図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)はインナーロータを30度、列円を含むアウターロータを20度それぞれ半歯分だけ回転させた状態図、(D)は(C)の要部拡大図である。 (A)はインナーロータに列円を接するようにした状態図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)はインナーロータを30度、列円を含むアウターロータを20度それぞれ半歯分だけ回転させた状態図、(D)は(C)の要部拡大図である。 (A)はインナーロータの6歯数で、アウターロータの9歯数のトロコイド型ポンプ、(B)の要部正面図である。 インナーロータのインナーロータ歯形の製造過程の状態図である。 エンジン回転数と流量との関係のグラフである。
符号の説明
1…インナーロータ、2…アウターロータ、10…インナーロータ歯形、11…列円、
20…アウターロータ歯形、50…基準円、Ox…確定中心、a…基礎円、e…偏心量、b…転がり円、T…トロコイド曲線、c…描画円。

Claims (5)

  1. インナーロータの歯数を4枚以上の所定数Nとして、所定半径の描画円によるトロコイド歯形としてのインナーロータ歯形を有する前記インナーロータを予め成形しておき、該インナーロータは、基礎円に対して、適宜の偏心量を有する転がり円により作られるトロコイド曲線に基づき、所定半径の前記描画円から作られる前記インナーロータ歯形としてなり、アウターロータ歯数を(N+2以上の自然数)の所定数を製造するのに、前記描画円と同一の列円を前記インナーロータ歯形の歯底に接するように配置し、前記インナーロータ歯形をインナーロータ中心を中心として半歯分を回転させると共に、前記列円を含むアウターロータの適宜な仮想中心を中心として、前記(N+2以上の自然数)の所定数歯の半歯分を回転させ、このときに、前記列円が前記インナーロータ歯形の歯底又は歯先箇所に食い込んだりせず、或いは離れたりしないで、接する状態となったときの前記仮想中心から、或いは接する状態となったときの隣接する列円間の間隔から数式にて確定中心を決定し、該確定中心から前記列円までの半径で、合計(N+2以上の自然数)の所定数を等間隔となる前記列円を有する基準円を描いて、前記列円をアウターロータ歯先として形成し、アウターロータ歯形を製造することを特徴とするクレセントを備えたトロコイド型ポンプの製造法。
  2. 請求項1において、半歯分回転工程を逆にして、前記列円を含むアウターロータの適宜な仮想中心を中心とさせつつ前記列円が前記インナーロータ歯形の歯底又は歯先箇所に接する状態となったときから、前記インナーロータ歯形を前記インナーロータ中心を中心として半歯分を回転させると共に、前記仮想中心を中心として、前記(N+2以上の自然数)の所定数歯の半歯分を回転させ、前記列円を前記インナーロータ歯形の歯底に接するように配置して前記仮想中心を確定中心として決定することを特徴とするトロコイド型ポンプの製造法。
  3. 請求項1又は2において、前記合計(N+2以上の自然数)の所定数を等間隔となる前記列円を有する基準円を描いた後に、前記確定中心より前記インナーロータの歯先端に近い又は歯先先端箇所にアウターロータ歯底となる適宜な円を描いて前記アウターロータ歯底を形成し、アウターロータ歯形を製造することを特徴とするトロコイド型ポンプの製造法。
  4. 請求項1又は2において、前記アウターロータ歯数を(N+2)又は(N+3)として製造するのに、前記インナーロータ歯形を前記インナーロータ中心を中心として半歯分を回転させると共に、前記列円を含む前記アウターロータの適宜な仮想中心を中心として、前記(N+2)又は(N+3)の歯数における半歯分を回転させて、アウターロータ歯形を製造することを特徴とするトロコイド型ポンプの製造法。
  5. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項において、そのトロコイド型ポンプの製造法から製造されてなることを特徴とするトロコイド型ポンプ。
JP2007273259A 2007-10-21 2007-10-21 トロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプ Expired - Fee Related JP4796035B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273259A JP4796035B2 (ja) 2007-10-21 2007-10-21 トロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプ
EP20080159942 EP2050962B1 (en) 2007-10-21 2008-07-08 Method for manufacturing trochoid pump and trochoid pump obtained
US12/216,954 US7967585B2 (en) 2007-10-21 2008-07-14 Method for manufacturing trochoid pump and trochoid pump obtained
CN2008101709965A CN101413500B (zh) 2007-10-21 2008-10-21 次摆线型泵的制造方法以及次摆线型泵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007273259A JP4796035B2 (ja) 2007-10-21 2007-10-21 トロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009103002A JP2009103002A (ja) 2009-05-14
JP4796035B2 true JP4796035B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=40342363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007273259A Expired - Fee Related JP4796035B2 (ja) 2007-10-21 2007-10-21 トロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7967585B2 (ja)
EP (1) EP2050962B1 (ja)
JP (1) JP4796035B2 (ja)
CN (1) CN101413500B (ja)

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2336479A (en) * 1939-05-08 1943-12-14 Tokheim Oil Tank & Pump Co Pump construction
US2940399A (en) * 1958-04-25 1960-06-14 Symington Wayne Corp Hydro-balanced pump
US3907470A (en) * 1971-08-19 1975-09-23 Hohenzollern Huettenverwalt Gear machine
DE2318753C2 (de) * 1973-04-13 1984-11-08 Eisenmann, Siegfried, Dipl.-Ing., 7960 Aulendorf Zahnradmaschine
JPS49106605A (ja) * 1973-02-16 1974-10-09
US3887310A (en) * 1973-07-02 1975-06-03 Karol Gerber Hydraulic pump/motor with hydrostatically balanced rotors
DE2630222A1 (de) * 1976-07-06 1978-01-19 Hohenzollern Huettenverwalt Innenzahnradpumpe oder -motor
DE2644531C2 (de) * 1976-10-01 1986-06-12 Fürstlich Hohenzollernsche Hüttenverwaltung Laucherthal, 7480 Sigmaringen Hydrostatische Zahnradmaschine mit einem Trochoidenzahnradpaar
DE2758376A1 (de) * 1977-12-28 1979-07-05 Schwaebische Huettenwerke Gmbh Kolbenkraft- oder -arbeitsmaschine mit innenlaeuferzahnradoelpumpe
JPS59131787A (ja) 1983-01-18 1984-07-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 回転ポンプ
JPS61192879A (ja) * 1985-02-22 1986-08-27 Yamada Seisakusho:Kk トロコイド噛み合いする内接歯車ポンプ用ロ−タ−の歯形修正方法
JPS61201892A (ja) * 1985-03-05 1986-09-06 Yamada Seisakusho:Kk トロコイド噛み合いする内接歯車ポンプのインナ−ロ−タ−曲線修正方法
JPS61210283A (ja) 1985-03-13 1986-09-18 Yamada Seisakusho:Kk トロコイド噛み合いする内接歯車ポンプのアウタ−ロ−タ−曲線修正方法
DE68907805T2 (de) 1988-06-20 1993-11-04 Eaton Corp Gerotorentwurf mit konstantem radialem spiel.
JPH0262715A (ja) 1988-08-30 1990-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記録媒体
US5163826A (en) * 1990-10-23 1992-11-17 Cozens Eric E Crescent gear pump with hypo cycloidal and epi cycloidal tooth shapes
JP2004092637A (ja) * 2002-07-11 2004-03-25 Yamada Seisakusho Co Ltd トロコイドポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
EP2050962B1 (en) 2015-05-13
CN101413500A (zh) 2009-04-22
JP2009103002A (ja) 2009-05-14
US7967585B2 (en) 2011-06-28
EP2050962A2 (en) 2009-04-22
EP2050962A3 (en) 2010-07-28
CN101413500B (zh) 2012-12-12
US20090185940A1 (en) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5353521B2 (ja) スクリューロータ
EP1662144B1 (en) Internal gear pump and inner rotor of the pump
EP2206923B1 (en) Internal gear pump rotor, and internal gear pump using the rotor
KR20070112779A (ko) 신규의 회전자 세트를 갖는 초승달형 기어 펌프
JP5765655B2 (ja) 内接歯車ポンプ
JP4796036B2 (ja) トロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプ
US20100086428A1 (en) Rotor profile for a screw compressor
JP4796035B2 (ja) トロコイド型ポンプの製造法及びそのトロコイド型ポンプ
JP2007255292A (ja) 内接歯車ポンプ
JP4908170B2 (ja) 内接歯車式ポンプ
EP2669521B1 (en) Rotor for oil pump
JP4889981B2 (ja) 内接型ギヤポンプ
KR101943674B1 (ko) 오일 펌프 로터
JP2014181619A (ja) ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法
JP2007303457A (ja) オイルポンプロータ
KR100525608B1 (ko) 오일 펌프 로터
EP2541064B1 (en) Oil pump of the internal gear type
JP4393943B2 (ja) オイルポンプロータ
JP2006009616A (ja) 内接歯車式ポンプ
JP6080635B2 (ja) ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法
KR20060038368A (ko) 오일펌프 로터
JP4255770B2 (ja) オイルポンプロータ
JP4255768B2 (ja) オイルポンプロータ
JP4255771B2 (ja) オイルポンプロータ
JP4255769B2 (ja) オイルポンプロータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100518

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110131

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4796035

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees