JP4795546B2 - 油性洗浄料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は油性洗浄料において、更に詳しくは、メイクアップ除去効果に優れ、使用感の良好な油性洗浄料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より油性洗浄料は、メイクアップ除去料として、その優れた洗浄効果の高さから、多数の提案がなされており、また商品としても様々なものが上市されていた。なかでも、特定の非イオン性界面活性剤と液体油とを必須成分とする非水クレンジング料の提案として特公平6−99275号公報、特定のシリコン油と特定の非イオン性界面活性剤と液体油と多価アルコールと水とを必須成分とする油性クレンジング料の提案として特許第3002793号公報、ジアルキルリン酸塩と炭化水素油又はエステル油とシリコーン油とを必須成分とするクレンジング用組成物の提案として特開平9−175935号公報等の提案があった。
【0003】
また、メイクアップ除去料以外の提案としては、油相成分と水とポリオキシエチレン(6)ソルビットテトラオレン酸エステルとを必須成分としかつ必須成分が特定の重量比とする皮膚用油性化粧料の提案として特許第2799600号公報、特定の油剤とイソステアリン酸エステルとを必須成分とする化粧オイルの提案として特開平9−95412号公報等の提案があった
【0004】
しかしながら、近年はシリコン系の基剤を含有した耐水性、化粧持ちの優れたメイクアップ化粧料が増加しており、従来のメイクアップ除去料ではメイクを十分に落とせない場合があった。そのため、落ちにくいメイクをしっかり落とせる、メイクアップ除去効果を高めた化粧料の開発が望まれていた。しかしながらメイクアップ除去効果を高めようとすると肌荒れなど使用感に問題が出る場合が多く、メイクアップ除去効果が高くかつ使用感に優れた化粧料の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、メイクアップ除去効果に優れ、使用感の良好な油性洗浄料を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、コメヌカ油、粘度100mPa・s以下のジメチルポリシロキサン、非イオン性界面活性剤を必須成分として特定量含有することにより、優れた使用性(メイクアップ除去効果)、優れた使用感(肌の柔軟性向上、肌荒れ防止)が得られことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、(a)コメヌカ油10〜90質量%、(b)粘度100mPa・s以下のジメチルポリシロキサン0.1〜20質量%、(c)非イオン性界面活性剤2〜20質量%を必須成分として含有し、油相を連続相とすることを特徴とする油性洗浄料である。
またさらに(d)炭化水素油を含有する油性洗浄料である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について説明する。
本発明に用いられる成分(a)のコメヌカ油はメイクアップ料を除去するための溶媒及び肌の柔軟性向上効果、肌あれ防止効果を付与する目的で含有されるものである。コメヌカ油とは、コメヌカから得られる脂肪油である。具体的には、TSUNOコメヌカ油(築野食品工業社製)、こめサラダ油(築野食品工業社製)等の市販品を用いることができる。
【0009】
本発明に用いられる成分(a)のコメヌカ油は、全組成中10〜90質量%(以下質量%は%と略す)であればよく、さらに30〜80%であれば溶媒としての効果を得られやすくまた肌への十分な柔軟性向上効果、肌荒れ防止効果を付与するためにより好ましい。
【0010】
本発明に用いられる成分(b)の粘度100mPa・s以下のジメチルポリシロキサンは、メイクアップ料を除去するための溶媒として含有されるものであり、特にシリコン油を基材として含有したメイクアップ化粧料やシリコンなどの表面処理を施した粉体を含有するメイクアップ化粧料に対するメイクアップ除去効果を高める目的で含有されるものである。
【0011】
本発明に用いられる成分(b)の粘度100mPa・s以下のジメチルポリシロキサンは、特に限定されないが、具体的に例示するのであれば、環状シリコンであるオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、直鎖状のジメチルポリシロキサンが挙げられる。具体的には、シリコンSH344(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、シリコンSH245(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、シリコンKF−96(信越化学工業社製)等の市販品を用いることができる。これらは、必要に応じて一種、又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0012】
本発明に用いられる成分(b)の粘度100mPa・s以下のジメチルポリシロキサンは、全組成中0.1〜20%であればよく、さらに0.3〜15%であればメイクアップ除去効果をより得られやすい。0.1%未満では十分なメイクアップ除去効果が得られず、20%を超えて含有すると肌荒れなど使用感が悪くなる場合がある。
【0013】
本発明に用いられる成分(c)の非イオン性界面活性剤は、メイクアップ除去効果を目的として含有されるものである。非イオン性界面活性剤は特に限定はされないが、HLBが5〜16で、かつ常温で液状からペースト状であることが好ましい。
【0014】
本発明に用いられる成分(c)の非イオン性界面活性剤を具体的に例示するのであれば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体等の骨格を有するものであり、なかでも化粧料への配合が容易であり、良好なメイクアップ除去効果が得られるという観点から、ポリオキシエチレンテトラオレイン酸ソルビット、ポリオキシエチレントリイソステアリン酸グリセリルの骨格を有するものを挙げる事ができ、そのポリオキシエチレン鎖は6〜60モル付加したものが好ましい。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を組み合せて用いることができる。
【0015】
本発明に用いられる成分(c)の非イオン性界面活性剤は、全組成物中2〜20%であればよく、好ましくは3〜15%である。2%未満であると、メイクアップ除去効果を十分に得ることは出来ず、また20%を超えて含有すると、肌荒れなど使用感が悪くなる場合がある。
【0016】
本発明には、更なる使用感向上を目的として成分(d)の炭化水素油を含有することも可能である。炭化水素油はコメヌカ油よりも肌へなじみにくいため、肌上で滑ってマッサージ効果を付与することが出来、肌の柔軟性向上など使用感をさらに良くする。
【0017】
成分(d)の炭化水素油は、全組成中1〜50%であれば、更なる使用感(肌の柔軟性向上)向上が図れる。
【0018】
本発明に用いられる成分(d)の炭化水素油を具体的に例示するのであれば、常温で液状の炭化水素油である流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、イソパラフィン等が好ましいものとして挙げられる。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を組み合せて用いることができる。
【0019】
本発明の油性洗浄料は、上記した必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、グリコール類、低級アルコール類、水、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、油系ゲル化剤、ワックス、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分、色素、顔料、防腐剤、香料、スクラブ剤等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができ、通常の化粧料を製造する方法にて得られるものである。
【0020】
本発明の油性洗浄料は、油相が連続相であり、外観は透明〜半透明である。透明〜半透明とは、透明度が20〜100の範囲のものを指す。(分光光度計にて測定し、水の透明度を100とする)好ましくは外観が透明であれば、商品としての付加価値をより高めることができるものである。また透明とは、具体的には透明度が90〜100の範囲のものを指す。
【0021】
本発明の油性洗浄料は、マッサージ料、メイクアップ除去料等に適用することができる。
【0022】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0023】
実施例1〜8及び比較例1〜5:油性洗浄料
下記表1に示す組成の油性洗浄料を調製した。得られた油性洗浄料を(1)使用性(メイクアップ除去効果)、(2)使用感(肌の柔軟性)、(3)使用感(肌荒れ感の無さ)についてを下記の方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】
(製造方法)
A:成分(1)〜(7)を均一に混合する。
【0026】
<使用性・使用感>
表1の油性洗浄料について女性専門パネル10名により、以下の項目に関する評価をし、以下の基準に従って判定を行った。また結果は表1に示した。
【0027】
<評価項目>
【0028】
<判定基準>
【0029】
表1の結果から明らかなように本発明の実施例1〜8の油性化粧料は比較例1〜5と比較して、メイクアップ除去効果、使用後の肌の柔軟性向上及び肌荒れ防止効果に優れた油性化粧料であった。
【0030】
実施例9:(マッサージ料)
【0031】
(製造方法)
A:成分(7)〜(10)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(6)を均一に混合し、Aを添加してマッサージ料を得た。
【0032】
実施例9で得られたマッサージ料は、使用後の肌の柔軟性に優れ肌荒れ防止効果も高く、メイクアップ除去効果も有する優れたマッサージ料であった。
【0033】
実施例10:(オイルクレンジング料)
【0034】
(製造方法)
A:成分(7)〜(12)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(6)を均一に混合し、Aを添加してオイルクレンジング料を得た。
【0035】
実施例10で得られたオイルクレンジング料は、メイクアップ除去効果が高く、使用後の肌の柔軟性及び肌荒れ防止効果に優れたオイルクレンジング料であった。
【0036】
実施例11:(オイルクレンジング料)
【0037】
(製造方法)
A:成分(7)〜(11)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(6)を均一に混合し、Aを添加してオイルクレンジング料を得た。
【0038】
実施例11で得られたオイルクレンジング料は、メイクアップ除去効果が高く、使用後の肌の柔軟性及び肌荒れ防止効果に優れたオイルクレンジング料であった。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の油性洗浄料は優れた使用性(メイクアップ除去効果)及び優れた使用感(肌の柔軟性向上、肌荒れ防止)が得られる、優れた品質を有するものである。
Claims (3)
- 次の成分(a)、(b)、(c)
(a)コメヌカ油10〜90質量%
(b)粘度100mPa・s以下のジメチルポリシロキサン0.1〜20質量%
(c)ポリオキシエチレンテトラオレイン酸ソルビット及びポリオキシエチレントリイソステアリン酸グリセリルから選ばれる一種又は二種の非イオン性界面活性剤2〜20質量%
を必須成分として含有し、油相を連続相とすることを特徴とする油性洗浄料。 - 更に成分(d)炭化水素油を含有することを特徴とする請求項1記載の油性洗浄料。
- 精製水の含有量が0.05質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の油性洗浄料。
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