JP4795143B2 - 氷ディスペンサ - Google Patents
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Description
しかしながら、アジテータの中心軸と貯氷庫の円筒内周面との距離の変化が滑らかなため、アーチングした氷塊を氷片に十分砕くことができない。
庫本体に送出され、この貯氷庫本体内では、アジテータが回転する氷ディスペンサにおい
て、貯氷庫本体の円筒状内面は、貯氷庫本体の内側に向かって突出する非円筒形状部分を
有し、非円筒形状部分は、アジテータの回転中心軸線上において、アジテータの先端とは対向しない位置に設けられていることを特徴とするものである。
また、アジテータの先端の回転軌跡の半径は、アジテータの回転中心軸線と非円筒状部分との距離よりも大きくてもよい。
回転するアジテータの回転中心軸線上には、非円筒形状部分に対向する位置に、棒状部
材を備えてもよい。
実施の形態1.
この発明に係る、氷ディスペンサ1は、製氷水から氷片を製造する製氷部2と、製氷部2で作られた氷片を貯留する貯氷部3とを備えている。
製氷部2は、オーガ式製氷機4と、オーガ式製氷機4の下方に設けられた図示しない冷凍装置とを備えている。オーガ式製氷機4は、冷媒が内部を流れるバルジ式円筒型熱交換器であるシリンダ5と備えている。シリンダ5の内部には、螺旋刃6aを有するオーガ6が設けられている。このオーガ6はギヤドモータ7に接続され、ギヤドモータ7の駆動力によりオーガ6が回転し、螺旋刃6aがシリンダ5内面に沿うように回転移動する。シリンダ5の上方には押圧頭8が設けられ、押圧頭8の上部には、押圧頭8で圧縮された氷を適当な大きさに折るカッター9が押圧頭8と一体となって設けられている。
貯氷部3は、カバー11の下方に、上方が開口した有底円筒状のストッカ15が設けられている。このストッカ15は貯氷庫本体を構成する。ストッカ15の内側底部には、アジテータ12が設けられている。アジテータ12は回転軸13に固定接続され、回転軸13はストッカ15の下方に設けられたアジテータ用ギヤドモータ14に接続されている。アジテータ用ギヤドモータ14は回転軸13の回転方向を正逆2方向に切替可能になっており、これにより、アジテータ12は正逆2方向に回転可能である。
氷放出口16には、図示しないシャッタ機構が設けられ、ストッカ15の内部と外部とを隔絶する。このシャッタ機構は、シャッタ機構に到達した氷片の重みによって自動的に開くものでも、利用者の氷の利用要求に連動して電気機械的に開くものであってもよい。
ストッカ15は、一端が開口し、略平坦な底を有すると共に、円筒状内面15fを有する。円筒状内面15fは、アジテータ12を挟んで両側に、矩形の平坦面15aを有して内側に突出した面取り部15bを備えている。この面取り部15bは、非円筒形状部分を構成する。面取り部15bの平坦面15aの上下縁は、幾何学的に見れば、ストッカ15を真上から見たとき、ストッカ15の円筒状内面15fが構成する円形状にかかる弦を形成している。
また、アジテータ12は、先端12cが回転方向に折れ曲がった矩形の平板からなる4つの羽根部12aと、羽根部12aの基端を支持する軸部12bとから構成されている。
氷ディスペンサ1の電源が入れられると、製氷部2の冷凍装置が始動し、シリンダ5を冷媒が流通する。シリンダ5の内周面上には製氷水が供給され、冷媒と熱交換を行うことによって、シリンダ5の内周面上に氷が生成される。生成された氷はギヤドモータ7によって駆動されるオーガ6の螺旋刃6aによって削り取られて上方に送られる。螺旋刃6aによって上方に送られた氷は押圧頭8を通過する際に圧縮されて棒状の氷となり、カッター9によって適当な長さに折られ氷片となる。このようにして形成された氷片は、スパウト10を介してストッカ15に放出され、ストッカ15の内部に貯留される。
また、面取り部15bは、アジテータ12の回転中心軸線12f上において、アジテータ12の先端12cとは対向しない位置に設けられている。すなわち、面取り部15bは、アジテータ12の先端12cが回転する領域にはかからないようになっている。このため、アジテータ12は、円筒状内面15fの近傍に沿って移動できる。したがって、アジテータ12をストッカ15に対して偏芯して配置した場合のように、アジテータの先端とストッカの内周面との間に、大きな隙間があく領域ができ、アジテータにより氷片を撹拌できない領域が存在することもない。したがって、このような構造のアジテータ12とストッカ15を用いれば、氷片を均一に撹拌することができ、ストッカ15内でのアーチングの発生自体も均一に阻止することができる。また、ストッカ15内において、アジテータ12により氷片を氷放出口16まで移動できない領域を作ることはないので、時間的に前に作られた氷片がストッカ15内にいつまでも滞留してしまうようなことがない。
次に、この発明の実施の形態2に係る、氷ディスペンサ101の潤滑構造について、図4および5を用いて説明する。
尚、実施の形態1と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
この実施の形態に係る、氷ディスペンサ101は、実施の形態1に対して、アジテータの軸部を上方に延ばしたものである。
図5に端的に示されるように、アジテータ112は、羽根部12aが接続された軸部12bがその上方に、円柱状に延びた軸延長部112dを有している。この軸延長部112dは棒状部材を構成し、アジテータ112の回転中心軸線112f上にあり、2つの面取り部15bの間に位置するように設けられている。すなわち、軸延長部112dは、それぞれの面取り部15bの平坦面15aと向き合うように、面取り部15bと対向する位置に設けられている。図4に示されるように、軸延長部112dの先端112eは、面取り部15bの上端15d付近と同じ高さまで延びている。
また、軸延長部112dは、アジテータ112の一部として、アジテータ用ギヤドモータ14により回転したが、アジテータ112とともに回転することなく、カバー11に固定してカバー11から下方に垂らす構造にしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、アジテータ12、112は、4つの羽根部12aを有していたが、これに限定されるものではなく、2〜8個の羽根部を備えてもよい。
Claims (3)
- 製氷部で製造された氷片が円筒状内面を有する貯氷庫本体に送出され、この貯氷庫本体内では、アジテータが回転する氷ディスペンサにおいて、
前記貯氷庫本体の前記円筒状内面は、前記貯氷庫本体の内側に向かって突出する非円筒形状部分を有し、
該非円筒形状部分は、前記アジテータの回転中心軸線上において、前記アジテータの先端とは対向しない位置に設けられていることを特徴とする氷ディスペンサ。 - 前記アジテータの前記先端の回転軌跡の半径は、前記アジテータの前記回転中心軸線と前記非円筒状部分との距離よりも大きい請求項1に記載の氷ディスペンサ。
- 前記回転するアジテータの回転中心軸線上には、前記非円筒形状部分に対向する位置に、棒状部材を備える請求項1または2に記載の氷ディスペンサ。
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JP2006184484A JP4795143B2 (ja) | 2006-07-04 | 2006-07-04 | 氷ディスペンサ |
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2006
- 2006-07-04 JP JP2006184484A patent/JP4795143B2/ja not_active Expired - Fee Related
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