JP4794729B2 - 多心光コネクタ用フェルールの製造方法と多心光コネクタ用フェルール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は射出成形法による多心光コネクタ用フェルールの製造方法と、その製造方法によって製造された多心光コネクタ用フェルールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高精度の多心光コネクタ用フェルールを低コストで量産するための製造方法として熱可塑性樹脂を用いた射出成形法が知られている。この製造方法は、1対の基準ピンと細径ピンとが互いに平行並列された成形型(金型)の成形空間(キャビティ)内に流動性のある熱可塑性樹脂を高速・高圧・高粘土で注入するものであり、具体的には次ぎのようにして多心光コネクタ用フェルールを製造する。
(1)図7(a)(b)に示すように、成形型Aの成形空間B内に1対の基準ピンCを所定間隔で平行に配置し、両基準ピンCの間に所定本数の細径ピンDを互いに平行で、且つ基準ピンCとも平行となるように配置する。尚、配置された基準ピンC及び細径ピンDは成形空間Bより外側に突出した軸方向両端が図示されていない支持部によって支持されている。この支持部は、基準ピンC及び細径ピンDの端部を挿入可能な丸孔状であったり、同端部を下方から支持可能なV溝状であったりする。
(2)前記成形型Aの樹脂注入口Fから成形空間B内に溶融によって流動化させた熱可塑性樹脂を高速・高圧で注入する。
(3)注入された熱可塑性樹脂が固化したら成形型Aを開いて、成形空間B内から成形品を取り出し、取り出された成形品から前記基準ピンC及び細径ピンCを引き抜く。
【0003】
以上によって、図8(a)(b)に示すような、前記基準ピンCの引き抜き跡が当該多心光コネクタ用フェルールGを図示されていない他のフェルールと突き合せて接続する際にガイドピンが挿入されるガイドピン挿入孔Hとなり、前記細径ピンDの引き抜き跡が光ファイバIの心線Jが挿通される心線挿入孔Kとなり、図示されていない中子を除去した跡が当該フェルールGに光ファイバIを挿入するための挿入孔Lとなり、別の中子を除去した跡が当該フェルールGと光ファイバIを固定するための接着剤を注入するための接着剤注入口Mとなった多心光コネクタ用フェルールが製造される。尚、製造された多心光コネクタ用フェルールGの横面(両外側面)には前記樹脂注入口Fから樹脂を注入した注入口跡Nが形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の多心光コネクタ用フェルールの製造方法及びそれによって製造された多心光コネクタ用フェルールには次ぎのような課題があった。
(1)細径ピンDは成形型A内で高い精度で位置決めされていることが要求されるが、実際には支持部となる溝内で細径ピンDが浮いたりして、位置決め精度にバラツキが発生していた。
(2)細径ピンDの位置決め精度のバラツキは同細径ピンDが丸型プレート内の孔によって保持されている場合にも発生する。即ち、支持部である孔と細径ピンDとの間には必ずクリアランスが存在するため、同クリアランスの範囲内で細径ピンDが移動し、位置決め精度にバラツキが発生する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、成形空間内に注入された樹脂が細径ピンを所定の一方向に押圧しながら同成形空間内に充填されるようにすることによって、細径ピンの不規則な移動を規制し、当該細径ピンの跡である心線挿入孔の成形精度を向上させた多心光コネクタ用フェルールの製造方法及びその方法によって製造された多心光コネクタ用フェルールを提供することにある。
【0006】
本願発明に係る第1の多心光コネクタ用フェルールの製造方法は、成形型(1)の成形空間(2)内に一対の大径の基準ピン(3)を平行に配置し、該基準ピン(3)の間に複数本の細径ピン(4)を前記基準ピンと中心軸を揃えて平行に配置し、前記基準ピン(3)及び前記細径ピン(4)の軸方向両端を支持部で支持し、前記成形型(1)の横面対向位置に形成されており前記基準ピン(3)を挟んで前記細径ピンの反対側に設けられた樹脂注入口(5)から前記成型空間(2)内に樹脂を注入して多心コネクタ用フェルールを製造する方法であって、
前記樹脂注入口(5)を、該多心コネクタ用フェルールの長手方向の前記細径ピンの位置とは反対側の横面の前記細径ピンから離れた位置に形成し、
前記樹脂注入口(5)の高さ方向基準軸(x−x)が、細径ピン(4)の配列方向基準軸(Y−Yよりも上方にあり、
前記樹脂注入口(5)の断面積(W 1 )を細径ピン(4)の配列方向基準軸(Y−Y)を中心として、上側面積(W 1-1 )と下側面積(W 1-2 )とに高さ方向に二分した場合に、
W 1-2 /W 1-1 ≦0.8
の関係を満たす位置に前記樹脂注入口(5)を設けて、
前記樹脂注入口(5)の近くに配置された基準ピン(3)により、前記樹脂注入口(5)から注入される前記樹脂の流れを前記細径ピン(4)の上下方向に分岐させて、前記細径ピン(4)に対して前記基準軸(Y−Y)の上方からより多くの樹脂を注入して、注入される樹脂の流れにより前記細径ピン(4)を上方から下方へ押圧して前記支持部に押し付けて位置決めするようにしたものである。
【0007】
本願発明に係る第2の多心光コネクタ用フェルールの製造方法は、成形型(1)の成形空間(2)内に一対の大径の基準ピン(3)を平行に配置し、該基準ピン(3)の間に複数本の細径ピン(4)を前記基準ピンと中心軸を揃えて平行に配置し、前記基準ピン(3)及び前記細径ピン(4)の軸方向両端を支持部で支持し、前記成形型(1)の横面対向位置に形成されており前記基準ピン(3)を挟んで前記細径ピンの反対側に設けられた樹脂注入口(5)から前記成型空間(2)内に樹脂を注入して多心コネクタ用フェルールを製造する方法であって、
前記樹脂注入口(5)を、該多心コネクタ用フェルールの長手方向の前記細径ピンの位置とは反対側の横面の前記細径ピンから離れた位置に形成し、
前記樹脂注入口(5)の高さ方向基準軸(x−x)が、細径ピン(4)の配列方向基準軸(Y−Yよりも下方にあり、
前記樹脂注入口(5)の断面積(W 1 )を細径ピン(4)の配列方向基準軸(Y−Y)を中心として、上側面積(W 1-1 )と下側面積(W 1-2 )とに高さ方向に二分した場合に、
W 1-1 /W 1-2 ≦0.8
の関係を満たす位置に前記樹脂注入口(5)を設けて、
前記樹脂注入口(5)の近くに配置された基準ピン(3)により、前記樹脂注入口(5)から注入される前記樹脂の流れを前記細径ピン(4)の上下方向に分岐させて、前記細径ピン(4)に対して前記基準軸(Y−Y)のからより多くの樹脂を注入して、注入される樹脂の流れにより前記細径ピン(4)を下方から上方へ押圧して前記支持部に押し付けて位置決めするようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
(多心光コネクタ用フェルールの製造方法の実施形態1)
本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法の基本構成は前記従来のそれと同様である。異なるのは、図1示すような成形型1を使用することによって、同成形型1の成形空間2内に注入した樹脂(熱可塑性樹脂)によって、当該成形空間2内に配置されている細径ピン4を所定の一方向へ押圧することで、細径ピン4の不規則な移動を規制し、もって多心光コネクタ用フェルールにおける心線挿入孔K(図8)の成形精度(位置精度)を向上させたことにある。
【0011】
本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法に使用される前記成形型1は、図1(a)(b)に示すように、1対の基準ピン3と複数本の細径ピン4(図1では4本)を互いに平行並列させて配置可能な成形空間2と、その成形空間2内に樹脂を注入するための樹脂注入口5と、樹脂注入口5に連通した樹脂供給路20を備えている。
【0012】
図1(a)に示すように前記樹脂注入口5は、成形空間2の横面(幅方向両側面)に互いに対向するように開口されている。また、夫々の樹脂注入口5はその高さ方向基準軸X−Xが成形空間2内に配置された細径ピン4の配列方向基準軸Y−Yよりも上方に位置する。具体的には図1(b)に示すように、樹脂注入口5の断面積W1を細径ピン4の配列方向基準軸Y−Yを中心として、一方側(上側)の断面積W1-1と、もう一方側(下側)の断面積W1-2とに二分した場合、
W1-2/W1-1≦0.8
の関係を満たすようにしてある。さらに具体的には、本実施形態では、前記W1-2:W1-1=1.0:1.2の比率としてある。
【0013】
以上により、図1(a)に示すように、正対する2つの樹脂注入口5から成形空間2内に注入された樹脂は、基準ピン3に当たって同基準ピン3及び細径ピン4より上方を流れるものと、下方を流れるものに分流されるが、基準ピン3及び細径ピン4の上方に流れ込む樹脂の量が下方に流れ込むそれよりも多くなる。この結果、細径ピン4の上方に相対的に多量の樹脂が回り込み、回り込んだ樹脂は図2に示すように、当該細径ピン4をその上方から下方に向けて押圧するように流れる(細径ピン4の配置面に対して垂直又はほぼ垂直な方向に流下する)。従って、全ての細径ピン4が図2の矢印方向に押圧されて図示されていない支持部に押し付けられ、夫々の細径ピン4の移動方向及び移動量が一定に制限されて、細径ピン4の引き抜き跡である多心光コネクタ用フェルールの心線挿入孔K(図8)の成形精度が向上する。
【0014】
(多心光コネクタ用フェルールの製造方法の実施形態2)
本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法には、図3(a)に示すように、樹脂注入口5の高さ方向基準軸X−Xが細径ピンの配列方向基準軸Y−Yよりも下方に位置する成形型1を使用する場合も含まれる。また、図3(b)に示すように、樹脂注入口5の下端が細径ピンの配列方向基準軸Y−Yより上方に位置する成形型1を使用する場合も含まれる。さらに、図示はしないが、樹脂注入口の上端が細径ピンの配列方向基準軸より下方に位置する成形型を使用する場合も含まれる。要は、樹脂注入口の断面積を細径ピンの配列方向基準軸を中心として二分した場合に、一方側の断面積と、もう一方側の断面積とが同一とならない樹脂注入口を備えた成形型を使用することによって、成形空間内に注入された樹脂によって細径ピンを所定の一方向へ押圧して、多心光コネクタ用フェルールの心線挿入孔の成形精度を向上させる多心光コネクタ用フェルールを製造方法は全て本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法の範疇に含まれる。
【0015】
(多心光コネクタ用フェルールの実施形態1)
本発明の多心光コネクタ用フェルールの基本構成は図8に示す従来のそれと同様である。異なるのは、前記本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法によって製造されたことによって、成形型の樹脂注入口から樹脂が注入された痕跡である注入口跡の位置が従来の製造方法によって製造された図8に示すフェルールとは明かに異なることである。
【0016】
具体的には図4(a)(b)に示すように、本発明の多心光コネクタ用フェルールは、光ファイバ40を挿入するための挿入孔42、挿入孔42に挿入された光ファイバ40の心線44が挿通される心線挿入孔7、当該フェルールと光ファイバ40を固定するための接着剤を注入するための接着剤注入口46、他のフェルールとの接続時にガイドピンが挿入されるガイドピン挿入孔6を備え、横面(両外側面)には注入口跡8が形成されている。但し、この注入口跡8は図5に示すように、その中心が心線挿入孔7の中心軸Z−Zよりも上方に位置している。さらに具体的には、注入口跡8の面積W2を心線挿入孔7の中心軸Z−Zを中心として、一方側(上側)の面積W2-1と、もう一方側(下側)の面積W2-2に分けた場合、
W2-2/W2-1≦0.8
の関係を満たす。
【0017】
(多心光コネクタ用フェルールの実施形態2)
本発明の多心光コネクタ用フェルールには、図6(a)に示すように、注入口跡8の中心が心線挿入孔の中心軸Z−Zよりも下方に位置する場合も含まれる。また、図6(b)に示すように、注入口跡8の下端が心線挿入孔の中心軸Z−Zより上方に位置する場合も含まれる。さらに、図示はしないが、注入口跡の上端が心線挿入孔の中心軸より下方に位置するものも含まれる。要は、注入口跡の面積を心線挿入孔の中心軸を中心として高さ方向に二分した場合に、一方側の面積と、もう一方側の面積とが同一とならない注入口跡を備えた多心光コネクタ用フェルールは、前記本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法によって製造されたものであり、本発明の多心光コネクタ用フェルールの範疇に含まれる。
【0018】
本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法によって製造された本発明の多心光コネクタ用フェルールにおける心線挿入孔のズレ量と、従来方法によって製造された従来の多心光コネクタ用フェルールにおけるそれとを測定したところ、下表のような結果が得られた。この測定では、多心光コネクタ用フェルールにおける2つのガイドピン挿入孔の中間点を基準点とし、同基準点と2つのガイドピン挿入孔の中心を結ぶ直線をX軸、基準点において前記X軸と直交する直線をY軸として、各心線挿入孔の設計位置に対するX軸方向及びY軸方向のズレ量を測定し、これを2条し、得られた数値の和の平方根を心線挿入孔のズレ量とした。即ち、下表における心線挿入孔ズレ量とは
心線挿入孔ズレ量={(X軸方向のズレ量)2+(Y軸方向のズレ量)2}1/2
である。
【表1】
【0019】
【発明の効果】
本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法は次のような効果を有する。
(1)成形型の成形空間内に配置された全ての細径ピンが同成形空間内に注入された樹脂によって所定の一方向へ押圧されるため、これら細径ピンの移動方法及び移動量が一定に制限され、細径ピンの引き抜き跡である多心光コネクタ用フェルールの心線挿入孔の成形精度が向上する。この結果、接続特性の良好な多心光コネクタ用フェルールを製造することができる。
【0020】
本発明の多心光コネクタ用フェルールは次のような効果を有する。
(1)前記効果を有する本発明の製造方法によって製造されるので、心線挿入孔の成形精度が高く、接続特性の良好な多心光コネクタ用フェルールとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法に使用される成形型の一例を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は側面図。
【図2】 本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法を用いた場合の成形空間内の樹脂の流れを示す説明図。
【図3】 (a)(b)は本発明の多心光コネクタ用フェルールの製造方法に使用される成形型の異なる例を示す側面図。
【図4】 本発明の多心光コネクタの一例を示す図であって、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図。
【図5】 図4に示す本発明の多心光コネクタの側面図。
【図6】 (a)(b)は本発明の多心光コネクタ用フェルールの異なる例を示す側面図。
【図7】 従来の製造方法において使用される成形型の一例を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は側面図。
【図8】 従来の多心光コネクタの一例を示す図であって、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図。
【符号の説明】
1 成形型
2 成形空間
3 基準ピン
4 細径ピン
5 樹脂注入口
6 ガイドピン挿入孔
7 心線挿入孔
8 注入口跡
Claims (2)
- 成形型(1)の成形空間(2)内に一対の大径の基準ピン(3)を平行に配置し、該基準ピン(3)の間に複数本の細径ピン(4)を前記基準ピンと中心軸を揃えて平行に配置し、前記基準ピン(3)及び前記細径ピン(4)の軸方向両端を支持部で支持し、前記成形型(1)の横面対向位置に形成されており前記基準ピン(3)を挟んで前記細径ピンの反対側に設けられた樹脂注入口(5)から前記成型空間(2)内に樹脂を注入して多心コネクタ用フェルールを製造する方法であって、
前記樹脂注入口(5)を、該多心コネクタ用フェルールの長手方向の前記細径ピンの位置とは反対側の横面の前記細径ピンから離れた位置に形成し、
前記樹脂注入口(5)の高さ方向基準軸(x−x)が、細径ピン(4)の配列方向基準軸(Y−Yよりも上方にあり、
前記樹脂注入口(5)の断面積(W 1 )を細径ピン(4)の配列方向基準軸(Y−Y)を中心として、上側面積(W 1-1 )と下側面積(W 1-2 )とに高さ方向に二分した場合に、
W 1-2 /W 1-1 ≦0.8
の関係を満たす位置に前記樹脂注入口(5)を設けて、
前記樹脂注入口(5)の近くに配置された基準ピン(3)により、前記樹脂注入口(5)から注入される前記樹脂の流れを前記細径ピン(4)の上下方向に分岐させて、前記細径ピン(4)に対して前記基準軸(Y−Y)の上方からより多くの樹脂を注入して、注入される樹脂の流れにより前記細径ピン(4)を上方から下方へ押圧して前記支持部に押し付けて位置決めするようにしたことを特徴とする多心光コネクタ用フェルールの製造方法。 - 成形型(1)の成形空間(2)内に一対の大径の基準ピン(3)を平行に配置し、該基準ピン(3)の間に複数本の細径ピン(4)を前記基準ピンと中心軸を揃えて平行に配置し、前記基準ピン(3)及び前記細径ピン(4)の軸方向両端を支持部で支持し、前記成形型(1)の横面対向位置に形成されており前記基準ピン(3)を挟んで前記細径ピンの反対側に設けられた樹脂注入口(5)から前記成型空間(2)内に樹脂を注入して多心コネクタ用フェルールを製造する方法であって、
前記樹脂注入口(5)を、該多心コネクタ用フェルールの長手方向の前記細径ピンの位置とは反対側の横面の前記細径ピンから離れた位置に形成し、
前記樹脂注入口(5)の高さ方向基準軸(x−x)が、細径ピン(4)の配列方向基準軸(Y−Yよりも下方にあり、
前記樹脂注入口(5)の断面積(W 1 )を細径ピン(4)の配列方向基準軸(Y−Y)を中心として、上側面積(W 1-1 )と下側面積(W 1-2 )とに高さ方向に二分した場合に、
W 1-1 /W 1-2 ≦0.8
の関係を満たす位置に前記樹脂注入口(5)を設けて、
前記樹脂注入口(5)の近くに配置された基準ピン(3)により、前記樹脂注入口(5)から注入される前記樹脂の流れを前記細径ピン(4)の上下方向に分岐させて、前記細径ピン(4)に対して前記基準軸(Y−Y)の下方からより多くの樹脂を注入して、注入される樹脂の流れにより前記細径ピン(4)を下方から上方へ押圧して前記支持部に押し付けて位置決めするようにしたことを特徴とする多心光コネクタ用フェルールの製造方法。
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