JP4793031B2 - 受信装置およびアンテナ切り換え判定制御方法 - Google Patents

受信装置およびアンテナ切り換え判定制御方法 Download PDF

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この発明は、無線通信システムを構成する受信装置、および、この受信装置におけるアンテナ切り換え判定制御方法に関する。
無線通信システムとして、アクセスポイント(親機)として機能するベース装置と、ステーション端末(子機)として機能する表示端末とからなり、ベース装置では、これに内蔵または接続されたチューナによってテレビジョン映像音声信号を受信して、表示端末にテレビジョン映像音声データを送信し、または、インターネットなどのネットワークに接続し、インターネット上などから情報を受信して、表示端末に画像や音声などのデータを送信するシステムが考えられている。
ベース装置と表示端末との間の無線通信には、例えば、IEEE802.11a規格による5.2GHz帯が用いられ、ベース装置は、IEEE802.11a規格で設定可能とされた伝送レート(54Mbps,48Mbps,36Mbps,24Mbps,18Mbps,12Mbps,9Mbps,6Mbps)中から伝送レートを設定し、表示端末にパケットを送信する。
表示端末は、パケットを正しく受信したときには、ベース装置にACK(acknowledgement)を返送する。ベース装置は、表示端末からACKが返送されなかったときには、伝送レートを下げてパケットを再送する。
すなわち、ベース装置は、通信状態に応じて送信フレームの伝送レートを制御し、通信状態が良好な場合には伝送レートを上げ、通信状態が悪くなると伝送レートを下げる。
ベース装置および表示端末には、それぞれ、2つのアンテナからなるダイバーシティアンテナが設けられる。
この表示端末のような受信装置におけるアンテナ切り換え判定制御方法として、特許文献1(特開2005−203947号公報)には、パケット受信時の受信レベルによってアンテナを切り換えるか否かを判断する方法が示されている。
具体的に、受信パケットのエラーレートが0%となる受信レベル範囲は、伝送レートによって異なり、上記のようにIEEE802.11a規格による場合、図5および図6に示すように、伝送レートが54Mbpsのときには、受信レベルが−80dBm〜−30dBmの範囲でパケットエラーレートが0%となり、伝送レートが36Mbpsのときには、受信レベルが−90dBm〜−20dBmの範囲でパケットエラーレートが0%となる、というように、伝送レートが高いほど、パケットエラーレートが0%となる受信レベルの最小値が大きく、最大値が小さく、範囲が小さい(狭い)。
そこで、特許文献1に示された方法では、送信装置で設定可能な複数通りの伝送レートにつき、受信装置での受信パケットのエラーレートが0%となる受信レベル範囲を、図6に示すような対応テーブルとして、あらかじめ受信装置の記憶手段に書き込んでおく。
そして、受信装置では、2つのアンテナ中の一方のアンテナによってパケットが受信されたとき、その受信パケットに含まれる伝送レートを示す設定情報によって上記の対応テーブルから、そのときの伝送レートのもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲を読み出して、そのときの受信レベルが、その受信レベル範囲内にあるか否かを判断し、そのときの受信レベルが、その受信レベル範囲内にある場合には、アンテナを切り換えることなく、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、逆に、そのときの受信レベルが、その受信レベル範囲内にない場合には、当該一方のアンテナに代えて他方のアンテナを選択するようにアンテナを切り換える。
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
特開2005−203947号公報
しかし、電波の受信レベルは、受信装置のデバイスごとに個体差によるばらつきを生じるため、ある伝送レートのもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲も、受信装置のデバイスごとにばらついてしまう。また、マルチパスの状況などの電波伝搬環境によっても、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲は変化する。
そのため、上記の特許文献1に示された方法では、そのときの受信レベルがパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲内にないと判断して、アンテナを切り換えた結果、かえってパケットを受信できなくなり、パケットロスを生じることがある。
デバイスごとの個体差によるばらつきを吸収するために、個々の受信装置ごとに、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲を測定し、対応テーブルを設定することも考えられるが、この方法では、受信装置の製造出荷時の測定や設定が繁雑となり、受信装置の製造コストが増大する。
また、受信装置ごとのばらつきやマルチパスなどの影響を考慮して、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲を、マージンをもって設定することも考えられるが、そうすると、環境によっては、パケットエラーを生じない範囲で安定に通信が行われているときでも、アンテナが切り換えられ、受信状態が悪い方のアンテナが選択されてしまう結果、パケットロスを生じることがある。
そこで、この発明は、個々の受信装置ごとに、受信パケットのエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲を測定し、対応テーブルを設定するなどの繁雑な方法によることなく、受信レベルの、デバイスごとのばらつき、マルチパスなど電波伝搬環境によるばらつきを吸収し、不必要にアンテナが切り換えられることによるパケットロスの発生を軽減することができるようにしたものである。
この発明の受信装置は、
送信装置で設定可能な複数通りの、物理層における電波の伝送速度を示す伝送レートにつき、受信装置での受信パケットのエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲が書き込まれた記憶手段と、
前記送信装置から送信された、前記送信装置で設定された伝送レートを示す設定情報を含むパケットを受信する、2つのアンテナからなるダイバーシティアンテナを有する無線通信手段と、
この無線通信手段で受信された信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
アンテナを切り換えるか否かを判定し、アンテナ切り換えを制御するアンテナ切り換え判定制御手段とを備え、
前記アンテナ切り換え判定制御手段は、
前記2つのアンテナのうちの現在選択されている一方のアンテナによってパケットが受信されたとき、前記設定情報で示されるそのときの伝送レートが、前記送信装置で設定可能な伝送レートの最低レートと最高レートとの間のレートとして設定された閾値レートより高いか否か、および、前記受信レベル検出手段によって検出されたそのときの受信レベルが、前記記憶手段に記憶されている、そのときの伝送レートのもとでパケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲内にあるか否かを判断し、
そのときの伝送レートが前記閾値レートより高い場合には、そのときの受信レベルが前記範囲内にあるか否かにかかわらず、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、
そのときの伝送レートが前記閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが前記範囲内にある場合には、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、
そのときの伝送レートが前記閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが前記範囲内にない場合には、当該一方のアンテナに代えて他方のアンテナを選択する、
ことを特徴とする。
上記の構成の、この発明の受信装置では、現在選択されている一方のアンテナによってパケットが受信されたときには、そのときの物理層における電波の伝送速度を示す伝送レートが閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが当該の伝送レートのもとでパケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲内にない場合にのみ、当該一方のアンテナに代えて他方のアンテナが選択され、それ以外の場合、すなわち、そのときの伝送レートが閾値レートより高い場合、または、そのときの伝送レートが閾値レート以下ではあるが、そのときの受信レベルが当該の伝送レートのもとでパケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲内にある場合には、アンテナが切り換えられず、当該一方のアンテナが選択された状態が維持されるので、不必要にアンテナが切り換えられることによるパケットロスの発生が軽減され、最小限に抑えられる。
以上のように、この発明によれば、個々の受信装置ごとに、受信パケットのエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲を測定し、対応テーブルを設定するなどの繁雑な方法によることなく、受信レベルの、デバイスごとのばらつき、マルチパスなど電波伝搬環境によるばらつきを吸収し、不必要にアンテナが切り換えられることによるパケットロスの発生を軽減することができる。
[1.システム全体の構成:図1]
図1は、この発明の無線通信システムの一例を示す。
この例の無線通信システムは、ベース装置100と表示端末200とによって構成され、IEEE802.11a規格による5.2GHz帯によってベース装置100と表示端末200との間で無線通信を行うものである。
ベース装置100は、箱形の形状とされて、厚み方向と直交する一方向に対向する2つの側面の内部に、平面状のアンテナ101および102が設けられ、表示端末200は、薄型の形状とされて、液晶ディスプレイ261を備え、その両側の内部に、平面状のアンテナ201および202、および左右のスピーカ265および266が設けられる。
ベース装置100のアンテナ101および102は、それぞれベース装置100の外部方向に半球面状の放射パターンを形成するものとされ、表示端末200のアンテナ201は、表示端末200の前方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされ、アンテナ202は、逆に表示端末200の後方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされる。
[2.ベース装置の構成:図2]
図2に、ベース装置100の一例の全体の構成を示す。ベース装置100は、CPU111を備え、そのバス119に、プログラムやデータが書き込まれるROM112、プログラムやデータが展開されるRAM113、およびプログラムやデータが書き込まれるフラッシュメモリ114などが接続されて、制御部110が構成される。
バス119には、設定入力などを行うためのキー入力部121、およびLED(発光ダイオード)の発光などによってベース装置100の設定状態や動作状態などを示す表示部123が接続される。
また、バス119には、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムやLAN(Local Area Network)カードなどによって構成され、インターネットなどのネットワークと接続するためのネットワークインタフェース129が接続される。
さらに、バス119には、ベース装置100の外部のテレビジョン放送受信アンテナに接続される選局部(チューナ部)131、信号処理部133、スイッチ135、圧縮処理部137、送信バッファ139、および無線通信部140が接続される。
テレビジョン放送の受信時には、選局部131で選局受信された番組プログラムの映像音声信号が、信号処理部133で復調され、デジタル映像音声データに変換されて、制御部110により図示するように信号処理部133側に切り換えられたスイッチ135を通じて圧縮処理部137に供給され、圧縮処理部137でMPEG(Moving Picture Experts Group)2などにより圧縮されて、送信バッファ139に書き込まれる。
さらに、その送信バッファ139に書き込まれたデータは、制御部110により送信バッファ139から読み出されて、無線通信部140で変調され、無線周波数の信号に変換されて、アンテナ101および102のうちの選択されている方によって、表示端末200に送信される。
インターネットなどへの接続時には、ネットワークインタフェース129によってインターネット上などから取得されたHTMLファイルなどのデータが、図示した状態とは逆にバス119側に切り換えられたスイッチ135を通じて圧縮処理部137に供給され、必要に応じて圧縮された上で、送信バッファ139に書き込まれ、さらに送信バッファ139から読み出されて、無線通信部140で変調され、無線周波数の信号に変換されて、アンテナ101および102のうちの選択されている方によって、表示端末200に送信される。
制御部110は、通信状態に応じて送信フレームの伝送レートを制御し、通信状態が良好な場合には伝送レートを上げ、通信状態が悪くなると伝送レートを下げる。具体的に、IEEE802.11a規格による場合、伝送レートは、54Mbps,48Mbps,36Mbps,24Mbps,18Mbps,12Mbps,9Mbps,6Mbpsのうちのいずれかに設定される。
なお、無線通信部140は、後述のように表示端末200から無線周波数の信号として送信され、アンテナ101および102のうちの選択されている方によって受信された、テレビジョン放送の選局受信用のコマンドやWebサーバのURL(Uniform Resource Locator)などの信号を復調して、バス119に送出する。
ベース装置100のアンテナ101および102は、制御部110によって、いずれか一方が選択されるが、そのアンテナ切り換え判定制御は、後述するこの発明の方法と同様の方法、またはこの発明の方法とは別の公知の方法によって行うことができるので、ここでは詳細を省略する。
[3.表示端末全体の構成:図3]
図3に、表示端末200の一例の全体の構成を示す。表示端末200は、CPU211を備え、そのバス219に、プログラムやデータが書き込まれるROM212、プログラムやデータが展開されるRAM213、およびプログラムやデータが書き込まれるフラッシュメモリ214などが接続されて、制御部210が構成される。
バス219には、各種の操作や入力のためのキー操作部221、および上記の液晶ディスプレイ261の表示画面上に設けられるタッチパネル部225が接続される。
また、バス219には、無線通信部240、受信バッファ239、伸長処理部237、画像処理部251、および音声処理部255が接続される。
ベース装置100から無線周波数の信号として送信され、アンテナ201および202のうちの選択されている方によって受信された信号は、無線通信部240で周波数変換され、復調され、データに変換されて、受信バッファ239に書き込まれる。
その受信バッファ239に書き込まれたデータは、制御部210により受信バッファ239から読み出され、テレビジョン映像音声データのように圧縮されているデータについては、伸長処理部237で伸長される。
さらに、伸長後のテレビジョン映像データや圧縮されていない画像データなどの画像データが、画像処理部251でアナログ画像信号に変換されて、液晶ディスプレイ261上に画像が表示され、伸長後のテレビジョン音声データや圧縮されていない音声データなどの音声データが、音声処理部255でアナログ音声信号に変換されて、左右のスピーカ265および266から音声が出力される。
ユーザによる、テレビジョン放送の選局受信やインターネットへのアクセスなどのための操作や入力は、キー操作部221またはタッチパネル部225でなされ、その操作や入力に基づくコマンドやURLなどの信号が、無線通信部240、およびアンテナ201および202のうちの選択されている方によって、ベース装置100に送信される。
[4.表示端末のアンテナ切り換え判定制御に係る構成:図4〜図7)
図4に、表示端末200の無線通信部240の構成、および制御部210のアンテナ切り換え判定制御に係る構成を示す。
無線通信部240は、アンテナ切り換えスイッチ241、送受信切り換えスイッチ243、RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)処理部245、ベースバンドプロセッサ247、およびメディアアクセスコントローラ249によって構成され、アンテナ切り換えスイッチ241および送受信切り換えスイッチ243は、ベースバンドプロセッサ247によって切り換えられる。
受信時、ベース装置100から送信されて、アンテナ201および202のうちの、アンテナ切り換えスイッチ241により選択されている方によって受信された無線周波数の信号は、アンテナ切り換えスイッチ241を通じ、図示するように受信側に切り換えられている送受信切り換えスイッチ243を通じて、RF/IF処理部245に供給される。
RF/IF処理部245では、所定の無線チャンネルの信号のみがRF信号として、フィルタによって取り出され、低ノイズ増幅回路によって増幅された後、ミキサによってIF信号に変換されるとともに、そのIF信号がベースバンド復調されて、受信IQ信号に変換される。
また、RF/IF処理部245にはIFレベル検波回路が内蔵され、これによってIF信号がレベル検波される。
RF/IF処理部245で得られた受信IQ信号およびIFレベル検波信号は、ベースバンドプロセッサ247に供給される。
ベースバンドプロセッサ247は、無線通信部240全体を制御するとともに、RF/IF処理部245から供給された受信IQ信号を、受信データとしてメディアアクセスコントローラ249に供給する。
また、ベースバンドプロセッサ247は、受信IQ信号から、ベース装置100で設定された伝送レートを示す設定情報を取得し、メディアアクセスコントローラ249に供給するとともに、RF/IF処理部245から供給されたIFレベル検波信号によって受信レベルを検出し、その検出値をメディアアクセスコントローラ249に供給する。
受信レベルは、受信したIF信号の振幅に比例し、ベース装置100と表示端末200との距離が小さく、受信したIF信号の振幅が大きいときには、受信レベルが高く、ベース装置100と表示端末200との距離が大きく、受信したIF信号の振幅が小さいときには、受信レベルが低い。
さらに、ベースバンドプロセッサ247は、アンテナ切り換えスイッチ241に供給されているアンテナ切り換え信号から、現在選択されているアンテナがアンテナ201または202のいずれであるかを判断して、その判断結果のアンテナ選択状態情報をメディアアクセスコントローラ249に供給する。
メディアアクセスコントローラ249は、ベースバンドプロセッサ247から供給された受信データ、設定情報、受信レベル検出値、およびアンテナ選択状態情報を、制御部210に送出する。
制御部210は、アンテナ切り換え判定制御に関しては、機能的に、記憶部215およびアンテナ切り換え判定制御部216によって構成される。記憶部215には、あらかじめ、後述の対応テーブルおよび閾値レートが記憶保持される。
アンテナ切り換え判定制御部216は、受信時、上記のようにメディアアクセスコントローラ249から供給された、受信パケットに含まれるベース装置100で設定された伝送レートを示す設定情報、および受信レベル検出値を取得するとともに、記憶部215から、対応テーブル上のそのときの伝送レートに対応する後述の受信レベル範囲、および上記の閾値レートを読み出して、アンテナを切り換えるか否かを判断し、アンテナを切り換える場合には、そのことをメディアアクセスコントローラ249を介してベースバンドプロセッサ247に指示し、ベースバンドプロセッサ247にアンテナを切り換えさせる。
受信パケットのエラーレートが0%となる受信レベル範囲は、伝送レートによって異なり、上記のようにIEEE802.11a規格による場合、図5に示すように、伝送レートが54Mbpsのときには、受信レベルが−80dBm〜−30dBmの範囲でパケットエラーレートが0%となり、伝送レートが36Mbpsのときには、受信レベルが−90dBm〜−20dBmの範囲でパケットエラーレートが0%となる、というように、伝送レートが高いほど、パケットエラーレートが0%となる受信レベルの最小値が大きく、最大値が小さく、範囲が小さい(狭い)。
そこで、ベース装置100で設定可能なそれぞれの伝送レートにつき、表示端末200での受信パケットのエラーレートが0%となる受信レベル範囲(最小値および最大値)を、図6に示すような対応テーブルとして、あらかじめ記憶部215に書き込んでおく。
ある伝送レートのもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲は、表示端末200のデバイスごとに個体差によるばらつきを生じ、マルチパスの状況などの電波伝搬環境によっても変化するが、対応テーブルとしては、装置の製造者(メーカー)が製造出荷時、標準的ないし平均的な値として測定した値(最小値および最大値)を書き込む。
閾値レートは、ベース装置100で設定可能な伝送レートの最低レートと最高レートとの間のレートとして、具体的にIEEE802.11a規格による場合には、6Mbpsより高く、54Mbpsより低いレートとして、同様に、装置の製造者が設定し、記憶部215に書き込んでおく。
図7のケース1は、閾値レートが24Mbpsに設定された場合であり、ケース2は、閾値レートが36Mbpsに設定された場合であり、ケース3は、閾値レートが18Mbpsに設定された場合である。
閾値レートは、上記の範囲内のレートであればよく、30Mbpsなど、ベース装置100で伝送レートとして設定できないレートでもよいが、一例として24Mbpsに設定される。
[5.アンテナ切り換え判定制御方法:図8〜図10]
ベース装置100から表示端末200へのパケットの送信は、図8に示すように、時点t0から時点t1までの期間T0で1番目のパケット#1が送信され、その後、ある時間をおいた、時点t2から時点t3までの期間T2で2番目のパケット#2が送信され、その後、ある時間をおいた、時点t4から時点t5までの期間T4で3番目のパケット#3が送信される、というように順次行われる。
上述したように、各パケットには、当該パケットについての伝送レートを示す設定情報が付加される。
そして、表示端末200では、パケットを受信するごとに、図4に示したアンテナ切り換え判定制御部216で、以下のような方法によって、アンテナを切り換えるか否かを判断し、アンテナを切り換える場合には、時点t1から時点t2までの期間T1,時点t3から時点t4までの期間T3など、次のパケットを受信するまでの期間において、アンテナを切り換える。
図9および図10に、表示端末200の図4に示したアンテナ切り換え判定制御部216が実行するアンテナ切り換え判定制御処理の一例を示す。
この例のアンテナ切り換え判定制御処理では、アンテナ201および202のうちの現在選択されている方によってパケットが受信され、上記のようにメディアアクセスコントローラ249からアンテナ切り換え判定制御部216に、受信データ、受信レベル検出値、伝送レート情報(設定情報)およびアンテナ選択状態情報が供給されたときに、全体の処理を開始する。
なお、以下では、この処理開始時に選択されている方のアンテナを「一方のアンテナ」、処理開始時に選択されていない方のアンテナを「他方のアンテナ」と称する。
処理開始後、アンテナ切り換え判定制御部216は、まずステップ11で、メディアアクセスコントローラ249から、受信レベル検出値、伝送レート情報およびアンテナ選択状態情報を取得し、次にステップ12で、記憶部215から閾値レートRthを読み出して、伝送レート情報で示される伝送レートが閾値レートRthより高いか否かを判断する。
そして、そのときの伝送レートが閾値レートRthより高い場合には、すなわち閾値レートRthより高い伝送レートでパケットを受信できた場合には、アンテナ切り換え判定制御部216は、通信状態が良好で、アンテナ切り換えは必要でないと判断して、ステップ12からステップ13に進んで、ステップ11で取得したアンテナ選択状態情報で示される現在のアンテナ選択状態を維持する。
具体的に、この場合、アンテナ切り換え判定制御部216は、メディアアクセスコントローラ249を介してベースバンドプロセッサ247にアンテナを切り換えないことを指示し、または無線通信部240に対して特に何も指示をしない。
例えば、上記のように閾値レートRthが24Mbpsとされている場合、そのときの伝送レートが54Mbps,48Mbpsまたは36Mbpsである場合には、受信レベルの如何にかかわらず、アンテナは切り換えられない。
一方、そのときの伝送レートが閾値レートRth以下である場合には、アンテナ切り換え判定制御部216は、ステップ12からステップ14に進んで、記憶部215に記憶保持されている対応テーブルから、そのときの伝送レートに対応する(そのときの伝送レートのもとで)パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲(最小値および最大値)を読み出し、さらにステップ15に進んで、ステップ11で取得した受信レベル検出値で示されるそのときの受信レベルが、ステップ14で読み出された当該の受信レベル範囲内にあるか否かを判断する。
そして、そのときの受信レベルが当該の受信レベル範囲内にある場合には、そのときの伝送レートが閾値レートRthより高い場合と同様に、アンテナ切り換え判定制御部216は、アンテナ切り換えは必要でないと判断し、ステップ15からステップ13に進んで、現在のアンテナ選択状態を維持する。
例えば、アンテナ201が一方のアンテナとして選択されている状態で、図8に示した期間T0において、そのアンテナ201によって1番目のパケット#1が受信され、その伝送レートが閾値レートRth(=24Mbps)以下であり、かつ受信レベルが当該の伝送レート(24Mbps,18Mbps,12Mbps,9Mbpsまたは6Mbps)のもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲内にある場合には、アンテナ202に切り換えられることなく、アンテナ201が選択された状態が維持される。
上記の2つの場合、ステップ13の後、一連のアンテナ切り換え判定制御処理を終了し、図8に示した期間T2では、現在(そのとき)選択されている一方のアンテナがパケット#1の受信時と同じアンテナとなり、その同じアンテナによって2番目以降のパケットが受信されると、上記と同様にステップ11以下の一連のアンテナ切り換え判定制御処理が実行される。
一方、ステップ15で受信レベルが当該の受信レベル範囲内にないと判断した場合には、アンテナ切り換え判定制御部216は、アンテナを切り換える必要があると判断して、ステップ16に進み、当該の一方のアンテナが選択されている状態から、他方のアンテナが選択される状態に切り換える。
具体的に、この場合、アンテナ切り換え判定制御部216は、メディアアクセスコントローラ249を介してベースバンドプロセッサ247にアンテナを切り換えることを指示し、ベースバンドプロセッサ247は、その指示に従って、アンテナ切り換えスイッチ241に供給されるアンテナ切り換え信号の状態を変更して、アンテナ切り換えスイッチ241を切り換え、アンテナを切り換える。
例えば、アンテナ201が一方のアンテナとして選択されている状態で、図8に示した期間T0において、そのアンテナ201によって1番目のパケット#1が受信され、その伝送レートが閾値レートRth(=24Mbps)以下であり、かつ受信レベルが当該の伝送レート(24Mbps,18Mbps,12Mbps,9Mbpsまたは6Mbps)のもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲内にない場合、期間T0の直後の期間T1で、アンテナが切り換えられ、アンテナ202が選択される。
この場合のアンテナ202のような選択されたアンテナは、上記の処理開始時に選択されている方のアンテナではないので、ここでは「他方のアンテナ」と称する。
このようにステップ16でアンテナを切り換えた場合には、アンテナ切り換え判定制御部216は、さらにステップ16からステップ21に進んで、その選択された他方のアンテナによって次のパケットが受信されたか否かを判断し、受信されたと判断するまで待機する。
例えば、上記のように期間T1でアンテナ切り換えによりアンテナ202が選択された場合、そのアンテナ202によってパケットが受信されたか否かを判断する。
そして、この場合、例えば直後の期間T2でアンテナ202によって2番目のパケット#2が受信されるように、選択された他方のアンテナによって次のパケットが受信されると、アンテナ切り換え判定制御部216は、ステップ21からステップ22に進んで、メディアアクセスコントローラ249から、他方のアンテナに対応する、そのときの受信レベル検出値、伝送レート情報およびアンテナ選択状態情報を取得し、次にステップ23で、記憶部215に記憶保持されている対応テーブルから、そのときの伝送レートに対応する(そのときの伝送レートのもとで)パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲(最小値および最大値)を読み出し、さらにステップ24に進んで、ステップ22で取得した受信レベル検出値で示されるそのときの受信レベルが、ステップ23で読み出された当該の受信レベル範囲内にあるか否かを判断する。
そして、そのときの受信レベルが当該の受信レベル範囲内にある場合には、ステップ24からステップ25に進んで、現在のアンテナ選択状態を維持する。この場合も、具体的に、アンテナ切り換え判定制御部216は、メディアアクセスコントローラ249を介してベースバンドプロセッサ247にアンテナを切り換えないことを指示し、または無線通信部240に対して特に何も指示をしない。
例えば、上記のように期間T2でアンテナ202によって2番目のパケット#2が受信され、その伝送レートが24Mbpsであり、かつ受信レベルが当該の伝送レート(24Mbps)のもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲内にある場合には、以前に選択されていたアンテナ201に切り換えられる(戻される)ことなく、アンテナ202が選択された状態が維持される。
すなわち、この場合は、ステップ16での切り換え後のアンテナによってパケットを良好に受信できたことから、切り換え前のアンテナに戻すことなく、一連のアンテナ切り換え判定制御処理を終了する。
この場合、ステップ25で一連のアンテナ切り換え判定制御処理を終了した後は、上記のように他方のアンテナとした切り換え後のアンテナが、現在(そのとき)選択されている一方のアンテナとされ、そのアンテナによって次のパケットが受信されると、上記と同様にステップ11以下の一連のアンテナ切り換え判定制御処理が実行される。
一方、ステップ24で、そのときの受信レベルが当該の受信レベル範囲内にないと判断した場合には、アンテナ切り換え判定制御部216は、ステップ26に進んで、アンテナ切り換え後の受信レベルの方が、アンテナ切り換え前の受信レベルより、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲に近いか否かを判断する。
そして、アンテナ切り換え後の受信レベルの方が、アンテナ切り換え前の受信レベルより、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲に近い場合には、アンテナ切り換え判定制御部216は、ステップ16では相対的に受信状態の悪いアンテナから相対的に受信状態の良いアンテナに切り換えたと判断して、ステップ26からステップ25に進んで、ステップ24で受信レベルが当該の受信レベル範囲内にあると判断した場合と同様に、現在のアンテナ選択状態を維持する。
例えば、上記のように、期間T0ではアンテナ201によって1番目のパケット#1が受信され、アンテナ切り換え後の期間T2ではアンテナ202によって2番目のパケット#2が受信された場合で、かつパケット#1の受信時の受信レベルより、パケット#2の受信時の受信レベルの方が、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲に近い場合には、アンテナ202が選択された状態が維持される。
逆に、アンテナ切り換え前の受信レベルの方が、アンテナ切り換え後の受信レベルより、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲に近い場合には、アンテナ切り換え判定制御部216は、ステップ16では相対的に受信状態の良いアンテナから相対的に受信状態の悪いアンテナに切り換えたと判断して、ステップ26からステップ27に進み、当該の他方のアンテナが選択されている状態から、ステップ11以下の一連のアンテナ切り換え判定制御処理の開始時に選択されていた一方のアンテナが選択される状態に切り換える。
具体的に、ステップ27では、アンテナ切り換え判定制御部216は、メディアアクセスコントローラ249を通じてベースバンドプロセッサ247にアンテナを切り換えることを指示し、ベースバンドプロセッサ247は、その指示に従って、アンテナ切り換えスイッチ241に供給されるアンテナ切り換え信号の状態を変更して、アンテナ切り換えスイッチ241を切り換え、アンテナを切り換える。
例えば、上記のように、期間T0ではアンテナ201によって1番目のパケット#1が受信され、アンテナ切り換え後の期間T2ではアンテナ202によって2番目のパケット#2が受信された場合で、かつパケット#2の受信時の受信レベルより、パケット#1の受信時の受信レベルの方が、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲に近い場合には、期間T2の直後の期間T3において、アンテナが切り換えられ、アンテナ201が選択される。
この場合、ステップ27で一連のアンテナ切り換え判定制御処理を終了した後は、上記のように一方のアンテナとした切り換え後のアンテナが、そのまま現在(そのとき)選択されている一方のアンテナとされ、そのアンテナによって次のパケットが受信されると、上記と同様にステップ11以下の一連のアンテナ切り換え判定制御処理が実行される。
以上のように、この発明のアンテナ切り換え判定制御方法では、閾値レートより高い伝送レートのパケットを受信でき、伝送状態が良好であると推定される場合、または、閾値レート以下の伝送レートではあるが、当該の伝送レートのもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲内の受信レベルでパケットを受信できる場合には、アンテナが切り換えられず、閾値レート以下の伝送レートで、かつ当該の伝送レートのもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲外の受信レベルでパケットが受信される場合にのみ、アンテナが切り換えられるので、実際にパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲の、デバイスごとの個体差によるばらつきや、マルチパスの状況などの電波伝搬環境による変動を吸収することができ、不必要にアンテナが切り換えられることによるパケットロスの発生を軽減し、最小限に抑えることができる。
なお、アンテナ切り換え判定制御部216による上述したアンテナ切り換え判定制御処理は、ソフトウェア(アンテナ切り換え判定制御用プログラム)によって実行することもでき、ハードウェア回路によって実行することもできる。
ソフトウェアによって実行する場合には、そのプログラムを、あらかじめ装置の製造者が表示端末200の図3に示したROM212またはフラッシュメモリ214に書き込んでおくこともできるが、ユーザがネットワークや記録媒体からフラッシュメモリ214にダウンロードできるようにすることもできる。
[6.方法またはシステムの他の例:図11]
上述した例は、閾値レートを一つにする場合であるが、より広い受信レベルの範囲で、この発明の方法の効果が得られるように、例えば、図11に示すような、受信レベルに対する閾値レートのテーブルを参照し、受信レベルが−92dBm以上のときには閾値レートを36Mbpsとし、受信レベルが−92dBm未満のときには閾値レートを18Mbpsとする、というように、受信レベルに応じて異なる閾値レートを用いて、アンテナ切り換え判定制御を行うようにしてもよい。
また、上述した例は、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲とする場合であるが、パケットエラーレートが完全に0%ではなく、コンマ数%や1%というような0%に近い所定値以下となる受信レベル範囲としてもよい。
さらに、上述した例は、受信パケットごとに、そのパケットの伝送レートおよび受信レベルを用いてアンテナ切り換え判定制御を行う場合であるが、一時的な変動の影響を少なくするために、同じアンテナによって順次受信された複数パケットごとに、伝送レートおよび受信レベルとして、その複数パケットの伝送レートおよび受信レベルを平均化したものを用いて、アンテナ切り換え判定制御を行うようにしてもよい。
この場合、複数パケットの伝送レート平均値が、例えば16Mbpsというような、伝送レートとして設定できない値となるときには、パケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲については、その平均値に最も近い伝送レート(平均値が16Mbpsのときには18Mbps)についての受信レベル範囲を用い、または、その平均値の前後の伝送レート(平均値が16Mbpsのときには12Mbpsおよび18Mbps)についての受信レベル範囲を補間演算することにより算出された受信レベル範囲を用いる。
また、複数パケットについての伝送レートのヒストグラムを作成して、伝送レートが閾値レートより高いパケットの割合、例えば伝送レートが24Mbpsより高いパケットの割合を算出し、その算出された割合が設定された閾値(割合)より高い場合には、受信レベルの如何にかかわらず、アンテナを切り換えず、算出された割合が設定された閾値以下の場合には、上記の平均化された受信レベルが、上記の平均化された伝送レートのもとでパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲内にあるか否かに応じて、受信レベル範囲内にある場合にはアンテナを切り換えず、受信レベル範囲内にない場合にはアンテナを切り換えるように、アンテナ切り換えを制御するようにしてもよい。
また、一般に制御パケットやブロードキャストパケットなどは伝送レートの制御が異なるため、これらのパケットについては、伝送レートを用いた上記のアンテナ切り換え判定制御を行わず、ユニキャストパケットについてのみ、伝送レートを用いた上記のアンテナ切り換え判定制御を行うようにしてもよい。
さらに、上述した例は、IEEE802.11a規格による無線通信を行う場合であるが、他の規格、例えばIEEE802.11b規格による無線通信を行う場合にも、この発明を適用することができる。IEEE802.11b規格では、無線周波数帯として2.4GHz帯が規定され、伝送レートとして11Mbps,5.5Mbps,2Mbpsおよび1Mbpsのいずれかを設定することができる。
さらに、この発明は、上記のようなベース装置および表示端末からなる無線通信システムに限らず、一方の装置(送信装置)から他方の装置(受信装置)に無線通信によってパケットを送信する無線通信システムに適用することができる。
この発明の無線通信システムの一例を示す図である。 ベース装置の一例の全体の構成を示す図である。 表示端末の一例の全体の構成を示す図である。 表示端末の一例のアンテナ切り換え判定制御に係る構成を示す図である。 伝送レートとパケットエラーレートが0%となる受信レベル範囲との関係の一例を示す図である。 表示端末の記憶部に記憶保持される対応テーブルの一例を示す図である。 閾値レートの設定の説明に供する図である。 パケット受信とアンテナ切り換えとの時間的関係の説明に供する図である。 アンテナ切り換え判定制御処理の一例の一部を示す図である。 アンテナ切り換え判定制御処理の一例の一部を示す図である。 閾値レートについての他の例を示す図である。
符号の説明
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (10)

  1. 送信装置で設定可能な複数通りの、物理層における電波の伝送速度を示す伝送レートにつき、受信装置での受信パケットのエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲が書き込まれた記憶手段と、
    前記送信装置から送信された、前記送信装置で設定された伝送レートを示す設定情報を含むパケットを受信する、2つのアンテナからなるダイバーシティアンテナを有する無線通信手段と、
    この無線通信手段で受信された信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
    アンテナを切り換えるか否かを判定し、アンテナ切り換えを制御するアンテナ切り換え判定制御手段とを備え、
    前記アンテナ切り換え判定制御手段は、
    前記2つのアンテナのうちの現在選択されている一方のアンテナによってパケットが受信されたとき、前記設定情報で示されるそのときの伝送レートが、前記送信装置で設定可能な伝送レートの最低レートと最高レートとの間のレートとして設定された閾値レートより高いか否か、および、前記受信レベル検出手段によって検出されたそのときの受信レベルが、前記記憶手段に記憶されている、そのときの伝送レートのもとでパケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲内にあるか否かを判断し、
    そのときの伝送レートが前記閾値レートより高い場合には、そのときの受信レベルが前記範囲内にあるか否かにかかわらず、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、
    そのときの伝送レートが前記閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが前記範囲内にある場合には、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、
    そのときの伝送レートが前記閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが前記範囲内にない場合には、当該一方のアンテナに代えて他方のアンテナを選択する、
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1の受信装置において、
    前記アンテナ切り換え判定制御手段は、
    前記他方のアンテナの選択後、当該他方のアンテナによってパケットが受信されたとき、前記受信レベル検出手段によって検出されたそのときの受信レベルが、前記記憶手段に記憶されている、そのときの伝送レートのもとでパケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲内にあるか否か、および、そのときの受信レベルの方が、当該他方のアンテナの選択前の前記一方のアンテナが選択されていたときの受信レベルに比べて、パケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲に近いか否かを判断し、
    そのときの受信レベルが前記範囲内にある場合には、そのときの受信レベルの方が前記範囲に近いか否かにかかわらず、当該他方のアンテナが選択された状態を維持し、
    そのときの受信レベルが前記範囲内になく、かつ、そのときの受信レベルの方が前記範囲に近い場合には、当該他方のアンテナが選択された状態を維持し、
    そのときの受信レベルが前記範囲内になく、かつ、前記一方のアンテナが選択されていたときの受信レベルの方が前記範囲に近い場合には、当該他方のアンテナに代えて前記一方のアンテナを選択する、
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項1または2の受信装置において、
    アンテナを切り換えるか否かの判定対象の受信パケットは、同じアンテナによって順次受信された複数パケットであり、前記そのときの伝送レートとして、前記複数パケットについての伝送レート平均値が用いられ、前記そのときの受信レベルとして、前記複数パケットについての受信レベル平均値が用いられることを特徴とする受信装置。
  4. 請求項3の受信装置において、
    前記アンテナ切り換え判定制御手段は、前記複数パケットにおける伝送レートが前記閾値レートより高いパケットの割合を算出し、その算出された割合が設定された閾値より高いか否かによって、そのときの伝送レートが前記閾値レートより高いか否かを判断することを特徴とする受信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の受信装置と、この受信装置にパケットを送信する送信装置とからなる無線通信システム。
  6. 送信装置で設定可能な複数通りの、物理層における電波の伝送速度を示す伝送レートにつき、受信装置での受信パケットのエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲が書き込まれた記憶手段と、
    前記送信装置から送信された、前記送信装置で設定された伝送レートを示す設定情報を含むパケットを受信する、2つのアンテナからなるダイバーシティアンテナを有する無線通信手段と、
    この無線通信手段で受信された信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
    を備える受信装置におけるアンテナ切り換え判定制御方法であって、
    前記2つのアンテナのうちの現在選択されている一方のアンテナによってパケットが受信されたとき、前記設定情報で示されるそのときの伝送レートが、前記送信装置で設定可能な伝送レートの最低レートと最高レートとの間のレートとして設定された閾値レートより高いか否か、および、前記受信レベル検出手段によって検出されたそのときの受信レベルが、前記記憶手段に記憶されている、そのときの伝送レートのもとでパケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲内にあるか否かを判断する判定工程と、
    そのときの伝送レートが前記閾値レートより高い場合には、そのときの受信レベルが前記範囲内にあるか否かにかかわらず、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、そのときの伝送レートが前記閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが前記範囲内にある場合には、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、そのときの伝送レートが前記閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが前記範囲内にない場合には、当該一方のアンテナに代えて他方のアンテナを選択する制御工程と、
    を備えることを特徴とするアンテナ切り換え判定制御方法。
  7. 請求項6のアンテナ切り換え判定制御方法において、さらに、
    前記他方のアンテナの選択後、当該他方のアンテナによってパケットが受信されたとき、前記受信レベル検出手段によって検出されたそのときの受信レベルが、前記記憶手段に記憶されている、そのときの伝送レートのもとでパケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲内にあるか否か、および、そのときの受信レベルの方が、当該他方のアンテナの選択前の前記一方のアンテナが選択されていたときの受信レベルに比べて、パケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲に近いか否かを判断する判定工程と、
    そのときの受信レベルが前記範囲内にある場合には、そのときの受信レベルの方が前記範囲に近いか否かにかかわらず、当該他方のアンテナが選択された状態を維持し、そのときの受信レベルが前記範囲内になく、かつ、そのときの受信レベルの方が前記範囲に近い場合には、当該他方のアンテナが選択された状態を維持し、そのときの受信レベルが前記範囲内になく、かつ、前記一方のアンテナが選択されていたときの受信レベルの方が前記範囲に近い場合には、当該他方のアンテナに代えて前記一方のアンテナを選択する制御工程と、
    を備えることを特徴とするアンテナ切り換え判定制御方法。
  8. 請求項6または7のアンテナ切り換え判定制御方法において、
    アンテナを切り換えるか否かの判定対象の受信パケットを、同じアンテナによって順次受信された複数パケットとし、前記そのときの伝送レートとして、前記複数パケットについての伝送レート平均値を用い、前記そのときの受信レベルとして、前記複数パケットについての受信レベル平均値を用いることを特徴とするアンテナ切り換え判定制御方法。
  9. 請求項8のアンテナ切り換え判定制御方法において、
    前記複数パケットにおける伝送レートが前記閾値レートより高いパケットの割合を算出し、その算出された割合が設定された閾値より高いか否かによって、そのときの伝送レートが前記閾値レートより高いか否かを判断することを特徴とするアンテナ切り換え判定制御方法。
  10. 送信装置で設定可能な複数通りの、物理層における電波の伝送速度を示す伝送レートにつき、受信装置での受信パケットのエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲が書き込まれた記憶手段と、
    前記送信装置から送信された、前記送信装置で設定された伝送レートを示す設定情報を含むパケットを受信する、2つのアンテナからなるダイバーシティアンテナを有する無線通信手段と、
    この無線通信手段で受信された信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
    を備える受信装置で、アンテナを切り換えるか否かを判定し、アンテナ切り換えを制御するためにコンピュータを、
    前記2つのアンテナのうちの現在選択されている一方のアンテナによってパケットが受信されたとき、前記設定情報で示されるそのときの伝送レートが、前記送信装置で設定可能な伝送レートの最低レートと最高レートとの間のレートとして設定された閾値レートより高いか否か、および、前記受信レベル検出手段によって検出されたそのときの受信レベルが、前記記憶手段に記憶されている、そのときの伝送レートのもとでパケットエラーレートが所定値以下となる受信レベル範囲内にあるか否かを判断する手段、および、
    そのときの伝送レートが前記閾値レートより高い場合には、そのときの受信レベルが前記範囲内にあるか否かにかかわらず、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、そのときの伝送レートが前記閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが前記範囲内にある場合には、当該一方のアンテナが選択された状態を維持し、そのときの伝送レートが前記閾値レート以下であり、かつ、そのときの受信レベルが前記範囲内にない場合には、当該一方のアンテナに代えて他方のアンテナを選択する手段、
    として機能させるアンテナ切り換え判定制御プログラム。
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