JP2010252060A - 送受信システムにおける送受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】TV用の近距離無線送受信装置において、映像が途切れなく、かつ低消費電力の送受信装置を提供する。
【解決手段】映像ソースを持つステーション側の送信周波数帯と受信周波数帯が異なる送受信部を設け、表示するパネル側にステーション側の送信周波数帯に対応する周波数を受信できる受信部、およびステーション側の受信周波数帯に対応する周波数を送信できる送信部を設ける構成とし、送受信の周波数帯を離したFDDにより送受信が同時動作可能とする。パネル側の送信部の周波数は、ステーション側で空き周波数を走査し、走査結果に基づき決定される構成とし、パネル送信の際の他システムからの干渉が回避できる構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】映像ソースを持つステーション側の送信周波数帯と受信周波数帯が異なる送受信部を設け、表示するパネル側にステーション側の送信周波数帯に対応する周波数を受信できる受信部、およびステーション側の受信周波数帯に対応する周波数を送信できる送信部を設ける構成とし、送受信の周波数帯を離したFDDにより送受信が同時動作可能とする。パネル側の送信部の周波数は、ステーション側で空き周波数を走査し、走査結果に基づき決定される構成とし、パネル送信の際の他システムからの干渉が回避できる構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は送受信システムにおける送受信方法に関し、特に高速・高信頼性・低消費電力化の無線通信技術に関するものである。
TVの映像を近距離無線伝送する方法として、電波利用のライセンス料を必要としない、国際的に免許不要なISM(Industrial Scientific Medical)バンドの2.4GHz帯や5GHz帯の周波数帯を用いた無線LAN(Local Area Network)、WHDI(Wireless High Definition Interface)、UWB(Ultra Wide Band)などがある。何れの通信方式も40Mbps以上の高速通信によって、TV映像の無線伝送が可能である。また、非特許文献1に示す60GHz帯のミリ波を用いたWireless HDが検討されており、周波数帯域が広いため高速映像伝送の方法として期待されている。TV映像の近距離無線伝送においては、視聴中に映像途切れを起こさないことが要求される。また、家電製品においては消費電力削減も強く要求されている。また、映像の伝送手段には限定してはいないが、コストと高速伝送を考えた場合、特許文献1に示すように、60GHz帯のミリ波と2.4GHz帯や5GHz帯の伝送を組み合わせた方式も考えられている。
Wireless HD Specification Version 1.0 Overview
しかしながら、非特許文献1が示すような従来の技術は送受信方式が半2重通信TDD(Time Division Duplexing)であり、データの誤りが判明した場合は再送要求を出すために受信を中断する必要がある。送信と受信を切替えるのは時間がかかるため、映像が途切れる課題がある。
また、2.4GHz帯や5GHz帯などでは、他の無線システムと共用可能であるため、他の無線システムからの干渉が懸念され、干渉が起こった場合も映像が途切れる恐れがある。
ここで、特許文献1に示されているように、送受信方式に全2重通信可能なFDD(Frequency Division Duplexing)を用いて、映像伝送を60GHz帯で行い、再送要求の伝送を2.4GHz帯や5GHz帯などで行うようにすれば、データの誤りが発生した場合においても、映像を受信しながら誤り訂正のための再送要求を送信することが出来るため、映像が途切れることなく再送要求を送受信することが可能となる。
しかしながら、再送要求の伝送を2.4GHz帯や5GHz帯などで行うため、再送要求の伝送には、他の無線システムからの干渉による障害の恐れがある。
また、この方法では、再送要求の送信時に常に通電状態となるため、消費電力が大きくなるという問題がある。
本発明は、TV用の近距離無線送受信装置において、上記課題を鑑み、映像が途切れないようにするとともに、障害なく映像データの誤り訂正を行うことができ、かつ、消費電力を抑制することのできる送受信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、第1の周波数で送信する送信部と、第1の周波数と異なる第2の周波数で受信する受信部を有し、該送信部で映像データを送信するステーション側送受信装置と、前記第2の周波数で送信する送信部と、前記第1の周波数で受信する受信部を有し、該受信部で前記映像データを受信し、該送信部で映像データの誤りを訂正するための再送データを再送要求するパネル側送受信装置と、からなる送受信システムにおける送受信方法であって、前記ステーション側送受信装置の受信部で、予め設定された複数の受信周波数ごとに、他のシステムからの信号を受信するかどうかを検知し、前記他のシステムからの信号を受信しない場合の受信周波数を第2の周波数として、前記ステーション側送受信装置の送信部から前記パネル側送受信装置の受信部に通知し、前記パネル側送受信装置の送信部は、通知された第2の周波数で、前記再送要求を行うことを特徴とする送受信システムにおける送受信方法を提供する。
なお、上記方法において、前記他のシステムからの信号を受信した場合には、予め設定された複数の周波数のうちの別の周波数で、他のシステムからの信号を受信するかどうかを検知し、前記他のシステムからの信号を受信しない場合に、第2の周波数として、別の周波数に切り替える。
本方法によれば、映像データに誤りがあった場合でも、再送要求を第2の周波数で送受信するとともに、映像データを第1の周波数で送受信し続けるため、映像データが途切れることがなくなる。
さらに、再送要求の送受信を行うにあたって、他のシステムからの信号を受信しない周波数を用いるため、他のシステムからの干渉を回避することができる。
さらに、上記方法において、前記パネル側送受信装置で、受信部で受信された前記映像データの誤りを検出し、前記映像データの誤りを検出した場合に、前記パネル側送受信装置の送信部を起動し、起動された送信部が、通知された受信周波数で、前記再送要求を行うようにする。
なお、上記方法において、前記ステーション側送受信装置の受信部で、前記再送要求を受け、前記ステーション側送受信装置で、前記再送要求に基づき、映像データの誤りを訂正するための再送データを生成し、前記ステーション側送受信装置の送信部で、生成された再送データを送信し、前記パネル側送受信装置の受信部で、送信された再送データを受信し、前記パネル側送受信装置で、受信した再送データをもとに誤り訂正を行い、前記誤り訂正が完了した場合に、前記パネル側送受信装置の送信部から前記ステーション側送受信装置の受信部に誤り訂正の完了を通知し、誤り訂正の完了が通知されると、前記ステーション側送受信装置の送信部で、再送データの送信を停止し、前記パネル側送受信装置の受信部で、再送データを受信しなくなると、前記パネル側送受信装置の送信部の起動を停止するようにする。
また、上記方法において、前記ステーション側送受信装置及び前記パネル側送受信装置で、映像データ及び再送要求が送受信される前に、送信する電力を制御するための制御情報を送受信するようにする。
本方法によれば、前記映像データの誤りを検出しない間、送受信を停止させることができる。また、送信する電力を制御するための制御情報により、最適な送信電力による送受信が可能となる。このため、装置の消費電力を抑制することができる。
本発明によれば、低消費電力、高信頼、使い勝手良い、低コストの近距離無線送受信装置を提供できる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1から図12を用いて説明する。
図1において、ステーション(STA)側無線システムはSTA BBLSI1と5G IF Tx / Rx部2と60G Tx部3と60Gアンテナ4と5Gアンテナ5から構成され、パネル側無線システムはパネル BBLSI11と5G IF Rx / Tx部12と60G Rx部13と60Gアンテナ14と5Gアンテナ15から構成される。
本構成により、前記ステーション側無線システムによって、映像等のデータの復調単位を示すサブフレームで構成されるフレームを無線で送信し、前記パネル側無線システムによって受信する下り通信を行う。
この下り通信において、前記ステーション側無線システムを構成するSTA BBLSI1によって映像等のデータを変調し、5G IF Tx / Rx部2で増幅および5GHz帯のIF信号に周波数変換を行い、60G Tx部3によって60GHz帯のRF信号に周波数変換を行い、RF信号は増幅後に60Gアンテナ4から送信される。パネル側無線システムでは60Gアンテナ14で受信したステーション側無線システムから送信されたRF信号を、60G Rx部13によって増幅およびIF信号に周波数変換を行い、前記IF信号は5G IF Rx / Tx部12によってベースバンド信号に周波数変換され、パネル BBLSI11によって復調されることによって、映像等のデータがステーションとパネル間で無線伝送される。
また、上記構成により、前記前記パネル側無線システムによって、再送要求等のデータの復調単位を示すサブフレームで構成されるフレームを無線で送信し、ステーション側無線システムによって受信する上り通信を行う。
この上り通信において、前記パネル側無線システムを構成するパネルBBLSI11によって再送要求等のデータを変調し、5G IF Rx / Tx部12で増幅および5GHz帯のRF信号に周波数変換を行い、RF信号は増幅後に5Gアンテナ15から送信される。ステーション側無線システムでは5Gアンテナ5で受信したパネル側無線システムから送信されたRF信号を、5G IF Tx / Rx部2によって増幅、ベースバンド信号に周波数変換され、STA BBLSI1によって復調されることによって、再送要求等のデータがステーションとパネル間で無線伝送される。
次に、5G IF Tx / Rx部2と60G Tx部3および5G IF Rx / Tx部12と60G Rx部13の構成を、図2を用いて説明する。
5G IF Tx / Rx部2はSTA送信ベースバンド信号処理部20、STA送信直交ミキサ21、STA送信IF増幅器22、STA送信90度移相器25、STA受信VCO28、STA受信90度移相器29、STA受信ベースバンド信号処理部30、STA受信直交ミキサ31、STA受信LNA32から構成される。
送信動作時は、STA BBLSI1からの送信ベースバンド信号入力をSTA送信ベースバンド信号処理部20にて不要波をフィルタリング、および増幅する。その後、STA送信直交ミキサ21に入力された信号は、STA送信90度移相器25が出力する送信IF直交LO信号とのミキシングにより、送信ベースバンド帯域から5GHz帯の送信IF信号へとアップコンバートされる。送信IF直交LO信号は同相および直交位相を持つ2信号から成り、STA送信90度移相器25において、60G Tx部3のSTA送信分周器26から出力される送信IFLO信号を2分の1分周することにより生成される。送信IF信号は、STA送信IF増幅器22によって増幅され、60G Tx部3へ出力される。受信動作時は、5Gアンテナ5から入力される受信RF信号をSTA受信LNA32で増幅し、増幅された受信RF信号はSTA受信直交ミキサ31にて、STA受信90度移相器29が出力する受信直交LO信号と増幅された受信RF信号をミキシングし、受信ベースバンド信号をSTA受信ベースバンド信号処理部30へ出力する。STA受信ベースバンド信号処理部30では妨害波をフィルタリングし、所望波を増幅し、STA BBLSI1に出力する。受信直交LO信号は同相および直交位相を持つ2信号から成り、STA受信90度移相器29において、STA受信VCO28から出力される受信LO信号を2分の1分周することにより生成される。
60G Tx部3はSTA送信RFミキサ23、STA送信RF増幅器24、STA送信分周器26、STA送信RFVCO27から構成される。
送信動作時は、5G IF Tx / Rx部2の出力信号の送信IF信号とSTA送信RFVCO27から出力される送信RFLO信号とのミキシングにより、5GHz帯の送信IF信号から60GHz帯の送信RF信号へとアップコンバートされる。送信RF信号は、STA送信RF増幅器24により増幅され、60Gアンテナ4へと出力される。一方、STA送信RFVCO27から出力される送信RFLO信号はSTA送信分周器26へも入力され、送信RFLO信号は分周され、送信IF信号の2倍の周波数帯である10GHz帯の送信IFLO信号をSTA送信90度移相器25へ出力する。
60G Rx部13はパネル受信RFLNA43、パネル受信RFミキサ44、パネル受信分周器46、パネル受信RFVCO47から構成される。
受信動作時は、60Gアンテナ14から入力される受信RF信号をパネル受信RFLNA43で増幅し、増幅された受信RF信号はパネル受信RFミキサ44にて、パネル受信RFVCO47が出力する受信RFLO信号とミキシングされ、受信IF信号として5G IF Rx / Tx部12へ出力される。一方、パネル受信RFVCO47から出力される受信RFLO信号はパネル受信分周器46へも入力され、受信RFLO信号は分周され、受信IF信号の2倍の周波数帯である10GHz帯の受信IFLO信号をパネル受信90度移相器45へ出力する。
5G IF Rx / Tx部12はパネル受信ベースバンド信号処理部40、パネル受信直交ミキサ41、パネル受信IFLNA42、パネル受信90度移相器45、パネル送信VCO48、パネル送信90度移相器49、パネル送信ベースバンド信号処理部50、パネル送信直交ミキサ51、パネル送信増幅器52から構成される。
受信動作時は、60G Rx部13から入力される受信IF信号をパネル受信IFLNA42で増幅し、増幅された受信IF信号はパネル受信直交ミキサ41にて、パネル受信90度移相器45が出力する受信IF直交LO信号とミキシングされ、受信ベースバンド信号としてパネル受信ベースバンド信号処理部40へ出力される。パネル受信ベースバンド信号処理部40では妨害波をフィルタリングし、所望波を増幅し、パネル BBLSI11に出力する。受信IF直交LO信号は同相および直交位相を持つ2信号から成り、パネル受信90度移相器45において、60G Rx部13のパネル受信分周器46から出力される受信IFLO信号を2分の1分周することにより生成される。
送信動作時は、パネル BBLSI11からの送信ベースバンド信号入力をパネル送信ベースバンド信号処理部50にて不要波をフィルタリング、および増幅する。その後、パネル送信直交ミキサ51に入力された信号は、パネル送信90度移相器49が出力する送信直交LO信号とのミキシングにより、送信ベースバンド帯域から5GHz帯の送信RF信号へとアップコンバートされる。送信直交LO信号は同相および直交位相を持つ2信号から成り、パネル送信90度移相器49において、パネル送信VCO48から出力される送信LO信号を2分の1分周することにより生成される。送信RF信号は、パネル送信増幅器52によって増幅され、5Gアンテナ15へ出力される。
上記構成のステーション側における送信ベースバンド信号、送信IF信号、送信RF信号、送信IF直交LO信号、送信IFLO信号、送信RFLO信号、受信ベースバンド信号、受信RF信号、受信直交LO信号、受信LO信号、STA送信分周器の分周比の一例を図11に示す。また、パネル側における受信ベースバンド信号、受信IF信号、受信RF信号、受信IF直交LO信号、受信IFLO信号、受信RFLO信号、送信ベースバンド信号、送信RF信号、送信直交LO信号、送信LO信号、パネル受信分周器46の分周比の一例を図12に示す。下り通信の周波数チャンネルについて、ch1は65GHz、ch2は68GHzと規定されている場合、図11、図12のようにSTA送信分周器の分周比およびパネル受信分周器46の分周比を6に固定し、ステーション側送信RFLO信号とパネル側受信RFLO信号がch1なら60GHz、ch2なら62.769GHzと変更することにより周波数チャンネルを切替えることが可能となる。上り通信の周波数チャンネルはキャリアセンスによって決定され、キャリアが無い間はステーション側における受信RF信号およびパネル側における送信RF信号は5.5GHzに決定される。
次に、STA BBLSI1およびパネルBBLSI11の構成を、図3を用いて説明する。
STA BBLSI1はA/D変換器70、信号レベル測定部71、同期部72、OFDM復調部73、D/A変換部80、波形整形部81、振幅制御部82、OFDM変調部83、制御部91、バッファ部92から構成される。
送信動作時は、バッファ部92に入力された送信データを制御部91によって取り出し、OFDM変調部83に送信データを出力する。OFDM変調部83では、送信データをOFDM変調し、変調信号を出力する。変調信号は振幅制御部82にて、振幅を微調整され、波形整形部81にてフィルタリングされ、D/A変換器80に入力される。D/A変換器80では、変調信号のデジタル信号をアナログ信号に変換し、送信ベースバンド信号を出力する。受信動作時は、A/D変換器70において、入力される受信ベースバンド信号のA/D変換を行い、信号レベル測定部71に出力する。信号レベル測定部71で、入力された信号レベルを測定し、予め定めた閾値以上であれば、信号入力ありと判断して、A/D変換器70が出力するレベルが予め定めた所定値になるように、5G IF Tx / Rx部2の増幅率を調整する。この増幅率を最適値に制御する処理をAGC(Automatic Gain Control)と呼ぶ。信号レベル測定部71が出力する信号は同期部72によって、キャリア周波数誤差の調整、シンボルタイミングの同期が取られ、OFDM復調部73に入力される。OFDM復調部73は、入力信号をOFDM復調し、制御部91に復調信号を出力する。制御部91では、フレームエラーを判定後、復調信号のうちに再送要求の有無を検出する。再送要求を検出した場合は、バッファ92に蓄えられたデータから再送すべき送信データを生成し、データ保持時間を設定し、バッファ部92に蓄える。バッファ部92に蓄えられた再送データは、送信データとして送信動作時に送信される。再送要求が無かった送信データは、正しく受信が完了したと判断し、バッファから消すか、新たな送信データが書き込まれる場合は上書きされる。一方、前記バッファ部92に蓄えられた再送データはデータ保持時間が経過するまで、上書き、消去されないように保護される。
ここで、データ保持時間について説明する。データ保持時間は、STAとパネル側のバッファ部92の容量、あるいはパネル側で誤り検出からデータを補正するまでの時間と映像データが何秒間バッファリングされてパネルに表示されるかによって決定される。例えば、パネル側のバッファ部92の容量がない場合、映像が保持できないため、パネル側で受信したデータは即座にパネルに表示される。これは映像が保持できないことを示し、データ保持時間は0秒となる。または、パネル側で誤り検出からデータを補正するまでの時間が1秒かかり、映像データが2秒間バッファリングされてパネルに表示される場合は、データ保持時間は1秒となる。
パネルBBLSI11はSTA BBLSI1とほぼ同様な構成であり、A/D変換器70、信号レベル測定部71、同期部72、OFDM復調部73、D/A変換器80、波形整形部81、振幅制御部82、OFDM変調部83、制御部91、バッファ部92から構成され、A/D変換器70とD/A変換器80のサンプリングレートや分解能、ダイナミックレンジ等の性能が異なる。送信動作時は、バッファ部92に入力された送信データを制御部91によって取り出し、OFDM変調部83に送信データを出力する。OFDM変調部83では、送信データをOFDM変調し、変調信号を出力する。変調信号は振幅制御部82にて、振幅を微調整され、波形整形部81にてフィルタリングされ、D/A変換器80に入力される。D/A変換器80では、変調信号のデジタル信号をアナログ信号に変換し、送信ベースバンド信号を出力する。受信動作時は、A/D変換器70において、入力される受信ベースバンド信号のA/D変換を行い、信号レベル測定部71に出力する。信号レベル測定部71で、入力された信号レベルを測定し、予め定めた閾値以上であれば、信号入力ありと判断して、A/D変換器70が出力するレベルが予め定めた所定値になるように、5G IF Rx / Tx部12の増幅率を調整する。信号レベル測定部71が出力する信号は同期部72によって、キャリア周波数誤差の調整、シンボルタイミングの同期が取られ、OFDM復調部73に入力される。OFDM復調部73は、入力信号をOFDM復調し、制御部91に復調信号を出力する。制御部91では、フレームエラーを判定後、復調信号のうちに再送データの有無を検出する。誤りが無い復調データはバッファ部92に蓄え、一定時間バッファリング後にパネルに映像が表示される。もし、復調信号のうちに誤りの無い再送データを検出した場合は、再送データを用いて誤りのあった映像データを補正する。誤りデータがあった場合は、誤りデータの情報を含む再送要求を生成し、データ保持時間を設定後、バッファ部92に蓄える。再送要求は、送信データとして送信動作時に送信される。バッファ部92に蓄えられた映像データは、パネルに映像を表示後は消去されるか、次の映像データで上書きされる。一方、前記バッファ部92に蓄えられた再送要求はデータ保持時間が経過するまで、上書き、消去されないように保護される。
次にSTA側の送受信動作を図4(a)のフローチャートを用いて説明する。まず、5GHzの周波数帯のうち、利用できる周波数を確認するために、キャリアセンスを行う。キャリアセンスによって、キャリアが無い周波数は空き周波数として、パネル送信周波数情報に設定する。キャリアセンスにおいて、キャリアがあった場合は、その周波数チャンネルは使用されると判断し、他の周波数チャンネルを設定する(S30)。キャリアセンス後、60GHz帯で復調に必要な制御情報を送信する(S31)。次に、パネル送信周波数情報と映像データを制御情報に基づいた変調方式で変調し、パネル側に向け送信する(S32)。もし、5GHz帯でキャリアを受信した場合、受信データ内にパネルが送信した再送要求の有無を確認する(S33)。もし、再送要求が無く、パネルのデータ以外の場合は、他の機器からの送信データなので、キャリアセンス動作を再度行い、空き周波数をパネル送信周波数情報として再設定する(S37)。もし、再送要求を検出した場合は、再送要求内の情報に基づき、再送データを生成し(S34)、再送データを送信する(S35)。その後、誤り補正完了ACKを受信するか、データ保持時間が経過するまで、再送データの送信を継続する。誤り補正完了ACKを受信、あるいは、データ保持時間を経過した場合は、再び映像データ送信を継続する(S36)。
ここで、STAのキャリアセンスの詳細動作を図4(b)のフローチャートおよび図4(c)のパネル送信周波数テーブルを用いて説明する。パネル送信周波数テーブルは制御部91に予め記憶される。
初めにステーション側の受信直交LO信号をサーチ順序1の行に示す周波数に設定することにより、前記周波数のキャリアを受信可能なようにする(S65)。一定時間信号入力がない場合はキャリアなしと判断し(S66)、現在設定している受信周波数をパネル送信周波数として設定する(S68)。信号入力があった場合は、キャリアありと判断し、次のサーチ順序の周波数に設定する(S67)。次のサーチ順序が無い場合は、始めのサーチ順序に戻り、キャリアの有無を判断し続ける。
次にパネル側の送受信動作を図5のフローチャートを用いて説明する。まず、STAから送信される制御情報を受信する(S20)。この制御情報に基づいて送信信号を復調し、パネル送信周波数情報、映像データを復調する(S21)。映像データ受信中に、映像データの誤り検出を行う(S22)。映像データに誤りが検出された場合は、パネル送信器を起動する。このとき、パネル送信器の送信周波数は前記パネル送信周波数情報に基づき設定する(S23)。パネル送信器の起動を終えたら、パネル側の送信信号の復調に必要な制御情報と再送要求を送信する(S24)。誤り検出がされてからデータ保持時間の経過を判断し(S25)、パネル送信器を停止する(S41)。経過したと判断した場合は、STA側が送信した映像データを含むデータ中に再送データの有無の判断を行い(S26)、再送データが無いと判断した場合は、再び再送要求を送信する。再送データを受信した場合、前記再送データに基づき誤ったデータの補正を行う(S27)。前記データの補正完了後、誤り補正が完了した旨をSTA側に誤り補正完了ACKとして送信する(S28)。その後、データ保持時間の経過を判断し(S29)、経過したと判断した場合はパネル送信器を停止する。データ保持時間を経過していない場合は、STA側が送信した映像データを含むデータ中に再送データの有無の判断を行い(S40)、再送データが無いと判断した場合は、パネル送信器を停止する。再送データがある場合は、STA側が誤り補正完了ACKを正常に受信できていない可能性があるため、再度誤り補正完了ACKを送信する。
次に、再送、補正処理を含んだ映像が伝送される流れを、図6を用いて説明する。
ステーション側では5GHz帯のキャリアセンスを行い、パネル送信周波数情報を設定する(S1)。次にT0のタイミングにて、図7に示すOFDM復調に必要なプリアンブル、GI(Guard Interval)、制御信号に続けて、映像データおよび前記パネル送信周波数情報の情報を含むサブフレームを送信する(S2)。GIは、OFDMのシンボルを分離するのに必要である。パネル側では、受信したプリアンブル、制御信号によってOFDMを復調し、映像データおよびパネル送信周波数情報の情報を得て、前記パネル送信周波数情報の情報からパネル側送信周波数の設定を開始する(S3)。ステーション側では、T1のタイミングで、次の映像データおよびパネル送信周波数情報の情報を送信する(S4)。パネル側では、サブフレーム喪失を検出すると(S5)、T1´のタイミングでパネル側送信部を起動し、図8に示すようなプリアンブル、GI、制御信号に続き、喪失したデータがどのデータかを示す誤り情報を付加した再送要求を、ステーション側に送信する(S6)。ステーション側では、プリアンブル、制御信号によってOFDM信号を復調し、前記誤り情報を付加した情報に基づき、再送データを生成し(S7)、図9に示すサブフレームのように、映像データに再送データを付加してパネル側に送信する(S8)。パネル側では再送データによって映像データを補正し(S9)、誤り補正がT2´のタイミングで完了したら、図10に示すような誤り補正完了ACKを含むサブフレーム送信する(S10)。ステーション側で誤り補正完了ACKを受け取ったら、次のフレームタイミングであるT3のタイミングにおいて、映像データと空き周波数情報をパネル側に送信する(S11)。パネル側では、受信データに再送データおよびデータロストが無いことを確認したら、パネル側の送信部を停止する(S12)。
以上に示したように、FDDにより、映像を受信しながら誤り訂正を可能とすることができる。また、ステーション側およびパネル側の無線システムは同一周波数帯の送受信器を持たないが、ステーション側でキャリアセンスを行い、パネル側に空き周波数情報を送信し、前記空き周波数情報に基づいた送信周波数でパネル側が送信するため、パネル側送信周波数は他の無線システムとの衝突を回避できる。即ち、無線LANで広く採用されているCSMA/CA(Carrior Sense Multiple Access with Collision Avoidance)と同様の制御が可能となる。誤りを検出したときだけパネル側が送信動作するため、携帯電話の通信規格であるW―CDMA(Wideband Code Division Multipul Access)のFDD方式のように、通信中は常に送信を起動させておく必要が無くなり、大幅な低消費電力化が可能となる。また、ステーション側受信部はパネル側が送信停止していても、キャリアセンスを行うため待ち受け状態にしておかなければならないが、通常の受信状態に比べれば、データを復調する必要ないため消費電力は小さい。
以上に示したように、FDDにより、映像を受信しながら誤り訂正を可能とすることができる。また、ステーション側およびパネル側の無線システムは同一周波数帯の送受信器を持たないが、ステーション側でキャリアセンスを行い、パネル側に空き周波数情報を送信し、前記空き周波数情報に基づいた送信周波数でパネル側が送信するため、パネル側送信周波数は他の無線システムとの衝突を回避できる。即ち、無線LANで広く採用されているCSMA/CA(Carrior Sense Multiple Access with Collision Avoidance)と同様の制御が可能となる。誤りを検出したときだけパネル側が送信動作するため、携帯電話の通信規格であるW―CDMA(Wideband Code Division Multipul Access)のFDD方式のように、通信中は常に送信を起動させておく必要が無くなり、大幅な低消費電力化が可能となる。また、ステーション側受信部はパネル側が送信停止していても、キャリアセンスを行うため待ち受け状態にしておかなければならないが、通常の受信状態に比べれば、データを復調する必要ないため消費電力は小さい。
また、上記無線システムでは60GHz帯と5GHz帯を用いることを例に取ったが、この限りではない。即ち異なる周波数帯を用いる無線通信システムならば良く、例えば60GHz帯と2.4GHz帯を用いる構成であった場合においても、ステーション側の受信周波数とパネル側の送信周波数を2.4GHz帯に対応させれば、上記実施例1と同様な効果を得ることが可能となる。
また、上り周波数の決定方法として、パネル側送信周波数情報をステーション側で検知、送信する例をとったが、これに限らない。即ち、下り周波数の決定方法として、パネル側でキャリアセンスを行い、この結果をもとにステーション側の送信周波数情報をパネル側から送信し、ステーション側の送信周波数は受信したステーション側の送信周波数情報に設定される構成としても良い。
また、上記無線システムではパネル側の送信器は、誤りを検知して非同期でオン・オフする。このとき、電源ラインが揺すられてパネル受信RFVCO47の発振周波数が変化し、映像データの受信に影響する恐れがある。ここで、パネル側の送信器オン・オフのタイミングとして、図7〜図10に示すサブフレームのGIの部分で行う構成とする。GIは映像データとして用いることがないため、パネル側の送信器オン・オフの影響がGI中であれば、映像データ受信への影響はなくなる。その他、GIの部分で切替えなくても、変調データの復調に必要部分以外でパネル側の送信器オン・オフを行えば、映像データ受信への影響はなくなる。例えば、OFDM変調されていた場合は、FFTによる復調処理が必要となるが、不要なデータを取り込まないようにFFTのタイミングを設定する。そこで、FFTを行う前までにパネル側の送信器オン・オフを行う制御とすれば、映像データへの影響はなくなる。また、一定間隔で、映像データを送信せずに、パネル側の送信器オン・オフを行うサブフレームを送信し、このサブフレームの期間でパネル側の送信器オン・オフを行う制御としても良い。
また、上記無線システムでは5GHzの上り通信動作にキャリアセンスを用いたが、一定間隔でパネル側からの送信動作を行う構成も可能である。この場合、誤りが起きたときだけ再送要求を行うのではなく、一定間隔で再送が必要かどうか応答を返す構成にすれば、再送データも一定の間隔で受信することが可能となる。
また、上記無線システムでは、パネル側は誤り訂正要求を送信する構成を例に示したがこれに限らない。即ち、誤り訂正要求を送信するのみではなく、パネル側の受信状態を示す受信品質情報を送信しても良い。この場合、STA側では前記受信品質情報に基づき、映像データの変調方式を変更することで、パネル側受信品質に最適な状態で映像データを送信することも可能となる。また、この他にもパネル側が送信する情報は、STA側の映像ソースを切り替える信号等、STA側を制御する信号も随時送れることは言うまでもない。また。STA側が送信する情報も制御情報と映像データと再送データのみに限定されるものではなく、パネル側の電源制御等、パネルを制御する情報を送信することも可能である。
以下、本発明の第2の実施形態を図13から図15を用いて説明する。
本実施形態では、近距離無線送受信装置の構成の概略は実施形態1と同様であるが、5G IF Tx / Rx部2および5G IF Rx / Tx部12の構成が異なり、以下に記述するように構成される。その他の構成は同様であり、送受信のシーケンスも同様のため、説明を省く。
5G IF Tx / Rx部2はSTA送信ベースバンド信号処理部20、STA送信直交ミキサ21、STA送信IF増幅器22、STA送信90度移相器25、STA受信ベースバンド信号処理部30、STA受信直交ミキサ31、STA受信LNA32から構成される。
図2と比べSTA受信VCO28、STA受信90度移相器29が無い。送信動作時は、STA BBLSI1からの送信ベースバンド信号入力をSTA送信ベースバンド信号処理部20にて不要波をフィルタリング、および増幅する。その後、STA送信直交ミキサ21に入力された信号は、STA送信90度移相器25が出力する送信IF直交LO信号とのミキシングにより、送信ベースバンド帯域から5GHz帯の送信IF信号へとアップコンバートされる。送信IF直交LO信号は同相および直交位相を持つ2信号から成り、STA送信90度移相器25において、60G Tx部3のSTA送信分周器26から出力される送信IFLO信号を2分の1分周することにより生成される。送信IF信号は、STA送信IF増幅器22によって増幅され、60G Tx部3へ出力される。受信動作時は、5Gアンテナ5から入力される受信RF信号をSTA受信LNA32で増幅し、増幅された受信RF信号はSTA受信直交ミキサ31にて、STA送信90度移相器25が出力する受信直交LO信号とミキシングされ、受信ベースバンド信号としてSTA受信ベースバンド信号処理部30へ出力される。STA受信ベースバンド信号処理部30では妨害波をフィルタリングし、所望波を増幅し、STA BBLSI1に出力する。受信直交LO信号は送信IF直交LO信号と同様に生成される。
5G IF Rx / Tx部12はパネル受信ベースバンド信号処理部40、パネル受信直交ミキサ41、パネル受信IFLNA42、パネル受信90度移相器45、パネル送信ベースバンド信号処理部50、パネル送信直交ミキサ51、パネル送信増幅器52から構成される。
5G IF Rx / Tx部12はパネル受信ベースバンド信号処理部40、パネル受信直交ミキサ41、パネル受信IFLNA42、パネル受信90度移相器45、パネル送信ベースバンド信号処理部50、パネル送信直交ミキサ51、パネル送信増幅器52から構成される。
図2と比べパネル送信VCO48、パネル送信90度移相器49が無い。送信動作時は、パネル BBLSI11からの送信ベースバンド信号入力をパネル送信ベースバンド信号処理部50にて不要波をフィルタリング、および増幅する。その後、パネル送信直交ミキサ51に入力された信号は、パネル受信90度移相器45が出力する送信直交LO信号とのミキシングにより、送信ベースバンド帯域から5GHz帯の送信RF信号へとアップコンバートされる。送信直交LO信号は同相および直交位相を持つ2信号から成り、パネル受信90度移相器45において、60G Rx部13のパネル受信分周器46から出力される受信IFLO信号を2分の1分周することにより生成される。送信RF信号は、パネル送信増幅器52によって増幅され、5Gアンテナ15へ出力される。受信動作時は、60G Rx部13から入力される受信IF信号をパネル受信IFLNA42で増幅し、増幅された受信IF信号はパネル受信直交ミキサ41にて、パネル受信90度移相器45が出力する受信IF直交LO信号とミキシングされ、受信ベースバンド信号としてパネル受信ベースバンド信号処理部40へ出力される。パネル受信ベースバンド信号処理部40では妨害波をフィルタリングし、所望波を増幅し、パネル BBLSI11に出力する。受信IF直交LO信号は送信直交LO信号と同様に生成される。
上記構成のステーション側における送信ベースバンド信号、送信IF信号、送信RF信号、送信IF直交LO信号、送信IFLO信号、送信RFLO信号、受信ベースバンド信号、受信RF信号、受信直交LO信号、受信LO信号、STA送信分周器の分周比の一例を図14に示す。また、パネル側における受信ベースバンド信号、受信IF信号、受信RF信号、受信IF直交LO信号、受信IFLO信号、受信RFLO信号、送信ベースバンド信号、送信RF信号、送信直交LO信号、送信LO信号、パネル受信分周器の分周比の一例を図15に示す。60GHz帯の周波数チャンネルについて、ch1は65GHz、ch2は68GHzと規定されており、ステーション側のキャリアセンスの結果、5.5GHzにキャリアがなかったものとする。図14、図15のようにステーション側送信RFLO信号とパネル側受信RFLO信号がch1なら59.5GHz、ch2なら62.5GHzと変更し、STA送信分周器の分周比およびパネル受信分周器の分周比を、ch1を使用する場合は5.409、ch2を使用する場合は5.682と切替える。これにより、下り通信周波数およびキャリアセンスによって決定される上り通信周波数を設定することができる。言い換えれば、キャリアセンスによって決定される上り通信周波数と下り通信周波数の関係により、STA送信分周器の分周比を可変することで、ステーション側の送信RFLO信号を分周してステーション側の送信IFLO信号と受信LO信号を、上り通信周波数の2倍に設定することが可能となる。また、パネル受信分周器の分周比を可変することで、ステーション側と同様に受信RFLO信号を分周してパネル側の受信IFLO信号と送信LO信号を、上り通信周波数の2倍に設定することが可能となる。このとき、以下の関係を満たす。
STA送信分周器の分周比=(ステーション側の送信RF信号の周波数÷ステーション側の送信IF信号の周波数−1)÷2
パネル受信分周器の分周比=(パネル側の受信RF信号の周波数÷パネル側の受信IF信号の周波数−1)÷2
ステーション側の送信RFLO信号の周波数=ステーション側の送信RF信号の周波数―ステーション側の送信IF信号の周波数=ステーション側の送信IF信号の周波数÷(2×STA送信分周器の分周比)
パネル側の受信RFLO信号の周波数=パネル側の受信RF信号の周波数―パネル側の受信IF信号の周波数=パネル側の受信IF信号の周波数÷(2×パネル受信分周器の分周比)
このようにすることにより所望の上り通信周波数と下り通信周波数に設定することが可能となる。
パネル受信分周器の分周比=(パネル側の受信RF信号の周波数÷パネル側の受信IF信号の周波数−1)÷2
ステーション側の送信RFLO信号の周波数=ステーション側の送信RF信号の周波数―ステーション側の送信IF信号の周波数=ステーション側の送信IF信号の周波数÷(2×STA送信分周器の分周比)
パネル側の受信RFLO信号の周波数=パネル側の受信RF信号の周波数―パネル側の受信IF信号の周波数=パネル側の受信IF信号の周波数÷(2×パネル受信分周器の分周比)
このようにすることにより所望の上り通信周波数と下り通信周波数に設定することが可能となる。
また、2×STA送信分周器の分周比は、STA送信90度移相器25内部にある1/2分周動作を合わせたトータルの分周比となる。また、2×パネル受信分周器の分周比は、パネル受信90度移相器45内部にある1/2分周動作を合わせたトータルの分周比となる。
以上の構成によれば、実施例1と比べ、STA受信VCO28、STA受信90度移相器29およびパネル送信VCO48、パネル送信90度移相器49を省くことが可能であり、低コスト、低消費電力化が可能となる。
本構成では、ステーション側の送信IF信号と受信RF信号、およびパネル側の受信IF信号と送信RF信号の周波数が同じになる。もし、キャリアセンスによりステーション側の受信RF信号の周波数に別システムのキャリアを検知したとする。この場合、前記ステーション側の受信RF信号の周波数は使用することが出来ないため、周波数の変更が必要となる。映像データ受信中に周波数を切替える場合、IF信号の周波数が切り替るために、ゲイン、シンボルタイミングがIF信号の周波数依存性を持っているとすると、周波数切替中の映像データは正しく伝送されない。ここで、周波数変更のタイミングとして、図7〜図10に示すサブフレームのGIの部分で行う構成とする。GIは映像データとして用いることがないため、周波数変更の影響がGI中であれば、映像データ受信への影響はなくなる。その他、GIの部分で切替えなくても、変調データの復調に必要部分以外で周波数を切替えれば、映像データ受信への影響はなくなる。例えば、OFDM変調されていた場合は、FFTによる復調処理が必要となるが、不要なデータを取り込まないようにFFTのタイミングを設定する。そこで、FFTを行う前までに周波数変換を行う制御とすれば、映像データへの影響はなくなる。また、一定間隔で、映像データを送信せずに、周波数変更を行うサブフレームを送信し、このサブフレームの期間で周波数変換を行う制御としても良い。
以下、本発明の第3の実施形態を図16から図20を用いて説明する。
本実施形態の特徴はパネル送信周波数の決め方にある。パネル側の制御部91は図16に示すように、上り通信の周波数ch毎にサーチ順序、周波数に対応付けられたゲイン設定、シンボルタイミングを記憶可能なパネル受信IF周波数情報設定テーブルを持つ構成とする。その他のステーションおよびパネルの送受信器構成は実施形態2と同様であるが、送受信シーケンスが異なる。
本実施形態におけるSTA側の送受信動作を図17のフローチャートを用いて説明する。初めに、所望の送信周波数chを送信可能とし、かつ図4(c)に示されるサーチ順序1の周波数が受信できるように設定する(S50)。即ち、実施形態2の構成では、STA送信RFVCO27の周波数およびSTA送信分周器の分周比を設定する。周波数設定完了後、プリアンブルを送信する(S51)。その後、次のサーチ順序の有無を判定する(S52)。次のサーチ順序がある場合は、次のサーチ順序が示す周波数が受信できるように設定する(S53)。次のサーチ順序が無い場合は、パネル送信周波数情報と送信IF信号の周波数をサーチ順序1に記載されている周波数に設定する(S54)。次に、60GHz帯で復調に必要な制御情報を送信する(S55)。次にキャリアセンスで設定されたパネル送信周波数情報と映像データを制御情報に基づいた変調方式で変調し、パネル側に向け送信する(S56)。その後、キャリアセンスによって設定されたパネル送信周波数情報と同一周波数に送信IF信号の周波数を設定する(S57)。即ち、実施形態2の構成では、STA送信RFVCO27の周波数およびSTA送信分周器の分周比を設定する。また、送信IF信号の周波数は送信IFLO信号の周波数および受信直交LO信号の周波数と同一となるように構成されているため、送信IF信号の周波数と同一の受信RF信号の周波数が受信できるように設定される。もし、5GHz帯でキャリアを受信した場合、受信データ内にパネルが送信した再送要求の有無を確認する(S58)。もし、再送要求が無く、パネルのデータ以外の場合は、他の機器からの送信データなので、キャリアセンス動作を行う(S59)。もし、他システムのキャリアがあったと判断された場合は、パネル送信周波数情報を次のサーチ順序の周波数に設定する(S60)。もし、キャリアがないと判断された場合には、現在のパネル送信周波数情報を保持する。その後のシーケンスは実施形態2と同様である。
もし、再送要求を検出した場合は、再送要求内の情報に基づき、再送データを生成し(S34)、再送データを送信する(S35)。その後、誤り補正完了ACKを受信するか、データ保持時間が経過するまで、再送データの送信を継続する。誤り補正完了ACKを受信、あるいは、データ保持時間を経過した場合は、再び映像データ送信を継続する(S36)。
次にパネル側の送受信動作を図18のフローチャートを用いて説明する。初めに、図16のパネル受信IF周波数情報設定テーブルに示されるch1の周波数を受信可能とし、ch1のテーブルのサーチ順序1に対応する周波数に受信IF信号の周波数を設定する(S70)。プリアンブルを受信し、ゲイン設定や同期処理を行い、ゲイン設定と同期処理結果を、パネル受信IF周波数情報設定テーブル内の現在のサーチ順序に対応するゲイン設定とシンボルタイミングの項目に記憶する(S71)。次に、次のサーチ順序の有無を判定する(S72)。次のサーチ順序がある場合は、パネル受信IF周波数情報設定テーブル内の次のサーチ順序に対応する周波数に受信IF信号の周波数を設定する(S73)。次のサーチ順序が無い場合は、次のサブフレームタイミングで、既に記憶してあるパネル受信IF周波数設定テーブルのサーチ順序1に対応したゲイン設定、シンボルタイミングで制御情報、パネル送信周波数情報と映像データをステーション側から受信し、映像データを復調する(S74)。次のサブフレームタイミングで、前記パネル送信周波数情報に基づき受信IF信号の周波数を設定し、ゲイン設定とシンボルタイミングも記憶された値を使用する(S75)。また、受信IF信号の周波数は受信IFLO信号の周波数および送信直交LO信号の周波数と同一となるように構成されているため、受信IF信号の周波数と同一の送信RF信号の周波数が送信できるように設定される。その後のシーケンスは実施形態2と同様である。
映像データ受信中に、映像データの誤り検出を行う(S22)。映像データに誤りが検出された場合は、パネル送信器を起動する。このとき、パネル送信器の送信周波数は前記パネル送信周波数情報に基づき設定する(S23)。パネル送信器の起動を終えたら、パネル側の送信信号の復調に必要な制御情報と再送要求を送信する(S24)。誤り検出がされてからデータ保持時間の経過を判断し(S25)、パネル送信器を停止する(S41)。経過したと判断した場合は、STA側が送信した映像データを含むデータ中に再送データの有無の判断を行い(S26)、再送データが無いと判断した場合は、再び再送要求を送信する。再送データを受信した場合、前記再送データに基づき誤ったデータの補正を行う(S27)。前記データの補正完了後、誤り補正が完了した旨をSTA側に誤り補正完了ACKとして送信する(S28)。その後、データ保持時間の経過を判断し(S29)、経過したと判断した場合はパネル送信器を停止する。データ保持時間を経過していない場合は、STA側が送信した映像データを含むデータ中に再送データの有無の判断を行い(S40)、再送データが無いと判断した場合は、パネル送信器を停止する。再送データがある場合は、STA側が誤り補正完了ACKを正常に受信できていない可能性があるため、再度誤り補正完了ACKを送信する。
次に、再送、補正処理を含んだ映像が伝送される流れを、図19を用いて説明する。
パネル側では、図16のパネル受信IF周波数設定テーブルに基づき、サーチ順序1に対応する受信IF信号の周波数に設定しておく(S80)。ステーション側では、図4−2のパネル周波数テーブルに基づき、サーチ順序1に対応する送信IF信号の周波数に設定し(S81)、プリアンブルを送信する(S82)。次に、パネル側ではプリアンブルを受信し、ゲイン設定結果と同期結果をパネル受信IF周波数設定テーブル内のサーチ順序に対応した項目に記憶し、次のサーチ順序が示す受信IF信号の周波数に設定する(S83)。ステーション側では、パネル周波数テーブルの次のサーチ順序が示す周波数に送信IF信号の周波数を設定し(S84)、プリアンブルを送信する(S85)。次に、パネル側ではプリアンブルの受信し、ゲイン設定結果と同期結果をパネル受信IF周波数設定テーブル内のサーチ順序に対応した項目に記憶し、次のサーチ順序が示す受信IF信号の周波数に設定する(S86)。ステーション側では、パネル周波数テーブルの次のサーチ順序が示す周波数に送信IF信号の周波数を設定し(S87)、プリアンブルを送信する(S88)。次に、パネル側ではプリアンブルの受信し、ゲイン設定結果と同期結果をパネル受信IF周波数設定テーブル内のサーチ順序に対応した項目に記憶する(S89)。このタイミングで、サーチ順序3までの周波数設定は完了しており、図4−2および図16に示すパネル周波数テーブルおよびパネル受信IF周波数設定テーブルには、次のサーチ順序がなくなる。次に、ステーション側では、サーチ順序1に送信IF信号の周波数を設定する。また、送信IF信号の周波数は送信IFLO信号の周波数および受信直交LO信号の周波数と同一となるように構成されているため、送信IF信号の周波数と同一の受信RF信号の周波数が受信できるように設定される(S90)。パネル側では、サーチ順序1に受信IF信号の周波数を設定する。また、受信IF信号の周波数は受信IFLO信号の周波数および送信直交LO信号の周波数と同一となるように構成されているため、受信IF信号の周波数と同一の送信RF信号の周波数が送信できるように設定される(S91)。その後、ステーション側では、T0のタイミングで制御信号に続けて、パネル送信周波数情報、映像データを送信する(S92)。パネル側では、サーチ順序1に記憶されているゲイン設定、シンボルタイミングで制御信号を受信し、パネル送信周波数情報と映像データを受信し復調する。次のサブフレームタイミングで、復調されたパネル送信周波数情報に示される周波数に、受信IF信号の周波数および、パネル受信IF周波数設定テーブル内の対応したゲイン、およびシンボルタイミングを設定する(S93)。パネル側で周波数を設定している間、ステーション側でも同様に、パネル送信周波数情報に示される周波数に、送信IF信号の周波数を設定する(S94)。その後のシーケンスは実施形態2と同様である。
ステーション側では、T1のタイミングで、次の映像データおよびパネル送信周波数情報の情報を送信する(S4)。パネル側では、サブフレーム喪失を検出すると(S5)、T1´のタイミングでパネル側送信部を起動し、図8に示すようなプリアンブル、GI、制御信号に続き、喪失したデータがどのデータかを示す誤り情報を付加した再送要求を、ステーション側に送信する(S6)。ステーション側では、プリアンブル、制御信号によってOFDM信号を復調し、前記誤り情報を付加した情報に基づき、再送データを生成し(S7)、図9に示すサブフレームのように、映像データに再送データを付加してパネル側に送信する(S8)。パネル側では再送データによって映像データを補正し(S9)、誤り補正がT2´のタイミングで完了したら、図10に示すような誤り補正完了ACKを含むサブフレームを送信する(S10)。ステーション側で誤り補正完了ACKを受け取ったら、次のフレームタイミングであるT3のタイミングにおいて、映像データと空き周波数情報をパネル側に送信する(S11)。パネル側では、受信データに再送データおよびデータロストが無いことを確認したら、パネル側の送信部を停止する(S12)。
次に、図20を用いて、通信開始からキャリアセンスを行い、ステーション側の送信IF信号の周波数およびパネル側の受信IF信号の周波数が切替わった場合に、ステーション側から送信されるフレーム構成の具体例を示す。この具体例では、図4(c)に示されるサーチ順序1と2の周波数が、通信開始からTS6´の期間、他のシステムによって使用されているとし、TS6´以降はサーチ順序3の周波数が他のシステムによって使用されるものとする。また、図20では簡単化のため、図4(c)に示すサーチ順序に対応した周波数について、サーチ順序1から順にそれぞれ、5.50GHzは周波数1、5.54GHzは周波数2、5.58GHzは周波数3として示している。
次に、図20を用いて、通信開始からキャリアセンスを行い、ステーション側の送信IF信号の周波数およびパネル側の受信IF信号の周波数が切替わった場合に、ステーション側から送信されるフレーム構成の具体例を示す。この具体例では、図4(c)に示されるサーチ順序1と2の周波数が、通信開始からTS6´の期間、他のシステムによって使用されているとし、TS6´以降はサーチ順序3の周波数が他のシステムによって使用されるものとする。また、図20では簡単化のため、図4(c)に示すサーチ順序に対応した周波数について、サーチ順序1から順にそれぞれ、5.50GHzは周波数1、5.54GHzは周波数2、5.58GHzは周波数3として示している。
まず、サーチ順序1から順番に送信IF信号の周波数は設定され、プリアンブルが送信される。このため、初めのTP1のタイミングで送信IF信号の周波数が周波数1に設定され、プリアンブルが送信される。次にTP2のタイミングで送信IF信号の周波数が周波数2に設定され、でプリアンブルが送信される。同様に、TP3のタイミングで送信IF信号の周波数が周波数3に設定され、プリアンブルが送信される。次のサーチ順序は無いため、TS1のタイミングで、パネル送信周波数情報としては周波数1の周波数が設定され、また周波数1の信号が送信できるように設定される。一方、ステーション側では周波数1の周波数が受信できるように設定される。また、ステーション側では周波数1のキャリアセンスについても、TS1のタイミングで開始する。このタイミングで周波数1は他のシステムに使用されているので、キャリアセンス動作でTS2のタイミングで次のサーチ順序の周波数2をパネル送信周波数情報に設定して、パネルにサブフレームを送信する。次に、TS3のタイミングでステーション側の送信IF信号の周波数と、パネル側の受信IF信号の周波数を切替えて、サブフレームを送受信する。この際に、ゲイン、シンボルタイミングはTP2のタイミングで送受信したプリアンブルによって記憶されているため、この記憶されたゲイン、シンボルタイミングで周波数2のサブフレームが受信可能となる。また、ステーション側では周波数2のキャリアセンスについても、TS3のタイミングで開始する。しかし、TS3のタイミングでも周波数1は他のシステムに使用されているので、キャリアセンス動作でTS4のタイミングで次のサーチ順序の周波数3をパネル送信周波数情報に設定して、パネルにサブフレームを送信する。次に、TS5のタイミングでステーション側の送信IF信号の周波数と、パネル側の受信IF信号の周波数を切替えて、サブフレームを送受信する。この際に、ゲイン、シンボルタイミングはTP3のタイミングで送受信したプリアンブルによって記憶されているため、この記憶されたゲイン、シンボルタイミングで周波数3のサブフレームが受信可能となる。また、ステーション側では周波数3のキャリアセンスについても、TS5のタイミングで開始する。TS5のタイミングでは空き周波数が周波数3で、現在設定されている送信IF信号と受信IF信号も周波数3なので、キャリアセンスで空き周波数が周波数3ということが判る。従って、次のTS6のタイミングでも周波数3をパネル送信周波数情報に設定して、パネルにサブフレームを送信する。この際に、パネル送信周波数情報はTS5から変化していないので、周波数3からの切替動作は行われない。次に、TS6´のタイミングで周波数3が他のシステムで利用され、空き周波数は周波数1と周波数2になったとする。この場合、TS6‘のタイミングでキャリアセンスにより、次のサーチ順序がないため、始めのパネル送信周波数情報となる周波数1を設定し、サブフレームを送受信する。次はTS1からの動作の繰り返しを行えば、映像データを受信しながら、送信IF信号と受信IF信号の周波数を空き周波数となるように設定できる。
実施形態2の構成では、GIの部分で送信IF信号と受信RF信号、およびパネル側の受信IF信号と送信RF信号の周波数を変更すれば、映像データ受信に関し周波数変更の影響は無くすことができると説明した。しかしながら、GIが非常に短い場合、周波数変更がGI中に終了しない恐れがある。本実施形態では、設定可能な送信IF信号と受信IF信号で予めパネル側にプリアンブルを送信し、各周波数設定におけるゲイン、シンボルタイミングを予め記憶しておく。実際にサブフレームを受信する際に記憶されたゲイン、シンボルタイミングの設定を行うことにより、GIが非常に短い場合でも、瞬時にゲイン、シンボルタイミングの設定が可能となるため、映像データ受信に関し周波数変更の影響を無くすことが可能となる。
本実施形態では、説明の簡略化のために60GHz帯の周波数チャンネルはch1しか説明しなかった。しかしながら、他の周波数チャンネルについても同様に、設定可能な送信IF信号と受信IF信号で予めパネル側にプリアンブルを送信し、各周波数設定におけるゲイン、シンボルタイミングを予め記憶し、サブフレーム受信時に記憶したゲイン、シンボルタイミングを設定することにより対応可能である。
また、本実施形態では、サーチ順序に対応して記憶する情報として、ゲイン設定とシンボルタイミングを示したがこれに限らない。即ち、プリアンブルによって受信に必要なパラメータを決定する構成であり、ゲイン設定とシンボルタイミング以外のパラメータを記憶し、データ受信時に記憶された情報に基づきパラメータを設定し、データ受信を行えばよい。
また、本実施形態では、サーチ順序に記載された順番でプリアンブルのみを始めに送信した例を示したが、これに限らない。例えば制御情報をプリアンブルに続けて送信する構成とし、制御情報をサーチ順序に対応付けて記憶する構成とすれば、データ受信時に記憶した制御情報に基づき復調を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、パネル側のみゲイン設定とシンボルタイミングを記憶する構成を説明したが、これに限らない。パネル側から予めプリアンブルを送信し、ステーション側でプリアンブルを受信し、ゲイン設定とシンボルタイミングを記憶する構成とすれば、パネル側で周波数を切替えても、予め記憶していたゲイン設定とシンボルタイミングを設定することにより、パネル側が送信するデータの受信に関し、周波数の影響をなくすことが可能となる。
以下、本発明の第4の実施形態を図21から図23を用いて説明する。
図21(a)において、図1と同様に、ステーション(STA)側無線システムはSTA BBLSI1と5G IF Tx / Rx部2と60G Tx部3と60Gアンテナ4と5Gアンテナ5から構成される。また、パネル側無線システムはパネル BBLSI11と5G IF Rx / Tx部12と60G Rx部13と60Gアンテナ14と5Gアンテナ15で構成される。加えて、ステーション側無線システムは、STAアンテナスイッチ101および第2の5Gアンテナ102で構成され、STAアンテナスイッチ101は5G IF Tx / Rx部2の接続を60G Tx部3か第2の5Gアンテナ102に切替える。パネル側無線システムはパネルアンテナスイッチ103および第2の5Gアンテナ104から構成され、パネルアンテナスイッチ103は5G IF Rx / Tx部12の接続を60G Rx部13か第2の5Gアンテナ104に切替える。
また、5G IF Tx / Rx部2および5G IF Rx / Tx部12の構成は実施形態2と同様に構成され、ステーション側の送信IF信号と受信RF信号、およびパネル側の受信IF信号と送信RF信号の周波数が同じになる。
STAアンテナスイッチ101により、5G IF Tx / Rx部2と60G Tx部3が接続され、パネル側無線システムではパネルアンテナスイッチ103により、5G IF Rx / Tx部12と60G Rx部13が接続される場合は、実施形態2と同様な動作により、映像や誤り情報等を含んだサブフレームがステーションとパネル間で無線伝送される。
STAアンテナスイッチ101が第2の5Gアンテナ102に接続され、パネルアンテナスイッチ103が第2の5Gアンテナ104に接続される場合、ステーション側の送信IF信号と受信RF信号、およびパネル側の受信IF信号と送信RF信号の周波数が同じなため、上り通信周波数と下り通信周波数が同じとなる。この場合、同じ周波数帯で送受信は同時に行うことが出来ないため、送信動作はCSMA/CAによって、キャリアセンスによって自他システムのキャリアが無いときに送信を行う。また、上り通信周波数と下り通信周波数は、予め設定した同一周波数を用いる。
本実施形態において、STAアンテナスイッチ101が第2の5Gアンテナ102に接続され、パネルアンテナスイッチ103が第2の5Gアンテナ104に接続される場合のステーション側の送受信動作を図22のフローチャートを用いて説明する。まず、受信部を起動する(S100)。次に、設定されている周波数帯にキャリアが無いかキャリアセンスを行う(S101)。キャリアがないと判断した場合、受信部を停止し、送信部を起動する(S102)。次に、プリアンブル、制御情報、映像データを送信する(S103)。映像データの送信を終了次第、送信部を停止する(S104)。キャリアセンス時にキャリアありと判断した場合は、プリアンブル、制御情報、映像データを受信する(S105)。パネル側でも同様に送受信動作可能である。本動作モードでは、パネル送信周波数情報の送受信は行わなくても、ステーション側とパネル側の周波数設定を予め同じ設定に構成すれば、映像データや制御情報の送受信が可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、5GHz帯の下り通信が可能となる。また、送信はキャリアセンス後に行うために、CSMA/CAにより送信動作を行うことができ、送信キャリアの衝突により、データが受信できなくなる影響を回避することができる。この動作モードは無線LANなどで使用されている方式と同様である。従って、アンテナスイッチの切替により、下り通信に60GHz帯を用いた、高画質、高信頼の映像伝送のモードと、5GHz帯を用いた無線LANと同等のモードを切替えることが可能となる。即ち、アンテナスイッチおよびアンテナの追加と制御方法の変更のみで、60GHzと5GHzを用いた通信モードと5GHzのみを用いた通信モードを持つことが可能となる。さらに、この2種類の通信モード間でステーション側無線システムのSTA BBLSI1と5G IF Tx / Rx部2、およびパネル側無線システムのパネル BBLSI11と5G IF Rx / Tx部12を共用することが可能となり、2種類別々の送受信器を持つ構成と比べ、低実装面積、低コスト化が可能となる。
以上の実施形態では、キャリアセンスにより送信するかどうかを決めるCSMA/CAを例に取り、送受信動作を示したがこれに限らない。即ち、ステーション側から一定タイミングで送信を制御するようなポーリングによるアクセス制御の構成においても、60GHzと5GHzを用いた通信モードと5GHzのみを用いた通信モードを持つことが可能となり、2種類別々の送受信器を持つ構成と比べ、低実装面積、低コスト化が可能となる。
また、図21(b)において、図1と同様に、ステーション(STA)側無線システムはSTA BBLSI1と5G IF Tx / Rx部2と60G Tx部3と60Gアンテナ4と5Gアンテナ5から構成される。また、パネル側無線システムはパネル BBLSI11と5G IF Rx / Tx部12と60G Rx部13と60Gアンテナ14と5Gアンテナ15で構成される。加えて、ステーション側無線システムは、STAアンテナスイッチ101および第2のSTAアンテナスイッチ140で構成される。STAアンテナスイッチ101は5G IF Tx / Rx部2の接続を60G Tx部3か第2のSTAアンテナスイッチ140に切替える。第2のSTAアンテナスイッチ140は5G IF Tx / Rx部2かSTAアンテナスイッチ101を5Gアンテナ5に接続する。
加えて、パネル側無線システムはパネルアンテナスイッチ103および第2のパネルアンテナスイッチ141から構成される。パネルアンテナスイッチ103は5G IF Rx / Tx部12の接続を60G Rx部13か第2のパネルアンテナスイッチ141に切替える。第2のパネルアンテナスイッチ141は5G IF Rx / Tx部12かパネルアンテナスイッチ103を5Gアンテナ15に接続する。
また、5G IF Tx / Rx部2および5G IF Rx / Tx部12の構成は実施形態2と同様に構成され、ステーション側の送信IF信号と受信RF信号、およびパネル側の受信IF信号と送信RF信号の周波数が同じになる。
ステーション側無線システムではSTAアンテナスイッチ101により、5G IF Tx / Rx部2と60G Tx部3が接続され、第2のSTAアンテナスイッチ140により、5G IF Tx / Rx部2と5Gアンテナ5が接続され、パネル側無線システムではパネルアンテナスイッチ103により、5G IF Rx / Tx部12と60G Rx部13が接続され、第2のパネルアンテナスイッチ141により、5G IF Rx / Tx部12と5Gアンテナ15が接続される場合は、実施形態2と同様な動作により、映像や誤り情報等を含んだサブフレームがステーションとパネル間で無線伝送される。
5G IF Tx / Rx部2の出力がSTAアンテナスイッチ101と第2のSTAアンテナスイッチ140を介して、5Gアンテナ5から送信可能となり、5G IF Rx / Tx部12の入力がパネルアンテナスイッチ103と第2のパネルアンテナスイッチ141を介して、5Gアンテナ15から受信可能なように接続される場合、ステーション側の送信IF信号と受信RF信号、およびパネル側の受信IF信号と送信RF信号の周波数が同じなため、上り通信周波数と下り通信周波数が同じとなる。この場合、同じ周波数帯で送受信は同時に行うことが出来ないため、送信動作はCSMA/CAによって、キャリアセンスによって自他システムのキャリアが無いときに送信を行う。また、上り通信周波数と下り通信周波数は、予め設定した同一周波数を用いる。
図21(b)の構成では、実施形態1から3の構成と比べアンテナスイッチ4個の追加と制御方法の変更のみで、60GHzと5GHzを用いた通信モードと5GHzのみを用いた通信モードを持つことが可能となる。また、この2種類の通信モード間でステーション側無線システムのSTA BBLSI1と5G IF Tx / Rx部2、およびパネル側無線システムのパネル BBLSI11と5G IF Rx / Tx部12と5Gアンテナ5と5Gアンテナ15を共用することが可能となり、2種類別々の送受信器を持つ構成と比べ、低実装面積、低コスト化が可能となる。
また、MIMO(Multi Input Multi Output)通信を行いたい場合は、5G IF Tx / Rx部2および5G IF Rx / Tx部12およびこれらのIF/RF入出力部に接続されるアンテナを増やせば良い。MIMO構成の具体例を図23に示す。図21と同様な構成に加えて、ステーション側無線システムは、第2の5G IF Tx / Rx部105、第3の5Gアンテナ106、第4の5Gアンテナ107で構成され、パネル側無線システムは、第2の5G IF Rx / Tx部108、第3の5Gアンテナ109、第4の5Gアンテナ110で構成され、複数信号の入出力が可能となる。
この場合は60GHzと5GHzを用いた通信モードと5GHzのみを用いたMIMO通信モードを持つことが可能となる。この2種類の通信モード間でステーション側無線システムのSTA BBLSI1と5G IF Tx / Rx部2の内の1系統、およびパネル側無線システムのパネル BBLSI11と5G IF Rx / Tx部12の内の1系統を共用することが可能となり、2種類別々の送受信器を持つ構成と比べ、低実装面積、低コスト化が可能となる。
以下、本発明の第5の実施形態を図24から図28を用いて説明する。
本実施形態の構成は、実施形態1、2、4のいずれの構成でもよい。本実施形態はステーション側とパネル側の送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)に関し、ステーション側とパネル側の映像データや再送要求を送受信する前に行う。即ち、プリアンブルと制御情報を送受信するシーケンスに関し、送受信動作が異なる。具体的には、ステーション側は送信時に図24に示すフレームを送信する。このフレーム構成は、図7のフレームにパネルの送信電力を制御するパネル TPC情報が追加され、映像データは送信電力制御の終了次第、送信される構成とする。一方、パネル側もパネル TPC情報を受信次第、図25に示すフレームを送信する。このフレーム構成では、図8のフレームにステーション側の送信電力を制御するSTA TPC情報が追加される。そして、再送要求が必要な際に、送信電力制御と受信ゲイン制御の最適化を再度実行しなくて済むように、ステーション側送信電力制御を行い、その結果を保存し、再送時にパネル側送信電力値とステーション側ゲイン設定値を読み出すようにする。また、STA TPC情報とパネル TPC情報にはそれぞれ送信電力の増減を示す値あるいは、送信電力が予め決めた閾値以内に入ったかどうか示すTPC閾値以内情報が格納される構成とする。
ステーション側の送信電力制御について、図26のフローチャートを用いて説明する。まず、ステーション側の送信電力を最大電力に設定し、プリアンブル・制御情報を送信する(S110)。その後、キャリアセンスを行い(S111)、キャリアがない場合は送信電力を一定値下げる(S112)。例えば、送信電力制御ステップが2dBの場合は、2dB下げる等の設定で良い。キャリアがあると判断された場合は、AGC(Automatic Gain Control)を行ってゲインを設定する(S113)。次に、受信したサブフレーム内にステーション側の送信電力制御の情報が示されたSTA TPC情報の有無を判断する(S114)。STA TPC情報があり、受信できた場合は、受信したSTA TPC情報にTPC閾値以内情報の有無を判断する(S115)。TPC閾値以内情報がない場合、受信したSTA TPC情報に基づき、ステーション側の送信電力を制御する(S116)。その後、パネル側の送信電力をどの程度上げる、あるいは下げるか計算し、パネル TPC情報を設定する(S117)。次に、設定されたパネル TPC情報をパネルに送信する(S118)。
一方、STA TPC情報がない、あるいはSTA TPC情報が復調できなかった場合は、S117のフローに進み、パネル TPC情報の設定、送信を行う。
S115のフローで、受信したSTA TPC情報にTPC閾値以内情報があった場合は、現在パネルに送信しているパネル TPC情報内にTPC閾値以内情報の有無を判断する(S119)。パネル TPC情報内にTPC閾値以内情報がある場合は、ステーションとパネル共に送信電力が最適になったと判断できるため、映像データ送信や再送データ受信のシーケンスに移る。即ち、実施形態1、2では図4のS31のシーケンスに移り、実施形態4では図17のS52のシーケンスに移る。
次にパネル側の送信電力制御について、図27のフローチャートを用いて説明する。まず、送信電力は最低に設定し、受信器を起動し、キャリアセンスを行う(S120)。キャリアが無い場合は、キャリアが受信されるまでキャリアセンスを継続する。キャリアがあると判断された場合は、AGC(Automatic Gain Control)を行ってゲインを設定する(S121)。次に、受信したサブフレーム内にパネル側の送信電力制御の情報が示されたパネル TPC情報の有無を判断する(S122)。パネル TPC情報があり、受信できた場合は、受信したパネル TPC情報にTPC閾値以内情報の有無を判断する(S123)。TPC閾値以内情報がない場合、受信したパネル TPC情報に基づき、パネル側の送信電力を制御する(S124)。その後、ステーション側の送信電力をどの程度上げる、あるいは下げるか計算し、STA TPC情報を設定する(S125)。その後、設定されたSTA TPC情報をステーションに送信する(S126)。
一方、パネル TPC情報がない、あるいはパネル TPC情報が復調できなかった場合は、パネル TPC情報が復調できるまで受信を繰り返す。
S123のフローで、受信したパネル TPC情報にTPC閾値以内情報があった場合は、現在ステーションに送信しているSTA TPC情報内にTPC閾値以内情報の有無を判断する(S127)。STA TPC情報内にTPC閾値以内情報がある場合は、現在の送信電力値を記憶する(S128)。記憶された送信電力値は、再送要求が必要な場合に、最適な送信電力として設定される。その後、ステーションとパネル共に送信電力が最適になったと判断できるため、映像データ送信や再送データ受信のシーケンスに移る。即ち、実施形態1、2では図5のS21のシーケンスに移り、実施形態4では図18のS72のシーケンスに移る。
次に、TPC情報の設定動作について、図28を用いて説明する。初めに、AGCされたゲイン設定が最大ゲイン、かつSNRが計算不可能か判断を行う(S130)。AGCされたゲイン設定が最大ゲイン、かつSNRが計算不可能の場合は、送信電力が低すぎる可能性があるため、送信電力を上げるように、TPC情報としては+一定値の情報を設定する。このTPC情報を受信した場合、送信電力は一定値上げるように制御される(S131)。一方、AGCされたゲイン設定が最大ゲイン、かつSNRが計算不可能と判断されなかった場合、AGCされたゲイン設定が最小ゲイン、かつSNRが計算不可能か判断を行う(S132)。AGCされたゲイン設定が最小ゲイン、かつSNRが計算不可能の場合は、送信電力が高すぎる可能性があるため、送信電力を下げるように、TPC情報としては−一定値の情報を設定する。このTPC情報を受信した場合、送信電力は一定値下げるように制御される(S133)。一方、AGCされたゲイン設定が最小ゲイン、かつSNRが計算不可能と判断されなかった場合、SNRは計算可能となるので、TPC情報を所要SNR−現在のSNRに設定する。所要SNRは受信しようとする伝送速度に対して復調可能なSNRにマージンを持たせた値とする(S134)。その後、TPC情報の絶対値が予め設定した閾値以内であるか判断する(S135)。閾値以内と判断された場合は、TPC情報にTPC閾値以内情報を格納する。
以上に示した構成とすれば、ステーション側の送信電力とパネル側の送信電力が最適になるように調整することが可能となる。一般に、送信電力が高いほど、消費電力が高くなり、歪み特性も劣化するため、不要輻射が大きくなり、自他システム共にデータ受信に影響を及ぼす。また、受信側では、送信側が近すぎると飽和する可能性があるため、飽和しないように回路に特殊な構成を用いるか、非常に強入力の信号に対しAGCが行えるように構成する必要がある。本実施形態では、ステーション側とパネル側の両方の送信電力を、必要なSNRを満たす最小限に設定することが可能であるため、消費電力が抑えられる。また、歪み特性も劣化しない領域で使用可能となるため、不要輻射が少なく、自他システムともに良好な受信が可能となる。加えて、ステーションとパネルの送受信装置が近すぎても、送信電力が下がるために、飽和しないように回路に特殊な構成を用いる必要が無く、非常に強入力の信号が入ってこないため、AGCでゲインを設定できる範囲も小さくすることが可能となる。
以上の構成において、適応変調方式を用い、所要SNRが変調方式毎に異なる場合は、所要SNRを変調方式に合わせて設定を行う構成とすれば、変調方式毎に最適な送信電力設定が可能となる。また、閾値も変調方式毎に変える構成とすれば、送信電力設定の精度を可変できるようにすることも可能である。
以下、本発明の第6の実施形態を図29を用いて説明する。
本実施形態の構成は、実施形態1、2、3、4、5のいずれの構成、送受信動作でもよい。図29において、パネル側無線システムで受信した映像データを表示するディスプレイシステムは、ディスプレイパネル筐体120、表示部121、通信状態表示部122で構成される。通信状態表示部122はディスプレイパネル筐体120の表示部121が実装された面と同一面上に実装される。映像データは、ステーション側から無線伝送されたデータをパネル側無線システムで受信、復調後、表示部121で表示される。この際、受信時の受信電力に基づき、通信状態表示部122の表示を変更する。例えば、受信電力が高い場合は緑色を表示し、受信電力が低い場合は赤色を表示する。以上の構成により、ステーション側とパネル側の通信の通信状態を、表示部121の映像と被らずに一目で判断することが可能となる。例えば、テレビ放送をステーション側からパネル側に無線伝送して、突然テレビが映らなくなった際に、テレビ放送の受信状態が悪くなったのか、ステーションとパネル間の無線伝送が悪くなったのか、あるいは装置が故障したのか判断がつかない。上記構成によれば、ステーションとパネル間の受信状態が判断可能であり、また、テレビ放送の受信状態が悪い場合は、その旨を映像伝送すればユーザに報知できる。また、ステーションとパネル間の通信状態が良く、電波表示部122が緑色の表示であったとする。この場合において、表示部121になにも表示されない場合は、故障している可能性があると判断することが可能となる。
以上の実施構成では通信状態表示部122は、イルミネーションにより通信状態を示したがこの限りではない。例えば、小型のディスプレイで構成し、電波強度を数字、あるいは記号で表現してもよい。即ち、通信状態表示部122はディスプレイパネル筐体120の表示部121が実装された面と同一面上に実装され、ユーザに通信状態がわかるように表示される構成ならば良い。
また、図29には、パネル側無線システムは記載されていないが、ディスプレイパネル筐体120に内蔵されているものとする。
また、上記実施形態では、通信状態を受信電力の強さで変化させたが、これに限らない。例えば、受信のSNRを計算し、計算したSNRに基づいて通信状態表示部122の表示を変化させても良い。
実施形態6の構成において、ディスプレイパネル筐体120に通信状態表示部122を実装せずに、リモコンに通信状態を表示する構成の具体例を、図30を用いて説明する。
ステーションとパネルを操作でき、制御コマンドを無線送受信可能なRFリモコンは、RFリモコン筐体130、リモコン表示部131、パネル通信状態表示部132、リモコン通信状態表示部133で構成され、パネル通信状態表示部132はステーションとパネル間の通信状態を表示し、リモコン通信状態表示部133はパネルとリモコン間の通信状態またはステーションとリモコン間の通信状態を表示する構成とする。パネルとリモコン間の通信状態またはステーションとリモコン間の通信状態は、RFリモコン筐体130に内蔵された無線受信システムにより、電波強度を計算し、その強度に基づきリモコン通信状態表示部133へ表示される構成とする。ステーションとパネル間の通信状態は、RFリモコン筐体130に内蔵された無線受信システムを用いて、パネルが計算している受信電波強度を無線伝送し、RFリモコンで受信した前記パネルが計算している受信電波強度に基づき、パネル通信状態表示部132へ表示される構成とする。また、通信状態の表示例として、アンテナ記号を用い、通信状態が良いほどアンテナ本数を増やす構成とする。
以上の構成によれば、映像と被らずにRFリモコンの通信状態とパネルとステーション間の通信状態を一目で知ることが可能となる。例えば、テレビ放送をステーション側からパネル側に無線伝送して、突然テレビが映らなくなった際に、テレビ放送の受信状態が悪くなったのか、ステーションとパネル間の無線伝送が悪くなったのか、あるいはRFリモコンから誤制御信号を送信し、パネルあるいはステーション側の設定が変わったのか、あるいは装置が故障したのか判断がつかない。上記構成によれば、RFリモコンとパネルあるいはステーション間の受信状態、およびステーションとパネル間の受信状態が判断可能であり、また、テレビ放送の受信状態が悪い場合は、その旨を映像伝送すればユーザに報知できる。また、RFリモコンとステーションあるいはパネル間の通信状態が良く、リモコン通信状態表示部133がアンテナ3本の表示であり、ステーションとパネル間の通信状態も良く、パネル通信状態表示部132もアンテナ3本の表示であったとする。この場合において、映像が何も表示されない場合は、故障している可能性があると判断することが可能となる。
また、上記実施形態ではRFリモコンを具体例にとったが、これに限らない。即ち、パネルとステーションを有線以外で制御でき、その通信状態をコントローラの表示部に表示する構成であり、ステーションとパネル間の通信状態を受信し、コントローラの表示部に表示可能な構成であれば良い。
また、上記実施形態では、通信状態を受信電力の強さで変化させたが、これに限らない。例えば、受信のSNRを計算し、計算したSNRに基づいて通信状態表示部122の表示を変化させても良い。
以上の実施構成ではパネル通信状態表示部132とリモコン通信状態表示部133は、アンテナ記号により通信状態を示したがこの限りではない。例えばLEDで構成し、電波強度をイルミネーションで表現してもよい。即ち、パネル通信状態表示部132とリモコン通信状態表示部133は、パネルあるいはステーション側をリモート制御するコントローラ上に実装され、ユーザに通信状態がわかるように表示される構成ならば良い。
また、実施形態1から5において、下り通信周波数の送受信器では2段階の周波数変換によって、RF周波数からIF周波数に変換し、その後ベースバンド周波数へと変換するヘテロダイン方式であるが、上り通信周波数に対してヘテロダイン方式を用いても良い。この場合、上りの通信周波数に干渉が少ない60GHz帯を用いることができる。また、下りの通信周波数は他のシステムからの妨害の干渉の影響が懸念される。従って、下り通信周波数はパネル側でキャリアセンスして、ステーション側にキャリアセンスで検知した空き周波数を送信し、その空き周波数に下り通信周波数を決定すればよい。また、IF周波数を非常に低くし、LOW IF周波数で後段のBBLSIとインターフェースする構成でも良い。この場合、後段のBBLSIでLOW IF周波数をベースバンド周波数に変換すれば良い。
本発明ではステーションとパネルの映像伝送を例としたがこれに限らない。即ち、通常のデータ通信や音声通信などの無線通信に利用可能である。
実施例1を利用するに当たっては、上り通信の利用周波数をステーション側で決定し、通知する構成ならば良い。
実施例2を利用するに当たっては、実施形態1の構成において、送信IF信号と受信IF信号を同一周波数とし、送受信で別々に設けていたVCOを共用化する構成ならば良い。
実施例3を利用するに当たっては、実施形態2の構成において、送信IF信号と受信IF信号の切替を瞬時に行うために、切替後に必要なゲイン設定、シンボルタイミング、その他の復調に必要なパラメータを予め記憶、切替時に再設定する構成であれば良い。
実施例4を利用するに当たっては、実施形態2の構成において、アンテナとアンテナスイッチを追加し、IF信号段を送信、あるいはIF信号段から受信できるように切替えられる構成であれば良い。
実施例5を利用するに当たっては、実施形態1、2、4の構成において、情報ソースを持っているノードAが初めに最大電力で送信を行い、情報ソースを受け取るノードBがノードAの送信を受信復調後、送信電力制御を送信する。ノードAではノードBから送信があったことを検知するまで、徐々に送信電力を下げ、送信があったことを検知した場合は、その受信状態に応じて送信電力制御をノードBに送信する。ノードBでは、ノードAから送信された送信電力制御に基づき送信電力を制御し、再度ノードAに対し送信電力制御を送信する。ノードAではノードBから再度送信された電力制御に基づき送信電力が制御される。
実施例6を利用するに当たっては、映像表示部が実装された機器と無線通信を行う場合において、通信状態を映像表示部以外の映像表示部と同一筐体の同一面に実装された別の表示部に表示される構成ならば良い。
実施例7を利用するに当たっては、ノードAとノードBが無線通信を行い、さらに有線以外の方法でノードAとノードBの無線通信をリモートコントロールする。ノードAとノードBとの通信状態を、ノードAあるいはノードB経由で、有線以外の方法でリモートコントロールを行うコントローラに送信し、受信したノードAとノードBとの通信状態をコントローラ上に表示する。かつノードAとノードBの無線通信をリモートコントロールする通信状態についてもコントローラ上に表示する。
1…STA BBLSI、2…5G IF Tx / Rx部、3…60G Tx部、4…60Gアンテナ、5…5Gアンテナ、11…パネル BBLSI、12…5G IF Rx / Tx部、13…60G Rx部、14…60Gアンテナ、15…5Gアンテナ、20…STA送信ベースバンド信号処理部、21…STA送信直交ミキサ、22…STA送信IF増幅器、25…STA送信90度移相器、23…STA送信RFミキサ、24…STA送信RF増幅器、26…STA送信分周器、27…STA送信RFVCO、28…STA受信VCO、29…STA受信90度移相器、30…STA受信ベースバンド信号処理部、31…STA受信直交ミキサ、32…STA受信LNA、43…パネル受信RFLNA、44…パネル受信RFミキサ、46…パネル受信分周器、47…パネル受信RFVCO、40…パネル受信ベースバンド信号処理部、41…パネル受信直交ミキサ、42…パネル受信IFLNA、45…パネル受信90度移相器、48…パネル送信VCO、49…パネル送信90度移相器、50…パネル送信ベースバンド信号処理部、51…パネル送信直交ミキサ、52…パネル送信増幅器、70…A/D変換器70、71…信号レベル測定部、72…同期部、73…OFDM復調部、80…D/A変換部、81…波形整形部、82…振幅制御部、83…OFDM変調部、91…制御部、92…バッファ部、101…STAアンテナスイッチ、102…第2の5Gアンテナ、103…パネルアンテナスイッチ、104…第2の5Gアンテナ、105…第2の5G IF Tx / Rx部、106…第3の5Gアンテナ、107…第4の5Gアンテナ、108…第2の5G IF Rx / Tx部、109…第3の5Gアンテナ、110…第4の5Gアンテナ、120…ディスプレイパネル筐体、121…表示部、122…通信状態表示部、130…RFリモコン筐体、131…リモコン表示部、132…パネル通信状態表示部、133…リモコン通信状態表示部、140…第2のSTAアンテナスイッチ、141…第2のパネルアンテナスイッチ。
Claims (11)
- 第1の周波数で送信する送信部と、第1の周波数と異なる第2の周波数で受信する受信部を有し、該送信部で映像データを送信するステーション側送受信装置と、
前記第2の周波数で送信する送信部と、前記第1の周波数で受信する受信部を有し、該受信部で前記映像データを受信し、該送信部で映像データの誤りを訂正するための再送データを再送要求するパネル側送受信装置と、からなる送受信システムにおける送受信方法であって、
前記ステーション側送受信装置の受信部で、予め設定された複数の受信周波数ごとに、他のシステムからの信号を受信するかどうかを検知し、
前記他のシステムからの信号を受信しない場合の受信周波数を第2の周波数として、前記ステーション側送受信装置の送信部から前記パネル側送受信装置の受信部に通知し、
前記パネル側送受信装置の送信部は、通知された第2の周波数で、前記再送要求を行うことを特徴とする送受信システムにおける送受信方法。 - 前記他のシステムからの信号を受信した場合には、予め設定された複数の周波数のうちの別の周波数で、他のシステムからの信号を受信するかどうかを検知し、
前記他のシステムからの信号を受信しない場合に、第2の周波数として、別の周波数に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の送受信システムにおける送受信方法。 - 前記ステーション側送受信装置及び前記パネル側送受信装置では、送受信されるデータに対し、ガードインターバルを含むOFDM方式の変復調を行い、
前記別の周波数への切り替えを前記ガードインターバルのタイミングで行うことを特徴とする請求項2に記載の送受信システムにおける送受信方法。 - 前記ステーション側送受信装置及び前記パネル側送受信装置で送受信されるデータのフレーム構成にインターバルを設け、
前記別の周波数への切り替えを前記インターバルのタイミングで行うことを特徴とする請求項2に記載の送受信システムにおける送受信方法。 - 前記パネル側送受信装置で、受信部で受信された前記映像データの誤りを検出し、
前記映像データの誤りを検出した場合に、前記パネル側送受信装置の送信部を起動し、
起動された送信部が、通知された受信周波数で、前記再送要求を行うことを特徴とする請求項1に記載の送受信システムにおける送受信方法。 - 前記ステーション側送受信装置の受信部で、前記再送要求を受け、
前記ステーション側送受信装置で、前記再送要求に基づき、映像データの誤りを訂正するための再送データを生成し、
前記ステーション側送受信装置の送信部で、生成された再送データを送信し、
前記パネル側送受信装置の受信部で、送信された再送データを受信し、
前記パネル側送受信装置で、受信した再送データをもとに誤り訂正を行い、
前記誤り訂正が完了した場合に、前記パネル側送受信装置の送信部から前記ステーション側送受信装置の受信部に誤り訂正の完了を通知し、
誤り訂正の完了が通知されると、前記ステーション側送受信装置の送信部で、再送データの送信を停止し、
前記パネル側送受信装置の受信部で、再送データを受信しなくなると、前記パネル側送受信装置の送信部の起動を停止することを特徴とする請求項5に記載の送受信システムにおける送受信方法。 - 前記ステーション側送受信装置の送信部による再送データの送信を、誤り訂正の完了の通知に関わらず、一定時間経過後に停止することを特徴とする請求項6に記載の送受信システムにおける送受信方法。
- 前記パネル側送受信装置の送信部からの誤り訂正の完了の通知を、一定時間経過後に停止し、前記パネル側送受信装置の送信部の起動を停止することを特徴とする請求項6に記載の送受信システムにおける送受信方法。
- 前記ステーション側送受信装置及び前記パネル側送受信装置で、映像データ及び再送要求が送受信される前に、送信する電力を制御するための制御情報を送受信することを特徴とする請求項5に記載の送受信システムにおける送受信方法。
- 前記第1の周波数は第2の周波数と2倍以上異なることを特徴とする請求項1に記載の送受信システムにおける送受信方法。
- 前記ステーション側送受信装置の送信部では、前記第2の周波数から周波数変換した前記第1の周波数で送信し、
前記パネル側送受信装置の受信部では、前記第1の周波数で受信し、該第1の周波数から前記第2の周波数に周波数変換することを特徴とする請求項1に記載の送受信システムにおける送受信方法。
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