JP4791981B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、ドラムを収容する水槽と筐体との間において当該水槽を防振装置により防振支持した構成のドラム式洗濯機に関する。
従来のドラム式洗濯機は、一般的に、洗濯水を貯水する水槽内に、洗濯物を収容するための横軸型ドラムを回転可能に設けて構成されている。この構成の場合、ドラムは、軸受で支持された回転シャフトを介してモータによって回転駆動されるものであり、ドラムを収容する水槽は、洗濯、脱水、乾燥等の各行程で生じる振動が筐体へ直接伝達されないよう複数の防振装置で支持されている。このような防振装置として、主にオイル式の防振装置と摩擦式の防振装置が知られている。
オイル式の防振装置は、内部がオイルで満たされたシリンダ内を軸方向に沿って相対的に往復動するロッドの先端部に、軸方向に貫通した複数の孔を有するピストンを備えている。そして、ロッドとともにピストンが往復動する際に当該ピストンの孔を通過するオイルの粘性により、水槽の振動を減衰させるようになっている。
一方、摩擦式の防振装置は、内部が空気で満たされたシリンダ内を軸方向に沿って相対的に往復動するロッドを備えており、このロッドの外周には、シリンダ内に固定された摩擦部材が配置されている。そして、ロッドが往復動する際に摩擦部材との間に発生する摩擦力により、水槽の振動を減衰させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ドラム式洗濯機に用いられる防振装置としては、脱水起動時に水槽に発生する低周波振動に対しては減衰力が大きく、脱水定常時に水槽に発生する高周波振動に対しては減衰力が小さくなる特性が望まれる。
しかし、オイル式の防振装置は、減衰力が水槽の振動周波数に比例して大きくなるという特性を有するため、ドラム式洗濯機の防振装置としては適していない。そこで、オイル式の防振装置においては、ロッドに対してピストンを軸方向に移動可能に構成することにより、低周波振動に対しては、ロッドとともにピストンが往復動して減衰力が発生し、高周波振動に対しては、ロッドのみが往復動して減衰力が発生しないようにしたものが考えられている(例えば、特許文献2参照)。
一方、摩擦式の防振装置は、減衰力が水槽の振動周波数に依存しないという特性を有する。そのため、ドラム式洗濯機の防振装置として好適である。
特開2006−230591号公報 特開2006−38064号公報
ドラム式洗濯機は、ドラム内の洗濯物を重力に逆らって回転させる構造となっており、従って、脱水起動前において洗濯物の偏り(アンバランス)が発生しやすい。
洗濯物の偏りが発生すると、脱水起動時の水槽の振動が大きくなり脱水の起動が上手くできない場合がある。そのため、多少の洗濯物の偏りが発生した場合であっても、脱水の起動性能(脱水を上手く起動させる性能)を向上させるには、防振装置による減衰力をより大きくして脱水起動時の水槽の振動を抑えることが必要となる。
ここで、摩擦式の防振装置においてより大きな減衰力を実現するには、ロッドに発生する摩擦力を大きくすることが考えられるが、この場合、低周波振動に対してのみならず高周波振動に対しても一律に大きな摩擦力が発生するようになる。そのため、脱水定常時において水槽に発生する高周波振動がそのまま筐体に伝わってしまうこととなり、筐体の振動量や振動音が大きくなるという不具合がある。
また、摩擦式の防振装置に特許文献2のような構成を適用し、ロッドに対して摩擦部材を軸方向に移動可能にしたとしても、摩擦部材がロッドに接触していることから、脱水定常時においてロッドの往復動に摩擦力が発生してしまい、ドラム式洗濯機の防振装置に望まれる上記特性を満たすことができない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、脱水の起動性能を向上することができ、且つ、脱水定常時における筐体の振動量や振動音を小さくすることができるドラム式洗濯機を提供することにある。
本発明は、ドラムを収容する水槽と筐体との間において当該水槽を防振支持する防振装置を備えたドラム式洗濯機において、前記防振装置は、筒状をなし内部が空気で満たされたシリンダと、このシリンダ内を軸方向に沿って相対的に往復動するロッドと、このロッドの軸方向に沿う2箇所において当該ロッドの外周面との間に隙間を有して配置され、前記シリンダの内周面を摺動するそれぞれ環状の第1の摩擦摺動部材および第2の摩擦摺動部材と、前記ロッドに設けられ、前記第1の摩擦摺動部材を挟んで当該ロッドの軸方向に沿って第1の所定間隔を有するとともに前記第1の摩擦摺動部材の内径よりも径大に形成された一対の第1の当接部と、前記ロッドに設けられ、前記第2の摩擦摺動部材を挟んで当該ロッドの軸方向に沿って第2の所定間隔を有するとともに前記第2の摩擦摺動部材の内径よりも径大に形成された一対の第2の当接部とを備え、前記第1の所定間隔から前記第1の摩擦摺動部材の軸方向の厚さを減算した値が、前記第2の所定間隔から前記第2の摩擦摺動部材の軸方向の厚さを減算した値よりも大きくなるように構成し、脱水起動時においては、前記一対の第1の当接部が前記第1の摩擦摺動部材に当接して当該第1の摩擦摺動部材が前記ロッドとともに前記シリンダの内周面を摺動するとともに、前記一対の第2の当接部が前記第2の摩擦摺動部材に当接して当該第2の摩擦摺動部材も前記ロッドとともに前記シリンダの内周面を摺動し、脱水起動時から脱水定常時に移行する過程においては、前記一対の第1の当接部が前記第1の摩擦摺動部材に当接しなくなり、前記第2の摩擦摺動部材のみが前記ロッドとともに前記シリンダの内周面を摺動し、脱水定常時においては、前記一対の第2の当接部が前記第2の摩擦摺動部材に当接しなくなり、前記ロッドのみが前記シリンダ内を往復動するように構成したことに特徴を有する。
本発明のドラム式洗濯機によれば、脱水起動時において水槽に低周波振動が発生し、シリンダに対するロッドの振幅が大きくなると、第1の当接部第1の摩擦摺動部材に当接し、第1の摩擦摺動部材がロッドとともに往復動してシリンダの内周面を摺動するようになる。このとき、第1の所定間隔から第1の摩擦摺動部材の軸方向の厚さを減算した値が、第2の所定間隔から第2の摩擦摺動部材の軸方向の厚さを減算した値よりも大きいことから、第2の当接部も第2の摩擦摺動部材に当接し、当該第2の摩擦摺動部材もロッドとともに往復動してシリンダの内周面を摺動する。これにより、ロッドの往復動に大きな摩擦力が発生するので、脱水起動時の水槽の振動を極力抑えることができ、脱水の起動性能を向上することができる。
脱水起動時から脱水定常時に移行する過程において、シリンダに対するロッドの振幅が小さくなっていくと、第1の当接部が第1の摩擦摺動部材に当接しなくなり、第2の摩擦摺動部材のみがロッドとともに往復動してシリンダの内周面を摺動するようになる。これにより、ロッドの往復動に上記の脱水起動時より小さな摩擦力が発生する。
そして、脱水定常時において水槽に高周波振動が発生し、シリンダに対するロッドの振幅が小さくなると、第2の当接部第2の摩擦摺動部材に当接しなくなり、ロッドのみが往復動するようになる。この場合、シリンダの内部が空気で満たされており、しかも、ロッドの外周面と第1の摩擦摺動部材および第2の摩擦摺動部材との間に隙間が設けられているため、ロッドは殆んど抵抗のない状態で往復動し、ロッドの往復動に摩擦力が発生することはない。これにより、脱水定常時の水槽の振動を筐体に伝わり難くすることができ、筐体の振動量や振動音を極力小さくすることができる。
このように、脱水起動時の低周波振動に対してはロッドの往復動に大きな摩擦力を発生させ、脱水起動時から脱水定常時に移行する過程においてはロッドの往復動に脱水起動時より小さな摩擦力を発生させ、脱水定常時の高周波振動に対してはロッドの往復動に摩擦力を発生させないようにすることができ、水槽の振動周波数に応じてサスペンションの減衰力を3段階に変化させることができる。
(第1の参考実施形態)
以下、本発明の第1の参考実施形態について図1および図2を参照して説明する。
図2は、ドラム式洗濯機1の縦断側面図を示している。ドラム式洗濯機1の外殻をなす筐体2の前面部(図2では左側)の中央部には、洗濯物出入口3および当該洗濯物出入口3を開閉する扉4が設けられており、筐体2の前面上部には、操作パネル5が設けられている。この操作パネル5は、使用者がドラム式洗濯機1の運転に係る各種の操作をするためのもので、電源スイッチ、スタートスイッチ、各種選択スイッチなど、多数の操作スイッチ(何れも図示せず)を備えている。
筐体2の内部には有底円筒形をなす水槽6が配設されている。この水槽6は、その軸方向が前後方向(図2では左右方向)で、前上がり(図2では左上がり)の傾斜状となる斜め横軸状に配置され、左右一対(図2では一方のみ図示)のサスペンション7(防振装置に相当)により防振支持される構成となっている。このサスペンション7の具体的構成については後述する。
水槽6の内部には、洗濯物を収容するドラム8が配設されている。このドラム8も有底円筒形をなすものであり、水槽6と同軸状(軸方向が前後方向で、前上がりの傾斜状となる斜め横軸状)に配設されている。このドラム8は、その胴部のほぼ全域に、通水孔であり通風孔でもある小孔9(一部のみ図示)を多数有しており、洗濯槽、脱水槽および乾燥槽として機能する。水槽6およびドラム8は、それぞれ前面部に洗濯物出し入れ用の開口部10,11を有しており、そのうち水槽6の開口部10は、ベロー12によって筐体2の洗濯物出入口3に水密に連ねられ、ドラム8の開口部11は水槽6の開口部10に臨んでいる。
水槽6の背面部には、ドラム8を回転駆動するモータ13が配設されている。このモータ13は、この場合、アウターロータ形のDCブラシレスモータであり、当該モータ13によりドラム8が直接回転駆動される構成となっている。また、水槽6の下面部には、排水弁14を介して排水ホース15が接続されており、水槽6内、ひいてはドラム8内の洗濯水が、これらを通して排出されるようになっている。
次に、前述したサスペンション7の具体的構成を、図1を参照しながら説明する。
サスペンション7は筒状をなし内部が空気で満たされたシリンダ16を有しており、このシリンダ16の一端部(図1では上端部)には取付部材16Aが設けられている。この取付部材16Aは、防振材16aおよびナット16b(図2参照)により水槽6の側板6aに連結されており、シリンダ16が水槽6とともに振動するようになっている。一方、シリンダ16の他端部(図1では下端部)の外周には、シリンダ側バネ受け部17が設けられており、この他端部の内部にはロッドガイド18が配設されている。このロッドガイド18は、中央部に軸方向に貫通したロッド挿入孔18aを有しており、例えば焼結含油メタル(いわゆる軸受合金)とメタル圧入用金属(いわゆる裏金)とから構成されている。このロッドガイド18は、当該ロッドガイド18の他端側(図1では下側)がシリンダ16のかしめ部19に当接することによって、当該シリンダ16内に位置決めされている。
ロッドガイド18のロッド挿入孔18aには、ロッド20の一端側(図1では上端側)が挿通されており、当該ロッド20はシリンダ16内を軸方向に沿って往復動するようになっている。ロッド20の他端側は、防振材20aおよびナット20b(図2参照)により台板2aに連結されている。また、ロッド20の他端側の外周には、ロッド側バネ受け部21(図2参照)が、上記したシリンダ側バネ受け部17と軸方向に対向するように設けられている。そして、このロッド側バネ受け部21とシリンダ側バネ受け部17との間には、コイル状のバネ22がシリンダ16およびロッド20の軸方向に伸縮可能に配設されている。
上記したロッド20の上端側は、下端側よりも軸径が小さく設けられた径小部23となっており、この径小部23には、環状の摩擦摺動部材24が配置されている。この摩擦摺動部材24は、摺動部本体25と、摩擦摺動部材24の内周部を構成する筒状の摩擦摺動管26とからなる。摺動部本体25は、合成ゴム(例えば、EPDM:エチレンプロピレンジエンゴム、CRゴム:クロロプレンラバーなど)から構成されており、その外周面25aがシリンダ16の内周面16cを摺動するようになっている。摩擦摺動管26は、摺動部本体25よりも硬い材料(例えば、POM:ポリオキシメチレンなどの合成樹脂)から構成されており、その内周面26aが径小部23の外周面23aとの間に隙間を有した状態となっている。
径小部23の上端には、摩擦摺動部材24(摩擦摺動管26)の内径よりも径大なリング部材27が溶接により固着されており、径小部23の下端には、摩擦摺動部材24(摩擦摺動管26)の内径よりも径大な段部28が形成されている。これらリング部材27と段部28により、摩擦摺動部材24を挟んでロッド20の軸方向に沿って所定間隔Aを有する一対の当接部が構成されている。
次に、上記構成の作用について説明する。
ドラム8の回転に伴って水槽6に振動が発生すると、これと連動してシリンダ16もバネ22の伸縮を伴いながら軸方向に往復動(上下方向に振動)し、シリンダ16内をロッド20が相対的に往復動するようになる。
ここで、脱水起動時においては、ドラム8の回転速度が遅いことから、水槽6には低周波振動が発生する。この低周波振動により、シリンダ16に対するロッド20の振幅が大きくなると、リング部材27および段部28が摩擦摺動部材24の一部をなす摩擦摺動管26に当接し、摩擦摺動部材24(摺動部本体25および摩擦摺動管26)がロッド20とともに往復動してシリンダ16の内周面16cを摺動するようになる。これにより、ロッド20の往復動に大きな摩擦力が発生する。
そして、脱水定常時に移行すると、ドラム8の回転速度が速くなることから、水槽6には高周波振動が発生する。この高周波振動により、シリンダ16に対するロッド20の振幅が小さくなると、リング部材27および段部28が摩擦摺動管26(摩擦摺動部材24)に当接しなくなり、ロッド20のみが往復動するようになる。この場合、シリンダ16の内部が空気で満たされており、しかも、径小部23の外周面23aと摩擦摺動管26との間に隙間が設けられているため、ロッド20は殆んど抵抗のない状態で往復動する。これにより、ロッド20の往復動に摩擦力が発生することはない。
以上に説明したように本実施形態によれば、脱水起動時の低周波振動に対しては、摩擦摺動部材24(摺動部本体25および摩擦摺動管26)がロッド20とともに往復動してシリンダ16の内周面16cを摺動し、ロッド20の往復動に大きな摩擦力が発生する。これにより、脱水起動時の水槽6の振動を極力抑えることができ、脱水の起動性能を向上することができる。一方、脱水定常時の高周波振動に対しては、ロッド20のみが殆んど抵抗のない状態で往復動し、ロッド20の往復動に摩擦力が発生することはない。これにより、脱水定常時の水槽6の振動を筐体2に伝わり難くすることができ、筐体2の振動量や振動音を極力小さくすることができる。
また、摩擦摺動部材24は、その内周部に、当該摩擦摺動部材24よりも硬い筒状の摩擦摺動管26を有する構成としたので、シリンダ16の内周面16cを摺動する摺動部本体25を、その内周面から摩擦摺動管26により支えることができ、摺動部本体25が歪んで変形してしまうことを防止することができる。
(第2の参考実施形態)
次に、本発明の第2の参考実施形態について図3を参照して説明する。なお、上述した第1の参考実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態のサスペンション30(防振装置に相当)において、摩擦摺動部材31は、一部材から構成されており、その外周面31aがシリンダ16の内周面16cを摺動するようになっているとともに、その内周面31bが径小部23の外周面23aとの間に隙間を有した状態となっている。また、リング部材27と段部28により、摩擦摺動部材31を挟んでロッド20の軸方向に沿って所定間隔Bを有する一対の当接部が構成されている。
この構成によれば、脱水起動時において水槽6に低周波振動が発生し、シリンダ16に対するロッド20の振幅が大きくなると、リング部材27および段部28が摩擦摺動部材31に当接し、摩擦摺動部材31がロッド20とともに往復動してシリンダ16の内周面16cを摺動するようになる。これにより、ロッド20の往復動に大きな摩擦力が発生するので、脱水起動時の水槽6の振動を極力抑えることができ、脱水の起動性能を向上することができる。
また、脱水定常時において水槽6に高周波振動が発生し、シリンダ16に対するロッド20の振幅が小さくなると、リング部材27および段部28が摩擦摺動部材31に当接しなくなり、ロッド20のみが往復動するようになる。この場合、シリンダ16の内部が空気で満たされており、しかも、径小部23の外周面23aと摩擦摺動部材31との間に隙間が設けられているため、ロッド20は殆んど抵抗のない状態で往復動し、ロッド20の往復動に摩擦力が発生することはない。これにより、脱水定常時の水槽6の振動を筐体2に伝わり難くすることができ、筐体2の振動量や振動音を極力小さくすることができる。
(第3の参考実施形態)
次に、本発明の第3の参考実施形態について図4を参照して説明する。なお、上述した第1の参考実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図4に示すサスペンション40(防振装置に相当)は、上述した第1の参考実施形態に示したものにおいて、当接部を構成するリング部材27および段部28の摩擦摺動部材24に対向する部分に、合成ゴム、樹脂などの材料からなる緩衝部材41を設けたものである。
このような構成によれば、リング部材27および段部28が摩擦摺動部材24(特に摩擦摺動管26の上端および下端)に当接したときの衝突音を低減することができる。また、リング部材27および段部28が摩擦摺動部材24に当接することによるこれらの損傷を防止することができる。
(第4の参考実施形態)
次に、本発明の第4の参考実施形態について図5を参照して説明する。なお、上述した第2の参考実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図5に示すサスペンション50(防振装置に相当)は、上述した第2の参考実施形態に示したものにおいて、当接部を構成するリング部材27および段部28の摩擦摺動部材31に対向する部分に、合成ゴム、樹脂などの材料からなる緩衝部材51を設けたものである。
このような構成によれば、リング部材27および段部28が摩擦摺動部材31に当接したときの衝突音を低減することができる。また、リング部材27および段部28が摩擦摺動部材31に当接することによるこれらの損傷を防止することができる。
本発明の一実施形態)
次に、本発明の実施形態について図6を参照して説明する。なお、上述した第1の参考実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態のサスペンション60(防振装置に相当)において、ロッド20の径小部23には、当該ロッド20の軸方向に沿う2箇所において、それぞれ環状の第1の摩擦摺動部材61および第2の摩擦摺動部材62が配置されている。これら第1の摩擦摺動部材61および第2の摩擦摺動部材62の外周面61a,62aは、それぞれシリンダ16の内周面16cを摺動するようになっており、内周面61b,62bは、それぞれ径小部23の外周面23aとの間に隙間を有した状態となっている。
径小部23において第1の摩擦摺動部材61と第2の摩擦摺動部材62との間の部分には、第1の摩擦摺動部材61および第2の摩擦摺動部材62の内径よりも径大な第1のリング部材63が溶接により固着されており、径小部23の上端には、第2の摩擦摺動部材62の内径よりも径大な第2のリング部材64が溶接により固着されている。また、径小部23の下端には、第1の摩擦摺動部材61の内径よりも径大な段部65が形成されている。これら第1のリング部材63の下面と段部65により、第1の摩擦摺動部材61を挟んでロッド20の軸方向に沿って第1の所定間隔Cを有する一対の第1の当接部が構成され、第1のリング部材63の上面と第2のリング部材64の下面により、第2の摩擦摺動部材62を挟んでロッド20の軸方向に沿って第2の所定間隔Dを有する一対の第2の当接部が構成されている。
この場合、第1の所定間隔Cから第1の摩擦摺動部材61の軸方向の厚さEを減算した値が、第2の所定間隔Dから第2の摩擦摺動部材62の軸方向の厚さFを減算した値よりも大きくなるように構成されている(C−E>D−F)。
次に、上記構成の作用について説明する。
脱水起動時において水槽6に低周波振動が発生し、シリンダ16に対するロッド20の振幅が大きくなると、第1のリング部材63および段部65が第1の摩擦摺動部材61に当接し、第1の摩擦摺動部材61がロッド20とともに往復動してシリンダ16の内周面16cを摺動するようになる。このとき、第1の所定間隔Cから第1の摩擦摺動部材61の軸方向の厚さEを減算した値が、第2の所定間隔Dから第2の摩擦摺動部材62の軸方向の厚さFを減算した値よりも大きいことから、第1のリング部材63および第2のリング部材64も第2の摩擦摺動部材62に当接し、当該第2の摩擦摺動部材62もロッド20とともに往復動してシリンダ16の内周面16cを摺動する。これにより、ロッド20の往復動に大きな摩擦力が発生する。
脱水起動時から脱水定常時に移行する過程において、シリンダ16に対するロッド20の振幅が小さくなっていくと、第1のリング部材63および段部65が第1の摩擦摺動部材61に当接しなくなり、第2の摩擦摺動部材62のみがロッド20とともに往復動してシリンダ16の内周面16cを摺動するようになる。これにより、ロッド20の往復動に上記の脱水起動時より小さな摩擦力が発生する。
そして、脱水定常時に移行して水槽6に高周波振動が発生し、シリンダ16に対するロッド20の振幅がさらに小さくなると、第1のリング部材63および第2のリング部材64が第2の摩擦摺動部材62に当接しなくなり、ロッド20のみが往復動するようになる。この場合、シリンダ16の内部が空気で満たされており、しかも、径小部23の外周面23aと第1の摩擦摺動部材61および第2の摩擦摺動部材62との間に隙間が設けられているため、ロッド20は殆んど抵抗のない状態で往復動する。これにより、ロッド20の往復動に摩擦力が発生することはない。
以上に説明したように本実施形態によれば、脱水起動時の低周波振動に対してはロッド20の往復動に大きな摩擦力を発生させ、脱水起動時から脱水定常時に移行する過程においてはロッド20の往復動に脱水起動時より小さな摩擦力を発生させ、脱水定常時の高周波振動に対してはロッド20の往復動に摩擦力を発生させないようにすることができ、水槽6の振動周波数に応じてサスペンション60の減衰力を3段階に変化させることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
上述した第1の参考実施形態および第3の参考実施形態において、摩擦摺動管26が摺動部本体25に対して軸方向に沿って往復動可能に構成してもよい。この構成によれば、低周波振動により摩擦摺動部材24の摺動部本体25および摩擦摺動管26がロッド20とともに往復動する状態と、高周波振動によりロッド20のみが往復動する状態との間に、摩擦摺動部材24の摩擦摺動管26のみがロッド20とともに往復動する状態をつくることができ、水槽6の振動周波数に応じて3段階の減衰力を実現することができる。
上述した第5の実施形態において、摩擦摺動管および緩衝部材を設ける構成としてもよい。また、摩擦摺動部材および当接部は2つに限られるものではなく、さらに複数設けてもよい。
一対の当接部の所定間隔や摩擦摺動部材の厚さは、適宜変更して実施することができる。
本発明の第1の参考実施形態を示すものであり、サスペンションの内部構成を示す縦断側面図 ドラム式洗濯機の内部構成を示す縦断側面図 本発明の第2の参考実施形態を示す図1相当図 本発明の第3の参考実施形態を示す図1相当図 本発明の第4の参考実施形態を示す図1相当図 本発明の実施形態を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1はドラム式洗濯機、2は筐体、6は水槽、7,30,40,50,60はサスペンション(防振装置)、8はドラム、16はシリンダ、20はロッド、24,31は摩擦摺動部材、26は摩擦摺動管、27,28はリング部材および段部(一対の当接部)、41,51は緩衝部材、61は第1の摩擦摺動部材、62は第2の摩擦摺動部材、63,65は第1のリング部材および段部(一対の第1の当接部)、63,64は第1のリング部材および第2のリング部材(一対の第2の当接部)を示す。

Claims (1)

  1. ドラムを収容する水槽と筐体との間において当該水槽を防振支持する防振装置を備えたドラム式洗濯機において、
    前記防振装置は、
    筒状をなし内部が空気で満たされたシリンダと、
    このシリンダ内を軸方向に沿って相対的に往復動するロッドと、
    このロッドの軸方向に沿う2箇所において当該ロッドの外周面との間に隙間を有して配置され、前記シリンダの内周面を摺動するそれぞれ環状の第1の摩擦摺動部材および第2の摩擦摺動部材と、
    前記ロッドに設けられ、前記第1の摩擦摺動部材を挟んで当該ロッドの軸方向に沿って第1の所定間隔を有するとともに前記第1の摩擦摺動部材の内径よりも径大に形成された一対の第1の当接部と、
    前記ロッドに設けられ、前記第2の摩擦摺動部材を挟んで当該ロッドの軸方向に沿って第2の所定間隔を有するとともに前記第2の摩擦摺動部材の内径よりも径大に形成された一対の第2の当接部とを備え、
    前記第1の所定間隔から前記第1の摩擦摺動部材の軸方向の厚さを減算した値が、前記第2の所定間隔から前記第2の摩擦摺動部材の軸方向の厚さを減算した値よりも大きくなるように構成し
    脱水起動時においては、前記一対の第1の当接部が前記第1の摩擦摺動部材に当接して当該第1の摩擦摺動部材が前記ロッドとともに前記シリンダの内周面を摺動するとともに、前記一対の第2の当接部が前記第2の摩擦摺動部材に当接して当該第2の摩擦摺動部材も前記ロッドとともに前記シリンダの内周面を摺動し、
    脱水起動時から脱水定常時に移行する過程においては、前記一対の第1の当接部が前記第1の摩擦摺動部材に当接しなくなり、前記第2の摩擦摺動部材のみが前記ロッドとともに前記シリンダの内周面を摺動し、
    脱水定常時においては、前記一対の第2の当接部が前記第2の摩擦摺動部材に当接しなくなり、前記ロッドのみが前記シリンダ内を往復動するように構成したことを特徴とするドラム式洗濯機。
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