JP2007044268A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Takeshi Yabuuchi
武之 薮内
Hisao Tatsumi
尚生 巽
Shinichiro Kawabata
真一郎 川端
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Toshiba Consumer Marketing Corp
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Abstract

【課題】 低いドラム回転周波数では大きな減衰力が得られ、ドラム回転周波数が増加す
るに従い低い減衰力が得られるドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】 サスペンション6を摩擦ダンパ部40とスプリング30を囲繞する筒状弾
性部材50で構成し、ロッド23の相対的な往復動に際して、当該ロッド23を摩擦部材
21と摺動させる構成にすると共に、スプリング30を筒状弾性部材50で所定の締め代
で囲繞する。これによればサスペンション6は、摩擦部材21とロッド23との減衰力と
、スプリング30と筒状弾性部材50との減衰力により、低いドラム回転周波数では水槽
の振幅が大きく、ドラム回転周波数が増加するに従い水槽の振幅が減少するというドラム
式洗濯機の特性に合った減衰力が得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドラムを収容した水槽を、サスペンションにより防振支持した構成のドラム
式洗濯機に関する。
従来のドラム式洗濯機は、一般的に外箱内部に貯水可能な水槽を弾性支持し、その水槽
内には洗濯物が収容される横軸型ドラムが前記水槽の底面に装着されたモータにより回転
可能に設けられる構成としている。
この構成の場合、ドラムを収容する水槽は、洗濯、脱水、乾燥行程等で生じる振動が外
箱側の底板である台板へ直接伝達されないよう複数のサスペンションで支持されている。
このような一般的なドラム式洗濯機の振動は、脱水起動時から複数の共振を通過した後
に定常となる挙動を示すと共に、その振幅は、ドラム回転中心とドラム重心の偏心量εに
より決まる。つまりは、ドラム式洗濯機は、水槽の共振が存在する低いドラム回転周波数
域(例えば250rpmから300rpm)で且つ洗濯物の偏位により前記偏心量εが大
きい時には振幅が大きくなり、共振通過後の高いドラム回転周波数域で且つ洗濯物の偏位
が解消されて前記偏心量εが小さいときには振幅が小さくなるという特性を有している。
したがって、このような特性を有するドラム式洗濯機には、振幅に比例する減衰力、す
なわちドラム回転周波数に従い減少する減衰力が得られるサスペンションが有効である。
そしてこのような特性を有するドラム式洗濯機の振動を減少させるサスペンションの一
例として、摩擦ダンパタイプのものが知られている。
この摩擦ダンパタイプのサスペンションの一例(例えば、特許文献1参照)としては、
図示しないが、円筒状のシリンダと、このシリンダ内を往復動する棒状のロッドと、この
ロッドの動きに対応して前記シリンダの内周面と摺動すると共に前記ロッドをシリンダに
対して支持する円柱状の摩擦部材とを有して構成されるものが知られている。このサスペ
ンションは、前記シリンダと摩擦部材との摺動により、以下の次式で示すような減衰力E
を得るようになっている。
減衰力E=μN(μ:摩擦係数、Nは垂直抗力)・・・・・・・(A)
この式から分かるように、摩擦ダンパタイプのサスペンションの減衰力は、ドラム回転
周波数に依存しないという特性を有している。
ところで、近年ドラム式洗濯機の大型化等に伴い、収容可能な衣類の重量も大きくなっ
てきており、水槽の共振が存在する低いドラム回転周波数域では、いっそう振幅が大きく
なってきている。そのため上記した従来の摩擦ダンパタイプのドラム式洗濯機では、その
大きな振幅を抑える減衰力が足りないという問題を有していた。
そこで従来の摩擦ダンパタイプのロッドと摩擦部材との締め代をさらに大きくすること
によって低いドラム回転周波数域においていっそう大きな減衰力を有するドラム式洗濯機
を提供することが本発明者等により試みられている。
特開平6−154479号公報
しかし、本発明者の独自の検討の結果、ロッドと摩擦部材との締め代を大きくした摩擦
ダンパをサスペンションに採用したドラム式洗濯機は、以下の問題を有することが判明し
た。
図10に示すように、ロッドと摩擦部材との締め代を大きくした摩擦ダンパ(破線B)
は、確かに低いドラム回転周波数域では、従来のドラム式洗濯機(例えば特許文献1)の
減衰力(実線A)を上回るため、より水槽の振幅と、水槽からの伝達力を減少させること
が可能であるが、高いドラム回転周波数域では水槽の微小な振動に対して減衰力が高すぎ
るため、水槽から外箱に伝播する伝達力を減少させることができず、外箱を通じて振動音
が発生するという問題が判明した。
特に、発明者の見解によると、この現象は摩擦材とロッドの間に分布させている潤滑剤
が、締め代が大きくなるにつれて潤滑材自体の厚さが薄くなることと、ドラム回転周波数
が高くなるに従いロッドの上下振動速度が速くなることで、潤滑材内の速度勾配が増加す
ることによって、潤滑材によるロッドに対する流体摩擦が、影響が出る程増加することに
よるとしている。
したがって一定以上締め代を大きくした摩擦ダンパ有するサスペンションは、潤滑材に
よる流体摩擦の作用によりドラム回転周波数が高くなるに伴い減衰力が増加してしまうこ
とが判明した。
このため、上記説明したような、ドラム回転周波数に比例して減衰力が大きくなるとい
う特性を有するサスペンションは、その特性が上記ドラム式洗濯機の特性とは全く逆であ
るため、使用に際して適切でない。
本発明は、上記摩擦ダンパ特有の減衰作用に基づく問題を解決すべくなされたもので、
その目的は、ドラムの回転周波数が低いときに水槽の振幅が大きく、ドラムの回転周波数
が高いときに水槽の振幅が小さいというドラム式洗濯機の特性に合った適切な減衰力が得
られるサスペンションを備えたドラム式洗濯機を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によるドラム式洗濯機は、回転可能なドラムを収容
する水槽と、この水槽を防振支持するサスペンションを有するドラム式洗濯機において、
前記サスペンションは、筒状部材と、この筒状部材の内部に支持固定され、中央部に軸挿
入孔を有した軸受と、前記軸挿入孔に挿入され、前記軸受に相対的に往復動可能に支持さ
れたロッドと、前記筒状部材の内部において前記ロッドの外周に嵌合され、そのロッドが
相対的に移動することによって当該ロッドとの間に減衰力を発生させる筒状の摩擦部材と
、前記ロッドの外周に囲設され、前記筒状部材を下方から支持する伸縮自在なスプリング
と、所定の位置に支持された状態で前記スプリングを所定の締め代で囲繞し、当該スプリ
ングとの間に減衰力を発生させる筒状弾性部材とを、備えることを主たる特徴とする。
本発明によれば、サスペンションに摩擦ダンパ部と、スプリングと弾性材で形成された
筒状弾性部材を囲繞して設けたため、低いドラム回転周波数では大きな減衰力が得られ、
ドラム回転周波数が増加するに従い低い減衰力が得られるようにした。したがって、低い
ドラム回転周波数での水槽の大きな振幅を減衰させ、水槽からの伝達力を減少させること
ができるとともに、高いドラム回転周波数での水槽の伝達力を減少させ振動を効果的に吸
収することができる。
<第1の実施例>
以下、本発明の第1の実施例について図1乃至図5を参照して説明する。
まず、図2にはドラム式洗濯機の全体の概略構成を示す縦断面図が示されている。この
図2において、ドラム式洗濯乾燥機の外郭は、矩形箱状を成す外箱1で構成されており、
外箱1の前面部(図2中左側)には円形状の洗濯物出入口2を形成しており、この洗濯物
出入口2には開閉可能な扉3が取り付けられている。
この外箱1の内部には水槽5を配設されており、この水槽5は前面に開口を有するドラ
ム状を成すもので、外箱1の底面部に左右一対(一方のみ図示)のサスペンション6を介
して横向きに防振支持されており、その支持形態は、水槽5の開口部から水槽5の底部に
向かって下降傾斜(図2では右下がり)する形状である。なお、サスペンション6の具体
的構成については後述する。
また、水槽5の内部には、所定の間隙(径が少し小さい)をもつドラム7が配設されて
いる。このドラム7も円筒形のドラム状をなすものであり、水槽5と同軸状(軸方向が前
後で、しかも、前上がりの傾斜状となる斜め横軸状)に配設されている。このドラム7は
、洗濯槽、脱水槽及び乾燥槽としても機能するものであり、その関係上、胴部のほぼ全域
に、通水孔であり通風孔でもある小孔8(一部のみ図示)が多数形成されている。水槽5
及びドラム7は、いずれも前面部に洗濯物出し入れ用の開口部9、10を有していて、そ
のうちの水槽5の開口部9は、ベロー11によって前記外箱1の洗濯物出入口2に水密に
連ねられ、ドラム7の開口部10は水槽5の開口部9に臨ませている。
また、水槽5の底面背部には、アウターロータ形のDCブラシレスモータであるモータ
12が取付けられていて、モータ12の回転を伝達するドラムシャフトが、ドラム7の後
端面底部の中心部に接続されることにより、当該ドラム7は直接回転駆動可能な構成をし
ている。
そして、水槽5の最低部には、排水弁13が取付けられていて、排水弁13の先には排
水ホース14が接続されていて、洗濯水を排出されるようになっている。
そのほか、外箱1の前面部の上部には操作パネル4が設けられており、この操作パネル
4は、使用者がドラム式洗濯機の運転に係る各種の操作をするためのもので、電源スイッ
チや、スタートスイッチ並びに各種選択スイッチなど、多数の操作スイッチ(図示せず)
が設けられている。
次に、前述したサスペンション6の具体的構成を、図1を参照しながら説明する。
サスペンション6は、図1に示すように、上側に筒状部材に相当するシリンダ15を有
し、シリンダ15内で摩擦ダンパ部40に囲まれたロッド23が、シリンダ15内から軸
方向に外部下方に延出されている。そして、下側にはシリンダ15を支えるスプリング3
0(材質は、例えば硬鋼線)がロッド23の外周を囲んで設けられ、そのスプリング30
を囲繞する筒状弾性部材50(材質は、例えば耐油性のゴムであるNBR)が配設されて
いる構成をしている。
シリンダ15は、一端部(図1中、上端部)が、水槽5の底板に一体的に設けられた支
え板5a(図2に一部のみ図示)に防振材15a等を介してナット15bで固定されるも
ので、水槽5と共に上下方向に振動するようになっている。一方、シリンダ15の他端部
(図1中、下端部)において、その外周にはシリンダ側ばね受け部16が設けられる。
またシリンダ15内部には、摩擦ダンパ部40が設けられており、この摩擦ダンパ部4
0は、一対のケース19、20と摩擦部材21と軸受17、28とで主に構成されている

以下、さらに詳述すると、この摩擦ダンパ部40の下端部には、軸受17が配設されて
いる。この軸受17は、中央部に軸挿入孔17aを有しており、その材質は、例えば焼結
含油メタル(いわゆる軸受合金)とメタル圧入用金属(いわゆる裏金)とから構成されて
いる。この軸受17は、当該軸受17の下側(図1中、下側)が、シリンダ15のかしめ
部18に当接することによって、当該シリンダ15内に位置決めされる。
一方、摩擦ダンパ部40の上端部にも、軸受28が配設されており、前記軸受け17と
同様の形状、材質により構成されている。
この軸受28は、上側(図1中、上側)の傾斜面25がシリンダ15の内方に突出する
くびれ部26に当接することによってシリンダ15内にて位置決めされている。
そして軸受17と軸受け28の間には、筒状をなす一対のケース19、20が、シリン
ダ15の内周面に嵌合されるようにそれぞれ配設されている。ケース19、20の向い合
ったそれぞれの先端部は、互いに上下方向から当接することにより隙間を存しない状態と
なっている。また、ケース19、20の内周面には、後述する摩擦部材21と嵌合するた
めの嵌合面22と、同じく後述するロッド23と協働して潤滑剤を保持するための油溜部
24とがそれぞれ形成されている。
なお、ケース19、20のうち、上側(図1中、上側)のケース19は、当該ケース1
9の上側(図1中、上側)が、軸受け28の下面に当接し、下側(図1中、下側)のケー
ス20のうち、当該ケース20の下側(図1中、下側)が、軸受け17の上面に当接する
ことによってシリンダ15内に固定する位置決めがされている。
またドラム式洗濯機の底板としての台板1a(図2に一部のみ図示)には、前記シリン
ダ15と共にサスペンション6を構成するロッド23の一端部(図1中、下端部)が、不
動状態に且つ前記シリンダ15と軸方向へ一致するように、防振材23a等(図2参照)
を介してナット23bで固定されている。なお、この防振材23は、台板1aを挟みこむ
ようにして構成されている。
ロッド23の他端部(図1中、上端部)は、前記軸受17の軸挿入孔17aに挿入され
てシリンダ15内へ至り、軸受17に対して相対的に往復動可能に構成されている。
ロッド23の外周において、前記一対のケース19、20の間に位置する箇所には、前
記ロッド23と摺動可能な、前述した摩擦部材21が嵌合されている。摩擦部材21は、
ケース19、20によって、略不動状態(上下方向に不動状態)になっており、ロッド2
3が当該摩擦部材21に対して相対的に移動することによって摩擦力を発生させる構成と
なっている。この摩擦部材21は、例えば合成ゴムからなり、全体としては筒状に構成さ
れている。摩擦部材21において、その軸方向両側の外周部には、傾斜面をなす当接面2
7が形成されており、この当接面27は、前記ケース19、20の形成された前記嵌合面
22と当接するようになっている。
そして、摩擦部材21においてロッド23と摺動する箇所、つまりは内周面には摩耗防
止用の潤滑剤が塗布されると共に、前述したケース19、20に形成された油溜部24(
ロッド23と共に協働して区画している。)にも潤滑剤が一定量だけ貯留されている。こ
の潤滑剤は、粒子径が数μm程度である、例えばモリブデン(MnO2)入りのものが好
適である。この理由は、摩擦部材21の内周とロッド23の外周とは巨視的にみると互い
の空隙はほとんどないが、微視的に見ると摺動面には僅かながらの凹凸が存在するためで
ある。つまり、前記モリブデンはその粒子径が極小であるため、摺動面の凹凸の空隙に入
り込んで摩耗防止効果を発揮するのである。
また、ロッド23の前記一端部(図1中、下端部)付近の外周には、ロッド側ばね受け
部29が、前記シリンダ側ばね受け部16と軸方向に対向するように設けられている。そ
して、このロッド側ばね受け部29と、前記シリンダ側ばね受け部16との間(シリンダ
15とロッド23との間)で且つシリンダ15とロッド23との外周にはコイル状のスプ
リング30が伸縮自在に配設されている。
そしてこのスプリング30の下方部分には、筒状の弾性部材が囲繞して設けられていて
、このスプリング30は、スプリングの30の最下端が筒状弾性部材50の内周下端に設
けられた嵌め込み部50aに嵌め込まれることによって、筒状弾性部材50に対して位置
決めされている。
そしてこの筒状弾性部材50の底部は、ロッド側ばね受け部29の上面に支持されて位
置決めされている。
またこれらスプリング30と筒状弾性部材50は、スプリング30の外周と筒状弾性部
材50の内周が、所定の締め代で囲繞されていて、この所定の締め代とは、スプリング3
0の形状および材質と、筒状弾性部材50の材質とにより決定するものである。
次に、以上のように構成されたサスペンション6を備えたドラム式洗濯機の作用につい
て説明する。運転が開始されることに伴い、水槽5が上下方向に振動すると、これと連動
してシリンダ15は、前記スプリング30の伸縮を伴いながら軸方向に往復動(上下方向
に振動)し、シリンダ15内をロッド23が相対的に往復動するようになる。これにより
、ロッド23と摩擦部材21との摩擦により減衰力(以後、摩擦ダンパ部40による減衰
力とも称する)が発生し、さらにシリンダ15が往復動することによりスプリング30が
伸縮し、スプリング30と筒状弾性部材50との間に減衰力(以後、筒状弾性部材50に
よる減衰力とも称する)が発生する。
ここで、このときのサスペンション6におけるロッド23の相対的変位および、ロッド
23と摩擦部材21との減衰力の関係を図3を参照しながら説明する。なお、ロッド23
の振幅や振動の周期等は洗濯物の量等によって一定でなく、これに伴い減衰力の大きさや
方向は常に変化する。従って、説明の便宜上、図3では、摩擦部材21とロッド23との
摺動により発生する減衰力のみ図示して説明し、更にロッド23の振幅及び振動の周期は
常に一定であるものとしている。
まず、平時の状態から、ロッド23が、軸受17と軸受け28とに支持されながら、例
えばシリンダ15に対して相対的に往動(図1、上方向への移動)し始めたとする。する
と、これに伴い摩擦部材21の内周面が往動するロッド23の外周面と摺動し、ロッド2
3が摩擦部材21からクーロン摩擦力(摩擦力)を受け、これにより減衰力が発生する。
このとき、摩擦部材21はロッド23との摩擦によって上方へ引き摺られるような力を
受け、これにより摩擦部材21の当接面27がケース19の嵌合面22に強く当接される
ようになり、以って摩擦部材21の上方が径方向にすぼむようになる。
これに伴い、ロッド23が摩擦部材21から更に強いクーロン摩擦力を受けることに基
づいて、急激に減衰力(以下、往動方向と逆方向に働く減衰力を正減衰力と称する。図3
中、横軸よりも上の領域)が発生(図3中、A地点)する。そして、ロッド23の往動が
更に進むと、前記正減衰力は上がり続けるが、やがて摩擦部材21の当接面27がケース
19の嵌合面22に当接される力が一定(ロッド23の上方への移動が一定になるため)
となるので、前記正減衰力は一定値(図3中、B地点)に落ち着き、前記ロッド23の往
動が停止するまでの間、前記一定値の減衰力を保持するようになる。
時間の経過と共にロッド23の往動が停止すると、その時点で正減衰力は急激に減少し
てなくなり(図3中、C地点)、それからロッド23が相対的に復動(図1中、下方向へ
の移動)し始めると、これに伴い摩擦部材21とロッド23とが前記方向とは逆方向に摺
動し、前記正減衰力と同様な作用によって急激に負減衰力(以下、正減衰力と逆方向の減
衰力を負減衰力と称する)が発生(図3中、D地点)する。
ロッド23の復動が更に進むと、前記負減衰力は上がり続けるが、前記正減衰力と同様
にやがて一定値(図3中、E地点)に落ち着き、前記ロッド23の復動が停止するまでの
間、前記一定値の減衰力を保持する。そして、ロッド23の復動が停止すると、その時点
で負減衰力は急激に減少してなくなる(図3中、F地点)。その後は、ロッド23は前記
A地点に戻り同じ作用を、或いは水槽5の挙動によっては逆の作用をそれぞれ繰り返すも
のである。
次に、サスペンション6における、スプリング30の伸縮と、筒状弾性部材50の減衰
力の関係を説明する。
ドラム7の回転により水槽5は、上下方向に振動し、シリンダ15も上下に振動する。
これと連動してシリンダ側ばね受け部16が上下に振動することにより、シリンダ側ばね
受け部16とロッド側ばね受け部29の距離が変化する。
これに伴いスプリング30が、シリンダ側ばね受け部16とロッド側ばね受け部29の
距離に応じて伸縮して変位(移動)する。
このスプリング30の伸縮変位に伴い、当該スプリング30と所定の締め代を有する筒
状弾性部材50が、スプリング30に対して伸縮変位する方向と逆方向に減衰力を発生さ
せる。すなわちこの減衰力により水槽5及びシリンダ15の上下方向の振動を減衰させる

このスプリング30と筒状弾性部材50の間に生じる減衰力は、二つの力で構成されて
おり、一つは筒状弾性部材50が変形することによって生じる変形の反力、もう一方はス
プリング30が筒状弾性部材50間を摺動することによって生じる摩擦力いわゆる動摩擦
力である。
ここでこの変形の反力について、一例を図1を参照して述べる。
前述したようにスプリング30と筒状弾性部材50は、所定の締め代を加えて囲繞して
いるため、筒状弾性部材50の内周は、その締め代分外側にたわんだ形状Xとなっている
。この状態において、例えばスプリング30が軸方向に収縮移動する場合には、筒状弾性
部材50のたわみ部分Xが、スプリング30の移動する方向に新たに形成(筒状弾性部材
50が変形)されていくことになる。
すなわち、筒状弾性部材50のたわみ部分Xが移動形成される(筒状弾性部材50の変
形)ことに対する反力をここでいう変形の反力という。これは筒状弾性部材50に弾性材
を使用することによる弾性力によって生まれる。
つづいて、このような関係を有する筒状弾性部材50とスプリング30の動作に付いて
説明する。
まず、平時の状態から、ドラム7を回転させると低い回転周波数域(例えば、250r
pmから300rpm)で水槽5とドラム7が共振し、水槽5の振幅が大きくなる。特に
洗濯物の偏位によりドラム7の偏心量が大きいときはさらに水槽5の振幅が大きくなる。
この水槽5の振幅が大きい場合には、シリンダ15の振幅も大きくなるため、スプリン
グ30は大きく伸縮し、筒状弾性部材50の内周と摺動する。
したがってこの場合、スプリング30には、筒状弾性部材50から変形の反力と、動摩
擦力の二つの減衰力を受けていることになる。
逆に言えば、共振時には、シリンダ15が水槽5から受ける力は筒状弾性部材50の変
形の反力にくらべ大きいため、スプリング30は筒状弾性部材50に対して摺接した状態
で伸縮変位することになる。
一方、共振通過後の高いドラム回転周波数域で且つ洗濯物の偏位が解消されている場合
は、一般的に前記偏心量が小さく、水槽5の振幅が微小となり、筒状弾性部材50と摺動
することがなくなる。すなわちスプリング30は筒状弾性部材50の略同じ位置で振動す
る状態となる。
そのためここでスプリング30が筒状弾性部材50から受ける減衰力は、変形の反力だ
けであり、動摩擦力は発生しない。
すなわちそれほど大きな減衰力が生じないため、水槽5の振動を滑らかに緩衝すること
ができ、外箱1の台板1aが水槽5から受ける伝達力を吸収することができる。
そのため、高回転周波数域の水槽5の微小振動による台板1a等への振動の伝播は、こ
のスプリング30が筒状弾性部材50から受ける減衰力により、吸収されてその結果振動
音も減少する。
また逆に、高回転周波数域の減衰力が大きい(変形の反力と動摩擦力の合計)場合には
、減衰力が強すぎるため、振動を緩衝することができず、水槽5からの伝達力を吸収でき
ないことになる。
なおドラム7に洗濯物を多く収納してドラム7を回転する場合は、水槽5にかかる重量
がその洗濯物の重量分多くなるため、水槽5が下方に沈み込む状態となる。
この水槽5が沈み込んだ状態では、ロッド側ばね受け部29と、前記シリンダ側ばね受
け部16との間の距離が短くなることにより、スプリング30が収縮した状態となり、こ
の状態がドラム7の回転前の状態となる。
したがってこの場合は、スプリング30が収縮することによりスプリング30が筒状弾
性部材50に囲繞される面積が大きい状態で、ドラム7の回転がスタートする。この場合
でドラム7の偏心量が大きい状態でドラム7の回転を開始した時は、筒状弾性部材50に
囲繞され接触するスプリング30の面積部分が筒状弾性部材50の内周を摺動することに
よって、囲繞接触するスプリング30の面積相当分の変形の反力と動摩擦力の二つの減衰
力が加わることになる。
ここでこれら回転周波数と減衰力の関係を、発明者による試験結果を基に図4に示す。
なおこの結果はサスペンションに摩擦ダンパ部40を設置せず、スプリング30と筒状弾
性部材50を囲繞して単独に取り付けた試験によるものである。
この結果によると、低い回転周波数域では減衰力は高く、高い回転周波数では減衰力は
低くなっており、ドラム7の回転周波数が増加していくにしたがい、減衰力が小さくなっ
ている(実線A参照)。
これらのスプリング30と筒状弾性部材50間の減衰力と回転周波数との関係は、発明
者の独自の研究によって解明されたことであり、ドラム7の回転周波数が増加するに従い
、スプリング30と筒状弾性部材50間の減衰力が小さくなり、その結果として高回転周
波数域での振動を減少させることが分かった。
その理由は、ドラム7の回転周波数が増加するに従い水槽5の振幅が小さくなることに
より、スプリング30が徐々に筒状弾性部材50の内周を摺動しなくなっていき、水槽5
の微小振動による伝達力が、弾性材特有の変形の反力等により、吸収された結果、水槽5
の振動を減少させるものと考えられる。
さらに実線Aに比べてドラム7に洗濯物を多く収納した場合は、全体的に大きい減衰力
が得られている(破線B参照)。これは洗濯物の加重が水槽5に加わるため、スプリング
30が収縮しスプリング30が筒状弾性部材50に接触する面積が大きくなるため、その
接触面積分減衰力が増加することが原因による。
ここで、上記に説明した摩擦ダンパ部40と筒状弾性部材50を組み合わせた減衰力と
、ドラム式洗濯機の回転周波数との関係に付いて図5を参照して説明する。
図5は、ドラム7の回転周波数に対するサスペンション6の減衰力を表示しており、点
線Dが前述した摩擦ダンパ部40単体による減衰力を示し、破線Eが前述した筒状弾性部
材50単体による減衰力の推移を示している。そして実線Cはこれら摩擦ダンパ部40の
よる減衰力及び、筒状弾性部材50による減衰力を組み合わせた本実施例の構成による総
合的な減衰力を示している。
これによれば、摩擦ダンパ部40単体で使用していた従来例(特許文献1参照)の減衰
力(点線D参照)に比べ全体的に大きな減衰力(実線C参照)を得ることができる。
そして水槽5の共振点がある低回転周波数域では、摩擦ダンパ部40と筒状弾性部材5
0の減衰力の合計が著しく大きいため、共振点での水槽5の激しい上下振動に対して、振
幅を減少させ、さらに伝達力を緩衝させることができる。
またドラム7の振幅が微小変位に移行していく高回転周波数域では、サスペンション6
の減衰力はそれほど大きくなく、筒状弾性部材50がその伝達力を減少させるため、水槽
5から伝わる振動がそのまま台板1a、延いては外箱1全体に伝達することなく、振動を
減少させることができる。
このように本実施例によるサスペンション6の減衰力の特性、すなわち低回転周波数で
大きな減衰力を得て、回転周波数が増加するに従い減衰力が低くなっていく特性は、ドラ
ム式洗濯機への使用に特に好適する。
以上のような本実施例によれば、まずサスペンション6は、摩擦ダンパ部40と、その
下方に位置するスプリング30の周りに筒状弾性部材50を同軸上に組み合わせて構成し
た。このため、サスペンション6により得られる減衰力を、従来のドラム式洗濯機に比べ
大きくできる。
またこの構成によれば、ドラム7の回転周波数の増加に従い、減衰力を減少させること
ができるため、水槽5の振動に対して常に適当な減衰力を発生させることができる。
すなわち、共振点付近では、その高い減衰力により、水槽5の大きな振幅を減少させる
ことができ、伝達力を緩衝させて減少させることができる。またドラム7の回転が定常状
態になると、サスペンション6は水槽5の微小振動による伝達力を共振点付近に比して低
い減衰力によって効果的に緩衝し、水槽5からの振動を効果的に吸収することができるた
め、水槽5の振動が台板1aしたがって外箱1側に直接伝わり設置床面を大きく振動させ
騒音や振動を引き起こすことがなくなる。
さらには、通常洗濯物を多く収納した場合には、ドラム7の偏心量が大きくなるため水
槽5の振幅も大きくなるが、スプリング30が筒状弾性部材50に接触する面積が増える
ため、筒状弾性部材50からスプリング30にかかる減衰力が大きくなり、その結果水槽
5の振幅を押さえることができる。
また、ロッド23と摩擦部材21との締め代と、スプリング30と筒状弾性部材50と
の締め代を変更することだけで、ドラム式洗濯機にあった適当な減衰力を得ることができ
るので、設計しやすい。
なお、スプリング30と筒状弾性部材50の締め代を過剰に大きくした場合は、筒状弾
性部材50の内周が擦れることにより筒状弾性部材50の削れが発生し、高周波回転時に
おいても減衰力が低くならないため、スプリング30と筒状弾性部材50との締め代は予
め試験等によって所定の締め代を決定し、特に締め代を0、1mm以下にすることが望ま
しい。
<第2の実施例>
次に、本発明の第2の実施例を図6を参照して説明する。なお、上記第1の実施例と同
一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6(a)は、本発明の第2の実施形態を示す図1相当図である。図6(b)は、本実
施例の筒状弾性部材60の具体的な支持形態を示す拡大図である。
本実施例のサスペンション6において、第1の実施例と異なるところは、筒状弾性部材
60の支持形態であって、その筒状弾性部材60の形状は内周下端部に内周径が小さい固
定部60aを形成されている。
またロッド側ばね受け部69は、筒状部69bが形成され、その上面に鍔状のフランジ
部69aが形成されていて、固定部60aの内周がロッド側ばね受け部69の筒状部69
b外周側面と当接し、固定部60aの上面が、フランジ部69aにより当接して覆われる
ように装着されている。
そしてこのロッド側ばね受け部69の下方であって、台板1aとの間には、防振材23
aが設けられており、筒状弾性部材60の固定部60aがこの防振材23aとロッド側ば
ね受け部69に挟持されるようにして支持されている。なお、スプリング30の下端部は
、フランジ部69aの上面に載置される構成としていて、例えば本実施例ではフランジ部
69aの径寸法に合わせたやや短径形状としている。
ところで上記した第1の実施例では、ロッド23にロッド側ばね受け部29を装着する
前に、筒状弾性部材50の嵌め込み部50aをスプリング30の下端に嵌め込んで、筒状
弾性部材50とスプリング30を固定した。これに対して、本第2の実施例では、ロッド
側ばね受け部69を鍔状のフランジ部69aを有した形状としたため、スプリング30及
びロッド側ばね受け部69を挿入した後に、筒状弾性部材60をロッド23に挿入できる
ため組み立て性が向上する点で有利である。
さらに、筒状弾性部材60を防振材23aとロッド側ばね受け部69とに挟持されて支
持する構成としたため、より安定して筒状弾性部材60が支持され、精度よく筒状弾性部
材60の位置決めをすることができる。
<第3の実施例>
次に、本発明の第3の実施例を図7を参照して説明する。なお、上記第1の実施例と同
一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施例のサスペンション6において、第1の実施例と異なるところは、筒状弾性部材
の支持形態である。
図7(a)は、本発明の第3の実施形態を示す図1相当図である。図7(b)は、本実
施例の筒状弾性部材70の具体的な支持形態を示す拡大図である。
図7(a)に示すように、この筒状弾性部材70の形状は上端部の内周径がシリンダ1
5の外径と同じである筒状基部70aを備えていて、この筒状基部70aがサスペンショ
ン6のシリンダ15に圧接して固定支持されていて、当然この下方の内周側はスプリング
30と所定の締め代をもって摩擦接触しており、以って筒状弾性部材70はスプリング3
0を上方から覆うように囲繞している。
そして、この筒状弾性部材70を固定支持するため、筒状基部70aの内周側には支持
部である凸部70bが設けられていて、シリンダ15の係合部であるくびれ部26に嵌合
されるように形成されている(図7(b)参照。)。
この第3の実施例によれば、筒状弾性部材70の形状を第1の実施例のシリンダ15の
形状に合わせて形成するだけで組み立てることができるため簡単な設計製造が期待できる
<第4の実施例>
次に、本発明の第4の実施例を図8を参照して説明する。なお、上記第1の実施例(具
体的には第2,第3の実施例)と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
本実施例のサスペンション6において、第1の実施例と異なるところは、二つの筒状弾
性部材60,70による支持形態である。
すなわち図8は、本発明の第4の実施形態を示す図1相当図である。この図8に示すよ
うに第2の実施例および第3の実施例で説明した構成の筒状弾性部材60および70を組
み合わせて、これら筒状弾性部材60,70がスプリング30の上方と下方の両端から覆
って囲繞するように構成している。
これによれば、上方と下方の両端から囲繞しているため、より強い減衰力を得ることが
できる。そのため、例えば洗濯可能な洗濯物容量を増やした場合や容量大なるドラム式洗
濯機に対して水槽5の振動を減少させることに適している。
<第5の実施例>
次に、本発明の第5の実施例を図9を参照して説明する。なお、上記第1の実施例と同
一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施例のサスペンション6において、第1の実施例と異なるところは、筒状弾性部材
80の支持形態である。
図9は、本発明の第5の実施形態を示す図1相当図である。図9に示すように筒状弾性
部材80のスプリング30と接触する内周面が破線Yで示すように上広がりのテーパ状に
して、ロッド23の軸上の下方向(外方向)に向かって内径が、徐々に小さくなるよう形
成されている。したがって筒状弾性部材80の内周に囲繞されているスプリング30は、
下方で接触している部分ほど締め代が大きくなる構成をしている。
この構成によると、上記第1の実施例と同様な効果を得られると共に、水槽5が振動で
下方に沈んでスプリング30が収縮した場合には、スプリング30が下方へ伸縮変位移動
するため、よりスプリング30と筒状弾性部材80の内周下方部とが接触する部分が多く
なる。すなわちスプリング30と筒状弾性部材80との接触面で締め代が大きい部分が増
加する。
したがってこれら構成によれば、水槽5が共振時に下方に大きく振動した場合や、洗濯
物をより多くドラム7内に収納した場合の如く水槽5が下方に沈んだ状態などに、スプリ
ング30と筒状弾性部材80との間に一層大きな減衰力を得ることができる。
その他、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、実施に際して本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々変更して実施できるものである。
本発明の第1の実施例を示すもので、サスペンションの破断側面図 ドラム洗濯乾燥機の縦断側面図 ロッドの変位と減衰力との関係を示す図 筒状弾性部材の減衰力と回転周波数との関係を示す図 サスペンションの減衰力と回転周波数との関係を示す図 第2の実施例を示す図1相当図(a)、およびその要部の拡大図(b) 第3の実施例を示す図1相当図(a)、およびその要部の拡大図(b) 第4の実施例を示す図1相当図 第5の実施例を示す図1相当図 従来のサスペンションにおいて、減衰力とドラム回転周波数との関係を示す図
符号の説明
図面中、1は外箱、2は洗濯物出入口、3は扉、4は操作パネル、5は水槽、6はサス
ペンション、7はドラム、8は小孔、9、10は開口部、11はベロー、12はモータ、
13は排水弁、14は排水ホース、15はシリンダ、16はシリンダ側ばね受け部、17
は軸受、17aは軸挿入孔、18はかしめ部、19、20は一対のケース、21は摩擦部
材、22は嵌合面、23はロッド、24は油溜部、25は傾斜面、26はくびれ部、27
は当接面、28は軸受、29はロッド側ばね受け部、30はスプリング、40は摩擦ダン
パ部、50は筒状弾性部材、60は筒状弾性部材、60aは固定部、69はロッド側ばね
受け部、69aはフランジ部、69bは筒状部、70は筒状弾性部材、70aは筒状基部
、70bは凸部、80は筒状弾性部材である。

Claims (6)

  1. 回転可能なドラムを収容する水槽と、この水槽を防振支持するサスペンションを有する
    ドラム式洗濯機において、
    前記サスペンションは、
    筒状部材と、
    この筒状部材の内部に支持固定され、中央部に軸挿入孔を有した軸受と、
    前記軸挿入孔に挿入され、前記軸受に相対的に往復動可能に支持されたロッドと、
    前記筒状部材の内部において前記ロッドの外周に嵌合され、そのロッドが相対的に移動
    することによって当該ロッドとの間に減衰力を発生させる筒状の摩擦部材と、
    前記ロッドの外周に囲設され、前記筒状部材を下方から支持する伸縮自在なスプリング
    と、
    所定の位置に支持された状態で前記スプリングを所定の締め代で囲繞し、当該スプリン
    グとの間に減衰力を発生させる筒状弾性部材とを、
    備えることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 筒状弾性部材は、
    水槽の振幅を減衰させる減衰力が、ドラムの回転数の増加に従い、徐々に減少するよう
    な締め代でスプリングを囲繞することを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 筒状弾性部材の下端部の内周側に、スプリングの外径に比して内径が小さい固定部を形
    成し、
    ロッドの下方に、筒状に形成され前記スプリングを上面のフランジ部に載置するばね受
    け部を支持して備え、
    さらにそのばね受け部の下方に防振材を備えることにより、
    前記筒状弾性部材は、前記固定部が前記フランジと前記防振材とに挟持されて支持され
    ることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  4. 筒状部材の外周面に係合部を備え、
    筒状弾性部材は、上端部に前記筒状部材の係合部に係合される支持部を備えることによ
    り、
    前記筒状弾性部材は、前記筒状部材に固定支持され、スプリングを上方から覆うように
    囲繞することを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  5. 筒状弾性部材は、スプリングをそれぞれ上下方向の両端から覆って囲繞する構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  6. 筒状弾性部材は、スプリングと接触している部分の内径が、軸上の外方向に向かって徐
    々に小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    に記載のドラム式洗濯機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041690A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Toshiba Corp ドラム式洗濯機
JP2011115295A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Hitachi Automotive Systems Ltd 洗濯機用ダンパ
KR101192154B1 (ko) 2010-05-28 2012-10-17 주식회사 썬 프레인 코 마찰댐퍼
JP2013048676A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Toshiba Corp 洗濯機
CN108930132A (zh) * 2018-08-15 2018-12-04 凌露璐 一种支撑减振器及洗衣机

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