JP4791655B2 - ゲーム方法、ゲームシステム、記録媒体及びプログラム - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のキャラクタが冒険や戦いを進めていくゲームプログラムを実行するゲームシステム、ゲーム方法、そのプログラムが記録された記録媒体及びプログラム自体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
特定の主人公が冒険や戦いを進めていくロール・プレイング・ゲーム（ＲＰＧ）やスポーツゲーム等においては、あるダンジョンでその主人公が倒れた場合や勝負に負けた場合には、その直前からプレイを再開するか、または最初からゲームを始めるのが一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いずれの場合もゲーム性が低く、特に、プレイの進め方がわからない場合には、あきらめたり興味をなくしたりする要因ともなっていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための具体的手段として本発明は、ゲームプログラムが実行される一のゲームシステムと他のゲームシステムとが通信手段を介して接続されたシステムにおいて、一のゲームシステムは、ゲームプログラムの実行中の所定のタイミングにおけるゲームプログラムの動作条件情報を記憶手段に記憶するとともに、動作条件情報から生成されるＳＯＳパスワード情報を前記他のゲームシステムに送信し、他のゲームシステムは、受信したＳＯＳパスワード情報から動作条件情報を抽出し、動作条件情報の下でゲームプログラムを進行させ、所定のタイミングにおける動作条件からＳＯＳパスワード情報のチェックサムを含む復活パスワード情報を生成して一のゲームシステムに送信し、一のゲームシステムでは、受信した復活パスワード情報に含まれるチェックサムがＳＯＳパスワード情報に対応する場合に記憶手段から動作条件情報を読み出して所定のタイミングからゲームプログラムの実行を再開するゲーム方法に関する。一のゲームシステムは、復活パスワード情報を受信した場合は、復活パスワード情報のチェックサムを含むお礼パスワード情報を他のゲームシステムに送信し、他のゲームシステムは、お礼パスワード情報に含まれるチャックサムが復活パスワード情報に対応するものである場合は動作条件情報に新たな動作条件情報を付加することが望ましい。
【０００５】
また本発明は、上記のゲーム方法を実現するためのゲームシステム及びプログラムを提供する。
【０００６】
本発明によれば、不特定多数の第三者が特定の者のプレイに関与することができるため、当該特定の者は、第三者からの助けを得てゲームを先に進行させることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態として、図１に示すように、プレイヤー甲のゲームシステム１０とプレイヤー乙のゲームシステム２０とが通信手段３０を介して接続されており、図２に示すフローチャートにしたがってゲームが進行する場合を例に挙げて説明する。
【０００８】
なお、ゲームシステム１０としては、ゲーム専用機、携帯型ゲーム機、パーソナルコンピュータ等があり、通信手段３０としては、ゲームシステム同士を直接接続するケーブル、インターネット等がある。
【０００９】
まず、プレイヤー甲は、自己のゲームシステムでゲームプログラムの実行を開始する。実行されるゲームプログラムにおいては、主人公Ａが次々とダンジョン（ダンジョン１、ダンジョン２、・・・・）をクリアしていく。
【００１０】
主人公Ａが例えばダンジョン２において敵の攻撃により倒れると（ステップＳ１）、（１）最初に戻る、（２）救助を待つ、（３）その直前までの記録を残す、の３通りの中からプレイヤー甲が好きなものを選ぶことができる。
【００１１】
ここで、（２）救助を待つ、を選択すると（ステップＳ２）、主人公Ａが倒れた位置、所有するアイテム（例えば盾、刀等）、ステータス、敵の出現情報、ダンジョン生成用の乱数等の条件がメモリ等の記憶手段に保存され（ステップＳ３）、これに対応したＳＯＳパスワードが生成される。
【００１２】
そしてこのＳＯＳパスワードは、通信手段３０を通じてプレイヤー乙のゲームシステム２０に転送される（ステップＳ４）。このＳＯＳパスワードは、第三者であるプレイヤー乙に対する救助の求めとなるものである。
【００１３】
ゲームシステム２０においては、ゲームシステム１０から送られてきたＳＯＳパスワードを取得し（ステップＳ５）、受け取ったＳＯＳパスワードから、ゲームシステム１０において主人公Ａが倒れたときの条件を抽出し（ステップＳ６）、同じ条件でプレイヤー乙がプレイを開始する。ＳＯＳパスワードから抽出されたダンジョン生成用の乱数により、ゲームシステムＡと同じダンジョンが生成される。
【００１４】
なお、この間にゲームシステム１０においては、最初からゲームをスタートさせることができるようにすることもできるし、救助されるまで一切プレイできないようにすることもできる。
【００１５】
プレイヤー乙がプレイし、主人公Ａが倒れたダンジョンまで主人公Ｂがたどり着くと（ステップＳ７）、ゲームシステム２０において主人公Ｂが主人公Ａを発見する。そして、主人公Ｂが主人公Ａに話しかけると（ステップＳ８）、主人公Ｂが主人公Ａを救出したことになり、このときにゲームシステム２０の内部のメモリに存在する救出フラグをオンにする（ステップＳ９）。
【００１６】
救出フラグがオンとなると、ゲームシステム２０において復活パスワードが生成され、ゲームシステム１０に転送される（ステップＳ１０）。ここで生成される復活パスワードには、アイテムデータのほか、ＳＯＳパスワードに対応するチェックサムも含まれる。
【００１７】
ゲームシステムＡにおいては、復活パスワードを受け取り（ステップＳ１１）、その中に含まれるチェックサムが、自己がゲームシステム２０に送信したパスワードに対応するものかどうかをチェックし、対応するものである場合は、記憶手段に記憶させておいた倒れたときの条件を読み出して適用する。
【００１８】
更に、ゲームシステム１０においては、復活パスワードに対応するお礼パスワードを生成してゲームシステム２０に転送する（ステップＳ１２）。このお礼パスワードには、復活パスワードのチェックサムが含まれ、ゲームシステム２０においてはこのチェックサムが自己が送信した復活パスワードに対応するものであるかどうかをチェックし、対応するものである場合は、主人公Ａを救助した褒美として新たなアイテムを取得する等して新たな条件を設定することができる（ステップＳ１３）。
【００１９】
そして、ゲームシステム１０においては、主人公Ａが主人公Ｂによって救助されたため、主人公Ａが倒れた時点からそのときの条件の下でゲームを再開することができる（ステップＳ１４）。
【００２０】
このように、ゲームシステム１０と全く別のパッケージであるゲームシステム２０においてゲームシステム１０と同じ状態でプレイすることができ、第三者である乙が、甲のプレイに関与することができるため、従来にはなかった形式で２以上のプレイヤーがゲームを楽しむことができ、ゲーム性をより高めることができる。
【００２１】
なお、本実施の形態においてはゲームシステム１０とゲームシステム２０との間で通信手段を通じて各種のパスワードの授受が行われる場合を例に挙げて説明したが、２つのゲームシステムは、必ずしも通信手段を通じて接続されていなくてもよい。
【００２２】
例えば、ゲームシステム１０においてＳＯＳパスワードが画面上に表示され、そのパスワードを電話、郵便、電子メール等を通じて特定または不特定の相手に知らせ、知らされた相手がそのパスワードを自己のゲームシステムに入力すれば、同じ条件の下でプレイすることができる。
【００２３】
そして、所定のダンジョンまでたどり着いてＳＯＳパスワードに対応する復活パスワードが生成されて画面表示されれば、その復活パスワードをゲームシステム１０のプレイヤー甲に電話等で知らせることができ、それを知ったゲームシステム１０のプレイヤー甲がその復活パスワードを入力することにより主人公Ａが倒れたところからゲームを再開することができる。
【００２４】
【発明の効果】
本発明によれば、不特定多数の者を含む第三者がプレイに関与することができ、全く別のパッケージでありながら、関与する第三者は、救助される側と同じ条件でプレイすることができるため、救助される側は第三者からの助けによってゲームを先に進めることができ、救助する側は他人のゲームに参加することができる。従って、救助する側、される側の双方において、ゲーム性がより高まる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るゲーム方法が実施されるための装置構成例を示す説明図である。
【図２】同ゲーム方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０、２０…ゲームシステム ３０…通信手段

Claims (6)

1. ゲームプログラムが実行される一のゲームシステムと他のゲームシステムとが通信手段を介して接続されたシステムにおいて、
   前記一のゲームシステムは、ゲームプログラムの実行中の所定のタイミングにおける前記ゲームプログラムの動作条件情報を記憶手段に記憶するとともに、前記動作条件情報から生成されるＳＯＳパスワード情報を前記他のゲームシステムに送信し、
   前記他のゲームシステムは、受信したＳＯＳパスワード情報から前記動作条件情報を抽出し、前記動作条件情報の下でゲームプログラムを進行させ、所定のタイミングにおける動作条件から前記ＳＯＳパスワード情報のチェックサムを含む復活パスワード情報を生成して前記一のゲームシステムに送信し、
   前記一のゲームシステムでは、受信した復活パスワード情報に含まれるチェックサムが前記ＳＯＳパスワード情報に対応する場合に前記記憶手段から動作条件情報を読み出して前記所定のタイミングからゲームプログラムの実行を再開するゲーム制御方法。
2. 一のゲームシステムは、復活パスワード情報を受信した場合は、前記復活パスワード情報のチェックサムを含むお礼パスワード情報を他のゲームシステムに送信し、
   前記他のゲームシステムは、お礼パスワード情報に含まれるチェックサムが前記復活パスワード情報に対応するものである場合は動作条件情報に新たな動作条件情報を付加する請求項１に記載のゲーム制御方法。
3. 通信手段を介して他のゲームシステムと接続され、ゲームプログラムが実行されるゲームシステムであって、
   ゲームプログラムの実行中の所定のタイミングにおける前記ゲームプログラムの動作条件情報を記憶手段に記憶するとともに、前記動作条件情報から生成されるＳＯＳパスワード情報を前記他のゲームシステムに送信する手段と、
   前記ＳＯＳパスワード情報から前記動作条件情報を抽出し、前記動作条件情報の下でゲームプログラムを進行させ、所定のタイミングにおける動作条件から前記ＳＯＳパスワード情報のチェックサムを含む復活パスワード情報を生成して前記他のゲームシステムに送信する手段と、
   受信した復活パスワード情報に含まれるチェックサムが前記ＳＯＳパスワード情報に対応する場合に前記記憶手段から動作条件情報を読み出して前記所定のタイミングからゲームプログラムの実行を再開する手段と
   を少なくとも備えたゲームシステム。
4. 復活パスワード情報を受信した場合に前記復活パスワード情報のチェックサムを含むお礼パスワード情報を他のゲームシステムに送信する手段と、
   前記お礼パスワード情報に含まれるチェックサムが復活パスワード情報に対応するものである場合に動作条件情報に新たな動作条件情報を付加する手段と
   を備えた請求項３に記載のゲームシステム。
5. 通信手段を介して他のゲームシステムと接続されるゲームシステムにおいて実行されるゲームプログラムであって、
   実行中の所定のタイミングにおける前記ゲームプログラムの動作条件情報を記憶手段に記憶するとともに、前記動作条件情報から生成されるＳＯＳパスワード情報を他のゲームシステムに送信する処理と、
   前記ＳＯＳパスワード情報から前記動作条件情報を抽出し、前記動作条件情報の下でゲームプログラムを進行させ、所定のタイミングにおける動作条件から前記ＳＯＳパスワードのチェックサムを含む復活パスワード情報を生成して他のゲームシステムに送信する処理と、
   受信した復活パスワード情報に含まれるチェックサムが前記ＳＯＳパスワード情報に対応する場合に前記記憶手段から動作条件情報を読み出して前記所定のタイミングから前記ゲームプログラムの実行を再開する処理と
   をコンピュータに実行させるためのプログラム。
6. 復活パスワード情報を受信した場合に前記復活パスワード情報のチェックサムを含むお礼パスワード情報を他のゲームシステムに送信する処理と、
   お礼パスワード情報に含まれるチェックサムが復活パスワード情報に対応するものである場合に動作条件情報に新たな動作条件情報を付加する処理と
   をコンピュータに実行させるための請求項５に記載のプログラム。

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